JP3969446B2 - 静電霧化装置 - Google Patents

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本発明は、水を保持する放電極に高電圧を印加することで帯電微粒子水を生成する静電霧化装置に関するものである。
従来から、放電極の表面に水を供給するとともに該放電極に高電圧を印加することで、放電極上に保持される水を霧化させて帯電微粒子水を発生させる静電霧化装置が知られている。
例えば特許文献1には、放電極の微細連結孔での毛細管現象を利用してタンク内の水を放電極の表面にまで搬送する構成のものが開示されているが、上記構成にあってはタンク内に水を補給する手間が面倒であるといった問題や、タンク内の水中に含有される不純物の成分が微細連結孔中に詰まる恐れがあるといった問題があった。
そこで、上記問題を解決すべく例えば特許文献2には、冷却側及び放熱側を有するペルチェモジュールと、該ペルチェモジュールの冷却側に密着する冷却側伝熱板部と、該ペルチェモジュールの放熱側に密着する放熱側伝熱板部と、冷却側伝熱板部に立設される放電極とを具備する静電霧化装置が提案されている。
上記静電霧化装置にあっては、ペルチェモジュールにより冷却側伝熱板部を介して放電極を冷却し、該放電極上に空気中の水分を基に水を生成させる。そして放電極に高電圧を印加させることで放電極上に保持される水を霧化させ、帯電微粒子水を発生させるものである。これによれば水を補給するといった手間が不要であり、また生成される水は不純物を含まない結露水であり且つ放電極上に直接生成されるので、水中に含有される不純物の成分が詰まる恐れがないといった利点がある。しかしながら上記静電霧化装置にあっては、下記の点が問題となる。
即ち、上記静電霧化装置にあっては、ペルチェモジュール内に湿気が侵入することを防止するために該ペルチェモジュールを密閉させる必要があり、ここでの密閉を、静電霧化装置全体の外殻を成すハウジングを冷却側伝熱板部と放熱側冷却板部との間に介在させることで行っている。このため、冷却側伝熱板部と放熱側冷却板部との間に介在する部材量が大きくなっており、したがって冷却側伝熱板部と放熱側冷却板部との間での熱リークが大きくなるので、ペルチェモジュールを用いた放電極の冷却効率が低下してしまうといった問題がある。
また、ペルチェモジュール側とハウジング側とで熱膨張率が相違することから、この熱膨張率の相違によってペルチェモジュールのペルチェ素子接合部に力学的負荷がかかり、耐久性が低下するといった問題がある。
特許第3260150号公報 特開2005−296753号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、ペルチェモジュールにより冷却側伝熱板部を介して放電極を冷却し、該放電極上に空気中の水分を基に水を生成させる構成の静電霧化装置において、ペルチェモジュールへの湿気の侵入を防止するとともに、ペルチェモジュールに密着する放熱側伝熱板部と冷却側伝熱板部との間の熱リークを小さくして放電極の冷却効率を向上させ、且つペルチェモジュールの熱変化に対する耐久性を向上させることを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明を、冷却側及び放熱側を有するペルチェモジュール1と、該ペルチェモジュール1の冷却側に密着する冷却側伝熱板部2と、該ペルチェモジュール1の放熱側に密着する放熱側伝熱板部3と、冷却側伝熱板部2に立設される放電極4とを具備し、ペルチェモジュール1により冷却側伝熱板部2を介して放電極4を冷却して該放電極4上に空気中の水分を基に水を生成させるとともに放電極4に高電圧を印加させることで、放電極4上に保持される水を霧化させて帯電微粒子水を発生させる静電霧化装置において、低熱伝導率の剛体であり且つペルチェモジュール1との間に空気層Lを介した状態で冷却側伝熱板部2と放熱側伝熱板部3とに接合されてペルチェモジュール1を密閉する密閉枠体14と、冷却側伝熱板部2と放熱側伝熱板部3の少なくとも一方に介在する高熱伝導性緩衝材12とを具備したものとする。
上記構成の静電霧化装置とすることで、ペルチェモジュール1への湿気の侵入が防止されるとともに、冷却側伝熱板部2と放熱側伝熱板部3との間にはペルチェモジュール1と低熱伝導率の密閉枠体14とが介在するだけの構成になるので、冷却側伝熱板部2と放熱側伝熱板部3との間の熱リークによって冷却効率が低下することが抑制されるものである。しかも、剛体である密閉枠体14とペルチェモジュール1との間に介在することとなる冷却側伝熱板部2及び放熱側伝熱板部3の少なくとも一方には高熱伝導性緩衝材12を設けてあるので、ペルチェモジュール1側と密閉枠体14側の熱膨張率の相違によってペルチェモジュール1のペルチェ素子7接合部にかかる力学的負荷は緩和され、熱変化に対する耐久性が向上するものである。
また、上記構成の静電霧化装置にあっては、上記冷却側伝熱板部2が、高熱伝導性緩衝材12を挟む一対の伝熱板8,10を有するものであり、且つ上記一対の伝熱板8,10のうち上記密閉枠体14と接合される側の伝熱板10の平板面の寸法を、他方の伝熱板8の平板面の寸法よりも大きく形成することも好適である。このようにすることで、密閉枠体14と冷却側伝熱板部2との接触面積を大きく確保して密閉性を高めるとともに、高熱伝導性緩衝材12を挟んでペルチェモジュール1側にある伝熱板8が剛体である収納枠体14と接触することを防止して、高熱伝導性緩衝材12の緩衝作用を確保することができる。
また、上記構成の静電霧化装置にあっては、上記冷却側伝熱板部2が、高熱伝導性緩衝材12を挟む一対の伝熱板8,10を有するものであり、且つ上記一対の伝熱板8,10の対向面の少なくとも一方には、高熱伝導性緩衝材12の流出防止用の突起部21を形成してあることも好適である。このようにすることで、組立時の過加圧により高熱伝導性緩衝材12が流出して緩衝作用が確保できなくなるといった事態を防止することができる。
また、上記冷却側伝熱板部2が、高熱伝導性緩衝材12を介してペルチェモジュール1の冷却側と密着するものであることも好適である。このようにすることで冷却側伝熱板部2の部材を省略することができる。したがってコストを削減することができ、また冷却側伝熱板部2全体の熱容量の低減により冷却効率が向上するものである。
また、上記放熱側伝熱板部3が放熱フィン13から成り、高熱伝導性緩衝材12を介して該放熱フィン13がペルチェモジュール1の放熱側と密着するものであることも好適である。このようにすることで放熱側伝熱板部3の部材を省略することができる。したがってコストを削減することができ、また放熱側伝熱板部3全体の熱抵抗の低減により冷却効率が向上するものである。
なお、以上述べた各構成は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜組合せ可能である。
本発明は、ペルチェモジュールにより冷却側伝熱板部を介して放電極を冷却し、該放電極上に空気中の水分を基に水を生成させる構成の静電霧化装置において、ペルチェモジュールへの湿気の侵入を防止するとともに、ペルチェモジュールに密着する放熱側伝熱板部と冷却側伝熱板部との間の熱リークを小さくして放電極の冷却効率を向上させ、且つペルチェモジュールの熱変化に対する耐久性を向上させるという効果を奏するものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図1には、本発明の実施形態における第1例の静電霧化装置を示している。本例の静電霧化装置は、冷却側と放熱側を有するペルチェモジュール1を用いたもので、該ペルチェモジュール1の冷却側に密着する後述の冷却側伝熱板部2に放電極4を立設してこれを冷却自在としている。
具体的には、絶縁性であり且つ熱伝導率の高い材料から成りその片面側に電気回路6を形成してある一対の平板状の基板5を、互いの電気回路6側が向い合うように対向させ、複数対(本例では12対)列設してあるペルチェ素子7を両基板5間で挟持するとともに、隣接するペルチェ素子7同士が両側の電気回路6で電気的に接続されるように半田付けし、ペルチェ入力リード23を介して為されるペルチェ素子7への通電によって一方の基板5(以下、これを「冷却側伝熱回路基板8」という)から他方の基板5(以下、これを「放熱側伝熱回路基板9」という)に向けて熱が移動するように設けてある。
