JP4468258B2 - 磁気抵抗効果素子および磁気メモリ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気抵抗効果素子および磁気メモリに関し、例えば、強磁性トンネル接合素子の形状に関する。
強磁性トンネル接合(MTJ)素子をメモリセルとして用いた磁気メモリが知られている。MTJ素子は、主に強磁性層/絶縁層/強磁性層で構成される。絶縁層をトンネルして流れる電流に対する接合抵抗値は2つの強磁性層の磁化の方向が平行のときに極小値、反平行のときに極大値をとる。これはトンネル磁気抵抗(TMR)効果と呼ばれている。
強磁性層の一方は、その磁化を固定され、例えば基準層と呼ばれる。他方の強磁性層は、その磁化が変化し、例えば記憶層と呼ばれる。基準層と記憶層の磁化の方向の平行または反平行を2値情報に対応づけることで情報が記憶される。情報の書き込みは、メモリセルの周囲に設けられた書き込み線を流れる書き込み電流によって発生する磁界により記憶層の磁化を反転させることにより行なわれる。
磁気メモリの集積度を上げるためにメモリセルが微細化されると、メモリセルを構成する強磁性体の大きさも小さくなる。一般に、強磁性体が小さくなると、その保磁力は大きくなる。保磁力が大きくなると、記録層の磁化の方向を反転するために必要なスイッチング磁界の大きさが大きくなる。よって、スイッチング磁界を発生するのに必要な書き込み電流が大きくなり、消費電力が増加する。したがって、小さい強磁性体においても保磁力を低減することは、低消費電力を実現するために重要である。
一方、メモリセルが安定に長時間情報を保持するための目安として、熱揺らぎ定数といわれるパラメータが存在し、熱揺らぎはボリュームと保磁力に比例すると一般的に言われている。したがって、情報を長時間安定して保持するために高い熱安定性が必要であるにも関わらず、消費電力低減のために保磁力を低減すると熱安定性が低減する。
また、エッジドメインがスイッチング磁界に影響を与えることが知られている。エッジドメインは、例えば、一般に考えられる長方形の微小な強磁性体の短軸の幅が数ミクロンからサブミクロン程度以下になると端部に生じる特殊な磁区である。エッジドメインは、例えば、J. App. Phys. 81、 5471 (1997) (非特許文献1)に開示されている。
エッジドメインは、長方形の短辺では反磁界エネルギーを低減するために、磁化が辺に沿うようにして渦状に回転するパターンが形成されるために発生する。磁性体の中央部分においては磁気異方性に従った方向に磁化が生じるが、両端部においては、中央部分と異なる方向に磁化が生じる。この長方形の強磁性体における磁化反転の際、エッジドメインが成長してその領域を大きくしていくように進行することが知られている。このため、エッジドメインによって、スイッチング磁界が増大する。
エッジドメインは、強磁性体の形状に対して敏感であるため、楕円形の強磁性体を用いることが、米国特許第5,757,695号明細書(特許文献1)において提案されている。
また、磁化反転の際に複雑な磁気的構造の変化が生じることをできるだけ防ぐ方法として、エッジドメインを固定することが、米国特許第5,748,524号明細書(特許文献2)、特開2000-100153号公報(特許文献3)に開示されている。これにより、磁化反転の際の挙動は制御されるが、スイッチング磁界の低減は図れない。また、エッジドメインを固定するために別の構造を付加する必要があり、高密度化には適さない。
米国特許第5,757,695号明細書 米国特許第5,748,524号明細書 特開2000-100153号公報 J. App. Phys. 81、 5471 (1997)
本発明は、微細化が可能で、熱的に安定で、スイッチング磁界の小さな磁気抵抗効果素子およびこれを用いた磁気メモリを提供しようとするものである。
本発明の第1の視点による磁気抵抗効果素子は、相互に向き合う第1面および第2面を有する非磁性層と、前記第1面上に設けられ、磁化の方向が固定された基準層と、前記第2面上に設けられ、磁化の方向が可変で、前記第2面と向き合う面における平面形状が、相互に向き合う第1長辺および第2長辺と相互に向き合う第1短辺および第2短辺とを有する四角形状部と、前記四角形状部の中央点から前記第1短辺に向かってずれた位置において前記第1長辺から突出する第1突出部と、前記中央点から前記第2短辺に向かってずれた位置において前記第2長辺から突出する第2突出部と、を含む磁化可変層と、を具備し、前記第1長辺と前記第1短辺とから第1角が構成され、前記第2長辺と前記第2短辺とから第2角が構成され、前記第1長辺と前記第2短辺とから第3角が構成され、前記第2長辺と前記第1短辺とから第4角が構成され、前記第1角が前記第3角より大きく、前記第2角が前記第4角より大きく、前記第1長辺が、前記第1突出部と前記第3角との間の部分において窪みを有し、前記第2長辺が、前記第2突出部と前記第4角との間の部分において窪みを有する、ことを特徴とする。
本発明の第2の視点による磁気抵抗効果素子は、相互に向き合う第1面および第2面を有する第1非磁性層と、前記第1面上に設けられ、磁化の方向が固定された第1基準層と、相互に向き合う第3面および第4面を有する第2非磁性層と、前記第3面上に設けられ、磁化の方向が固定された第2基準層と、前記第2面および前記第4面との間に設けられ、磁化の方向が可変で、前記第2面および前記第4面と向き合う面における平面形状が、相互に向き合う第1長辺および第2長辺と相互に向き合うそれぞれの第1短辺および第2短辺とを有する四角形状部と、前記四角形状部の中央点から前記第1短辺に向かってずれた位置において前記第1長辺から突出する第1突出部と、前記中央点から前記第2短辺に向かってずれた位置において前記第2長辺から突出する第2突出部と、を含む磁化可変層と、を具備し、前記第1長辺と前記第1短辺とから第1角が構成され、前記第2長辺と前記第2短辺とから第2角が構成され、前記第1長辺と前記第2短辺とから第3角が構成され、前記第2長辺と前記第1短辺とから第4角が構成され、前記第1角が前記第3角より大きく、前記第2角が前記第4角より大きく、前記第1長辺が、前記第1突出部と前記第3角との間の部分において窪みを有し、前記第2長辺が、前記第2突出部と前記第4角との間の部分において窪みを有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、微細化が可能で、熱的に安定で、スイッチング磁界の小さな磁気抵抗効果素子およびこれを用いた磁気メモリを提供できる。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行なう。
本発明の一実施形態について、計算機シミュレーションの結果の一例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るMTJ素子(磁気抵抗効果素子、磁気記録素子)を示す平面図である。図2に示すように、MTJ素子1は、少なくとも、順に積層された強磁性層11、絶縁層12、強磁性層13を有する。
なお、強磁性層11および(または)強磁性層13は、複数のサブレイヤーからなる積層構造とすることも可能である。一方の強磁性層(例えば強磁性層11)の磁化方向は固定されている。これは、例えば、強磁性層11の下方に反強磁性層14を設けることにより行なうことができる。以下、強磁性層11を基準層と称する。
一方、強磁性層13の磁化方向に対しては、このような固着化機構を設けない。よって、強磁性層13の磁化方向は、可変である。以下、強磁性層13を磁化可変層(記録層)と称する。強磁性層11、13、絶縁層12は、図1に示す平面形状を有する。
また、MTJ素子1は、図2に示すように、いわゆる2重トンネルバリア層構造とすることもできる。この場合、MTJ素子1は、少なくとも、順に積層された強磁性層11、絶縁層12、強磁性層13、絶縁層15、強磁性層16を有する。強磁性層16は、その磁化の方向が固定されており、基準層として機能する。これは、例えば、強磁性層16の上方に反強磁性層17を設けることにより行なうことができる。強磁性層11の磁化方向と、強磁性層16の磁化方向は、平行に配置されている。強磁性層16を、複数のサブレイヤーからなる積層構造とすることももちろん可能である。
なお、MTJ素子1を構成する各層11乃至17が、全て、同じ形状を有していることは必須でない。すなわち、少なくとも、その磁化が変化する強磁性層13の形状が、図1の平面形状を有していればよい。
図1に示すように、MTJ素子1の平面形状は、長方形状部1aと、2つの突出部1b1、1b2とから構成される。
長方形状部は、最も典型的な例としては長方形状であるが、実質的な長方形状を有していればよい。すなわち、少なくとも、相互に向きあう2本の長辺(第1長辺L1、第2長辺L2)と、相互に向き合い且つ長辺より短い2本の短辺(第1短辺S1、第2短辺S2)と、を有する四角形状である。そして、2本の長辺同士、および2本の短辺同士は、同様の方向に沿っていれば、必ずしも平行である必要は無い。
また長方形状部1aの各辺は、完全に直線である必要は無く、一部が曲線で構成されていてもよい。すなわち、例えば、ある辺が、曲線部を含んでいたとしても、全体として1つの方向に沿うことにより実質的に直線形状を有していればよい。長方形状部1aの角は、直角、鋭角、鈍角のいずれであっても、さらに、これらが丸みを帯びていてもよい。
2つの突出部(第1突出部1b1、第2突出部1b2)は、長方形状部1aの長手方向と交わる方向に沿って突出する。一方の突出部(例えば突出部1b1)は一方の長辺(例えばL1)に接続され、他方の突出部(例えば突出部1b2)は他方の長辺(例えば長辺L2)に接続されている。各突出部1b1、1b2は、略台形状である。各台形状の幅は、長方形状部1aから遠い方の辺から長方形状部に向かうに連れて広くなっている。
また、一方の突出部(例えば突出部1b1)は、長方形状部1aの長手方向における中央から、一方の短辺(例えば短辺S1)に向かってずれた位置に位置する。他方の突出部(例えば突出部1b2)は、長方形状部1aの長手方向における中央から、他方の短辺(例えばS2)に向かってずれた位置に位置する。ただし、2つの突出部1b1、1b2は、長方形状部の角と長方形状部の中心との間に位置し、角に位置することはない。
長方形状の幾つかの角を、積極的に丸めることも可能である。この丸められる角は、各長辺が、2つの短辺とともに作る2つの角のうち、この長辺と接続される突出部が長方形状部1aの中央点からずれる側の角である。すなわち、長辺L1と短辺S1とからなる角C1と、長辺L2と短辺S2とからなる角C2である。残りの、長辺L1と短辺S2とからなる角C3と、長辺L2と短辺S1とからなる角C4とが、実際に作製された結果、丸みを帯びた場合、角C1、C2の曲率半径は、角C3、C4の曲率半径より大きい。
以上のような平面形状を有しているため、図1の平面形状は、中央点に関して点対称であって、中央点を通る長手方向の直線に関して非線対称である。
以上の形状上の特徴を有するMTJ素子1の各部の寸法は、以下の通りである。まず、最大幅は、1μm程度より小さいことが好ましい。ここで、最大幅は、MTJ素子1の中央での幅、すなわち、2つの長方形状部の短辺同士間の長さである。また、長さ(長手方向における長さ)は、最大幅の1倍乃至10倍が好ましい。さらに、MTJ素子1を構成する強磁性層11、13、16の厚さは、20nm以下であり、10nm以下がより好ましい。なお、MTJ素子1を高集積化するために、素子サイズは小さいことが好ましい。
強磁性層11、13、16に用いる材料として、Fe、Co、Niやそれらの積層膜、合金等の磁性材料を用いることができる。また、強磁性層11、13、16は、Cu、Au、Ru、Al等、金属非磁性材料からなる層を含む積層膜であってもよい。なお、以下のシミュレーションでは、強磁性材料として、Ni8Feが用いられている。
また、図1には、矢印によって、外部から磁界が印加されていない状態(以下、ゼロ磁界状態)での各位置の磁化方向(各磁区の磁化方向)が、模式的に示されている。図1において、大きな矢印は、矢印が描かれている位置およびその周辺の、大まかな磁化の方向を示している。図1に示すように、MTJ素子1の中央部を含む長方形状部1aの大部分では、各磁区の磁化は、同じ方向(右方向)を向いている。また、突出部1b1、1b2においても、各磁区の磁化は、長方形状部の磁化と同じ方向を向いている。一方、長方形状部1aの各短辺S1、S2近傍では、曲率半径の大きい角C1、C2の縁に沿い、かつ2つの短辺S1、S2の近傍で互いに同じ方向(左上から右下に向かう方向)に磁化が向いている。
ゼロ磁界の状態で、上記のような磁界のパターンが形成されている。このため、後述のように、MTJ素子1に、1方向のみに磁界を印加した場合と、2方向に磁界を印加した場合とで、磁界のパターンの変化の仕方が異なる。図4は、図1のMTJ素子1に1方向のみに磁化を印加した場合の磁界の様子を示している。より具体的には、MTJ素子1の磁化容易軸方向(以下、単に容易軸方向)に沿って、図の右から左に向かう方向に磁界を印加した場合の状態を示している。すなわち、この状態は、後述のように、MTJ素子を行列状に配置することにより構成された磁気メモリにおける半選択のメモリセルの状態に対応する。
図4に示すように、MTJ素子1の中で、左上と右下に位置する位置に、突出部1b1、1b2のそれぞれ根元を中心に3/4円状の磁界パターンが見られる。これは、C型磁区を発展させたものであって、互いに逆方向を向く2つのいわゆるC型磁区が形成されている。MTJ素子1の中央部分、すなわち、突出部1b1、1b2との間の部分では、磁化が図の下から上に向かう方向に沿っている。よって、MTJ素子1の磁界は反転しにくい。すなわち、半選択状態では、MTJ1の磁界は反転しにくい。
一方、選択されるMTJ素子では、容易軸方向に沿った磁界の印加に先立ち、MTJ素子1の磁化困難軸方向(以下、単に困難軸方向)に沿った方向、例えば、図4の上から下に向かう方向に磁界が印加される。このため、困難軸方向に印加された磁界によって、突出部1b1、1b2との間の部分では、磁化が図の上から下に向かう方向に沿う。よって、MTJ素子の磁化は、図1の磁化の状態から、容易軸方向に沿った磁界によってさらに反転しやすい状態になる。このため、選択MTJ素子1の磁化を容易に反転させることができる。
次に、図1の形状のMTJ素子1に関するシミュレーションの結果について説明する。図5は、図1の形状のMTJ素子1に関するシミュレーションによって得られた磁化曲線を示している。
このシミュレーションにおいて用いられた各部の寸法は、以下の通りである。長さは、0.72μmである。また、長方形状部の短辺近傍での幅は、0.24μmである。一方、MTJ素子1の中央での幅)、すなわち、幅の最大値は、0.36μmである。強磁性層11、13、16の厚さは、3nmである。以上述べた、各部の寸法は、本実施形態を限定するものではなく、上記した特徴の形状を有していれば、適宜、異なる値に設定されて構わない。
図5の破線は、MTJ素子1の困難軸方向(図1の長手方向と直交する方向)に磁界が印加されていない状態で、磁化容易軸方向(図1のMTJ素子1の長手方向)に印加される磁界を変化させた場合のMTJ素子1(記録層13)の磁化の変化を示している。すなわち、図1のMTJ素子1を行列状に配置することにより構成された磁気メモリにおいて、半選択状態のMTJ素子での、記録層13の磁化と容易軸方向の磁界との関係を示している。
一方、図5の実線は、MTJ素子1の困難軸方向に40Oeの磁界が印加された状態で、容易軸方向に印加される磁界を変化させた場合のMTJ素子1(記録層13)の磁化の変化を示している。すなわち、図1のMTJ素子1を行列状に配置することにより構成された磁気メモリにおいて、選択状態のMTJ素子での、記録層13の磁化と容易軸方向の磁界との関係を示している。
図5から分かるように、半選択状態のMTJ素子と選択状態のMTJ素子とでは、磁界の大きさの変化に応じた磁化の変化の仕方が異なる。
また、図5から分かるように、半選択状態のMTJ素子の記録層の容易軸方向における保持力は、約150Oeである。また、図5から分かるように、半選択状態のMTJ素子では、磁化の大きさは、磁界の大きさの増加とともに徐々に減少し、磁化の大きさがある値に達すると一度ジャンプし、その後さらに減少した後に、磁化が反転する。
一方、選択状態のMTJ素子では、半選択状態の場合に発生するジャンプが存在せず、また、磁界の大きさが、0からわずかに増加し、約40Oeに達したところで、磁化が反転する。すなわち、選択状態のMTJ素子においては、磁化のスイッチングがシャープに行われ、“1”および”0”以外の中間的な磁化状態が生じない。この現象は、磁化反転過程において、微小な磁気ドメインが複雑な形で発生していないことを意味している。
以上示したように、本実施形態に係るMTJ素子1の形状では、半選択時の磁化反転の過程と選択時の磁化反転の過程とが異なる。さらに、半選択時のスイッチング磁界の大きさと選択時のスイッチング磁界の大きさの差が大きい。これらのことは、半選択状態のMTJ素子1が、意に反して反転する可能性が小さい、すなわち、MTJ素子1がディスターブされにくいことを意味している。
一般に、強磁性体の磁化方向にずれや乱れた部分があり、飽和磁化に対する残留磁化の割合が1より小さくなっているとき、その強磁性体を用いたMTJ素子では、ずれや乱れのない場合に比べて、トンネル磁気抵抗比が減少する。しかし、本実施形態では、絶縁層12、15も含めて強磁性層11、13、16が同じ形状になっているため、強磁性層11、13、16はほぼ同様の磁気ドメイン構造を持っている。したがって、この割合が1より小さくなっているにも関わらず、磁化方向のトンネル磁気抵抗の減少はほとんどない。
図6は、図1の形状、上記した寸法、材料によるMTJ素子1に関するシミュレーションによって得られたアステロイド曲線(実線)を示している。比較のために、いわゆるトラック型形状(L字形状)のMTJ素子を用いて計算されたアステロイド曲線(破線)が併記されている。なお、図6は、容易軸方向の保磁力で規格化してプロットしたものである。
図6から分かるように、トラック型形状では、アステロイド曲線が原点に向かって大きくは窪んでいないため、スイッチング磁界(アステロイド曲線の外側に位置する点の磁界)は、大きく、保持力Hcに対しても大きい。このため、MTJ素子を選択状態とするために半選択時に印加されているべき一方の磁界(例えばHx)も大きくなければならない。半選択時に印加されているべき磁界の大きさが大きいほど、半選択とするための磁界(例えばHx)のみで記録層の磁化が反転しやすくなる。すなわち、半選択時の熱安定性は低い。
一方、本実施形態に係るMTJ素子1の形状では、トラック型形状に比べて、アステロイド曲線が原点に向かって大きく窪んでいるため、スイッチング磁界は、小さく、保持力Hcに対しても小さい。このため、MTJ素子を選択状態とするために半選択時に印加されているべき一方の磁界(例えばHx)を小さくできる。半選択時に印加されているべき磁界の大きさを小さくできるので、半選択とするための磁界(例えばHx)のみでは、記録層の磁化は反転しにくい。すなわち、半選択時の熱安定性は高い。
なお、本実施形態に係るMTJ素子1では、飽和磁化に対する容易軸方向の残留磁化の割合が0.92となり、長方形形状のMTJ素子のそれとほとんど同じである。これは、エッジドメインが存在しているためである。
一実施形態に係るMTJ素子は、以下に示す形状的な特徴を付加的に有していてもよい。図7は、本発明の一実施形態の他の例に係るMTJ素子を示す平面図である。図7に示すように、長辺L1は、突出部1b1の、突出部1b1がずれる方向と反対側(すなわち角C3側)の部分において窪みDを有している。同様に、長辺L2は、突出部1b2の、突出部1b2がずれる方向と反対側(すなわち角C4側)の部分において窪みDを有している。
図7の形状においても、MTJ素子1は、中央点に関して点対称であって、中央点を通る長手方向に関して非線対称である。
図7には、図1と同じく、矢印によって、ゼロ磁界における各位置の磁化方向が模式的に示されている。図7に示すように、MTJ素子1が、上記のような平面形状を有しているため、各磁区は、以下に示すような方向を向いている。すなわち、図1の場合と同じく、MTJ素子1の中央部を含む長方形状部1aの大部分では、各磁区の磁化は、同じ方向(右方向)を向いている。また、突出部1b1、1b2においても、各磁区の磁化は、長方形状部の磁化と同じ方向を向いている。一方、長方形状部1aの各短辺S1、S2近傍では、曲率半径の大きい角C1、C2の縁に沿い、かつ2つの短辺S1、S2の近傍で互いに同じ方向(左上から右下に向かう方向)に磁化が向いている。
図8は、図4の場合と同様に、図7のMTJ素子1に1方向のみに磁界を印加した場合の磁化の様子を示している。図8に示すように、図4と同様、MTJ素子1の長手方向の中央の左右両側において、窪みDを中心として、互いに逆方向を向く2つのC型磁区が形成されている。このため、やはり、半選択状態では、MTJ1の磁界は反転しにくい。
選択状態のMTJ素子1の場合も、図1の場合と同様の磁化パターンを取る。
図9は、図7に示す形状のMTJ素子1に関するシミュレーションによって得られた磁化曲線を示している。このシミュレーションにおいて用いられた各部の寸法は、以下の通りである。長さは0.76μmであり、端部の幅は0.28μmであり、中央部の幅(幅の最大値)は、0.38μmである。なお、強磁性層11、13、16の厚さは、3nmである。
図9の破線は、図5の場合と同様に、MTJ素子1の困難軸方向に磁界が印加されていない状態で、容易軸方向に印加される磁界を変化させた場合のMTJ素子1(記録層13)の磁化の変化を示している。すなわち、半選択状態のMTJ素子1での、記録層13の磁化と容易軸方向の磁界との関係を示している。
一方、図9の実線は、図5の場合と同様に、MTJ素子1の困難軸方向に40Oeの磁界が印加された状態で、容易軸方向に印加される磁界を変化させた場合のMTJ素子1(記録層13)の磁化の変化を示している。すなわち、選択状態のMTJ素子1での、記録層13の磁化と容易軸方向の磁界との関係を示している。
図9から分かるように、図5の場合と同様に、選択状態のMTJ素子1では、磁化のスイッチングがシャープに行われ、半選択状態のMTJ素子1では、磁化のスイッチングが行なわれにくい。また、半選択時のスイッチング磁界の大きさと選択時のスイッチング磁界の大きさの差が大きい。このため、図5の場合と同様に、すなわち、MTJ素子1は、熱安定性が高く、またディスターブされにくいことを意味している。
また、図9の場合、図5に比べて、スイッチング磁界が小さい。このため、図7の形状のMTJ素子1の磁化をスイッチングさせるのに要する書き込み電流は、図1のそれより小さくて済む。さらに、図9から分かるように、残留の磁化状態は0.927と高い。
次に、実施形態に係るMTJ素子の製造方法について説明する。一般に、このような素子は、以下の工程によって形成される。まず、MTJ素子を構成する各膜からなる積層膜が形成される。次に、この積層膜の上にレジストからなるマスク材が塗布され、このマスク材に、光、電子ビーム、X線等を用いてパターンが転写される。次に、マスク材が現像されることにより、マスク材にパターンが形成される。次に、マスク材をマスクとしてイオンミリングまたはエッチングが行われることにより、積層膜がマスク材のパターンに応じた形状にパターニングされる。次に、マスク材が剥離される。
比較的大きなサイズ、例えばミクロンオーダーのMTJ素子を作製する場合、以下の工程が実施されてもよい。まず、積層膜が例えばスパッタにより形成された後に、積層膜上に酸化シリコン、窒化シリコン等のハードマスクが作製される。次に、反応性イオンエッチング(RIE)により、ハードマスクがパターニングされる。次に、ハードマスクを用いて、積層膜をイオンミリングすることにより、MTJ素子が形成される。
より小さいMTJ素子、例えば、2乃至3μm程度から0.1μm程度のサブミクロンサイズのMTJ素子を作製する場合、光リソグラフィーを用いることができる。この場合は、あらかじめ作製されるMTJ素子の形状パターンを持つハードマスクを作製しておき、このハードマスクを用いて積層膜がパターニングされる。
さらに小さなサイズ、例えば0.5μm程度以下のMTJ素子を作製する場合、電子ビーム露光を用いることができる。しかし、この場合には素子自体が小さいため、本実施形態に係るMTJ素子1におけるエッジドメイン領域を広げるための形状部分はさらに小さくなり、作製が非常に困難になる。そこで、本実施形態に係るMTJ素子1を作製するために、電子ビームの近接効果補正を利用することができる。
通常、近接効果補正は、電子ビームの基板からの後方散乱により生じる図形内での近接効果を補正することにより、希望のパターンにより近いパターンを形成するために用いられる。例えば、長方形のパターンを形成する場合、角付近では蓄積電荷量が不足し、長方形の角が丸くなるという現象が発生する。そこで、角をはっきりさせるために、頂点付近、特に0.5μm程度以下の素子の場合にはパターンの外側に補正点ビームを打ち込んで蓄積電荷量を増やすことによって、希望のパターンにより近いパターンを得ることができる。
ここでは、この近接効果補正を、MTJ素子の端部の幅が広がった形状を形成することに用いる。例えば、実施形態の図1、図7の形状を形成する場合、長方形を基本パターンとし、相対する2つの角の付近に補正点ビームを打ち込むことによって、端部の幅の広い形状が形成可能となる。この時、通常の近接効果補正の場合に比べて打ち込む電荷量を多くするか、または補正点ビームの打ち込み位置を適当に調節するか、またはその両方を用いて、角の形状を補正するだけでなく形状を制御することができる。こうすることにより、本実施形態に係るMTJ素子1の形状を実現できる。さらに、複数点の補正点ビームを照射することによって、突出部を形成したり、長方形状部の角の丸みを実現することも可能である。
本実施形態に係るMTJ素子1は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)に適用できる。一般に、ランダムアクセスメモリにおいては、小さなサイズで大容量であることが要求される。従って、配線幅および各メモリセルの面積は小さいことが好ましい。MTJ素子1によって、スイッチング磁界は小さく、データの書き込みの際に必要な書き込み電流および消費電力が小さく、かつ高速なスイッチングが可能なメモリセルを実現できる。したがって、MTJ素子1は、MRAMのメモリセルに用いるのに好適である。
本実施形態に係るMTJ素子1が、MRAMのメモリセルとして用いられる場合について、図10乃至図12を参照して、以下に説明する。
図10は、MRAMのセルアレイの平面レイアウトの一例を模式的に示している。図10に示すように、複数の書き込みおよび読み出し用のビット線BLと、複数のワード線WL(書き込みワード線WWL)と、が相互に異なる方向に沿って延びている。典型例として、ワード線WLはx方向に沿って延び、ビット線BLは、x方向と直交するy方向に沿って延びている。ビット線BLとワード線WLの各交点には、MTJ素子1を含んだメモリセルMCが設けられる。
MTJ素子1は、長手方向がワード線WLに沿うように、配置されている。各ビット線BLは、同一行(または列)の複数のMTJ素子1の一端と電気的に接続されており、各ワード線WLは同一の列(または行)の複数のMTJ素子1の他端に近接して対向するように配置されている。各メモリセルMCは、後述のように、例えば、いわゆるクロスポイント構造、またはいわゆる1Tr+1MTJ構造とすることができる。
ワード線WLに、X方向に沿って左に向かう方向に書き込み電流が流れることにより、このワード線WLが通るメモリセルMCに、y方向に沿って上に向かう方向に磁界Hyが印加される。また、ビット線BLに、y方向に沿って上に向かう方向に書き込み電流が流れることにより、このビット線BLが通るメモリセルMCに、x方向に沿って左に向かう磁界Hxが印加される。
ビット線BLとワード線WLの交点のメモリセルMCのMTJ素子1に2つの磁界が印加されることにより、このMTJ素子1の記録層13の磁化方向が反転する。このようにして、任意のメモリセルMCに情報が書き込まれる。
情報の読み出しは、例えば選択されたメモリセルMCの記録層13および基準層11に電圧を印加し、これを流れる電流から抵抗値を読み取ることにより行われる。または、定電流を選択メモリセルのMTJ素子1に流し、記録層13と基準層11との間の電圧を読み出すことによっても可能である。
図11は、本実施形態に係るMTJ素子1が、いわゆるクロスポイント構造のメモリセルに適用された場合を示している。図11に示すように、メモリセルMCは、MTJ素子1のみから構成される。MTJ素子1の一端は電極UEを介してビット線BLに電気的に接続され、MTJ素子1の他端は電極BEを介してワード線WLに電気的に接続されている。
ビット線BL、ワード線WLは、書き込まれるデータに応じた方向に電流を流すためのドライバ回路、シンカ回路と接続されている。シンカ回路、ドライバ回路は、デコーダ回路と接続されている。デコーダ回路は、外部から供給されるアドレス信号に応じたMTJ素子1に磁界が印加されるように、ビット線BLおよびワード線WLに電流が流れるように、シンカ回路およびドライバ回路を制御する。ビット線BLは、また、センスアンプ等の読み出し系の回路と接続される。
図12は、本発明の実施形態に係るMTJ素子1が、いわゆる1Tr+1MTJ構造のメモリセルに適用された場合を示している。図12に示すように、メモリセルMCは、MTJ素子1(図2の場合を例示)と、読み出し用のスイッチング素子としてのMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタTRと、から構成される。
MTJ素子1の一端は上部電極UEを介してビット線BLに電気的に接続される。MTJ素子1の他端は下部電極BE、導電層IC、コンタクトCPを介してスイッチング素子TRの一端に電気的に接続され、スイッチング素子TRの他端は接地される。
なお、スイッチング素子TRとして、MOSトランジスタの代わりに、ダイオードを用いることも可能である。
ワード線(書き込みワード線)WLは、書き込み時に電流を流すために用いられ、導電層ICの下方に、導電層ICと離れて位置する。ワード線WLは、ドライバ回路およびシンク回路と接続され、ドライバ回路およびシンク回路はデコーダと接続される。ビット線は、ドライバ回路、シンク回路、センスアンプ等の読み出し系の回路と接続される。スイッチング素子TRには、読み出しワード線(図示せぬ)を介して読み出し時に所定のメモリセルMCを選択するための信号が供給される。
本発明の一実施形態に係るMTJ素子1によれば、略長方形状の長方形状部と、長方形状部の長手方向における中央から長手方向に沿って互いに反対の方向に向かってずれている2つの突出部と、から構成される。このような形状とすることにより、MTJ素子1の強磁性層(強磁性層11、13、16)の磁気的構造、特にエッジドメインが好適に制御される。この結果、MTJ素子1がMARMのメモリセルとして用いられた場合、強磁性層の磁気的構造が半選択状態と選択状態との間で異なる。よって、従来より大きな書き込みマージンを確保することができ、熱的に安定なMTJ素子1を実現できる。
また、熱安定性が高いため、MTJ素子1を小さくしても、熱揺らぎによる誤書き込みが発生しにくい。MTJ素子1を小さくできる結果、MTJ素子1がMARMのメモリセルとして用いられた場合、メモリセルの集積度の向上を実現できる。また、寸法が小さく且つスイッチング磁界が小さいMTJ素子1を実現できるので、MRAMの消費電力の低下を実現できる。
さらに、本実施形態では、エッジドメインをMTJ素子1にバイアス磁界を印加することにより制御する構成が採用されていない。このため、バイアス磁界を印加するための付加的な構造も不要である。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明の一実施形態に係るMTJ素子を示す平面図。 本発明の一実施形態に係るMTJ素子の斜視図。 本発明の一実施形態に係るMTJ素子の斜視図。 図1のMTJ素子に1方向のみに磁界を印加した場合の磁化の様子を示す図。 図1のMTJ素子に関するシミュレーションによって得られた磁化曲線を示す図。 図1のMTJ素子に関するシミュレーションによって得られたアステロイド曲線を示す図。 本発明の一実施形態の他の例に係るMTJ素子を示す平面図。 のMTJ素子に1方向のみに磁界を印加した場合の磁化の様子を示す図。 図7のMTJ素子に関するシミュレーションによって得られた磁化曲線を示す図。 MRAMのセルアレイの平面レイアウトの一例を示す図。 クロスポイント構造のメモリセルを示す図。 1Tr+1MTJ構造のメモリセルを示す図。
符号の説明
1…MTJ素子、11、13、16…強磁性層、12、15…絶縁層、14、17…反強磁性層。

Claims (6)

  1. 相互に向き合う第1面および第2面を有する非磁性層と、
    前記第1面上に設けられ、磁化の方向が固定された基準層と、
    前記第2面上に設けられ、磁化の方向が可変で、前記第2面と向き合う面における平面形状が、相互に向き合う第1長辺および第2長辺と相互に向き合う第1短辺および第2短辺とを有する四角形状部と、前記四角形状部の中央点から前記第1短辺に向かってずれた位置において前記第1長辺から突出する第1突出部と、前記中央点から前記第2短辺に向かってずれた位置において前記第2長辺から突出する第2突出部と、を含む磁化可変層と、
    を具備し、
    前記第1長辺と前記第1短辺とから第1角が構成され、前記第2長辺と前記第2短辺とから第2角が構成され、前記第1長辺と前記第2短辺とから第3角が構成され、前記第2長辺と前記第1短辺とから第4角が構成され、
    前記第1角が前記第3角より大きく、
    前記第2角が前記第4角より大きく、
    前記第1長辺が、前記第1突出部と前記第3角との間の部分において窪みを有し、
    前記第2長辺が、前記第2突出部と前記第4角との間の部分において窪みを有する、
    ことを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 相互に向き合う第1面および第2面を有する第1非磁性層と、
    前記第1面上に設けられ、磁化の方向が固定された第1基準層と、
    相互に向き合う第3面および第4面を有する第2非磁性層と、
    前記第3面上に設けられ、磁化の方向が固定された第2基準層と、
    前記第2面および前記第4面との間に設けられ、磁化の方向が可変で、前記第2面および前記第4面と向き合う面における平面形状が、相互に向き合う第1長辺および第2長辺と相互に向き合うそれぞれの第1短辺および第2短辺とを有する四角形状部と、前記四角形状部の中央点から前記第1短辺に向かってずれた位置において前記第1長辺から突出する第1突出部と、前記中央点から前記第2短辺に向かってずれた位置において前記第2長辺から突出する第2突出部と、を含む磁化可変層と、
    を具備し、
    前記第1長辺と前記第1短辺とから第1角が構成され、前記第2長辺と前記第2短辺とから第2角が構成され、前記第1長辺と前記第2短辺とから第3角が構成され、前記第2長辺と前記第1短辺とから第4角が構成され、
    前記第1角が前記第3角より大きく、
    前記第2角が前記第4角より大きく、
    前記第1長辺が、前記第1突出部と前記第3角との間の部分において窪みを有し、
    前記第2長辺が、前記第2突出部と前記第4角との間の部分において窪みを有する、
    ことを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  3. 前記平面形状が、前記中央点に関して点対称であって、前記中央点を通る長手方向の直線に関して非線対称であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 前記第1角、前記第2角、前記第3角、および前記第4角は曲線から構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子。
  5. 記第1角の曲率半径が前記第3角の曲率半径より大きく、
    前記第2角の曲率半径が前記第4角の曲率半径より大きい、
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気抵抗効果素子。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子を記録素子として複数個含み、前記磁気抵抗効果素子が行列状に配置されたメモリセルアレイと、
    同じ行に属する前記磁気抵抗効果素子のそれぞれの一端と電気的に接続された第1配線と、
    同じ列に属する前記磁気抵抗効果素子のそれぞれの他端と電気的に接続された第2配線と、
    前記第1配線および前記第2配線と接続され、任意の前記磁気抵抗効果素子を対象とした情報の書き込みおよび読み出しを行う制御回路と、
    を具備することを特徴とする磁気メモリ。
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