JP2009181843A - 蛍光灯用コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】端子と蛍光灯のリード線とのはんだ付け、端子と電源プレートとのはんだ付けが共に不要である蛍光灯用コネクタにおいて、蛍光灯を着脱する際の蛍光灯の破損を防止でき、電源プレートを取り外すことなく蛍光灯のみを取り外すことができ、全体の高さを低くできる蛍光灯用コネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング24と、ハウジング24に開閉可能に軸支され、その開時に蛍光灯30がハウジング24にセットされることを許容し、閉時にセットされた蛍光灯30を保持するアクチュエータ23と、ハウジング24に形成され、支持プレートを兼ねる電源プレート60が挿抜されるスリット21cと、スリット21cに挿入された電源プレート60を係止する係止機構50と、蛍光灯30のリード線30rと接触する芯線接触部41と、電源プレート60と弾接する電源接触部45とを有する端子40とを備えたもの。
【選択図】図8
【解決手段】ハウジング24と、ハウジング24に開閉可能に軸支され、その開時に蛍光灯30がハウジング24にセットされることを許容し、閉時にセットされた蛍光灯30を保持するアクチュエータ23と、ハウジング24に形成され、支持プレートを兼ねる電源プレート60が挿抜されるスリット21cと、スリット21cに挿入された電源プレート60を係止する係止機構50と、蛍光灯30のリード線30rと接触する芯線接触部41と、電源プレート60と弾接する電源接触部45とを有する端子40とを備えたもの。
【選択図】図8
Description
本発明は、液晶ディスプレイに用いられるバックライトとしての蛍光灯に通電する蛍光灯用コネクタに関する。
例えば、液晶テレビのディスプレイの背面にあってそこを照射するバックライトとしての蛍光灯は、その直径が2.6乃至5.0mmと言った極細のもので、多数本、ディスプレイに近接して平行に配設されている。そして、この蛍光灯が電力の供給を受けるためにそこから外部に引き出されているリード線は、従来、電源に連なる電源線、基板などに、直接、はんだ付けされていた。しかし、このようなリード線のはんだ付け工程は、極めて煩雑で、液晶ディスプレイの生産性、品質を阻害する。
そこで、蛍光灯のリード線のはんだ付け作業を省略した技術として、特許文献1に記載されたもの等が知られている。かかる技術は、蛍光灯の端部に蛍光灯のリード線を覆ってカバー部材を装着してなる蛍光灯・カバー部材組立体を用意しておき、他方、この蛍光灯・カバー部材組立体が装着されるランプ支持部材に凹設された収容部に、端子を取り付けておき、蛍光灯・カバー部材組立体の端部をランプ支持部材の収容部に挿入することで、蛍光灯のリード線を端子に接触させるものである。
こうして蛍光灯のリード線を端子に接触させた後、その端子に形成された接触バネ部と蛍光灯・カバー部材組立体のカバー部材との間に、保持板及びインバータ基板(電源プレート)を圧入し、保持板によって蛍光灯・カバー部材組立体を保持し、電源プレートを介して蛍光灯に給電する。
この技術によれば、端子と蛍光灯のリード線とのはんだ付けが不要となると共に、端子と電源プレートとのはんだ付けも不要となる。
ところで、上記技術においては次のような課題が存在する。
ランプ支持部材に凹設された収容部に、蛍光灯・カバー部材組立体の端部を挿入し、リード線を端子に接触させる作業は、収容部内の端子が蛍光灯・カバー部材組立体の端部で隠された状態(作業者にとってブラインド状態)で行われるため、作業性が良くない。そのため、挿入部が引っ掛かる等して挿入抵抗が増し、その挿入抵抗力が蛍光灯・カバー部材組立体の蛍光灯に曲げ力として作用する可能性がある。蛍光灯は上述のように直径が2.6乃至5.0mmという極細のものなので、上記曲げ力は蛍光灯を破損させる原因となる。特に、蛍光灯が大型液晶テレビ用に長尺となった場合、さらに破損の可能性が高まる。
