JP2006224249A - 回転刃研磨装置 - Google Patents

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Hidesada Kobayashi
秀禎 小林
Kenji Fujiwara
健二 藤原
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Abstract

【課題】回転刃に設けられている複数の各切刃を、一定の形状に精度良く、しかも簡単に研磨することができる回転刃研磨装置を提供すること。
【解決手段】 外周縁に複数の山部12aと谷部12bとが交互に形成された回転刃12の各山部12aに設けられた切刃19を研磨するための回転刃研磨装置11において、研磨機支持台18と、回転刃12を制動力が付与された状態で回動自在に支持する回転刃支持部15と、この回転刃支持部15が設けられ、回転刃12を切込み方向22及び退避方向23に直線移動させて切刃19を研磨機17の研磨面41aに当接させる切込み機構部14と、回転刃12の切込み方向22等の進退移動によって回転刃12の刃送りをするようにした刃送り機構部16と、研磨機支持台18等が設けられている基台13とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば可搬式の刈払機に用いて切れ味の低下した回転刃を研磨することができる回転刃研磨装置に関する。
刈払機は、例えば操作アームの先端に設けられた回転刃で草刈等の各種刈払作業を行うことができるものである。回転刃は、エンジン部によって回転駆動されている。このエンジン部は、作業者が例えば背負うことができるものがある。
この種の刈払機に使用する回転刃は、一般に、金属製の円盤の外周に沿って複数の切刃を設けたものであり、この切刃として超硬チップを溶着した回転刃がある。
このような回転刃を長期間使用して切れ味が低下した場合、これを回復させるために超硬チップからなる切刃を、例えば図6に示す回転刃研磨装置によって研磨することができる(例えば、特許文献1参照。)。この研磨装置1は、同図に示すように、基台2に固定軸3が固定して設けられ、この固定軸3に回動体4が回動自在に設けられている。この回動体4には、ハンドル5と回転刃固定部6が設けられている。この回転刃固定部6には、回転刃7が制動力の付与された状態で回動自在に装着されている。
この研磨装置1を使用して回転刃7の切刃8を研磨するときは、ハンドル5を固定軸3を中心にして時計方向に所定角度だけ揺動させる。なお、図6には、ハンドル5を同方向に揺動させた状態を示してある。これによって、回転刃7が固定軸3を中心にして所定角度だけ同方向に揺動するので、回転刃7に設けられている切刃8を回転砥石9の研磨面9aに押し当てることができる。
そして、ハンドル5を上記と反対の反時計方向に所定角度だけ揺動させると、切刃8が回転砥石9の研磨面9aから離れる方向に移動して、回転刃7の次の隣の谷部7aが係止爪10と係合する。次に、ハンドル5を時計方向に揺動させると、係止爪10が当該隣の谷部7aに係合しているので、回転刃7を1ピッチだけ送ることができて、研磨済み切刃8の隣の切刃8を回転砥石9の研磨面9aに押し当てることができる。このようにして、ハンドル5を揺動させることによって、回転刃7を1ピッチずつ送りながら、順次切刃8を研磨することができる。
特開平7−112317号公報
しかし、従来の回転刃研磨装置1では、図6に示すように、切刃8を研磨するときは、ハンドル5を時計方向に揺動させて、回転刃(切刃8)7を固定軸3を中心にして、所定の円弧に沿って揺動させ、この揺動によって、切刃8を回転砥石9の研磨面9aに押し当てているので、回転刃7に設けられている多数の各切刃8を研磨するのに使用されている研磨面9aは、回転砥石9の研磨面9aのうち、その切刃8の長さに相当する範囲L1の研磨面9aのみである。つまり、切刃8を研磨面9aに押し当てた状態で、切刃8を研磨面9aに対して横滑りさせることができないので、研磨面9aとして使用されるのは、切刃8の長さL1に相当する範囲のみとなっている。従って、回転砥石9の研磨面9aが目詰まりを起こし易く、切刃8を研磨面9aに押し付ける力によって、円板状の回転砥石9の研磨面9aの変形が大きくなることがある。その結果、それぞれの切刃8の被研磨面9aを一定の形状(例えば平らな形状の所定のすくい角又は逃げ角)に形成することができない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、回転刃に設けられている複数の各切刃を、一定の形状に精度良く、しかも簡単に研磨することができる回転刃研磨装置を提供することを目的としている。
