JP2857059B2 - 面取り装置 - Google Patents

面取り装置

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JP2857059B2
JP2857059B2 JP6130636A JP13063694A JP2857059B2 JP 2857059 B2 JP2857059 B2 JP 2857059B2 JP 6130636 A JP6130636 A JP 6130636A JP 13063694 A JP13063694 A JP 13063694A JP 2857059 B2 JP2857059 B2 JP 2857059B2
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武則 富永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製または合成樹脂
製の有体物の先鋭な稜線部を削り取るための面取り装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の用途に用いられる金属製や合成樹
脂製の各種のブロック(以下被削物という)は、大きな
塊状物を放電加工装置、電動鋸、電動カッターあるいは
フライス盤等で方形に切断したり平面切削することによ
って製造される。このようにして得られた方形の被削物
は、稜線部分が先鋭になっているとともに、切断または
平面切削加工時に形成されたバリが残留していることが
多く、取り扱い上危険であるほか、外観が見苦しいた
め、通常稜線部分を削り取るいわゆる面取り加工が施さ
れる。
【0003】従来、面取り操作はヤスリ掛けによって行
われるのが一般的であったが、大量の被削物を工業的規
模で一々ヤスリ掛けするのは非常に面倒であり、多くの
手間と時間がかかるという問題点を有していた。
【0004】そこで、電動によって円柱状のヤスリを回
転させる回転ヤスリや、ヤスリの代わりに回転切削刃が
用いられた手持ち式の面取機が使用されることがある。
このような工具を利用すれば、被削物の稜線に回転ヤス
リや回転切削刃の外周面を押し当てつつ面取り機を移動
させることによって容易に面取り処理が施されるため、
従来のヤスリ掛けに比べて作業能率は大幅に改善され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
面取り機は、作業者が手に持って操作するものであるた
め、被削物の稜線に沿って常に均一な力を付与しつつ面
取り機を移動させるのは難しく、結局稜線部へ加える力
に強弱が生じることになる。従って、稜線部の面取り量
に変動が生じるため、面取りされた部分に凹凸が形成さ
れ、外観が非常に見苦しい状態になるという問題点を有
していた。
【0006】これに対し、上記面取り装置の場合は、回
転切削刃がガイドレールに案内されつつ移動するため、
作業台上に固定された被削物に加わる力は一定し、面取
りされた部分に凹凸が生じることはないが、切削刃を回
転させるための電動モータの回転音や、回転切削刃が稜
線部を切削するときに生じる切削音等の騒音が発生し、
作業環境が劣悪になるという問題点を有していた。
【0007】さらに、上記のような回転切削刃を用いる
と、被削物の稜線部は切削されて先鋭状態は解消する
が、回転切削時に新たに二次的なバリが発生し、結局こ
の二次バリを取り除く処理を行わなければならないた
め、面取り操作の完全な省力化が実現しないという不都
合も存在した。
【0008】そこで、カンナ掛け方式で面取りすること
が考えられる。しかし、カンナ掛け方式の場合は、被削
物が柔らかい合成樹脂製のときは問題はないが、被削物
が金属製のときは、一回のカンナ掛けで切削される量は
極めて少ないため、複数回の操作が必要であり、結局適
正に面取りを行うためには、非常に多くの労力がかか
り、実用的でないという問題点を有している。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、操作が簡単でかつ確実に面
取りが行われ、作業環境の汚染は極力回避され、仕上が
り状態が良好であり、かつ、二次バリが発生しない面取
り装置を提供することを目的としている。
【0010】本発明の請求項1記載の面取り装置は、被
削物の稜線部を削り取って先鋭状態を解消する面取り装
置であって、基盤の上に被削物を載置する載置台が設け
られ、この載置台の正面に対応した左右一対の支持板が
立設され、これら一対の支持板間には上記載置台の正面
縁部に平行にガイドロッドが設けられ、このガイドロッ
ドに案内されつつ一対の支持板間を往復移動する刃ホル
ダーが設けられ、上記一対の支持板の頂部に載置台に載
置された被削物の一側面が当止する位置決めロッドが設
けられ、この位置決めロッドに被削物が当止した状態で
被削物の下部の稜線部が載置台の縁部と位置決めロッド
の下縁部との双方から外部に突出するように位置決めロ
ッドは位置設定され、上記載置台上の一側部に上記位置
決めロッドに直角に位置決め片が設けられ、上記刃ホル
ダーには載置台の縁部と位置決めロッドの下縁部との双
方から外部に突出した被削物の稜線部を削り取る切削刃
が設けられ、上記切削刃は、所定の刃ホルダーに装着す
るための被着部と、この被着部の先端側に設けられる刃
先部とからなり、上記刃先部は切削進行方向の全長に亘
って切削進行方向に交差するように直列状態で突設され
た複数の刃先を有し、各刃先はその全長に亘って直線状
に形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
【0012】本発明の請求項2記載の面取り装置は、請
求項1記載の面取り装置において、上記刃ホルダーは支
持軸回りに回動可能に設けられ、上記支持軸回りの回動
量を調節することによって各刃先の突出量が調節可能に
構成されていることを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項3記載の面取り装置は、請
求項1または2記載の面取り装置において、上記刃ホル
ダーに操作レバーが設けられ、この操作レバーを操作す
ることによって刃ホルダーをガイドロッドに案内されつ
つ移動させるように構成されていることを特徴とするも
のである。
【0014】本発明の請求項4記載の面取り装置は、請
求項1または2記載の面取り装置において、上記ガイド
ロッドには雄ネジが螺設されているとともに、同ロッド
は支持部材間に軸心回りに回転可能に設けられ、上記刃
ホルダーには上記ガイドロッドの雄ネジに螺合する雌ネ
ジが螺設されていることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】上記請求項1記載の面取り装置によれば、被削
物を載置台上に載置し、その一側面を位置決め片に当止
させるとともに、上記一側面に続く他側面を位置決めロ
ッドに当止させることによって、被削物の載置台上での
面取りを行うための位置きめが確実に行われる。そし
て、被削物の上記位置決めが行われた状態で、刃ホルダ
ーを被削物の方向に押圧すると、刃ホルダーはガイドロ
ッドに案内されつつ被削物の側面に平行に移動し、刃ホ
ルダーに設けられた切削刃が、載置台の縁部と位置決め
ロッドの下縁部との双方から外部に突出した被削物の稜
線部を削り取る。
【0016】このように、被削物は載置台上で位置決め
片および位置決めロッドによって二側面が保持され、か
つ、この状態でガイドロッドに案内された刃ホルダーが
被削物に向かって移動させられるようになっており、刃
ホルダーに保持された切削刃は移動方向以外の方向への
移動が規制されているため、上記位置決めされた被削物
に手を沿えた状態での刃ホルダーを移動させるだけの面
取り操作によって被削物の稜線部は、凹凸が生じない状
態で切削刃によって直線的にかつ美麗に面取りされる。
【0017】
【作用】そして、突出して設けられた刃先を、進行方向
の刃先から順次突出量が漸増するように設定して刃ホル
ダーに取り付けることにより、載置台上で位置決めされ
た被削物に向けて刃ホルダーを移動させれば、まず先頭
に位置した突出量が最小の刃先によってわずかだけ被削
物の稜線部が削り取られ、つぎの刃先によって上記わず
かだけ削り取られた部分がさらに削り取られ、以後順次
後方の刃先で先の刃先が削り取った部分が削り取られて
いく。
【0018】このように、多段階で順次被削物の稜線部
が削り取られるため、一の刃先による切削量は少ない状
態にすることが可能であり、無理のない状態で複数の刃
先により稜線部は漸次切削され、一回の刃ホルダーの移
動によって適切な量の面取りが行い得る。
【0019】上記請求項3記載の面取り装置によれば、
刃ホルダーは支持軸回りに回動可能に設けられているた
め、上記支持軸回りの回動量を調節することによって各
刃先の突出量を変更することが可能になる。従って、そ
れぞれの刃先の突出量を、被削物の材質に合わせて適宜
極めて容易に設定することが可能になり、刃先の突出量
を異ならせた複数のタイプの切削刃を予め容易しておか
なくてもよい。
【0020】上記請求項4記載の面取り装置によれば、
操作レバーを操作することによって刃ホルダーをガイド
ロッドに案内されつつ移動させるようになっているた
め、操作レバーを把持してそれを被削物の方向に押圧操
作することにより、容易に刃ホルダーを移動させること
ができ、刃ホルダーの操作性が向上する。
【0021】上記請求項5記載の面取り装置によれば、
ガイドロッドには雄ネジが螺設され、同ロッドは支持部
材間に軸心回りに回転可能に設けられ、刃ホルダーには
ガイドロッドの雄ネジに螺合する雌ネジが螺設されてい
るため、上記ガイドロッドを回転操作することによっ
て、同ロッドに形成されている雄ネジに螺合した刃ホル
ダーはガイドロッドに沿って移動する。そして、ガイド
ロッドの回転を伝動モータで行うようにすれば、スイッ
チ操作を行うのみで容易に刃ホルダーを移動させること
が可能になる。
【0022】
【実施例】図1は本発明に係る面取り装置の一例を示す
一部切欠き斜視図である。また図2は、図1の面取り装
置の正面図、図3は同一部切欠き側面図、図4は同一部
切欠き平面図である。本実施例においては被面取り品
(被削物)Gとして、直方体状の金属製のブロックまた
は合成樹脂製のブロックが対象とされる。金属製の場合
は、比較的柔らかいアルミニウムやその合金が好適に使
用されるが、それらに限定されるものではなく、鉛製、
銅製、真鍮製等のものにも適用可能である。
【0023】上記各図に示すように、面取り装置1は、
長方形状の基盤2と、この基盤2上の後方(図1の左斜
め上方)に設けられる載置台3と、この載置台3の前方
(図1の右斜め下方)の基盤2上に設けられる案内機構
4と、この案内機構4に案内されて移動する刃ホルダー
5と、この刃ホルダー5を移動させる刃ホルダー移動手
段6とから構成されている。
【0024】上記基盤2は鋼板の厚板で形成され、その
重量によって面取り操作を行っても面取り装置1が容易
に動かないように重錘の役割を果たしている。この基盤
2の裏面の四隅には、ゴム製の滑り止め21が付設され
ており、この滑り止め21によって基盤2に水平方向の
力が加わっても滑らないようになっている。
【0025】上記載置台3は、基盤2上に立設された左
右一対の側板31と、これら側板31の上端面にネジ止
めされた天板32とから構成されている。この天板32
の前縁部は側板31から若干前方に突出され、この突出
した表面から下部後方に向かった傾斜面33が形成され
ている。本実施例の場合、上記傾斜面33の水平面に対
する角度は45°に設定されている。
【0026】このような載置台3の傾斜面33の図1お
よび図2に示す前方右端部には、直方体状の位置決め片
34が、傾斜面33の右側縁部に沿って後方に延びるよ
うにネジ止めされている。この位置決め片34に当止さ
せることによって、傾斜面33の上に載置される直方体
状の被面取り品(被削物)Gの横方向の位置決めが行わ
れるようになっている。
【0027】上記案内機構4は、載置台3の前方の基盤
2上に互いに平行に立設された左右一対の支持板41
と、これらの支持板41間に差し渡される斜め上下一対
の水平方向に延びるガイドロッド42と、一対の支持板
41の頂部に差し渡された位置決めロッド43とから構
成されている。本実施例においては、この位置決めロッ
ド43と上記位置決め片34とから位置決め部材が構成
されている。
【0028】上記支持板41は、上方前部に水平面に対
して45°の先下がりの傾斜面41aが形成され、この
傾斜面41aの頂部の水平端面41bは上記天板32の
傾斜面33に対して前方であってかつ斜め上方に位置す
るように位置設定されている。このような支持板41の
水平端面41bに、被面取り品Gの前後方向の位置決め
を行う位置決めロッド43が天板32に平行に差し渡さ
れ、ネジ止めによって固定されている。
【0029】従って、図3に示すように、位置決めロッ
ド43の後端部(図3の左方)と天板32の先端部(図
3の右方)との間には、天板32上で位置決め片34お
よび位置決めロッド43によって横方向および前後方向
の位置決めが行われた被面取り品Gの前方下部の角が位
置する面取り空間Sが形成されている。
【0030】上記一対のガイドロッド42としては、本
実施例の場合両端部に雄ネジが螺設された丸棒が適用さ
れている。これらのガイドロッド42は上記支持板41
間に両端部が貫通され、支持板41から外部に突出した
雄ネジが螺設されている部分にナット42aが螺着され
た状態で支持板41間に締結されている。なお、ガイド
ロッド42は丸棒に限定されるものではなく、断面視が
三角形、四角形あるいは多角形でもよい。
【0031】上記刃ホルダー5は、図1〜図7(特に図
5〜図7)に示すように、表面が水平面に対して45°
の傾斜面510になった側面視が直角三角形状の移動テ
ーブル51と、この移動テーブル51の傾斜面510上
に固定された案内部材52と、この案内部材52に案内
されて前後方向に移動する刃保持部材53と、この刃保
持部材53の上部先端に固定された切削刃8とから構成
されている。
【0032】上記移動テーブル51には、横方向に貫通
した上下一対の貫通孔51aが穿孔されており、これら
一対の貫通孔51aはスライドベアリング51bを介し
てガイドロッド42に嵌め込まれており、スライドベア
リング51bの助けを借りてスムーズに横方向に移動可
能になっている。
【0033】上記案内部材52の上面部には、上方に開
口した前後方向に延びる蟻溝形状のガイド溝52aが設
けられているとともに、その上部の刃保持部材53の底
面には上記ガイド溝52aに嵌め込まれる下部が末広が
りの嵌合部53aが形成されている。従って、上記嵌合
部53aがガイド溝52aに嵌め込まれた状態で、刃保
持部材53は嵌合部53aに案内されつつ案内部材52
上を前後方向に摺動自在になっている。
【0034】上記刃保持部材53の基端部(図5および
図6の右方)には、下部が開放した空洞部53bが設け
