JP2015075628A - 発光制御装置及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】顔検出後、モニタ発光での光量等を考慮して、被写体の顔に適正な発光量を決定可能な発光制御装置及び撮像装置を提供する。
【解決手段】被写体の撮影時に被写体に対する照明光を発光する本発光と、被写体の撮影前に行うモニタ発光と、を行う発光部4の発光制御を行う発光制御装置6は、被写体の顔領域を検出する顔領域検出部11と、発光部4による発光がない定常状態で顔領域検出部11が検出した顔領域に関する情報と、顔領域検出部11による検出後に発光部4がモニタ発光を行った発光状態での顔領域に関する情報との間の差異に基づいて、本発光の発光量を補正する発光量補正部14と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】被写体の撮影時に被写体に対する照明光を発光する本発光と、被写体の撮影前に行うモニタ発光と、を行う発光部4の発光制御を行う発光制御装置6は、被写体の顔領域を検出する顔領域検出部11と、発光部4による発光がない定常状態で顔領域検出部11が検出した顔領域に関する情報と、顔領域検出部11による検出後に発光部4がモニタ発光を行った発光状態での顔領域に関する情報との間の差異に基づいて、本発光の発光量を補正する発光量補正部14と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、発光制御装置及び撮像装置に関するものである。
従来、被写体に対して照明光を照射可能な発光部を備えるカメラがある。このようなカメラは、撮影時の本発光量を決定するために、事前にモニタ発光を行う。顔認識機能を有するカメラにおいては、顔検出を行い、モニタ発光によって顔領域位置の反射光を取得して、顔に対する本発光量を設定する手法が開示されている(例えば、特許文献1)。
また、顔認識時の色温度情報をもとに、顔領域に対して良好な顔色画像になる本発光量の発光を行う方法が開示されている(例えば、特許文献2)。
また、顔認識時の色温度情報をもとに、顔領域に対して良好な顔色画像になる本発光量の発光を行う方法が開示されている(例えば、特許文献2)。
しかし、顔検出後、モニタ発光前に被写体が動いたり、撮影者の手振れによる画角変化が生じたりした場合には、顔領域とは異なる背景領域に対して適正となる発光量を算出してしまうものであった。また、被写体の顔色によっても、適正な発光量が異なる。
本発明の課題は、顔検出後、モニタ発光での光量等を考慮して、被写体の顔に適正な発光量を決定可能な発光制御装置及び撮像装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。
第1の発明は、被写体の撮影時に前記被写体に対する照明光を発光する本発光と、前記被写体の撮影前に行うモニタ発光と、を行う発光部の発光制御を行う発光制御装置であって、前記被写体の顔領域を検出する顔領域検出部と、前記発光部による発光がない定常状態で前記顔領域検出部が検出した前記顔領域に関する情報と、前記顔領域検出部による検出後に前記発光部が前記モニタ発光を行った発光状態での前記顔領域に関する情報との間の差異に基づいて、前記本発光の発光量を補正する発光量補正部と、を備えること、を特徴とする発光制御装置である。
第2の発明は、第1の発明の発光制御装置において、前記顔領域検出部が検出した前記顔領域における、前記発光状態での光量の評価値である顔領域評価値を取得する評価値取得部と、前記評価値取得部により取得した前記顔領域評価値が閾値範囲内であるか否かを判定する顔領域評価値判定部と、を備え、前記発光量補正部は、前記顔領域評価値判定部による判定結果に応じて、前記本発光の発光量を補正すること、を特徴とする発光制御装置である。
第3の発明は、第2の発明の発光制御装置において、前記評価値取得部は、複数に分割した撮影領域のうち、前記顔領域に含まれる顔分割領域における前記顔領域評価値を取得し、前記顔領域評価値判定部は、全ての前記顔分割領域における前記顔領域評価値が閾値範囲内であるか否かを判定すること、を特徴とする発光制御装置である。
第4の発明は、第2の発明又は第3の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内であると判定された場合には、前記顔領域評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正し、前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内ではないと判定された場合には、前記顔領域の周辺領域を含んだ評価値対象領域を設定し、設定した前記評価値対象領域の前記光量の評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正すること、を特徴とする発光制御装置である。
第5の発明は、第4の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、前記評価値対象領域を、前記周辺領域のうち前記評価値が閾値範囲内である領域を設定すること、を特徴とする発光制御装置である。
第6の発明は、第4の発明又は第5の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、前記顔領域に含まれる複数の顔分割領域における前記顔領域評価値のうち閾値範囲内である前記顔分割領域を有する方向に、前記周辺領域を設定すること、を特徴とする発光制御装置である。
第7の発明は、第3の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内であると判定された場合には、前記顔領域評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正し、前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内ではないと判定された場合には、前記発光状態での前記光量の評価値が閾値範囲内の前記顔分割領域の前記光量の評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正すること、を特徴とする発光制御装置である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの発光制御装置において、前記顔領域検出部が検出した前記顔領域における、前記定常状態での輝度色情報である定常輝度色情報を取得する定常輝度色情報取得部と、前記顔領域検出部が検出した前記顔領域における、前記発光状態での輝度色情報である発光輝度色情報を取得する発光輝度色情報取得部と、前記定常輝度色情報取得部により取得した前記定常輝度色情報と、前記発光輝度色情報取得部により取得した前記発光輝度色情報との差が、閾値範囲内であるか否かを判定する輝度色情報判定部と、を備え、前記発光量補正部は、前記輝度色情報判定部による判定結果に応じて、前記本発光の発光量を補正すること、を特徴とする発光制御装置である。
第9の発明は、第8の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、前記輝度色情報判定部により前記差が閾値範囲内であると判定された場合には、前記定常輝度色情報を用いて前記本発光の発光量を補正し、前記輝度色情報判定部により前記差が閾値範囲内ではないと判定された場合には、前記発光輝度色情報を用いて前記本発光の発光量を補正すること、を特徴とする発光制御装置である。
第10の発明は、第8の発明又は第9の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、補正に用いる輝度色情報が白色に近い場合には、発光量を増やす補正をし、補正に用いる輝度色情報が黒色に近い場合には、発光量を減らす補正をすること、を特徴とする発光制御装置である。
第11の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかの発光制御装置において、前記顔領域検出部は、撮影領域に複数の被写体が存在する場合には、主要被写体の顔領域を検出すること、を特徴とする発光制御装置である。
