JP4482968B2 - パチンコ島台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、玉揚送装置によって揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タンクと、該上部タンクで貯留しきれなくなったパチンコ玉を貯留タンクに送るオーバーフロー機構と、を有するパチンコ島台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ島台に設置される貯留タンクは、実開平6−74187号に開示されるように、貯留タンクの上方に長手方向のほぼ全体に亘って傾斜状に形成される誘導路板を有し、この誘導路板には、複数の玉落下孔が形成されているものが一般的である。このような貯留タンクは、貯留タンクに送られてきたパチンコ玉が誘導路板を下流方向に転動し、転動している間に複数形成された玉落下孔から貯留タンクの傾斜底面に向けて落下して貯留タンクに貯留されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した貯留タンクは、誘導路板を転動しているパチンコ玉が、どの玉落下孔から貯留タンクの傾斜底面に向かって落下するか予測することができないため、貯留タンク内にパチンコ玉が貯留されていく態様を一定にすることができないという問題があった。
【0004】
また、貯留タンクは、営業中に玉量の増減を頻繁に繰り返しており、貯留タンクにパチンコ玉がある程度貯留されている場合と、貯留タンクにパチンコ玉が貯留されていない場合とがある。貯留タンクにパチンコ玉がある程度貯留され、貯留タンクの傾斜底面にパチンコ玉が敷き詰められている状態では、玉落下孔からパチンコ玉が落下してきても、敷き詰められたパチンコ玉が落下の衝撃を吸収するため、傾斜底面に対して影響はないが、貯留タンクにパチンコ玉が貯留されておらず、貯留タンクの傾斜底面にパチンコ玉が敷き詰められていない状態では、誘導路板の玉落下孔から落下してくるパチンコ玉が傾斜底面に直接衝突してしまうこととなる。このように、誘導路板上を転動し、玉落下孔から落下するパチンコ玉が何れの玉落下孔からどの程度の速度で落下するかを予想することは困難であるため、パチンコ玉が落下し、傾斜底面と衝突する位置、即ち傾斜底面の破損し易い位置を特定することができない。このため、傾斜底面のどこにパチンコ玉が落下してもよいように、傾斜底面全体を補強しなければならないという問題があった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、貯留タンクにパチンコ玉を一定の態様で貯留することができると共に、貯留タンクの破損し易い位置を予め特定することが可能なパチンコ島台を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1に係る発明は、玉揚送装置によって揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タンクと、該上部タンクで貯留しきれなくなったパチンコ玉を貯留タンクに送るオーバーフロー機構と、を有するパチンコ島台において、前記貯留タンクは、傾斜底面を有すると共に、当該貯留タンクの内部空間を垂直方向に仕切る仕切板によって前記オーバーフロー機構の末端が臨み且つ前記傾斜底面の上流側に位置する緩衝通路と多量のパチンコ玉を貯留し且つ前記傾斜底面の下流側に位置して貯留したパチンコ玉を外部に導出する導出通路が形成される貯留空間とに区画され、前記仕切板に、パチンコ玉が前記緩衝通路から前記貯留空間に向かって流出する排出口を高さ方向に沿って複数形成したことにより、緩衝通路の下方に位置する排出口から排出されるパチンコ玉から、上方に位置する排出口から排出されるパチンコ玉の順に貯留空間へ貯留されていくため、貯留タンクにパチンコ玉を一定の態様で貯留することができる。また、パチンコ玉が傾斜底面と衝突する位置が明確になり、貯留タンクの破損し易い位置を予め特定することができるため、予めその部分を補強しておいたり、その部分のみを交換可能にしてメンテナンスを容易にしておく等の対策を講じておくことができる。更に、オーバーフロー機構から返却されるパチンコ玉の衝撃力が緩衝通路で一旦弱められるため、貯留空間の傾斜底板の破損を防止することができる。
【0006】
また、請求項2に係る発明においては、前記緩衝通路を前記貯留タンクの一端側に寄せて区画形成すると共に、前記オーバーフロー機構の末端を、前記貯留タンクの他端側から一端側の緩衝通路に向けて下り傾斜し、優先的に前記緩衝通路、前記貯留空間の順でパチンコ玉を送る分散樋で構成したことにより、緩衝通路が一杯の場合、オーバーフロー機構から返却され、分散樋上を転動するパチンコ玉が直接パチンコ玉を貯留する貯留空間へ落下するため、貯留空間の他端側から一端側までパチンコ玉を貯めることができ、貯留タンクの空間を有効に活用することができる。
【0007】
また、請求項3に係る発明においては、前記緩衝通路の底面に、パチンコ玉の落下衝撃を柔らげる補強底面を設けたことにより、緩衝通路に流入したパチンコ玉の衝撃力を緩和することができ、緩衝通路の底面の破損をより一層防止することができる。
【0008】
更に、請求項4に係る発明においては、前記緩衝通路を前記貯留タンクの上流一端側に寄せて区画形成すると共に、該緩衝通路の底面から前記貯留タンクの導出通路に臨むバイパス誘導路を形成したことにより、滞留し易い貯留タンクの上流一端側の緩衝通路に貯留されているパチンコ玉を優先的に導出通路に導くことができ、長時間に亘って貯留空間にパチンコ玉を滞留させることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について図1乃至図13を参照して説明する。図1は、本実施形態における複数のパチンコ島台1a〜1fとそれに関連して設けられるベースタンクB1,B2、及び玉移送装置(供給樋4〜9,返却樋10〜13,シャッター装置14,15等を含む)との関係を示す全体概略図であり、図2は、ベースタンクを有さない従パチンコ島台1cの内部構造を示す側面図であり、図3乃至図5は、ベースタンクB1を有する主パチンコ島台1bの上部に設けられる主上部タンク2bの内部構造及び作用を示す斜視図であり、図6は、ベースタンクB1の斜視図であり、図7は、ベースタンクB1内に返却されるパチンコ玉の流れを説明するための平面図であり、図8は、返却玉用分岐箱16及び溢れ玉用分岐箱27の内部構造を示す斜視図であり、図9は、優先タンク部100の内部構造を示す斜視図であり、図10は、非優先タンク部120の内部構造を示す斜視図であり、図11は、非優先タンク部120の上流側の内部構造を示す正面図であり、図12は、非優先タンク120内の緩衝通路132底部に貼着される補強底板133の構造を示す側面図であり、図13は、主パチンコ島台1bの内部に設けられる下部タンク3bの内部構造及び作用を示す斜視図である。
【0010】
まず、図1のパチンコ島台1a〜1fにおいては、4つのパチンコ島台を1つのブロックとして扱い、これらの各ブロックの両サイドに大型のベースタンクが設けられている。例えば、中央のブロック(以下、中央ブロックという)であるパチンコ島台1b〜1eの両サイドには、ベースタンクB1,B2が配置されている。また、1aの左方から1aまでのブロック(以下、左ブロックという)及び1fから1fの右方のブロック(以下、右ブロックという)は、図示しないが、中央ブロックと同様に4つのパチンコ島台により構成されるものであり、左ブロックの両サイドに、図示しないベースタンクとベースタンクB1が配置され、右ブロックの両サイドに、ベースタンクB2と図示しないベースタンクが配置されている。
【0011】
そして、4つのパチンコ島台から構成されるブロックのうち、各ブロックの両端に位置するパチンコ島台1a,1b,1e,1f(左ブロック及び右ブロックの片側のパチンコ島台は、図1に表示されていないので省略)は、ベースタンクB1,B2(左ブロック及び右ブロックの片側のベースタンクは、図1に表示されていないので省略)を有する主パチンコ島台として構成されるものであり、また、片面側にしかパチンコ機50が設置されない構造(所謂壁島と言われる)のものである。なお、主パチンコ島台1a,1bと主パチンコ島台1e,1fとは、外観上はベースタンクB1,B2をそれぞれ内部に有する1つのパチンコ島台(通常のパチンコ島台より横幅寸法が大きい)を構成するものであるが、それぞれの主パチンコ島台1a,1b,1e,1fは、単独でパチンコ玉を循環する各種装置を備えたパチンコ島台としての機能を奏するものである。また、上記した主パチンコ島台1a,1b,1e,1fに挟まれるように位置する2つのパチンコ島台1c,1d(左ブロック及び右ブロックには図1に表示されていないので符号省略)は、2つの主パチンコ島台1b,1cの間に位置してベースタンクB1,B2からパチンコ玉の供給を受ける従パチンコ島台1c,1dとして構成されるものである。このように4つのパチンコ島台を1つのブロックとして後述する玉移送装置で連結してパチンコ玉の搬送を行う形式を島交流と呼んでいる。なお、図示の実施形態においては、4つのパチンコ島台で島交流を構成するものとして説明しているが、必ずしも4つではなく2以上のパチンコ島台で構成されるものであればよい。例えば、1つの主パチンコ島台と1つ以上の従パチンコ島台とを玉移送装置で連結したものでも、あるいは2つの主パチンコ島台の間に1以上の従パチンコ島台を配置して玉移送装置で連結したものでもよい。
【0012】
しかして、このような島交流における各ベースタンクB1,B2には、各ブロックで必要とされるパチンコ玉量を貯留し得るようになっており、例えば、1つのパチンコ島台に必要な玉量が50万個であるとすれば、1ブロックを構成する4つのパチンコ島台1b〜1eに必要なパチンコ玉量は、200万個である。そして、ベースタンクB1は、中央ブロック1b〜1eで必要なパチンコ玉200万個のうち、約100万個分のパチンコ玉と、左ブロック〜1aで必要なパチンコ玉200万個のうち約100万個のパチンコ玉とを合わせた計約200万個分のパチンコ玉を貯留し得る容量を有し、ベースタンクB2は、中央ブロック1b〜1eで必要な残りのパチンコ玉約100万個分と、右ブロック1f〜で必要なパチンコ玉200万個のうち約100万個のパチンコ玉とを合わせた計約200万個分のパチンコ玉を貯留し得る容量を有するように構成されている。
【0013】
なお、図1には、左ブロック及び右ブロックのパチンコ島台は、主パチンコ島台1a,1fしか描かれていないので、以下の説明では主として中央ブロック1b〜1eについて説明する。ただし、左ブロック及び右ブロックの構造は、中央ブロックと同じ構造を有し且つ作用を奏するものである。
【0014】
中央ブロックに属するパチンコ島台1b〜1eには、玉量が不足したとき又は玉量が過剰となったときに両サイドにあるベースタンクB1,B2から不足した玉を供給したり、ベースタンクB1,B2に過剰の玉を返却したりする玉移送装置が設けられている。玉移送装置としては、ベースタンクB1,B2に貯留されるパチンコ玉を主パチンコ島台1b,1eの下部タンク3b,3eに供給する第1導出通路35,36及び第2導出通路39,40と、ベースタンクB1,B2に貯留されるパチンコ玉を従パチンコ島台1c,1dに供給する供給樋6,7と、従パチンコ島台1c,1dで過剰となったパチンコ玉をベースタンクB1,B2に返却する返却樋11,12及び返却通路19,20と、主パチンコ島台1b,1eで過剰となったパチンコ玉をベースタンクB1,B2に返却する溢れ玉用通路31,32と、から構成されている。
【0015】
上記した玉移送装置のうち、供給樋6,7は、両サイドに位置する主パチンコ島台1b,1eの上部タンク2b,2e(以下、主パチンコ島台1b,1eに設けられる上部タンクを主上部タンク2b,2eという)の間に交差状に差し渡されている。この供給樋6,7は、途中にある従パチンコ島台1c,1dの上部タンク2c,2d(以下、従パチンコ島台1c,1dに設けられる上部タンクを従上部タンク2c,2dという)の内部を貫通していると共に、内部において供給樋6,7から供給されるパチンコ玉が図示しない落下口からそれぞれの従上部タンク2c,2d内に落下するようになっている。このため、従パチンコ島台1c,1dの従上部タンク2c,2dにパチンコ玉を受け入れる余地があるとき(従パチンコ島台1c,1dの貯留量が少ないとき)、パチンコ玉が従パチンコ島台1c,1dに補給されるようになっている。なお、供給樋6,7と主上部タンク2b〜2eとの接続は、各上部タンクに設けられるジョイント部を介して行われており、各上部タンクの内部に予め形成される供給樋6,7の上流側入口及び下流側出口に対応して接続することにより、全体として貫通したように連結されている。また、供給樋6の下流端は、主上部タンク1eからベースタンクB2の返却玉用分岐箱17につながる供給通路24に、供給樋7の下流端は、主上部タンク1bからベースタンクB1の返却玉用分岐箱16につながる供給通路23にそれぞれ連通している。
【0016】
また、供給樋6の従上部タンク2dの直後位置及び供給樋7の従上部タンク2cの直後位置には、図示しない遮蔽板と該遮蔽板を開閉駆動するモータとで構成されるシャッター装置15,14がそれぞれ設けられている。このシャッター装置15,14は、玉移送装置の一部を構成するものであってベースタンクB1,B2に貯留される玉量に応じて図示しない制御基板によって電気的に開閉制御されるものであり、開放された状態では、供給樋6,7内をパチンコ玉が流下して貯留量の多いベースタンクから貯留量の少ないベースタンクに向けて移送し、閉塞された状態では、供給樋6,7内のシャッター装置15,14より上流側にパチンコ玉を停滞させる。そして、上述したように、従パチンコ島台1c,1dの従上部タンク2c,2dにパチンコ玉が常時供給されており、従パチンコ島台1c,1dの貯留量は、常時満たされた状態となっている。なお、図1において、シャッター装置15,14の設置位置を従パチンコ島台1d,1cの上部タンク2d,2cの直後位置に設けたものを示しているが、主パチンコ島台1e,1bの主上部タンク2e,2bの直前位置に設けてもよい。
【0017】
また、上記した玉移送装置のうち、従パチンコ島台1c,1dで過剰となったパチンコ玉をベースタンクB1,B2に返却する返却樋11,12及び返却通路19,20は、返却樋11,12が従上部タンク2c,2dから主上部タンク2b,2eに下り傾斜するように連結され、その返却樋11,12は、主上部タンク2b,2eを貫通して返却通路19,20に連通するようになっている。この返却通路19,20は、主上部タンク2b,2eと前記返却玉用分岐箱16,17とを連結するものである。
【0018】
更に、上記した玉移送装置のうち、主パチンコ島台1b,1eで過剰となったパチンコ玉をベースタンクB1,B2に返却する溢れ玉用通路31,32は、主上部タンク2b,2eと溢れ玉用分岐箱27,28に下り傾斜するように連結されるものである。
【0019】
なお、上記した返却樋11,12及び返却通路19,20を設ける理由は、主として、従パチンコ島台1c,1dに玉計数返却装置43,44がその島端(必ずしも島端でなくてもよい、例えば、島中央)に設けられているからである。このため、玉計数返却装置43,44によって返却されるパチンコ玉数が極めて多量になると当該従パチンコ島台1c,1dに内蔵される従上部タンク2c,2d及び従下部タンク3c,3dに貯留しきれなくなるため、玉揚送装置52で揚送されたパチンコ玉は、従上部タンク1c,1dから返却樋11,12及び返却通路19,20を介してベースタンクB1,B2に返却する必要があるからである。また、溢れ玉用通路31,32を設ける理由は、主パチンコ島台1b,1eに玉計数返却装置42,45が設けられるという理由ばかりではなく、主パチンコ島台1b,1eに設けられる玉揚送装置52が常時駆動してパチンコ玉を揚送しているが、その揚送したパチンコ玉が主上部タンク2b,2eで過剰となった場合に溢れたパチンコ玉をベースタンクB1,B2との間でパチンコ玉を循環させるためである。
【0020】
なお、図1には、左ブロックに属する主パチンコ島台1aの主上部タンク2aと同ブロックの図示しない左端の主パチンコ島台の主上部タンクとの間に交差状に差し渡される供給樋4,5と、主上部タンク2aと隣り合う図示しない従パチンコ島台の従上部タンクとの間に差し渡される返却樋10と、主パチンコ島台1aとベースタンクB1とを連結する第1導出通路34及び第2導出通路38と、主上部タンク2aと返却玉用分岐箱16とを連結する返却通路18及び供給通路22と、主上部タンク2aと溢れ玉用分岐箱26とを連結する溢れ玉用通路30と、からなる玉移送装置が描かれており、また、右ブロックに属する主パチンコ島台1fの主上部タンク2fと同ブロックの図示しない右端の主パチンコ島台の主上部タンクとの間に交差状に差し渡される供給樋8,9と、主上部タンク2fと隣り合う図示しない従パチンコ島台の従上部タンクとの間に差し渡される返却樋13と、主パチンコ島台1fとベースタンクB2とを連結する第1導出通路37及び第2導出通路41と、主上部タンク2fと返却玉用分岐箱17とを連結する返却通路21及び供給通路25と、主上部タンク2fと溢れ玉用分岐箱29とを連結する溢れ玉用通路33と、からなる玉移送装置が描かれている。
【0021】
以上、島交流形式の複数のパチンコ島台1a〜1fについての概略を説明したが、次に各パチンコ島台の内部構造について説明し、その後本実施形態の要部を構成する各構成について説明する。まず、パチンコ島台の内部構造について図2を参照して説明するが、図2は、従パチンコ島台1cの内部構造を示すものであり、従パチンコ島台1dはほぼ同一の構造である。主パチンコ島台1a,1b,1e,1f(以下、主パチンコ島台1b等という)については、上部タンクの構造と下部タンクの構造、及びオーバーフローの構造とサクションの構造の点で従パチンコ島台1cと相違するが、その他の構造はすべて同じである。
【0022】
図2において、従パチンコ島台1cにおいては、内部に比較的少ないパチンコ玉を貯留する従下部タンク3c(約2万個)が内蔵され、その従下部タンク3cに貯留されたパチンコ玉を従パチンコ島台1cの長手方向のほぼ中央に立設される玉揚送装置52で従上部タンク2cに揚送し、それぞれの従パチンコ島台1cに設置されるパチンコ機50や玉貸機51に補給樋53を介して玉を補給するようになっている。パチンコ機50で使用されたパチンコ玉は、アウト玉箱55を介してアウト玉回収樋54に回収され、従下部タンク3cに導かれた後に再度玉揚送装置52によって揚送される。これによってパチンコ玉が従パチンコ島台1c内を循環する。
【0023】
従パチンコ島台1cに内蔵される従下部タンク3cは、直方体状に形成され、その底面に玉揚送装置52の導入樋57に向かって下り傾斜する底板を有している。また、従下部タンク3cは、玉揚送装置52の一側部位(図2において玉揚送装置52の右側)に設置されているので、反対側(図2において玉揚送装置52の左側)に設置されるアウト玉回収樋54を流れるパチンコ玉を従下部タンク3cに導くためにそのアウト玉回収樋54と従下部タンク3cとの間に連絡樋56を差し渡してパチンコ玉を回収している。この連絡樋56の末端は、前記導入樋57の接続位置のやや上部である。また、従上部タンク2cは、補給樋53で溢れたパチンコ玉を玉揚送装置52の側面に沿って形成されるオーバーフロー通路(図示しない)を介して従下部タンク3cに流下し、更にオーバーフロー通路でもパチンコ玉が溢れた場合に返却樋11にパチンコ玉を送る構造となっている。更に、従上部タンク2cは、供給樋6,7から供給されたパチンコ玉を前記オーバーフロー通路と隣り合うように形成されたサクション通路(図示しない)を介して従下部タンク3cに流下する構造となっている。なお、前記オーバーフロー通路は、従オーバーフロー機構を構成するものであると共に、主パチンコ島台1b等には、設けられていない。また、サクション通路も主パチンコ島台1b等には、設けられていない。
【0024】
なお、玉揚送装置52は、図示の実施形態の場合、モータ内蔵プーリによって旋回駆動される揚送ベルトと該揚送ベルトに対面して設けられ且つ揚送ベルトとの間にパチンコ玉を挟持しながら研摩する研摩布とを有し、前記導入樋57から導かれたパチンコ玉を揚送ベルトの摩擦力によって上部に研摩しながら揚送するものである。
【0025】
以上、従パチンコ島台1cについて説明したが、ここで従パチンコ島台1cと主パチンコ島台1b等との相違点について説明する。まず、下部タンクにおいては、従パチンコ島台1cが回収樋54,オーバーフロー通路及びサクション通路からのパチンコ玉を受入れるのに対し、主パチンコ島台1b等では、回収樋54とベースタンクB1,B2からのパチンコ玉を受入れる。次に、従パチンコ島台1cはオーバーフロー通路及びサクション通路を有しているのに対し、主パチンコ島台1b等は有していない。次に、従パチンコ島台1cは、その上部タンクにおいて、補給樋53、オーバーフロー通路、返却樋11の順でパチンコ玉を送るのに対し、主パチンコ島台1b等は、その上部タンクにおいて、補給樋53、溢れ玉用通路31の順でパチンコ玉を送るようになっている。これは、従パチンコ島台1cは、従下部タンク3cしか有していないためある程度の玉を確保しておくと共に供給樋6からの不要な供給を抑止するためであるのに対し、主パチンコ島台1b等は、ベースタンクB1,B2から玉が送られてくるため主パチンコ島台1b等に玉を確保する必要がないからである。
【0026】
次に、主パチンコ島台1b等の主上部タンク2a,2b,2e,2f(以下、主上部タンク2b等という)の構造を図3乃至図5を参照して説明する。なお、ここでは、主パチンコ島台の上部タンクとして、主パチンコ島台1bの主上部タンク2bを例に挙げて説明する。
【0027】
玉揚送装置52によって揚送されたパチンコ玉は、主上部タンク2bに排出される。主上部タンク2bは、受け入れたパチンコ玉を補給樋53、供給樋6又は溢れ玉用通路31に振り分ける機能を有している。主上部タンク2bは、図3に示すように、垂直方向に固定される区画板によってその内部を供給樋7の下流部及び返却樋11の下流部を貫通させる樋設置空間60と、供給樋6の上流部が設置される樋設置空間61と、玉揚送装置52によって揚送されたパチンコ玉を順位を付けて振り分ける分流空間62と、玉揚送装置52の上部が貫通設置される揚送装置設置空間63と、に区画されている。そして、揚送装置設置空間63に設置された玉揚送装置52の玉出口が分流空間62に臨んでいる。
【0028】
しかして、玉揚送装置52の玉出口から放出されたパチンコ玉は、分流空間62の上部に水平傾斜状に固定される落下受板64に落下し、その落下受板64の途中に立設固定される堰止板65によって堰き止められ、その堰止板65の上流側側方に形成される第1優先落下口66から下方に落下するようになっている。この第1優先落下口66から落下したパチンコ玉は、図4に示すように、段差状に設けられる段差板67a,67bによって勢いを弱められながら階段状に形成される第1補給誘導板68a〜68cによって主上部タンク2bの左右側面の一方に開設される第1補給樋接続口69に誘導される。この第1補給樋接続口69には、図2においてパチンコ島台の右側の島端に向かって傾斜状に設けられる補給樋53が接続されるものである。そして、この右側の補給樋53がパチンコ玉で満杯となって第1補給誘導板68a〜68c上にもパチンコ玉が詰まってきたときには、最上流側の第1補給誘導板68aのやや上流側であって第1補給誘導板68a〜68cと逆向きの傾斜階段状に形成される第2補給誘導板70a,70bにパチンコ玉が流れ出し、第2補給樋接続口71に誘導する。この第2補給樋接続口71には、図2においてパチンコ島台の左側の島端に向かって傾斜状に設けられる補給樋53が接続されるものである。
【0029】
上記したように、玉揚送装置52によって研摩揚送されたパチンコ玉は、まず、優先的に自島の補給樋53に補給されるように振り分けられる。なお、主上部タンク2bの構造上、上記したように一方の補給樋53が満杯となった後に他方の補給樋53に補給する構造となっているが、玉揚送装置52によって揚送される単位時間当りの揚送量が一方の補給樋53を介して消費される平均的な玉量よりも断然多いので、常時両方の補給樋53にパチンコ玉が補給されている状態となっている。
【0030】
次に、両方の補給樋53へのパチンコ玉の補給が十分に行き渡ると、段差板67a,67bに玉が詰まってきて第1優先落下口66からパチンコ玉が落下しなくなる。そして、図3に示すように、玉揚送装置52によって研摩揚送されたパチンコ玉は、堰止板65を乗り越えて樋設置空間61と分流空間62とを区画している区画板に形成される供給樋流出口72から供給樋6へ流出する。この供給樋6は、前述したように従上部タンク2dの直後位置にシャッター装置15が設けられているので、シャッター装置15が解放しているときには、従パチンコ島台1c,1d及びベースタンクB2にパチンコ玉を供給し、逆に、シャッター装置15が閉じているときには、従パチンコ島台1c,1dにのみパチンコ玉を供給する。
【0031】
そして、上記のようにシャッター装置15が閉じているときであって従パチンコ島台1c,1dにパチンコ玉が充足しているときは、供給樋6がパチンコ玉で満杯となる。よって、前記落下受板64に放出されたパチンコ玉は、図5に示すように、玉揚送装置52の玉出口の下方からオーバーフロー垂直樋73(段差板67a,67bの後方空間に区画形成されている)及び階段状に形成されるオーバーフロー誘導板74a,74bを介してオーバーフロー口75に誘導されるようになっている。このオーバーフロー口75は、ベースタンクB1へ玉を返却する前記溢れ玉用通路31(図1参照)が接続されるものである。なお、この主上部タンク2b内のオーバーフロー口75に至る通路及び溢れ玉用通路31が主オーバーフロー機構を構成するものである。
【0032】
以上、主パチンコ島台1bの主上部タンク2bの構成について説明したが、主パチンコ島台1bに設けられる主上部タンク2bは、自島における各パチンコ機50へのパチンコ玉を最優先に誘導し(図4)、その誘導が必要なくなったときに前記供給樋6へ誘導し(図3)、さらにその誘導が必要なくなったときに主パチンコ島台1b等に設けられる前記ベースタンクB1に誘導される(図5)ように構成されていることにより、自島へのパチンコ玉の補給及び従パチンコ島台1c、1d及びベースタンクB2へのパチンコ玉の供給をスムーズに行うことができる。
【0033】
なお、上記した主上部タンク2bの説明は、主として主パチンコ島台1bに設けられたものについて説明してきたが、他の主パチンコ島台1a,1e,1fに設けられる上部タンク2a,2e,2fも基本的には、同じであるが、樋設置空間60,61に設置される樋の種類と傾斜方向とが図3に示すものと異なるだけである。即ち、図3との比較において、主パチンコ島台1aに設けられる上部タンク2aにおいては、樋設置空間60に設置される樋が供給樋4の上流部であって逆傾斜方向であり且つ樋設置空間61に設置される樋が供給樋5及び返却樋10の下流部であって共に逆傾斜方向であり、主パチンコ島台1eに設けられる上部タンク2eにおいては、樋設置空間60に設置される樋が供給樋6及び返却樋12の下流部であって且つ樋設置空間61に設置される樋が供給樋7の上流部であり、主パチンコ島台1fに設けられる上部タンク2fにおいては、樋設置空間60に設置される樋が供給樋9及び返却樋13の下流部であって共に逆傾斜方向であり且つ樋設置空間26に設けられる樋が供給樋8の上流部であり且つ逆傾斜方向のものである。
【0034】
一方、従パチンコ島台1c,1dに設けられる従上部タンク2c、2dは、上記した主上部タンク2bとほとんど同じ構造を有している。ただし、供給する順序が若干異なるが、これについて簡単に説明すると、最初に補給樋53に供給され、次いで内部に設けられるオーバーフロー通路に供給され、最後に返却樋11に供給されて返却通路19を介してベースタンクB1,B2に送られる。一方、供給樋6,7から供給されるパチンコ玉を受入れて図示しないサクション通路を介して従下部タンク3c,3dに送られる。なお、従上部タンク2c,2d内の返却樋11に至る通路、返却樋11及び返却通路19が返却機構を構成するものである。
【0035】
以上、主上部タンク2b及び従上部タンク2cの構造について説明したが、次に、本実施形態の要部であるベースタンクB1及び主パチンコ島台1b等に内蔵される主下部タンク3b等について説明する。なお、ここでは、ベースタンクB1及び主下部タンク3bを例に挙げて説明するが、ベースタンクB2及び主下部タンク3eの構造は、それぞれ同じである。
【0036】
まず、ベースタンクB1について図6乃至図12を参照して説明すると、ベースタンクB1は、図6に示すように、合板(金属板でもよい)によって上面が開放した直方体状に形成され、その内部をパチンコ玉が貯留される貯留順位が決められた優先タンク部100と非優先タンク部120とに区画され、該優先タンク部100及び非優先タンク部120の上部に位置し、ベースタンクB1に返却されるパチンコ玉を分散させる分散機構とから構成されている。分散機構は、主オーバーフロー機構から送られてくるパチンコ玉を前記貯留順位に従って複数のタンク部に分散する主オーバーフロー用分散機構と、該主オーバーフロー用分散機構とは独立して構成され且つ返却機構から送られてくるパチンコ玉を貯留順位に従って複数のタンク部に分散する返却用分散機構とで構成されている。
【0037】
まず、優先タンク部100の構造について説明すると、図9に示すように、優先タンク部100の底面は、短辺側両端部からほぼ中央(図示の場合にはやや非優先タンク部120寄り)に向かって下り傾斜する傾斜底面104で構成され、この左右の傾斜底面104の下流端の間には、長辺側両側の側面に向かって底面が山形状の導出溝104aが形成されている。この導出溝104aの末端には、優先タンク部100の両側面から突出する第1導出通路34,35が接続されている。この第1導出通路34,35は、前述したようにそれぞれ下部タンク3a,3bに連通されるものである。また、傾斜底面104の下流端に形成された導出溝104aの上方には、第1導出通路34,35から導出されるパチンコ玉が優先タンク部100内に貯留したパチンコ玉からの圧力を受けずにスムーズに流れるように、圧抜き板105が配置されている。
【0038】
また、直方体状に形成される優先タンク部100の四隅には、直角状の隅角部を解消するように三角形状の死玉防止隅角部材106が密着されており、更に、傾斜底面104の上流端と短辺側側面との隅角部には、鈍角状の隅角部を解消するように三角形状の死玉防止急斜面部材107が設けられている。この死玉防止隅角部材106及び死玉防止急斜面部材107は、優先タンク部100内にパチンコ玉が貯留された後排出される際に、残留し易い隅角部にパチンコ玉が貯留されないようにするためのものである。
【0039】
また、優先タンク部100の内側側面には、導出溝104aの一方の傾斜底面104の下流端から傾斜底面104に沿ってやや上方に玉量レベルセンサ108(玉量レベルセンサ1という場合がある)が設けられており、その玉量レベルセンサ108の上流側に玉量レベル予備センサ109が設けられている。更に、長辺側側面の内側には、センサブロック板110に設置された5個の玉量レベルセンサ111(玉量レベルセンサ2という場合がある)とセンサブロック板112に設置された5個の玉量レベルセンサ113(玉量レベルセンサ3という場合がある)とが垂直状に設けられている。上記した各玉量レベルセンサのうち、玉量レベルセンサ108と玉量レベル予備センサ109は、いずれか一方が使用され、各センサブロック板110,112に設けられる5個の玉量レベルセンサ111,113は、各ブロック板110,112毎にいずれか1つのセンサが使用されるものである。なお、ブロック板110,112に設けられる玉量レベルセンサの数は、5個に限定されるものではなく、1個でも、あるいは2以上の複数であってもよい。
【0040】
次に、非優先タンク部120の構造について説明すると、図10に示すように、非優先タンク部120の、優先タンク部100側と反対側の端部から、優先タンク部100側の端部に向かって傾斜底面124が下り傾斜しており、傾斜底面124の傾斜下端には、その底面が非優先タンク部120の長辺側両側の側面に向かって下り傾斜する山形状の導出溝127が形成されている。この導出溝127の末端は、非優先タンク部120の両側面から突出する第2導出通路38,39が接続されている。この第2導出通路38,39は、前述したようにそれぞれ下部タンク3a,3bに連通されるものである。
【0041】
前記傾斜底面124の上流端から傾斜面124に沿ってやや下方には、垂直方向に仕切板128が立設され、この仕切板128と非優先タンク部120の短辺側の側面との間に、パチンコ玉が落下する緩衝通路132が形成されている。この緩衝通路132の隅角部には、前述した優先タンク部100の隅角部と同様に、パチンコ玉が残留しないように死玉防止隅角部材126が密着されている。また、緩衝通路132の底面には、図11に示すように、落下したパチンコ玉の衝撃を吸収するための補強底板133が貼着されている。この補強底板133は、図12に示すように、合板等で形成された底板134上にゴム135,ウレタン136の順に貼着した構造をしているが、ウレタン136のゴム135貼着面側には、複数の凹部が形成されており、この複数の凹部により、落下してきたパチンコ玉の衝撃を緩衝する効果がより増している。
【0042】
また、非優先タンク部120の長辺側下部には、傾斜底面124に沿って断面コの字状のバイパス通路137,138が形成されており、このバイパス通路137,138の上流端は、前記緩衝通路132と連通しており、下流端は、前記導出溝127の下流端に臨んでいるため、緩衝通路132に貯留されたパチンコ玉を貯留空間120a(仕切板128より下流側の貯留空間)に貯留されたパチンコ玉よりも優先的に導出溝127に誘導するようになっている。また、前記仕切板128には、仕切板128の下部、中央部、上部にそれぞれ、長方形状の排出口129,130,131が穿設されている。この排出口129,130,131は、緩衝通路132に貯留されたパチンコ玉を貯留空間に順次流出させるものである。また、仕切板128の上端部上方には排出空間147が形成されているが、この排出空間147は、前記排出口129,130,131と同様、緩衝通路132に貯留されたパチンコ玉を貯留空間に流出させるための排出口として機能するものである。更に、導出溝127の上方には、導出溝127内を流下するパチンコ玉が、導出溝127上方に貯留されるパチンコ玉の圧力を受けずにスムーズに流れるように、圧抜き板125が配置されている。
【0043】
また、非優先タンク部120の長辺側側面の内側には、センサブロック板139に設置された4個の玉量レベルセンサ140(玉量レベルセンサ4という場合がある)とセンサブロック板141に設置された6個の玉量レベルセンサ142(玉量レベルセンサ5という場合がある)とが垂直状に設けられている。更に、センサブロック板141の側方及びやや上部には、JC閉鎖予告センサ143及びJC閉鎖センサ144が設置されている。上記した各玉量レベルセンサのうち、各センサブロック板139,141に設けられる複数の玉量レベルセンサ140,142は、各ブロック板139,141毎にいずれか1つのセンサが使用されるものであり、JC閉鎖予告センサ143は、ベースタンクB1が満タンになりつつあることを報知するものであり、JC閉鎖センサ144は、ベースタンクB1が満タンとなってそれ以上貯留できないため、ベースタンクB1にパチンコ玉を返却する玉計数返却装置42,43の投入口を閉鎖するものである。玉計数返却装置42,43が閉鎖された場合には、近くの玉計数返却装置44に返却するか、あるいはベースタンクB1におけるパチンコ玉の貯留量が隣接するベースタンクB2に移送されて減少し、玉計数返却装置42,43が開放されるまで待つ必要がある。
【0044】
上記したように、優先タンク部100内及び非優先タンク部120内には、複数の玉量レベルセンサが設けられているが、これら複数の玉量レベルセンサは、玉量レベルセンサ108及び玉量レベル予備センサ109を除き、優先タンク部100及び非優先タンク部120の上流側にほぼ垂直方向の直線上に配置し、優先タンク部100の上流側下部に配された玉量レベルセンサ108で貯留量の下限を検出する一方、非優先タンク部120の上流側上部に配された玉量レベルセンサ142で貯留量の上限を検出する構成としている。そして、これら玉量レベルセンサの検出信号に基づいて、玉移送装置のシャッター装置14,15の開閉制御を行い、ベースタンクB1,B2の玉貯留量の均等化を図るようになっており、この均等化を図る制御を実行するものは、主パチンコ島台1b等の内部に設けられる図示しない制御基板である。
【0045】
また、上記したベースタンクB1内には、前述したように、極めて多くのパチンコ玉(100万個〜200万個)を貯留する容積を有するので、ベースタンクB1内にほぼ満杯のパチンコ玉が貯留されたときには、側壁に相当の圧力を受けるため、補強パイプ114,145によってベースタンクB1の側壁が補強されている。具体的には、ベースタンクB1内を横方向に貫通する金属製の補強パイプ114,145が差し渡され、この補強パイプ114,145がボルト115,146によってベースタンクB1の外周側壁に固着されている。
【0046】
上記のように構成される優先タンク部100及び非優先タンク部120に分散して貯留させる分散機構について、図7,8を参照して説明する。分散機構は、前述したように、返却用分散機構と主オーバーフロー用分散機構とで構成されている。返却用分散機構は、ベースタンクB1のほぼ中央上部に配置固定される返却玉用分岐箱16、返却玉用分岐箱16から優先タンク部100側に向かって下り傾斜する返却玉優先分散樋101、返却玉用分岐箱16から非優先タンク部120側に向かって下り傾斜する返却玉非優先分散樋121とから構成されている。また、主オーバーフロー用分散機構は、ベースタンクB1の長辺側の両側に当接した状態で中央より非優先タンク部120の上部に配置固定される溢れ玉用分岐箱26,27、溢れ玉用分岐箱26,27から優先タンク部100側に向かってそれぞれ下り傾斜する溢れ玉優先分散樋103a,103b、溢れ玉用分岐箱26,27から非優先タンク部120側に向かって下り傾斜する溢れ玉非優先分散樋123a,123bとから構成されている。なお、返却玉優先分散樋101の上流端の両側方には、ガイド板102が、返却玉非優先分散樋121上流端両側方には、ガイド板122が設けられている。これらガイド板102,122は、目的のタンク部100,120に玉を確実に誘導すると共に各タンク部100,120の下流端までパチンコ玉が流下し易くする機能を奏するものである。また、ガイド板102,122が設けられている部分からは、パチンコ玉が落下することがないため、ガイド板102,122の下方、即ち、各タンク部100,120の隣接部であって各タンク部100,120の下流側付近に、返却玉優先分散樋101及び返却玉非優先分散樋121から直接落下するパチンコ玉を堆積させない機能も有する。これは、返却玉優先分散樋101及び返却玉非優先分散樋121からパチンコ玉が各タンク部100,120の下流側付近に直接落下し、堆積すると、玉量レベルセンサが正常にパチンコ玉を検知できない態様でパチンコ玉が各タンク部100,120内に貯留されていくためである。
【0047】
更に、溢れ玉優先分散樋103a,103bの上流端一側方にも、ガイド板122が設けられているが、このガイド板122も前記ガイド板102,122と同様に、目的のタンク部100,120に玉を確実に誘導すると共に各タンク部100,120の下流端までパチンコ玉が流下し易くする機能を奏するものであり、また、各タンク部100,120の隣接部であって各タンク部100,120の下流側付近に、返却玉優先分散樋101及び返却玉非優先分散樋121から直接落下するパチンコ玉を堆積させない機能を有するものである。
【0048】
上記のように構成される分散機構は、ベースタンクB1の上部に位置するものであるが、その場合、前記返却玉用分岐箱16は、ベースタンクB1の上方ほぼ中央に位置し、前記溢れ玉用分岐箱26,27は、上面から見て返却玉用分岐箱16の左右に位置し、非優先タンク120の側面に当接するものである。また、返却玉用分岐箱16からベースタンクB1の側面に向かって長手方向に下り傾斜する返却玉優先分散樋101及び返却玉非優先分散樋121は、ベースタンクB1の幅方向のほぼ中央に位置し、その下流端は、いずれもベースタンクB1の側面と間隔を持って設けられている。また、溢れ玉用分岐箱26,27からベースタンクB1の側面に向かって長手方向に下り傾斜する溢れ玉優先分散樋103a,103b及び溢れ玉非優先分散樋123a,123bは、その側面の一方がそれぞれベースタンクB1の側面に当接しており、その下流端は、いずれもベースタンクB1の側面と間隔を持って設けられている。なお、返却玉非優先分散樋121及び溢れ玉非優先分散樋123a,123bの下流端は、前記仕切板128の上端よりもやや上方に位置すると共に、前記緩衝通路132に臨むように設けられている。
【0049】
ここで、返却用分散機構の要部である返却用分岐箱16及び主オーバーフロー用分散機構の要部である溢れ玉用分岐箱26,27の構造について、図8を参照して説明する。なお、溢れ玉用分岐箱26,27は、互いに対称形状であるという以外は同じ構造であるため、ここでは、溢れ玉用分岐箱27について説明する。
【0050】
まず、返却用分岐箱16について説明すると、返却用分岐箱16は、図8に示すように、合板(金属板でもよい)で上面が開放した直方体状に形成されており、その優先タンク部100側の面の下方には、優先口85が形成されると共に、非優先タンク部120側の面であって前記優先口85よりもやや上方には、非優先口86が形成されている。この優先口85は、前記返却玉優先分散樋101の上流端に連通するものであり、非優先口86は、前記返却玉非優先分散樋121の上流端に連通するものである。また、返却用分岐箱16の底面は、非優先口86から優先口85に向かって下り傾斜する誘導底面84となっており、その誘導底面84の上流端であって非優先口86の下部に誘導底面84に落下したパチンコ玉が非優先口86に誘導され難いように堰止部材89が固着されている。また、この誘導底面84の側方には、傾斜誘導部材87,88が設けられている。更に、返却用分岐箱16の前記傾斜誘導部材87が設けられる面の上方には、返却通路18が接続される接続口80、及び供給通路22が接続される接続口82が穿設され、前記傾斜誘導部材88が設けられる面の上方には、返却通路19が接続される接続口81、及び供給通路23が接続される接続口83が穿設されている。
【0051】
次に、溢れ玉用分岐箱27について説明すると、溢れ玉用分岐箱27は、図8に示すように、合板(金属板でもよい)で上面が開放した直方体状に形成されており、その優先タンク部100側の面の下方には、優先口92が形成されると共に、非優先タンク部120側の面であって前記優先口92よりもやや上方には、非優先口93が形成されている。この優先口92は、前記溢れ玉優先分散樋103bの上流端に連通するものであり、非優先口93は、前記溢れ玉非優先分散樋123bの上流端に連通するものである。また、溢れ玉用分岐箱27の底面は、非優先口93から優先口92に向かって下り傾斜する誘導底面91となっている。更に、溢れ玉用分岐箱27の外側側面には、前記溢れ玉用通路31が接続される接続口90が穿設されている。
【0052】
以上、ベースタンクB1の構造について説明したが、次に、ベースタンクB1に貯留されたパチンコ玉を玉揚送装置52に導くための主下部タンク3bの構造について説明する。主下部タンク3bは、主パチンコ島台1bの内部であって、図6に示すようにベースタンクB1とほぼ平行に設置されるものであり、図13に示すように、合板(金属板でもよい)で上面が開口した直方体状に形成されている。この主下部タンク3bは、仕切板151により2つの空間に仕切られており、一方の空間が優先タンク部100からのパチンコ玉を受け入れる第1貯留部152を形成し、他方の空間が非優先タンク部120からのパチンコ玉を受け入れる第2貯留部153を形成している。この仕切板151は、主下部タンク3bの長手方向の中心よりも第2貯留部153側に寄っているため、パチンコ玉の貯留量が第2貯留部153よりも第1貯留部152の方が多くなるよう形成されている。また、第1貯留部152の上部には、前記優先タンク部100に貯留されるパチンコ玉を導出する第1導出通路35が臨み、第2貯留部153の上部には、前記非優先タンク部120に貯留されるパチンコ玉を導出する第2導出通路39に連通する連絡樋150が臨むようになっている。
【0053】
また、主下部タンク3bの第1貯留部152の底面を構成する底板154と第2貯留部153の底面を構成する上部底板159とは、高さが異なるように配置固定されると共に、底板154の下流端と上方底部159の下流端との間には、貯留玉誘導凹部156が形成されている。そして、この貯留玉誘導凹部156に前記仕切板151の下端が所定の間隔(パチンコ玉の直径よりもやや大きい)を開けて臨んでいる。ただし、貯留玉誘導凹部156は、仕切板151によって第1貯留部152側寄りの位置で区画されているため、パチンコ玉が次に説明する誘導通路161に向けて流入し難い狭い空間である非優先流入口157と、パチンコ玉が前記誘導通路161に向けて流入し易い優先流入口158とが形成されていることになる。なお、仕切板151によって貯留玉誘導凹部156が区画され、非優先流入口157と優先流入口158が形成されている部分が優先誘導構造を構成するものである。
【0054】
また、前記貯留玉誘導凹部156の底面は、一側に向けて下り傾斜して形成されており、その傾斜下端に誘導通路161が臨んでいる。誘導通路161は、主下部タンク3bの短辺側側面の下部に形成される導出口162に向けて下り傾斜して設けられている。そして、導出口162には、主パチンコ島台1bの内部に設けられる玉揚送装置52の導入樋57が接続されるようになっている。
【0055】
また、上部底板159の下方には、下部底板160が前記貯留玉誘導凹部156と同じ傾斜方向で設けられており、この下部底板160の上流側に主下部タンク3bが設置されない側(図2において玉揚送装置52の左側)のアウト玉回収樋54と連通する連絡樋56の下流端が接続される開口163が穿設されると共に、下部底板160の下流端の下方に前記誘導通路161の下流端が位置している。また、前記底板154の上面には、主下部タンク3bが設置される側(図2において玉揚送装置52の右側)のアウト玉回収樋54の下流端が接続されるアウトレール155が固着されており、このアウトレール155の下流端は、前記導出口162に向かって開放されている。なお、この主下部タンク3bが、ベースタンクB1から導出されたパチンコ玉を合流させてから主パチンコ島台1bに設けられる玉揚送装置52に送る合流部を構成するものである。
【0056】
以上、ベースタンクB1及び主下部タンク3bの構造について説明したが、次に、主パチンコ島台1bに係るベースタンクB1内へのパチンコ玉の流れ及び貯留の状態、及び主下部タンク3b内のパチンコ玉の流れについて主として図1、図7、図13、図14乃至図20を参照して説明する。図1、図7及び図13は、前述した通りであり、図14は、玉量レベルセンサ108がパチンコ玉を検知した場合のベースタンクB1の側方断面図であり、図15は、玉量レベルセンサ113がパチンコ玉を検知した場合のベースタンクB1の側方断面図であり、図16は、非優先タンク120内のバイパス137,138にパチンコ玉が貯留した場合のベースタンクB1の側方断面図であり、図17は、非優先タンク120内のバイパス137,138にパチンコ玉が貯留した後、排出口129からパチンコ玉が貯留空間120aに流入した場合のベースタンクB1の側方断面図であり、図18は、玉量レベルセンサ140がパチンコ玉を検知した場合のベースタンクB1の側方断面図であり、図19は、玉量レベルセンサ142がパチンコ玉を検知した場合のベースタンクB1の側方断面図であり、図20は、JC閉鎖予告センサ143及びJC閉鎖センサ144がパチンコ玉を検知した場合のベースタンクB1,B2の側方断面図である。
【0057】
玉揚送装置52によって主上部タンク2bに研磨揚送されたパチンコ玉は、前述したように、まず、優先的に自島の補給樋53に補給されるが、補給樋53にパチンコ玉が行き渡ると、次いでパチンコ玉は、供給樋6に導出され、従パチンコ島台1c,1d又はベースタンクB2に供給される。なお、ベースタンクB1,B2の貯留量を比較して貯留量があらかじめ定めた量の差異がある場合には、シャッター装置14,15のいずれか一方を開放して貯留量の多いベースタンクから貯留量の少ないベースタンクに供給樋6,7及び供給通路23,24を介してパチンコ玉を移送させる。また、主パチンコ島台1bの主上部タンク2bから供給樋6へのパチンコ玉の供給がほぼ滞留した状態においては、パチンコ玉は、オーバーフロー口75を介して溢れ玉用通路31に導出される。また、従パチンコ島台1cの従上部タンク2cでは前述したように、補給樋53にパチンコ玉が行き渡ると、次いでパチンコ玉は、オーバーフロー通路を介して自島の下部タンク3cに導出され、この下部タンク3cが満杯になった後、続いて従上部タンク2cで溢れたパチンコ玉を返却樋11を介して返却通路19に導出される。
【0058】
上記のように返却通路19及び供給通路23から返却用分岐箱16に導出されたパチンコ玉は、返却用分岐箱16内の誘導底面84上に落下し、図7に示すように、まず、優先口85から返却玉優先分散樋101上を流下する。返却玉優先分散樋101上を流下したパチンコ玉の一部は、返却玉優先分散樋101と溢れ玉優先分散樋103a,103bとの隙間から優先タンク部100の傾斜底面104に落下するが、返却玉優先分散樋101上を流下したパチンコ玉のほとんどは、返却玉優先分散樋101の下流端まで流下して傾斜底面104の上流端に落下する。
【0059】
また、溢れ玉用通路31から溢れ玉用分岐箱27に導出されたパチンコ玉は、溢れ玉用分岐箱27内の誘導底面91上に落下し、図7に示すように、まず、優先口92から溢れ玉優先分散樋103b上を流下する。溢れ玉優先分散樋103b上を流下したパチンコ玉の一部は、溢れ玉優先分散樋103bと返却玉優先分散樋101との隙間から優先タンク部100の傾斜底面104に落下するが、溢れ玉優先分散樋103b上を流下したパチンコ玉のほとんどは、溢れ玉優先分散樋103bの下流端まで流下して傾斜底面104の上流端に落下する。このように、返却玉用分岐箱16から導出されるパチンコ玉と溢れ玉用分岐箱26,27から導出されるパチンコ玉、即ち、返却機構及び主オーバーフロー機構から送られてくる溢れ玉は、それぞれ個別に優先タンク部100内へ導入されることとなる。
【0060】
上記のように、優先タンク部100内へ導入されたパチンコ玉は、図14に示すように、優先タンク部100の上流から徐々に貯留されていき、玉量レベルセンサ108に検出される。更に、優先タンク部100内にパチンコ玉が導入されるに従い、優先タンク部100の上流側からパチンコ玉が貯留され、図15に示すように、玉量レベルセンサ111,玉量レベルセンサ113の順に検出される。更に、優先タンク部100内にパチンコ玉が導入され続け、返却玉優先分散樋101及び溢れ玉優先分散樋103b上にパチンコ玉が滞留すると、返却玉用分岐箱16内及び溢れ玉用分岐箱27に導入されたパチンコ玉は、それぞれ非優先口86,93から返却玉非優先分散樋121及び溢れ玉非優先分散樋123bに導出されることとなる。
【0061】
非優先口86から導出されたパチンコ玉は、図7に示すように、返却玉非優先分散樋121上を流下する。返却玉非優先分散樋121上を流下したパチンコ玉の一部は、返却玉非優先分散樋121と溢れ玉非優先分散樋123a,123bとの隙間から非優先タンク部120の傾斜底面124に落下するが、返却玉非優先分散樋121上を流下したパチンコ玉のほとんどは、返却玉非優先分散樋121の下流端まで流下して優先タンク部100の緩衝通路132内に落下する。また、非優先口93から導出されたパチンコ玉は、図7に示すように、溢れ玉非優先分散樋123b上を流下する。溢れ玉非優先分散樋123b上を流下したパチンコ玉の一部は、溢れ玉非優先分散樋123bと返却玉非優先分散樋121との隙間から優先タンク部100の傾斜底面104に落下するが、溢れ玉非優先分散樋123b上を流下したパチンコ玉のほとんどは、溢れ玉優先非分散樋123bの下流端まで流下して優先タンク部100の緩衝通路132内に落下する。このように、返却玉用分岐箱16から導出されるパチンコ玉と溢れ玉用分岐箱27から導出されるパチンコ玉、即ち、返却機構及び主オーバーフロー機構から送られてくる溢れ玉は、それぞれ個別に非優先タンク部120内へ導入されることとなる。
【0062】
上記のように、非優先タンク部120内へ導入されたパチンコ玉は、図16に示すように、バイパス通路137,138、緩衝通路132の順に貯留されていくが、緩衝通路132内に貯留されたパチンコ玉の上面が排出口129に差し掛かると、図17に示すように、パチンコ玉は、排出口129から緩衝通路132の外へ排出され、非優先タンク部120の貯留空間に貯留し始める。更にパチンコ玉が緩衝通路132内に貯留され、次に排出口130からパチンコ玉が排出されると非優先タンク部120の貯留空間に貯留するパチンコ玉の量が増加すると共に、図18に示すように、玉量レベルセンサ140に検出されることとなる。更にパチンコ玉が緩衝通路132に貯留され、排出口131からパチンコ玉が排出され、更には仕切板128を乗り越えてパチンコ玉が貯留されると、図19に示すように、貯留量の最大量を検知する玉量レベル142によってパチンコ玉が検出されることとなる。
【0063】
この状態で更にパチンコ玉が非優先タンク部120に導入され、図20に示すように、JC閉鎖予告センサ143及びJC閉鎖センサ144が検知されると、パチンコ島台1b,1cに設置される玉計数返却装置42,43の返却口が閉鎖され、玉計数返却装置42,43にパチンコ玉を返却することができなくなる。
【0064】
以上のように、ベースタンクB1は、優先タンク部100及び非優先タンク部120に区画されて容積が小さくなった各タンク部に貯留順位に従って分散機構によって順番にパチンコ玉が貯留されるものである。
【0065】
次に、ベースタンクB1から主下部タンク3bに導出されるパチンコ玉について説明すると、前記優先タンク部100内に貯留されたパチンコ玉は、優先タンク部100の下流端に設けられた第1導出通路35から主下部タンク3bの第1貯留部152へ導出され、前記非優先タンク部120内に貯留されたパチンコ玉は、非優先タンク部120の下流端に設けられた第2導出通路39から連絡樋150を介して主下部タンク3bの第2貯留部153へ導出される。ここで、前述のように、非優先タンク部120の傾斜底面124の両側端には、緩衝通路132から連通するバイパス通路137,138が設けられており、このバイパス通路137,138の下流端は、導出溝127の下流端の上方に位置しているため、バイパス通路137,138から導出されるパチンコ玉、即ち、緩衝通路132に貯留されているパチンコ玉が、非優先タンク部120の貯留空間に貯留されているパチンコ玉に比べ、優先的に第2導出通路39から主下部タンク3bに導出されることとなる。
【0066】
上記のように、優先タンク部100から第1貯留部152に導入されたパチンコ玉と、非優先タンク部120から第2貯留部153に導入されたパチンコ玉は、前記貯留玉誘導凹部156内で合流するが、貯留玉誘導凹部156は、第1貯留部152寄りに設置される仕切板151によって仕切られているため、第1貯留部152の非優先流入口157は、第2貯留部153の優先流入口158よりも狭く形成されている。このため、第2貯留部153に貯留されたパチンコ玉は、第1貯留部152に貯留されたパチンコ玉よりも多くなるように貯留誘導凹部156へ導出され、その後、誘導通路161上を流下し、玉揚送装置52の導入樋57が接続される導出口162へと導びかれることとなる。なお、貯留玉誘導凹部156内でパチンコ玉が合流しない状況、即ち、第1貯留部152にのみ優先タンク部100からパチンコ玉が導出されている場合には、第1貯留部152に貯留されるパチンコ玉のみが非優先流入口157から誘導通路161に導かれることになる。
【0067】
また、主下部タンク3bが設置されない側のアウト玉回収樋54を転動してきたパチンコ玉(これをアウト玉ともいう)は、下部底板160を介して導出口162の直前位置に放出され、下部タンク3bが設置される側のアウト玉回収樋54を転動してきたパチンコ玉(これもアウト玉ともいう)は、アウトレール155を介して導出口162の直前位置に放出される。しかして、貯留玉誘導凹部156から誘導通路161に導出されるパチンコ玉(これを貯留玉ともいう)との関係において、図13に示すように、下部底板160及び前記貯留誘導凹部156から放出されて誘導通路161を流下する貯留玉の上方を覆うように落下する。このため、下部底板160及びアウトレール155からのアウト玉が貯留玉の下方への転動を阻止するような状態となるので、下部底板160及びアウトレール155を流下するアウト玉が優先して導出口162に導かれることになる。即ち、主下部タンク3bから玉揚送装置52へ導出されるパチンコ玉の優先順位は、下部底板160及びアウトレール155を流下するアウト玉,第2貯留部153の貯留玉,第1貯留部152の貯留玉の順になる。
【0068】
以上のように、主下部タンク3bは、優先タンク部100及び非優先タンク部120から導出されたパチンコ玉を合流させ、更に、優先タンク部100からのパチンコ玉量よりも、非優先タンク部120からのパチンコ玉量の方が多く玉揚送装置52に送られる優先誘導構造となっているものである。
【0069】
なお、上記した説明では、主パチンコ島台1bからベースタンクB1へのパチンコ玉の流れ及びベースタンクB1から主パチンコ島台1bの主下部タンク3bへのパチンコ玉の流れについて説明してきたが、他の主パチンコ島台1a,1e,1fからベースタンクB1,B2へのパチンコ玉の流れ及びベースタンクB1,B2から主パチンコ島台1a,1e,1fの主下部タンク3a,3e,3fへのパチンコ玉の流れについても同様である。
【0070】
以上、実施形態に係るパチンコ島台について詳細に説明してきたが、上記実施形態においては、図21の模式図に示されるように、緩衝通路132が傾斜底面124の上流端に形成されるものであるが、図22に示すように、緩衝通路132を傾斜底面124の下流端に形成したものや、図23に示すように、緩衝通路132を傾斜底面124のほぼ中央上方に形成したものであってもよい。また、上記実施形態においては、図21の模式図に示されるように、オーバーフロー機構の末端が非優先タンク部120の他端側から一端側の緩衝通路132に向けて非優先タンク部120を横切るように下り傾斜するものであるが、図24に示すように、オーバーフロー機構の末端が非優先タンク部120を横切ることなく、傾斜底面124の上流端に形成された緩衝通路132に向けて下り傾斜するものや、図25に示すように、オーバーフロー機構の末端が非優先タンク部120を横切ることなく、傾斜底面124の下流端に形成された緩衝通路132に向けて下り傾斜するものや、更に、図26に示すように、オーバーフロー機構の末端が非優先タンク部120を横切ることなく、傾斜底面124のほぼ中央上部に形成された緩衝通路132に向けて下り傾斜するものであってもよい。なお、図26において、オーバーフロー機構の末端は、緩衝通路132の右側に形成されるものを示したが、緩衝通路132の左側に形成されるものでもよい。また、図24乃至図26において、仕切板128の上端部上方に形成される排出空間147は、排出口129,130,131と同様、緩衝通路132に貯留されたパチンコ玉を貯留空間に流出させるための排出口として機能するものである。
【0071】
また、上記実施形態においては、緩衝通路132は、非優先タンク部120にだけ形成されるものを示したが、優先タンク部100にも同様に緩衝通路132を形成してもよく、更に、タンク部を1つで構成し、その内部に緩衝通路132が形成されるものであってもよい。これらの場合にも、上記した図22乃至図26に示す実施形態を適用することができるものである。
【0072】
なお、本発明における「上部タンク」は、「上部タンク2b」に相当するものである。また、本発明においては、「貯留タンク」として「ベースタンクB2の非優先タンク部120」を示したが、緩衝通路と貯留空間に区画されている貯留タンクであればよく、ベースタンクB2全体が非優先タンク部120のような構造のものでもよいし、また、ベースタンクB2を有さないパチンコ島台1c,1dに内蔵される下部タンク3c,3dが非優先タンク部120のような構造のものや、あるいは島交流式でない独立島の貯留タンクが非優先タンク部120のような構造のものでもよい。
【0073】
また、本発明においては、「オーバーフロー機構」として「溢れ玉用通路31,溢れ玉用分岐箱27,溢れ玉非優先分散樋123b」を示したが、上部タンクから緩衝通路までのパチンコ玉を導くものであればよく、ホース等でもよい。
【0074】
また、本発明における「傾斜底面」は、「傾斜底面124,補強底面133」に相当するものである。
【0075】
また、本発明においては、「緩衝通路」として「非優先タンク120の短幅方向全体に亘っている緩衝通路132」を示したが、オーバーフロー機構の末端が臨む位置に貯留タンクの高さ方向ほぼ全体に亘って形成されているものであれば、形状はどのようなものであってもよい。
【0076】
更に、本発明における「導出通路」は、「導出溝127,第2導出通路39」に相当するものである。
【0077】
以上、実施形態に係るパチンコ島台について詳細に説明してきたが、本実施形態においては、玉揚送装置52によって揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タンク2a〜2fと、該上部タンク2a〜2fで貯留しきれなくなったパチンコ玉を前記貯留タンクに送るオーバーフロー機構と、を有するパチンコ島台において、前記貯留タンクは、傾斜底面124を有すると共に、仕切板128によって前記オーバーフロー機構の末端が臨む緩衝通路132と多量のパチンコ玉を貯留し得る貯留空間とに区画され、パチンコ玉が前記緩衝通路132から前記貯留空間に向かって流出する排出口129,130,131を高さ方向に沿って複数形成したことにより、緩衝通路132の下方に位置する排出口129から排出されるパチンコ玉から、上方に位置する排出口131から排出されるパチンコ玉の順に貯留空間へ貯留されていくため、貯留タンクにパチンコ玉を一定の態様で貯留することができる。また、パチンコ玉が傾斜底面124と衝突する位置が明確になり、貯留タンクの破損し易い位置を予め特定することができるため、予めその部分を補強しておいたり、その部分のみを交換可能にしてメンテナンスを容易にしておく等の対策を講じておくことができる。更に、オーバーフロー機構から返却されるパチンコ玉の衝撃力が緩衝通路132で一旦弱められるため、貯留空間の傾斜底板124の破損を防止することができる。
【0078】
また、本実施形態においては、前記緩衝通路132を前記貯留タンクの一端側に寄せて区画形成すると共に、前記オーバーフロー機構の末端を、前記貯留タンクの他端側から一端側の緩衝通路132に向けて下り傾斜し、優先的に前記緩衝通路132、前記貯留空間の順でパチンコ玉を送る分散樋で構成したことにより、緩衝通路132が一杯の場合、オーバーフロー機構から返却され、分散樋上を転動するパチンコ玉が直接パチンコ玉を貯留する貯留空間へ落下するため、貯留空間の他端側から一端側までパチンコ玉を貯めることができ、貯留タンクの空間を有効に活用することができる。
【0079】
また、本実施形態においては、前記緩衝通路132の底面に、パチンコ玉の落下衝撃を柔らげる補強底面133を設けたことにより、緩衝通路132に流入したパチンコ玉の衝撃力を緩和することができ、緩衝通路132の底面の破損をより一層防止することができる。
【0080】
更に、本実施形態においては、前記緩衝通路132を前記貯留タンクの上流一端側に寄せて区画形成すると共に、該緩衝通路132の底面から前記貯留タンクの導出通路38,39に臨むバイパス誘導路137,138を形成したことにより、滞留し易い貯留タンクの上流一端側の緩衝通路132に貯留されているパチンコ玉を優先的に導出通路38,39に導くことができ、長時間に亘って貯留空間にパチンコ玉を滞留させることがない。
【0081】
なお、上記実施形態におけるベースタンクB1では、優先タンク部100及び非優先タンク部120の2つのタンク部から構成されるものを示したが、2つのタンク部から構成されるものに限らず、ベースタンクの貯留量に合わせて3つ以上のタンク部から構成されるものであってもよい。この場合にも、上記実施形態と同様、それぞれのタンク部にパチンコ玉が貯留される優先順位を設け、その優先順位に従って、それぞれのタンク部から下部タンクへのパチンコ玉導出の優先順位が設けられるものである。
【0082】
また、上記実施形態では、主パチンコ島台1b等及び従パチンコ島台1c等の溢れ玉に対してそれぞれ専用の分散機構を設けているが、それぞれ専用の分散機構とすることなく、1つの分散機構としてもよい。この場合、実施形態中の返却玉用分岐箱16と溢れ玉用分岐箱26,27を1つの分岐箱に構成し、この分岐箱に返却玉及び溢れ玉を合流させた後、ベースタンク内に導出させる構造としてもよいし、若しくは、返却玉及び溢れ玉を主上部タンク2b内で合流させた後、分岐箱を介してベースタンク内に導出される構造としてもよい。
【0083】
更に、上記実施形態では、緩衝通路132は、非優先タンク120の短幅方向全体に亘って形成されるものを示したが、非優先タンク120の短幅方向全体に亘って形成されるものに限らず、返却玉非優先分散樋121及び溢れ玉非優先分散樋123a,123bの下流端が臨む位置に、それぞれ個別に形成されるものであってもよい。
【0084】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、玉揚送装置によって揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タンクと、該上部タンクで貯留しきれなくなったパチンコ玉を貯留タンクに送るオーバーフロー機構と、を有するパチンコ島台において、前記貯留タンクは、傾斜底面を有すると共に、当該貯留タンクの内部空間を垂直方向に仕切る仕切板によって前記オーバーフロー機構の末端が臨み且つ前記傾斜底面の上流側に位置する緩衝通路と多量のパチンコ玉を貯留し且つ前記傾斜底面の下流側に位置して貯留したパチンコ玉を外部に導出する導出通路が形成される貯留空間とに区画され、前記仕切板に、パチンコ玉が前記緩衝通路から前記貯留空間に向かって流出する排出口を高さ方向に沿って複数形成したことにより、緩衝通路の下方に位置する排出口から排出されるパチンコ玉から、上方に位置する排出口から排出されるパチンコ玉の順に貯留空間へ貯留されていくため、貯留タンクにパチンコ玉を一定の態様で貯留することができる。また、パチンコ玉が傾斜底面と衝突する位置が明確になり、貯留タンクの破損し易い位置を予め特定することができるため、予めその部分を補強しておいたり、その部分のみを交換可能にしてメンテナンスを容易にしておく等の対策を講じておくことができる。更に、オーバーフロー機構から返却されるパチンコ玉の衝撃力が緩衝通路で一旦弱められるため、貯留空間の傾斜底板の破損を防止することができる。
【0085】
また、請求項2に係る発明においては、前記緩衝通路を前記貯留タンクの一端側に寄せて区画形成すると共に、前記オーバーフロー機構の末端を、前記貯留タンクの他端側から一端側の緩衝通路に向けて下り傾斜し、優先的に前記緩衝通路、前記貯留空間の順でパチンコ玉を送る分散樋で構成したことにより、緩衝通路が一杯の場合、オーバーフロー機構から返却され、分散樋上を転動するパチンコ玉が直接パチンコ玉を貯留する貯留空間へ落下するため、貯留空間の他端側から一端側までパチンコ玉を貯めることができ、貯留タンクの空間を有効に活用することができる。
【0086】
また、請求項3に係る発明においては、前記緩衝通路の底面に、パチンコ玉の落下衝撃を柔らげる補強底面を設けたことにより、緩衝通路に流入したパチンコ玉の衝撃力を緩和することができ、緩衝通路の底面の破損をより一層防止することができる。
【0087】
更に、請求項4に係る発明においては、前記緩衝通路を前記貯留タンクの上流一端側に寄せて区画形成すると共に、該緩衝通路の底面から前記貯留タンクの導出通路に臨むバイパス誘導路を形成したことにより、滞留し易い貯留タンクの上流一端側の緩衝通路に貯留されているパチンコ玉を優先的に導出通路に導くことができ、長時間に亘って貯留空間にパチンコ玉を滞留させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における複数のパチンコ島台とそれに関連して設けられるベースタンク及び玉移送装置との関係を示す全体概略図である。
【図2】 ベースタンクを有さない従パチンコ島台の内部構造を示す斜視図である。
【図3】 ベースタンクを有する主パチンコ島台の上部に設けられる上部タンクの内部構造及び作用を示す斜視図である。
【図4】 同じく、ベースタンクを有する主パチンコ島台の上部に設けられる上部タンクの内部構造及び作用を示す斜視図である。
【図5】 同じく、ベースタンクを有する主パチンコ島台の上部に設けられる上部タンクの内部構造及び作用を示す斜視図である。
【図6】 ベースタンクの斜視図である。
【図7】 ベースタンク内に返却されるパチンコ玉の流れを説明するための平面図である。
【図8】 返却玉用分岐箱及び溢れ玉用分岐箱の内部構造を示す斜視図である。
【図9】 優先タンク部の内部構造を示す斜視図である。
【図10】 非優先タンク部の内部構造を示す斜視図である。
【図11】 非優先タンク部の下流側の内部構造を示す正面図である。
【図12】 非優先タンク内の緩衝通路底部に貼着される補強底板の構造を示す側面図である。
【図13】 主パチンコ島台の内部に設けられる下部タンクに貯留されるパチンコ玉の流れを説明するための斜視図である。
【図14】 玉量レベルセンサがパチンコ玉を検知した場合のベースタンクの側方断面図である。
【図15】 玉量レベルセンサがパチンコ玉を検知した場合のベースタンクの側方断面図である。
【図16】 非優先タンク内のバイパスにパチンコ玉が貯留した場合のベースタンクの側方断面図である。
【図17】 非優先タンク内のバイパスにパチンコ玉が貯留した後、排出口からパチンコ玉が流入した場合のベースタンクの側方断面図である。
【図18】 玉量レベルセンサがパチンコ玉を検知した場合のベースタンクの側方断面図である。
【図19】 玉量レベルセンサがパチンコ玉を検知した場合のベースタンクの側方断面図である。
【図20】 JC閉鎖予告センサ及びJC閉鎖センサがパチンコ玉を検知した場合のベースタンクの側方断面図である。
【図21】 図10に示す非優先タンク部の模式図である。
【図22】 緩衝通路が非優先タンク部の下流端側に寄せて区画形成された場合の模式図である。
【図23】 緩衝通路が非優先タンク部のほぼ中央に区画形成された場合の模式図である。
【図24】 緩衝通路が非優先タンク部の上流端側に寄せて区画形成された場合であって、オーバーフロー機構の末端が非優先タンク部を横切ることのない場合の模式図である。
【図25】 緩衝通路が非優先タンク部の下流端側に寄せて区画形成された場合であって、オーバーフロー機構の末端が非優先タンク部を横切ることのない場合の模式図である。
【図26】 緩衝通路が非優先貯留タンク部のほぼ中央に区画形成された場合であって、オーバーフロー機構の末端が非優先タンク部を横切ることのない場合の模式図である。
【符号の説明】
B1,B2 ベースタンク(パチンコ玉貯留タンク)
1a〜1f パチンコ島台
2a〜2f 上部タンク
3a〜3f 下部タンク
4〜9 供給樋
10〜13 返却樋
14,15 シャッター装置
16,17 返却玉用分岐箱
18〜21 返却通路
22〜25 供給通路
26〜29 溢れ玉用分岐箱
30〜33 溢れ玉用通路
34〜37 第1導出通路
38〜41 第2導出通路
54 アウト玉回収樋
100 優先タンク部
101 返却玉優先分散樋
103a,103b 溢れ玉優先分散樋
108 玉量レベルセンサ1
111 玉量レベルセンサ2
113 玉量レベルセンサ3
120 非優先タンク部
121 返却玉非優先分散樋
123a,123b 溢れ玉非優先分散樋
124 傾斜底面
132 緩衝通路
140 玉量レベルセンサ4
142 玉量レベルセンサ5
143 JC閉鎖予告センサ
144 JC閉鎖センサ
147 排出空間
151 仕切板
152 優先貯留部
153 非優先貯留部
156 貯留玉誘導凹部
157 非優先流入口
158 優先流入口

Claims (4)

  1. 玉揚送装置によって揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タンクと、該上部タンクで貯留しきれなくなったパチンコ玉を貯留タンクに送るオーバーフロー機構と、を有するパチンコ島台において、
    前記貯留タンクは、傾斜底面を有すると共に、当該貯留タンクの内部空間を垂直方向に仕切る仕切板によって前記オーバーフロー機構の末端が臨み且つ前記傾斜底面の上流側に位置する緩衝通路と多量のパチンコ玉を貯留し且つ前記傾斜底面の下流側に位置して貯留したパチンコ玉を外部に導出する導出通路が形成される貯留空間とに区画され、
    前記仕切板に、パチンコ玉が前記緩衝通路から前記貯留空間に向かって流出する排出口を高さ方向に沿って複数形成したことを特徴とするパチンコ島台。
  2. 前記緩衝通路を前記貯留タンクの一端側に寄せて区画形成すると共に、前記オーバーフロー機構の末端を、前記貯留タンクの他端側から一端側の緩衝通路に向けて下り傾斜し、優先的に前記緩衝通路、前記貯留空間の順でパチンコ玉を送る分散樋で構成したことを特徴とする請求項1記載のパチンコ島台。
  3. 前記緩衝通路の底面に、パチンコ玉の落下衝撃を柔らげる補強底面を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ島台。
  4. 前記緩衝通路を前記貯留タンクの上流一端側に寄せて区画形成すると共に、該緩衝通路の底面から前記貯留タンクの導出通路に臨むバイパス誘導路を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパチンコ島台。
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