JP4493596B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に係り、特に、ポリシリコン膜よりなる抵抗素子を有する半導体装置に関する。
半導体装置に内蔵される抵抗素子としては、現在、ポリシリコン膜よりなるものが広く用いられるようになっている。これは、ポリシリコン膜により抵抗素子を形成する工程が他の半導体装置の製造プロセスとの整合性が良好であることや、ポリシリコン膜よりなる抵抗素子はバイアス依存性が小さいこと等の利点のためである。
一般的に、抵抗素子に用いられるポリシリコン膜は、トランジスタのゲート電極として用いられるポリシリコン膜と同時に形成される。このため、ポリシリコン膜よりなる抵抗素子は、半導体基板上に素子領域を画定する素子分離絶縁膜上又はゲート絶縁膜上に形成されることとなる。しかるに、対基板容量と対基板絶縁性の観点から、素子分離絶縁膜上に抵抗素子を形成することが、ゲート絶縁膜上に形成することよりも多くなっている。
図15は、CMOSトランジスタ及びポリシリコン膜よりなる抵抗素子を有する半導体装置の構造を示す断面図である。
図示するように、シリコン基板100上には、素子領域を画定する素子分離絶縁膜102が形成されている。
N型MOSトランジスタ形成領域のシリコン基板100内には、Pウェル104が形成されている。P型MOSトランジスタ形成領域のシリコン基板100内には、Nウェル106が形成されている。
N型MOSトランジスタ形成領域のシリコン基板100上には、ゲート絶縁膜108を介して、ポリシリコン膜よりなるゲート電極110nが形成されている。ゲート電極110nの側壁には、サイドウォールスペーサ112が形成されている。ゲート電極110nの両側のシリコン基板110内には、エクステンションソース/ドレイン構造を有するソース/ドレイン拡散層114nが形成されている。こうして、N型MOSトランジスタ形成領域には、ゲート電極110n及びソース/ドレイン拡散層114nを有するN型MOSトランジスタが形成されている。
P型MOSトランジスタ形成領域のシリコン基板100上には、ゲート絶縁膜108を介して、ポリシリコン膜よりなるゲート電極110pが形成されている。ゲート電極110pの側壁には、サイドウォールスペーサ112が形成されている。ゲート電極110pの両側のシリコン基板100内には、エクステンションソース/ドレイン構造を有するソース/ドレイン拡散層114pが形成されている。こうして、P型MOSトランジスタ形成領域には、ゲート電極110p及びソース/ドレイン拡散層114pを有するP型MOSトランジスタが形成されている。
素子分離絶縁膜102上の抵抗素子形成領域には、不純物が添加されたポリシリコン膜よりなる抵抗素子116が形成されている。抵抗素子116上には、絶縁膜118が形成されている。抵抗素子116両端のコンタクト部には絶縁膜は形成されていない。
N型MOSトランジスタ、P型MOSトランジスタ、及び抵抗素子116が形成されたシリコン基板100上には、層間絶縁膜120が形成されている。層間絶縁膜120には、ソース/ドレイン拡散層114n、114pにそれぞれ電気的に接続されたコンタクトプラグ122、124と、ゲート電極110n、110pにそれぞれ電気的に接続されたコンタクトプラグ(図示せず)と、抵抗素子116両端のコンタクト部にそれぞれ接続されたコンタクトプラグ126、128が埋め込まれている。
コンタクトプラグ122〜128が埋め込まれた層間絶縁膜120上には、コンタクトプラグ122、124を介してソース/ドレイン拡散層114n、114pにそれぞれ電気的に接続された配線層130、132と、コンタクトプラグを介してゲート電極110n、110pにそれぞれ電気的に接続された配線層(図示せず)と、コンタクトプラグ126、128を介して抵抗素子116両端のコンタクト部にそれぞれ電気的に接続された配線層134、136が形成されている。
こうして、CMOSトランジスタ及びポリシリコン膜よりなる抵抗素子を有する半導体装置が構成されている。
上述のようにして半導体装置に内蔵される抵抗素子では、電流が流れ電力が消費されることによりジュール熱が発生する。図15に示すような素子分離絶縁膜上に抵抗素子が形成された半導体装置においては、抵抗素子で発生するジュール熱は、主として、抵抗素子の下に形成された素子分離絶縁膜を経由して半導体基板へと逃げることになる。したがって、抵抗素子の面積が大きいほど、抵抗素子において発生したジュール熱が容易に逃げることができ、発熱による抵抗率の低下、ひいては抵抗率の低下による電流の増大に起因する抵抗素子の断線という不都合をより確実に回避することができる。
その一方で、抵抗素子の面積が小さいほど、抵抗素子と半導体基板との間に生じる寄生容量は小さなものとなる。
このように、抵抗素子の放熱を確保するためには抵抗素子の面積を大きくする必要があるのに対して、寄生容量を低減するためには抵抗素子の面積を小さくする必要があった。このため、抵抗素子の放熱の確保と寄生容量の低減を両立することは、非常に困難であった。
ポリシリコン膜よりなる抵抗素子の放熱を確保し、また、寄生容量を低減する技術としては、これまでに、例えば特許文献1〜4に開示されたものが知られている。
特許文献1、2には、ポリシリコン膜よりなる抵抗素子を、コンタクト部分の外側で半導体基板にコンタクトさせることにより、抵抗素子において発生する熱を直接基板に逃がすことをねらった構成が開示されている。この構成は、抵抗素子と基板とがコンタクトしているため、高い放熱効果を得ることができる。
特許文献3には、ポリシリコン膜よりなる抵抗素子と基板との間に、絶縁膜を介して高比抵抗のポリシリコン膜が配置された構成が開示されている。この構成によれば、抵抗素子が高比抵抗で熱伝導率が高いポリシリコン膜と膜厚の薄い絶縁膜を介して接しているため、抵抗素子において発生した熱を基板へと効率よく逃がすことが可能となる。また、抵抗素子の下に配置されたポリシリコン膜の厚さが十分に厚く、その膜厚分だけ抵抗素子と基板とが離間しているため、寄生容量も小さなものとなっている。
特許文献4には、薄い絶縁膜だけでなく厚い絶縁膜上にも抵抗素子を延在させた構成が開示されている。この構成では、厚い絶縁膜を介した基板への放熱経路が存在するのみならず、抵抗素子上に形成された保護膜を介した放熱経路が確保されているため、薄い絶縁膜の面積を増大する必要がなく、寄生容量の大幅な増大を招くことがない。
しかしながら、特許文献1〜4に開示されたポリシリコン膜よりなる抵抗素子を有する半導体装置の構成には、以下に述べるような難点が存在すると考えられる。
例えば、特許文献1、2に開示された構成では、抵抗素子と基板とがコンタクトする部分の電位を制御することが必要になってくる。また、かかる構成を例えばCMOS回路に適用する場合には、ゲート酸化膜を形成した後に、酸化膜に、抵抗素子と基板とをコンタクトさせるためのコンタクト窓を開口することとなる。このため、ゲート酸化膜を開口するために用いるエッチング等のプロセスが、ゲート酸化膜の信頼性に与える影響を考慮する必要があると考えられる。
また、特許文献3に開示された構成では、特にCMOS回路への適用を考えた場合に、ポリシリコン膜を2層積層する必要があること及びそれぞれのポリシリコン膜についてパターンの形成が必要であることから、工程が複雑なものとなるとともに製造コストが上昇してしまうと考えられる。
また、特許文献4に開示された構成では、厚い絶縁膜上にも抵抗素子を延在させることから、抵抗素子が上に形成される薄い絶縁膜の面積を大きくする必要がないとはいうものの、この薄い絶縁膜が形成された領域に生じる寄生容量は無視できないものと考えられる。
本発明の目的は、寄生容量が小さく、且つ放熱性に優れた抵抗素子を有する半導体装置を提供することにある。
特開平2−283058号公報 特開平3−24858号公報 特開2000−150780号公報 特開2001−257317号公報
本発明の一観点によれば、半導体基板上に形成されたポリシリコン膜よりなる抵抗素子を有する半導体装置であって、前記抵抗素子は、抵抗値が所定の値に設定された抵抗部と、前記抵抗部の端部に形成され、固定電位を印加する配線が接続されるコンタクト部と、前記コンタクト部に接続された放熱部とを有する半導体装置が提供される。
本発明によれば、半導体基板上に形成されたポリシリコン膜よりなる抵抗素子を、抵抗値が所定の値に設定された抵抗部と、前記抵抗部の端部に形成され、固定電位を印加する配線が接続されるコンタクト部と、前記コンタクト部に接続された放熱部とから構成するので、寄生容量が小さく、且つ放熱性に優れた抵抗素子26を有する半導体装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による半導体装置の構造を示す概略図である。
図2は、本発明の第1実施形態による半導体装置を用いて構成される差動対回路を示す回路図である。
図3は、本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
図4は、本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
図5は、本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
図6は、本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
図7は、本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。
図8は、本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その6)である。
図9は、本発明の第2実施形態による半導体装置の構造を示す断面図である。
図10は、本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
図11は、本発明の第3実施形態による半導体装置の構造を示す断面図である。
図12は、本発明の第3実施形態による半導体装置による寄生容量の低減効果を示すグラフである。
図13は、本発明の第3実施形態の変形例(その1)による半導体装置の構造を示す断面図である。
図14は、本発明の第3実施形態の変形例(その2)による半導体装置の構造を示す断面図である。
図15は、CMOSトランジスタ及びポリシリコン膜よりなる抵抗素子を有する従来の半導体装置の構造を示す断面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による半導体装置及びその製造方法について図1乃至図8を用いて説明する。図1は本実施形態による半導体装置の構造を示す概略図、図2は本実施形態による半導体装置を用いて構成される差動対回路を示す回路図、図3乃至図8は本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、本実施形態による半導体装置の構造について図1及び図2を用いて説明する。図1Aは本実施形態による半導体装置の構造を示す断面図、図1Bは本実施形態による半導体装置における抵抗素子の構造を示す平面図である。図1Aにおける抵抗素子の断面は、図1BにおけるX−X′線断面に対応している。
図1Aに示すように、シリコン基板10上には、素子領域を画定する素子分離絶縁膜12が形成されている。N型MOSトランジスタ形成領域のシリコン基板10内には、Pウェル14が形成されている。P型MOSトランジスタ形成領域のシリコン基板10内には、Nウェル16が形成されている。
N型MOSトランジスタ形成領域のシリコン基板10上には、ゲート絶縁膜18を介して、ポリシリコン膜よりなるゲート電極20nが形成されている。ゲート電極20nの側壁には、サイドウォールスペーサ22が形成されている。ゲート電極20nの両側のシリコン基板10内には、エクステンションソース/ドレイン構造を有するソース/ドレイン拡散層24nが形成されている。こうして、N型MOSトランジスタ形成領域には、ゲート電極22n及びソース/ドレイン拡散層24nを有するN型MOSトランジスタが形成されている。
P型MOSトランジスタ形成領域のシリコン基板10上には、ゲート絶縁膜18を介して、ポリシリコン膜よりなるゲート電極20pが形成されている。ゲート電極20pの側壁には、サイドウォールスペーサ22が形成されている。ゲート電極20pの両側のシリコン基板10内には、エクステンションソース/ドレイン構造を有するソース/ドレイン拡散層24pが形成されている。こうして、P型MOSトランジスタ形成領域には、ゲート電極22p及びソース/ドレイン拡散層24pを有するP型MOSトランジスタが形成されている。
素子分離絶縁膜12上の抵抗素子形成領域には、ポリシリコン膜よりなる抵抗素子26が形成されている。抵抗素子26は、図1A及び図1Bに示すように、抵抗部26aと、抵抗部26aの両端部に形成されたコンタクト部26bと、一方のコンタクト部26bの接続された放熱部26cとを有している。抵抗部26aは、矩形状のポリシリコン膜よりなり不純物が導入されて所定の抵抗値に設定された抵抗として機能するものである。コンタクト部26bは、ポリシリコン膜に高濃度の不純物が導入されてなり、コンタクトプラグが接続されるものである。放熱部26cは、抵抗部26a及びコンタクト部26bよりも幅が広く且つ面積が大きい平面形状を有するポリシリコン膜よりなるものである。例えば、抵抗部26a及びその両端のコンタクト部26bは、図1Bに示すように、ほぼ同じ幅の矩形状の平面形状を有し、放熱部26cは、抵抗部26a及びコンタクト部26bよりも幅の広い矩形状の平面形状を有している。これら抵抗部26a、コンタクト部26b、及び放熱部26cは、同一のポリシリコン膜をパターニングすることにより一体的に形成されている。
抵抗素子26の抵抗部26a上には、絶縁膜28が形成されている。
N型MOSトランジスタ、P型MOSトランジスタ、及び抵抗素子26が形成されたシリコン基板10上には、層間絶縁膜30が形成されている。層間絶縁膜30には、ソース/ドレイン拡散層24n、24pにそれぞれ電気的に接続されたコンタクトプラグ32、34と、ゲート電極20n、20pにそれぞれ電気的に接続されたコンタクトプラグ(図示せず)と、抵抗素子26の抵抗部26a両端のコンタクト部26bにそれぞれ接続されたコンタクトプラグ36、38が埋め込まれている。
コンタクトプラグ32〜38が埋め込まれた層間絶縁膜30上には、コンタクトプラグ32、34を介してソース/ドレイン拡散層24n、24pにそれぞれ電気的に接続された配線層40、42と、コンタクトプラグを介してゲート電極20n、20pにそれぞれ電気的に接続された配線層(図示せず)と、コンタクトプラグ36、38を介して抵抗素子26のコンタクト部26bにそれぞれ電気的に接続された配線層44、46が形成されている。
こうして、本実施形態による半導体装置が構成されている。
図2は、本実施形態による半導体装置を用いて構成される回路の一例である差動対回路を示す回路図である。図示するように、本実施形態による半導体装置により構成されるCMOSトランジスタ48と抵抗素子26とが直列に接続された回路が並列に接続されている。それぞれの抵抗素子26の放熱部26cのA点は、固定電位である電源電圧(Vdd)に接続されている。すなわち、放熱部26cに接するコンタクト部26bが、差動対回路に電源電圧を印加する電源線に接続されている。また、それぞれの抵抗素子26の抵抗部26aのB点に電気的に接続されたCMOSトランジスタ48のソース/ドレインの一方が、接地電位線に接続されている。
本実施形態による半導体装置は、抵抗素子26において、固定電位を印加する配線に接続されるコンタクト部26bのように寄生容量の存在が回路構成上不都合とならない部分に、抵抗として機能する抵抗部26aと比較して面積が大きく放熱性の高い放熱部26cが設けられていることに主たる特徴がある。
以下、本実施形態による半導体装置の特徴について、図2に示すように差動対回路を構成した場合を例に具体的に説明する。
本実施形態による半導体装置を用いて差動対回路を構成した場合、図2に示すように、差動対回路における負荷抵抗である抵抗素子26のA点は電源電圧に接続されているため回路の動作によらず電圧が変動することはない。したがって、A点の部分に寄生容量が存在していたとしても、回路の動作時に電荷の充放電が行われることはなく、寄生容量の存在に起因する回路構成上の不都合はない。
したがって、このような寄生容量が存在していたとしても回路構成上不都合とならない部分に、抵抗として機能する抵抗部26aと比較して面積が大きく放熱性の高いポリシリコン膜よりなる放熱部26cを設けることにより、抵抗部26aで発生するジュール熱が放熱部26cを介して効率よくシリコン基板に逃げることができ、優れた放熱性を確保することができる。
一方、抵抗素子26のB点及び抵抗部26aは、トランジスタのオン/オフ動作等の回路の動作によってその電位が変動することとなる。したがって、このような部分に寄生容量が存在すると、電荷の充放電が行われ回路動作に遅延が生じる等の回路構成上の不都合がある。したがって、抵抗部26aについては、ポリシリコン膜の幅を狭くして面積を小さくすることにより、寄生容量ができるだけ低減されるように設計すればよい。ここで、抵抗部26aにおいて発生するジュール熱の放熱は放熱部26cにより確保されるため、抵抗部26aの設計は、ジュール熱の放熱を確保することに制約されることなく、寄生容量を低減するという観点から行うことができる。
なお、図2では、抵抗素子26のA点が差動対回路の電源電圧に接続されていたが、固定電位であれば電源電圧に限られず、例えば接地電位に接続されていてもよい。
上述のように、本実施形態による半導体装置は、抵抗素子26が、固定電位を印加するための配線に接続されるコンタクト部26bのように寄生容量の存在が回路構成上不都合とならない部分に、抵抗として機能する抵抗部26aと比較して面積が大きいポリシリコン膜よりなる放熱性の高い放熱部26cを有し、また、ジュール熱の放熱を確保することに制約されることなく寄生容量を低減する観点から設計された抵抗部26aを有するので、回路構成上不都合となる寄生容量が小さく、且つ発生するジュール熱について優れた放熱性を備えた抵抗素子を有する半導体装置を提供することができる。
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図3乃至図8を用いて説明する。
まず、p型シリコン基板10に、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により、素子領域を画定する素子分離絶縁膜を形成する(図3Aを参照)。ここで、p型シリコン基板10の不純物濃度は、例えば1×1015〜1×1016/cmである。なお、図3乃至図8では、中央の素子分離絶縁膜12により画定された図中左側の素子領域がP型MOSトランジスタ形成領域であり、図中右側の素子領域がN型MOSトランジスタ形成領域である。また、図中右側の素子分離絶縁膜12上が、抵抗素子形成領域である。
次いで、N型MOSトランジスタ領域を露出する開口部を有するレジスト膜52を形成し、このレジスト膜52をマスクとするイオン注入により、N型MOSトランジスタ形成領域にPウェル14を形成する(図3Bを参照)。Pウェル14の形成終了後、マスクとして用いたレジスト膜52を除去する。
同様に、P型MOSトランジスタ領域を露出する開口部を有するレジスト膜54を形成し、このレジスト膜54をマスクとするイオン注入により、P型MOSトランジスタ形成領域にNウェル16を形成する(図3Cを参照)。Nウェル16の形成終了後、マスクとして用いたレジスト膜54を除去する。
なお、Pウェル14、Nウェル16の不純物濃度は、ともに例えば1×1017〜1×1018/cmである。
次いで、例えば熱酸化法により、シリコン基板10の表面を熱酸化し、素子領域上にシリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜18を形成する。なお、ゲート絶縁膜18は、シリコン窒化酸化膜、アルミナ膜、高誘電率膜、その他の絶縁膜により形成してもよい。
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚100nmのポリシリコン膜56を形成する(図4Aを参照)。ここで、ポリシリコン膜56は、アモルファスシリコン膜を形成し、熱処理によりアモルファスシリコン膜を結晶化することにより形成してもよい。
次いで、フォトリソグラフィー及びドライエッチングにより、ポリシリコン膜56をパターニングし、N型MOSトランジスタ形成領域にポリシリコン膜56よりなるゲート電極20nを形成し、P型MOSトランジスタ形成領域にポリシリコン膜56よりなるゲート電極20pを形成し、また、素子分離絶縁膜12上の抵抗素子形成領域にポリシリコン膜56よりなり放熱部26cを有する抵抗素子26を形成する(図4Bを参照)。
次いで、N型MOSトランジスタ領域を露出する開口部を有するレジスト膜58を形成し、このレジスト膜58及びゲート電極20nをマスクとして、N型MOSトランジスタ領域に例えば砒素(As)イオンをイオン注入し、ゲート電極20nの両側のシリコン基板10内に、エクステンションソース/ドレイン構造のエクステンション領域となる不純物拡散領域60nを形成する(図4Cを参照)。不純物拡散領域60nの形成終了後、マスクとして用いたレジスト膜58を除去する。
同様にして、P型MOSトランジスタ領域を露出する開口部を有するレジスト膜62を形成し、このレジスト膜62及びゲート電極20pをマスクとして、P型MOSトランジスタ領域に例えばボロン(B)イオンをイオン注入し、ゲート電極20pの両側のシリコン基板10内に、エクステンションソース/ドレイン構造のエクステンション領域となる不純物拡散領域60pを形成する(図5Aを参照)。不純物拡散領域60pの形成終了後、マスクとして用いたレジスト膜62を除去する。
次いで、抵抗素子26の抵抗部26aを露出する開口部を有するレジスト膜64を形成し、このレジスト膜64をマスクとして、不純物としてボロンイオンをイオン注入し、抵抗部26aのポリシリコン膜にボロンイオンを導入する(図5Bを参照)。これにより、CMOSトランジスタとともに形成する抵抗素子26の抵抗値が調整される。このときの抵抗部26aに導入する不純物の種類やドーズ量等のイオン注入の条件を適宜設定することにより、抵抗素子26の抵抗値を所望の値に設定することができる。なお、抵抗部26aとコンタクト部26bとを露出する開口部を有するレジスト膜をマスクとしてイオン注入を行い、コンタクト部26bのポリシリコン膜にも不純物を導入してもよい。
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚100nmのシリコン酸化膜66を形成する(図5Cを参照)。
次いで、全面に、例えばスピンコート法により、レジスト膜68を形成する。この後、フォトリソグラフィーを用いてレジスト膜68をパターニングすることにより、抵抗素子26の抵抗部26a上のシリコン酸化膜66を覆うようにレジスト膜68を残存させる(図6Aを参照)。
次いで、例えばRIE法により、レジスト膜64をマスクとして、シリコン酸化膜66を異方性エッチングする。これにより、ゲート電極20n、20pの側壁部分に、シリコン酸化膜66よりなるサイドウォールスペーサ22が形成される。一方、抵抗素子26の抵抗部26a上のシリコン酸化膜66はレジスト膜68によりマスクされているため、抵抗部26a上にはシリコン酸化膜66よりなる絶縁膜28が残存し、コンタクト部26b及び放熱部26cの表面が露出する(図6Bを参照)。シリコン酸化膜66の異方性エッチングの終了後、エッチングマスクとして用いたレジスト膜68を除去する。
次いで、N型MOSトランジスタ形成領域を露出する開口部を有するレジスト膜70を形成し、このレジスト膜70、ゲート電極20n及びサイドウォールスペーサ22をマスクとして、N型MOSトランジスタ形成領域に例えば砒素イオンをイオン注入し、ゲート電極20n及びサイドウォールスペーサ22の両側のシリコン基板10内に、高濃度のソース/ドレイン不純物領域72nを形成する(図6Cを参照)。ソース/ドレイン不純物領域72nの形成終了後、マスクとして用いたレジスト膜70を除去する。
同様にして、P型MOSトランジスタ形成領域を露出する開口部と抵抗素子26の放熱部26cを除く領域を露出する開口部とを有するレジスト膜74を形成し、このレジスト膜74、ゲート電極20p、サイドウォールスペーサ22、及び抵抗部26a上の絶縁膜28をマスクとして、P型MOSトランジスタ形成領域に例えば弗化ボロン(BF)イオンをイオン注入し、ゲート電極20p及びサイドウォールスペーサ22の両側のシリコン基板10内に、高濃度のソース/ドレイン不純物領域72pを形成する(図7Aを参照)。このとき同時に、抵抗素子26のコンタクト部26bには、弗化ボロンイオンがイオン注入され、コンタクト部26bに高濃度の不純物が導入される。
ソース/ドレイン不純物領域72pの形成終了後、マスクとして用いたレジスト膜74を除去する。
次いで、所定の熱処理を行い、注入した不純物を活性化し、ゲート電極20nの両側のシリコン基板10内にエクステンションソース/ドレイン構造を有するN型のソース/ドレイン拡散層24nを形成し、ゲート電極20pの両側のシリコン基板10内にエクステンションソース/ドレイン構造を有するP型のソース/ドレイン拡散層24pを形成する(図7Bを参照)。
次いで、全面に例えばCVD法により例えば膜厚600nmのシリコン酸化膜を堆積した後、例えばCMP法によりこのシリコン酸化膜を平坦化し、表面が平坦化されたシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜30を形成する(図7Cを参照)。
次いで、フォトリソグラフィー及びドライエッチングにより層間絶縁膜30にコンタクトホールを形成しこれらをバリアメタル及びタングステン膜等の導体膜で埋め込むことを適宜行うことにより、N型MOSトランジスタのソース/ドレイン拡散層24nに電気的に接続するコンタクトプラグ32と、P型MOSトランジスタのソース/ドレイン拡散層24pに電気的に接続するコンタクトプラグ34と、ゲート電極20n、20pにそれぞれ電気的に接続されたコンタクトプラグ(図示せず)と、抵抗素子26の抵抗部26a両端のコンタクト部26bにそれぞれ電気的に接続するコンタクトプラグ36、38とを形成する(図8Aを参照)。なお、コンタクトホールの形成後、抵抗素子26のコンタクト部26b等にイオン注入を行い、コンタクトプラグとのコンタクト抵抗が低減されるようにしてもよい。
次いで、全面に例えばCVD法により導体膜を形成した後にこれをパターニングすることを適宜行うことにより、コンタクトプラグ32を介してN型MOSトランジスタのソース/ドレイン拡散層24nに電気的に接続する配線層40と、コンタクトプラグ34を介してP型MOSトランジスタのソース/ドレイン拡散層24pに電気的に接続する配線層42と、コンタクトプラグを介してゲート電極20n、20pにそれぞれ電気的に接続する配線層(図示せず)と、コンタクトプラグ42を介して抵抗素子26の抵抗部26a両端のコンタクト部26bにそれぞれ電気的に接続する配線層44、46とを形成する(図8Bを参照)。
こうして、CMOSトランジスタを構成するN型MOSトランジスタ及びP型MOSトランジスタとともに、ポリシリコンからなる抵抗素子を有する本実施形態による半導体装置が製造される。
このように、本実施形態によれば、寄生容量が存在していたとしても回路構成上不都合とならない部分に、抵抗として機能する抵抗部26aと比較して面積が大きく放熱性の高い放熱部26cを抵抗素子26が備えるので、寄生容量が小さく、且つ放熱性に優れた抵抗素子26を有する半導体装置を提供することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による半導体装置及びその製造方法について図9及び図10を用いて説明する。図9は本実施形態による半導体装置の構造を示す断面図、図10は本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。なお、第1実施形態による半導体装置と同一の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
まず、本実施形態による半導体装置の構造について図9を用いて説明する。
本実施形態による半導体装置の基本的構成は、第1実施形態による半導体装置とほぼ同様である。本実施形態による半導体装置は、抵抗素子26の放熱部26cの下の絶縁膜の膜厚が、抵抗部26aの下の絶縁膜の膜厚と比較して薄くなっている点で、第1実施形態による半導体装置と異なっている。
すなわち、図9に示すように、抵抗素子26の放熱部26cの下には、抵抗部26aが形成されている素子分離絶縁膜12と比較して膜厚の薄い絶縁膜76が形成されている。膜厚の薄い絶縁膜76は、例えば素子領域上に形成されたゲート絶縁膜である。
放熱部26cは、第1実施形態による半導体装置のように抵抗部26aと比較して幅が広く且つ面積が大きくなっていてもよいし、或いは、抵抗部26aとほぼ同じ幅であってもよく、抵抗部26aと比較して面積が小さくなっていてもよい。
このように、本実施形態による半導体装置は、寄生容量が存在していたとしても回路構成上不都合とならない部分に形成された放熱部26cの下の絶縁膜76の膜厚が、抵抗部26aが形成されている素子分離絶縁膜12の膜厚と比較して薄くなっていることに主たる特徴がある。
薄い絶縁膜76上に放熱部26cが形成されているため、放熱部26cとシリコン基板10との間の距離が近くなっている。これにより、抵抗素子26の抵抗部26aにおいて発生したジュール熱が放熱部26cを介して効率よくシリコン基板10に逃げることができ、優れた放熱性を実現することができる。
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図10を用いて説明する。
まず、第1実施形態による半導体装置の製造方法とほぼ同様にして、素子分離絶縁膜12を形成してシリコン基板10に素子領域を画定した後、シリコン基板10内にPウェル14、Nウェル16を形成する(図10Aを参照)。
次いで、例えば熱酸化法により、シリコン基板10の表面を熱酸化し、素子領域のN型MOSトランジスタ形成領域及びP型MOSトランジスタ形成領域上にシリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜18を形成する。このとき、抵抗素子形成領域の素子領域上に、抵抗素子26の放熱部26cが上に形成されるゲート絶縁膜18よりなる絶縁膜76が形成される(図10Bを参照)。なお、熱酸化によるゲート絶縁膜18の形成とは別個に、抵抗素子領域の素子領域上にシリコン酸化膜、シリコン窒化酸化膜等を形成して、これを放熱部26cが上に形成される絶縁膜76としてもよい。
次いで、全面に例えばCVD法によりポリシリコン膜を形成した後、このポリシリコン膜を、フォトリソグラフィー及びドライエッチングによりパターニングし、N型MOSトランジスタ形成領域にポリシリコン膜よりなるゲート電極20nを形成し、P型MOSトランジスタ形成領域にポリシリコン膜よりなるゲート電極20pを形成し、また、抵抗素子形成領域の素子分離絶縁膜12及び薄い絶縁膜76上にポリシリコン膜よりなり放熱部26cを有する抵抗素子26を形成する(図10Cを参照)。このとき、抵抗素子26の放熱部26cが薄い絶縁膜76上に形成されるようにポリシリコン膜をパターニングする。
以後、図4C及び図5乃至図8に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、図9に示す本実施形態による半導体装置が製造される。
このように、本実施形態によれば、寄生容量が存在していたとしても回路構成上不都合とならない部分に、抵抗として機能する抵抗部26aが上に形成された素子分離絶縁膜12よりも薄い絶縁膜76上に形成された放熱部26cを抵抗素子26が備えるので、寄生容量が小さく、且つ放熱性に優れた抵抗素子26を有する半導体装置を提供することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による半導体装置について図11を用いて説明する。図11は本実施形態による半導体装置の構造を示す断面図である。なお、第1実施形態による半導体装置と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による半導体装置の基本的構成は、第1実施形態による半導体装置とほぼ同様である。本実施形態による半導体装置は、Pウェル14及びNウェル16が形成されているウェル注入されたシリコン基板10と比較して、抵抗素子26が形成された領域におけるシリコン基板10の不純物濃度が低くなっている点で、第1実施形態による半導体装置と異なっている。
すなわち、図11に示すように、抵抗素子26が形成された領域におけるシリコン基板10は、ウェル注入が行われていない非ウェル注入部78となっている。
シリコン基板10の非ウェル注入部78の不純物濃度は、シリコン基板10自体の不純物濃度と同じである。一般的に、半導体装置に用いられるシリコン基板では、典型的な不純物濃度は、例えば1×1015〜1×1016/cmである。これに対し、Pウェル14及びNウェル16の不純物濃度は、例えば1×1017〜1×1018/cmとなっており、非ウェル注入部78と比較して10〜100倍の不純物濃度となっている。
このように、本実施形態による半導体装置は、抵抗素子26が形成された領域におけるシリコン基板10が、ウェル注入が行われておらず、不純物濃度が低い非ウェル注入部78となっていることに主たる特徴がある。このように、抵抗素子26が形成される領域におけるシリコン基板10に対しては不純物の導入を意図的に行わず不純物濃度を低くすることにより、抵抗素子26の下では、シリコン基板10側に空乏層が伸長することとなる。この結果、抵抗素子26とシリコン基板10との間に生じる寄生容量が低減される。
なお、ウェル注入の有無によっては抵抗素子26とシリコン基板10との間の距離は変わらない。このため、抵抗素子26が形成される領域におけるシリコン基板10にウェル注入を行わないことが、抵抗素子26において発生するジュール熱の放熱に影響することはない。
図12は、抵抗素子26が形成された領域におけるシリコン基板10にもウェル注入が行われている半導体装置と、本実施形態による半導体装置とについて、抵抗素子26とシリコン基板10との間に生じる寄生容量を測定した結果の一例を示すグラフである。グラフから明らかなように、抵抗素子26が形成された領域におけるシリコン基板10にウェル注入が行われていない本実施形態による半導体装置の場合の方が、ウェル注入が行われている場合と比較して約20%寄生容量が低減されている。
なお、本実施形態による半導体装置は、第1実施形態による半導体装置の製造方法において、ウェル注入を行う際に、抵抗素子形成領域をレジスト膜によりマスクすることにより製造することができる。
このように、本実施形態によれば、抵抗素子26が形成された領域におけるシリコン基板10が、ウェル注入が行われず不純物濃度が低い非ウェル注入部78となっているので、抵抗素子26において発生するジュール熱の放熱に影響することなく、抵抗素子26とシリコン基板10との間に生じる寄生容量を低減することができる。
(変形例)
本実施形態では、第1実施形態による半導体装置において、抵抗素子26が形成された領域におけるシリコン基板10を、ウェル注入を行わずに不純物濃度を低くした非ウェル注入部78とする場合について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図13に示すように、薄い絶縁膜76上に抵抗素子26の放熱部26cが形成されている第2実施形態による半導体装置において、抵抗素子26が形成された領域におけるシリコン基板10を非ウェル注入部78としてもよい。
また、図14に示すように、放熱部26cを有さない抵抗素子80を有する半導体装置において、抵抗素子80が形成された領域におけるシリコン基板10を非ウェル注入部78としてもよい。
上記の図13及び図14に示す場合においても、非ウェル注入部78の存在により、抵抗素子26の下ではシリコン基板10側に空乏層が伸長することとなり、抵抗素子26、80において発生するジュール熱の放熱に影響することなく、抵抗素子26、80とシリコン基板10との間に生じる寄生容量を低減することができる。
(変形実施形態)
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、N型MOSトランジスタとP型MOSトランジスタとともに抵抗素子26を形成する場合を例に説明したが、抵抗素子26とともに形成する半導体素子は、これらに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、素子分離絶縁膜12等の上に抵抗素子26を形成する場合を例に説明したが、素子分離絶縁膜12等に限らず、種々の絶縁膜上に抵抗素子を形成することができる。
また、上記実施形態では、差動対回路を構成する場合を例に説明したが、本発明による半導体装置を用いて構成する回路は、差動対回路に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、抵抗素子26が、抵抗部26a両端に形成された一方のコンタクト部26bに放熱部26cを有する場合を例に説明したが、抵抗素子26が用いられる回路構成等に応じて、抵抗素子26が、抵抗部26a両端に形成されたコンタクト部26bのそれぞれに放熱部26cを有していてもよい。
また、上記実施形態では、差動対回路において、放熱部26cが接するコンタクト部26bが、電源電圧を印加する電源線に接続される場合を例に説明したが、放熱部26cが接続されるのは電源線に限定されるものではなく、例えば接地電位線等の固定電位を印加する配線であればよい。
また、上記実施形態では、ソース/ドレイン拡散層、ゲート電極、及び抵抗素子のコンタクト部にコンタクトプラグを直接接続する場合を例に説明したが、これらの表面にサリサイドプロセスによりCoSi膜等のシリサイド膜を形成してからコンタクトプラグを接続してもよい。これにより、コンタクト抵抗を更に低減することができる。
産業上の利用の可能性
本発明は、半導体基板上に形成されたポリシリコン膜よりなる抵抗素子を、抵抗値が所定の値に設定された抵抗部と、抵抗部の端部に形成され、固定電位を印加する配線が接続されるコンタクト部と、コンタクト部に接続された放熱部とにより構成することにより、寄生容量が小さく、且つ放熱性に優れた抵抗素子を実現するので、半導体装置の動作速度及び信頼性の向上に有用である。

Claims (9)

  1. 半導体基板上に絶縁膜を介して形成されたポリシリコン膜よりなる抵抗素子を有する半導体装置であって、
    前記抵抗素子は、抵抗値が所定の値に設定された抵抗部と、前記抵抗部の端部に形成され、固定電位を印加する配線が接続されるコンタクト部と、前記コンタクト部と一体的に形成され、前記コンタクト部に接続された放熱部とを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求の範囲第1項記載の半導体装置において、
    前記抵抗素子は、差動対回路における負荷抵抗であり、
    前記コンタクト部は、前記差動対回路に電源電圧を印加する電源線又は接地電位線に接続されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求の範囲第1項又は第2項記載の半導体装置において、
    前記絶縁膜は、前記半導体基板と前記抵抗部との間に形成された第1の絶縁膜と、前記半導体基板と前記放熱部との間に形成され、前記第1の絶縁膜よりも膜厚の薄い第2の絶縁膜とを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求の範囲第3項記載の半導体装置において、
    前記第1の絶縁膜は、前記半導体基板に素子領域を画定する素子分離絶縁膜であり、
    前記第2の絶縁膜は、前記素子領域上に形成された絶縁膜である
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記抵抗素子が形成された領域における前記半導体基板の不純物濃度は、1×1015〜1×1016/cmである
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記放熱部の不純物濃度は、前記抵抗部の不純物濃度よりも低い
    ことを特徴とする半導体装置。
  7. 請求の範囲第1項乃至第6項のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記放熱部は、前記抵抗部よりも面積が広い
    ことを特徴とする半導体装置。
  8. 請求の範囲第1項乃至第7項のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記放熱部は、前記抵抗部及び前記コンタクト部よりも幅が広い
    ことを特徴とする半導体装置。
  9. 請求の範囲第1項乃至第8項のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成され、前記抵抗素子を構成する前記ポリシリコン膜と同層のポリシリコン膜を含むゲート電極を更に有する
    ことを特徴とする半導体装置。
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