JP2007210300A - 罫線形成テープの端部面取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動操作で熟練度を要求されることなしに、一挙に両側の傾斜縁の面取り加工ができるようにされた罫線形成テープの端部面取り装置を提供する。
【解決手段】所定位置に被加工テープを固定保持される被加工物保持手段10と、出入り可能な位置決め部材23と位置決めゲージを備える位置決め手段とで、被加工テープを保持してその先端部に対し、手動操作で回動して前記被加工テープ先端部の両側傾斜縁を同時に削ぎ下ろすV字状の刃先に形成された一個のカッタ45を備える切削手段40を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、主として包装箱などのブランクを打抜き形成する工程で、折曲げ部を形成するために使用される罫線形成テープの端部を傾斜面に削って面取りするのを、簡便に行える罫線形成テープの端部面取り装置に関するものである。
従来、板紙などを用いて形成される包装箱は、板紙など材料シートを所要の形状に打抜き型を用いて打抜かれて製造されている。その包装箱のブランクを打抜き形成する工程では、材料シートから所要の形状に切抜くと同時に折曲げ部を形成するために、打抜き型の一方(通常上型)に切断刃と折目を形成する罫線押し刃とが取付けられている。打抜き型の他方(通常下型)には、前記罫線押し刃に対応する位置に、折目線を圧刻するための罫線形成テープが貼着されている。
ここで使用される罫線形成テープ110は、図10で例示するように、テープ状のベースシート114上に所定の間隔Lを保って相対向して配される二本の溝形成部材112,112によって罫押し溝111が作り出されるようにされており、裏面に感圧接着層113が設けられて剥離紙(図示せず)で被覆されている。前記罫押し溝111形成部の上には、打抜き型の上型に装着されている罫押し刃にセットして罫線形成テープ110を打抜き型の板面に貼着できるようにするセット溝116を備えた取付補助条片115が付された構造のものである。図中符号115aは取付補助条片の鍔部、117は取付補助条片の浮き上りを防止する接合テープである。
このような罫線形成テープ110は、打抜き型の下型板面に貼着する際、包装箱のブランク形状Paに応じた折目となる罫線aの形成箇所が、交差する場合が多くある(図11(b)参照)。そのために、交差する箇所に用いる罫線形成テープ110としては、隣接するもの同士が突き合って正しく型の板面に接着して取付けられるように、端部110aを図11(a)で示すように罫線押し溝111の中心線Aを基準にして両側へ斜めに切断した山形状に形成したものが使用される。しかも、前記罫線形成テープ110の端部110aは、そのまま使用すると、角張っているから打抜き作業時にブランクの表面に傷を付けるので、傾斜縁118,118の上面を面取り加工して斜めに削ぎ落したものが使用される。
このような罫線形成テープ110の先端傾斜縁118を削る面取り加工は、従来、カッタナイフなどを用いて人手によって溝形成部材112の傾斜縁面を斜めに削っている。その溝形成部材112は、一般に硬質ファイバーで形成されており、肉厚も1mm程度のものであるから手作業で削る加工が厄介で、多くの手数を要する作業になり非能率であるという問題点がある。
そこで、このような面取り加工を能率よく行う目的で、罫線形成テープの端部を機械力で加工できるようにする面取り加工機として、溝付受板(罫線形成テープ)を固定支持する受材支持体が左右に搖動できるとともに、上下方向に変位でき、これに対してモータで駆動される回転カッターが前記溝付受板に対し前後方向に移動できて、その回転カッターで受材支持体上の溝付受板の先端部両側の傾斜縁を個々に面取り加工できるものが特許文献1によって開示されている。
また、土台(受け台)の上に折目形成体(罫線形成テープ)を固定して、切削時位置決めを行う位置決め装置と、折目線形成体の長手方向端部の面取り切削加工を行う二台の切削装置とを備え、前記位置決め装置によって二箇所の切削位置が位置決めされ、その第一の切削位置にて一方の切削装置が折目形成体の略山形形状に加工された端部の一方の側を切削し、第二の切削位置で他方の切削装置が折目形成体の略山形形状に加工された端部の他方の側を切削する構成とされたものが特許文献2によって提案されている。
また、前記先行技術における面取り加工機では罫線形成テープの山形に形成された端部をその両側の傾斜縁ごとに切削するのに代えて、受け台上で所定の位置に芯出しして保持する芯出し手段と、テープの端縁上面を左右ともに同時に面取り加工できる回転カッタとを備える構成の装置を本出願人の先願発明(特許文献3)によって提案している。また、この罫線形成テープの端形成装置の改良発明についても特願2004−2031号によって提案している。
特開2000−135746号公報 特開2003−165166号公報 特開2005−35165号公報
しかしながら、前記特許文献1によって開示されている技術では、溝付受板(罫線形成テープ)が固定支持される受材支持体を左右に搖動変位させて、かつ上下方向にも変位させ、さらに回転カッターを上下方向に移動させて切削するという複雑な操作が必要である。とりわけ、対象となる溝付受板は、通常一定寸法のものではないので、幅寸法が異なると切削時の操作を変えねばならず、当然加工するのに熟練を要するという問題点がある。また、装置としても構造が複雑になるので高価につくという問題点もある。
また、特許文献2により開示される装置では、二台の切削装置を用いて端部を個々に切削する構造であるから、切削される折目形成体(罫線形成テープ)を固定台にセットしてからその固定台を二箇所に設けた切削装置の方角に合わせて向きを変え、その後にそれぞれ一方の切削装置を動かして切削刃で折目形成体の端部を削ることになる。したがって、二度手間を必要とし、簡単なようで手数を要することになり、作業能率の向上を図れないという問題点がある。また、構造的にも二台の切削装置を独立して設けることになるので、その切削条件に対応する調整が必要で厄介であり、高価につくという問題もある。
一方、特許文献3によって開示される先願発明では、前記先行技術のものに較べて罫線形成テープの先端部の両側傾斜縁を一挙に切削できるので作業性が向上するという利点がある。しかしながら、特殊形状の回転カッタを必要とし、その駆動のためにモータを要するので高価につく、という問題がある。また、この装置では、回転カッタで罫線形成テープの先端部を切削するのに、芯出しして保持された罫線形成テープを回転カッタに向けて一定の距離送る必要があるので、簡単ではあるが手数を要するという問題もある。加えて、芯出し手段を要することから構造的にも複雑化することが避けられない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、駆動機を要することなく簡単な構造にして、手動操作で熟練度を要求されることなしに、一挙に両側の傾斜縁の面取り加工ができるようにされた罫線形成テープの端部面取り装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明による罫線形成テープの端部面取り装置は、
定位置に固定保持される被加工テープの先端部に対向して設けられ、手動操作で回動して前記被加工テープ先端部の両側傾斜縁を同時に削ぎ下ろすV字状の刃先に形成された一個のカッタを備える切削手段を有することを特徴とするものである(第1発明)。
前記発明において、前記被加工テープを固定保持する被加工物保持手段が設けられ、この被加工物保持手段と対向する位置には、前記被加工テープの先端を当接させてその被加工テープの溝幅形状寸法に応じた切削ができるように、軸線方向に出入り可能な位置決め部材を備える位置決め手段が、基台上に設けられているのがよい(第2発明)。
また、前記第2発明において、前記位置決め手段は、基台上に定置される支持台に、保持位置にある前記被加工テープの軸心線と軸心線がほぼ一致するように設けられる位置決め部材ガイドと、その位置決め部材ガイドに摺動可能に配置されて前記被加工テープの先端位置を設定する位置決め部材と、前記位置決め部材ガイドの上部位置で交差して配置される被加工テープ位置決めゲージとで構成されているのがよい(第3発明)。
本発明によれば、被加工テープを固定保持して、刃先がV字状をしたカッタを手動操作で回動させることにより、固定保持されている被加工テープの先端部の両側傾斜縁を前記カッタで同時に削ぎ下ろして面取りできるから、簡単な操作で速やかに面取り加工を行うことができ、作業性を著しく向上させることができる。また、構造が簡単で、モータなど動力を用いないで面取り加工ができるので、どのような作業現場に持ち込んででも加工作業ができるという利便性があり、安価に提供できるという効果を奏する。
また、第2発明によれば、被加工テープをその保持手段で固定保持させる際、対向位置に配された位置決め手段に被加工テープの先端を突き合せれば、例えば被加工テープの溝幅寸法に応じて所定の面取り加工が行えるので、簡便にしてより作業性の向上を図ることができる。しかも、被加工物保持手段上で被加工テープを固定保持させれば、前述の位置決めと被加工テープの軸心での固定で切削軸心が整うので、被加工テープの寸法が異なっても、切削手段のカッタによる両傾斜縁の面取り加工を確実に、かつ正確に行うことができるという効果を奏する。
さらに、第3発明によれば、定位置で所要回転角回動操作して切削するカッタに対し、前記被加工物保持手段にて固定保持する被加工テープの先端部の位置を、予め規定する位置決め部材の出入りを位置決めゲージによって設定できる構成とされているので、所定寸法の被加工テープに対して加工の都度位置合わせすることなく簡単に位置決めして、カッタを手動で操作することにより所定の加工が行えることになる。そして、被加工テープ位置決めゲージに形成されているテープの寸法を選択して所定位置にセットすれば、位置決め部材をその選択寸法に対応させることができ、熟練度を要することなく被加工テープの寸法に応じてカッタにより面取り加工ができるという効果を奏するのである。
次に、本発明による罫線形成テープの端部面取り装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には本実施形態の罫線形成テープの端部面取り装置の全体斜視図が示されている。図2には図1の平面図が、図3には要部の拡大側面図が、図4には図3のA−A視断面図が、図5には図3のB−B線から見た平断面図が、図6には位置決め手段の縦断面図が、図7には切断手段のカッタを表わす全体斜視図(a)と側面図(b)および刃先部分を表わす底面図(c)が、図8には位置決めゲージを表わす図が、それぞれ示されている。
本実施形態の罫線形成テープの端部面取り装置1は、被加工テープ110(図10を参照。以下、この図10および図11(a)で示す罫線形成テープの符号を流用する。)を受支して固定保持する被加工物保持手段10と、この被加工物保持手段10によって固定保持させる被加工テープ110の先端110aを所定位置に位置決めする位置決め手段20と、前記被加工物保持手段10によって固定保持される被加工テープ110の先端部両傾斜縁118,118を同時に面取りするカッタ45を備えた切削手段40と、所要寸法の平板面を有して任意の位置に前記各手段を配置して保持する基台2とで構成されている。
前記被加工物保持手段10(以下、説明上「テープ保持機構10」という)は、平面視方形で適宜高さ寸法のブロック形状の保持台11と、この保持台11の上面に所要幅寸法で長手方向に刻設された被加工テープ受入れ溝12と、この被加工テープ受入れ溝12に配されるテープ受片13と、前記保持台11上に立設されて前記テープ受片13上に載置した被加工テープ110を上側から押えて固定するテープ押え機構14とで構成されている。
前記テープ受片13は、適宜肉厚で先端部13aを被加工テープ110の端部同様に山形状に尖らせて、後半部に設けられた長孔13bを通じて皿ビス13cにより被加工テープ受入れ溝12の底面に固定されるようになっており、全体を例えばアルミニウムで作成されている。そして、このテープ受片13は、先端部13aが後述するカッタ45によって被加工テープ110を面取り加工される際、テープとともに削られることがあってもそれに対応し得るように軟質金属で形成されている。したがって、先端部13aが損耗すると前記長孔13b部分で前方に位置をずらせて被加工テープを正しく受支できるようにされている。なお、前記被加工テープ受入れ溝12の先端部は、前記テープ受片13の尖った先端部13aが受止められるように保持台11の前端面から突出して同形の受部11bが形成されている。
前記テープ押え機構14は、前記保持台11上で前記被加工テープ受入れ溝12の側方位置に立設する支持部材15と、この支持部材15の一方の側部で基部16aを軸ピン19により枢支されて前記被加工テープ受入れ溝12に平行して上下回動可能に設けられた梃子レバー16と、前記支持部材15の下半部で上下方向にスライド可能に保持される可動部片17と、この可動部片17の開放側面に着脱可能に取付けられて前記テープ受片13の中心線を通る鉛直面上に合致する位置で支持されるテープ押え金18とで構成されている。なお、前記テープ押え金18は、下端全長にわたり被加工テープ110のセット溝116との係合突起18aが複数設けられ、滑り止め機能を備えている。さらに、前記梃子レバー16は、図3で示すように、基部16aの先端面16a′とその先端から矢印方向に90°変位した面16a″とが枢支点(軸ピン19中心)からの距離が異なるようにして、回動時中間部分で死点を交わせるカム構造にされている。また、レバー端部16bを掴み操作容易な形状とされている。
このように構成されるテープ押え機構14は、前記可動部片17が、平断面視T字状に形成されたスライド脚部17aを前記支持部材15の中間部で上下方向に設けられたスライド孔15aに、摺動自在に嵌合させて、かつ基部17b中央に下面から上下方向に穿設された有底孔17cに下端を支持部材15の下部で前向きに突出す受棚15cにて受支されるコイルバネ17Aを嵌め込んで、そのコイルバネ17Aによる蓄勢力で持上げ方向に支持されている。そして、前記梃子レバー16を倒した状態でテープ押え金18による押下げ力が被加工テープに付加され、起立状態でコイルバネ17Aの蓄勢力により可動部片17を介してテープ押え金18が持上げられ被加工テープ110の固定が解除できるようになされている。図中符号17d、17eは可動部片17の前後を案内保持するガイド板、18dはテープ押え金18の固定板である。
前記位置決め手段20(以下、説明上「位置決め機構20」という)は、基台2上で前記テープ保持機構10の保持台11と相対向して所要の間隔を隔てて配置される平面視長方形で適宜高さ寸法のブロック形状にてなる支持台21と、この支持台21上面に設けられた位置決めガイド溝22に摺動可能に挿入されて被加工テープ先端110aの位置決めをする位置決め部材23と、被加工テープ位置決めゲージ30(以下、説明の都合上「位置決めゲージ30」という。)およびその保持体とで構成されている。
前記位置決め機構20における位置決めガイド溝22と位置決め部材23とは、前記テープ保持機構10における被加工テープ受入れ溝12上に配置されるテープ受片13の軸心線D(図2参照)とほぼ同一軸心線上に揃うようにして設けられている。前記位置決め部材23は、前端23aを平坦面にして位置決めガイド溝22から前記テープ保持機構10の被加工テープ受入れ溝12上に位置するテープ受片13上面に沿い進退できる所要長さ寸法の棒体であり、後端23bには前記位置決めガイド溝22内に配された進退可能で推進保持できる部材24(例えばコイルバネ、押しねじ。以下、「コイルバネ24」という)にて保持されている。また、この位置決め部材23の中間部上面には、後述する位置決めゲージ30の設定面と当接して前記位置決めガイド溝22から前端23aの突出し長さを設定する位置決めピン25が付設されている。
また、前記位置決め機構20の支持台21上面には、前記位置決めガイド溝22と直交する向きでゲージ配置部26が設けられる。このゲージ配置部26には、位置決めゲージ30を配置する保持体として、前記位置決め部材23の突き出し側で支持台21上面に固定されるゲージ受部片27と、位置決めゲージ30を着脱可能に固定する押え部片28とが設けられている。前記ゲージ受部片27は、その一側面をゲージの受面27aとして前記位置決めガイド溝22と直角に交差する直線面とし、この直線面が位置決めゲージ30の基準面となるように、前記支持台21の上面に複数のボルト27b、27bでもって動かないように固定されている。また、前記押え部片28は、支持台21上に位置決めガイド溝22上を跨いで固定されている覆い部片29A上から位置決めゲージ30上に先端部28aを当接して、中間位置で蝶ナット29aとスタッドボルト29bとの組合わせによる固定手段29で取外し可能に固定されるようにしている。なお、この押え部片28は、位置決めゲージ30による位置決め部材23の出入りを設定する操作を容易にするため、後端部に軸線方向の切込み部28bを設け、前記覆い部片29A上の固定ボルト頭部29Bがその切込み部28bと係合して後端を保持される。
一方、位置決めゲージ30は、図8に示されるように、適宜肉厚の板材で所要寸法の短冊状にされたもので、その長手一側面を基準面31として、その基準面31と反対側の側面に多段で前記位置決め部材23の突き出し量を設定する設定面32が設けられている。この実施形態の位置決めゲージ30では、被加工テープの溝幅寸法に応じて位置決め部材23の突出し量が設定できるようにされている。例えば被加工テープ110における溝幅L(図10参照)が0.8mm(最小)の場合を基準にして、溝幅寸法が最大5.0mmまでの複数の溝幅寸法(L)の被加工テープ110に対応するように設定されているのである。
前記位置決めゲージ30における設定値は、溝幅寸法(L)が最小値の被加工テープ110の基準値(0.8mm)に対して最大値(5.0mm)までのものに対し、ゲージ基準面31から設定面32までの幅寸法が、使用される被加工テープ110の溝幅寸法(L)に対応できるように、段階的に減少するように設定して多段で段差を付けて設けてある。要するに、テープの溝幅寸法(L)に対しゲージの基準面31からの幅寸法が反比例するようにして複数の設定面32が形成されている。なお、各設定面32に対応する隣接位置には被加工テープ110の溝幅寸法(L)を表わす数字33が表示してある。また、この位置決めゲージ30の基端側には操作用の長孔34を設けて、その長孔34箇所を手指で摘むと配置個所でのスライド操作が容易なように形成されている。
次に、前記切削手段40(以下、説明の都合上「切削機構40」という)は、前記テープ保持機構10と前記位置決め機構20との間に設けられ、基台2上に直立設置される支持体41と、この支持体41の側面で基幹部を枢支軸43にて枢支されて上部で操作ハンドル44を備えたカッタ操作部材42と、このカッタ操作部材42の回動方向前下部に交換可能に取付けられるカッタ45とで構成されている。なお、前記カッタ操作部材42は、回動方向前下部にカッタ45を取付けた状態で、そのカッタ45の切削中心が前記テープ保持機構10の被加工テープ保持軸心線Dを通る鉛直面上に位置するように設けられている。
前記カッタ45は、図7にて示されるように、取扱われる被加工テープ110の最大幅寸法よりやや広い幅寸法で、前記カッタ操作部材42のカッタ45取付位置に装着できる取付部位45aを上半部に備え、その下半部を刃部45bにして、刃先46が中心軸の両側に所要角度にて左右対称に平面視V字状(例えば90°よりやや狭い角度)にして、かつその刃先46が交差する頂点46aから両端46b,46bまでを適宜掬い角が形成されるようにして、刃物鋼で形成されている。しかも、前記刃部45bは、刃先46の頂点46aが取付面47側に突出するようにして、刃部45bに沿って適宜高さ範囲で表面側に刃先46から所要角度にて掬い面48を形成され、かつ裏面側に適宜逃がし角度で逃がし面48′を形成されている。図中符号49は取付孔である。
次に、本実施形態の罫線形成テープの端部面取り装置1の作動について説明すると、まず被加工テープ110の溝幅寸法(L)により位置決めゲージ30によって位置決め部材23の突出し寸法の設定を行う。
例えば、被加工テープ110の罫線形成溝幅寸法(L)が3.0mmである場合、位置決めゲージ30における表示「30」の設定面32位置を位置決め機構20の位置決めガイド溝22上の位置に合わせて、位置決め部材23に付設の位置決めピン25と前記位置決めゲージ30の対応する設定面32とを当接させる。こうすると、位置決めガイド溝22内に配されている位置決め部材23は、後端をコイルバネ24により突出方向に付勢力が作用しているので、テープ保持機構10側に所定寸法突出される。そこで、位置決め部材23の先端23aに被加工テープの先端110aをあてがって、テープ押え機構14により被加工テープ110を固定すると、切削加工が行える態勢となる。
前記テープ保持機構10では、テープ受片13上に載置した被加工テープのセット溝116に、前記テープ押え金18の下端部が係合するようにその被加工テープ110の姿勢を整えて後、梃子レバー16のレバー端部16aを押し下げることにより、基部のカム構造によって可動部片17が内蔵されているコイルバネ17Aの付勢力に抗して下降し、ロックすることでテープ押え金18がセット溝116を介して被加工テープ110の軸心を切削軸心(保持軸心線D)上に整えられて固定することができる。なお、この状態では被加工テープのセット溝116が前記テープ押え金18の下端に付された係止突起18aによって係止固定され、位置ズレすることなく保持される。また、この被加工テープ110のセットに際しては、切削機構40のカッタ45を退避位置に引き上げて(操作ハンドル44を上げておく。)、作業を容易にする。
そこで、切削機構40の操作ハンドル44を手で持って押下げれば、カッタ操作部材42が枢支軸43周りに回動して、その下端部に取付けられたカッタ45の刃部45bによりテープ受片13上に位置する被加工テープ110の先端部傾斜縁118,118を同時に切削して面取り加工が施されるのである。
このカッタ45による被加工テープ110の先端傾斜縁118,118の切削は、カッタ45の刃先46が前述のようにV字状に形成され、かつその刃先46の表面側(掬い面48)が所要の掬い角にして裏面側に逃げ面48′を形成され、さらに刃先46の頂点46aから後方に位置する両端46b,46bに向けて所要の掬い角で傾斜しているので、枢支軸43周りにカッタ45が回動することにより、刃部45bの刃先46が、その頂点46aから被加工テープ110の先端部110aを掬い込むようにして、以後傾斜縁118,118に沿ってV字状に形成されている刃先46が次第に切り込んで所定回動角変位する間に被加工テープの両傾斜縁118,118が切削され、一挙に面取り加工することができるのである。
こうして加工が終れば、操作ハンドル44を元の位置まで引き上げ、次いでテープ保持機構10の梃子レバー16による固定を逆操作して解除すれば、加工済みの被加工テープ110を取り除くことができる。したがって、同一寸法形状の被加工テープ110を続いて加工するには、前記要領で新たな被加工テープ110をセットして切削機構40におけるカッタ45を操作することにより、簡単に面取り加工が継続して行えるのである。
被加工テープ110について、その罫線形成溝幅寸法(L)が異なるものを加工する場合には、ゲージ配置部26において、押え部片28による位置決めゲージ30の固定を解き、その被加工テープ110の溝幅寸法(L)に対応する設定面32の表示に合わせて(たとえば溝幅寸法(L)が2.3mmとすれば表示「23」に合わせる)位置決めゲージ30の位置をずらせ、位置決めピン25と対応する設定面32との当接を変え、改めて位置決め部材23を進退させて再度押え部片28で固定する。こうすれば、位置決め部材23の先端23aの位置が所要寸法に設定されるので、以後前記要領で加工すればよい。
ここで、位置決めゲージ30において、位置決め部材23の突出し量を変更設定するにあたり、被加工テープ110の罫線形成溝幅寸法(L)が広くなるに応じて位置決め部材23の突出し量を多くするようにした理由は、被加工テープ110における先端部110aの両傾斜縁118,118をカッタ45によって一挙に切削するに際し、両傾斜縁118,118を多く切削することにより被加工テープ110を構成する材料のうち溝形成部材112,112を定位置に保持させるベースシート114が、前記溝形成部材112,112の切削過剰によって先端で過剰露出して、打抜き型に配置する作業を妨げることになるのを防止するためである。したがって、テープ構成材(溝形成部材112,112)の過剰切削を予防するために、被加工テープ110の罫線形成溝幅寸法(L)が広がるほどに位置決め部材23の突出し量が多くなるように前記位置決めゲージ30の設定面32寸法が設定されている。
なお、この実施形態の罫線形成テープの端部面取り装置1によれば、例えば図9に示すように、被加工テープ110Aにおける溝形成部がテープ中心線から片寄って形成されるようなものであっても、その溝形成部に付されている取付補助条片115のセット溝116を基準にして、前述のようにテープ押え金18をそのセット溝116に係合させて固定することにより、被加工テープ110Aの先端部両傾斜縁118を通常のテープと同様にして面取り加工することができる。
このように、本実施形態によれば、動力を使用することなく手動操作によって、いわゆるワンタッチ操作で罫線形成テープの端部傾斜縁の面取り加工が行えるので、打抜き型の製作現場はもちろん、打抜き作業現場での打抜き型の作成に際して使用することができ、利便性を一層向上させることができるのである。
以上の説明においては、位置決め機構の構成において、支持台に対する位置決め部材の取り付け手段や位置決めゲージの配置構成をブロック体上に部材を重ねて構成しているが、これらを一体形状にして位置決め部材のガイド溝やゲージの受け入れ部を溝形に形成するなど、任意の構造に変更することができる。また、位置決めゲージについては、前記実施形態に代えてダイヤル式のゲージとして、これを回転させて設定値を変更する形式とすることも任意なしえることはいうまでもない。
本実施形態の罫線形成テープの端部面取り装置の全体斜視図 図1の平面図 要部の拡大側面図 図3のA−A視断面図 図3のB−B線から見た平断面図 位置決め手段の縦断面図 切断手段のカッタを表わす全体斜視図(a)と側面図(b)および刃先部分を表わす底面図(c) 位置決めゲージを表わす図 異なる形状の罫線形成テープの加工形態説明図 罫線形成テープの一部を表わす斜視図 罫線形成テープの端部を表わす斜視図(a)とテープの使用態様の一部を表わす図(b)
符号の説明
1 罫線形成テープの端部面取り装置
2 基台
10 テープ保持機構(被加工物保持手段)
11 保持台
12 被加工テープ受入れ溝
13 テープ受片
14 テープ押え機構
16 梃子レバー
18 テープ押え金
20 位置決め機構(位置決め手段)
21 支持台
22 位置決めガイド溝
23 位置決め部材
25 位置決めピン
26 ゲージ配置部
27 ゲージ受部片
28 押え部片
30 位置決めゲージ
31 基準面
32 設定面
40 切削機構(切削手段)
41 支持体
42 カッタ操作部材
43 枢支軸
44 操作ハンドル
45 カッタ
110 被加工テープ
112 被加工テープの溝形成部材
116 被加工テープのセット溝
118 被加工テープ先端部の傾斜縁

Claims (3)

  1. 定位置に固定保持される被加工テープの先端部に対向して設けられ、手動操作で回動して前記被加工テープ先端部の両側傾斜縁を同時に削ぎ下ろすV字状の刃先に形成された一個のカッタを備える切削手段を有することを特徴とする罫線形成テープの端部面取り装置。
  2. 前記被加工テープを固定保持する被加工物保持手段が設けられ、この被加工物保持手段と対向する位置には、前記被加工テープの先端を当接させてその被加工テープの溝幅形状寸法に応じた切削ができるように、軸線方向に出入り可能な位置決め部材を備える位置決め手段が、基台上に設けられている請求項1に記載の罫線形成テープの端部面取り装置。
  3. 前記位置決め手段は、基台上に定置される支持台に、保持位置にある前記被加工テープの軸心線と軸心線がほぼ一致するように設けられる位置決め部材ガイドと、その位置決め部材ガイドに摺動可能に配置されて前記被加工テープの先端位置を設定する位置決め部材と、前記位置決め部材ガイドの上部位置で交差して配置される被加工テープ位置決めゲージとで構成されている請求項2に記載の罫線形成テープの端部面取り装置。
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