JP6460829B2 - 撮像装置、電子機器及び光量変化特性の算出方法 - Google Patents

撮像装置、電子機器及び光量変化特性の算出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6460829B2
JP6460829B2 JP2015031506A JP2015031506A JP6460829B2 JP 6460829 B2 JP6460829 B2 JP 6460829B2 JP 2015031506 A JP2015031506 A JP 2015031506A JP 2015031506 A JP2015031506 A JP 2015031506A JP 6460829 B2 JP6460829 B2 JP 6460829B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
change characteristic
light quantity
light
calculation
flicker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015031506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016154285A5 (ja
JP2016154285A (ja
Inventor
憲治 三輪
憲治 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015031506A priority Critical patent/JP6460829B2/ja
Priority to US15/044,344 priority patent/US9875423B2/en
Priority to CN201610094881.7A priority patent/CN105915807B/zh
Publication of JP2016154285A publication Critical patent/JP2016154285A/ja
Publication of JP2016154285A5 publication Critical patent/JP2016154285A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6460829B2 publication Critical patent/JP6460829B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/71Circuitry for evaluating the brightness variation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/73Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing the exposure time
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/745Detection of flicker frequency or suppression of flicker wherein the flicker is caused by illumination, e.g. due to fluorescent tube illumination or pulsed LED illumination

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置、電子機器及び被写体からの光の光量変化特性の算出方法に関する。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置では、撮像素子の高感度化に伴い、室内のような比較的暗い環境下においても高速のシャッタ速度でブレのない写真を撮像することができるようになってきている。ここで、室内光源として普及している蛍光灯では、電源(一般的に、商用電源)の周波数の影響により、周期的に照明光がゆらぐフリッカと呼ばれる現象が生じる。そして、フリッカが生じる光源(以下「フリッカ光源」と記す)下での高速シャッタ撮像では、フリッカの影響によって、フレーム毎に画像の露出や色温度にばらつきが生じてしまい、また、1フレーム内で露出むらや色むらが発生してしまうことがある。
また、撮像装置として、撮像素子によって定期的に撮像された画像を撮像装置が備える表示部に連続的に表示するライブビュー機能を有するものが広く普及している。ライブビュー機能でも、撮像フレーム毎の蓄積時間が短い場合には、フリッカの影響により、フレーム内での露出むらが発生してしまうことがある。
このような問題に対して、特許文献1では、照明光のフリッカの状態を検出し、露光時間の中心が照明光の光量が極大値を示すタイミングと略一致するように撮像タイミングを調節する技術が提案されている。また、特許文献1では、サンプリング間隔1(msec)ごとに照明光の照度を検出し、検出結果から照明光の照度や明滅周期を検出する技術が提案されている。
特開2006−222935号公報
しかしながら、特許文献1に記載された照明光のフリッカの状態を検出する方法は、検出に用いる光電変換素子の電荷蓄積時間が制限される。その結果、環境光が暗い状況では、フリッカの誤検知が生じやすいという問題がある。また、画像に映り込む被写体によって輝度変化が発生する場合も、フリッカの誤検知が発生しやすいという問題がある。
そこで、本発明は、対象物の状態に応じて対象物からの光の光量変化特性の算出することができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、所定時間よりも短い期間の間隔で得られた複数の測光値に基づいて、対象物からの光の光量変化特性を算出する第1の算出手段と、前記複数の測光値の各々を得る前記期間よりも長い蓄積期間で領域ごとに開始タイミングを異ならせて電荷蓄積を行って得られた画像内の輝度変化情報に基づいて、前記光量変化特性を算出する第2の算出手段と、前記対象物の状態に応じて、前記第1の算出手段によって前記光量変化特性を算出するか前記第2の算出手段によって前記光量変化特性を算出するかを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、対象物の状態に応じて対象物からの光の光量変化特性を算出することができる。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラの概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るフリッカ検知方法のフローチャートである。 輝度変化フリッカ検知のための測光センサの電荷蓄積と出力測光値の推移を示す図である。 画面内写像フリッカ検知のための撮像素子での電荷蓄積を模式的に説明する図である。 第2実施形態に係るフリッカ検知方法で用いる撮像素子における輝度評価値の取得領域を説明する図と、輝度評価値取得領域に被写体が写り込んだときの輝度評価値の変化を説明する図である。 フリッカ光源下ではない撮像環境とフリッカ光源下のそれぞれにおいて被写体が写り込んだ場合に取得される画面内写像を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係るフリッカ検知方法のフローチャートである。 図7のステップS702の被写体追尾処理を模式的示す図である。 本発明の第3実施形態に係るフリッカ検知方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明に係る撮像装置として、所謂、デジタルカメラを取り上げることとする。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラ機能を備える各種の電子機器であってもよい。例えば、本発明に係る撮像装置は、携帯電話やスマートフォン等のカメラ機能付き携帯通信端末、カメラ機能付き携帯型コンピュータ、カメラ機能付き携帯ゲーム機等であってもよい。
<撮像素子の概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ100の概略構成を示す図である。デジタルカメラ100は、大略的に、カメラ本体100A及びレンズ鏡筒100Bから構成される。撮像光学系であるレンズ鏡筒100Bは、カメラ本体100Aと一体となっていてもよいし、カメラ本体100Aに対して着脱自在であってもよい。なお、以下では、対象物からの光の光量変化特性の算出をフリッカ検知と呼んで説明を行うものとする。
カメラ本体100Aは、CPU101、メモリ102、撮像素子103、シャッタ104、ハーフミラー105、ピント板106、表示素子107及び測光センサ108を備える。また、カメラ本体100Aは、ペンタプリズム109、不図示の光学ファインダ、AFセンサ110、AFミラー111、ICPU112及びメモリ113を備える。レンズ鏡筒100Bは、複数のレンズ121と、不図示の絞りと、LPU122とを備える。
CPU101は、デジタルカメラ100の各部を制御する演算処理装置である。メモリ102は、CPU101が実行するプログラムや変数等を格納するROMと、CPU101がプログラムを展開する作業領域や一時的に画像データ等を記憶する記憶領域を有するRAMを含む。LPU122は、鏡筒内CPUであり、被写体に対する距離情報等をCPU101へ送信し、また、CPU101からの指令に基づいてレンズ121の駆動制御等を行う。撮像素子103は、赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含むCMOS等の光電変換素子からなるイメージセンサである。撮像素子103は、通常の撮像以外に、後述する第1実施形態に係るフリッカ検知方法において、画面内写像フリッカ検知にも用いられる。シャッタ104は、非撮影時には閉じて撮像素子103を遮光し、撮影時には開いてレンズ鏡筒100Bを通過した入射光(光束)を撮像素子103へ導く。
撮像素子103の前面側(被写体側)に設けられたハーフミラー105は、非撮影時にレンズ121を通して入射する光の一部を反射して、ピント板106に光学像を結像させる。表示素子107は、PN液晶等のAF測距枠を表示し、被写体のどの位置に対してAF動作の制御が行われているかを、光学ファインダを通じて撮影者(使用者)に示す。測光センサ108は、CCD或いはCMOS等の光電変換素子からなり、露出制御のために被写界に対する測光を行い、被写体の明るさ(輝度)を測定する。なお、後述する第3実施形態に係るフリッカ検知方法では、測光センサ108からの出力信号を用いて、輝度変化フリッカ検知等を行う。
ペンタプリズム109は、ピント板106の被写体像を測光センサ108と光学ファインダへ導く。なお、測光センサ108は、ペンタプリズム109を介してピント板106に結像された被写体像を斜め方向の位置から見ている。AFミラー111は、レンズ鏡筒100Bから入射してハーフミラー105を通過した光束の一部をAFセンサ110へ導く。AFセンサ110は、受光した光束に基づいて、被写体に対する自動合焦のための測距を行う。
ICPU112は、測光センサ108の駆動制御や測光演算、顔検知演算や追跡演算等の被写体認識処理、フリッカ検知演算等の各種の演算処理を行うCPUである。メモリ113は、ICPU112が実行するプログラムや変数等を格納するROMと、ICPU112がプログラムを展開する作業領域や一時的に演算結果を記憶するRAMを含む。
なお、図1には不図示であるが、デジタルカメラ100は、電源スイッチ及びシャッタスイッチを備える。シャッタスイッチは、半押し(第1ストローク)でオンするスイッチSW1と、全押し(第2ストローク)でオンするスイッチSW2とを備える。スイッチSW1がオンすることで、測光センサ108からの出力に基づく露出制御とAFセンサ110からの出力に基づく自動合焦制御が実行される。また、スイッチSW2がオンすることで、本撮影が行われる。本撮影では、撮像素子103に結像した光学像が撮像素子103によってアナログ電気信号に変換され、そのアナログ電気信号が不図示の画像処理手段によりデジタル画像データに変換され、不図示のメモリカード等の記憶手段に記憶される。
<第1実施形態に係るフリッカ検知方法>
図2は、デジタルカメラ100での第1実施形態に係るフリッカ検知方法のフローチャートである。図2に示す各処理は、CPU101がメモリ102のROMに格納されたプログラムをRAMに展開することにより、デジタルカメラ100の各構成要素の動作を制御することにより実現される。なお、図2に示す処理の中には、CPU101の制御下において実質的にICPU112が実行する処理があり、その処理については動作主体をICPU112として説明を行うこととする。
撮像に際してフリッカ検知を実施するためには、撮像環境の明るさを知る必要がある。これは、撮像環境の明るさが分からないと、撮像素子103を駆動する上での適正な蓄積時間やゲインを設定することができないからである。そこで、CPU101の制御下にあるICPU112は、ステップS201において、測光センサ108を用いて通常測光動作を行い、撮像環境の明るさを検出する。ICPU112は、測光センサ108から得られた出力信号に基づいて測光演算を行い、その演算結果をCPU101にシリアル通信等のCPU間通信によって通知する。測光演算の方法は特に限定されないが、例えば、測光センサ108から得られた撮像領域を複数に分割した分割領域ごとの画像信号を、領域ごとに設定された重み付けで加重演算して測光値を求めるようにすればよい。
続くステップS202においてCPU101は、ステップS201で求めた測光値を予め定めた閾値と比較し、測光値が閾値よりも大きいか否かを判定する。このような判定を行う理由は以下の通りである。即ち、ステップS203,S204では輝度変化フリッカ検知を実施するが、輝度変化フリッカ検知を行う際の撮像素子103の駆動では、長い蓄積時間を設定することができない。よって、環境光が暗い環境で輝度変化フリッカ検知を実施した場合、誤検知が生じやすくなる。そこで、輝度変化フリッカ検知で誤検知が生じやすくなる輝度を予め決めておき、通常測光結果と比較した結果に基づいて、輝度変化フリッカ検知を実施するか又は画面内写像フリッカ検知を実施するかを決定する。
なお、輝度変化フリッカ検知とは、所定時間よりも短い間隔で得られた複数の測光値に基づいて対象物からの光の光量変化特性を算出する方法である。また、画面内写像フリッカ検知とは、複数の測光値を得る期間よりも長い蓄積期間で、領域ごとに開始タイミングを異ならせて電荷蓄積を行い得られた画像内の輝度変化情報に基づいて対象物からの光の光量変化特性を算出する方法である。
CPU101は、測光値が閾値以上である場合(S202でNO)、処理をステップS203へ進め、測光値が閾値より小さい場合(S202でYES)、処理をステップS205へ進める。
環境光が暗くない場合であるステップS203,S204では、CPU101は、輝度変化フリッカ検知(第1の算出方法、以下、第1のフリッカ検知方法とも呼ぶ)を実行する。ステップS203においてCPU101は、撮像素子103を輝度変化フリッカ検知用の駆動モードで駆動する。ここで、輝度変化フリッカ検知用の撮像素子103の駆動形態について、図3を参照して説明する。
図3(a),(b)はそれぞれ、周波数が50Hz,60Hzの各電源で点灯させたフリッカ光源に対する輝度変化フリッカ検知のための撮像素子103の電荷蓄積と出力測光値の推移を示す図である。輝度変化フリッカ検知では、フリッカを検出するために、図3の各図に示すように、約600fps(=約1.667ms)の周期で蓄積・読み出しを連続して12回行う。この600fpsという周期は、予想されるフリッカ光源の周波数(100Hzと120Hz)の公倍数周波数となっている。そのため、輝度変化フリッカ検知で連続的な画像データを得るための撮像の蓄積時間は、予想されるフリッカ光源の光量変化周期の短い方の時間である1/120秒(所定時間)よりも短い蓄積時間となる。なお、フリッカ光源の明暗が変化する周波数は、電源周波数の2倍になることから、商用電源の周波数が50Hzの地域では周波数は100Hzとなり、商用電源の周波数が60Hzの地域では周波数は120Hzとなる。
輝度変化フリッカ検知では、20msec(=1.667msec×12)で連続的な画像データを1セット取得することができるため、高速でフリッカ検知を実現することができる。よって、本実施形態では、輝度変化フリッカ検知は、後述する画面内写像フリッカ検知よりもフリッカ検知に要する時間が短いため、優先して実施される。
ここで、撮像素子103を約600fpsで駆動させる方法について説明する。
例えば、QVGA以上の画素数を有する撮像素子103の全画素を約600fps以上の高速なフレームレートで駆動する(読み出す)ためには、駆動周波数を高くする方法やA/D変換器を多数配置する方法等の対処法が考えられる。しかしながら、これらの対処法では、回路構成が複雑になってコストが嵩み、また、技術的にも容易ではない。そこで、顔検出や被写体追尾を行う際には、全画素数を時間をかけて読み出すこととし、フリッカ検知の際には、画素加算読み出しや間引き読み出しを行うことによって、フレームレートを約600fpsに調整する。
撮像素子103がCCDである場合、CCDは一般的に部分読み出しを行うことができないため、画素加算による読み出しライン数の擬似的減少によって高速駆動させるとよい。例えば、画素配列がストライプ状のセンサで垂直画素加算を行うことにより、表1に示すように、読み出し時間(1V時間)を短縮することができる。表1に示した撮像素子103の場合、9画素加算を行うことによりフレームレートを約600fpsに調整することができ、その場合に得られる画像は、垂直方向の画素数が1/9になったものとなる。
一方、撮像素子103がCMOSである場合、部分読み出しを比較的簡単に行うことができるため、所謂、間引き読み出しによって蓄積と読み出しの合計時間が約1.667msecとなるように調整するとよい。
図2の説明に戻る。ICPU112は、ステップS203において輝度変化フリッカ検知用の撮像素子103の駆動(蓄積と読み出し)を終えると、ステップS204においてフリッカ検知演算を行い、その結果をCPU101へ通知する。図3の各図では、n回目の蓄積を「蓄積n」、蓄積nの読み出しを「読出n」、読出nの結果から得られる測光値を「AE(n)」で示している。各測光値の取得時間について、蓄積は有限の時間で行われるため、蓄積期間中の中央値で代表させることとする。
50Hzの商用電源でのフリッカ発光周期は約10msecであり、10/1.667≒6であるから、蓄積のタイミングによらず、図3(a)に示すように、6回周期で同じ測光値が得られる。即ち、AE(n)=AE(n+6)の関係となる。同様に、60Hzの商用電源でのフリッカ発光周期は約8.33msecであり、8.33/1.667≒5であるから、蓄積のタイミングによらず、図3(b)に示すように、5回周期で同じ測光値が得られる。よって、AE(n)=AE(n+5)の関係となる。一方で、フリッカがない環境下では、nによらず、AE(n)は一定である。
電源周波数が50Hzであるフリッカ光源下での評価値F50と、電源周波数が60Hzであるフリッカ光源下での評価値F60をそれぞれ、下記式1、式2の通りに定義することとする。
この場合、所定の閾値F_thを用いて、“F50<F_th、且つ、F60<F_th”の関係が成り立つ場合には、フリッカなし(フリッカ光源下ではない)と判断することができる。また、“F50<F_th、且つ、F60≧F_th”の関係が成り立つ場合には、電源周波数が50Hzであるフリッカ光源下であると判断することができる。更に、“F50≧F_th、且つ、F60<F_th”の関係が成り立つ場合には、電源周波数が60Hzであるフリッカ光源下であると判断することができる。ステップS204の後、CPU101は、処理をステップS207へ進める。
環境光が暗い場合であるステップS205,S206では、画面内写像フリッカ検知(第2の算出方法、以下、第2のフリッカ検知方法とも呼ぶ)を実行する。ステップS205においてCPU101は、撮像素子103を画面内写像フリッカ検知用の駆動モードで駆動し、写像データを取得する。ここで、画面内写像フリッカ検知について説明する。
図4(a),(b)はそれぞれ、周波数が50Hz,60Hzの各電源で点灯させたフリッカ光源に対する画面内写像フリッカ検知のための撮像素子103の電荷蓄積を模式的に説明する図である。
画面内写像フリッカ検知では、レンズ鏡筒100Bを通過した光が撮像素子103に結像するようにハーフミラー105を上げるミラーアップ等を行った状態で撮像素子103を22fpsで駆動して、画像データを取得する。22fpsで撮像素子103を駆動すると、1フレーム当たりの処理時間は、1000/22≒44.45msecとなる。そのため、画面内写像フリッカ検知で画面内写像データを得るための撮像の蓄積期間は、予想されるフリッカ光源の光量変化周期の長い方の時間である1/100秒よりも長い蓄積期間となる。
なお、蓄積期間とは、撮像素子103の最初に電荷蓄積を開始する領域の電荷蓄積開始時から最後に電荷蓄積を開始する領域の電荷蓄積終了時までの期間を表していて、1フレーム当たりの処理時間と略等しい長さである。また、撮像素子103の蓄積時間が短すぎると露出むらが現れにくくなるため、下限値(例えば、1/600秒など)を設けて蓄積時間の長さを設定するのが望ましい。一方、撮像素子103の蓄積時間が長すぎても後述する露出むらが現れにくくなるため、上限値(例えば、1/30秒など)を設けて蓄積時間の長さを設定してもよい。また、撮像素子103の蓄積時間が1/100秒の倍数や1/120秒の倍数となる場合、フリッカ光源の光量変化の1周期の整数倍の蓄積時間となり露出むらが現れなくなる場合がある。そのため、撮像素子103の蓄積時間は、前述した上限値と下限値の範囲内で、かつ、1/100秒の倍数や1/120秒の倍数と異なる蓄積時間としてもよい。このような条件を満たすのであれば、予め設定された蓄積時間であってもよいし、撮像環境に応じて設定された蓄積時間であってもよい。
50Hzの商用電源でのフリッカ光源での発光周期は約10msecであり、44.45/10≒4.45となる。また、撮像素子103は、CMOS等のラインごとに電荷蓄積の開始タイミング及び終了タイミングを異ならせて制御される光電変換素子である。そのため、図4(a)に示すように、1フレーム目と2フレーム目とを連続して画像データを取得すると、フリッカによる1フレーム目に現れる露出むらと2フレーム目に現れる露出むらは位相が逆になる。前述したように、撮像素子103は電荷蓄積の開始タイミング及び終了タイミングを異ならせて制御されるので、図4(a)に示す縞状の露出むらが現れた画像データは、時間軸方向が撮像素子103の縦方向、写像生成方向が撮像素子103の横方向に対応する。すなわち、22fpsで撮像素子103を駆動すると、横縞が現れた画像データとなる。
同様に、60Hzの商用電源でのフリッカ光源での発光周期は約8.33msecであり、44.45/8.33≒5.46となる。そのため、図4(b)に示すように、1フレーム目と2フレーム目とを連続して画像データを取得すると、フリッカによる1フレーム目に現れる露出むらと2フレーム目に現れる露出むらは位相が逆になる。
ステップS205では、CPU101は、こうして取得する各フレームについて、横方向(写像生成方向)に写像を生成し、時間軸方向に写像データを取得する。写像データとは、撮像素子103のラインごとに算出される各ラインの代表値を時間軸方向に並べたデータであり、代表値の算出方法は、フレーム内での代表値の変化がフリッカ光源の光量変化に対応するような算出方法であれば特に限定されない。例えば、代表値は、各ラインに含まれる画素の画素信号を平均した平均値や積分した積分値などである。次に、ステップS206においてCPU101は、ステップS205で取得した画面内写像データを用いてフリッカ検知演算を実施する。フリッカ検知演算では、写像データの極大値と極小値とがより大きくなるように、1フレーム目の写像データを2フレーム目の写像データで除算する。これは、1フレーム目と2フレーム目の写像の位相が逆になるフレームレートで撮像しているため、除算により写像データをより強調することが可能になり、フリッカによる露出むらを判別しやすくなるからである。こうして強調された写像データの極大値及び極小値と、その出現周期を求めることにより、フリッカの有無(対象物からの光量が周期的に変化しているか)とその周期(フリッカ光源の電源周波数(50Hz,60Hz))を判定することができる。
ステップS204,S206の後、CPU101は、処理をステップS207へ進める。ステップS207においてCPU101は、ステップS204,S206の判定結果に基づいて、フリッカの有無を判定する。即ち、ステップS204の輝度変化フリッカ検知演算結果とステップS206の画面内写像フリッカ検知演算結果のいずれか一方が算出されているため、算出されたフリッカ検知演算結果からデジタルカメラ100の撮像環境でのフリッカの有無を決定する。
以上の通り、第1実施形態に係るフリッカ検知方法では、撮像環境の明るさに応じて、輝度変化フリッカ検知と画面内写像フリッカ検知とを切り替えて、撮像環境におけるフリッカの有無を検知する。これにより、対象物の状態に応じて対象物からの光の光量変化特性の算出することができ、フリッカ検知の高速化を実現しながら、フリッカ検知精度を高めることができる。
<第2実施形態に係るフリッカ検知方法>
図5(a)は、デジタルカメラ100での第2実施形態に係るフリッカ検知方法で用いる撮像素子103における輝度評価値の取得領域103Aを説明する図である。
輝度評価値の取得領域103Aとは、輝度変化を算出するための領域であり、撮像素子103の撮像可能領域の一部(ここでは、外周縁部を除く領域)に設定されている。その理由の1つは、画素数が多くなると輝度演算に要する時間が長くなるため、演算に要する時間として許可される時間内に処理可能な画素数を設定する必要があるからである。また、レンズ鏡筒100Bを通過した光が撮像素子103に結像したときに、光軸から離れた画素に斜めから入った光は撮像素子103に2次元に配置されたフォトダイオードには到達せずにけられてしまい、周辺輝度の落ちた画像データが得られる。そのため、別の理由は、周辺光量が落ちる部分を除いた領域で輝度評価値を求めることにより、より正確な輝度評価値を求めるためである。
図5(b)は、輝度評価値の取得領域103Aに被写体が写り込んだときの輝度評価値の変化の様子を説明する図である。図5(a)に示すように輝度評価値の取得領域103Aを設定した撮像素子103を用いて輝度変化フリッカ検知を実行した場合、図5(b)に示すように、被写体が輝度評価値の取得領域103Aの内部に写り込む量が時間経過にしたがって変化することがある。この場合、被写体が映り込む範囲が多くなるにしたがって輝度評価値の値は小さくなり、輝度演算結果は徐々に暗くなるように評価される。また、被写体が映り込む範囲が少なくなるにしたがって輝度評価値の値は大きくなり、輝度演算結果は徐々に明るくなるように評価される。よって、被写体が写り込む量の変化に応じて輝度が変化しているように評価されてしまい、フリッカによる輝度変化でないものをフリッカによる輝度変化であると誤検知してしまう可能性がある。
図6(a)は、フリッカ光源下ではない撮像環境において被写体が写り込んだ場合に取得される画面内写像を模式的に示す図である。フレーム1,2の各フレーム写像では、被写体が写り込んだ部分の写像データが変化するが、除算後の写像データには、極大や極小を強調したフリッカによる露出むらは存在しないため、フリッカ有りと判定することはない。
一方、図6(b)は、50Hzの電源で点灯させたフリッカ光源下の撮像環境において被写体が写り込んだ場合に取得される画面内写像を示している。フレーム1,2の各写像データに被写体の影響が現れ、フレーム1の写像データをフレーム2の写像データで除算した後の写像データにはフリッカによる露出むらが強調されて残る。よって、フリッカ光源下の撮像環境にあることを検知することができる。よって、第2実施形態では、図6(a),(b)の相違を利用して、フリッカ検知を行う。
図7は、デジタルカメラ100での第2実施形態に係るフリッカ検知方法のフローチャートである。図7に示す各処理は、CPU101がROMに格納されたプログラムをRAMに展開することにより、デジタルカメラ100の各構成要素の動作を制御することにより実現される。
ステップS701においてCPU101は、撮像素子103を輝度変化フリッカ検知用の駆動モードで駆動して、電荷蓄積を行う。ステップS701の具体的な処理内容は、図2のステップS203と同様であるため、ここでの説明を省略する。続くステップS702においてCPU101は、輝度変化フリッカ検知用に蓄積した画像データから、被写体の映り込み状態を検知するために、被写体追尾処理を実行する。
図8は、ステップS702の被写体追尾処理を模式的示す図であり、輝度変化フリッカ検知用に連続して取得した画像データとしてフレーム1からフレーム5までを示している。連続する2枚のフレームの間で、画像データに写り込む被写体の相関を取ることで、フレーム間で被写体を追尾することができる。フレーム2以降のフレーム間でも被写体を追尾することで、撮像素子103に設定した輝度評価値の取得領域103Aに被写体が写り込んでいるか、また、写り込んだときの範囲等を検出することができる。よって、被写体追尾処理の結果を、輝度変化フリッカ検知演算を実施することができるか否かの判定条件として使用する。
なお、被写体追尾処理として、被写体の色を判定して追尾する色追尾処理や、被写体が人体であるかを判定して追尾する人体追尾処理等を実施することによって、被写体追尾処理の精度を上げることも好ましい。また、前述した被写体追尾処理は、画像内に含まれる対象物である被写体が移動しているか否かを判定することができる。したがって、追尾する被写体があるか否かは、画像内に含まれる対象物である被写体が移動しているか否かと同等である。
次に、ステップS703においてCPU101は、ステップS702の被写体追尾処理の結果から、輝度変化フリッカ検知演算の実施が可能か否かを、追尾する被写体があるか否かにより判定する。CPU101は、追尾対象となる被写体がない場合、つまり、画面の輝度変化を与えるような被写体がない場合(S703でNO)、処理をステップS704へ進める。一方、CPU101は、追尾対象となる被写体がある場合、つまり、輝度評価値の取得領域103Aに被写体が入り込むことで画面の輝度変化に影響を与える場合(S703でYES)、処理をステップS705へ進める。
ステップS704においてCPU101は、輝度変化フリッカ検知演算を選択し、ステップS701で取得した画像データを用いて、輝度変化フリッカ検知演算を実施する。輝度変化フリッカ検知の演算処理内容は、図2のステップS204の処理内容と同様であるため、ここでの説明を省略する。CPU101は、ステップS704の後、処理をステップS707へ進める。
ステップS705においてCPU101は、撮像素子103を画面内写像フリッカ検知用の駆動モードで駆動し、写像データを取得する。そして、ステップS706においてCPU101は、ステップS705で取得した画面内写像データを用いてフリッカ検知演算を実施する。ステップS705,S706の処理内容は、図2のステップS205,S206704の処理内容と同様であるため、ここでの説明を省略する。CPU101は、ステップS706の後、処理をステップS707へ進める。
ステップS707においてCPU101は、フリッカの有無を判定する。即ち、ステップS704の輝度変化フリッカ検知演算結果とステップS706の画面内写像フリッカ検知演算結果のいずれか一方が算出されているため、算出されたフリッカ検知演算結果からデジタルカメラ100の撮像環境でのフリッカの有無を決定する。
以上の通り、第2実施形態に係るフリッカ検知方法でも、フリッカ検知の高速化を実現しつつ、撮像環境に応じたフリッカ検知方法を選択して用いることにより、対象物の状態に応じて対象物からの光の光量変化特性の算出することができる。
<第3実施形態に係るフリッカ検知方法>
図1に示したデジタルカメラ100のカメラ本体100Aの背面部には、不図示の液晶パネル等の表示装置が設けられているものとする。この表示装置に撮像素子103で連続的に取得される画像データを連続的に表示するライブビュー機能をフリッカ光源下で実行した場合に、フリッカによる露出むらのある映像が表示装置に表示されてしまうことがある。
そこで、第3実施形態では、ライブビュー機能の実行前に撮像環境がフリッカ光源下であるか否かを判定し、その判定結果に応じてデジタルカメラ100で使用するプログラム線図を決定する。これにより、フリッカによる露出むらのないライブビュー映像を使用者に提供することが可能になる。
なお、前述の通り、測光センサ108にはCCDセンサやCMOSセンサ等のイメージセンサ(撮像素子)が使用されているため、測光センサ108で取得したデータ(画像データ)を用いて輝度検出や被写体追尾、顔検出等を実行することができる。また、測光センサ108の画素数は撮像素子103の画素数よりも少ないため、輝度変化フリッカ検知を実施する要件である、高速な画像データの読み出しを行いやすい。そこで、第3実施形態に係るフリッカ検知方法における輝度変化フリッカ検知には、測光センサ108を用いる。
図9は、デジタルカメラ100での第3実施形態に係るフリッカ検知方法のフローチャートである。図9に示す各処理は、CPU101がメモリ102のROMに格納されたプログラムをRAMに展開することにより、デジタルカメラ100の各構成要素の動作を制御することにより実現される。なお、図9に示す処理の中には、CPU101の制御下において実質的にICPU112が実行する処理があり、その処理については動作主体をICPU112として説明を行うこととする。
使用者によりデジタルカメラ100でライブビューの実行が指示されると、CPU101の制御下にあるICPU112は、ステップS901において、測光センサ108を用いて通常測光動作を行い、撮像環境の明るさを検出する。ステップS901での検出結果は、フリッカ検知が実施可能か否かを判定するために使用される。
また、ステップS901での検出結果は、ライブビュー用の画像データを撮像素子103で撮像し始める際の基準の明るさとして使用される。これは、次の理由による。即ち、ライブビューを開始した後は、撮像素子103で取得した画像データから測光値を求めて露出を決定するが、ライブビューを開始するときの明るさは外部から情報として取得する必要がある。撮像素子103から得られる画像データを用いて測光する場合、1回の撮影で得られる画像データで測光可能な明るさの範囲は、専用の測光センサである測光センサ108よりもレンジが狭い。そのため、撮像素子103を用いて広い範囲の明るさを計測して、ライブビュー開始時の明るさを決定しようとすると、画像データを複数回取得して測光を行う必要があるため、ライブビューの開始が遅れてしまう。また、ライブビュー開始時の明るさが間違っていると、表示装置に白飛びや黒沈みの画像が表示されてから適正な明るさへと表示が変化する様子を使用者に見せることとなり、表示品質が低下してしまう。これらの問題を解決するため、ライブビュー開始時の明るさを、測光センサ108で計測することが望ましい。
続くステップS902においてCPU101は、ステップS901で求めた測光値を予め定めた閾値と比較し、測光値が閾値よりも大きいか否かを判定する。ステップS902の処理内容は、図2のステップS202と同じであるため、ここでの詳細な説明を省略する。CPU101は、測光値が閾値以上の場合(S902でNO)、処理をステップS903へ進め、測光値が閾値より小さい場合(S902でYES)、処理をステップS907へ進める。
ステップS903においてCPU101の制御下にあるICPU112は、測光センサ108を輝度変化フリッカ検知用の駆動モードで駆動する(第3のフリッカ検知方法)。続いて、ステップS904においてICPU112は、フリッカ検知演算を行い、その結果をCPU101へ通知する。続くステップS905においてCPU101は、フリッカの有無を判定する。ステップS905の判定結果は、フリッカなし、フリッカ(電源:50Hz)、フリッカあり(電源:60Hz)のうちの1つとなる。
ここで、本実施形態では、フリッカ有無の判定結果に応じてライブビューの実行に使用されるプログラム線図が決定され、その際に、ステップS901で計測した測光値が必要となる。よって、ステップS904では、ICPU112は、フリッカ検知演算の結果と共にステップS901で計測した測光値をCPU101に通知する。ステップS903,S904の処理内容の詳細は、図2のステップS203,S204の処理内容と同じであるので、ここでの説明を省略する。
なお、本実施形態では、ICPU112は、フリッカ検知演算を行うが、フリッカの有無の判定を行わない構成としている。これに限らず、ICPU112がフリッカの有無の判定を行い、その判定結果をステップS901で計測した測光値と共にCPU101へ通知する構成であってもよい。
次に、ステップS906においてCPU101は、ライブビュー動作を開始するためにミラーアップを行うと共にシャッタ104を開けて、撮像素子103にレンズ鏡筒100Bを通過した光が結像するようにする。その後、CPU101は、処理をステップS311へ進める。
ステップS902の判定がYESとなった場合の次の処理であるステップS907〜S910においてCPU101は、撮像素子103を用いた画面内写像フリッカ検知を実施する。ステップS907においてCPU101は、ミラーアップを行うと共にシャッタ104を開けて、撮像素子103にレンズ鏡筒100Bを通過した光が結像するようにする。なお、ステップS907では、ICPU112による輝度変化フリッカ検知を実施しないため、ICPU112からCPU101へフリッカ不明が通知される。
ステップS908においてCPU101は、撮像素子103を画面内写像フリッカ検知用の駆動モードで駆動し、写像データを取得する。続いて、ステップS909においてCPU101は、ステップS908で取得した写像データを用いてフリッカ検知演算を実施する。ステップS908,S909の処理内容の詳細は、図2のステップS205,S206の処理内容と同じであるので、ここでの説明を省略する。
続いて、ステップS910においてCPU101は、ステップS909の演算結果からフリッカの有無を判定する。ステップS910の判定結果は、ステップS905の判定結果と同様に、フリッカなし、フリッカあり(電源:50Hz)、フリッカあり(電源:60Hz)のうちの1つとなる。ステップS910の判定後に、処理はステップS911へ進められる。
ステップS911においてCPU101は、ステップS905,S910の判定結果に基づいて、ライブビューに用いるプログラム線図を決定する。ここで、ライブビュー用のプログラム線図には、通常のプログラム線図と、フリッカが表示されないように短秒時側のシャッタ秒時を使用しないフリッカ除去プログラム線図の2つが準備されており、これら2つのうちの一方が使用される。なお、プログラム線図は、メモリ102のROMに格納されている。
ステップS911により、ライブビュー開始時の明るさとライブビュー動作で使用されるプログラム線図が決定されたので、ステップS912においてCPU101は、撮像素子103を用いて画像データを連続的に取得し、ライブビュー動作を行う。これにより、ステップS913においてCPU101は、撮像素子103によって取得された画像データを表示装置に表示し、これにより、ライブビューの開始動作が完了する。
以上の通り、第3実施形態に係るフリッカ検知方法では、ライブビューを実行する際に、測光センサ108を用いて高速な輝度変化フリッカ検知を実施し、撮像素子103でフリッカ検知を実施する場合は、画面内写像フリッカ検知を実施する。これにより、対象物の状態に応じて対象物からの光の光量変化特性の算出することができる。ライブビュー開始を指示してから表示装置へ映像が表示されるまでの時間を短縮することができ、その際に、フリッカによる露出むらのあるライブビュー映像が表示装置に表示されてしまうのを防止することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。例えば、上記の各実施形態では、測光センサ108のために専用CPUであるICPU112を備える構成としているが、測光センサ108の駆動制御や画像処理、演算をCPU101で行う構成としてもよい。
また、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせて実施する構成であってもよい。更に、第1及び第2実施形態では、撮像素子103を用いて輝度変化フリッカ検知と画面内写像フリッカ検知とを行う構成であるが、測光センサ108を用いて輝度変化フリッカ検知と画面内写像フリッカ検知とを行う構成であってもよい。
また、第1及び第2実施形態においても、第3実施形態と同様に、測光センサ108を用いて輝度変化フリッカ検知を行い、撮像素子103を用いて画面内写像フリッカ検知を行ってもよい。
上記の3つの実施形態では、CCD或いはCMOS等の光電変換素子からなる測光センサ108を用いて輝度変化フリッカ検知を行う構成であるが、輝度変化フリッカ検知では画像データでなくても測光値を取得できるセンサであればよい。そのため、測光センサ108として、CCD或いはCMOS等の光電変換素子ではない公知の測光センサを備えた構成であってもよい。
また、第1及び第2実施形態では、本発明の実施形態として撮像装置を説明したが、対象物からの光の光量変化特性を算出する機能を備えた電子機器であれば、撮像機能を有していない電子機器であっても本発明は実施可能である。例えば、撮像装置と通信可能な通信機器が対象物からの光の光量変化特性を算出する機能を備えていて、算出結果を通信機器から撮像装置に送信して撮像装置での撮像に利用してもよい。或いは、測光機器が対象物からの光の光量変化特性を算出する機能を備えていて、算出結果を使用者が確認して撮像装置の操作に反映させてもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し、実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 デジタルカメラ
100A カメラ本体
100B レンズ鏡筒
101 CPU
103 撮像素子
104 シャッタ
105 ハーフミラー
108 測光センサ
112 ICPU
122 LPU

Claims (15)

  1. 撮像手段と、
    前記撮像手段で得られた連続的な画像データに基づいて、被写体からの光の光量変化特性を算出する第1の算出手段と、
    前記撮像手段で得られた画像データから生成された画面内写像データに基づいて前記光量変化特性を算出する第2の算出手段と、
    被写体の状態に応じて前記第1の算出手段によって前記光量変化特性を算出するか前記第2の算出手段によって前記光量変化特性を算出するかを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記被写体の明るさを測定する測光手段を備え、
    前記制御手段は、前記測光手段による測光値が所定の閾値以上であるときに前記第1の算出手段によって前記光量変化特性を算出し、前記測光値が前記所定の閾値より小さいときに前記第2の算出手段によって前記光量変化特性を算出するように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記撮像手段で得られた画像データから前記被写体の動きを検知し、前記被写体が移動していない場合に前記第1の算出手段によって前記光量変化特性を算出し、前記被写体が移動している場合に前記第2の算出手段によって前記光量変化特性を算出するように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 所定時間よりも短い期間の間隔で得られた複数の測光値に基づいて、対象物からの光の光量変化特性を算出する第1の算出手段と、
    前記複数の測光値の各々を得る前記期間よりも長い蓄積期間で領域ごとに開始タイミングを異ならせて電荷蓄積を行って得られた画像内の輝度変化情報に基づいて、前記光量変化特性を算出する第2の算出手段と、
    前記対象物の状態に応じて、前記第1の算出手段によって前記光量変化特性を算出するか前記第2の算出手段によって前記光量変化特性を算出するかを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器。
  5. 前記第1の算出手段および前記第2の算出手段は、前記光量変化特性として、前記対象物からの光の光量変化周期を算出することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記第1の算出手段および前記第2の算出手段は、前記光量変化特性として、周期的に変化する前記対象物からの光の光量が極大値となるタイミングを算出することを特徴とする請求項4又は5に記載の電子機器。
  7. 前記測光値を得るための測光手段と、
    前記画像を得るための撮像手段と、を更に備えることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記画像を得るための撮像手段を備え、
    前記撮像手段は、前記測光値を得るためにも用いられることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記所定時間は、1/120秒であることを特徴する請求項4乃至8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記制御手段は、前記対象物の明るさが所定の閾値以上であるときに前記第1の算出手段によって前記光量変化特性を算出し、前記対象物の明るさが前記所定の閾値より小さいときに前記第2の算出手段によって前記光量変化特性を算出するように制御することを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 前記制御手段は、前記画像内の対象物の動きを検知し、前記対象物が移動していない場合に前記第1の算出手段によって前記光量変化特性を算出し、前記対象物が移動している場合に前記第2の算出手段によって前記光量変化特性を算出するように制御することを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載の電子機器。
  12. 前記所定時間は、フリッカの光量変化の1周期に対応する期間であって、
    前記第1の算出手段は、前記複数の測光値として、前記フリッカの光量変化の1周期よりも短い期間で取得した複数の画像データに基づいて前記光量変化特性を算出することを特徴とする請求項4乃至11のいずれか1項に記載の電子機器。
  13. 前記画像内の輝度変化情報は、前記複数の測光値の各々を得る前記期間よりも長い蓄積期間で領域ごとに開始タイミングを異ならせて電荷蓄積を行い得られた画像における明るさのむらに関する情報であることを特徴とする請求項4乃至12のいずれか1項に記載の電子機器。
  14. 撮像ステップと、
    前記撮像ステップで得られた連続的な画像データに基づいて、被写体からの光の光量変化特性を算出する第1の算出ステップと、
    前記撮像ステップで得られた画像データから生成された画面内写像データに基づいて前記光量変化特性を算出する第2の算出ステップと、
    被写体の状態に応じて前記第1の算出ステップによって前記光量変化特性を算出するか前記第2の算出ステップによって前記光量変化特性を算出するかを制御する制御ステップと、を有することを特徴とする光量変化特性の算出方法。
  15. 所定時間よりも短い期間の間隔で得られた複数の測光値に基づいて、対象物からの光の光量変化特性を算出する第1の算出ステップと、
    前記複数の測光値の各々を得る前記期間よりも長い蓄積期間で領域ごとに開始タイミングを異ならせて電荷蓄積を行って得られた画像内の輝度変化情報に基づいて、前記光量変化特性を算出する第2の算出ステップと、
    前記対象物の状態に応じて、前記第1の算出ステップによって前記光量変化特性を算出するか前記第2の算出ステップによって前記光量変化特性を算出するかを制御する制御ステップと、を有することを特徴とする光量変化特性の算出方法。
JP2015031506A 2015-02-20 2015-02-20 撮像装置、電子機器及び光量変化特性の算出方法 Active JP6460829B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031506A JP6460829B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 撮像装置、電子機器及び光量変化特性の算出方法
US15/044,344 US9875423B2 (en) 2015-02-20 2016-02-16 Image pickup apparatus that calculates light amount change characteristic, electronic apparatus, and method of calculating light amount change characteristic
CN201610094881.7A CN105915807B (zh) 2015-02-20 2016-02-19 计算光量变化特性的方法和电子设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031506A JP6460829B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 撮像装置、電子機器及び光量変化特性の算出方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016154285A JP2016154285A (ja) 2016-08-25
JP2016154285A5 JP2016154285A5 (ja) 2018-03-29
JP6460829B2 true JP6460829B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=56690082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015031506A Active JP6460829B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 撮像装置、電子機器及び光量変化特性の算出方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9875423B2 (ja)
JP (1) JP6460829B2 (ja)
CN (1) CN105915807B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017064829A1 (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 ソニー株式会社 映像信号処理装置、映像信号処理方法およびプログラム
JP6827801B2 (ja) 2016-12-26 2021-02-10 キヤノン株式会社 撮像装置および制御方法
CN111052726A (zh) * 2017-10-12 2020-04-21 深圳市大疆创新科技有限公司 用于自动检测和校正图像中的亮度变化的系统和方法
CN108462837B (zh) * 2018-03-13 2022-06-21 中兴通讯股份有限公司 拍摄方法及装置
JP2020072392A (ja) 2018-10-31 2020-05-07 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法およびプログラム
CN110049214B (zh) * 2019-03-25 2024-06-14 华为技术有限公司 摄像组件及电子设备
US10944912B2 (en) * 2019-06-04 2021-03-09 Ford Global Technologies, Llc Systems and methods for reducing flicker artifacts in imaged light sources

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1188780A (ja) * 1997-09-05 1999-03-30 Hitachi Ltd 撮像装置
JP2004260574A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd フリッカ検出方法およびフリッカ検出装置
JP4574185B2 (ja) * 2004-02-17 2010-11-04 キヤノン株式会社 撮像装置及び閃光装置の制御方法
JP2006222935A (ja) 2005-01-13 2006-08-24 Canon Inc 電子スチルカメラ及び撮像方法及びプログラム及び記憶媒体
JP4353223B2 (ja) * 2006-09-07 2009-10-28 ソニー株式会社 画像データ処理装置、画像データ処理方法および撮像システム
JP2008070562A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Canon Inc 撮像装置および露出制御方法
JP2009077057A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Olympus Imaging Corp 撮像装置、撮像装置の制御方法
JP2009213076A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Canon Inc 撮像装置およびその制御方法
JP2012120132A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Nikon Corp 撮像装置およびプログラム
US9299301B2 (en) * 2011-11-04 2016-03-29 Samsung Display Co., Ltd. Display device and method for driving the display device
JP5873378B2 (ja) * 2012-04-10 2016-03-01 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法
CN104184952B (zh) * 2013-05-24 2018-02-02 原相科技股份有限公司 光学侦测装置及其同步调整方法
JP2015115922A (ja) * 2013-12-16 2015-06-22 オリンパス株式会社 撮像装置および撮像方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN105915807A (zh) 2016-08-31
US20160249003A1 (en) 2016-08-25
CN105915807B (zh) 2020-06-26
JP2016154285A (ja) 2016-08-25
US9875423B2 (en) 2018-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6460829B2 (ja) 撮像装置、電子機器及び光量変化特性の算出方法
JP6370134B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
US9638791B2 (en) Methods and apparatus for performing exposure estimation using a time-of-flight sensor
KR101757654B1 (ko) 촬상장치, 그 제어 방법 및 기억매체
JP6108946B2 (ja) 撮像装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP6320503B1 (ja) 撮像装置、フリッカ検出方法、およびプログラム
US20150358570A1 (en) Image pickup apparatus having plurality of unit pixel areas, control method therefor, and storage medium
JP2018093275A (ja) 撮像装置およびフリッカ判定方法
JP6391352B2 (ja) 撮像装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP6381380B2 (ja) 撮像装置、制御方法及びそのプログラム
JP6525757B2 (ja) 撮像装置、光量変化特性の算出方法、プログラム及び記憶媒体
JP6501463B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP6700763B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
JP6456038B2 (ja) 電子機器、光量変化特性の算出方法、プログラム及び記憶媒体
JP6505295B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
JP6541312B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP6391319B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
JP2015225256A (ja) 撮影装置
JP2020072392A (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法およびプログラム
JP2015167308A (ja) 顔検出オートフォーカス制御に適する測光方法
JP6598927B2 (ja) 撮像装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP6351778B2 (ja) 撮像装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP2017098777A (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム
JP6806471B2 (ja) 焦点検出装置及び方法、及び撮像装置
JP6504845B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6460829

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151