JP2009076305A - バックライト用コネクタ - Google Patents

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成和 小池
Masayoshi Aoki
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Abstract

【課題】バックライトとしての蛍光灯をセットしたときの確実な保持と、その容易な解除とを両立させたバックライト用コネクタを提供する。
【解決手段】コネクタハウジング24に開閉可能に軸支され、開時に、蛍光灯30がコネクタハウジング24にセットされることを許容し、閉時に、セットされた蛍光灯30を保持するアクチュエータ23と、アクチュエータ23の閉時に、コネクタハウジング24に設けられた係合部(ロック爪22t)にアクチュエータ23に設けられた被係合部23hが係合してアクチュエータ23を所定の拘束力で閉状態に保つロック機構70と、ロック機構70の拘束力を上回る開方向の力を付与するため、アクチュエータ23の先端部に形成された切欠部23cと、コネクタハウジング24に、閉じられたアクチュエータ23の切欠部23cの近傍に位置して設けられた支台21cとを備えたコネクタ20。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶ディスプレイに用いられるバックライト用コネクタに係り、特に、バックライトとしての蛍光灯をコネクタハウジングにアクチュエータを開いてセットし、セットした蛍光灯をアクチュエータを閉じて保持するバックライト用コネクタに関する。
例えば、液晶テレビのディスプレイの背面にあってそこを照射するバックライトとしての蛍光灯は、その直径が2.6乃至5.0mmと言った極細のもので、多数本、ディスプレイに近接して平行に配設されている。そして、このバックライトに電力を供給するために蛍光灯から外部に引き出されているリード線は、通常、電源に連なる電源線、基板などに、直接、はんだ付けされている。
このため、特許文献1の段落0004にて「近接する端末線(リード線)の先端を限られた空間内で高温の半田付け作業をしなければならず、仕上がりも不均一になる可能性がある」との問題提起がなされている通り、このリード線のはんだ付け工程は極めて煩雑で、上記ディスプレイの生産性、品質を阻害することになっていた。
これを解決するために、特許文献1では、バックライト用コネクタとして、バックライトとしての蛍光灯がセットされるコネクタハウジングと、コネクタハウジングに開閉自在に軸支されたアクチュエータと、コネクタハウジングに装着され蛍光灯のリード線を挟持する一対の接点部が形成された端子とを備え、アクチュエータに、その開時に端子を押圧して弾性変形させて上記接点部の間隔を広げ、閉時に端子から離間して弾性変形された端子が元に戻ることを利用して上記接点部の間隔を狭めるカム部を設けた発明が記載されている。
この発明によれば、アクチュエータを開いて蛍光灯をコネクタハウジングにセットするときには、カム部によって、端子に形成された一対の接点部の間隔が広げられた状態となっているため、それら接点部の間に蛍光灯のリード線を進入させることができ、その後、アクチュエータを閉じると、カム部が端子から離脱するため、端子の弾性力によって接点部の間隔が元の状態まで狭まり、それら接点部に蛍光灯のリード線が挟持されて電気的接続が得られる。よって、液晶ディスプレイの生産性を阻害する要因となるはんだ付け作業が不要となる。
特開2005−259370号公報
上記発明においては、アクチュエータが閉じられている限りは、一対の接点部が蛍光灯のリード線を挟持し、電気的接続が確保される。しかし乍ら、ディスプレイの組立作業中に工具が誤ってアクチュエータに触れたり、或いは何らかの不測の力がアクチュエータに作用した場合など、一旦閉じられたアクチュエータが意に反して開かれると、一対の接点部同士が離間されるため、接点部とリード線との電気的接続が損なわれてしまう。
