JPH10277407A - 籾摺精米装置の籾摺ロール間隙制御装置 - Google Patents

籾摺精米装置の籾摺ロール間隙制御装置

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JPH10277407A
JPH10277407A JP8398097A JP8398097A JPH10277407A JP H10277407 A JPH10277407 A JP H10277407A JP 8398097 A JP8398097 A JP 8398097A JP 8398097 A JP8398097 A JP 8398097A JP H10277407 A JPH10277407 A JP H10277407A
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JP
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rice
hulling
roll gap
husking
control
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Application number
JP8398097A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kamo
吉博 加茂
Daisaku Fukunaga
大三公 福永
Hiroaki Shiraishi
博昭 白石
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無人籾摺精米装置における籾摺ロ−ル間隙制御
の適正化。 【解決手段】利用者が投入ホッパ8に原料穀粒を投入
し、利用料金を投入すると、投入料金に応じた時間だけ
無人籾摺精米装置が駆動され、籾摺精米作業が開始され
る。作業中には籾摺作業の利用料金が順次積算記憶さ
れ、積算金額が所定金額になると、籾摺ロ−ル24,2
5のロ−ル間隙制御をする指令が出され、負荷電流値基
準によるロ−ル間隙制御が所定時間にわたり実行され
る。 【効果】籾摺利用料金を順次積算し所定積算金額にな
り、籾摺ロ−ルが摩耗し所定間隙になるとロ−ル間隙制
御を実行するので、籾摺ロ−ルの早期摩耗を防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、籾摺精米装置の籾摺
ロール間隙制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無人籾摺精米装置における籾摺ロ
ール間隙制御装置は、利用者が一定金額(例えば、50
0円)以上の利用料金を投入して籾摺精米処理をする籾
摺量が比較的多い場合にのみ、例えば負荷電流値基準で
実行される籾摺ロールのロール間隙制御がなされる形態
であつた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置に
あては、所定金額以上の籾摺精米利用者が連続すると、
籾摺ロールのロール間隙制御が連続して実行され、ロー
ル間隙が狭い状態で連続して籾摺されて、籾摺ロールが
速く摩耗するという問題点があつた。そこで、この発明
は精米処理を除いた籾摺処理の利用料金のみを積算し
て、積算金額が所定金額に達すると、籾摺ロールのロー
ル間隙制御を実行するようにして、従来装置の問題点を
解消しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来技術のもつ問題点を解決するために、次の技術的手
段を講じた。即ち、この発明は、利用者の利用料金の投
入、処理穀粒の投入及び籾摺・精米処理かあるいは精米
処理かの選択により所定時間駆動されて籾摺精米処理を
する籾摺精米装置であつて、利用者の投入する精米処理
のみの料金を除き籾摺精米料金のみを検出積算する籾摺
精米料金積算手段と、利用者の投入した籾を籾摺する一
対の籾摺ロール24,25と、前記籾摺ロール24,2
5のロール間隙を自動的に開閉制御するロール間隙制御
手段と、前記籾摺精米料金積算手段が所定金額を積算す
ることに関連して前記ロール間隙制御手段を所定時間作
動するロール間隙自動制御作動手段と、からなる籾摺精
米装置の籾摺ロール間隙制御装置の構成としたものであ
る。
【0005】
【作用】利用者が投入ホッパ8に籾あるいは玄米を投入
し、利用料金を投入し、籾摺精米処理あるいは精米処理
を選択すると、投入料金に応じた時間がけ籾摺精米装置
が駆動されて処理がなされる。処理中には籾摺精米処理
の利用料金だけが順次積算記憶され、積算金額が所定金
額になると、制御部からの指令で籾摺ロール24,25
のロール間隙制御が開始される。
【0006】すると、例えば、籾摺ロール駆動用モータ
の負荷電流値が検出されて、検出負荷電流値と基準値と
が比較されて、検出負荷電流値が基準値より低い場合に
は、ロール間隙を閉調節する制御がなされ、ロール間隙
が適正間隙に復帰させる制御がなされる。
【0007】
【発明の効果】無人籾摺精米施設の籾摺機における籾摺
ロール24,25のロール間隙制御が、籾摺精米利用料
金を順次積算し所定積算金額になり籾摺ロールが摩耗し
ロール間隙が開状態になると、ロール間隙制御を実行す
るので、籾摺ロールの早期摩耗を防止することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施例を図面に基づ
き説明する。1は無人籾摺精米施設を設置する建屋で、
内部は仕切壁2により操作室3と機械室4とに仕切られ
ている。この操作室3側には、原料籾投入部5、操作盤
6、白米取出部7等を設け、機械室3側には、投入ホッ
パ8、籾摺昇降機9、籾摺機10、精米昇降機11、精
米機12、糠処理部13等を設けている。
【0009】前記原料籾投入部5は、図2に示すよう
に、仕切壁2の開口部14の前後において、前記操作室
3側には原料置き台15を、また、前記機械室4側には
投入ホッパ8を、夫々臨ませる構成とし、この投入ホッ
パ8の下部には、供給螺旋16を内装する供給樋17を
設け、供給螺旋16の軸部の一端側を、供給駆動モータ
18により回転駆動可能に構成している。19は篩網で
ある。
【0010】前記供給樋17の移送終端側は、籾摺昇降
機9の下部ホッパ部に臨ませ、籾摺昇降機9の上部は籾
摺機10の籾タンク20に連通させる。籾タンク20の
下部には、穀粒供給弁21を設けている。籾摺機10
は、一対の籾摺ロール24,25で構成されていて、こ
れら籾摺ロール24,25は異なる周速差で互いに反対
方向に回転し、一方の籾摺ロール24が他方の籾摺ロー
ル25に対してロール間隙調節手段により、遠近方向に
移動調節可能である。即ち、籾摺ロール24は、図3に
示すように、揺動部材26に支持されていて、この揺動
部材26の先端側に螺合する調節ネジ棒27を、ロール
間隙制御モータ28の正逆転によって、固定側の籾摺ロ
ール25に対して遠近方向に移動し、ロール間隙を広狭
に調節できる構成である。
【0011】29は摺落米を風選処理する摺落米風選
部、30は摺り落された摺落米から分離した軽い粃等を
集めて一側に移送する移送螺旋、31は混合米中の小米
を漏下除去しながら流下させる流下樋、32は唐箕、3
3は排塵胴である。籾摺ロール24,25や移送螺旋3
0等の駆動部は、籾摺機の駆動モータ34によって駆動
される。
【0012】なお、前記移送螺旋30の排出側端部は、
籾摺昇降機9の下部ホッパ部に連通している。また、流
下樋31から流下した混合米は、適宜の移送部を介して
精米昇降機11の下部ホッパ部に連通している。精米昇
降機11の揚穀部を精米機12の玄米タンク55に臨ま
せている。精米機12は、精白室35内に精白ロール
(図示せず)を内装する公知の形態であり、精白金網
(図示せず)からの分離糠は、糠搬送ファン(図示せ
ず)により糠処理部13に搬送される。精白室35の出
口側は、白米取出部7の白米タンク36に連通してる。
【0013】糠処理部13は、サイクロン36a,この
サイクロン36aの下部に臨み落下てきた糠を水平方向
に移送する糠移送螺旋37,糠移送樋38,糠移送樋3
8の途中部と終端側とに開口する排出部、及び、排出部
からの落下糠を受ける糠袋39,39から構成されてい
る。前記操作室3側の操作盤6は、図4に示すように、
その盤面には、原料投入可ランプ40,コイン枚数表示
灯41,コインメック42,籾・玄米選択スイッチ43
a,43b,白度選択スイッチ44,45,46(図例
では、上白・標準・8分の3段階に選択できる。),料
金表47等を配設している。
【0014】コインメック42には、投入コインの識別
部や投入コイン毎に作動するコインセンサ48等を備え
ている。そして、この操作盤6の内部には、各部駆動モ
ータの駆動制御等を行うマイクロコンピュータを内蔵し
た制御部(CPU)49を備えている。制御部(CP
U)49には、図5に示すように、コインセンサ48か
らの検出情報、籾・玄米選択スイッチ43a,43bか
らの籾・玄米の選択情報、白度選択スイッチ44,4
5,46からの白度選択情報、籾摺駆動モータ34の負
荷電流値を検出する負荷電流センサ50の検出情報、ク
ロック信号等が入力される。
【0015】また、一方出力情報としては、供給駆動モ
ータ18への制御信号、穀粒供給弁21を調節する穀粒
供給調節モータ(図示省略)への制御信号、籾摺機10
の籾摺機駆動モータ34への制御信号、昇降機9,11
駆動用の昇降機モータ51への制御信号、精米機12駆
動用の精米機モータ52への制御信号、糠移送螺旋37
駆動用の糠移送モータ53への制御信号、白度調節モー
タ54への制御信号、ロール間隙制御モータ28への開
閉指令信号等がある。
【0016】CPU49は、主に次の機能を有する。 コインメック42への投入コイン(100円硬貨)の
枚数を読み込み、籾選択スイッチ43aのON操作を読
み込み、籾摺ロール24,25の初期間隙設定に移行す
る。すると、初めに、ロール間隙制御モータ28を開回
転してロール間隙を開調節し、検出負荷電流値が変化し
なくなるとロール間隙の開状態と判定し、次いで、ロー
ル間隙を閉調節して負荷電流値の増加を検出すると、籾
摺ロール24,25の微接触と判定し、閉調節を停止す
る。次いで、ロール間隙制御モータ28を所定時間開調
節して、ロール間隙を例えば1ミリメートルに調節設定
し、初期間隙設定制御を終了する。そして、穀粒供給弁
21を開調節して籾を籾摺ロール24,25に供給し、
初期間隙で設定されたロール間隙を固定状態として、籾
摺を開始する。
【0017】前記初期間隙設定が終了すると、投入コ
イン枚数から運転時間Tを算出し、供給駆動モータ1
8,籾摺機10駆動用の籾摺駆動モータ34等を当該算
出時間Tにわたり駆動する駆動信号を出力する。前記制
御は、コインメック42へのコイン投入枚数が所定枚数
(例えば2枚)以上であることを検出して行なわれると
共に、所定の短時間tにおいてのみ実行させる制御実行
信号を出力する。
【0018】制御実行時間が経過すると、制御時間t
の経過時点の籾摺ロール間隙を維持した状態で、あるい
は、作業終了時に、前記籾摺ロール24,25のロール
間隙を初期間隙に設定して終了する。 なお、ロール間
隙が初期間隙に設定した状態で終了している場合には、
次回の作業開始時には、ロール間隙の初期間隙設定制御
は省略して、すぐに、投入コイン枚数から運転時間Tを
算出し、供給駆動モータ18,籾摺機10の籾摺駆動モ
ータ34等を所定時間駆動し作業を開始する。
【0019】次に、前記実施例の作用について説明す
る。原料が籾の場合について、その量に見合う運転時間
を確保できるだけのコインを、コインメック42の投入
口に投入し、次いで、「籾」選択ボタン43aを押し、
最後に白度選択スイッチ44,45,46のいずれを選
択し、精白度を設定する。これらの条件設定を完了し
て、籾を投入ホッパ8に投入するものであるが、装置各
部はコイン投入と同時に運転を開始し、投入ホッパ8か
らの籾は供給螺旋16によって移送されて、籾摺昇降機
9内に供給される。籾摺昇降機9からの揚穀籾は籾タン
ク20へ供給され、次いで、前記の「籾」の設定に伴
い、予め所定の開度に調節設定される穀粒供給弁21を
経由して、所定の初期ロール間隙に設定されている籾摺
ロール24,25上に供給される。原料籾は籾摺ロール
24,25の回転によって籾摺され、下方の摺落米風選
部29を通過する間に、軽い籾殻や粃が除去され、混合
米は流下樋31から精米昇降機11を経て精米機12内
に供給される。
【0020】精米機12内では、順次供給される一部未
籾摺粒を含む玄米粒を、精白ロール(図示省略)が回転
して精白金網との間で表面糠層乃至籾殻を剥離させ白米
とする。白米は白米取出部7を経て適宜操作室3内にて
回収されるものである。運転各部は投入金額にて設定さ
れた時間Tが経過すると、まず、供給螺旋16の供給駆
動モータ18が停止し、所定時間遅れて籾摺機10,精
米機12等が停止するものとし、籾摺昇降機9,精米昇
降機11や精白室内の穀粒残留を少なくできる。
【0021】次に、原料が玄米粒である場合には、「玄
米」選択ボタン43bを押して作業を開始する。する
と、籾タンク20内の穀粒供給弁21が穀粒供給調節モ
ータ(図示省略)により閉調節されると共に、ロール間
隙調節モータ28により籾摺ロール24,25の間隙が
開調節されて、玄米が両籾摺ロールで籾摺さない状態に
拡開調節される。このように、籾摺ロール間隙が拡開調
節された後に、穀粒供給調節モータ(図示省略)が開調
節される。
【0022】しかして、投入ホッパ8からの籾は、供給
螺旋16によって移送されて、籾摺昇降機9内に供給さ
れて揚穀され、籾摺昇降機9からの揚穀籾は籾タンク2
0へ供給され、穀粒供給弁21,間隙の拡開調節されて
いる籾摺ロール24,25間を通り、流下樋31を経て
精米昇降機11に供給される。なお、玄米タンク20あ
るいは籾摺昇降機9に別の玄米流路を構成して、籾摺ロ
ール24,25を経由することなく、精米昇降機11に
玄米が供給される構成としてもよい。
【0023】次いで、精米昇降機11を経て精米機12
に供給されて精白され、精白金網を抜けて排出される糠
乃至粉砕籾殻等は、糠処理部13に空気搬送され、サイ
クロン36aを経て糠移送樋38にて移送されつつ、糠
袋39,39に回収される。なお、投入ホッパ8に籾・
玄米の判別できるセンサを配置して、籾選択スイッチ4
3a,玄米選択スイッチ43bを省略する構成としても
よい。
【0024】次に、図6に基づいて、籾摺精米作業時に
なされる籾摺ロール24,25のロール間隙制御につい
て説明する。従来装置にあっては、利用者が一定金額
(例えば、500円)以上を投入し籾摺量が比較的多い
場合にのみ、籾摺作業中に籾摺ロール24,25のロー
ル間隙制御を実行する制御であつた。すると、籾摺ロー
ル駆動用モータの負荷電流値を負荷電流センサ50で検
出し、検出負荷電流値を基準値と比較して、検出負荷電
流値が基準値より低い(あるいは、高い)場合には、ロ
ール間隙を閉調節(あるいは開調節)して、検出負荷電
流値を基準値に復帰させる制御をしていた。
【0025】このような従来装置にあつては、所定金額
以上の利用者が連続すると、籾摺ロールのロール間隙制
御が連続して実行され、ロール間隙が狭い状態で連続し
て籾摺され籾摺ロールが速く摩耗するという問題点があ
つた。そこで、この実施例では籾摺精米処理のみの利用
料金を積算して、所定金額に達する毎に所定時間にわた
り例えば負荷電流値基準によるロール間隙制御を行うこ
とにして、従来装置の問題点を解消しようとするもので
ある。
【0026】次に、図6のフローに基づき制御内容を説
明する。本制御が開始されると、原料投入可ランプ40
が点滅し、利用者が投入ホッパ8に原料穀粒を投入し、
利用料金をコインメック42に投入すると、コインセン
サ48で投入金額が検出されてコイン枚数表示灯41に
コイン枚数(あるいは金額)が表示される。次いで、籾
選択スイッチ43aあるいは玄米選択スイッチ43bを
ONすると、籾選択スイッチ43aが選択された籾摺作
業の場合にだけ、利用金額が積算記憶され、次いで、白
度選択スイッチ44,45,46の何れかを選択する
と、運転が開始され籾摺・精米処理が実行され、白米タ
ンク36から白米が取り出される。
【0027】このようにして籾摺・精米作業がなされる
ところ、精米処理のみの利用料金を除外して、籾摺・精
米作業の利用金額だけが順次積算されていき、所定金額
(例えば、6000円)になると、制御部49から籾摺
ロール24,25のロール間隙指令が出される。しかし
て、穀粒供給弁21が開口し籾摺作業が開始して所定時
間(例えば、5秒)後に、ロール間隙制御が所定時間に
わたり開始される。すると、籾摺ロール駆動用モータの
負荷電流値を負荷電流センサ50で検出し、検出負荷電
流値を基準値と比較して、検出負荷電流値が基準値より
低い(あるいは、高い)場合には、ロール間隙を閉調節
(あるいは開調節)して、検出負荷電流値を基準値に復
帰させる制御が所定時間(例えば、5秒間)にわたって
なされ、その後はそのロール間隙を固定状態に維持しな
がら籾摺作業がなされる。
【0028】なお、負荷電流値基準によるロール間隙制
御に代えて、脱ぷ率センサ(図示省略)により籾摺ロー
ル24,25の摺落米の脱ぷ率を検出して、脱ぷ率基準
でロール間隙制御をする構成としてもよい。従来の無人
籾摺精米施設における籾摺機のロール間隙制御は、一回
当たりの利用金額が所定金額を超えるとなされる構成で
あり、所定額以上の利用者が連続すると連続して例えば
負荷電流値基準によるロール間隙制御がなされるため
に、狭いロール間隙で連続して籾摺されて、籾摺ロール
が早く摩耗するという問題点があつた。しかし、この実
施例では前記のように、連続したロール間隙制御を中止
することができて、籾摺ロールの早期摩耗を防止するこ
とができる。
【0029】次に、図7に示す実施例について説明す
る。従来の無人籾摺精米装置にあつては、利用者が一定
金額以上(例えば、500円)を投入し籾摺量が比較的
多い場合にのみ、籾摺作業中に籾摺ロール24,25の
ロール間隙制御を実行する構成であり、利用者が利用穀
粒量に応じた金額を投入し、籾選択スイッチ43a,玄
米選択スイッチ43bを押し、白度選択スイッチ44,
45,46を選択すと、利用料金が確定し、当該利用料
金に応じた時間だけ籾摺精米装置が駆動され籾摺・精米
される構成であった。
【0030】籾摺精米装置を駆動する方式として、制御
部で所定料金を追加投入しながら駆動する方式がある。
すなわち、利用者がコインメック42に初めに所定料金
(例えば、1000円)を投入し、次いで、投入ホッパ
8に所定量の穀粒を投入し、処理条件を設定して籾摺・
精米処理を開始し、例えば、100円分の駆動時間を駆
動し、穀粒が残っている時には、順次100円分の駆動
時間を追加駆動し、残留穀粒が無くなると処理が終了す
る構成である。しかして、投入金額から利用料金を差し
引き計算し、残金を返却する追加駆動方式がある。この
ような方式にあっては、籾摺作業開始時に利用料金を確
定することができず、前記制御では籾摺ロールのロール
間隙制御の作動判断ができなかった。
【0031】そこで、この実施例では、所定金額額毎に
追加駆動方式にあつても、籾摺ロールのロール間隙制御
の作動あるいは不作動の判断をできるようにし、籾摺ロ
ールの早期摩耗を防止しようとするものである。本制御
では、作業開始時に利用料金がコインメック42に投入
され、次いで、投入ホッパ8に穀粒が投入されると、こ
の最初の投入料金が所定額(例えば、500円以上)の
場合には、籾摺精米作業中に籾摺ロールのロール間隙制
御を実行し、所定額以下の場合には、ロール間隙制御を
実行しないようにするものである。
【0032】しかして、籾選択スイッチ43aあるいは
玄米選択スイッチ43bが押し、次いで、白度選択スイ
ッチ44,45,46の何れかを押すと、運転が開始さ
れ籾摺・精米処理がなされるのであるが、籾選択スイッ
チ43aがONされた籾摺作業の場合にだけ、前記と同
様のロール間隙制御がなされる。しかして、利用料金が
多く投入された籾摺精米時にだけ籾摺ロールのロール間
隙制御がなされ、利用金額の少ないときにはロール間隙
制御がなされないので、籾摺ロールの早期摩耗を防止
し、耐久性を向上させることができる。
【0033】次に、図8に示す実施例について説明す
る。投入ホッパ8に穀粒張込センサ56を設けた従来装
置にあつては、図8(1)に示すように、コインをコイ
ンメック42に投入し、次いで穀粒張込センサ56がO
Nし投入ホッパ8への穀粒投入を検出すると、籾選択ス
イッチ43a,玄米選択スイッチ43b、白度選択スイ
ッチ44,45,46のスイッチ群が点灯し、これらの
スイッチ群の操作が終了すると、籾摺精米装置が起動
し、投入料金に応じた時間駆動される構成である。
【0034】前記操作中において、穀粒張込センサ56
がONしないと、白度選択スイッチ44,45,46等
のスイッチ群が点灯を開始せず、利用者が故障と勘違い
するようなことがあり、円滑に施設を利用できないとい
う問題点があつた。そこで、この実施例はこのような問
題点を解消しようとするもので、図8(2)のフローに
基づきその制御内容を説明する。
【0035】コインメック42にコインを投入すると、
作業開始にあたつて操作するスイッチ群、すなわち、籾
選択スイッチ43a,玄米選択スイッチ43b、白度選
択スイッチ44,45,46が順次あるいは一挙に点灯
し、これらのスイッチ群を操作し、次いで、投入ホッパ
8への穀粒供給を穀粒張込センサ56が検出すると、装
置が起動が開始され、籾摺精米装置が投入料金に応じた
時間駆動される構成である。
【0036】コインを投入すると原料穀粒を投入しなく
ても、操作するスイッチが点灯されるので、利用条件設
定時のスイッチ操作が円滑化する。なお、前記スイッチ
群の操作後所定時間が経過すると、利用者に穀粒投入を
促す表示あるいは警報を発する構成としてもよく、ま
た、コイン投入前において穀粒張込センサ56が投入ホ
ッパ8への穀粒投入を検出すると、スイッチ群が点灯す
る構成としてもよい。
【0037】次に、図9に示す実施例について説明す
る。前記実施例の籾摺精米装置ように、籾が投入された
場合には、籾摺ロール24,25で籾摺し次いで精米機
12に送られて精米し、また、玄米が投入された場合に
は、籾摺ロール24,25の間隔を広く開調節し、籾摺
ロール24,25を経由して精米機12に玄米を供給す
るようにし、同一経路を経て籾摺精米あるいは精米され
る構成とした籾摺精米装置としたものにおいて、作業開
始を迅速にしようとするものである。
【0038】作業が開始すると、籾選択スイッチ43a
がONされ籾が投入された場合には、制御部49からの
指令で、ロール間隙制御モータ28が低速で回転して開
調節され、籾摺をするロール間隙に開調節され、また、
玄米選択スイッチ43bがONされ玄米が投入された場
合には、制御部49からの指令で、ロール間隙制御モー
タ28が高速で回転して、ロール間隙が迅速に拡開調節
される。
【0039】しかして、玄米が投入された場合にも、迅
速に拡開調節された籾摺ロール24,25を経由して、
玄米を精米機12に供給することができ、精米処理を迅
速にすることができる。建家1内には操作室3及び/又
は機械室4を冷房及び暖房する冷・暖房装置(図示省
略)を設けると共に、温度計(図示省略)を操作室3に
設けておき、利用者がコインメック42にコインを投入
する(あるいは、利用者が操作室3に入ったことをセン
サで検出する)と、検出温度が所定温度以上あるいは所
定温度以下の場合には、投入金額に応じた籾摺精米装置
の駆動時間だけ冷房装置あるいは暖房装置が関連的に作
動し、冷・暖房する制御をする。従って、利用者は快適
な環境で籾摺精米作業をすることができ、また、コイン
投入に関連して冷・暖房が開始されるので、無駄な空調
を防止できる。
【0040】また、前記冷・暖房装置の冷・暖房の一部
を機械室4に供給するようにすると、機械室4の高温化
を防止できて、糠の劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体平面図
【図2】装置の概略を示すフロー図
【図3】籾摺機の側断面図
【図4】操作盤の正面図
【図5】ブロック図
【図6】フローチャート
【図7】フローチャート
【図8】フローチャート
【図9】フローチャート
【符号の説明】
1…建家 2…仕切壁 3…操作室 4…機械室 5…原料投入部 6…操作盤 7…白米取出部 8…投入ホッパ 9…籾摺昇降機 10…籾摺機 11…精米機 12…精米機 13…糠処理部 14…開口部 15…原料置き台 16…供給螺旋 17…供給樋 18…供給駆動モータ 19…篩網 20…籾タンク 21…穀粒供給弁 24,25…籾摺ロール 26…揺動部材 27…調節ネジ棒 28…ロール間隙制御モータ 29…摺落米風選部 30…移送螺旋 31…流下樋 32…唐箕 33…排塵胴 34…籾摺駆動モータ 35…精白室 36…白米タンク 37…糠移送螺旋 38…糠移送樋 39…糠袋 40…原料投入可ランプ 41…コイン枚数表示灯 42…コインメック 43a…「籾」選択スイ
ッチ 43b…「玄米」選択スイッチ 44,45,46…白度選択スイッチ 47…料金表 48…コインセンサ 49…制御部(CPU) 50…負荷電流センサ 51…昇降機モータ 52…精米機モータ 53…糠移送モータ 54…白度調節モータ 55…玄米タンク 56…穀粒張込センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者の利用料金の投入、処理穀粒の
    投入及び籾摺・精米処理かあるいは精米処理かの選択に
    より所定時間駆動されて籾摺精米処理をする籾摺精米装
    置であつて、利用者の投入する精米処理のみの料金を除
    き籾摺精米料金のみを検出積算する籾摺精米料金積算手
    段と、利用者の投入した籾を籾摺する一対の籾摺ロール
    24,25と、前記籾摺ロール24,25のロール間隙
    を自動的に開閉制御するロール間隙制御手段と、前記籾
    摺精米料金積算手段が所定金額を積算することに関連し
    て前記ロール間隙制御手段を所定時間作動するロール間
    隙自動制御作動手段と、からなる籾摺精米装置の籾摺ロ
    ール間隙制御装置。
JP8398097A 1997-04-02 1997-04-02 籾摺精米装置の籾摺ロール間隙制御装置 Pending JPH10277407A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173578A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Yamamoto Co Ltd 自動精米装置
JP2014188454A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Iseki & Co Ltd 屋外型精米設備

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