JP4493622B2 - 熱転写シート - Google Patents
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Description
熱転写シートが帯電すると、熱転写シート表面やサーマルヘッドに埃等が付着し、形成される画像の解像度が低下する問題、紙等の被転写材が帯電することにより、被転写材の搬送性が低下する問題等が生じる。
これらの問題が生じないよう、熱転写シートに帯電防止性を付与する手段が従来より検討されてきた。
帯電防止剤を含有するプライマー層を設けた熱転写シートとして、帯電防止剤としてスルホン化ポリアニリンと、ポリエステル系樹脂等の硬化性樹脂とを含有するプライマー層を、基材シートの熱転写性色材層を設けた側と反対側の面に、耐熱滑性層との間に介在させて設けた熱転写シートが特許文献1に提案されている。
このセラミック蒸着層を設けた記録媒体は、しかしながら、耐熱性はあっても、蒸着するための特別な装置が必須であり、製造コストが高くついてしまう問題がある。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明における基材シートとしては、画像形成時の加熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有する各種の紙類、樹脂等からなるものを用いることができる。
上記紙類としては、コンデンサー紙、パラフィン紙等が挙げられる。
上記樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリサルホン、アラミド、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリイミド、アイオノマー等が挙げられ、なかでも、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、又は、その混合物からなるポリエステルが好ましく、ポリエチレンテレフタレートがより好ましい。
上記基材シートの厚みは、一般に0.5〜50μmであればよいが、好ましくは1〜10μm、より好ましくは2〜6μmである。
基材シートの厚みムラは、例えば、該基材シートが延伸フィルムである場合、サーマルヘッドの走行性、印刷ムラ防止等の点で、MD方向、TD方向共に平均厚みの±5%以内であることが好ましい。
上記基材シートの厚みは、JIS C 2151−1990に準拠してマイクロメーター法により測定したものである。
上記接着処理としては、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理等、公知の樹脂表面改質技術を適用することができる。上記接着処理は、1種のみ行ってもよいし、2種以上行ってもよい。
本発明では、上記接着処理の中でも、コストが高くならずに基材とプライマー層との接着性を高めることができる点で、コロナ放電処理又はプラズマ処理が好ましい。
本発明における熱転写性色材層は、印画形成する色材を担持する層であって、上記基材シートの一方の面に形成するものである。
上記熱転写性色材層は、互いに異なる色材を有する層を面順次に形成したものであってもよい。
上記熱転写性色材層は、本発明の熱転写シートが昇華型熱転写シートである場合、昇華性染料を含有する染料層であり、熱溶融型熱転写シートである場合、顔料とワックスとからなるインキ層である。
以下、昇華性染料を含有する染料層を主に説明するが、本発明の熱転写シートは昇華型熱転写シートのみに限定されるものではない。
上記昇華性染料としては、従来公知の昇華型熱転写シートに使用されている染料が使用できる。
上記昇華性染料としては、例えば、ジアリールメタン系;トリアリールメタン系;チアゾール系;メロシアニン等のメチン系;インドアニリン系、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系;キサンテン系;オキサジン系;ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノメチレン系;チアジン系;アジン系;アクリジン系;ベンゼンアゾ系;ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ,ジスアゾ等のアゾ系;スピロピラン系;インドリノスピロピラン系;フルオラン系;ローダミンラクタム系;ナフトキノン系;アントラキノン系;キノフタロン系;等が挙げられる。これらの中から、色相、印画濃度、耐光性、保存性、バインダーへの溶解性等の特性を考慮して適宜染料を選択使用される。
上記染料は、塗布乾燥して得られた染料層中5〜90質量%の量で存在するのが好ましく、10〜70質量%の量で存在するのがより好ましい。
上記染料層用塗工液において、上記染料は、染料層中に上記範囲内で含有するよう添加することができる。
上記染料層用塗工液において、染料及びバインダー樹脂の合計量、即ち固形分濃度は、使用する各材料の種類等に応じて適宜選択することができるが、一般に5〜20質量%である。
上記染料層用塗工液は、上述の染料及びバインダー樹脂に加え、必要に応じ、公知の添加剤を加えたものであってもよい。上記添加剤としては、例えば、後述の離型層に添加する材料(離型剤)等が挙げられる。
上記溶剤としては、染料層用塗工液の材料として従来公知のものであれば特に限定されず、例えば、アセトン、水、メタノール、メチルエチルケトン、トルエン、エタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド〔DMF〕、酢酸エチル、これらの溶剤の混合溶剤等が使用でき、なかでも、メチルエチルケトンとトルエンとの混合溶剤が好ましい。
上記染料層は、所望の画像がモノカラーである場合は、1色の染料を選択し、該染料を含有する層を1層形成することより作製することができ、所望の画像がフルカラーである場合は、例えば、適当なシアン、マゼンタ及びイエロー(更に必要に応じてブラック)の各色素を選択して、各色素のうち何れか1つを含有する層をそれぞれ形成させることにより作製することができる。
上記染料層の乾燥後塗布量は、約0.2〜5g/m2であることが好ましく、約0.4〜2g/m2であるであることがより好ましい。
上記離型層は、例えば、粘着防止性の無機粉末を付着させて形成した層;シリコーンポリマー、アクリルポリマー、フッ素化ポリマー等の離型性に優れた樹脂からなる層;等が挙げられる。
上記離型層の乾燥後塗布量は、約0.01〜5g/m2、好ましくは約0.05〜2g/m2である。
本発明におけるプライマー層は、基材シートの熱転写性色材層と反対側の面に設けられ、熱転写シートに帯電防止性を付与すると共に、基材シートと耐熱滑性層を良好に接着せしめる為に設けるものである。
上記導電性コロイド状無機顔料超微粒子としては、例えば、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸金属塩;アルミナ又はアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、疑ベーマイト等)、酸化マグネシウム、酸化チタン等の金属酸化物類;炭酸マグネシウム等の炭酸塩;等、従来公知の化合物を使用することができるが、金属酸化物類、炭酸塩が好ましく、金属酸化物類がより好ましく、アルミナ又はアルミナ水和物が更に好ましく、特に、アルミナゾルが好ましい。
上記プライマー層は、上記導電性コロイド状無機顔料超微粒子として1種のみからなるものであってもよいし、上記導電性コロイド状無機顔料超微粒子として2種以上からなるものであってもよい。
上記導電性コロイド状無機顔料超微粒子は、平均粒径が上記範囲内にある場合、上述の帯電防止性、接着性等に関する効果を充分に発揮できる。
本発明において、上記導電性コロイド状無機顔料超微粒子は、水系溶媒にゾル状に分散しやすくする目的で、塩酸、酢酸等の分散安定剤を配合して酸性タイプに処理したものであってもよいし、微粒子電荷をカチオンにしたものであってもよいし、表面処理したものであってもよい。
本発明における導電性コロイド状無機顔料超微粒子は、例えば、アルミナゾル100(日産化学工業社製)、アルミナゾル200(日産化学工業社製)等、市販品であってもよい。
本明細書において、上記平均粒径は、電子顕微鏡観察により測定したものである。
上記プライマー層は、水性のプライマー層用塗工液を用いて形成することができるので、帯電防止性能に優れていることに加え、導電剤をバインダー樹脂に分散させてなる従来の塗工液から形成されたプライマー層に比べ、基材シートとの接着性が良好であり、バインダー樹脂を用いず、ゾルゲル法等の簡易な方法で形成できるので製造コストが低い。
上記プライマー層用塗工液における水性媒体としては、水、イソプロピルアルコール等の水溶性アルコール、水と水溶性アルコールとの混合液等が挙げられる。
上記プライマー層用塗工液は、導電性コロイド状無機顔料超微粒子が水性媒体100質量部に対し1〜300質量部であることが好ましい。
上記プライマー層用塗工液は、乾燥後塗布量が0.1〜10g/m2となる量で塗布することができるが、優れた帯電防止性を付与する点で、乾燥後塗布量が、好ましくは0.15g/m2以上、より好ましくは0.2g/m2以上となる量で塗布することができ、また、帯電防止性が充分である点で、乾燥後塗布量が、好ましくは5g/m2以下、より好ましくは3g/m2以下となる量で塗布することができる。
即ち、本発明におけるプライマー層は、導電性コロイド状無機顔料超微粒子の使用量が従来の導電剤より少なくても、帯電防止効果を発揮することができる。
上記乾燥は、通常、導電性コロイド状無機顔料超微粒子がゾル状から乾燥ゲル状になるよう、90〜130℃の熱風にさらす等して行う。本発明におけるプライマー層は、上記乾燥工程を経て形成されるので、導電性無機顔料超微粒子が固着した状態にあり、強度が高く、帯電防止性能が安定して良い。本発明の熱転写シートは、上記プライマー層を有しているので、環境変化に依存しない安定した帯電防止性能を発揮することも可能である。
本明細書において、各塗工液の乾燥後塗布量は、測定対象となる塗工液を塗布する前と該塗工液を塗布、乾燥した後の各シートの質量を分析天びん(AUX220、島津製作所社製)を用いて測定し、その質量差を塗布部分の面積で除して求めたものである。
本発明における耐熱滑性層は、耐熱性、印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させる目的で、上記プライマー層の上に熱可塑性樹脂を用いて形成されるものである。
上記熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂;ポリアクリル酸エステル系樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂;スチレンアクリレート系樹脂;ポリウレタン系樹脂;ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリエーテル系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリアミドイミド系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリアクリルアミド樹脂;ポリビニルクロリド樹脂;ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂;等の熱可塑性樹脂、これらのシリコーン変性物等が好ましく、耐熱性等の点で、ポリアミドイミド系樹脂又はそのシリコーン変性物等がより好ましい。
上記耐熱滑性層用塗工液は、上記熱可塑性樹脂と溶剤とのみからなるものであってもよいし、上記熱可塑性樹脂と溶剤とに加え、所望により配合する添加剤を添加してなるものであってもよい。
上記溶剤としては、上述の染料層用塗工液で挙げた溶剤と同様のものが挙げられる。
上記耐熱滑性層用塗工液において、固形分濃度は、使用する熱可塑性樹脂の種類等に応じて適宜選択することができるが、一般に5〜30質量%である。
本発明の熱転写シートは、上記耐熱滑性層面側の表面抵抗率が23℃、相対湿度60%である環境下に、通常1.0×104〜1.0×1011Ω/□の範囲内にある。上記表面抵抗率は、好ましくは1.0×1010Ω/□以下にすることができ、また、上記範囲内であれば、1.0×107Ω/□以上であってもよく、1.0×108Ω/□以上であってもよい。
本明細書において、上記表面抵抗率は、JIS K 6911に準拠して、温度23℃及び相対湿度60%の環境下で、表面抵抗測定機(Hiresta IP MCP−HT250、ダイアインスツルメンツ社製)にて、印加開始から10秒後における耐熱滑性層面について測定した値である。
本発明の熱転写シートは、画像形成後に画像面を保護する保護層を転写できるよう、更に、上述の熱転写色材層と面順次に転写保護層を形成したものであってもよい。
上記転写保護層の構成及び形成は、特に限定されず、使用する基材シート、染料層等の特徴に応じて、従来公知の技術より選択することができる。
上記転写保護層は、基材フィルムが離型性でない場合、基材フィルムと転写保護層との間に剥離層を設けて、転写保護層の転写性を向上させることが好ましい。
上記熱エネルギーの付与手段は、公知の手段の何れであってもよく、また、熱転写プリンター等の記録装置にて記録時間の制御等を行うことにより、付与する熱エネルギー量を調整することができる。
本発明の熱転写シートは、耐熱性に優れるので、例えば100mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与して印画を行っても、印画しわ等の印画時におけるトラブルが生じず、またサーマルヘッドの走行性も良い。
本発明の熱転写シートは、バインダー樹脂を使用することなく、ゾルゲル法等のコーティング技術でプライマー層を形成することができるので、低い製造コストで作成することができる。
なお、文中、部又は%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
基材シート(ポリエチレンテレフタレート〔PET〕フィルム、東レ社製、厚さ4.5μm)上に、下記組成のプライマー層用塗工液1を、乾燥後塗布量が0.2g/m2になるようにグラビアコーティングにて塗布し、110℃の熱風に1分間さらすことにより乾燥してプライマー層を形成した。
次に、上記プライマー層上に、下記組成の耐熱滑性層用塗工液を乾燥後塗布量が0.5g/m2になるようにグラビアコーティングにて塗布し、100℃、1分間乾燥して耐熱滑性層を形成した。
更に、基材シートの耐熱滑性層と反対側の面上に、下記組成の染料層用塗工液を、乾燥後塗布量が0.7g/m2になるようにグラビアコーティングにて塗布し、80℃、1分間乾燥して、熱転写シート1を得た。
・アルミナゾル(アルミナゾル100、平均粒径10〜20nm、塩酸安定型、日産化学工業社製) 50.0部
・水 25.0部
・イソプロピルアルコール 25.0部
<耐熱滑性層用塗工液>
・ポリアミドイミド樹脂(HR−15ET、東洋紡績社製) 50.0部
・ポリアミドイミドシリコーン樹脂(HR−14ET、東洋紡績社製) 50.0部
・ステアリル燐酸亜鉛(LBT−1830精製、堺化学社製) 10.0部
・ステアリン酸亜鉛(GF−200、日本油脂社製) 10.0部
・ポリエステル樹脂(バイロン220、東洋紡績社製) 3.0部
・無機フィラー(タルク、平均粒径4.2μm) 10.0部
・アントラキノン系染料(C.I.ソルベントブルー63) 3.0部
・ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、積水化学工業社製) 3.0部
・メチルエチルケトン 45.5部
・トルエン 45.5部
下記組成のプライマー層用塗工液2を用いてプライマー層を形成した以外は、実施例1と同様にして、熱転写シート2を作製した。
<プライマー層用塗工液2>
・アルミナゾル(アルミナゾル200、平均粒径10〜20nm、酢酸安定型、日産化学工業社製) 50.0部
・水 25.0部
・イソプロピルアルコール 25.0部
下記組成のプライマー層用塗工液3を用いてプライマー層を形成した以外は、実施例1と同様にして、熱転写シート3を作製した。
・スルホン化ポリアニリン(日東化学工業社製) 0.25部
・水性ポリエステル(ポリエスターWR−961、日本合成化学工業社製) 4.75部
・リン酸エステル系界面活性剤(プライサーフ217E、第一工業製薬社製)
0.20部
・水 44.8部
・イソプロピルアルコール 50.0部
下記組成のプライマー層用塗工液4を用いてプライマー層を形成した以外は、実施例1と同様にして、熱転写シート4を作製した。
<プライマー層用塗工液4>
・スルホン化ポリアニリン(日東化学工業社製) 0.6部
・ポリビニルピロリドン樹脂(K−15、ISP社製) 6.0部
・水 46.7部
・イソプロピルアルコール 46.7部
各実施例及び各比較例より得られた熱転写シートについて、以下の試験を行った。
1.接着性
各熱転写シートについて、耐熱滑性層側の接着性を粘着テープによる剥離試験にて調べた。粘着テープには、市販のメンディングテープ(サイズ:縦200mm×横12mm、ニチバン社製)を用いた。
評価基準は以下の通りである。
○:耐熱滑性層が基材から剥離しなかった。
△:耐熱滑性層が基材から部分的(試験面積の30%以下)に剥離した。
×:耐熱滑性層が基材から完全に剥離した。
JIS K 6911に準拠して、温度23℃及び相対湿度60%の環境下で、表面抵抗測定機(Hiresta IP MCP−HT250、ダイアインスツルメンツ社製)にて、印加開始から10秒後の耐熱滑性層面について測定した値である。
昇華プリンター(三菱電機社製、商品名CP8000D)で、L判サイズ(89×127mm)専用ロールペーパーにベタ画像を印画し、熱転写シート1画面当たりに発生するシワの本数を目視にて確認した。
評価基準は以下の通りである。
○:シワ無し
△:シワ数1〜3本
×:シワ数3本超
上記3.の印画条件にて印画後の耐熱滑性層側の表面を評価し、熱によってプライマー層が擦れ取られていないか目視にて確認した。プライマー層が擦れ取られていると、プライマー層が擦れ取られていることにより、該層上にある耐熱滑性層も擦り取られている。
評価基準は、以下の通りである。
○:プライマー層が擦れ取られていなかった。
×:プライマー層が擦れ取られていた。
一方、スルホン化ポリアニリンとポリエステル樹脂とからなるプライマー層を有する熱転写シート3は、プライマー層に熱負けが生じ、印画シワが生じること、また、スルホン化ポリアニリンとポリビニルピロリドン樹脂とからなるプライマー層を有する熱転写シート4は、プライマー層に熱負けは生じないが、印画シワが生じることが分かった。
本発明の熱転写シートは、バインダー樹脂を使用することなく、ゾルゲル法等のコーティング技術でプライマー層を形成することができるので、低い製造コストで作成することができる。
2.熱転写色材層
3.プライマー層
4.耐熱滑性層
Claims (2)
- 基材シートの一方の面に熱転写性色材層を設け、該基材シートの他方の面にプライマー層を介して耐熱滑性層を設けてなる熱転写シートにおいて、
前記プライマー層が導電性コロイド状無機顔料超微粒子を用いて形成してなり、更に、前記プライマー層は、バインダー樹脂を用いずに形成されてなるものである
ことを特徴とする熱転写シート。 - 前記導電性コロイド状無機顔料超微粒子は、アルミナゾルである請求項1記載の熱転写シート。
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