また、上記コネクタは液晶ディスプレイの裏面にて数十ミリのピッチで多数並列配置されているため、これらコネクタの各々に蛍光灯をセットした後、いずれかの蛍光灯の不導通が検出され、その交換を余儀なくされた場合、アクチュエータを摘んで開動しようとしても、指がコネクタ同士の間に入らず或いはアクチュエータの背が低くて摘み難いため、アクチュエータを的確に開動させることが困難となる。よって、アクチュエータの開動の作業性の改善も望まれていた。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、バックライト用コネクタにバックライトとしての蛍光灯をセットしたときの確実な保持と、その容易な解除とを両立させたバックライト用コネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために創案された本発明は、バックライトとしての蛍光灯が着脱されるバックライト用コネクタであって、 コネクタハウジングに開閉可能に軸支され、開時に、蛍光灯が上記コネクタハウジングにセットされることを許容し、閉時に、セットされた蛍光灯を保持するアクチュエータと、上記コネクタハウジングに設けられた係合部と上記アクチュエータに設けられた被係合部とから成り、上記アクチュエータの閉時に、上記係合部に上記被係合部が係合して上記アクチュエータを所定の拘束力で閉状態に保つロック機構と、該ロック機構によって閉状態とされたアクチュエータに上記ロック機構の拘束力を上回る開方向の力を付与するため、上記アクチュエータの先端部に形成された切欠部と、上記コネクタハウジングに、上記アクチュエータが閉じられたとき、そのアクチュエータの切欠部の近傍に位置して設けられた支台とを備えたものである。
また、上記コネクタハウジングに、上記蛍光灯のリード線が挿通される挿通溝を形成し、上記コネクタハウジングに、上記挿通溝の両側壁に位置付けられた一対の挟持部及びこれら挟持部同士を近接方向に変形させるための被押圧部を有する端子を取り付け、上記アクチュエータに、その開時に上記端子の上記被押圧部から離間し、閉時に上記被押圧部を押圧する端子押圧部を設けてもよい。
本発明に係るバックライト用コネクタによれば、バックライトとしての蛍光灯をセットした際の確実な保持とその容易な解除とを両立させることができる。
以下、本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は液晶ディスプレイ(図示せず)の背面に配設される反射板10の辺りを液晶ディスプレイ側から見た模型的斜視図、図2は同反射板10の辺りを反液晶ディスプレイ側から見た模型的斜視図である。
反射板10が取り付けられた板状のフレーム11には、本実施形態に係るバックライト用コネクタ(以下コネクタ)20が、対を成すようにして複数並設されており、各対のコネクタ20の間には、バックライトとしての蛍光灯30が装着されている。本実施形態においては、コネクタ20は9対あってそこに9本の蛍光灯30が装着されている例を示したが、蛍光灯30の数は液晶ディスプレイの大きさなどに応じて必要数量が異なる。また、本実施形態では、蛍光灯30は、棒状(I字状)のものが用いられているが、U字状のものであっても良い。また、本実施形態では、コネクタ20がフレーム11に取り付けられているが、これに限らず、コネクタ20を液晶ディスプレイのシャシなどに取り付けても、或いは直接反射板10に取り付けても良い。
図3は図1の部分拡大図である。
コネクタ20は、フレーム11に固定される固定部21、この固定部21に対して蛍光灯30の軸方向にスライド可能な浮動部22、下部が固定部21に上部が浮動部22に夫々固定され、下部にて電源部材(電源ボード)60に接触し、上部にて蛍光灯30のリード線30r(図4参照)に接触する端子40、浮動部22に回動可能に支承されたアクチュエータ23などを備えている。固定部21及び浮動部22は、コネクタハウジング24を構成し、アクチュエータ23は、その開時に、蛍光灯30がコネクタハウジング24の浮動部22にセットされることを許容し、閉時に、セットされた蛍光灯30を保持するものである。
図4は図3のIV−IV線断面図、図5は図4のV−V線断面図、図6はコネクタ20の各構成部品を示す分解斜視図である。
固定部21は、箱状のモールド品の天井21tと背面21hとを欠落させた外形となっており、その正面21sの下部に、電源部材60(電源ボード)60の凸状部60a(図2参照)が挿抜される挿入窓21mが形成され、天井21tの周囲に、フランジ21fが形成され、側面21wの中央に、舌片バネ21bが形成されている。かかる固定部21は、フレーム11に形成された矩形の孔11aに上方から押し込まれ、フランジ21fの下面と舌片バネ21bの上面との間にフレーム11を挟持することで、そこに容易に固定される。
