JP4482824B2 - 両面冷却型半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体モジュールを両面から冷却する両面冷却型半導体装置に関するものである。
冷却性能を向上するために、半導体モジュールを両面から冷却する両面冷却型半導体装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この両面冷却型半導体装置は、半導体モジュールの両面側に一対の絶縁部材を配置し、当該一対の絶縁部材を冷却チューブで挟持するように配置する構成からなる。
特開2001−352023号公報
このような両面冷却型半導体装置において、半導体モジュールと冷却チューブとの間に間隙空間が形成されている場合に、当該間隙空間に導電性の異物が侵入するおそれがある。仮に、当該間隙空間に導電性の異物が侵入した場合には、半導体モジュールと冷却チューブとの間において異物を介して放電が起こるおそれがある。特に、半導体モジュールの内部に配置される半導体素子に高圧の電圧が印加される場合には、上記放電が起こりやすくなるため、問題となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、半導体モジュールと冷却チューブとの間において放電が起こることを防止することができる両面冷却型半導体装置を提供することを目的とする。
本発明両面冷却型半導体装置は、半導体モジュールと、一対の絶縁部材と、一対の冷却チューブとを備える。半導体モジュールは、半導体素子と、半導体素子の両面に配置される一対の放熱板とを有する。絶縁部材は、一対の放熱板を挟持するように配置される。さらに、絶縁部材は、放熱板の外面に接合して配置される基板部と、基板部の外面側に基板部に対して凸面を形成する凸状部とを備える。冷却チューブは、凸状部の凸面に接合して、一対の絶縁部材を挟持するように配置され、内部に冷却媒体を流通させる。さらに、本発明両面冷却型半導体装置は、絶縁性のグリス、ゲル及び接着剤の中から選択された何れかからなり、絶縁部材の凸状部と冷却チューブとを接合させた状態において絶縁部材の基板部と冷却チューブとの間に形成される空間に充填される充填部材を備える。
ここで、絶縁部材の基板部と冷却チューブとの間に形成される空間に導電性の異物などが侵入した場合には、放熱板冷却チューブの間において、当該導電性の異物を介し、且つ、絶縁部材を通過するコロナ放電が起こるおそれがある。
しかし、本発明両面冷却型半導体装置によれば、絶縁部材の基板部と冷却チューブとの間に形成される空間に充填部材が充填されている。そのため、当該空間には、外部から導電性の異物などが侵入しない。従って、上述したコロナ放電が起こることを確実に防止できる。
また、絶縁部材の凸状部は、半導体素子のうち放熱板により挟まれる面を正面に見た場合に、放熱板の外面の端部よりも内側に位置するように配置され、充填部材は、絶縁部材の凸状部と冷却チューブとを接合させ且つ放熱板の外面と絶縁部材の基板とを接合させた状態において、絶縁部材の基板部と冷却チューブとの間に形成される空間のうち、放熱板と冷却チューブとが対向する空間に充填されるようにしてもよい。
このような場合に、コロナ放電が起こることを確実に防止できる。
また、放熱板と冷却チューブとの間に発生するおそれのある放電は、コロナ放電の他に沿面放電がある。沿面放電とは、放熱板と冷却チューブとの間に介在されている絶縁部材の表面に沿って、放熱板の周囲と冷却チューブの間に起こる放電である。この沿面放電は、絶縁部材の表面に導電性の異物が配置している場合に、より発生するおそれが高い。
そこで、上述した充填部材は、半導体素子のうち放熱板により挟まれる面を正面に見た場合に、放熱板の周囲となる面を被覆するように充填されるようにするとよい。つまり、充填部材は、沿面放電の経路である放熱板の周囲の面と冷却チューブの間の一部に配置されていることになる。従って、沿面放電が起こることを防止できる。
また、上記の本発明両面冷却型半導体装置において、放熱板と絶縁部材の基板部との接合面に配置される放熱性且つ絶縁性の材料であってグリス、ゲル及び接着剤の中から選択された何れかからなる第1の放熱部材を備える場合には、充填部材は、第1の放熱部材と同一材質からなるようにしてもよい。また、絶縁部材の凸状部と冷却チューブとの接合面に配置される放熱性且つ絶縁性の材料であってグリス、ゲル及び接着剤の中から選択された何れかからなる第2の放熱部材を備える場合には、充填部材は、第2の放熱部材と同一材質からなるようにしてもよい。
このように、充填部材が第1の放熱部材又は第2の放熱部材と同一材質からなるようにすることで、充填部材の挿入が容易となる。さらには、低コスト化を図ることができる。もちろん、充填部材は、第1の放熱部材及び第2の放熱部材と異なる材質からなるようにしてもよい。
本発明の両面冷却型半導体装置によれば、半導体モジュールと冷却チューブとの間において放電が起こることを防止できる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態の両面冷却型半導体装置1について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、両面冷却型半導体装置1の正面図を示す。図2は、両面冷却型半導体装置1の右側面図を示す。以下、特に説明しない限り、上下方向とは図1及び図2の上下方向を意味し、水平方向とは図1及び図2の水平方向(横方向)を意味する。そして、冷媒流通方向とは図1の左右方向(図2の前後方向)を意味し、チューブ幅方向とは図1の前後方向(図2の左右方向)を意味する。
図1及び図2に示すように、両面冷却型半導体装置1は、半導体モジュール10と、一対の絶縁部材20、30と、一対の冷却チューブ40、50と、放熱グリス61〜64とから構成される。
半導体モジュール10は、扁平矩形状の樹脂ケース11と、半導体素子12と、複数の端子13・・13と、一対の放熱板14、15とを備える。半導体素子12は、扁平矩形状からなり、例えば、電力変換回路を構成するIGBT素子などである。この半導体素子12は、樹脂ケース11の内部に配置されている。複数の端子13・・13は、半導体素子12に電気的に接続されている。そして、これら複数の端子13・・13は、樹脂ケース12の図2の左右側面から外側へ水平方向に延在する。これらの端子13・・13は、他の電気部品に接続される。
一対の放熱板14、15(第1の放熱板14及び第2の放熱板15)は、それぞれ、金属からなり、樹脂ケース11よりも小さな扁平矩形状からなる。具体的には、それぞれの放熱板14、15の冷媒流通方向の幅(本発明における第1方向幅)はHa1であり、それぞれの放熱板14、15のチューブ幅方向の幅(本発明における第2方向幅)はHa2である。
そして、一対の放熱板14、15は、半導体素子12の上下側の両面を挟持するように配置されている。つまり、第1の放熱板14は、半導体素子12の上面に当接して配置されている。さらに、第1の放熱板14の上面側は、樹脂ケース11の上面よりも上側へ突出している。そして、第2の放熱板15は、半導体素子12の下面に当接して配置されている。さらに、第2の放熱板15の下面側は、樹脂ケース11の下面よりも下側に突出している。つまり、半導体モジュール10全体として見た場合には、上側及び下側に凸状部を有する形状をなしている。この上側の凸状部は、第1の放熱板14により形成され、下側の凸状部は、第2の放熱板15により形成される。
一対の絶縁部材20、30(第1の絶縁部材20及び第2の絶縁部材30)は、板状からなり、電気絶縁性及び良熱伝導性を備えた材料、例えば、セラミックス、エポキシ等の樹脂材料、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)等からなる。この一対の絶縁部材20、30は、半導体素子12及び一対の放熱板14、15を上下側から挟持するように配置されている。そして、この一対の絶縁部材20、30のそれぞれは、基板部21と、絶縁凸部22とを有している。
基板部21は、矩形の平板状からなる。この基板部21は、樹脂ケース11の上面とほぼ同等の大きさからなる。そして、第1の絶縁部材20の基板部21の下面側は、第1の放熱板14の上面側に当接している。ただし、当該基板部21の下面と第1の放熱板14の上面との間には、僅かな第1の放熱グリス61(本発明における第1の放熱部材)が介在している。この第1の放熱グリス61は、良熱伝導性 且つ、絶縁性の材料からなる。さらに、この第1の放熱グリス61(本発明における充填部材)は、当該基板部21の下面と樹脂ケース11の上面との間であって、第1の放熱板14の周囲全周に亘って充填されている。
また、第2の絶縁部材30の基板部21の上面側は、第2の放熱板15の下面側に当接している。ただし、当該基板部21の上面と第2の放熱板15の下面との間には、僅かな第2の放熱グリス62(本発明における第1の放熱部材)が介在している。この第2の放熱グリス62は、良熱伝導性 且つ、絶縁性の材料からなる。さらに、この第2の放熱グリス62(本発明における充填部材)は、当該基板部21の上面と樹脂ケース11の下面との間であって、第2の放熱板15の周囲全周に亘って充填されている。
