JP3848940B2 - 罫線形成テープの端削り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主として板紙などから包装用箱のブランクを打抜き形成する工程で、折曲げ部を形成するために使用される罫線形成テープの端部を傾斜面に削る操作を、簡単に行える罫線形成テープの端削り装置に関するものである。
従来、板紙製の包装箱は、所要寸法形状に打抜き型を用いて打抜かれて製造されている。その包装箱のブランクを打抜き形成する工程では、所要の形状に切抜くと同時に折曲げ部もしくは切込み部を形成するために使用される打抜き型には、例えば図8にて示されるように、上型101に切断刃103と折目を形成するための罫線押し刃104とが取付けられている。また、下型102には前記罫線押し刃104に対応する位置に、折目線を圧刻するための罫線形成テープ110が貼着されている。
この罫線形成テープ110は、所定の間隔を保って相対向して配される二本の溝形成部材112によって罫押し溝111が作り出されるようにされており、その罫押し溝111を簡単に形成できるように、図9で例示されるように、溝形成部材112,112の裏面側に剥離紙113で被覆される感圧接着剤層114を設けられ、前記罫押し溝111上にそれら溝形成部材112,112に掛かるフランジ縁辺115aを両側に有し、罫押し溝111の中心線上に合致する罫押し刃のセット溝116を備える取付補助条片115を接合テープ117によって剥離可能に取付けて構成されたものである。
このように構成される罫線形成テープ110は、打抜き型にセットされた罫押し刃104を前記セット溝116に嵌め合わせて(図8に鎖線で表わす)下型102に仮セットし、裏面側の剥離紙113を剥がして感圧接着剤層114を露出させた状態で下型102の板面上に押し付けるようにして、その下型102板面に罫線形成テープ110を貼着させる。こうすることで、シート材(例えば板紙)を打抜くときに、罫押し刃104が罫線形成テープ110の罫押し溝111に中心線を合致させて罫押しが正確に行えるようにされる。下型板面に罫線形成テープ110が定着されると、取付補助条片115を接合テープ117とともに取外すことで罫押しが行えるようになる。
このような罫線形成テープ110は、打抜き型の下型板面に貼着するに際しては、包装箱の形状に応じて折目罫線の形成個所が交差する場合が多くあり、そのために罫線形成テープ110をその軸線に直交する方向に切断して使用すると交差個所では隣接するもの同士が突き合って正しく板面に接着できないことになるので、必ず端部110aを図10に示されるように、罫押し溝中心線Aを基準にして溝形成部材112の上縁面118を斜めに切断して、尖った状態となるように形成して使用するようにされている。
ところで、前記罫線形成テープ110の端部においては、中心線を基準にして両側を斜め後退方向に切断したものを、そのまま使用すると、その切断面の部分が上下方向になって角張るので、罫押しされたブランクの表面に押し込まれて傷が付くことになり、特に表層が薄い紙質のシート材(化粧シートなど)の場合、製品表面に傷による破断が発生して不具合になる。そこで、従来は罫押し刃によって罫線形成テープを盤面にセットした後に、前記端部の切断部縁(上縁)を斜めに削って角が立たないように後加工を行っている。
このような切断部縁を削る面取り加工は、従来、カッタナイフなどを用い人手によって溝形成部材の傾斜面に削っている。その溝形成部材は、一般に硬質ファイバーを使用して形成されており、肉厚も1mm程度のものであるから、盤面に貼着された状態で手作業により傾斜面に削る加工は厄介で、多くの手間を要する作業になる。しかも、一つの打抜き型には多くの罫線形成テープが使用され、それらの両端を加工するので作業性が低く多くの労力を要求されて非能率である、という問題点がある。
そこで、このような面取り加工を能率よく行う目的で、前記罫線形成テープ(折目形成体)の端部を機械力で加工できるようにする面取り加工機として、土台(受け台)の上に、折目形成体を固定して、切削時位置決めを行う位置決め装置と、折目形成体の長手方向端部の面取り切削加工を行う二台の切削装置とを備え、前記位置決め装置によって二箇所の切削装置が位置決めされ、その第一の切削位置にて一方の切削装置が折目形成体の略山形形状に加工された端部の一方側を切削し、第二の切削位置で他方の切削装置が前記他方の端部を切削するようにされる構成であるものが、特許文献1によって提案されている。
特開2003−165166号公報
この特許文献1によって開示されるものでは、二台の切削装置を用いて折目形成体の端部を個々に切削する構造になっていて、切削される折目形成体を固定台に固定してから、その固定台を側方に位置する切削装置の方角に所要角度回動させて固定後、対応する一方の切削装置を動かして切削刃によって折目形成体の端部を削るように操作する。この操作を折目形成体が取り付く固定台の旋回で左右向きを変えて二度行うことで鋭角に形成された端部の面取り加工を行うものであるから、簡単なようで手数を要するという問題がある。また、構造的にも二台の切削装置を独立して設ける構成であるので、その切削条件に対応する調整が厄介であり、併せて高価につくという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、簡単な操作で能率よく罫線形成テープの端部上面を、傾斜面に削る加工が行える罫線形成テープの端削り装置を提供することを目的とするものである。
前述された目的を達成するために、本発明による罫線形成テープの端削り装置は、
被加工テープを受支する受け台と、前記被加工テープを前記受け台上の定位置に芯出しする芯出し手段と、前記被加工テープの先状に形成された端部の端縁上面を傾斜面に面取り形成する回転カッタと、この回転カッタを駆動する駆動手段とを備え、
前記回転カッタは、カッタ面が笠形をした一対の刃物で、両カッタ面が相対向するように配されて回転支持軸に取付けられており、
前記回転カッタの両カッタ面を前記受け台上に受支される前記被加工テープの矢先状に形成された端部の端縁上面同時に接触させることにより、前記被加工テープの端縁上面を傾斜面に面取り形成する構成であることを特徴とするものである(第1発明)。
発明において、前記出し手段は、前記受け台の側部に設され、前記受け台上にある前記被加工テープの取付補助条片のセット溝に嵌り合う芯出し部片を備え、この芯出し部片を前記セット溝に係合させると芯出しできるようにされるのがよい(第2発明)。
前記第発明において、前記出し部片は、記受け台の側部に設けられるブラケットにて前記受け台の軸線と平行に支持される支持軸上、基端部を回動可能に支持される取付部片にて、前記受け台上側に回動すると定位置となるように支持されているがよい(第3発明)。
また、前記発明において、前記取付部片は、前記持軸上基端部をスライド自在に支持され、前記受け台に付設されるストッパーによる規制位置までスライドさると、前記被加工テープの端縁上面が傾斜面に切削形成されるように構成されているのがよい(第4発明)。
前記第発明において、前記持軸先端には、前記被加工テープの先端を位置決めするために前記受け台側へ回動可能な置決めストッパーが設けられ、この位置決めストッパーが前記受け台上に位置する状態で、この位置決めストッパーの位置決め面が前記被加工テープの移動量を設定るように、前記位置決めストッパーの位置と前記取付部片のストッパーの位置とが設定されているのがよい(第5発明)。
前記第1発明において、前記回転カッタに近接する前記受け台の先端部は、前記回転カッタに接触しない状態で前記被加工テープの先端部を受支できるように形成されているのが好ましい(第発明)。
また、前記回転カッタの回転支持軸が、常時引上げ方向に付勢されるアームの先端部に軸され前記受け台の先端に加工芯位置を合わせて対向配置されているのがよい(第発明)。
記第発明において、前記アームの先端部には、前記回転カッタが待機位置にあるとき前記受け台先端に対向して前記被加工テープの先端位置を規制するストッパーが設けられ、のストッパーの上方位置に前記回転カッタが、さらに上部に前記アームを押下げ操作するハンドルそれぞれ設けられるのがよい(第発明)。
本発明によれば、被加工テープ(罫線形成テープ)は、受け台上でその軸芯線を芯出し手段によって保持された状態で、回転ッタその被加工テープの先端部両縁上に接触させることにより、被加工テープの端縁上面の矢先状に形成された両方の傾斜面を同時に等しく斜めに切削することができる。この際、回転カッタの移動量(回転カッタを被加工テープに押し付ける量)を予め設定しておくと、切込み量が規定されて所定の傾斜面に仕上ることができ、被加工テープを受け台上にセットする操作に連動させて、その被加工テープを回転ッタ位置までスライドさせて被加工部に接触させる操作だけて簡単に、かつ設定通りに端縁を加工することができ、作業能率を著しく向上させることができるという効果を奏するのである。
また、第2発明によれば、被加工テープを受け台上に載せてから、受け台側部に併設の芯出し手段の芯出し部片を前記テープの取付補助条片のセット溝に上側から嵌め合わせる操作で速やかに芯出しができるので、作業が簡単に行えるという利点がある。また、その芯出し部片を介して被加工テープに推力を与えることでテープの芯をずらせることなく受け台上に保持させることができる。
また、第3発明によれば、被加工テープを受け台上に載置した後に、取付部片を受け台側方位置から受け台上に向けて回動させると、芯出し部片が被加工テープの上側に来るので、その芯出し部片の下側縁を取付補助条片のセット溝に嵌るように合わせると、その状態でテープの芯出しができる。したがって、ごく簡単にテープのセットが行えるという効果がある。
さらに、第4発明によれば、芯出し部片を受け台側部から受け台側に回動させて行う芯出し操作に続いて、取付部片を介して芯出し部片に回転カッタに向かってストッパーと接するまで推進力を加えて移動させると、被加工テープの端部が回転カッタに接触してその端縁の切削が行われ、芯出しに続いて切削が同時的に行えるので能率向上を図ることができる。
第5発明によれば、受け台上に被加工テープを載置して芯出し操作位置を行う前に位置決めストッパーに先端を宛がうことで長さ方向の位置決めができ、後は芯出し部片による芯出しとそれに続く切削位置への移動を行わせる際の移動量が自動的に設定でき、作業を容易にすると同時に確実な切削操作が行えるという効果が得られる。
発明によれば、前述のような回転カッタにより被加工テープを切削するとき、その先端部をカッタの回転による抵抗を受け止めてテープを安定支持することができ、やわらかい材料でなるテープの一部を切削する加工を容易にするという効果が得られる。
発明にては、受け台上に加工しようとする罫線形成テープを、取付補助条片を上向けて載置して、芯出し手段によって加工されるテープが中心線を所定の線上に合致するようにし(定位置に揃え)、そのテープの先端部を受け台の前端に位置させて後、回転するカッタを上方から下ろしてテープの先端部両縁上を切削するので、複雑な操作を必要とせず、簡単な操作で目的を達成できて作業性を向上させることができる。
また、第発明では、回転カッタが待機位置にあってテープと接触しない状態に保たれ、この状態で受け台上に載置されるテープの先端をストッパーによって位置決めされ、ハンドル操作でアームを押し下げると回転カッタが受け台上で芯出しされて保持される被加工テープの先端部に接触し、その先端部の両側上縁を切削して傾斜面に加工することができるので、位置決めを容易にすると同時に、過剰に切削されることなく適正な端部縁の加工が行える。なお、そのストッパーによる位置規制は、回転カッタによる切削のためにアームを押し下げると自動的にストッパーが外れて切削に支障をきたすことはなく、アームに加えた押付け力を除くと、引上げ付勢力が働いて回転カッタが引上げられて待機位置に戻されるので、回転カッタが待機位置に戻された状態で新たな被加工テープのセッティングを行うようにして迅速な切削作業を繰返し行うことができるという利点がある。
次に、本発明による罫線形成テープの端削り装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
図1には本発明に係る罫線形成テープの端削り装置の正面図が示されている。図2には平面図が、図3には被加工テープの芯出し手段を表わす図が、図4に切削部の拡大断面図(a)とその平面図(b)が、それぞれ示されている。
本実施形態の罫線形成テープの端削り装置1は、被加工テープ50の受け面が所要高さ位置でほぼ水平に保たれる被加工テープ50の受け台2と、この受け台2の側部に併設されて受け台2上に載せられる被加工テープ50の中心線を加工軸芯に合致させるための芯出し手段3と、受け台2上に載置された被加工テープ50の端部縁を傾斜面に切削する回転カッタ10とその駆動手段とで構成されている。
被加工テープ50の受け台2(以下、単に受け台2という)は、所要高さに設定できる長寸の箱型に形成されたベースフレーム2aの上端に水平状態に支持される細長い寸法の受け板2bを備え、その受け板2bの先端部2cを鋭角に尖らせてテープの先端部が加工時安定状態で受支できるように形成されている。なお、前記受け板2bは上面が平坦に保たれるように形成されている。
前記受け台2の長手方向に一方の側面には、被加工テープ50の芯出し手段3が付設されており、他方の側面には回転カッタ10の駆動手段が付設されている。
前記芯出し手段3は、受け台2のベースフレーム2aに沿わせて長手方向に所要の間隔で取付く一対のブラケット3a,3aと、それらブラケット3aの上部にて前記受け台2の受け板2b上面に平行するようにして配設されている支持軸3bと、この支持軸3b上でスライド可能かつ回動可能に基端部を支持される取付部片4と、この取付部片4によって使用時下向きになるようにして付される芯出し部片5とで構成されている。
支持軸3b上でスライド可能に支持される取付部片4は、その先端部において、この取付部片4が芯出し操作を行う状態で下向きに深い切込み溝4aが軸線に平行して設けられ、この切込み溝4aに前記芯出し部片5の一部を挿入して、当て金6を介してその切込み溝4aの内側面とで挟み付けて取付部片4の外側面から押しネジ7によって押えられて固定するようになされている。したがって、取付部片4に装着された芯出し部片5は、その取付部片4とともに支持軸3bに沿って前後に移動させることができる。
前記支持軸3bには前記取付部片4のボス部4bの前端面(方向については回転カッタの位置を前側とする。以下同じ)と前記前側のブラケット3aの後面との間に圧縮コイルばね8が支持軸3bに外嵌して配設されており、圧縮反力で前記取付部片4を後退させる働きをするようにされている。
また、前記支持軸3bの前端には被加工テープの位置決めストッパー9が取付けられていて、被加工テープ50を受け板2b上面に配置する際にその先端を当接させることによって切削位置までの距離を設定することができるようにされている。また、受け板2bの上面で前記支持軸3bの配置側に沿った位置で前記取付部片4の進行方向側位置にストッパー13が固着されている。このストッパー13と前記取付部片4のボス部4b前端面4b′との距離Lは、前記位置決めストッパー9の位置決め面9aから回転カッタ10によって被加工テープ50の先端部が切削仕上げされるまでの送り距離Lに相当する寸法に設定されている。なお、前記ストッパー13は、図示省略するが、取付部での軸線方向に長孔を設けて、この長孔により固定位置の変更ができるようにすることができる。
回転カッタ10は、その刃形成面を、被加工テープ50(罫線形成テープ)の予めカットされて矢先状に形成された端部の端縁上面を傾斜面に面取り形成できる傾斜角(ほぼ33°〜45°、ただしこれに限定されない)で笠形に形成され、被加工テープ50における中心線を基準にして幅方向に両側で、前記端縁上面を面取りできるように回転支持軸11上で対称に配置固着されている。そして、その回転支持軸11は、受け台2の前部においてその一方の側板2dに取り付く軸受12によって回転自在に支持されている。また、この回転カッタ10の駆動手段15としては、受け台2の側面部に付設されたモータ台16上に取付くモータ17の出力軸上のプーリ18から、回転支持軸11端に取付けられたプーリ19にベルト20が巻き掛けられて動力を伝達され所要速度で回転するようになされている。そして、受け台2の前端部には切削屑の受け箱14が取付けられ、前記回転カッタ10により被加工テープ50の先端部を切削して発生する切削屑を受入れるようにされている。
このように構成された本実施形態の罫線形成テープの端削り装置1は、受け台2の受け板2b上面に予め先端を矢状にカットされた被加工テープ50を、その先端が位置決めストッパー9の位置決め面9aに当接するようにして載置して(図2に鎖線で表わす参照)、その後に芯出し部片5を図3で示されるように、支持軸3b上で外側位置aから受け板2b上へ回動させ、芯出し部片5の下縁5aを被加工テープ50のセット溝51に上側から嵌め合わせる。なお、受け板2bの上面に、被加工テープ50の幅方向の位置決めをする位置決め片55を取付けるようにしておけば、この位置決め片に被加工テープ50を沿わせるようにすることで、前記芯出し部片5による芯出し操作をより容易にすることができる。ただし、この位置決め片55は被加工テープ50のサイズによって幅方向の位置をずらせて固定するように設けられるか、寸法の異なるものと交換して使用するようにされるのがよい。また、この位置決め片55についてはこれを設けることなく使用することもできる。
こうすると、受け板2b上で被加工テープ50がその受け板2bの中心線上に位置決めされる。言い換えると、芯出しされる。同時に、取付部片4を介して芯出し部片5によって被加工テープ50が受け板2b上面で保持される。
次いで、モータ17を起動すると、その出力軸上のプーリ18から回転支持軸11上のプーリ19に巻掛けベルト20によって回転力が伝達されて回転カッタ10が所要速度で回転する。そこで、位置決めストッパー9を受け台2の外側へ回動して退避させる。こうすると、芯出し部片5によって保持される被加工テープ50の先端側が開放されているので、取付部片4を手で持って矢印Bの方向(回転カッタ10側)へスライドさせる。取付部片4は支持軸3bに沿って圧縮コイルばね8の推力に抗して移動して、やがてストッパー13にその取付部片4の前端面4b′が当接する状態に近づくと、芯出し部片5に保持されている被加工テープ50の先端部50aが回転カッタ10によって切削され、軸方向に両側縁上面52がカッタにより斜面に削られる。こうして、ストッパー13に取付部片4の前端面4b′が当接するとその移動が阻止されて、被加工テープ50の先端部両側縁上面は所要の傾斜で面取り仕上げされる。この際、回転カッタ10は笠形に形成されたものを一対対称に配されているので、前記上縁面52を左右対称に外向き下がり勾配の斜面に切削形成され、前述のようにストッパー13によって送り量が規制されるので、回転カッタ10による前記被加工テープ50の先端部上縁面52の切削量が規制されて過度に削られることはない。
ストッパー13によってスライドが阻止されると、切削が終了するので取付部片4に加えた推進力を除くと、支持軸3b上の圧縮コイルばね8の蓄勢力で自動的に押戻されて元の位置に復帰するので、取付部片4を反転させると加工済みのテープを取除くことができる。したがって、被加工テープ50の両端部を加工するときには、その被加工テープを反転させて前記要領で付け替えて切削する。
以後、前記要領で被加工テープ50を受け台2の受け板2b上に載置して芯出し操作を行えば、取付部片4で被加工テープ50を一定寸法移動させることにより、一定の状態に端縁の加工ができるので、1基の打抜き型において多数の罫線形成テープを使用する場合でも、予め所要寸法で先端を矢状にカットしたものを準備すれば、端縁の加工は迅速に行うことができるので、この種作業を効率よく行えて打抜き型の準備作業の合理化を図ることができる。また、この罫線形成テープの端削り装置1は、構造が簡単で小型化できるので、作業の現場に持ち込んで作業状況に即応した加工ができるという利点が有る。
次に、図5には他の実施形態の罫線形成テープの端削り装置の正面図が、図6には図5の平面図が、それぞれ示されている。
この実施形態の罫線形成テープの端削り装置1Aは、基本的構成において前記実施形態のものとほぼ同様であって、被加工テープの芯出し構造および回転カッタの支持構造ならびに切削操作を異にするものである。したがって、異なる構成部分以外については、前記実施形態のものと同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施形態では、被加工テープ50の受け台2の一方の側部には、受け台2上に載せられる被加工テープ50の中心線を加工軸芯に合致させるための芯出し手段3Aが配置され、受け台2の他方には前記被加工テープ50の先端部縁を加工する回転カッタ10とその支持手段および駆動手段が配された構成である。
前記芯出し手段3Aは、受け台2のベースフレーム2aに沿わせて長手方向に所要間隔で配設される一対のブラケット3a,3aに支持されて前記受け台2の受け板2b上面よりやや上で軸線方向に平行して支持軸3bが設けられ、この支持軸3b上でスライド可能かつ回動可能に基端部を支持されて取付部片4Aが配され、この取付部片4Aによって使用時下向きになるようにして芯出し部片5が着脱可能に付されて構成されている。
回転カッタ10は前記実施形態のものと同じ構造のものが使用される。この回転カッタ10は、その支持手段として、前記受け台2の一側面に沿って直立するフレーム2dに中間部をピン22で枢着支持されて上下に揺動可能にされたアーム21の先端部21aにて、回転カッタ10が固着される回転支持軸11′を軸受23にて、前記受け台2上の受け板2b中心線に直交する向きで片持ち支持するようにされている。なお、前記アーム21は、前記受け板2bの先端よりも長くして槌形に形成されている。
前記アーム21は、受け台2の一側面に沿い直立するフレーム2dに枢支される枢支位置より後端部21bを、フレーム2d側面に設けられた取付ピン24と掛け金25を介してスプリング26にて常時引き戻されるように連結されており、前端部21aに前記回転支持軸11′を支持する軸受23が取付けられ、かつその下側位置にてストッパー27が前記受け台2の受け板2b先端に対向するようにして取付けられている。また、回転支持軸11′の上方位置には回転カッタ10の作動に支障を来さないようにして操作ハンドル28が横向きに突設されている。
前記アーム21は、通常時回転カッタ10を待機位置に保持できるように、フレーム2dの側面に設けられたストッパー29により後端部21b側が引き下げられる位置を規制されている。また、前端部21aは、フレーム2dの側面に設けられたストッパー30によって、操作ハンドル28にて回転カッタ10を被加工テープ50の先端部に押し付けて切削する際、過剰に切り込まないように押し下げ量を規制されるようになされている。
また、回転カッタ10は、その駆動手段として受け台2の側面部に付設されたモータ台16上に取付くモータ17の出力軸上のプーリ18から、回転支持軸11′端に取付けられたプーリ19にベルト20が巻き掛けられて動力を伝達され所要速度で回転するようになされている。そして、受け台2の前端部には切削屑の受け箱21Aが取付けられ、前記回転カッタ10により被加工テープ50の先端部を切削して発生する切削屑を受入れるようにされている。
このように構成された実施形態の罫線形成テープの端削り装置1Aは、受け台2の受け板2b上面に予め先端を矢状にカットされた被加工テープ50を、その先端がストッパー27に当接するようにして載置して(図7(b)参照)、その後に芯出し部片5を、図3で示されるように、支持軸3b上で外側位置aから受け板2b上へ回動させ、芯出し部片5の下縁5aを被加工テープ50のセット溝51に上側から嵌め合わせる。こうすると、受け板2b上で被加工テープ50がその中心線上に芯出しされて位置決めされる。同時に、取付部片4を介して芯出し部片5によって被加工テープ50が受け板2b上面に固定保持される。
次いで、モータ17を起動して巻掛けベルト20によって回転カッタ10所要速度で回転させる。そこで、ハンドル28を持ってアーム21を押し下げると、回転する回転カッタ10が受け板2b上にセットされている被加工テープ50の先端部50aに接触して、その被加工テープ50の先端部50aにおける上縁面52が切削される。この際、回転カッタ10は笠形に形成されたものを対称に配されているので、前記上縁面52を左右対称に外向き下がり勾配の斜面に切削形成される。なお、アーム21は、ハンドル28によって押し下げられる移動量をストッパー30によって規制されるので、回転カッタ10による前記被加工テープ50の先端部上縁面52の切削量が規制されて過度に削られることはない。
このような要領でテープ先端部の上縁面52を傾斜面に加工する操作が一瞬にして行うことができるので、切削後はハンドル28に加えていた押し付け力を除くとアーム21の後端部に付されたスプリング26によって引き戻され、自動的に回転カッタ10が待機位置に戻される。したがって、芯出し手段3Aの取付部片4Aを前記セット時と逆の操作によって外側へ回動させて受け板2b上から退避させると、加工済みの被加工テープ50を撤去することができる。
このようにこの実施形態においては、被加工テープ50を予め所定の位置に保持させた後、回転カッタ10を所定量押し下げることでテープの先端部50aを所要形状に加工することができるので、この種作業を効率よく行えて打抜き型の準備作業の合理化を図ることができる。
なお、この罫線形成テープの端削り装置1Aにおいては、取付部片4Aがスライド可能にされているので、被加工テープ50の長さ寸法によって、芯出し手段3Aにおける芯出し部片5を支持軸3bに沿って取付部片4Aを前後に移動させて、その取付部片4Aの移動可能な範囲で被加工テープ50の保持位置を任意に選択することができる。また、芯出し状態でそのまま取付部片4Aをスライドさせれば、被加工テープ50の先端をストッパー27に当接させて長さ方向の位置決めが簡単に行うことができる。
本発明に係る罫線形成テープの端削り装置の正面図 平面図 被加工テープの芯出し手段を表わす図 切削部の拡大断面図(a)とその平面図(b) 他の実施形態の罫線形成テープの端削り装置の正面図 図5の平面図 他の実施形態における切削部の拡大断面図(a)とその平面図(b) 打抜き型の上型と下型との関係を表わす説明図 罫線形成テープの一部を表わす斜視図 罫線形成テープの端部を表わす図
符号の説明
1,1A 罫線形成テープの端削り装置
2 受け台
2b 受け板
3,3A 芯出し手段
3a ブラケット
3b 支持軸
4,4A 取付部片
5 芯出し部片
8 圧縮コイルばね
9 位置決めストッパー
10 回転カッタ
11 回転支持軸
12,23 軸受
14,14A 切削屑の受け箱
17 モータ
20 ベルト
21 アーム
21a アームの先端部
26 スプリング
27,29,30 ストッパー
50 被加工テープ
50a 被加工テープの先端部
51 被加工テープのセット溝
52 被加工テープの上縁面

Claims (8)

  1. 被加工テープを受支する受け台と、前記被加工テープを前記受け台上の定位置に芯出しする芯出し手段と、前記被加工テープの先状に形成された端部の端縁上面を傾斜面に面取り形成する回転カッタと、この回転カッタを駆動する駆動手段とを備え、
    前記回転カッタは、カッタ面が笠形をした一対の刃物で、両カッタ面が相対向するように配されて回転支持軸に取付けられており、
    前記回転カッタの両カッタ面を前記受け台上に受支される前記被加工テープの矢先状に形成された端部の端縁上面同時に接触させることにより、前記被加工テープの端縁上面を傾斜面に面取り形成する構成であることを特徴とする罫線形成テープの端削り装置。
  2. 前記芯出し手段は、前記受け台の側部に付設され、前記受け台上にある前記被加工テープの取付補助条片のセット溝に嵌り合う芯出し部片を備え、この芯出し部片を前記セット溝に係合させると芯出しできるようにされる請求項1に記載の罫線形成テープの端削り装置。
  3. 前記芯出し部片は、前記受け台の側部に設けられるブラケットにて前記受け台の軸線と平行に支持される支持軸上に、基端部を回動可能に支持される取付部片にて、前記受け台の上側に回動すると定位置となるように支持されている請求項2に記載の罫線形成テープの端削り装置。
  4. 前記取付部片は、前記支持軸上に基端部をスライド自在に支持され、前記受け台に付設されるストッパーによる規制位置までスライドされると、前記被加工テープの端縁上面が傾斜面に切削形成されるように構成されている請求項3に記載の罫線形成テープの端削り装置。
  5. 前記支持軸の先端部には、前記被加工テープの先端を位置決めするために前記受け台側へ回動可能な位置決めストッパーが設けられ、この位置決めストッパーが前記受け台上に位置する状態で、この位置決めストッパーの位置決め面が前記被加工テープの移動量を設定するように、前記位置決めストッパーの位置と前記取付部片のストッパーの位置とが設定されている請求項4に記載の罫線形成テープの端削り装置。
  6. 前記回転カッタに近接する前記受け台の先端部は、前記回転カッタに接触しない状態で前記被加工テープの先端部を受支できるように形成されている請求項1に記載の罫線形成テープの端削り装置。
  7. 前記回転カッタの回転支持軸が、常時引上げ方向に付勢されるアームの先端部に軸支され、前記受け台の先端に加工芯位置を合わせて対向配置されている請求項1に記載の罫線形成テープの端削り装置。
  8. 前記アームの先端部には、前記回転カッタが待機位置にあるとき前記受け台先端に対向して前記被加工テープの先端位置を規制するストッパーが設けられ、このストッパーの上方位置に前記回転カッタが、さらに上部に前記アームを押下げ操作するハンドルがそれぞれ設けられる請求項7に記載の罫線形成テープの端削り装置。
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