JP4489530B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフボールに関する。詳細には、本発明は、コア、中間層及びカバーを備えた、マルチピースゴルフボールに関する。
ゴルフボールに対するゴルファーの最大の関心事は、飛行性能である。ゴルファーは特に、ドライバーでのショットにおける飛距離を重視する。ゴルファーはまた、ロングアイアン及びミドルアイアンでのショットにおける飛距離も重視する。
飛行性能向上を目的とした、ディンプルに関する種々の提案が、なされている。特開平4−347177号公報には、極めて密にディンプルが配置されたゴルフボールが開示されてる。特開昭62−192181号公報には、直径が大きなディンプルと直径が小さなディンプルとが組み合わされたディンプルパターンを備えたゴルフボールが開示されている。特開2002−186684公報には、サイズの大きなディンプルを備えたゴルフボールが開示されている。
ゴルファーは、ゴルフボールのスピン性能も重視する。バックスピンの速度が大きいと、ランが小さい。ゴルファーにとって、バックスピンのかかりやすいゴルフボールは、目標地点に静止させやすい。サイドスピンの速度が大きいと、ゴルフボールは曲がりやすい。ゴルファーにとって、サイドスピンのかかりやすいゴルフボールは、意図的に曲げやすい。スピン性能に優れたゴルフボールは、コントロール性能に優れている。上級ゴルファーは、特にショートアイアンでのショットにおけるコントロール性能を重視する。
上級ゴルファーにとっては、ゴルフボールを打撃したときのフィーリングも重要である。ゴルファーは、ソフトな打球感や、軽い打球感を好む。ゴルファーはまた、飛び出し方向のコントロールが容易なフィーリングを好む。
飛行性能、コントロール性能及びフィーリングの向上の観点から、種々の構造のゴルフボールが提案されている。例えば、特開平10−179795号公報には、コアと、アイオノマー樹脂からなる中間層と、ポリウレタンからなるカバーとを備えたゴルフボールが開示されている。
特開平4−347177号公報 特開昭62−192181号公報 特開2002−186684公報 特開平10−179795号公報
飛行性能の面では、高弾性なカバーが有利である。しかし、高弾性なカバーは、コントロール性能及びフィーリングを阻害しやすい。コントロール性能の面では、軟質なカバーが有利である。しかし、軟質なカバーは、飛行性能の面では不利である。ゴルファーのゴルフボールに対する要求は、近年ますますエスカレートしている。飛行性能、コントロール性能及びフィーリングの高次元でのバランスが、切望されている。本発明の目的は、飛行性能、コントロール性能及びフィーリングに優れたゴルフボールの提供にある。
本発明に係るゴルフボールは、球状のコアと、このコアの外側に位置する中間層と、この中間層の外側に位置するカバーとを備える。このカバーの厚みTcは、0.6mm以下である。このカバーの、ショアD型硬度計で測定された硬度Hcは、54以下である。このカバーの体積Vは、3.0cm以下である。このカバーにおける、厚みTc(mm)と硬度Hcと体積V(cm)との積は、90以下である。このゴルフボールは、その表面に互いに直径が異なる3種以上のディンプルを備える。仮想球の表面積に対するディンプルの合計面積の占有率は、75%以上である。全ディンプルが直径の大きい順に列べられたときの、上位10%のディンプルの平均直径Dxと下位10%のディンプルの平均直径Dnとの比(Dx/Dn)は、1.30以上である。このゴルフボールでは、全てのディンプルについての直径の標準偏差ηは、0.52以下である。
好ましくは、カバーにおける硬度Hcと体積V(cm)との積は、140以下である。
好ましくは、カバーの基材ポリマーの主成分は、熱可塑性ポリウレタンエラストマーである。好ましくは、中間層の基材ポリマーの主成分は、アイオノマー樹脂である。好ましくは、ゴルフボールは、中間層とカバーとの間に熱硬化性樹脂を基材ポリマーとする補強層を備える。この補強層の厚みは3μm以上50μm以下である。
好ましくは、全てのディンプルについての直径の平均値は、4.00mm以上である。好ましくは、このゴルフボールは、その表面に互いに直径が異なる5種以上のディンプルを備える。
ショートアイアンでのショットでは、ヘッドスピードが低いので、ゴルフボールの変形量は小さい。ショートアイアンでのショットでは、スピン速度は、主としてカバーの表面の材質に依存する。本発明に係るゴルフボールは硬度Hcが54以下であるカバーを備えているので、インパクトにおけるゴルフボールとクラブフェースとのスリップが抑制される。このゴルフボールでは、ショートアイアンでのショットにおけるスピン速度が大きい。このゴルフボールは、ショートアイアンでのショットにおけるコントロール性能に優れる。
ドライバーでのショットでは、カバーと共に、中間層及びコアも大きく変形する。硬度Hcが低いカバーは反発性能の点では不利であるが、このカバーは極めて薄いので、反発性能への悪影響は小さい。このゴルフボールは、空力特性に優れたディンプルパターンを備える。このゴルフボールでは、カバーが軟質であることの不利を、カバーが薄いこと及びディンプルが補う。このゴルフボールは、カバーが軟質であるにもかかわらず、ドライバーでのショットにおける飛行性能に優れている。
ロングアイアン及びミドルアイアンでのショットでは、スピン速度は、主としてカバーの変形挙動に依存する。このカバーの体積Vは小さいので、硬度Hcが小さいにもかかわらず、その変形量は小さい。このゴルフボールがロングアイアン又はミドルアイアンで打撃されたときのスピン速度は、小さい。小さなスピン速度は、大きな飛距離を招来する。このゴルフボールは、ロングアイアン及びミドルアイアンでのショットにおける飛行性能に優れる。
このゴルフボールは、厚みTc(mm)、硬度Hc及び体積V(cm)の積が90以下なので、ドライバーで打撃されたときに、クラブフェースに乗りやすく、かつ球離れがよい。クラブフェースへの乗りは、ゴルフボールの飛び出し方向の安定に寄与する。球離れがよいことにより、軽い打球感が得られる。このゴルフボールにより、優れたフィーリングが得られる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール2が示された一部切り欠き断面図である。このゴルフボール2は、球状のコア4と、このコア4を覆う中間層6と、この中間層6を覆う補強層8と、この補強層8を覆うカバー10とを備えている。カバー10の表面には、多数のディンプル12が形成されている。カバー10の表面のうちディンプル12以外の部分は、ランド14である。このゴルフボール2は、カバー10の外側にペイント層及びマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。
このゴルフボール2の直径は、40mmから45mmである。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされるとの観点から、直径は42.67mm以上が好ましい。空気抵抗抑制の観点から、直径は44mm以下が好ましく、42.80mm以下がより好ましい。このゴルフボール2の質量は、40g以上50g以下である。大きな慣性が得られるとの観点から、質量は44g以上が好ましく、45.00g以上がより好ましい。USGAの規格が満たされるとの観点から、質量は45.93g以下が好ましい。
コア4は通常、ゴム組成物が架橋されることで得られる。好ましい基材ゴムとして、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び天然ゴムが挙げられる。反発性能の観点から、ポリブタジエンが好ましい。ポリブタジエンと他のゴムとが併用される場合は、ポリブタジエンが主成分とされるのが好ましい。具体的には、全基材ゴムに占めるポリブタジエンの比率が50質量%以上、特には80質量%以上とされるのが好ましい。シス−1,4結合の比率が40%以上、特には80%以上であるポリブタジエンが特に好ましい。
コア4の架橋には、通常は共架橋剤が用いられる。反発性能の観点から好ましい共架橋剤は、炭素数が2から8であるα,β−不飽和カルボン酸の、1価又は2価の金属塩である。好ましい共架橋剤の具体例としては、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム、メタクリル酸亜鉛及びメタクリル酸マグネシウムが挙げられる。高い反発性能が得られるという理由から、アクリル酸亜鉛及びメタクリル酸亜鉛が特に好ましい。
共架橋剤として、炭素数が2から8であるα,β−不飽和カルボン酸と酸化金属とが配合されてもよい。両者はゴム組成物中で反応し、塩が得られる。この塩が、架橋反応に寄与する。好ましいα,β−不飽和カルボン酸としては、アクリル酸及びメタクリル酸が挙げられる。好ましい酸化金属としては、酸化亜鉛及び酸化マグネシウムが挙げられる。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、共架橋剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して10質量部以上が好ましく、15質量部以上がより好ましい。ソフトな打球感の観点から、共架橋剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して50質量部以下が好ましく、45質量部以下がより好ましい。
コア4に用いられるゴム組成物に、共架橋剤と共に有機過酸化物が配合されるのが好ましい。有機過酸化物は、架橋開始剤として機能する。有機過酸化物の配合により、ゴルフボール2の反発性能が高まる。好適な有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン及びジ−t−ブチルパーオキサイドが挙げられる。特に汎用性の高い有機過酸化物は、ジクミルパーオキサイドである。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、有機過酸化物の配合量は、基材ゴム100質量部に対して0.1質量部以上が好ましく、0.3質量部以上がより好ましく、0.5質量部以上が特に好ましい。ソフトな打球感の観点から、有機過酸化物の配合量は、基材ゴム100質量部に対して3.0質量部以下が好ましく、2.5質量部以下がより好ましい。
コア4に、比重調整等の目的で充填剤が配合されてもよい。好適な充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウムが例示される。充填剤として、高比重金属からなる粉末が配合されてもよい。高比重金属の具体例としては、タングステン及びモリブデンが挙げられる。充填剤の配合量は、コア4の意図した比重が達成されるように適宜決定される。特に好ましい充填剤は、酸化亜鉛である。酸化亜鉛は、単なる比重調整のみならず架橋助剤としても機能する。コア4には、硫黄、硫黄化合物、老化防止剤、着色剤、可塑剤、分散剤等の各種添加剤が、必要に応じて適量配合される。コア4に、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
コア4の圧縮変形量は、5.0mm以下が好ましく、4.5mm以下がより好ましく、4.0mm以下が特に好ましい。ゴルフボール2がドライバーで打撃されると、カバー10及び中間層6と共にコア4も大きく変形する。圧縮変形量が小さなコア4は、ドライバーでのショットにおける飛行性能に寄与する。圧縮変形量が過小なコア4は、ゴルフボール2の打球感を阻害する。打球感の観点から、圧縮変形量は1.5mm以上が好ましく、2.0mm以上が特に好ましい。
圧縮変形量の測定では、まずコア4が金属製の剛板の上に置かれる。次に、コア4に向かって金属製の円柱が徐々に降下する。この円柱の底面と剛板との間に挟まれたコア4は、変形する。コア4に98Nの初荷重がかかった状態から1274Nの終荷重がかかった状態までの円柱の移動距離が、圧縮変形量である。
コア4の直径は、25.0mm以上41.5mm以下が好ましい。コア4の質量は、25g以上42g以下が好ましい。コア4の架橋温度は、通常は140℃以上180℃以下である。コア4の架橋時間は、通常は10分以上60分以下である。コア4が2以上の層から形成されてもよい。コアと中間層との間に、ゴム組成物又は樹脂組成物からなる他の層が設けられてもよい。
中間層6には、熱可塑性樹脂組成物が好適に用いられる。この樹脂組成物の基材ポリマーとしては、アイオノマー樹脂、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー及び熱可塑性ポリスチレンエラストマーが挙げられる。特に、アイオノマー樹脂が好ましい。アイオノマー樹脂は、高弾性である。アイオノマー樹脂は、ドライバーでのショットにおける飛行性能に寄与する。
アイオノマー樹脂と他の樹脂とが併用されてもよい。併用される場合は、飛行性能の観点から、アイオノマー樹脂が基材ポリマーの主成分とされる。全基材ポリマーに占めるアイオノマー樹脂の比率は50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、85%以上が特に好ましい。
好ましくは、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸との共重合体におけるカルボン酸の一部が金属イオンで中和されたアイオノマー樹脂が用いられる。好ましいα−オレフィンは、エチレン及びプロピレンである。好ましいα,β−不飽和カルボン酸は、アクリル酸及びメタクリル酸である。中和のための金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、亜鉛イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン及びネオジムイオンが例示される。中和が、2種以上の金属イオンでなされてもよい。ゴルフボール2の反発性能及び耐久性の観点から特に好適な金属イオンは、ナトリウムイオン、亜鉛イオン、リチウムイオン及びマグネシウムイオンである。
アイオノマー樹脂の具体例としては、三井デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1555」、「ハイミラン1557」、「ハイミラン1605」、「ハイミラン1706」、「ハイミラン1707」、「ハイミランAM7311」、「ハイミランAM7315」、「ハイミランAM7317」、「ハイミランAM7318」及び「ハイミランMK7320」;デュポン社の商品名「サーリン7930」、「サーリン7940」、「サーリン8140」、「サーリン8940」、「サーリン8945」、「サーリン9120」、「サーリン9910」及び「サーリン9945」;並びにエクソン社の商品名「IOTEK7010」、「IOTEK7030」、「IOTEK8000」及び「IOTEK8030」が挙げられる。
中間層6の樹脂組成物に、比重調整等の目的で充填剤が配合されてもよい。好適な充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウムが例示される。充填剤として、高比重金属からなる粉末が配合されてもよい。高比重金属の具体例としては、タングステン及びモリブデンが挙げられる。充填剤の配合量は、中間層6の意図した比重が達成されるように適宜決定される。中間層6に、着色剤、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
ドライバーでのショットにおける飛行性能の観点から、中間層6の硬度Hmは、55以上が好ましく、58以上がより好ましく、60以上が特に好ましい。硬度Hmが極端に大きいと、ゴルフボール2が打撃されたときに良好なフィーリングが得られにくい。この観点から、硬度Hmは72以下が好ましく、70以下がより好ましく、68以下が特に好ましい。
本発明では、「ASTM−D 2240−68」の規定に準拠して、中間層6の硬度Hm及びカバー10の硬度Hcが測定される。測定には、スプリング式硬度計ショアD型が取り付けられた自動ゴム硬度計(高分子計器社の商品名「LA1」)が用いられる。測定には、熱プレスで成形された、中間層6(又はカバー10)と同一の材料からなる、厚みが約2mmであるシートが用いられる。測定に先立ち、シートは23℃の温度下に2週間保管される。測定時には、3枚のシートが重ね合わされる。
ドライバーでのショットにおける飛行性能の観点から、中間層6の厚みTmは、0.3mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましく、0.7mm以上が特に好ましい。厚みTmが過大であると、ゴルフボール2が打撃されたときに良好なフィーリングが得られにくい。この観点から、厚みTmは2.5mm以下が好ましく、2.0mm以下がより好ましい。
中間層6と、補強層8又はカバー10との密着の観点から、中間層6の表面に処理が施され、その粗度が高められることが好ましい。処理の具体例としては、ブラッシング、研磨等が挙げられる。
補強層8は、中間層6とカバー10との間に介在している。後述されるように、このゴルフボール2のカバー10は極めて薄い。薄いカバー10がクラブフェースのエッジで打撃されると、シワが生じやすい。シワは、カバー10が中間層6に対してずれることで生じる。補強層8は、中間層6に対するカバー10のズレを防止する。補強層8の存在により、シワが抑制される。補強層8は、中間層6と堅固に密着し、カバー10とも堅固に密着する。この補強層8により、カバー10の破壊が抑制される。補強層8を備えたゴルフボール2は、耐久性に優れる。
補強層8の基材ポリマーには、二液硬化型熱硬化性樹脂が好適に用いられる。二液硬化型熱硬化性樹脂の具体例としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル系樹脂及びセルロース系樹脂が挙げられる。補強層8の機械特性(例えば破断強度)及び耐久性の観点から、二液硬化型エポキシ樹脂及び二液硬化型ウレタン樹脂が好ましい。
二液硬化型エポキシ樹脂は、エポキシ樹脂がポリアミド系硬化剤で硬化されることで得られる。二液硬化型エポキシ樹脂に用いられるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂及びビスフェノールAD型エポキシ樹脂が例示される。ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、ビスフェノールAとエピクロルヒドリン等のエポキシ基含有化合物との反応によって得られる。ビスフェノールF型エポキシ樹脂は、ビスフェノールFとエポキシ基含有化合物との反応によって得られる。ビスフェノールAD型エポキシ樹脂は、ビスフェノールADとエポキシ基含有化合物との反応によって得られる。柔軟性、耐薬品性、耐熱性及び強靭性のバランスの観点から、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましい。
ポリアミド系硬化剤は、複数のアミノ基と、1個以上のアミド基を有する。このアミノ基が、エポキシ基と反応し得る。ポリアミド系硬化剤の具体例としては、ポリアミドアミン硬化剤及びその変性物が挙げられる。ポリアミドアミン硬化剤は、重合脂肪酸とポリアミンとの縮合反応によって得られる。典型的な重合脂肪酸は、リノール酸、リノレイン酸等の不飽和脂肪酸を多く含む天然脂肪酸類が触媒存在下で加熱されて合成されることで得られる。不飽和脂肪酸の具体例としては、トール油、大豆油、亜麻仁油及び魚油が挙げられる。ダイマー分が90質量%以上であり、トリマー分が10質量%以下であり、且つ水素添加された重合脂肪酸が好ましい。好ましいポリアミンとしては、ポリエチレンジアミン、ポリオキシアルキレンジアミン及びそれらの誘導体が例示される。
エポキシ樹脂とポリアミド系硬化剤との混合において、エポキシ樹脂のエポキシ等量とポリアミド系硬化剤のアミン活性水素等量との比は、1.0/1.4以上1.0/1.0以下が好ましい。
二液硬化型ウレタン樹脂は、主剤と硬化剤との反応によって得られる。ポリオール成分を含有する主剤とポリイソシアネート又はその誘導体を含有する硬化剤との反応によって得られる二液硬化型ウレタン樹脂や、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを含有する主剤と活性水素を有する硬化剤との反応によって得られる二液硬化型ウレタン樹脂が用いられうる。特に、ポリオール成分を含有する主剤とポリイソシアネート又はその誘導体を含有する硬化剤との反応によって得られる二液硬化型ウレタン樹脂が好ましい。