固定部21の正面21sの内側には、左右の側面21wを架け渡すように形成された前方滑動面21kが、蛍光灯30の軸方向に所定長さ設けられている。この前方滑動面21kには、浮動部22の前方滑動部22kが蛍光灯30の軸方向にスライド可能(滑動可能)に載置されている。これにより、浮動部22が、固定部21に、蛍光灯30の軸方向にスライド可能に支持される。また、固定部21の左右の側面21wの上のフランジ21fには、後述する支台21cが夫々設けられている。
一方、浮動部22は、アクチュエータ23の軸23jを支承する軸受部22j、蛍光灯30のリード線30rが挿通されるリード線挿通溝(以下挿通溝)22m、挿通溝22mに端子40の芯線接触部41の挟持部41kを臨ませる端子溝22n、アクチュエータ23が閉じられたときアクチュエータ23に設けられた端子押圧部23qが進入し得る押圧部溝22p、アクチュエータ23が閉じられたときアクチュエータ23に設けられた被係合部23hと係合する係合部としてのロック爪22tなどを備えている。かかる浮動部22は、固定部21の天井21tを塞ぐようにそこに位置付けされる。
浮動部22の後部には、前方滑動部22kよりも高い位置に、上方滑動部22kkが設けられている。この上方滑動部22kkは、固定部21の左右の側面21wの上のフランジ21fと、固定部21に装着される後述する蓋部50のフランジ50fとに、蛍光灯30の軸方向に滑動可能に載置されている。これにより、浮動部22が、固定部21に、蛍光灯30の軸方向にスライド可能に支持される。
また、浮動部22の左右の側面には、ボス22bが突設されている。これらボス22bは、固定部21の左右の側面21wの内側に蛍光灯30の軸方向に沿って形成された溝状のレール21rに係合されている。これにより、浮動部22が固定部21に対して蛍光灯30の軸方向に案内され、且つ浮動部22が固定部21から上方に離脱することが防止される。
端子40は、蛍光灯30のリード線30rに接する芯線接触部41、その下方に位置して浮動部22に装着される長方形板状の第一基部42、そこから下方に延びる可撓部43、更にその下方に位置して固定部21に装着される第二基部44、そこから水平方向に延びて電源部材60に接し得る電源接触部45などを備えている。
芯線接触部41及び第一基部42は、浮動部22にスリット状に形成された端子溝22nに下方から挿通され、第一基部42が端子溝22nに圧入されることで、即ち第1基部42の側端に設けられた矢尻42yが端子溝22nの側面に食い込むことで、浮動部22に装着されている。芯線接触部41は、第一基部42に連なる一対のアーム41a、その先端をU字状に形成して対向された挟持部41k、その反対側に三角状に突き出して形成された被押圧部41hを有する。
一対の挟持部41kは、浮動部22の挿通溝22m内に蛍光灯30のリード線30rが挿通可能となるように、挿通溝22mの両側壁から僅かに突出されている。一対の被押圧部41hは、浮動部22の押圧部溝22p内に突出されており、アクチュエータ23が閉じられたとき押圧部溝22p内に進入する端子押圧部23qに押圧されるようになっている。アクチュエータ23の端子押圧部23qが端子40の被押圧部41hを押圧すると、左右のアーム41aが幅方向内側に弾性変形し、左右の挟持部41kが蛍光灯30のリード線30rを弾性的に挟持する。これにより、蛍光灯30と端子40とが電気的に導通される。
端子40の第二基部44は、長方形板状の板体44aと、板体44aの四隅から水平方向に延出された脚状の圧入部46とを有し、圧入部46が固定部21の内側に形成された圧入孔(図示せず)に圧入され、圧入部46の先端に設けた矢尻46yが圧入孔に食い込むことで、固定部21に装着されている。端子40の電源接触部45は、断面がコの字状をなす第二基部44の底部を切り起こして山形に形成してなり、そこに弾性が付与されている。
端子40の可撓部43は、第1基部42と第2基部44との間に設けられ、それらが蛍光灯30の軸方向に相対的に移動することを許容するものである。可撓部43は、一端が第1基部42に他端が第2基部44に接続され、渦巻き状に形成された細い板体からなり、第1基部42と第2基部44とが相対移動された際に弾性的な復元力を発揮する。
アクチュエータ23は、天壁23tと、そこに直角に連なる一対の横壁23yとを備え、横壁23yに設けられた軸23jが浮動部22の軸受部22jに回動可能に支承されている。天壁23tの内面には、アクチュエータ23が閉じられたとき、浮動部22の押圧部溝22pに進入されて端子40の被押圧部41hを押圧する端子押圧部23qが板状に垂下して形成されていると共に、浮動部22の挿通溝22mに進入されて蛍光灯30のリード線30rを押さえて適正位置まで押し込むリード線押圧部23rが板状に垂下して形成されている。
また、横壁23yの先端側(軸23jのある側を後端側、その反対側を先端側と言う)には、アクチュエータ23を閉じたとき、浮動部22に設けたロック爪22tと係合する被係合部23hが設けられている。これらロック爪22tと被係合部23hとは、アクチュエータ23を閉じたとき、アクチュエータ23を所定の拘束力で閉状態に保つロック機構70を構成する。
ロック爪22tは、図7、図8に示すように、樹脂で浮動部22と一体形成された脚部22taと爪部22tbとを有する。爪部22tbは、上部斜面22tcと下部斜面22tdと側部斜面22teと各斜面が交わる部分に形成された頂部22tfとを有していて、正面(図7(a)参照)から見て略山状に形成され、上面(図7(c)参照)から見て略三角状に形成されている。他方、アクチュエータ23の横壁23yには、その下部に、傾斜して形成された誘い込み部23yaが設けられ、上部に、被係止部23hとして平面状の被係止面23ybが設けられている。
アクチュエータ23が閉じ方向に回動されると、横壁23yの下部に設けた誘い込み部23yaがロック爪22tの爪部22tbの上部斜面22tc及び側部斜面22teに当たり、それら斜面に乗り上がり、ロック爪22tの脚部22taが内方(図8の左方)に変形される。アクチュエータ23の閉方向の回動が更に進行すると、アクチュエータの横壁23yの内面がロック爪22tの頂部22tfに乗り上がり、爪部22tbを通り過ぎ、図8に仮想線で示すように、横壁23yの上部に設けた被係止面23ybの内側縁部23ycが爪部22tbの下部斜面22tdの下端に当接する。
その後、アクチュエータ23に開方向の力が加えられても、その力が所定の力以下であれば、横壁23yの被係止面23ybの内側縁部23ycが爪部22tbの下部斜面22tdの下端に引っ掛かるのみであって、ロック爪の22tの脚部22taが内方に撓まないため、アクチュエータ23が開くことはない。すなわち、アクチュエータ23は、一旦閉じられると、所定の拘束力でロック状態に保持される。これらロック爪22tと被係止部23hとは、ロック機構70を構成する。
アクチュエータ23に上記拘束力を上回る開方向の力が加えられると、横壁23yの被係止面23ybの内側縁部23ycが爪部22tbの下部斜面22tdに乗り上がり、脚部22taが内方に変形する。アクチュエータ23の開方向の回動が更に進行すると、アクチュエータ23の横壁23yの内面が爪部22tbの頂部22tfに乗り上がって滑って爪部22tbを通り過ぎ、最終的にアクチュエータ23が開かれた状態となる。
図3、図6に示すように、アクチュエータ23の横壁23yの下部の最先端には、閉じられたアクチュエータ23の横壁23yの下面と浮動部22のフランジ21fの上面との間に隙間を形成するように、切欠部23cが設けられている。この切欠部23cによって横壁23yの最先端に突起部23dが形成され、この突起部23dの下面は、閉じられたアクチュエータ23にロック機構70の拘束力を上回る開方向の力を付与するための入力部となる。
固定部21のフランジ21fの上面は、アクチュエータ23が閉じられたとき、切欠部23cすなわち突起部23dの近傍に位置させて、アクチュエータ23を開くときに上記隙間に挿入されるロッド状の工具の支点となる支台21cが設けられている。支台21cは、上記隙間に挿入された工具を梃子として作動させるときの支点となる。また、工具の先端は突起部23dの下面に当接してアクチュエータ23を開く作用点となり、工具の基端が入力のための力点となる。
図4〜図6に示すように、固定部21の背面21hには、蓋部50が背面21hを塞ぐようにして取り付けられている。蓋部50は、固定部21の側面21wのフランジ21fと連接するフランジ50f、フランジ50fから下方に延出された後壁50w、後壁50wの左右両端から前方に延出された側壁50s、側壁50sに設けられた係止突起50kなどを備えている。この蓋部50は、固定部21の背面21hに後方から装着され、係止突起50kが固定部21の側面21wに形成された図示しない係止凹部に係合され、固定部21に一体的に組み付けられる。
以上述べた固定部21、浮動部22、アクチュエータ23、端子40、蓋部50は、次のようにして組み立てられ、コネクタ20となる。
先ず、図6に示す浮動部22の端子溝22nに、端子40の芯線接触部41及び第1基部42を下から上に向けて圧入する。これにより、端子40の挟持部41kが浮動部22のリード線挿通溝22mに臨み、端子40の被押圧部41hが浮動部22の押圧溝22pに突出して位置付けされ、端子40の第1基部42に設けた矢尻42yが浮動部22の端子溝22nに食い込み、端子40の第1基部42が浮動部22に固着される。こうして、浮動部22に端子40が組み付けられた浮動部・端子組み立て体が得られる。
次に、この浮動部・端子組み立て体を、固定部21の背面21h側から正面21s側に向けて水平方向に固定部21内に送り込む。この際、浮動部22の左右側面に設けたボス22bを、固定部21の左右側面21wに形成されたレール21rに嵌め込み、浮動部22の水平移動をガイドさせつつ、端子40の第2基部44を押圧する。これにより、端子40の第2基部44の四隅に設けられた4本の脚状の圧入部46が、固定部21の内側に設けた図示しない圧入孔に嵌め込まれ、圧入部46の先端に設けた矢尻46yが圧入孔に食い込む。この結果、端子40の電源接触部45が挿入窓21mに臨むように位置付けられた状態で、第2基部44が固定部21に固着される。
ここで、第2基部44の圧入部46を固定部21の圧入孔に嵌め込む際、押圧される第2基部44は、板体44aとその四隅に設けた4本の脚状の圧入部46とからテーブル状に構成されており、4本の圧入部46を圧縮する方向に加えられる力に対して剛性が高いため、歪みなどが生じ難い。よって、浮動部22のボス22bが固定部21のレール21rにガイドされることで圧入孔に対向するように位置付けられた圧入部46が、圧入孔からずれることが抑えられ、端子40の第2基部44が固定部21に的確に固着される。
なお、浮動部・端子組み立て体を、固定部21の背面から送り込む方法に替え得る手順として、浮動部・端子組み立て体を固定部21の天井21tから降下させ、降下させた浮動部・端子組み立て体を正面21s方向に前進させることが考えられるが、この場合、浮動部・端子組み立て体を降下させる方向と前進させる方向とが相違するため、浮動部・端子組み立て体を固定部21に組み付ける組み立て機が複雑化し、コストアップが避けられない。
浮動部・端子組み立て体を固定部21の背面21hから固定部21内に前進させる際、浮動部・端子組み立て体は固定部21より背が高いため、浮動部・端子組み立て体の浮動部22の部分が固定部21から上方に突き出るが、固定部21の背面21h及び天井21tは抜かれていて何も存在しないので、浮動部・端子組み立て体は何の支障もなく固定部21の背面21hから固定部21内に前進することができる。こうして、浮動部・端子組み立て体に固定部21が組み付けられた浮動部・端子・固定部組み立て体が得られる。
続いて、この浮動部・端子・固定部組み立て体に、蓋部50を組み付ける。具体的には、浮動部・端子・固定部組み立て体の固定部21の背面21hに蓋部50を対向させ、その蓋部50を前進させることで、蓋部50の側壁50sを固定部21の側面21wの内側に押し込む。これにより、蓋部50の側壁50sに設けた係止突起50kが固定部21の側面21wに形成された図示しない係止凹部に係合され、蓋部50が固定部21に固着される。この結果、固定部21の背面21hが蓋部50で塞がれ、固定部21のフランジ21fと蓋部50のフランジ50fとが面一となるように一体的に連接される。連接されたフランジ21f、50fは、浮動部22に形成された上方滑動部22kkの滑動面となる。こうして、浮動部・端子・固定部組み立て体に蓋部50が組み付けられた浮動部・端子・固定部・蓋部組み立て体が得られる。
最後に、この浮動部・端子・固定部・蓋部組み立て体に、アクチュエータ23を取り付ける。即ち、アクチュエータ23を立てた状態(開放位置とした状態)でその軸23jを上方から浮動部22の軸受22jに押し込む。こうしてコネクタ20の組み立てが完了する。
斯様なコネクタ20には次のようにして蛍光灯30が装着される。
先ず、アクチュエータ23を軸23j回りに回動させて略90度立てた状態(開いた状態)とする。これにより、浮動部22のリード線挿通溝22mの上方が開放され、アクチュエータ23の端子押圧部23qが浮動部22の端子押圧溝22p内に突出された端子40の被押圧部41hから離間する。このとき、端子40にはアクチュエータ23からの力が加わっていないため、浮動部22のリード線挿通溝22m内に位置付けられた端子40の一対の挟持部41kの間隔は、蛍光灯30のリード線30rの直径よりも大きくなっている。よって、蛍光灯30のリード線30rをリード線挿通溝22mに上方から挿通させ、リード線30rを一対の挟持部41kの間に容易に的確に位置付けることができる。
その後、アクチュエータ23を軸23j回りに回動させて略水平となるまで倒し、閉じた状態とする。これにより、浮動部22のリード線挿通溝22mがアクチュエータ23の天壁23tによって覆われ、アクチュエータ23のリード線押圧部23rが蛍光灯30のリード線30rを浮動部22の挿通溝22mに押し込み、アクチュエータ23の端子押圧部23qが浮動部22の端子押圧溝22pに進入して端子40の被押圧部41hを押圧する。すると、端子40の一対のアーム41aが内方に撓み、一対の挟持部41k同士が近付き、それら挟持部41kにリード線30rが挟持される。こうして蛍光灯30のリード線30rとコネクタ20の端子40とが導通される。これと同時に、閉位置となったアクチュエータ23の被係合部23hが浮動部22のロック爪22tに係合し、これら被係合部23h及びロック爪22tから成るロック機構70によって、アクチュエータ23が所定の拘束力で閉状態に保たれる。
本実施形態に係るコネクタ20によれば、アクチュエータ23を開いて蛍光灯30をセットした後、アクチュエータ23を閉じるだけで、蛍光灯30のリード線30rと端子40との接続、及び蛍光灯30の保持が完了する。
また、保持した蛍光灯30が熱伸縮した場合でも、固定部21に対して浮動部22が蛍光灯30の軸方向にスライドできるので、コネクタ20及び蛍光灯30に、蛍光灯30の熱伸縮による応力が発生することはない。
蛍光灯30の熱伸縮によって浮動部22が固定部21に対して移動してた際、ロック爪22tが浮動部22に設けられ、被係合部23hが浮動部22に取り付けたアクチュエータ23に設けられているので、ロック爪22tと被係合部23hとが一体的に移動することになり、ロック爪22tと被係合部23hとの相対位置がずれることがなく、安定したロックとすることができる。
コネクタ20への電源の接続は、電源部材60として通常のプラグの如きもの、或いはFPC(フレキシブルプリントサーキット)やFFC(フレキシブルフラットケーブル)のような柔軟基板の如きもの、更には導線を配してなるPCB(プリントサーキットボード)の如きものなどを用意し、それを固定部21の挿入窓21mに嵌入するだけで、極めて簡単である。勿論、前述のようなリード線のはんだ付けなど、無用である。
コネクタ20に装着された蛍光灯30は次のようにして取り外される。
被係合部23hとロック爪22tの係合を解いてアクチュエータ23を開動させるため、例えばドライバのような工具をアクチュエータ23の切欠部23cと固定部21の支台21cとの間に挿通し、梃子の要領でその工具を押し下げる。なお、被係合部23hとロック爪22tとの係合は左右の横壁23yで行われているので、二股状の工具を用いることが好ましい。
すると、梃子の作用により、アクチュエータ23の先端に形成された突起部23dの下面に、ロック機構70の拘束力を上回る上向きの力が作用し、被係合部23hがロック爪22tに乗り上がり、アクチュエータ23が極めて簡単に開かれる。ここで、上向きの力が作用する突起部23dは、アクチュエータ23の軸23jから最も離れているので、アクチュエータ23に効率よく開方向のモーメントが生じる。よって、梃子の効果と相まって、工具を軽い力で操作することで、アクチュエータ23を開くことができる。
工具を用いずに、アクチュエータ23の左右の横壁23yを指で摘んでアクチュエータ23を開こうとしても、左右の横壁23yが天壁23tよりも前方に片持梁状に延出されているので、指で摘まれた左右の横壁23yが内方に撓んで、左右の横壁23yに形成された被係合部23hのロック爪22tへの係合が強まってしまい、その係合を解除できず、アクチュエータ23を開けない。換言すれば、梃子ような工具を用いて突起部23dの下面に力を加えないと、アクチュエータ23は非常に開動し難く、不用意に開放されるようなことはない。
