JP3119632U - 刈払い機の回転刃の研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】研磨作業が容易で、安価に提供できる刈払い機の回転刃の研磨装置を提供する。
【解決手段】取付台2に電動グラインダー3を支持し、その研磨ディスクで研磨すべき回転刃5を載せるために、支持台6を機台1上に支持する。支持台6には長孔6bがあいており、これに沿ってスライドできるようにコマ7を設ける。コマは、スプリング10で引き寄せてグラインダー3から遠ざけるようになっている。支持台6に操作レバー15が枢支されており、これをグラインダー3の方に回動したとき、ピン16を介してコマ7を長孔6bに沿って移動させるようになっている。また、操作レバーには爪リンク17を設け、操作レバーを前後に回動するごとに、刃一つ分ずつ回転刃を回転させることができる。
【選択図】図1

Description

本考案は可搬式刈払い機の回転刃を、切れ味が低下したときに、研磨する装置に関する。
可搬式刈払い機で用いられる回転刃は、金属円板の外周に沿って鋸歯状に刃を並べたもので、一般に各刃に超硬チップが取り付けられている。
このような回転刃(丸鋸)は、草刈作業を数時間も行うと切れ味が悪くなってくる。しかし、切れ味を回復するためこれを研磨しようにも、従来、操作が簡単で低価格の研磨装置がなかった。例えば特許文献1の研磨装置は、一つ一つの刃をグラインダーに押し当てていかなければならないので、大変使用しにくいものであった。このため、回転刃は使い捨てにされ、切れ味が悪くなるとすぐに新しい回転刃に取り替えて使用されるのが普通で、無駄が多かった。
実開昭61−20252号公報
この考案は、研磨作業が容易で、安価に提供できる刈払い機の回転刃の研磨装置を提供することを課題とする。
この考案の刈払い機の回転刃の研磨装置は、機台上に研磨ディスクと回転刃の支持台をそれぞれ支持する。支持台には長孔をあけ、その長孔に沿ってスライドするようにコマを設ける。このコマは研磨ディスクから遠ざかるようスプリングで付勢する。コマの上には支軸を設け、回転刃はその中心穴をこの支軸に通した状態で支持台に載せる。この支軸に通した回転刃を研磨ディスクに向けて移動させるために、支持台に操作レバーを設ける。この操作レバーには、この操作レバーを前後に回動すると刃一つ分ずつ回転刃を一方向に回転させる爪リンクを設ける。
このものでは、操作レバーを前に回動して支持台上の回転刃を研磨ディスクに押し当てて刃を研磨することができる。この状態から操作レバーを後に戻して再び前に回動すると、刃一つ分だけ回転刃が回転するので、研磨の済んだ刃は先に送られ、その隣の刃が研磨ディスクに押してられ研磨される。こうして、操作レバーを前後に回動していけば、回転刃の全周の刃を研磨することができ、能率のよい研磨ができる。
支持台は研磨ディスクに対し直角でもよいが、少し傾斜させておけば、回転刃の刃を鋭角に研磨することができ、切れ味を高めることができる。
この考案の実施例を、図面に基づいて説明する。機台1上に設けた取付台2に手持ち式の電動グラインダー3を支持する。グラインダーの駆動軸3aは水平であり、したがって、それに取り付けられる研磨ディスク3bは垂直に保持される。この研磨ディスクで研磨される回転刃5を載せる支持台6を機台1上に支持する。支持台6は水平ではなく、研磨ディスク3bに向けて20度ほど傾斜している。支持台6は金属板を曲げ加工ししたもので、直線状の溝6aが形成してあり、溝の底に長孔6bがあけてある。
この長孔6bに沿ってスライドできるようにコマ7を設ける。コマは2つの部品、すなわち長孔の中に挿通された円柱部材7aと、その下に固定される板状部材7bから成っている。板状部材7bには下向きのフランジ7cがあり、これと支持台6の裏側に設けたピン9の間にコイルスプリング10を延設し、これでコマ7を引き寄せてグラインダー3から遠ざけるようになっている。
コマ7の上には雄ねじを刻んだ支軸11が延びており、研磨すべき回転刃5は、その中心孔をこの支軸に通して支持台6の上に置く。
支持台6の下面にピン13を立て、その周りに回動できるように操作レバー15の一端を枢支する。この操作レバー15をグラインダー3の方に回動したとき、コマ7が長孔6bに沿って移動するように、コマの下側の板状部材7bにピン16を立てておく。また、操作レバー15の握り部に近いところにピン18を立て、その周りに回動できるようにリンク17を枢支する。リンク17はその先に、回転刃の刃と刃の間のノッチ5bに係合する爪17aを持っている。この爪を回転刃に向けて付勢するために、操作レバー15と爪リンク17の間にコイルスプリング19を延設する。図1の符号20は操作レバー15のストッパである。
研磨作業を行うには、中心穴を支軸11に通すようにして回転刃5を支持台6の上にセットする。回転刃が支軸11から抜け出ることがないよう、支軸11にねじキャップ21を被せる。こうしておいて、操作レバー15を前に押しやると、スプリング10が引き伸ばされ、ピン16を介してコマ7が支持台の長孔6bに沿って前進し、回転刃5は支持台の上を前進する。
こうして、操作レバー15に加える力を加減しながら、回転刃5の刃先を回転する研磨ディスク3bに軽く押し付け、刃先についているチップ5cを研磨する。回転刃が載っている支持台6は水平でなく20度ほど傾いているので、チップは回転刃に直角でなく斜めに研磨され、鋭利な刃先が形成される。一つの刃の研磨が終わったら、操作レバー15を後退させると、コマ7がスプリング10で引張られて、回転刃5も後退する。このとき同時に、リンク17の爪17aは刃5aを一つ乗越えて隣りのノッチ5bに係合する。再び操作レバーを前に押しやると、回転刃のノッチに爪が掛っているので、前に研磨した刃は先に送られ、その隣りの刃が研磨ディスク3bに押し当てられて研磨される。
こうして、操作レバーを揺動しながら刃を一つずつ研磨していくことができる。
研磨装置の平面図である。 図1のA−A断面図である。 同じくB−B断面図である。
符号の説明
1 機台
3 グラインダー
3b 研磨ディスク
5 回転刃
5a 刃
5b ノッチ
6 支持台
6b 長孔
7 コマ
10 スプリング
11 支軸
15 操作レバー
17 爪リンク
17a 爪

Claims (2)

  1. 機台上に固定された研磨ディスクと、該機台上に支持され、回転刃を載せるための支持台と、該支持台に開けられた長孔に沿ってスライドするコマと、該研磨ディスクから遠ざかるよう該コマを付勢するスプリングと、該コマの上に立つ、該回転刃の中心穴が挿通する支軸と、該支持台に一端を枢支され、該コマを該研磨ディスクに向けて移動させるための操作レバーと、該操作レバーに一端が枢支され、該回転刃の周囲に一定間隔で並んでいるノッチに係合する爪を先端に備え、該操作レバーを前後に回動すると、刃一つ分ずつ該回転刃を一方向に回転させる爪リンクからなる刈払い機の回転刃の研磨装置。
  2. 該支持台が該研磨ディスクに対し直角でなく傾いている請求項1に記載の刈払い機の回転刃の研磨装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230111907A (ko) * 2022-01-19 2023-07-26 최웅 원형톱날 연마장치

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