JP4460922B2 - スチール・ルール抜型の自動曲げ機及びスチール・ルール抜型 - Google Patents

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本発明は、紙器やダンボール箱の製造において紙片やシート、板材などに所定の切り目や折り目を形成するのに使用されるスチール・ルール抜型を製作する自動曲げ機、より詳しくはスチール・ルール抜型を構成する帯刃材の曲げや切断などを自動的に行う自動曲げ機に関する。
近年、1988年に本発明者水河末弘が世界に先駆けて発表したスチール・ルール抜型の自動曲げ機(商品名;BBS−101)を皮切りにその自動曲げ機の進歩には目覚しいものがある。スチール・ルール抜型を構成する帯刃材の切断や曲げ加工を行う自動曲げ機がある(例えば、特許文献1、2参照。)。
最近では、帯刃材の切断、曲げ加工以外に、刃底のブリッジ加工、刃先のニック加工、刃の側壁のブローチ加工等をも可能にした自動曲げ機も提案されている(例えば、特許文献3、4参照)。
米国特許第5749276号明細書 米国特許第5787750号明細書 特開平11−347828号公報 特開2001−314932号公報
しかし、帯刃材の切断、曲げ加工以外に、刃底のブリッジ加工、刃先のニック加工、刃側壁のブローチ加工(溝切削加工)等をも可能にした上記自動曲げ機では、これらブリッジ加工、ニック加工等の装置はそれぞれの目的とする機能の装置を帯刃材の送りラインに直列に順次追加して1つの機械にまとめたものである。したがって、その追加装置の部分に応じて価格が上昇せざるを得ないばかりか、機械全体も大型化せざるを得ないという問題がある。
また、スチール・ルール抜型として、図17のように受け側帯刃材132と当て側帯刃材131を直角に突き合せ接合するとき、当て側帯刃材131の刃先121にマイター121aを加工する。このマイター121aの飛び出し量は受け側帯刃材132の厚みの半分である。受け側帯刃材132が2ポイント(0.72mm厚)であればマイター121aの飛び出し量は0.36mmである。しかし、このマイター加工されたスチール・ルール抜型では打抜き機の圧力によりマイター121aが欠損する恐れがある。マイター121aが欠損すると受け側帯刃材132と当て側帯刃材131との間に0.36mmの隙間が生じる。するとその打抜きブランクは不良品となる。そのため、打抜き機のオペレータは時々機械を止めて確認している現状である。
図16はスチール・ルール抜型のレーザーで合板6にレーザー切削溝61を切削したものである。切断していないブリッジ62で合板6がバラバラにならないようになっている。そのため帯刃材12の対応場所にブリッジ62またはノッチを設けなければならない。このレーザー切削溝61に自動曲げ機で曲げた帯刃材12を木槌で叩き込むのである。この抜型に切削されている実例はポピュラーな逆サックの箱である。これにおいても、マイター加工の箇所は非常に多い。この中でB箇所の糊代が隣のブランクに当たるところで欠けが生じても、糊付けで商品の内側に隠れてしまうので許されるかもしれない。しかしA箇所の差込み部の切り込み100、またD箇所のフラップ101のマイターが欠けてしまうと充填機が停止してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決する為になされたものであり、その目的とするところは曲げ具と左右・上下移動するダイヤモンドグラインダーと工夫した帯刃材サポート装置を組み合わせることにより帯刃材の曲げ加工、両端の直線切断加工、刃先のニック加工、刃底のブリッジ加工(ノッチ加工)、刃側壁のブローチ加工(溝切削加工)を可能にするスチール・ルール抜型の自動曲げ機を提供することにある。
本発明のスチール・ルール抜型の自動曲げ機は、 帯刃材(12)を所定形状に曲げる曲げ具(1)を備えた自動曲げ機において、曲げ具(1)の前方に、コンピューター制御で上下、左右に移動するダイヤモンドグラインダー(20)と、このダイヤモンドグラインダー(20)で帯刃材(12)を加工する時に上昇して帯刃材(12)を保持する帯刃材サポート装置(4)とを備え、 前記帯刃材サポート装置(4)には、前記曲げ具(1)の前方において帯刃材(12)を受け入れて位置決めするように上部が開放されかつ開閉可能に構成された受け具(41)を有していることを特徴とするものである。
好適な態様として本発明によるスチール・ルール抜型の自動曲げ機は、前記受け具(41)に、前記ダイヤモンドグラインダー(20)が受け入れられる溝(415)を備えることができる。また、ダイヤモンドグラインダー(20)の外周の断面形状は直線部(200)と、この直線部の内径側端に形成した傾斜部(201)を有するドビテール形に形成することができる。
本発明は上記構成のように曲げ具(1)の前方にダイヤモンドグラインダー(20)を上下、左右に移動可能に備えているので、このダイヤモンドグラインダー(20)を帯刃材(12)に対し上下、左右に移動させることにより帯刃材(12)の両端の直線切断加工、刃先のニック加工、刃底のブリッジ加工(ノッチ加工)、および刃側壁のブローチ加工(溝切削加工)が可能になる。ひとつのダイヤモンドグラインダーでそれら加工を可能にすることにより、自動曲げ機全体の低廉化、および小型化、コンパクト化を図ることができる。
また、曲げ具(1)の前方に、本発明の帯刃材サポート装置(4)を備えていると、帯刃材の揺れを防止することができるため、その加工精度を上げることができる。
ダイヤモンドグラインダー(20)の外周の断面形状が直線部(200)と傾斜部(201)を有するドビテール形に形成されていると、その傾斜部(201)により帯刃材(12)の端に刃傾斜端(16)を容易に加工することができる。
本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明に係るスチール・ルール抜型の自動曲げ機の斜視図を示す。この自動曲げ機は従来の自動曲げ機の曲げ具と同じ機構の曲げ具1を備える。曲げ具1は、例えば、図2にその横断平面図で示すように、スリット111を有する曲げノズル112と、この曲げノズル112のスリット111に挿通される帯刃材12を側方から押して曲げる回転部材113とによって構成される。同図において、矢印a,bは回転部材113の回転方向を表している。すなわち、この曲げ具1では、曲げノズル112のスリット111から突き出された帯刃材12に対して回転部材113が矢印a又は矢印bの方向に回転移動される。そして、回転部材113により側方から押された帯刃材12が曲げノズル112の開口縁114,115のいずれかに当たって折れ曲がる。帯刃材12の曲り角度は回転部材113の回転移動量によって定まり、帯刃材12の折曲げ箇所は、スリット111からの帯刃材12の送出し量によって定まる。
上記曲げ具1の前方には高速回転するダイヤモンドグラインダー20を左右・上下に移動可能にする2次元制御の装置を備える。図1において、帯刃材12はこの自動曲げ機の後方より送りローラー13により前方に送られる。曲げ具1の曲げノズル112のスリット111を通過した帯刃材12は回転部材113の回転により所定角度に曲げられる。この場合、帯刃材12を直角14に曲げる場合は曲げ具1の1回のスイングで曲げられる。帯刃材12を円弧状に曲げる場合は送りローラー13で0.5〜1.0mm送るとコンピータで制御された所定角度に曲げ具1が帯刃材12を叩き、次に送りローラー13で帯刃材2を0.5〜1.0mm送ると、1回叩くというように「ポリライン」により円弧状に曲げられる。本発明のコントローラーは4軸または5軸制御のものである。
帯刃材12の曲げ加工以外の、帯刃材12の両端の直線切断加工、刃先のニック加工、刃底のブリッジ加工(ノッチ加工)、および刃側壁のブローチ加工(溝切削加工)は左右・上下移動可能なダイヤモンドグラインダー20で得ようとするものである。
次に、本発明の自動曲げ機による加工順を述べると、図1において、帯刃材12の先端15は曲げ具1の曲げノズル112を通過すると、左右移動用のY軸モータ21が駆動してY軸ネジ211が回転し、グラインダー筐体213がY軸レール212に沿って左右に移動する。グラインダー筐体213の背後には高速グラインダーモータ214が設けられ、このモータ214により軸215を介してダイヤモンドグラインダー20を回転させる。ダイヤモンドグラインダー20が所定の位置に達すると、Y軸モータ21、Y軸ネジ211及びY軸レール212を収納しているZ軸筐体313は、Z軸モータ31が駆動してZ軸ネジ311が回転することによりZ軸レール312に沿って下降する。これによりダイヤモンドグラインダー20は帯刃材12を切断しその先端15を形成する。
Z軸筐体313はタワー50に支えられている。このタワー50は機械ベッド5上に固定されている。本実施例ではZ軸筐体313は上方から下方に向かって下降して加工するが、この設備の設置位置はこれに限定されるものではない。例えば機械ベッド5の先端に固定して、それとは逆に下方から上方に向かって上昇して加工することも可能である。
ダイヤモンドグラインダー20は2万回転/分ぐらいが適当である。しかし、これは口径により切削スピードは異なる。帯刃材12を切断する場合の順序は帯刃材12の刃先からは刃底側へ移動させることが好ましいがこれに限定されず、前回加工の最終位置に近いところからの加工が移動時間を節約できる。
図3にダイヤモンドグラインダー20と帯刃材12の相対位置関係が示されている。この図では理解を深めるために帯刃材12の寸法を大きくダイヤモンドグラインダー20の口径を小さく描画している。同図において、ダイヤモンドグラインダー20が6Aの位置で下降すると帯刃材12の切断加工、またはニック加工を可能にする。6B、6Dの位置では図4のように受け側帯刃材132の側壁に溝122を該刃材厚み半分の深さに切削する位置を示している。6Cの位置は帯刃材12の刃底のブリッジ加工や図9(c)の刃底のノッチ133の加工位置を示している。
ダイヤモンドグラインダー20の厚みは2ポイントの帯刃材12であれば1mm厚のものでよい。幅が1mmであれば0.72mm厚みの2ポイントの受ける幅を1度の加工で切削できる。
例えば、図9(a)のように当て側帯刃材131が90度でない傾斜角度で接合される受け側帯刃材132の側壁に溝122を切削する場合、その溝122の幅は1mmでは不足する。その場合は送りローラー13により帯刃材12を前進または後退させて溝幅を広く加工する。また3ポイント(1.08mm厚)、または4ポイント(1.44mm厚)を1mm幅のダイヤモンドグラインダー20で加工する場合は同様に2回以上、上下に昇降する加工が必要である。ダイヤモンドグラインダー20の口径は127mmまたは64mmがよい。ダイヤモンドグラインダー20はベースがアルミでその表面にダイヤモンド粉を接着したものである。
帯刃材12の先端15の切断加工が終了すると、Z軸筐体313は上昇し、送りローラー13は逆転して曲げ具1の曲げノズル112の位置まで帯刃材12を直角14に曲げるべく移動させる。すると曲げ具1の回転部材113が回転して、帯刃材12が直角に曲げ加工される。送りローラー13が帯刃材12を所定の位置にまで送るとき、後に詳しく述べる帯刃材サポート装置4の受け具41が上昇し、帯刃材12の揺れを停止させ、これによりダイヤモンドグラインダー20のY軸加工深さの精度を得るために帯刃材12は確実に保持される。
曲げ加工された帯刃材12の後端の切断加工は刃の先端15を切断加工した順序と同じ動作を繰り返すことにより可能である。帯刃材12の先端及び後端の両端の切断加工は以上に述べたとおりである。この加工において、刃先121の切断端より刃底部の切断端が内側になるように切断すれば、刃先121の端同士を接合する場合その接合点が開くようなことがない。即ち刃先121の全長より刃底の全長が0.2mm短くなるように切断するのである。その場合はZ軸筐体313を下から上に移動させているとき、送りローラー13を帯刃材12の先端側の切断端に0.1mmの傾斜が付くように逆回転させるとよい。帯刃材12の後端は逆に送り出す。このような加工手順はコンピューターにサブ加工プログラムとして組み込んでおくことにより達成される。
図16のA箇所における差込み部分の帯刃材12の終端を加工する例が図5に示されている。曲げ終わった帯刃材12にグラインダー筐体213が近づき平形のダイヤモンドグラインダー20で切断する。グラインダー筐体213のアプローチ方向は曲げた帯刃材12に接触しないように予め形状に応じてプログラムで自動的に判断するようになっている。
図3のような溝122の切削加工手順も前記切断の場合と同様、Y軸モータ21を回転させ、グラインダー筐体213を移動させ、帯刃材12の厚みの半分の位置までダイヤモンドグラインダー20を送り、次にZ軸モータ31が回転しZ軸筐体313が下降し図3の6Dの状態で帯刃材12の側壁に溝122を形成する。
図4の抜型は、図17のマイター加工による抜型のようにマイターの欠損問題も解消できるように、受け側帯刃材132の側壁に溝122を該刃材132の厚みの半分の深さに切削し、その溝122に当て側帯刃材131の直線切断端部15を直角に突き合わせ接合するものである。
図6(a)(b)、図7(a)(b)は抜型の他例を示すが、この抜型は、受け側帯刃材132の側壁に設けた溝122に当て側帯刃材131の端部を所定の傾斜角度で突き合せて接合させるものであって、その場合当て側帯刃材131の端部に刃傾斜端16を加工しなければならないが、従来の自動曲げ機ではそのような加工をすることができず、手動のグラインダーでなければそのような刃傾斜端16を加工することができなかった。しかも、この手作業による加工はベテランの職人でないと不可能な高度な加工技術である。これに対し、本発明の他のダイヤモンドグラインダー20は、図8(a)に示すように、その外周の断面形状が直線部200と、この直線部200の内径側端に形成した傾斜部201を有するドビテール形に形成したものである。このダイヤモンドグラインダー20によれば図8(b)のように帯刃材12の先端にダイヤモンドグラインダー20の傾斜部201をプログラムにより近づけることにより刃傾斜端16を容易に加工することができる。
図9(a)〜(c)は図6、図7に示す抜型の実施例をより一層発展させた加工実施例を示すものである。図16の接合部B、Cは受け側帯刃材132と当て側帯刃材131が傾斜をもって接合しているため、打抜き作業中にその両刃材132,131の接合部に小さい紙粉が挟まる。少しでも挟まるとどんどん挟まり、その間隔は拡大し、その刃材を差し替えなければならない場合がある。これを改善する方法が図9(a)〜(c)に示す実施例である。すなわち、図9(a)に示す実施例では抜型が当て側帯刃材131の端部131aを受け側帯刃材132の下側に潜り込ませて組み込まれる方法である。このように組み込まれた抜型によれば、紙粉が詰まっても潜り込んだ当て側帯刃材131が抵抗するため両刃材131,132の接合部が簡単に開かないのである。この当て側帯刃材131の加工方法は、図9(b)のように、その当て側帯刃材131の先端部から少し内側を図8のダイヤモンドグラインダー20の傾斜部201で該刃材131の高さから合板6の厚みを引いただけ欠き取り加工して刃傾斜端16を形成した後、ダイヤモンドグラインダー20を一旦、直線部200の高さだけ上方に戻す。その後、送りローラー13を逆転させ当て側帯刃材131端部まで加工する。この戻しをしないで当て側帯刃材131の端部を加工すれば合板6厚みより低くなるが効果は同じである。一方、受け側帯刃材132の加工は、図9(c)のように、受け側帯刃材132の側壁に前記刃傾斜端16を受け入れる溝122を切削加工した後、図3における6Cの位置の状態にすれば前記当て側帯刃材131の端部131aの潜り込みを可能にするノッチ133が溝122の下部に加工することができる。この時もノッチ133は広幅であるので送りローラー13を移動させて所定の幅、例えば5mmを確保する。
上記実施例は図16のA箇所の差込み部においても利用できる。すなわち、図16のA箇所の差込み部の切り込み100は小さい刃材部品のため時々打抜き作業中に合板6から脱落することがある。そこで、図9(a)のように当て側帯刃材131の端部131aを延長し、この延長端部131aを図16のA箇所の差込み部に潜り込ませれば脱落することはない。この図示例に限らず、特に4ポイントのような厚い刃は厚い材料を打抜くために刃が常に脱落する可能性がある。そこで、従来では刃の胴体に丸く穴を開ける一方、合板6には貫通穴を開けボルトを通して刃の脱落を防いでいるが、これではその作業が大変である。本実施例の技術を採用すれば刃の脱落は簡単に防げる。
上記実施例では帯刃材12の刃底のノッチ加工は送りローラー13を移動させて所望の幅を作成しているが、時間がかかることを考えると、図1のようにブリッジ加工装置51を送りローラー13と曲げ具1との間に設置することが考えられる。このブリッジ加工装置51を設置することによる利点は時間の短縮化だけでなく、ダイヤモンドグラインダー20の寿命も長くなる。この場合は帯刃材12の両端部の切断加工も、図12のようにブリッジ加工装置51により帯刃材12の底部に合板厚み分だけのノッチ511を切断し、残りの部分をダイヤモンドグラインダー20で切断加工することにより可能である。
次に、図1に示す帯刃材サポート装置4について詳述する。曲げ終わった帯刃材12は曲げ具1の叩きにより揺れている場合が多い。その揺れを防止するには曲げ具1の前方に、受け具41を備えた帯刃材サポート装置4を設置する。曲げ終わった帯刃材12の揺れを停止するため、帯刃材12を曲げている時は帯刃材サポート装置4の中に引っ込み曲げ作業の邪魔にならないようにし、曲げ終わるとモータまたは空圧シリンダーにより受け具41が上昇し、帯刃材12を受け止めてその揺れを防ぐ。受け具41は図10に示すように音叉のような形状に形成されており、曲げ具1の前方において帯刃材12を受け入れられるよう上部は開放され、帯刃材12を受け止める部分の幅は帯刃材12の厚みと等しくしてある。この受け具41の重要性は帯刃材12の揺れを停止するだけでなく溝122の深さ(刃材の半分)を正確に切削するためにも重要である。深く切削すると刃先121を傷付け、浅いと帯刃材12同士の接合部に隙間が開く。
図10は受け具41を正面から見たものであり、帯刃材12の厚みの間隔を確保している。左バー411が基準になっており、右バー412は左バー411に底部でヒンジ413で接続している。両者はミニチィアシリンダー414で開閉する。受け具41が上昇して行くと上部開放部で受け入れ、最終的に左バー411と底部で受け、シリンダー414が働き確実に受け入れた帯刃材(12)を位置決めすべく右バー412を閉じてこの右バー412と左バー411により位置決めさせる。帯刃材12の厚さが異なっても左バー411に押し付けるので2ポイントから6ポイントの帯刃材まで正確に位置決めが可能である。図1に示す実施例ではダイヤモンドグラインダー20は受け具41と曲げノズル113の間を走行するがこれに限定されるものではない。受け具41の前方を走行することも可能である。図11に示す受け具41はダイヤモンドグラインダー20が受け入れられて走行する溝415を備え、より確実に帯刃材12を押さえるために前記溝415の前後の帯刃材12を位置決めして確保するものである。
図13(a)(b)は本発明の自動曲げ機により製作された矩形状の抜型を示す。通常、帯刃材12を矩形状に曲げると、2ポイント(0.72mm厚)の帯刃材12の場合4箇所の角には厚みに近い0.8mm半径の円弧が形成されてしまう。このため、90度の角、即ちゼロ半径にすることを望んでも不可能である。そこで、帯刃材12の曲げられる部分の内側の材料を除去することにより四隅がゼロ半径の矩形を得ることが可能となる。
そのためには帯刃材12の四隅内側に対応する箇所に溝122を形成して当該箇所を曲げればよい。また2〜3ポイントの自動曲げ機と6ポイントの自動曲げ機はモータの力により別機種にならざるを得ない。しかし、本実施例によれば6ポイントの帯刃材12は溝122の部分において半分となる。即ち3ポイントと同じ厚みになる。したがって3ポイントの自動曲げ機で6ポイトの帯刃材12を曲げることが可能になるのである。
図14(a)(b)は本発明の自動曲げ機により製作された図6の実施例の帯刃材接合部の応用例である。即ち図6の実施例では図8のような特殊なダイヤモンドグラインダー20により刃傾斜端16を形成したが、本実施例では図5の通常の平形のダイヤモンドグラインダー20でもって受け側帯刃材132に対し傾斜角を持って接合する当て側帯刃材131の端部の加工を可能にしようとするものである。すなわち、当て側帯刃材131の端部の側壁に該帯刃材131の厚みの半分深さの溝を切削して溝底面161Cとこの溝底面161Cの一端に交わる溝側面161Dを形成する。これにより当て側帯刃材131の側壁と溝側面161Dの交わる角に第1エッジ161Aが形成される。次に溝底面161Cの他端側を切断して溝底面161Cに交わる突出端面161Eを形成する。これにより溝底面161Cと突出端面161Eの交わる角に第2エッジ161Bが形成される。つまり、当て側帯刃材131の端部は、溝底面161Cと、この溝底面161Cの一端に交わる溝側面161Dと、溝底面161Cの他端面に交わる突出端面161Eとを有する断面Z形状に欠いた形に形成される。
上記溝底面161Cの幅は受け側帯刃材132と当て側帯刃材131の接合角度に応じてその幅寸法を決める。これにより、第1,2エッジ161A,161Bは受け側帯刃材132の溝122に線状接触状態で接合する。第2エッジ161Bの最上部の刃先121は受け側帯刃材132の刃先121と交点となる。図6、図7の場合は受け側帯刃材132の溝122に当て側帯刃材131の刃傾斜端16が面接触状態で接合するのである。この実施例の利点は溝底面161Cの幅寸法を変えることによりどのような接合角度にも線接触状態に接合できる点である。この実施例は図9の実施例と合わせて当て側帯刃材131を受け側帯刃材132の下に潜り込ませられることはいうまでもない。なお、この実施例による接合部分の製作する装置はZ軸筐体313が曲げ具1の前方に必ずある必要はなく、曲げ具1と送りローラー13の間に設置されてもよい。
図15は帯刃材12を矩形に曲げて構成されたラベル抜型を示しており、帯刃材12の曲げ箇所の刃底部に対応する箇所に切り込み102を加工しておくことによりこの抜型の四隅部の底部に切り込み102が形成される。これにより打抜時の「ムラ取り」作業を容易にすることが可能になる。
本発明の自動曲げ機の斜視図である。 自動曲げ機の曲げ具の横断平面図である。 本発明のダイヤモンドグラインダーの加工位置を示した正面図である。 側面に溝を作成した受け側帯刃材、及びその溝に接合する当て側帯刃材を示した斜視図である。 本発明による帯刃材の終端の加工例を示す平面図である。 (a)(b)は図1のB箇所の帯刃材の接合を示した平面図である。 (a)(b)は図1のC箇所の帯刃材の接合を示した平面図である。 (a)(b)は本発明による図7の加工方法を示した平面図である。 (a)は本発明による受け側帯刃材と当て側帯刃材を組み合わせた抜型の平面図、(b)は当て側帯刃材の側面図、(c)は受け側帯刃材の側面図である。 本発明の自動曲げ機に備える受け具の正面図である。 本発明の児童曲げ機に備える他の受け具の斜視図である。 本発明による帯刃材の切断順序を示した正面図である。 本発明により製作された矩形状の抜型を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 (a)は本発明により製作された受け側帯刃材と当て側帯刃材を組み合わせた抜型の平面図、(b)はその当て側帯刃材の斜視図である。 本発明による他の抜型を示した斜視図である。 逆サックのレーザー加工の合板の平面図である。 従来例の抜型のマイター加工を示した側面図である。
1 曲げ具
6 合板
112 曲げノズル
113 回転部材
12 帯刃材
121 刃先
122 溝
13 送りローラー
131 当て側帯刃材
132 受け側帯刃材
133 ノッチ
16 刃傾斜端
161C 溝底面
161D 溝側面
161E 突出端面
20 ダイヤモンドグラインダー
200 直線部
201 傾斜部
4 帯刃材サポート装置
41 受け具

Claims (3)

  1. 帯刃材(12)を所定形状に曲げる曲げ具(1)を備えた自動曲げ機において、
    曲げ具(1)の前方に、コンピューター制御で上下、左右に移動するダイヤモンドグラインダー(20)と、このダイヤモンドグラインダー(20)で帯刃材(12)を加工する時に上昇して帯刃材(12)を保持する帯刃材サポート装置(4)とを備え、 前記帯刃材サポート装置(4)には、前記曲げ具(1)の前方において帯刃材(12)を受け入れて位置決めするように上部が開放されかつ開閉可能に構成された受け具(41)を有していることを特徴とする、スチール・ルール抜型の自動曲げ機。
  2. 前記受け具(41)には、前記ダイヤモンドグラインダー(20)が受け入れられる溝(415)が備えられている、請求項1記載のスチール・ルール抜型の自動曲げ機。
  3. ダイヤモンドグラインダー(20)の外周の断面形状が直線部(200)と、この直線部の内径側端に形成した傾斜部(201)を有するドビテール形に形成されている、請求項1記載のスチール・ルール抜型の自動曲げ機。
JP2004062857A 2004-03-05 2004-03-05 スチール・ルール抜型の自動曲げ機及びスチール・ルール抜型 Expired - Lifetime JP4460922B2 (ja)

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