JP4462864B2 - ガスセンサの製造方法 - Google Patents

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Description

この発明はガスセンサの製造方法に関する。
特許文献1は、アルミナ基板の1面の4隅に金合金パッドを形成し、Pt系合金線などをパッドに溶接することを開示している。しかしながら充分なボンディング強度を得るには、溶接部を金ペーストなどで被覆し、再焼成するのが好ましい。
日本特許3408910
この発明の課題は、パッドへのボンディング部を金ペーストで被覆する必要がなく、基板に平行な方向にも垂直な方向にも、ボンディング強度を長期間維持できる、ガスセンサの製造方法を提供することにある。
この発明は、基板上にヒータ膜とガス感応部とパッドとを形成し、該基板を外部に接続するリードを、パッドにボンディングしたガスセンサの製造方法において、
直径rのリードの先端を金系のパッド上に配置し、バンプ形成用の金系ワイヤで、その直径がrの1.5倍以上のものの先端に、直径がrの5倍以上10倍以下のボールを形成し、
該ボールを前記パッドに超音波熱圧着して、ワイヤの残部を除いて上面が平坦なバンプを形成すると共に、前記リードを該バンプとパッドとの間に挟み込んでボンディングし、
かつバンプは円盤状で上面に凹部がなく、その直径をR、及びパッドの上面からバンプの上面までの高さをHとして、リードの直径rとの比を、6≦R/r≦12,2≦H/r≦5としたことを特徴とする。
好ましくは、30μm≦r≦50μmで、300μm≦R≦440μm、
80μm≦H≦160μmとし、
前記ボールと前記パッドとの接合を超音波熱圧着で行い、かつ超音波熱圧着時の、ボンディング荷重を3〜6N,超音波パワーを3〜10W,超音波の印加時間を50〜200msec,基板温度を200〜350℃とする。
特に好ましくは、320μm≦R≦400μm、100μm≦H≦120μmとし、
前記ボールと前記パッドとの接合を超音波熱圧着で行い、かつ超音波熱圧着時の、ボンディング荷重を4〜5N,超音波パワーを7〜8W,超音波の印加時間を100〜150msec,基板温度を220〜300℃とする。
好ましくは、リードをバンプとパッドとの間に挟み込んでボンディングする際に、リードの先端がバンプの底面を通り越してしかもパッド上に存在するようにすることにより、リードがバンプをパッドの上面に沿って貫通して、リードの先端が該パッド上で前記バンプを突き抜けるようにする。
この発明では、リードを金系のバンプと金系のパッドの間に挟み込むようにしてボンディングする。そしてこのバンプを円盤状で上面には凹部がないようにし、リードの直径との比で、所定の高さと所定の直径とを備えたものにすると、同じサイズのボールから得られるバンプの範囲で、ボンディング強度を最大にできる。このため、金ペーストなどを塗布して再焼成する必要が無く、ガスセンサの製造工程が簡単になり、製造に要する時間も短縮される。バンプは金系のパッドへのボンディングを容易にするため金系のバンプとし、リードはPt系等の高融点リードが適しているので、バンプとリードとの融着は困難であり、主としてバンプ/リード間での合金層の形成や摩擦力により、リードが保持される。バンプとパッドは共に金系で低融点なので、簡単に接合できる。
しかしながらリードのボンディング強度は時間と共に減少する。このことには、パッドが純金のパッドではなく、基板との付着力を増すため、厚膜の金合金パッドを用いることと関係がある。合金パッドでは、パッドとバンプとの界面の付着力、あるいはパッドが1層でなく複数の層からなる場合パッド内の層間での付着力が低下する。またこれ以外に、基板を加熱することや、基板温度を変化させることなども、リードとバンプとの付着力などを低下させる。そしてこのことに基づく、付着力の低下を補うため、バンプのサイズには制限が生じる。またバンプの厚さが薄いと、リードを基板に垂直な方向に引っ張った際に、リードがバンプの上面を破って剥離する現象が生じる。これらのことから、バンプの厚さHはリードの直径rの2倍以上とし、厚すぎると金系のバンプを形成するための金系のボールの形成が困難になり、またバンプのボンディングも難しくなるので2≦H/r≦5とし、好ましくは2≦H/r≦4とし,最も好ましくは2.5≦H/r≦3とする。
バンプの直径が小さいと、バンプがパッドから剥がれる、あるいはパッドが損壊して、パッドの一部がバンプに付着した状態でバンプとパッドが剥離する現象が生じる。これはバンプにリードは充分に付着しているが、バンプとパッドの付着力が不足するために、バンプがパッドから剥離する、あるいはパッドがバンプに引きずられて破損してしまうためである。バンプとパッドの付着力は、バンプの底面積により定まるため、バンプは大きな直径が好ましい。もちろんバンプの直径Rを大きくすると、バンプの前駆体の金ボールの形成も困難になり、ボンディングも困難になる。そこでバンプの直径Rとリードの直径rの比は6≦R/r≦12とし、好ましくは7.5≦R/r≦11とし、最も好ましくは8≦R/r≦10とする。バンプの高さや直径の効果は図11〜図14に示し、リードの直径との比で定まる。
リードの直径rを30〜50μmとすると、バンプの直径や高さは、例えば300μm≦R≦440μm、80μm≦H≦160μmが好ましく、このバンプをパッドと充分融着して、かつ上面に凹部が生じないように超音波熱圧着するには、超音波熱圧着時の、ボンディング荷重を3〜6N,超音波パワーを3〜10W,超音波の印加時間を50〜200msec,基板温度を200〜350℃とすれば良い。
ここで最も好ましくはバンプの直径や高さを、320μm≦R≦400μm、100μm≦H≦120μmとし、このバンプをパッドと充分融着して、かつ上面に凹部が生じないように超音波熱圧着するため、超音波熱圧着時のボンディング荷重を4〜5N,超音波パワーを7〜8W,超音波の印加時間を100〜150msec,基板温度を220〜300℃とすれば良い。
ここでリードの先端がバンプを貫通してパッド上に現れるようにすると、リードとバンプの接触面積を最大にし、バンプとリード間の摩擦力を大きくでき、ボンディング強度を増すことができる。
図1〜図4に、実施例のガスセンサ2の構造を示す。図において、4はベースで、6は例えば4本のステムで、8はセンサ本体である。センサ本体8には、アルミナなどの絶縁性の基板10と、パッド12並びにバンプ14があり、例えば4本のリード16が、基板10の1面の4隅に、パッド12とバンプ14との間に挟まれるようにして取り付けられ、他端はステム6に例えば溶接されている。なお図3,図4に示すように、リードの先端17はバンプ14を貫通して、パッド12上に配置されている。
4つのパッド12のうち、例えば2つのパッドをヒータ膜21に接続し、他の2つのパッドを基板の裏面の図示しないガス感応部に接続する。またガス感応部には、例えば金属酸化物半導体膜や固体電解質膜、あるいはこれらのチップなどを用いる。さらに実施例では、基板10に4つのパッド12を設けたが、例えば3パッドや5パッドなどとしてもよい。
パッド12は例えば金と白金との合金パッド、あるいは下側を白金とし、上側を金とした2層のパッドなどとする。実施例では、パッド12を下側10μmを白金、上側20μmを金とした2層パッドとし、上層と下層は部分的に合金化している。パッド12はバンプ14とのボンディングを容易にするため、金を含有することが必要で、少なくとも40%以上の金を含有するパッドとする。
バンプ14は金を主成分とし、これに5重量%(以下%は重量%)以下の範囲で銅などの他の金属を合金化させてもよい。金を主成分とするバンプ14は、パッド12への超音波熱圧着が容易である。図3,図4に示すように、バンプ14は円盤状で、パッド12の上面からバンプ14の上面までの高さをHとし、その直径をRとする。バンプ14の上面は、ワイヤの残部19を除いて平坦で、図4に鎖線で示す凹部20が生じないようにする。なお凹部20が生じる場合、残部19の周囲が窪むように生じ、凹部20が生じるとは、バンプ14の周面を基準とする深さがリード16の直径rの1/2以上であることをいう。また残部19は、キャピラリ中央のワイヤ挿通孔がボールに食い込むことや、キャピラリを上昇させた際にワイヤの上部が引きちぎられることにより生じる。
図3,図4により、各部の寸法を説明する。基板10は例えば正方形状で、その1辺aを例えば1.5mmとし、パッド12も正方形状でその1辺bを例えば0.5mmとする。またヒータ膜21は例えば0.7×0.7mmとし、ガス感応膜も例えばほぼ同じサイズである。
リード16には、例えばPtやPt−W,Pt−Fe,Pt−Ni,Pt−Cr,Pt−ZGS(Ptの結晶粒界にジルコニアを分散させたもの),あるいはAu−Pd−Moなどの貴金属合金線を用いる。これらの合金は、パッド12やバンプ14とのボンディング性能が低いので、主としてバンプ14との合金層の形成や摩擦力により固定される。
図2に、リード16のボンディングの過程を示すと、リード16はキャピラリ27から繰り出され、先端がパッド12内に収まるように配置され、キャピラリ26からの金系ワイヤ25のボール24で、超音波熱圧着される。実施例ではほぼ100%金の金ワイヤ25を用いた。28は放電針、29は高圧電源、30はスイッチで、ワイヤ25の先端と放電針28との間の放電により、ボール24を形成する。キャピラリ26には図示しない超音波源から超音波を加えることができる、また図示しないチャックを設けて、ボンディング後にキャピラリ26を上昇させ、ワイヤ25を引きちぎるようにする。このようにすると、ボール24の上部に弱い箇所があるので、その部分でワイヤ25は引きちぎられる。さらに基板10を加熱できるようにし、ボール24の超音波熱圧着を容易にする。
実施例ではリード16として直径40μmのPt−W線(W8重量%)を用い、ワイヤ25には直径約75μmの金線を用いた。ワイヤ25の直径は、リード16の直径の、例えば1.5〜2.5倍とする。そしてバンプの直径Rが380μm、バンプの高さHが110μmのものを代表例とした。なおボール24は、例えば直径280μmで、好ましい直径は200〜400μm(リードの直径との比で5〜10倍)である。ボール24の直径は通常はワイヤ25の直径の2〜3倍程度とされているが、発明者の実験では、ワイヤ25の直径の2〜4倍程度のものまで真球状のボールにできた。
図5,図6に、実施例のガスセンサでのリードの取り付け状況を示す。これらの図では、1個のガスセンサの4つのバンプを、それぞれ別に示している。図5,図6での値X、Y,Dは画像解析により求めたもので、Xはバンプの直径に相当し、図5でのYはバンプの高さに相当する。図6のDはバンプ付近に引いた補助線による長方形の対角線の長さである。図5に示したように、バンプの上面は平坦で、その中央部にはワイヤの残部が見える。また図6に示すように、バンプは円盤状で、長軸と短軸の差は10%程度である。
図7,図8に用いたボールを示すと、図7は直径75μmの金線から作成したボールで、直径は約280μmである。図8は直径50μmの金線から作成したボールで、直径は約150μmである。直径75μmのワイヤからは直径280μmのボールの他に、直径250μmのボールと200μmのボールを作成した。直径50μmのワイヤから直径150μmのボールを作り、このボールを1回超音波熱圧着してバンプとしたものの他に、同じ場所に垂直に2つのボールを重ねて超音波熱圧着し、2重のバンプとしたものを作成した。図9に2重のバンプの断面を示す。パッドの上部にリードが円形に見え、バンプの部分には試料作成の過程で用いた樹脂が黒い点状に見えている。またバンプの上部には、ワイヤの残部が部分的に煙のように見えている。図10に最適実施例(バンプ高さ110μm、バンプ直径380μm)での、基板とバンプの断面電子顕微鏡写真を示す。バンプの上面は平面的で、その中央にワイヤの残部が見えている。
ガスセンサの場合、基板を吊すのに用いられるリードは、直径が30〜50μm程度のものが多いが、今後基板の小型化が進めば直径20μmのリードも考えられる。ここで重要なのはリードの直径と、バンプの高さやバンプの直径の比である。例えばバンプの高さとリードの直径との比が1.2〜1.3程度の場合(150μmボールを重ねずに超音波熱圧着)、リードを基板に直角な方向に引っ張ると、バンプの上面をリードが破って抜けてしまう。バンプが充分な厚さを有し、リードがバンプにしっかりと固定されている場合、リードを支える力は、バンプとパッドとの間の界面に働く力である。この力はバンプの底面積に比例し、リードはバンプの底面を貫通しているので、リードとバンプの接触面積は一定となり、バンプの直径とリードの直径との比が問題となる。
これ以外に、バンプはその上面が平坦であることが重要である。超音波パワーが大きすぎる場合や、超音波の印加時間が長すぎる場合、あるいは超音波熱圧着時の荷重が大きすぎる場合、ワイヤの残部を取り囲むように凹部が生じる。凹部が生じると、この部分でバンプの強度が低下し、バンプが破損しやすくなる。これ以外に、大きなボールは製造することが難しく、また超音波熱圧着にも大きな荷重や高い温度、あるいは大きな超音波パワーなどが必要になる。荷重を大きくすると、基板などに破損が生じやすくなる。また実施例では250℃程度での超音波熱圧着を行っており、これよりも高い温度に加熱するのは装置的に難しい。
図11〜図14に、実施例での特性を示す。図11では基板に直角な方向にリードを引っ張った際の剥離強度(垂直ピーリング強度)を測定し、1回の測定にガスセンサ8個を用いた。またセンサは500℃に連続加熱してエージングした。垂直方向や水平方向の剥離強度は、ガスセンサが落下テストなどにさらされることを加味して余裕を見込むと、実用的には0.4N/リード以上が好ましい。
直径280μmのボールを用いたガスセンサ(バンプ高さ110μm、バンプ直径380μm)では、垂直ピーリング強度の初期値は2.2N程度で、連続加熱を続けると、この強度は徐々に低下する。一方図9のように、直径150μmのボールを2つ重ねたバンプでは、ほぼ同程度の垂直ピーリング強度が得られるが、強度の低下速度は直径280μmのボールを用いた場合よりも速い。これに対して直径150μmのボール1個でバンプを形成した場合、初期的な垂直ピーリング強度は1Nを超えているが、使用と共に強度が低下し、18ヶ月程度経過すると、実用域を下回るサンプルも生じる。リードの外れ方を調べると、150μmのボールを1回のみ用いたものでは、リードがバンプを破って上側に抜けているものが多かった。これに対して直径280μmのボールを用いたものや、直径150μmのボールを2個用いたものでは、リードが切れる、バンプが何らかの意味で破損する、バンプがパッドから外れる、あるいはパッドの一部がバンプに付着したままパッドから外れるなどのものが入り交じっていた。しかしながらリードがバンプの上部を破って外れるものは見当たらなかった。
図12に、図11と同様の条件での、基板の表面に平行な方向にリードを引っ張った際の剥離強度(水平ピーリング強度)を示す。この場合、直径150μmのボール1個を用いたバンプと、150μmのボールを2個用いたバンプとの差は小さく、12ヶ月以上使用すると、直径280μmのボールを用いたバンプとの強度差が著しくなる。直径280μmのボールを用いたバンプでは、12ヶ月後や18ヶ月後の破損原因は、パッドが損傷するものが多い(12ヶ月後に5/8,18ヶ月後に6/8)。これに対して直径150μmのボールを用いたものでは、ボールが1個でも2個でも、バンプが破損する、あるいはリードがバンプから外れるものが多く、バンプの底面積が不足すると水平ピーリング強度の耐久性が不足することが分かる。
図13に、ボールの直径と水平ピーリング強度や垂直ピーリング強度を示す。横軸には用いたワイヤの直径とボールの直径とをμm単位で示し、バンプの直径やバンプの高さは図14に黒抜きで示したサンプルのものである。ボールの直径200μm程度で、18ヶ月後のピーリング強度が信頼性のある範囲と信頼性のない範囲の境界に現れる。リードの直径は40μmなので、ボールの直径は好ましくはリードの直径の6倍以上8倍以下とし、より広くはリードの直径の5倍以上10倍以下とする。
図14にバンプの直径Rやバンプの高さHに対する、18ヶ月経過後の水平方向の強度や垂直方向の強度を示す。これらの値が共に1Nを超えるためには、バンプの高さHは80μm以上必要で、より好ましくは100μm以上必要である。バンプの高さを無制限に大きくすると、ボールの形成も難しく、超音波熱圧着も困難になる。これらのことから、Hの値は2以上5以下が良く、より好ましくは2以上4以下とし、最も好ましくは2.5以上3以下とする。バンプの直径Rはリードの直径40μmに対して少なくとも240μm以上必要で、好ましくは300μm以上とし、最も好ましくは320μm以上とする。なお、バンプ直径が440μmで、バンプ高さ85μmのサンプルでは、バンプの上面に凹部が存在し、そのため垂直方向の強度が低下している。バンプの直径Rとリードの直径rの比R/rは、一般的には6〜12とし、好ましくは7.5〜11とし、最も好ましくは8以上10以下とする。
超音波熱圧着の条件を説明すると、超音波パワーが大きく、超音波の印加時間が長く、荷重が大きく、基板の加熱温度が高いほど、超音波熱圧着自体は容易になる。しかしこれらの条件が強すぎる場合、バンプに凹部が生じることがある。また基板の温度を高くするのは、ボンディング装置の構造上困難である。さらに荷重を大きくすると、基板の損傷などが生じやすい。一方超音波パワーやその印加時間、荷重、基板温度などが低すぎると、バンプとパッドとの付着強度が不足する上、バンプの形状が半球状となり、バンプの直径が不足したサンプルが生じやすかった。
リードの直径rを30〜50μmとすると、バンプの直径は例えば300〜440μm、より好ましくは320〜400μmが良く、バンプの高さは80〜160μmが好ましく、より好ましくは100〜150μmとなる。このような直径や高さのバンプを直径280μmや250μmのボールから形成するには、バンプの直径が300〜440μm、高さが80〜160μmの範囲で、超音波熱圧着時のボンディング荷重を3〜6N、超音波パワーを3〜10W,超音波の印加時間を50〜200msec、基板温度を200〜350℃とすると、良かった。またバンプの直径を320〜400μmとし、その高さを100〜120μmとするには、ボンディング荷重を4〜5N、超音波パワーを7〜8W,その印加時間を100〜150msec、基板温度を220〜300℃とすれば良かった。なおこのボンディング条件は、直径250〜280μmのボールから、最適形状のバンプを作るための条件で、リードの直径とは独立した値である。
実施例では、長期間にわたって水平方向にも垂直方向にもリードの剥離強度が高いガスセンサを、簡単に製造することができる
実施例のガスセンサの平面図 実施例のガスセンサでの、パッドへのリードのボンディング工程を模式的に示す図 実施例での基板やリード、パッド、バンプの配置を示す平面図 実施例でのパッドとバンプ及びリードの関係を示す要部側面図 実施例のガスセンサの側面視写真 実施例のガスセンサの平面視写真 実施例で用いたボールの300倍電子顕微鏡写真 比較例で用いたボールの500倍電子顕微鏡写真 比較例のガスセンサでのボンディング部の250倍電子顕微鏡写真 実施例でのバンプと基板の断面を示す電子顕微鏡写真 18ヶ月間の連続加熱(500℃)でのリードの基板に垂直な方向での剥離強度の変化を示す特性図: サンプル数は各8個、バンプは280μmボール(実施例)、150μmボールを垂直方向に2個重ねて形成、150μmボール(比較例)の3種類 18ヶ月間の連続加熱(500℃)でのリードの基板表面に平行な方向での剥離強度の変化を示す特性図: サンプル数は各8個、バンプは280μmボール(実施例)、150μmボールを垂直方向に2個重ねて形成、150μmボール(比較例)の3種類 18ヶ月間の連続加熱(500℃)でのリードの剥離強度の変化を示す特性図: バンプ形成に用いたボールの直径は、 280μm,250μm(実施例) 200μm,150μm(比較例) 18ヶ月間の連続加熱後(500℃)での、リードの剥離強度(N単位)をバンプの直径とバンプの高さに対して示す特性図:
符号の説明
2 ガスセンサ
4 ベース
6 ステム
8 センサ本体
10 基板
12 パッド
14 バンプ
16 リード
17 ワイヤの先端
18 上面
19 ワイヤの残部
20 凹部
21 ヒータ膜
24 ボール
25 ワイヤ
26,27 キャピラリ
28 放電針
29 高圧電源
30 スイッチ
a 基板の1辺
b パッドの1辺
R バンプの直径
r リードの直径
H バンプの高さ

Claims (4)

  1. 基板上にヒータ膜とガス感応部とパッドとを形成し、該基板を外部に接続するリードを、パッドにボンディングしたガスセンサの製造方法において、
    直径rのリードの先端を金系のパッド上に配置し、直径がrの1.5倍以上のバンプ形成用の金系ワイヤの先端に、直径がrの5倍以上10倍以下のボールを形成し、
    該ボールを前記パッドに超音波熱圧着して、ワイヤの残部を除いて上面が平坦なバンプを形成すると共に、前記リードを該バンプとパッドとの間に挟み込んでボンディングし、
    かつバンプは円盤状で上面に凹部がなく、その直径をR、及びパッドの上面からバンプの上面までの高さをHとして、リードの直径rとの比を、6≦R/r≦12,2≦H/r≦5としたことを特徴とする、ガスセンサの製造方法。
  2. リードの直径rを30μm≦r≦50μmとし、
    バンプの直径R及びバンプの高さHを、300μm≦R≦440μm、
    80μm≦H≦160μmとし、
    前記ボールと前記パッドとの接合を超音波熱圧着で行い、かつ超音波熱圧着時の、ボンディング荷重を3〜6N,超音波パワーを3〜10W,超音波の印加時間を50〜200msec,基板温度を200〜350℃とすることを特徴とする、請求項1のガスセンサの製造方法。
  3. 320μm≦R≦400μm、100μm≦H≦120μmとし、
    前記ボールと前記パッドとの接合を超音波熱圧着で行い、かつ超音波熱圧着時の、ボンディング荷重を4〜5N,超音波パワーを7〜8W,超音波の印加時間を100〜150msec,基板温度を220〜300℃とすることを特徴とする、請求項2のガスセンサの製造方法。
  4. リードをバンプとパッドとの間に挟み込んでボンディングする際に、リードの先端がバンプの底面を通り越してしかもパッド上に存在するようにすることにより、リードがバンプをパッドの上面に沿って貫通して、リードの先端が該パッド上で前記バンプを突き抜けるようにしたことを特徴とする、請求項1のガスセンサの製造方法。
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