JP4479025B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技球によって遊技を行う遊技機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、遊技機は、技術上の規格が定められ、その技術上の規格に則った物だけ製造され、販売されている。しかしながら、従来から定められている規格に則った遊技機は、コンピュータによる抽選結果で大当りの判定や抽選確率の変更を行い、誰が遊技機を操作しても、殆ど同じ結果が出るようにされており、遊技者の技量を遊技に反映させることが余り出来なかった。
【0003】
そこで、本発明では、遊技者の選択した遊技機の状態によって、遊技結果に大きな差が出る遊技機の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技機は、遊技球が入賞、又は通過すると始動信号を出力する始動口と、上記始動信号に基づいて作動する第1の特別電動役物と、上記第1の特別電動役物へ遊技球が入賞したことに基づいて、特別図柄ゲームを表示する特別図柄表示装置と、上記特別図柄表示装置の図柄が大当りの場合に、第2の特別電動役物を作動させて大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段とを備えた遊技機であって、上記第1の特別電動役物の特定領域に遊技球が入賞したことを検出する特定領域入賞検出手段と、上記第1の特別電動役物への遊技球の入賞数を検出する入賞数検出手段と、上記特定領域入賞検出手段が遊技球を検出した場合に、上記入賞数検出手段の検出した入賞数に基づいて、上記特別図柄表示装置が大当り図柄を表示する大当り確率を変更する大当り確率変更手段と、上記入賞数検出手段の検出した入賞数が所定数以上であるかを判断する特定状態判断手段と、上記特定状態判断手段が入賞数が所定数以上であると判断した場合には、上記特定領域入賞検出手段が遊技球を検出するまで、上記第1の特別電動役物を作動状態又は開いた状態にする特定状態役物制御手段とを備えることを要旨とする。
【0005】
これにより、遊技機は、始動口に遊技球が入賞、又は通過して、始動信号が出力されると、第1の特別電動役物が作動し、この第1の特別電動役物に遊技球が入賞すると、特別図柄表示装置が特別図柄ゲームを表示する。特別図柄表示装置が大当りの図柄になると、第2の特別電動役物が作動する。
【0006】
一方、特定領域入賞検出手段が、第1の特別電動役物に入賞した遊技球が特定領域に入賞したことを検出すると、入賞数検出手段が検出した入賞数に基づいて、大当り確率変更手段が特別図柄表示装置の大当り確率を変更する。例えば、入賞数が多いほど、大当り確率を大きくする。
【0007】
これにより、第1の特別電動役物への入賞数を多くするほど、特別図柄表示装置が大当りになり易くなる。この結果、遊技者は、始動口に入りやすい釘配置を見つけ出すことに加えて、第1の特別電動役物にも入りやすい釘配置の遊技機を見つけ出すことで、多くの賞品球を得て、面白く遊技に親しむことが可能になる。又、第1の特別電動役物への入賞数が多くなるように、慎重に発射強度を調整することで、有利に遊技を進行することが可能になる。つまり、遊技台選びから、遊技中まで、遊技者自身の努力が報われる遊技機を提供することが出来る。
【0008】
従って、遊技の楽しみを極めて大きくすることが出来る遊技機を提供することができるという極めて優れた効果を奏する。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
請求項1の発明の遊技機は、上記入賞数検出手段の検出した入賞数が所定数以上であるかを判断する特定状態判断手段と、上記特定状態判断手段が入賞数が所定数以上であると判断した場合には、上記特定領域入賞検出手段が遊技球を検出するまで、上記第1の特別電動役物を作動状態又は開いた状態にする特定状態役物制御手段とを加えたことを特徴とする。
【0015】
これにより、第1の特別電動役物の作動中に多くの遊技球が入賞した場合には、特定状態役物制御手段が特定領域入賞検出手段が遊技球を検出するまで、上記第1の特別電動役物を作動状態又は開いた状態にする。