ランプ支持部材に凹設された収容部に、蛍光灯・カバー部材組立体の端部を挿入した後、その蛍光灯・カバー部材組立体の端部に保持板及び電源プレートを支持させているので、検査工程で蛍光灯の不点灯が発見され、その交換が必要となった場合、保持板及び電源プレートを取り外さなければ、蛍光灯・カバー部材組立体をランプ支持部材の収容部から引き抜いて取り外すことができず、交換作業性が良くない。また、蛍光灯・カバー部材組立体をランプ支持部材の収容部から引き抜く際、その引抜抵抗力が蛍光灯に曲げ力として作用し、蛍光灯が破損する可能性がある。
ランプ支持部材に凹設された収容部に、蛍光灯・カバー部材組立体の端部を挿入した後、その蛍光灯・カバー部材組立体の端部に保持板及び電源プレートを支持させているので、ランプ支持部材、蛍光灯・カバー部材組立体、保持板及び電源プレートが積層配置される構造となり、全体の高さ(液晶ディスプレイの厚さ方向の寸法)が大きくならざるを得ず、液晶ディスプレイの薄型化に適しているとはいえない。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、端子と蛍光灯のリード線とのはんだ付け、端子と電源プレートとのはんだ付けが共に不要である蛍光灯用コネクタにおいて、蛍光灯を着脱する際の蛍光灯の破損を防止でき、電源プレートを取り外すことなく蛍光灯のみを取り外すことができ、全体の高さを低くできる蛍光灯用コネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために創案された本発明は、支持プレートを兼ねる電源プレートに装着され、バックライトとしての蛍光灯が取り付けられる蛍光灯用コネクタであって、ハウジングと、該ハウジングに開閉可能に軸支され、その開時に上記蛍光灯が上記ハウジングにセットされることを許容し、閉時にセットされた蛍光灯を保持するアクチュエータと、上記ハウジングに形成され、上記電源プレートが挿抜されるスリットと、該スリットに設けられ、このスリットに挿入された上記電源プレートを係止する係止機構と、上記ハウジング内に収容され、上記アクチュエータによって保持される蛍光灯のリード線と接触する芯線接触部と、上記スリットに挿入される上記電源プレートと弾接する電源接触部とを有する端子とを備えたものである。
上記係止機構は、上記ハウジングに、上記スリットの一部を形成するように上記電源プレートの挿抜方向に沿って梁状に形成され、上記電源プレートが挿入され始める側の端部が上記ハウジングに固定された片持梁と、該片持梁のスリット形成面に設けられ、上記スリットに挿入された上記電源プレートの係合部と係合する突起とを有していてもよい。
上記ハウジングは、上記アクチュエータが軸支される上モールドと、該上モールドの下部に取り付けられ、上記スリットが形成された下モールドとを有し、上記端子は、上記上モールドに支持される上基部と、上記下モールドに支持される下基部と、これら上基部と下基部とを繋ぐ接続部とを有し、上記上基部に上記芯線接触部が設けられ、上記下基部に上記電源接触部が設けられてもよい。
上記芯線接触部は、上記蛍光灯のリード線が間に差し入れられるように上記上基部に設けられた一対のアームと、これらアームの先端を内側に折り返すように形成され上記リード線を挟持するための挟持部と、上記アームの外側部に突出して形成された被押圧部とを有し、上記アクチュエータは、その開時に上記被押圧部から離間して上記挟持部を上記リード線の直径を超える間隔に離間させた状態とし、閉時に上記被押圧部に接触して上記アームを内側に撓ませることで上記挟持部を上記リード線の直径以下の間隔とするための端子押圧部を有していてもよい。
本発明によれば、端子と蛍光灯のリード線とのはんだ付け、端子と電源プレートとのはんだ付けが共に不要である蛍光灯用コネクタにおいて、蛍光灯を着脱する際の蛍光灯の破損を防止でき、電源プレートを取り外すことなく蛍光灯のみを取り外すことができ、全体の高さを低くできる。
以下、本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は液晶ディスプレイ(図示せず)の背面に配設される反射板10の辺りを液晶ディスプレイ側から見た模型的斜視図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1に表された電源プレート60の部分拡大平面図、図4は図1に表されたアッセンブリ品を反対側から見た模型的斜視図である。
