JP4463626B2 - パルサーリング - Google Patents

パルサーリング Download PDF

Info

Publication number
JP4463626B2
JP4463626B2 JP2004169503A JP2004169503A JP4463626B2 JP 4463626 B2 JP4463626 B2 JP 4463626B2 JP 2004169503 A JP2004169503 A JP 2004169503A JP 2004169503 A JP2004169503 A JP 2004169503A JP 4463626 B2 JP4463626 B2 JP 4463626B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical
pulsar
fitting
folded
rotating member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004169503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005351637A (ja
Inventor
寛 寺澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uchiyama Manufacturing Corp
Original Assignee
Uchiyama Manufacturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uchiyama Manufacturing Corp filed Critical Uchiyama Manufacturing Corp
Priority to JP2004169503A priority Critical patent/JP4463626B2/ja
Publication of JP2005351637A publication Critical patent/JP2005351637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4463626B2 publication Critical patent/JP4463626B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この出願の発明は、自動車の車輪等の回転状態を検出する回転検出装置に用いられるパルサーリングに関するものである。
パルスを発生するパルサーリングは、センサと組み合わせて取り付けられその回転数を検知せしめ、自動車におけるアンチロックブレーキシステム、トラクションコントロールシステム、あるいはスタビリティコントロールシステムなどの走行安全装置を自在に制御するために装備されるものであって、その配置箇所としては、自動車の車輪と懸架装置のハブフランジ等に配備されてその車輪の回転数を検出せしめており、前後左右など複数の車輪の回転数の違い(ズレ)を感知して駆動装置あるいはブレーキ装置等をオン・オフせしめ自動車の緊急時の挙動を制御せしめ走行安全性を確保している。
このようなハブフランジ等に組み込むパルサーリング(1)は、図面によって説明すると図4に示すように、軟鋼板等の磁性金属板に塑性加工を施し、断面L字形で径方向部(1a)と円筒部(1b)を有し、径方向部(1a)には周状に設けた切り欠きあるいはS極とN極を周状に配した磁性体などのパルス発生部(11)を配置し、円筒部(1b)を回転部材(図5で現す2b)へ嵌合し固定を図っている。
このようにして形成固定されたパルサーリング(1)へ、ハブフランジ等の静止部材(図5で現す2a)に固定したセンサ(図示していない)を近接配置せしめて回転数検出装置を構成し、これによって回転数の検出をなさしめている。その一般的な例を示すと、実開平03−83873号の如くのパルサーリングが挙げられる。
実開平03−83873号 特開2003−294778号公報
しかしながら、このような回転数検出装置の場合、ハブフランジ等の回転部材(2b)と静止部材(2a)との間に取り付けられるものであるから径方向に亙る寸法が大きく確保されておらず、どうしても切り欠きあるいは磁極を形成するパルス発生部(11)を広面積に形成することが難しいから結果として磁気特性も小さくなるもので、その感度および精度を高められない欠点となって現れる。
この欠点を解消するために図5のような二重の金属円筒部(12b)から内外に延びたフランジ(12a)へマグネット(11a)を設けたパルサーリング(2)が開発されたが、二重の金属円筒部(12b)ゆえに成形性と取扱い性に問題を残しており広く普及するにいたっていない。(例えば特開2003−294778号公報参照)
本発明はこのような欠点に鑑み、回転部材(2b)と静止部材(2a)との間に狭い取付けスペースしかない箇所へでも装着でき、広面積が確保され十分な感度と精度を維持できるパルサーリングを提供することを目的としている。
上記請求項1のパルサーリング(3)によれば、図1に示すように回転部材(2b)に装着される円筒嵌合部(13b)を有し、該円筒嵌合部(13b)の外側端部から径方向部を挟んで軸方向の内側に折り返して折返し円筒部(131b)を形成せしめた嵌合部材(13)と、支持部(14b)と円筒部(141b)を有し、該支持部(14b)にパルスを発生する磁気エンコーダ(15)を形成したパルサー部(16)とからなり、前記嵌合部材(13)の折返し円筒部(131b)へ前記パルサー部(16)の円筒部(141b)を嵌合固定せしめて一体化したことにより感度および精度の高いパルスを得ることができる。