第12の発明は、第1の発明から第11の発明までのいずれかの発光制御装置を備える撮像装置である。
なお、上記構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
第2の発明は、第1の発明の発光制御装置において、前記顔領域検出部が検出した前記顔領域における、前記発光状態での光量の評価値である顔領域評価値を取得する評価値取得部と、前記評価値取得部により取得した前記顔領域評価値が閾値範囲内であるか否かを判定する顔領域評価値判定部と、を備え、前記発光量補正部は、前記顔領域評価値判定部による判定結果に応じて、前記本発光の発光量を補正すること、を特徴とする発光制御装置である。
第3の発明は、第2の発明の発光制御装置において、前記評価値取得部は、複数に分割した撮影領域のうち、前記顔領域に含まれる顔分割領域における前記顔領域評価値を取得し、前記顔領域評価値判定部は、全ての前記顔分割領域における前記顔領域評価値が閾値範囲内であるか否かを判定すること、を特徴とする発光制御装置である。
第4の発明は、第2の発明又は第3の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内であると判定された場合には、前記顔領域評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正し、前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内ではないと判定された場合には、前記顔領域の周辺領域を含んだ評価値対象領域を設定し、設定した前記評価値対象領域の前記光量の評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正すること、を特徴とする発光制御装置である。
第5の発明は、第4の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、前記評価値対象領域を、前記周辺領域のうち前記評価値が閾値範囲内である領域を設定すること、を特徴とする発光制御装置である。
第6の発明は、第4の発明又は第5の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、前記顔領域に含まれる複数の顔分割領域における前記顔領域評価値のうち閾値範囲内である前記顔分割領域を有する方向に、前記周辺領域を設定すること、を特徴とする発光制御装置である。
第7の発明は、第3の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内であると判定された場合には、前記顔領域評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正し、前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内ではないと判定された場合には、前記発光状態での前記光量の評価値が閾値範囲内の前記顔分割領域の前記光量の評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正すること、を特徴とする発光制御装置である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの発光制御装置において、前記顔領域検出部が検出した前記顔領域における、前記定常状態での輝度色情報である定常輝度色情報を取得する定常輝度色情報取得部と、前記顔領域検出部が検出した前記顔領域における、前記発光状態での輝度色情報である発光輝度色情報を取得する発光輝度色情報取得部と、前記定常輝度色情報取得部により取得した前記定常輝度色情報と、前記発光輝度色情報取得部により取得した前記発光輝度色情報との差が、閾値範囲内であるか否かを判定する輝度色情報判定部と、を備え、前記発光量補正部は、前記輝度色情報判定部による判定結果に応じて、前記本発光の発光量を補正すること、を特徴とする発光制御装置である。
第9の発明は、第8の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、前記輝度色情報判定部により前記差が閾値範囲内であると判定された場合には、前記定常輝度色情報を用いて前記本発光の発光量を補正し、前記輝度色情報判定部により前記差が閾値範囲内ではないと判定された場合には、前記発光輝度色情報を用いて前記本発光の発光量を補正すること、を特徴とする発光制御装置である。
第10の発明は、第8の発明又は第9の発明の発光制御装置において、前記発光量補正部は、補正に用いる輝度色情報が白色に近い場合には、発光量を増やす補正をし、補正に用いる輝度色情報が黒色に近い場合には、発光量を減らす補正をすること、を特徴とする発光制御装置である。
第11の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかの発光制御装置において、前記顔領域検出部は、撮影領域に複数の被写体が存在する場合には、主要被写体の顔領域を検出すること、を特徴とする発光制御装置である。
第12の発明は、第1の発明から第11の発明までのいずれかの発光制御装置を備える撮像装置である。
なお、上記構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、顔検出後、モニタ発光での光量等を考慮して、被写体の顔に適正な発光量を決定可能な発光制御装置及び撮像装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係るカメラ1の概略図である。
図2は、第1実施形態に係るカメラ1の機能ブロック図である。
図1に示すように、カメラ1は、筐体2を備え、筐体2の前面には沈胴式のレンズ鏡筒3及び発光部4が設けられている。また、筐体2の上面には、レリーズスイッチ5aが設けられている。
レンズ鏡筒3は、複数の撮影レンズを備えるズーム可能なレンズ鏡筒である。レンズ鏡筒3は、操作部5からの入力に基づく制御部10の信号により合焦動作やズーム動作を行う。
発光部4は、例えば、キセノン管等の発光源を備え、制御部10からの信号に基づき、モニタ発光及び本発光を行う。なお、本発光は、実際の撮影時に被写体を照明するための発光であり、モニタ発光は、本発光の発光量を適正量とするために、被写体からの反射光量を本発光前に予め測定するための発光である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係るカメラ1の概略図である。
図2は、第1実施形態に係るカメラ1の機能ブロック図である。
図1に示すように、カメラ1は、筐体2を備え、筐体2の前面には沈胴式のレンズ鏡筒3及び発光部4が設けられている。また、筐体2の上面には、レリーズスイッチ5aが設けられている。
レンズ鏡筒3は、複数の撮影レンズを備えるズーム可能なレンズ鏡筒である。レンズ鏡筒3は、操作部5からの入力に基づく制御部10の信号により合焦動作やズーム動作を行う。
発光部4は、例えば、キセノン管等の発光源を備え、制御部10からの信号に基づき、モニタ発光及び本発光を行う。なお、本発光は、実際の撮影時に被写体を照明するための発光であり、モニタ発光は、本発光の発光量を適正量とするために、被写体からの反射光量を本発光前に予め測定するための発光である。
レリーズスイッチ5aは、被写体像の撮像に係る操作を実行するスイッチである。レリーズスイッチ5aは、半押しスイッチSW1、全押しスイッチSW2を有する(図2参照)。
半押しスイッチSW1は、カメラ1の測光、測距等の撮影準備を開始させる(オートフォーカス(AF)等を実行する)スイッチである。また、半押しスイッチSW1は、発光部4にモニタ発光をさせるスイッチである。
全押しスイッチSW2は、発光部4に本発光をさせ、被写体像の撮像を実行するスイッチである。
半押しスイッチSW1は、カメラ1の測光、測距等の撮影準備を開始させる(オートフォーカス(AF)等を実行する)スイッチである。また、半押しスイッチSW1は、発光部4にモニタ発光をさせるスイッチである。
