JP3067708B2 - パチンコ島およびパチンコ島間におけるパチンコ玉の循環システム - Google Patents

パチンコ島およびパチンコ島間におけるパチンコ玉の循環システム

Info

Publication number
JP3067708B2
JP3067708B2 JP9238292A JP23829297A JP3067708B2 JP 3067708 B2 JP3067708 B2 JP 3067708B2 JP 9238292 A JP9238292 A JP 9238292A JP 23829297 A JP23829297 A JP 23829297A JP 3067708 B2 JP3067708 B2 JP 3067708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pachinko
island
tank
upper tank
pachinko balls
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9238292A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1176585A (ja
Inventor
山本勝治
Original Assignee
株式会社日進
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日進 filed Critical 株式会社日進
Priority to JP9238292A priority Critical patent/JP3067708B2/ja
Publication of JPH1176585A publication Critical patent/JPH1176585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3067708B2 publication Critical patent/JP3067708B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技場に
設備されるパチンコ島の間で、遊技球としてのパチンコ
玉を過不足無く円滑に循環できるようにしたパチンコ島
と、パチンコ島間におけるパチンコ玉の循環システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技場におけるパチンコ
玉の循環システムとして、全店循環方式、独立島方式、
及び島間循環方式の3つが知られている。このうち、全
店循環方式は、所定の場所にパチンコ玉の計数器を設置
し、その計数器を通じて遊技者が獲得したパチンコ玉を
返却してもらい、これを揚送機により天井裏のタンクに
集めて各パチンコ島へ還元する方式であるが、この方式
によれば店舗の大きさなどで設備上の制約を受けたり保
守点検が困難であるなどの欠点があった。
【0003】一方、独立島方式として、例えば特開昭5
5−5637号、特開平8−89645号など多数が知
られるが、何れも人気機種を備えたパチンコ島でパチン
コ玉が不足し勝ちとなる一方、不人気な機種をもつパチ
ンコ島ではパチンコ玉が有効利用されないなどパチンコ
島間でパチンコ玉の保有量に格差が生ずるという欠点が
あった。
【0004】これに対し、島間循環方式は特開平4−3
57985号や特開平7−148334号などに開示さ
れるように、パチンコ島間でパチンコ玉を遣ち取りする
ものであり、島間でパチンコ玉の過不足が生じずパチン
コ玉を有効利用できるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
島間循環方式によれば、パチンコ島の各部に検出器を設
けてパチンコ玉の保有量を検出し、その検出器の信号に
基づいてパチンコ玉を保有量が多い箇所から少ない箇所
へ移送するようにしているため、その移送用として可動
部をもつ装置を各部に設置する必要がある上、配線その
他の制御回路が煩雑になり誤動作を生じ易い。
【0006】例えば、特開平4−357985号に開示
されるものは、揚送機により揚送したパチンコ玉を貯留