そして、上記の冷却側伝熱回路基板8の電気回路6が形成してある側と反対側の平板面には、高熱伝導性緩衝材12を挟んで冷却側伝熱基板10を密着させており、上記冷却側伝熱基板10の高熱伝導性緩衝材12が密着する側と反対側の平板面中央に、放電極4を立設させてある。
また、上記の放熱側伝熱回路基板9の電気回路6が形成してある側と反対側の平板面には、高熱伝導性緩衝材12を挟んで放熱側伝熱基板11を密着させており、この放熱側伝熱基板11の高熱伝導性緩衝材12が密着する側と反対側の平板面には、高熱伝導性の放熱フィン13を密着させてある。なお、上記した冷却、放熱側伝熱回路基板8,9、及び冷却側、放熱側伝熱基板10,11はいずれもアルミナ製の高熱伝導性基板であり、放熱フィン13はアルミニウム合金製の部材である。
即ち本例の静電霧化装置にあっては、複数対のペルチェ素子7とこれらを電気的に接続させる電気回路6とでペルチェモジュール1を形成し、該ペルチェモジュール1の冷却側に密着する冷却側伝熱回路基板8と冷却側伝熱基板10とで冷却側伝熱板部2を形成し、更に、該ペルチェモジュール1の放熱側に密着する放熱側伝熱回路基板9と放熱側伝熱基板11と放熱フィン13とで放熱側伝熱板部3を形成する構造になっている。そして、上記冷却側伝熱板部2を成す部材8,10中、及び上記放熱側伝熱板部3を成す部材9,11,13中に共に高熱伝導性緩衝材12を介在させた構造である。
そして、上記ペルチェモジュール1を密閉するために備えてある密閉枠体14は、平板状の底壁14aの周縁から側周壁14bを延設して成る容器状の剛体部材であり、底壁14aの中央部分には放電極4を挿通させるための貫通孔15を有している。この密閉枠体14は、低熱伝導率であり且つ絶縁性、高遮水性の材料を用いて成形される。
そして、上記の底壁14a中央に貫通孔15を有する容器状の密閉枠体14内に冷却側伝熱板部2やペルチェモジュール1を収容するとともに底壁14aの貫通孔15に放電極4を挿通してこれを密閉枠体14外に突出させ、側周壁14bの先端開口縁から外方に延設されるフランジ部14cを放熱側伝熱基板11及び放熱フィン13の周縁部と突き合せる。この状態で、冷却側においては密閉枠体14の底壁14aと冷却側伝熱基板10の周縁部とを接着剤16を介して接合させる。また放熱側においては、密閉枠体14のフランジ部14cの内周側半部と放熱側伝熱基板11とを接着剤16を介して固着させるとともに、上記フランジ部14cの内周側半部から段差を介して延設される外周側半部と放熱フィン13とをねじ具17を介して固着させる。上記接着剤16としては、低熱伝導率であり且つ絶縁性、高遮水性のものを用いる。
これにより、密閉枠体14と放熱側伝熱基板11とで囲まれる密閉空間内に、冷却側伝熱板部2とペルチェモジュール1と放熱側伝熱板部3の一部(具体的に列挙すれば、冷却側伝熱基板10、冷却側の高熱伝導性緩衝材12、冷却側伝熱回路基板8、冷却側の電気回路6、ペルチェ素子7、放熱側の電気回路6、放熱側伝熱回路基板9、放熱側の高熱伝導性緩衝材12)を収容することができる。なお、上記密閉空間内には樹脂等を封入せず、密閉枠体14の側周壁14bとペルチェモジュール1との間に空気層Lが介在するように設ける。
更に図示のように、密閉枠体14から一体に延設される支持体20の先端には、放電極4の先端から所定距離を隔てて位置するように対向電極18を支持させている。上記対向電極18は、電気伝導率の高い材料を用いて平面視リング状に形成したものである。また上記放電極4は、電気伝導率及び熱伝導率の高い材料を用いて細長い円柱形状に形成したものであり、対向電極18と放電極4とは高電圧リード19等を介して高圧印加部(図示せず)に電気的に接続させてある。なお、上記密閉枠体14と支持体20は別体であってもよい。
上記構成から成る本例の静電霧化装置は、ペルチェモジュール1を放電極4に水を供給する為の手段として用いたものであって、ペルチェモジュール1内のペルチェ素子7への通電により冷却側伝熱板部2を介して放電極4自体を冷却し、放電極4の表面上に空気中の水分を基にして水を生成させる構造である。そして、高圧印加部によって放電極4側がマイナス電極となって電荷が集中するように放電極4と対向電極18との間に高電圧を印加させることで、放電極4上に直接生成されて保持される水を先端部分に引き寄せるとともに該先端部分で静電霧化現象により霧化させ、ナノメータサイズを含む粒径で高い電荷を持つ帯電微粒子水を発生させることができる。この帯電微粒子水は、リング状を成す対向電極18の中央穴(図示せず)を通過して静電霧化装置の外部へと放出されるものである。
ここでの静電霧化現象とは、放電極4と対向電極18との間に印加した電圧により放電極4に保持される水が帯電し、この帯電した水にクーロン力が働くことで該水の液面が局所的に円錐形状(テイラーコーン)を成すように盛り上がり、円錐形状となった水の先端に電荷が集中して高密度となった電荷の反発力で弾けるようにして水が分裂、飛散(レイリー分裂)して静電霧化を行う現象であると考えられる。
つまり本例の静電霧化装置においては、使用者自身が水を補給する手間が不要であるとともに、生成される水は不純物を含まない水であり且つ放電極4上に直接生成されるものであるから、水中に含有される不純物の成分が詰まるといった恐れがない。
加えて、上記密閉枠体14によりペルチェモジュール1を密閉させてあるので、ペルチェモジュール1に湿気が侵入することが防止されるものである。
そして本例の静電霧化装置にあっては、このようなペルチェモジュール1の密閉を、上記密閉枠体14をペルチェモジュール1との間に空気層Lを介した状態で冷却側伝熱板部2及び放熱側伝熱板部3と接合させることで実現していることから、冷却側伝熱板部2と放熱側冷却板部3との間に介在する部材量が小さくなっている。しかも上記密閉枠体14は熱伝導率が低いものであるから、冷却側伝熱板部2と放熱側冷却板部3との間のトータルでの熱リーク量は非常に抑制されたものとなる。したがって本例の静電霧化装置にあっては、ペルチェモジュール1を用いた放電極4の冷却効率の低下が防止されるものである。
加えて、ペルチェモジュール1側と密閉枠体14側とで熱膨張率が相違するものの、ここで生じる力学的負荷は冷却側伝熱板部2内及び放熱側冷却板部3内に介在させてある柔軟な高熱伝導性緩衝材12によって吸収されるので、温度変化に伴ってペルチェモジュール1のペルチェ素子7接合部にかかる力学的負荷は軽減され、耐久性の低下が防止されるものである。
なお本例にあっては、高熱伝導性緩衝材12として熱伝導性シリコングリースを用い、密閉枠体14としてLCP樹脂製の部材を用い、接着剤16としてエポキシ系接着剤を用いているが、他の材質のものであっても構わない。
ここでの高熱伝導性緩衝材12は、熱伝導率が0.7W/mK以上のものとする。また、低熱伝導率である密閉枠体14は、熱伝導率が0.6W/mK以下のものとする。
次に、本発明の実施形態における第2例の静電霧化装置について図2に基づいて説明するが、第1例と同様に構成については同一符号を付すとともに詳しい説明を省略する。図示の如く本例の静電霧化装置は、第1例の構成から冷却側伝熱板部2においては冷却側伝熱基板10と高熱伝導性緩衝材12を省略し、放熱側伝熱板部3においては放熱側伝熱基板11を省略したものである。
即ち、放電極4は冷却側伝熱回路基板8の電気回路6を設けてある側とは反対側の平板面中央に立設させ、該平板面の放電極4を囲む周縁部にて接着剤16を介して密閉枠体14と接合させている。また放熱フィン13は、放熱側伝熱回路基板9の電気回路6を設けてある側とは反対側の平板面に、高熱伝導性緩衝材12を介して密着させてある。そして上記密閉枠体14と放熱側伝熱板部3との接合は、密閉枠体14のフランジ部14cを接着剤16及びねじ具17を介して放熱フィン13と固着させることで行っている。
上記の如く本例にあっては高熱伝導性緩衝材12が放熱側伝熱板部3側にのみ介在する構成であるが、この構成にあっても温度変化に伴ってペルチェモジュール1のペルチェ素子7接合部にかかる力学的負荷は軽減されて耐久性の低下が防止されるものである。しかも、第1例の構成と比較して部材が省略されているのでコストが削減される。更に、冷却側伝熱板部2の部材が省略されることで冷却側伝熱板部2全体の熱容量が減少し、また放電極4までの熱抵抗が減少するので、冷却効率が向上するものである。また放熱側伝熱板部3の部材が省略されることによっても、放熱フィン13までの熱抵抗が減少して冷却効率は向上するものである。
なお本例にあっては第1例とは異なり、高熱伝導性緩衝材12として熱伝導性ゲルペーストを用いているが、材料としてはこれに限定されない。
次に、本発明の実施形態における第3例の静電霧化装置について図3に基づいて説明するが、第1例と同様に構成については同一符号を付すとともに詳しい説明を省略する。図示の如く本例の静電霧化装置は、第1例の構成から放熱側伝熱板部3の放熱側伝熱基板11と高熱伝導性緩衝材12を省略したものである。
即ち、本例の放熱フィン13は、放熱側伝熱回路基板9の電気回路6を設けてある側とは反対側の平板面に密着させてある。そして密閉枠体14と放熱側伝熱板部3との接合は、フランジ部14cの内周側半部と放熱側伝熱回路基板9とを接着剤16を介して固着させるとともに、上記フランジ部14cの外周側半部と放熱フィン13とをねじ具17を介して固着させることで行っている。
上記の如く本例にあっては高熱伝導性緩衝材12が冷却側伝熱板部2側にのみ介在する構成であるが、この構成にあっても温度変化に伴ってペルチェモジュール1のペルチェ素子7接合部にかかる力学的負荷は軽減されて耐久性の低下が防止されるものである。しかも、第1例の構成と比較して放熱側伝熱板部3の部材が省略されているので、コストが削減されるとともに、放熱フィン13までの熱抵抗が減少して冷却効率が向上するものである。
なお本例にあっては第1例と異なり、冷却側伝熱基板10として窒化アルミニウム製の高熱伝導性基板を用いているが、材料としてはこれに限定されない。
次に、本発明の実施形態における第4例の静電霧化装置について図4に基づいて説明するが、既述した第3例と同様に構成については同一符号を付すとともに詳しい説明を省略する。図示の如く本例の静電霧化装置は第3例の構成に加えて、冷却側伝熱板部2の冷却側伝熱基板10の平板面の寸法を、冷却側伝熱回路基板8の平板面の寸法よりも各辺2mmずつ大きく形成した構成である。
つまり本例にあっては、冷却側伝熱板部2において高熱伝導性緩衝材12を挟む一対の伝熱板(即ち冷却側伝熱基板10と冷却側伝熱回路基板8)のうちで密閉枠体14と接合される側の伝熱板(即ち冷却側伝熱基板10)の寸法が大きいことで、密閉枠体14との接着面積が増大されて密閉の信頼性が向上するものである。加えて、冷却側伝熱回路基板8が密閉枠体14と接触することが防止されるので、高熱伝導性緩衝材12による力学的負荷の軽減作用が確保されるものである。
次に、本発明の実施形態における第5例の静電霧化装置について図5に基づいて説明するが、既述した第3例と同様に構成については同一符号を付すとともに詳しい説明を省略する。図示の如く本例の静電霧化装置は第3例の構成に加えて、冷却側伝熱板部2において高熱伝導性緩衝材12を挟む一対の伝熱板(即ち冷却側伝熱基板10と冷却側伝熱回路基板8)の対向面の少なくとも一方(図示例では冷却側伝熱基板10の対向面)に、高熱伝導性緩衝材12の流出を防止するための突起部21を形成した構成である。
上記突起部21は高熱伝導性緩衝材12を囲む位置に突設されており、突起部21先端が冷却側伝熱回路基板8の対向面に当ることで、組立時の過加圧によって高熱伝導性緩衝材12が流出して緩衝作用が望めなくなるといった事態が防止されるものである。
次に、本発明の実施形態における第6例の静電霧化装置について図6に基づいて説明するが、第1例と同様に構成については同一符号を付すとともに詳しい説明を省略する。図示の如く本例の静電霧化装置は、第1例の構成から放熱側伝熱板部3の放熱側伝熱基板11を省略したものである。
即ち、本例の放熱フィン13は、放熱側伝熱回路基板9の電気回路6を設けてある側とは反対側の平板面に、高熱伝導性緩衝材12を介して密着させてある。そして上記密閉枠体14と放熱側伝熱板部3との接合は、密閉枠体14のフランジ部14cを接着剤16及びねじ具17を介して放熱フィン13と固着させることで行っている。
上記の如く本例にあっては第1例の構成と比較して放熱側伝熱板部3の部材が省略されているので、コストが削減されるとともに、放熱フィン13までの熱抵抗が減少して冷却効率が向上するものである。
なお本例にあっては第1例と異なり、冷却側伝熱回路基板8及び放熱側伝熱回路基板9として銅張ポリイミド基板を用い、高熱伝導性緩衝材12として熱伝導性ゲルシートを用いているが、材料としてはこれに限定されない。
ここで、図10には本例の静電霧化装置の密閉枠体14内にエポキシ系封止材30を注入し、密閉枠体14内の冷却側伝熱板部2、ペルチェモジュール1、放熱側伝熱板部3を封止させた場合の例を比較用に示している。このようにエポキシ系封止材30を注入した場合、ペルチェモジュール1の密閉性向上には寄与するものの、冷却側伝熱板部2と放熱側伝熱板部3との間に介在する部材量が大きくなって熱リークが大きくなってしまい、冷却効率の低下を招くことになる。したがって、図10のようにエポキシ系封止材30を注入するのではなく密閉枠体14とペルチェモジュール1との間に空気層Lを確保しておくことが好適である。
次に、本発明の実施形態における第7例の静電霧化装置について図7に基づいて説明するが、第6例と同様に構成については同一符号を付すとともに詳しい説明を省略する。図示の如く本例の静電霧化装置は、既述した第6例の構成から更に冷却側伝熱回路基板8と放熱側伝熱回路基板9とを省略したものである。
即ち、本例にあってはペルチェモジュール1の電気回路6を基板上に形成するのではなく、ペルチェ素子7間に銅回路片22を接合させることで電気回路6を形成した所謂両側スケルトン構造となっている。そして該ペルチェモジュール1の冷却側が高熱伝導性緩衝材12を介して冷却側伝熱基板10と密着し、該ペルチェモジュール1の放熱側が高熱伝導性緩衝材12を介して放熱フィン13と密着する構成である。
上記の如く本例にあっては、第6例の構成と比較して更に冷却側伝熱板部2及び放熱側伝熱板部3の部材が省略されているので、更にコストが削減されるとともに冷却効率が向上するものである。
なお本例にあっては第6例とは異なり、高熱伝導性緩衝材12として熱伝導性ゴムシートを用いているが、材料としてはこれに限定されない。
次に、本発明の実施形態における第8例の静電霧化装置について図8に基づいて説明するが、既述した第2例と同様に構成については同一符号を付すとともに詳しい説明を省略する。図示の如く本例の静電霧化装置は、既述した第2例の構成から更に放熱側伝熱板部3の放熱側伝熱回路基板9を省略したものである。
即ち、本例にあってはペルチェモジュール1の放熱側の電気回路6を基板上に形成するのではなく、ペルチェ素子7間に銅回路片22を接合させることで放熱側の電気回路6を形成した所謂片側スケルトン構造となっている。上記ペルチェモジュール1の放熱側は高熱伝導性緩衝材12を介して放熱フィン13と密着させてある。
上記の如く本例にあっては、第2例の構成と比較して更に放熱側伝熱板部3の部材が省略されているので、更にコストが削減されるとともに冷却効率が向上するものである。
なお本例にあっては第2例とは異なり、高熱伝導性緩衝材12として熱伝導性ゴムシートを用いているが、材料としてはこれに限定されない。
次に、本発明の実施形態における第9例の静電霧化装置について図9に基づいて説明するが、既述した第3例と同様に構成については同一符号を付すとともに詳しい説明を省略する。図示の如く本例の静電霧化装置は、既述した第3例の構成から更に冷却側伝熱板部2の冷却側伝熱回路基板8を省略したものである。
即ち、本例にあってはペルチェモジュール1の冷却側の電気回路6を基板上に形成するのではなく、ペルチェ素子7間に銅回路片22を接合させることで冷却側の電気回路6を形成した所謂片側スケルトン構造となっている。上記ペルチェモジュール1の冷却側は高熱伝導性緩衝材12を介して冷却側伝熱基板10と密着させてある。
上記の如く本例にあっては、第3例の構成と比較して更に冷却側伝熱板部2の部材が省略されているので、更にコストが削減されるとともに冷却効率が向上するものである。
なお本例にあっては第3例とは異なり、高熱伝導性緩衝材12として熱伝導性ゴムシートを用いているが、材料としてはこれに限定されない。
以上、各例の静電霧化装置について説明したが、上記各例の構成を適宜組合せた静電霧化装置としてもよいことは勿論である。
本発明の実施形態における第1例の静電霧化装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態における第2例の静電霧化装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態における第3例の静電霧化装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態における第4例の静電霧化装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態における第5例の静電霧化装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態における第6例の静電霧化装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態における第7例の静電霧化装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態における第8例の静電霧化装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態における第9例の静電霧化装置を示す概略断面図である。 本発明の比較例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 ペルチェモジュール
2 冷却側伝熱板部
3 放熱側伝熱板部
4 放電極
8 冷却側伝熱回路基板
10 冷却側伝熱基板
12 高熱伝導性緩衝材
13 放熱フィン
14 密閉枠体
21 突起部
L 空気層

Claims (5)

  1. 冷却側及び放熱側を有するペルチェモジュールと、該ペルチェモジュールの冷却側に密着する冷却側伝熱板部と、該ペルチェモジュールの放熱側に密着する放熱側伝熱板部と、冷却側伝熱板部に立設される放電極とを具備し、ペルチェモジュールにより冷却側伝熱板部を介して放電極を冷却して該放電極上に空気中の水分を基に水を生成させるとともに放電極に高電圧を印加させることで、放電極上に保持される水を霧化させて帯電微粒子水を発生させる静電霧化装置において、低熱伝導率の剛体であり且つペルチェモジュールとの間に空気層を介した状態で冷却側伝熱板部と放熱側伝熱板部とに接合されてペルチェモジュールを密閉する密閉枠体と、冷却側伝熱板部と放熱側伝熱板部の少なくとも一方に介在する高熱伝導性緩衝材とを具備することを特徴とする静電霧化装置。
  2. 上記冷却側伝熱板部が、高熱伝導性緩衝材を挟む一対の伝熱板を有するものであり、且つ上記一対の伝熱板のうち上記密閉枠体と接合される側の伝熱板の平板面の寸法を、他方の伝熱板の平板面の寸法よりも大きく形成することを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
  3. 上記冷却側伝熱板部が、高熱伝導性緩衝材を挟む一対の伝熱板を有するものであり、且つ上記一対の伝熱板の対向面の少なくとも一方には、高熱伝導性緩衝材の流出防止用の突起部を形成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電霧化装置。
  4. 上記冷却側伝熱板部が、高熱伝導性緩衝材を介してペルチェモジュールの冷却側と密着するものであることを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
  5. 上記放熱側伝熱板部が放熱フィンから成り、高熱伝導性緩衝材を介して該放熱フィンがペルチェモジュールの放熱側と密着するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
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