全押しスイッチSW2は、発光部4に本発光をさせ、被写体像の撮像を実行するスイッチである。
図2に示すように、カメラ1は、上述のレンズ鏡筒3、発光部4、レリーズスイッチ5aを含む操作部5の他に、撮像部7、表示部8、記憶部9、制御部10等を備える。また、カメラ1は、発光制御装置6を有する。発光制御装置6は、撮像部7、記憶部9、制御部10により構成される。
操作部5は、レリーズスイッチ5aの他、ズームを行うズームボタン、電源のON/OFFスイッチ、撮影、再生等を切り替えるセレクタスイッチ、カメラの機能を選択する選択スイッチ等を備える(レリーズスイッチ以外、不図示)。
操作部5は、レリーズスイッチ5aの他、ズームを行うズームボタン、電源のON/OFFスイッチ、撮影、再生等を切り替えるセレクタスイッチ、カメラの機能を選択する選択スイッチ等を備える(レリーズスイッチ以外、不図示)。
撮像部7は、撮像素子、画像処理回路等を備える。
撮像素子は、レンズ鏡筒3を通過した被写体光を電気信号に変換して出力する。撮像素子は、複数の画素が配列された光−電気変換素子である。そして、撮像素子は、レンズ鏡筒3からの集光を受けて、調光をする調光センサとしての役割を兼ねる。撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。撮像素子は、制御部10の出力信号に基づいて被写体像の撮像を行う。
画像処理回路は、撮像素子で変換した電気信号を画像データに変換し、変換した画像データを制御部10に出力する。
撮像素子は、レンズ鏡筒3を通過した被写体光を電気信号に変換して出力する。撮像素子は、複数の画素が配列された光−電気変換素子である。そして、撮像素子は、レンズ鏡筒3からの集光を受けて、調光をする調光センサとしての役割を兼ねる。撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。撮像素子は、制御部10の出力信号に基づいて被写体像の撮像を行う。
画像処理回路は、撮像素子で変換した電気信号を画像データに変換し、変換した画像データを制御部10に出力する。
表示部8は、筐体2の背面に設けられた液晶モニタ(LCD)であり、スルー画像を表示する。スルー画像とは、フレーミング時において、撮像部7の出力に基づいて略リアルタイムで表示部8に表示させる画像をいう。また、表示部8は、撮影済みの画像やメニュー画面等を表示する。デジタル変換された画像データは、表示部8によって表示され、記憶部9に記憶される。
記憶部9は、カメラ1の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶装置である。記憶部9は、カメラ1で撮影した画像データ等を記憶する。
制御部10は、カメラ1の各部を統括制御する制御回路であり、例えばCPU等から構成される。制御部10は、レンズ鏡筒3、発光部4、操作部5、撮像部7、表示部8、記憶部9等と接続される。また、制御部10は、記憶部9に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
なお、本発明でいうコンピュータとは、記憶装置、制御部等を備えた情報処理装置をいい、カメラ1及び発光制御装置6は、記憶部9、制御部10等を備えた情報処理装置であり、本発明のコンピュータの概念に含まれる。
記憶部9は、カメラ1の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶装置である。記憶部9は、カメラ1で撮影した画像データ等を記憶する。
制御部10は、カメラ1の各部を統括制御する制御回路であり、例えばCPU等から構成される。制御部10は、レンズ鏡筒3、発光部4、操作部5、撮像部7、表示部8、記憶部9等と接続される。また、制御部10は、記憶部9に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
なお、本発明でいうコンピュータとは、記憶装置、制御部等を備えた情報処理装置をいい、カメラ1及び発光制御装置6は、記憶部9、制御部10等を備えた情報処理装置であり、本発明のコンピュータの概念に含まれる。
制御部10は、顔領域検出部11、評価値取得部12、顔領域評価値判定部13、発光量補正部14等を備える。
顔領域検出部11は、スルー画像を表示中に、人物被写体(被写体)の顔領域Fa(図4参照)を検出する。顔領域検出部11は、スルー画像に複数の人物被写体を検出した場合には、顔面積の最も大きい人物被写体の顔領域Faを検出する。顔領域Faは、撮影領域を複数に分割した分割領域で表すことができる(後述する)。
評価値取得部12は、顔領域検出部11が検出した顔領域Faの評価値を取得する。評価値は、モニタ発光による反射光の光量データを数値で表したものである。
顔領域評価値判定部13は、評価値取得部12が取得した評価値が、予め定めた閾値範囲内であるか否かを判定する。
発光量補正部14は、顔領域評価値判定部13の判定結果によって、本発光の発光量を補正する。発光量補正部14は、顔領域評価値判定部13により閾値範囲内であると判定された場合には、評価値取得部12が取得した評価値を、本発光の発光量を算出する調光演算に使用する。また、発光量補正部14は、顔領域評価値判定部13により閾値範囲内ではないと判定された場合には、顔領域Faの周辺領域Fbを含む評価値対象領域Fc(図6参照)を設定して、設定した評価値対象領域Fcの評価値を、本発光の発光量を算出する調光演算に使用する。
顔領域検出部11は、スルー画像を表示中に、人物被写体(被写体)の顔領域Fa(図4参照)を検出する。顔領域検出部11は、スルー画像に複数の人物被写体を検出した場合には、顔面積の最も大きい人物被写体の顔領域Faを検出する。顔領域Faは、撮影領域を複数に分割した分割領域で表すことができる(後述する)。
評価値取得部12は、顔領域検出部11が検出した顔領域Faの評価値を取得する。評価値は、モニタ発光による反射光の光量データを数値で表したものである。
顔領域評価値判定部13は、評価値取得部12が取得した評価値が、予め定めた閾値範囲内であるか否かを判定する。
発光量補正部14は、顔領域評価値判定部13の判定結果によって、本発光の発光量を補正する。発光量補正部14は、顔領域評価値判定部13により閾値範囲内であると判定された場合には、評価値取得部12が取得した評価値を、本発光の発光量を算出する調光演算に使用する。また、発光量補正部14は、顔領域評価値判定部13により閾値範囲内ではないと判定された場合には、顔領域Faの周辺領域Fbを含む評価値対象領域Fc(図6参照)を設定して、設定した評価値対象領域Fcの評価値を、本発光の発光量を算出する調光演算に使用する。
次に、カメラ1の処理について説明する。
図3は、第1実施形態に係るカメラ1の撮影処理を示すフローチャートである。
図4は、第1実施形態に係る人物被写体の顔位置と、顔領域Faとの位置関係を説明する図である。
カメラ1の電源が投入されると、撮像部7、制御部10等が動作を開始し、図3のステップS(以下、「S」という。)1において、カメラ1の制御部10は、スルー画像を、表示部8に表示させる。
S2において、制御部10(顔領域検出部11)は、スルー画像の表示に使用した画像に基づき、スルー画像を表示中に、人物被写体の顔領域Faを検出する。人物被写体の顔領域Faを検出する方法として、公知の顔検出技術を用いることができる。
ここで、図4に示すように、制御部10は、表示部8に表示される撮影領域であるスルー画像を、例えば、縦×横が6×10である小領域に分割する。そして、制御部10は、顔領域Faを、顔検出技術により検出した顔位置に含まれる1又は複数の分割領域(顔分割領域)にする。なお、図4では、以下の説明に使用するため、エリア番号を付している。そして、この図4の例では、顔領域Faは、エリア番号[25,26,35,36]の範囲である。なお、スルー画像を表示中に、人物被写体が動いた場合には、制御部10は、人物被写体の顔位置を追跡することで、顔領域Faを検出し続ける。
図3は、第1実施形態に係るカメラ1の撮影処理を示すフローチャートである。
図4は、第1実施形態に係る人物被写体の顔位置と、顔領域Faとの位置関係を説明する図である。