本発明に係る回転刃研磨装置は、外周縁に複数の山部と谷部とが交互に形成された回転刃の前記各山部に設けられた切刃を研磨するための回転刃研磨装置において、研磨機支持台と、前記回転刃を制動力が付与された状態で回動自在に支持するための回転刃支持部と、この回転刃支持部が設けられ前記回転刃を直線方向に前進移動させて前記切刃を研磨機の研磨面に当接させる切込み機構部と、前記回転刃の前記直線方向の進退移動によって前記回転刃の刃送りをするようにした刃送り機構部と、前記研磨機支持台、前記切込み機構部及び前記刃送り機構部が設けられている基台とを備えることを特徴とするものである。
この発明に係る回転刃研磨装置によると、回転刃を回転刃支持部に取り付けて、切込み機構部を動作させることによって、回転刃を直線方向に前進移動させることができる。回転刃が前進移動することによって、切刃を研磨機の研磨面に当接させて研磨することができる。そして、切刃が研磨された後に、回転刃を直線方向に後退させることによって、刃送り機構部は、回転刃の刃送りをすることができる。そして、この状態で切込み機構部を動作させて、回転刃を直線方向に前進移動させると、刃送りされた次の切刃を研磨機の研磨面に当接させて研磨することができる。このようにして、回転刃の切刃を順次刃送りして、その送られてきた切刃を研磨機によって順次研磨することができる。
また、回転刃を直線方向に進退移動させることができるので、例えば回転刃の切刃を研磨面に当接させた状態で、切刃が研磨面を横滑りする直線方向であって、回転刃をその切刃の長さを超える距離を前進移動させるようにすることができる。このようにすると、回転砥石の研磨面うち、切刃の長さを超える範囲を研磨面として使用できる。
そして、この発明に係る回転刃研磨装置において、前記切込み機構部は、前記切刃の被研磨面と前記研磨機の研磨面とが互いに平行する状態で、前記回転刃を前記直線方向に前進移動させるようにするとよい。このようにすると、切刃を研磨するときに、切刃の被研磨面の直線前方に研磨機の研磨面を配置すればよく、回転刃及び研磨機の位置決めを簡単にすることができる。
また、この発明に係る回転刃研磨装置において、前記切込み機構部は、前記回転刃の切刃が前記研磨機の研磨面と当接する状態で、前記回転刃を前記切刃の長さを超える距離を前進移動させるようにするとよい。このようにすると、切刃の被研磨面を研磨するのに使用される研磨機の研磨面の範囲を、切刃の被研磨面の長さを超える半径方向の長さの円環状表面とすることができる。よって、使用される研磨面が増加した分だけ、研磨面の目詰まりを軽減できて、切刃の被研磨面を一定の形状に精度良く研磨することができる。
更に、この発明に係る回転刃研磨装置において、前記切込み機構部は、前記直線方向に移動自在に前記基台に設けられ前記回転刃支持部が設けられている切込み台と、前記基台に揺動自在に設けられ前記切込み台を前記直線方向に前進移動させることができる操作部と、前記切込み台を前記直線方向に後退移動させるための付勢手段とを有するものとするとよい。このようにすると、例えば操作部を手で所定方向に揺動操作することによって、切込み台を直線方向に所望の速度で前進移動させて、切刃を研磨することができる。そして、操作部に対する手の力を緩めることによって、切込み台を直線方向に後退移動させて、切刃を自動的に研磨面から引き離すことができる。
そして、この発明に係る回転刃研磨装置において、前記刃送り機構部は、基端側部が前記基台に枢支部を介して水平回動自在に設けられた揺動部と、前記揺動部の先端側部に設けられ前記谷部と係合される係合ピンと、前記係合ピンを前記谷部に向かって付勢するばね部とを有し、前記回転刃を前記直線方向に後退移動させながら前記切刃を前記研磨面から離れる方向に移動させるようにするとよい。このようにすると、回転刃の刃送りをするときに、研磨面と当接する切刃が研磨面から離れる方向に移動するので、被研磨面が研磨面と接触することによる研磨済みの被研磨面の変形を防止することができる。
この発明に係る回転刃研磨装置は、回転刃の切刃を研磨機の研磨面に当接させた状態で、切刃が研磨面を横滑りする直線方向に回転刃を移動させて切刃を研磨することができる構成である。従って、例えば回転刃をその切刃の長さを超える距離を前進移動させることによって、回転砥石の研磨面のうち、切刃の長さを超える範囲を研磨面として使用することができる。これによって、図6に示す従来の研磨装置よりも研磨面の目詰まりを軽減できるし、研磨面(回転砥石)の変形を少なくできるので、それぞれの切刃の被研磨面を一定の形状(例えば平らな形状の所定のすくい角及び逃げ角)に精度良く、しかも簡単に研磨することができる。
