JP4316438B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフボールに関する。詳細には、本発明は、ゴルフボールのディンプルの改良に関する。
ゴルフボールは、その表面に多数のディンプルを備えている。ディンプルは、飛行時のゴルフボール周りの空気の流れを乱し、乱流剥離を起こさせる。乱流剥離によって空気のゴルフボールからの剥離点が後方にシフトし、抗力が低減される。乱流剥離によってバックスピンに起因するゴルフボールの上側剥離点と下側剥離点とのズレが助長され、ゴルフボールに作用する揚力が高められる。このようなディンプルの役割は、「ディンプル効果」と称されている。優れたディンプルは、よりよく空気の流れを乱す。
飛行性能向上を目的として、ディンプルに関する種々の提案がなされている。特開平4−347177号公報には、極めて密にディンプルが配置されたゴルフボールが開示されてる。特開昭62−192181号公報には、直径が大きなディンプルと直径が小さなディンプルとが組み合わされたディンプルパターンを備えたゴルフボールが開示されている。特開2002−186684公報には、サイズの大きなディンプルを備えたゴルフボールが開示されている。
特開平4−347177号公報 特開昭62−192181号公報 特開2002−186684公報
ゴルフボールに対するゴルファーの最大の関心事は、飛距離である。飛距離向上の観点から、ディンプルにはなお改良の余地がある。本発明の目的は、飛行性能に優れたゴルフボールの提供にある。
本発明に係るゴルフボールは、その表面に互いに直径が異なる3種以上のディンプルを備えている。仮想球の表面積に対するディンプルの合計面積の占有率は、75%以上である。全てのディンプルについての直径の平均値は、4.00mm以上である。全てのディンプルについての直径の標準偏差ηは、0.52より大きく0.72より小さい。
好ましくは、このゴルフボールにおける比(Dx/Dn)は、1.70以下である。Dxは、全ディンプルが直径の大きい順に列べられたときの、上位10%のディンプルの平均直径である。Dnは、全ディンプルが直径の大きい順に列べられたときの、下位10%のディンプルの平均直径である。
好ましくは、このゴルフボールは、その表面に互いに直径が異なる5種以上のディンプルを備える。
このゴルフボールでは、標準偏差ηが大きいことが効力の低減に寄与する。このゴルフボールは、飛行性能に優れる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール2が示された模式的断面図である。このゴルフボール2は、球状のコア4と、カバー6とを備えている。カバー6の表面には、多数のディンプル8が形成されている。ゴルフボール2の表面のうちディンプル8以外の部分は、ランド10である。このゴルフボール2は、カバー6の外側にペイント層及びマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。
このゴルフボール2の直径は、40mmから45mmである。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされるとの観点から、直径は42.67mm以上が好ましい。空気抵抗抑制の観点から、直径は44mm以下が好ましく、42.80mm以下がより好ましい。このゴルフボール2の質量は、40g以上50g以下である。大きな慣性が得られるとの観点から、質量は44g以上が好ましく、45.00g以上が特に好ましい。USGAの規格が満たされるとの観点から、質量は45.93g以下が好ましい。
コア4は、ゴム組成物が架橋されることによって形成されている。ゴム組成物の基材ゴムとしては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び天然ゴムが例示される。2種以上のゴムが併用されてもよい。反発性能の観点からポリブタジエンが好ましく、特にハイシスポリブタジエンが好ましい。
コア4の架橋には、通常は共架橋剤が用いられる。反発性能の観点から好ましい共架橋剤は、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム、メタクリル酸亜鉛及びメタクリル酸マグネシウムである。ゴム組成物には、共架橋剤と共に有機過酸化物が配合されるのが好ましい。好適な有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン及びジ−t−ブチルパーオキサイドが挙げられる。
