JP4495229B2 - 電気コネクタの取付構造 - Google Patents
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Description
また、電気コネクタの導電ソケットからのリーク電流の発生を抑制することが、消費電力の低減の観点から好ましく、リーク電流の発生を抑制する必要がある。
請求項2記載の発明は、請求項1において、上記収容部は、上記接続部材接続用コンタクトを挟んで上記底壁と相対向する上壁を含み、上記底壁は、上記周壁とは別体に形成され上記周壁に対して着脱可能であり、上記底壁の一側面には、上記周壁の内側面に沿って突出する凸部が形成されていることを特徴とする電気コネクタの取付構造である。
本発明によれば、筐体に挿通孔を形成するという簡易な構成で、保持部を形成できる。しかも、挿通孔の形状をシンプルにでき、保持部を容易に形成できる。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる電気コネクタを備える液晶表示装置の概略構成を示す模式的な平断面図である。図1を参照して、液晶表示装置1は、例えば、テレビや、パーソナルコンピュータのモニタとして用いられるものである。
液晶表示装置1は、主筐体2と、液晶パネル3と、バックライト装置4とを備えている。
液晶パネル3は、非自発光式の表示パネルであり、主筐体2の正面の開口部に取り付けられている。液晶パネル3の表面3aは、主筐体2の前方を向いており、背面3bは主筐体2の後方を向いている。
バックライト装置4は、液晶パネル3に光を照射するためのものであり、主筐体2内に収容されている。このバックライト装置4は、筐体5と、接続部材としての回路基板6と、インバータ回路7と、蛍光管としての冷陰極管8と、筐体5に直接支持される第1の電気コネクタ11および第2の電気コネクタ12と、を備えている。
筐体5は、例えば金属板を用いてバスタブ状に形成されている。この筐体5は、液晶パネル3の背面3b側に配置されており、保持部材としての後壁13と、後壁13の外周縁部13aから延設された周壁14とを含んでいる。
後壁13には、第1の電気コネクタ11の後述するハウジング35が挿通され且つ保持される保持部としての第1の挿通孔21と、第2の電気コネクタ12が挿通され且つ保持される第2の挿通孔22とが貫通形成されている。第1の挿通孔21と第2の挿通孔22とは、主筐体5の左右方向に沿って離隔している。
各冷陰極管8は、主筐体5の上下方向(紙面に垂直な方向)に所定の間隔をあけて配置されており、液晶パネル3に光を照射するようになっている。各冷陰極管8の長手方向は、主筐体5の左右方向に沿っており、且つ液晶パネル3の背面3bと平行である。なお、図1において、冷陰極管8、第1の電気コネクタ11および第2の電気コネクタ12は、それぞれ1つのみ図示している。
本体部8aは、例えば、直径が数mm〜十数mm程度のガラス製の部材である。アウターリード8cは、軟鉄等の金属製の軸状の導電部材であり、本体部8aの各端部8bから本体部8aとは平行に突出している。アウターリード8cの直径は、例えば1mm程度、長さは数mm程度である。
第1の電気コネクタ11は、冷陰極管8と回路基板6の導体パターン24との間の電気的な接続を行うためものである。この第1の電気コネクタ11は、各冷陰極管8の本体部8aの一端側に配置されており、後壁13の対応する第1の挿通孔21に挿通されている。
冷陰極管8の一端のアウターリード8cには、第1の電気コネクタ11側から、インバータ回路7による正電圧が印加される。また、冷陰極管8の他端のアウターリード8cは、第2の電気コネクタ12および導体パターン26等を介して、インバータ回路7に電気的に接続されている。
また、X方向Xの一方を第1のX方向X1とし、X方向Xの他方を第2のX方向X2とする。また、Y方向Yの一方を第1のY方向Y1とし、Y方向Yの他方を第2のY方向Y2とする。また、Z方向Zの一方を第1のZ方向Z1とし、Z方向Zの他方を第2のZ方向Z2とする。
図2に示されている3つの第1の電気コネクタ11のうちの1つは、アウターリード8cが接続される途中の状態を示しており、残りの2つは、アウターリード8cの接続が完了した状態を示している。
第1の挿通孔21は、後壁13をその厚み方向に相当する所定の深さ方向Cに沿って貫通してなる。深さ方向Cは、第1のZ方向Z1に相当する。第1の挿通孔21は、後壁13の厚み方向に相当する第1のZ方向Z1、および第1のZ方向Z1とは反対の方向としての第2のZ方向Z2の双方に開放されている。
第1の電気コネクタ11のハウジング35は、対応する第1の挿通孔21に取り付けられる際、深さ方向Cに相当する所定の差込方向D1に沿って第1の挿通孔21に挿通される。第1の挿通孔21に挿通された第1の電気コネクタ11は、差込方向D1とは反対の引抜き方向D2に沿って引抜かれることにより、第1の挿通孔21から引抜かれる。第1の挿通孔21に挿通されたハウジング35は、冷陰極管8の軸方向Sに平行な所定のロック方向E1に沿って後壁13に対してスライドされる。
回路基板6は、インバータ回路(図示せず)等が実装される主体部38と、主体部38の一端縁部29に横並びで形成された複数の挿入凸部39と、を含んでいる(図2において、一部の挿入凸部39のみ図示)。
各挿入凸部39は、矩形状に形成されている。これらの挿入凸部39は、対応する第1の電気コネクタ11に、接続方向F1に沿って挿入されるようになっている。これにより、挿入凸部39の導体パターン24と第1の電気コネクタ11とが電気的に接続される。接続方向F1は、例えば、第1のX方向X1に相当する。
冷陰極管8は、対応する第1の電気コネクタ11に取り付けられる際、アウターリード8cの径方向に沿う所定の挿入方向G1に沿って移動される。挿入方向G1は、例えば、第1のZ方向Z1に相当する。また、各冷陰極管8は、対応する第1の電気コネクタ11から取り外される際、挿入方向G1とは反対の反挿入方向G2に沿って移動される。挿入方向G1は、例えば、第2のZ方向Z2に相当する。
ハウジング35は、第1の主体部41と、第1の主体部41に対して挿入方向G1側に配置される第2の主体部42と、第1の主体部41から延設された覆い部43とを含んでいる。
先端部411のうち、ロック方向E1側の半部には、収容孔45が形成されている。収容孔45には、コンタクト形成体36の後述する主体部92および一対の第1の弾性片部96,97が収容されている。この収容孔45は、挿入方向G1に沿って延びており、反挿入方向G2側が開放されている。
第2の主体部42は、大部分が後壁13に対して挿入方向G1側に位置しており、全体としてボックス状をなしている。この第2の主体部42は、コンタクト形成体36の後述する基板接続用コンタクト100を収容する収容部として設けられており、上壁56と、上壁56から挿入方向G1側に延びる環状の周壁57と、周壁57の一端を塞ぐ底壁58とを含んでいる。上壁56、周壁57および底壁58によって、基板接続用コンタクト100が収容される収容空間59が区画されている。
第1〜第4の側壁61〜64は、それぞれ、挿入方向G1に沿って延びる平板状に形成されている。第1および第3の側壁41,43は、ロック方向E1に相対向して互いに平行に延びている。第2および第4の側壁42,44は、直交方向Hに相対向して互いに平行に延びている。
第1の側壁61には、この第1の側壁61をロック方向E1に貫通する基板挿通孔65が形成されている。基板挿通孔65は、回路基板6の対応する挿入凸部39を挿入できるようになっている。これにより、挿入凸部39を収容空間59内に挿入することができる。
具体的には、図5および図6(A)を参照して、直交方向Hに関する底壁58の一対の端部のそれぞれに、小片部67,68が突設されている。各小片部67,68には、係合凹部69が形成されている。一方、第2および第4の側壁64の外側面には、係合凸部70がそれぞれ形成されている。各係合凸部70,70は、対応する係合凹部69,69に係合している。なお、底壁58を、周壁57と単一の部材で一体に形成してもよい。
図3(A)を参照して、覆い部43には、ハウジング35を樹脂成形する際に形成された孔71があるが、この孔71は、差込方向D1に沿って見たとき、第1の挿通孔21の周縁部30と対向しており、第1の挿通孔21には開放されていない。
