JP4486550B2 - コイン精米機 - Google Patents

コイン精米機 Download PDF

Info

Publication number
JP4486550B2
JP4486550B2 JP2005167261A JP2005167261A JP4486550B2 JP 4486550 B2 JP4486550 B2 JP 4486550B2 JP 2005167261 A JP2005167261 A JP 2005167261A JP 2005167261 A JP2005167261 A JP 2005167261A JP 4486550 B2 JP4486550 B2 JP 4486550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
milling
rice
degree
resistance
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005167261A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006341160A (ja
Inventor
祐一 郡司
信夫 吉澤
栄一 成川
Original Assignee
株式会社関東農産
株式会社タイワ精機
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社関東農産, 株式会社タイワ精機 filed Critical 株式会社関東農産
Priority to JP2005167261A priority Critical patent/JP4486550B2/ja
Publication of JP2006341160A publication Critical patent/JP2006341160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4486550B2 publication Critical patent/JP4486550B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、利用客がコイン(硬貨)を投入し、自身の持参した玄米を所望の精白度に精米するためのコイン精米機に関する。
利用客が投入した金額に応じて玄米を精米するコイン精米機は、白米の白さ具合(精白度)を選択できるように、「7ぶつき」、「標準」、「上白」の3種類の精白度スイッチを通常設けてある。そして、利用客の選択した精白度スイッチに対応させて、精米機搗精部の出口を塞ぐ抵抗板の抵抗力を調整して精白度を変える構造が採用されている。
しかしながら、抵抗板の抵抗力が同じであっても、玄米に含まれる水分量によって精白度は変化するものである。即ち、玄米の水分量が多い高水分米は玄米自体軟らかいので、その分、精白度が上昇する傾向にある。一方、玄米の水分量が少ない低水分米は玄米自体硬いので精白度が低下する傾向にある。従って、玄米の水分量を測定して、抵抗板の抵抗力を補正するものが開発されている(特許文献1)。
特開2001−149803号公報
ところが、これは、予め設定された補正係数に合わせて抵抗板の抵抗力(精米抵抗)を補正するものなので、精米された実際の白米の精白度が、精白度スイッチで選択した精白度と一致するとは限らない。即ち、白米の精白度が利用客のニーズに一致していないのである。というのも、精白度に影響を与えるパラメーターとしては、水分量以外にも少なくとも玄米の温度が存在するからである。
玄米は一般家庭では通常、常温で保存されている。従って、外気温度の影響を受けることになり、夏期は玄米の温度も高くなり、油脂成分の多い糠層が軟らかい状態となるので、精米すれば精白度が上昇しやすい。一方、冬期は糠層が硬い状態となるので、精米すれば精白度が低下しやすいのである。このように従来判明していたパラメーターのうち1つだけで精白度を補正することには、無理がある。また、前述した方法は、実際に精米された白米の精白度を測定してその結果を反映して補正したわけではないことや、玄米温度と玄米含有水分量以外にも精白度に影響を与えるパラメーターがあるかもしれないことを考慮すれば、仮に2つのパラメーターを利用して精白度を補正しても、所望の精白度で精米されるとは限らない。
そこで、本発明者は上記課題を解決すべく、実際に精米された後の白米について精白度に関するパラメーターを測定して、その測定結果に基づいて精米抵抗を補正できる発明の開発に着手した。
また、利用客の多くはより白い白米を希望して精白度スイッチの「上白」を選択する傾向がある。但し、精米された白米の温度が高くなると、食味低下をもたらすことを知っている。食味低下は以下の原因によって生ずると考えられている。精米後の白米は精米時の摩擦作用によってその表面部が外気よりも高くなり、水分が蒸発する。精米度が高いほど水分の蒸発量が増え、精米後の白米はその中心部と表面部で水分量の差が大きくなって、亀裂が生じ、その亀裂によって食味低下がもたらされるのである。それ故、利用客は精米後の白米温度を体感温度によって把握し、その温度が必要以上に上昇しない機械を選択して使用する傾向がある。従って、利用客の要望に応え、精米後の白米温度に関する情報を提供することについても開発を行った。
ところで、精白度とは、精米歩留まりによって決められた値であり、白米重量÷玄米重量×100という算出式を用いて求められる。そして、かかる算出式より、例えば精白度が「7ぶつき」の場合は歩留まり93〜94%、「標準」の場合は歩留まり90〜91%、「上白」の場合は歩留まり88〜89%という具合に決めてある。
本発明者は研究をしたところ、玄米温度と白米温度との差、即ち精米前後の米の温度差が、精米歩留まり(精白度)と相関関係があることに気づいた。図8はその相関関係を示したものである。これにより精米歩留まりの減少変化に伴って温度差が比例的に増加する関係にあることが分かる。なお、この結果は、玄米水分量や玄米温度に関係なく得られた。
そこで本発明者は利用客が投入した玄米の温度と、実際に精米された直後の白米の温度とを比較して、その温度差に基づいて精米機の精米抵抗を補正することにより、精白度スイッチで選択した精白度の白米が得られるコイン精米機を以下の通り完成した。
即ち、本発明は、玄米投入ホッパーより連通する玄米取り込み装置、石抜き装置、精米装置、白米タンク及びそれら装置を制御する制御装置を備え、操作パネルには複数の精白度スイッチを選択可能に設け、制御装置の精米抵抗設定部には各精白度スイッチの精白度に応じて精米装置の精米抵抗を設定し、選択された精白度スイッチに対応する精米抵抗設定部の設定値に基づいて精米装置の精米抵抗を決定して精米するコイン精米機を前提とする。そして、請求項1の発明は、玄米の温度を測定する玄米温度計を、精米前までの玄米搬送経路中に設けると共に、白米の温度を測定する白米温度計を、精米後の白米排出経路中に設ける。制御装置には、精白度と相関関係のある精米前後の米の温度差を精白度スイッチの精白度に応じて設定する温度差設定部と、精米抵抗設定部で決定した精米装置の精米抵抗を補正する補正部を有し、温度差設定部では、精米前後の米の重量に基づいて算出される精白度の上昇変化に伴って精米前後の米の温度差を比例的に増加する関係に設定してあり、補正部では、玄米温度計と白米温度計から得られるデータに基づいて実測値の温度差を算出し、選択された精白度スイッチの精白度に応じた温度差設定部の設定値と実測値の温度差を比較し、実測値の方が設定値よりも高い場合は精米抵抗を弱め、実測値の方が設定値よりも低い場合は精米抵抗を強める補正をすることを特徴とする。なお、実測値と設定値が一致する場合は精米抵抗をそのまま維持する。
上記したコイン精米機の精米処理によって、利用客の選択した精白度スイッチの精白度に精米されることになるが、精米による温度上昇を正確に利用客に知らせることが望ましい。それには請求項2の発明のように、操作パネルに温度表示部を設け、温度表示部では玄米温度と白米温度、又は精米前後の米の温度差を表示する。
本発明は、精白度と精米前後の米の温度差に相関関係があることを見出し、この温度差を精米抵抗を補正するパラメーターとして巧みに利用したものであり、実際の玄米と白米の温度を測って実測値の温度差を算出し、温度差設定部で定めた設定値に実測値を一致させるための補正をするのであるから、気温変化や玄米の含有水分量に関係なく、利用客が希望した精白度スイッチの精白度で精米される。
また、操作パネルに温度表示部を設けたので、玄米を精米した際の温度上昇値を利用客が把握でき、機種選定の目安にもなる。
コイン精米機は図1、図2に示すように、建屋1内に設置されるもので、壁2と各種装置を利用して客室3と機械室4に建屋1内を仕切ってある。客室3には玄米投入ホッパー5と白米タンク6、操作盤7の操作パネル8(図4参照)を有する。機械室4には玄米投入ホッパー5から投入された玄米を取り込んで精米した後に返却するために、玄米取り込み装置9、石抜き装置10、精米装置11を順番に有し、精米後の白米を白米タンク6に排出する。また、機械室4には精米時に出される糠を空気と分離する集糠サイクロン12と、集糠サイクロン12に取り付けた糠回収袋13を置いてある。
玄米投入ホッパー5は、その上部に網14をほぼ水平に置くと共に、その底部には玄米取り込み装置9の取り込みコンベヤ15を横向きに配置してある。また、網14と取り込みコンベヤ15の間には、米粒検出センサー16及び玄米温度計17を取り付けてある。玄米温度計17には一例としてサーミスタを用い、玄米の温度を直に測定する。なお、玄米温度計17に、例えば赤外線を使った非接触型のものを用いても良い。
玄米取り込み装置9は、取り込みコンベヤ15と昇降機18からなる。取り込みコンベヤ15はモーターで駆動し、玄米投入ホッパー5に接続したケース19内でスクリュー軸20を回転させるものである。ケース19は、上流側が断面U字状で下流側が筒状に形成してあり、上流側から取り込んだ玄米を、スクリュー軸20の回転で下流側に送り、昇降機18の下部に流し込む。
昇降機18は玄米を引き上げるモーター駆動のバケットコンベヤで、引き上げた玄米を石抜き装置10に落下させる。
石抜き装置10は、その上部にホッパー21を有し、ホッパー21の下部には、高さ方向に傾斜した選別板22が揺動可能に支持され、選別板22の下方にはファン23が配置してある。選別板22は全面に亘って多数の孔があけてある。石抜き装置10の駆動中は、揺動する選別板22の下方から上方に向かってファン23からの風が吹き抜けることによって、玄米中に混入する石くずが、玄米との比重差によって沈み込み、さらに揺動作用によって選別板22の上方に移動して回収される。一方、風によって浮き上がった玄米は後から供給される玄米に押されて下流に送られて落下し、精米装置11に送り込まれる。
精米装置11は図3に示すように、上部にホッパー24を有し、ホッパー24の下に横向きの筒状の搗精室25を接続してある。玄米投入ホッパー5から精米装置11のホッパー24までが玄米搬送経路となる。搗精室25はその下流側を筒状の除糠アミ26で形成し、内部に搗精ロール27を回転可能に収容してある。ホッパー24の下部には精米センサ28を設けてあり、精米センサ28が玄米を検出した場合には、モーターで搗精ロール27を回転し、玄米を搗精室25の出口側に送り込み、玄米同士の摩擦と除糠アミ26の網目に擦られることで白米と糠が分離する。搗精室25の下方には糠回収ダクト29の先部を接続し、糠回収ダクト29の途中の部屋には除糠ファン(図1参照)30が内蔵されており、モータで除糠ファン30を回し、除糠ファン30の吸引作用によって糠は除糠アミ26の網目を通過し、糠回収ダクト29の末端に接続した集糠サイクロン12に回収される。一方、残った白米は、搗精室25の出口32に向かうが、抵抗板33がバネ34の弾性力を利用して出口32を塞いであり、搗精ロール27によって送り込まれた白米が弾性力に逆らって抵抗板33を押し込んで出口32を開いて通過する。出口32に接続した管状排出口35を経て白米が白米タンク6に排出される。搗精室25の出口32の近傍から白米タンク6までが白米排出経路となる。管状排出口35には白米温度計36を固定してある。白米温度計36も前述した玄米温度計17と同様に一例としてはサーミスタを用いる。
上述した抵抗板33の支持構造をさらに詳細に説明する。精白度を調整するために、搗精室25の出口32の近傍にアーム37をその中央部を支点Cとして揺動可能に支持し、アーム37の一端部を押圧手段38で押圧・解除可能に設け、アーム37の他端部に備わる抵抗板33がその押圧及び解除を利用して出口32を開閉可能に設けてある。後述するが、出口32を完全に開放している状態でコイン精米機の運転開始や停止を行っており、精米中は通常、出口32を抵抗板33で弾性的に閉じている。なお、精米中にも出口32を開くことがあるが、それは精米開始直後や精米終了間際であって、出口から排出された玄米を白米タンクに送ることなく、別ルートで回収して再度精米装置11に送り込むことによって精米が不十分とならないようにする。
押圧手段38は、バネ34の圧縮度合いを変更して出口32を塞ぐ精米抵抗を主に変更するもので、搗精室25の外側(図の上側)に抵抗モータ39を配し、抵抗モータ39にネジ軸40を直結し、ネジ軸40にナット41とアーム37の一端部を間隔をあけてねじ込み、ネジ軸40に通したバネ34をナット41とアーム37の一端部との間に介在してある。ナット41はその周方向に回転不能に保持されているので、ネジ軸40の正転又は逆転に伴ってナット41が前進・後退する。従って、ナット41の位置によってバネ34の圧縮度合い、即ち精米抵抗は変更する。ナット41の位置は、抵抗モータ39の回転数によって決まるので、回転数制御の為に、ネジ軸40の端部に回転ドッグ42を設けると共に、回転数検出センサ43をその周囲に設置し、回転数検出センサ43から出力される情報に基づいて抵抗モータ39の回転数を制御する。また、バネ34の圧縮度合いの最小、最大を決定する為に、ナット41に別の移動ドッグ44を突出し、リミットスイッチからなる前進限スイッチ45、後退限スイッチ46を前後に対向して移動ドッグ44の移動範囲を規制してある。バネ34の圧縮度合いが最小の場合は、バネ34が全く伸縮しておらずナット41が後退限の位置にあり、この位置ではバネ34の押圧力が解除されて抵抗板33を開いて、抵抗板33と出口32との間に隙間が形成される。そして、この後退限の位置を原点として、ナット41を所定量前進させることによって、即ち抵抗モータ39を所定の量だけ回転させることによって、バネ34の圧縮度合い、ひいては抵抗板33が出口32を塞ぐ方向にかかる押圧力(精米抵抗)を増大し、その押圧力に応じて精白度が決定する。
操作盤7は図4に示すようにその前面には客室側に向いた操作パネル8を有している。操作パネル8は、コイン投入口47、投入金額表示灯48、精白度を選択するための3つの精白度スイッチ49、玄米用と白米用の温度表示部(液晶パネル)50,51等が設けてある。また、操作盤7内にはマイクロコンピューターを用いた制御装置を備えており、図5に示すように各種スイッチやセンサー等から得られるデーターを入力インターフェースを介してコントローラーに取り込み、メモリに記録したプログラムに基づく処理を行って、各種制御信号を出力インターフェースを介して所定の装置等に出力する。
制御装置は、各精白度スイッチ49に対応した精白度で精米できるように、精米抵抗設定部を設け、精米装置の精米抵抗を抵抗モータ39の回転数に置き換えて、抵抗モータ39の回転数を各精白度スイッチ49に対応して設定してある。具体的には図8に示すように、精白度スイッチ49が例えば「7ぶつき」の場合は7回転、「標準」の場合は10回転、「上白」の場合は13回転と設定する。
また、制御装置は、精米抵抗設定部で決定した精米抵抗だけでは、利用客の選択した精白度スイッチ49の精白度に、精米されない場合を考慮して、精米前後の米の温度差を精白度スイッチ49の精白度に応じて設定する温度差設定部と、精米抵抗設定部で決定した精米抵抗を温度差設定部の設定値に基づいて補正する補正部を有する。温度差設定部には図8に示すように精白度と温度差に相関関係があることを利用して、精白度スイッチ49が例えば「7ぶつき」の場合は8℃、「標準」の場合は13℃、「上白」の場合は18℃と設定する。
また、補正部では、玄米温度計17と白米温度計36のデータ(温度情報)から実測値の温度差を算出し、実測値の温度差を、選択された精白度スイッチ49の精白度に応じた温度差設定部の設定値と比較し、実測値が設定値と一致する場合は精米抵抗を補正せずに精米抵抗設定部で決定した抵抗値(抵抗モータ39の回転数)で精米を続ける。一方、実測値が設定値よりも高い場合には利用客の希望よりも精白度が高いことになるので、抵抗モータ39に逆転指令、例えば1回転逆転する補正指令を出力する。逆に実測値が設定値よりも低い場合には精白度が低いことになるので、抵抗モータ39に正転指令、例えば1回転正転する補正指令を出力する。これら補正指令を出力した後に、再度、実測値の温度差を算出し直して、温度差設定部の設定値と比較し、同様の処理を繰り返す。
上述したコイン精米機の操作並びに動作シーケンスを、図4,図5を適宜参照しながら図6,図7に基づいて説明する。まず、利用客が操作パネル8の表示番号の1番に従って、持ち込んだ玄米の量に応じてコインをコイン投入口47に投入する。すると、料金枚数検知手段が投入されたコイン枚数を検知して投入金額表示灯48に表示する。同時に3つの精白度スイッチ49が点滅して運転準備が整っていることを利用客に知らせる。利用客は操作パネル8の表示番号の2番に従って玄米を投入口に入れる。続いて表示番号の3番に従って、所望の精白度スイッチ49を押す。すると、選択された精白度スイッチ49は点灯に切り換わり、他の2つのスイッチは消灯すると同時に玄米の取り込みコンベヤ15、昇降機18、及び石抜き装置10用のモーターが起動して、玄米の取り込みが開始される。この時点では、出口32を完全に開放している。
精白度スイッチ49を押すと、各精白度スイッチ49に対応する精米抵抗設定部の設定値分だけの回転指令を抵抗モータ39に送り、抵抗モータ39が原点から指令された分だけ回転して抵抗板33の抵抗力が最初に設定される(抵抗板33で出口32を弾性的に閉鎖する)。玄米投入ホッパー5内に設けた玄米温度計17が玄米の温度を計測し、計測温度を制御装置内のメモリに記憶すると共に玄米用の温度表示部50に表示する。続いて、玄米投入ホッパー5の奥側に設けた米粒検出センサー16が玄米を検出すると、1コイン分の運転時間Tのカウントを開始する。この時点で玄米が投入されていない場合には投入待ち時間Tnをカウントし、この時間が経過するのを待ってから運転時間Tのカウントに移る。
玄米が取り込みコンベヤ15、昇降機18、石抜き装置10によって搬送されて精米装置11に送り込まれると、精米センサー28が玄米を検出して搗精ロール27用の精米装置モーターと除糠ファンモーターを起動し、精米が行われる。管状排出口35に設置した白米温度計36によって精米後の白米の温度を計測し、計測結果から玄米と白米の実測値の温度差を算出する。そして、その実測値を設定値の温度差と比較し、実測値が高い場合は抵抗モータ39を補正分だけ逆転して精米抵抗を弱め、補正後に精米された白米の温度を再計測する処理に戻る。一方、実測値が低い場合は抵抗モータ39を補正分だけ正転して精米抵抗を強め、補正後に精米された白米の温度を再計測する処理に戻る。これらの補正処理は、実測値と設定値が一致する(実測値が設定値よりも高くも低くもない状態)まで行われる。一致すれば、その後はその精米抵抗を持続して精米を続け、白米温度を白米用の温度表示部51に表示し、1コイン分の運転時間Tのカウントが満了するまで精米を続ける。運転時間Tのカウントが満了する毎に、料金表示灯のカウントを減数していき、次の運転時間Tのカウントに移り、最終料金分の運転時間Tが満了しない場合は、再度、料金表示灯のカウントを減数する処理に戻る。最終料金分の運転時間Tが満了した場合には、料金表示灯のカウント1を保持しながら、取り込みコンベヤモータを停止し、精米センサー28が玄米を検出しないことを確認した上で、その他の各モータを停止し、料金表示灯のカウントを0に変え、精白度スイッチ49を消灯し、抵抗モータ39を原点まで逆転して出口32を開放して、精米処理を終了する。
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、白米の温度を計測してから、一定条件下で抵抗モータ39を補正分だけ正転・逆転して精米抵抗を変えて補正する処理は1回だけするものであっても良い。補正処理を1回すれば、殆ど実測値と設定値は一致するので、補正処理を1回した後は、実測値と設定値は一致したものとみなして、その後の処理に移行するのである。
コイン精米機の全体像を示す説明図である。 コイン精米機の平面図である。 精米装置の拡大断面図である。 操作パネルの正面図である。 コイン精米機の制御系統を示すブロック図である。 精米処理の前工程を示すフローチャートである。 精米処理の後工程を示すフローチャートである。 精米前後の米の温度差と精白度との相関関係を示すグラフである。
符号の説明
5 玄米投入ホッパー
6 白米タンク
8 操作パネル
9 玄米取り込み装置
10 石抜き装置
11 精米装置
17 玄米温度計
36 白米温度計
49 精白度スイッチ
50、51 温度表示部

Claims (2)

  1. 玄米投入ホッパー(5)より連通する玄米取り込み装置(9)、石抜き装置(10)、精米装置(11)、白米タンク(6)及びそれら装置を制御する制御装置を備え、操作パネル(8)には複数の精白度スイッチ(49)を選択可能に設け、制御装置の精米抵抗設定部には各精白度スイッチ(49)の精白度に応じて精米装置の精米抵抗を設定し、選択された精白度スイッチ(49)に対応する精米抵抗設定部の設定値に基づいて精米装置の精米抵抗を決定して精米するコイン精米機において、
    玄米の温度を測定する玄米温度計(17)を、精米前までの玄米搬送経路中に設けると共に、白米の温度を測定する白米温度計(36)を、精米後の白米排出経路中に設け、
    制御装置には、精白度と相関関係のある精米前後の米の温度差を精白度スイッチ(49)の精白度に応じて設定する温度差設定部と、精米抵抗設定部で決定した精米装置の精米抵抗を補正する補正部を有し、
    温度差設定部では、精米前後の米の重量に基づいて算出される精白度の上昇変化に伴って精米前後の米の温度差を比例的に増加する関係に設定してあり、
    補正部では、玄米温度計(17)と白米温度計(36)から得られるデータに基づいて実測値の温度差を算出し、選択された精白度スイッチ(49)の精白度に応じた温度差設定部の設定値と実測値の温度差を比較し、実測値の方が設定値よりも高い場合は精米抵抗を弱め、実測値の方が設定値よりも低い場合は精米抵抗を強める補正をすることを特徴とするコイン精米機。
  2. 操作パネル(8)に温度表示部(50,51)を設け、温度表示部(50,51)では玄米温度と白米温度、又は精米前後の米の温度差を表示することを特徴とする請求項1記載のコイン精米機。
JP2005167261A 2005-06-07 2005-06-07 コイン精米機 Expired - Fee Related JP4486550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005167261A JP4486550B2 (ja) 2005-06-07 2005-06-07 コイン精米機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005167261A JP4486550B2 (ja) 2005-06-07 2005-06-07 コイン精米機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006341160A JP2006341160A (ja) 2006-12-21
JP4486550B2 true JP4486550B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=37638520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005167261A Expired - Fee Related JP4486550B2 (ja) 2005-06-07 2005-06-07 コイン精米機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4486550B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022136648A (ja) * 2021-03-08 2022-09-21 株式会社サタケ 精米設備用の米粒白度調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006341160A (ja) 2006-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4486550B2 (ja) コイン精米機
JP2008194557A (ja) 自動籾摺精米設備
JP6663125B2 (ja) 玄米調製設備
JP4178200B2 (ja) コイン精米機
JP3485105B2 (ja) 精米装置における精白度制御装置
JP4236458B2 (ja) 精米販売機
JP2002035620A (ja) コイン精米設備の糠満量検知装置
JPH10118507A (ja) 無人精米施設の精米装置
JP4295981B2 (ja) 米販売機能付きコイン精米機
JP3755531B2 (ja) 籾摺精米施設
JP4295982B2 (ja) 米販売機能付きコイン精米機
JP3632291B2 (ja) 無人精米装置
JPH10277407A (ja) 籾摺精米装置の籾摺ロール間隙制御装置
JP2897422B2 (ja) 脱ぷロール間隙調節装置
JPH09955A (ja) 籾摺機における脱ぷ難易度判別装置
JP2851015B2 (ja) 自動精米装置の運転方法
JP2006081952A (ja) 自動精米設備
JP2543835Y2 (ja) 自動精米装置
JP2003053201A (ja) 精米販売機
JPH09201541A (ja) 無人精米装置
JPH0557203A (ja) 研米装置
JP2007301499A (ja) 自動籾摺精米施設
JPH0438456B2 (ja)
JP2851016B2 (ja) 自動精米装置の運転方法
JP3791488B2 (ja) 無人精米施設

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100223

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees