JP2002537130A - ならい盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 セラミックおよびそれ以外のタイルの切断、留継ぎ面の形成、面取りまたはそれに類する動作を支援するための装置が提供される。この装置は、アングル研削器または丸のこまたは糸のこのような機械加工装置に容易に取り付けられ、そして、これから容易に取り外され得る。装置は、細長いＬ字形状の部材（１）を有している。この部材（１）の長さ方向のほぼ中央には、スロット（２）が存在する。第一の形状を有する剛性アーム（３）がリベット（６）によって細長い部材（１）の一端にその一端部（４）を固定される。アーム（３）の他端（７）の近傍には、孔（８）が存在する。第二の形状を有する剛性アーム（９）がリベット（１２）によって細長い部材（１）の他端（１１）にその一端部（１０）を固定される。アーム（９）の他端（１３）の近傍には、孔（１４）が存在する。装置は、アーム（３）および（９）によって手持ち型のアングル検査器（１５）に固定され、アーム（３）は孔（８）を貫通するケーシングボルト（１６）によってアングル研削器（１５）のケーシングの一方の側に取り付けられ、アーム（９）は孔（１４）を貫通するケーシングボルト（１７）によってアングル研削器（１５）のケーシングの他方の側に取り付けられる。アングル研削器（１５）の刃（１８）は細長い部材（１）のスロット（２）を貫通する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、ガラス、タイルまたはそれに類する物品上における切断、留継ぎ面の
形成、面取り、およびそれに類する動作の実行を支援するための装置に関するも
のである。特に、本発明は、独立に駆動され、アングル研削器、または丸のこま
たは糸のこのような機械加工装置に容易に取り付け、またはこれから容易に取り
外すことができる装置に関するものである。

【０００２】 タイル張りの床または壁の領域が、単に、正確な多種多様の長さを有する個々の
タイルによって被覆されるべき表面を有している場合には、これらのタイルの機
械加工がほとんど常に要求される。さらに、タイルがコーナーで出会うとき、互
いに隣接するタイルの縁に留継ぎ面を形成することによって、仕上げられた、そ
してしばしば光沢のある表面だけが目に見えるようにすることを保証する必要が
ある。

【０００３】 これらの切断または留継ぎ面による接合を実行するための従来技術は、卓上切断
器または卓上研削器の使用を要求する。これらは通常、テーブルまたはスタンド
上に支持された特定目的のために製作された機械加工装置の形態を有している。
テーブルまたはスタンドにはガイド機構が結合され、タイルを機械加工装置に対
して案内することによって必要とされる位置および角度での機械加工を達成する
ようになっている。このような装置は、相対的に大きな寸法を有し、よって重く
、扱いにくく、かつ高価である。また、これらの装置は通常、搬送するために分
解され、その後、使用前に所定の場所において再び組み立てられる必要がある。
加えて、タイル職人にとっては、このような装置の使用は、実際にはタイルの切
断、留継ぎ面の形成、面取り等々の作業のときにのみ必要とされる。

【０００４】 こうして、タイル職人にとって必要な機械加工作業を少なくとも実行することは
できる一方、卓上装置の不便さを生じさせないような装置が必要とされている。

【０００５】 タイルを切断し、これに留継ぎ面を形成しまたは面取りを行うための装置の必要
性に関して、特定の言及がこれまでになされてきているが、これは本発明を制限
するものではなく、本発明は他の領域における使用を見い出すものと思われる。

【０００６】 したがって、本発明の目的は、上述した問題点の１つまたはそれ以上を解決し、
または少なくとも改善すること、そして、ガラス、タイルおよびそれに類する物
品上における切断、留継ぎ面の形成、面取りおよびそれに類する動作を支援する
装置を提供することにある。

【０００７】 本発明によれば、必要とされる角度での物品上における切断、留継ぎ面の形成、
面取りまたはそれに類する動作を実行すべく適合せしめられた機械加工装置に取
り付けるための装置であって、前記装置を必要とされる位置に配置するための位
置決め手段と、前記位置決め手段に設けられ、前記機械加工装置の切断刃がそれ
を貫通して突出することによって、前記物品上における切断、留継ぎ面の形成、
面取りまたはそれに類する動作を実行することができるようにしたスロットと、
前記位置決め手段に固定され、前記装置の前記機械加工装置への取り付けを可能
とする取付手段と、を有していることを特徴とする装置が提供される。

【０００８】 好ましくは、前記装置は、前記機械加工装置に取り外し可能に取り付けられてい
る。

【０００９】 好ましくは、前記機械加工装置は、アングル研削器、丸のこ、糸のこまたはそれ
に類する装置からなるグループから選ばれる。

【００１０】 さらに好ましくは、前記機械加工装置はアング研削器からなっている。

【００１１】 さらに好ましくは、前記アングル研削器は手持ち型のアングル研削器からなって
いる。

【００１２】 好ましくは、前記位置決め手段はＬ字形状の断面を有する細長い部材からなり、
その一方のアームは、切断、留継ぎ面の形成、面取りまたはそれに類する動作が
その上で実行されるべき前記物品の上面に静止可能となっており、他方のアーム
は、必要とされる位置における機械加工を達成すべく、前記物品を前記機械加工
装置に対して案内するようになっている。

【００１３】 好ましくは、前記取付手段は一対の剛性ストラップからなっており、前記ストラ
ップのそれぞれの一端は、前記位置決め手段に固定され、一方の前記ストラップ
の他端は、前記機械加工装置の一方の側に固定され、他方の前記ストラップの対
応する他端は、前記機械加工装置の他方の側に固定されている。

【００１４】 さらに好ましくは、前記一方のストラップの前記他端は、前記機械加工装置の前
記一方の側に取り外し可能に固定され、前記他方のストラップの前記対応する他
端は、前記機械加工装置の他方の側に取り外し可能に固定されている。

【００１５】 好ましくは、機械加工されるべき前記物品はタイルからなっている。

【００１６】 さらに好ましくは、前記機械加工されるべき物品はセラミックタイルからなって
いる。

【００１７】 次に、添付図面に示された好ましい実施例を参照しながら、本発明が説明される
。

【００１８】 図１を参照して、本発明の装置は、細長いＬ字形状を有する部材１を有している
。この部材１の長さ方向のほぼ中央には、スロット２が設けられている。第一の
形状を有する剛性アーム３が、細長い部材１の一端５にその一端部４を固定され
ている。アーム３は公知の適当な手段によって固定され得る。図１では、リベッ
ト６が用いられている。アーム３の他端７の近傍には、孔８が設けられている。
第二の形状を有する剛性アーム９が、細長い部材１の他端１１にその一端部１０
を固定されている。再び、アーム９は公知の適当な手段によって固定され得る。
図１では、再びリベット１２が用いられている。アーム９の他端１３の近傍には
、孔１４が設けられている。

【００１９】 図２〜図４に示されるように、装置は、アーム３、９によって手持ち型のアング
ル研削器１５に固定されており、アーム３は、孔８を貫通するケーシングボルト
１６によってアングル研削器１５のケーシングの一方の側に取り付けられ、一方
、アーム９は、孔１４を貫通するケーシングボルト１７によってアングル研削器
１５のケーシングの他方の側に取り付けられている。アングル研削器１５の刃１
８は、細長い部材１に設けられたスロット２を貫通しており、それによって図２
に示されるように、使用に際して、刃がセラミックタイル１９の縁を面取りする
ようになっている。必要とされる場合には、装置は、アングル研削器から容易に
取り外され、それによって、研削器を他の目的のために用いることができるよう
になっている。

【００２０】 上述の実施例は、本発明の種々の特徴のうちの単なる例示にすぎず、それに対す
る変形例を創作することができることがわかるだろう。

【００２１】 例えば、通常、家の床および壁の領域に見られるセラミックタイルを切断し、ま
たは面取りするために本発明を用いることに関して、特別の言及がなされる。も
ちろん、本発明は、例えば、スレートまたは他の非セラミック材料から製造され
た敷タイルのような別のタイルを切断するために用いられ得る。

【００２２】 さらには、本発明は、ガラスまたはミラーを切断し、または斜めに切断するため
に用いられ得る。

【００２３】 加えて、本発明の装置を、アングル研削器またはそれ以外の現存する機械加工装
置に取り付けることに関して特別の言及がなされる。機械加工装置は、本発明の
装置のために特別に製造され得るし、またこの場合、機械加工装置は、切断刃を
作動させるエネルギー源を組み込まれている。刃は、特別の機械加工の目的のた
めに注文製造された別の刃と交換され得る。

【００２４】 これらのまたはそれ以外の変形および変更が、請求の範囲に規定された本発明の
構成の範囲内から逸脱されることなく、本発明に関してなされ得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によって構成された装置の斜視図である。

【図２】 アングル研削器に取り付けられた図１の装置の正面図である。

【図３】 アングル研削器に取り付けられた図１の装置の上方から見た斜視図である。

【図４】 アングル研削器に取り付けられた図１の装置の下方から見た斜視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3C040 AA12 DD09 LL17 3C049 AA03 AC01 CA06 CB03 CB04 3C058 AA02 AB09 CA05 CA06 CB04 3C069 AA01 BA04 BB03 CA11 CA12 CB01 EA01 EA02 【要約の続き】 を貫通するケーシングボルト（１７）によってアングル 研削器（１５）のケーシングの他方の側に取り付けられ る。アングル研削器（１５）の刃（１８）は細長い部材 （１）のスロット（２）を貫通する。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アングル研削器、丸のこまたは糸のこ、またはそれに類する装置
   のような機械加工装置に取り付けられることにより、前記機械加工装置が必要と
   される角度で物品上における切断、留継ぎ面の形成、面取りまたはそれに類する
   動作を実行することを可能とする装置において、 前記装置を必要とされる位置に配置するための位置決め手段と、 前記位置決め手段に設けられ、前記機械加工装置の切断刃がそれを貫通して突出
   することによって、前記物品上における切断、留継ぎ面の形成、面取りまたはそ
   れに類する動作を実行することができるようにしたスロットと、 前記位置決め手段に固定され、前記装置の前記機械加工装置への取り付けを可能
   とする取付手段とを有していることを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 前記装置は前記機械加工装置に取り外し可能に取り付けられてい
   ることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 前記位置決め手段は、Ｌ字形状の断面を有する細長い部材からな
   り、その一方のアームは、切断、留継ぎ面の形成、面取りまたはそれに類する動
   作がその上で実行されるべき前記物品の上面に静止可能となっており、他方のア
   ームは、前記切断、前記留継ぎ面の形成、前記面取りまたは前記それに類する動
   作が必要とされる位置で達成されるようにすべく、前記物品を前記機械加工装置
   に対して案内するようになっていることを特徴とする請求項１または請求項２に
   記載の装置。
4. 【請求項４】 前記取付手段は一対の剛性ストラップからなっており、前記スト
   ラップのそれぞれの一端は、前記位置決め手段に固定され、一方の前記ストラッ
   プの他端は、前記機械加工装置の一方の側に固定され、他方の前記ストラップの
   対応する他端は、前記機械加工装置の他方の側に固定されていることを特徴とす
   る請求項１〜請求項３のいずれかに記載装置。
5. 【請求項５】 前記一方のストラップの前記他端は、前記機械加工装置の前記一
   方の側に取り外し可能に固定され、前記他方のストラップの前記対応する他端は
   、前記機械加工装置の前記他方の側に取り外し可能に固定されていることを特徴
   とする請求項４に記載の装置。
6. 【請求項６】 前記機械加工されるべき物品はタイルからなっていることを特徴
   とする請求項１〜請求項５のいずれかに記載の装置。
7. 【請求項７】 前記タイルはセラミックタイルからなっていることを特徴とする
   請求項６に記載の装置。
8. 【請求項８】 前記機械加工装置はアングル研削器、丸のこまたは糸のこ、また
   はそれに類する装置からなるグループから選ばれることを特徴とする請求項１〜
   請求項７のいずれかに記載の装置。
9. 【請求項９】 前記機械加工装置はアングル研削器からなっていることを特徴と
   する請求項８に記載の装置。
10. 【請求項１０】 前記アングル研削器が手持ち型のアングル研削器からなってい
    ることを特徴とする請求項９に記載の装置。