JP4482985B2 - パチンコ島台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、玉揚送装置によって揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タンクと、該上部タンクに貯留されたパチンコ玉を複数のパチンコ機へ送る補給樋と、前記上部タンクで溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、パチンコ島台の端部に設置され遊技客から返却されたパチンコ玉を受け入れる玉計数返却装置と、該玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉を前記玉揚送装置を介して前記上部タンクに送る回収揚送経路と、からなるパチンコ島台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ島台には、遊技者が獲得したパチンコ玉を計数するための玉計数返却装置(以下、JCという)がパチンコ島台の端部に設置されており、JCから返却されたパチンコ玉は、パチンコ島台内部で回収樋に排出された後、玉揚送装置,補給樋等を介して遊技機に送られる。また、遊技機から排出されたパチンコ玉も同様に回収樋へ排出された後、玉揚送装置,補給樋等を介して再び遊技機に送られるようになっている。このように、パチンコ島台内部では、JC及び遊技機から排出されたパチンコ玉を循環させる玉循環機構が形成されている。
【0003】
また、近年、短時間に多量のパチンコ玉を獲得することが可能な遊技機の出現に伴い、高速で多量のパチンコ玉の計数処理が可能なJC(以下、高速JCという)が設置されるようになってきた。このような高速JCから排出される多量のパチンコ玉に対応するため、パチンコ島台内部の高速JC下部に一時的にパチンコ玉を貯留するための予備貯留タンクを設け、高速JCから返却されたパチンコ玉を一時的に貯留していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような予備貯留タンクは、高速JCからの多量のパチンコ玉の排出に一時的に対応できるものの、極端に多量のパチンコ玉が高速JCに返却される閉店時等では、予備貯留タンクが満タンになってしまい、高速JCに返却されるパチンコ玉を少しずつしか受け入れることができなくなり、高速JCの能力を十分生かすことができないという問題があった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、高速JCに多量のパチンコ玉が返却された場合でも高速JCの能力を生かすことができるパチンコ島台を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1に係る発明においては、玉揚送装置によって揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タンクと、該上部タンクに貯留されたパチンコ玉を複数のパチンコ機へ送る補給樋と、前記上部タンクで溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、パチンコ島台の端部に設置され遊技客から返却されたパチンコ玉を受け入れる玉計数返却装置と、該玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉を前記玉揚送装置を介して前記上部タンクに送る回収揚送経路と、からなるパチンコ島台において、前記パチンコ島台は、前記玉計数返却装置の下方に設置され且つ玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉を2方向に分流可能な分流機構と、前記回収揚送経路としての第1回収揚送経路と第2回収揚送経路と、前記上部タンクとしての第1上部タンクと第2上部タンクと、前記玉揚送装置としての第1玉揚送装置と第2玉揚送装置と、を備え、前記第1回収揚送経路は、前記分流機構によって2方向に分流されたパチンコ玉のうち一方向に分流されるパチンコ玉を回収する第1回収経路と、該第1主回収経路に隣接して設けられ且つパチンコ機から排出されたパチンコ玉を回収する第1補助回収経路と、前記第1主回収経路と前記第1補助回収経路とによって回収されたパチンコ玉と前記貯留タンクから排出されたパチンコ玉とを合流させる第1合流タンクと、該第1合流タンクで合流させたパチンコ玉を前記第1上部タンクに揚送する第1玉揚送装置と、から構成され、前記第2回収揚送経路は、前記分流機構によって2方向に分流されたパチンコ玉のうち他方向に分流されるパチンコ玉を回収する第2回収経路と、該第2主回収経路に隣接して設けられ且つパチンコ機から排出されたパチンコ玉を回収する第2補助回収経路と、前記第2主回収経路と前記第2補助回収経路とによって回収されたパチンコ玉と前記貯留タンクから排出されたパチンコ玉とを合流させる第2合流タンクと、該第2合流タンクで合流させたパチンコ玉を前記第2上部タンクに揚送する第2玉揚送装置と、から構成され、前記第1合流タンク及び前記第2合流タンクは、それぞれ前記パチンコ機及び前記玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉が前記貯留タンクから排出されるパチンコ玉に優先して前記第1玉揚送装置及び前記第2玉揚送装置に導出されるように優先誘導構造としたことを特徴とするものである。このように構成することにより、玉計数返却装置から返却されたパチンコ玉は、分流機構で2方向に分流され、一方向のパチンコ玉は、第1回収経路を介して第1玉揚送装置で第1上部タンクに揚送され、他方向のパチンコ玉は、第2回収経路を介して第2玉揚送装置で第2上部タンクに揚送されるため、パチンコ島台に高速計数可能な玉計数返却装置が設置された場合でも、玉計数返却装置から排出される多量のパチンコ玉を独立した2系統の回収揚送経路を介して速やかに上部タンクへ送ることができ、玉計数返却装置の能力を十分生かすことができる。また、独立した2系統の回収揚送経路であるため、第1回収揚送経路である第1玉揚送装置等にトラブルが発生した場合でも、第2回収揚送経路は機能しているため、遊技客に迷惑をかけることなく玉計数返却装置を引き続き使用することができる。
【0006】
また、玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉は第1主回収経路及び第2主回収経路を流下し、パチンコ機から排出されたパチンコ玉は第1補助回収経路及び第2補助回収経路を流下するため、パチンコ機から排出されたパチンコ玉が玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉に邪魔されることなくスムーズに排出でき、パチンコ機がパチンコ玉を排出できなくなることを防止することができる。
【0007】
また、パチンコ機及び玉計数返却装置からのパチンコ玉が貯留タンクからのパチンコ玉よりも優先して第1玉揚送装置及び第2玉揚送装置へ導出されるためパチンコ機及び玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉が回収揚送経路内で停滞することを防止することができると共に、パチンコ機及び玉計数返却装置から排出された使用後のパチンコ玉を貯留タンク内の研磨された使用前のパチンコ玉よりも優先して第1玉揚送装置及び第2玉揚送装置により玉磨きをさせることができる。また、パチンコ機及び玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉が無いときは、貯留タンクのパチンコ玉を繰り返し玉磨きをさせることができる。
【0008】
また、請求項に係る発明においては、前記第1合流タンク及び前記第2合流タンクは、それぞれ前記パチンコ機及び前記玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉が転動する第1誘導傾斜板と、前記貯留タンクから排出されるパチンコ玉が転動する第2誘導傾斜板と、該第1誘導傾斜板の下流端と第2誘導傾斜板の下流端との間に形成され且つ前記パチンコ機及び前記玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉と前記貯留タンクから排出されるパチンコ玉とが合流する合流通路と、から構成され、前記第2誘導傾斜板の下流端高さ位置を、前記第1誘導傾斜板から排出されるパチンコ玉により前記第2誘導傾斜板から排出されるパチンコ玉が堰き止められるように前記第1誘導傾斜板の下流端高さ位置よりも下方に配置したことにより、第2誘導傾斜板から排出されるパチンコ玉を上方に位置する第1誘導傾斜板から排出されるパチンコ玉によって堰き止めることができる。つまり、パチンコ機及び玉計数返却装置からのパチンコ玉が貯留タンクからのパチンコ玉よりも優先して玉揚送装置に導出されるため、パチンコ機及び玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉が回収経路内で停滞することを防止することができると共に、パチンコ機及び玉計数返却装置から排出された使用後のパチンコ玉を貯留タンク内の研磨された使用前のパチンコ玉よりも優先して第1玉揚送装置及び第2玉揚送装置により玉磨きをさせることができる。また、パチンコ機及び玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉が無いときは、貯留タンクのパチンコ玉を繰り返し玉磨きさせることができる。
【0009】
また、請求項に係る発明においては、前記分流機構は、前記玉計数返却装置の排出樋下方にほぼパチンコ島台内部の幅寸法で形成され且つ前記排出樋の逆方向に向かって下り傾斜する誘導傾斜板と、該誘導傾斜板の下流端下方に位置し且つ前記第1回収経路及び前記第2回収経路のそれぞれに向かって前記誘導傾斜板の幅方向ほぼ中央から下り傾斜する分流板と、を備えたことにより、玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉は、誘導傾斜板を転動して第1回収経路または第2回収経路に向かって下り傾斜している分流板に誘導され、分流板から第1回収経路または第2回収経路に導出することができる。また、例えば、第1回収経路でパチンコ玉が停滞した場合、第1回収経路に向かって下り傾斜している分流板にパチンコ玉が停滞した状態となり、この状態になると、必然的に誘導傾斜板を転動するパチンコ玉は、第2回収経路に向かって傾斜している分流板に誘導される。よって遊技客に迷惑をかけることなく玉計数返却装置を引き続き使用することができる。また、誘導傾斜板がほぼパチンコ島台内部の幅寸法で形成されているため、島端に設置される玉計数返却装置がどの位置に設置されても第1回収経路及び第2回収経路の両方向にパチンコ玉を送ることができ、玉計数返却装置の設置位置が決まっていなくても予め分流機構を施工することができる。
【0010】
更に、請求項に係る発明においては、前記分流機構は、前記誘導傾斜板の下流側隅角部に、パチンコ玉を前記誘導傾斜板の幅方向ほぼ中央に向かって流下させる集合板を形成したことにより、島端に設置される玉計数返却装置がどの位置に設置されても、第1回収経路及び第2回収経路に均等にパチンコ玉を流下させることができる。これにより、2系統の回収揚送経路を同じように活用することができ、最も効率良くパチンコ玉を第1上部タンク及び第2上部タンクへ送ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。まず、本実施形態の要部を構成するパチンコ島台の全体の構成について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係るパチンコ島台1を示す概略図である。
【0012】
まず、図1において、遊技場に設置されるパチンコ島台1には、それぞれ内部に比較的少ないパチンコ玉を貯留する合流タンクとしての下部タンク4,5(それぞれ約2万個前後貯留できる)が内蔵され、その下部タンク4,5に貯留されたパチンコ玉は、後述する第1玉揚送装置50及び第2玉揚送装置51(図2参照、以下、総称して玉揚送装置50,51という場合がある)によってそれぞれパチンコ島台1の上部に設置される上部タンク2,3に揚送研磨され、この上部タンク2,3からは図示しないそれぞれに設置された補給樋を介してパチンコ島台1に設置される図示しないパチンコ機や玉貸機に玉を補給するようになっている。前記パチンコ機から排出されたパチンコ玉は、後述する第1補助回収経路86及び第2補助回収経路87(図2参照、以下、総称して補助回収経路86,87という場合がある)により回収された後、前記下部タンク4,5に導かれる。また、後述する玉計数返却装置13から排出されたパチンコ玉は、後述する第1主回収経路84及び第2主回収経路85(以下、総称して主回収経路84,85という場合がある)により回収された後、同様に前記下部タンク4,5に導かれる。下部タンク4,5に導かれたパチンコ玉は、前記玉揚送装置50,51に導出され、再び玉揚送装置50,51によって上部タンク2,3に揚送される。このようにパチンコ玉がパチンコ島台1内を循環するようになっている。
【0013】
また、パチンコ島台1内部のほぼ中央には、約200万個のパチンコ玉を貯留することができる貯留タンクとしての大型のベースタンク6が設けられている。
【0014】
更に、パチンコ島台1には、ベースタンク6に貯留されるパチンコ玉を下部タンク4,5に供給する導出通路11,12と、上部タンク2,3で過剰となったパチンコ玉をベースタンク6に返却するオーバーフロー機構としての溢れ玉用通路9,10と、該溢れ玉用通路9,10から返却されるパチンコ玉をベースタンク6に導くための溢れ玉用分岐箱7,8と、から構成されている。前記溢れ玉用通路9,10は、上部タンク2,3から溢れ玉用分岐箱7,8に下り傾斜するように連結されるものである。このように、ベースタンク6は、下部タンク4,5に導出通路11,12を介してパチンコ玉を供給し続け、上部タンク2,3で溢れたパチンコ玉をオーバーフロー機構としての溢れ玉用通路9,10及び溢れ玉用分岐箱7,8を介して返却されるようになっている。よってベースタンク6に貯留されているパチンコ玉は、玉揚送装置50,51で研磨された使用前の状態になっており、上部タンク2,3でパチンコ玉が必要でない場合には、常時この循環を繰り返し玉揚送装置50,51で研磨され、良好な状態を保っている。
【0015】
以上、パチンコ島台1についての概略を説明したが、次に、パチンコ島台1に設置され、本実施形態の要部を構成する分流機構及び下部タンク4,5等についての概略を図2を参照して説明する。図2は、実施形態に係るパチンコ島台1の上方からの概略図である。
【0016】
図2において、パチンコ島台1の島端に、ほぼパチンコ島台の幅寸法で側板82が立設されると共に、側板82の表面側の幅方向ほぼ中央には遊技客の景品玉を計数し、パチンコ島台の内部に返却するための玉計数返却装置13が設置されている。この側板82の裏面側の空間には、玉計数返却装置13から返却されたパチンコ玉を一時的に貯留すると共に、第1回収経路62と第2回収経路63にパチンコ玉を分流する機能を持つ分流機構70が、ほぼパチンコ島台内部の幅寸法で第1回収経路62と第2回収経路63の間に形成されている。この分流機構70の構造については、後に詳述する。
【0017】
この分流機構70の一側端には第1連絡樋75が設けられ、他側端には第2連絡樋76が設けられており、この第1連絡樋75及び第2連絡樋76(以下、総称して連絡樋75,76という場合がある)の下流端には、それぞれ前記第1回収樋52及び第2回収樋53が接続され、第1主回収経路84及び第2主回収経路85を形成している。また、前記第1連絡樋75及び第2連絡樋76の外側には、それぞれ第1補助連絡樋77及び第2補助連絡樋78(以下、総称して補助連絡樋77,78という場合がある)が設けられており、この第1補助連絡樋77及び第2補助連絡樋78の下流端には、それぞれ前記第1補助回収樋54及び第2補助回収樋55が接続され、第1補助回収経路86及び第2補助回収経路87を形成している。また、第1補助連絡樋77及び第2補助連絡樋78の側方端部には、それぞれパチンコ玉の落下を防止するガイド板81が第1補助連絡樋77及び第2補助連絡樋78の全長に亘って垂直方向に設けられている。第1主回収経路84,第2主回収経路85,第1補助回収経路86及び第2補助回収経路87は、パチンコ島台1の両側面に列設される図示しないパチンコ機の下部に形成された空間を通って、パチンコ島台1の長手方向ほぼ中央に設置される下部タンク4,5に向かってそれぞれ下り傾斜して設けられている。なお、第1主回収経路84及び第2主回収経路85は、玉計数返却装置13から排出されたパチンコ玉を流下させるものであり、第1補助回収経路86及び第2補助回収経路87は、パチンコ機から排出されたパチンコ玉を流下させるものであると共に、玉計数返却装置13から排出されたパチンコ玉により、第1主回収経路84及び第2主回収経路85でパチンコ玉が充満した場合にパチンコ玉を流下させる補助的なものであり、また、このときにパチンコ玉の貯留量を増加させる役割を持つものでもある。また、下部タンク4,5を挟んでパチンコ島台1の反対側の図示しない島端からは、第3回収樋60及び第4回収樋61(以下、総称して回収樋60,61という場合がある)が、パチンコ機の下部に形成された空間を通って、下部タンク4,5に向かってそれぞれ下り傾斜して設けられている。この第3回収樋60及び第4回収樋61の下流端には、それぞれ第1接続樋58及び第2接続樋59(以下、総称して接続樋58,59という場合がある)の上流端が接続しており、この第1接続樋58及び第2接続樋59の下流端は、下部タンク4,5にそれぞれ接続している。
【0018】
前記下部タンク4,5には、回収樋52,53、補助回収樋54,55及び接続樋58,59の他に、下部タンク4,5内のパチンコ玉を玉揚送装置50,51に導出するための第1導出樋56及び第2導出樋57(以下、総称して導出樋56,57という場合がある)がそれぞれ接続し、この導出樋56,57は、玉揚送装置50,51の図示しない導入口にそれぞれ接続している。また、この玉揚送装置50,51の図示しないパチンコ玉導出口は、パチンコ島台1の上方に設置される上部タンク2,3にそれぞれ臨んでいる。
【0019】
なお、第1主回収経路84,第1補助回収経路86,下部タンク4及び第1導出樋56が第1回収経路62を構成するものであり、第2主回収経路85,第2補助回収経路87,下部タンク5及び第2導出樋57が第2回収経路63を構成するものである。また、前記第1回収経路62及び第1玉揚送装置50が第1回収揚送経路64を構成するものであり、前記第2回収経路63及び第2玉揚送装置51が第2回収揚送経路65を構成するものである。更に、前記第1回収経路62及び第2回収経路63が回収経路66を構成するものである。
【0020】
しかして、遊技客によって玉計数返却装置13に返却されたパチンコ玉は、分流機構70に排出され、分流機構70で分流された後、第1主回収経路84,第2主回収経路85上を転動し、下部タンク4,5内に導入される。このとき、第1補助回収経路86,第2補助回収経路87によりパチンコ機から排出されるアウト玉も回収されるため、下部タンク4,5には、パチンコ機から排出されたアウト玉も導入されることとなる。また、パチンコ島台1の図示しない側に設置されるパチンコ機から排出されたアウト玉は、回収樋60,61及び接続樋58,59上を転動し、下部タンク4,5に導入される。なお、パチンコ島台1の図示しない側の島端には、玉返却装置は設置されていない。更に、ベースタンク6に貯留されていたパチンコ玉が導出通路11,12を介して下部タンク4,5に導入される。しかして、下部タンク4,5に導入されたパチンコ玉は、後述する方法によって、玉計数返却装置13に返却されたパチンコ玉及びパチンコ機から排出されたアウト玉がベースタンク6から導出されたパチンコ玉に優先して玉揚送装置50,51に導出される。この玉揚送装置50,51に導出されたパチンコ玉は、玉揚送装置50,51により研磨されながら揚送され、上部タンク2,3内に導出される。
【0021】
以上、パチンコ島台1に設置される回収経路66,分流機構70及び下部タンク4,5等についての概略を説明したが、次に、本実施形態の要部を構成する分流機構70の構造について図3を参照して説明する。図3は、分流機構70の内部構造を示す斜視図である。
【0022】
図3において、側板82の裏面で玉計数返却装置13の図示しないパチンコ玉を返却する返却口に対応する位置には、排出樋71が突設されている。この排出樋71の下方には、誘導傾斜板73が側板82から下り傾斜して設けられ、この誘導傾斜板73には、上面を保護するための補強底板72が排出樋71の下方に貼着されている。また、誘導傾斜板73の下流端下方には、誘導傾斜板73の幅方向ほぼ中央を頂点として両側方に下り傾斜する分流板74が設けられており、この分流板74の下流端は、前記第1連絡樋75及び第2連絡樋76のほぼ中央部にそれぞれ臨んでいる。この分流板74の誘導傾斜板73と反対側面には、誘導傾斜板73と同じ幅寸法で停止側板79が立設され、停止側板79の分流板74側の表面には、停止側板79を保護するための緩衝部材80が貼着されている。
【0023】
なお、前記分流機構70は、補強底面72,誘導傾斜板73,分流板74,停止側板79及び緩衝部材80とから構成されるものである。
【0024】
しかして、玉計数返却装置13に返却されたパチンコ玉は、排出樋71を介して分流機構70内へ導入される。分流機構70内へ導入されるパチンコ玉は、補強底面72上に落下して落下の衝撃を吸収された後、誘導傾斜板73上を転動し、一部のパチンコ玉は誘導傾斜板73の側方から連絡樋75,76及び補助連絡樋77,78上に落下するが、ほとんどのパチンコ玉は、誘導傾斜板73の下流端まで転動する。誘導傾斜板73の下流端まで転動したパチンコ玉は、停止側板79に衝突して緩衝部材80で衝撃を吸収された後、分流板74上に落下し、分流板74上を転動して連絡樋75,76上に落下する。こうして連絡樋75,76上に落下したパチンコ玉は、前述のように、回収樋52,53を転動して下部タンク4,5に導入される。また、連絡樋75,76にパチンコ玉が充満(第1主回収経路84及び第2主回収経路85にパチンコ玉が充満)した場合には、補助連絡樋77,78にパチンコ玉が流れ、補助回収樋54,55を転動して下部タンク4,5に導入されることとなる。また、補助回収樋54,55には、パチンコ機から排出されるアウト玉も導出されるため、主下部タンク4,5には、パチンコ機から排出されたアウト玉も導入されることとなる。ここで、実際のパチンコ玉数に基づいて詳述すると、玉計数返却装置13の処理能力は16000個/分であり、玉揚送装置50,51の処理能力は14000個/分であり、1台のパチンコ機から排出されるアウト玉は、100個/分である。パチンコ島台には、全体で40台ぐらいのパチンコ機が設置されるため、パチンコ機から排出されるアウト玉は、最大で4000個/分と仮定することができる。よって、1分間に玉揚送装置50,51に導出されるパチンコ玉数20000個に対し、玉揚送値は2台で28000個を揚送可能であるため、基本的には、回収経路66でパチンコ玉が充満することはあり得ないようになっている。
【0025】
以上、パチンコ島台1に設置された分流機構70の構造と、分流機構70から下部タンク4,5に至るパチンコ玉の流れについて説明してきたが、上記した分流機構70の説明は、玉計数返却装置13が側板82のほぼ幅方向中央に設置され、分流機構内70に導入されたパチンコ玉が誘導傾斜板73上でほぼ左右均等に転動するものについてである。しかし、玉計数返却装置13は側板82の中央に設置されるものに限らず、中央から右側あるいは左側寄りに設置されるものであってもよい。そこで、次に、玉計数返却装置13が側板82の中央に設置されていないパチンコ島台について、上記した玉計数返却装置13が側板82のほぼ中央に設置されるものと比較し、図4乃至図7を参照して説明する。図4は、玉計数返却装置13が側板82の中央に設置される分流機構70の模式図であり、図5は、玉計数返却装置13が側板82の左側寄りに設置される分流機構70において、パチンコ玉が返却され始めた時の分流機構70の模式図であり、図6は、玉計数返却装置13が側板82の左側寄りに設置される分流機構70において、第1回収経路62にパチンコ玉が充満した場合の分流機構70の模式図であり、図7は、玉計数返却装置13が左側寄りに設置される分流機構70において、第1回収経路62及び分流機構70の左側にパチンコ玉が充満した場合の分流機構70の模式図である。
【0026】
まず、図4において、玉計数返却装置13が側板82の幅方向ほぼ中央に設置される分流機構70においては、排出樋71から排出されたパチンコ玉は、誘導傾斜板73上を誘導傾斜板73のほぼ中央から左右に均等に分散しながら転動し、分流板74上に落下する。分流板74も、前述のように、誘導傾斜板73の幅方向ほぼ中央から左右に下り傾斜して設けられているため、パチンコ玉は、左右の連絡樋75,76にほぼ均等に導出されることとなる。
【0027】
次に、図5において、玉計数返却装置13が左側寄りに設置される分流機構70においては、排出樋71から排出されたパチンコ玉のほとんどは、誘導傾斜板73上の左側を転動し、第1連絡樋75及び第1補助連絡樋77上に落下した後、第1回収樋52及び第1補助回収樋54に導出される。この状態から排出樋71からパチンコ玉が排出され続けると、図6に示すように、第1連絡樋75及び第1補助連絡樋77にパチンコ玉が充満(第1回収経路62にパチンコ玉が充満)し、第1連絡樋75,第1補助連絡樋77及び左側の分流板74,誘導傾斜板73にパチンコ玉が貯留し始める。更に排出樋71からパチンコ玉が排出され続けると、図7に示すように、分流機構70の左側の空間にパチンコ玉が充満すると共に、パチンコ玉が第2連絡樋76から第2回収樋53へ導入され、図示しないが、第2連絡樋76にパチンコ玉が充満(第2主回収経路85にパチンコ玉が充満)した場合には、第2補助連絡樋78にパチンコ玉が導入されることとなる。ここで、実際のパチンコ玉数に基づいて記述すると、玉計数返却装置13で1分間に処理される16000個のパチンコ玉と、図2の左側に設置されるパチンコ機から1分間に排出されるアウト玉2000個の合計18000個のパチンコ玉が、1分間で第1揚送装置50に導出される。この1分間に第1揚送装置50に導出される18000個のパチンコ玉は、第1玉揚送装置50の処理能力14000個/分を4000個越えているため、第1玉揚送装置50で処理し切れなくなったパチンコ玉は第1回収経路62に充満した後、更に分流機構70の左側にも充満し、この後、パチンコ玉は分流機構70の右側に流下することとなる。しかしながら、分流機構70の右側の第2回収経路を流下するパチンコ玉を揚送する第2玉揚送装置51の処理能力も14000個/分であるため、第1回収経路及び分流機構70の左側で処理し切れない4000個のパチンコ玉及び図2の右側に設置されるパチンコ機から1分間に排出されるアウト玉2000個の合計6000個のパチンコ玉を充分処理することができ、基本的には何ら問題がない。
【0028】
以上のように、玉計数返却装置13が側板82の幅方向ほぼ中央に設置されない場合と、玉計数返却装置13が側板82の幅方向ほぼ中央に設置された場合との相違は、第1回収経路62にパチンコ玉が充満した後、第2回収経路63にパチンコ玉が導入されるということだけで、玉計数返却装置13に多量のパチンコ玉が返却された場合でも玉計数返却装置13が側板82のほぼ中央に設置された場合と同様に独立した2系統の第1回収揚送経路64と第2回収揚送経路65を介して速やかに上部タンク2,3へ送ることができ、玉計数返却装置13の能力を十分に生かすことができる。なお、上記した分流機構70は、玉計数返却装置13が側板82の左側寄りに設置されたものを示したが、側板82の左側寄りに設置されたものに限らず、側板82の右側寄りに設置されたものであってもよい。
【0029】
以上、パチンコ島台1に設置される分流機構70の構造及び作用について詳細に説明したが、次に、本実施形態の要部を構成する合流タンクとしての下部タンクの構造について図8及び図9を参照して説明する。図8は、下部タンク5の内部構造を示す斜視図であり、図9は、下部タンク5内でパチンコ玉が合流する部分の拡大斜視図である。なお、図8及び図9には、下部タンク5のみ描かれているが、下部タンク4も同様の構造であるため、以下の説明では下部タンク5について説明する。
【0030】
まず、下部タンク5の構造について説明すると、下部タンク5は、図8に示すように、合板又は金属板によって上面が開放した直方体状に形成されている。この下部タンク5の四方は、長辺である左側板90及び右側板91と短辺である上流側板92及び下流側板93により形成され、その内部には、上流側板92の上方から下流側板93側に向かって下り傾斜する上部傾斜板95が設けられている。この上部傾斜板95の下流端は、先端部分が段差状に形成されると共に、段差部分の左側板90側に落下口100が穿設され、上部傾斜板95の先端と下流側板93との間には停止片96が設けられている。また、上部傾斜板95の上方であって左側板90上端の上流側板92寄りの位置には、導出通路12が接続される導出通路接続口99が穿設されている。
【0031】
前記上部傾斜板95の下方には、上流側板92から下流側板93側に向かって下り傾斜する第1誘導傾斜板94が設けられている。上流側板92の第1誘導傾斜板94の上流端が当接する位置には、回収樋接続口97及び補助回収樋接続口98が穿設されており、第1誘導傾斜板94の上流端上面は、この回収樋接続口97及び補助回収樋接続口98の下端面と同じ高さに設けられている。また、第1誘導傾斜板94の下流端は、左側板90及び右側板91の長手方向中央からやや下流側板93側の位置まで設けられている。
【0032】
また、前記停止片96の下方には、左側板90から下部タンク5の幅方向ほぼ中央部にかけて第1区画板103が立設されており、この第1区画板103の下端には、第1区画板103から下流側板93に亘って左側板90側から下り傾斜して第2優先通路109が設けられている。下流側板93の第2優先通路109が当接する位置には、接続樋接続口101が穿設されており、第2優先通路109の上流端上面は、この接続樋接続口101の下端面とほぼ同じ高さに設けられている。また、下部タンク5の幅方向ほぼ中央には、垂直方向に第2区画板104が設けられているが、この第2区画板104は、下流側板93側の上部に切欠部が形成されており、この切欠部は、前記第2優先通路109の下流端及び第1区画板103の第2優先通路109下流端側端面に当接している。また、この第2区画板104の下流側板93側の端面は、下流側板93に当接し、上流側板92側端面は、第1誘導傾斜板94の下流端と間隔をおいて設けられている。
【0033】
前記落下口100の下方であって、第1区画板103,第2区画板104及び左側板90に囲まれた空間には、第1区画板103の下端から上流側板92側に向かって下り傾斜する第2誘導傾斜板105が設けられており、この第2誘導傾斜板105の下流端は、第2区画板104の上流側板92側端面とほぼ同じ位置まで設けられており、高さ位置を第1誘導傾斜板94から排出されるパチンコ玉により、第2誘導傾斜板105から排出されるパチンコ玉を堰き止めるように第1誘導傾斜板94の下流端高さ位置よりも下方に位置している。この第2誘導傾斜板105の下流端と前記第1誘導傾斜板94の下流端との間で、第2誘導傾斜板105及び第1誘導傾斜板94の下方には、左側板90から下り傾斜する合流通路106が設けられており、この合流通路106の下流端は、第2区画板104の上流側板92側端面とほぼ同じ位置まで設けられている。
【0034】
また、前記第1誘導傾斜板94の幅方向中央から右側板91側の下流端には、第1優先通路107が連接されており、この第1優先通路107は、第2区画板104から右側板91に亘って設けられると共に、その下流端は、下流側板93と間隔をおいて設けられている。また、第1優先通路107の下方には、前記合流通路106の下流端から下流側板93に向かって下り傾斜する排出通路108が設けられており、この排出通路108の下流端は、下流側板93に当接している。この下流側板93の排出通路108の下流端が当接する位置には、導出樋接続口102が穿設されており、排出通路108の下流端上面は、この導出樋接続口102の下端面と同じ高さに設けられている。また、排出通路108の下流端の上方には、前記第1優先通路107の下流端及び前記第2優先通路109の下流端が臨んでいる。
【0035】
更に、右側板91の下流端側下方の外側面には、清掃用扉110がヒンジ111によって開閉自在に取り付けられ、この清掃用扉110内には、玉抜き用扉112がヒンジ113によって開閉自在に取り付けらている。また、清掃用扉110の下方には、玉抜きプレート取付部材114が取り付けられ、清掃用扉110の下流端側側方には、玉止金具挿入口115が穿設されている。清掃用扉110は、営業終了後等に清掃用扉110を開放することにより、下部タンク5内を清掃するためのものであり、玉抜き用扉112は、下部タンク5内に異物が混入してパチンコ玉の流れが異常なときに開放し、下部タンク5内の玉抜きをして異物を除去するためのものである。また、玉抜きプレート取付部材114は、前記玉抜き用扉112を開放して下部タンク5内のパチンコ玉を玉抜きする際に、図示しない玉抜きプレートを取り付けるためのものである。玉抜きプレートを玉抜きプレート取付部材114に取り付けた後、玉抜き用扉112を開放することにより下部タンク5内のパチンコ玉が玉抜きプレート上を転動し、玉抜きプレートの下方に設置した玉箱内に排出されることとなる。また、玉止金具挿入口115は、この玉止金具挿入口115に図示しない玉止金具を挿入することにより、下部タンク5内から第2玉揚送装置51へのパチンコ玉の流れを堰き止めるものであり、玉揚送装置51をメンテナンス等でパチンコ島台1bから取り出す際に用いられるものである。
【0036】
次に、下部タンク5内のパチンコ玉の流れについて説明すると、前記分流機構70から排出され、第2主回収経路85を転動してきたパチンコ玉は、回収樋接続口97から、第2補助回収経路87を転動してきたパチンコ玉は、補助回収樋接続口98からそれぞれ第1誘導傾斜板94上に導出され、第1誘導傾斜板94上を転動した後、合流通路106及び第1優先通路107上に導出される。このとき、第2補助回収経路87からは、パチンコ機からのアウト玉が排出される。
【0037】
また、ベースタンク6から導出通路12を介して導出通路接続口99から主下部タンク5内へ導出されたパチンコ玉は、上部傾斜板95を転動した後、上部傾斜板95下流端の段差部分と停止片96により形成された空間に一時貯留され、その後、落下口100から第2誘導傾斜板105上へ落下し、第2誘導傾斜板105を転動して合流通路106へ導出される。このとき、合流通路106へ導出されたパチンコ玉は、第1誘導傾斜板94から合流通路106へ導出されたパチンコ玉と合流し、排出通路108へ導出されることとなるが、第1誘導傾斜板94からのパチンコ玉がある場合(玉計数返却装置13からパチンコ玉が返却された場合)には、第2誘導傾斜板105からのパチンコ玉が第1誘導傾斜板94からのパチンコ玉によって堰き止められるため、第1誘導傾斜板94からのパチンコ玉が第2誘導傾斜板105からのパチンコ玉よりも優先して排出通路108へ導出されることとなる。即ち、玉計数返却装置13から排出されたパチンコ玉が、ベースタンク6から導出されたパチンコ玉よりも優先して排出通路108へ導出されることになる。
【0038】
一方、第1誘導傾斜板94を転動して第1優先通路107に導出されたパチンコ玉(パチンコ機から排出されたパチンコ玉)は、第1優先通路107を転動した後、排出通路108の下流端に落下するが、このとき、合流通路106から排出通路108に落下して排出通路108を転動してきたパチンコ玉に覆いかぶさるようにして排出通路108に落下するため、合流通路106から落下してきたパチンコ玉よりも優先して導出樋接続口102に送られることとなる。更に、図2において図示しない側のパチンコ機から排出され、第4回収樋61を転動してきたパチンコ玉は、第2接続樋59を介して接続樋接続口101から第2優先通路109に導出され、第2優先通路109上を転動した後、排出通路108の下流端に導出されるが、このとき、第1優先通路107から排出通路108に落下したパチンコ玉と合流して導出樋接続口102に送られることとなる。
【0039】
上記のように、導出樋接続口102に送られたパチンコ玉は、第2導出樋57を介して第2玉揚送装置51に導出されることとなるが、下部タンク5に送られるパチンコ玉のうち、玉計数返却装置13やパチンコ機から排出されるパチンコ玉がベースタンク6から導出されるパチンコ玉に優先して第2玉揚送装置51に導出されることとなる。即ち、使用後のパチンコ玉が研磨された使用前のパチンコ玉に優先して第2玉揚送装置51で研磨されることとなる。
【0040】
以上、実施形態に係る分流機構70及び下部タンク5について詳細に説明してきたが、上記の実施形態(以下、第1実施形態という)の分流機構70においては、排出樋71から排出されたパチンコ玉が誘導傾斜板73の下流端の幅方向全体に亘って流下するものを示したが、誘導傾斜板73上を転動するパチンコ玉が、誘導傾斜板73の幅方向ほぼ中央(分流板74の上流端)に向かって流下するものであってもよい。このような実施形態(以下、第2実施形態という)について、図10を参照して説明する。図10は、第2実施形態に係る分流機構70の内部構造を示す斜視図である。なお、第1実施形態と同一の部品には、同じ符号を付した。
【0041】
図10において、第2実施形態に係る分流機構70は、前記誘導傾斜板73の下流側隅角部に、誘導傾斜板73側辺のほぼ中央から誘導傾斜板73の下流端ほぼ中央よりやや外側の位置に亘って集合板83が形成されている以外は、第1実施形態に係る分流機構70とまったく同様の構造である。この集合板83は、誘導傾斜板73表面に左右対称の位置に設けられる断面角型の部材であり、その下流端側先端部は、間隔を持って設けられ、その間隔部分は、後述する分流板74の上流端に臨むものである。
【0042】
しかして、玉計数返却装置13に返却されたパチンコ玉は、第1実施形態と同様に分流機構70から下部タンク4,5へ導入されることとなるが、第1実施形態と異なり、分流機構70内へ導入されたパチンコ玉のほとんどは、集合板83によって誘導傾斜板73の幅方向ほぼ中央に集められながら、誘導傾斜板73上を転動し、分流板74の上流端に落下することとなる。このような集合板83を設けたことにより、島端に設置される玉計数返却装置13がどの位置に設置されても、第1実施形態のように第1回収経路62及び第2回収経路63にほぼ均等にパチンコ玉を流下させることができ、基本的には回収経路66でパチンコ玉が充満することがないようになっている。
【0043】
以上、実施形態に係るパチンコ島台1について詳細に説明してきたが、本実施形態においては、玉揚送装置50,51によって揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タンク2,3と、該上部タンク2,3に貯留されたパチンコ玉を複数のパチンコ機へ送る補給樋と、パチンコ島台1の端部に設置され遊技客から返却されるパチンコ玉を受け入れる玉計数返却装置13と、該玉計数返却装置13から排出されたパチンコ玉を前記玉揚送装置50,51を介して前記上部タンク2,3に送る回収揚送経路64,65と、からなるパチンコ島台1において、前記パチンコ島台1は、前記玉計数返却装置13の下方に設置され且つ玉計数返却装置13から排出されたパチンコ玉を2方向に分流可能な分流機構70と、独立した2系統の回収揚送経路と、を備え、前記分流機構70は、独立した2系統の回収揚送経路と連通し、一方の回収揚送経路である第1回収揚送経路64は、前記分流機構の一方向から排出されるパチンコ玉を回収する第1回収経路62と、該第1回収経路62に連通し且つ前記上部タンクにパチンコ玉を揚送する第1玉揚送装置50と、から構成され、他方の回収揚送経路である第2回収揚送経路65は、前記分流機構の他方向から排出されるパチンコ玉を回収する第2回収経路63と、該第2回収経路63に連通し且つ前記上部タンクにパチンコ玉を揚送する第2玉揚送装置51と、から構成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、玉計数返却装置13から返却されたパチンコ玉は、分流機構70で2方向に分流され、一方向のパチンコ玉は、第1回収経路62を介して第1玉揚送装置50で上部タンク2に揚送され、他方向のパチンコ玉は、第2回収経路63を介して第2玉揚送装置51で上部タンク3に揚送されるため、パチンコ島台に高速計数可能な玉計数返却装置13が設置された場合でも、玉計数返却装置13から排出される多量のパチンコ玉を独立した2系統の回収経路62,63を介して速やかに上部タンク2,3へ送ることができ、玉計数返却装置13の能力を十分生かすことができる。また、独立した2系統の回収揚送経路であるため、一方の回収揚送経路である玉揚送装置等にトラブルが発生した場合でも、他方の回収揚送経路は機能しているため、遊技客に迷惑をかけることなく玉計数返却装置13を引き続き使用することができる。
【0044】
また、本実施形態においては、前記第1回収経路62及び前記第2回収経路63のそれぞれは、玉計数返却装置13から排出されたパチンコ玉用の主回収経路84,85と、パチンコ機から排出されたパチンコ玉用の補助回収経路86,87と、から構成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、玉計数返却装置13から排出されるパチンコ玉は主回収経路84,85を流下し、パチンコ機から排出されたパチンコ玉は補助回収経路86,87を流下するため、パチンコ機から排出されたパチンコ玉が玉計数返却装置13から排出されたパチンコ玉に邪魔されることなくスムーズに排出でき、パチンコ機がパチンコ玉を排出できなくなることを防止することができる。
【0045】
また、本実施形態においては、前記パチンコ島台1は、前記上部タンク2,3で溢れたパチンコ玉を貯留するベースタンク6を備え、前記第1回収経路62及び前記第2回収経路63のそれぞれには、前記パチンコ機及び玉計数返却装置13から排出されるパチンコ玉と、前記ベースタンク6から排出されるパチンコ玉を合流させて前記第1玉揚送装置50及び前記第2玉揚送装置51へ導出する下部タンク4,5を備え、該下部タンク4,5は、前記パチンコ機及び玉計数返却装置13から排出されるパチンコ玉が前記ベースタンク6から排出されるパチンコ玉に優先して前記玉揚送装置50,51に導出されるように優先誘導構造としたことを特徴とするものである。このように構成することにより、パチンコ機及び玉計数返却装置13からのパチンコ玉が貯留タンクからのパチンコ玉よりも優先して玉揚送装置50,51へ導出されるためパチンコ機及び玉計数返却装置13から排出されたパチンコ玉が回収経路62,63内で停滞することを防止することができると共に、パチンコ機及び玉計数返却装置13から排出された使用後のパチンコ玉を貯留タンク内の研磨された使用前のパチンコ玉よりも優先して玉揚送装置50,51により玉磨きをさせることができる。また、パチンコ機及び玉計数返却装置13から排出されるパチンコ玉が無いときは、ベースタンク6のパチンコ玉を繰り返し玉磨きをさせることができる。
【0046】
また、本実施形態においては、前記下部タンク4,5は、前記パチンコ機及び玉計数返却装置13から排出されるパチンコ玉が転動する第1誘導傾斜板94と、前記貯留タンクから排出されるパチンコ玉が転動する第2誘導傾斜板105と、前記第1誘導傾斜板94の下流端と第2誘導傾斜板105の下流端との間に形成され且つ前記パチンコ機及び玉返却装置13から排出されるパチンコ玉と前記ベースタンク6から排出されるパチンコ玉とが合流する合流通路106と、から構成され、第2誘導傾斜板105の下流端高さ位置を、第1誘導傾斜板94から排出されるパチンコ玉により第2誘導傾斜板105から排出されるパチンコ玉を堰き止められるように第1誘導傾斜板94の下流端高さ位置よりも下方に配置したことを特徴とするものである。このように構成することにより、第2誘導傾斜板105から排出されるパチンコ玉を上方に位置する第1誘導傾斜板94から排出されるパチンコ玉によって堰き止めることができる。つまり、パチンコ機及び玉計数返却装置13からのパチンコ玉がベースタンク6からのパチンコ玉よりも優先して玉揚送装置50,51に導出されるため、パチンコ機及び玉計数返却装置13から排出されたパチンコ玉が回収経路62,63内で停滞することを防止することができると共に、パチンコ機及び玉計数返却装置13から排出された使用後のパチンコ玉をベースタンク6内の研磨された使用前のパチンコ玉よりも優先して玉揚送装置50,51により玉磨きをさせることができる。また、パチンコ機及び玉計数返却装置13から排出されるパチンコ玉が無いときは、ベースタンク6のパチンコ玉を繰り返し玉磨きさせることができる。
【0047】
また、本実施形態においては、前記分流機構70は、前記玉計数返却装置13の排出樋71下方にほぼパチンコ島台1内部の幅寸法で形成され且つ前記回収経路66に向かって下り傾斜する誘導傾斜板73と、該誘導傾斜板73の下流端下方に位置し且つ前記第1回収経路62路及び前記第2回収経路63のそれぞれに向かって前記誘導傾斜板73の幅方向ほぼ中央から下り傾斜する分流板74と、を備えたことにより、玉計数返却装置13から排出されたパチンコ玉は、誘導傾斜板73を転動して第1回収経路62または第2回収経路63に向かって下り傾斜している分流板74に誘導され、分流板74から第1回収経路62または第2回収経路63に導出することができる。また、例えば、第1回収経路62でパチンコ玉が停滞した場合、第1回収経路62に向かって下り傾斜している分流板74にパチンコ玉が停滞した状態となり、この状態になると、必然的に誘導傾斜板73を転動するパチンコ玉は、第2回収経路63に向かって傾斜している分流板74に誘導される。よって遊技者に迷惑をかけることなく、玉計数返却装置13を引き続き使用することができる。また、誘導傾斜板73がほぼパチンコ島台1内部の幅寸法で形成されているため、島端に設置される玉計数返却装置13がどの位置に設置されても第1回収経路62及び第2回収経路63の両方向にパチンコ玉を送ることができ、玉計数返却装置13の設置位置が決まっていなくても予め分流機構70を施工することができる。
【0048】
更に、本実施形態においては、前記分流機構70は、前記誘導傾斜板73の下流側隅角部に、パチンコ玉を前記誘導傾斜板73の幅方向ほぼ中央に向かって流下させる集合板83を形成したことにより、島端に設置される玉計数返却装置13がどの位置に設置されても、第1回収経路62及び第2回収経路63に均等にパチンコ玉を流下させることができる。これにより、2系統の回収揚送経路64,65を同じように活用することができ、最も効率良くパチンコ玉を上部タンクへ送ることができる。
【0049】
なお、上記した実施形態においては、上部タンク2,3はパチンコ島台1の両側面にそれぞれ列設されるパチンコ機に対応して、パチンコ島台1の上方に2つ設置されるものを示したが、2つ設置されるものに限らず、1つだけ設置されるものであってもよい。
【0050】
また、上記した実施形態においては、分流機構70内に設置される誘導傾斜板73は、その両側方に連絡樋75,76及び補助連絡樋77,78が設置されているため、パチンコ島台1内部の幅寸法よりも連絡樋75,76及び補助連絡樋77,78の幅分だけ幅寸法が小さいものであるが、両側方に連絡樋75,76及び補助連絡樋77,78が設置されず、その幅寸法がパチンコ島台1内部の幅寸法で形成されるものであってもよい。この場合、誘導傾斜板73の両側方下流端から連絡樋75,76及び補助連絡樋77,78が設置されることとなる。
【0051】
更に、上記した実施形態においては、回収揚送経路64,65及び玉計数返却装置13は、独立したパチンコ島台1に設置されるものを示したが、独立したパチンコ島台に設置されるものに限らず、パチンコ島台間でパチンコ玉が循環するいわゆる島交流式のパチンコ島台に設置されるものであってもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1に係る発明においては、玉揚送装置によって揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タンクと、該上部タンクに貯留されたパチンコ玉を複数のパチンコ機へ送る補給樋と、前記上部タンクで溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、パチンコ島台の端部に設置され遊技客から返却されたパチンコ玉を受け入れる玉計数返却装置と、該玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉を前記玉揚送装置を介して前記上部タンクに送る回収揚送経路と、からなるパチンコ島台において、前記パチンコ島台は、前記玉計数返却装置の下方に設置され且つ玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉を2方向に分流可能な分流機構と、前記回収揚送経路としての第1回収揚送経路と第2回収揚送経路と、前記上部タンクとしての第1上部タンクと第2上部タンクと、前記玉揚送装置としての第1玉揚送装置と第2玉揚送装置と、を備え、前記第1回収揚送経路は、前記分流機構によって2方向に分流されたパチンコ玉のうち一方向に分流されるパチンコ玉を回収する第1回収経路と、該第1主回収経路に隣接して設けられ且つパチンコ機から排出されたパチンコ玉を回収する第1補助回収経路と、前記第1主回収経路と前記第1補助回収経路とによって回収されたパチンコ玉と前記貯留タンクから排出されたパチンコ玉とを合流させる第1合流タンクと、該第1合流タンクで合流させたパチンコ玉を前記第1上部タンクに揚送する第1玉揚送装置と、から構成され、前記第2回収揚送経路は、前記分流機構によって2方向に分流されたパチンコ玉のうち他方向に分流されるパチンコ玉を回収する第2回収経路と、該第2主回収経路に隣接して設けられ且つパチンコ機から排出されたパチンコ玉を回収する第2補助回収経路と、前記第2主回収経路と前記第2補助回収経路とによって回収されたパチンコ玉と前記貯留タンクから排出されたパチンコ玉とを合流させる第2合流タンクと、該第2合流タンクで合流させたパチンコ玉を前記第2上部タンクに揚送する第2玉揚送装置と、から構成され、前記第1合流タンク及び前記第2合流タンクは、それぞれ前記パチンコ機及び前記玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉が前記貯留タンクから排出されるパチンコ玉に優先して前記第1玉揚送装置及び前記第2玉揚送装置に導出されるように優先誘導構造としたことを特徴とするものである。このように構成することにより、玉計数返却装置から返却されたパチンコ玉は、分流機構で2方向に分流され、一方向のパチンコ玉は、第1回収経路を介して第1玉揚送装置で第1上部タンクに揚送され、他方向のパチンコ玉は、第2回収経路を介して第2玉揚送装置で第2上部タンクに揚送されるため、パチンコ島台に高速計数可能な玉計数返却装置が設置された場合でも、玉計数返却装置から排出される多量のパチンコ玉を独立した2系統の回収揚送経路を介して速やかに上部タンクへ送ることができ、玉計数返却装置の能力を十分生かすことができる。また、独立した2系統の回収揚送経路であるため、第1回収揚送経路である第1玉揚送装置等にトラブルが発生した場合でも、第2回収揚送経路は機能しているため、遊技客に迷惑をかけることなく玉計数返却装置を引き続き使用することができる。
【0053】
また、玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉は第1主回収経路及び第2主回収経路を流下し、パチンコ機から排出されたパチンコ玉は第1補助回収経路及び第2補助回収経路を流下するため、パチンコ機から排出されたパチンコ玉が玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉に邪魔されることなくスムーズに排出でき、パチンコ機がパチンコ玉を排出できなくなることを防止することができる。
【0054】
また、パチンコ機及び玉計数返却装置からのパチンコ玉が貯留タンクからのパチンコ玉よりも優先して第1玉揚送装置及び第2玉揚送装置へ導出されるためパチンコ機及び玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉が回収揚送経路内で停滞することを防止することができると共に、パチンコ機及び玉計数返却装置から排出された使用後のパチンコ玉を貯留タンク内の研磨された使用前のパチンコ玉よりも優先して第1玉揚送装置及び第2玉揚送装置により玉磨きをさせることができる。また、パチンコ機及び玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉が無いときは、貯留タンクのパチンコ玉を繰り返し玉磨きをさせることができる。
【0055】
また、請求項に係る発明においては、前記第1合流タンク及び前記第2合流タンクは、それぞれ前記パチンコ機及び前記玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉が転動する第1誘導傾斜板と、前記貯留タンクから排出されるパチンコ玉が転動する第2誘導傾斜板と、該第1誘導傾斜板の下流端と第2誘導傾斜板の下流端との間に形成され且つ前記パチンコ機及び前記玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉と前記貯留タンクから排出されるパチンコ玉とが合流する合流通路と、から構成され、前記第2誘導傾斜板の下流端高さ位置を、前記第1誘導傾斜板から排出されるパチンコ玉により前記第2誘導傾斜板から排出されるパチンコ玉が堰き止められるように前記第1誘導傾斜板の下流端高さ位置よりも下方に配置したことにより、第2誘導傾斜板から排出されるパチンコ玉を上方に位置する第1誘導傾斜板から排出されるパチンコ玉によって堰き止めることができる。つまり、パチンコ機及び玉計数返却装置からのパチンコ玉が貯留タンクからのパチンコ玉よりも優先して玉揚送装置に導出されるため、パチンコ機及び玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉が回収経路内で停滞することを防止することができると共に、パチンコ機及び玉計数返却装置から排出された使用後のパチンコ玉を貯留タンク内の研磨された使用前のパチンコ玉よりも優先して第1玉揚送装置及び第2玉揚送装置により玉磨きをさせることができる。また、パチンコ機及び玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉が無いときは、貯留タンクのパチンコ玉を繰り返し玉磨きさせることができる。
【0056】
また、請求項に係る発明においては、前記分流機構は、前記玉計数返却装置の排出樋下方にほぼパチンコ島台内部の幅寸法で形成され且つ前記排出樋の逆方向に向かって下り傾斜する誘導傾斜板と、該誘導傾斜板の下流端下方に位置し且つ前記第1回収経路及び前記第2回収経路のそれぞれに向かって前記誘導傾斜板の幅方向ほぼ中央から下り傾斜する分流板と、を備えたことにより、玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉は、誘導傾斜板を転動して第1回収経路または第2回収経路に向かって下り傾斜している分流板に誘導され、分流板から第1回収経路または第2回収経路に導出することができる。また、例えば、第1回収経路でパチンコ玉が停滞した場合、第1回収経路に向かって下り傾斜している分流板にパチンコ玉が停滞した状態となり、この状態になると、必然的に誘導傾斜板を転動するパチンコ玉は、第2回収経路に向かって傾斜している分流板に誘導される。よって遊技客に迷惑をかけることなく玉計数返却装置を引き続き使用することができる。また、誘導傾斜板がほぼパチンコ島台内部の幅寸法で形成されているため、島端に設置される玉計数返却装置がどの位置に設置されても第1回収経路及び第2回収経路の両方向にパチンコ玉を送ることができ、玉計数返却装置の設置位置が決まっていなくても予め分流機構を施工することができる。
【0057】
更に、請求項に係る発明においては、前記分流機構は、前記誘導傾斜板の下流側隅角部に、パチンコ玉を前記誘導傾斜板の幅方向ほぼ中央に向かって流下させる集合板を形成したことにより、島端に設置される玉計数返却装置がどの位置に設置されても、第1回収経路及び第2回収経路に均等にパチンコ玉を流下させることができる。これにより、2系統の回収揚送経路を同じように活用することができ、最も効率良くパチンコ玉を第1上部タンク及び第2上部タンクへ送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係るパチンコ島台1を示す概略図である。
【図2】 実施形態に係るパチンコ島台1の上方からの概略図である。
【図3】 分流機構の内部構造を示す斜視図である。
【図4】 玉計数返却装置が側板の中央に設置される分流機構の模式図である。
【図5】 玉計数返却装置が側板の左側寄りに設置される分流機構において、パチンコ玉が返却され始めた時の分流機構の模式図である。
【図6】 玉計数返却装置が側板の左側寄りに設置される分流機構において、第1回収樋及び第1補助回収樋にパチンコ玉が充満した場合の分流機構の模式図である。
【図7】 玉計数返却装置が左側寄りに設置される分流機構において、分流機構の左側にパチンコ玉が充満した場合の分流機構の模式図である。
【図8】 主下部タンクの内部構造を示す斜視図である。
【図9】 主下部タンク内でパチンコ玉が合流する部分の拡大斜視図である。
【図10】 第2実施形態に係る分流機構の内部構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ島台
2,3 上部タンク
4 下部タンク(合流タンク,第1回収経路,第1回収揚送経路,回収経路)
5 下部タンク(合流タンク,第2回収経路,第2回収揚送経路,回収経路)
6 ベースタンク(貯留タンク)
13 玉計数返却装置(JC)
50 第1玉揚送装置(第1回収揚送経路)
51 第2玉揚送装置(第2回収揚送経路)
52 第1回収樋(第1回収経路,第1回収揚送経路,回収経路)
53 第2回収樋(第2回収経路,第2回収揚送経路,回収経路)
54 第1補助回収樋(第1回収経路,第1回収揚送経路,回収経路)
55 第2補助回収樋(第2回収経路,第2回収揚送経路,回収経路)
56 第1導出樋(第1回収経路,第1回収揚送経路,回収経路)
57 第2導出樋(第2回収経路,第2回収揚送経路,回収経路)
60 第3回収樋
61 第4回収樋
70 分流機構
71 排出樋
72 補強底面
73 誘導傾斜板
74 分流板
75 第1連絡樋(第1回収経路,第1回収揚送経路,回収経路)
76 第2連絡樋(第2回収経路,第2回収揚送経路,回収経路)
77 第1補助連絡樋(第1回収経路,第1回収揚送経路,回収経路)
78 第2補助連絡樋(第2回収経路,第2回収揚送経路,回収経路)
83 集合板
94 第1誘導傾斜板
95 第2誘導傾斜板
96 停止片
97 回収樋接続口
98 補助樋接続口
99 導出通路接続口
100 落下口
101 接続樋接続口
102 導出樋接続口
103 第1区画板
104 第2区画板
105 第2誘導傾斜板
106 合流通路
107 第1優先通路
108 排出通路
109 第2優先通路

Claims (4)

  1. 玉揚送装置によって揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タンクと、該上部タンクに貯留されたパチンコ玉を複数のパチンコ機へ送る補給樋と、前記上部タンクで溢れたパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、パチンコ島台の端部に設置され遊技客から返却されたパチンコ玉を受け入れる玉計数返却装置と、該玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉を前記玉揚送装置を介して前記上部タンクに送る回収揚送経路と、からなるパチンコ島台において、
    前記パチンコ島台は、前記玉計数返却装置の下方に設置され且つ玉計数返却装置から排出されたパチンコ玉を2方向に分流可能な分流機構と、前記回収揚送経路としての第1回収揚送経路と第2回収揚送経路と、前記上部タンクとしての第1上部タンクと第2上部タンクと、前記玉揚送装置としての第1玉揚送装置と第2玉揚送装置と、を備え、
    前記第1回収揚送経路は、前記分流機構によって2方向に分流されたパチンコ玉のうち一方向に分流されるパチンコ玉を回収する第1回収経路と、該第1主回収経路に隣接して設けられ且つパチンコ機から排出されたパチンコ玉を回収する第1補助回収経路と、前記第1主回収経路と前記第1補助回収経路とによって回収されたパチンコ玉と前記貯留タンクから排出されたパチンコ玉とを合流させる第1合流タンクと、該第1合流タンクで合流させたパチンコ玉を前記第1上部タンクに揚送する第1玉揚送装置と、から構成され、
    前記第2回収揚送経路は、前記分流機構によって2方向に分流されたパチンコ玉のうち他方向に分流されるパチンコ玉を回収する第2回収経路と、該第2主回収経路に隣接して設けられ且つパチンコ機から排出されたパチンコ玉を回収する第2補助回収経路と、前記第2主回収経路と前記第2補助回収経路とによって回収されたパチンコ玉と前記貯留タンクから排出されたパチンコ玉とを合流させる第2合流タンクと、該第2合流タンクで合流させたパチンコ玉を前記第2上部タンクに揚送する第2玉揚送装置と、から構成され
    前記第1合流タンク及び前記第2合流タンクは、それぞれ前記パチンコ機及び前記玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉が前記貯留タンクから排出されるパチンコ玉に優先して前記第1玉揚送装置及び前記第2玉揚送装置に導出されるように優先誘導構造としたことを特徴とするパチンコ島台。
  2. 前記第1合流タンク及び前記第2合流タンクは、それぞれ前記パチンコ機及び前記玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉が転動する第1誘導傾斜板と、前記貯留タンクから排出されるパチンコ玉が転動する第2誘導傾斜板と、該第1誘導傾斜板の下流端と第2誘導傾斜板の下流端との間に形成され且つ前記パチンコ機及び前記玉計数返却装置から排出されるパチンコ玉と前記貯留タンクから排出されるパチンコ玉とが合流する合流通路と、から構成され、前記第2誘導傾斜板の下流端高さ位置を、前記第1誘導傾斜板から排出されるパチンコ玉により前記第2誘導傾斜板から排出されるパチンコ玉が堰き止められるように前記第1誘導傾斜板の下流端高さ位置よりも下方に配置したことを特徴とする請求項に記載のパチンコ島台。
  3. 前記分流機構は、前記玉計数返却装置の排出樋下方にほぼパチンコ島台内部の幅寸法で形成され且つ前記排出樋の逆方向に向かって下り傾斜する誘導傾斜板と、該誘導傾斜板の下流端下方に位置し且つ前記第1回収経路及び前記第2回収経路のそれぞれに向かって前記誘導傾斜板の幅方向ほぼ中央から下り傾斜する分流板と、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ島台。
  4. 前記分流機構は、前記誘導傾斜板の下流側隅角部に、パチンコ玉を前記誘導傾斜板の幅方向ほぼ中央に向かって流下させる集合板を形成したことを特徴とする請求項に記載のパチンコ島台。
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