絶縁凸部22は、基板部21よりも小さな矩形の平板状からなる。すなわち、絶縁凸部22の冷媒流通方向の幅及びチューブ幅方向の幅は、基板部21の冷媒流通方向の幅及びチューブ幅方向の幅よりも小さい。
そして、第1の絶縁部材20において、絶縁凸部22は、基板部21の上面側に配置されている。すなわち、第1の絶縁部材20全体として見た場合には、上側に凸状部を有する形状をなしている。そして、この上側の凸状部は、絶縁凸部22により形成されている。さらに、この第1の絶縁部材20の絶縁凸部22の矩形状凸面の冷媒流通方向の端部は、第1の放熱板14の矩形状凸面の冷媒流通方向の両端部よりも内側に位置するように配置している。また、第1の絶縁部材20の絶縁凸部22の矩形状凸面のチューブ幅方向の端部は、第1の放熱板14の矩形状凸面のチューブ幅方向の両端部よりも内側に位置するように配置している。つまり、第1の放熱板14の上面(本発明における第1面)と後述する第1の冷却チューブ40の下面(本発明における第2面)とに挟まれる領域であって、第1の絶縁部材20の基板部21の上面(本発明における第3面)と第1の冷却チューブ40の下面との間には、間隙空間20aが形成されることになる。また、第1の絶縁部材20の絶縁凸部22は、半導体素子12の直上に位置するように配置している。
また、第2の絶縁部材30において、絶縁凸部22は、基板部21の下面側に配置されている。すなわち、第2の絶縁部材30全体として見た場合には、下側に凸状部を有する形状をなしている。そして、この下側の凸状部は、絶縁部凸部22により形成されている。さらに、この第2の絶縁部材30の絶縁凸部22の矩形状凸面の冷媒流通方向の端部は、第2の放熱板15の矩形状凸面の冷媒流通方向の両端部よりも内側に位置するように配置している。また、第2の絶縁部材30の絶縁凸部22の矩形状凸面のチューブ幅方向の端部は、第2の放熱板15の矩形状凸面のチューブ幅方向の両端部よりも内側に位置するように配置している。つまり、第2の放熱板15の下面(本発明における第1面)と後述する第2の冷却チューブ50の上面(本発明における第2面)とに挟まれる領域であって、第2の絶縁部材30の基板部21の下面(本発明における第3面)と第2の冷却チューブ50の上面との間には、間隙空間30aが形成されることになる。また、第2の絶縁部材30の絶縁凸部22は、半導体素子12の直下に位置するように配置している。
一対の冷却チューブ40、50(第1の冷却チューブ40及び第2の冷却チューブ50)は、アルミニウムからなる扁平状の長尺体である。この一対の冷却チューブ40、50は、半導体素子12、一対の放熱板14、15、及び、一対の絶縁部材20、30を上下側から挟持するように配置されている。つまり、第1の冷却チューブ40の下面は、第1の放熱板14の上面、及び、第1の絶縁部材20の上面に対向している。また、第2の冷却チューブ50の上面は、第2の放熱板15の下面、及び、第2の絶縁部材30の下面に対向している。
具体的には、第1の冷却チューブ40の下面側は、第1の絶縁部材20の絶縁凸部22の凸面に当接している。ただし、第1の冷却チューブ40の下面と第1の絶縁部材20の絶縁凸部22の凸面との間には、僅かな第3の放熱グリス63(本発明における第2の放熱部材)が介在している。この第3の放熱グリス63は、良熱伝導性 且つ、絶縁性の材料からなる。さらに、この第3の放熱グリス63(本発明における充填部材)は、第1の冷却チューブ40の下面と第1の絶縁部材20の基板部21の上面との間であって、第1の絶縁部材20の絶縁凸部22の周囲全周に亘って充填されている。つまり、この第1の放熱グリス63は、間隙空間20aに充填されていることになる。さらに、第1の放熱グリス63は、間隙空間20aの外周側にも充填されている。
また、第2の冷却チューブ50の上面側は、第2の絶縁部材30の絶縁凸部22の凸面に当接している。ただし、第2の冷却チューブ50の上面と第2の絶縁部材30の絶縁凸部22の凸面との間には、僅かな第4の放熱グリス64(本発明における第2の放熱部材)が介在している。この第4の放熱グリス64は、良熱伝導性 且つ、絶縁性の材料からなる。さらに、この第4の放熱グリス64(本発明における充填部材)は、第2の冷却チューブ50の上面と第2の絶縁部材30の基板部21の下面との間であって、第2の絶縁部材30の絶縁凸部22の周囲全周に亘って充填されている。つまり、この第2の放熱グリス64は、間隙空間30aに充填されていることになる。さらに、第2の放熱グリス64は、間隙空間30aの外周側にも充填されている。
そして、冷却チューブ40、50の内部には、長手方向(図1の左右方向)に向かって冷却媒体を流通させる流路41、51が、チューブ幅方向に複数本並列して形成されている。つまり、冷却チューブ40、50は、非常に薄肉な板状部材から形成されている。
ここで、間隙空間20a、30a及び放熱板14、15の周面に、絶縁性の放熱グリス61〜64が充填されていない場合について、図5を参照して説明する。図5は、間隙空間20a、30a及び放熱板14、15の周面に、放熱グリス61〜64が充填されていない場合の両面冷却型半導体装置3を示す。なお、図5において、上記実施形態の両面冷却型半導体装置1と同一構成については、同一符号を付して説明を省略する。
図5に示す両面冷却型半導体装置3において、間隙空間20a、30aは外部に開放された空間となっている。従って、図5のA部に示すように、間隙空間20a、30aには、導電性の異物81が侵入するおそれがある。この導電性の異物81が間隙空間20a、30aに存在することに起因して、放熱板14、15の凸面と冷却チューブ40、50との間でコロナ放電が起こるおそれがある。このコロナ放電は、絶縁部材20、30を通過して、放熱板14、15と冷却チューブ40、50との間をほぼ直線的に発生する放電である。
さらに、間隙空間20a、30aの他にも、絶縁部材20、30の基板部21の表面のうち、放熱板14、15の周面の外側領域は、外部に開放された空間となっている。従って、図5のB部に示すように、当該空間には、導電性の異物82が侵入するおそれがある。この導電性の異物82が当該空間に存在することに起因して、放熱板14、15の周面と冷却チューブ40、50との間で沿面放電が起こるおそれがある。この沿面放電は、絶縁部材20、30の基板部21の表面に沿って、放熱板14、15の周面と冷却チューブ40、50との間に起こる放電である。
これに対して、上述した本実施形態の両面冷却型半導体装置1は、本実施例では間隙空間20a、30aに、第2、第4放熱グリス62、64が充填されている。従って、間隙空間20a,30aに、導電性の異物81が侵入することを防止できる。これにより、放熱板14、15の凸面と冷却チューブ40、50との間にコロナ放電が起こることを防止できる。
また、第1、第3の放熱グリス61、63が、放熱板14、15の周面を被覆している。つまり、上述した沿面放電が起こるための経路の一部に、絶縁性の放熱グリス61〜64が充填されていることになる。これにより、第1、第3の放熱グリス61、63が充填されている領域には、導電性の異物82が侵入することを防止できる。つまり、沿面放電が起こるための経路に導電性の異物82が侵入しないので、沿面放電が起こることを防止できる。
なお、上記実施形態の両面冷却型半導体装置1においては、放熱板14、15の周囲に充填する第1、第3の放熱グリス61、63は、放熱板14、15の凸面と絶縁部材20、30の基板部21との間に介在させる放熱グリス61、63と同一材質のものを用いた。また、間隙空間20a,30a及び当該間隙空間20a、30aの外周側に充填する第2、第4の放熱グリス62、64は、絶縁部材20、30の絶縁凸部22と冷却チューブ40、50との間に介在させる放熱グリス62、64と同一材質のものを用いた。これにより、放熱グリス61〜64の充填が容易となる。さらには、低コスト化を図ることができる。
ただし、これらは、同一材質のものを用いなくてもよい。この場合の両面冷却型半導体装置2について図3及び図4を参照して説明する。図3は、両面冷却型半導体装置2の正面図を示す。図4は、両面冷却型半導体装置2の右側面図を示す。なお、両面冷却型半導体装置2において、上述した両面冷却型半導体装置1と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
図3及び図4に示すように、第1の放熱グリス61は、第1の絶縁部材20の基板部21の下面と第1の放熱板14の上面との間のみに介在させている。また、第2の放熱グリス62は、第2の絶縁部材20の基板部21の上面と第2の放熱板15の下面との間のみに介在させている。
第3の放熱グリス63は、第1の冷却チューブ40の下面と第1の絶縁部材20の絶縁凸部22の凸面との間のみに介在させている。また、第4の放熱グリス64は、第2の冷却チューブ50の上面と第2の絶縁部材30の絶縁凸部22の凸面との間のみに介在させている。