するタンク(上貯留タンク)内にパチンコ玉の保有量を
検出する検出器を設け、その検出器の信号に基づいて作
動する装置を揚送機につながる2系統の流路中に介在さ
せているし、上貯留タンクではパチンコ玉を各部に分流
させるための流路が入り組んだ状態に形成されているた
め全体としてパチンコ島の内部構造が非常に複雑であ
る。
【0007】また、特開平7−148334号に示され
るものは、各パチンコ島をコンベヤで連絡し、そのコン
ベヤを通じてパチンコ島間でパチンコ玉を遣り取りする
ようにしているため電力消費量が高く、パチンコ島を増
設するときなどには既設島との連係も困難であり、しか
も各パチンコ島にパチンコ玉の保有量を検出する検出器
を設け、コンベヤには検出器の信号によりその経路を開
閉する装置を介在させているため設備的に大がかりであ
る。
【0008】そこで、本発明は簡易構造のパチンコ島に
して、各パチンコ島間でパチンコ玉を過不足無く円滑に
循環でき、しかも各パチンコ島の連係や設置作業を容易
に行えるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するため、パチンコ遊技台を並列状に設置するととも
に、内部下方に各パチンコ遊技台より排出されたパチン
コ玉を回収する回収路を傾斜状にして設け、その回収路
の下流側の一端に続けて揚送機を設置し、更に上方に前
記揚送機により揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タ
ンクと該上部タンクに続けて各パチンコ遊技台にパチン
コ玉を補給する補給路を設けたパチンコ島において、前
記上部タンクに他の島とパチンコ玉を遣り取りするため
の往路と復路の支持部を相対して設け、また前記上部タ
ンクの下方には下部タンクを設け、その下部タンクは下
面を傾斜面にしてその下流に前記揚送機の下部に通じる
流出口を設けるとともに該下部タンクの内部をその下面
の下流側から順にそれぞれ下部が連通する前方域と中間
域と後方域とに分け、このうち中間域と上部タンクをオ
ーバーフロー管で連通し、そのオーバーフロー管の上端
より上方で前記上部タンクに前記復路へパチンコ玉を排
出するための排出口を設け、更に前記下部タンクの後方
域と往路とを連通する受給管を備えていることを特徴と
するパチンコ島を提供するものである。
【0010】また、本発明では他の態様として、下部タ
ンクの前方域と復路を連通する戻し管を備え、更に上部
タンクには揚送機により揚送されたパチンコ玉を該上部
タンクの内部と往路とに振り分けるガイド板を備えるよ
うにしている。
【0011】また、本発明ではパチンコ島間でのパチン
コ循環システムとして、パチンコ遊技台を並列状に設置
するとともに、内部下方に各パチンコ遊技台より排出さ
れたパチンコ玉を回収する回収路を傾斜状にして設け、
その回収路の下流側の一端に続けて揚送機を設置し、上
方には前記揚送機により揚送されたパチンコ玉を貯留す
る上部タンクと該上部タンクに続けて各パチンコ遊技台
にパチンコ玉を補給する補給路を設け、更に前記上部タ
ンクの下方に下部タンクを設け、その下部タンクは下面
を傾斜面にしてその下流に前記揚送機の下部に通じる流
出口を設けるとともに該下部タンクの内部をその下面の
下流側から順にそれぞれ下部が連通する前方域と中間域
と後方域とに分け、このうち中間域と上部タンクをオー
バーフロー管で連通してパチンコ島を構成し、そのパチ
ンコ島を並列状に設置して各パチンコ島を複数台一組の
ブロックに分け、それぞれ逆向きに傾斜する往路と復路
で上部タンクを連絡したブロック島として編成し、その
各ブロック島で往路の上流側の一端が接続されるパチン
コ島を親島として該親島の上部タンクには揚送機により
揚送されたパチンコ玉を該上部タンクの内部と往路の上
流とに振り分けるガイド板を設け、他のパチンコ島は同
ブロック島の親島より往路を通じてパチンコ玉を受給す
る子島として往路と下部タンクの後方域をそれぞれ受給
管で連通し、更に隣合うブロック島で一方のブロック島
の親島を中継島として他方のブロック島に組み込み、そ
の中継島にもその上部タンクに接続する往路の下流と当
該島内の下部タンクの後方域とを連通する受給管を設け
