JP5141923B2 - コネクタ装置 - Google Patents

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Description

本願の特許請求の範囲に記載された発明は、フレキシブル印刷配線基板(FPC)やフレキシブル平板状ケーブル(FFC)等の配線板状部材が装着されるもとで、装着された配線板状部材に設けられた接触端子部に接触接続されるコンタクトと装着された配線板状部材に対する係止及び係止解除を行う係合部材とを備えたコネクタ装置に関する。
各種の電子機器に実装される比較的小型なフレキシブル印刷配線基板やフレキシブル平板状ケーブル等の配線板状部材は、各種の電気部品が取り付けられる主配線基板への取付けが、当該主配線基板に電気的接続がなされて固定されるコネクタ装置が用いられて行われることが多いものとされる。このような配線板状部材の主配線基板への取付けにあたって用いられるコネクタ装置は、配線板状部材に設けられた接触端子部に接触接続される導電性のコンタクトを有していて、そのコンタクトを介して、配線板状部材に設けられた接触端子部を主配線基板に設けられた配線端子に電気的に接続する。
従来提案されている、例えば、フレキシブル印刷配線基板とされる配線板状部材の主配線基板への取付けに用いられるコネクタ装置は、配線板状部材が差し込まれる差込み部を形成するものとされて主配線基板に配される、例えば、絶縁材料によって形成されたハウジングを有している。そして、そのハウジング内に配列配置されて設けられて主配線基板に設けられた配線端子に連結され、配線板状部材が差込み部を通じてハウジングに差し込まれるとき、その配線板状部材に設けられた複数の接触端子部に夫々対応するものとなる複数のコンタクトと、ハウジングに対して回動可能に設けられたアクチュエータとを備えている。
アクチュエータは、複数のコンタクトの夫々に係合し、回動せしめられるとき複数のコンタクトの夫々における作動部を変位させて、複数のコンタクトに、差込み部を通じてハウジングに差し込まれた配線板状部材に設けられた複数の接触端子部に夫々接触接続された状態、もしくは、複数の接触端子部との接触接続から解放された状態をとらせるもの、または、差込み部を通じてハウジングに差し込まれた配線板状部材に当接し、回動せしめられるとき、配線板状部材を押圧して当該配線板状部材に設けられた複数の接触端子部を複数のコンタクトに夫々接触接続された状態におく、もしくは、配線板状部材に対する押圧を解除して当該配線板状部材に設けられた複数の接触端子部を複数のコンタクトとの接触接続から解放された状態におくものとされる。そして、複数のコンタクトと配線板状部材に設けられた複数の接触端子部とが相互接触接続されることにより、配線板状部材が主配線基板との電気的接続状態におかれる。
さらに、従来提案されている配線板状部材の主配線基板への取付けに用いられるコネクタ装置の中には、上述のようなハウジングを有し、上述のような複数のコンタクトを備えるとともに、外部からの電磁波ノイズに対するシールド効果を得るため、ハウジングを部分的もしくは全体的に覆うものとして配されて主配線基板に設けられた接地端子に連結される導電性シェルを備え、ハウジングに対して回動可能に設けられるアクチュエータは備えていないものもある。斯かる従来のコネクタ装置にあっては、配線板状部材が差込み部を通じてハウジングに差し込まれたとき、自動的に、ハウジング内に設けられた複数のコンタクトが、差し込まれた配線板状部材に設けられた複数の接触端子部に夫々接触接続され、配線板状部材が差込み部を通じてハウジングに適正に差し込まれるだけで、配線板状部材が主配線基板との電気的接続状態におかれる。
このような従来提案されているコネクタ装置にあっては、ハウジングに対して回動可能に設けられるアクチュエータを備えたもの及び斯かるアクチュエータを備えていないもののいずれの場合にも、例えば、フレキシブル印刷配線基板とされる配線板状部材が、主配線基板に配されたハウジングに差込み部を通じて差し込まれて、ハウジングに配された複数のコンタクトが、ハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部に夫々接触接続され、それにより、配線板状部材が主配線基板との電気的接続状態におかれるにあたり、配線板状部材がハウジングから不所望に離脱するような事態が回避されなくてはならない。当然のことながら、ハウジングに配された複数のコンタクトがハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部に夫々接触接続された状態が適正に維持されるためには、ハウジングに差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材が、その状態を安定に維持することができ、ハウジングから不所望に抜脱されるような事態をまねかないものとされることが必要とされるのである。
そのため、上述のような、ハウジングを有し、複数のコンタクトとハウジングに対して回動可能とされるアクチュエータとを備えたコネクタ装置に属するものであって、ハウジングに差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材に係合して、当該配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱の阻止に関与する係止手段を備えたコネクタ装置が従来提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、上述のような、ハウジングを有し、複数のコンタクトは備えているが、ハウジングに対して回動可能とされるアクチュエータは備えていないコネクタ装置に属するものであって、ハウジングに差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材に係合して、当該配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱を阻止する係止手段を備えたコネクタ装置も従来提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献1に示されるコネクタ装置(フレキシブル基板用コネクタ)にあっては、ハウジング(2) における複数のコンタクト(6) の配列方向の両端側壁(5) に一対の補強金具(20)が夫々取り付けられており、各補強金具には、ハウジングに差込み部(開口部(3))を通じて差し込まれた配線板状部材(フレキシブル基板(30)) に当接して配線板状部材にそれを押し上げる方向の押圧力を作用させる、もしくは、ハウジングに差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材における係合部(係合孔又は切欠き部(32)) に係合する状態をとる係止手段(弾性支持片(25)) が形成されている。そして、ハウジングに対して回動可能に設けられたアクチュエータ(加圧部材(12)) が、ハウジングに対して起き上がった位置からハウジングに対して伏した位置へと回動されるとき、ハウジングに差し込まれた配線板状部材が、アクチュエータによって、補強金具に形成された係止手段とは反対側から当該係止手段に向かって押圧される。