このように本実施形態に係るコネクタ20によれば、バックライトとしての蛍光灯30をセットした際の確実な保持と、その容易な解除とを両立させることができる。すなわち、コネクタ20に蛍光灯30を装着した際、アクチュエータ23を確実に閉位置にロックして端子40とリード線30rとの電気的接続を強固なものとでき、且つアクチュエータ23を開動させて蛍光灯30を取り外す必要があるときは、極めて容易にアクチュエータ23のロックを解除できる。
このように、本実施形態に係るコネクタ20によれば、確実なロックと容易なロック解除という相反する特性を両立できるので、電気的接続の信頼性向上と作業性(蛍光灯交換)・生産性(はんだ付け)の改善とを図ることができる。また、上述のように工具を用いなければロック解除できないので、意に反するロック解除も確実に防止できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本実施形態では、コネクタ20は、反射板10のフレーム11に取り付けられているが、フレーム11ではなく、液晶ディスプレイのシャシなどに取り付けられても良く、有る程度の剛性を有するように形成された反射板10に直接取り付けられても良い。また、電源部材60として剛性の高いPCB、或いはGND板を挿入窓21mから挿し込んで電源接触部45と強固に接続できれば、他にコネクタ20を支持するための部材が不要となるので、上記フレーム11、シャシさえも不要となる。
また、本実施形態では、上述の熱伸縮吸収構造を有するコネクタ20を一対配してその間に蛍光灯30をセットする例を図示したが、一対の内、一方のみを熱伸縮吸収構造のコネクタ20とし、他方は熱伸縮吸収構造を省略したコネクタ20としてもよい。この場合、他方のコネクタ20は、固定部21と浮動部22とが一体となったコネクタハウジング24を備えることになる。
液晶ディスプレイ(図示せず)の背面に配設される反射板の辺りを液晶ディスプレイ側から見た模型的斜視図である。 液晶ディスプレイの反射板の辺りを反液晶ディスプレイ側から見た模型的斜視図である。 図1の部分拡大図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4のV−V線断面図である。 コネクタの各構成部品を示す分解斜視図である。 係合部としてのロック爪の説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 ロック爪に被係合部が係合する様子を示す正面断面図である。
符号の説明
20 バックライト用コネクタ
21 固定部
21c 支台
22 浮動部
22t 係合部としてのロック爪
22m 挿通溝
24 コネクタハウジング
23 アクチュエータ
23c 切欠部
23h 被係合部
23q 端子押圧部
30 バックライトとしての蛍光灯
30r リード線
40 端子
41k 挟持部
41h 被押圧部
70 ロック機構

Claims (2)

  1. バックライトとしての蛍光灯が着脱されるバックライト用コネクタであって、
    コネクタハウジングに開閉可能に軸支され、開時に、蛍光灯が上記コネクタハウジングにセットされることを許容し、閉時に、セットされた蛍光灯を保持するアクチュエータと、
    上記コネクタハウジングに設けられた係合部と上記アクチュエータに設けられた被係合部とから成り、上記アクチュエータの閉時に、上記係合部に上記被係合部が係合して上記アクチュエータを所定の拘束力で閉状態に保つロック機構と、
    該ロック機構によって閉状態とされたアクチュエータに上記ロック機構の拘束力を上回る開方向の力を付与するため、上記アクチュエータの先端部に形成された切欠部と、
    上記コネクタハウジングに、上記アクチュエータが閉じられたとき、そのアクチュエータの切欠部の近傍に位置して設けられた支台とを備えたことを特徴とするバックライト用コネクタ。
  2. 上記コネクタハウジングに、上記蛍光灯のリード線が挿通される挿通溝を形成し、
    上記コネクタハウジングに、上記挿通溝の両側壁に位置付けられた一対の挟持部及びこれら挟持部同士を近接方向に変形させるための被押圧部を有する端子を取り付け、
    上記アクチュエータに、その開時に上記端子の上記被押圧部から離間し、閉時に上記被押圧部を押圧する端子押圧部を設けた請求項1に記載のバックライト用コネクタ。
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