主剤のポリオール成分としてウレタンポリオールが用いられることが、好ましい。ウレタンポリオールは、ウレタン結合と、少なくとも2以上のヒドロキシル基を有する。好ましくは、ウレタンポリオールは、その末端にヒドロキシル基を有する。ウレタンポリオールは、ポリオール成分のヒドロキシル基がポリイソシアネートのイソシアネート基に対してモル比で過剰になるような割合で、ポリオールとポリイソシアネートとが反応させられることによって得られうる。
ウレタンポリオールの製造に使用されるポリオールは、複数のヒドロキシル基を有する。重量平均分子量が50以上2000以下、特には100以上1000以下のポリオールが好ましい。低分子量のポリオールとして、ジオール及びトリオールが挙げられる。ジオールの具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール及び1,6−ヘキサンジオールが挙げられる。トリオールの具体例としては、トリメチロールプロパン及びヘキサントリオールが挙げられる。高分子量のポリオールとして、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)及びポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)のようなポリエーテルポリオール;ポリエチレンアジぺート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)及びポリヘキサメチレンアジペート(PHMA)のような縮合系ポリエステルポリオール;ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)のようなラクトン系ポリエステルポリオール;ポリヘキサメチレンカーボネートのようなポリカーボネートポリオール;並びにアクリルポリオールが挙げられる。2種以上のポリオールが併用されてもよい。
ウレタンポリオールの製造に使用されるポリイソシアネートは、複数のイソシアネート基を有する。ポリイソシアネートの具体例としては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、3,3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)及びパラフェニレンジイソシアネート(PPDI)のような芳香族ポリイソシアネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、水素添加キシリレンジイソシアネート(H6XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)のような脂環式ポリイソシアネート;並びに脂肪族ポリイソシアネートが挙げられる。2以上のポリイソシアネートが併用されてもよい。耐候性の観点から、TMXDI、XDI、HDI、H6XDI、IPDI及びH12MDIが好ましい。
ウレタンポリオール生成のためのポリオールとポリイソシアネートとの反応では、既知の触媒が用いられうる。典型的な触媒は、ジブチル錫ジラウリレートである。
補強層8の強度の観点から、ウレタンポリオールに含まれるウレタン結合の比率は0.1mmol/g以上が好ましい。補強層8のカバーへの追従性の観点から、ウレタンポリオールに含まれるウレタン結合の比率は5mmol/g以下が好ましい。ウレタン結合の比率は、原料となるポリオールの分子量の調整及びポリオールとポリイソシアネートとの配合比率の調整により調整されうる。
主剤と硬化剤との反応に要する時間が短いとの観点から、ウレタンポリオールの重量平均分子量は4000以上が好ましく、4500以上がより好ましい。補強層8の密着性の観点から、ウレタンポリオールの重量平均分子量は10000以下が好ましく、9000以下がより好ましい。
補強層8の密着性の観点から、ウレタンポリオールの水酸基価(mgKOH/g)は15以上が好ましく、73以上がより好ましい。主剤と硬化剤との反応に要する時間が短いとの観点から、ウレタンポリオールの水酸基価は130以下が好ましく、120以下がより好ましい。
主剤が、ウレタンポリオールとともに、ウレタン結合を有さないポリオールを含有してもよい。ウレタンポリオールの原料である前述のポリオールが、主剤に用いられうる。ウレタンポリオールと相溶可能なポリオールが好ましい。主剤と硬化剤との反応に要する時間が短いとの観点から、主剤におけるウレタンポリオールの比率は、固形分換算で、50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。理想的には、この比率は100質量%である。
硬化剤は、ポリイソシアネート又はその誘導体を含有する。ウレタンポリオールの原料である前述のポリイソシアネートが、硬化剤に用いられうる。
補強層8が、着色剤(典型的には二酸化チタン)、リン酸系安定剤、酸化防止剤、光安定剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、ブロッキング防止剤等の添加剤を含んでもよい。添加剤は、二液硬化型熱硬化性樹脂の主剤に添加されてもよく、硬化剤に添加されてもよい。
補強層8は、主剤及び硬化剤が溶剤に溶解又は分散した液が、中間層6の表面に塗布されることで得られる。作業性の観点から、スプレーガンによる塗布が好ましい。塗布後に溶剤が揮発し、主剤と硬化剤とが反応して、補強層8が形成される。好ましい溶剤としては、トルエン、イソプロピルアルコール、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチルベンゼン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、イソブチルアルコール及び酢酸エチルが例示される。
シワの抑制の観点から、補強層8の厚みは3μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましい。補強層8が容易に形成されるとの観点から、厚みは300μm以下、さらには100μm以下、さらには50μm以下、さらには20μm以下が好ましい。厚みは、ゴルフボール2の断面がマイクロスコープで観察されることで測定される。粗面処理により中間層6の表面が凹凸を備える場合は、凸部の直上で厚みが測定される。
補強層8の鉛筆硬度は、4B以上が好ましい。この補強層8は、クラブフェースのエッジで打撃されたときのカバー10のズレを防止し、シワを抑制する。この観点から、鉛筆硬度は3B以上がより好ましく、B以上がより好ましい。鉛筆硬度が高すぎると、クラブフェースのエッジで打撃されたときに補強層8がカバー10に追従しにくい。追従が不十分な場合は、補強層8が切断され、シワが発生する。シワ抑制の観点から、鉛筆硬度は3H以下が好ましく、2H以下がより好ましい。鉛筆硬度は、「JIS K5400」の規格に準拠して測定される。
中間層6とカバー10とが十分に密着しており、シワが生じにくい場合は、補強層8が設けられなくてもよい。
カバー10には、熱可塑性樹脂組成物が好適に用いられる。この樹脂組成物の基材ポリマーとしては、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー、熱可塑性ポリスチレンエラストマー及びアイオノマー樹脂が挙げられる。特に、熱可塑性ポリウレタンエラストマーが好ましい。熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、軟質である。熱可塑性ポリウレタンエラストマーからなるカバー10を備えたゴルフボール2がショートアイアンで打撃されたときのスピン速度は、大きい。熱可塑性ポリウレタンエラストマーからなるカバー10は、ショートアイアンでのショットにおけるコントロール性能に寄与する。熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、カバー10の耐擦傷性能にも寄与する。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーと他の樹脂とが併用されてもよい。併用される場合は、コントロール性能の観点から、熱可塑性ポリウレタンエラストマーが基材ポリマーの主成分とされる。全基材ポリマーに占める熱可塑性ポリウレタンエラストマーの比率は50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、85質量%以上が特に好ましい。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、ハードセグメントとしてのポリウレタン成分と、ソフトセグメントとしてのポリエステル成分又はポリエーテル成分とを含む。ポリウレタン成分の硬化剤としては、脂環式ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート及び脂肪族ジイソシアネートが例示される。特に、脂環式ジイソシアネートが好ましい。脂環式ジイソシアネートは主鎖に二重結合を有さないので、カバー10の黄変が抑制される。しかも、脂環式ジイソシアネートは強度に優れるので、カバー10の傷つきが抑制される。2種以上のジイソシアネートが併用されてもよい。
脂環式ジイソシアネートとしては、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(HXDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)及びトランス−1,4−シクロヘキサンジイソシアネート(CHDI)が例示される。汎用性及び加工性の観点から、H12MDIが好ましい。
芳香族ジイソシアネートとしては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及びトルエンジイソシアネート(TDI)が例示される。脂肪族ジイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)が例示される。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーの具体例としては、BASFジャパン社の商品名「エラストランXNY90A」、商品名「エラストランXNY97A」、商品名「エラストランXNY585」及び商品名「エラストランXKP016N」;並びに大日精化工業社の商品名「レザミンP4585LS」及び商品名「レザミンPS62490」が挙げられる。
カバー10には、必要に応じ、二酸化チタンのような着色剤、硫酸バリウムのような充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等が、適量配合される。比重調整の目的で、カバー10にタングステン、モリブデン等の高比重金属の粉末が配合されてもよい。
カバー10の硬度Hcは、54以下である。軟質なカバー10が採用されることにより、ショートアイアンでのショットにおける良好なコントロール性能が達成されうる。コントロール性能の観点から、硬度Hcは50以下、さらには47以下、さらには42以下が好ましい。硬度が過小であるとドライバー、ロングアイアン及びミドルアイアンでのショットにおける飛行性能が不十分となる。この観点から、硬度は20以上、さらには28以上、さらには33以上が好ましい。
カバー10の厚みTcは、0.6mm以下である。前述のように、カバー10は低硬度である。低硬度なカバー10は、ゴルフボール2の反発係数の面では不利である。ドライバーでのショットでは、ゴルフボール2の中間層6及びコア4も大きく変形する。厚みTcが0.6mm以下に設定されることにより、カバー10が低硬度であっても、ドライバーでのショットにおける反発係数にカバー10が大幅な悪影響を与えない。
飛行性能の観点から、厚みTcは0.5mm以下がより好ましく、0.4mm以下がより好ましい。厚みTcが過小であると、カバー10の成形に困難を伴う。この観点から、厚みTcは0.1mm以上が好ましく、0.2mm以上がより好ましい。
カバー10の体積Vは、3.0cm以下である。ゴルフボール2がロングアイアン又はミドルアイアンで打撃されたときのスピン速度は、主としてカバー10の変形挙動に依存する。カバー10の体積Vが3.0cm以下に設定されることで、硬度Hcが小さいにもかかわらず、カバー10の変形量が抑制される。このゴルフボール2がロングアイアン又はミドルアイアンで打撃されたときのスピン速度は小さい。小さなスピン速度は、大きな飛距離を招来する。このゴルフボール2は、ロングアイアン及びミドルアイアンでのショットにおける飛行性能に優れる。
飛行性能の観点から、体積Vは2.7cm以下が好ましく、2.4cm以下がより好ましく、2.2cm以下が特に好ましい。体積Vが過小であると、カバー10の成形に困難を伴う。この観点から、体積Vは0.3cm以上が好ましく、1.0cm以上がより好ましい。
このゴルフボール2では、厚みTc(mm)、硬度Hc及び体積V(cm)の積(Tc * Hc * V)は90以下である。このゴルフボール2は、ドライバーで打撃されたときに、クラブフェースに乗りやすく、かつ球離れがよい。クラブフェースへの乗りは、ゴルフボール2の飛び出し方向の安定に寄与する。球離れがよいことにより、軽い打球感が得られる。このゴルフボール2は、フィーリングに優れている。
フィーリングの観点から、積(Tc * Hc * V)は85以下が好ましく、82以下がより好ましく、60以下が特に好ましい。積(Tc * Hc * V)は、通常は1.0以上である。
フィーリングの観点から、硬度Hc及び体積V(cm)の積(Hc * V)は140以下が好ましく、115以下がより好ましい。積(Hc * V)は、通常は10以上である。
図2は図1のゴルフボール2が示された拡大平面図であり、図3は図2のゴルフボール2が示された正面図であり、図4は図2のゴルフボール2が示された底面図である。図2から図4から明らかなように、全てのディンプル12の平面形状は円形である。図2及び図4では、符号AからGによってディンプル12の種類が示されている。このゴルフボール2は、直径が4.65mmであるディンプルAと、直径が4.45mmであるディンプルBと、直径が4.25mmであるディンプルCと、直径が4.05mmであるディンプルDと、直径が3.95mmであるディンプルEと、直径が2.80mmであるディンプルFと、直径が2.65mmであるディンプルGとを備えている。互いに直径が異なる複数種のディンプル12が組み合わされることにより、空気の流れがよく乱され、抗力が低減される。抗力低減の観点から、3種以上のディンプル12が設けられる必要がある。好ましくは、5種以上、さらには6種以上、特には7種以上のディンプル12が設けられる。金型製作の容易の観点から、ディンプル12の種類は20種以下が好ましい。図2から図4に示されたゴルフボール2は、AからGの7種のディンプル12を備えている。
設計上の直径が同一であるディンプル12同士であっても、製造上の誤差により、直径の実測値が多少異なる場合がある。本発明では、設計値との差が0.05mm未満である直径を備えたディンプル同士は、同一種類と見なされる。
図2から図4に示されたゴルフボール2では、ディンプルAの個数は42個であり、ディンプルBの個数は66個であり、ディンプルCの個数は72個であり、ディンプルDの個数は126個であり、ディンプルEの個数は12個であり、ディンプルFの個数は3個であり、ディンプルGの個数は12個である。このゴルフボール2のディンプル12の総数は、333個である。
図5は、図1のゴルフボール2の一部が示された拡大断面図である。この図には、ディンプル12の最深箇所P及びゴルフボール2の中心を通過する面に沿った断面が示されている。図5における上下方向は、ディンプル12の深さ方向である。深さ方向は、ディンプル12の面積重心からゴルフボール2の中心へ向かう方向である。図5において二点鎖線16で示されているのは、仮想球である。仮想球16の表面は、ディンプル12が存在しないと仮定されたときのゴルフボール2の表面である。ディンプル12は、仮想球16から凹陥している。ランド14は、仮想球16と一致している。
図5において両矢印Diで示されているのは、ディンプル12の直径である。この直径Diは、ディンプル12の両側に共通の接線Tが画かれたときの、一方の接点Edと他方の接点Edとの距離である。接点Edは、ディンプル12のエッジでもある。エッジEdは、ディンプル12の輪郭を画定する。直径Diは、2.00mm以上6.0mm以下が好ましい。直径Diが上記範囲未満であると、ディンプル効果が得られにくい。この観点から、直径Diは2.20mm以上がより好ましく、2.40mm以上が特に好ましい。直径Diが上記範囲を超えると、実質的に球であるというゴルフボール2の本来的特徴が損なわれる。この観点から、直径Diは5.8mm以下がより好ましく、5.6mm以下が特に好ましい。
全てのディンプル12についての直径Diの平均値Daは、4.00mm以上が好ましい。平均値Daが4.00mm以上であるディンプルパターンは、よりよく空気の流れを乱す。この観点から、平均値Daは4.10mm以上がより好ましく、4.15mm以上が特に好ましい。平均値Daが大きすぎると、実質的に球であるというゴルフボール2の本来的特徴が損なわれる。この観点から、平均値Daは5.00mm以下が好ましく、4.95mm以下がより好ましい。図2から図4に示されたゴルフボール2の平均値Daは、下記数式によって算出される。
Da = (4.65 * 42 + 4.45 * 66 + 4.25 * 72 + 4.05 * 126 + 3.95 * 12 + 2.80 * 3 +
2.65 * 12) / 333
このゴルフボール2の平均値Daは、4.18mmである。
本発明では、全てのディンプル12がその直径Diの大きい順に並べられたときの上位10%のディンプル12の平均直径は、Dx(mm)で表される。図2から図4に示されたゴルフボール2のディンプル12の総数は333個なので、このゴルフボール2では、上位33個のディンプル12の平均直径がDx(mm)で表される。前述のように、このゴルフボール2は直径Diが4.65mmであるディンプルAを42個備えている。ディンプルAのうちの33個が、「上位10%のディンプル」に相当する。このゴルフボール2では、Dxは4.65mmである。
本発明では、全てのディンプル12がその直径Diの大きい順に並べられたときの下位10%のディンプル12の平均直径は、Dn(mm)で表される。図2から図4に示されたゴルフボール2のディンプル12の総数は333個なので、このゴルフボール2では、下位33個のディンプル12の平均直径がDn(mm)で表される。前述のように、このゴルフボール2は直径Diが2.65mmであるディンプルGを6個備えており、直径Diが2.80mmであるディンプルFを3個備えており、直径Diが3.95mmであるディンプルEを12個備えており、直径Diが4.05mmであるディンプルDを126個備えている。ディンプルG、ディンプルF及びディンプルEは、「下位10%のディンプル」に相当する。ディンプルDのうちの6個もまた、「下位10%のディンプル」に相当する。このゴルフボール2のDnは、下記数式によって算出される。
Dn = (2.65 * 12 + 2.80 * 3 + 3.95 * 12 + 4.05 * 6) / 33
このゴルフボール2では、Dnは3.39mmである。
本発明では、Dx/Dnは1.30以上である。換言すれば、このディンプルパターンでは、上位のディンプル12と下位のディンプル12との直径差が大きい。このディンプルパターンは、変化に富んでいる。このディンプルパターンは、抗力を低減させると推測される。このディンプルパターンは、空力特性に優れる。このゴルフボール2では、カバー10が軟質であるにもかかわらず、ドライバーで打撃されたときに大きな飛距離が得られる。飛行性能の観点から、Dx/Dnは1.33以上がより好ましく、1.36以上が特に好ましい。Dxが大きすぎると、実質的に球であるというゴルフボール2の本来的特徴が損なわれる。一方、Dnが小さすぎると、下位10%のディンプル12によるディンプル効果が不足する。Dxは3.5mm以上6.0mm以下が好ましく、Dnは2.0mm以上4.0mm以下が好ましい。Dx/Dnは3.00以下が好ましく、2.64以下がより好ましい。図2から図4に示されたゴルフボール2のDx/Dnは、1.37である。
全てのディンプル12についての直径Diの標準偏差ηは、0.52以下である。換言すれば、このゴルフボール2では、ディンプル12の直径の度数分布のバラツキが少ない。Dx/Dnが1.30以上であるにもかかわらず標準偏差ηが小さなディンプルパターンは、大きな揚力を発生させると推測される。このディンプルパターンは、空力特性に優れる。このゴルフボール2では、カバー10が軟質であるにもかかわらず、ドライバーで打撃されたときに大きな飛距離が得られる。飛行性能の観点から、標準偏差ηは0.45以下がより好ましく、0.40以下が特に好ましい。標準偏差ηが小さすぎると抗力低減が不十分となるので、標準偏差ηは0.15以上が好ましく、0.20以上が特に好ましい。図2から図4に示されたゴルフボール2の直径Diの平均値Daは前述のように4.18なので、このゴルフボール2の標準偏差ηは下記数式によって算出される。