カメラ1の電源が投入されると、撮像部7、制御部10等が動作を開始し、図3のステップS(以下、「S」という。)1において、カメラ1の制御部10は、スルー画像を、表示部8に表示させる。
S2において、制御部10(顔領域検出部11)は、スルー画像の表示に使用した画像に基づき、スルー画像を表示中に、人物被写体の顔領域Faを検出する。人物被写体の顔領域Faを検出する方法として、公知の顔検出技術を用いることができる。
ここで、図4に示すように、制御部10は、表示部8に表示される撮影領域であるスルー画像を、例えば、縦×横が6×10である小領域に分割する。そして、制御部10は、顔領域Faを、顔検出技術により検出した顔位置に含まれる1又は複数の分割領域(顔分割領域)にする。なお、図4では、以下の説明に使用するため、エリア番号を付している。そして、この図4の例では、顔領域Faは、エリア番号[25,26,35,36]の範囲である。なお、スルー画像を表示中に、人物被写体が動いた場合には、制御部10は、人物被写体の顔位置を追跡することで、顔領域Faを検出し続ける。
図3に戻り、S3において、制御部10は、半押しスイッチSW1が操作されたか(ONか)否かを判断する。半押しスイッチSW1がONである場合(S3:YES)には、制御部10は、処理をS4に移す。他方、半押しスイッチSW1がONではない場合(S3:NO)には、制御部10は、処理をS1に移す。
S4において、制御部10は、人物被写体の顔領域Faを確定する。つまり、制御部10は、半押しスイッチSW1が押された際に検出した顔位置に対して、顔領域Faを設定する。
S5において、制御部10は、モニタ発光制御を行い、発光部4に対してモニタ発光を行わせる。
S6において、制御部10は、後述する発光量決定処理を行う。
S4において、制御部10は、人物被写体の顔領域Faを確定する。つまり、制御部10は、半押しスイッチSW1が押された際に検出した顔位置に対して、顔領域Faを設定する。
S5において、制御部10は、モニタ発光制御を行い、発光部4に対してモニタ発光を行わせる。
S6において、制御部10は、後述する発光量決定処理を行う。
S7において、制御部10は、レンズ鏡筒3に対して信号を送信することにより、レンズ鏡筒3を駆動し、オートフォーカス(AF)動作を行う。
S8において、制御部10は、半押しスイッチSW1が継続して操作されているか否かを判断する。半押しスイッチSW1が継続して操作されている場合(S8:YES)には、制御部10は、処理をS9に移す。他方、半押しスイッチSW1が継続して操作されていない場合(S8:NO)には、制御部10は、処理をS1に移す。
S9において、制御部10は、全押しスイッチSW2が操作されたか否かを判断する。全押しスイッチSW2が操作された場合(S9:YES)には、制御部10は、処理をS10に移す。他方、全押しスイッチSW2が操作されていない場合(S9:NO)には、制御部10は、処理をS8に移す。
S8において、制御部10は、半押しスイッチSW1が継続して操作されているか否かを判断する。半押しスイッチSW1が継続して操作されている場合(S8:YES)には、制御部10は、処理をS9に移す。他方、半押しスイッチSW1が継続して操作されていない場合(S8:NO)には、制御部10は、処理をS1に移す。
S9において、制御部10は、全押しスイッチSW2が操作されたか否かを判断する。全押しスイッチSW2が操作された場合(S9:YES)には、制御部10は、処理をS10に移す。他方、全押しスイッチSW2が操作されていない場合(S9:NO)には、制御部10は、処理をS8に移す。
S10において、制御部10は、本発光制御を行い、発光部4に対して本発光を行わせる。なお、本発光の発光量は、S6の発光量決定処理(詳細は、後述する。)によって決定された発光量である。
S11において、制御部10は、撮影処理を行い、画像データを取得する。
S12において、制御部10は、取得した画像データを、記憶部9に記憶させる。その後、制御部10は、本処理を終了する。なお、画像データを記憶部9に記憶させた後に、制御部10は、処理をS1に移し、再度撮影ができる状態にしてもよい。
S11において、制御部10は、撮影処理を行い、画像データを取得する。
S12において、制御部10は、取得した画像データを、記憶部9に記憶させる。その後、制御部10は、本処理を終了する。なお、画像データを記憶部9に記憶させた後に、制御部10は、処理をS1に移し、再度撮影ができる状態にしてもよい。
次に、本発光の発光量を決定する発光量決定処理について、具体例と共に説明する。
図5は、第1実施形態に係るカメラ1の発光量決定処理を示すフローチャートである。
図6は、第1実施形態に係る人物被写体の顔位置と、顔領域Faとにずれが生じた場合の評価値対象領域Fcを説明する図である。
図5のS21において、制御部10(評価値取得部12)は、モニタ発光による全ての分割領域の評価値を取得する。そして、制御部10(評価値取得部12)は、顔領域Faと、周辺領域Fb(顔周辺領域)の評価値を、記憶部9に保持する。ここで、周辺領域Fbは、顔領域Faと判定した分割領域を囲む分割領域である。
S22において、制御部10(顔領域評価値判定部13)は、人物被写体の実際の顔位置と、顔領域Faとのずれを判定するために、顔領域Faの評価値である顔領域評価値が、予め設定している閾値範囲内であるか否かを判定する。閾値範囲は、例えば、「10」〜「90」等の数値で表すことができる。閾値範囲内である場合(S22:YES)には、制御部10は、処理をS23に移す。他方、閾値範囲内ではない場合(S22:NO)には、制御部10は、処理をS24に移す。
図5は、第1実施形態に係るカメラ1の発光量決定処理を示すフローチャートである。
図6は、第1実施形態に係る人物被写体の顔位置と、顔領域Faとにずれが生じた場合の評価値対象領域Fcを説明する図である。
図5のS21において、制御部10(評価値取得部12)は、モニタ発光による全ての分割領域の評価値を取得する。そして、制御部10(評価値取得部12)は、顔領域Faと、周辺領域Fb(顔周辺領域)の評価値を、記憶部9に保持する。ここで、周辺領域Fbは、顔領域Faと判定した分割領域を囲む分割領域である。
S22において、制御部10(顔領域評価値判定部13)は、人物被写体の実際の顔位置と、顔領域Faとのずれを判定するために、顔領域Faの評価値である顔領域評価値が、予め設定している閾値範囲内であるか否かを判定する。閾値範囲は、例えば、「10」〜「90」等の数値で表すことができる。閾値範囲内である場合(S22:YES)には、制御部10は、処理をS23に移す。他方、閾値範囲内ではない場合(S22:NO)には、制御部10は、処理をS24に移す。
S23は、実際の人物被写体の顔位置と、顔領域Faとにずれがない場合であり、図4に示す状態である。制御部10(発光量補正部14)は、顔領域評価値を、そのまま調光演算に使用する評価値として採用する。その後、制御部10は、処理をS26に移す。
他方、S24は、実際の人物被写体の顔位置と、顔領域Faとにずれが生じていると判定された場合である。例えば、半押しスイッチSW1を押下後、モニタ発光の間に、人物被写体が動いたり、カメラ1の撮影者による手振れ等により画角がずれたりすることで、実際の人物被写体の顔位置と、顔領域Faとにずれが生じる場合がある。
そこで、制御部10(発光量補正部14)は、評価値対象領域Fcを再設定する。制御部10(発光量補正部14)は、モニタ発光から得られた顔領域評価値と、周辺領域Fbの評価値との差分を算出する。
他方、S24は、実際の人物被写体の顔位置と、顔領域Faとにずれが生じていると判定された場合である。例えば、半押しスイッチSW1を押下後、モニタ発光の間に、人物被写体が動いたり、カメラ1の撮影者による手振れ等により画角がずれたりすることで、実際の人物被写体の顔位置と、顔領域Faとにずれが生じる場合がある。
そこで、制御部10(発光量補正部14)は、評価値対象領域Fcを再設定する。制御部10(発光量補正部14)は、モニタ発光から得られた顔領域評価値と、周辺領域Fbの評価値との差分を算出する。
図6(a)は、モニタ発光後の人物被写体の顔位置と、顔領域Faとの位置関係を示す。実際の人物被写体の顔位置は、図3のS4にて確定した顔領域Faからずれている。顔領域Faのうち、エリア番号[25,35]は、評価値が閾値範囲内であるが、エリア番号[26,36]は、評価値が閾値範囲ではない。この状態で顔領域Faの評価値を採用すると、背景が暗い場合には、エリア番号[26,36]の評価値が「0」に近くなる。よって、この状態で顔領域Faの評価値を調光演算に用いると、顔に対して過度なオーバー発光になってしまう。
そこで、図6(b)に示すように、制御部10(発光量補正部14)は、顔領域Faよりも一回り広い範囲を周辺領域Fbとする。この図6(b)に示す周辺領域Fbは、エリア番号[14,15,16,17,24,27,34,37,44,45,46,47]と表すことができる。そして、この周辺領域Fbにおいて、顔領域Faのうち、顔とずれがないと判定された領域、つまり、閾値範囲内であった分割領域の評価値との差分がどれだけあるかを、比較走査していく。そして、両者の差分が小さい分割領域については、顔又は顔に近い反射物であると判断して、最終的な調光演算に使用する評価値対象領域Fcとして、記憶部9に保持する。図6(b)に示す評価値対象領域Fcは、エリア番号[24,25,34,35,44,45]と表すことができる。
そこで、図6(b)に示すように、制御部10(発光量補正部14)は、顔領域Faよりも一回り広い範囲を周辺領域Fbとする。この図6(b)に示す周辺領域Fbは、エリア番号[14,15,16,17,24,27,34,37,44,45,46,47]と表すことができる。そして、この周辺領域Fbにおいて、顔領域Faのうち、顔とずれがないと判定された領域、つまり、閾値範囲内であった分割領域の評価値との差分がどれだけあるかを、比較走査していく。そして、両者の差分が小さい分割領域については、顔又は顔に近い反射物であると判断して、最終的な調光演算に使用する評価値対象領域Fcとして、記憶部9に保持する。図6(b)に示す評価値対象領域Fcは、エリア番号[24,25,34,35,44,45]と表すことができる。
図5に戻り、S25において、制御部10(発光量補正部14)は、差分が予め定めた閾値内の領域である評価値対象領域Fcの評価値を、調光演算に使用する評価値として採用する。この評価値対象領域Fcの評価値を採用することで、顔以外の背景影響を受けた調光を防ぐことができる。
なお、実際の人物被写体の顔位置が、決定した顔領域Faから大幅にずれて、顔領域Faに実際の人物被写体の顔が存在しなくなった場合には、制御部10は、最大反射光のものに対して適正になるように発光量を算出する。
S26において、制御部10は、調光演算処理を行い、本発光時の発光量を決定する。調光演算処理は、各々の処理において採用した評価値の平均値を用いることで、適正な発光量を算出する。
その後、制御部10は、図3に戻る。
なお、実際の人物被写体の顔位置が、決定した顔領域Faから大幅にずれて、顔領域Faに実際の人物被写体の顔が存在しなくなった場合には、制御部10は、最大反射光のものに対して適正になるように発光量を算出する。
S26において、制御部10は、調光演算処理を行い、本発光時の発光量を決定する。調光演算処理は、各々の処理において採用した評価値の平均値を用いることで、適正な発光量を算出する。
その後、制御部10は、図3に戻る。
以上、第1実施形態によると、カメラ1は、以下のような効果を有する。
(1)実際の人物被写体の顔位置を検出した顔領域Faが、モニタ発光時に多少ずれた場合であっても、顔領域評価値を判定して、判定結果に応じて補正をすることで、人物被写体の顔を中心とした領域に対して適正な発光量を算出できる。
(2)顔領域Faの周辺領域Fbを含んだ評価値対象領域Fcの評価値を採用することで、顔以外の背景影響を受けた調光を防ぐことができ、顔を中心とした領域に対して、適正な発光量を算出できる。また、評価値対象領域Fcの評価値を採用することで、調光演算処理において、より多くの評価値を用いて算出できる。
(1)実際の人物被写体の顔位置を検出した顔領域Faが、モニタ発光時に多少ずれた場合であっても、顔領域評価値を判定して、判定結果に応じて補正をすることで、人物被写体の顔を中心とした領域に対して適正な発光量を算出できる。
(2)顔領域Faの周辺領域Fbを含んだ評価値対象領域Fcの評価値を採用することで、顔以外の背景影響を受けた調光を防ぐことができ、顔を中心とした領域に対して、適正な発光量を算出できる。また、評価値対象領域Fcの評価値を採用することで、調光演算処理において、より多くの評価値を用いて算出できる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、実際の顔位置が検出した顔領域に対してずれた場合に、適正な発光量を算出する他の例について説明する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図7は、第2実施形態に係るカメラの発光量決定処理を示すフローチャートである。
図8は、第2実施形態に係る人物被写体の顔位置と、顔領域Faとにずれが生じた場合の評価値対象領域Fcを説明する図である。
第2実施形態では、実際の顔位置が検出した顔領域に対してずれた場合に、適正な発光量を算出する他の例について説明する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図7は、第2実施形態に係るカメラの発光量決定処理を示すフローチャートである。
図8は、第2実施形態に係る人物被写体の顔位置と、顔領域Faとにずれが生じた場合の評価値対象領域Fcを説明する図である。
第2実施形態のカメラの撮影処理は、図3と同様である。
図7のS221からS223まで、及びS226は、図5と同様である。但し、S222において、カメラの制御部は、顔領域評価値が、予め設定している閾値範囲内ではない場合(S222:NO)には、処理をS225に移す。
S225において、カメラの制御部は、顔領域Faのうち、顔とずれがないと判定された領域、つまり、閾値範囲内であった分割領域の評価値を、最終的な調光演算に使用する評価値対象領域Fcとして、記憶部9に保持する。
図8は、顔領域Faと、上述の処理により決定した評価値対象領域Fcとを示す。評価値対象領域Fcは、顔領域Faのうち評価値が閾値範囲内の一部領域である。
図7のS221からS223まで、及びS226は、図5と同様である。但し、S222において、カメラの制御部は、顔領域評価値が、予め設定している閾値範囲内ではない場合(S222:NO)には、処理をS225に移す。
S225において、カメラの制御部は、顔領域Faのうち、顔とずれがないと判定された領域、つまり、閾値範囲内であった分割領域の評価値を、最終的な調光演算に使用する評価値対象領域Fcとして、記憶部9に保持する。
図8は、顔領域Faと、上述の処理により決定した評価値対象領域Fcとを示す。評価値対象領域Fcは、顔領域Faのうち評価値が閾値範囲内の一部領域である。
このようにすることで、顔領域の周辺領域を走査する処理を行うことなく、より簡易な処理で、人物被写体の顔を中心とした領域に対して、適正な発光量を算出できる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、顔領域の輝度色情報を用いる例について説明する。
図9は、第3実施形態に係るカメラ301のブロック図である。
カメラ301は、レンズ鏡筒3、発光部4、操作部5、撮像部7、表示部8、記憶部9、制御部310等を備える。また、カメラ301は、発光制御装置306を有する。発光制御装置306は、撮像部7、記憶部9、制御部310により構成される。
制御部310は、顔領域検出部11の他、定常輝度色情報取得部315、発光輝度色情報取得部316、輝度色情報判定部317、発光量補正部314等を備える。
第3実施形態では、顔領域の輝度色情報を用いる例について説明する。
図9は、第3実施形態に係るカメラ301のブロック図である。
カメラ301は、レンズ鏡筒3、発光部4、操作部5、撮像部7、表示部8、記憶部9、制御部310等を備える。また、カメラ301は、発光制御装置306を有する。発光制御装置306は、撮像部7、記憶部9、制御部310により構成される。
制御部310は、顔領域検出部11の他、定常輝度色情報取得部315、発光輝度色情報取得部316、輝度色情報判定部317、発光量補正部314等を備える。
定常輝度色情報取得部315は、発光部4による発光がない状態での顔領域Faの輝度色情報を取得する。ここで、発光部4による発光がない状態を、定常状態という。また、輝度色情報は、例えば、YCbCr等の色空間情報である。YCbCrは、RGB(Red−Green−Blue color model)で表現された値を元に換算式で計算される数値で色を表す。Yは、明るさの度合いを表す。また、CbCrは、Cbが青系統、Crが赤系統のそれぞれの色の色相と彩度とを表す。
発光輝度色情報取得部316は、発光部4によるモニタ発光を行った発光状態での顔領域Faの輝度色情報を取得する。
輝度色情報判定部317は、定常輝度色情報取得部315が取得した輝度色情報と、発光輝度色情報取得部316が取得した輝度色情報との差が、閾値範囲内であるか否かを判定する。
発光量補正部314は、輝度色情報判定部317による判定結果によって、本発光の発光量を補正する。発光量補正部314は、輝度色情報判定部317により閾値範囲内であると判定された場合には、定常輝度色情報取得部315が取得した輝度色情報を、本発光の発光量を算出する調光演算に使用する。また、発光量補正部314は、輝度色情報判定部317により閾値範囲内ではないと判定された場合には、発光輝度色情報取得部316が取得した輝度色情報を、本発光の発光量を算出する調光演算に使用する。
発光輝度色情報取得部316は、発光部4によるモニタ発光を行った発光状態での顔領域Faの輝度色情報を取得する。
輝度色情報判定部317は、定常輝度色情報取得部315が取得した輝度色情報と、発光輝度色情報取得部316が取得した輝度色情報との差が、閾値範囲内であるか否かを判定する。
発光量補正部314は、輝度色情報判定部317による判定結果によって、本発光の発光量を補正する。発光量補正部314は、輝度色情報判定部317により閾値範囲内であると判定された場合には、定常輝度色情報取得部315が取得した輝度色情報を、本発光の発光量を算出する調光演算に使用する。また、発光量補正部314は、輝度色情報判定部317により閾値範囲内ではないと判定された場合には、発光輝度色情報取得部316が取得した輝度色情報を、本発光の発光量を算出する調光演算に使用する。
次に、カメラ301の処理について説明する。
図10は、第3実施形態に係るカメラ301の撮影処理を示すフローチャートである。
図11は、第3実施形態に係る人物被写体の顔位置と、顔領域Faの影との位置関係を説明する図である。
図10のS301及びS302は、図3のS1及びS2と同様である。
S303において、制御部310(定常輝度色情報取得部315)は、検出した顔領域Faの輝度色情報を取得して、記憶部9に保持する。
図11は、輝度色情報を取得する際の顔領域Faを含むスルー画像を示す。このように、人物被写体の顔位置に影がある場合には、顔領域Faは、影込みの輝度色情報になる。図11の例では、顔領域Faは、図4のエリア番号を用いて、エリア番号[25,26,35,36]と表すことができる。エリア番号[25,26,35]には、薄い影が、エリア番号[36]には、濃い影がある状態になっている。輝度色情報は、影がかかっていることで低い値になり、顔色情報としては、信頼性が低い。
図10は、第3実施形態に係るカメラ301の撮影処理を示すフローチャートである。
図11は、第3実施形態に係る人物被写体の顔位置と、顔領域Faの影との位置関係を説明する図である。
図10のS301及びS302は、図3のS1及びS2と同様である。
S303において、制御部310(定常輝度色情報取得部315)は、検出した顔領域Faの輝度色情報を取得して、記憶部9に保持する。
図11は、輝度色情報を取得する際の顔領域Faを含むスルー画像を示す。このように、人物被写体の顔位置に影がある場合には、顔領域Faは、影込みの輝度色情報になる。図11の例では、顔領域Faは、図4のエリア番号を用いて、エリア番号[25,26,35,36]と表すことができる。エリア番号[25,26,35]には、薄い影が、エリア番号[36]には、濃い影がある状態になっている。輝度色情報は、影がかかっていることで低い値になり、顔色情報としては、信頼性が低い。
図10に戻り、S304において、制御部310は、半押しスイッチSW1が操作されたか(ONか)否かを判断する。半押しスイッチSW1がONである場合(S304:YES)には、制御部310は、処理をS305に移す。他方、半押しスイッチSW1がONではない場合(S304:NO)には、制御部310は、処理をS301に移す。
S305において、制御部310は、モニタ発光制御を行い、発光部4に対してモニタ発光を行わせる。
S306において、制御部310は、次に説明する発光量決定処理を行う。
S307以降は、図3のS7以降と同様である。
S305において、制御部310は、モニタ発光制御を行い、発光部4に対してモニタ発光を行わせる。
S306において、制御部310は、次に説明する発光量決定処理を行う。
S307以降は、図3のS7以降と同様である。
次に、本発光の発光量を決定する発光量決定処理について、具体例と共に説明する。
図12は、第3実施形態に係るカメラ301の発光量決定処理を示すフローチャートである。
図13は、第3実施形態に係るオフセットと、輝度色情報との関係を表す図である。
図12のS321において、制御部310(発光輝度色情報取得部316)は、モニタ発光時の顔領域Faの輝度色情報を取得して、記憶部9に保持する。
S322において、制御部310(輝度色情報判定部317)は、上述のS303にて取得したモニタ発光前の定常状態での顔領域Faの輝度色情報と、S321で取得したモニタ発光時の発光状態での顔領域Faの輝度色情報との差が、予め設定している閾値範囲内であるか否かを判定する。閾値範囲内である場合(S322:YES)には、制御部310は、処理をS323に移す。他方、閾値範囲内ではない場合(S322:NO)には、制御部310は、処理をS324に移す。
図12は、第3実施形態に係るカメラ301の発光量決定処理を示すフローチャートである。
図13は、第3実施形態に係るオフセットと、輝度色情報との関係を表す図である。
図12のS321において、制御部310(発光輝度色情報取得部316)は、モニタ発光時の顔領域Faの輝度色情報を取得して、記憶部9に保持する。
S322において、制御部310(輝度色情報判定部317)は、上述のS303にて取得したモニタ発光前の定常状態での顔領域Faの輝度色情報と、S321で取得したモニタ発光時の発光状態での顔領域Faの輝度色情報との差が、予め設定している閾値範囲内であるか否かを判定する。閾値範囲内である場合(S322:YES)には、制御部310は、処理をS323に移す。他方、閾値範囲内ではない場合(S322:NO)には、制御部310は、処理をS324に移す。
S323は、モニタ発光前の顔領域Faの輝度色情報と、モニタ発光時の顔領域Faの輝度色情報との差が小さい場合である。2つの顔領域Faの輝度色情報の差が小さいということは、顔領域Faに影のようなものがないことを表す。
図11の例のように、顔領域Faに影がある場合には、モニタ発光前の顔領域Faの輝度色情報には、影込みの輝度色情報になる。しかし、顔領域Faに影があってもなくても、モニタ発光時の顔領域Faの輝度色情報は、モニタ発光によって影がない輝度色情報になる。つまり、顔領域Faに影がある場合には、2つの輝度色情報の差が大きくなり、顔領域Faに影がない場合には、両者の差が小さくなると考えることができる。顔領域Faに影がない場合には、モニタ発光前の輝度色情報の信頼性が高いが、顔領域Faに影がある場合には、モニタ発光前の輝度色情報の信頼性が低い。
よって、制御部310(発光量補正部314)は、モニタ発光前の顔領域Faの輝度色情報を用いて、オフセットを算出する。オフセットとは、調光演算に使用する係数である。その後、制御部310は、処理をS326に移す。
図11の例のように、顔領域Faに影がある場合には、モニタ発光前の顔領域Faの輝度色情報には、影込みの輝度色情報になる。しかし、顔領域Faに影があってもなくても、モニタ発光時の顔領域Faの輝度色情報は、モニタ発光によって影がない輝度色情報になる。つまり、顔領域Faに影がある場合には、2つの輝度色情報の差が大きくなり、顔領域Faに影がない場合には、両者の差が小さくなると考えることができる。顔領域Faに影がない場合には、モニタ発光前の輝度色情報の信頼性が高いが、顔領域Faに影がある場合には、モニタ発光前の輝度色情報の信頼性が低い。
よって、制御部310(発光量補正部314)は、モニタ発光前の顔領域Faの輝度色情報を用いて、オフセットを算出する。オフセットとは、調光演算に使用する係数である。その後、制御部310は、処理をS326に移す。
他方、S324は、モニタ発光前の顔領域Faの輝度色情報と、モニタ発光時の顔領域Faの輝度色情報との差が大きい場合である。この場合には、制御部310(発光量補正部314)は、モニタ発光時の顔領域Faの輝度色情報を用いて、オフセットを算出する。
図13(a)〜(c)は、オフセットと、輝度色情報との関係を示す一例である。オフセットと、輝度色情報との関係は、輝度色情報の値が低ければ、黒に近いと判断してオフセットがマイナス値になり、輝度色情報の値が高ければ、白に近いと判断してオフセットがプラス値になる関係にある。例えば、被写体人物が色黒である場合には、オフセットは、マイナス値になる。
図12に戻り、S326において、制御部310(発光量補正部314)は、調光演算処理を行い、本発光時の発光量を決定する。調光演算処理は、通常で求めた発光量に対して算出したオフセットを加算することで、適正な発光量を算出する。
その後、制御部310は、図10に戻る。
図13(a)〜(c)は、オフセットと、輝度色情報との関係を示す一例である。オフセットと、輝度色情報との関係は、輝度色情報の値が低ければ、黒に近いと判断してオフセットがマイナス値になり、輝度色情報の値が高ければ、白に近いと判断してオフセットがプラス値になる関係にある。例えば、被写体人物が色黒である場合には、オフセットは、マイナス値になる。
図12に戻り、S326において、制御部310(発光量補正部314)は、調光演算処理を行い、本発光時の発光量を決定する。調光演算処理は、通常で求めた発光量に対して算出したオフセットを加算することで、適正な発光量を算出する。
その後、制御部310は、図10に戻る。
以上、第3実施形態によると、カメラ301は、以下のような効果を有する。
モニタ発光前の顔領域の輝度色情報と、モニタ発光時の顔領域の輝度色情報との差分を考慮して、顔色を考慮した発光量を算出できる。
差分が小さければ、顔領域に影による影響が小さいと推定でき、モニタ発光前の顔領域の輝度色情報の信頼性が高い。よって、モニタ発光前の顔領域の輝度色情報を用いて顔色を考慮した発光量を算出できる。また、差分が大きければ、顔領域に影による影響が大きいと推定でき、モニタ発光前の顔領域の輝度色情報の信頼性が低い。よって、モニタ発光時の顔領域の輝度色情報を用いて顔色を考慮した発光量を算出できる。
モニタ発光前の顔領域の輝度色情報と、モニタ発光時の顔領域の輝度色情報との差分を考慮して、顔色を考慮した発光量を算出できる。
差分が小さければ、顔領域に影による影響が小さいと推定でき、モニタ発光前の顔領域の輝度色情報の信頼性が高い。よって、モニタ発光前の顔領域の輝度色情報を用いて顔色を考慮した発光量を算出できる。また、差分が大きければ、顔領域に影による影響が大きいと推定でき、モニタ発光前の顔領域の輝度色情報の信頼性が低い。よって、モニタ発光時の顔領域の輝度色情報を用いて顔色を考慮した発光量を算出できる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)第1及び第2実施形態では、カメラは、顔領域の評価値により本発光の調光演算を行うものを説明し、第3実施形態では、カメラは、顔領域の輝度色情報により本発光の調光演算を行うものを説明した。しかし、カメラが、顔領域の評価値と、輝度色情報との両方を用いて、本発光の調光演算を行うようにしてもよい。
(2)第1実施形態は、評価値対象領域を確定するのに際して、周辺領域を、顔領域より一回り大きい範囲を指定するものを説明した。しかし、この方法によらなくてもよい。例えば、周辺領域を、顔領域のうち顔位置がある方向にのみ拡張して、評価値対象領域を確定してもよい。顔領域のうち顔位置がある方向は、評価値によって判別できる。このようにすることで、周辺領域全てを対象にして評価値対象領域の確定をするものより、処理時間の短縮を図ることができる。
また、周辺領域を一回り大きい範囲に限定するものではなく、例えば、二回り以上大きい領域にしてもよい。
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)第1及び第2実施形態では、カメラは、顔領域の評価値により本発光の調光演算を行うものを説明し、第3実施形態では、カメラは、顔領域の輝度色情報により本発光の調光演算を行うものを説明した。しかし、カメラが、顔領域の評価値と、輝度色情報との両方を用いて、本発光の調光演算を行うようにしてもよい。
(2)第1実施形態は、評価値対象領域を確定するのに際して、周辺領域を、顔領域より一回り大きい範囲を指定するものを説明した。しかし、この方法によらなくてもよい。例えば、周辺領域を、顔領域のうち顔位置がある方向にのみ拡張して、評価値対象領域を確定してもよい。顔領域のうち顔位置がある方向は、評価値によって判別できる。このようにすることで、周辺領域全てを対象にして評価値対象領域の確定をするものより、処理時間の短縮を図ることができる。
また、周辺領域を一回り大きい範囲に限定するものではなく、例えば、二回り以上大きい領域にしてもよい。
(3)第3実施形態では、輝度色情報を、YCbCrを例に説明した。しかし、これに限定されない。例えば、輝度情報だけを用いてもよい。
(4)第3実施形態では、輝度色情報からオフセットを決定するのに際して、3種類のグラフを例に説明したが、これらに限定されない。輝度色情報が黒い色側であれば、オフセットをマイナス値にし、白い色側であれば、オフセットをプラス値にするものであればよい。
(4)第3実施形態では、輝度色情報からオフセットを決定するのに際して、3種類のグラフを例に説明したが、これらに限定されない。輝度色情報が黒い色側であれば、オフセットをマイナス値にし、白い色側であれば、オフセットをプラス値にするものであればよい。
(5)各実施形態では、撮影領域を60の小領域に分割したもので説明した。しかし、撮影領域の分割数は、これに限定されない。
(6)各実施形態では、人物被写体を複数有する場合には、顔面積の最も大きい人物被写体の顔領域を検出するものとして説明した。しかし、複数の人物被写体の顔を検出して表示し、撮影者に主要被写体を選択させてもよい。
(7)各実施形態では、レンズ鏡筒を有するカメラの例を説明した。しかし、1枚のレンズによって構成されたカメラであってもよい。
(8)各実施形態では、カメラを例に説明した。しかし、発光部を有し、画像データを出力するものであれば、カメラに限らず、カメラ機能を備えた携帯電話機等であってもよい。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
(6)各実施形態では、人物被写体を複数有する場合には、顔面積の最も大きい人物被写体の顔領域を検出するものとして説明した。しかし、複数の人物被写体の顔を検出して表示し、撮影者に主要被写体を選択させてもよい。
(7)各実施形態では、レンズ鏡筒を有するカメラの例を説明した。しかし、1枚のレンズによって構成されたカメラであってもよい。
(8)各実施形態では、カメラを例に説明した。しかし、発光部を有し、画像データを出力するものであれば、カメラに限らず、カメラ機能を備えた携帯電話機等であってもよい。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1,301:カメラ、4:発光部、6,306:発光制御装置、10,310:制御部、11:顔領域検出部、12:評価値取得部、13:顔領域評価値判定部、14,314:発光量補正部、315:定常輝度色情報取得部、316:発光輝度色情報取得部、317:輝度色情報判定部、Fa:顔領域、Fb:周辺領域、Fc評価値対象領域
Claims (12)
- 被写体の撮影時に前記被写体に対する照明光を発光する本発光と、前記被写体の撮影前に行うモニタ発光と、を行う発光部の発光制御を行う発光制御装置であって、
前記被写体の顔領域を検出する顔領域検出部と、
前記発光部による発光がない定常状態で前記顔領域検出部が検出した前記顔領域に関する情報と、前記顔領域検出部による検出後に前記発光部が前記モニタ発光を行った発光状態での前記顔領域に関する情報との間の差異に基づいて、前記本発光の発光量を補正する発光量補正部と、
を備えること、
を特徴とする発光制御装置。 - 請求項1に記載の発光制御装置において、
前記顔領域検出部が検出した前記顔領域における、前記発光状態での光量の評価値である顔領域評価値を取得する評価値取得部と、
前記評価値取得部により取得した前記顔領域評価値が閾値範囲内であるか否かを判定する顔領域評価値判定部と、
を備え、
前記発光量補正部は、前記顔領域評価値判定部による判定結果に応じて、前記本発光の発光量を補正すること、
を特徴とする発光制御装置。 - 請求項2に記載の発光制御装置において、
前記評価値取得部は、複数に分割した撮影領域のうち、前記顔領域に含まれる顔分割領域における前記顔領域評価値を取得し、
前記顔領域評価値判定部は、全ての前記顔分割領域における前記顔領域評価値が閾値範囲内であるか否かを判定すること、
を特徴とする発光制御装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の発光制御装置において、
前記発光量補正部は、
前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内であると判定された場合には、前記顔領域評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正し、
前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内ではないと判定された場合には、前記顔領域の周辺領域を含んだ評価値対象領域を設定し、設定した前記評価値対象領域の前記光量の評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正すること、
を特徴とする発光制御装置。 - 請求項4に記載の発光制御装置において、
前記発光量補正部は、前記評価値対象領域を、前記周辺領域のうち前記評価値が閾値範囲内である領域を設定すること、
を特徴とする発光制御装置。 - 請求項4又は請求項5に記載の発光制御装置において、
前記発光量補正部は、前記顔領域に含まれる複数の顔分割領域における前記顔領域評価値のうち閾値範囲内である前記顔分割領域を有する方向に、前記周辺領域を設定すること、
を特徴とする発光制御装置。 - 請求項3に記載の発光制御装置において、
前記発光量補正部は、
前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内であると判定された場合には、前記顔領域評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正し、
前記顔領域評価値判定部により前記顔領域評価値が閾値範囲内ではないと判定された場合には、前記発光状態での前記光量の評価値が閾値範囲内の前記顔分割領域の前記光量の評価値に基づいて前記本発光の発光量を補正すること、
を特徴とする発光制御装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の発光制御装置において、
前記顔領域検出部が検出した前記顔領域における、前記定常状態での輝度色情報である定常輝度色情報を取得する定常輝度色情報取得部と、
前記顔領域検出部が検出した前記顔領域における、前記発光状態での輝度色情報である発光輝度色情報を取得する発光輝度色情報取得部と、
前記定常輝度色情報取得部により取得した前記定常輝度色情報と、前記発光輝度色情報取得部により取得した前記発光輝度色情報との差が、閾値範囲内であるか否かを判定する輝度色情報判定部と、
を備え、
前記発光量補正部は、前記輝度色情報判定部による判定結果に応じて、前記本発光の発光量を補正すること、
を特徴とする発光制御装置。 - 請求項8に記載の発光制御装置において、
前記発光量補正部は、
前記輝度色情報判定部により前記差が閾値範囲内であると判定された場合には、前記定常輝度色情報を用いて前記本発光の発光量を補正し、
前記輝度色情報判定部により前記差が閾値範囲内ではないと判定された場合には、前記発光輝度色情報を用いて前記本発光の発光量を補正すること、
を特徴とする発光制御装置。 - 請求項8又は請求項9に記載の発光制御装置において、
前記発光量補正部は、補正に用いる輝度色情報が白色に近い場合には、発光量を増やす補正をし、補正に用いる輝度色情報が黒色に近い場合には、発光量を減らす補正をすること、
を特徴とする発光制御装置。 - 請求項1から請求項10までのいずれかに記載の発光制御装置において、
前記顔領域検出部は、撮影領域に複数の被写体が存在する場合には、主要被写体の顔領域を検出すること、
を特徴とする発光制御装置。 - 請求項1から請求項11までのいずれかに記載の発光制御装置を備える撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013211689A JP2015075628A (ja) | 2013-10-09 | 2013-10-09 | 発光制御装置及び撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013211689A JP2015075628A (ja) | 2013-10-09 | 2013-10-09 | 発光制御装置及び撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015075628A true JP2015075628A (ja) | 2015-04-20 |
Family
ID=53000528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013211689A Pending JP2015075628A (ja) | 2013-10-09 | 2013-10-09 | 発光制御装置及び撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015075628A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017208664A (ja) * | 2016-05-17 | 2017-11-24 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及び制御方法 |
JP2020072391A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | キヤノン株式会社 | 撮像装置および撮像装置の制御方法 |
WO2024048082A1 (ja) * | 2022-09-02 | 2024-03-07 | ソニーグループ株式会社 | 撮像制御装置、および撮像装置 |
-
2013
- 2013-10-09 JP JP2013211689A patent/JP2015075628A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017208664A (ja) * | 2016-05-17 | 2017-11-24 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及び制御方法 |
JP2020072391A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | キヤノン株式会社 | 撮像装置および撮像装置の制御方法 |
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