ロック機構80は、第1の規制機構81と、第2の規制機構82と、第3の規制機構83とを含んでいる。第1の規制機構81は、ハウジング35が後壁13に対して差込方向D1と平行な方向(Z方向Z)に移動することを防止するためのものである。第2の規制機構82は、ハウジング35が後壁13に対して直交方向H(Y方向Y)に移動することを防止するためのものである。第3の規制機構83は、ハウジング35が後壁13に対してロック方向E1と平行な方向(X方向X)に移動することを防止するためのものである。
被挟持部841は、第2の縁部32から第1の挿通孔21の内側に向けて突出する小片である。被挟持部841は、周縁部30の第2の縁部32のうち、ロック方向E1側の端部に設けられている。
第1の規制機構81は、被挟持部851と挟持部852とをさらに備えている。これら被挟持部851および挟持部852は、被挟持部841および挟持部842と同様の構成を有しているが、被挟持部841および挟持部842とは以下(1)、(2)の点で異なっている。
第2の縁部32側の被挟持部841、挟持部842と、第4の縁部34側の被挟持部841、挟持部842とは、直交方向Hに対称に配置されている。同様に、第2の縁部32側の被挟持部851、挟持部852と、第4の縁部34側の被挟持部851、挟持部852とは、直交方向Hに対称に配置されている。
図3(C)を参照して、第3の規制機構83は、ハウジング35に設けられロック方向E1に関して互いに離隔する一対の第3の部分93a,93bと、周縁部30の第1および第3の縁部31,33に設けられロック方向E1に対向する一対の第4の部分94a,94bと、を含んでいる。
図7は、コンタクト形成体36の斜視図である。図7を参照して、コンタクト形成体36は、冷陰極管8の対応するアウターリード8cと電気的に接続するとともに、回路基板6の挿入凸部39の導体パターン24と電気的に接続する。これにより、これらアウターリード8cと導体パターン24との間の電気的な接続が達成される。
コンタクト形成体36は、Y方向Yに略対称な形状をなしている。このコンタクト形成体36は、主体部92と、主体部92から延設された一対の第1の弾性片部96,97を含む蛍光管接続用コンタクト98と、主体部92から延設されたボックス状部99と、ボックス状部99内に設けられた接続部材接続用コンタクトとしての基板接続用コンタクト100と、を含んでいる。
直交方向Hに関する中間部102の一対の端部のそれぞれには、ハウジング35に摩擦係合するための係合凸部104が設けられている。
図7を参照して、基板接続用コンタクト100は、ボックス状部99から延設されているとともに、ボックス状部99内に配置されている。
第1および第2の壁111,112は、差込方向D1に相対向して互いに平行に延びている。第3および第4の壁113,114は、直交方向Hに相対向して互いに平行に延びている。第1の壁111には、主体部92の下部103が接続されている。上記第1〜第4の壁111〜114によって、挿入凹部105が区画されている。
基板接続用コンタクト100は、ボックス状部99の4つの壁111〜114の少なくとも1つから延設されている。本実施の形態において、基板接続用コンタクト100は、第2の壁112のうちのロック方向E1側の一端部から延設されており、上壁56および底壁58によってZ方向Zに挟まれている。この基板接続用コンタクト100は、周壁57によって基準軸線60回りに取り囲まれている。
固定片部115は、基板接続用コンタクト100が延設される第2の壁112に少なくとも一部が密着するように折り返されている。
第2の弾性片部116は、接続解除方向F2に向けて凸となるようにカールする湾曲部117と、湾曲部117から挿入方向G1に沿って延びる主体部118と、を含んでいる。
主体部118は、接続方向E1に進むに従い第2の壁112から離隔するように傾斜する第1の傾斜部119と、第1の傾斜部119から延設され、接続方向F1に進むに従い第2の壁112に近接するように傾斜する第2の傾斜部120と、を含んでいる。
第2の弾性片部116には、スリット122が形成されている。スリット122は、第2の弾性片部116の長手方向に関して第2の弾性片部116の略全域に亘って延びている。第2の弾性片部116の先端には、スリット122が形成されていない。
図5および図7を参照して、蛍光管接続用コンタクト98は、主体部92を介して、基板接続用コンタクト100と電気的に接続されている。蛍光管接続用コンタクト98の一対の第1の弾性片部96,97は、対応する冷陰極管8のアウターリード8cと弾性接触するように取り付けられ、これにより、このアウターリード8cと電気的に接続される。
一対の第1の弾性片部96,97は、Y方向Yに対称な形状をなしている。第1の弾性片部96,97は、それぞれ、主体部92の上部101から延設されている。一対の第1の弾性片部96,97は、収容孔45内に配置されている。
各第1の片部131は、主体部92の上部101から反挿入方向G2に沿って延びている。各第2の片部132は、対応する第1の片部131の先端部131bから折り返されており、挿入方向G1に沿って延びている。直交方向Hに関して、一対の第1の片部131,131は互いに相対的に遠くに配置され、一対の第2の片部132,132は互いに相対的に近くに配置されている。
各第1の片部131の先端部131bには、後述する拡開操作部142と係合するための係合部133が設けられている(図9において、一方の係合部133のみ図示)。各係合部133は、小片からなり、対応する第1の片部131の先端部131bからロック方向E1側に突出している。
一対の折り返し部134,134は、挿入方向G1に進むにしたがい、互いの間隔が狭まっている。一対の第1の絞り部135,135は、アウターリード8cが、一対の直線状部136,136から反挿入方向G2に抜けることを防止するためのものであり、対応する折り返し部134,134にそれぞれ連なっている。
一対の直線状部136,136は、対応するアウターリード8cと電気的に接続するためのものである。各直線状部136は、対応する第1の絞り部135に連なっており、自由状態において挿入方向G1に沿って延びている。
図10(A)は、冷陰極管8が第1の電気コネクタ11に接続される前の状態を示す要部の斜視図であり、図10(B)は、図10(A)のXB−XB線に沿う断面図である。図11(A)は、冷陰極管8が第1の電気コネクタ11に接続されている状態を示す要部の斜視図であり、図11(B)は、図11(A)のXIB−XIB線に沿う断面図である。
操作部材37は、ハウジング35の収容孔45に嵌め込まれており、ハウジング35に対してZ方向Zに相対移動可能である。操作部材37は、Y方向Yに対称な形状をなす樹脂製の一体成形品である。
一対の部分139,140は、収容孔45内で一対の第1の弾性片部96,97を直交方向Hに挟むように配置されている。一対の部分139,140は、囲い壁46の第2および第4の部分52,54に挟まれている。
操作部材37が拡開位置にあるとき、各第1の凹部143は、囲い壁46の対応する第2および第4の部分52,54に形成された係合部145に係合する。これにより、操作部材37が拡開位置に保持される。拡開位置とは、操作部材37が一対の第1の弾性片部96,97間の間隔を相対的に拡げているときの位置をいう。
一方、図11(A)および図11(B)に示すように、操作部材37が、拡開解除位置にあるとき、各第2の凹部144は、囲い壁46の第2および第4の部分52,54の対応する係合部145に係合する。これにより、操作部材37が拡開解除位置に保持される。拡開解除位置とは、操作部材37が一対の第1の弾性片部96,97間の間隔を相対的に狭めているときの位置をいう。一対の部分139,140の内側面147は、一対の第1の弾性片部96,97を挟んで相対向している。
図10(B)を参照して、拡開操作部142は、一対の第1の弾性片部96,97の対応する係合部133,133とそれぞれ係合することにより、一対の直線状部136,136間の間隔を拡開するものである。
また、案内突起123,124(図14(B)において、一方の案内突起123のみ図示)は、挿入凸部39における回路基板6の裏面6bを受ける。これにより、挿入凸部39は、案内突起123,124と第1の壁111とに挟まれ、差込方向D1に関して挿入凸部39が位置決めされる。
次に、操作部材37をハウジング35に対して第1のZ方向Z1に動かすことで、操作部材37を、拡開位置から図11(B)に示す拡開解除位置に変位させる。これにより、拡開操作部142の一対の傾斜状カム面148,148と、一対の第1の弾性片部96,97の対応する係合部133,133とのそれぞれの係合が解除される。その結果、一対の第1の弾性片部96,97の弾性復元力により、これら一対の第2の弾性片部96,97が互いに近接するように変位する。これにより、一対の直線状部136,136は、アウターリード8cを弾性的に挟持し、このアウターリード8cと電気的に接続される。
このように、一対の先端部138,138間の間隔を狭めることにより、一対の直線状部136,136間の距離を狭める加圧力が作用する。一対の直線状部136,136によるアウターリード8cの挟持力がさらに高められる。
例えば、ハウジング35を整列板等の部材に取り付けてサブアセンブリを組み立てる第1工程の後に、サブアセンブリを筐体5に取り付ける第2工程を経る場合と比べて、本実施の形態では、ハウジング35を筐体5に取り付ける際に必要な工程が少なくて済み、第1の電気コネクタ11の取付にかかる手間を少なくできる。また、筐体5がハウジング35を保持する機能を兼ねているので、整列板等の部材を別途設ける必要がなく、部品点数を少なくできる。
また、筐体4の後壁13に第1の挿通孔21を形成するという簡易な構成で、第1の電気コネクタ11のための保持部を形成できる。さらに、第1の挿通孔21は、後壁13を後壁13の厚み方向であるZ方向Zに貫通しており、Z方向Zの一方Z1および他方Z2の双方に開放されている。これにより、第1の挿通孔21の形状をシンプルにでき、この第1の挿通孔21を容易に形成できる。
さらに、第1の電気コネクタ11を筐体5の後壁13の第1の挿通孔21に取り付ける際には、ハウジング35を、冷陰極管8の軸方向Sに平行なロック方向E1に沿って後壁13に対してスライド移動することで、ハウジング35をロック解除位置からロック位置に移動する。
また、ロック方向E1を、冷陰極管8の軸方向Sに平行な方向のうち冷陰極管8の端部8bから遠ざかる方向(第1のX方向X1)に沿うようにしている。これにより、ロック位置にあるハウジング35が、それ以上冷陰極管8から離れるように移動してしまうことを防止できる。これにより、冷陰極管8のアウターリード8cと第1の電気コネクタ11の蛍光管接続用コンタクト98との接続が、振動や衝撃等によって不用意に解除されることを防止できる。
また、ハウジング35をロック解除位置からロック位置に移動させるという簡易な動作により、各挟持部842,852によって対応する被挟持部841,851をそれぞれ挟持することができる。
また、相対的にロック位置側にある挟持部842および被挟持部841と、相対的にロック解除位置側にある挟持部852および被挟持部851とは、ロック方向E1に関する長さが相異なっている。
また、ハウジング35がロック位置にあるとき、ロック機構80の第2の規制機構82のうち、第2の縁部32の被挟持部841,851および第4の縁部34の被挟持部841,851が、ハウジング35の上壁56の一対の端面56a,56bを直交方向Hに挟んでいる。これにより、第1の電気コネクタ11のハウジング35が後壁13に対して直交方向Hに移動することを防止できる。
また、基板接続用コンタクト100を、絶縁性のハウジング35の周壁57と底壁58とで覆っている。このように、基板接続用コンタクト100の大部分を覆うことで、基板接続用コンタクト100からリーク電流が流れることを確実に抑制できる。その結果、冷陰極管8の消費電力をより低減できる。
また、第2の主体部42の底壁58は、周壁57とは別体に形成され、周壁57に対して着脱可能とされている。これにより、例えば、底壁58を周壁57から外した状態で、周壁57の一端からハウジング35内にコンタクト形成体36を挿入することができる。したがって、ハウジング35へのコンタクト形成体36の組み付けを容易に行うことができる。また、底壁58を周壁57に対して取り外すことにより、基板接続用コンタクト100をハウジング35の外側に露呈でき、基板接続用コンタクト100のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、蛍光管接続用コンタクト98の一対の第1の弾性片部96,97は、基板接続用コンタクト100に対して、底壁58とは反対側である第2のZ方向Z2に延びている。これにより、周壁57および底壁58による、リーク電流の抑制効果を妨げることなく、蛍光管接続用コンタクト98を設けることができる。
例えば、図16に示すように、複数の第1の電気コネクタ11のハウジング35の底壁58のそれぞれを、連結部材150によって連結してもよい。この場合、複数の第1の電気コネクタ11によって、電気コネクタユニット151が形成される。連結部材150は、横並び方向Bに隣接する底壁58同士を互いに連結している。
各第1の電気コネクタ11を筐体5の後壁13の対応する第1の挿通孔21に挿通した後、各底壁58が、対応する周壁57にそれぞれ取り付けられる。
本実施の形態によれば、連結部材150を用いることによって、各第1の電気コネクタ11が互いに関連付けられた電気コネクタユニット151を実現できる。
図17は、本発明のさらに別の実施の形態の要部の斜視図である。なお、以下では、図1〜図15に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成には図に同様の符号を付してその説明を省略する。
差込方向D1に沿って第1の挿通孔21Aに挿通された第1の電気コネクタ11Aのハウジング35Aは、第1の挿通孔21Aの深さ方向Cとは平行な方向に延びる基準軸線60A回りの方向に沿う所定のロック方向E1に沿って、後壁13Aに対してスライドされる。
ロック機構80Aは、第1の規制機構161および第2の規制機構162とを含んでいる。第1の規制機構161は、ハウジング35Aが後壁13Aに対して差込方向D1と平行な方向(Z方向Z)に移動することを防止するためのものである。第2の規制機構162は、ハウジング35Aが後壁13Aに対して差込方向D1と直交する方向(X方向ZおよびY方向Y)に移動することを防止するためのものである。
挟持部164は、ハウジング35Aに設けられた上側部164a,164aと、下側部164b,164bとを含んでいる。
図18は、第1の電気コネクタ11Aの一部斜視図である。図17および図18を参照して、各上側部164a,164a(図18において、一方の上側部164aのみ図示)のうち、後壁13の一方の主面13bAに対向する一側面164cには、差込方向D1側に突出する凸部165が形成されている。
第2の規制機構162は、ハウジング35Aに設けられ基準軸線60Aを取り囲む第1の環状部166と、第1の挿通孔21Aの周縁部30Aに設けられ第1の環状部166を取り囲む第2の環状部167とを含んでいる。
第2の環状部167は、第1の挿通孔21Aの周縁部30Aに形成される環状の部分である。第2の環状部167は、第1の環状部166と比べて僅かに(例えば、1mm以内程度)、大径に形成されている。
ロック位置にあるハウジング35Aは、第1の挿通孔21Aの略全部を覆っている。また、ハウジング35Aがロック位置にあるとき、図20(A)および図20(B)に示すように、各上側部164a,164aの一側面164c,164cは、対応する対向部153,153とそれぞれ対向している。このとき、各上側部164a,164aの凸部165,165は、対応する凹部154,154にそれぞれ嵌合している。これにより、ハウジング35Aが後壁13Aに対して、ロック方向E1またはこれと反対のロック解除方向E2に変位することが規制されている。
さらに、ロック位置にあるハウジング35Aが、第1の挿通孔21Aを覆っていることにより、第1の挿通孔21Aの周縁部30Aにほこり等の異物が溜まることを防止できる。
さらに、第1の規制機構161の上側部164a,164aと、下側部164b,164bとは、ロック方向E1に関して離隔して配置されている。これにより、ハウジング35Aをロック方向E1に沿って見たときに、挟持部164が配置される箇所をより多くできる。その結果、ハウジング35Aが差込方向D1に対して傾いてしまうことを、より確実に防止できる。