られており、この空洞部53bの前後方向(図5および
図6の左右方向)に延びる内壁の一方にラック53cが
形成されている。また、上記空洞部53bの天井部には
挿通孔53dが穿設されているとともに、案内部材52
の上記挿通孔53dに対応した部分にも挿通孔52bが
穿設されている。そして、さらに移動テーブル51の上
記挿通孔52bに対応した部分には若干小径の支持孔5
1cが穿設されているとともに、この支持孔51cに引
き続いてさらに小径のネジ孔51dが螺設されている。
【0035】一方、刃保持部材53の基端側の表面に
は、刃保持部材53の移動量を調節するとともに、設定
された移動位置をロックする移動量調節ロック手段7が
設けられている。この移動量調節ロック手段7は、円盤
状のダイヤル部71aを有するつまみ部材71と、この
つまみ部材71の底面から延設された中軸72と、この
中軸72の先端部から延設された小径の先軸73と、上
記つまみ部材71、中軸72および先軸73を縦に貫通
して設けられた締結ネジ74と、上記中軸72の外周に
形成されたピニオン72aとから構成されている。
【0036】そして、上記中軸72が刃保持部材53の
挿通孔53dおよび案内部材52の挿通孔52bに嵌入
されるとともに、上記先軸73が移動テーブル51の支
持孔51cに嵌入され、かつ、締結ネジ74が移動テー
ブル51のネジ孔51dに螺着され、締結ネジ74の頭
部74aがつまみ部材71を押え込んだ状態で刃保持部
材53が案内部材52を介して移動テーブル51に固定
されている。
【0037】そして、移動量調節ロック手段7が刃ホル
ダー5に取り付けられた状態で、上記つまみ部材71の
中軸72に形成されたピニオン72aは刃保持部材53
の空洞部53bの内壁に形成されたラック53cに噛合
するように寸法設定されている。従って、締結ネジ74
を緩めてつまみ部材71を軸心回りに回転可能状態にし
てからつまみ部材71を正逆回転させることにより、刃
保持部材53はピニオン72aおよびラック53cを介
して案内部材52に案内されつつ前後動する。
【0038】つまみ部材71のダイヤル部71aには、
図1および図2に示すように目盛が付されているため、
この目盛によって刃保持部材53の前後移動量が確認可
能になっている。そして、刃保持部材53の移動量が確
定された段階で締結ネジ74を締め付けることにより、
刃保持部材53の移動テーブル51に対する相対位置が
固定された状態になる。
【0039】上記刃保持部材53の先端部(図5および
図6の左方)には切削刃8を保持するための切欠き溝5
3eが形成されている。この切欠き溝53eは、切削刃
8の三方と底面を取り囲むように形成され、上部および
先端側は開口になっている。従って、切削刃8が切欠き
溝53eに装着された状態で、切削刃8の上面部と刃先
とは刃保持部材53から露出した状態になっている。
【0040】また、刃保持部材53の先端部には切欠き
溝53eに対応した、切削刃8を押圧保持するための縦
長平板状の押え金具54が設けられている。この押え金
具54の中央部には貫通孔54aが穿設されているとと
もに、この貫通孔54aに対応した刃保持部材53の表
面にはネジ孔53fが螺設されており、ボルト55が押
え金具54の貫通孔54aに挿通され、かつ、刃保持部
材53のネジ孔53fに螺着された状態で刃保持部材5
3の先端部が切欠き溝53eに装着された切削刃8を上
方から押圧して切欠き溝53e内に固定するようになっ
ている。
【0041】また、刃保持部材53の先端部には、図6
に示すように、側壁部から切欠き溝53eに連通したネ
ジ孔53gが螺設されており、このネジ孔53gに切削
刃8の横振れを防止するための固定ネジ53hが螺着さ
れている。従って、切欠き溝53e内に装着された切削
刃8は、上記ボルト55および固定ネジ53hを締め付
けることによって、確実に切欠き溝53e内に固定され
た状態になる。
【0042】図8は、被面取り品の稜線部が切削刃の刃
先によって削り取られている状態を示す斜視図であり、
図9は、図8で用いられた第1実施例の切削刃を示す図
である。そして図9の(イ)は側面図であり、(ロ)は
平面図である。これらの図に示すように、切削刃8は、
直方体状の刃本体(被着部)81と、この刃本体81の
先端側に形成された刃先部82とから構成されている。
そして、刃先部82には切削方向側(図9の右方)から
第一刃先82a、第二刃先82b、第三刃先82c、第
四刃先82dからなる四つの刃先が形成されている。
【0043】そして、切削刃8が刃ホルダー5に装着さ
れた状態で、刃先部82が、図3に示すように、載置台
3の天板32の前方(右側)に形成された面取り空間S
に位置し、天板32上に位置決め片34および位置決め
ロッド43によって位置決めされた被面取り品Gの前方
下端縁部に干渉するようになっている。このような切削
刃8の刃先部82の長さは、図9の(イ)に示すよう
に、切削方向側から順次距離dづつ漸増するように寸法
設定されている。