そして、第1の充填部材71、第2の充填部材72、第3の充填部材73及び第4の充填部材74は、絶縁性材料からなるグリス、ゲル、接着剤などである。なお、これらの充填部材71〜74は、特に良熱伝導性でなくてもよい。
そして、第1の充填部材71は、第1の絶縁部材20の基板部21の下面と樹脂ケース11の上面との間であって、第1の放熱板14の周囲全周に亘って充填されている。第2の充填部材72は、第2の絶縁部材30の基板部21の上面と樹脂ケース11の下面との間であって、第2の放熱板15の周囲全周に亘って充填されている。
第3の充填部材73は、第1の冷却チューブ40の下面と第1の絶縁部材20の基板部21の上面との間であって、第1の絶縁部材20の絶縁凸部22の周囲全周に亘って充填されている。つまり、第3の充填部材73は、間隙空間20a及び当該間隙空間20aの外周側に充填されている。
また、第4の充填部材74は、第2の冷却チューブ50の上面と第2の絶縁部材30の基板部21の下面との間であって、第2の絶縁部材30の絶縁凸部22の周囲全周に亘って充填されている。つまり、第4の充填部材74は、間隙空間30a及び当該間隙空間30aの外周側に充填されている。
このような構成からなる両面冷却型半導体装置2は、上述した両面冷却型半導体装置1と同様に、コロナ放電及び沿面放電が起こることを防止できる。
本実施形態の両面冷却型半導体装置1の正面図を示す。 本実施形態の両面冷却型半導体装置1の右側面図を示す。 本実施形態の両面冷却型半導体装置2の正面図を示す。 本実施形態の両面冷却型半導体装置2の右側面図を示す。 放電が起きるおそれがある両面冷却型半導体装置3を示す。
符号の説明
1、2:両面冷却型半導体装置、
3:間隙空間20a、30a及び放熱板14、15の周面に、絶縁性の放熱グリス61〜64が充填されていない両面冷却型半導体装置、
10:半導体モジュール、 11:樹脂ケース、 12:半導体素子、
13:端子、 14、15:放熱板、
20、30:絶縁部材、 21:基板部、 22:絶縁凸部、
20a、30a:間隙空間、
40、50:冷却チューブ、 41、51:流路、 61〜64:放熱グリス、
71〜74:充填部材、 81、82:導電性の異物

Claims (5)

  1. 半導体素子と、前記半導体素子の両面に配置される一対の放熱板と、を有する半導体モジュールと、
    前記一対の放熱板を挟持するように配置される一対の絶縁部材であって、前記放熱板の外面に接合して配置される基板部と該基板部の外面側に該基板部に対して凸面を形成する凸状部とを備える一対の絶縁部材と、
    前記凸状部の凸面に接合して、前記一対の絶縁部材を挟持するように配置され、内部に冷却媒体を流通させる一対の冷却チューブと、
    を備える両面冷却型半導体装置であって、
    絶縁性のグリス、ゲル及び接着剤の中から選択された何れかからなり、前記絶縁部材の前記凸状部と前記冷却チューブとを接合させた状態において前記絶縁部材の前記基板部と前記冷却チューブとの間に形成される空間に充填される充填部材を備えることを特徴とする両面冷却型半導体装置。
  2. 前記絶縁部材の前記凸状部は、前記半導体素子のうち前記放熱板により挟まれる面を正面に見た場合に、前記放熱板の外面の端部よりも内側に位置するように配置され、
    前記充填部材は、前記絶縁部材の前記凸状部と前記冷却チューブとを接合させ且つ前記放熱板の前記外面と前記絶縁部材の前記基板とを接合させた状態において、前記絶縁部材の前記基板部と前記冷却チューブとの間に形成される空間のうち、前記放熱板と前記冷却チューブとが対向する空間に充填される請求項1記載の両面冷却型半導体装置。
  3. 前記充填部材は、前記半導体素子のうち前記放熱板により挟まれる面を正面に見た場合に、前記放熱板の周囲となる面を被覆するように充填される請求項1又は2に記載の両面冷却型半導体装置。
  4. 前記放熱板と前記絶縁部材の前記基板部との接合面に配置され、放熱性且つ絶縁性の材料であってグリス、ゲル及び接着剤の中から選択された何れかからなる第1の放熱部材を備え、
    前記充填部材は、前記第1の放熱部材と同一材質からなる請求項1〜3の何れか一項に記載の両面冷却型半導体装置。
  5. 前記絶縁部材の前記凸状部と前記冷却チューブとの接合面に配置され、放熱性且つ絶縁性の材料であってグリス、ゲル及び接着剤の中から選択された何れかからなる第2の放熱部材を備え、
    前記充填部材は、前記第2の放熱部材と同一材質からなる請求項1〜3の何れか一項に記載の両面冷却型半導体装置。
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