例えば、始動口に遊技球が入賞、又は通過して、始動信号が出力されて、第1の特別電動役物が作動したとき、特定状態役物制御手段が働くことにより、第1の特別電動役物の特定領域に遊技球が入賞するまで、第1の特別電動役物の作動又は開いた状態が続くことになる。従って、必ず、第1の特別電動役物に入賞した遊技球が特定領域に入賞し、この入賞が検出され、入賞数検出手段が検出した入賞数に基づいて、大当り確率変更手段が特別図柄表示装置の大当り確率を変更することになる。
【0016】
この結果、第1の特別電動役物に多くの遊技球を入賞させることで、より多くの優遇を受けることが出来、打つ楽しみを享受することが出来る遊技機が得られるという極めて優れた効果を奏する。
【0017】
【0018】
請求項2の発明の遊技機は、上記特別図柄表示装置の図柄が大当りで、かつ特定図柄であるかを判断する特定図柄状態判断手段と、上記特定図柄状態判断手段が特定図柄であると判断した場合には、上記特定領域入賞検出手段が遊技球を検出するまで、上記第1の特別電動役物を作動状態又は開いた状態にする特定図柄役物制御手段とを有する。
【0019】
これにより、特別図柄表示装置が特定図柄で大当りになった場合には、特定図柄役物制御手段が特定領域入賞検出手段が遊技球を検出するまで、上記第1の特別電動役物を作動状態又は開いた状態にする。
例えば、始動口に遊技球が入賞、又は通過して、始動信号が出力され、第1の特別電動役物が作動したとき、特定状態役物作制御手段が働くことにより、第1の特別電動役物の特定領域に遊技球が入賞するまで、第1の特別電動役物の作動又は開いた状態が続くことになる。従って、必ず、第1の特別電動役物に入賞した遊技球が特定領域に入賞し、この入賞が検出され、入賞数検出手段が検出した入賞数に基づいて、大当り確率変更手段が特別図柄表示装置の大当り確率を変更することになる。
【0020】
この結果、特別図柄表示装置が特定の図柄で大当りになると、より多くの優遇を受けることが出来る遊技機を作ることが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】
次に発明の実施の形態を説明する。図1は、遊技機としてのパチンコ機1の正面図、図2は、パチンコ機1のブロック図である。
【0024】
パチンコ機1は、周知の遊技盤3と、上皿5と、下皿7と、発射ハンドル9と、本体11と、遊技制御装置12とからなる構成である。遊技盤3は、遊技面13を有する遊技板15と、遊技板15に取り付けられた第1の特別電動役物17と、特別図柄表示装置19と、始動口としての入賞口21、23と、第2の特別電動役物25と、入賞数表示器27と、状態表示器29、31、33とを備えている。
【0025】
第1の特別電動役物17は、大入賞口35、37と、特定領域入賞センサ39と、入賞センサ41と、通過センサ43、45とを備えている。大入賞口35、37は、図示を省略するアクチュエータやリンク機構を備え、点線で示す開状態51、53になった場合に、遊技球55を通過させる。特定領域入賞センサ39は、大入賞口35、37を通過して入賞した遊技球55が特定領域を通過したことを検出して、特定領域通過信号TR1を出力する。
【0026】
入賞センサ41は、大入賞口35、37を通過してそのまま入賞した遊技球55と、特定領域入賞センサ39を経由した遊技球55とを検出して、入賞信号NS1を出力する。通過センサ43、45は、大入賞口35、37を遊技球55が通過したときに、通過信号TS1,TS2を出力する。
【0027】
第2の特別電動役物25は、大入賞口61と、特定領域入賞センサ63と、入賞センサ65とを備えている。大入賞口61は、開状態になると遊技球55を通過させて入賞させる。特定領域入賞センサ63は、入賞した遊技球55が特定領域を通過したことを検出して、特定領域通過信号TR2を出力する。
【0028】
入賞センサ65は、入賞した遊技球55を検出して、入賞信号NS2を出力する。以下の表示器27〜33の詳細な説明は後述するが、入賞数表示器27は、入賞信号NS1の計数値を表示する。状態表示器29は、標準時に点灯する。状態表示器31は、大当り時に点灯する。状態表示器33は、再V時に点灯する。
【0029】
入賞口21、23に遊技球55が入賞すると、始動信号SD1、SD2が出力される。上述した特定領域通過信号TR1と、入賞信号NS1と、通過信号TS1,TS2と、特定領域通過信号TR2と、入賞信号NS2と、始動信号SD1、SD2とは、図2に示す遊技制御装置12の入力インタフェース71に入力される。
【0030】
遊技制御装置12は、パチンコ機1のゲームを提供する物であって、入力インタフェース71に入力した各信号に基づいて、一部分を後述する演算処理を行って、結果を出力インタフェース73から表示器27〜33と、特別図柄表示装置19と、第1の特別電動役物17と、第2の特別電動役物25とに出力する。特別図柄表示装置19は、特別図柄ゲームを表示する。
【0031】
図3は、遊技処理ルーチンのフローチャート、図4は、標準抽選処理ルーチンのフローチャート、図5は、大当り処理ルーチンのフローチャート、図6は、V抽選処理ルーチンのフローチャート、図7は、再V判断処理ルーチンのフローチャート、図8は、再V判断処理ルーチンのフローチャートである。
【0032】
遊技制御装置12に電源が供給されている状態で、図3に示す遊技処理ルーチンが、所定時間毎に実行される。この遊技処理ルーチンでは、まずスタート入賞かを判断する(S100)。スタート入賞かの判断は、始動信号SD1、SD2が入力して、図示しないスタート記憶領域にスタートフラグが設定されているかを見て判断する。スタート入賞ではないと判断した場合は、そのまま本ルーチンを一旦終了する。スタート入賞であると判断した場合には、スタートフラグをクリアして、次に再V遊技かを判断する(S110)。再V遊技かの判断は、詳細をS620にて後述する再V条件満足との判断が行われているか否かで判断する。ここで、再V遊技ではないと判断された場合には、図示を省略した再V時表示処理によって、状態表示器33を消灯する。
【0033】
ここで、再V遊技ではないと判断された場合には、次に上部大入賞口1回開閉処理を行う(S120)。上部大入賞口1回開閉処理では、第1の特別電動役物17に大入賞口35、37を1回開閉させる処理を行う。大入賞口35、37の開状態の時間は、ここでは0.7秒にする。この時間は、設計趣旨に応じて、適宜設計時点で設定される。
【0034】
なお、S100〜S120の処理は、S130〜S230の処理が実行されている場合は、同時に実行されることはない。これにより、大入賞口61が開閉されている状態の場合に、大入賞口35、37が重複して開閉されることが発生することがなくなる。
【0035】
大入賞口35、37を1回開閉後、外れ入賞か、あるいはV入賞か、入賞なしかの判断を行う(S130)。V入賞であるとの判断は、大入賞口35、37を1回開閉後、2秒以内に、特定領域通過信号TR1が入力した場合に行われる。外れ入賞であるとの判断は、大入賞口35、37を1回開閉後、2秒以内に、特定領域通過信号TR1が入力することなく、かつ入賞信号NS1が入力した場合に行われる。入賞なしとの判断は、大入賞口35、37を1回開閉後、2秒以内に、特定領域通過信号TR1と、入賞信号NS1との何れの入力もない場合に行われる。ここで、外れ入賞、又はV入賞と判断された場合には、図示しないスタート記憶領域のスタートフラグのクリアを行う。これにより、上部大入賞口1回開閉処理中に、始動信号SD1、SD2が入力されたとしても、S130にて外れ入賞、又はV入賞と判断された場合にはスタートフラグのクリアが行なわれる。又、S130にて入賞なしと判断された場合には、スタートフラグが維持され、新たに始動信号SD1、SD2の入力が行われることがなくともS120の上部大入賞口1回開閉処理が実行される。
【0036】
入賞なしであると判断された場合には、そのまま本ルーチンを一旦終了する。外れ入賞であると判断された場合には、次に標準抽選処理を行う(S140)。標準抽選処理では、図4に示すように、1/240の抽選確率で、抽選を行って(S300)、特別図柄表示装置19に、通常抽選確率での、特別図柄ゲームを行わせる。なお、抽選確率は、設計によって、適宜設定される。
【0037】
ここでの特別図柄ゲームは、慣用されているもので、図柄の組み合わせが大当りとされている組み合わせで確定したか、否かによって、大当りか、外れかを表示する物である。抽選の後、次に大当りかを判断し(S310)、大当りであれば大当り条件が満足したとの判断を行う(S320)。大当りでなければ、そのまま次に移行する。
【0038】
標準抽選処理の後、図3に戻って、次に大当り処理か否かの判断を行う(S150)。直前の処理で、大当り条件が満足されたとの判断が行われなかった場合には、大当り処理でないと判断され、そのまま本ルーチンは一旦終了する。直前の処理で、大当り条件が満足されたと判断された場合には、次に大当り処理(S160)を実行する。ここで、大当り条件が満足されていないとされた場合には、図示しない標準時表示処理によって状態表示器29を点灯し、状態表示器31を消灯する。
【0039】
大当り処理は、図5に示すように、まず下部大入賞口開処理を行う(S400)。下部大入賞口開処理では、第2の特別電動役物25の大入賞口61を開状態にする。次いで、30秒経過又は、10個入賞したかを判断する(S410)。この30秒経過又は、10個入賞したかの判断では、入賞センサ65が遊技球55を10個検出するか、或いは遊技球55を10個検出する前に30秒経過したかを判断する。これらの値も設計により、適宜変更される。
【0040】
30秒経過又は、10個入賞したと判断されるまでは、下部大入賞口開を続け、30秒経過又は、10個入賞したら、下部大入賞口閉処理を行う。下部大入賞口閉処理では、第2の特別電動役物25の大入賞口61を閉状態にする。下部大入賞口を閉めた後、16回開したかを判断する(S430)。16回開の判断は、S410の30秒経過又は、10個入賞したとの判断が16回、行われたかによって、行う。つまり、第2の特別電動役物25の大入賞口61を16回オープンしたかを判断する。16回は、設計により適宜変更される。
【0041】
16回開した場合には、スタートフラグをクリア後(S450)、大当り処理を一旦終了する。まだ、16回開してない場合には、次に継続かを判断する(S440)。継続の判断は、特定領域入賞センサ63が遊技球55を検出した場合に、行う。継続であれば、下部大入賞口開処理(S400)に移行して、第2の特別電動役物25の大入賞口61を開にする処理を繰り返す。継続であると判断されなかった場合には、スタートフラグをクリア後(S450)、大当り処理を一旦終了する。S450でスタートフラグをクリアすることにより、S160の大当り処理を実行した場合には、図示しないスタート記憶領域のスタートフラグの保留はない。従って、大当り処理後は、始動信号SD1、SD2が入力されることなくS120による上部大入賞口1回開閉処理、又は後述するS200による上部大入賞口開状態処理が実行されることはない。
【0042】
大当り処理を終了すると、図3の遊技処理を一旦終了する。以上がS130にて、外れ入賞時の処理である。次に、S130で、V入賞であると判断された場合を説明する。V入賞であるとの判断は、既述したように、第1の特別電動役物17の特定領域入賞センサ39が遊技球55を検出して、特定領域通過信号TR1が入力した場合である。
【0043】
まず、V抽選処理を行う(S170)。V抽選処理は、図6に示すように、まず役物連続作動手段としての上部大入賞口16回開閉処理を行う(S500)。上部大入賞口16回開閉処理では、第1の特別電動役物17に大入賞口35、37を1.2秒間開かせる処理を16回行うが、次の10個入賞したか、又は16回開閉完了かの判断処理にて(S510)、10個入賞したか、又は16回開閉完了であると判断されたら、S500の開閉処理を中止して、次の入賞個数集計処理を行う(S520)。
【0044】
入賞個数は、入賞信号NS1が出力された数を、積算することにより行われる。入賞個数集計処理によって入賞個数が求められてから、10秒間、図示しない入賞個数表示処理によって、入賞個数を入賞数表示器27に表示する。入賞個数の積算後、大当り確率変更手段としてのV抽選確率算出処理を行う(S530)。V抽選確率算出処理では、V抽選確率=入賞個数X標準の抽選確率(1/240)の演算を行う。例えば、第1の特別電動役物17に40個入賞した場合には、V抽選確率は、40/240になる。つまり、入賞個数の分だけ、確率が高くなる。
【0045】
V抽選確率の算出後、V抽選確率で抽選を行う(S540)。例えば、40/240の確率で抽選を行う。V抽選確率での抽選は、ここでは、次のように行われる。抽選の基になる乱数は、1〜240の図示しないリングカウンタが用いられる。抽選用の乱数の取得は、入賞信号NS1が入力した時点の、リングカウンタの値、例えば値「100」を入力しておく。この取得しておいた抽選用の乱数は、S140の標準抽選処理、又はS170のV抽選処理にて、大当りの判断の基準にされる。例えば、S140の標準抽選処理では、値「7」が大当りの乱数値にされており、抽選用に取得した乱数の値が「7」の場合だけ、S140にて大当りであると判断される。
【0046】
又、S170のV抽選処理では、値「1」から、S530のV抽選確率算出処理で利用した入賞個数の値、例えば値「40」までの値「1〜40」が大当りの乱数値にされる。従って、この場合には、抽選用に取得した乱数の値が「100」の場合には、外れと判断され、「30」が抽選用に取得されていた場合には、当たりと判断される。
【0047】
なお、S140の標準抽選処理、又はS170のV抽選処理では、上述したリングカウンタを用いる方法に変えて、カオス乱数などの乱数発生器や乱数発生ルーチンを用いた大当りの判定方法を用いても良い。大当りの抽選後は、図4に既述したのと同様に、大当りかを判断し(S550)、大当りでなければ、V抽選処理を一旦終了し、大当りであれば、大当り条件満足処理を行う(S560)。
【0048】
この大当り条件満足処理が実行されると、図示しない大当り時表示処理によって状態表示器31を点灯し、状態表示器29を消灯する。この大当り満足処理により、既述したS160の大当り処理が実行されるが、この大当り処理の前に、特定状態判断手段としての再V判断処理を行う(S180)。再V判断処理は、図7に示すように、まず、入賞個数が80個以上かの判断を行う(S610)。入賞個数は、S520の入賞個数集計処理で集計した値を参照する。80個の値に関しては、設計値であり、適宜設定する。
【0049】
ここで、80個にしたのは、遊技者が、遊技球55を多く入れたことに対する褒美の提供を意味する。入賞個数が80個以上であれば、次に再V条件満足処理を行って(S620)、再V判断処理を一旦終了する。再V条件満足処理では、図示しない再V条件満足フラグがセットされる。
【0050】
再V条件満足処理が行われると、図示しない再V時表示処理によって状態表示器33を点灯する。再V条件満足処理が行われると、既述した大当り処理が実行される(S160)。
【0051】
再V条件満足処理が実行されると、既述したS110の再V遊技かの判断処理で、特定状態役物制御手段としての上部大入賞口開状態処理に処理が移行して(S200)、以下に示す褒美の提供が行われる。まず、上部大入賞口開状態処理では、第1の特別電動役物17の大入賞口35、37を、開いたままにする処理を行う。
【0052】
この上部大入賞口開状態処理のままで、V入賞かの判断を行って(S210)、V入賞、即ち、特定領域通過信号TR1が入力されるまで、この大入賞口35、37を、開いたままにする。これにより、確実に、特定領域通過信号TR1が入力されることになる。
【0053】
V入賞であると判断されたら、上部大入賞口閉処理を行なってから(S220)、再V条件満足クリアを行う(S230)。これにより、S200で開けられた大入賞口35、37が閉じられ、S620でセットされた図示しない再V条件満足フラグのクリアが行われる。
【0054】
再V条件満足クリアをした後は、既述したV抽選処理(S170)に移行して、V抽選処理から以降の処理(S170〜S180、S150〜S160)を実行する。ここでは、再V条件満足(S620)の連続実行を、制限することにより、連続して再V条件満足処理が実行されることを禁止する。連続実行を許可した場合には、際限なくV抽選処理(S170)を繰り返す可能性があり、いわゆる1発台状態になる。なお、上記上部大入賞口開状態処理(S200)に替えて、特定状態役物制御手段としての処理を行っても良い。この場合には、役物連続作動手段とほぼ同様の処理を行う。
【0055】
以上に説明した遊技処理により、遊技者が台選びをすることと、遊技に集中すること、つまり遊技者の努力が報われる遊技機が提供される。これにより、遊技者がパチンコ遊技から達成感や充実感を得ることが出来、興趣が向上して集客効果が得られると言う極めて優れた効果を奏する。
【0056】
なお、図7の再V判断処理に替えて、図8に示す処理を行うようにしても良い。この再V判断処理では、まず特定図柄状態判断手段としての当たり図柄が、3、7、オバケ、マスコットかを判断する(S710)。つまり、3、7、オバケ、マスコットを特定図柄に定め、この図柄の並びが出たら、褒美として、既述したS620と同様に再V条件満足処理を行う(S720)。これにより、S200〜S230の上部大入賞口を開状態にする処理が行われる。S720によって行われる処理が、特定図柄役物制御手段としての処理である。なお、これに替えて、特定図柄役物制御手段としての処理を行ってもよい。この特定図柄役物制御手段では、役物連続作動手段とほぼ同様の処理を行う。
【0057】
これにより、特別図柄表示装置19の大当り図柄によって、一喜一憂することになり、図7の処理とは別の遊技の興趣が向上される。又、図1に示すように保留ランプ101、103、105、107を第1の特別電動役物17に設け、図3のS120の上部大入賞口1回開閉処理時に大入賞口35、37に入賞し、S130にて外れ入賞であると判断された場合に、入賞信号NS1の計数値に基づいて保留ランプ101〜107を点灯するようにしても良い。この場合には、S140、S150の処理が保留ランプ101〜107の点灯数だけ繰り返される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遊技機としてのパチンコ機1の正面図である。
【図2】 パチンコ機1のブロック図である。
【図3】 遊技処理ルーチンのフローチャートである。
【図4】 標準抽選処理ルーチンのフローチャートである。
【図5】 大当り処理ルーチンのフローチャートである。
【図6】 V抽選処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】 再V判断処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】 再V判断処理ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1…パチンコ機、3…遊技盤、5…上皿、7…下皿、9…発射ハンドル、11…本体、12…遊技制御装置、13…遊技面、15…遊技板、17…第1の特別電動役物、19…特別図柄表示装置、21…入賞口、25…第2の特別電動役物、27…入賞数表示器、29…状態表示器、31…状態表示器、33…状態表示器、35…大入賞口、39…特定領域入賞センサ、41…入賞センサ、43…通過センサ、55…遊技球、61…大入賞口、63…特定領域入賞センサ、65…入賞センサ、71…入力インタフェース、73…出力インタフェース、NS1、NS2…入賞信号、SD1、SD2…始動信号、TR1、TR2…特定領域通過信号、TS1、TS2…通過信号
Claims (2)
- 遊技球が入賞、又は通過すると始動信号を出力する始動口と、
上記始動信号に基づいて作動する第1の特別電動役物と、
上記第1の特別電動役物へ遊技球が入賞したことに基づいて、特別図柄ゲームを表示する特別図柄表示装置と、
上記特別図柄表示装置の図柄が大当りの場合に、第2の特別電動役物を作動させて大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段とを備えた遊技機であって、
上記第1の特別電動役物の特定領域に遊技球が入賞したことを検出する特定領域入賞検出手段と、
上記第1の特別電動役物への遊技球の入賞数を検出する入賞数検出手段と、
上記特定領域入賞検出手段が遊技球を検出した場合に、上記入賞数検出手段の検出した入賞数に基づいて、上記特別図柄表示装置が大当り図柄を表示する大当り確率を変更する大当り確率変更手段と、
上記入賞数検出手段の検出した入賞数が所定数以上であるかを判断する特定状態判断手段と、
上記特定状態判断手段が入賞数が所定数以上であると判断した場合には、上記特定領域入賞検出手段が遊技球を検出するまで、上記第1の特別電動役物を作動状態又は開いた状態にする特定状態役物制御手段と
を備えることを特徴とする遊技機。 - 遊技球が入賞、又は通過すると始動信号を出力する始動口と、
上記始動信号に基づいて作動する第1の特別電動役物と、
上記第1の特別電動役物へ遊技球が入賞したことに基づいて、特別図柄ゲームを表示する特別図柄表示装置と、
上記特別図柄表示装置の図柄が大当りの場合に、第2の特別電動役物を作動させて大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段とを備えた遊技機であって、
上記第1の特別電動役物の特定領域に遊技球が入賞したことを検出する特定領域入賞検出手段と、
上記第1の特別電動役物への遊技球の入賞数を検出する入賞数検出手段と、
上記特定領域入賞検出手段が遊技球を検出した場合に、上記入賞数検出手段の検出した入賞数に基づいて、上記特別図柄表示装置が大当り図柄を表示する大当り確率を変更する大当り確率変更手段と、
上記特別図柄表示装置の図柄が大当りで、かつ特定図柄であるかを判断する特定図柄状態判断手段と、
上記特定図柄状態判断手段が特定図柄であると判断した場合には、上記特定領域入賞検出手段が遊技球を検出するまで、上記第1の特別電動役物を作動状態又は開いた状態にする特定図柄役物制御手段と
を備えることを特徴とする遊技機。
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