JP4311717B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般によく知られた「セブン機」と称されるパチンコ遊技機として、例えば特許文献1に示すようにスタート入賞口(始動入賞口ともいう)に入賞すると、乱数抽選によって大当たり判定が行われ、この判定結果に基づき、可変表示装置に当たり図柄が表示される。大当たり入賞となると、機種毎に定められた大当たり遊技が実行される。大当たりの遊技として、大入賞口(アタッカーともいう)が開放(最大30秒間か最高10個入賞のいずれか、これを1ラウンドという)される。ラウンド数は所定回数、例えば16回を限度(10回を限度とする場合もある)として開放動作の継続が約束され、遊技者が大量出玉を獲得する種類の遊技機がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−318030号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、大当たリの際にはこの種の遊技機においては定められたラウンド数(開放回数)を消化し出玉を得るといったパターン化した方法のため、遊技者にとって新鮮味に欠け、なかには遊技に飽きを感じさせてしまうことも生じ得る。
【0005】
本発明は上記した背景をもとになされたもので、遊技を変化に富んだものとし遊技に抑揚をつけ遊技者が自分で選択して遊技を進行でき遊技のスピードアップも図れるパチンコ遊技機を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するために本発明のパチンコ遊技機は、所定のスタート条件が成立することに応じて、当該パチンコ遊技機に当たりを発生させるか否かを決定するための当否抽選処理を実行する当否抽選手段と、当否抽選手段により当たりを発生させる旨の決定がなされた場合に所定の当たり処理を実行する当たり処理実行手段とを備え、当たり処理として、大入賞口が開放される大入賞口開放処理と、当否抽選処理を実行させるための権利が付与される抽選権利付与処理とが設定されており、当たりに当選した場合に、それら大入賞口開放処理と抽選権利付与処理とのいずれを実行させるかを、遊技者が選択可能とするための当たり処理選択手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
上記本発明は、スタート入賞口に入賞すると、抽選(乱数抽選)が行われ、予め定められた乱数値となり当選すると大当たり入賞となり、定められた大当たりが実行されるように構成された遊技機である。大当たり遊技として、アタッカー(大入賞口)が所定回数開放される。
【0008】
上記のように、当たりに当選した場合、そのまま当たり動作を実行させる処理と、当たりを保留して当否抽選の機会が得られる抽選権利をストックするか、選択できるため、さらに当たりを狙うことも可能で、遊技を変化に富んだものとすることができ、遊技に抑揚がつけられる。また、遊技者が自分で選択して遊技を進行できるため、遊技者の意向が反映され遊技者の満足感、納得感も得られる。例えばその当たり後、遊技を終了する人の場合は、当たり(出玉)の実行を選択、一方そのまま遊技を続行する人の場合は当たりを保留し抽選権利のストックを選択するということが可能になる。遊技続行の人にはさらに大当たりを狙いゲームとして決着を早める作用が生じる。さらに、当否抽選の抽選権利回数は遊技店側で設定できるため、集客を高めるため個別化(特別イベントの実施等)が図れる。
【0009】
また、具体的には、当たり処理選択手段から抽選権利付与処理を選択する旨の入力がなされたことを契機にして、当否抽選権利の数量を決定するための抽選処理を実行する抽選権利数量抽選手段を備えたことを特徴とする。これにより、当否抽選権利の回数がいくつになるか、遊技者に期待感を抱かせ遊技の持続が図られる。
【0010】
さらに、具体的には、スタート条件が成立した場合に実行される当否抽選処理の結果を記憶する第1記憶手段と、抽選権利付与処理の実行により付与される当否抽選処理の権利の数量を記憶する第2記憶手段と、遊技者の入力操作により第2記憶手段に記憶された当否抽選処理の権利を消費するとともに当否抽選処理を実行させる第2のスタート条件を生起するスタート入力手段とを備え、第2のスタート条件が成立することにより実行される当否抽選処理の結果は、スタート条件が成立することにより実行される当否抽選処理の結果と区別されて、または区別されることなく第1記憶手段に記憶されることを特徴とする。このように、抽選権利が付与された分の抽選を遊技者の入力操作により開始するようにしており、遊技者の介入性が高められる。通常、スタート条件成立による抽選結果の記憶数(保留玉)は制限されている場合が多いが、これとは別個に抽選の権利が付与され、遊技者に当否抽選機会が多く与えられ、抽選結果の期待感を高められる。
【0011】
また、具体的には、第2記憶手段に記憶された当否抽選処理の権利の数量を表示する表示部を備えたことを特徴とする。これにより、抽選の権利が明確になり、遊技者がストックされている当否抽選権利の回数を認識できるため、安心感をもって遊技が継続される。
【0012】
さらに、本発明は、所定のスタート条件が成立することに応じて、当該パチンコ遊技機に当たりを発生させるか否かを決定するための当否抽選処理を実行する当否抽選手段と、当否抽選手段により当たりを発生させる旨の決定がなされた場合に所定の当たり処理を実行する当たり処理実行手段とを備え、当たり処理として、大入賞口が開放される大入賞口開放処理と、当否抽選処理を実行させるための権利が付与される抽選権利付与処理とが設定されており、当たりに当選した場合に、大入賞口開放処理において大入賞口の開放が継続される期間であるラウンド数と、抽選権利付与処理において付与される権利の数量との組合せ態様を遊技者が設定可能とするための当たり処理設定手段を設けたことを特徴とする。これにより、大入賞口開放処理と抽選権利付与処理とを組合わせたパターンを設定でき遊技を多様にできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明のパチンコ遊技機1の正面模式図である。パチンコ遊技機1は、台枠に取り付けられた透明ガラス扉2と、台枠の内側に配置されてガラス扉2によって覆われる遊技盤3を有する。遊技盤3は、円状の遊技領域を形成している。遊技盤3の下方には、球供給皿4が設けられている。球供給皿4に準備された遊技球は、ハンドル5を含んで構成される玉発射機構によって遊技盤3に向けて発射される。遊技盤3に達した遊技球は、その遊技盤3の面上を落下する。
【0015】
遊技盤3の面上には、その中央付近に液晶表示部6が配設されている。液晶のかわりに発光素子を用いた表示装置や、リール式の表示装置も採用できる。液晶表示部6には、たとえば3桁のアラビア数字が表示される。液晶表示部6の下方には、スタート入賞口7が配置されている。そのスタート入賞口7の下方には、当該パチンコ遊技機1が大当たりしたときに開放するアタッカー(大入賞口)8と、玉を回収するためのアウト口9が設けられている。
【0016】
次に、図2に示すのは、パチンコ遊技機1の遊技制御装置20の構成を示すブロック図である。遊技制御装置20は、メイン基板21、このメイン基板21に搭載されたCPU22、遊技プログラムを格納したROM23、RAM24、入出力回路25、CPU22からの制御信号の出力が接続される表示制御基板26、音声制御基板27、ランプ制御基板28、払出制御基板29、発射制御基板30、CPU22に基準クロックを供給するクロック回路31およびこの遊技制御装置20に電源を供給する電源回路39を含み構成される。
【0017】
遊技球の通過を検知したとき検知信号を出力する検知スイッチとして、スタート入賞検出器32、アタッカー入賞検出器33が入出力回路25を介してCPU22に接続されている。遊技者が遊技の進行に応じて操作する選択スイッチ10と抽選スイッチ11とが入出力回路25を介してCPU22に接続されている。アタッカー用ソレノイド34が入出力回路25を介してCPU22に接続されており、アタッカー8を開閉するときに制御される。表示制御基板26ではCPU22からの制御信号が入力され、該制御信号に応じて液晶表示部6を制御する。また、音声制御基板27では音声信号を作成し、音声信号が増幅されスピーカ35から音声が出力される。ランプ制御基板28ではCPU22からの制御信号が入力され制御信号に応じてランプ36を制御する。また、払出制御基板29では制御信号に応じて賞球や貸球の払出装置37を制御する。発射制御基板30では同様に遊技球の発射装置38を制御する。
【0018】
次に、その動作について説明する。スタート入賞口7に玉が入ると、そのスタート入賞口7に付設されたスタート入賞検出器32により入賞が検知される。スタート入賞検出器32は、玉の入賞を検知するとスタート入賞検知信号を生成し、その信号を当該パチンコ遊技機1の遊技制御装置20に伝送する。遊技制御装置20は、スタート入賞検知信号を取得することに応じて所定の電気的処理を実行する。その電気的処理には表示処理が含まれ、表示処理の実行結果として液晶表示部6の変動が開始され、所定時間後に変動が停止する。また、遊技制御装置20にて実行される電気的処理には、パチンコ遊技機1に大当たりを発生させるか否かを決定するための当否抽選処理が含まれ、その当否抽選処理により大当たりを発生させる旨の決定がなされた場合、液晶表示部6に導出表示される図柄が大当たり態様(例えば777等のゾロ目)を示すように表示処理が実行される。
【0019】
スタート入賞口7に入賞した場合の動作についてさらに詳しく説明する。メイン基板21のCPU22にスタート入賞検出器32から入賞検知信号が入力されると、その信号入力タイミングに応じてCPU22は、大当たりを発生させるかどうかを決定するための当否抽選処理を実行する。該当否抽選処理の結果を受けて、液晶表示部6に導出表示させるべき図柄が決定され、その決定に基づく表示制御信号が表示制御基板26に入力される(表示処理の実行)。表示制御基板26は、入力された表示制御信号に応じて、液晶表示部6に図柄、背景等を表示させる。同様に、音声出力やランプの点滅については、音声制御基板27およびランプ制御基板28で、メイン基板21から送られてくる制御信号(制御コマンド)に基づく制御を実行する。このような制御を行うためのプログラムは、メイン基板21のROM23、あるいは各制御基板のROM(図示省略)に格納されている。
【0020】
パチンコ遊技機1における大当たりの当否抽選方法を説明する。パチンコ遊技機1の遊技制御装置20(具体的にはメイン基板21)においては、スタート入賞口7に玉が入賞したタイミングに応じてCPU22が乱数生成手段から乱数値を取得し、その乱数値が大当たり乱数に一致するか否かを判定することにより大当たりの抽選を行っている。このような抽選方法に関する技術はよく知られており、カウンタ(大当たり当否抽選用カウンタ)をメイン基板21のRAM24の所定領域に設定することで、これを乱数生成手段として用いている。乱数値とは、決められた範囲の数から等確率で取り出される値のことをいう。
【0021】
そして、抽選処理で抽選乱数が当たり乱数である場合、大当たり条件成立となる。結果として、例えば「777」などの特定図柄が停止図柄として表示される。大当たりとなった場合の液晶表示部6の表示例を図3に示す。液晶表示部6には3つのキャラクタ(数字)で構成された図柄が表示される。図3は大当たり発生場面の図である。液晶表示部6の下方部に通常の保留玉の表示をする第1保留玉表示領域6aが設けられている。この第1保留玉表示領域6aには、スタート入賞口7に入賞した玉の個数を記憶しこれを表示するものである。すなわち、スタート入賞口7に入賞したことを検知して抽選が開始される。抽選された結果をRAM24に記憶する。スタート入賞の記憶は最大4個まで記憶されるように設定されている。この記憶された抽選結果の相当分が第1保留玉表示領域6aに表示される。図3において3個を表し、大当たりの抽選結果があと3回得られることを示している。
【0022】
次に、大当たりに当選した場合に、このパチンコ遊技機1では、そのまま大当たり動作を開始させる処理を実行させるか、大当たりを保留し、さらに大当たり抽選の機会が得られる抽選権利をストックする処理を行うか、いずれかを選択できるようにしている。このパチンコ遊技機1では大当たり抽選の抽選権利回数を抽選で決定している。決定された抽選権利回数が記憶される。その記憶された抽選権利回数が結果として、抽選回数相当分として、保留玉の個数が表示される。大当たりに当選した場合、CPU22から表示制御基板26に制御信号を出力され液晶表示部6に選択画面が表示される。図4はその選択画面を示す。「大当たり遊技をする」か「保留玉を???追加する」か、遊技者がこの画面で選択できるようにしている。大当たりに当選した場合のその処理方法の決定のために、遊技者が選択操作する選択スイッチ10が、パチンコ遊技機1の玉供給皿4の前面左側に設けられている。選択スイッチ10としては、項目選択のために上下移動操作ができ移動により項目が選択できる機能と、選択された項目を確定するために押圧操作で確定できる機能とを有する。選択スイッチ10の操作により確定されると、選択スイッチ10からの信号が入出力回路25を介してCPU22に伝送される。
【0023】
遊技者が保留玉の追加を選択すると、選択スイッチ10から保留玉の追加が選択された信号を入出力回路25を介してCPU22が受けて、保留玉の個数の抽選が実施される。保留玉の抽選はCPU22で保留玉抽選プログラムに従ってRAM24のワークエリアを使用して実行される。RAM24は決定された保留玉の個数を記憶する記憶手段として機能する。その記憶された個数が液晶表示部6に表示される。図5は保留玉追加画面を示す。実施例では200個追加された例を示す。200個の保留玉がRAM24に記憶される。液晶表示部6の下方部右側に追加の保留玉を表示する第2保留玉表示領域6bが設けられている。記憶された保留玉の個数がこの第2保留玉表示領域6bに数字で表示される。
【0024】
この保留玉の個数に相当する回数だけ大当たりの抽選の権利が得られる。抽選を開始するために遊技者が操作する抽選スイッチ11が、パチンコ遊技機1の玉供給皿4の前面左側に選択スイッチ10と並んで設けられている。この抽選スイッチ11を押すことにより、抽選スイッチ11からの信号が入出力回路25を介してCPU22に伝送される。CPU22では大当たり抽選が実行される。
【0025】
遊技制御装置20における保留玉抽選プログラムには保留玉抽選用の乱数表が設定されている。乱数表として、例えば乱数値1の場合には保留玉数200個、乱数値2の場合には保留玉数100個、乱数値3の場合には保留玉数50個と定められる。この保留玉の個数を何個にするかは、遊技店側で設定できる。遊技者にはわからず期待感を抱かせることができる。一例として、大当たり確率が1/100(100回の抽選で1回大当たりが発生)とした場合、200個の保留玉は遊技者にとって有利となる(大当たりの発生チャンスが2倍になる計算)。また、遊技店側で集客のために個別化を図ることができる。例えば店内の遊技台のなかに特別な遊技台として、前述の保留玉数を500個とすることができる。そして、「特別イベント!保留500個選択可能な台がどこかに!」といったイベントを企画することができる。
【0026】
第2保留玉表示領域6bは大当たりを保留し、保留玉の追加を選択した場合に表示される。保留玉抽選によって決定された個数がRAM24の追加保留玉記憶領域に記憶される。この記憶された個数が第2保留玉表示領域6bに表示される。そして、この第2保留玉表示領域6bに表示されている保留玉は、抽選を開始するタイミングで乱数を拾うもので、まだ乱数を拾う(取得)にいたっていない段階の玉の数量を表し、第1保留玉表示領域6aにおいて表示される通常の保留玉とは区別される。通常の保留玉はスタート入賞口7に玉が入賞したタイミングに応じて乱数を取得する。そして、遊技者が抽選スイッチ11を押すことによりRAM24の追加保留玉記憶領域の個数が1個減算され、結果として第2保留玉表示領域6bの個数は1個減算され、例えば200から199に変わる。そして、RAM24の抽選結果記憶領域の個数が1個加算され、結果として第1保留玉表示領域6aに1個表示が増えるようにしている。図6はその状態を示す。
【0027】
大当たりのあとの選択画面で遊技者が「大当たり遊技をする」を選択した場合、大当たり処理が実行される。図7はその表示例を示す。大当たり処理として、CPU22から入出力回路25を介して制御信号が出力され、アタッカー用ソレノイド34が駆動される。アタッカー用ソレノイド34が励磁状態になる(非励磁状態にして駆動する場合もある)。アタッカー8が開放される。あわせて盤面に装備されたランプが点灯表示されたり、スピーカの効果音が出力されたりして大当たりが表示される。アタッカー8の開放により、アタッカー8に遊技球が入賞すると、アタッカー入賞検出器33で入賞を検出し所定の賞球が払い出される。大当たり動作として、アタッカー8の開放について、最大30秒間か最高10個入賞のいずれか、これを1ラウンドとして1回毎の有効な期間が定められている。ラウンド数は最高16回を限度して開放動作が継続される。
【0028】
次に、図8および図9に示すフローチャートに従って制御フローについて説明する。図8は大当たりが発生した際の処理のフローを表している。ステップS1において、大当たりが発生したか否かを判定する。YESの場合(大当たり抽選で当選の場合)、ステップS2において、液晶表示部6で大当たり発生画面を表示する。次に、ステップS3において、選択画面を表示する。この選択画面の表示と同時にステップS4において、タイマをスタートし経過時間をカウントする。次に、ステップS5において、遊技者による選択操作があったか否かを判定する。YESの場合、ステップS6において、大当たり遊技を選択したか否かを判定する。NOの場合(保留玉追加を選択の場合)、ステップS7において、CPU22により追加保留玉数を抽選により決定する。決定された保留玉はRAM24に記憶される。ステップS8において、保留玉数は液晶表示部6の保留玉追加画面(具体的には第2保留玉表示領域6b)で表示される。
【0029】
ステップS5において、NOの場合(選択操作なし)、ステップS9において、タイマアップか否か判定する。YESの場合、ステップS10において、大当たり開始画面を表示する。ステップS11において、大当たり処理を実行する。アタッカー用ソレノイド34が駆動され、アタッカー8が開放され、所定の回数開放動作が実行され、所定の大当たり処理が行われる。なお、ステップS6において、YESの場合(大当たり遊技を選択)、ステップS10に移行し、上記の処理が実行される。
【0030】
図9は追加保留玉の抽選処理のフローを表している。ステップS20において、追加保留玉があるか否かを判定する。YESの場合、ステップS21において、抽選スイッチ11の操作があったか否かを判定する。YESの場合、ステップS22において、大当たり抽選が行われる。同時にステップS23において第2保留玉表示領域6bの追加保留玉数が「−1」デクリメントされる。合わせてステップS24において、第1保留玉表示領域6aの保留玉数が「+1」インクリメントされる。これが繰り返し行われる。なお、遊技の途中で再度、大当たりに当選し、保留が選択され、保留玉の追加があった場合、第2保留玉表示領域6bには累積した保留玉個数が表示されるようにしている。
【0031】
次に、図10は大当たりのあとの選択画面の変形例を示す。大当たり遊技としては、アタッカー8の開放が継続される期間(ラウンド数)として、通常15ラウンド実施されるケースがよく知られている(1ラウンドは開放時間が最大30秒間か最高10個入賞のいずれか)。このラウンド数と前述の保留玉数とを組合わたパターンのなかから選択できるようにした実施例である。すなわち「大当たり15ラウンド」(選択項目1)と「大当たり10ラウンド+保留60個」(選択項目2)と「大当たり5ラウンド+保留130個」(選択項目3)と「大当たり0ラウンド+保留210個」(選択項目4)との4つの選択項目のなかから選択可能としている。選択項目2は通常の大当たり遊技におけるラウンド数である15ラウンドを減らし、10ラウンドとしその変わり保留玉を60個追加できるように設定している。選択項目3はさらにラウンド数を減らし、変わりに保留玉を増やした設定としている。遊技者が選択スイッチ10を操作して選択できる。保留玉を含む選択がされた場合、選択された保留玉数は記憶される。記憶された個数は液晶表示部6の第2保留玉表示領域6bに表示される。中庸的な組合わせで多様な遊技を遊技者が楽しめる。なお、上記の組合せパターンに限らず、ラウンド数と保留数とは当たり当選に相当する範囲内で実行する比率を変更できる。
【0032】
遊技制御装置20が行う(具体的にはCPU22が行う)、抽選権利の数量を決定するための抽選を抽選権利数量抽選手段ととらえることができる。また、遊技制御装置20が行う(具体的にはRAM24が行う)、抽選結果の記憶および抽選権利の数量の記憶を記憶手段ととらえることができる。そして、大当たりに当選した場合に、その処理方法を決定するために遊技者が選択操作し確定する選択スイッチ10を含む遊技制御装置20が行う当たり処理の選択を当たり処理選択手段ととらえることができる。抽選の権利を消費し当否抽選処理を実行させるための遊技者が入力操作する抽選スイッチ11を含む遊技制御装置20が行う当否抽選のスタート処理をスタート入力手段ととらえることができる。
【0033】
このように、遊技者が大当たりに当選した後、そのまま大当たり処理を実行させるか、大当たりを保留して大当たり抽選の機会が得られる抽選権利をストックするか、選択できるため、さらに大当たりを狙うことも可能で、遊技を変化に富んだものとすることができ、遊技に抑揚がつけられる。また、遊技者が自分で選択可能で、例えばその大当たり後、遊技を終了する人の場合は、大当たり(出玉)の実行を選択、一方そのまま遊技を続行する人の場合は大当たり保留を選択するということが可能になる。遊技続行の人にはさらに大当たりを狙いゲームとして決着を早める作用が生じる。これにより遊技のスピードアップが図られる。また、大当たり抽選の抽選権利回数に相当する保留玉数は遊技店側で設定できるため、集客を高めるため個別化(例えば保留玉数の特別に多い遊技台を設定した特別イベントの実施等)が図れる。
【0034】
実施例では、追加保留玉を別個に区別して表示するようにしたが、通常の保留玉表示に直接追加してもよい。区別は例えば通常の保留玉を赤色表示、追加の保留玉を青色表示として明示してもよい。通常の保留玉は、液晶表示部6の第1保留玉表示領域6aにおいて丸1個は保留個数1個を表している。保留個数が多い場合の表示は、例えば10個表示を緑色表示とし、緑色の丸1個で10個、緑色の丸2個で20個を表すようにしてもよい。同様に、100個表示を黄色表示とし、黄色の丸1個で100個を表すようにしてもよい(図11a参照)。また、10個表示を1個表示より形状をひとまわり大きくし、100個表示をこの10個表示よりさらに形状を大きくして意匠を異なるようにして表わしてもよい(図11b参照)。
【0035】
なお、実施例では、抽選スイッチ11の操作に応じて追加保留玉に基づく抽選を行うようにしているが、遊技者の操作に関係なく抽選を行うようにしてもよい。遊技制御装置20側で、例えば遊技者が選択スイッチ10で追加保留玉を選択し、追加保留玉が決定したタイミングで抽選を開始してもよい。そして、1回の抽選が終了したタイミングで次の抽選を開始するように行ってもよい。その状況は、追加の保留玉から通常の保留玉に変わるとき(抽選が開始されたとき)に色を、例えば青から赤に変え液晶表示部6で表示されるようにすればよい。
【0036】
また、実施例では、大当たり発生時に大当たり処理を実行するか、保留玉を取得(大当たり抽選権利を取得)するか、を選択するようにしたが、大当たり発生前(例えば遊技開始前)に予め選択できる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパチンコ遊技機の正面図。
【図2】本発明のパチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。
【図3】本発明に係る大当たり発生画面を示す液晶表示部の表示例。
【図4】選択画面を示す液晶表示部の表示例。
【図5】保留玉追加画面を示す液晶表示部の表示例。
【図6】保留玉追加画面の他の例を示す液晶表示部の表示例。
【図7】大当たり開始画面を示す液晶表示部の表示例。
【図8】本発明に係る遊技処理の基本例を示すフローチャート。
【図9】追加保留玉抽選処理を示すフローチャート。
【図10】選択画面の変形例を示す液晶表示部の表示例。
【図11】保留玉表示画面の他の実施例を示す液晶表示部の表示例。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
6 液晶表示部
6b 第2保留玉表示領域(表示部)
7 スタート入賞口
8 アタッカー(大入賞口)
10 選択スイッチ
11 抽選スイッチ
20 遊技制御装置
21 メイン基板
22 CPU(当たり処理選択手段、抽選権利数量抽選手段)
23 ROM
24 RAM(記憶手段)
32 スタート入賞検出器
36 表示制御基板
Claims (5)
- 所定のスタート条件が成立することに応じて、当該パチンコ遊技機に当たりを発生させるか否かを決定するための当否抽選処理を実行する当否抽選手段と、前記当否抽選手段により当たりを発生させる旨の決定がなされた場合に所定の当たり処理を実行する当たり処理実行手段とを備え、前記当たり処理として、大入賞口が開放される大入賞口開放処理と、前記当否抽選処理を実行させるための権利が付与される抽選権利付与処理とが設定されており、前記当たりに当選した場合に、それら大入賞口開放処理と抽選権利付与処理とのいずれを実行させるかを、遊技者が選択可能とするための当たり処理選択手段を設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
- 所定のスタート条件が成立することに応じて、当該パチンコ遊技機に当たりを発生させるか否かを決定するための当否抽選処理を実行する当否抽選手段と、前記当否抽選手段により当たりを発生させる旨の決定がなされた場合に所定の当たり処理を実行する当たり処理実行手段とを備え、前記当たり処理として、大入賞口が開放される大入賞口開放処理と、前記当否抽選処理を実行させるための権利が付与される抽選権利付与処理とが設定されており、前記当たりに当選した場合に、前記大入賞口開放処理において大入賞口の開放が継続される期間であるラウンド数と、前記抽選権利付与処理において付与される権利の数量との組合せ態様を遊技者が設定可能とするための当たり処理設定手段を設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
- 前記当たり処理選択手段から前記抽選権利付与処理を選択する旨の入力がなされたことを契機にして、前記当否抽選権利の数量を決定するための抽選処理を実行する抽選権利数量抽選手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
- 前記スタート条件が成立した場合に実行される前記当否抽選処理の結果を記憶する第1記憶手段と、前記抽選権利付与処理の実行により付与される前記当否抽選処理の権利の数量を記憶する第2記憶手段と、遊技者の入力操作により前記第2記憶手段に記憶された前記当否抽選処理の権利を消費するとともに前記当否抽選処理を実行させる第2のスタート条件を生起するスタート入力手段とを備え、前記第2のスタート条件が成立することにより実行される前記当否抽選処理の結果は、前記スタート条件が成立することにより実行される前記当否抽選処理の結果と区別されて、または区別されることなく前記第1記憶手段に記憶される請求項1ないし3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
- 前記第2記憶手段に記憶された前記当否抽選処理の権利の数量を表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項4記載のパチンコ遊技機。
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