反射板10は、略長方形の板状に形成されたフレームやシャシなどの取付部材(取付ボード)11に貼付されている。取付ボード11の相対向する一端部と他端部とには、電源プレート60が取り付けられている。電源プレート60は、コネクタ20に給電するのみならず、コネクタ20の支持プレートをも兼ねる。各電源プレート60には、本実施形態に係る蛍光灯用コネクタ(以下コネクタ)20が、対を成すように複数並設されている。そして、各対のコネクタ20の間には、バックライトとしての蛍光灯30が装着されている。
本実施形態においては、コネクタ20は9対取り付け得るようになっており、そこに9本の蛍光灯30が装着される例を示したが、蛍光灯30の数は液晶ディスプレイの大きさなどに応じて必要数量が異なる。また、本実施形態では、蛍光灯30は、棒状(I字状)のものが用いられているが、U字状のものであっても良い。なお、図1においては、説明の都合から、2対のコネクタ20を省略し、一方の電源プレート60の一端を破断している。
電源プレート60は、コネクタ20が並設される方向に沿って細長い略長方形に形成されており、その両端部60aが取付ボード11に向けて略直角に曲げられている。かかる電源プレート60は、その両端部60aが取付ボード11に当接されると共に中間部60bが取付ボード11から離間された状態で、ネジ61により取付ボード11に固定されている。すなわち、電源プレート60には、ネジ61が挿通される貫通穴62が形成され、取付ボード11にはネジ61が螺合されるネジ穴11aが形成されている。また、電源プレート60には、コネクタ20を装着するために凹状に形成された切欠部63が、間隔を隔てて複数設けられている。切欠部63については後述する。
図中、Xは蛍光灯30の長手方向と平行な方向、Yは取付部材11と平行な面内にて蛍光灯30の長手方向と直交する方向である。
図5は図1の部分拡大図、図6は図5のVI−VI線断面図、図7は図5のVII−VII線断面図である。
コネクタ20は、支持プレートを兼ねる電源プレート60に装着されるハウジング24を有する。ハウジング24には、蛍光灯30を着脱する際に開閉されるアクチュエータ23が軸支され、電源プレート60の切欠部63が挿抜されるスリット21cが形成されている。アクチュエータ23は、開時に蛍光灯30がハウジング24にセットされることを許容し、閉時にセットされた蛍光灯30を保持するものである。
ハウジング24の内部には、スリット21cに挿入された電源プレート60を、アクチュエータ23で保持された蛍光灯30に導通させるための端子40が収容されている。端子40は、アクチュエータ23によって保持される蛍光灯30のリード線30rと接触する芯線接触部41と、スリット21cに挿入される電源プレート60と弾接する電源接触部45とを有する。
図8はコネクタ20の各構成部品を示す分解斜視図、図9は図8に示す下モールド21を反対側から見た斜視図である。
ハウジング24は、スリット21cが形成された下モールド21と、下モールド21の上に装着され、アクチュエータ23が軸支される上モールド22とから主に構成されている。
下モールド21は、略直方体状に形成された本体部21xと、本体部21xのY方向の両端からX方向に夫々延出して形成された延出部21yとから主に構成され、平面視形状が略凹字状を呈している。延出部21yの内面には、上モールド22に設けたボス22bが係合する後方レール溝21gがX方向に沿って断面コ字状に形成され、本体部21xの上面には、上モールド22に設けた脚部22fが係合する前方レール溝21fがX方向に沿って断面L字状に形成されている。
なお、図8にて、X方向の左方(蛍光灯30が位置付けられる方向)を前方とし、その反対方向を後方とする。
下モールド21には、その前面及び左右の側面に沿って、電源プレート60の切欠部63が挿抜されるスリット21cが形成されている。下モールド21は、スリット21cより上方の上部21t、スリット21tより下方の下部21b、上部21tと下部21bとを繋ぐ連結部21r(図9参照)から成る三層構造となっている。下モールド21の下部21bには、スリット21cに挿入された電源プレート60を係止するための係止機構50が設けられている。
