JP4491558B2 - パワーダウン動作モードを備えた電源供給ラインのシリコン制御整流静電放電保護デバイス - Google Patents

パワーダウン動作モードを備えた電源供給ラインのシリコン制御整流静電放電保護デバイス Download PDF

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Description

相互参照
[0001]本特許出願は、2003年4月10日出願の米国仮出願第60/461,676号の、ならびに同時係属中の2003年8月25日出願の米国特許出願第10/648,545号および同時係属中の2001年11月5日出願の米国特許出願第10/007,833号の利益を主張するものであり、この出願は2001年3月30日出願の米国仮出願第60/280,345号、2000年11月6日出願の第60/246,123号、および2001年2月2日出願の第60/266,171号の利益を主張するものである。また本特許出願は、同時係属中の2002年3月15日出願の米国特許出願第10/099,263号、2002年3月15日出願の第10/099,600号にも関連するものである。上記特許出願はすべてが全体として参照することにより本明細書に援用される。
発明の分野
[0002]本発明は、一般に静電放電(ESD)保護回路の分野に関し、より詳細には、IC上の電源同士供給ライン間で使用するためのESDシリコン制御整流(SCR)デバイスに関する。電源供給ラインはパワーダウン動作モードに入ることができる。
発明の背景
[0003]集積回路(IC)および他の半導体デバイスは、ESD事象に接触することによって発生しうる高電圧に対して極端に敏感である。したがって、静電放電(ESD)保護回路が集積回路には不可欠である。ESD事象は高い電位(通常数キロボルト)の放電により生じることが多く、短期間(通常100ナノ秒)における大電流(数アンペア)のパルスをもたらす。ESD事象は、例えばICのリード線に人が接触するか、または帯電した機械がICの他のリード線に放電することによってIC内で発生する。集積回路を製品内に取り付けている間に静電放電によりICが破壊され、製品に高額の修理が必要となる場合があるが、これはICが被るであろう静電放電を散逸させる機構を設けることによって回避されるはずである。
[0004]ESD問題は、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)電界効果トランジスタにおいて特に顕著であった。これらの過電圧状態から保護するために、シリコン制御整流器(SCR)およびゲート接地NMOS等の他の保護デバイスがCMOSICの回路に組み込まれて、高い静電電位の放電により発生する大電流に放電路を提供してきた。ESD事象に先立って、SCRが非導通状態となる。一旦、ESD事象の高電圧が生じると、SCRが導通状態に変わって電流をアースに分路する。SCRは電圧が安全なレベルまで放電されるまでこの導通状態を維持する。
[0005]図1Aは、米国特許第5,465,189号および米国特許第5,502,317号に例示されたような、ESD保護を与えるために集積回路内に含まれる従来技術のSCRの回路図を示す。特に、例示的な従来技術の集積回路100は、パッド148からアースへと接続されたSCR保護回路101を有する。パッド148は、オプションとして限流抵抗器Rを介して保護されたICの回路にも接続されている。SCR保護回路101は、トリガーデバイス105およびSCR102を備えている。SCR102は、NPNトランジスタT1131およびPNPトランジスタT2132をさらに備えている。特に、SCR保護デバイス101は、パッド148に接続され、さらに抵抗器RB2142の一方の側に接続されたアノード122を含んでいる。抵抗器RB2142はNウェルの抵抗を表わし、以下にさらなる詳細を述べるが、これはSCR102のPNPトランジスタのベースで見られる。加えて、アノード122がPNPトランジスタT2132のエミッタ108に結合され、Nウェル抵抗RB2142に並列とされている。第1のノード134は、PNPトランジスタT2132のベースと、抵抗器RB2142の他方の側と、NPNトランジスタT1131のコレクタを含んでいる。加えて、PNPトランジスタT2132のコレクタ106が第2のノード136に接続され、これがNPNトランジスタT1131のベース106および抵抗器RB1141の一方の側にも接続されている。抵抗器RB1141の他方の側は、接地された第3のノード124に接続され、カソードとして働く。さらに、NPNトランジスタT1131のエミッタ112も接地された第3のノード124に接続されている。
[0006]トリガーデバイス105は例えばゲート接地NMOS(GGNMOS)トランジスタであり、そのソース127とゲート126はアースに結合されている。加えて、GGNMOSトランジスタ105のドレイン125およびソース127は、それぞれNPNトランジスタT1131のコレクタ110およびエミッタ121に結合されている。さらに、GGNMOSトランジスタのゲート126およびソース127もまた接地された第3のノード124(すなわちSCRのカソード)に接続されている。
[0007]図1Bは、図1Aに示された従来技術の低電圧トリガーSCR(LVTSCR)デバイスの断面図を示す。さらに、図1BはIC100のPおよびNドープ領域に関連するSCRの回路図を例示的に含んでいる。具体的には、集積回路100が、内部にNウェル104およびPウェル106が互いに隣接して形成されるP型基板103を含んでいる。接合部107はNウェル104およびPウェル106の隣接境界に形成される。
[0008]Nウェル104内には、第1のP+領域108が形成される。さらに、Pウェル106内には、第1のN+領域112および第2のP+領域114がその上に形成される。加えて、第2のN+領域110がPウェルおよびNウェル領域106、104の接合部107に重なるように、第2のN+領域110がPウェル106およびNウェル104領域両方の上部に形成される。P+およびN+で示した領域は、NウェルおよびPウェル領域104、106よりもドーピングレベルが高い領域である。
[0009]浅溝分離(shallow trench isolation、STI)は最先端のCMOS処理技術において横方向に高濃度ドープ領域を分離する。浅溝分離は高P+およびN+ドープ領域を形成する前に行われる。特に、溝が特定のエリアでシリコン表面からエッチングされ、絶縁材料(例えば二酸化ケイ素(SiO))が蒸着されて溝を充填する。二酸化ケイ素(SiO)等のゲート誘電体層130を裸のシリコンを露出する表面の部分上で成長させる。ゲート電極材料(例えばポリシリコン)が表面全体に蒸着される。このゲート電極材料およびゲート誘電体は、フォトリソグラフィマスキングとその後のエッチングステップにより構築される。マスキングおよびエッチングステップの後、図示のようにゲート誘電体130およびゲート電極128のフォトパターンエリアだけが残る。次に、STI間のシリコンがイオン注入を受け、前述の高濃度ドープPおよびN領域を形成する。
[0010]具体的には、STIを行って高濃度ドープ領域を作り出した後で、第1のSTI領域116が例えば第1のP+ドープ領域108の左側に配置される。加えて、第2のSTI領域1162が第1のP+領域108と第2のN+領域110の間に配置される。さらに、第3のSTI領域116が第1のN+領域112と第2のP+領域114の間に配置され、第4のSTI領域116が第2のP+領域114の左側に配置される。
[0011]GGNMOSトランジスタ105のゲート126が第1および第2のN+領域112、110を分離する。さらに、GGNMOSトランジスタ105がSCRを「トリガー」すなわちオンする。特に、GGNMOSトランジスタ105はNチャネルMOSトランジスタであり、ドレインおよびソースを含むが、それらは各々第2のN+領域110と第1のN+領域112により形成される。NMOSチャネルはPウェル領域120の表面で第1および第2のN+領域112、110間に形成される。加えて、ゲート126が接地されているので、Pウェル領域120がNMOSチャネルを第1および第2のN+領域112、110間に形成することができず、それによってSCRのバイポーラトランジスタT1131の機能性を保存する。
[0012]NPNトランジスタT1131は、そのエミッタが第1のN+領域112により形成され、ベースがPウェル106により形成され、コレクタがNウェル104により形成されており、第2のN+領域110(NMOSドレイン)と電気的に並列である。PNPトランジスタT2132は、そのエミッタが第1のP+領域108により形成され、ベースがNウェル104および第2のN+領域110により形成され、コレクタがPウェル106により形成されている。Nウェル104とドレイン領域110がNPNトランジスタT1131のコレクタとPNPトランジスタT2132のベースの両方を規定していることに留意されたい。
[0013]第1のP+領域108は第2のN+領域110から離間されている。一例では、Nウェル104が追加のN+領域(図示せず)によりアノード122にオプションで接続され、Nウェル抵抗RB2142がその間(例えばNウェル104の追加のN+領域)に規定されている。そうでなければ、Nウェルが(図1Bの仮想線に示すように)フロートの場合に抵抗器RB2142が規定されない。したがって、ウェル抵抗RB2142はPNPトランジスタT2132のベース抵抗であり、N型材料の比抵抗値に依存する抵抗値を有する。N型材料にはNウェル104(すなわちベース)の長さおよび断面積だけでなく、ドーピングのレベルも含まれる。通常、抵抗RB2142は500オームから5000オームの範囲にあるか、または(図1Bに示すように)Nウェルがフロートの場合に開状態である。さらに、第2のN+領域110がNウェル104に結合されているので、N+領域110はPNPトランジスタT2132のベースの一部としても機能する。同様に、Pウェル領域106がNPNトランジスタT1131のベースを形成しており、基板抵抗RB1141も有している。通常、抵抗RB1141は500オームから5000オームの範囲にある。
[0014]アノード122、カソード124、および基板結合材125は、シリサイド層118、118、118(総称してシリサイド層118)を介してそれぞれ第1のP+領域108、第1のN+領域112、および第2のP+領域114に結合されている。さらに、シリサイド層を持たない旧式の製造技術があることが当業者には認識されよう。したがって、アノード122、カソード124、および基板結合材125は、N+およびP+領域に直接接続される。シリサイド層118は、導電性金属(通常はタングステンまたはコバルト)が非常に浅薄な膜としてICウエハー全体に成膜されるように形成される。加熱ステップがそれに続き、金属がシリコン表面とのみ反応してシリコンと金属の合金(「シリサイド」)を形成する。酸化物または窒化物等の他の表面は金属と反応しない。無反応金属が選択的にエッチング除去され、シリサイド層のみがシリコン上に残る。シリサイド層118は、それぞれアノード122、カソード124、および基板結合材125の各金属接点121、121、および121(総称して金属接点121)間の導電性結合材として働く。図1Bは、シリサイド形成が一部NMOS105で遮られている通常の実施を示す。
[0015]動作中、NPNおよびPNPトランジスタT1131、T2132を備える保護SCR回路102は、アノード122と接地されたカソード124の間に電流を通さない。つまり、高い電圧(すなわちESD電圧)はSCR102に印加されず、ICの定格信号電圧のみが印加されるので、SCR102がオフされる。ESD事象がパッド148で発生すると、電位がアノード122上に現れる。さらに、ESD事象で生成された電位がNウェル104を介して部分的にN+領域110に移される。つまり、アノード122、P+領域108、Nウェル領域104、およびN+領域110が、電圧をN+領域110で形成するように直列に接続されている。
[0016]N+領域110およびPウェル106がSCR102用のトリガー機構として機能するダイオードを形成する。特に、N+領域110およびPウェル領域120はダイオードDとして働く。(仮想線で図示した)ダイオードDは、ダイオードにかかる電圧がダイオードの逆方向降伏電圧(通常6〜10ボルト)を超えると導通する。つまり、一旦、N+領域110上で一部ESD事象から移った電圧がダイオードDの逆方向降伏電圧を超えると、ホールおよび電子がダイオードDのPN接合で生成されるように電子なだれが発生する。ホールは、Pウェル160のPウェル領域120および119内ならびに接地されたP+領域114に流れ込む。Pウェル領域120および119の電位が増加し、電子がN+領域112(エミッタ)から主にPウェル領域120内、また119で示されたPウェル領域119の一部にも流れ込む。少数キャリア(電子)がPウェル領域120内に流れ込むことにより、SCR102が起動する。同様に、ダイオードDのPN接合で生成される電子がNウェル104内に流れ込むことにより、P+エミッタ108が少数キャリア(ホール)をNウェル104内に注入する。
[0017]詳細には、N+領域110およびPウェル領域120のPN接合で生成された多数キャリア(すなわちホール)が、Pウェル領域120および119においてN+領域112(エミッタ)から注入された少数キャリア(電子)と再結合する。したがって、NPNトランジスタT1131のベースが例えばPウェル領域120のゲートG1で電流を取り出し、これが続いてNPNトランジスタT1131をオンする。さらに、NPNトランジスタT1131のコレクタがPNPトランジスタT2132のベースと結合され、これがPNPトランジスタT2132をオンする。NPNトランジスタT1131のコレクタ電流は、NPNトランジスタT1131のベース電流のT1131の電流ゲイン(b)倍と等しい。電流ゲインbは、NPNトランジスタT1131のベースおよびエミッタにおける幾何学的寸法およびドーピングレベルに依存する。同様に、電流ゲインbは、PNPトランジスタT2132の幾何学的寸法およびドーピングレベルに依存する。
[0018]したがって、一旦、NPNトランジスタT1131がオンされると、T1131のコレクタがPNPトランジスタT2132にベース電流を与える。したがって、PNPトランジスタT2132のベース電流はNPNトランジスタT1131のベース電流より大きくなる。さらに、PNPトランジスタT2132の電流ゲインbは、T2132のコレクタ電流として実現され、次にこれがNPNトランジスタT1131のベースにフィードバックされることによってNPNトランジスタT1131のベース電流を増幅する。SCR102におけるこのベース電流の増幅が両トランジスタT1131およびT2132間のループにおいて累進的に増加し続ける。したがって、オンされたSCRにおける導通は、「再生プロセス」とも呼ばれる。
[0019]SCR102は高い導通状態となり、アノードおよびカソード間において非常に小さな電圧降下(通常1〜2V)で電流を維持する。したがって、一旦、SCR102がオンされると、ESD事象からの電流がアノード122から接地カソード124に流れる。したがって、SCR102はIC回路100の残りの部分を保護する。一旦、ESD事象がアノード122からカソード124に放電されると、SCR102が自己の再生導通モードを維持できないためオフとなる。
[0020]保護SCRそれ自体だけでなくICの回路へのダメージを防ぐには、ESD事象をできるだけ迅速に放電させることが重要である。上記従来技術のLVTSCRでは、NMOSトランジスタ105がSCR102内に集積されている。N+領域拡散110は、集積トリガー手段として挿入されるが、NPNトランジスタT1131およびPNPトランジスタT2132の過剰なベース幅によるデメリットがある。したがって、大きな横方向のT1およびT2トランジスタ寸法では、N+拡散の挿入および電荷キャリアの高い再結合により、SCRトリガーが遅くなってしまう。特に、N+領域110(「トリガー拡散領域」)は、これもPNPトランジスタT2132のベースの一部であるが、T2132のこの部分の電流ゲインを悪化させる。つまり、Nウェル領域104は中に高いドープN+領域110が配置されているので、トランジスタT2132の全体の電流ゲインb2が低下し、これがESD事象中にSCR102のトリガーを阻害する(すなわち、遅らせるか妨げる)可能性がある。したがって、当技術分野において、信頼性の高い制御可能なトリガー機構を有する高速トリガーSCR保護デバイスが必要である。
[0021]回路設計者らは、例えば省電力のために、電源供給ラインをパワーダウンモードにすることができる回路を提供することのメリットをたびたび見出してきた。パワーダウンモードは、ICの他の電源供給ラインが電力を供給されているままで、1つまたは複数の異なる供給をアースに接続可能であることを意味する。したがって、現在ICの機能的な側面に利用されていないIC回路の部分を省電力のために一時的にパワーダウンさせることができ、ラインが必要に応じてパワーアップされる。
[0022]図9Aおよび9Bは、例えば電源供給ライン間にESD保護のために電源供給ライン同士を結合させる2つの従来技術回路を示す。図9Aを参照すると、第1および第2の電源供給ライン902および902が「逆並列」(すなわち逆並列)ダイオード906および906により結合されている。第1および第2の電源供給ライン902および902は、例えば正常な回路動作中にアース904より高い電位を有する。逆並列ダイオード906および906が第1および第2の電源供給ライン902および902間に並列に結合されているので、電源供給ライン902の一方がアース904になると、ダイオード906の一方が順方向バイアスとされ、導通し、他方の電源供給ラインを原則的にアース904に分路する。例えば、第1の電源供給ライン902がアース904までパワーダウンされた場合、例としてダイオード906が順方向バイアスとされ、導通し、第2の電源供給ライン902からの電流を効率的にアース904に分路する。したがって、電源供給ライン902間の逆並列ダイオード906は、図9Aに例示したように、「パワーダウンモード」に対応する解決策を提供するものではない。回路の部品がエネルギー消費を制限するためにパワーダウンされるとき、このような「パワーダウンモード」が集積回路上に存在している。
[0023]図9Bは、正常な回路動作中にパワーダウンモードに対応するESD保護を提供する2つの電源供給ライン902および902間に接続されたNMOSデバイス908を示す。特に、NMOSデバイス908のソースは、例えば第1の電源供給ライン902に結合され、NMOSデバイス908のドレインは第2の電源供給ライン902に結合されている。さらに、NMOSデバイス908のゲートとP基板はアース904に結合されている。P基板に配置されたN+領域がNMOSデバイス908のソースおよびドレイン領域を形成する。NMOSデバイス908のソースおよびドレイン領域が対称的であり、印加電圧極性に応じて交換可能であることに留意されたい。
[0024]さらに、N+領域およびP基板は共同で寄生バイポーラトランジスタを形成し、そこでN+対P基板接合が、ダイオード910および910(仮想線で図示)として例示されているような逆バイアスダイオード910を形成する。電源供給ラインの一方が接地された場合には、対応するN+領域およびP基板により形成された逆バイアスダイオード910によって他方の電源供給ラインがアース904に分路されない。
[0025]詳細には、電源供給ライン902の一方がアース904にパワーダウンされた場合、他方の電源供給ラインは依然としてパワーアップされつつ、対称NMOSデバイス908のラテラル寄生NPNトランジスタは常にN+対P基板接合の一方を逆バイアスされる。例えば、第1の電源供給ライン902がアース904にパワーダウンされた場合、第2の電源供給ライン902は依然としてパワーアップされつつ、NMOSデバイス908のラテラル寄生NPNトランジスタにより形成された逆バイアスダイオード910が、第1の電源供給ライン902がアース904に電流を分路するのを防ぐ。NMOSデバイス908のP基板とゲートがアース904に接続されているので、ドレインおよびソース間のNMOS電流が遮断される。
[0026]図9BのNMOSベースのESD保護デバイス908はパワーダウン対応であるが、NMOSデバイス908はESD電圧クランプ特性が低い。さらに、NMOSESD保護デバイス908は、面積効率が低く、したがってICのサイズをさらに縮小しようとする製造技術の足を引っ張ることになる。よって、当技術分野において、電源供給ライン間に改良されたESD電圧クランプを提供するESD保護回路が必要であり、非常に高いESD保護性能および高い面積効率を有しながら、電源供給ラインをパワーダウン動作モードで動作させることができる。
発明の概要
[0027]従来技術と関連するこれまでの不利点は、本発明の集積回路の電源供給ラインを保護するための静電放電(ESD)保護デバイスにより克服される。一実施形態では、このESD保護デバイスが、第1の電源供給ラインおよび第2の電源供給ライン間に結合された第1のシリコン制御整流器(SCR)と、第1のSCRと逆並列に第1および第2の電源供給ライン間に結合された第2のSCRとを含んでいる。第1のトリガーデバイスが第1の電源供給ラインおよび第1のSCRの第1のトリガーゲートに結合され、第2のトリガーデバイスが第2の電源供給ラインおよび第2のSCRの第1のトリガーゲートに結合されている。
[0028]第2の実施形態では、この静電放電(ESD)保護デバイスが、第1の電源供給ラインおよび第2の電源供給ライン間に結合された第1のシリコン制御整流器(SCR)と、第1のSCRと逆並列に第1および第2の電源供給ライン間に結合された第2のSCRとを含んでいる。シングルNMOSトランジスタ等のトリガーデバイスが、第1および第2の電源供給ライン間に結合され、NMOSトランジスタが第1および第2のSCRの第1のトリガーゲートの各々に結合されたバルク端子を有し、NMOSトランジスタのバルク端子が第1および第2のSCRのバルク端子にさらに結合されている。
[0029]第3の実施形態では、この静電放電(ESD)保護デバイスが、第1の電源供給ラインおよび第2の電源供給ライン間に結合された第1のシリコン制御整流器(SCR)と、第1のSCRと逆並列に第1および第2の電源供給ライン間に結合された第2のSCRとを含んでいる。少なくとも1つのダイオード等の第1のトリガーデバイスが、第1のSCRの第2のゲートから第2の電源供給ラインへの順方向導通方向に結合され、少なくとも1つのダイオード等の第2のトリガーデバイスが、第2のSCRの第2のゲートから第1の電源供給ラインへの順方向導通方向に結合されている。例示的な実施形態のそれぞれにおいて、トリガーデバイスとSCRが、ESD保護だけでなく電源供給ラインのパワーダウンモード対応動作を提供する。
本発明の詳細説明
[0046]理解を容易にするために、同一の参照番号が用いられ、可能であれば、図面に共通の同一の要素を指定している。
[0047]以下に説明するプロセスステップおよび構造は、集積回路(IC)を製造するための完全なプロセスフローを形成するものではない。本発明は、当技術分野で現在使用されている集積回路作製技術とともに実施することができ、本発明の理解のために必要であるように一般的に実施されるプロセスステップの大半を含んでいるに過ぎない。作製中のICの部分の断面およびレイアウトを表わす図は、縮尺が一律ではないが、その代わり本発明の重要な特徴を示すように描かれている。さらに、可能であれば、図は例示的にIC回路のPおよびN型ドープ領域に関連する回路(例えばSCR回路)の回路図を含んでいる。
[0048]本発明はCMOSデバイスに関連して説明されている。しかしながら、異なるドーパント型を選択し、濃度を調整することによって、本発明がNMOS、PMOS、およびESDに起因するダメージに対応する他のプロセスに適用可能となることが当業者には理解されよう。
[0049]図2Aは、本発明のNMOSトリガーSCRESD保護デバイス201の4つの例示的な回路図の実施形態(A〜D)のを示す。回路図A〜Dの実施形態それぞれが、例示的にトリガーデバイス205およびSCR202に結合されたICパッド148を示している。オプションの電流制限抵抗器Rを保護される回路とSCRESD保護デバイス201の間に配置することができる。トリガーデバイス205およびSCR202は、ともに集積回路(IC)200上の回路構成に対する保護デバイスとして働く。特に、トリガーデバイス205およびSCR202は、IC回路に結合されるパッド148で発生する可能性のある静電放電(ESD)からIC回路を保護する。オンされると、SCR202はパッド148からアースへとESD電流の方向を変えるための分路として機能する。トリガーデバイス205はSCR202をオンに、すなわちこのような過電圧ESD状態を速く散逸するように「トリガー」する。
[0050]図2Aの回路図Aを参照すると、SCR保護デバイス201は、パッド148に接続され、オプションで抵抗器RB2242の一方の側に接続されたアノード122を含んでいる。抵抗器RB2242は、SCR202のトランジスタT2232のベースにおけるNウェル抵抗を表わすが、これについては以下でより詳細に述べる。加えて、アノード122は、PNPトランジスタT2232のエミッタ108に結合され、Nウェル抵抗RB2242に並列となっている。オプションで、多数のダイオードD(仮想線で図示)がアノード122とPNPトランジスタT2232のエミッタ108の間に結合することができる。SCRの保持電圧をラッチアップスペックを満たすのに必要とされるだけ増加するために、直列に接続されたダイオードD(通常1〜4個)をオプションで設ける。
[0051]第1のノード134はPNPトランジスタT2232のベースと、抵抗RB2242の他方の側と、NPNトランジスタT1231のコレクタを含む。加えて、PNPトランジスタT2232のコレクタが第2のノード136に接続され、これが抵抗器RB1241の一方の側だけでなくNPNトランジスタT1231のベースにも接続され、(以下で述べる)トリガー205内に接続されている。抵抗器RB1241の他方の側は第3のノード124に接続されており、接地されてカソードとして働く。抵抗器RB1241はSCR202のトランジスタT1231のベースにおける基板抵抗を表わすが、これについては以下でより詳細に述べる。さらに、PNPトランジスタT1231のエミッタも接地された第3のノード124に接続されて、カソードとして機能する。
[0052]回路図A内のトリガーデバイス205はNMOSトランジスタ206を含んでおり、ゲートがソースおよび外部抵抗器210に接続されている。詳細には、NMOSトランジスタ206のドレインがパッド148に接続され、ゲートはMOS電流をオフするようにソースに接続され、NMOSトランジスタ206のソースおよびゲートがSCR202の第2のノード136に結合されている。さらに、抵抗器210は一端で第2のノード136と結合され、他端で第3のノード124と接続されている。つまり、抵抗器210がSCRトランジスタT1231およびT2232の外部にあり、PウェルがないときはP基板103の固有抵抗RB1241と、またはPウェル104と並列に設けられている。抵抗器210は固有ベース抵抗RB1241よりも低い抵抗値で選択され、少量の電流をアースに方向付ける分路抵抗器として働く。したがって、抵抗器210はトリガーデバイス205のソースおよびアース間の望ましくない漏れ電流のための経路を提供するが、そうでなければSCR202を意図せずトリガーしてしまいかねない。さらに、当業者には理解されるように、抵抗器210はSCRのいわゆる保持電流を制御する。
[0053]図2Aの図B〜Dに示された残りの3つの回路図は、トリガーデバイス205が様々な実施形態で示されていることを除けば同じである。例えば、回路図Bでは、NMOSトランジスタにドレイン−バルク−ゲート結合が設けられ、すなわちローカルバルク(Pウェル)とゲートが接続され、ドレイン−バルク結合がドレイン−バルクコンデンサ(図示せず)により実現されている。回路図Cでは、NMOSが絶縁Pウェル内にあり、回路図Dでは、2つのカスコードNMOSトランジスタ206および206がトリガーデバイス205の一部として用いられている。さらに、当業者には、SCRの外部で他のトリガーデバイスおよび構成が実施されうることが理解されよう。
[0054](図2Aの回路図に図示されたように)結合されたトリガーNMOSトランジスタ206は、SCR202を従来技術のLVTSCRデバイス(図1A参照)より速くオンすることができる。詳細には、PNPトランジスタT2232のN領域110(ベース)とNPNトランジスタT1231のPウェル領域120(ベース)の間に逆方向バイアス降伏電圧を与えるために用いられたが、NMOSトランジスタ206のドレインがNPNトランジスタT1231のコレクタに(PNPトランジスタT2232にも)結合されなくなる。逆に、NMOSトランジスタ206のソースおよびゲートはNPNトランジスタT1231のベースに直接結合されるが、これについては図3および4を参照して以下で詳細に述べる。
[0055]さらに、本発明に関連する当業者には、PMOSトリガーSCRESD保護デバイスも利用できることが理解されよう。例えば、図2Bは、本発明のPMOSトリガーSCRESD保護デバイス201を表わす例示的な回路図Eを示している。さらに、上述のように、ドレイン−バルク−ゲート結合を備えるPMOSトランジスタまたは2つのカスコードPMOSトランジスタ、または他の外部トリガーデバイス205をESD保護デバイス201の一部として用いてよいことが、当業者には理解されよう。
[0056]明確化のために、本発明を図2Aの回路図Aに例示的に示されたNMOSトリガーSCRとして述べる。図3は、図2Aおよび図2BのNMOSトリガーSCRESD保護デバイス201のSCR202の断面図を示す。
[0057]詳細には、保護デバイス210は、P型基板303を部分的に含み、その内部にNウェル304およびPウェル306が形成されている。Nウェル304およびPウェル306は、互いに隣接し、隣接境界に接合部307を形成する。Nウェル304内には、第1のP領域308が形成されている。さらに、Pウェル306内には、単一のN領域312および第2のP領域314がその上に形成されている。PおよびNで示される領域は、NウェルおよびPウェル領域304、306よりも高いドーピングレベルを有する領域である。さらに、図1Bの従来技術に示されたような、Pウェル304およびNウェル306領域両方の間に接合部307の上部に重なって形成される「第2のN領域110」がないことに留意されたい。
[0058]図3の例示的な回路図は、SCR202のコンポーネントを表わし、図2Aの回路図に対応している。つまり、図3は互いに接続されたソースおよびゲートを備えるNMOSトリガーデバイス用のSCRとして例示し、それについて述べている。しかしながら、当業者にはどこでPMOSトリガーデバイスを用いるのかが理解されよう。電位および端子とともに例示的に図3に示されたNおよびP型領域が逆にされる。図3を参照すると、NPNトランジスタT1231がN+領域312(エミッタ)、Pウェル306(ベース)、およびNウェル304(コレクタ)により形成されている。PNPトランジスタT2232はP+領域308(エミッタ)、Nウェル領域304(ベース)、およびPウェル領域306(コレクタ)により形成されている。Nウェル304がPNPトランジスタT2232のベースだけでなくNPNトランジスタT1231のコレクタとしての二重の機能を果たしていることに留意されたい。同様に、Pウェル306は、NPNトランジスタT1231のベースだけでなくPNPトランジスタT2232のコレクタとしての二重の機能を果たしている。第2のP+領域314は基板結合材125を形成し、通常カソード124に接続されて接地されている。
[0059]Pウェル306は固有抵抗を有し、これがウェル/基板として、またはNPNトランジスタT1231のベース抵抗RB1241として観察される。ウェル/基板抵抗RB1241は基板結合材125(P+領域314を含む)とトランジスタT1231の固有ベースノードの間に現れる。同様に、Nウェル304は固有抵抗を有し、これがPNPトランジスタT2232のベース抵抗RB2242として観察される。Nウェルまたはベース抵抗RB2242はトランジスタT2232の固有ベースノードとNウェル304のN+ドープ領域により形成されることになるオプションのNウェル結合材(図3には図示せず)の間に現れる。このNウェル結合材はオプションであるが、本デバイスの機能に寄与するものではないため省略されている(図3にはフロート状態で示す)。したがって、Nウェル結合材はNウェルトリガータップG2(図2Bの回路図Eを参照)を有するPMOSトリガーSCRのためだけに必要なものに過ぎない。NウェルまたはP型基板のいずれかについて、関連する抵抗が固有抵抗である。ウェルまたは基板抵抗値は、Nウェル304およびPウェル306/P基板303の長さおよび断面積だけでなく、ドーピングレベルに依存する。通常、ウェル/ベース抵抗RB1241およびRB2242は(Nウェル結合材が設けられる場合に)シリコン材料に対して500から5000オームの範囲の抵抗値を有する。
[0060]浅溝分離(STI)は、図6に示すように、高いドーピングを受ける領域(例えば領域308、312、および314)を分離するのに用いられる。特に、溝は特定のエリアにエッチングされ、例えば絶縁材料(例えば二酸化ケイ素(SiO))が蒸着される。領域308および312も当技術分野で周知の他の技術により分離することができ、SCR動作には有益である。
[0061]N+およびP+注入およびアニールステップがSTI領域形成後に行われ、高濃度ドープN+およびP+領域がそれぞれ形成される。注入はN+およびP+について別個のフォトマスクを介して行われ、IC200の専用領域内にのみドーパントを侵入させる。
[0062]さらに、シリサイド層318がN+領域312およびP+領域308、314上に形成される。特に、導電層(例えば、コバルト、チタン等を用いる)がIC200の表面に形成される。シリサイドブロックマスクが不要なシリサイド層をブロックするためにICの特定エリア上に設けられる。シリサイド層318は、それぞれアノード122、カソード124、および基板結合材125で各金属接点121、121、および121(総称して金属接点121)間の導電性材料として働く。シリサイド層318を領域308(アノード122用)および領域312(カソード124用)の特定の部分にのみ用いることにより、アノード122および領域320表面間ならびにカソード124および領域320表面間の短絡の危険(例えば、熱および機械的応力)が大幅に低下する。
[0063]詳細には、図3の左側から右側を見ると、第1のSTI領域316が第1のP+ドープ領域308の左側に形成されている。さらに、第2のSTI領域316が第1のN+領域312と第2のP+領域314の間に形成され、第3のSTI領域316が第2のP+領域314の左側に形成されている。したがって、アノード122およびカソード124の間に配置された表面領域309は全く溝がエッチングされておらず、高濃度ドープ領域もその間に蒸着された絶縁材料も有していない。このように、図3の実施形態は従来技術とは異なる(図1AのSTI領域1162、N+領域110、および酸化物層130を参照)。したがって、Nウェル領域320およびPウェル領域320(総称して高濃度でないドープ領域320)上に延びている表面領域309を含むデバイス断面全体をSCRの導通に利用することができる。
[0064]高濃度ドープ領域(N+領域312およびP+領域308、314)のそれぞれが、基礎をなす半導体技術で定義された値「X」をとる深さを有する。一実施形態では、深さXが0.1〜0.3ミクロンの範囲である。加えて、シリサイド化されたアノードからアノードエッジ311までの距離が長さ「A」を有する。同様に、シリサイド化されたカソードからカソードエッジ313までの距離が長さ「C」を有する。長さAおよびCは、シリサイド318の形成中に発生しうる機械的応力の好ましくない衝撃(これが後に漏れ電流の増加をもたらすこともある)を低減するために、特定の範囲内に維持される。特に、物理的長さAおよびCは、P+およびN+ドープ領域308、312の高さXに比例的に基づいている。長さAおよびCは、ドープ領域の深さの2〜5倍の範囲にあり、AおよびCはほぼ等しい。つまり、AおよびCはほぼ2X〜5Xの範囲にある値をとる。好ましくは、シリサイド化されたアノードからアノードエッジまでの距離Aおよびシリサイド化されたカソードからカソードエッジまでの距離Cはドープ領域308および312の高さXのほぼ3倍に等しい。カソードおよび接合部307間の距離だけでなく、アノード122および接合部307間のこのような距離を維持することにより、シリサイド層318の応力関連の漏れ電流および短絡の確率が大幅に低下する。
[0065]本発明の一目標は、SCR202がオンする速度を上げることである。従来技術を振り返ると、N+ドープ領域110は、ホール−電子対の高い再結合によってSCRのPNPトランジスタのゲインを低下させていた。SCR202のターンオン時間の短縮は、従来技術に対する2つの顕著な差異により実現される。第1の差異は、SCR202においてトランジスタT1231およびT2232の各ベース領域のサイズが縮小されたことである。図3の寸法WおよびWがNPNトランジスタT1231およびPNPトランジスタT2232の各ベース幅を表わしている。ベース幅WおよびWはそれぞれP+領域308のエッジ311から接合部307まで、ならびにN+領域312のエッジ313から接合部307までを測定したものである。SCR202の各トランジスタT1231およびT2232のベースのサイズ(ベース幅)を縮小することにより、少数キャリアがこれらの領域を通って拡散し、対応するコレクタ領域に達するまでにかかる時間が短縮される。トランジスタT1231およびT2232は、(半導体プロセス仕様に許容されるように)できるだけ小さいベース幅WおよびWを有することが好ましい。
[0066]SCRターンオン時間(SCRTon)は、各SCRトランジスタT1231およびT2232の合計ベース幅と比例関係にある。特に、NPNトランジスタT1231のターンオン時間Ton1は、NPNトランジスタT1231のベース幅Wの二乗と比例関係にある。同様に、PNPトランジスタT2232ターンオン時間Ton2は、PNPトランジスタT2232のベース幅Wの二乗と比例関係にある。したがって、SCRTonのターンオン時間=((Ton1+(Ton21/2である。したがって、ベース幅が従来技術に比べて短縮されているので、ターンオン時間SCRTonも短縮されている。
[0067]従来技術に対する第2の差異は、第2のN+領域110がないことである。このことはトランジスタT2232ベース(Nウェル304)の全体的なドーピングレベルを低下させる。したがって、図3の実施形態では、ベース領域における拡散中に再結合する電子−ホール対が少なくなるため、Nウェル304はSCR202のPNPトランジスタT2232に対して電流ゲインを増加させることが可能である。図3の例示的な実施形態を図1Bの従来技術と比較されたい。図1Bを参照すると、高濃度ドープN+領域110はPNPトランジスタT2232のベースの一部を形成し、それによってPNPトランジスタT2232の全体的なゲインを低下させる。このN+領域110は少数キャリア(ホール)と多数キャリア(電子)の高い再結合を生じさせ、それによってトランジスタT1231の低増幅特性をもたらす。図1Bの従来技術についてのさらに別の問題点は、N+領域110、P領域120、およびN+領域112が、NPNトランジスタT1231と比べて比較的良好なラテラル寄生バイポーラトランジスタを表面(図示せず)付近に形成することであり、それは基板/Pウェル106においてより深くに位置している。この表面NPNトランジスタは共通の高濃度ドープN+領域110を介してPNPトランジスタT2232の劣化(表面)部分に非常に良く結合される。図1Bの従来技術SCRデバイスは、この寄生表面NPNトランジスタだけがスナップバックモードで導通する状態を保つ。さらに、PNPトランジスタT2232が順方向バイアスベース−エミッタダイオードとしてのみ働くが、基板内のより深いNPNトランジスタ(より低い電流ゲイン)が起動しない。したがって、従来技術SCRデバイスは、その幾何学的な欠陥により所望のSCRモードで十分に動作しない。従来技術は通常10%低い電流対応能力を有する。加えて、大型の形状により、従来デバイスは非常に敏感な回路素子を保護するのに十分なほどは安全かつ高速に起動しない。
[0068]図3を参照すると、N+領域110をなくすだけでなくトランジスタベースの幅WおよびWを短縮することによって、起動速度が低下する。さらに、短縮された幅WおよびWが、N+領域110の存在に起因するホール−電子再結合効果を低下させることによって、SCR202においてトランジスタT1231およびT2232の全体ゲインを増加させる。増加したトランジスタ電流ゲインbは、十分な電流が各トランジスタT1231およびT2232の順方向バイアスベースに与えられ、それによって速く確実なSCR202の起動を確保するのに役立つ。
[0069]図3の断面図は、例示的にSCRESD保護デバイス201のSCR202部分のみを示しているが、図2に示した本発明のトリガーデバイス205は示していない。しかしながら、図4は、図3のSCR202とともにトリガーデバイス205を例示的に示している。特に図4は、図2AのNMOSトリガーSCRESD保護デバイス201上面図を示しており、図3と一緒に見るべきものである。
[0070]特に図4は、トリガーデバイス205がSCR202の外部にある集積回路200の一部の上面図を、SCR102の内部にある従来のトリガーデバイス105(図1Aおよび1B)と比較して表す。さらに、トリガーデバイス205およびSCR202は別個の異なるデバイスであるように見えるが、それらは同じIC200上に組み込まれており、複数のESD保護デバイス201の1つにもなりうる。実際は、典型的なICは、それぞれICの内部回路に結合された多数のパッド148を有する。したがって、ICのパッド148は、NMOSトリガーSCR等のESD保護デバイスがその上に結合されているのが好ましい。
[0071]図4を参照すると、SCR202の上面図はNウェル領域304とPウェル領域306を示している。特に、Nウェル304内の単一のP+領域308がアノード122を形成している。複数の金属接点121がアノード122をパッド148に接続している。パッド148はオプションで限流抵抗器Rを介してIC200の保護された回路にも結合されている。金属接点121の下にあるP+領域308の一部が図3を参照して上述したシリサイド318により覆われている。さらに、上述した距離Aも図4に示されている。
[0072]カソード124がN+領域312〜312(総称してN+領域312)に形成されている。複数の金属接点121がカソード124をアースに接続している。金属接点121の下にある各(散在された)N+領域312の部分が、図3を参照して上述した対応するシリサイド層(例えばシリサイド層318C-1および318C-m)により覆われている。さらに、距離Cも図4に示されている。
[0073]N+領域312の近傍にはトリガータップ401が配置されている。トリガータップ401は、P+領域402の一部を覆って配置されたシリサイド層418を有するP+領域402と、シリサイド層418を覆って配置された1つまたは複数の金属接点121により形成されている。さらに、例えばトリガータップ401が間にPウェルスペーシングが画定された複数のトリガータップの1つでもよい。
[0074]詳細には、トリガータップ401のP+領域402はN+領域312のごく近傍に配置されている。トリガータップ401もN+領域312と位置合わせされているのが好ましい。トリガータップ401をN+領域312のごく近傍に配置することによって、トリガータップからNPNトランジスタT1231の固有ベースノードまでのベース抵抗が低下する。Pウェルスペーシング404がPウェル材料306により好ましくは最小限のサイズに画定される。トリガータップ401のP+領域402は隣接するPウェルスペーシング404およびN+領域312と組み合わさってダイオードを形成し、正の電圧がP+領域402上に現れると順方向にバイアスされる。特に、トリガーデバイス105は、多数キャリア(ホール)をP型ベース材料内に注入することによりNPNトランジスタT1231のベースで電流ソースとして働き、NPNトランジスタT1231のベース−エミッタ(Pウェルスペーシング/領域404/306およびN+312)を順方向にバイアスする。さらに、正常な回路動作(すなわちESD事象なし)には、トリガータップ401がSCR202およびSCR202のN+エミッタ領域のごく近傍にあることは、後に説明するように有利である。ある回路過電圧状態による意図しないSCRのトリガーは回路を破壊する(例えばラッチアップ状態を引き起こす)ことが知られている。トリガータップが分路抵抗器210を介して接地されると、SCRのPウェル306が追加のアースへの結合を受け、これがラッチアップを防止する。
[0075]STI領域316は、アノード122、カソード124、およびその間にあるSCRの部分が図3に関連して上述したSTI材料に覆われないように、SCR202およびトリガーデバイス205を外装する。特に、この好適な実施形態において、ドープP+領域308、間欠的なN+領域312、P+およびN+ドープ領域308、312の間にある表面エリア309、トリガータップ401、およびPウェルスペーシング404は、どの上にもSTI316が配置されていない。しかしながら、無視できる影響だけしかダイオード(402−404−312)には発生しないので、Pウェルスペーシング404もSTIで覆うことができる。したがって、N+領域110およびゲート126を省略した面積縮小レイアウトとN+領域312(NPNトランジスタT1231のエミッタ)と直列に導入されたトリガータップ401を組み合わせることによって、本発明のSCR202の高速起動がもたらされる。
[0076]図4に示す実施形態において、接地された局所基板結合材125はN+領域312から最大距離に配置されることが好ましく、STI領域316により分離されている。あるいは、SCR202が接地されているSCR202を外装する閉リングP基板結合材(図示せず)を有してもよい。SCR202およびトリガーデバイス205から閉リングP基板結合材までの距離は2〜20μmの範囲であってよく、5μmを超えるのが好ましい。したがって、トリガータップ401は閉リングP基板結合材または局所基板結合材125のいずれかから離して配置され、アースへの電流漏れを防ぐ。詳細には、トリガータップ401を接地されたP基板結合材の近くに交互に配置することによって、P+領域402からアースへの電流漏れを不利益に生じさせてしまうので、トリガータップ401は直列にN+領域312のごく近傍におかれる。SCR202におけるトランジスタを順方向バイアスするのに必要な電流から離れた接地基板へのこのような電流漏れは、SCR202の起動を遅延または阻止する可能性がある。
[0077]一実施形態では、トリガーデバイス205が例えばNMOSトランジスタ206である。図2Aの回路図Aを図4と併せて参照すると、NMOSトランジスタ206はSCR202の外部にあるオンチップトランジスタである。NMOSトランジスタ206のドレインはパッド148に結合される。NMOSトランジスタ206のソースは、カソード124のN+領域312に隣接するトリガータップ401だけでなく、抵抗器210の一端にも結合される。加えて、抵抗器210の他端はアースにも連結される。さらに、NMOSデバイス205のゲート126はNMOSデバイス205のソースに接続され、抵抗器210を介して効果的にアースに結合される。
[0078]抵抗器210は100オーム〜2000オームの範囲で選択された抵抗値を有するが、これはP基板302およびPウェル306の固有抵抗よりも実質的に低い。後者はP基板結合材125に依存して数キロオームの範囲にある。したがって、抵抗器210はアースに対する合計抵抗を容易に制御可能であり、ゆえにSCRの起動および保持電流を制御可能であることが当業者には理解されよう。さらに、トリガーデバイス205からのあらゆる漏れ電流が、この抵抗器を通る経路を介してアースへと分路される。一実施形態では、ポリシリコンシート抵抗により所望の抵抗値を容易に必要な大きさとすることができ、ポリシリコン抵抗器210がSTIにより基板30から完全に絶縁されるので、抵抗器210がシリサイドブロックポリシリコンから作製される。さらに、IC製造プロセスで入手可能な他のいかなる抵抗性材料をも使用可能であることが、当業者には理解されよう。
[0079]図4に示した例示的な実施形態では、トリガーデバイス205(例えばNMOSトリガー)をN+材料から作製し、また、SCR202にトリガー電流を依然として与えつつ、確実にトリガーデバイス自体をESDに強くするシリサイドブロックを特徴とする。特に、シリサイド層418および418はそれぞれNMOSトリガーデバイスのソースおよびドレイン上に接点421および421が配置されているエリアに配置される。
[0080]動作中、トリガー電流が外部NMOSトリガーデバイス205により与えられ、SCR202のトリガータップ401内に注入される。詳細には、外部トリガー電流はNMOSトリガーデバイス205のソースから与えられ、降伏状態となるが、続いてスナップバックする。トリガー電圧がNMOSトランジスタのドレイン−基板降伏電圧(例えば8ボルト)により決まり、SCR202の本来高い降伏電圧(15〜25Vの範囲)により決まるのではないため、NMOSトリガーデバイス205は、ESD保護素子の低いトリガー電圧を確実なものとする。トリガー電流は、NPNトランジスタT1231のベース内にベース電流を注入する。したがって、本発明の実施形態は、図2〜4に示されたように、図1Aおよび1Bの従来技術LVTSCRとは異なり、トリガー電流が内部ソースにより低速作動PNPトランジスタT2232のベース内へと注入される。
[0081]上述のように、本発明のトリガーデバイス205およびSCR202はNMOSトリガーデバイスとしてそれぞれ示されている。しかしながら、ESD保護用のPMOSトリガーSCR構造を利用してもよいことが当業者には理解されよう。本発明を完全に例示する目的で、図2Bは本発明のゲート接地PMOS(PMOS)トリガーSCRESD保護デバイスの例示的な回路図を示し、図5は図2BのPMOSトリガーSCRESD保護デバイスの上面図を示す。図5を参照すると、トリガーデバイス205のおよびSCR202のレイアウトが図4に示されたものと同じである。しかしながら、N型およびP型材料が逆になっている。つまり、N+またはN型材料が図4で示された場所には、P+またはP型材料が図5でそれぞれ示されている。同様に、P+またはP型材料が図4で示された場所には、N+またはN型材料が図5でそれぞれ示されている。しかしながら、図3に示したように、P基板302は図4および5の両方の実施形態について同じままである。したがって、追加のP+基板結合材(例えば基板結合材314C1および314CS)がN+領域318付近に配置されるか、または閉P+基板リング(図示せず)が全体構造の周辺に配置される。PMOSトリガーデバイス205はP型材料から作製されてNウェル内に配置されるが、トリガータップ401は図4に示された逆の実施形態とは対照的にN型材料から作製される。
[0082]ICの正常な動作では、MOS電流がソース−ドレインチャネルを流れないように、PMOSゲートが外部抵抗器210を介してPMOSソースに高度に結合されている。過電圧を伴った正のESD事象がパッドで発生する際には、アバランシェ降伏がドレインおよびNウェル接合間で所定のしきい電圧(例えば8〜10ボルト)を上回って発生し、PMOSトランジスタが寄生ラテラルPNPトランジスタとして動作する。結果として、電流がPMOSデバイスを通って流れ、ソースおよびドレイン端子間の電圧が低い値まで降下する。次に、ゲートG2(図2Bの回路図E)が低い方に引っ張られ、SCR202がオンする。ゲートG2は図5のトリガータップ401と同一である。電圧降下が固有Nウェル抵抗RRB2242および外部抵抗210にわたって形成される。外部抵抗210が100オーム〜2000オームの抵抗値を有するため、つまり固有Nウェル抵抗RB2242(500オーム〜5000オーム)よりはるかに低いため、外部抵抗210は電流分路として機能し、SCR202の起動および保持電圧を調整する。したがって、ESD保護デバイス201の起動によりパッドでの正のESD事象中に放電電流をアースに分路し、過渡電圧降下をIC200の回路により許容される値に制限する。
[0083]図6はNMOSトリガーSCRESD保護デバイス201のSCR602の第2の実施形態の断面図を示す。特に、図6はP+およびN+領域308、312上全体がシリサイド化されたSCR202を表わす。トランジスタT1231およびT2232のベース幅WおよびWがそれぞれ示されている。さらに、STI領域316、616、316、および316により示された浅溝分離(STI)がSCR202全体にわたって配置されている。特に、STI領域616は表面エリア309上のシリサイド化層618および618間に配置されている。したがって、STI領域616はアノード122およびカソード124間のアイソレータとして機能し、各シリサイド化層618および618間の短絡を防いでいる。
[0084]さらに、トランジスタT1231およびT2232の各ベース幅WおよびWはSTI領域616の長さにより決まる。特に、IC200の製造中、STI材料が選択的にSCR202上に蒸着される。その後、P+およびN+ドープ領域308、312、および314ならびに各シリサイド層618、618、618が形成される。図3の実施形態に関連して述べたように、ベース領域の長さ(すなわち幅)を短くすることは、少数キャリアがこれらのベース領域を通って拡散しなければならない全体距離を短くすることを意味する。図6に示した第2の実施形態では、各トランジスタT1231およびT2232のベース幅WおよびWが図3に示した実施形態よりも通常は若干小さくなっている。したがって、トリガーデバイス205からの高濃度ドープN+領域110がなくなり、SCRの非常にコンパクトな寸法を高速ターンオンのために実現することができるので、図6に示した第2の実施形態は図1Bの従来技術とは異なる。さらに、図6に示した実施形態は代替物であり、少ないシリコン面積を用いるので、図3に示した実施形態のさらなる改良形である。つまり、全ての高濃度ドープ領域308、312、314およびトリガータップ402(図4参照)が完全にシリサイド化されている。
[0085]さらに、完全にシリサイド化されSTIで覆われたトリガーデバイス205を利用することによってシリサイドブロックの追加の費用がかさむ手順が必要なくなるので、ウエハー処理コストを削減することができる。特に、トリガーデバイスとしてバックエンドバラストNMOS(BEBNMOS)デバイスを用いることもできる。このようなBEBNMOSデバイスが、2000年5月30日出願の米国出願S/N09/583/141号、名称「Apparatus For Current Ballasting ESD Sensitive Device」、(代理人整理番号SAR13663)に開示されており、全体として参照することにより本明細書に援用される。
[0086]図7は、外部バックエンドバラストNMOS(BEBNMOS)トリガーデバイス705の断面図を示す。複数のバラスト抵抗器730および731(図7にいずれかのみを示す)がトリガーデバイス705のドレイン714およびソース716から延びており、外部接点およびESDデバイスの接点電極または保護されている通電デバイス間の電気的に絶縁されたバラスト電流路を分離するのに用いられる。これらの電気的に絶縁されたバラスト電流路は、部分的に、他の従来技術デバイスよりも均一に電流を分配し、電流の込み合いを低減(これがESDデバイスの局所的な加熱を低減)し、バラスト電流の線形性、より低いバラスト抵抗の許容値、追加の接合静電容量がなく、よりコンパクトなレイアウト、シリサイドブロックデバイスのような余分な処理ステップがない、等を有利に含んでいる。
[0087]図7を参照すると、BEBNMOSトリガーデバイス705のソース716、ドレイン714、およびゲート718領域が当技術分野で周知の従来の作製プロセスにより形成されている。特に、BEBNMOSトリガーデバイス705はPウェル710を備えており、Pウェル710の表面上にSTI領域が配置されている。ゲート718はPチャネル723の上側に配置されるが、例えば図1Bに関連して述べたように二酸化ケイ素上に配置されたポリシリコン層により形成することができる。このシリコンおよびポリシリコンは高濃度Nドープ半導体領域であり、Pチャネル723がソース716およびドレイン714間に形成されるように、ソース電極716の下にN+ソース領域720を、ドレイン電極714の下にN+ソース領域720を形成する。
[0088]単一の垂直方向に蛇行するストリップ730が例えば共通端子732Dをデバイス705のドレイン領域に接続する。ストリップ730の経路に従って、外部共通端子732で開始すると、ストリップ730は金属接点734を含み、ポリシリコン736のセグメントまで下がり、第2の金属接点734、第1の金属層738、第1のビア740、第2の金属層742のセグメント、第2のビア744、および第3の金属層746のセグメントまで上がる。第3の金属層746のセグメントは、ビア、第2の金属層742のセグメント、別のビア、第1の金属層738のセグメント、および別の金属接点の一連の接続を介してポリシリコン層736の第2のセグメントに接続されている。このポリシリコンの第2のセグメントは、金属接点、第1の金属層738のセグメント、ビア、第2の金属層742のセグメント、および別のビアを介して第3の金属層746の第2のセグメントに接続されている。最後に、この例示的な実施形態で、第3の金属層746の第2のセグメントは、ビア、第2の金属層742のセグメント、別のビア、第1の金属層738のセグメント、および接続金属接点748の一連の接続を介してESDデバイス705のドレイン領域714に接続されている。
[0089]BEBNMOSトリガーデバイス705の例示的な実施形態では、第1、第2および第3の金属層738、742、および746をアルミニウムまたは銅の膜から作製することができ、ビアおよび接続金属接点をタングステンプラグまたは銅とすることができる。これらの一連の接続がバラスト抵抗器730を形成している。この実施形態では、バラスト抵抗器730に、ビアおよび金属接点のそれぞれが有効な抵抗(例えば、高度な深いサブミクロン技術において5〜10オーム)を追加し、ポリシリコン層736のセグメントのそれぞれが有効な抵抗(例えば、高度な深いサブミクロン技術において40〜80オーム)を追加する。別の層のそれぞれもバラスト抵抗器730に抵抗を追加する。しかしながら、金属層738、742、および746の抵抗は、ポリシリコン層736、接続金属接点734、およびビア740の合成抵抗と比較して無視できる。
[0090]さらに、類似のバラスト抵抗器731がBEBNMOSトリガーデバイス705のソース716上に形成される。しかし、その抵抗は通常、ドレイン714での抵抗よりも低い。特に、少ない金属層セグメント738、742、および746、ビア740、ポリシリコン層736ならびに金属接点734が利用される。さらに、満足できるバラスト抵抗器を、より多くのまたは少ない層および/またはより多くのまたは少ない蛇行を用いて作製可能であることが当業者には理解されよう。
[0091]図8は、バラストNMOS(BEBNMOS)トリガーSCRESD保護デバイス800の上面図を示す。このBEBNMOSトリガーSCRESD保護デバイス800は、図7のBEBNMOSトリガー705に結合された図3のSCR202または図6のSCR602と外部分路抵抗器210を備える。特に、BEBNMOSトリガー705はドレイン714から外部コネクタ732へと結合された複数のバラスト抵抗器730を有する。次に、外部コネクタ732はパッド148に結合されている。同様に、BEBNMOSトリガー705はソース716から外部コネクタ732へと結合された複数のバラスト抵抗器731を有する。次に、外部コネクタ732は、分路抵抗器210の一端に結合されている。各バラスト抵抗器730および731は、例えば蛇行し且つ交差しないストリップを用いて図7で説明したように作製され、ドレイン領域714上で互いにスペーシング740〜740K-1により、ソース領域716上で互いにスペーシング741〜741K-1により分離されている。
[0092]BEBNMOSトリガーSCRESD保護デバイス800の残りの回路構成は、図6の実施形態に関連して説明したものと同じである。したがって、ESD保護デバイス800のBEBNMOSトリガー705およびSCR602が、完全にシリサイド化された高濃度ドープアノード122、カソード124、基板結合材125、およびトリガータップ401領域308、312、314、および402をそれぞれ除いたSCRの表面エリア全体にわたって配置されたSTI316を有する。
[0093]図2〜8に示した実施形態は、慎重に選んだトリガータップを外部トリガーデバイス205(例えばNMOSトリガー)とともに用いることによって、SCR202におけるトランジスタT1231およびT2232のベース幅が小さくなることを例示的に示すものである。したがって、従来技術のESD保護デバイスと比較して、電流ゲインは増加させつつSCR202のトリガー速度が速くなり、トリガーの信頼度が上がる。高速トリガーは、トリガー電圧のオーバーシュートが低速SCRで発生した場合にそれを防ぐ鍵となる。したがって、従来技術のデバイスが明らかに欠陥を示しているのに対し、本発明の高速SCRは、ESDの間に、深いサブミクロンプロセスの超薄型ゲート酸化物(7nm未満)が保護されるようなレベルまでうまく過渡電圧を制限することができる。
[0094]図10〜14は、ICの電源供給ライン間にESD保護を提供するのに適した逆並列構成のSCRデバイスの種々の実施形態の回路図である。特に、この種々の実施形態は、電源供給ラインの一方がアースにパワーダウンされているパワーダウン動作モードを妨げることなくESD保護を提供する。
[0095]図10は、2つのNMOSトリガーデバイス1020および1020(総称してNMOSトリガーデバイス1020)を有する、本発明のSCRESD保護デバイス1000の第1の実施形態の回路図を示す。特に、ESD保護デバイス1000はNMOSトリガーデバイス1020を有する第1のSCR1002と、NMOSトリガーデバイス1020を有する第2のSCR1002を備え、両方のSCR1002およびSCR1002(総称してSCR1002)が第1の電源供給ライン1050および第2の電源供給ライン1050間に結合されている。第1のSCR1002デバイスは、PNPトランジスタ1004およびNPNトランジスタ1006により表わされる。同様に、第2のSCR1002デバイスは、PNPトランジスタ1004およびNPNトランジスタ1006により表わされ、両方のSCR1002が図2Aおよび2Bに関連して上述した従来の方法で構成される。
[0096]特に、NPNトランジスタ1006のエミッタはSCR1002のカソードを形成し、NPNトランジスタ1006のコレクタはPNPトランジスタ1004のベースに結合され、PNPトランジスタ1004のエミッタはSCR1002のアノードを形成し、PNPトランジスタ1004のコレクタはNPNトランジスタ1006のベースに結合されている。図10の例示的な実施形態では、カソード(すなわちNPNトランジスタ1006のエミッタ)が第2の電源供給ライン1050のパッドに結合されているのに対し、アノード(すなわちPNPトランジスタ1004のエミッタ)が第1の電源供給ライン1050のパッドに結合されている。
[0097]外部NMOSトリガーデバイス1020が各SCR1002をトリガーする。特に、第1のNMOSトリガーデバイス1020は、第1のSCR1002の第1のゲートG11008に結合されたソース1028と、第1の電源供給ライン1050だけでなくPNPトランジスタ1004のエミッタにも結合されたドレイン1026を有する。
[0098]第1のNMOSトリガーデバイス1020のバルク(P基板)1024およびゲート1022はともにアース1060に結合されている。さらに、基板の固有抵抗Rsub+並列接続外部オンチップ分路抵抗器(Rshunt)を表わす抵抗器Rsub+shunt1030が第1のSCR1002の第1のゲートG11008とアース1060の間に結合されている。オプションの外部分路抵抗器Rshuntは固有抵抗器Rsubよりも低い抵抗を有しており、いかなる漏れ電流をもアースへ分路するように設けられているが、そうでなければSCR202を意図せず起動してしまいかねない。
[0099]任意に、1個または複数個の保持電圧ダイオード1040を、第1の電源供給ライン1050からPNPトランジスタ1004のエミッタへ順方向導通方向に結合してもよい。保持電圧ダイオード(仮想線で1つだけ示す)1040は、許容電圧範囲内で導通「オン」状態のESD保護デバイスを維持するのに利用される。この電圧範囲は、第1および第2の電源供給ライン1050、1050間に残る電圧が安全に動作電圧を上回り、それによってラッチアップ耐性を確保するようなものである。
[00100]第2のSCR1002とそれに対応する外部NMOSトリガーデバイス1020が、第1のSCR1002と外部NMOSトリガーデバイス1020に関連して上述したのと同様の方法で、第1および第2の電源供給ライン1050および1050間に結合されている。特に、NPNトランジスタ1006のエミッタがSCR1002のカソードを形成し、NPNトランジスタ1006のコレクタがPNPトランジスタ1004のベースに結合され、PNPトランジスタ1004のエミッタがSCR1002のアノードを形成し、PNPトランジスタ1004のコレクタはNPNトランジスタ1006のベースに結合されている。図10の例示的な実施形態では、カソード(すなわちNPNトランジスタ1006のエミッタ)が第1の電源供給ライン1050のパッドに結合されているのに対し、アノード(すなわちPNPトランジスタ1004のエミッタ)が第2の電源供給ライン1050のパッドに結合されている。
[00101]NMOSトリガーデバイス1020は、第2のSCR1002の第1のゲートG11008に結合されたソース1028と、PNPトランジスタ1004のエミッタおよび第2の電源供給ライン1050に結合されたドレイン1026を有する。第2のNMOSトリガーデバイス1020のバルク(P基板)1024およびゲート1022はともにアース1060に結合されている。
[00102]さらに、第1のSCR1002構成に関して上述したのと同様の方法で、基板の固有抵抗Rsub+並列接続外部オンチップ分路抵抗器Rshuntを表わす抵抗器Rsub+shunt1030が第2のSCR1002の第1のゲートG11008とアース1060の間に結合されている。
[00103]上述のように、1つまたは複数の保持電圧ダイオード1040を、第2の電源供給ライン1050からPNPトランジスタ1004のエミッタへ順方向導通方向に結合してもよい。オプションの保持電圧ダイオード(仮想線で1つだけ示す)1040は、導通「オン」状態の第2のSCR1002を維持するのに同様に利用される。したがって、両方のSCR1002およびSCR1002が第1および第2の電源供給ライン1050、1050間に逆並列に接続されている。
[00104]NMOSトリガーデバイス1020およびSCR1002が、電源供給ライン1050のパワーダウンモード対応の動作を提供する。例えば、第2の電源供給ライン1050がアース1060までパワーダウンされると、第1のNMOSトリガーデバイス1020のN+ドレイン領域およびP基板によって形成された逆バイアスダイオードが、第1の電源供給ライン1050からの電流がアース1060に分路されるのを防ぐ。同様に、第1の電源供給ライン1050がアース1060までパワーダウンされると、第2のNMOSトリガーデバイス1020のN+ドレイン領域およびP基板によって形成された逆バイアスダイオードが、第2の電源供給ライン1050からの電流がアース1060に分路されるのを防ぐ。したがって、ESD保護回路1000はパワーダウン動作モードに準拠する。
[00105]ICの正常な動作中、PN接合の少なくとも1つが逆バイアスされている(各SCR1002のゲートG1が接地されている)ため、SCR1002およびSCR1002は定まった漏れ電流以外のどのような大きさの電流も通さない。ESD事象中、NMOSトリガーデバイス1020および1020は、図4に関連して述べたGGSCRデバイスのトリガーデバイスと同様の方法で動作する。さらに、本実施形態のNMOSデバイス1020はソースに結合されたそれぞれのゲートを持たない(むしろ、ゲートは常にアースに接続されている)ため、NMOSデバイス1020が正常動作モード中に(すなわち、電源供給ラインの一方がアースに接続されたパワーダウンモードにおけるように電源供給ライン間の優先方向に関係なく)導通しない。むしろ、NMOSデバイス1020のドレイン−基板降伏電圧によりトリガー電圧が決まる。
[00106]例えば、ESD事象が第1の電源供給ライン1050のパッドで発生し、第2の電源供給ライン1050がアースに接続されている場合、一旦、第1のトリガーNMOSデバイス1020のドレイン−基板ダイオードの逆バイアストリガー電圧Vt1を超えると、逆バイアスダイオードが導通して第1のトリガーNMOSデバイス1020の寄生バイポーラトランジスタをオンして、第1のSCR1002のゲートG11008内に電流が流れ込む。これがNPN1006のベースの(局所)電位増加につながる。一旦、電位が約0.7ボルトよりも上昇すると、NPNトランジスタ1006のベース−エミッタ接合が順方向バイアスされて導通し、これによってPNPトランジスタ1004もオンされるので、接地された第2の電源供給ライン1050にESD電流が分路される。さらに、基板1024およびアース電源供給ライン1060はESD事象中は接地されず、単にフロート状態となっていることに留意されたい。
[00107]SCR1002は、例えばP基板上に配置されるNウェルおよびPウェルを用いて任意の標準的なCMOS技術により製造することができる。ESD保護デバイス1000のPウェルはSCR1002および1002の両方に共有されるので、図10のライン1034がその間の固有結合を表わす。
[00108]さらに、本発明のESD保護デバイス1000の第1の実施形態が、その中の深いNウェルおよび/または絶縁されたPウェルの実施を必要としないことに留意されたい。RFおよびアナログ回路を必要とすることが多いが、絶縁Pウェルを「ノイズのある」基板からの絶縁を改善するために普通に複数のプロセスで利用可能とすることができる。加えて、絶縁Pウェルは、特定のESD保護デバイスのESD性能を改善するのに用いられることが多い。このような絶縁Pウェルは、本発明の本実施形態では必要とされないことに留意されたい。しかしながら、深いNウェルおよび/または絶縁Pウェルを有する本発明のESD保護デバイスが本発明のパワーダウン動作モードを妨げることはない。さらに、抵抗器Rsub+shunt1030がその絶縁Pウェルの抵抗接地を提供するので、各絶縁Pウェル内にSCR1002を有することも可能である。つまり、例えばP基板上に配置されるNウェルおよびPウェルを用いて任意の標準的なCMOS技術でSCR1002を製造することができる。このように、深いNウェルおよび/または絶縁Pウェルのオプションは必要ないが、このようなプロセスオプションの使用が本発明の機能を妨げることはない。
[00109]2つの逆並列SCR1002および1002のNウェルは、フロートのままか、例えばトリガーおよび保持電流を制御するために、各SCRの対応するアノードに(例えば、Nウェル内にそれぞれ配置されたN+領域を介して)接続することができる。高い保持電流SCRを詳細に理解するために、読み手は2002年3月15日出願の米国特許出願第10/099,263号に誘導されるが、これは全体として参照することにより本明細書に援用される。さらに、各SCRのNウェルを互いに接続することができる。特に、Nウェルのそれぞれに配置されたN+ドープ領域を介して外部オンチップ接続を設けることができる。つまり、第1および第2のSCR1002のそれぞれがNウェルに配置されたN+領域により形成される第2のトリガーゲートを備えることができ、そこではN+領域が外部オンチップ配線を介して結合されている。
[00110]あるいは、Nウェルを単一(接合)Nウェルとして形成することもでき、これは線1036(仮想線で図示)により例示的に表わされている。つまりフロートのNウェルを内部で結合するか、2つの逆並列SCR1002間で共有する(例えば多角形形状を有する)単一のNウェルとして形成することができる。SCR1002間にNウェルの外部オンチップ結合がないので、接合Nウェルがその内部に配置されたN+ドープ領域を必要としないことに留意されたい。2つのSCR1002のNウェルを結合または接合することが、本発明のESDデバイスを作製するのに必要な面積を削減するのに役立つ。さらに、この後者の例では、2つの電源供給ライン1050および1050の短絡を回避するためにNウェルをフロート状態にしておかなければならないことに留意されたい。
[00111]図11は、NMOSトリガーデバイス1020を有する本発明のSCRESD保護デバイス1100の第2の実施形態の回路図を示す。第2の実施形態は、ESD保護デバイス1100をよりコンパクトなレイアウトとするためにトリガーNMOS1020を一つだけ利用する点を除いて、図10に関連して上述された第1の実施形態に類似している。特に、PNPトランジスタ1004のエミッタが第1の電源供給ライン1050のパッドに結合されるのに対して、第1のSCR1002のNPNトランジスタ1006のエミッタが第2の電源供給ライン1050のパッドに接続されている。同様に、PNPトランジスタ1004のエミッタが第2の電源供給ライン1050のパッドに結合されるのに対して、第2のSCR1002のNPNトランジスタ1006のエミッタが第1の電源供給ライン1050のパッドに接続されている。
[00112]シングルNMOSトリガーデバイス1020が両方のSCR1002およびSCR1002に結合されている。しかしながら、この第2の実施形態を示すために、図11の回路図は第1のSCR1002の近くに置かれたNMOSトリガーデバイス1020を例示的に示している。
[00113]特に、シングルNMOSトリガーデバイス1020は第2の電源供給ライン1050のパッドに結合されたそのソース1028を有しており、NMOSトランジスタ1020のドレイン1026は第1の電源供給ライン1050のパッドに結合されている。NMOSトリガーデバイス1020のゲート1022はアース1060に接合されている。NMOSトリガーデバイス1020のPウェルは、第1および第2のSCR1002、1002の第1のゲートG11008および1008だけでなく、第1および第2のSCR1002および1002のP基板/Pウェル1024にも結合されている。線1034により図11に例示的に示されるように、両方のSCR1002および1002がPウェルを共有していることに留意されたい。
[00114]第2の実施形態では、固有基板抵抗(Rsub)および並列接続外部分路抵抗器(Rshunt)を表わす抵抗器Rsub+shunt1030が、第1のSCR1002のNPNトランジスタ1006のバルク端子1008(P基板/Pウェル)とアース1060の間に結合されている。同様に、抵抗器Rsub+shunt1030が、第1/第2のSCR1002/1002のNPNトランジスタ1006のバルク端子1008(P基板/Pウェル)とアース1060の間に結合されている。ICの正常な動作中、SCR1002およびSCR1002はオフされている。抵抗器Rsub+shunt1030の目的は、あらゆる漏れ電流を排出することにより不要な起動を防ぐことである。
[00115]さらに、シングルNMOSトリガーデバイス1020が各電源供給ライン1050に対して逆バイアスダイオードとして働くので、ESD保護回路はパワーダウンモード対応である。例えば、第2の電源供給ライン1050がアース1060までパワーダウンすると、NMOSデバイス1020のドレイン−基板ダイオードが、第1の電源供給ライン1050からの電流がアース1060に分路されるのを防ぐ。
[00116]上述したように、PウェルはSCR1002のNPNトランジスタ1006間で共有されている。したがって、トリガーNMOSデバイス1020からのトリガー電流の結合および接合はP基板/Pウェルを通してもたらされる。
[00117]特に、ESD事象(正極ESD事象)が例えば第2の電源供給ライン1050で発生している間、第1の電源供給ライン1050は接地されているが、NMOSトリガーデバイス1020のソース−基板ダイオードは逆バイアスされ、電子なだれに入り、電流を基板内に注入し、この間後者の電位は上昇し始める。一旦、第2のSCR1002のNPNトランジスタ1006のベース−エミッタ間の電圧が0.7ボルトを上回るまで上昇すると、第2のSCR1002がオンして従来の方法でESD電流を接地された第1の電源供給ライン1050へ分路する。
[00118]トリガー電流注入が両方のSCRで発生するが、SCRのうち1つだけがそのSCRだけが1つの方向に導通できるので、起動することに留意されたい。つまり、2つの逆並列SCRが電源供給ライン1050間に設けられているのはこのためである。特に、逆ESD応力極性(第1の電源供給ライン1050がESDパルスを受信し、第2の電源供給ライン1050が接地されている)のために、疑似対称回路がESD導通を類似の方法で提供する。つまり、第1のSCR1002はオンするが、第2のSCR1002は非活動状態のままである。
[00119]図10について上述したように、2つの逆並列SCR1002のNウェルは、フロートのままか、例えば起動および保持電流を制御するために各SCRの対応するアノードに接続することができ、あるいは線1036(仮想線で図示)として例示的に示されるように、保護回路のレイアウトを小さくするために、(フロートのままであれば)Nウェルをその内部に配置されたN+ドープ領域を介して互いに結合することができる(または接合Nウェルとして形成される)。つまり、トリガーNMOSデバイス1020を1つしか用いていないため、図11に示した第2の実施形態が図10の第1の実施形態よりもよりコンパクトである。さらに、オプションの保持電圧ダイオード1040を電源供給ライン1050から各SCR1002のPNPトランジスタのエミッタへの順方向導通方向に結合することができる。
[00120]例えば、保持電圧ダイオード1040は、第1の電源供給ライン1050のパッドからSCR1002のPNPトランジスタ1004のエミッタへの順方向導通方向に結合され、オプションの保持電圧ダイオード1040は、同様に、第2のライン1050のパッドからSCR1002のPNPトランジスタ1004のエミッタへの順方向導通方向に結合することができる。オプションの保持電圧ダイオードは、SCRの保持電圧が供給電圧を超えるように増加させるのに利用される。単一の保持電圧ダイオード1040だけが各SCR1002に結合されて例示的に示されているが、一連の直列に結合された保持ダイオードを各SCR1002について実施できることが当業者には理解されよう。
[00121]図12は、ダイオードトリガーデバイス1202を有する本発明のSCRESD保護デバイス1200の第3の実施形態の回路図を示す。図12は、各NMOSトリガーデバイス1020が1つまたは複数の直列に結合されたトリガーダイオード1202に置き換えられている点を除けば図10と同じである。
[00122]例えば、3つの例示的なダイオードがPNPトランジスタ1004のエミッタ(アノード)から第1のSCR1002の第1のゲートG11008への順方向導通方向に直列に結合されている。同様に、3つの例示的なダイオードが例えばPNPトランジスタ1004のエミッタ(アノード)から第2のSCR1002の第1のゲートG11008への順方向導通方向に直列に結合されている。このように、両方のSCR1002が直列に結合されたダイオード1202により起動される。
[00123]さらに、図12の第3の実施形態については、図10および11について上述したように、2つの逆並列SCR1002のNウェルは、フロートのままか、例えばトリガーおよび保持電流を制御するために各SCRの対応するアノードに接続することができ、あるいは線1036(仮想線で図示)として例示的に示されるように、保護回路のレイアウトを小さくするために、Nウェルを互いに結合することができる(または接合Nウェルである)。
[00124]ICの正常な動作中、トリガーダイオード1202は導通せず、したがって、SCR1002はオフされている。さらに、ESD保護デバイス1200の各例示的な一連のトリガーダイオード1202もICをパワーダウン動作モードで動作可能とする。つまり、この第3の実施形態は、パワーダウン対応である。
[00125]例えば、第1の電源供給ライン1050がアース1060までパワーダウンすると、第2の電源供給ライン1050が公称電源電圧までバイアスされつつ、SCR1002のNPNトランジスタ1006のベース−エミッタダイオードだけでなくトリガーダイオード1202も若干順方向バイアスが見られるがわずかに電流を通すに過ぎない。実際は、正常な動作状態中に少量の許容可能な量の電流が流れるだけであるようにトリガーダイオード1202の数が決定される。ダイオード間のDC電圧は、一連のトリガーダイオードに含まれるトリガーダイオードの数に依存する。トリガーのための一連のトリガーダイオードおよびSCRの実施について詳細に理解するために、読み手は、2002年3月15日出願の米国特許出願第10/099,600号(代理人整理番号SAR14176)に誘導されるが、これは全体として参照することにより本明細書に援用される。また、本発明の本実施形態は、低〜超低電源電圧に対して用いられることがほとんどであり、そこでは比較的少ない数のトリガーダイオードのみが必要とされるが、低または超低ターンオン電圧が最適なゲート酸化物ESD保護には所望される。
[00126]さらに、ESD事象中、電圧が例えば2.8ボルト(例えば、SCR1002のNPNトランジスタ1006のベース−エミッタダイオードを含むトリガーダイオードあたり0.7ボルト)を上回るまで上昇すると、例示的なダイオードは順方向バイアスされてSCR1002の第1のゲートG11008内に電流を注入する。例えば、正極ESD事象が第1の電源供給ライン1050のパッドで発生する場合、第2の電源供給ライン1050が接地され基板がフロートとされた状態で、電源供給ライン1050および1050間の電圧は約2.8ボルトのトリガー電圧しきい値を超えて上昇する。一旦、NPNトランジスタ1006のベース−エミッタがオンする(順方向バイアスされる)と、第1のSCR1002もオンしてESD電流を接地された第2の電源供給ライン1050へ分路する。類似の分析が、第1の電源供給ライン1050が接地されている間に第2の電源供給ライン1050のパッドで発生するESD事象についても行われる。図13に関して以下に述べるように、類似の配列をSCRのトリガーを第2のゲートG21010を介して初期化するために設けても良いことに留意されたい。
[00127]図13は、ダイオードトリガーデバイス1302を有する本発明のSCRESD保護デバイス1300の第4の実施形態の回路図を示す。特に、図10〜12を参照して上述したように、第1および第2のSCR1002、1002が第1および第2の電源供給ライン1050、1050間に結合されている。
[00128]少なくとも1つのトリガーダイオード1302が、各SCR1002の第2のゲートG21010からNPNトランジスタのエミッタ1006およびそれぞれの電源供給ライン1050への順方向導通方向に結合されている。例えば、第1のトリガーダイオード1302は、第1のSCR1002の第2のゲート1010からNPNトランジスタ1006のエミッタ(カソード)および第2の電源供給ライン1050のパッドへの順方向導通方向に結合された3つの直列結合ダイオードを例示的に備えている。同様に、第2のトリガーダイオード1302は、第1のSCR1002の第2のゲート1010からNPNトランジスタ1006のエミッタ(カソード)および第1の電源供給ライン1050のパッドへの順方向導通方向に結合された3つの直列結合ダイオードを例示的に備えている。
[00129]この第4の実施形態では、固有基板抵抗(Rsub)および並列接続外部分路抵抗器(Rshunt)を表わす抵抗器Rsub+shunt1030が、第1のSCR1002のNPNトランジスタ1006のバルク端子(P基板/Pウェル)とアース1060の間に結合されている。同様に、抵抗器Rsub+shunt1030が、第2のSCR1002のNPNトランジスタ1006のバルク端子(P基板/Pウェル)とアース1060の間に結合されている。
[00130]ICの正常な動作中、電源供給ライン1050の少なくとも一方はパワーアップされ、トリガーダイオードデバイス1302は導通せず、したがってSCR1002がオフされる。さらに、ESD保護デバイス1300の各例示的な一連のトリガーダイオード1302も、ICをパワーダウン動作モードで動作可能とする。つまり、この第4の実施形態は、パワーダウン対応である。例えば、第1の電源供給ライン1050がアース1060までパワーダウンし、第2の電源供給ライン1050が公称電源電圧までバイアスされると、第2のSCR1002のPNPトランジスタ1004のベース−エミッタダイオードだけでなくトリガーダイオード1302も若干順方向バイアスが見られるが、通される電流は微々たるものと考えられる。一連のトリガーダイオードで実施されるトリガーダイオード1202の数は、所望のトリガー電圧および電源供給ライン1050の動作電圧に依存し、本発明の本第4の実施形態の用途は、上述したように図12に示す第2の実施形態と非常に類似している。
[00131]さらに、ESD事象中、電圧が例えば2.8ボルト(例えば、SCR1002のNPNトランジスタ1006のベース−エミッタダイオードを含むトリガーダイオードあたり0.7ボルト)を上回るまで上昇すると、例示的なダイオードは順方向バイアスされてSCR1002の第2のゲートG21010から電流を取り出す。例えば、ESD事象が第1の電源供給ライン1050で発生する場合、第2の電源供給ライン1050が接地され基板がフロートとされた状態で、電源供給ライン1050および1050間の電圧は約2.8ボルトのトリガー電圧しきい値を超えて上昇し、SCRは図12で示した本発明の第2の実施形態で説明したのと同様にオンする。また、類似の分析が、第1の電源供給ライン1050が接地されている間に第2の電源供給ライン1050で発生するESD事象についても行われる。
[00132]図12および13について、SCR1002の第2のトリガーゲートG2でトリガーするために必要なトリガーダイオードの数は通常1つであり、SCR1002の第1のトリガーゲートG1を介してトリガーするよりも少ないが、DC漏れ電流はほぼ同じであることに留意されたい。つまり、同じDC漏れ電流に対して低いトリガー電圧が実現される。ダイオードトリガーデバイスについて詳細に理解するために、読み手は、2002年3月15日出願の米国特許出願第10/099,600号に誘導される。また、図13の第4の実施形態について、2つの電源供給ライン1050および1050間の抵抗短絡を防ぐために、(図12について上述したように)Nウェル領域は結合されていない。
[00133]さらに、図12および13の両方で、オプションの保持電圧ダイオード1040を電源供給ライン1050から各SCR1002のNPNトランジスタ1004のエミッタへの順方向導通方向に結合することができる。例えば、保持電圧ダイオード1040は、第1の電源供給ライン1050のパッドからSCR1002のPNPトランジスタ1004のエミッタへの順方向導通方向に結合され、オプションの保持電圧ダイオード1040は、同様に、第2のライン1050のパッドから第2のSCR1002のPNPトランジスタ1004のエミッタへの順方向導通方向に結合される。オプションの保持電圧ダイオード1040はSCR1002の保持電圧を増加させるのに利用される。単一の保持電圧ダイオード1040だけが各SCR1002に結合されて例示的に示されているが、一連の直列に結合された保持ダイオードを各SCR1002について実施できることを留意されたい。
[00134]図14は、2つのダイオードトリガーデバイス1402および1402(総称してダイオードトリガーデバイス1402)を有する本発明のSCRESD保護デバイス1400の第5の実施形態の回路図を示す。図10〜13を参照して上述したように、第1および第2のSCR1002、1002が第1および第2の電源供給ライン1050、1050間に結合されている。
[00135]特に、NPNトランジスタ1006のエミッタがSCR1002のカソードを形成し、NPNトランジスタ1006のコレクタがPNPトランジスタ1004のベースに結合され、PNPトランジスタ1004のエミッタがSCR1002のアノードを形成し、PNPトランジスタ1004のコレクタがNPNトランジスタ1006のベースに結合されている。図14の例示的な実施形態では、アノード(すなわちPNPトランジスタ1004)が第1の電源供給ライン1050のパッドに結合され、カソード(すなわちNPNトランジスタ1006のエミッタ)が第2の電源供給ライン1050のパッドに結合されている。
[00136]さらに、基板の固有抵抗Rsub+オプションの並列接続外部オンチップ分路抵抗器(Rshunt)を表わす抵抗器Rsub+shunt1030が、第1のSCR1002の第1のゲートG11008とアース1060の間に結合されている。同様に、抵抗器Rsub+shunt1030が、第2のSCR1002のNPNトランジスタ1006の第1のゲート1008とアース1060の間に結合されている。
[00137]この第5の実施形態では、各SCRアノードへのオプションのNウェル接続が設けられていない。しかしながら、Nウェルは線1036で表わされるように2つのSCR1002および1002間で共有される。したがって、トリガーダイオードデバイス1402および1402が共有Nウェル(SCR1002のトリガーゲートG21010)から各電源供給ライン1050までの順方向導通方向に結合される。特に、第1のトリガーダイオードデバイス1402がNウェルから第2の電源供給ライン1050のパッドまでの間に結合され、第2トリガーダイオードデバイス1402がNウェルから第1の電源供給ライン1050のパッドまでの間に結合されている。上述のように、トリガーダイオードデバイス1402が複数の直列に結合されたダイオードを備えてもよい。図14では、3つの直列に結合されたダイオードが各トリガーダイオードデバイス1402および1402で利用されている。さらに、図10〜13を参照して上述したのと同様の方法で、オプションの保持電圧ダイオード1040を各電源供給ライン1050と各PNPトランジスタ1004のエミッタの間に設けることもできることに留意されたい。
[00138]ICの正常な動作中、トリガーダイオードデバイス1402はいかなる大きさの電流も通さず、したがって、SCR1002および1002はオフされている。さらに、ESD保護デバイス1400の各例示的な一連のトリガーダイオード1402および1402もICをパワーダウン動作モードで動作可能とする。つまり、この第5の実施形態は、パワーダウン対応であり、図13を参照して上述したのと同じ利点を有し、また同様の方法で動作する。図14の第5の実施形態はSCR間に共有のNウェルを有しているが、図13の第3の実施形態はNウェルを共有していないことに留意されたい。図14の共有のNウェル領域の利点は、いくらかの面積削減をもたらすよりコンパクトなレイアウトスタイルである。
[00139]このように、図10〜14に示された種々の例示的な実施形態をICの電源供給ラインのESD保護に利用することができ、完全にパワーダウン動作モードに対応している。つまり、一方の電源供給ラインがアースまでパワーダウンされている場合には、他方の電源供給ラインに対するESD保護は、例えば他方の電源供給ラインもアースに分路することによってそれを妨害することがない。
[00140]図10〜14のESD保護デバイスは、SCRの低い保持電圧により従来技術のNMOSによる解決法と比較して高いクランプ効率を有する。さらに、これらのESD保護デバイスのレイアウトは、SCRデバイスの高い許容パワー(許容電力)と電流密度により従来技術のNMOSによる解決法と比較して面積効率が良い。
[00141]本発明の教示に組み込まれる種々の実施形態がここに示され、詳細に説明されてきたが、当業者には、これらの教示をやはり組み込んだ、その他多くの変形された実施形態を容易に考案することが可能である。
集積回路内に含まれてESD保護を提供する従来技術のSCRの回路図である。 図1Aの従来技術の低電圧トリガーSCR(LVTSCR)デバイスの断面図である。 本発明のNMOSトリガーSCRESD保護デバイスの4つの例示的な回路図の実施形態を示す。 本発明のPMOSトリガーSCRESD保護デバイスの例示的な回路図を示す。 図2Aおよび2BのNMOSまたはPMOSトリガーSCRESD保護デバイスのSCRの第1の実施形態の断面図である。 図2AのNMOSトリガーSCRESD保護デバイスの第1の実施形態の上面図である。 図2BのPMOSトリガーSCRESD保護デバイスの第2の実施形態の上面図である。 図2Aおよび2BのNMOSまたはPMOSトリガーSCRESD保護デバイスのSCRの第2の実施形態の断面図である。 バックエンドバラストNMOSトリガーデバイスの断面図である。 バックエンドバラストNMOSトリガーデバイスを有するSCRESD保護デバイスの上面図である。 例えば電源供給ライン同士を結合する従来技術の回路を示す。 例えば電源供給ライン同士を結合する従来技術の回路を示す。 2つのNMOSトリガーデバイスを有する本発明のSCRESD保護デバイスの第1の実施形態の回路図である。 1つのNMOSトリガーデバイスを有する本発明のSCRESD保護デバイスの第2の実施形態の回路図である。 ダイオードトリガーデバイスを有する本発明のSCRESD保護デバイスの第3の実施形態の回路図である。 ダイオードトリガーデバイスを有する本発明のSCRESD保護デバイスの第4の実施形態の回路図である。 2つのダイオードトリガーデバイスを有する本発明のSCRESD保護デバイスの第5の実施形態の回路図である。

Claims (10)

  1. 集積回路の電源供給ライン(1050)を保護するための静電放電(ESD)保護デバイス(100)であって、
    第1の電源供給ライン(1050)および第2の電源供給ライン(1050)間に結合する第1のシリコン制御整流器(SCR)(1002)と、
    前記第1のSCRと逆並列に前記第1および第2の電源供給ライン間に結合する第2のSCR(1002)と、
    前記第1の電源供給ラインおよび前記第1のSCRの第1のトリガーゲート(1008)に結合する第1のトリガーデバイス(1020)と、
    前記第2の電源供給ラインおよび前記第2のSCRの第1のトリガーゲート(1008)に結合する第2のトリガーデバイス(1020)と
    を備える、ESD保護デバイス。
  2. 前記第1および第2のトリガーデバイスの各々が、前記第1および第2のSCRの第1のトリガーゲートにそれぞれ結合されたソース(1028)と前記第1および第2の電源供給ラインにそれぞれ結合するドレイン(1026)とを有するNMOSトランジスタを備える、請求項1に記載のESD保護デバイス。
  3. 前記第1および第2のトリガーデバイスの少なくとも一方がそれぞれ少なくとも1つのトリガーダイオード(1202)を備え、前記第1のトリガーデバイスの前記少なくとも1つのトリガーダイオードが前記第1の電源供給ラインから前記第1のSCRの第1のトリガーゲートへの順方向導通方向に結合するものであり、前記第2のトリガーデバイスの前記少なくとも1つのトリガーダイオードが前記第2の電源供給ラインから前記第2のSCRの第1のトリガーゲートへの順方向導通方向に結合するものである、請求項1に記載のESD保護デバイス。
  4. 前記第1の電源供給ラインから前記第1のSCRのアノードへの順方向導通方向に結合する少なくとも1つの第1の保持電圧ダイオード(1040)と、
    前記第2の電源供給ラインから前記第2のSCRのアノードへの順方向導通方向に結合する少なくとも1つの第2の保持電圧ダイオード(1040)と
    をさらに備える、請求項1に記載のESD保護デバイス。
  5. 集積回路の電源供給ライン(1050)を保護するための静電放電(ESD)保護デバイス(1100)であって、
    第1の電源供給ライン(1050)および第2の電源供給ライン(1050)間に結合する第1のシリコン制御整流器(SCR)(1002)と、
    前記第1のSCRと逆並列に前記第1および第2の電源供給ライン間に結合される第2のSCR(1002)と、
    前記第1および第2の電源供給ライン間に結合するトリガーデバイス(1020)であり、第1および第2のSCRの第1のトリガーゲート(1008)の各々に結合されたバルク端子(1024)を有する前記トリガーデバイスと
    を備える、ESD保護デバイス。
  6. 前記トリガーデバイスがNMOSトランジスタを備え、前記NMOSトランジスタが、
    第2の電源供給ラインに結合するソース(1028)と、
    第1の電源供給ラインに結合するドレイン(1026)と、
    アースに結合するゲート(1022)と
    を備える、請求項5に記載のESD保護デバイス。
  7. 前記第1の電源供給ラインから前記第1のSCRのアノードへの順方向導通方向に結合する少なくとも1つの第1の保持電圧ダイオード(1040)と、
    前記第2の電源供給ラインから前記第2のSCRのアノードへの順方向導通方向に結合する少なくとも1つの第2の保持電圧ダイオード(1040)と
    をさらに備える、請求項5に記載のESD保護デバイス。
  8. 集積回路の電源供給ライン(1050)を保護するための静電放電(ESD)保護デバイス(1300)であって、
    第1の電源供給ライン(1050)および第2の電源供給ライン(1050)間に結合する第1のシリコン制御整流器(SCR)(1002)と、
    前記第1のSCRと逆並列に前記第1および第2の電源供給ライン間に結合される第2のSCR(1002)と、
    前記第1の電源供給ラインに結合し、前記第1のSCRの第2のトリガーゲート(1010)に結合される第1のトリガーデバイス(1302)と、
    前記第2の電源供給ラインに結合し、前記第2のSCRの第2のトリガーゲート(1010)に結合される第2のトリガーデバイス(1302)と
    を備える、ESD保護デバイス。
  9. 前記第1のSCRの第1のトリガーゲートとアースの間に結合される第1の抵抗器(1030)と、前記第2のSCRの第1のトリガーゲートアースの間に結合される第2の抵抗器(1030)との少なくとも一方をさらに備える、請求項8に記載のESD保護デバイス。
  10. 前記第1および第2のトリガーデバイスの少なくとも一方が少なくとも1つのトリガーダイオードを備え、
    前記第1のトリガーデバイスの前記少なくとも1つのトリガーダイオードが前記第1のSCRの第2のトリガーゲートから前記第2の電源供給ラインへの順方向導通方向に結合するものであり、
    前記第2のトリガーデバイスの前記少なくとも1つのトリガーダイオードが前記第2のSCRの第2のトリガーゲートから前記第1の電源供給ラインへの順方向導通方向に結合するものである、請求項9に記載のESD保護デバイス。
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