コア4のゴム組成物には、充填剤、硫黄化合物、老化防止剤、着色剤、可塑剤、分散剤等の各種添加剤が、必要に応じて適量配合される。ゴム組成物に、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
コア4の直径は30.0mm以上、特には38.0mm以上である。コア4の直径は42.0mm以下、特には41.5mm以下である。コアが2以上の層から構成されてもよい。
カバー6に好適なポリマーは、アイオノマー樹脂である。特に、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸との共重合体におけるカルボン酸の一部が金属イオンで中和されたものが好適である。好ましいα−オレフィンは、エチレン及びプロピレンである。好ましいα,β−不飽和カルボン酸は、アクリル酸及びメタクリル酸である。中和のための金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、亜鉛イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン及びネオジムイオンが例示される。中和が、2種以上の金属イオンでなされてもよい。ゴルフボール2の反発性能及び耐久性の観点から好適な金属イオンは、ナトリウムイオン、亜鉛イオン、リチウムイオン及びマグネシウムイオンである。
アイオノマー樹脂に代えて、又はアイオノマー樹脂と共に、他のポリマーが用いられてもよい。他のポリマーとしては、熱可塑性樹脂スチレンエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー及び熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが例示される。
カバー6には、必要に応じ、二酸化チタンのような着色剤、硫酸バリウムのような充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等が適量配合される。比重調整の目的で、カバー6にタングステン、モリブデン等の高比重金属の粉末が配合されてもよい。
カバー6の厚みは0.5mm以上、特には0.8mm以上である。カバー6の厚みは2.5mm以下、特には2.2mm以下である。カバー6の比重は0.90以上、特には0.95以上である。カバー6の比重は1.10以下、特には1.05以下である。カバーが2以上の層から構成されてもよい。
図2は図1のゴルフボール2が示された拡大平面図であり、図3は図2のゴルフボール2が示された正面図である。図2及び図3から明らかなように、全てのディンプル8の平面形状は円形である。図2では、ゴルフボール2の表面が6個の等価なユニットに区画された場合の1個のユニットにおいて、符号AからHによってディンプル8の種類が示されている。このゴルフボール2は、直径が5.15mmであるディンプルAと、直径が5.00mmであるディンプルBと、直径が4.60mmであるディンプルCと、直径が4.50mmであるディンプルDと、直径が4.20mmであるディンプルEと、直径が4.10mmであるディンプルFと、直径が3.90mmであるディンプルGと、直径が3.00mmであるディンプルHとを備えている。互いに直径が異なる複数種のディンプル8が組み合わされることにより、空気の流れがよく乱され、抗力が低減される。抗力低減の観点から、3種以上のディンプル8が設けられる必要がある。好ましくは、5種以上、さらには6種以上、さらには7種以上のディンプル8が設けられる。金型製作の容易の観点から、ディンプル8の種類は20種以下が好ましい。図2及び図3に示されたゴルフボール2は、AからHの8種のディンプル8を備えている。
設計上の直径が同一であるディンプル8同士であっても、製造上の誤差により、直径の実測値が多少異なる場合がある。本発明では、設計値との差が0.05mm未満である直径を備えたディンプル同士は、同一種類と見なされる。
図2及び図3に示されたゴルフボール2では、ディンプルAの個数は12個であり、ディンプルBの個数は24個であり、ディンプルCの個数は60個であり、ディンプルDの個数は48個であり、ディンプルEの個数は96個であり、ディンプルFの個数は14個であり、ディンプルGの個数は24個であり、ディンプルHの個数は36個である。このゴルフボール2のディンプル8の総数は、314個である。
図4は、図1のゴルフボール2の一部が示された拡大断面図である。この図には、ディンプル8の最深箇所P及びゴルフボール2の中心を通過する面に沿った断面が示されている。図4における上下方向は、ディンプル8の深さ方向である。深さ方向は、ディンプル8の面積重心からゴルフボール2の中心へ向かう方向である。図4において二点鎖線12で示されているのは、仮想球である。仮想球12の表面は、ディンプル8が存在しないと仮定されたときのゴルフボール2の表面である。ディンプル8は、仮想球12から凹陥している。ランド10は、仮想球12と一致している。
図4において両矢印Diで示されているのは、ディンプル8の直径である。この直径Diは、ディンプル8の両側に共通の接線Tが画かれたときの、一方の接点Edと他方の接点Edとの距離である。接点Edは、ディンプル8のエッジでもある。エッジEdは、ディンプル8の輪郭を画定する。直径Diは、2.00mm以上6.0mm以下が好ましい。直径Diが上記範囲未満であると、ディンプル効果が得られにくい。この観点から、直径Diは2.20mm以上がより好ましく、2.40mm以上が特に好ましい。直径Diが上記範囲を超えると、実質的に球であるというゴルフボール2の本来的特徴が損なわれる。この観点から、直径Diは5.8mm以下がより好ましく、5.6mm以下が特に好ましい。
全てのディンプル8についての直径Diの平均値Daは、4.00mm以上が好ましい。平均値Daが4.00mm以上であるディンプルパターンは、よりよく空気の流れを乱す。この観点から、平均値Daは4.10mm以上がより好ましく、4.20mm以上が特に好ましい。平均値Daが大きすぎると、実質的に球であるというゴルフボール2の本来的特徴が損なわれる。この観点から、平均値Daは5.00mm以下が好ましく、4.80mm以下がより好ましい。図2から図4に示されたゴルフボール2の平均値Daは、下記数式によって算出される。
Da = (5.15 * 12 + 5.00 * 24 + 4.60 * 60 + 4.50 * 48 + 4.20 * 96 + 4.10 * 14 +
3.90 * 24 + 3.00 * 36) / 314
このゴルフボール2の平均値Daは、4.26mmである。
全てのディンプル8についての直径Diの標準偏差ηは、0.52よりも大きい。換言すれば、このゴルフボール2では、ディンプル8の直径の度数分布のバラツキが大きい。標準偏差ηが大きいことに起因して、このゴルフボール2では、空気の流れが乱されやすい。このゴルフボール2では、抗力が低減される。このゴルフボール2は、飛行性能に優れる。飛行性能の観点から、標準偏差ηは0.55以上がより好ましく、0.60以上が特に好ましい。標準偏差ηが過大であると、ディンプル効果が得られにくい。この観点から、標準偏差ηが0.72よりも小さいことが必要である。標準偏差ηは0.70以下がより好ましく、0.67以下が特に好ましい。図2及び図3に示されたゴルフボール2の直径Diの平均値Daは前述のように4.26なので、このゴルフボール2の標準偏差ηは下記数式によって算出される。
η = (((5.15 - 4.26) * 12 + (5.00 - 4.26) * 24 + (4.60 - 4.26) * 60 +
(4.50 - 4.26) * 48 + (4.20 - 4.26) * 96 + (4.10-4.26) * 14 +
(3.90 - 4.26) * 24 +(3.00 - 4.26) * 36) / 314)1/2
このゴルフボール2の標準偏差ηは、0.55である。
ディンプル8の面積sは、無限遠からゴルフボール2の中心を見た場合の、エッジラインに囲まれた領域の面積である。面積sは、下記数式によって算出される。
s = (Di / 2) * π
図2及び図3に示されたゴルフボール2では、ディンプルAの面積は20.83mmであり、ディンプルBの面積は19.63mmであり、ディンプルCの面積は16.62mmであり、ディンプルDの面積は15.90mmであり、ディンプルEの面積は13.85mmであり、ディンプルFの面積は13.20mmであり、ディンプルGの面積は11.95mmであり、ディンプルHの面積は7.07mmである。
本発明では、全てのディンプル8の面積sの合計が仮想球12の表面積に占める比率は、占有率と称される。十分なディンプル効果が得られるとの観点から、占有率は75%以上が好ましく、77%以上がより好ましく、79%以上が特に好ましい。通常占有率は、90%以下である。図2及び図3に示されたゴルフボール2では、ディンプル8の合計面積は4537.8mmである。このゴルフボール2の仮想球12の表面積は5728.0mmなので、占有率は79.2%である。
本発明では、全てのディンプル8がその直径Diの大きい順に並べられたときの上位10%のディンプル8の平均直径は、Dx(mm)で表される。図2及び図3に示されたゴルフボール2のディンプル8の総数は314個なので、このゴルフボール2では、上位31個のディンプル8の平均直径がDx(mm)で表される。前述のように、このゴルフボール2は直径Diが5.15mmであるディンプルAを12個備えており、直径Diが5.00mmであるディンプルBを24個備えている。ディンプルAは、「上位10%のディンプル」に相当する。ディンプルBのうちの19個もまた、「上位10%のディンプル」に相当する。このゴルフボール2のDxは、下記数式によって算出される。
Dx = (5.15 * 12 + 5.00 * 19) / 31
このゴルフボール2では、Dxは5.06mmである。
本発明では、全てのディンプル8がその直径Diの大きい順に並べられたときの下位10%のディンプル8の平均直径は、Dn(mm)で表される。図2及び図3に示されたゴルフボール2のディンプル8の総数は314個なので、このゴルフボール2では、下位31個のディンプル8の平均直径がDn(mm)で表される。前述のように、このゴルフボール2は直径Diが3.00mmであるディンプルHを36個備えている。ディンプルHのうちの31個が、「下位10%のディンプル」に相当する。このゴルフボール2では、Dnは3.00mmである。
前述のように、このゴルフボール2では、Dxは5.06mmであり、Dnは3.00mmである。このゴルフボール2では、比(Dx/Dn)は1.69である。この比(Dx/Dn)は、比較的小さい。小さな比(Dx/Dn)を備えたディンプルパターンは、揚力の向上に寄与する。このゴルフボール2では、大きな標準偏差ηと小さな比(Dx/Dn)との相乗効果により、優れた飛行性能が発揮される。飛行性能の観点から、比(Dx/Dn)は1.70以下が好ましく、1.68以下がより好ましく、1.63以下が特に好ましい。比(Dx/Dn)が過小であると、抗力が十分には低減されない。この観点から、比(Dx/Dn)は1.30以上が好ましく、1.33以上が特に好ましい。
図4において、接線Tと最深箇所Pとの距離は、ディンプル8の深さである。深さは、0.05mm以上0.60mm以下が好ましい。深さが上記範囲未満であると、ゴルフボール2がホップしやすい。この観点から、深さは0.08mm以上がより好ましく、0.10mm以上が特に好ましい。深さが上記範囲を超えると、ゴルフボール2がドロップしやすい。この観点から、深さは0.45mm以下がより好ましく、0.40mm以下が特に好ましい。
本発明において「ディンプルの容積」とは、ディンプル8の輪郭を含む平面とディンプル8の表面とに囲まれた部分の容積を意味する。ディンプル8の総容積は、250mm以上400mm以下が好ましい。総容積が上記範囲未満であると、ゴルフボール2がホップしやすい。この観点から、総容積は260mm以上がより好ましく、270mm以上が特に好ましい。総容積が上記範囲を超えると、ゴルフボール2がドロップしやすい。この観点から、総容積は390mm以下がより好ましく、380mm以下が特に好ましい。
ディンプル8の総数は、200個以上500個以下が好ましい。総数が上記範囲未満であると、ディンプル効果が得られにくい。この観点から、総数は240個以上がより好ましく、260個以上が特に好ましい。総数が上記範囲を超えると、個々のディンプル8のサイズが小さいことに起因してディンプル効果が得られにくい。この観点から、総数は480個以下がより好ましく、460個以下が特に好ましい。
ディンプル8の断面形状は、シングルラジアスでもダブルラジアスでもよい。ディンプル8が、他の断面形状を備えてもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
ポリブタジエン(ジェイエスアール社の商品名「BR−11」)100質量部、アクリル酸亜鉛24.5質量部、酸化亜鉛10質量部、硫酸バリウム15質量部及びジクミルパーオキサイド0.8質量部を混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、160℃で20分間加熱して、直径が38.1mmのコアを得た。一方、アイオノマー樹脂(三井・デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1605」)50質量部、他のアイオノマー樹脂(三井・デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1706」)50質量部及び二酸化チタン3質量部を混練し、樹脂組成物を得た。上記コアを、内周面に多数の突起を備えた金型に投入し、コアの周囲に上記樹脂組成物を射出成形法により注入して、厚みが2.3mmであるカバーを成形した。カバーには、突起の形状が反転した形状のディンプルが多数形成された。このカバーに塗装を施して、直径が42.7mmであり質量が約45.4gである実施例1のゴルフボールを得た。このゴルフボールのコンプレッション(ATTI)は、約85である。このゴルフボールのディンプル仕様が、下記表1に示されている。
[実施例2から4及び比較例1から5]
金型を変更してディンプルの仕様を下記の表1及び表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2から4及び比較例1から5のゴルフボールを得た。
Figure 0004316438
Figure 0004316438
[飛距離テスト]
ツルテンパー社のスイングマシンに、メタルヘッドを備えたドライバー(住友ゴム工業株式会社の商品名「XXIO」、シャフト硬度:X、ロフト角:9°)を装着した。ヘッド速度が49m/secであり、打ち出し角度がほぼ11°であり、初期スピン速度がほぼ3000rpmである条件でゴルフボールを打撃して、発射地点から静止地点までの距離を測定した。試験中の風のコンディションは、ほぼ無風であった。20回の測定の平均値が、下記の表3に示されている。
Figure 0004316438
表3に示されるように、実施例のゴルフボールは飛行性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るディンプルパターンは、ツーピースゴルフボールのみならず、ワンピースゴルフボール、マルチピースゴルフボール及び糸巻きゴルフボールにも適している。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された模式的断面図である。 図2は、図1のゴルフボールが示された拡大平面図である。 図3は、図2のゴルフボールが示された正面図である。 図4は、図1のゴルフボールの一部が示された拡大断面図である。 図5は、本発明の実施例2に係るゴルフボールが示された平面図である。 図6は、図5のゴルフボールが示された正面図である。 図7は、本発明の実施例3に係るゴルフボールが示された平面図である。 図8は、図7のゴルフボールが示された正面図である。 図9は、本発明の実施例4に係るゴルフボールが示された平面図である。 図10は、図9のゴルフボールが示された正面図である。 図11は、比較例1に係るゴルフボールが示された平面図である。 図12は、図11のゴルフボールが示された正面図である。 図13は、比較例2に係るゴルフボールが示された平面図である。 図14は、図13のゴルフボールが示された正面図である。 図15は、比較例3に係るゴルフボールが示された平面図である。 図16は、図15のゴルフボールが示された正面図である。 図17は、比較例4に係るゴルフボールが示された平面図である。 図18は、図17のゴルフボールが示された正面図である。 図19は、比較例5に係るゴルフボールが示された平面図である。 図20は、図19のゴルフボールが示された正面図である。
符号の説明
2・・・ゴルフボール
4・・・コア
6・・・カバー
8・・・ディンプル
10・・・ランド
12・・・仮想球
A・・・ディンプルA
B・・・ディンプルB
C・・・ディンプルC
D・・・ディンプルD
E・・・ディンプルE
F・・・ディンプルF
G・・・ディンプルG
H・・・ディンプルH
Ed・・・エッジ

Claims (1)

  1. その表面に互いに直径が異なる5種以上のディンプルを備えており、
    仮想球の表面積に対するディンプルの合計面積の占有率が75%以上であり、
    全てのディンプルについての直径の平均値が4.00mm以上であり、
    全てのディンプルについての直径の標準偏差ηが0.55以上であって0.72より小さく、
    全ディンプルが直径の大きい順に列べられたときの、上位10%のディンプルの平均直径Dxと下位10%のディンプルの平均直径Dnとの比(Dx/Dn)が1.70以下であるゴルフボール。
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