係止機構50は、下モールド21にスリット21cの一部を形成するようにX方向(電源プレート60の挿抜方向)に沿って梁状に形成された片持梁51と、片持梁51のスリット形成面(図8中の上面)52に設けられた突起53とを有する。片持梁51は、電源プレート60が挿入され始める側の端部のみが下モールド21に固定され、それ以外の部分が切り込み54によって下モールド21から離間されている。突起53は、電源プレート60の挿入方向に沿って高くなるスロープ55と、スロープ55から略直角に落ち込む段差部56とから成り、スリット21cに挿入される図3に示す電源プレート60の切欠部63に形成された係合部64と係合する。
切欠部63は、電源プレート60の長手方向に沿って間隔を隔てて複数形成されており、図3に示すように、入口側の幅広切欠部65、奥側の幅狭切欠部66、幅狭切欠部66に凹設された係合部64、係合部64と幅広切欠部65との間に形成された舌片部67とを有する。このような電源プレート60の切欠部63に図8に示す下モールド21のスリット21cが挿入されると、片持梁51の突起53のスロープ55が切欠部63の舌片部67に乗り上がって片持梁51が撓み、舌片部67がスロープ55を乗り越えると撓んでいた片持梁51が復元することで突起53が係合部64に嵌り込む。
一旦、突起53が係合部64に嵌り込むと、突起53の段差部56が係合部64の縁に当接するので、下モールド21が電源プレート60から意に反して抜けることはない。下モールド21を電源プレート60から抜くには、片持梁51の自由端部を図8の下方(XY平面と直交する方向)に押圧して片持梁51を撓ませ、突起53を係合部64の縁よりも押し下げ、両者の係合を解けばよい。
図8に示すように、上モールド22には、下モールド21の後方レール溝21gに係合するように形成されたボス22b、下モールド21の前方レール溝21fに係合するように断面L字状に形成された脚部22fが設けられている。また、上モールド22には、下モールド21の係合部21wと係合するフック22gが設けられている(図6参照)。フック22gは、基端が上モールド22に接続されX方向に延出された片持梁22hの先端に設けられており、上モールド22をX方向に移動させて下モールド21に装着する際、下モールド21のスロープ21mに乗り上がった後に下モールド21の溝部21nに落ち込み、係合部21wと係合する。
上モールド22は、下モールド21に装着された状態において、フック22gが係合部21wに当接する後退位置と、ボス22bが設けられたブロック22xの前面が下モールド21の本体21xの背面を形成する前記連結部21rに当接する前進位置との間で、下モールド21に対してX方向に移動可能となっている。これにより、蛍光灯30の長手方向の熱伸縮を吸収できる。但し、蛍光灯30の熱伸縮が無視できる場合やこの熱伸縮を電源プレート60と下モールド21との間のスリット21cの部分で吸収できる場合であれば、上モールド22が下モールド21に対してX方向に移動不能となっていてもよい。
また、上モールド22には、図8に示すように、アクチュエータ23の軸23jを支承する軸受部22j、蛍光灯30のリード線30rが挿通されるリード線挿通溝22m、端子40が収容される端子溝22nが設けられている。更に、上モールド22には、アクチュエータ23が閉じられたとき、アクチュエータ23の端子押圧部23qが進入し得る押圧部溝22p、アクチュエータ23の被係合部23hと係合するロック爪22tなどが設けられている。なお、リード線挿通溝22mには、アクチュエータ23のリード線押圧部23rが進入される。
上モールド22と下モールド21とからなるハウジング24の内部には、端子40が収容されている。
この端子40は、上モールド22に支持される上基部42と、下モールド21に支持される下基部44と、これら上基部42と下基部44とを繋ぐ接続部43とを有する。上基部42には、蛍光灯30のリード線30rと接触する芯線接触部41が設けられ、下基部44には、スリット21cに挿入される電源プレート60と弾接する電源接触部45が設けられている。
詳しくは、端子40の上基部42は、略長方形の板状に形成されており、その両端に上モールド22の端子溝22n(図7参照)に食い込む矢尻42yが形成されている。この上基部42には、芯線接触部41が設けられている。芯線接触部41は、蛍光灯30のリード線30rが間に差し入れられるように上基部42に設けられた一対のアーム41aと、これらアーム41aの先端を内側に折り返すように形成されリード線30rを挟持するための挟持部41kと、アーム41aの外側部に突出して三角形状に形成された被押圧部41hとを有する。
アーム41aが外力を受けていない自然状態において、被押圧部41hは、上モールド22の押圧部溝22p内に突出しており、挟持部41k同士の間隔は、蛍光灯30のリード線30rの直径よりも大きくなっている。また、これら挟持部41kは、アーム41aが自然状態のとき、上モールド22のリード線挿通溝22m内に突出しないように、端子溝22n内に収容された状態となっている。但し、挟持部41k同士の間隔がリード線30rの直径よりも大きい状態が確保できれば、挟持部41kが挿通溝22m内に僅かに突出していても構わない。
端子40の下基部44は、略長方形の板状に形成されており、その両端に下モールド21の端子溝21z(図9参照)に食い込む矢尻44yが形成されている。この下基部44には、電源接触部45が設けられている。電源接触部45は、下基部44から切り起こされた立脚部44rと、立脚部44rの上端に設けられた上舌部45aと、立脚部44rの下端に設けられた下舌部45bとを有する。上舌部45aと下舌部45bとは、チューリップ状に対向され、下モールド21に形成された挿通穴21v(図9参照)に位置付けられている。挿通穴21vは、下モールド21のスリット21c内の連結部21rに、X方向に内外を連通して形成されている。上舌部45aと下舌部45bとの間隔は、自然状態で電源プレート60の厚さよりも小さい。
図8に示すように、端子40の接続部43は、上基部42と下基部44を連結するものであり、左右方向に蛇行するように形成されている。上モールド22が下モールド21に対してX方向に移動すると、その移動は端子40の接続部43が撓むことで許容される。なお、上モールド22を下モールド21に対してX方向に移動不能としたときには、接続部43は撓む必要が無いので単なる板状としてもよい。
上モールド22には、アクチュエータ23が軸支されている。
アクチュエータ23は、天壁23tと、そこに直角に連なる一対の横壁23yとを備え、横壁23yに設けられた軸23jが上モールド22の軸受部22jに回動可能に支承されている。
天壁23tの内面には、アクチュエータ23が閉じられたとき、上モールド22の押圧部溝22pに進入して端子40の被押圧部41hを押圧する端子押圧部23qが板状に垂下して形成されていると共に、上モールド22の挿通溝22mに進入して蛍光灯30のリード線30rを押さえて適正位置まで押し込むリード線押圧部23rが板状に垂下して形成されている。
端子押圧部23qは、アクチュエータ23が上方に回動されたとき(開時)、端子40の被押圧部41hから離間して端子40の挟持部41kを蛍光灯30のリード線30rの直径を超える間隔に離間させた状態とし、アクチュエータ23が下方に回動されたとき(閉時)、被押圧部41hに接触してアーム41aを内側に撓ませることで挟持部41kをリード線30rの直径以下の間隔とするものである。
横壁23yの先端側の上縁には、アクチュエータ23を閉じたとき、上モールド22に設けたロック爪22tを係合する被係合部23hが形成されている。ロック爪22tと被係合部23hとは、アクチュエータ23を閉じたとき、それを閉状態に保つロック機構を構成する。
上述した下モールド21、上モールド22、端子40、アクチュエータ23は、次のようにして組み立てられ、コネクタ20となる。
先ず、図8に示す上モールド22の端子溝22nに、端子40の芯線接触部41及び上基部42を下から上に向けて圧入する(図7参照)。これにより、端子40の挟持部41kが上モールド22のリード線挿入溝22mに臨み、端子40の被押圧部41hが上モールド22の押圧部溝22pに突出して位置付けられた状態で、端子40の上基部42に設けた矢尻42yが上モールド22の端子溝22nに食い込み、端子40の上基部42が上モールド21に固定される。この結果、上モールド・端子組立体が得られる。
次に、上モールド・端子組立体を、下モールド21に、X方向に沿って後方から前方に向けて送り込む。これにより、端子40の電源接触部45が下モールド21に形成された挿通穴21v(図9参照)に位置付けられた状態で、端子40の下基部44に設けた矢尻44yが下モールド21の圧入溝21zに食い込み、端子40の下基部44が下モールド22に固定される。この結果、上モールド・端子・下モールド組立体が得られる。
詳しくは、上モールド・端子組立体を下モールド21にその後方から前方に向けて送り込むとき、下モールド21の前方レール溝21fに上モールド22の脚部22fを係合させ、下モールド21の後方レール溝21gに上モールド22のボス22bを嵌め込むことで、上記送り込みの方向を的確にガイドする。これにより、端子40の下基部44が的確に下モールド21の圧入溝21zに圧入され、電源接触部45が的確に挿通穴21vに位置付けられる。
また、上記送り込みに伴って、上モールド22のフック22gが、下モールド21のスロープ21mに乗り上がった後に溝部21nに落ち込み、係合部21wと係合する。この結果、上モールド・端子組立体と下モールド21とが一体化され、上モールド・端子・下モールド組立体が得られる。この上モールド・端子・下モールド組立体内の端子40の電源接触45は、既述のように下モールド21の挿通穴21vに対向する位置に位置付けられている。
このようにして得られた上モールド・端子・下モールド組立体に、アクチュエータ23を取り付ける。具体的には、アクチュエータ23を立てた状態(開放位置とした状態)とし、その軸23jを上方から上モールド22の軸受部22jに押し込む。こうして上モールド・端子・下モールド組立体にアクチュエータ23が組み付けられ、コネクタ20の組み立てが完了する。
次に、コネクタ20に蛍光灯30を装着するに先立ち、コネクタ20を電源プレート60の切欠部63に装着し、両者の電気的接続と実装とを同時に果たし、コネクタ・電源プレート組立体を得ておく。
具体的には、図3に示す電源プレート60の切欠部63に図8に示すコネクタ20の下モールド21のスリット21cを合わせ、コネクタ20を電源プレート60に食い込ませるようにX方向に押し込む。
すると、スリット21cの一部を形成する図8に示す片持梁51の突起53が、図3に示す切欠部63の舌片部67に乗り上がって片持梁51が撓み、突起53のスロープ55が舌片部67を乗り越えると撓んでいた片持梁51が復元することで突起53が係合部64に嵌り込み、コネクタ20の電源プレート60への実装がなされる。
一旦、突起53が係合部64に嵌り込むと、コネクタ20を電源プレート60から引き抜こうとしても、突起53の段差部56が係合部64の手前側の縁に当接するので、コネクタ20が電源プレート60から意に反して抜けることはない。なお、コネクタ20を電源プレート60から抜くには、片持梁51の自由端部を図8にて下方に押圧して片持梁51を撓ませ、突起53の段差部56を係合部64の縁よりも押し下げ、両者の係合を解けばよい。
上述のように、コネクタ20を電源プレート60の切欠部63に押し込んで装着(実装)すると、電源プレート60が端子40の電源接触部45を成す上舌部45aと下舌部45bとの間に弾性的に挟持され、電源プレート60と端子40との電気的接続がなされる。この接続は、コネクタ20を電源プレート60の切欠部63に、電源接触部45の挿入抵抗(上舌部45aと下舌部45bとの弾性的な挟持抵抗)より大きな力で押し込むというワンタッチの動作で達成でき、所謂Non−ZIF的接続であるので、極めて簡便である。
こうして電源プレート60にコネクタ20を取り付けてコネクタ・電源プレート組立体を得たなら、そのコネクタ・電源プレート組立体を図1、図2に示すようにネジ61により取付ボード11に装着する。
その後、コネクタ20には蛍光灯30が次のようにして取り付けられる。
先ず、アクチュエータ23を上方に回動させて開状態とし、上モールド22のリード線挿通溝22mの上方を開放させ、そのリード線挿通溝22mに蛍光灯30のリード線30rを挿通させ、リード線30rを端子40の挟持部41kの間の位置付ける。このとき、挟持部41k同士の間隔はリード線30rの直径を超える間隔となっているので、リード線30rをリード線挿通溝22mに挿通させる作業は無抵抗で行え、蛍光灯30にはストレスが全く生じない。
その後、アクチュエータ23を水平になるまで回動させて閉状態とする。すると、アクチュエータ23のリード線押圧部23rが上モールド22のリード線挿通溝22mに進入し、リード線30rをリード線挿通溝22mの適正位置まで押し込み、同時に、アクチュエータ23の端子押圧部23qが上モールド22の端子押圧溝22pに進入し、端子40の被押圧部41hを押圧する。この結果、挟持部41k同士の間隔がリード線30rの直径以下に狭まり、適正位置まで押し込まれたリード線30rが挟持部41kによって挟持される。
こうしてリード線30rと端子40とが電気的に接続されるのであるが、この接続はリード線30rをリード線挿通溝22mに挿通させる際に無抵抗であり、所謂ZIF的接続となるので、蛍光灯30にストレスが生じない。なお、アクチュエータ23を閉状態とすると、アクチュエータ23の被係合部23hが上モールド22のロック爪22tに係合し、閉状態が保持されることになる。
以上述べたように本実施形態に係るコネクタ20によれば、次のような効果を発揮できる。
本コネクタ20によれば、蛍光灯30をセットした後、アクチュエータ23を閉位置に倒すだけで、蛍光灯30のリード線30rと端子40とのZIF的接続が完了し、はんだ付けを要せず、従ってディスプレイの生産性を向上できる。
コネクタ20の電源プレート60への接続は、所謂Non−ZIF的接続であって極めて簡単であり、さらにコネクタ20の電源プレート60への実装も同時に行え、且つコネクタ20と電源プレート60との間にはんだ付けを要せず、従ってディスプレイの生産性を向上できる。
蛍光灯30のコネクタ20への装着あるいは抜去作業はZIF的方式となるので、蛍光灯30に何等応力が作用せず、この作業での蛍光灯30の破損を皆無とし、且つ蛍光灯30を交換する場合にも容易になすことができる。また、蛍光灯30を交換するときには、電源プレート60を取り外すことなく蛍光灯30のみをコネクタ20に対して着脱できる。
加えて、コネクタ20の電源プレート60への固着と接続とは、コネクタ20の高さ方向の上端と下端との間に形成したスリット21cに電源プレート60を挿通して行うようにしたので、コネクタ20を電源プレート60に装着したアッセンブリ品の高さを抑えることができ、もって液晶ディスプレイの薄型化に寄与できる。
なお、コネクタ20に取り付けられた蛍光灯30は、自身の発光熱で長手方向Xに熱伸縮するものの、この熱伸縮は、上モールド22が下モールド21に対してX方向にスライドすることで解放される。よって、蛍光灯30には、長手方向Xの熱伸縮に因る熱応力が生じることはない。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本実施形態では、電源プレート60を取付ボード11に装着するようにしたが、反射板10が或る程度の剛性を有していればその反射板10に直接固定してもよく、或いはフレーム、シャシ、筐体などに装着されてもよく、いかなるところに取り付けられてもよい。
また、本実施形態では、図1に示すように、コネクタ20を取付ボード11の両端に対にして用いる例を示したが、片端側のみに採用しても構わない。
また、上モールド22と下モールド21とを一体としてハウジング24としても構わない。
20 コネクタ
21 下モールド
21c スリット
22 上モールド
23 アクチュエータ
23q 端子押圧部
24 ハウジング
30 蛍光灯
30r リード線
40 端子
41 芯線接触部
41a アーム
41k 挟持部
41h 被押圧部
42 上基部
43 接続部
44 下基部
45 電源接触部
50 係止機構
51 片持梁
53 突起
60 電源プレート
64 係合部
X 挿抜方向(蛍光灯の長手方向)
21 下モールド
21c スリット
22 上モールド
23 アクチュエータ
23q 端子押圧部
24 ハウジング
30 蛍光灯
30r リード線
40 端子
41 芯線接触部
41a アーム
41k 挟持部
41h 被押圧部
42 上基部
43 接続部
44 下基部
45 電源接触部
50 係止機構
51 片持梁
53 突起
60 電源プレート
64 係合部
X 挿抜方向(蛍光灯の長手方向)
Claims (4)
- 支持プレートを兼ねる電源プレートに装着され、バックライトとしての蛍光灯が取り付けられる蛍光灯用コネクタであって、
ハウジングと、
該ハウジングに開閉可能に軸支され、その開時に上記蛍光灯が上記ハウジングにセットされることを許容し、閉時にセットされた蛍光灯を保持するアクチュエータと、
