以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。先ず、図1及び図2を参照して、本実施形態における複数のパチンコ島台の関係について説明する。図1は、各島台ブロックSB1,SB2を構成する複数のパチンコ島台A1〜A4とそれに関連して設けられるベースタンクB及び交流樋1a〜1fとの関係を示す側面から見た全体概略図である。図2(A)は、各島台ブロックSB1,SB2を構成するパチンコ島台A1〜A4及びベースタンクBを示す上面図であり、図2(B)は、従来例の各島台ブロックSB1’,SB2’を構成するパチンコ島台A1’〜A4’及びベースタンクBを示す上面図である。
先ず、図1において、遊技場に設置される複数のパチンコ島台A1〜A4(遊技場によっては、それ以上又は以下のパチンコ島台が設置される)には、それぞれ内部にパチンコ玉を貯留する下部貯留タンク13,25が内蔵され、その下部貯留タンク13に貯留されたパチンコ玉を玉揚送装置20(図3及び図8参照)で上部タンク31〜34に揚送し、それぞれのパチンコ島台A1〜A4に設置される遊技機としてのパチンコ機10や玉貸機19(共に図3及び図8参照)に玉を補給するようになっている。パチンコ機10で使用されたパチンコ玉は、自島回収樋としての回収樋12(図3及び図8参照)に回収されて前記下部貯留タンク13,25に導かれ、再度玉揚送装置20によって揚送される。これによってパチンコ玉がパチンコ島台A1〜A4内を循環する。また、大型貯留タンクとしてのベースタンクBと隣接して配置される主パチンコ島台となるパチンコ島台A1(以下、「主パチンコ島台A1」ともいう。)に設けられる下部貯留タンク13は、比較的少ないパチンコ玉(2万個程度)を貯留し得る容量の貯留空間が形成されている。一方、主パチンコ島台(パチンコ島台A1)以外の従パチンコ島台となるパチンコ島台A2〜A4(以下、「従パチンコ島台A2〜A4」ともいう。)に設けられる下部貯留タンク25は、比較的多いパチンコ玉(9万個程度)を貯留し得る容量の貯留空間が形成されている。パチンコ島台A1〜A4の詳細な構造については後で詳述する。
なお、本実施形態では、上記したパチンコ島台A1〜A4及びベースタンクBを1つの島台ブロックとして、2つの島台ブロックSB1,SB2が相互にパチンコ玉のやり取り(玉移送)を可能に並設されている。具体的な並設構成としては、図1及び図2(A)に示すように、一方の島台ブロックSB1の従パチンコ島台A4(ベースタンクBから最遠となる従パチンコ島台)と他方の島台ブロックSB2の従パチンコ島台A4(ベースタンクBから最遠となる従パチンコ島台)とが、隣接するように島台ブロックSB1のパチンコ島台A1〜A4及びベースタンクBと、島台ブロックSB2のパチンコ島台A1〜A4及びベースタンクBとが並設されている。但し、島台ブロックSB1を構成するパチンコ島台A1〜A4及びベースタンクBと、島台ブロックSB2を構成するパチンコ島台A1〜A4及びベースタンクBとは、相互に左右対称な形状で形成されるものであるが、実施形態中では、便宜的に同一の符号を付記し、また、以下の説明では、島台ブロックSB1を基本構成としてパチンコ島台A1〜A4及びベースタンクBの詳細な説明を行うものである。また、実施形態中では、主パチンコ島台A1に下部貯留タンク13を設けたものを示したが、主パチンコ島台A1の内部には、パチンコ玉を多量に貯留する必要がないため、下部貯留タンクを設けなくてもよい。ただし、複数列のパチンコ玉を整列させて玉揚送装置20に供給できるような程度の貯留機能がある構造のもの付加することが望ましい。
また、パチンコ島台A1〜A4のうちの所定数の従パチンコ島台A2,A4には、遊技者が獲得したパチンコ玉を返却するための玉返却装置5がその島端(必ずしも島端でなくてもよい、例えば、島中央)に設けられている。玉返却装置5によって返却されるパチンコ玉数が極めて多量になると、玉揚送装置20で揚送されたパチンコ玉は、上部タンク32からは交流樋1bを介して、また、上部タンク34からは交流樋1f、1d及び1bを介して、それぞれベースタンクBに返却されるようになっている。主パチンコ島台A1における従パチンコ島台A2とは反対側の位置には、大型のベースタンクBが設けられている。ベースタンクBは、パチンコ島台A1〜A4で必要とされるパチンコ玉量を貯留し得るようになっており、例えば、1つのパチンコ島台に必要な玉量が50万個であるとすれば、4つのパチンコ島台A1〜A4に必要なパチンコ玉量は200万個である。そして、ベースタンクBは、パチンコ島台A1〜A4で必要なパチンコ玉200万個を貯留し得る容量を有するように構成されている。
また、上記したパチンコ島台A1〜A4は、玉量が不足したとき又は玉量が充満したときにベースタンクBから不足した玉を受け入れたり、ベースタンクBに過剰の玉を送り出したりするようになっている。このため、パチンコ島台A1,A2間、パチンコ島台A2,A3間、及びパチンコ島台A3,A4間には、それぞれパチンコ玉のやり取りを行うための交流樋1a〜1fが交差状に差し渡されている。具体的に、パチンコ島台A1,A2間には、主パチンコ島台A1の上部タンク31から従パチンコ島台A2の上部タンク32に向けてパチンコ玉を送り込む交流樋1aと、従パチンコ島台A2の上部タンク32から主パチンコ島台A1の上部タンク31に向けてパチンコ玉を送り込む交流樋1bと、が設けられている。パチンコ島台A2,A3間には、従パチンコ島台A2の上部タンク32から従パチンコ島台A3の上部タンク33に向けてパチンコ玉を送り込む交流樋1cと、従パチンコ島台A3の上部タンク33から従パチンコ島台A2の上部タンク32に向けてパチンコ玉を送り込む交流樋1dと、が設けられている。パチンコ島台A3,A4間には、従パチンコ島台A3の上部タンク33から従パチンコ島台A4の上部タンク34に向けてパチンコ玉を送り込む交流樋1eと、従パチンコ島台A4の上部タンク34から従パチンコ島台A3の上部タンク33に向けてパチンコ玉を送り込む交流樋1fと、が設けられている。
なお、パチンコ島台A1,A2間に設けられる交流樋1bは、その下流端側が主パチンコ島台A1の上部タンク31の内部を貫通してベースタンクBまで延設されており、従パチンコ島台A2の上部タンク32から交流樋1bを流下するパチンコ玉は、主パチンコ島台A1の上部タンク31を通ってベースタンクBに送り込まれるようになっている。また、ベースタンクBと主パチンコ島台A1との間には、主パチンコ島台A1の上部タンク31からベースタンクBに向けてパチンコ玉を送り込む交流樋としての返却樋3が差し渡されると共に、ベースタンクBから主パチンコ島台A1の下部貯留タンク13に向けてパチンコ玉を送り込む流入樋4が差し渡されている。また、島台ブロックSB1の従パチンコ島台A4と島台ブロックSB2の従パチンコ島台A4との間には、各島台ブロックSB1,SB2間でパチンコ玉のやり取りを行うためのブロック間移送樋2a,2bが差し渡されている。
以上、島台ブロックSB1,SB2を構成する複数のパチンコ島台A1〜A4の関係についての概略を説明したが、上記のように複数のパチンコ島台を1つの島台ブロックとして交流樋1a〜1fでパチンコ玉の搬送を行う形式を島交流と呼んでいる。そこで、次に島交流形式の各パチンコ島台の詳細な構造について説明する。先ず、ベースタンクBと隣接する主パチンコ島台A1及び該主パチンコ島台A1に設けられる上部タンク31について、図3乃至図7を参照して説明する。図3は、主パチンコ島台A1の内部構造を示す正面図である。図4及び図5は、主パチンコ島台A1の上部タンク31を示すベースタンクB側から見た斜視図である。図6は、主パチンコ島台A1の上部タンク31の内部構造を示す側面図である。図7は、主パチンコ島台A1の上部タンク31とベースタンクBとが返却樋3及び交流樋1bを介して接続された状態を示す斜視図である。
なお、主パチンコ島台A1と従パチンコ島台A2〜A4との両者の構造はほぼ同じであるが、主パチンコ島台A1に設けられる上部タンク31及び下部貯留タンク13と、従パチンコ島台A2〜A4に設けられる上部タンク32〜34(上部タンク32〜34はそれぞれ同一構造である)及び下部貯留タンク25との構造において相違する点がある。
図3において、主パチンコ島台A1は、前述したように内部に比較的少ないパチンコ玉を貯留する下部貯留タンク13が内蔵され、その下部貯留タンク13に貯留されたパチンコ玉を主パチンコ島台A1のほぼ中央に立設される玉揚送装置20で上部タンク31に揚送し、主パチンコ島台A1に設置されるパチンコ機10や玉貸機19に自島補給樋としての補給樋21を介して玉を補給するようになっている。パチンコ機10で使用されたパチンコ玉は、アウト玉箱11を介して回収樋12に放出され、その回収樋12に回収されて下部貯留タンク13に導かれた後に再度玉揚送装置20によって揚送される。これによってパチンコ玉が主パチンコ島台A1内を循環する。
主パチンコ島台A1に内蔵される下部貯留タンク13は、直方体状に形成され、その底面に玉揚送装置20の導入樋16に向かって下り傾斜する底板14を有している。また、下部貯留タンク13の上流側の上部には流入口18が開設されているが、この流入口18は、前述した流入樋4を通してベースタンクBから流入するパチンコ玉を受け入れるための開口であり、ベースタンクBと隣接する主パチンコ島台A1にのみ設けられる。また、主パチンコ島台A1には、前述した各島台ブロックSB1,SB2間でのパチンコ玉のやり取りを制御するための親島制御基板200が設けられている。
また、下部貯留タンク13には、隣り合うベースタンクBから流入するパチンコ玉が少なくなって下部貯留タンク13内の玉量も少なくなったことを検出する図示しない玉量センサが設けられている。この玉量センサは、ベースタンクBのパチンコ玉貯留量が不足していることを検出するものである。さらに、下部貯留タンク13は、主パチンコ島台A1のほぼ中央に立設される玉揚送装置20の一側部位(図3において右側)に設置されているので、反対側に設置されたパチンコ機10からのアウト玉を回収する回収樋12を流れるパチンコ玉を下部貯留タンク13に導くために該回収樋12と下部貯留タンク13との間に連絡樋17が差し渡されている。この連絡樋17の末端は、導入樋16の接続位置のやや上部である。
上記した下部貯留タンク13に貯留されていたパチンコ玉は、導入樋16により複数列に整列されて玉揚送装置20に送り込まれる。玉揚送装置20は、図示の実施形態の場合、モータ内蔵プーリによって旋回駆動される揚送ベルトと該揚送ベルトに対面して設けられ且つ揚送ベルトとの間にパチンコ玉を挟持しながら研摩する研摩布とを有し、導入樋16から導かれたパチンコ玉を揚送ベルトの摩擦力によって上部に研摩しながら揚送するものである。
玉揚送装置20によって揚送されたパチンコ玉は、上部タンク31に排出される。上部タンク31は、受け入れたパチンコ玉を補給樋21、交流樋1a、返却樋3等に振り分ける機能を有している。以下、主パチンコ島台A1に設けられる上部タンク31の構造について説明する。上部タンク31は、外壁板によって直方体形状に形成されている。非ベースタンクB側となる上部タンク31の一側面を形成する外壁板には、上部タンク31内のパチンコ玉を従パチンコ島台A2の上部タンク32に補給するための交流樋1aが接続される玉補給口(図示しない)と、従パチンコ島台A2の上部タンク32から溢れたパチンコ玉をベースタンクBに送り込むための交流樋1bが貫通される玉受入口(図示しない)と、が穿設されている。一方、ベースタンクB側となる上部タンク31の他側面を形成する外壁板には、図3に示すように、上部タンク31から溢れたパチンコ玉をベースタンクBに返却するための返却樋3が接続される玉返却口44と、交流樋1bの下流端側をベースタンクBに差し渡す玉返却口45と、が穿設されている。なお、交流樋1bを上部タンク31に貫通設置する構造として、ベースタンクBと上部タンク31の玉受入口とを連結する上流側交流樋1bと、上部タンク31の玉受入口と玉返却口44とを連結する内部交流樋1bと、上部タンク31の玉返却口44とベースタンクBの返却用分岐箱38(図7参照)とを連結する下流側交流樋1bとを別々に配置固定して1つの交流樋1bとしてもよいし、従パチンコ島台A2の上部タンク32とベースタンクBの返却用分岐箱38とを連結する1本の交流樋1bを上部タンク31の玉受入口と玉返却口44とを突き刺すように貫通させてもよい。