それにより、ハウジングに差し込まれた配線板状部材が、アクチュエータと補強金具に形成された係止手段とによって押圧挟持されることにより係止され、もしくは、補強金具に形成された係止手段が配線板状部材における係合部に係合することにより係止される。それにより、ハウジングに差し込まれた配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱が阻止される。
その後、アクチュエータが、ハウジングに対して伏した位置からハウジングに対して起き上がった位置へと回動されるとき、ハウジングに差し込まれた配線板状部材がアクチュエータにより押圧されなくなり、配線板状部材がアクチュエータと補強金具に形成された係止手段とによって押圧挟持された状態、もしくは、補強金具に形成された係止手段が配線板状部材における係合部に係合した状態が解除される。それにより、ハウジングに差し込まれた配線板状部材がハウジングから抜脱され得る状態におかれる。
また、特許文献2に示されるコネクタ装置(ロック付きFPC用コネクタ)にあっては、ハウジング(絶縁ハウジング(5))にそれに対してスライド可能に設けられた可動導電性シェル(イジェクトプレート(8))が備えられている。この可動導電性シェルは、ハウジングとの間に配されたコイルスプリング等の弾性部材(7) によって、ハウジングに対する配線板状部材 (FPC基板(2))の差込み方向とは逆の方向に付勢されている。また、ハウジングにおける複数のコンタクト(コンンタクトピン(4))の配列方向の両端部分に一対の可動係止手段(弾性係止爪(6) が夫々取り付けられており、各可動係止手段は、その先端部に、ハウジングに差込み部(開口部(3))を通じて差し込まれた配線板状部材における係合部(凹部(2d)) に係合する状態をとる係止部(6c)が形成されていて、配線板状部材に対するロック装置を構成している。
さらに、各可動係止手段には、可動導電性シェルにおける透孔内に配される突起を成すイジェクト係止片(6d)が形成されていて、このイジェクト係止片(6d)には、可動導電性シェルがスライドするとき、当該可動導電性シェルにおける透孔に形成されたテーパ部(8a)が係合する。
そして、各可動係止手段に形成されたイジェクト係止片が可動導電性シェルにおける透孔内に配されていて、当該透孔に形成されたテーパ部がイジェクト係止片に係合していないもとで、配線板状部材がハウジングに差込み部を通じて差し込まれると、可動係止手段に形成された係止部が、配線板状部材における係合部に係合して配線板状部材を係止する。それにより、ハウジングに差し込まれた配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱が阻止される。
その後、可動導電性シェルが、それをハウジングに対する配線板状部材の差込み方向とは逆の方向に付勢している弾性部材の付勢力に抗して、ハウジングに対する配線板状部材の差込み方向に沿う方向にスライドせしめられると、スライドする可動導電性シェルにおける透孔に形成されたテーパ部が、可動係止手段に形成されたイジェクト係止片に係合して、そのイジェクト係止片を押圧し、可動係止手段をそれに形成された係止部の配線板状部材における係合部との係合状態を解除する方向に移動させる。それにより、可動係止手段に形成された係止部が配線板状部材における係合部との係合から解放され、ハウジングに差し込まれた配線板状部材がハウジングから抜脱され得る状態におかれる。
特開2003−100370号公報(3〜4頁,図1〜10) 特開2009−231069号公報(3〜4頁,図1〜5)
上述のような、ハウジングに差し込まれたフレキシブル印刷配線基板等の配線板状部材のハウジングからの不所望な離脱の阻止に関与する係止手段を備えた、配線板状部材の主配線基板への取付けに用いられるコネクタ装置として、従来提案されているものにあっては、係止手段の配線板状部材に対する係止への関与がハウジングに対して回動可能とされたアクチュエータの回動操作に連動してなされ、あるいは、係止手段による配線板状部材に対する係止解除がハウジングに対して移動可能に設けられた可動導電性シェルの移動に連動して行われる。
このような、係止手段の配線板状部材に対する係止への関与がハウジングに対して回動可能とされたアクチュエータの回動操作に連動してなされる従来のコネクタ装置の場合には、ハウジングに対して回動可能とされたアクチュエータを備えることが不可欠とされ、そのことが、コネクタ装置の製造コストを嵩ませる要因となる。それに加えて、係止手段を配線板状部材に対する係止あるいは係止解除に関与させるにあたっては、アクチュエータをハウジングに対して回動させる操作が不可欠とされ、斯かる操作を行うための不所望なスペースをコネクタ装置の周囲に設けることが必要とされる。
また、ハウジングに対して移動可能とされた可動導電性シェルが備えられ、係止手段による配線板状部材に対する係止解除が可動導電性シェルの移動に連動して行われる従来のコネクタ装置の場合には、可動導電性シェルがハウジングに対して移動可能とされるので、コネクタ装置の主配線基板への固定のために導電性シェルを利用することができず、別途、コネクタ装置を主配線基板に固定するための部材(ホールドダウン部材)を備えることが必要とされ、そのことが、コネクタ装置の製造コストを嵩ませる要因となる。さらに、ハウジングに対して可動導電性シェルを移動可能とするための機構が必要とされて、そのことが構成の複雑化をまねき、コネクタ装置の製造コストをなお一層嵩ませることになってしまう。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、フレキシブル印刷配線基板やフレキシブル平板状ケーブル等とされる配線板状部材の他の配線基板への取付けに用いられる、板状部材差込み部が設けられたハウジングとハウジングに配列配置されて設けられる複数のコンタクトとを備えたコネクタ装置であって、ハウジングに対して回動可能とされるアクチュエータ、あるいは、ハウジングに対して移動可能とされる可動導電性シェル等が不要とされ、それにより、構成の簡略化と部品点数の減少とによる製造コストの低減を図ることができるもとで、ハウジングに板状部材差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材に対するハウジングからの不所望な抜脱を阻止するための係止及びその係止の解除を、確実かつ容易に行えることになるものを提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項7までのいずれかに記載された発明(以下、本発明という。)に係るコネクタ装置は、板状部材差込み部が設けられて配線基板上に配されるハウジングと、ハウジングに配列配置されて設けられ、配線基板に設けられた配線端子に連結される状態をとり、配線板状部材が板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれたとき、ハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部に接触接続される複数のコンタクトと、ハウジングに設けられ、配線板状部材がハウジングに板状部材差込み部を通じて差し込まれたとき、配線板状部材に対する係止を行う係止状態と配線板状部材に対する係止を解除する係止解除状態とを選択的にとる係合部材と、を備えて成り、係合部材が、ハウジングに固定される基部とその基部から伸びる可動アーム部とを有し、可動アーム部に、板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれた配線板状部材における係合部に係合して配線板状部材を係止する係止部と、可動アーム部からハウジングの外部へと突出し、移動操作が加えられるとき、可動アーム部に係止部による配線板状部材に対する係止を解除させる係止解除操作部と、が形成されることを特徴とするものとされる。
特に、本願の特許請求の範囲における請求項2に記載された本発明に係るコネクタ装置にあっては、係合部材が、金属材料によって構成され、その基部からハウジングの外部へと伸びて配線基板に設けられた導体部分に半田付けされる半田付け部を有している。
また、本願の特許請求の範囲における請求項4に記載された本発明に係るコネクタ装置にあっては、ハウジングの外面部の一部におけるハウジングの外部に突出する係止解除操作部の周囲に、切欠き凹部が形成されている。
上述のような本発明に係るコネクタ装置にあっては、配線板状部材が配線基板上に配されるハウジングにそれに設けられた板状部材差込み部を通じて差し込まれると、ハウジングに配列配置された複数のコンタクトが差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部に接触接続されるとともに、ハウジングに設けられた係合部材が、ハウジング内において、差し込まれた配線板状部材を係止し、配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱を阻止する。そして、係合部材が配線板状部材を係止したもとで、係合部材に所定の操作が加えられると、配線板状部材を係止した係合部材が、ハウジング内において、配線板状部材に対する係止を解除して、配線板状部材のハウジングからの抜脱を可能とする。
斯かるもとで、係合部材は、ハウジングに固定される基部とその基部から伸びる可動アーム部とを有している。そして、可動アーム部には、板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれた配線板状部材における、例えば、係合切欠き部もしくは係合孔とされる係合部に係合して配線板状部材を係止する係止部と、可動アーム部からハウジングの外部へと突出し、移動操作が加えられるとき、可動アーム部に係止部による配線板状部材に対する係止を解除させる係止解除操作部とが形成される。
さらに、係合部材は、例えば、本願の特許請求の範囲における請求項2に記載された本発明に係るコネクタ装置の場合のように、金属材料によって構成され、その基部からハウジングの外部へと伸びて配線基板に設けられた導体部分に半田付けされる半田付け部を有したものとされる。
また、ハウジングの外面部の一部には、例えば、本願の特許請求の範囲における請求項4に記載された本発明に係るコネクタ装置の場合のように、係合部材の可動アーム部に形成されてハウジング外に突出する係止解除操作部の周囲に切欠き凹部が形成される。
本発明に係るコネクタ装置においては、上述のように、ハウジングにそれに設けられた板状部材差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材に対しての、ハウジングに設けられた係合部材による、配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱を阻止するための係止、及び、配線板状部材のハウジングからの抜脱を可能とするための係止の解除を行うにあたり、例えば、ハウジングに対して回動可能とされるアクチュエータ、あるいは、ハウジングに対して移動可能とされる可動導電性シェル等が不要とされ、それにより、構成の簡略化と部品点数の減少とによる製造コストの低減を図ることができる。
また、ハウジングに差し込まれた配線板状部材に対しての係止及び係止の解除を行う係合部材が、ハウジングに固定される基部とその基部から伸びる可動アーム部とを有していて、可動アーム部に、配線板状部材における係合部に係合して配線板状部材を係止する係止部と、可動アーム部からハウジングの外部へと突出し、移動操作が加えられるとき、可動アーム部に係止部による配線板状部材に対する係止を解除させる係止解除操作部とが形成されるので、係止部と係止解除操作部とが一体に形成される、簡単で容易に得ることができる構成を有することになる。
そして、このような本発明に係るコネクタ装置にあっては、配線板状部材をハウジングにそれに設けられた板状部材差込み部を通じて差し込むだけで、配線板状部材に対しての係合部材の係止部による係止を行うことができ、それとともに、配線板状部材に対しての係止部による係止の解除を、ハウジングの外部へと突出する係合部材の係止解除操作部に、例えば、押圧操作とされる移動操作を加えるだけで行うことができるので、配線板状部材に対しての係合部材による係止及び係止の解除を極めて簡単な操作によって行うことができるとともに、斯かる操作のために部材の周囲に不所望なスペースを設けることが必要とされない。
特に、本願の特許請求の範囲における請求項2に記載された本発明に係るコネクタ装置にあっては、係合部材が、金属材料によって構成され、可動アーム部に加えて、ハウジングに固定される基部からハウジングの外部へと伸びる半田付け部を有し、その半田付け部が、ハウジングが配される配線基板に設けられた導体部分に半田付けされる。それにより、配線基板に対するその上に配されたハウジングの堅固な固定に、配線基板に設けられた導体部分に半田付けされる半田付け部が貢献することになる。
さらに、本願の特許請求の範囲における請求項4に記載された本発明に係るコネクタ装置にあっては、ハウジングの外面部の一部が、係合部材の可動アーム部に形成されてハウジング外に突出する係止解除操作部の周囲に切欠き凹部が形成されたものとされることにより、例えば、押圧操作とされる移動操作が行われる係合部材の係止解除操作部のハウジング外への突出長を、ハウジングにおける切欠き凹部周囲の外面部を越えて突出することがないものとすることができるとともに、切欠き凹部内における係止解除操作部の突出状況によりハウジング内において配線板状部材に対する係止部による係止が確実に行われているか否かを容易に認識することができ、それに加えて、係止解除操作部に対する移動操作を行い易い状態を得ることができる。
本発明に係るコネクタ装置の一例をそれに装着されるフレキシブル印刷配線基板と共に示す、コネクタ装置の一例の正面側から見た斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例をそれに装着されるフレキシブル印刷配線基板と共に示す、コネクタ装置の一例の背面側から見た斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例をそれに装着されるフレキシブル印刷配線基板と共に示す平面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例が備える係合部材を示す斜視図である。 図3における V−V 線断面を示す断面図である。 図3におけるVI−VI線断面を示す断面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例及びそれに装着されるフレキシブル印刷配線基板についての、図3におけるVI−VI線断面を含んだ部分を示す部分斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例が備える係合部材が、コネクタ装置の一例に装着されたフレキシブル印刷配線基板を係止した状態を示す一部断面を含んだ部分斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例が備える係合部材が、コネクタ装置の一例に装着されたフレキシブル印刷配線基板に対する係止を解除した状態を示す一部断面を含んだ部分斜視図である。
本発明を実施するための形態は、以下に述べられる本発明についての実施例をもって説明される。
図1(正面側から見た斜視図),図2(背面側から見た斜視図)及び図3(平面図)は、本発明に係るコネクタ装置の一例をそれに装着されるフレキシブル印刷配線基板と共に示す。
図1,図2及び図3において、本発明に係るコネクタ装置の一例を成すコネクタ装置10は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成されたハウジング11を備えている。ハウジング11には、図1及び図3に示されるように、その正面側端面部に板状部材差込み部12が設けられており、板状部材差込み部12からハウジング11の内部へと板状部材収容空間が伸びている。
ハウジング11は、例えば、図示されていない主配線基板に配され、それにより、コネクタ装置10の全体が主配線基板に取り付けられたものとされる。その際、ハウジング11における正面側端面部とそれに対向する背面側端面部とに挟まれた一対の対向外面部のうちの一方が主配線基板に対接する外面部とされて他方が解放された外面部とされる。以下においては、主配線基板に対接するハウジングの一外面部を下方外面部といい、それに対向するハウジングの他外面部を上方外面部という。そして、正面側端面部に設けられた板状部材差込み部12を通じて、例えば、フレキシブル印刷配線基板13が、配線板状部材を成すものとして、ハウジング11に差し込まれる。
ハウジング11には、その内部に、各々が弾性導電材料で形成された複数のコンタクト14が、ハウジング11の長手方向(左右方向)に沿って配列配置されて設けられている。複数のコンタクト14は、配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板13に配列配置された複数の接触端子部15に接触接続される信号用コンタクトとして設けられているが、他のフレキシブル印刷配線基板における複数の信号接続端子部及び接地接続部に接触接続される信号用及び接地用コンタクトとして用いられてもよい。複数のコンタクト14の夫々には、図2に示されるように、その一端部が、ハウジング11の背面側端面部からその外部に突出する接続端子部14aを形成しており、接続端子部14aは、ハウジング11が配された主配線基板に設けられた配線端子に、例えば、半田付けにより接続される。そして、複数のコンタクト14は、例えば、図2に示されるハウジング11の背面側端面部側から、ハウジング11の内部へと押圧挿入されて固定される。
これらの複数のコンタクト14は、配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板13が板状部材差込み部12を通じてハウジング11に差し込まれたとき、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板13における複数の接触端子部15に夫々接触接続される。それにより、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板13における複数の接触端子部15が、複数のコンタクト14を介して、ハウジング11が配された主配線基板に設けられた配線端子に連結される。
また、コネクタ装置10は、ハウジング11における長手方向の両端部、即ち、板状部材差込み部12をハウジング11の長手方向において挟む一対の端部に夫々設けられた、例えば、金属材料によって形成された一対の係合部材16及び17を備えている。係合部材16及び17は、配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板13が板状部材差込み部12を通じてハウジング11に差し込まれたとき、フレキシブル印刷配線基板13に対する係止を行う係止状態とその係止を解除する係止解除状態とを選択的にとるためのものとして、ハウジング11に形成された収容切欠き部18及び19に夫々配されている。
係合部材16は、例えば、弾性金属板材に打抜き屈曲加工が施されて形成され、図4に示されるように、ハウジングにおける収容切欠き部18に固定される基部21と基部21から伸びる可動アーム部22とを有している。可動アーム部22は、基部21から折返し屈曲部23を介して伸びており、基部21に所定の距離をおいて対向するものとして配されていて、基部21に近接あるいは離隔する揺動を行う揺動可能部を形成している。
そして、この可動アーム部22には、折返し屈曲部23に連なって設けられてハウジング11に接触する状態をとる接触係合部24と、板状部材差込み部12を通じてハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板13における切欠き係合部26に係合してフレキシブル印刷配線基板13を係止する係止部27と、可動アーム部22からハウジング11の外部へと突出し、例えば、押圧操作とされる移動操作が加えられるとき、可動アーム部22に係止部27によるフレキシブル印刷配線基板13に対する係止を解除させる係止解除操作部28とが形成されている。
係止部27は、ハウジング11への板状部材差込み部12を通じたフレキシブル印刷配線基板13の差込み方向に沿って上昇傾斜する傾斜面27aを形成しており、傾斜面27aを形成する部分を、フレキシブル印刷配線基板13に設けられた切欠き係合部26に係合させる。フレキシブル印刷配線基板13が板状部材差込み部12を通じてハウジング11に差し込まれるとき、係止部27が形成する傾斜面27aは、それに当接するフレキシブル印刷配線基板13の先端部を係止部27を乗り越させるように案内する。
さらに、係合部材16は、基部21から伸び、ハウジング11の正面側端面部からその外部へと突出する半田付け部29を有している。半田付け部29は、例えば、ハウジング11の背面側端面部からその外部に突出するコンタクト14の接続端子部14aがハウジング11が配された主配線基板に設けられた配線端子に半田付けされるもとで、主配線基板に設けられた導体部分に半田付けされ、それにより、主配線基板に対するその上に配されたハウジング11の堅固な固定に貢献する。
また、係合部材17も、例えば、弾性金属板材に打抜き屈曲加工が施されて形成され、係合部材16とは鏡面対称を成す構成を有するものとされる。従って、係合部材17は、係合部材16が有する基部21と可動アーム部22とに夫々相当する、ハウジング11における収容切欠き部19に固定される基部31と基部31から伸びる可動アーム部34とを有している。そして、可動アーム部34も、基部31から折返し屈曲部33を介して伸びており、基部31に所定の距離をおいて対向するものとして配されていて、基部31に近接あるいは離隔する揺動を行う揺動可能部を形成している。
そして、この可動アーム部34には、係合部材16が有する接触係合部24と係止部27と係止解除操作部28とに夫々相当する、折返し屈曲部33に連なって設けられてハウジング11に接触する状態をとる接触係合部と、板状部材差込み部12を通じてハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板13における切欠き係合部35に係合してフレキシブル印刷配線基板13を係止する係止部36と、可動アーム部34からハウジング11の外部へと突出し、例えば、押圧操作とされる移動操作が加えられるとき、可動アーム部34に係止部36によるフレキシブル印刷配線基板13に対する係止を解除させる係止解除操作部37とが形成されている。
係止部36は、ハウジング11への板状部材差込み部12を通じたフレキシブル印刷配線基板13の差込み方向に沿って上昇傾斜する傾斜面を形成しており、この傾斜面を形成する部分を、フレキシブル印刷配線基板13に設けられた切欠き係合部35に係合させる。フレキシブル印刷配線基板13が板状部材差込み部12を通じてハウジング11に差し込まれるとき、係止部36が形成する傾斜面は、それに当接するフレキシブル印刷配線基板13の先端部を係止部36を乗り越させるように案内する。
さらに、係合部材17は、基部31から伸び、ハウジング11の正面側端面部からその外部へと突出する半田付け部38を有している。半田付け部38は、例えば、ハウジング11の背面側端面部からその外部に突出するコンタクト14の接続端子部14aがハウジング11が配された主配線基板に設けられた配線端子に半田付けされるもとで、主配線基板に設けられた導体部分に半田付けされ、それにより、主配線基板に対するその上に配されたハウジング11の堅固な固定に貢献する。
係合部材16における係止解除操作部28のハウジング11の外部への突出は、ハウジング11の係合部材16が設けられた端部における上方外面部の一角から係止解除操作部28の先端部のみが飛び出す状態をもってなされる。そして、当該ハウジング11の端部における上方外面部の一角には、ハウジング11の外部へと突出する係止解除操作部28の先端部の周囲に切欠き凹部39が形成されている。それにより、例えば、押圧操作とされる移動操作が行われる係止解除操作部28のハウジング11外への突出長を、ハウジング11における切欠き凹部39の周囲の上方外面部を越えて突出することがないものとすることができる。また、それとともに、切欠き凹部39内における係止解除操作部28の突出状況により、ハウジング11内においてフレキシブル印刷配線基板13に対する係止部27による係止が確実に行われているか否かを容易に認識することができ、それに加えて、係止解除操作部28に対する移動操作を行い易い状態を得ることができる。
同様に、係合部材17における係止解除操作部37のハウジング11の外部への突出も、ハウジング11の係合部材17が設けられた端部における上方外面部の一角から係止解除操作部37の先端部のみが飛び出す状態をもってなされる。そして、当該ハウジング11の端部における上方外面部の一角には、ハウジング11の外部へと突出する係止解除操作部37の先端部の周囲に切欠き凹部40が形成されている。それにより、例えば、押圧操作とされる移動操作が行われる係止解除操作部37のハウジング11外への突出長を、ハウジング11における切欠き凹部40の周囲の上方外面部を越えて突出することがないものとすることができる。また、それとともに、切欠き凹部40内における係止解除操作部37の突出状況により、ハウジング11内においてフレキシブル印刷配線基板13に対する係止部36による係止が確実に行われているか否かを容易に認識することができ、それに加えて、係止解除操作部37に対する移動操作を行い易い状態を得ることができる。
このようなもとで、コネクタ装置10のハウジング11が、その下方外面部を主配線基板に対接させて、主配線基板に取り付けられたもとで、フレキシブル印刷配線基板13が板状部材差込み部12を通じてハウジング11に差し込まれる際には、上述の図1〜3に示されるように、フレキシブル印刷配線基板13の先端部分が、ハウジング11の正面側端面部に設けられた板状部材差込み部12に対向する位置に配される。コネクタ装置10のハウジング11内に配列配置された複数のコンタクト14の夫々は、例えば、図3における V−V 線断面を示す図5に示されるように、ハウジング11に固定される固定部51と固定部51から伸びる屈曲アーム部52とを有している。固定部51からは、接続端子部14aがハウジング11の外部へと伸びており、また、屈曲アーム部52には、その先端部分に接点部53が形成されている。フレキシブル印刷配線基板13は、それにおける複数の接触端子部15がコネクタ装置10のハウジング11に配列配置された複数のコンタクト14に夫々対応する位置をとる状態におかれる。
このとき、コネクタ装置10のハウジング11における収容切欠き部18が形成された端部においては、図1に示され、さらに、図3におけるVI−VI線断面を示す図6及び図7に詳細に示されるように、係合部材16が、その基部21がハウジング11に固定され、その可動アーム部22に形成された係止部27が形成する傾斜面27aがハウジング11の正面側端面部に設けられた板状部材差込み部12に臨み、その可動アーム部22に形成された係止解除操作部28が先端部をハウジング11の外面部に設けられた切欠き凹部39からハウジング11の外部へと突出し、その基部21から半田付け部29がハウジング11の外部へと伸びる状態をもって配されている。そして、フレキシブル印刷配線基板13は、それにおける切欠き係合部26が係合部材16の可動アーム部22に形成された係止部27に対応する位置をとる状態におかれる。
同様に、コネクタ装置10のハウジング11における収容切欠き部19が形成された端部においても、図1に示されるように、係合部材17が、その基部31がハウジング11に固定され、その可動アーム部34に形成された係止部36が形成する傾斜面がハウジング11の正面側端面部に設けられた板状部材差込み部12に臨み、その可動アーム部34に形成された係止解除操作部37が先端部をハウジング11の外面部に設けられた切欠き凹部40からハウジング11の外部へと突出し、その基部31から半田付け部38がハウジング11の外部へと伸びる状態をもって配されている。そして、フレキシブル印刷配線基板13は、それにおける切欠き係合部35が係合部材17の可動アーム部34に形成された係止部36に対応する位置をとる状態におかれる。
図1〜図3及び図5〜図7に示されるように配されたフレキシブル印刷配線基板13は、その後、コネクタ装置10のハウジング11に、その正面側端面部に設けられた板状部材差込み部12を通じて差し込まれる。その際には、先ず、フレキシブル印刷配線基板13の先端部が、ハウジング11に配された係合部材16の可動アーム部22に形成された係止部27が形成する傾斜面27a及びハウジング11に配された係合部材17の可動アーム部34に形成された係止部36が形成する傾斜面に当接する。
続いて、フレキシブル印刷配線基板13の先端部は、ハウジング11に対する差込み移動に伴って、係止部27が形成する傾斜面27a及び係止部36が形成する傾斜面による案内を受けて係止部27及び係止部36を乗り越える。このとき、係合部材16の可動アーム部22及び係合部材17の可動アーム部34は、一旦、弾性変形を生じて、係合部材16の基部21及び係合部材17の基部31に夫々近接する位置へと変位し、その後、自らの弾性復元力によって元の位置に戻る。それにより、図8に示されるように、係合部材16における係止部27が、フレキシブル印刷配線基板13に設けられた切欠き係合部26に係合してフレキシブル印刷配線基板13を係止するとともに、係合部材17における係止部36が、フレキシブル印刷配線基板13に設けられた切欠き係合部35に係合してフレキシブル印刷配線基板13を係止する状態が得られる。
斯かる際、係合部材16における可動アーム部22が、基部21から折返し屈曲部23を介して伸び、折返し屈曲部23に連なって設けられてハウジング11に接触する状態をとる接触係合部24と係止部27と係止解除操作部28とが形成された揺動可能部分を形成し、また、係合部材17における可動アーム部34が、基部31から折返し屈曲部33を介して伸び、折返し屈曲部33に連なって設けられてハウジング11に接触する状態をとる接触係合部と係止部36と係止解除操作部37とが形成された揺動可能部分を形成していることにより、次のような作用効果が得られる。
即ち、フレキシブル印刷配線基板13が板状部材差込部12を通じてハウジング11に差し込まれるとき、可動アーム部22がハウジング11に接触する接触係合部24を揺動支点として揺動し、また、可動アーム部34もハウジング11に接触する接触係合部を揺動支点として揺動することになる。それにより、可動アーム部22及び34の夫々の揺動により生じる弾性復元力が、可動アーム部22に接触係合部24が形成されず、また、可動アーム部34に接触係合部が形成されない場合に比して大なるものとされ、係止部27及び36がフレキシブル印刷配線基板13における切欠き係合部26及び35に夫々係合する際に明瞭なクリック感が得られるとともに、係止部27及び36によるフレキシブル印刷配線基板13のハウジング11からの抜脱阻止がより効果的に行われる。さらに、可動アーム部22及び34の夫々の揺動支点が、板状部材差込部12を通じてハウジング11に差し込まれるフレキシブル印刷配線基板13の差込み方向における延長上に位置することになるので、係止部27及び36がフレキシブル印刷配線基板13に当接するもとで行われるフレキシブル印刷配線基板13のハウジング11への差込みが容易かつ円滑なものとされる。
係合部材16における係止部27が切欠き係合部26に係合するとともに係合部材17における係止部36が切欠き係合部35に係合する状態が得られると、フレキシブル印刷配線基板13のハウジング11への差込みが完了し、フレキシブル印刷配線基板13は、ハウジング11に対する正規の差込み位置をとり、係合部材16の可動アーム部22に形成された係止部27及び係合部材17の可動アーム部34に形成された係止部36により係止されて、ハウジング11からの不所望な抜脱が阻止される状態におかれる。即ち、フレキシブル印刷配線基板13は、ハウジング11に板状部材差込み部12を通じて適正に差し込まれるだけで、係合部材16の可動アーム部22に形成された係止部27及び係合部材17の可動アーム部34に形成された係止部36によりハウジング11からの不所望な抜脱が阻止される状態におかれることになる。