η = (((4.65 - 4.18) * 42 + (4.45 - 4.18) * 66 + (4.25 - 4.18) * 72 +
(4.05 - 4.18) * 126 + (3.95-4.18) * 12 + (2.80-4.18) * 3 +
(2.65-4.18) * 12) / 333)1/2
このゴルフボール2の標準偏差ηは、0.39である。
ディンプル12の面積sは、無限遠からゴルフボール2の中心を見た場合の、エッジラインに囲まれた領域の面積(すなわち平面形状の面積)である。面積sは、下記数式によって算出される。
s = (Di / 2) * π
図2から図4に示されたゴルフボール2では、ディンプルAの面積は16.98mmであり、ディンプルBの面積は15.55mmであり、ディンプルCの面積は14.19mmであり、ディンプルDの面積は12.88mmであり、ディンプルEの面積は12.25mmであり、ディンプルFの面積は6.16mmであり、ディンプルGの面積は5.52mmである。
本発明では、全てのディンプル12の面積sの合計が仮想球16の表面積に占める比率は、占有率と称される。十分なディンプル効果が得られるとの観点から、占有率は75%以上が好ましく、77%以上がより好ましく、79%以上が特に好ましい。通常占有率は、90%以下である。図2から図4に示されたゴルフボール2では、ディンプル12の合計面積は4616.1mmである。このゴルフボール2の仮想球16の表面積は5728.0mmなので、占有率は80.6%である。
図5において、接線Tと最深箇所Pとの距離は、ディンプル12の深さである。深さは、0.05mm以上0.60mm以下が好ましい。深さが上記範囲未満であると、ホップする弾道となることがある。この観点から、深さは0.08mm以上がより好ましく、0.10mm以上が特に好ましい。深さが上記範囲を超えると、ドロップする弾道となることがある。この観点から、深さは0.45mm以下がより好ましく、0.40mm以下が特に好ましい。
本発明において「ディンプルの容積」とは、ディンプル12の輪郭を含む平面とディンプル12の表面とに囲まれた部分の容積を意味する。ディンプル12の総容積は、250mm以上400mm以下が好ましい。総容積が上記範囲未満であると、ホップする弾道となることがある。この観点から、総容積は260mm以上がより好ましく、270mm以上が特に好ましい。総容積が上記範囲を超えると、ドロップする弾道となるおそれがある。この観点から、総容積は390mm以下がより好ましく、380mm以下が特に好ましい。
ディンプル12の総数は、200個以上500個以下が好ましい。総数が上記範囲未満であると、ディンプル効果が得られにくい。この観点から、総数は240個以上がより好ましく、260個以上が特に好ましい。総数が上記範囲を超えると、個々のディンプル12のサイズが小さいことに起因してディンプル効果が得られにくい。この観点から、総数は480個以下がより好ましく、460個以下が特に好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
100質量部のポリブタジエン(JSR社の商品名「BR−730」)、35質量部のアクリル酸亜鉛、適量の酸化亜鉛、0.7質量部のビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィド及び0.9質量部のジクミルパーオキサイドを混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、170℃の温度下で15分間加熱して、直径が38.5mmであるコアを得た。このコアの質量は、34.9gであった。
50質量部のアイオノマー樹脂(前述のハイミラン1605)、50質量部の他のアイオノマー樹脂(前述のサーリン9945)、4質量部の二酸化チタン及び0.1質量部の着色剤(ウルトラマリンブルー)を二軸押出機で混練し、樹脂組成物を得た。この樹脂組成物を射出成形法にてコアの周りに被覆し、中間層を得た。この中間層の硬度Hmは、63であった。
二液硬化型エポキシ樹脂を基材ポリマーとする塗料組成物(神東塗料社の商品名「ポリン750LE)を調製した。この塗料組成物の主剤液は、30質量部のビスフェノールA型固形エポキシ樹脂と、70質量部の溶剤とからなる。この塗料組成物の硬化剤液は、40質量部の変性ポリアミドアミンと、55質量部の溶剤と、5質量部の酸化チタンとからなる。主剤液と硬化剤液との質量比は、1/1である。この塗料組成物を中間層の表面にスプレーガンで塗布し、40℃雰囲気下で24時間保持して、補強層を得た。
二軸押出機で、下記表1に示されるタイプdの樹脂組成物を得た。この樹脂組成物から、圧縮成形法にて、ハーフシェルを得た。このハーフシェル2枚で、コア、中間層及び補強層からなる球体を被覆し、共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなり、キャビティ面に多数の突起を備えた金型に投入して、圧縮成形法にてカバーを得た。カバーの成形と同時に、突起の形状が反転した形状を有するディンプルが形成された。このカバーの周りにペイント層を形成して、実施例1のゴルフボールを得た。このゴルフボールの直径は、42.7mmであった。このゴルフボールのディンプル仕様は、下記の表2及び表4に示されたタイプIである。
[実施例2から13及び比較例1から7]
実施例1と同様の製造方法で、下記の表5から表7に示される仕様を備えたゴルフボールを得た。カバーの仕様が表1に示されており、ディンプルの仕様が表2から表4に示されている。実施例4の補強層には、二液硬化型ウレタン樹脂を基材ポリマーとする塗料組成物が用いられた。この塗料組成物の生成では、まず、116質量部のPTMG及び16質量部の1,2,6−ヘキサントリオールを120質量部の溶剤(トルエンとメチルエチルケトンとの混合液)に溶解した。この液に、その濃度が0.1質量%となるように、ジブチル錫ジラウリレートを添加した。この液を80℃に保持しながら、48質量部のイソホロンジイソシアネートを滴下して、ウレタンポリオールを含有する主剤液を得た。このウレタンポリオールの固形分は60質量%であり、水酸基価は87mgKOH/gであり、重量平均分子量は7850であった。この主剤液と、イソホロンジイソシアネート(住友バイエルウレタン社製)を含有する硬化剤液とを、NCO/OHがモル比で1.2となるように混合した。この液に、光安定剤(三共社の商品名「サノールLS770」)、紫外線吸収剤(チバガイギー社の商品名「チヌビン900」)及び蛍光増白剤(チバガイギー社の商品名「ユビテックスOB」)を添加して、塗料組成物を調製した。ウレタン樹脂成分100質量部に対する添加量は、光安定剤が2質量部であり、紫外線吸収剤が2質量部であり、蛍光増白剤が0.2質量部である。
[ドライバーでのショット]
ゴルフラボラトリー社のスイングマシンに、メタルヘッドを備えたドライバーを装着した。ヘッド速度が50m/secとなるようにマシン条件を設定し、ゴルフボールを打撃して、打撃直後のボール速度と、飛距離(発射地点から静止地点までの距離)とを測定した。10回の測定の平均値が、下記の表5から表7に示されている。
[ミドルアイアンでのショット]
上記スイングマシンに、5番アイアンを装着した。ヘッド速度が41m/secとなるようにマシン条件を設定し、ゴルフボールを打撃して、打撃直後のスピン速度と飛距離とを測定した。10回の測定の平均値が、下記の表5から表7に示されている。
[ショートアイアンでのショット]
上記スイングマシンに、アプローチウエッジを装着した。ヘッド速度が21m/secとなるようにマシン条件を設定し、ゴルフボールを打撃して、打撃直後のスピン速度を測定した。10回の測定の平均値が、下記の表5から表7に示されている。
[フィーリングの評価]
上級ゴルファーに、ドライバーでゴルフボールを打撃させた。このゴルファーに、下記の基準によりフィーリングをAからDの4段階に格付けさせた。
A:極めて良好
B:良好
C:やや不良
D:不良
この結果が、下記の表5から表7に示されている。
[シワ発生の程度の評価]
上記スイングマシンに、ピッチングウエッジを装着した。クラブヘッドのリーディングエッジでゴルフボールが打撃されるようにマシンの高さを調整した。ヘッド速度が37m/secとなるようにマシン条件を設定し、ゴルフボールを打撃した。ゴルフボールの表面を目視観察し、下記の基準によりシワの程度をAからDの4段階に格付けした。
A:シワがほとんど生じていない。
B:軽微なシワが生じている。
C:大きなシワが生じている。
D:大きなシワが生じ、中間層が露出している。
この結果が、下記の表4及び表5に示されている。
[破壊試験]
ゴルフボールを45m/sの速度で、繰り返し金属板に衝突させた。6個のゴルフボールについて試験を行った。実施例5では、衝突回数が50回以下で、すべてのゴルフボールが破壊した。実施例1から4及び6から13並びに比較例1から7では、衝突回数が150回以下で破壊したゴルフボールはなかった。
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表5から表7から明らかなように、実施例のゴルフボールは、ドライバー及びミドルアイアンでのショットにおける飛行性能、ショートアイアンでのショットにおけるスピン性能並びにフィーリングに優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るゴルフボールは、ゴルフ競技での使用に特に適している。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された一部切り欠き断面図である。 図2は、図1のゴルフボールが示された拡大平面図である。 図3は、図2のゴルフボールが示された正面図である。 図4は、図2のゴルフボールが示された底面図である。 図5は、図1のゴルフボールの一部が示された拡大断面図である。 図6は、本発明の実施例11に係るゴルフボールが示された平面図である。 図7は、図6のゴルフボールが示された正面図である。 図8は、本発明の実施例12に係るゴルフボールが示された平面図である。 図9は、図8のゴルフボールが示された正面図である。 図10は、図8のゴルフボールが示された底面図である。 図11は、本発明の実施例13に係るゴルフボールが示された平面図である。 図12は、図11のゴルフボールが示された正面図である。 図13は、比較例4に係るゴルフボールが示された平面図である。 図14は、図13のゴルフボールが示された正面図である。 図15は、比較例5に係るゴルフボールが示された平面図である。 図16は、図15のゴルフボールが示された正面図である。 図17は、図15のゴルフボールが示された底面図である。 図18は、比較例6に係るゴルフボールが示された平面図である。 図19は、図18のゴルフボールが示された正面図である。 図20は、比較例7に係るゴルフボールが示された平面図である。 図21は、図20のゴルフボールが示された正面図である。
符号の説明
2・・・ゴルフボール
4・・・コア
6・・・中間層
8・・・補強層
10・・・カバー
12・・・ディンプル
14・・・ランド
16・・・仮想球
A・・・ディンプルA
B・・・ディンプルB
C・・・ディンプルC
D・・・ディンプルD
E・・・ディンプルE
F・・・ディンプルF
G・・・ディンプルG
Ed・・・エッジ

Claims (5)

  1. 球状のコアと、このコアの外側に位置する中間層と、この中間層の外側に位置するカバーと、この中間層とカバーとの間に位置する補強層とを備えており、
    このカバーの厚みTcが0.6mm以下であり、
    このカバーの、ショアD型硬度計で測定された硬度Hcが54以下であり、
    このカバーの体積Vが3.0cm以下であり、
    このカバーにおける、厚みTc(mm)と硬度Hcと体積V(cm)との積が90以下であり、
    その表面に互いに直径が異なる6種以上のディンプルを備えており、
    仮想球の表面積に対するディンプルの合計面積の占有率が78.5%以上であり、
    全ディンプルが直径の大きい順に列べられたときの、上位10%のディンプルの平均直径Dxと下位10%のディンプルの平均直径Dnとの比(Dx/Dn)が1.32以上であり、
    全てのディンプルについての直径の標準偏差ηが0.43以下であり、
    全てのディンプルについての直径の平均値が3.90mm以上であり、
    この補強層の基材ポリマーが、ポリアミドアミン又はその変性物である硬化剤によってビスフェノールA型エポキシ樹脂が硬化されて得られる二液硬化型エポキシ樹脂であり、
    上記ビスフェノールA型エポキシ樹脂のエポキシ等量と上記硬化剤のアミン活性水素等量との比が、1.0/1.4以上1.0/1.0以下であるゴルフボール。
  2. 上記カバーにおける硬度Hcと体積V(cm)との積が140以下である請求項1に記載のゴルフボール。
  3. 上記カバーの基材ポリマーの主成分が熱可塑性ポリウレタンエラストマーである請求項1又は2に記載のゴルフボール。
  4. 上記中間層の基材ポリマーの主成分がアイオノマー樹脂である請求項3に記載のゴルフボール。
  5. 上記補強層の厚みが3μm以上50μm以下である請求項1から4のいずれかに記載のゴルフボール。
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