また、上部タンク31の内部は、図4乃至図6に示すように、ベースタンクB側から見た(図4乃至図6を正面から見た)右から左の順で、玉揚送装置20によって揚送されたパチンコ玉を振り分ける玉振分空間51と、返却樋3の上流部が設置されると共に交流樋1bの下流部を貫通させる樋設置空間52と、玉揚送装置20の上部が下方から貫通設置される揚送装置設置空間53と、揚送装置設置空間53に設置される玉揚送装置20の玉排出樋20a(玉排出口20b)と反対側(図3に示す玉揚送装置20の左側)の島台部分に列設されるパチンコ機10にパチンコ玉を送り込む玉送り空間54と、に直方体形状の内部空間を縦方向に固定される複数の区画板によって区画されている。なお、揚送装置設置空間53に設置される玉揚送装置20の玉排出樋20aは、揚送装置設置空間53と玉振分空間51とを連通するように樋設置空間52の上側領域内を貫通して配置される。
玉振分空間51には、玉排出樋20aの下流端側の下方位置に玉振分板61が傾斜状に固定して設けられている。この玉振分板61は、樋設置空間52から玉振分空間51に向かう方向に若干下り傾斜して配置されており、その下流端下方には、玉振分板61上を流下したパチンコ玉を玉揚送装置20の玉排出口20b側(図3に示す玉揚送装置20の右側)の島台部分に列設されるパチンコ機10に送り込むための自島補給経路としての玉送り通路62が形成されている。玉送り通路62の下流端には、当該玉送り通路62を流下したパチンコ玉を玉排出口20b側(図3に示す玉揚送装置20の右側)の補給樋21に導出する導出口63が設けられている。
玉振分板61の一側端部(ベースタンクB側の端部)と上部タンク31の外壁面との間には、玉振分板61上で振り分けられたパチンコ玉を玉送り空間54側へ誘導する誘導通路を構成する第一及び第二の誘導板64,65が設けられている。第一の誘導板64は、第二の誘導板65側に若干下り傾斜して設けられている。誘導通路の下流端となる第二の誘導板65の端部は、玉振分空間51と玉送り空間54とを連通するように樋設置空間52及び揚送装置設置空間53を貫通して配置される接続樋66の上流端に接続されている。一方、玉振分板61の他側端部(非ベースタンクB側の端部)は、上部タンク31の外壁面と当接して配置されており、その一部分には、玉振分板61上のパチンコ玉を下方に落下させる他島補給経路としての落下口67が穿設されている。落下口67の下方には、玉補給口に接続された交流樋1aの上流端が配置されており(図6参照)、落下口67から落下したパチンコ玉は、交流樋1aに送り込まれるようになっている。
また、玉振分空間51内に若干突出して配置される玉排出樋20aの真下位置には、玉振分板61上で溢れたパチンコ玉を樋設置空間52に設置された返却樋3の上流部に誘導する溢玉誘導経路としての返却通路69が形成されている。なお、玉振分板61、第一の誘導板64、及び第二の誘導板65と、返却通路69との間には、仕切板70が設けられている。これにより、玉振分板61上で仕切板70の上端を越えて溢れたパチンコ玉のみが返却通路69に誘導されるようになっている。また、返却通路69の下流端には、樋設置空間52と連通することで当該返却通路62を流下したパチンコ玉を返却樋3に排出する排出口71が設けられている。
玉送り空間54には、玉振分空間51(第二の誘導板65の端部)との間で差し渡された接続樋66の下流端と連通して、当該接続樋66を流下したパチンコ玉を玉揚送装置20の玉排出口20bと反対側(図3に示す玉揚送装置20の左側)の島台部分に列設されるパチンコ機10に送り込むための自島補給経路としての玉送り通路72が形成されている。玉送り通路72の下流端には、当該玉送り通路72を流下したパチンコ玉を玉排出口20bと反対側(図3に示す玉揚送装置20の左側)の補給樋21に導出する導出口73が設けられている。
しかして、上記した上部タンク31の構成において、玉揚送装置20の玉排出樋20aから排出されたパチンコ玉は、玉振分空間51の上部に傾斜状に固定される玉振分板61上に落下する。そして、当該玉振分板61の振り分けによって玉振分板61上を流下するパチンコ玉は、玉送り通路62を通って導出口63から補給樋21に導出されて、玉排出口20b側のパチンコ機10に補給される。また、玉振分板61の振り分けによって玉振分板61上から誘導通路(第一及び第二の誘導板64,65)側に送り込まれたパチンコ玉、言い換えれば、玉排出口20b側の補給樋21が満杯となって誘導通路側に送り込まれたパチンコ玉は、接続樋66を通って玉送り空間54の玉送り通路72に流れた後に導出口73から補給樋21に導出されて、玉排出口20bと反対側のパチンコ機10に補給される。また、玉振分板61の振り分けによって玉振分板61に穿設された落下口67から下方に落下したパチンコ玉は、交流樋1aの上流端に送り込まれてパチンコ島台A2の上部タンク32に補給される。また、玉振分板61上で仕切板71の上端を越えて溢れたパチンコ玉は、返却通路69を通って排出口71から返却樋3に送り込まれて、ベースタンクBに返却される。
上記したように、玉揚送装置20によって研摩揚送されたパチンコ玉は、先ず、優先的に自島の補給樋21に補給されるように振り分けられる。なお、上部タンク31の構造上、上記したように一方の補給樋21が満杯となった後に他方の補給樋21に補給する構造となっているが、玉揚送装置20によって揚送される単位時間当りの揚送量が一方の補給樋21を介して消費される平均的な玉量よりも断然多いので、常時両方の補給樋21にパチンコ玉が補給されている状態となっている。
以上、主パチンコ島台A1の構成について説明したが、この主パチンコ島台A1に設けられる上部タンク31は、自島における各パチンコ機10へのパチンコ玉を最優先に誘導し、その誘導が必要なくなったときに交流樋1aを介して従パチンコ島台A2へ誘導し、さらにその誘導が必要なくなったときに返却樋3を介してベースタンクBに誘導するように構成されている。これにより、自島へのパチンコ玉の補給及び従パチンコ島台A2へのパチンコ玉の供給をスムーズに行うことができる。なお、玉排出樋20aから排出されたパチンコ玉の落下位置を玉振分板61及び第一誘導板64に跨る範囲にして、各玉送り通路62,72に対して個々に均等にパチンコ玉を補給するようにしてもよい。
ところで、ベースタンクBと隣接する主パチンコ島台A1に設けられる上部タンク31の構成としては、前述したように返却樋3の上流部が設置されると共に、交流樋1bの下流部を貫通させる樋設置空間52を設けており、返却樋3及び交流樋1bは、その下流端がベースタンクBに接続されるようになっている。以下、このような主パチンコ島台A1の上部タンク31とベースタンクBとの間に設けられる返却樋3及び交流樋1bと、該返却樋3及び交流樋1bの下流端が接続されるベースタンクBについて、図7を参照して説明する。図7は、ベースタンクBに隣り合って設けられる主パチンコ島台A1の上部タンク31とベースタンクBとが返却樋3及び交流樋1bを介して接続された状態を示す斜視図である。
図7に示すように、主パチンコ島台A1の上部タンク31とベースタンクBとの間には、返却樋3及び交流樋1bがそれぞれ上下方向に並んだ状態で架設されている。一方、ベースタンクBは、合板(金属板でもよい)によって上面が開放した直方体状に形成され、その内部をパチンコ玉が貯留される貯留順位が決められた優先タンク部35と非優先タンク部36とに区画されており、該優先タンク部35及び非優先タンク部36の上部に位置し且つベースタンクBに返却されるパチンコ玉を分散させる分散機構37を備えている。
分散機構37は、ベースタンクBのほぼ中央上部に配置固定される返却用分岐箱38と、該返却用分岐箱38から優先タンク部35側に向かって下り傾斜する返却玉優先分散樋39と、返却用分岐箱38から非優先タンク部36側に向かって下り傾斜する返却玉非優先分散樋40と、を備えている。なお、返却玉優先分散樋39の上流端の両側方には、ガイド板41が設けられている。このガイド板41は、優先タンク部35にパチンコ玉を確実に誘導すると共に優先タンク部35の下流端までパチンコ玉が流下し易くする機能を奏するものである。また、ガイド板41が設けられている部分からは、パチンコ玉が落下することがないため、ガイド板41の下方、即ち、非優先タンク部36の隣接部であって優先タンク部35の下流側付近に、返却玉優先分散樋39から直接落下するパチンコ玉を堆積させない機能も有する。
返却用分岐箱38は、合板(金属板でもよい)で上面が開放した直方体状に形成されており、その優先タンク部35側の面の下方には、優先口42が形成されると共に、非優先タンク部36側の面であって優先口42よりもやや上方には、非優先口(図示しない)が形成されている。優先口42は、返却玉優先分散樋39の上流端に連通するものであり、非優先口は、返却玉非優先分散樋40の上流端に連通するものである。また、返却用分岐箱38の底面は、非優先口から優先口42に向かって下り傾斜する誘導底面となっており、その誘導底面の上流端であって非優先口の下部に誘導底面に落下したパチンコ玉が非優先口に誘導され難いように堰止部材(図示しない)が固着されている。
しかして、主パチンコ島台A1の上部タンク31でオーバーフローして返却樋3を流下したパチンコ玉、及び従パチンコ島台A2の上部タンク32から上部タンク31内を通って交流樋1bを流下したパチンコ玉は、それぞれベースタンクBの返却用分岐箱38内に排出される。そして、返却樋3及び交流樋1bから返却用分岐箱38内に排出されたパチンコ玉は、返却用分岐箱38内の誘導底面上に落下し、優先口42から返却玉優先分散樋39上を流下して優先タンク部35内に送り込まれる。その後、優先タンク部35内にパチンコ玉が送り込まれるに従い、優先タンク部35の上流側からパチンコ玉が貯留され、優先タンク部35内にパチンコ玉が送り込まれ続けることで返却玉優先分散樋39上にパチンコ玉が滞留すると、返却用分岐箱38内に排出されたパチンコ玉は、非優先口から返却玉非優先分散樋40上を流下して非優先タンク部36内に送り込まれる。また、ベースタンクB内には、当該ベースタンクB内に貯留されるパチンコ玉の貯留量を5段階のレベルで検出するための玉量センサ190a〜190eが設けられている(図1参照)。
次に、ベースタンクBと隣接しない複数の従パチンコ島台A2〜A4と、該従パチンコ島台A2〜A4に設けられる上部タンク32〜34及び下部貯留タンク25について、各パチンコ島台、上部タンク、下部貯留タンクの構造は変わらないので、従パチンコ島台A2と該従パチンコ島台A2の上部タンク32及び下部貯留タンク25の例示で、図8乃至図13を参照して説明する。なお、ベースタンクBと隣接しない従パチンコ島台は、図9に示すように基本的な構成において主パチンコ島台A1となんら変わるところはなく、異なる点は、上部タンクの構造、自島に内蔵される下部貯留タンクの構造、及び上部タンクからオーバーフローしたパチンコ玉及び交流樋から供給されたパチンコ玉を下部貯留タンクへ誘導するための構造、等である。以下、これらの相違点を中心にして従パチンコ島台A2及び該従パチンコ島台A2の上部タンク32について説明する。図8は、従パチンコ島台A2の内部構造を示す正面図である。図9は、従パチンコ島台A2の上部タンク32の内部構造を示す非ベースタンクB側から見た斜視図である。図10乃至図12は、それぞれ従パチンコ島台A2の上部タンク32の内部構造を示すベースタンクB側から見た斜視図である。図13は、従パチンコ島台A2の上部タンク32の内部構造を示す側面図である。ただし、各島台ブロックSB1,SB2間を接続する従パチンコ島台A4には、各島台ブロックSB1,SB2間でのパチンコ玉のやり取りを制御するためのブロック間玉量制御基板210が設けられている(図20及び図21にブロック図で記載)。
図8において、従パチンコ島台A2は、前述したように内部に比較的多いパチンコ玉を貯留する下部貯留タンク25が内蔵され、その下部貯留タンク25に貯留されたパチンコ玉をほぼ中央に立設される玉揚送装置20で上部タンク32に揚送し、従パチンコ島台A2に設置されるパチンコ機10や玉貸機19に補給樋21を介して玉を補給するようになっている。パチンコ機10で使用されたパチンコ玉は、アウト玉箱11を介して回収樋12に放出され、その回収樋12に回収されて下部貯留タンク25に導かれた後に再度玉揚送装置20によって揚送される。これによってパチンコ玉が従パチンコ島台A2内を循環する。また、従パチンコ島台A2には、主パチンコ島台A1とは異なり、第1及び第2のオーバーフロー通路22,26が設けられている。
第1及び第2のオーバーフロー通路22,26は、それぞれ玉揚送装置20が設置される空間の一側内部に縦方向に直線状に固定されるものであり、図示の実施形態の場合、所定の肉厚(例えば、1〜2cm)を有するベニア板等の木材で角筒状(金属板で角筒状に形成してもよい)に形成し、各内部には、落下するパチンコ玉の勢いを弱めるために交互に多数の交流板23,27が突設されている。この交流板23,27の上面及び各オーバーフロー通路22,27の内周面には、それぞれパチンコ玉の落下によって発生する騒音を抑制するためにゴム板又は合成樹脂板が貼付されている。
第1オーバーフロー通路22の下流端には、下部貯留タンク25内に設けられる後述の第1上部誘導樋145(図16参照)と連通する誘導路24が接続されており、第1オーバーフロー通路22内を落下したパチンコ玉は、誘導路24及び第1上部誘導樋145を通って下部貯留タンク25内の第1貯留空間131(図16参照)に送り込まれるようになっている。一方、第1オーバーフロー通路22の上流端は、上部タンク32に設けられる後述の第1オーバーフロー樋121(図9参照)と連通して配置される。
オーバーフロー通路としての第2オーバーフロー通路26の下流端には、下部貯留タンク25内に設けられる後述の第2上部誘導樋146(図15参照)と連通する誘導路28が接続されており、第2オーバーフロー通路26内を落下したパチンコ玉は、誘導路28及び第2上部誘導樋146を通って下部貯留タンク25内の玉貯留部としての第2貯留空間132(図15参照)に送り込まれるようになっている。一方、第2オーバーフロー通路26の上流端は、上部タンク32に設けられる後述の第2オーバーフロー樋122(図9参照)と連通して配置される。
従パチンコ島台A2に設けられる上部タンク32は、受け入れたパチンコ玉を補給樋21、交流樋1b,1c等に振り分ける機能を有している。以下、従パチンコ島台A2に設けられる上部タンク32の構造について説明する。上部タンク32は、外壁板によって直方体形状に形成されている。非ベースタンクB側となる上部タンク32の一側面を形成する外壁板には、上部タンク32内のパチンコ玉を隣接する他の従パチンコ島台A3の上部タンク33に補給するための交流樋1cが接続される玉補給口(図示しない)と、従パチンコ島台A3の上部タンク33から溢れたパチンコ玉を上部タンク32内に受け入れるための交流樋1dが接続される玉受入口(図示しない)と、が穿設されている。一方、ベースタンクB側となる上部タンク32の他側面を形成する外壁板には、図8に示すように、上部タンク32から溢れたパチンコ玉をベースタンクBに返却するための交流樋1bが接続される玉返却口46と、主パチンコ島台A1の上部タンク31から送り込まれるパチンコ玉を上部タンク32内に受け入れるための交流樋1aが接続される玉受入口47と、が穿設されている。
また、上部タンク32の内部は、図9乃至図13に示すように、主パチンコ島台A1の上部タンク31の内部と同様、非ベースタンクB側から見た(図9を正面から見た)左から右の順で、玉揚送装置20によって揚送されたパチンコ玉を振り分ける玉振分空間91と、交流樋1bの上流部及び交流樋1dの下流部が設置される樋設置空間92と、玉揚送装置20の上部が下方から貫通設置される揚送装置設置空間93と、揚送装置設置空間93に設置される玉揚送装置20の玉排出口20bと反対側(図8に示す玉揚送装置20の左側)の島台部分に列設されるパチンコ機10にパチンコ玉を送り込む玉送り空間94と、に直方体形状の内部空間を縦方向に固定される複数の区画板によって区画されている。なお、揚送装置設置空間93に設置される玉揚送装置20の玉排出樋20aは、揚送装置設置空間93と玉振分空間91とを連通するように樋設置空間92の上側領域内を貫通して配置される。
玉振分空間91には、玉排出樋20aの下流端側の下方位置に玉振分板101が傾斜状に固定して設けられている。この玉振分板101は、樋設置空間92から玉振分空間91に向かう方向に若干下り傾斜して配置されており、その下流端下方には、玉振分板101上を流下したパチンコ玉を玉揚送装置20の玉排出口20b側(図8に示す玉揚送装置20の右側)の島台部分に列設されるパチンコ機10に送り込むための自島補給経路としての玉送り通路102が形成されている。玉送り通路102の下流端には、当該玉送り通路102を流下したパチンコ玉を玉排出口20b側(図8に示す玉揚送装置20の右側)の補給樋21に導出する導出口103(図13参照)が設けられている。
玉振分板101の一側端部(ベースタンクB側の端部)と上部タンク32の外壁面との間には、玉振分板101上で振り分けられたパチンコ玉を玉送り空間94側へ誘導する誘導通路を構成する第一及び第二の誘導板104,105が設けられている。第一の誘導板104は、第二の誘導板105側に若干下り傾斜して設けられている。誘導通路の下流端となる第二の誘導板105の端部は、玉振分空間91と玉送り空間94とを連通するように樋設置空間92及び揚送装置設置空間93を貫通して配置される接続樋106の上流端に接続されている。一方、玉振分板101の他側端部(非ベースタンクB側の端部)は、上部タンク32の外壁面と当接して配置されており、その一部分には、玉振分板101上のパチンコ玉を下方に落下させる他島補給経路としての落下口107が穿設されている。落下口107の下方には、玉補給口に接続された交流樋1cの上流端が配置されており、落下口107から落下したパチンコ玉は、交流樋1cに送り込まれるようになっている。
また、玉振分空間91内に若干突出して配置される玉排出樋20aの真下位置には、玉振分板101上で溢れたパチンコ玉を前記第1オーバーフロー通路22に誘導するための第1オーバーフロー樋121(合流誘導樋)に送り込む自島還流経路としての玉送り通路109が形成されている。第1オーバーフロー樋121は、玉振分空間91から樋設置空間92を貫通して揚送装置設置空間93側へ下り傾斜して配置されており、当該第1オーバーフロー樋121の下流端は、揚送装置設置空間93の下端位置に配されて第1オーバーフロー通路22と連通して設けられている。なお、玉振分板101、第一の誘導板104、及び第二の誘導板105と、玉送り通路109との間には、仕切板110が設けられている。これにより、玉振分板101上で仕切板110の上端を越えて溢れたパチンコ玉のみが玉送り通路109に誘導されるようになっている。また、玉送り通路109の下流端は、第1オーバーフロー樋121の中流側部分に連通して設けられている。
また、玉振分空間91と樋設置空間92とを区画する区画板111における玉送り通路109の上流側部分には、玉振分空間91と樋設置空間92とを連通する溢玉誘導経路としての連通口112が穿設されている。連通口112は、第1オーバーフロー通路22(第1オーバーフロー樋121)でパチンコ玉が満杯となって玉送り通路109内でパチンコ玉が積層されるような場合、玉送り通路109内のパチンコ玉を樋設置空間92側へ送り込むための開口であり、連通口112を通って樋設置空間92に送り込まれたパチンコ玉、言い換えれば、玉振分空間91から樋設置空間92側へ溢れ出たパチンコ玉は、樋設置空間92内に設置された交流樋1bの上流部に排出されるようになっている。
また、玉送り通路109の上方位置となる区画板111の部分には、連通口117が穿設されており、該連通口117には、玉振分空間91と揚送装置設置空間93とを連通するように樋設置空間92を貫通して配置される接続樋118の上流端が接続されている。接続樋118の下流端は、樋設置空間92と揚送装置設置空間93とを区画する区画板119に穿設された連通口120に接続され、該連通口120と連通する揚送装置設置空間93内には、玉送り通路109で溢れたパチンコ玉を前記第2オーバーフロー通路26に誘導するための第2オーバーフロー樋122に送り込む玉送り通路123が形成されている。なお、連通口117、接続樋118、及び玉送り通路123によって本発明に係る溢玉通路が構成されている。
さらに、上部タンク32の玉振分空間91には、主パチンコ島台A1に設けられる上部タンク31の玉振分空間61とは異なり、交流樋1cの上流端が配置された位置の下方に、玉受入口47に接続された交流樋1aから排出されたパチンコ玉を受けてこれを第1オーバーフロー樋121の上流側へ転動する第1受給経路としての玉転動板113が設けられている。また、樋設置空間92には、交流樋1dから排出されたパチンコ玉を受けてこれを第1オーバーフロー樋121の下流側へ転動する第2受給経路としての玉転動板114が設けられている。これにより、交流樋1a(主パチンコ島台A1)から上部タンク32内に送り込まれたパチンコ玉は、玉転動板113を介して第1オーバーフロー樋121の上流側部分に流れ込み、前述した玉振分板101上で仕切板110の上端を越えて溢れたパチンコ玉は、玉送り通路109を介して第1オーバーフロー樋121の中流側部分に流れ込み、交流樋1d(従パチンコ島台A3)から上部タンク32内に送り込まれたパチンコ玉は、玉転動板114を介して第1オーバーフロー樋121の下流側部分に流れ込み、これらのパチンコ玉が第1オーバーフロー樋121上で合流されて第1オーバーフロー通路22に送り込まれるようになっている。
なお、玉転動板114の下流端と第1オーバーフロー樋121との間には、玉振分空間91から揚送装置設置空間93へ向かう方向に下り傾斜した誘導樋124が設けられており、該誘導樋124の下流端は、区画板119に穿設された連通口125を介して第2オーバーフロー樋122の上流端に接続されている。これにより、玉転動板114を介して第1オーバーフロー樋121に送り込まれたパチンコ玉が第1オーバーフロー樋121上で満杯となったときには、その後玉転動板114を流下するパチンコ玉は、誘導樋124を通って第2オーバーフロー樋122に誘導されることで、最終的には第2オーバーフロー通路26に送り込まれるようになっている。
玉送り空間94には、玉振分空間91(第二の誘導板105の端部)との間で差し渡された接続樋106の下流端と連通して、当該接続樋106を流下したパチンコ玉を玉揚送装置20の玉排出口20bと反対側(図8に示す玉揚送装置20の左側)の島台部分に列設されるパチンコ機10に送り込むための自島補給経路としての玉送り通路115が形成されている。玉送り通路115の下流端には、当該玉送り通路115を流下したパチンコ玉を玉排出口20bと反対側(図8に示す玉揚送装置20の左側)の補給樋21に導出する導出口116が設けられている。
しかして、上記した上部タンク32の構成において、玉揚送装置20の玉排出樋20aから排出されたパチンコ玉は、玉振分空間91の上部に傾斜状に固定される玉振分板101上に落下する。そして、当該玉振分板101の振り分けによって玉振分板101上を流下するパチンコ玉は、玉送り通路102を通って導出口103から補給樋21に導出されて、玉排出口20b側のパチンコ機10に補給される(図9及び図10に示す玉流れ(a))。また、玉振分板101の振り分けによって玉振分板101上から誘導通路(第一及び第二の誘導板104,105)側に送り込まれたパチンコ玉、言い換えれば、玉排出口20b側の補給樋21が満杯となって誘導通路側に送り込まれたパチンコ玉は、接続樋106を通って玉送り空間94の玉送り通路115に流れた後に導出口116から補給樋21に導出されて、玉排出口20bと反対側のパチンコ機10に補給される(図9及び図10に示す玉流れ(b))。なお、玉揚送装置20の玉排出樋20aから排出されるパチンコ玉のうち一部のパチンコ玉は、直接、第一の誘導板104上に落下して、そのまま第二の誘導板105側に送り込まれるようになっている。また、玉振分板101の振り分けによって玉振分板101に穿設された落下口107から下方に落下したパチンコ玉は、交流樋1cに送り込まれてパチンコ島台A3の上部タンク33に補給される(図9及び図10に示す玉流れ(c))。
また、主パチンコ島台A1から交流樋1aを通って上部タンク32内に送り込まれたパチンコ玉は、玉転動板113を介して第1オーバーフロー樋121の上流側部分に誘導される(図10及び図12に示す玉流れ(1))。玉振分板101上で仕切板110の上端を越えて溢れたパチンコ玉は、玉送り通路109を通って第1オーバーフロー樋121の中流側部分に誘導される(図9乃至図12に示す玉流れ(d))。そして、これらのパチンコ玉は、中流側部分となる第1オーバーフロー樋121上で合流されて第1オーバーフロー通路22に送り込まれる(図10及び図12に示す玉流れ(2))。
また、第1オーバーフロー通路22(第1オーバーフロー樋121)でパチンコ玉が満杯となって玉送り通路109内でパチンコ玉が積層された場合は、先ず、連通口112を介してパチンコ玉が玉振分空間91から樋設置空間92側へ溢れ出る。そして、そのパチンコ玉は、樋設置空間92内に設置された交流樋1bの上流部に排出される(図10乃至図12に示す玉流れ(e))。さらに、このような交流樋1bへのパチンコ玉の排出にも拘わらず玉送り通路109内でのパチンコ玉の積層が継続する場合、玉送り通路109内のパチンコ玉は、連通口117から接続樋118を通って玉送り通路123に送り込まれ、該玉送り通路123から第2オーバーフロー樋122に誘導される(図9、図11、及び図12に示す玉流れ(f))。そして、これらのパチンコ玉は、最終的に第2オーバーフロー樋122を通って第2オーバーフロー通路26に送り込まれる。なお、第1オーバーフロー樋121でパチンコ玉が満杯となって玉送り通路109内で積層されたパチンコ玉が、連通口112を通って交流樋1bに排出される玉流れ(e)は、上記した玉送り通路109から第1オーバーフロー樋121への玉流れ(2)が、後述する従パチンコ島台A3からのパチンコ玉が第1オーバーフロー通路22に送り込まれる玉流れ(3)によって堰き止められることで生じるようになっている。
また、従パチンコ島台A3から交流樋1dを通って上部タンク32内に送り込まれたパチンコ玉は、玉転動板114を介して第1オーバーフロー樋121の下流側部分に誘導される(図10に示す玉流れ(A))。そして、これらのパチンコ玉は、下流側部分となる第1オーバーフロー樋121上で合流されて第1オーバーフロー通路22に送り込まれる(図10及び図12に示す玉流れ(3))。なお、玉転動板114を介して第1オーバーフロー通路22(第1オーバーフロー樋121)に送り込まれたパチンコ玉が第1オーバーフロー樋121上で満杯となった状態でさらに玉転動板114上をパチンコ玉が流下する場合には、そのパチンコ玉は、誘導樋124を通って第2オーバーフロー樋122に誘導されることで、第2オーバーフロー通路26に送り込まれる(図10に示す玉流れ(B))。
上記したように、玉揚送装置20によって研摩揚送されたパチンコ玉は、先ず、優先的に自島の補給樋21(パチンコ機10)に補給されるように振り分けられる。厳密には、前述した自島補給となる玉流れ(a)によって玉排出口20b側のパチンコ機10に補給され、次いで、自島補給となる玉流れ(b)によって玉排出口20bと反対側のパチンコ機10に補給される。次に、自島で揚送されたパチンコ玉の玉流れにおける優先順位としては、玉振分板101の落下口107から下方に落下したパチンコ玉が、交流樋1cに送り込まれて隣接する従パチンコ島台A3の上部タンク33に補給される他島補給となる玉流れ(c)、玉振分板101上で仕切板110の上端を越えて溢れたパチンコ玉が、玉送り通路109を通って第1オーバーフロー樋121に誘導される自島還流となる玉流れ(d)、第1オーバーフロー樋121でパチンコ玉が満杯となって玉送り通路109内で積層されたパチンコ玉が、連通口112を通って交流樋1bに排出される溢れ玉誘導となる玉流れ(e)、交流樋1bへのパチンコ玉の排出にも拘わらず玉送り通路109内で継続的に積層されるパチンコ玉が、連通口117から接続樋118を通って玉送り通路123に送り込まれ、該玉送り通路123から第2オーバーフロー樋122に誘導される第2オーバーフローとなる玉流れ(f)、の順となっている。なお、玉送り通路109内で積層されたパチンコ玉を排出する各連通口112,117は、それぞれ玉揚送装置20によるパチンコ玉の揚送量(毎分16000個程度)を全て排出できる大きさに設定されている。このため、連通口112への玉流れ(e)が停止しない限り、連通口117への玉流れ(f)は生じないようになっている。ここで、上部タンクの溢玉通路(玉流れ(f))を流下するパチンコ玉を第2受給経路を流下するパチンコ玉よりも優先的に他島の第2オーバーフロー通路に送り込むことの効果について説明すると、溢玉通路でパチンコ玉の玉流れが発生する状況というのは、大型貯留タンク(ベースタンクB)側に隣接する従パチンコ島台(パチンコ島台A2)の上部タンクに溢れ玉を送ることができずに、自島内にパチンコ玉が充満している状態であり、唯一の逃げ道が自島の第2貯留空間となる。これに対して、大型貯留タンクと反対側に隣接する従パチンコ島台(パチンコ島台A4)から送り込まれて第2受給経路(玉流れ(B))で充満したパチンコ玉は、たとえ自島の第2貯留空間にパチンコ玉を誘導できなかったとしても、大型貯留タンクと反対側に隣接する従パチンコ島台の上部タンクにおいて最優先で第2貯留空間に誘導される玉流れ(溢玉通路での玉流れ)となる。よって、第2貯留空間に貯留される2経路(溢玉通路と第2受給経路)の玉流れに優先順位を設けて全体的な玉流れをスムーズにできる。
また、第1オーバーフロー樋121から第1オーバーフロー通路22に送り込まれるパチンコ玉の玉流れの優先順位としては、隣接する従パチンコ島台A3から交流樋1dを通って上部タンク32内に送り込まれたパチンコ玉が、第1オーバーフロー樋121の下流側部分に誘導されて第1オーバーフロー通路22に送り込まれる玉流れ(3)、玉振分板101上で仕切板110の上端を越えて溢れたパチンコ玉が、玉送り通路109を通って第1オーバーフロー樋121の中流側部分に誘導されて第1オーバーフロー通路22に送り込まれる玉流れ(2)、主パチンコ島台A1から交流樋1aを通って上部タンク32内に送り込まれたパチンコ玉が、玉転動板113を通って第1オーバーフロー樋121の上流側部分に誘導されて第1オーバーフロー通路22に送り込まれる玉流れ(1)、の順となっている。なお、隣接する従パチンコ島台A3から交流樋1dを通って上部タンク32内に送り込まれたパチンコ玉は、玉流れ(A)によって玉転動板114を介して第1オーバーフロー樋121の下流側部分に優先的に誘導され、次に、第1オーバーフロー樋121上でパチンコ玉が満杯になると、玉流れ(B)によってパチンコ玉が誘導樋124を通って第2オーバーフロー樋122に誘導される。また、第2オーバーフロー通路26に送り込まれるパチンコ玉の優先順位、言い換えれば、第2オーバーフロー樋122に合流されるパチンコ玉の優先順位としては、玉送り通路123から第2オーバーフロー樋122に誘導される玉流れ(f)が優先され、次に、玉転動板114から誘導樋124を通って第2オーバーフロー樋122に誘導される玉流れ(B)となっている。
次に、下部貯留タンク25の構造について図14乃至図17を参照して説明する。図14は、ベースタンクBに隣り合わない従パチンコ島台A2に設けられる上部タンク32及び下部貯留タンク25を示す斜視図である。図15は、下部貯留タンク25の内部を第1側板140a側から透視した状態の斜視図である。図16は、下部貯留タンク25の玉合流部171を示す斜視図である。図17は、下部貯留タンク25の玉合流部171を示す平面図である。
先ず、下部貯留タンク25は、従パチンコ島台A2の玉揚送装置20から右側へ約2〜3台分のパチンコ機10の下方空間に設置されると共に(図8参照)、図14乃至図17に示すように、上方から落下してくるパチンコ玉を直接受け入れる上面開口25aが形成された直方体状のタンク基台によって構成されている。タンク基台は、第1側板140aと第2側板140bと前板141と後板142と底板143とから構成されている。なお、上面開口25aから直接、下部貯留タンク25内に入り込むパチンコ玉は、下部貯留タンク25の長手方向幅内の上方位置に配置される6台のパチンコ機10及び当該パチンコ機10に隣接される玉貸機19から排出されるパチンコ玉である。
前板141の上端部中央には、前記誘導路24,28が個々に接続される各導入口144a,144bが上下に形成されている。上側の導入口144aから後板142側に向けては、上部タンク32から溢れた後に第2オーバーフロー通路26を流下したパチンコ玉を下部貯留タンク25内の一端から他端に向かって誘導するための第2上部誘導樋146が下り傾斜して設けられている。この第2上部誘導樋146は、導入口144aの開口幅とほぼ同じ幅寸法で形成されており、その下流端は、後板142の内壁面と当接されている。また、誘導路28の横幅方向における両端には、それぞれ誘導路28の底面からパチンコ玉1個分以上の高さ幅を有するゴム板29が左右一対に設けられている。ゴム板29は、玉揚送装置20の下部貯留タンク25側の真横に設置される2台のパチンコ機10(隣接される玉貸機19を含む)から排出されるパチンコ玉を受け止めるための玉受け板として機能し、受け止めたパチンコ玉を下部貯留タンク25内に誘導するようになっている。
なお、上記したゴム板29上に落下したパチンコ玉は、ゴム板29上から誘導路28の底面上に落ちて上部タンク32から溢れたパチンコ玉と一緒に第2上部誘導樋146に誘導されるものもあれば、そのままゴム板29上を転動して後述する第1貯留空間131に落下するものもある。このため、上部タンク32から溢れたパチンコ玉が誘導路28上を勢いよく流下することで、ゴム板29上のパチンコ玉が誘導路28上に落下できないようなときでも、ゴム板29上に落下したパチンコ玉は、ゴム板29上を転動して確実に下部貯留タンク25内に送り込まれるようになっている。また、誘導路28の中央側に対向するゴム板29の側壁面は、誘導路28の上流側から下流側に向けて徐々に誘導路28の底面幅を狭め、下流端で誘導路28の底面幅を第2上部誘導樋146の樋幅とほぼ同一にする形状に形成されている。これにより、左右一対のゴム板29は、誘導路28に送り込まれたパチンコ玉をその流下に伴って徐々に第2上部誘導樋146の樋幅内に寄せ集める機能も有している。
一方、下側の導入口144bから後板142側に向けては、上部タンク32から溢れた後に第1オーバーフロー通路22を流下したパチンコ玉を下部貯留タンク25内の一端から他端に向かって誘導するための第1上部誘導樋145が下り傾斜して設けられている。この第1上部誘導樋145の下流端は、下部貯留タンク25の内部をその長手方向においてほぼ1対3に仕切る位置に立設された仕切板147と当接されている。これにより、第1オーバーフロー通路22から下部貯留タンク25内に送り込まれたパチンコ玉は、仕切板147によって仕切られた前板141側の貯留空間となる第1貯留空間131に貯留される。一方、前述した第2オーバーフロー通路26から下部貯留タンク25内に送り込まれたパチンコ玉は、第2上部誘導樋146を流下した後、仕切板147によって仕切られた後板142側の貯留空間となる第2貯留空間132に貯留される。なお、仕切板147の上端部分には、第1上部誘導樋145の上方に配置される第2上部誘導樋146を第1貯留空間131から第2貯留空間132に連通するための切欠部147aが形成されている。
第2貯留空間132内における底板143は、その短手方向において第2側板140b側から3分の2程度の横幅寸法に形成された第1底板部148と、残りの3分の1程度の横幅寸法に形成された第2底板部149と、から構成されている。第1底板部148は、後板142側から前板141側に向かって下り傾斜し、且つ、第2側板140b側から第1側板140a側に向かって下り傾斜した傾斜面となっている。一方、第2底板部149は、その第2側板140b側の端部が第1底板部148の第1側板140a側の端部と連結された状態で、後板142側から前板141側に向かって下り傾斜した傾斜面となっている。なお、第2底板部149の下流端と対応する仕切板147の部分には、当該第2底板部149を後述する玉合流部171の第1底面板175と連通する連通切欠部152が穿設されている。
また、第2貯留空間132内における底板143の短手方向における中央部分、即ち、下部貯留タンク25内の一端から他端に向かって伸びる第2上部誘導樋146の真下部分には、回収通路150が設けられている。回収通路150は、第2貯留空間132内に貯留されるパチンコ玉が入り込まないような閉断面形状をなし、その上流端は、後板142に穿設された導入口151に接続されており、該導入口151には、下部貯留タンク25が配置される側の回収樋12の下流端が接続される。一方、回収通路150の下流端は、仕切板147を貫通して第1貯留空間131と連通するように配されている。これにより、下部貯留タンク25が配置される側の回収樋12から下部貯留タンク25に送り込まれたパチンコ玉は、回収通路150を通って玉合流部171に誘導されるようになっている。
一方、第1貯留空間131の下方には、玉合流部171が形成されている。玉合流部171は、第1側板140aの内壁面から第2側板140bの内壁面に亘った下部貯留タンク25の短手方向幅一杯に延設されて、当該玉合流部171の上壁面を構成する傾斜板172を備えている。傾斜板172は、前板141から後板142の方向、及び第1側板140aから第2側板140bの方向へそれぞれ下り傾斜して設けられ、その前板141側の端部は、前板141の内壁面と当接されている。一方、傾斜板172の後板142側の端部は、仕切板147と当接されている。また、傾斜板172における第2側板140bと仕切板147との隅角部分には、傾斜板172上のパチンコ玉を下方に落下させる落下口172aが穿設されている。なお、落下口172aの下方には、後述する第2底面板176の上流部分が配置される。
傾斜板172の下方には、玉合流部171内を複数の誘導路に区画形成するための第1及び第2の各区画板173,174と、該区画板173,174によって区画形成された各誘導路の通路底面を構成する第1乃至第4の各底面板175〜178と、が設けられている。第1及び第2の区画板173,174は、それぞれ仕切板147と前板141との間で、各々の板面を前板141の板面と平行に配し、且つ、所定間隔を置いて設けられている。また、区画板173,174の各一側端は、それぞれ第2側板140bの内壁面と当接され、区画板173,174の各他側端は、それぞれ第1側板140aの内壁面から所定間隔を置いて配置されている。なお、区画板173,174の各他側端と第1側板140aの内壁面との間隔は、連通切欠部152の切欠寸法、言い換えれば第2底面板149の横幅寸法と同一に設定されている。
そして、区画板173,174の各他側端と第1側板140aの内壁面との間には、連通切欠部152を通して第2底面板149と導入樋16とを連通する第1底面板175が、後板142から前板141の方向へ下り傾斜して設けられている。なお、前板141には、第1底面板175の下流端を導入樋16に接続するための導出口153が穿設されている。また、第1底面板175上における第1側板140aと前板141との隅角部分には、当該隅角部分で第1底面板175を流下するパチンコ玉が詰らないようにするための誘導突片154が設けられている。
仕切板147と第1区画板173との間には、第2側板140bから第1側板140aの方向へ下り傾斜して第2底面板176が設けられている。第2底面板176の上流端は、第2側板140bの内壁面と当接されている。一方、第2底面板176の下流端は、区画板173,174の各他側端と同様に、第1側板140aの内壁面から所定間隔を置いて配置されて、第1底面板175の上流部分で連通するようになっている。また、第2底面板176の下流端上方には、仕切板147を貫通する回収通路150の下流端部分が配置されている。回収通路150の下流端部分は、第2貯留空間132内に配置された閉断面形状とは異なって底板のみで構成された下流端板部150aとなっており、回収通路150を流下したパチンコ玉は、下流端板部150aから第1底面板175及び第3底面板177に排出されるようになっている。
第1区画板173と第2区画板174との間には、第2側板140bから第1側板140aの方向へ下り傾斜して第3底面板177が設けられている。第3底面板177の上流端は、第2側板140bの内壁面と当接されている。一方、第3底面板177の下流端は、区画板173,174の各他側端と同様に、第1側板140aの内壁面から所定間隔を置いて配置されて、第1底面板175の中流部分で連通するようになっている。また、第1区画板173の他側端には、前述したように回収通路150の下流端となる下流端板部150aが接続される導入切欠部179が穿設されている。これにより、第3底面板177の下流部分に対して、回収通路150が連通されるようになっている。
第2区画板177と前板141との間には、第2側板140bから第1側板140aの方向へ下り傾斜して第4底面板178が設けられている。第2底面板176の上流端は、第2側板140bの内壁面と当接されている。一方、第2底面板176の下流端は、区画板173,174の各他側端と同様に、第1側板140aの内壁面から所定間隔を置いて配置されて、第1底面板175の下流部分で連通するようになっている。また、第2底面板176の上流部分と対応する前板141の部分には、連絡樋17が接続される連結口155が穿設されている。これにより、第4底面板178の上流部分に対して、連絡樋17が連通されるようになっており、下部貯留タンク25が配置されない側の回収樋12を流下するパチンコ玉は、連絡樋17を通って玉合流部171の第4底面板178に誘導されるようになっている。
以上、下部貯留タンク25の構造について説明してきたが、次に、下部貯留タンク25の作用をパチンコ玉の玉流れに沿って説明する。先ず、上部タンク32の第1オーバーフロー樋121からオーバーフローしたパチンコ玉は、第1オーバーフロー通路22及び誘導路24を介して第1貯留空間131内の第1上部誘導樋145に導かれ、該第1上部誘導樋145から玉合流部171の傾斜板172上に落下して貯留される。そして、傾斜板172上のパチンコ玉は、落下口172aから第2底面板176の上流部分に落下し、第2底面板176を流下した後に第1底面板175の上流部分に送り込まれる(図16及び図17に示す玉流れ(4))。
また、上部タンク32の第2オーバーフロー樋122からオーバーフローしたパチンコ玉は、第2オーバーフロー通路26及び誘導路28を介して第2貯留空間132内の第2上部誘導樋146に導かれ、該第2上部誘導樋146から第1底板部148及び第2底板部149上に落下して貯留される。そして、第1底板部148上のパチンコ玉は、第1底板部148の傾斜に伴って第2底板部149に導かれ、第2底板部149上のパチンコ玉は、第2底板部149を流下した後に連通切欠部152を通って玉合流部171内の第1底面板175の上流部分に送り込まれる(図16及び図17に示す玉流れ(3))。
また、下部貯留タンク25が配置されない側に位置するパチンコ機10及び該パチンコ機10と隣接する玉貸機19から排出されたパチンコ玉は、回収樋12から連絡樋17を通って玉合流部171内の第4底面板178に導かれ、該第4底面板178を流下した後に第1底面板175の下流部分に送り込まれる(図16及び図17に示す玉流れ(2))。
また、下部貯留タンク25が配置される側に位置するパチンコ機10及び該パチンコ機10と隣接する玉貸機19から排出されたパチンコ玉は、回収樋12から第2貯留空間132内の回収通路150を通って玉合流部171内の第3底面板177に導かれ、該第3底面板177を流下した後に第1底面板175の中流部分に送り込まれる(図16及び図17に示す玉流れ(1))。
但し、下部貯留タンク25が配置される側の回収樋12は、玉返却装置5に返却されたパチンコ玉も同様に下部貯留タンク25に誘導するようになっており、これに伴って、下部貯留タンク25が配置される側の回収樋12を流下するパチンコ玉の数量が増大するような場合には、第3底面板177のみならず第1底面板175にもパチンコ玉を排出するようになっている。即ち、玉返却装置5へのパチンコ玉の返却がないときには、回収通路150を流下したパチンコ玉は、当該回収通路150の下流端となる下流端板部150aから優先的に第3底面板177に送り込まれる(図16及び図17に示す玉流れ(A))。そして、玉返却装置5へのパチンコ玉の返却があり回収樋12を流下するパチンコ玉の数量が増大すると、下流端板部150aから排出されるパチンコ玉は、玉流れ(A)に加えて第1底面板175へも同時に送り込まれる(図16及び図17に示す玉流れ(B))。
そして、上記したように、それぞれの玉流れを経て玉合流部171内に送り込まれたパチンコ玉は、第1底面板175で合流されて前板141の導出口153から導入樋16を通って玉揚送装置20に送り込まれる。ところで、玉合流部171の第1底面板175に合流されるパチンコ玉としては、玉流れ(1)によって回収通路150から第3底面板177を流下して第1底面板175の中流部分に送り込まれるパチンコ玉、及び玉流れ(2)によって連絡樋17から第4底面板178を流下して第1底面板175の下流部分に送り込まれるパチンコ玉である回収樋12からのパチンコ玉が最も優先的に第1底面板175に合流される。次に、第1底面板175に合流されるパチンコ玉の玉流れにおける優先順位としては、玉流れ(3)によって第2貯留空間132内の第2底板部149を流下して第1底面板175の上流部分に送り込まれるパチンコ玉である第2オーバーフロー通路26からのパチンコ玉、玉流れ(4)によって第1貯留空間131内の第2底面板176を流下して第1底面板175の上流部分に送り込まれるパチンコ玉である第1オーバーフロー通路22からのパチンコ玉、の順となっている。
次に、以上説明した上部タンク32(33,34)及び下部貯留タンク25を備えた従パチンコ島台(パチンコ島台A2〜A4)間でのパチンコ玉の玉流れ作用の一例について、図18乃至図20を参照して説明する。図18乃至図20は、それぞれ従パチンコ島台A2〜A4間でのパチンコ玉の玉流れ作用を示す側面図である。なお、以下の説明では、玉返却装置5へのパチンコ玉の返却に伴って島台内のパチンコ玉が過剰に増加する場合での玉流れ作用について説明する。
先ず、図18(A)に示すように、従パチンコ島台A2,A4のいずれの玉返却装置5に対してもパチンコ玉の返却が行われていない状態では、いずれの従パチンコ島台A2〜A4においても当該島台A2〜A4内のパチンコ玉が過剰に増加することがないので、各島台A2〜A4間でのパチンコ玉のやり取りは行われない。その後、図18(B)に示すように、ベースタンクBから最も離れた従パチンコ島台A4の玉返却装置5に対してパチンコ玉が返却されると、当該パチンコ玉は、回収樋12及び下部貯留タンク25を介して玉揚送装置20から上部タンク34に揚送される。そして、このようにして上部タンク34内に送り込まれたパチンコ玉は、従パチンコ島台A4内で過剰のパチンコ玉となるため、上部タンク34の玉送り通路109から連通口112を通って交流樋1fに誘導され(前述した上部タンク32における交流樋1bへの玉流れ(e)に相当する)、該交流樋1fを通って隣接する従パチンコ島台A3に送り込まれる。
また、隣接する従パチンコ島台A3において、交流樋1fを介して従パチンコ島台A4から受け入れたパチンコ玉は、上部タンク33の玉転動板114から第1オーバーフロー樋121を通って第1オーバーフロー通路22にオーバーフローする(前述した上部タンク32における第1オーバーフロー通路22への玉流れ(3)に相当する)。その後、当該パチンコ玉は、下部貯留タンク25の第1貯留空間131内に送り込まれた後に玉合流部171から玉揚送装置20に誘導され、玉揚送装置20から上部タンク33に揚送される。そして、このようにして上部タンク33内に送り込まれたパチンコ玉は、従パチンコ島台A3内で過剰のパチンコ玉となるため、上部タンク33の玉送り通路109から連通口112を通って交流樋1dに誘導され(前述した上部タンク32における交流樋1bへの玉流れ(e)に相当する)、該交流樋1dを通ってベースタンクBに近い従パチンコ島台A2に送り込まれる。
また、従パチンコ島台A2において、交流樋1dを介して従パチンコ島台A3から受け入れたパチンコ玉は、上部タンク32の玉転動板114から第1オーバーフロー樋121を通って第1オーバーフロー通路22にオーバーフローする(玉流れ(3))。その後、当該パチンコ玉は、下部貯留タンク25の第1貯留空間131内に送り込まれた後に玉合流部171から玉揚送装置20に誘導され、玉揚送装置20から上部タンク34に揚送される。そして、このようにして上部タンク34内に送り込まれたパチンコ玉は、従パチンコ島台A2内で過剰のパチンコ玉となるため、上部タンク34の玉送り通路109から連通口112を通って交流樋1bに誘導され(玉流れ(e))、該交流樋1bを通って主パチンコ島台A1の上部タンク31を通過してベースタンクBに送り込まれる。
ところで、上記したような交流樋1f,1d,1bを介したベースタンクBから最も離れた従パチンコ島台A4側からベースタンクB側へのパチンコ玉の搬送中に、ベースタンクBに近い従パチンコ島台A2の玉返却装置5に対してパチンコ玉が返却されると、図19(A)に示すように、当該パチンコ玉は、回収樋12及び下部貯留タンク25を介して玉揚送装置20から上部タンク32に揚送される。そして、この場合では、前述した従パチンコ島台A3からのパチンコ玉も合わせて上部タンク32内にさらに過剰のパチンコ玉が送り込まれることになる。このため、上部タンク32内では、第1オーバーフロー通路22へパチンコ玉を送り込む経路(第1オーバーフロー樋121)で玉詰まりが発生し、これに伴って第2オーバーフロー樋122から第2オーバーフロー通路26へのパチンコ玉のオーバーフローが生じ、過剰となったパチンコ玉が下部貯留タンク25の第2貯留空間132内に貯留される。
その後、上記した第2オーバーフロー通路26からのオーバーフローが継続して第2貯留空間132内に貯留されるパチンコ玉が満杯になると、図19(B)に示すように、第2オーバーフロー通路26でも玉詰まりが生じることになる。このため、上部タンク32内でも、第2オーバーフロー通路26へパチンコ玉を送り込む経路で玉詰まりが発生する。具体的には、第2オーバーフロー通路26に接続された第2オーバーフロー樋122、さらには該第2オーバーフロー樋122にパチンコ玉を送り込む玉転動板114上で玉詰まりが生じる。その結果、玉転動板114に接続された交流樋1dでも玉詰まりが生じる。
そして、交流樋1dを介して従パチンコ島台A2にパチンコ玉を送り込む側となる従パチンコ島台A3の上部タンク33でも玉詰まりが生じる。具体的には、連通口112を介して交流樋1dにパチンコ玉を送り込む玉送り通路109で玉詰まりが生じる。このため、玉送り通路109の上端から溢れたパチンコ玉は、連通口117から接続樋118を通って玉送り通路123に誘導された後、第2オーバーフロー樋122から第2オーバーフロー通路26を通って従パチンコ島台A2の下部貯留タンク25の第2貯留空間132に送り込まれる。その後は、従パチンコ島台A3から交流樋1dを介した従パチンコ島台A2へのパチンコ玉の送り込みが停止されることで、従パチンコ島台A3内で過剰となったパチンコ玉が第2オーバーフロー通路26に送り込まれて従パチンコ島台A3の下部貯留タンク25の第2貯留空間132内に貯留される。
即ち、ベースタンクBに近い従パチンコ島台A2の玉返却装置5に対してパチンコ玉の返却が行われることで当該従パチンコ島台A2内のパチンコ玉が過剰に増加する場合、その過剰となったパチンコ玉は、当該従パチンコ島台A2の下部貯留タンク25の第2貯留空間132に貯留され、当該第2貯留空間132内の貯留が満杯になると、次に、ベースタンクBに近い従パチンコ島台A2と隣接する従パチンコ島台A3の下部貯留タンク25の第2貯留空間132にパチンコ玉が貯留されるようになっている。
その後、図20(A)に示すように、ベースタンクBに近い従パチンコ島台A2の玉返却装置5に対するパチンコ玉の返却が終了すると、従パチンコ島台A2から交流樋1bを介したベースタンクBへのパチンコ玉の送り込みが継続的に行われることで、従パチンコ島台A2の下部貯留タンク25の第2貯留空間132での玉詰まり状態が解消され、これに伴って交流樋1dの玉詰まり状態が解消される。
そして、図20(B)に示すように、ベースタンクBから最も離れた従パチンコ島台A4の玉返却装置5に対するパチンコ玉の返却も終了すると、当該従パチンコ島台A4から交流樋1fを介した従パチンコ島台A3へのパチンコ玉の送り込みが終了し、次いで、従パチンコ島台A3の下部貯留タンク25の第2貯留空間132内に貯留されたパチンコ玉が交流樋1dを通って従パチンコ島台A2に送り込まれることで、従パチンコ島台A3の下部貯留タンク25の第2貯留空間132でのパチンコ玉の貯留が解消される。その後は、交流樋1dを介した従パチンコ島台A3から従パチンコ島台A2へのパチンコ玉の送り込みが終了すると共に、従パチンコ島台A2の下部貯留タンク25の第2貯留空間132でのパチンコ玉の貯留が解消されて、前記図18(A)に示すような状態、即ち、過剰なパチンコ玉が発生することなく各パチンコ島台A2〜A4間でパチンコ玉のやり取りを行わない状態に戻る。
次に、各島台ブロックSB1,SB2間のパチンコ玉のやり取りについて、図21乃至図29を参照して説明する。図21は、各島台ブロックSB1,SB2間を接続するブロック間移送樋2a,2bを示す斜視図である。図22は、ブロック間移送樋2a,2bと上部タンク34とを連結する連結ボックス181,182を示す斜視図である。図23は、親島制御基板200の接続構成を示すブロック図である。図24は、ブロック間玉量制御基板210の接続構成を示すブロック図である。図25は、設定入力装置220の設定入力画面を示す正面図である。図26は、親島制御基板200によるメイン制御を示すフローチャートである。図27は、メイン制御における設定処理を示すフローチャートである。図28は、メイン制御におけるブロック間玉量制御処理を示すフローチャートである。図29(A)は、ブロック間玉量制御処理における玉量上限解消処理を示すフローチャートであり、図29(B)は、ブロック間玉量制御処理における玉量下限解消処理を示すフローチャートである。
まず、島台ブロックSB1を構成する従パチンコ島台A4の上部タンク34と、島台ブロックSB2を構成する従パチンコ島台A4の上部タンク34との間には、図21に示すように、各島台ブロックSB1,SB2間でパチンコ玉のやり取りを行うためのブロック間移送樋2a,2bが交差状に差し渡されており、島台ブロックSB1側の上部タンク34とブロック間移送樋2a,2bとの間には連結通路部材としての連結ボックス181が設けられ、島台ブロックSB2側の上部タンク34とブロック間移送樋2a,2bとの間には連結通路部材としての連結ボックス182が設けられている。なお、ブロック間移送樋2a,2bは、それぞれ各島台ブロックSB1,SB2間で所定の傾斜角度で架設されて当該傾斜による自然流下により2つの島台ブロックSB1,SB2間でパチンコ玉のやり取りを行うようになっている。
連結ボックス182は、図22に示すように、島台ブロックSB2側の上部タンク34における他島補給経路34aからパチンコ玉をブロック間移送樋2bに送り込むための送込通路182aと、ブロック間移送樋2aから送り込まれたパチンコ玉を島台ブロックSB2側の上部タンク34における溢玉誘導経路34b(第2受給経路)に誘導するための受入通路182bとを備えている。一方、連結ボックス181についても同様に、図示しないが、島台ブロックSB1側の上部タンク34における他島補給経路からパチンコ玉をブロック間移送樋2aに送り込むための送込通路と、ブロック間移送樋2bから送り込まれたパチンコ玉を島台ブロックSB1側の上部タンク34における溢玉誘導経路(第2受給経路)に誘導するための受入通路とを備えている。
即ち、ブロック間移送樋2a,2bは、その上流部が2つの島台ブロックSB1,SB2のうちの一方の島台ブロックにおける上部タンクの他島補給経路に接続される一方、下流部が2つの島台ブロックSB1,SB2のうちの他方の島台ブロックにおける上部タンクの第2受給経路に接続されるようになっている。また、連結ボックス182,183は、それぞれブロック間移送樋2a,2bと該ブロック間移送樋2a,2bが接続される上部タンク34との間に介在されて、ブロック間移送樋2a,2bと他島補給経路との間、及びブロック間移送樋2a,2bと第2受給経路との間を連結することにより、2つの島台ブロックSB1,SB2間に架設される2本のブロック間移送樋2a,2bを相互に並行に配置するようになっている。
また、連結ボックス181におけるブロック間移送樋2aの接続部分、及び、連結ボックス182におけるブロック間移送樋2bの接続部分には、それぞれ玉流下規制手段としてのシャッター装置183,184が設けられている(図21参照)。シャッター装置183,184は、個々にブロック間移送樋2a,2bでパチンコ玉を流下させる開放状態(第1状態)とパチンコ玉の流下を停止する閉鎖状態(第2状態)との間でスライド移動が可能なスライド板(図示しない)を備えている。そして、シャッター装置183によるブロック間移送樋2aの開閉動作によって島台ブロックSB1側の上部タンク34からブロック間移送樋2aを通した島台ブロックSB2側の上部タンク34へのパチンコ玉の送り込みが制御され、シャッター装置184によるブロック間移送樋2bの開閉動作によって島台ブロックSB2側の上部タンク34からブロック間移送樋2bを通した島台ブロックSB1側の上部タンク34へのパチンコ玉の送り込みが制御されるようになっている。
次に、主パチンコ島台A1に設けられた親島制御基板200及び従パチンコ島台A4に設けられたブロック間玉量制御基板210により各島台ブロックSB1,SB2間でパチンコ玉のやり取りを行う制御について説明する。なお、親島制御基板200及びブロック間玉量制御基板210により、2つの島台ブロックにおける各大型貯留タンクでのパチンコ玉の貯留量に応じて玉流下規制手段を移行制御することで、各大型貯留タンクでのパチンコ玉の貯留量を制御する本発明に係る貯留量制御手段が構成されている。
まず、親島制御基板200は、図23に示すように、中央演算装置としてのCPU201と、読み出し専用メモリとしてのROM202と、読み書き可能メモリとしてのRAM203と、当該親島制御基板200に接続される接続先との間で信号のやり取りを行うための入出力部204と、を備えている。CPU201は、ROM202に格納されている制御プログラムを実行することにより後述する制御処理を実行する。RAM203には、親島制御基板200で実行される種々の処理において生成される各種データや入力信号等の情報が一時的に記憶される。そして、親島制御基板200には、ベースタンクBに設けられた玉量センサ(図23中には、第1〜第5センサと記載)190a〜190eと、従パチンコ島台A4に設けられたブロック間玉量制御基板210と、が入出力部204を介して接続されている。また、親島制御基板200の入出力部204には、遊技場に設けられる設定入力装置220(図25参照)からの設定信号が無線によって入力されるようになっている。
ブロック間玉量制御基板210は、図24に示すように、中央演算装置としてのCPU211と、読み出し専用メモリとしてのROM212と、読み書き可能メモリとしてのRAM213と、当該ブロック間玉量制御基板210に接続される接続先との間で信号のやり取りを行うための入出力部214と、を備えている。CPU211は、ROM212に格納されている制御プログラムを実行することにより後述する制御処理を実行する。RAM213には、ブロック間玉量制御基板210で実行される種々の処理において生成される各種データや入力信号等の情報が一時的に記憶される。そして、ブロック間玉量制御基板210には、島台ブロックSB1(図24中には、Aブロックと記載)を構成する従パチンコ島台A4(図24中には、子島3と記載)の上部タンク34の連結ボックス181に設けられたシャッター装置183(図24中には、シャッター装置1と記載)と、島台ブロックSB2(図24中には、Bブロックと記載)を構成する従パチンコ島台A4の上部タンク34の連結ボックス182に設けられたシャッター装置184(図24中には、シャッター装置2と記載)と、親島制御基板200と、が入出力部214を介して接続されており、親島制御基板200からは、上記した玉量センサ190a〜190eの検出信号に基づいた各島台ブロックSB1,SB2のベースタンクBにおけるパチンコ玉の貯留量を示す大型貯留タンク玉量信号が入力されるようになっている。
また、親島制御基板200と無線で接続される設定入力装置220は、図25に示すように、タッチ操作に基づいた設定入力画面から構成されている。設定入力画面は、初期設定を島台ブロックSB1,SB2(図25中には、Aブロック,Bブロックと記載)毎に切り替えるためのブロック切替操作部221と、島台ブロックを構成するパンチコ島台(図25中には、パチンコ島台A1〜A4を順番に1島〜4島と記載)の数を入力するための島数入力部222と、玉返却装置5が設置されたパチンコ島台(図25中には、パチンコ島台A1〜A4を順番に親島、子島1〜3と記載)を入力するための玉返却装置設置島入力部223と、各島台ブロックSB1,SB2間でパチンコ玉のやり取りを行う仕様を設定するためのブロック間玉移送制御仕様設定部224と、設定入力装置220によって設定された情報を親島制御基板200に送信するための送信操作部225と、が設けられている。なお、各島台ブロックSB1,SB2間でパチンコ玉のやり取りを行う仕様は、玉返却装置5からのパチンコ玉の返却を優先的に行う「玉返却優先」、各島台ブロックSB1,SB2間でのパチンコ玉の移送を優先的に行う「玉量制御優先」、基本的には各島台ブロックSB1,SB2間でのパチンコ玉の移送を優先的に行い閉店1時間前から玉返却装置5からのパチンコ玉の返却を優先させる「AUTO」の3つの仕様のうちいずれかが設定可能となっている。
次に、親島制御基板200による制御処理について説明すると、親島制御基板200によるメイン制御は、図26に示すように、設定入力装置220からの入力信号に基づいた設定処理(ステップS1)、各島台ブロックSB1,SB2間のパチンコ玉の移送を制御するブロック間玉量制御処理(ステップS2)、玉返却装置5からのパチンコ玉の返却を制御する玉返却装置制御処理(ステップS3)を順次行う。ステップS1の設定処理では、図27に示すように、まず、設定入力装置220からの入力信号の有無を判別する(ステップS11)。入力信号がないときはそのままメインフローに復帰する一方、入力信号があるときは、当該入力信号(設定入力装置220からの入力情報)に基づき、島台ブロックSB1,SB2を構成するパンチコ島台の数(本実施形態では、各島台ブロックSB1,SB2毎のパチンコ島台A1〜A4)、玉返却装置5が設置されたパチンコ島台(本実施形態では、パチンコ島台A2,A4)、各島台ブロックSB1,SB2間でのパチンコ玉の移送仕様を設定し(ステップS12)、次いで、ステップS12の設定に該当する記憶データを呼び出して(ステップS13)、メインフローに復帰する。なお、ステップS13で呼び出された記憶データは、ステップS3の玉返却装置制御処理で用いられるものである。
ステップS2のブロック間玉量制御処理では、図28に示すように、まず、島台ブロックSB1(図28中には、Aブロックと記載)を構成するベースタンクB内のパチンコ玉の貯留量(玉量)を玉量センサ190a〜190eの検出に基づいて算出して(ステップS21)、該算出したベースタンクB内の玉量が上限値であるか否か、即ち、島台ブロックSB1側のベースタンクBの玉量センサ190a〜190eのうちベースタンクBの最上位に位置する玉量センサ190eによる検出があるか否かを判別する(ステップS22)。ステップS22でベースタンクB内の玉量が上限値でない場合、即ち、ベースタンクBの最上位に位置する玉量センサ190eによるパチンコ玉の検出がない場合は、ブロック間移送樋2aに設けられたシャッター装置183(図28中には、シャッター装置1と記載)を閉鎖(図28中には、OFFと記載)することで、島台ブロックSB1側から島台ブロックSB2側へのパチンコ玉の移送を停止して(ステップS23)、ステップS25に移行する。
一方、ステップS22でベースタンクB内の玉量が上限値となる場合、即ち、ベースタンクBの最上位に位置する玉量センサ190eによるパチンコ玉の検出がある場合は、玉量上限解消処理を実行して(ステップS24)、ステップS25に移行する。玉量上限解消処理では、図29(A)に示すように、相手側の島台ブロック(ステップS24では、島台ブロックSB1の相手側となる島台ブロックSB2)のベースタンクBの玉量が上限値であるか否かを判別し(ステップS41)、ステップS41で上限値でないときは、供給側シャッタ(ステップS24では、島台ブロックSB1側のシャッター装置183)を開放(図29(A)中には、ONと記載)することで、島台ブロックSB1側から島台ブロックSB2側にパチンコ玉を移送する(ステップS42)。一方、ステップS41で上限値になるときは、供給側シャッタ(ステップS24では、島台ブロックSB1側のシャッター装置183)を閉鎖(図29(A)中には、OFFと記載)することで、島台ブロックSB1側から島台ブロックSB2側へのパチンコ玉の移送を停止する(ステップS43)。なお、本実施形態においては、ベースタンクBの最上位に位置する玉量センサ190eがパチンコ玉を検出したときを玉量の上限値としたが、予め設定されているのであれば、最上位以外の玉量センサ(例えば、玉量センサ190d等)がパチンコ玉を検出したときを玉量の上限値としてもよい。
次に、ステップS25では、ステップS21で算出した島台ブロックSB1側のベースタンクB内の玉量が下限値であるか否か、即ち、玉量センサ190a〜190eのうちベースタンクBの最下位に位置する玉量センサ190aによる検出があるか否かを判別する。ステップS25でベースタンクB内の玉量が下限値でない場合、即ち、島台ブロックSB1側のベースタンクBの最下位に位置する玉量センサ190aによるパチンコ玉の検出がある場合は、ブロック間移送樋2bに設けられたシャッター装置184(図28中には、シャッター装置2と記載)を閉鎖(図28中には、OFFと記載)することで、島台ブロックSB2側から島台ブロックSB1側へのパチンコ玉の移送を停止して(ステップS26)、ステップS28に移行する。なお、本実施形態においては、ベースタンクBの最下位に位置する玉量センサ190aがパチンコ玉を検出したときを玉量の下限値としたが、予め設定されているのであれば、最下位以外の玉量センサ(例えば、玉量センサ190b等)がパチンコ玉を検出したときを玉量の下限値としてもよい。
一方、ステップS25でベースタンクB内の玉量が下限値となる場合、即ち、島台ブロックSB1側のベースタンクBの最下位に位置する玉量センサ190aによるパチンコ玉の検出がない場合は、玉量下限解消処理を実行して(ステップS27)、ステップS28に移行する。玉量下限解消処理では、図29(B)に示すように、相手側の島台ブロック(ステップS27では、島台ブロックSB1の相手側となる島台ブロックSB2)のベースタンクBの玉量が下限値であるか否かを判別し(ステップS51)、ステップS51で下限値でないときは、受給側シャッタ(ステップS27では、島台ブロックSB2側のシャッター装置184)を開放(図29(B)中には、ONと記載)することで、島台ブロックSB2側から島台ブロックSB1側にパチンコ玉を移送する(ステップS52)。一方、ステップS51で下限値になるときは、受給側シャッタ(ステップS27では、島台ブロックSB2側のシャッター装置184)を閉鎖(図29(B)中には、OFFと記載)することで、島台ブロックSB2側から島台ブロックSB1側へのパチンコ玉の移送を停止する(ステップS53)。
次に、ステップS28では、島台ブロックSB2(図28中には、Bブロックと記載)を構成するベースタンクB内のパチンコ玉の貯留量(玉量)を玉量センサ190a〜190eの検出に基づいて算出する。そして、ステップS28で算出したベースタンクB内の玉量が上限値であるか否か、即ち、島台ブロックSB2側のベースタンクBの玉量センサ190a〜190eのうちベースタンクBの最上位に位置する玉量センサ190eによる検出があるか否かを判別する(ステップS29)。ステップS29でベースタンクB内の玉量が上限値でない場合、即ち、ベースタンクBの最上位に位置する玉量センサ190eによるパチンコ玉の検出がない場合は、ブロック間移送樋2bに設けられたシャッター装置184(図28中には、シャッター装置2と記載)を閉鎖(図28中には、OFFと記載)することで、島台ブロックSB2側から島台ブロックSB1側へのパチンコ玉の移送を停止して(ステップS30)、ステップS32に移行する。
一方、ステップS29でベースタンクB内の玉量が上限値となる場合、即ち、島台ブロックSB2側のベースタンクBの最上位に位置する玉量センサ190eによるパチンコ玉の検出がある場合は、玉量上限解消処理を実行して(ステップS31)、ステップS31に移行する。玉量上限解消処理では、図29(A)に示すように、相手側の島台ブロック(ステップS31では、島台ブロックSB2の相手側となる島台ブロックSB1)のベースタンクBの玉量が上限値であるか否かを判別し(ステップS41)、ステップS41で上限値でないときは、供給側シャッタ(ステップS24では、島台ブロックSB2側のシャッター装置184)を開放(図29(A)中には、ONと記載)することで、島台ブロックSB2側から島台ブロックSB1側にパチンコ玉を移送する(ステップS42)。一方、ステップS41で上限値になるときは、供給側シャッタ(ステップS31では、島台ブロックSB2側のシャッター装置184)を閉鎖(図29(A)中には、OFFと記載)することで、島台ブロックSB2側から島台ブロックSB1側へのパチンコ玉の移送を停止する(ステップS43)。
次に、ステップS32では、ステップS28で算出した島台ブロックSB2側のベースタンクB内の玉量が下限値であるか否か、即ち、玉量センサ190a〜190eのうちベースタンクBの最下位に位置する玉量センサ190aによる検出があるか否かを判別する。ステップS32でベースタンクB内の玉量が下限値でない場合、即ち、島台ブロックSB2側のベースタンクBの最下位に位置する玉量センサ190aによるパチンコ玉の検出がある場合は、ブロック間移送樋2aに設けられたシャッター装置183(図28中には、シャッター装置1と記載)を閉鎖(図28中には、OFFと記載)することで、島台ブロックSB1側から島台ブロックSB2側へのパチンコ玉の移送を停止して(ステップS33)、メインフローに復帰する。
一方、ステップS32でベースタンクB内の玉量が下限値となる場合、即ち、島台ブロックSB2側のベースタンクBの最下位に位置する玉量センサ190aによるパチンコ玉の検出がない場合は、玉量下限解消処理を実行して(ステップS34)、メインフローに復帰する。玉量下限解消処理では、図29(B)に示すように、相手側の島台ブロック(ステップS34では、島台ブロックSB2の相手側となる島台ブロックSB1)のベースタンクBの玉量が下限値であるか否かを判別し(ステップS51)、ステップS51で下限値でないときは、受給側シャッタ(ステップS34では、島台ブロックSB1側のシャッター装置183)を開放(図29(B)中には、ONと記載)することで、島台ブロックSB1側から島台ブロックSB2側にパチンコ玉を移送する(ステップS52)。一方、ステップS51で下限値になるときは、受給側シャッタ(ステップS34では、島台ブロックSB1側のシャッター装置183)を閉鎖(図29(B)中には、OFFと記載)することで、島台ブロックSB1側から島台ブロックSB2側へのパチンコ玉の移送を停止する(ステップS53)。
ここで、従来における島台ブロック間での玉移送の構成について説明すると、図2(B)に示すように、ベースタンクB及び各パチンコ島台A1’〜A4’からなる2つの島台ブロックSB1’,SB2’において、それぞれのパチンコ島台A1’〜A4’には、各島台ブロックSB1’,SB2’毎でベースタンクBに余剰のパチンコ玉を戻す際に溢れたパチンコ玉を一時的に貯留する空間が設けられていなかった。従って、各パチンコ島台A1’〜A4’内でパチンコ玉が溢れないようにするため、ベースタンクBに戻すパチンコ玉を複数経路分受給しないようにする必要があった。このため、パチンコ島台A1’〜A4’の各上部タンク31’〜34’からベースタンクB側に向けてパチンコ玉を戻す交流樋の構成としては、パチンコ島台A1’
の上部タンク31’からベースタンクBにパチンコ玉を戻す交流樋C1と、パチンコ島台A2’
の上部タンク32’からパチンコ島台A1’(上部タンク31’) を飛ばしてベースタンクBにパチンコ玉を戻す交流樋C2と、パチンコ島台A3’ の上部タンク33’からパチンコ島台A2’(上部タンク32’)及びパチンコ島台A1’(上部タンク31’)
を飛ばしてベースタンクBにパチンコ玉を戻す交流樋C3と、パチンコ島台A4’の上部タンク34’からパチンコ島台A3’の上部タンク33’にパチンコ玉を送り込む交流樋C4と、が設けられていた。
また、各島台ブロックSB1’,SB2’間で玉移送を行うためのブロック間移送樋の構成としては、島台ブロックSB1’におけるパチンコ島台A4’の上部タンク34’から島台ブロックSB2’における各パチンコ島台A1’〜A4’を飛ばしてベースタンクBにパチンコ玉を送り込むブロック間移送樋D1と、島台ブロックSB2’におけるパチンコ島台A4’の上部タンク34’から島台ブロックSB1’における各パチンコ島台A1’〜A4’を飛ばしてベースタンクBにパチンコ玉を送り込むブロック間移送樋D2と、が設けられていた。このため、従来の島台ブロックSB1’,SB2’において同一ブロック内及び他のブロック間で玉移送を行うためには、途中でパチンコ島台(上部タンク)を飛ばして交流樋及びブロック間移送樋を架設しなければならなかった。このため、各樋がぶつかり合わないように横並びの状態で配置する必要が生じ、その分、パチンコ島台A1’〜A4’の長手方向に沿った上部タンク31’〜34’の長さ寸法を大きく設定する(上部タンク31’〜34’を大きくする)必要があった。
これに対して、本実施形態における島台ブロックSB1,SB2の構成によれば、島台ブロックSB1,SB2を構成する各パチンコ島台A1〜A4には、ベースタンクBに余剰のパチンコ玉を戻す際に溢れたパチンコ玉を一時的に貯留する空間(第2貯留空間132)が設けられているため、各パチンコ島台A1〜A4においてベースタンクBに戻すパチンコ玉を複数経路分受給するようにできる。従って、図2(A)に示すように、パチンコ島台A1〜A4の各上部タンク31〜34からベースタンクB側に向けてパチンコ玉を戻す交流樋の構成としては、パチンコ島台A1
の上部タンク31からベースタンクBにパチンコ玉を戻す返却樋3と、パチンコ島台A2
の上部タンク32からパチンコ島台A1(上部タンク31) を飛ばしてベースタンクBにパチンコ玉を戻す交流樋1bと、パチンコ島台A3 の上部タンク33からパチンコ島台A2の上部タンク32にパチンコ玉を送り込む交流樋1dと、パチンコ島台A4の上部タンク34からパチンコ島台A3の上部タンク33にパチンコ玉を送り込む交流樋1fと、が設けられている。
また、島台ブロックSB1,SB2間で玉移送を行うためのブロック間移送樋の構成としては、島台ブロックSB1におけるパチンコ島台A4の上部タンク34から島台ブロックSB2におけるパチンコ島台A4の上部タンク34にパチンコ玉を送り込むブロック間移送樋2aと、島台ブロックSB2におけるパチンコ島台A4の上部タンク34から島台ブロックSB1におけるパチンコ島台A4の上部タンク34にパチンコ玉を送り込むブロック間移送樋2bと、が設けられている。このため、本実施形態の島台ブロックSB1,SB2において同一ブロック内及び他のブロック間で玉移送を行うためには、途中でパチンコ島台(上部タンク)を飛ばして交流樋及びブロック間移送樋を架設する必要がない。このため、各樋がぶつかり合わないように横並びの状態で配置する必要がなく、その分、パチンコ島台A1〜A4の長手方向に沿った上部タンク31〜34の長さ寸法を小さく設定する(上部タンク31〜34を小さくする)ことができる。
以上のように、本実施形態の構成によれば、従パチンコ島台A2に設置された玉返却装置5にパチンコ玉の返却が行われている最中、言い換えれば、玉返却装置5が設置された従パチンコ島台A2に多量のパチンコ玉が送り込まれることで従パチンコ島台A2の上部タンク32の溢玉誘導経路からベースタンクBに向けてパチンコ玉を誘導している最中に、ベースタンクBとは反対側に隣接する他の従パチンコ島台A3の上部タンク33の溢玉誘導経路から従パチンコ島台A2の上部タンク32の第2受給経路にパチンコ玉が送り込まれる場合、玉返却装置5から返却されたパチンコ玉は、回収樋12を通って下部貯留タンク25に送り込まれ、これと同時に、第2受給経路から受け入れたパチンコ玉は、第1オーバーフロー通路22を通って下部貯留タンク25の第1貯留空間131に送り込まれる。
下部貯留タンク25は、回収樋12から送り込まれたパチンコ玉(即ち、玉返却装置5から返却されたパチンコ玉)を、第1貯留空間131に貯留されたパチンコ玉(即ち、ベースタンクBとは反対側に隣接する他の従パチンコ島台A3から送り込まれたパチンコ玉)よりも優先的に玉揚送装置20に誘導する。そして、第2受給経路ではパチンコ玉が充満し、その充満したパチンコ玉は、第2オーバーフロー通路26を通って下部貯留タンク25の第2貯留空間132に送り込まれて当該第2貯留空間132内に貯留される。このため、従パチンコ島台A2に対して、玉返却装置5から返却されたパチンコ玉と、他の従パチンコ島台A3から溢れたパチンコ玉とが同時に送り込まれるような場合でも、上部タンク32の溢玉誘導経路でパチンコ玉が溢れることを回避して、溢玉誘導経路からベースタンクBに向けてパチンコ玉をスムーズに誘導することができる。その後、玉返却装置5からのパチンコ玉の返却が終了すると、第2貯留空間132に貯留されたパチンコ玉(即ち、第2受給経路から溢れたパチンコ玉)は、第1貯留空間131に貯留されたパチンコ玉よりも優先的に玉揚送装置20に送り込まれ、上部タンク32の溢玉誘導経路からベースタンクBに向けて誘導される。
ところで、上記したような第2オーバーフロー通路26及び該第2オーバーフロー通路26からのパチンコ玉を貯留する第2貯留空間132が形成された下部貯留タンク25を設ける構成では、従来のように交流樋内でのパチンコ玉の流下及び停止を制御するシャッター装置を設ける必要がない。然も、玉返却装置5が設置された従パチンコ島台A2の上部タンク32と玉返却装置5が設置されない従パチンコ島台A3の上部タンク33とで、溢玉誘導経路の構造を異ならせる必要がないため、全てのパチンコ島台に対して統一構造の上部タンクを共通で使用することができる。従って、製造コストを削減した上で各パチンコ島台A1〜A4及びベースタンクB間でのパチンコ玉のやり取りをスムーズに行わせることができる。
また、上記したベースタンクBと該ベースタンクBに対して並設される複数のパチンコ島台A1〜A4と、の間で交流樋1a〜1fを介して相互にパチンコ玉のやり取りを行う島台ブロックSB1,SB2において、2つの島台ブロックSB1,SB2間で相互にパチンコ玉のやり取りを行う島交流式玉移送システムとしては、自然流下により2つの島台ブロックSB1,SB2における各従パチンコ島台A4の上部タンク34間でパチンコ玉のやり取りを行うブロック間移送樋2a,2bと、該ブロック間移送樋2a,2bでのパチンコ玉の流下を規制する玉流下規制手段としてのシャッター装置183,184と、該シャッター装置183,184を制御することで2つの島台ブロックSB1,SB2における各ベースタンクBでのパチンコ玉の貯留量を制御する貯留量制御手段としての親島制御基板200及びブロック間玉量制御基板210と、を備えることで、2つの島台ブロックSB1,SB2間での玉移送についてもスムーズに行うことができる。然も、ブロック間移送樋2a,2bの上流部は、それぞれ一方の島台ブロックにおける従パチンコ島台A4の他島補給経路に接続される一方、ブロック間移送樋2a,2bの下流部は、それぞれ他方の島台ブロックにおける従パチンコ島台A4の第2受給経路に接続されるので、ブロック間移送樋2a,2bが接続される上部タンク34内にブロック間玉移送専用の経路を設ける必要がなく、結果として、2つの島台ブロックSB1,SB2間で玉移送を行う構成としても統一構造の上部タンクを共通使用することができる。
また、ブロック間移送樋2a,2bと他島補給経路との間、及びブロック間移送樋2a,2bと第2受給経路との間を連結する連結通路部材としての連結ボックス181,182をブロック間移送樋2a,2bと該ブロック間移送樋2a,2bが接続される上部タンク34との間に介在して設けることで、2つの島台ブロックSB1,SB2間に架設される2本のブロック間移送樋2a,2bを相互に並行に配置する。これにより、2つの島台ブロックSB1,SB2間での玉移送で統一構造の上部タンクの共通使用を可能にした構成において、各島台ブロックSB1,SB2間に架設されるブロック間移送樋2a,2bを含んだパチンコ島台全体としての見栄えを向上することができる。
なお、自島補給経路、他島補給経路、及び自島還流経路の玉流れ優先順位については、実施形態中に記載の構成に限定するものではなく、例えば、他島補給経路、自島補給経路、自島還流経路、の順番で玉流れ優先順位を高く設定する構成であってもよい。