【0044】従って、図1および図2に示す状態から移
動テーブル51を左方に移動させると、図8に示すよう
に、まず第一刃先82aが被面取り品Gの下端縁部を削
り取り、つぎに第一刃先82aが削り取った部分を第二
刃先82bがさらに距離d分だけ削り取り、順次第三刃
先82c、第四刃先82dが距離dづつ深く削り取って
いき、被面取り品Gの縁部に所定の面取り部G1が形成
される。
【0045】そして、上記距離dの値は、被面取り品G
の材質によって種々変更される。すなわち、被面取り品
Gが柔らかい合成樹脂製である場合には、距離dの値を
大きくしても支承はないが、被面取り品Gが金属製品で
ある場合には距離dは非常に小さい値に設定される。ま
た、距離dの値は、第一刃先82aと第二刃先82bと
の間の距離dを最大とし、以後の距離dを順次小さく設
定していくのが好ましい。
【0046】上記刃ホルダー移動手段6は、図1〜図4
に示すように、支持板41の前方の基盤2上に設けられ
たブラケット61と、このブラケット61に水平軸61
a回りに回動自在に軸支された回動板62と、この回動
板62の頂部に延設された操作レバー63と、この操作
レバー63の頂部に付設された把手64とから構成され
ている。
【0047】そして、上記回動板62の上部には上下方
向に延びる長孔62aが穿設されており、この長孔62
aには作用軸65が嵌め込まれている。この作用軸65
の先端部は移動テーブル51の前方側部に突設された取
付け突起56に固定されている。従って、把手64を把
持して操作レバー63をブラケット61の水平軸61a
回りに正逆回動させると、回動板62の長孔62aの内
壁面が作用軸65を押圧するため、この押圧によって移
動テーブル51はガイドロッド42に案内されつつ正逆
水平移動する。
【0048】本発明の面取り装置は以上のように構成さ
れているので、被面取り品Gの縁部の面取りを行うに際
しては、まず図1および図2に示すように、操作レバー
63を水平軸61a回りに反時計方向に回動させて移動
テーブル51を左方に移動させておき、この状態で被面
取り品Gを載置台3の天板32上に載置し、互いに隣接
した被面取り品Gの側面を位置決め片34および位置決
めロッド43に押し当てるようにする。そうすれば、図
1および図2に二点鎖線で示すように、天板32上の被
面取り品Gは位置決めされた状態になる。
【0049】そして、被面取り品Gが天板32上で位置
決めされた状態で、把手64を握って操作レバー63を
水平軸61a回りに時計方向に回動させれば、移動テー
ブル51は、回動板62の長孔62aの内壁面、作用軸
65および取付け突起56を介して右方へ押圧され、ガ
イドロッド42に案内されながら右方に向かって水平移
動する。
【0050】そして、この移動テーブル51の水平移動
によって、移動テーブル51の傾斜面510に固定され
た刃保持部材53の先端に取り付けられている切削刃8
の第一刃先82aが、面取り空間Sに位置した被面取り
品Gの先鋭な縁部にまず当止する。この状態で把手64
に加える力を増すことにより、図8に示すように、まず
第一刃先82aによって被面取り品Gの縁部の先端部分
が削り取られ、順次第二刃先82b、第三刃先82cお
よび第四刃先82dによって段階的に深く削り取られて
いき、移動テーブル51がガイドロッド42の右端部に
まで到達した時点で被面取り品Gの稜線部の一つに面取
り部G1が形成され、面取りされた状態になる。
【0051】そして、順次被面取り品Gの他の稜線部を
面取り空間Sに位置させるようにして上記操作を繰り返
すことにより、被面取り品Gの十二の稜線部の面取り操
作が完了する。
【0052】本発明の面取り装置1は、以上詳述したよ
うに、刃ホルダー移動手段6のワンタッチ操作で刃ホル
ダー5をガイドロッド42沿って平行移動させ、この平
行移動によって刃ホルダー5に付設された切削刃8で被
面取り品Gの稜線部をカットして面取りを行うようにし
ているため、従来の回転刃方式の面取り装置に比較し
て、回転刃と被面取り品Gの稜線部との接触による異音
の発生がなく、また削り屑の飛散も有効に抑止され、作
業環境が改善されるとともに、二次バリは全く発生しな
いため、面取り操作後にさらに二次バリ除去作業を行う
必要はなく、作業コストを低減させる上でも有効であ
る。
【0053】また、切削刃8の先端に設けられる刃先部
82には、複数の刃先、すなわち第一刃先82a、第二
刃先82b、第三刃先82cおよび第四刃先82dが設
けられ、それらは切削側から順次突出量が漸増するよう
に設定されているため、それぞれの刃先の切削量はそれ
ほど多くなく、従って軽い力を把手64に加えるだけで
容易に被面取り品Gの面取り操作を行うことができると
いう利点をも備えている。
【0054】さらに、従来の回転刃方式の面取り装置に
おいては、面取り速度を速くすると、面取りされた部分
に波打つような凹凸が生じることから、ゆっくりと面取
り操作を行わなければならないが、本発明の面取り装置
