JP2005123317A - 電子部品の冷却,放熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放熱の効率化。
【解決手段】 装置は、集熱部12と、放熱部14と、連結部16とを備えている。集熱部12と放熱部14および連結部16は、2枚の可撓性部材から形成されている。集熱部12と放熱部14とには、蛇腹状に屈曲した集熱冷媒通路28と、放熱冷媒通路30が形成されている。連結部16に形成された冷媒流路18は、集熱冷媒通路28と放熱冷媒通路30とを連通接続している。放熱部14において、上側の可撓性部材の合成樹脂シートを除去し、除去により露出した金属箔の面に放熱塗膜38を形成している。放熱塗膜38には、珪酸ナトリウム及び/又は珪酸カリウムが含有されている。放熱塗膜38は、珪酸ナトリウム及び/又は珪酸カリウムを含有する水溶液の形態にして、金属箔24の表面に所定厚みになるようにコーティングする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電子部品の冷却,放熱装置に関し、特に、この種の装置の放熱効率を改善する技術に関するものである。
配線板に搭載されている電子部品のうち、例えば、発熱量が大きい電源用パワートランジスタや、CPU,MPUなどの大規模集積回路では、金属製の放熱板を装着して、発生する熱を外部に放熱するようにしている。
ところが、このような放熱手段では、放熱板が大型になり、放熱効率も予期した程上がらないという問題があって、このような問題を解決する手段として、特許文献1には、実装基板搭載されたCPUに被せる構造の熱シートが提案されている。
この特許文献1に提案されている熱シートは、重ね合わせて一体的に固着される2枚のシート状導体箔から構成され、導体箔の対向する面に線状の溝を形成し、この溝により細長い中空の流体路を設けることが基本構成となっている。
中空流体路には、例えば、マイクロポンプを介装して、冷却媒体を流通させて、熱シートが被着されているCPUなどの発熱体から熱を吸収して、外部に放出する。
このような熱シートによれば、重ね合わせて一体的に固着される2枚のシート状導体箔から構成されているので、大型化が回避され、発熱体からの熱吸収も効率的に行えるが、特に、吸収した熱の放熱に、以下に説明する技術的な課題があった。
特許第3403138号公報
すなわち、特許文献1に開示されている熱シートでは、放熱に関しては、蛇腹状に蛇行させた流体路の上部に、ペルチェ素子を設置して放熱させることが開示されているが、このような放熱手段では、効率的な放熱が行えず、放熱部が大型化するという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、効率的な放熱が可能で、しかも、放熱部の小型化を達成することができる電子部品の冷却,放熱装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、冷却ないしは放熱対象となる電子部品に接触するように設置され、集熱冷媒通路を有する集熱部と、放熱冷媒通路を有し、前記集熱部で吸収した熱を外部に放出する放熱部と、前記集熱冷媒通路と前記放熱冷媒通路とを冷媒流路を介して連通接続する連結部とを備え、冷却媒体を前記集熱冷媒通路,冷媒流路,放熱冷媒通路に循環させる冷却,放熱装置であって、前記放熱部は、柔軟な合成樹脂シートに金属箔を固着した可撓性部材から構成され、前記金属箔の露出面に、直接、または、筐体などの金属部材を介在させて、珪酸ナトリウムおよびまたは珪酸カリウムを含有する放熱塗膜を形成した。
このように構成した電子部品の冷却,放熱装置によれば、放熱部は、柔軟な合成樹脂シートに金属箔を接着した可撓性部材から構成され、金属箔の露出表面に、珪酸ナトリウムおよびまたは珪酸カリウムを含有する放熱塗膜を形成しており、この放熱塗膜は、優れた放熱性を示し、遠赤外線の放射量を増加させて、放熱部の熱を効率よく放射させる。
このような放熱塗膜は、例えば、10ないし200μm程度なので、これを可撓性部材に金属箔の露出面に形成したとしても、放熱部の全体の厚みが大きくなることはない。
前記放熱塗膜は、前記珪酸ナトリウムおよびまたは珪酸カリウムと、酸化珪素および酸化アルミニウムからなる金属酸化物とを含有することを特徴とする請求項1記載の電子部品の冷却,放熱装置。
前記放熱塗膜は、前記珪酸ナトリウムおよびまたは珪酸カリウムと、前記金属酸化物と、金属錫とを含有することができる。
前記放熱塗膜は、前記珪酸ナトリウムおよびまたは珪酸カリウムと、前記金属酸化物と、前記金属錫と、金属窒化物とを含有することができる。
前記集熱部と放熱部および連結部は、2枚の前記可撓性部材の前記金属箔面を対向するように固着した1枚の貼り合せシート上に形成することができる。
少なくとも前記放熱冷媒通路部は、蛇腹状に屈曲する形状に形成され、前記冷媒流路と前記集熱,放熱冷媒通路とは、前記貼り合せシートの前記金属箔の一部を切欠した凹状溝で構成することができる。
前記電子部品は、CPUに好適に適用することができる。
前記集熱部は、前記貼り合せシートの一方の前記合成樹脂シートを除去して前記金属箔を露出させ、露出した前記金属箔が前記CPUの上,下面のいずれか一方、または、双方に接触ないしは密着するように配置することができる。
前記集熱部には、前記貼り合せシートを上下貫通するスルホール孔を設け、前記スルホール孔の上端を前記CPUの下面に臨ませるとともに、前記CPUが搭載された配線基板に形成され、前記CPUの下面が当接する銅箔パターンと、前記貼り合せシート内の金属箔とを前記スルホール孔で接続することができる。
前記集熱部は、前記貼り合せシートを複数枚積層配置し、各貼り合せシート内に設けられた前記集熱冷媒通路をスルホール孔で相互に連通接続することができる。
前記集熱部は、前記集熱冷媒通路を前記CPUのピン端子間に設けることができる。
前記放熱部には、前記放熱冷媒通路を介して放出される熱を吸収して電力に変換する熱電変換素子を設けることができる。
本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置によれば、放熱部の金属箔の露出表面に、珪酸ナトリウムおよびまたは珪酸カリウムを含有する放熱塗膜を形成することで、放熱部の大型化を回避しつつ、効率的に放熱を行うことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図4は、本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第1実施例を示している。これらの図に示した実施例は、電子部品として、CPU10の冷却,放熱用に本発明を適用した場合を例示しており、本実施例の冷却,放熱装置は、集熱部12と、放熱部14と、連結部16とを備えている。
集熱部12は、冷却ないしは放熱対象であるCPU10の下面側に、接触ないしは密着するように配置され、CPU10から発せられる熱を吸収する機能を有している。放熱部14は、集熱部12から連結部16が設けられた長さだけ離間した位置にあって、集熱部12で吸収した熱を外部に放出する機能を有している。また、連結部16は、集熱部12と放熱部14とを冷媒通路18を介して、連通接続する機能を有している。
本実施例の場合、集熱部12と放熱部14および連結部16は、2枚の可撓性部材20から形成されており、可撓性部材20は、合成樹脂製の柔軟なシート22上に金属箔24を接着したものであって、例えば、ポリイミド樹脂製のシートに、所定厚みの銅箔を固着したフレキシブルプリント配線板を好適に用いることができる。なお、金属箔24は、銅箔に限る必要はなく、例えば、アルミ箔なでであってもよく、シート22もポリイミド樹脂製のものに限る必要はない。
2枚の可撓性部材20は、金属箔24同士が対向するようにして固着されて、図1に平面形状を示すような所定形状の貼り合せシート26とされる。図1に示した例では、左端の小径正方形部分が集熱部12であって、右端の大径正方形部分が放熱部14であり、これらの間を連結する細長い長方形部分が連結部16となっている。
集熱部12と放熱部14とには、蛇腹状に屈曲した集熱冷媒通路28と、放熱冷媒通路30が形成されている。なお、本実施例では、集熱冷媒通路28と放熱冷媒通路30とをそれぞれ蛇腹状に屈曲した形状に形成したが、特に、集熱冷媒通路28は、この形状に限る必要はなく、例えば、正方形状に周回するような形状であっても良い。
連結部16に形成された冷媒流路18は、本実施例の場合、所定の間隔を隔てて平行に設けられた流入路18aと、流出路18bとを備え、これらの流入および流出路18a,18bを介して、集熱冷媒通路28と放熱冷媒通路30とが連通されている。
貼り合せシート26の金属箔24には、対向する部分に凹状溝32が形成され、この凹状溝32が、図2〜図4に示すように、冷媒流路18,集熱冷媒通路28,放熱冷媒通路30となっている。
本実施例の場合、凹状溝32は、貼り合せシート26を構成する各可撓性部材20の金属箔24に設けられていて、一対を固着すると、上下で凹状溝32同士が連通するようになり、これにより外周の全域が金属箔24で囲まれた冷媒流路18,集熱冷媒通路28,放熱冷媒通路30が形成されている。
冷媒流路18,集熱冷媒通路28,放熱冷媒通路30には、冷却媒体Aが循環させられ、この循環のために、冷媒流路18の流入路18aに、外部からの電力供給により駆動されるマイクロポンプ33が介装されている。
マイクロポンプ33は、例えば、静電型,圧電素子型,電磁型のものから選択れ、直径が数mmで、長さが数十mm程度のものが好適に使用され、冷媒流路18と直接接続して、貼り合せシート26上に直接組み付けるか、あるいは、外付けしてチューブで冷媒流路18と接続することもできる。
冷却媒体Aは、例えば、水,フロン,アルコール,不凍液などから選択される。また、本実施例の場合、連結部16に形成された冷媒流路18と、集熱冷媒通路28の断面積S1は、冷却流路18の流入路18aの断面積S2よりも、例えば、10倍程度大きくなるように形成されている。
このような関係に集熱冷媒通路28と冷媒流路18とを設定すると、冷却媒体Aが、集熱冷媒通路28内に流入する際に、断熱膨張を起して、圧力が低下するので、冷却媒体Aの気化温度が低くなり、潜熱を有効に利用することができる。なお、集熱冷媒通路28の断面積S1と流入路18aの断面積S2との関係は、同じ断面積であっても勿論良い。
また、凹状溝32の断面形状は、図2〜4に示した矩形断面に限る必要はなく、例えば、円形断面や、菱形断面であってもよく、このような凹状溝32は、例えば、エッチングによる化学的な食刻、レーザ光線の照射や、機械的な切削加工により形成することができる。
一方、本実施例の場合、CPU10は、いわゆるフラットパッケージ形式のものであって、CPU10の側面には、図2に示すように、接続用のピン端子35が列状に突設され、所定の電子回路パターンが形成された配線基板34に搭載されている。
配線基板34には、CPU10を収容する凹部36が形成され、凹部36に収容されたCPU10のピン端子35は、ハンダ接合などにより配線基板34の所定位置に電気的に接続されている。
このような構成のCPU10に接触ないしは密着される集熱部12は、図2に詳細構造を示すように、上側の可撓性部材20の合成樹脂シート(ポリイミドシート)22をCPU10の設置面積よりも若干大きく除去し、除去により露出した金属箔24が直接CPU10の外表面に接触ないしは密着するようになっている。この場合、金属箔24は、熱伝導性の良好な接着剤を介装して、両者間の熱伝導を良好にすることも可能である。
連結部16の詳細を図3に示しており、本実施例の場合には、貼り合せシート26の金属箔24に、冷媒流路18の流入路18aと流出路18bとが所定の間隔を隔てて設けられている。
図4は、放熱部14の詳細構造を示しており、本実施例の場合には、上側の可撓性部材20の合成樹脂シート(ポリイミドシート)22を、例えば、エッチングにより全面的に除去し、除去により露出した金属箔24の面に放熱塗膜38を形成している。
放熱塗膜38には、珪酸ナトリウム及び/又は珪酸カリウムが含有されている。珪酸ナトリウム及び珪酸カリウムは、それぞれ水溶液の形態で入手できる。珪酸ナトリウムの水溶液は水ガラスとして知られる。
珪酸ナトリウム、珪酸カリウムの水溶液を更に、水で希釈して使用することができる。この珪酸ナトリウム及び/又は珪酸カリウムを含有する水溶液の形態にして、金属箔24の表面にコーティングし、大気中で風乾する。
風乾後には、金属箔24の表面に所定厚みの放熱塗膜38が形成される。この場合、放熱塗膜38の膜厚は、10〜200μm程度であり、20〜100μmが好ましい。
本実施例の場合、可撓性部材20にポリイミドをベースとしたフレキシブルプリント配線板を採用すると、ポリイミド樹脂を除去すると、これに接着されていた銅箔が露出するが、この銅箔には、樹脂との密着性を改善するために、凹凸状の粗面化加工が施されているので、この粗面化加工により放熱塗膜38が銅箔に良好に密着するのでより好ましい。
珪酸ナトリウム及び/又は珪酸カリウムを含有する水溶液に、更に、酸化珪素や酸化アルミニウムの微粒子を添加することができる。この場合は、コーティング液は懸濁液となる。この懸濁液を同様にして金属箔24にコーティングした放熱塗膜38は、顕著な放熱効果を示す。
更に、放熱塗膜38には、酸化錫の微粉末を添加することができる。酸化錫を添加したコーティング材は、更に優れた放熱性を示す。コーティングは、吹き付け、刷毛等による塗布又はスクリーン印刷等の方法で行うことができる。
放熱塗膜38は、珪酸ナトリウム、珪酸カリウムを含有するものであり、珪酸ナトリウム単独、珪酸カリウム単独でも使用しうるが、珪酸ナトリウム、珪酸カリウムの両者を混合使用するのが好ましい。
混合使用する際には、珪酸ナトリウムと珪酸カリウムの割合は重量比で、珪酸カリウム1に対して珪酸ナトリウム0.5〜7(固形分ベース)が好ましい。珪酸アルカリの放熱塗膜38中の含有量は、3〜30重量%が好ましい。
また、金属酸化物の量的割合は、放熱塗膜38の固形分中12〜92重量%が好ましい。酸化錫の放熱塗膜38中の固形分に対する割合は、6〜45重量%が好ましい。
本発明者らは、以下に説明する実験により、放熱塗膜38の放熱効果の有効性を確認した。
実験例1
まず、放熱塗膜38の形成材料として、珪酸ナトリウムの54.5重量%水溶液14重量部、珪酸カリウムの30.0重量%水溶液14重量部を混合し、水20重量部を更に添加して希釈した。
この液を半導体装置に取り付けるべき板状の放熱板にコーティングし、大気中で風乾した。放熱塗膜厚は40μmであった。この放熱板を半導体装置に取り付け、半導体装置の稼働時における温度を測定した。温度は、放熱板上の6点で測定し、その平均値をとったところ58.5℃であった。
同様の条件で、放熱塗膜38を形成しない場合の、放熱板の温度を比較のため同様に測定したところ、62.4℃であった。この際、半導体装置の構成、使用状況は同じに設定した。この結果から、明らかなように、放熱塗膜38を形成した放熱板は、放熱塗膜38を形成しない場合に比較して、放熱効果が認められた。この実験例では、珪酸ナトリウム及び珪酸カリウムの両者を使用したが、珪酸ナトリウム単独又は珪酸カリウム単独でも、ほぼ同様の効果を得た。
実験例2
次に、放熱塗膜38の形成材料として、珪酸ナトリウムの54.5重量%水溶液14重量部、珪酸カリウムの30.0重量%水溶液14重量部を混合し、水20重量部を更に添加して希釈した水溶液に、二酸化珪素の微粉末24.0重量部、酸化アルミニウムの微粉末16.0重量部を添加、混合した懸濁液を準備した。
この液をモーターの放熱用ケーシングに塗布した。大気中で風乾した後の放熱塗膜厚は43μmであった。このモーターを1時間稼働させた時点でのモーター放熱用ケーシングの温度を測定した。
温度は、ケーシングの5点で測定し、その平均値をとったところ70.6℃であった。同様にして、放熱塗膜38を形成しない場合の、モータのケーシングの温度を比較のため測定したところ、98.7℃であった。
実験結果から明らかなように、放熱塗膜38を形成したものは、これを形成しないものに比較して、十分な放熱効果が認められた。この実験例では、更に、酸化チタンの微粉末7.0重量部を添加したものを塗布した。
放熱効果は、ほぼ同様であったが、放熱塗膜の密着性が向上したことが認められた。また、珪酸ナトリウム単独又は珪酸カリウム単独の水溶液に酸化珪素の微粉末、酸化アルミニウムの微粉末を添加、混合した場合でも、ほぼ同様の効果を得た。
実験例3
実験例2において、更に、酸化錫の微粒子を添加したものを、実験例1と同様の半導体装置の放熱体にコーティングしたところ、放熱体の放熱効果は一段と向上した。即ち、珪酸ナトリウムの54.5重量%水溶液14重量部、珪酸カリウムの30.0重量%水溶液14重量部を混合し、水20重量部を更に添加して希釈した水溶液に、二酸化珪素の微粉末24.0重量部、酸化アルミニウムの微粉末16.0重量部及び二酸化錫の微粒子14.0重量部を添加、混合し懸濁液を得た。
この液を半導体装置に取り付けるべき板状の放熱板にコーティングし、大気中で風乾した。放熱塗膜厚は、45μmであった。この放熱板を半導体装置に取り付け、半導体装置の稼働時における温度を測定した。
温度は、放熱板上の6点で測定し、その平均値をとったところ57.0℃であった。同様に、放熱塗膜38を形成しない場合の、放熱板の温度は62.4℃であった。このように酸化錫の添加効果が認められた。
実験例4
珪酸ナトリウムの54.5重量%水溶液14重量部、珪酸カリウムの30.0重量%水溶液14重量部を混合し、水20重量部を更に添加して希釈した水溶液に、二酸化珪素の微粉末20.0重量部、酸化アルミニウムの微粉末12.0重量部及びカオリン7重量部を添加、混合し懸濁液を得た。実験例2と同様に、この液をモーターの放熱用ケーシングに塗布した。
大気中で風乾した後の放熱塗膜厚は48μmであった。このモーターを1時間稼働させた時点でのモーター放熱用ケーシングの温度を測定した。温度は、ケーシングの5点で測定し、その平均値をとったところ69.6℃であった。
同様にして、放熱塗膜38を形成しない場合の、モータのケーシングの温度を比較のため測定したところ、98.7℃であった。明らかに、放熱塗膜38を形成したものは、これを形成しないものに比較して、放熱効果が認められた。
さて、以上のように構成した冷却,放熱装置においては、CPU10を作動させる際には、マイクロポンプ33を駆動して、冷却媒体Aを集熱部12の集熱冷媒通路28と、放熱部14の放熱冷媒通路30との間を循環させ、集熱冷媒通路28を介して、CPU10から吸収した熱を、放熱冷媒通路30側で放出させて、CPU10を冷却することになる。
この際に、本実施例の場合には、放熱部14は、柔軟な合成樹脂シート22に金属箔24を接着した可撓性部材20から構成され、金属箔24の露出表面に、珪酸ナトリウムおよびまたは珪酸カリウムを含有する放熱塗膜38を形成しており、この放熱塗膜38は、上述した実験例から明らかなように、優れた放熱性を示し、遠赤外線の放射量を増加させて、放熱部の熱を効率よく放射させる。
また、このような放熱特性を備えた放熱塗膜38は、例えば、10ないし200μm程度なので、これを可撓性部材20に金属箔24の露出面に形成したとしても、放熱部14の全体の厚みが大きくなることがない。
さらに、本実施例の場合には、集熱部12と放熱部14および連結部16は、2枚の可撓性部材20の金属箔24面を対向するように固着した1枚の貼り合せシート26上に形成しているので、製造が容易に行えるとともに、連結部16の長さを任意に設定することで、放熱部14を集熱部12から大きく離間した位置に設けることが可能になり、放熱部14から放出される熱が再び集熱部12側に及ぼす影響を排除することができる。
また、この場合連結部16は、可撓性を備えているので、任意に屈曲することができ、しかも全体の厚みが薄いので、狭い空間内を通過させて、場所を取らずに設置することができる。なお、本実施例の場合、放熱部14に放出された熱を拡散させるファンを設けることもできる。
図5は、本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第2実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一番号を用いてその説明を簡略化するとともに、その特徴点についてのみ以下に詳述する。
図5は、集熱部12aの断面図であり、本実施例の場合にも、上記実施例と同様に、集熱部12aは、2枚の可撓性部材20aを固着した貼り合せシート26aに形成されている。
集熱部12aには、集熱媒体通路28aが凹状溝32aにより設けられている。本実施例の場合、凹状溝32aは、下側の可撓性部材20aの金属箔24aだけに設けられている。
なお、凹状溝32aは、上側の可撓性部材20aに設けることができる。また、凹状溝32aの断面形状は、図示した矩形に限る必要はなく、例えば、U字ないしはV字形状、半円形状などてあっても良い。このように構成した第2実施例では、放熱部14および連結部16は、上記実施例と実質的に同じ構成を有しており、冷却媒体Aを循環させると、上記実施例と同等の作用効果が得られる。
図6は、本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第3実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一番号を用いてその説明を簡略化するとともに、その特徴点についてのみ以下に詳述する。
図6は、集熱部12bの断面図であり、本実施例の場合にも、上記実施例と同様に、集熱部12bは、2枚の可撓性部材20bを固着した貼り合せシート26bに形成されている。集熱部12bには、実施例2と実質的に同一構成の集熱媒体通路28bが凹状溝32bにより設けられている。
CPU10bは、上記実施例と同様に、配線基板34bに搭載されているが、配線基板34には、これを収容する凹部に替えて、銅箔パターン40が設けられていて、この銅箔パターン40に当接するようにしてCPU10bが設置されている。
集熱部12bは、配線基板34bの下方に積層配置され、これらには、上下に貫通する多数のスルホール孔42が設けられている。各スルホール孔42の上端開口は、CPU10bの下面側に臨み、各スルホール孔42の内面に形成されたメッキ層は、銅箔パターン40と、貼り合せシート26bの金属箔24bと接続されている。
このように構成した第3実施例では、放熱部14および連結部16は、上記実施例と実質的に同じ構成を有しており、冷却媒体Aを循環させると、上記実施例と同等の作用効果が得られるとともに、本実施例の場合には、以下の付加効果が得られる。
すなわち、集熱部12bおよび配線基板34bを貫通するようにして形成されたスルホール孔42は、上端がCPU10bの下面に開口し、上端がCPU10bが当接設置された銅箔パターン40に接続され、かつ、集熱部12bの金属箔24bに接続されているので、CPU10bに発生する熱は、銅箔パターン40とスルホール孔42および金属箔24bとを介して、集熱媒体通路28b内を流通する冷却媒体Aに伝達されるので、効果的な集熱が行われる。
また、CPU10bの近傍で暖められた空気もスルホール孔42を介して、下方に流れるので、この熱も金属箔24bで吸収することが可能になり、上記実施例に比べて、集熱効果をより一層高めることができる。
図7は、本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第4実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一番号を用いてその説明を簡略化するとともに、その特徴点についてのみ以下に詳述する。
図7は、集熱部12cの断面図であり、本実施例の場合にも、上記実施例と同様に、集熱部12cは、2枚の可撓性部材20cを固着した貼り合せシート26cに形成されている。集熱部12cには、実施例1と実質的に同一構成の集熱媒体通路28cが凹状溝32cにより設けられている。
CPU10cは、第1実施例と同様に配線基板34cの凹部35c内に収容され、その下面側には、シート22cを除去して露出させた金属箔24cが、接触ないしは密着している。
以上の構成に加えて、本実施例の場合には、貼り合せシート26cの下方に、別の貼り合せシート260が一体的に固着されている。このシート260は、貼り合せシート26cの一方の合成樹脂シート22cを除去した構成を備え、シート22cを除去することで露出した金属箔24cを、その上方側に固着している。
貼り合せシート26cと同シート260との間には、それぞれに設けられた集熱冷媒通路28c間を連通するインナーバイアホール孔43が形成されている。インナーバイアホール孔43は、上下に設けられた集熱媒体通路28c同士を連通するものであって、上下端は、閉塞されている。
このようなインナーバイアホール孔43は、貼り合せシート26cと同260とを固着する前に、それぞれに形成しておき、両者を固着する際に一致させることで形成されるし、両者を固着した後に、上下方向に貫通する状態に形成した後に、上下端を閉塞することで形成することができる。
このように構したした第4実施例では、放熱部14および連結部16は、上記実施例と実質的に同じ構成を有しており、冷却媒体Aを循環させると、上記実施例と同等の作用効果が得られるとともに、本実施例の場合には、以下の付加効果が得られる。
すなわち、本実施例の場合には、冷却媒体Aが流通する集熱冷却媒体通路28cは、上下方向に複数設けられていて、これらがインナーバイアホール孔43により相互に連通されているので、集熱部12cが吸収可能な熱容量を大きくすることができるとともに、冷却媒体Aを任意の層に流すことができる。なお、本実施例の場合には、2層構造を例示したが、層数は、任意に設定することができる。
図8は、本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第5実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一番号を用いてその説明を簡略化するとともに、その特徴点についてのみ以下に詳述する。
図8は、集熱部12dの断面図であり、本実施例の場合にも、上記実施例と同様に、集熱部12dは、2枚の可撓性部材20dを固着した貼り合せシート26dに形成されている。集熱部12dには、実施例1と実質的に同一構成の集熱媒体通路28dが凹状溝32dにより設けられている。
本実施例の場合、CPU10dは、下面側に多数の接続ピン46が突設されたピンタイプのものであって、上配線基板340に設けられた凹部35d内に収容されている。
CPU10dの下方には、集熱部12dが配置され、シート22dの一部を除去して露出した金属箔24dがこれに接触ないしは密着するように配置されている。集熱部12dが形成された貼り合せシート26dの下方には、所定のパターンが形成された下配線基板341が配置されている。
貼り合せシート26dと下配線基板341には、これらを貫通する複数のスルホール孔48が設けられている。このスルホール孔48は、CPU10dに設けられている接続ピン46と同じピッチで形成され、スルホール孔48は、金属箔24dと下配基板341に形成されたパターンと接続されている。
なお、このスルホール孔48の一部は、図8の左端に示すように、上配線基板340にも延設されていて、上配線基板340に形成されたパターンとも接続されている。
スルホール孔48内には、CPU10dの接続ピン46が上部側から挿入され、下配線基板341との間は、ハンダ接続により電気的に接続されるととともに、金属箔24dとの間には、絶縁材50を介装することにより、電気的に遮断される。
この場合、絶縁材50には、例えば、ポリイミド,エポキシ樹脂などの液状固化体が用いられ、予めこれら絶縁材50をピン46の所定位置に塗布するか、あるいは、接続ピン46を挿入する前にスルホール孔48に充填することにより、図示した形態に介装される。
集熱部12dに設けられた集熱冷媒通路28dは、接続ピン46が挿入されるスルホール孔48間にそれぞれ介装されており、このような集熱冷媒通路28dは、例えば、数十μm程度の幅で形成すればよい。
さて、以上のように構成した実施例5では、放熱部14および連結部16は、上記実施例と実質的に同じ構成を有しており、冷却媒体Aを循環させると、上記実施例と同等の作用効果が得られるとともに、本実施例の場合には、以下の付加効果が得られる。
すなわち、本実施例の場合には、CPU10dに突設されている接続ピン46が挿通されるスルホール孔48間に、冷却媒体Aが流通する集熱冷媒通路28dを形成しているので、接続ピン46を介して、放出されるCPU10dの熱を効率よく吸収することができる。
図9は、本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第6実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一番号を用いてその説明を簡略化するとともに、その特徴点についてのみ以下に詳述する。
図9は、集熱部12fの断面図であり、本実施例の場合にも、上記実施例と同様に、集熱部12fは、2枚の可撓性部材20fを固着した貼り合せシート26fに形成されている。集熱部12fには、実施例1と実質的に同一構成の集熱媒体通路28fが凹状溝32fにより設けられている。
冷却対象であるCPU10fは、配線基板34fの凹部36fに収納され、ピン端子35fは、配線基板34fのパターンに接続されており、このような構成は、上述した実施例1と実質的に同一になっているが、本実施例の場合、以下の点に特徴がある。
すなわち、本実施例の場合、貼り合せシート26fの下方側可撓性部材20fの合成樹脂シート22fが部分的に除去され、露出した金属箔24fが、CPU10fの上面側に、密着ないしは接触されている。
以上のように構成した実施例6では、放熱部14および連結部16は、上記実施例と実質的に同じ構成を有しており、冷却媒体Aを循環させると、上記実施例と同等の作用効果が得られる。なお、本実施例は、実施例1と併用することができ、この場合には、CPU10の上面側と下面側とに集熱部12が配置される。
図10は、本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第7実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一番号を用いてその説明を簡略化するとともに、その特徴点についてのみ以下に詳述する。
図10は、放熱部14gの断面図であり、本実施例の場合には、上記実施例と同様に、放熱部14gは、2枚の可撓性部材20gを固着した貼り合せシート26gに形成されている。集熱部12gには、実施例1と実質的に同一構成の放熱媒体通路30gが凹状溝32gにより設けられている。
貼り合せシート26gの上側の合成樹脂シート22gは、除去されていて、金属箔24gが露出している。露出した金属箔24gの上面側には、金属製の筐体52が、接触ないしは密着していて、筐体52の表面に、実施例1で示したものと実質的に同じ構成の放熱塗膜38gが設けられている。
以上のように構成した実施例7では、集熱部12および連結部16は、上記実施例と実質的に同じ構成を有しており、冷却媒体Aを循環させると、上記実施例と同等の作用効果が得られるとともに、本実施例の場合には、筐体52の表面を放熱用に用いるので、広い放熱面積を確保することができる。
図11および図12は、本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第8実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一番号を用いてその説明を簡略化するとともに、その特徴点についてのみ以下に詳述する。
図12は、放熱部14hの断面図であり、本実施例の場合には、上記実施例と同様に、放熱部14hは、2枚の可撓性部材20hを固着した貼り合せシート26hに形成されている。集熱部12hには、実施例1と実質的に同一構成の放熱媒体通路30hが凹状溝32hにより設けられている。
貼り合せシート26hの上側の合成樹脂シート22hは、除去されていて、金属箔24hが露出している。露出した金属箔24hの上面側には、熱電変換素子60が設置されている。
この熱電変換素子60は、ビスマス−アンチモン−テルル系合金を主体としたシート状本体60aと、本体60aの両側に設けられた一対の高熱伝導性絶縁体60bとから構成され、本体60aの側面に出力リード線60cが延設されている。
この出力リード線60cには、図11に示すように、DC−DCまたはDC−ACコンバータ62が接続され、熱電変換素子60で変換された電力は、整流器64を介して、マイクロポンプ33hの駆動用に用いられるようになっている。なお、本実施例で示した高熱伝導性絶縁体60bは、例えば、シリコン樹脂板,マイカ板を用いることができる。
このように構成された熱電変換素子60の上側の高熱伝導性絶縁体60bの上面側には、金属製の筐体52hが、接触ないしは密着していて、筐体52hの表面に、実施例1で示したものと実質的に同じ構成の放熱塗膜38hが設けられている。
以上のように構成した実施例8では、集熱部12および連結部16は、上記実施例と実質的に同じ構成を有しており、冷却媒体Aを循環させると、上記実施例と同等の作用効果が得られるとともに、本実施例の場合には、放熱部14で放出される熱を熱電変換素子60で電力に変換して、この電力をマイクロポンプ33hの駆動用に用いているので、省エネルギー化を図ることができる。
なお、上記各実施例では、冷却,放熱対象電子部品として、CPU10を例示したが、本発明の実施は、これに限定されることはなく、例えば、DSPなどの大規模集積回路や、パワートランジスタなどに適用することができるし、また、凹状溝32で形成する集熱媒体通路28を、CPU10などが搭載された多層配線基板の内層部の電源ないしはアースパターン上に設けると、多層配線基板全体の冷却,放熱に用いることもできる。
本発明を多層配線基板の冷却,放熱に用いる場合には、可撓性部材で放熱部14と連結部16とを構成し、連結部16を配線基板側に形成した通路28に連通接続すればよい。なお、本発明では、このような配線基板の冷却,放熱と、上述したCPU10などの電子部品を個別に冷却,放熱する場合との併設を妨げるものではない。
本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置によれば、熱が発生する電子部品を効率よく冷却ないしは放熱することができるので、例えば、パソコンのCPUなどの冷却に適用して、広く活用することができる。
本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第1実施例を示す全体構成の平面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図1のC−C線断面図である。 本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第2実施例を示す要部断面図である。 本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第3実施例を示す要部断面図である。 本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第4実施例を示す要部断面図である。 本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第5実施例を示す要部断面図である。 本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第6実施例を示す要部断面図である。 本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第7実施例を示す要部断面図である。 本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第8実施例を示す要部平面図である。 本発明にかかる電子部品の冷却,放熱装置の第8実施例を示す要部断面図である。
符号の説明
10 CPU
12 集熱部
14 連結部
16 放熱部
18 冷媒流路
20 可撓性部材
22 合成樹脂シート
24 金属箔
26 貼り合せシート
28 集熱冷媒通路
30 放熱冷媒通路

Claims (12)

  1. 冷却ないしは放熱対象となる電子部品に接触するように設置され、集熱冷媒通路を有する集熱部と、
    放熱冷媒通路を有し、前記集熱部で吸収した熱を外部に放出する放熱部と、
    前記集熱冷媒通路と前記放熱冷媒通路とを冷媒流路を介して連通接続する連結部とを備え、
    冷却媒体を前記集熱冷媒通路,冷媒流路,放熱冷媒通路に循環させる冷却,放熱装置であって、
    前記放熱部は、柔軟な合成樹脂シートに金属箔を固着した可撓性部材から構成され、
    前記金属箔の露出面に、直接、または、筐体などの金属部材を介在させて、珪酸ナトリウムおよびまたは珪酸カリウムを含有する放熱塗膜を形成したことを特徴とする電子部品の冷却,放熱装置。
  2. 前記放熱塗膜は、前記珪酸ナトリウムおよびまたは珪酸カリウムと、酸化珪素および酸化アルミニウムからなる金属酸化物とを含有することを特徴とする請求項1記載の電子部品の冷却,放熱装置。
  3. 前記放熱塗膜は、前記珪酸ナトリウムおよびまたは珪酸カリウムと、前記金属酸化物と、金属錫とを含有することを特徴とする請求項2記載の電子部品の冷却,放熱装置。
  4. 前記放熱塗膜は、前記珪酸ナトリウムおよびまたは珪酸カリウムと、前記金属酸化物と、前記金属錫と、金属窒化物とを含有することを特徴とする請求項3記載の電子部品の冷却,放熱装置。
  5. 前記集熱部と放熱部および連結部は、2枚の前記可撓性部材の前記金属箔面を対向するように固着した1枚の貼り合せシート上に形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の電子部品の冷却,放熱装置。
  6. 少なくとも前記放熱冷媒通路部は、蛇腹状に屈曲する形状に形成され、
    前記冷媒流路と前記集熱,放熱冷媒通路とは、前記貼り合せシートの前記金属箔の一部を切欠した凹状溝から構成することを特徴とする請求項5記載の電子部品の冷却,放熱装置。
  7. 前記電子部品は、CPUであることを特徴とする請求項5または6記載の電子部品の冷却,放熱装置。
  8. 前記集熱部は、前記貼り合せシートの一方の前記合成樹脂シートを除去して前記金属箔を露出させ、露出した前記金属箔が前記CPUの上,下面のいずれか一方、または、双方に接触ないしは密着するように配置することを特徴とする請求項7記載の電子部品の冷却,放熱装置。
  9. 前記集熱部には、前記貼り合せシートを上下貫通するスルホール孔を設け、前記スルホール孔の上端を前記CPUの下面に臨ませるとともに、前記CPUが搭載された配線基板に形成され、前記CPUの下面が当接する銅箔パターンと、前記貼り合せシート内の金属箔とを前記スルホール孔で接続することを特徴とする請求項7記載の電子部品の冷却,放熱装置。
  10. 前記集熱部は、前記貼り合せシートを複数枚積層配置し、各貼り合せシート内に設けられた前記集熱冷媒通路をスルホール孔で相互に連通接続することを特徴とする請求項7記載の電子部品の冷却,放熱装置。
  11. 前記集熱部は、前記集熱冷媒通路を前記CPUのピン端子間に設けることを特徴とする請求項7記載の電子部品の冷却,放熱装置。
  12. 前記放熱部に、前記放熱冷媒通路を介して放出される熱を吸収して電力に変換する熱電変換素子を設けることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の電子部品の冷却,放熱装置。
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