さらに、上記請求項のパルサーリング(3)によれば、図1に示すように前記嵌合部材(13)の折り返した折返し円筒部(131b)の端部を回転部材(2b)に当接せしめたことで前記と同様な効果と回転ブレのない正確な固定が得られる。
上記請求項のパルサーリング(3)によれば、図2に示すように前記パルサー部(16)の円筒部(141b)の端部を回転部材(2b)に当接せしめたことで上記1項のパルサーリング(3)と同様な効果が得られる。
上記請求項のパルサーリング(3)によれば、図3に示すように前記嵌合部材(13)の折り返した折返し円筒部(131b)の端縁にシール部(17)を形成せしめたことで上記1項および項のパルサーリング(3)と同様な効果が得られる。
上記による本発明では、パルス発生部を広げることができ、しかも正確に強固に固着できるから広面積で強固なパルス発生部を有するパルサーリングが得られ、もって精度の高い回転数検出を実現する。また、嵌合部材(13)が折り返し形成されたことによる強度の増強はその取付け精度を向上せしめる作用も発揮する。
図1は、この出願の発明のパルサーリング(3)の装着された一実施形態を示したものである。
図2は、この出願の発明の異なった実施形態を示したものである。
図3は、この出願の発明にさらに異なった実施形態を示したものである。
本発明は上記したようにパルサーリング(3)を形成するに、円筒嵌合部(13b)及び折返し円筒部(131b)を形成せしめた嵌合部材(13)と、円筒部(141b)及び磁気エンコーダ(15)を形成した支持部(14b)からなるパルサー部(16)とを嵌合固定せしめて一体化せしめて完成する。
ここでの磁気エンコーダ(15)は、ゴム材料にフェライトとか希土類(NdFeB,SmFeN)等の強磁性粉末材料を混合して、これを成形型にて加熱圧縮せしめて形成するが、この成型時に支持部(14)の表面へ加硫接着せしめるのが効率的に好ましいものとなる。
このようにして形成されたゴム製の磁気エンコーダ(15)へ周状にS・N極の着磁をせしめてパルサー部(16)を完成し、嵌合部材(13)と一体化せしめることでパルスを発生することのできるパルサーリング(3)を完成する。この着磁工程においては嵌合部材(13)との一体化の後とか、さらに一体化して嵌合部材(13)へ嵌合固定せしめた後に着磁をなさしめても差し支えない。
本発明のパルサーリング(3)を構成する嵌合部材(13)と、円筒部(141b)及び支持部(14b)からなるパルサー部(16)の形成においては、金属板をプレス成型せしめるのが安価に大量生産を可能とするので一般的な成型方法となっており、実際には図1の如く回転部材(2b)に装着される円筒嵌合部(13b)と径方向部を挟んで軸方向の内側に折り返した折返円筒部(131b)を持つ断面略コ字形状の嵌合部材(13)を形成し、一方の支持部(14b)と円筒部(141b)からなるパルサー部(16)は、断面略コ字形状あるいは断面略L字形状に形成し、その円筒部(141b)の内周部あるいは外周部を前記折返円筒部(131b)の内周部あるいは外周部へ嵌合せしめるのが成形工程も少なく組立作業性に優れる一体化方法となる。
勿論前記パルサー部(16)の支持部(14b)へは組み付ける前に磁気エンコーダ(15)を設けるものであり、同様に図3に示した嵌合部材(13)へ設けるシール部(17)も組付け前に成形していなければならない。
なお、このシール部(17)においては円筒嵌合部(13b)と回転部材(2b)の嵌合周面を水分の浸入から護る働きをなさしめるものであり、錆び防止の効果は大きい。
このようにして組付け形成したパルサーリング(3)を回転部材(2b)の周面に嵌合固定せしめるが、その円筒嵌合部(13b)が圧入固定されれば事足りるので磁気エンコーダ(15)の取り付けられた支持部(14b)はまったく影響を受けるものでなく磁極の歪みとか偏りを現さないもので、さらに前記嵌合部材(13)の折返し円筒部(131b)の端部、あるいは前記パルサー部(16)の円筒部(141b)の端部を回転部材(2b)に当接せしめれば回転振れのないより精度の高い取り付け固定がなされる。
このパルサーリング(3)は他のシール部材と組み合わせて配置することも可能であり、例えば他のシール部材を静止部材(2a)に固定し、該パルサーリング(3)へ他のシール部材のシールリップと摺接させた組合せシール(図示していない)とするシール構造も採用できる。
ここでの磁性エンコーダ(15)はNBRとか、ACM,FKM,H−NBR(水素添加NBR)等のポリマーへ強磁性粉を重量比70〜98%程度に配合し、ゴム薬品を共に混合せしめて未加硫ゴムを形成しこれを加熱圧縮形成するのが薦められる形成方法である。ここで用いる磁性粉としては、安価で強磁性を保持せしめることのできるフェライト粉末がもっとも適するものであり、練り作業性、シート出し作業性あるいは押出し作業性等から見ても取り扱いが容易な磁性材料となっている。
図1は本発明の装着された状態を示す断面図である。 図2は本発明の他の実施例を示す断面図である。 図3は本発明の他の実施例を示す断面図である。 図4は従来のパルサーリングを示す断面図である。 図5は従来の他の実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 パルサーリング
11 パルス発生部
11a マグネット
1a 径方向部
1b 円筒部
2 二重の金属円筒部を持つパルサーリング
2a 静止部材
2b 回転部材
12a 内外に延びたフランジ
12b 二重の金属円筒部
3 折り返し嵌合部材を持つパルサーリング
13 嵌合部材
13b 円筒嵌合部
131b 折返し円筒部
14b 支持部
141b 円筒部
15 磁気エンコーダ
16 パルサー部
17 シール部

Claims (3)

  1. 回転部材の周面に嵌合固定し、静止部材に支持したセンサと組み合わせて回転速度を検出する回転速度検出用のパルサーリングにおいて、
    回転部材に装着される円筒嵌合部を有し、該円筒嵌合部の外側端部から径方向部を挟んで軸方向の内側に折り返して折返し円筒部を形成せしめた嵌合部材と、支持部と円筒部を有し、該支持部にパルスを発生する磁気エンコーダを形成したパルサー部とからなり、
    前記嵌合部材の折返し円筒部へ前記パルサー部の円筒部を嵌合固定せしめて一体化し、前記嵌合部材の折り返した折返し円筒部の端部を回転部材に当接せしめたことを特徴とするパルサーリング。
  2. 回転部材の周面に嵌合固定し、静止部材に支持したセンサと組み合わせて回転速度を検出する回転速度検出用のパルサーリングにおいて、
    回転部材に装着される円筒嵌合部を有し、該円筒嵌合部の外側端部から径方向部を挟んで軸方向の内側に折り返して折返し円筒部を形成せしめた嵌合部材と、支持部と円筒部を有し、該支持部にパルスを発生する磁気エンコーダを形成したパルサー部とからなり、
    前記嵌合部材の折返し円筒部へ前記パルサー部の円筒部を嵌合固定せしめて一体化し、前記パルサー部の円筒部の端部を回転部材に当接せしめたことを特徴とするパルサーリング。
  3. 回転部材の周面に嵌合固定し、静止部材に支持したセンサと組み合わせて回転速度を検出する回転速度検出用のパルサーリングにおいて、
    回転部材に装着される円筒嵌合部を有し、該円筒嵌合部の外側端部から径方向部を挟んで軸方向の内側に折り返して折返し円筒部を形成せしめた嵌合部材と、支持部と円筒部を有し、該支持部にパルスを発生する磁気エンコーダを形成したパルサー部とからなり、
    前記嵌合部材の折返し円筒部へ前記パルサー部の円筒部を嵌合固定せしめて一体化し、前記嵌合部材の折り返した折返し円筒部の端縁にシール部を形成し回転部材へ当接せしめたことを特徴とするパルサーリング。
JP2004169503A 2004-06-08 2004-06-08 パルサーリング Expired - Fee Related JP4463626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004169503A JP4463626B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 パルサーリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004169503A JP4463626B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 パルサーリング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005351637A JP2005351637A (ja) 2005-12-22
JP4463626B2 true JP4463626B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=35586257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004169503A Expired - Fee Related JP4463626B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 パルサーリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4463626B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7458627B2 (ja) 2020-05-01 2024-04-01 内山工業株式会社 磁気エンコーダの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005351637A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8353519B2 (en) Sealing device
JP2009543009A (ja) 回転継手を介して駆動可能な自動車の車輪ボスの軸受装置
US20090251132A1 (en) Rotor for rotation sensor
JP4780314B2 (ja) ロータリエンコーダ用パルサーリング
JPWO2003012456A1 (ja) 回転センサ用ローター
JP4543306B2 (ja) 円筒型カバー付きエンコーダ
US6918596B2 (en) Seal with integrated sealing and rotation measuring capabilities
JP4463626B2 (ja) パルサーリング
JP3497351B2 (ja) エンコーダ付転がり軸受ユニット
JP5067718B2 (ja) センサー付き転がり軸受装置
US20080150238A1 (en) Hermetically Sealing Device With Magnetic Encoder
JP6765186B2 (ja) 密封装置
JP4548026B2 (ja) センサ付きシール装置およびそれを用いた転がり軸受装置
JP4544401B2 (ja) シール装置
US20040129768A1 (en) Encoder-equipped seal
WO2006001176A1 (ja) センサ付き密封装置
JP5035754B2 (ja) センサー付き転がり軸受装置
JP6035588B2 (ja) 軸受装置用キャップ
JP4686939B2 (ja) パルサリング
JP2003294778A (ja) パルサーリング
JP5137247B2 (ja) ベアリングシール
JP2006046097A (ja) エンジンリアシール
JP2002122445A (ja) エンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニット
JP2009250609A (ja) 着磁パルサリング、及びこれを用いたセンサ付き転がり軸受装置
JP2006105829A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees