JP4464303B2 - ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物及びそれを用いた湿式吹付け施工方法 - Google Patents

ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物及びそれを用いた湿式吹付け施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、鋼片加熱炉や均熱炉等の雰囲気炉の各部ライニング材、スキッドパイプやポスト等の耐熱性部材の被覆に使用されるポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物及びその湿式吹付け施工方法に関する。
鋼片加熱炉や均熱炉等の雰囲気炉の耐熱性部材用耐火物には、高耐火性と優れた断熱性を有することが要求される。従来、高耐火性・高断熱性を有するキャスタブル耐火物としてセラミックファイバーを含有するものが使用されている。特開平6-87666号には、主成分がAl2O3・SiO2質耐火材料に解砕粒径が10〜50 mmのセラミックファイバー粒状綿を5〜20重量%加えたもの100重量%に対して、起泡剤を0.1〜0.5重量%添加した断熱キャスタブルが開示されている。また特開平7-69743号には、アルミナ質耐火性骨材及び/又はムライト質耐火性骨材と、水硬性を有する中間アルミナと、発泡材と、セラミックファイバーと、マイクロシリカとを含有してなる断熱キャスタブルが開示されている。セラミックファイバーを含有する断熱キャスタブル耐火物は優れた断熱性のみならず高耐火性も有しており、1500℃近い高温の環境においても使用可能である。
しかしセラミックファイバーを含有する断熱キャスタブル耐火物は、混練時にセラミックファイバーを大気中に大量に飛散及び浮遊させて施工環境を悪化させるという問題点を有する上、高価であるという経済的難点も有する。
そこで近年では、セラミックファイバーを含有することなく高断熱性及び高耐火性を有する断熱キャスタブル耐火物が開発されており、その一部は実用化されている。特開2003-002754号(特許文献1)は、Al2O3含有量が90質量%以上、かさ比重が0.6〜0.8、気孔径が5μm以下、開放気孔が50体積%以上(気孔全体としては70体積%以上)の軽量アルミナを主骨材とし、アルミナセメントを結合剤とした断熱キャスタブル耐火物を開示している。この断熱キャスタブル耐火物は、外掛けで50〜60質量%程度の施工水と共に混練した後、流し込み、圧入、吹付け等の手段により施工すると記載されている。一般に、アルミナセメント等の結合剤と水とからなるペースト状の部分(以下、マトリックス部分と称する。)は大きな比重を有するので、小さな比重を有する骨材とともに混練されると、骨材の分離を生じ易い。これに対し、特許文献1のように開放気孔が50体積%以上の軽量アルミナを用い、施工水量を50〜60質量%程度とすると、その分離をある程度防止することができる。
しかし本発明者らによる研究の結果、特許文献1に記載の断熱キャスタブル耐火物において、軽量アルミナの分離し易さは流し込み施工には支障が無い程度であるものの、吹付け等に用いるためにポンプ圧送するには分離防止が十分でないことが分かった。特にスキッドパイプの被覆材として施工する場合、スキッドパイプに枠掛けする作業は非常に煩雑であるので、ポンプ圧送できないと作業工程が大幅に遅れてしまう。
断熱キャスタブル耐火物は施工現場でミキサを用いて混練するのが一般的であるが、鋼片加熱炉内や均熱炉内に施工する場合、施工現場である炉内は狭いので、ミキサを持ち込むのは困難である。このため一旦炉外で混練した材料を施工現場まで搬送する必要が生じる。バケツリレー等の人手によって混練物を搬送するには膨大な作業労力を要するので、圧送ポンプ及び圧送用配管を用いて搬送するのが好ましい。しかし特許文献1に記載の断熱キャスタブル耐火物のように小さな比重の耐火性骨材を含有する場合、圧送ポンプ内及び圧送用配管内での加圧により軽量耐火性骨材がマトリックス部分から分離し易いという問題がある。分離によって材料中で軽量耐火性骨材が偏析すると、材料の流動性が低下し、結果的に圧送用配管内での閉塞トラブルを惹起することとなる。
特開2003-002754号公報
従って本発明の目的は、軽量の耐火性骨材を含有する断熱キャスタブル耐火物において、ポンプ圧送時にマトリックス部分から骨材の分離による配管の閉塞トラブルを起こすことなく、優れた断熱性及び耐火性を有する施工体となるポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、係るポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物を用いることにより、枠掛け作業といった煩雑な工程を要することなく、工期の大幅な短縮が可能な湿式吹付け施工方法を提供することである。