上記ハウジングに形成され、上記電源プレートが挿抜されるスリットと、
該スリットに設けられ、このスリットに挿入された上記電源プレートを係止する係止機構と、
上記ハウジング内に収容され、上記アクチュエータによって保持される蛍光灯のリード線と接触する芯線接触部と、上記スリットに挿入される上記電源プレートと弾接する電源接触部とを有する端子と
を備えたことを特徴とする蛍光灯用コネクタ。 - 上記係止機構は、
上記ハウジングに、上記スリットの一部を形成するように上記電源プレートの挿抜方向に沿って梁状に形成され、上記電源プレートが挿入され始める側の端部が上記ハウジングに固定された片持梁と、
該片持梁のスリット形成面に設けられ、上記スリットに挿入された上記電源プレートの係合部と係合する突起とを有する
請求項1に記載の蛍光灯用コネクタ。 - 上記ハウジングは、上記アクチュエータが軸支される上モールドと、該上モールドの下部に取り付けられ、上記スリットが形成された下モールドとを有し、
上記端子は、上記上モールドに支持される上基部と、上記下モールドに支持される下基部と、これら上基部と下基部とを繋ぐ接続部とを有し、上記上基部に上記芯線接触部が設けられ、上記下基部に上記電源接触部が設けられた
請求項1又は2に記載の蛍光灯用コネクタ。 - 上記芯線接触部は、上記蛍光灯のリード線が間に差し入れられるように上記上基部に設けられた一対のアームと、これらアームの先端を内側に折り返すように形成され上記リード線を挟持するための挟持部と、上記アームの外側部に突出して形成された被押圧部とを有し、
上記アクチュエータは、その開時に上記被押圧部から離間して上記挟持部を上記リード線の直径を超える間隔に離間させた状態とし、閉時に上記被押圧部に接触して上記アームを内側に撓ませることで上記挟持部を上記リード線の直径以下の間隔とするための端子押圧部を有する
請求項3に記載の蛍光灯用コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008020614A JP2009181843A (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | 蛍光灯用コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008020614A JP2009181843A (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | 蛍光灯用コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009181843A true JP2009181843A (ja) | 2009-08-13 |
Family
ID=41035644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008020614A Pending JP2009181843A (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | 蛍光灯用コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009181843A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013016849A1 (zh) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | 宁波赛尔富电子有限公司 | 一种竹节灯 |
-
2008
- 2008-01-31 JP JP2008020614A patent/JP2009181843A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013016849A1 (zh) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | 宁波赛尔富电子有限公司 | 一种竹节灯 |
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