さらに、ハウジング35Aがロック位置にあるとき、第2の環状部167が第1の環状部166を取り囲むことにより、差込方向D1と直交する方向(X方向XおよびY方向Y)に関して、第1の電気コネクタ11Aが後壁13Aに対して移動することを防止できる。なお、本実施の形態において、凸部165と凹部154の配置を入れ替えてもよい。
ハウジング35Bには、各挟持部170,170に対して差込方向D1側に位置する部分に傾斜状のガイド面172,172が設けられている。これら一対のガイド面172,172は、全体としてテーパ状に形成されており、差込方向D1側に進むに従い互いの間隔が狭くなっている。
なお、各上記実施の形態において、回路基板6の表面6aおよび裏面6bの何れか一方にのみ導体パターンが形成されていてもよい。この場合、導体パターンが形成された表面6aまたは6bに、基板接続用コンタクト100が接続される。また、回路基板6に代えて、回路基板6と同様の挿入凸部を有する導電性の接続部材を用いてもよい。
5 (バックライト装置の)筐体
6 回路基板(接続部材)
6a 表面(挿入凸部の表面)
6b 裏面(挿入凸部の裏面)
8 冷陰極管(蛍光管)
8b (冷陰極管の)端部
8c アウターリード(端子)
9 取付構造
11,11A,11B 第1の電気コネクタ(電気コネクタ)
13,13A,13B 後壁
21,21A,21B 第1の挿通孔(保持部、挿通孔)
24 導電部(導体パターン)
29 一端縁部(縁部)
35,35A,35B ハウジング
36 コンタクト形成体
39 挿入凸部
42,42B 第2の主体部(収容部)
57 周壁
58 底壁
65 基板挿通孔(挿通孔)
98 蛍光管接続用コンタクト
100 基板接続用コンタクト(接続部材接続用コンタクト)
Z1 第1のZ方向(厚み方向)
Z2 第2のZ方向(厚み方向とは反対の方向)
Claims (4)
- バックライト装置に備えられる電気コネクタの取付構造において、
バックライト装置の筐体と、
板状の接続部材と、
上記筐体および接続部材に接続される電気コネクタと、を備え、
上記接続部材は、縁部と、上記縁部に横並びで形成された複数の挿入凸部と、各上記挿入凸部の表面および裏面の少なくとも一方に形成された導電部とを含み、
上記電気コネクタは、導電性のコンタクト形成体と、このコンタクト形成体を保持する絶縁性のハウジングとを含み、
上記コンタクト形成体は、蛍光管の端部の端子に接触される蛍光管接続用コンタクトと、上記挿入凸部の上記導電部に接触される接続部材接続用コンタクトとを含み、
上記ハウジングは、上記接続部材接続用コンタクトを収容する収容部を含み、
上記収容部は、上記接続部材接続用コンタクトの回りを取り囲む周壁と、周壁の一端を塞ぐ底壁と、周壁に貫通形成され上記挿入凸部を上記収容部内に挿通するための挿通孔とを有し、
上記筐体は、上記蛍光管の後方に配置され蛍光管と平行に延びる後壁と、この後壁に形成され上記ハウジングを直接保持するための保持部とを含み、
上記蛍光管接続用コンタクトは、一対の弾性片部を含み、
上記一対の弾性片部には、蛍光管の上記端子を当該端子の径方向に相当する所定の挿入方向に沿って挿入可能とされ、
上記保持部へ上記ハウジングを差し込む差込方向が、上記挿入方向と同じ向きであることを特徴とする電気コネクタの取付構造。 - 請求項1において、上記収容部は、上記接続部材接続用コンタクトを挟んで上記底壁と相対向する上壁を含み、
上記底壁は、上記周壁とは別体に形成され上記周壁に対して着脱可能であり、
上記底壁の一側面には、上記周壁の内側面に沿って突出する凸部が形成されていることを特徴とする電気コネクタの取付構造。 - 請求項1または2において、上記保持部は、上記ハウジングが挿通される挿通孔を含み、
上記挿通孔は、上記後壁を上記後壁の厚み方向に貫通しており、上記厚み方向および厚み方向とは反対の方向の双方に開放されている電気コネクタの取付構造。 - 請求項1〜3の何れか1項において、上記保持部は複数形成されており、
上記複数の保持部に、それぞれ対応する電気コネクタのハウジングが保持されている電気コネクタの取付構造。
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