斯かる際、係合部材16の可動アーム部22に形成された係止解除操作部28が、図8に示されるように、その先端部をハウジング11の外面部に形成された切欠き凹部39からハウジング11の外部に突出させる位置をとるとともに、係合部材17の可動アーム部34に形成された係止解除操作部37も、その先端部をハウジング11の外面部に形成された切欠き凹部40からハウジング11の外部に突出させる位置をとる。それにより、係止解除操作部28の先端部及び係止解除操作部37の先端部を目視すること、あるいは、係止解除操作部28の先端部及び係止解除操作部37の先端部に触れることにより、フレキシブル印刷配線基板13が、ハウジング11への板状部材差込み部12を通じての差込みを完了して正規の差込み位置をとり、係合部材16の可動アーム部22に形成された係止部27及び係合部材17の可動アーム部34に形成された係止部36により係止された状態におかれたことを確認することができる。
このようにして、フレキシブル印刷配線基板13がハウジング11への板状部材差込み部12を通じての差込を完了して正規の差込み位置をとるもとにおいては、ハウジング11に配列配置された複数のコンタクト14が、各々の屈曲アーム部52の先端部分に形成された接点部53をハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板13における複数の接触端子部15に夫々弾性当接させて、複数の接触端子部15に夫々接触接続された状態におかれる。それにより、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板13における複数の接触端子部15が、複数のコンタクト14を介して、ハウジング11が配された主配線基板に設けられた配線端子に連結される。斯かる状態は、フレキシブル印刷配線基板13がハウジング11に板状部材差込み部12を通じて適正に差し込まれるだけで得られる。
その後、図9に示されるように、先端部をハウジング11の外面部に形成された切欠き凹部39からハウジング11の外部に突出させた、係合部材16の可動アーム部22に形成された係止解除操作部28に、その先端部をハウジング11の内部に押し込む押圧操作とされる移動操作が加えられると、可動アーム部22が、弾性変形を生じ、それに形成された係止部27を伴って、係合部材16の基部21に近接する位置へと変位する。それにより、係止部27が、フレキシブル印刷配線基板13における切欠き係合部26との係合状態から外れ、フレキシブル印刷配線基板13に対する係止を解除する。即ち、係合部材16の可動アーム部22に形成された係止解除操作部28は、ハウジング11の外面部に形成された切欠き凹部39からハウジング11の外部に突出した先端部に対する押圧操作とされる移動操作が加えられたとき、可動アーム部22にそれに形成された係止部27によるフレキシブル印刷配線基板13に対する係止を解除させるのである。
同様に、先端部をハウジング11の外面部に形成された切欠き凹部40からハウジング11の外部に突出させた、係合部材17の可動アーム部34に形成された係止解除操作部37に、その先端部をハウジング11の内部に押し込む押圧操作とされる移動操作が加えられるとき、可動アーム部34が、弾性変形を生じ、それに形成された係止部36を伴って、係合部材17の基部31に近接する位置へと変位する。それにより、係止部36が、フレキシブル印刷配線基板13における切欠き係合部35との係合状態から外れ、フレキシブル印刷配線基板13に対する係止を解除する。即ち、係合部材17の可動アーム部34に形成された係止解除操作部37も、ハウジング11の外面部に形成された切欠き凹部40からハウジング11の外部に突出した先端部に対する押圧操作とされる移動操作が加えられたとき、可動アーム部34にそれに形成された係止部36によるフレキシブル印刷配線基板13に対する係止を解除させるのである。
このようにして、係合部材16の可動アーム部22に形成された係止部27及び係合部材17の可動アーム部34に形成された係止部36によるフレキシブル印刷配線基板13に対する係止が解除されることにより、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板13が、ハウジング11から適正に抜脱され得る状態におかれる。
なお、上述の例にあっては、フレキシブル印刷配線基板13が一対の切欠き係合部26及び35が設けられたものとされているが、フレキシブル印刷配線基板13は、一対の切欠き係合部26及び35に代えて、一対の係合孔が設けられたものとされてもよく、斯かる場合にも、上述と同様にして、係合部材16の可動アーム部22に形成された係止部27及び係合部材17の可動アーム部34に形成された係止部36によるフレキシブル印刷配線基板13に対する係止及び係止の解除が行われる。
上述のようなコネクタ装置10が用いられてそれにおけるハウジング11に配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板13が差し込まれるもとにあっては、フレキシブル印刷配線基板13をコネクタ装置10におけるハウジング11に板状部材差込み部12を通じて差し込むだけで、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板13における複数の接触端子部15が、複数のコンタクト14を介して、ハウジング11が配された主配線基板に設けられた信号端子部に連結されるとともに、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板13が、係合部材16の可動アーム部22に形成された係止部27及び係合部材17の可動アーム部34に形成された係止部36によって適正に係止され、フレキシブル印刷配線基板13のハウジング11からの不所望な抜脱が阻止される状態を得ることができる。
そして、コネクタ装置10にあっては、ハウジング11にそれに設けられた板状部材差込み部12を通じて差し込まれたフレキシブル印刷配線基板13に対しての、ハウジング11に設けられた係合部材16及び17による、フレキシブル印刷配線基板13のハウジング11からの不所望な抜脱を阻止するための係止、及び、フレキシブル印刷配線基板13のハウジング11からの抜脱を可能とするための係止の解除を行うにあたり、例えば、ハウジング11に対して回動可能とされるアクチュエータ、あるいは、ハウジング11に対して移動可能とされる可動導電性シェル等が不要とされ、それにより、構成の簡略化と部品点数の減少とによる製造コストの低減を図ることができる。
また、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板13に対しての係止及び係止の解除を行う係合部材16及び17が、ハウジング11に固定される基部21及び31とその基部21及び31から夫々伸びる可動アーム部22及び34とを有していて、可動アーム部22及び34に、フレキシブル印刷配線基板13における切欠き係合部26及び35に係合してフレキシブル印刷配線基板13を係止する係止部27及び36と、可動アーム部22及び34からハウジング11の外部へと突出し、移動操作が加えられるとき、可動アーム部22及び34に係止部27及び36によるフレキシブル印刷配線基板13に対する係止を解除させる係止解除操作部28及び37とが形成されるので、係止部27及び36と係止解除操作部28及び37とが一体に形成される、簡単で容易に得ることができる構成を有することになる。
そして、このようなコネクタ装置10によれば、フレキシブル印刷配線基板13をハウジング11にそれに設けられた板状部材差込み部12を通じて差し込むだけで、フレキシブル印刷配線基板13に対しての係合部材16及び17における係止部27及び36による係止を行うことができることに加え、フレキシブル印刷配線基板13に対しての係止部27及び36による係止の解除を、ハウジング11の外部へと突出する係合部材16及び17における係止解除操作部28及び37に、例えば、押圧操作とされる移動操作を加えるだけで行うことができるので、フレキシブル印刷配線基板13に対しての係合部材16及び17による係止及び係止の解除を極めて簡単な操作によって行うことができるとともに、斯かる操作のために部材の周囲に不所望なスペースを設けることが必要とされない。
以上のような本発明に係るコネクタ装置は、例えば、フレキシブル印刷配線基板等とされる配線板状部材の主配線基板への取付けに用いられる、板状部材差込み部が設けられたハウジングと、ハウジングに配列配置されて設けられる複数のコンタクトと、ハウジングに設けられ、配線板状部材がハウジングに差し込まれたとき、配線板状部材に対する係止状態と係止解除状態とを選択的にとる係合部材とを備えたコネクタ装置であって、部品点数を比較的少として製造コストの低減を図ることができ、さらに、簡単な構成と容易な操作とをもって、ハウジングに板状部材差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材に対するハウジングからの不所望な抜脱を阻止するための係止及びその係止の解除を確実に行えるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
10・・・コネクタ装置, 11・・・ハウジング, 12・・・板状部材差込み部, 13・・・フレキシブル印刷配線基板, 14・・・コンタクト, 14a・・・接続端子部, 15・・・接触端子部, 16,17・・・係合部材, 18,19・・・収容切欠き部, 21,31・・・基部, 22,34・・・可動アーム部, 23,33・・・折返し屈曲部, 24・・・接触係合部, 26,35・・・切欠き係合部, 27,36・・・係止部, 28,37・・・係止解除操作部, 29,38・・・半田付け部, 39,40・・・切欠き凹部, 51・・・固定部, 52・・・屈曲アーム部, 53・・・接点部

Claims (7)

  1. 板状部材差込み部が設けられて配線基板上に配されるハウジングと、
    該ハウジングに配列配置されて設けられ、上記配線基板に設けられた配線端子に連結される状態をとり、配線板状部材が上記板状部材差込み部を通じて上記ハウジングに差し込まれたとき、上記ハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部に接触接続される複数のコンタクトと、
    上記ハウジングに設けられ、配線板状部材が上記ハウジングに上記板状部材差込み部を通じて差し込まれたとき、該配線板状部材に対する係止を行う係止状態と上記係止を解除する係止解除状態とを選択的にとる係合部材と、
    を備えて成り、
    上記係合部材が、上記ハウジングに固定される基部と該基部から伸びる可動アーム部とを有し、該可動アーム部に、上記板状部材差込み部を通じて上記ハウジングに差し込まれた配線板状部材における係合部に係合して上記配線板状部材を係止する係止部と、上記可動アーム部から上記ハウジングの外部へと突出し、移動操作が加えられるとき、上記可動アーム部に上記係止部による上記配線板状部材に対する係止を解除させる係止解除操作部と、が形成されていることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 上記係合部材が、金属材料によって構成され、上記基部から上記ハウジングの外部へと伸びて上記配線基板に設けられた導体部分に半田付けされる半田付け部を有していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  3. 上記複数のコンタクトの夫々の一端部が上記ハウジングにおける一対の対向端面部の一方から上記ハウジングの外部に突出して上記配線基板に設けられた配線端子に半田付けされ、上記半田付け部が上記ハウジングにおける一対の対向端面部の他方から上記ハウジングの外部に突出して上記配線基板に設けられた導体部分に半田付けされることを特徴とする請求項2記載のコネクタ装置。
  4. 上記ハウジングの外面部の一部における該ハウジングの外部に突出する上記係止解除操作部の周囲に、切欠き凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  5. 上記係合部材における上記可動アーム部が、上記基部から折返し屈曲部を介して伸び、上記折返し屈曲部に連なって設けられて上記ハウジングに接触する状態をとる接触係合部分と上記係止部と上記係止解除操作部とが形成された揺動可能部を形成することを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  6. 上記可動アーム部における上記係止部が、上記ハウジングへの上記板状部材差込み部を通じた配線板状部材の差込み方向に沿って上昇傾斜する傾斜面を形成しており、該傾斜面を形成する部分を上記配線板状部材に設けられた係合部に係合させることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  7. 上記係合部材が、上記ハウジングにおける上記複数のコンタクトの配列方向の両端部の夫々に設けられることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
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