はカンナ掛け方式であるため、回転刃を用いたもののよ
うに面取り速度を遅くする必要はなく、極めて迅速な面
取り操作を行うことができ、面取りの作業効率を向上さ
せることが可能になる。
【0055】図10は、切削刃の第2実施例を示してお
り、(イ)は側面図、(ロ)は平面図である。これらの
図に示すように、この例の切削刃8′の場合、第一刃先
82a′、第二刃先82b′第三刃先82c′および第
四刃先82d′からなる刃本体81′の先端に設けられ
た刃先部82′に、(ロ)に示すように傾斜が形成され
ている。このような傾斜が形成されていることにより面
取りの切断効果が向上する。
【0056】図11は、切削刃の第3実施例を示してお
り、(イ)は側面図、(ロ)は平面図である。これらの
図に示すように、この例の切削刃8″の場合、第一刃先
82a″、第二刃先82b″第三刃先82c″および第
四刃先82d″からなる刃本体81″の先端に設けられ
た刃先部82″には、その中央部に(ロ)に示すような
円弧状に窪んだ円弧刃83が形成されている。従ってこ
の切削刃8″を用いて面取りを行うと、面取りされた部
分は断面視が円弧状になる。
【0057】図12は、他の例の切削刃が刃保持部材に
装着された状態を示す一部切欠き平面図である。この切
削刃80は、一つの刃先を有する複数の単位刃84が、
刃先を切欠き溝53eから外部に突出させた状態で整列
されて形成されている。
【0058】そして、切欠き溝53eの奥部(図12の
下方)には、同溝53e内に装着された各単位刃84の
底部を外部に向かって押圧するコイルバネが内装された
押圧部材57が設けられているとともに、刃保持部材5
3の表面には切欠き溝53e内の複数の単位刃84を被
覆する被覆板58がネジ止めされている。
【0059】この被覆板58の表面には切欠き溝53e
内に装着された各単位刃84を固定するための被覆板5
8を貫通した縦ボルト58aが螺着されているととも
に、刃保持部材53の側部には横方向から切欠き溝53
e内の単位刃84を締め付けるための先端部が切欠き溝
53e内に臨んだ横ボルト58bが螺着されている。
【0060】従って、切削刃80を刃保持部材53に固
定するには、まず縦ボルト58aおよび横ボルト58b
を緩めた状態で各単位刃84を押圧部材57の押圧力に
抗して切欠き溝53e内に挿入し、それぞれの刃先の突
出量を設定してから縦ボルト58aおよび横ボルト58
bを締結すればよい。このように切削刃80を複数の単
位刃84で構成することにより、各単位刃84の突出量
を被面取り品Gの種類に応じて任意に設定することがで
き非常に便利である。
【0061】図13は、他の例の刃保持部材を示す平面
図である。この図に示すように、こ例の刃保持部材53
0は、先端部に第1ネジ軸5x回りに回動可能に軸支さ
れた回動保持部531を備えている。この回動保持部5
31に切欠き溝53eが設けられ、この切欠き溝53e
に切削刃8が装着されるようになっている。そして、切
欠き溝53eに装着された切削刃8は、ボルト55を締
結することによって押え金具54によりその上面部が押
圧され、切欠き溝53e内に固定されるようになってい
る。
【0062】一方、回動保持部531の右側部には第1
ネジ軸5xの軸心を中心とした円弧に沿う円弧孔532
が穿設されている。また、刃保持部材530の円弧孔5
32に対応した部分には図略のネジ孔が螺設されてお
り、この第2ネジ軸5yが円弧孔532を貫通して螺着
されている。そして、第2ネジ軸5yの頭部が円弧孔5
32の縁部に当止するように寸法設定されている。従っ
て、第1ネジ軸5xおよび第2ネジ軸5yを緩めた状態
では、回動保持部531は円弧孔532の範囲内で第1
ネジ軸5x回りに回動可能状態になり、第1ネジ軸5x
および第2ネジ軸5yを締結することによって設定され
た位相で回動保持部531はロック状態になる。
【0063】また、回動保持部531の右方先端には、
木口面から内部に貫通したネジ孔533が螺設されてお
り、このネジ孔533に調節ネジ534が螺着されてい
る。そして、この調節ネジ534の先端部は刃保持部材
530の端面に当止するようになっている。従って、こ
の調節ネジ534の捩じ込み深さを調節することによ
り、回動保持部531の位相が設定される。
【0064】本実施例の回動保持部531は以上のよう
に構成されているので、第1ネジ軸5xおよび第2ネジ
軸5yを緩めた状態で回動保持部531を第1ネジ軸5
x回りに回動させることにより、各刃先部82の突出量
を先端側のものから順次漸増させた状態で一気に調節す
ることが可能になる。
【0065】また、本実施例の回動保持部531を採用
すれば、たとえ切削刃8の刃先部82の各刃先の突出量
を同一寸法に設定しても、刃保持部材530に対して回
動保持具531の装着角度を変えることによってそれぞ
れの刃先の突出量を異ならせたのと同等の効果を得るこ
とが可能になる。
【0066】図14は、本発明に係る他の例の面取り装
置を示す一部切欠き斜視図である。この例の面取り装置
10は、支持板41間に差し渡される一対のガイドロッ
ド42の内の一つが、スクリュー軸91になっている
点、そして、このスクリュー軸91に刃ホルダー5の移
動テーブル51が螺合されている点、上記スクリュー軸
91を軸心回りに回転させる電動モータ9が一方の支持
板41に設けられている点が、および刃ホルダー移動手
段6が設けられていない点が先の例の面取り装置1と異
なっているが、その他の構成は先のものと同じである。
【0067】従って、この例の面取り装置10の場合
は、電動モータ9を回転駆動させることによって、刃ホ
ルダー5をガイドロッド42に沿って水平移動させるこ
とがでる。従って、先の例のように操作レバー63を操
作することなく、電動モータ9を駆動させることによっ
て被面取り品Gに面取り操作を施すことができる。
【0068】なお、図7に示す例では、上記移動テーブ
ル51を自動的に移動させるために、移動テーブル51
に螺合したスクリュー軸91を設け、このスクリュー軸
91を電動モータ9で軸心回りに回転させるようにして
いるが、このようなスクリュー軸91を設ける代わりに
シリンダを設け、シリンダロッドの往復動で移動テーブ
ル51を移動させるようにすることも可能である。
【0069】また、シリンダの代わりに移動テーブル5
1にラックを設け、このラックに電動モータで回転駆動
するピニオンを噛合させ、このピニオンの回転でラック
を往復動させ、この往復動で移動テーブル51を移動さ
せるようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の面取り装置によ
れば、被削物を載置台上に載置し、その一側面を位置決
め片に当止させるとともに、一側面に続く他側面を位置
決めロッドに当止させることによって、被削物の載置台
上での面取りを行うための位置きめを確実に行うことが
できる。そして、被削物の位置決めが行われた状態で、
刃ホルダーを被削物の方向に押圧することにより、刃ホ
ルダーはガイドロッドに案内されつつ被削物の側面に平
行に移動し、これによって載置台の縁部と位置決めロッ
ドの下縁部との双方から外部に突出した被削物の稜線部
を刃ホルダーに設けられた切削刃によって容易に削り取
ることができる。
【0071】このように、被削物は載置台上で位置決め
片および位置決めロッドによって二側面が保持され、か
つ、この状態でガイドロッドに案内された刃ホルダーが
被削物に向かって移動させられるようになっており、刃
ホルダーに保持された切削刃は移動方向以外の方向への
移動が規制されているため、位置決めされた被削物に手
を沿えた状態での刃ホルダーを移動させるだけの面取り
操作によって、被削物の稜線部を凹凸が生じない状態で
直線的にかつ美麗に面取りすることができる。
【0072】そして、切削刃を、所定の刃ホルダーに装
着するための被着部と、この被着部の先端側に設けられ
る刃先部とから構成し、刃先部には切削進行方向の全長
に亘って切削進行方向に交差するように直列状態で突設
された複数の刃先を設け、各刃先を全長に亘って直線状
に形成したため、載置台上に位置決めされた被削物に向
けて刃ホルダーを移動させれば、まず先頭に位置した突
出量が最小の刃先によってわずかだけ被削物の稜線部が
削り取られ、つぎの刃先によってわずかだけ削り取られ
た部分がさらに削り取られ、以後順次後方の刃先で先の
刃先が削り取った部分を削り取っていくことができる。
【0073】このように、多段階で順次被削物の稜線部
が削り取られるため、一の刃先による切削量は少ない状
態にすることが可能であり、無理のない状態で複数の刃
先により稜線部は漸次切削され、一回の刃ホルダーの移
動によって仕上げ状態が美麗な面取りを容易に行うこと
ができる。
【0074】本発明の請求項2記載の面取り装置によれ
ば、刃ホルダーは支持軸回りに回動可能に設けられてい
るため、支持軸回りの回動量を調節することによって各
刃先の突出量を変更することができる。従って、それぞ
れの刃先の突出量を、被削物の材質に合わせて適宜極め
て容易に設定することが可能になり、刃先の突出量を異
ならせた複数のタイプの切削刃を予め容易しておかなく
てもよい。
【0075】本発明の請求項3記載の面取り装置によれ
ば、操作レバーを操作することによって刃ホルダーをガ
イドロッドに案内されつつ移動させるようになっている
ため、操作レバーを把持してそれを被削物の方向に押圧
操作することにより、刃ホルダーを容易に移動させるこ
とができ、面取り装置の操作性を向上させることができ
る。
【0076】本発明の請求項4記載の面取り装置によれ
ば、ガイドロッドには雄ネジが螺設され、同ロッドは支
持部材間に軸心回りに回転可能に設けられ、刃ホルダー
にはガイドロッドの雄ネジに螺合する雌ネジが螺設され
ているため、ガイドロッドを回転操作することによっ
て、同ロッドに形成されている雄ネジに螺合した刃ホル
ダーをガイドロッドに沿って移動させることができる。
そして、ガイドロッドの回転を伝動モータで行うように
すれば、スイッチ操作を行うのみで刃ホルダーを容易に
移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る面取り装置の一例を示す一部切欠
き斜視図である。
【図2】図1の面取り装置の正面図である。
【図3】図1の面取り装置の一部切欠き側面図である。
【図4】図1の面取り装置の一部切欠き平面図である。
【図5】刃ホルダーの要部を示す断面図である。
【図6】図5のA−A線視図である。
【図7】図6のB線視図である。
【図8】被削物の稜線部が刃先によって削り取られてい
る状態を示す斜視図である。
【図9】切削刃の第1実施例を示す図であり、(イ)は
側面図、(ロ)は平面図である。
【図10】切削刃の第2実施例を示す図であり、(イ)
は側面図、(ロ)は平面図である。
【図11】切削刃の第3実施例を示す図であり、(イ)
は側面図、(ロ)は平面図である。
【図12】他の例の切削刃が刃保持部材に装着された状
態を示す一部切欠き平面図である。
【図13】他の例の刃保持部材を示す平面図である。
【図14】本発明に係る他の例の面取り装置を示す一部
切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1,10 面取り装置 2 基盤 21 滑り止め 3 載置台 31 側板 32 天板 33 傾斜面 34 位置決め片 4 案内機構 41 支持板 41a 傾斜面 41b 水平端面 42 ガイドロッド 42a ナット 43 位置決めロッド 5 刃ホルダー 51 移動テーブル 510 傾斜面 51b スライドベアリング 51a 貫通孔 51c 支持孔 51d ネジ孔 52 案内部材 52a ガイド溝 53 刃保持部材 53a 嵌合部 53b 空洞部 53c ラック 53d 挿通孔 53e 切欠き溝 53f ネジ孔 54 押え金具 54a 貫通孔 55 ボルト 6 刃ホルダー移動手段 56 取付け突起 61 ブラケット 61a 水平軸 62 回動板 62a 長孔 63 操作レバー 64 把手 7 移動量調節ロック手段 65 作用軸 71 つまみ部材 72 中軸 73 先軸 74 締結ネジ 81 刃本体(被着部) 8 切削刃 82 刃先部 82a 第一刃先 82b 第二刃先 82c 第三刃先 82d 第四刃先 9 電動モータ G 被面取り品(被削物) 91 スクリュー軸

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被削物の稜線部を削り取って先鋭状態を
    解消する面取り装置であって、基盤の上に被削物を載置
    する載置台が設けられ、この載置台の正面に対応した左
    右一対の支持板が立設され、これら一対の支持板間には
    上記載置台の正面縁部に平行にガイドロッドが設けら
    れ、このガイドロッドに案内されつつ一対の支持板間を
    往復移動する刃ホルダーが設けられ、上記一対の支持板
    の頂部に載置台に載置された被削物の一側面が当止する
    位置決めロッドが設けられ、この位置決めロッドに被削
    物が当止した状態で被削物の下部の稜線部が載置台の縁
    部と位置決めロッドの下縁部との双方から外部に突出す
    るように位置決めロッドは位置設定され、上記載置台上
    の一側部に上記位置決めロッドに直角に位置決め片が設
    けられ、上記刃ホルダーには載置台の縁部と位置決めロ
    ッドの下縁部との双方から外部に突出した被削物の稜線
    部を削り取る切削刃が設けられ、上記切削刃は、所定の
    刃ホルダーに装着するための被着部と、この被着部の先
    端側に設けられる刃先部とからなり、上記刃先部は切削
    進行方向の全長に亘って切削進行方向に交差するように
    直列状態で突設された複数の刃先を有し、各刃先はその
    全長に亘って直線状に形成されていることを特徴とする
    面取り装置。
  2. 【請求項2】 上記刃ホルダーは支持軸回りに回動可能
    に設けられ、上記支持軸回りの回動量を調節することに
    よって各刃先の突出量が調節可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の面取り装置。
  3. 【請求項3】 上記刃ホルダーに操作レバーが設けら
    れ、この操作レバーを操作することによって刃ホルダー
    をガイドロッドに案内されつつ移動させるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の面取
    り装置。
  4. 【請求項4】 上記ガイドロッドには雄ネジが螺設され
    ているとともに、同ロッドは支持部材間に軸心回りに回
    転可能に設けられ、上記刃ホルダーには上記ガイドロッ
    ドの雄ネジに螺合する雌ネジが螺設されていることを特
    徴とする請求項1または2記載の面取り装置。
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