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者等は、耐火組成物に対する軽量耐火性骨材の容積配合比を特定の範囲内にするとともに、分離防止剤として特殊なガムを使用することによりポンプ圧送時に材料分離による閉塞トラブルを起こし難いポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物が得られること、及び係るポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物を用い、吹付けノズル部で圧搾空気とともに急結剤を添加しながら湿式吹付けすると、複雑な形状の施工体を型枠無しで得られることを発見し、本発明を完成した。
すなわち本発明のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物は、かさ比重1.0以下の軽量耐火性骨材、平均粒径75μm以下の耐火性微粉及びアルミナセメントからなる耐火組成物と、分離防止剤とを水で混練してなり、前記軽量耐火性骨材と、前記耐火性微粉と、前記アルミナセメントの合計に対する前記軽量耐火性骨材の容積配合比が0.65〜0.85であることを特徴とする。
前記分離防止剤はウエランガム及び/又はキサンタンガムであるのが好ましい。また分離防止剤の添加量は前記耐火組成物100質量%に対して0.01〜0.1質量%(外割)であるのが好ましい。軽量耐火性骨材としてはCaO・6Al2O3組成又はAl2O3組成のものが好ましく、CaO・6Al2O3組成で多孔質のもの又はAl2O3組成で中空質のものがより好ましい。
耐火組成物と分離防止剤を混練するための水の量は、前記耐火組成物100質量%に対して35質量%以上(外割)であるのが好ましい。前記ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物はフロー値200 mm以上であり、且つV漏斗流下時間60秒以下であるのが好ましい。
本発明のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物の湿式吹付け施工方法は、かさ比重1.0以下の軽量耐火性骨材、平均粒径75μm以下の耐火性微粉及びアルミナセメントからなる耐火組成物と、分離防止剤とを水で混練し、得られたポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物を圧送ポンプ及び圧送用配管を用いて吹付けノズルまで搬送し、圧搾空気及び急結剤とともに吹付けるもので、前記軽量耐火性骨材と、前記耐火性微粉と、前記アルミナセメントの合計に対する前記軽量耐火性骨材の容積配合比を0.65〜0.85とすることを特徴とする。
前記分離防止剤としてはウエランガム及び/又はキサンタンガムを用いるのが好ましい。分離防止剤の添加量は前記耐火組成物100質量%に対して0.01〜0.1質量%(外割)とするのが好ましい。軽量耐火性骨材としてはCaO・6Al2O3組成又はAl2O3組成のものを用いるのが好ましく、CaO・6Al2O3組成で多孔質のもの又はAl2O3組成で中空質のものを用いるのがより好ましい。
前記水の添加量は前記耐火組成物100質量%に対して35質量%以上(外割)にするのが好ましい。前記ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物のフロー値を200 mm以上とし、且つV漏斗流下時間を60秒以下とするのが好ましい。前記急結剤の添加量は前記耐火組成物100質量%に対して固形分換算で0.1〜3.0質量%とするのが好ましい。
本発明のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物は、耐火組成物と分離防止剤とを水で混練してなるもので、かさ比重1.0以下の軽量耐火性骨材を0.65〜0.85の容積配合比で含有する。このため優れた断熱性及び耐火性を有する上、ポンプ圧送によるマトリックス部分からの骨材分離を起こし難いという性質を有する。従って、施工時のポンプ圧送による配管閉塞トラブルを起こし難い。
本発明のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物の湿式吹付け施工方法は、優れたポンプ圧送性を有する断熱キャスタブル耐火物を用い、これを急結剤とともに吹付けるものである。この方法に拠ると、枠掛け作業といった煩雑な工程を要することなく優れた断熱性及び耐火性を有する断熱キャスタブル耐火物を得ることができる。このため工期の大幅な短縮が可能である。
(A) ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物
本発明のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物は、かさ比重が1.0以下の軽量耐火性骨材、アルミナセメント及び平均粒径75μm以下の耐火性微粉からなる耐火組成物に分離防止剤及び水を添加し、十分な作業性が得られるように混練したものである。
(A-1) 耐火組成物
(A-1-1) 軽量耐火性骨材
本発明で使用する軽量耐火性骨材は、1.0以下のかさ比重を有する。かさ比重1.0以下の軽量耐火性骨材を含有するポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物は、優れた断熱性及び耐火性を示す。かさ比重がこの範囲内であれば、その構造は特に限定されない。例えば多孔質、中空質及びこれらの混合物のいずれでも良い。軽量耐火性骨材の好ましいかさ比重は、0.75以下である。
軽量耐火性骨材の粒径は5mm以下であるのが好ましく、3mm以下であるのがより好ましい。5mm超の粒径を有する軽量耐火性骨材は、圧送用配管内で骨材同士の接触によって材料分離を起こし易いので好ましくない。実用的には、粒径5mm以下のものを適宜粒度調整して使用するのが好ましい。
軽量耐火性骨材の組成は、本発明の効果を阻害しない限り特に限定されないが、軽量耐火性骨材のうち90質量%以上がAl2O3(アルミナ)であるのが好ましい。軽量耐火性骨材の90質量%以上をAl2O3とすると、1500℃近い高温の環境においても使用可能な耐火組成物を作製できる。軽量耐火性骨材の好ましい形態の一つとして、CaO・6Al2O3組成からなり、多孔質の軽量耐火性骨材が挙げられる。好ましい軽量耐火性骨材の具体例として、アルコア社製の「SLA-92」が挙げられる。アルコア社製の「SLA-92」の組成及びかさ比重を表1に示す。
好ましい軽量耐火性骨材の別の例として、Al2O3組成を有する中空質のものが挙げられる。具体例としては、昭和電工株式会社製のバブルモランダム(登録商標)が挙げられる。バブルモランダム(登録商標)の組成及びかさ比重を表2に示す。
(A-1-2) アルミナセメント
耐火組成物に配合するアルミナセメントは特に限定されず、一般的なものを用いることができる。好ましいアルミナセメントとしてJIS1種、2種及び3種クラスのものが挙げられる。これらを用いることにより高耐火性、高養生強度並びに高温強度を有する断熱キャスタブル耐火物の施工体を得ることができる。
アルミナセメントの含有量は耐火組成物100質量%に対してCaO換算量で5〜10質量%が好ましい。5質量%未満であると得られる施工体の強度が低過ぎ、10質量%を超えるとキャスタブル耐火物が凝結するので好ましくない。
(A-1-3) 耐火性微粉
本発明で使用する耐火性微粉は平均粒径75μm以下であり、平均粒径30μm以下のものが好ましい。平均粒径75μm超であると、ポンプ圧送に適した流動性を得られない。本発明の効果を阻害しない限り、耐火性微粉の種類は特に限定されないが、電融アルミナ、焼結アルミナ又は仮焼アルミナ等のアルミナ微粉を使用するのが好ましい。アルミナ微粉を用いることにより、得られる施工体の耐火性及び強度を向上させることができる。
(A-1-4) 軽量耐火性骨材の容積配合比
本発明のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物においては、軽量耐火性骨材(体積V1)と、耐火性微粉(体積V2)と、アルミナセメント(体積V3)の合計(V1 + V2+ V3)に対する軽量耐火性骨材の容積配合比が0.65〜0.85の範囲内であることが重要である。軽量耐火性骨材の容積配合比rは下記式(1)
r = V1 / (V1 + V2+ V3) ・・・(1)
(ただし式(1) 中、V1は軽量耐火性骨材の体積を示し、V2は耐火性微粉の体積を示し、V3はアルミナセメントの体積を示す。)により表される。
本明細書中、軽量耐火性骨材、耐火性微粉及びアルミナセメントの体積は、「見かけの体積」を表す。軽量耐火性骨材の「見かけの体積」は、軽量耐火性骨材の質量をそのかさ比重で割ることによって求められる。耐火性微粉及びアルミナセメントの「見かけの体積」は、その質量を見かけ比重で割ることによって求められる。
軽量耐火性骨材の容積配合比が0.65未満であると、軽量耐火性骨材の相対量が小さ過ぎるために得られる施工体が断熱性に劣るので好ましくない。容積配合比が0.85を超えて大きいと、軽量耐火性骨材の相対的な割合が多過ぎて、骨材同士の接触により材料が分離するので好ましくない。より好ましい容積配合比は0.7〜0.8である。
(A-2) 分離防止剤
本発明に用いる分離防止剤は水溶性であり、溶解することにより水溶液の粘性を増大させる。このため分離防止剤を含有すると、ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物の流動性が低くなり過ぎない。従って分離防止剤により(a) 軽量耐火性骨材とマトリックス部分の分離を防止ししつつ、(b) ポンプ加圧による軽量耐火性骨材の吸水を抑制し、安定した流動性を確保する、という効果が得られる。このような効果を有する分離防止剤として、従来から水溶性高分子が広く知られている。
本発明のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物に用いる分離防止剤としてはウエランガム及び/又はキサンタンガムが好ましい。ウエランガム及びキサンタンガムは微生物発酵多糖類であり、前述の効果が得られるという特徴のほかに(c) 他の分離防止剤と比較して、水の粘性増加による配管内での圧力損失が少ないという特徴も有している。
分離防止剤の添加量は、耐火組成物100質量%に対して0.01〜0.1質量%(外割)であるのが好ましい。添加量が0.01質量%未満であると、十分な分離防止効果が得られない。0.1質量%を超えて添加すると、材料の粘性が大きくなり過ぎて配管内での圧力損失が大きくなり過ぎるので好ましくない。
(A-3) 水
水の添加量は、耐火組成物100質量%に対して35質量%以上が好ましい。添加水量が35質量%未満であると、断熱性の十分な施工体を得ることができない。より好ましい添加水量は40〜130質量%であり、特に好ましい添加水量は50〜90質量%である。
(A-4) ポンプ圧送性
軽量耐火性骨材を含有する断熱キャスタブル耐火物のポンプ圧送上の問題点として、
(1) 軽量耐火性骨材とマトリックス部分(場合によっては、水を含む。)が分離し易い、
(2) ポンプ圧送時の加圧によって軽量耐火性骨材が吸水して自由水が減少し、流動性が悪化する、
というものが挙げられる。軽量耐火性骨材とマトリックス部分との分離には(a) 材料をホッパー等に放置した際に、骨材、マトリックス部分(及び水)の比重差よって起こるものと、(b) ポンプ圧送の際に、骨材は配管の中心部に集積し易く、マトリックス部分は配管の周辺部に集積し易いという流動性の差に起因して起こるものとがある。本発明は主として上記(1) の問題の解決を目的としている。
本発明者らは、ポンプ圧送性を評価するための簡便なテーブル試験方法を見つけるべく研究したところ、次の方法が有効であることを見出した。
(1) JIS R 2521に準拠して測定したフロー値を測定する。ただし15回の落下運動は行わず、無振動状態で3分間放置した後のフロー値を採用する。
(2) 図1に概略的に示すV漏斗試験機を用いて、材料の流出時間(以下、単に「V漏斗流下時間」という。)を測定する。具体的には、下端開口部2に蓋3をした状態で上端開口部1からV漏斗試験機に材料を入れ、試験機内を材料で充填した後、蓋3を外して下端開口部2から材料を流出させ、下端開口部2から全ての材料が流出するのに要する時間を測定する。V漏斗試験機のサイズは、上端開口部1:30×270 mm、下端開口部2:30×30 mm、上端開口部から直胴部までの長さA:240 mm、直胴部の長さB:60 mmである。
フロー値は材料の分散性を反映し、自己流動性の指標となる。フロー値が大きいほど、ポンプ圧送性が良好であることを意味する。V漏斗流下時間は重力を駆動力とする流動性を表すものであり、材料の分離性も反映した指標となる。V漏斗流下時間が短いほど、ポンプ圧送性が良好であることを意味する。
ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物はフロー値200 mm以上であって、V漏斗流下時間60秒以下であるのが好ましい。本明細書中、「V漏斗流下時間」とはV漏斗試験機を用いた材料の流下時間を意味する。フロー値が200 mm未満又はV漏斗流下時間が60秒超であると、良好なポンプ圧送性が得られない。
(A-5) その他成分
本発明のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物には、上述の各構成成分の他に発明の効果を阻害しない範囲で、その他の成分を含有しても良い。その他の成分は特に限定されず、断熱キャスタブル耐火物の添加物として一般的なものを使用できる。例えば分散剤、可使・硬化調整剤、気泡材等が挙げられる。
(B) ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物の湿式吹付け施工方法
(B-1) 吹付け装置
図2は、本発明の湿式吹付け施工方法に使用する吹付け装置の一例を示す。図2に示す吹付け装置は圧送ポンプ4と、圧送ポンプ4に接続された圧送用配管5と、圧送用配管5の先端に急結剤注入器7を介して取り付けられた吹付けノズル6とからなる。急結剤注入器7には、定量ポンプ8及びコンプレッサ9から圧搾空気とともに急結剤が送られるようになっている。
圧送用配管5が金属製であると、ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物Cが途中で分離し難く、吹付けノズル6まで均一に混合した状態で到達し易いので好ましい。ただし、例えば加熱炉内のように狭い施工現場においては、配管の取り回しの面からゴム製及び/又は合成樹脂製のものを部分的に用いるのが好ましい。ゴム製及び/又は合成樹脂製の圧送用配管5を使用する場合、施工現場の状況にもよるが、総延長距離(ゴム製配管及び/又は合成樹脂製配管の長さの合計)は60 m以内が好ましい。
急結剤注入器7は、吹付けノズル6に達したポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物Cに急結剤を注入できるものであれば特に限定されない。例えば8〜16個程度の孔(又はスリット)を有するリングを内蔵するもの(いわゆるノズルボデイ)でもよい。ノズルボデイは、一般的には乾式吹付け用であり、ノズルに連結されて注水に用いられている。
定量ポンプ8としては多連式無脈動プランジャポンプ又はモーノポンプが好ましく、多連式無脈動プランジャポンプがより好ましい。多連式無脈動プランジャポンプを用いると、高圧注入が可能である。定量ポンプの注入圧力は5kgf/cm2以上とするのが好ましい。
ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物Cを圧送ポンプ4に供給し、圧送用配管5内を吹付けノズル6まで圧送する。吹付けノズル6には、定量ポンプ8及び急結剤注入器7によって急結剤も供給されているので、ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物Cに急結剤を添加しながら、圧搾空気とともに吹付けノズル6から被施工体面Fに吹付けることができる。
(B-2) 急結剤
急結剤はポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物Cを瞬時に保形し、被施工体面Fに接着させるものが好ましい。そのような急結剤を添加することにより、被施工体面Fで断熱キャスタブル耐火物Cが流れてしまうのを防止することができる。急結剤の形態は特に限定されず、粉末状のものも溶液状のものも使用することができる。
急結剤の例として、特開平9-25175号や特開平9-315872号に記載された低水量の緻密質流し込み耐火物の湿式吹付け施工方法で使用されるアルミン酸塩、炭酸塩、水酸化カルシウム、珪酸塩が挙げられる。中でも珪酸リチウム、珪酸カリウム、珪酸ナトリウム等の珪酸アルカリ塩溶液は、優れた保形性付与効果及び接着性を有する。
廃水処理技術等の分野で使用されている無機凝集剤や有機凝集剤(高分子を含む)も、断熱キャスタブル耐火物Cの急結剤として使用可能である。無機凝集剤や有機凝集剤も、多量の水分を含む断熱キャスタブル耐火物に優れた保形性を与え得る。好ましい凝集剤の例としてポリアクリル酸エステル、ポリアクリルアミド等の合成高分子の金属塩、ペクチン、アルギン酸等の天然高分子の金属塩、シリカゾル、高吸水性樹脂が挙げられる。中でもアルギン酸ソーダは優れた保形性付与効果を有するので、特に好ましい。
急結剤の添加量は、耐火組成物100質量%に対して固形分換算で0.1〜3.0質量%とするのが好ましい。0.1質量%未満では保形性付与効果が小さ過ぎて、断熱キャスタブル耐火物Cの流動を十分に防止できない。3.0質量%を超えて添加するとアルカリ成分が多くなり過ぎて耐火性が低下し過ぎるので好ましくない。
本発明を以下の実施例によってさらに詳細に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
実施例1〜6、比較例1〜4
軽量耐火性骨材としてCaO・6Al2O3組成の多孔質骨材(かさ比重0.65)又はAl2O3組成の中空質骨材(かさ比重0.68)を使用し、アルミナセメントとしてCaO・Al2O3(60質量%)とCaO・2Al2O3(40質量%)とを含有するJIS2種相当のもの(見かけ比重2.95)を使用し、耐火性微粉としてAl2O3含有量99.8質量%の仮焼アルミナ微粉(見かけ比重3.98)を使用して表3に示す配合割合で断熱キャスタブル耐火物を作製した。なお軽量耐火性骨材のかさ比重、耐火性微粉とアルミナセメントの見かけ比重及び軽量耐火性骨材の容積配合比rは、それぞれ以下に示すように求めた。

軽量耐火性骨材のかさ比重:JIS R 2205に準じて測定した。
耐火性微粉及びアルミナセメントの見かけ比重:液浸透法によりピクノメータを用いて測定した。
耐火組成物に対する軽量耐火性骨材の容積配合比r:下記式(2)

(ただし式(2) 中、M1は軽量耐火性骨材の質量を示し、d1は軽量耐火性骨材のかさ比重を示し、M2は耐火性微粉の質量を示し、d2は耐火性微粉の見かけ比重を示し、M3はアルミナセメントの質量を示し、d3はアルミナセメントの見かけ比重を示す。)により表される値とした。

表3に示すように、軽量耐火性骨材の容積配合比が0.65〜0.85である本発明のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物は優れた断熱性を示すことが分かった。また好ましいフロー値及びV漏斗流下時間を有していた。一方、軽量耐火性骨材の容積配合比0.65未満である比較例1及び3は、断熱性に劣っていた。また容積配合比が0.85超である比較例2及び4は、流動性に劣っていた。
実施例7及び8、比較例5
表4に示す組成を有するように各構成要素を配合した以外実施例1〜6と同様にして、断熱キャスタブル耐火物を作製した。得られた断熱キャスタブル耐火物に急結剤としてケイ酸リチウム溶液を添加しながら湿式吹付けし、ポンプ及び圧送用配管の閉塞状況を観察した。
実施例7及び8は閉塞を生じることなく圧送可能であり、良好な吹付け施工体が得られた。これに対し、比較例5は圧送時に軽量耐火性骨材が分離し、配管内で閉塞を生じた。このため断熱キャスタブル耐火物がノズルに達せず、吹付けることができなかった。
V漏斗試験機の構造を示す概略図である。 湿式吹付け施工方法に使用する吹付け装置の一例を示す概略図である。
符号の説明
1・・・上端開口部
2・・・下端開口部
3・・・蓋
4・・・圧送ポンプ
5・・・圧送用配管
6・・・吹付けノズル
7・・・急結剤注入器
8・・・定量ポンプ
9・・・コンプレッサ

Claims (9)

  1. かさ比重1.0以下の軽量耐火性骨材、平均粒径75μm以下のアルミナ微粉及びアルミナセメントからなる耐火組成物と、分離防止剤とを水で混練してなるポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物であって、前記軽量耐火性骨材のうち90質量%以上がAl 2 O 3 であり、前記分離防止剤がウエランガム及び/又はキサンタンガムであるとともにその添加量が前記耐火組成物100質量%に対して0.01〜0.1質量%(外割)であり、前記軽量耐火性骨材と、前記アルミナ微粉と、前記アルミナセメントの合計に対する前記軽量耐火性骨材の容積配合比が0.65〜0.85であることを特徴とするポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物。
  2. 請求項1に記載のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物において、前記軽量耐火性骨材がCaO・6Al2O3組成であり、かつ多孔質であることを特徴とするポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物。
  3. 請求項1又は2に記載のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物において、前記水の添加量は前記耐火組成物100質量%に対して35質量%以上(外割)であることを特徴とするポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物において、前記ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物はフロー値200 mm以上であり、且つV漏斗流下時間60秒以下であることを特徴とするポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物。
  5. かさ比重1.0以下の軽量耐火性骨材、平均粒径75μm以下のアルミナ微粉及びアルミナセメントからなる耐火組成物と、分離防止剤とを水で混練し、得られたポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物を圧送ポンプ及び圧送用配管を用いて吹付けノズルまで搬送し、圧搾空気及び急結剤とともに吹付ける施工方法であって、前記軽量耐火性骨材のうち90質量%以上がAl 2 O 3 であり、前記分離防止剤がウエランガム及び/又はキサンタンガムであるとともにその添加量が前記耐火組成物100質量%に対して0.01〜0.1質量%(外割)であり、前記軽量耐火性骨材と、前記アルミナ微粉と、前記アルミナセメントの合計に対する前記軽量耐火性骨材の容積配合比を0.65〜0.85とすることを特徴とするポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物の湿式吹付け施工方法。
  6. 請求項5に記載の湿式吹付け施工方法において、前記軽量耐火性骨材としてCaO・6Al2O3組成であって多孔質のものを用いることを特徴とするポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物の湿式吹付け施工方法。
  7. 請求項5又は6に記載の湿式吹付け施工方法において、前記水の添加量を前記耐火組成物100質量%に対して35質量%以上(外割)にすることを特徴とするポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物の湿式吹付け施工方法。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載の湿式吹付け施工方法において、前記ポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物のフロー値を200 mm以上とし、且つV漏斗流下時間を60秒以下とすることを特徴とするポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物の湿式吹付け施工方法。
  9. 請求項5〜8のいずれかに記載の湿式吹付け施工方法において、前記急結剤の添加量を前記耐火組成物100質量%に対して固形分換算で0.1〜3.0質量%とすることを特徴とするポンプ圧送用断熱キャスタブル耐火物の湿式吹付け施工方法。
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