以下、本発明に係る回転刃研磨装置(以下、単に「研磨装置」と言うこともある。)の実施形態を図1〜図5を参照して説明する。この研磨装置11は、図1に示すように、可搬式の刈払機(例えば草刈機)に用いて切れ味の低下した回転刃12を研磨するためのものであり、基台13を備え、この基台13には、回転刃12を進退移動させるための切込み機構部14、回転刃12を取り付けるための回転刃支持部15、刃送り機構部16、及び研磨機17が取り付けられる研磨機支持台18が設けられている。
この研磨装置11によって研磨される回転刃12は、図1に示すように、金属製の円盤の外周に沿って複数の山部12aと谷部12bとが交互に形成されており、各山部12aに超硬チップが切刃19として溶着されている。そして、各山部12aは、ほぼ台形に形成されており、右側縁が急傾斜縁として形成され、その上部に切刃(超硬チップ)19が設けられている。そして、各山部12aの左側縁が緩傾斜縁として形成されている。
基台13は、図1に示すように、平面形状が略矩形の板状体であり、4つの各縁部が下方に向かって屈曲されている。
切込み機構部14は、図3の正面図に示すように、切込み台20を備えている。この切込み台20は、切込み案内部21を介して基台13上に設けられており、基台13の上面に沿って直線方向に進退自在に構成されている。なお、図3において、切込み台20が右側(研磨機17に近づく方向)に向かう移動方向が切込み方向(前進移動方向)22であり、左側(研磨機17から離れる方向)に向かう移動方向が退避方向(後退移動方向)23である。
切込み案内部21は、図4の側面図に示すように、切込み台20の左右の各縁部に設けられている。この左側の切込み案内部21及び右側の切込み案内部21は、同等のものであるので、左側の切込み案内部21を説明して、右側の切込み案内部21の説明を省略する。この左側の切込み案内部21は、2つのローラ21a(図4には、1つのローラ21aを示す。)と、この2つのローラ21aが嵌り合う案内溝21bとから成っている。各ローラ21aは、同図に示すように、基台13の上面に鉛直方向に設けられている軸21cに、回動自在に設けられている。案内溝21bは、切込み台20の左縁部を略く字状に屈曲して形成したものである。
また、図3に示すように、切込み台20は、1本の引戻しばね24を介して基台13と連結している。引戻しばね24は、それぞれの端部が固定ボルト25、25に係合しており、切込み台20を退避方向23に付勢している。そして、切込み台20の切込み方向22の移動量は、切込み量設定部26によって設定されている。また、切込み台20の退避方向23の移動は、L字状金具27で規定されている。
この切込み量設定部26は、図3に示すように、切込み量設定ボルト28を備えている。この切込み量設定ボルト28は、L字状金具27に形成された雌ねじに螺合した状態で、ナット29によってこのL字状金具27に締付け固定されている。そして、切込み量設定ボルト28の先端部には、係止ナット28aが固着されている。このL字状金具27は、基台13の上面に固定して取り付けられている。また、この切込み量設定ボルト28は、切込み台20の縁部と結合する係止板30に形成されている挿通孔(図4参照)30aに挿通している。この係止板(切込み台20に設けられている。)30は、切込み台20が切込み方向22に移動するときに、係止ナット(基台13に設けられている。)28aに当接することによって、切込み台20の切込み方向22の移動を停止させることができる。よって、ナット29を緩めて切込み量設定ボルト28を回転させることによって、切込み台20の切込み方向22の移動量を所望の長さに設定することができる。
そして、図2及び図3に示すように、基台13に取り付けられているL字状金具27には、操作レバー(操作部)31が枢軸(ボルト)32を介して鉛直面内で揺動自在に設けられている。この操作レバー31の先端部は、L字状に屈曲形成されており、この屈曲部に枢軸32が設けられている。そして、このL字状の屈曲部の先端には、ローラ33が枢軸を介して回動自在に設けられている。このローラ33は、切込み台20に設けられている係止板30に当接している。
回転刃支持部15は、図3に示すように、切込み台20に設けられており、回転刃12を所定の制動力が付与された状態で、水平に保持して水平面内でボルト34を中心して回動自在に支持することができるものである。ボルト34は、切込み台20に形成された挿通孔に挿通しており、このボルト34の切込み台20から上方に突出する先端側部に下側円盤部35及びカラー36が挿通している。そして、ボルト34の切込み台20から下方に突出する頭部側部にコイルばね37が装着されている。また、図には示さないが、ボルト34の先端にはナットが螺合しており、このナットは、コイルばね37のばね力に抗して締め付けられている。これによって、下側円盤部35は、コイルばね37のばね力によって、カラー36を介して切込み台20上に押し付けられた状態で取り付けられている。
そして、この下側円盤部35の上面には、回転刃12がナット38で締付けられて取り付けられている。つまり、下側円盤部35の上面には、回転刃12及び上側円盤部39が配置され、これら回転刃12及び上側円盤部39は、それぞれに形成された挿通孔にボルト34が挿通している。そして、このボルト34にナット38が螺合しており、このナット38を締め付けることによって、回転刃12を上側円盤部39と下側円盤部35との間に挟み込んで、この下側円盤部35に取り付けてある。
また、図3及び図1に示すように、切込み台20の上面には制動部材40がボルトで締結されている。この制動部材40は、断面形状がC字状の部材である。この制動部材40の両端部に形成されている制動片40a、40aの上端部は、回転刃支持部15に取り付けられている回転刃12の下面と当接しており、この回転刃12をコイルばね37のばね力に抗して上方に押し上げている。つまり、回転刃支持部15に取り付けられている回転刃12は、コイルばね37のばね力によって制動部材40に押し付けられており、この状態で、回転刃12と制動部材40との間で摩擦力が発生している。この摩擦力は、作業者が図3に示す操作レバー31を所定以上の力で押し下げて切込み方向22に操作して、回転刃12の切刃19を研磨機17の回転砥石41で研磨するときに、回転刃12が回転砥石41によって押されてボルト34を中心にして回転しない程度のものである。
更に、図1に示すように、基台13には、その上面に刃送り機構部16が設けられている。この刃送り機構部16は、操作レバー31を上下方向に操作したときに、回転刃支持部15に取り付けられている回転刃12を反時計方向に回転させて、切刃19を所定の数ずつ例えば1つずつ刃送りできるものである。この刃送り機構部16は、回転刃12の谷部12bと係合される係合ピン42を有しており、この係合ピン42は、揺動部43の先端部に鉛直方向に設けられている。揺動部43は、その基端部が刃送り台44に枢支ピン44aを介して水平回動自在に設けられている。刃送り台44は、基台13の上面にねじで締め付け固定されている。そして、揺動部43及び刃送り台44には、ばね部45が取り付けられており、このばね部45は、係合ピン42が回転刃12の外周縁(山部12a及び谷部12b)に向う方向に揺動部43を付勢している。
図1に示す刃送り機構部16によると、切込み台20が切込み方向(退避方向23)22に移動する移動量が回転刃12の切刃19の1ピッチと略一致するように、切込み量設定ボルト28を設定した状態で、操作レバー31を上下方向に操作すると、切刃19を1ピッチずつ反時計方向に刃送りすることができる。従って、回転刃12の切刃19のピッチに応じて切込み量設定ボルト28を設定することによって、任意のピッチで設けられた切刃19を例えば1ピッチずつ刃送りして研磨することができる。
研磨機支持台18は、図3に示すように、支持台46と研磨機取付け枠47とを備えている。支持台46は、水平部材46aと垂直部材46bとからなるL字状部材であり、この水平部材46aは、平面形状がほぼ矩形の枠状に形成されている(図1参照)。この水平部材46aは、円板状の押付け部材48と、基台13の上面との間に挟み込まれた状態で、ボルト49によって締め付けられて基台13に取り付けられている。このボルト49は、押付け部材48の中心に形成された中心孔、及び水平部材46aの中央に形成されている矩形の開口部46cに挿通した状態で、基台13に設けられている雌ねじに螺合している。従って、このボルト49を緩めることによって、開口部46cが形成されている範囲内で研磨機支持台18の水平方向の取り付け位置を変更できるし、向きを変えることができ。
図4に示すように、支持台46の垂直部材46bには、角度調整板50が取り付けられており、この角度調整板50には研磨機取付け枠47が取り付けられている。角度調整板50は、この角度調整板50に形成されている中心孔に中心ボルト51が挿通されており、この中心ボルト51で垂直部材46bに締め付け固定されている。そして、この中心ボルト51を中心として所定の半径の円弧状の長孔50aが形成されている。この長孔50aには、ボルト52が挿通しており、このボルト52は、垂直部材46bに設けられている雌ねじに螺合している。
研磨機取付け枠47に取り付けられている研磨機17の角度を調整するときは、中心ボルト51及びボルト52を緩める。そして、角度調整板50を中心ボルト51を中心にして所望の方向に回動させて位置決めする。なお、研磨機(角度調整板50)17は、長孔50aの形成されている範囲で回動させることができる。次に、ボルト52及び中心ボルト51を締め付ければよい。この角度調整板50の取り付け角度を調整することによって、研磨面41aの角度を変更することができる。
研磨機取付け枠47は、図4に示すように、角度調整板50にボルト53で取り付けられている。この研磨機取付け枠47は、両端部をボルト54とナット55とによって締め付けることによって、この内側に挿入されている研磨機17を把持して固定できるようになっている。
研磨機17は、図3に示すように、本体17aを有し、この本体17aの先端部に回転砥石41が取り付けられている。この研磨機17は、研磨機支持台18に取り付けられた状態でほぼ水平に配置される。そして、回転砥石41の研磨面41aが鉛直方向と平行に又は所望の角度をなすように取り付けることができる。そして、研磨面41aが鉛直方向と平行に取り付けられた状態で、回転砥石41の中心が回転刃支持部15に取り付けられた回転刃12の高さと略一致する。なお、図1及び図2では、回転砥石41の研磨面41aと、回転刃12の切刃19との位置関係を分かり易くするために、研磨面41aが鉛直方向と平行する状態を表している。
次に、上記のように構成された回転刃研磨装置11の動作を説明する。図3に示す操作レバー31を上下方向に所定の角度範囲で揺動させることによって、切込み台20をローラ21a、・・・に沿って切込み方向22及び退避方向(同図の左右の直線方向)23に進退移動させることができる。図3は、切込み台20が退避位置の少し手前の位置に移動している状態を示している。つまり、操作レバー31を上昇位置から押し下げて、二点鎖線で示す下降位置に揺動させると、ローラ33が係止板30を前方に押し出して切込み台20を切込み方向22に直線移動させることができ、係止板30が係止ナット28aに当接する切込み位置で切込み台20の移動が停止する。そして、操作レバー31が二点鎖線で示す下降位置にある状態で、例えば操作レバー31を押し下げる手の力を緩めると、引戻しばね24の引戻し力によって、切込み台20が自動的に退避方向23に直線移動する。そして、係止板30がL字状金具27と当接する退避位置で切込み台20の移動が停止する。
そして、図1に示すように、切込み台20が切込み方向22に直線移動するときは、回転刃支持部15に取り付けられている回転刃12の谷部12bに係合している係合ピン42がこの谷部12bから外れて、その隣の谷部12bに係合する。そして、図2に示すように、切込み台20が退避方向23に直進移動するときは、係合ピン42が当該隣の谷部12bに係合しているので、回転刃12の切刃19が同図の反時計方向56に刃送りされる。
このように、操作レバー31を上下方向に揺動させることによって、切込み台20を切込み方向22及び退避方向23に進退移動させることができる。そして、切込み台20が進退移動することによって、回転刃12の切刃19を所定の数の例えば1つずつ反時計方向56に刃送りすることができる。
また、操作レバー31を押し下げることで切込み台20が切込み方向22に直進移動するときは、図5に示すように、回転刃12の切刃19に形成されているすくい面(被研磨面)19aが、A位置を通ってB位置に到達する。このようにして、すくい面19aは、研磨機17の研磨面41aに当接して研磨される。この切刃19のすくい面19aが研磨面41aに当接するB位置に到達するのは、切込み台20に設けられている係止板30が基台13側に設けられている係止ナット28aに当接した状態となるときである。なお、すくい面19aが研磨面41aに当接して所定の横すくい角で研磨されるように、研磨機17が研磨機支持台18に取り付けられている。
この状態から、操作レバー31を引き上げると、図5に示すように、B位置にある切刃19がC位置を通って実線で示す刃送りされた位置に移動する。つまり、B位置にある切刃19のすくい面19aが研磨面41aから離れる方向に移動すると共に、回転刃12が退避方向23に移動する。
このようにして、操作レバー31を上下方向に所定の角度範囲で揺動させることによって、回転刃12の切刃19を所定の数の例えば1つずつ反時計方向に刃送りして、その送られてきた切刃19を研磨機17で順次研磨することができる。
また、この回転刃研磨装置11は、図5に示すように、回転刃12に設けられている切刃19のすくい面(被研磨面)19aを研磨面41aに当接させた状態で、すくい面19aが研磨面41aを横滑りする直線方向であって、回転刃12をその切刃19の長さL1を超える距離L2を切込み方向22に移動させる構成であるので、切刃19の長さL1よりも長い範囲L2を研磨面として使用することができる。この研磨面として使用される範囲は、回転砥石41の研磨面41aのうち、半径方向の幅がL2の円環状部分である。つまり、図6に示す従来の研磨装置1では、切刃19のすくい面19aを研磨するのに使用される研磨面41aの範囲は、すくい面19aの長さL1(<L2)と同一の半径方向の長さの円環状表面であるので、研磨に使用される円環状表面を従来よりも増加させることができる。よって、その増加した分だけ(半径方向の幅(L2−L1)の円環状部分)、研磨面41aの目詰まりを軽減できるし、研磨面(回転砥石41)41aの変形を少なくできる。従って、それぞれの切刃19のすくい面19aを一定の形状(例えば平らな形状の所定の横すくい角及び逃げ角)に精度良く、しかも簡単に研磨することができる。
そして、図5に示すように、切刃19のすくい面19aと研磨面41aとが互いに平行する状態で、回転刃12を直線方向に移動させてすくい面19aを研磨しているので、切刃19を研磨するときに、切刃19のすくい面19aの直線前方に研磨機17の研磨面41aを配置すればよく、回転刃12及び研磨機17の位置決めを簡単にすることができる。
更に、図3に示すように、作業者が手で操作レバー31を上下方向に揺動させることによって、回転刃12の切刃19を例えば1つずつ刃送りして、その送られてきた切刃19を研磨機17で順次研磨することができる構成であるので、作業者が簡単な操作で切込み台20を直線方向に所望の速度で前進移動させて、切刃19を順次研磨することができる。そして、操作レバー31に対する手の力を緩めると、引戻しばね24のばね力によって切込み台20を退避方向23に移動させて、切刃19を自動的に研磨面41aから引き離すことができる。よって、作業者の労力を軽減できる。
そして、図5に示すように、回転刃12の刃送りをするときに、研磨面41aと当接するB位置にある切刃19がC位置を通って研磨面41aから離れる方向に移動するので、すくい面19aが研磨面41aと接触することによる研磨済みのすくい面19aの変形を防止することができる。
また、図には示さないが、図1に示す回転刃研磨装置11を使用して、回転刃12に設けられている各切刃19の逃げ面19bを研磨することができる。逃げ面19bを研磨するときは、例えば図1に示す研磨機17の研磨面41aを切込み台20の案内溝21bの側方に配置して、研磨面41aが切込み台20の進退移動する直線方向(切込み方向22)と平行するように研磨機17の向きを設定する。なお、研磨機17は、図1と同様にして基台13に取り付けるようにする。そして、切刃19の逃げ面19bが研磨面41aと平行するように回転刃12を回転刃支持部15に設定する。更に、回転刃12が切込み位置に移動した状態で、切刃19の逃げ面19bが研磨面41aと当接するように研磨機17を設定する。この際、切刃19の逃げ面19bが研磨面41aと当接する状態で、回転刃12が逃げ面19bの長さを超える距離を切込み方向22に直進移動するように(逃げ面19bが研磨面41aに沿って横滑りするように)、研磨機17を配置する。
ただし、上記実施形態では、図3に示すように、ローラ33を係止板30に押し付けて切込み台(回転刃支持部15)20を切込み方向22に直進移動させたが、これに代えて、図には示さないが、ローラ33と係止板30とを互いに連結する構成としてもよい。この構成とする場合は、例えば係止板30に縦長の長孔を有する係合板を設け、この長孔にローラ33を係合させる。このように構成すると、操作レバー31を揺動させると、切込み台20を切込み方向22及び退避方向23に進退移動させることができ、このとき、ローラ33がこの長孔内を移動することができる。このように、ローラ33と係止板30とを互いに連結する構成とすることによって、操作レバー31を押し上げることによって、切込み台20を退避方向23に強制的に移動させることができる。
そして、上記実施形態では、切込み台(回転刃支持部15)20を操作レバー31の操作によってローラ21a、・・・に沿って直線方向に進退移動させる構成としたが、これに代えて、例えばエアーシリンダ等の駆動機器を使用して直線方向に進退移動させる構成としてもよい。
以上のように、本発明に係る回転刃研磨装置は、回転刃に設けられている複数の各切刃を、一定の形状に精度良く、しかも簡単に研磨することができる優れた効果を有し、このような回転刃研磨装置等に適用するのに適している。
この発明の実施形態に係る回転刃研磨装置の切込み台が退避位置に移動した状態を示す平面図である。 同実施形態に係る同研磨装置の切込み台が切込み位置に移動した状態を示す正面図である。 同実施形態に係る同研磨装置の切込み台が退避位置の少し手前に移動した状態を示す正面図である。 同実施形態に係る同研磨装置の側面図である。 同実施形態の同研磨装置によって切刃を研磨する状態を示す拡大平面図である。 従来の回転刃研磨装置を示す平面図である。
符号の説明
11 回転刃研磨装置
12 回転刃
12a 山部
12b 谷部
13 基台
14 切込み機構部
15 回転刃支持部
16 刃送り機構部
17 研磨機
18 研磨機支持台
19 切刃
19a すくい面
19b 逃げ面
20 切込み台
21 切込み案内部
21a、33 ローラ
21b 案内溝
21c 軸
22 切込み方向
23 退避方向
24 引戻しばね
25 固定ボルト
26 切込み量設定部
27 L字状金具
28 切込み量設定ボルト
28a 係止ナット
29、38、55 ナット
30 係止板
31 操作レバー
32 枢軸
34、49、52、53、54 ボルト
35 下側円盤部
36 カラー
37 コイルばね
39 上側円盤部
40 制動部材
40a 制動片
41 回転砥石
41a 研磨面
42 係合ピン
43 揺動部
44 刃送り台
44a 枢支ピン
45 ばね部
46 支持台
46a 水平部材
46b 垂直部材
46c 開口部
47 研磨機取付け枠
48 押付け部材
50 角度調整板
50a 長孔
51 中心ボルト
56 反時計方向

Claims (5)

  1. 外周縁に複数の山部と谷部とが交互に形成された回転刃の前記各山部に設けられた切刃を研磨するための回転刃研磨装置において、
    研磨機支持台と、前記回転刃を制動力が付与された状態で回動自在に支持するための回転刃支持部と、この回転刃支持部が設けられ前記回転刃を直線方向に前進移動させて前記切刃を研磨機の研磨面に当接させる切込み機構部と、前記回転刃の前記直線方向の進退移動によって前記回転刃の刃送りをするようにした刃送り機構部と、前記研磨機支持台、前記切込み機構部及び前記刃送り機構部が設けられている基台とを備えることを特徴とする回転刃研磨装置。
  2. 前記切込み機構部は、前記切刃の被研磨面と前記研磨機の研磨面とが互いに平行する状態で、前記回転刃を前記直線方向に前進移動させることを特徴とする請求項1記載の回転刃研磨装置。
  3. 前記切込み機構部は、前記回転刃の切刃が前記研磨機の研磨面と当接する状態で、前記回転刃を前記切刃の長さを超える距離を前進移動させることを特徴とする請求項1又は2記載の回転刃研磨装置。
  4. 前記切込み機構部は、前記直線方向に移動自在に前記基台に設けられ前記回転刃支持部が設けられている切込み台と、前記基台に揺動自在に設けられ前記切込み台を前記直線方向に前進移動させることができる操作部と、前記切込み台を前記直線方向に後退移動させるための付勢手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の回転刃研磨装置。
  5. 前記刃送り機構部は、基端側部が前記基台に枢支部を介して水平回動自在に設けられた揺動部と、前記揺動部の先端側部に設けられ前記谷部と係合される係合ピンと、前記係合ピンを前記谷部に向かって付勢するばね部とを有し、前記回転刃を前記直線方向に後退移動させながら前記切刃を前記研磨面から離れる方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の回転刃研磨装置。
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