るとともに、その前方域と上部タンクに接続する復路の
下流とを戻し管を介して連通し、また全てのパチンコ島
は前記オーバーフロー管の上端より上方で上部タンクに
排出口を設けて該排出口より排出されたパチンコ玉が復
路を通じてその下流側に流下されるようにしている。
【0012】特に、各ブロック島の少なくとも一つのパ
チンコ島に、賞球として払い出されたパチンコ玉を計数
する計数器を併設し、その玉出口を当該島内の回収路に
連通させている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。先ず、図1は木枠その他の
枠組みをベースにしたパチンコ島を示す。図1におい
て、1はパチンコ島のベース、2はパチンコ遊技台であ
り、このパチンコ遊技台2は図示せぬ玉貸機を介してベ
ース1の前後両面に並列状にして設置される。3はパチ
ンコ遊技台2より下方でベース1の長手方向に沿ってそ
の内部に傾斜状にして設けた回収路であり、それぞれベ
ース1の両端からその中央部に向けて延びる下り傾斜と
し、この回収路3によって各パチンコ遊技台2よりアウ
ト球として排出されたパチンコ玉をその下流側に集めて
回収するようにしている。そして、その下流側の一端に
続けて揚送機4を設置し、この揚送機で回収したパチン
コ玉をパチンコ島の上方へ還元できるようにしてある。
【0014】その揚送機4は、その下部にパチンコ玉の
導入部5を有して該導入部から想像線で示す如く搬送部
6を立ち上げた構成であり、このうち搬送部6は上下方
向に延びるベルトコンベヤの走行ベルトの上昇側に研摩
布を対向して設けた構造にして、その相互間にパチンコ
玉を介在させて研摩しながら揚送できるようにしてあ
る。
【0015】一方、パチンコ島の上方には揚送機4の上
部が導入する上部タンク7を突出状態にして設け、更に
その上部タンク7に続けて補給路8を傾斜状にして設け
ている。補給路8は上流側の一端が上部タンク7の両側
にそれぞれ接続され、他端が各パチンコ遊技台2の上方
を通ってパチンコ島の両端に延びており、この補給路8
を通じ揚送機6にて上部タンク7まで揚送されたパチン
コ玉を各パチンコ遊技台2へ配給するようにしている。
【0016】ここで、9はパチンコ島の長手方向一端に
併設した計数器であり、この計数器9は遊技者が獲得し
た賞球としてのパチンコ玉を計数しつつパチンコ島の内
部に還元し、その還元数量を記録した景品交換券を発行
する。10は計数器の玉出口を通過したパチンコ玉が貯
留するプールタンクであり、このプールタンク10はパ
チンコ島に内蔵して、その下部側から回収路3に向けて
搬送機11を設置している。すなわち、計数器9の図示
せぬ玉出口はプールタンク10と搬送機11を介して回
収路3に連通しており、遊技者が計数器9に投入した賞
球としてのパチンコ玉をパチンコ島内に円滑に還元する
ことができる。
【0017】なお、図1において、12a,12bは後
述する往路と復路の支持部、13は上部タンクの下方に
設けた下部タンク、14は支持部12aを通る往路と連
通する受給管、15は上部タンク7と下部タンク13を
連通するオーバーフロー管、16は支持部12bを通る
復路と連通する戻し管である。ここで、下部タンク1
3、受給管14、オーバーフロー管15、および戻し管
16は揚送機4に隣接して設けられる。
【0018】次に、図2に上述のように構成されるパチ
ンコ島の要部を拡大して示す。この図で明らかにするよ
うに、支持部12a,12bは上部タンク7の両側面に
相対して突設されている。それら支持部12a,12b
は例えば金属製の箱で成り、このうち一方の支持部12
aには後述する往路27が通され、他方の支持部12b
には後述する復路28が通される。
【0019】また、上部タンク7には、図示するように
下流側を支持部12aの上部に接続した傾斜状のガイド
板17が内蔵されており、その上流側には図1に示した
揚送機4の上部ゲート4aを臨ませ、ガイド板17の下
流側は往路27の上方で開放するようにしてある。そし
て、ガイド板17により揚送機4で揚送したパチンコ玉
を上部タンク7の内部と往路27の上流側とに振り分け
て供給するようにしている。更に、上部タンク7の下部
側には補給路8の上流側が接続されるゲート18を開設
し、そのゲートを通じて上部タンク7のパチンコ玉を補
給路8から各パチンコ遊技台2に補給できるようにして
ある。
【0020】一方、下部タンク13は、その下面13a
を傾斜面にして内部を仕切板19により3つの領域に区
分している。各領域は下面13aの傾斜方向に配列する
ようにして、それぞれ下面13aの下流側から順に、前
方域20、中間域21、後方域22としている。それら
各域は下部側を連通させて下面13aの下流側で前方域
20の下方に流出口23を開設している。ここで、前方
域20には戻し管16の一端を接続しているとともに該
戻し管の他端を支持部12bの下部に接続して、前方域
20と復路28が戻し管16を介して連通するようにし
ている。また、後方域22には受給管14の一端を接続
しているとともに該受給管の他端を支持部12aの下部
に接続して、後方域22と往路28が受給管14を介し
て連通するようにしている。更に、中間域21はオーバ
ーフロー管15を介して上部タンク7に連通しており、
そのオーバーフロー管15の上端を上部タンク7のゲー
ト18より高い位置に設定している。なお、受給管14
は後方域22の上方に設置される予備タンク24を含
み、その内部に多量のパチンコ玉を保有できるようにし
ている。
【0021】また、上部タンク7にはオーバーフロー管
15の上端(破線L1)より上方の位置(破線L2)で
支持部12bに連通する排出口25を開設し、オーバー
フロー管15を越えて上部タンク7に堆積したパチンコ
玉をその排出口25を通じて支持部12bの中を通る復
路28に排出できるようにしている。従って、上部タン
ク7に許容量以上のパチンコ玉が堆積することを防止で
きるが、安全をみて排出口25より上にパチンコ玉の上
限を検出する検出器26を設け、その検出器の信号を基
に揚送機4を停止できるようにすることが望ましい。
【0022】ここで、パチンコ遊技場では上述のように
構成されるパチンコ島を含め、複数のパチンコ島が図3
または図4に示すよう並列状にして設置される。なお、
その設置数に制限はないが、図4ではパチンコ島を5台
並設した例を示す。図4に示すように、本例では各パチ
ンコ島1A〜1Eを三台一組のブロックに分け、その各
ブロックをそれぞれブロック島BL1,BL2としてい
る。
【0023】各ブロック島BL1,BL2は、それぞれ
同ブロックに属するパチンコ島1A〜1Cおよび1C〜
1Eの上部タンク7を逆向きに傾斜する往路27(27
a,27b)と復路28(28a,28b)で連絡して
編成し、同ブロックのパチンコ島1A〜1Cおよび1C
〜1Eの間でパチンコ玉を遣り取りできるようにしてあ
る。なお、一方のブロック島BL1で、往路27aの上
流側の一端が接続されるパチンコ島1Cは親島とし、他
のパチンコ島1A,1Bは親島としてのパチンコ島1C
から往路27aを通じてパチンコ玉を受給する子島とし
ている。また、他方のブロック島BL2では、往路27
bの上流側の一端が接続されるパチンコ島1Eを親島と
し、他のパチンコ島1C,1Dを親島としてのパチンコ
島1Eから往路27bを通じてパチンコ玉を受給する子
島としている。
【0024】ここで、一方のブロック島BL1の親島で
あるパチンコ島1Cは中継島として他方のブロック島B
L2に組み込んでいる。つまり、パチンコ島1Cは一方
のブロック島BL1の親島であって他方のブロック島B
L2で子島となる共用の島であり、ブロック島BL2の
パチンコ島1Eより子島として受給したパチンコ玉を、
今度は親島として同ブロック島BL1に属するパチンコ
島1A,1Bに供給することができる。
【0025】詳細には、親島としてのパチンコ島1C,
1Eには図2に示したガイド板17があり、それぞれ自
己の揚送機4により揚送されたパチンコ玉の一部(全体
の7割程度)を往路27a,27bを通じて子島として
のパチンコ島1A,1Bおよび1C,1Dに供給するの
であるが、それら子島(パチンコ島1Cは除く)にはガ
イド板17はなく親島から供給されたパチンコ玉を往路
27a,27bから受給管14を介して自島の下部タン
ク13に導入するのである。
【0026】なお、中継島としての役割も担うパチンコ
島1Cは、受給管14を有してその内部にパチンコ玉を
取り入れることができるが、中継島としての機能をもた
ない最端部の親島(パチンコ島1E)は受給管14をも
たず、遊技場の壁内に設置した集合タンク29よりパチ
ンコ玉の供給を受け、これを揚送機4により自己の上部
タンク7に導入する。
【0027】また、中継島としてのパチンコ島1Cには
図2に示した戻し管16があって、その支持部12bに
通じる復路28aの下流側の一端より自己の下部タンク
13にパチンコ玉を導入するが、それ以外のパチンコ島
は戻し管16を持たないか、持ってもその経路を遮断し
てパチンコ玉が流通できないようにしてある。なお、パ
チンコ島1C以外のパチンコ島では復路28a,28b
が支持部12bを通過するだけであるので戻し管16が
あっても、ここに流入しない。すなわち、一方のブロッ
ク島BL1で子島としてのパチンコ島1A,1Bの上部
タンク7からは排出口25を通じて余剰のパチンコ玉が
往路28aに排出されて親島としてのパチンコ島1Cに
還元され、そのパチンコ島1Cはその上部タンク7に接
続される復路28bの上流側に排出口25から余剰のパ
チンコ玉を排出して、これを復路28bの他端がつなが
る集合タンクに返還するのである。なお、パチンコ島1
D,1Eでは、それらの排出口25を復路28bに連通
させて該復路28bで余剰玉を集合タンク29に返還す
ることもできるが、復路28bではパチンコ玉の流量が
多くなると想定されるので、パチンコ島1D,1Eには
復路28bに平行して別の復路28cを掛け渡して該復
路28cで余剰玉を集合タンク29に返還するようにし
ている。
【0028】ここで、パチンコ玉の一連の流れを説明す
ると、先ず集合タンク29にあるパチンコ玉がパチンコ
島1Eの内部に通路30より供給され、これが該パチン
コ島の揚送機によりその上部タンク7まで揚送される。
揚送されたパチンコ玉はガイド板17により分別され、
全体の3割程度が当該島の上部タンクに導入し、残りの
7割程度が往路27bの上流側に供給される。往路27
bの上流側に流入したパチンコ玉は、パチンコ島1Dを
経由して往路27bの下流側の一端が接続される同ブロ
ックのパチンコ島1Cまで達し、その過程でパチンコ島
1Dには往路27bを流下するパチンコ玉の約半分が該
往路27bに形成した図示せぬ落下口より支持部12a
の下部に落下し、これが受給管14を介して下部タンク
13の後方域22に蓄えられることになる。同様に、パ
チンコ島1Cでは残りのパチンコ玉が往路27bの下流
端より下部タンク13に流入して、その後方域22に蓄
えられることになる。
【0029】下部タンク13に流入したパチンコ玉は、
その流出口23より流出して揚送機の導入部5へ流入
し、それぞれ揚送機4により自己の上部タンク7まで揚
送される。親島兼中継島としてのパチンコ島1Cはパチ
ンコ島1Eと同様に、その揚送機で揚送したパチンコ玉
を往路27aの上流側に振り分けて後続のパチンコ島1
B,1Aに供給するのであり、また各パチンコ島1A〜
1Eでは上部タンク7に流入したパチンコ玉がゲート1
8より補給路8に流出し、その補給路を通じて各パチン
コ遊技台2に補給される。そして、各パチンコ遊技台2
より排出されたアウト球としてのパチンコ玉は回収路3
によりその下流側に集められ、これが揚送機4により上
部タンク7へ還元されるのである。その揚送機4により
上部タンク7に供給されるパチンコ玉の流量がゲート1
8より流出するパチンコ玉の流量を上回ると、上部タン
ク7におけるパチンコ玉の保有量が増してゆくが、その
保有量が一定水準を越えると、オーバーフロー管15を
通じて余剰のパチンコ玉が下部タンク13に排出され、
更に保有量が増したときには上部タンクの排出口25よ
りパチンコ玉の過剰分が復路28a,28b,28cに
排出される。パチンコ島1Cより排出されたパチンコ玉
は復路28bを通じ、またパチンコ島1D,1Eより排
出されたパチンコ玉は復路28cを通じそれぞれ集合タ
ンク29に還流する。一方、パチンコ島1A,1Bの上
部タンク7より排出されたパチンコ玉は復路28aを通
じて親島としてのパチンコ島1Cに還流し、その下流端
から支持部12bの下部を経て戻し管16より当該島1
Cの下部タンク13に流入するのである。
【0030】また、下部タンク13では、下流側の前方
域20から優先してパチンコ玉が排出されるのであり、
このためその前方域にパチンコ玉が集められるパチンコ
島1Cを親島とするブロック島BL1では、先方のブロ
ック島BL2からのパチンコ玉の供給を可及的少なくし
て同ブロック島BL1でパチンコ玉を循環できるし、各
パチンコ島1A〜1Eでは後方域22より中間域21か
ら優先してパチンコ玉が排出されるため他のパチンコ島
からのパチンコ玉の供給を可及的少なくして自島に存在
するパチンコ玉を繰り返して利用することができる。
【0031】このように、本発明の循環システムによれ
ば、各パチンコ島でパチンコ玉の保有量を過不足無く調
整することができるが、パチンコ玉の不足を防止するた
め、各ブロック島BL1,BL2の少なくとも一つのパ
チンコ島には図1に示した計数器9が設置される。な
お、全てのパチンコ島に計数器を併設すれば、遊技者に
とって獲得したパチンコ玉を速やかに返却できるため好
ましいが、各パチンコ島でのパチンコ玉の不足状態を無
くす意味では各ブロック島に計数器を一つ設置すれば足
りる。そこで、本例では図4に示すように、ブロック島
BL1のパチンコ島1Bとブロック島BL2のパチンコ
島1Dに計数器9を設置している。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば複数のパチンコ島を複数台一組のブロックに分
け、ぞれぞれ逆向きに傾斜する往路と復路で上部タンク
を連絡したブロック島とし、各パチンコ島で余剰玉を復
路に排出しつつ不足分を往路を通じて他のパチンコ島か
ら受給するようにしたため、各パチンコ島におけるパチ
ンコ玉の保有量を過不足無く調整でき、しかもパチンコ
玉を可動部をもつ制御装置で分流するのでなく揚送機で
揚送したパチンコ玉を自然な流れで循環させるようにし
たため、パチンコ島の構造を簡素化してパチンコ玉を円
滑に循環させることができる。更に、パチンコ島を増設
するときなどには往路と復路で既設島と上部タンクを連
絡すれば足りるので、設置作業が非常に容易である。
【0033】特に、各パチンコ島では、上部タンクの下
方に下部タンクを設けてオーバーフロー管で連通したた
め、上部タンクにおけるパチンコ玉の保有量を制限で
き、更にオーバーフロー管より上方で上部タンクにパチ
ンコ玉の排出口を設けたためパチンコ玉の保有量が急激
に増した場合でも玉詰まりを生ずることがなく、しかも
下部タンクは揚送機の下部に連通しているため上部タン
クでパチンコ玉が不足したときには迅速に補給できる。
【0034】また、下部タンクは内部を複数の部屋に区
分して、オーバーフロー管を通じて上部タンクより流入
したパチンコ玉が他の島より受給管を通じて流入するパ
チンコ玉より優先して揚送機に流出するようにしたた
め、往路を通じて他のパチンコ島からパチンコ玉が過剰
供給されることがなく、しかも戻し管を通じて送られる
他のパチンコ島で余ったパチンコ玉を最優先して使用す
るようにしたため余剰玉の行き場がなくならず円滑に循
環し、更に上部タンクにはガイド板を設けて揚送機で揚
送されたパチンコ玉を往路に振り分けて他のパチンコ島
に供給できるようにしたため補給も円滑である。
【0035】更に、ブロック島内のパチンコ島には計数
器を併設して、遊技者が獲得したパチンコ玉をその内部
に還元できるようにしているため各ブロック島で玉不足
が生じ難く、しかも遊技者にとっては返却を容易に行え
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ島の内部構造を示した正
面概略図
【図2】同パチンコ島の一部を破断して示した要部拡大
【図3】複数のパチンコ島を往路と復路で連絡した状態
を示す斜視図
【図4】複数のパチンコ島を往路と復路で連絡した好適
な一例を示す側面概略図
【符号の説明】
1 ベース 2 パチンコ遊技台 3 回収路 4 揚送機 7 上部タンク 8 補給路 9 計数器 12a,12b 支持部 13 下部タンク 14 受給管 15 オーバーフロー管 16 戻し管 17 ガイド板 20 前方域 21 中間域 22 後方域 23 流出口 25 排出口 27,27a,27b 往路 28,28a,28b,28c 復路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ遊技台を並列状に設置するとと
    もに、内部下方に各パチンコ遊技台より排出されたパチ
    ンコ玉を回収する回収路を傾斜状にして設け、その回収
    路の下流側の一端に続けて揚送機を設置し、更に上方に
    前記揚送機により揚送されたパチンコ玉を貯留する上部
    タンクと該上部タンクに続けて各パチンコ遊技台にパチ
    ンコ玉を補給する補給路を設けたパチンコ島において、
    前記上部タンクに他の島とパチンコ玉を遣り取りするた
    めの往路と復路の支持部を相対して設け、また前記上部
    タンクの下方には下部タンクを設け、その下部タンクは
    下面を傾斜面にしてその下流に前記揚送機の下部に通じ
    る流出口を設けるとともに該下部タンクの内部をその下
    面の下流側から順にそれぞれ下部が連通する前方域と中
    間域と後方域とに分け、このうち中間域と上部タンクを
    オーバーフロー管で連通し、そのオーバーフロー管の上
    端より上方で前記上部タンクに前記復路へパチンコ玉を
    排出するための排出口を設け、更に前記下部タンクの後
    方域と往路とを連通する受給管を備えていることを特徴
    とするパチンコ島。
  2. 【請求項2】 下部タンクの前方域と復路を連通する戻
    し管を備えた請求項1に記載のパチンコ島。
  3. 【請求項3】 上部タンクに、揚送機により揚送された
    パチンコ玉を該上部タンクの内部と往路とに振り分ける
    ガイド板を備えた請求項1又は2に記載のパチンコ島。
  4. 【請求項4】 パチンコ遊技台を並列状に設置するとと
    もに、内部下方に各パチンコ遊技台より排出されたパチ
    ンコ玉を回収する回収路を傾斜状にして設け、その回収
    路の下流側の一端に続けて揚送機を設置し、上方には前
    記揚送機により揚送されたパチンコ玉を貯留する上部タ
    ンクと該上部タンクに続けて各パチンコ遊技台にパチン
    コ玉を補給する補給路を設け、更に前記上部タンクの下
    方に下部タンクを設け、その下部タンクは下面を傾斜面
    にしてその下流に前記揚送機の下部に通じる流出口を設
    けるとともに該下部タンクの内部をその下面の下流側か
    ら順にそれぞれ下部が連通する前方域と中間域と後方域
    とに分け、このうち中間域と上部タンクをオーバーフロ
    ー管で連通してパチンコ島を構成し、そのパチンコ島を
    並列状に設置して各パチンコ島を複数台一組のブロック
    に分け、それぞれ逆向きに傾斜する往路と復路で上部タ
    ンクを連絡したブロック島として編成し、その各ブロッ
    ク島で往路の上流側の一端が接続されるパチンコ島を親
    島として該親島の上部タンクには揚送機により揚送され
    たパチンコ玉を該上部タンクの内部と往路の上流とに振
    り分けるガイド板を設け、他のパチンコ島は同ブロック
    島の親島より往路を通じてパチンコ玉を受給する子島と
    して往路と下部タンクの後方域をそれぞれ受給管で連通
    し、更に隣合うブロック島で一方のブロック島の親島を
    中継島として他方のブロック島に組み込み、その中継島
    にもその上部タンクに接続する往路の下流と当該島内の
    下部タンクの後方域とを連通する受給管を設けるととも
    に、その前方域と上部タンクに接続する復路の下流とを
    戻し管を介して連通し、また全てのパチンコ島は前記オ
    ーバーフロー管の上端より上方で上部タンクに排出口を
    設けて該排出口より排出されたパチンコ玉が復路を通じ
    てその下流側に流下されるようにしたことを特徴とする
    パチンコ島間におけるパチンコ玉の循環システム。
  5. 【請求項5】 各ブロック島の少なくとも一つのパチン
    コ島に、賞球として払い出されたパチンコ玉を計数する
    計数器を併設し、その玉出口を当該島内の回収路に連通
    させた請求項4に記載のパチンコ島間におけるパチンコ
    玉の循環システム。
JP9238292A 1997-09-03 1997-09-03 パチンコ島およびパチンコ島間におけるパチンコ玉の循環システム Expired - Fee Related JP3067708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9238292A JP3067708B2 (ja) 1997-09-03 1997-09-03 パチンコ島およびパチンコ島間におけるパチンコ玉の循環システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9238292A JP3067708B2 (ja) 1997-09-03 1997-09-03 パチンコ島およびパチンコ島間におけるパチンコ玉の循環システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1176585A JPH1176585A (ja) 1999-03-23
JP3067708B2 true JP3067708B2 (ja) 2000-07-24

Family

ID=17028029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9238292A Expired - Fee Related JP3067708B2 (ja) 1997-09-03 1997-09-03 パチンコ島およびパチンコ島間におけるパチンコ玉の循環システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3067708B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5407779B2 (ja) * 2009-11-13 2014-02-05 株式会社竹屋 島交流式玉移送システム
JP5724597B2 (ja) * 2011-05-10 2015-05-27 株式会社竹屋 島交流式玉移送システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1176585A (ja) 1999-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3067708B2 (ja) パチンコ島およびパチンコ島間におけるパチンコ玉の循環システム
JP2007282706A (ja) 遊技場設備
JPH09173605A (ja) パチンコ玉補給システム
JPH01212585A (ja) パチンコ島内部におけるパチンコ球貯蔵タンク
JP3885242B2 (ja) パチンコ島台
JP4465744B2 (ja) 島交流式玉移送装置
JP3824346B2 (ja) 玉貯留タンクを有するパチンコ島台
JP4310814B2 (ja) パチンコホール用玉供給システム
JP4085454B2 (ja) パチンコ島台
JP4110582B2 (ja) パチンコ島台
JP3418033B2 (ja) パチンコ遊技場におけるパチンコ機設置島の球補給装置
JP3503153B2 (ja) 遊技機設置島台
JP4450327B2 (ja) 遊技機島の計数球分流構造
JP2956756B2 (ja) パチンコ島台
JP2524799Y2 (ja) パチンコ島台における溢球樋
JPH04158876A (ja) 遊技場
JPH09182862A (ja) パチンコ玉循環システム
JP3922118B2 (ja) パチンコ島台
JP3885678B2 (ja) パチンコ島台
JP5191173B2 (ja) 遊技媒体処理システム
JP2668091B2 (ja) パチンコ島台
JPH04357985A (ja) パチンコ遊技場における遊技球補給機構
JPH04152964A (ja) メダル補給装置
JP5425374B2 (ja) 遊技媒体処理システム
JP2005052206A (ja) 遊技球処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees