JP2014226732A - 研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転カッタの刃の送り数を調整する調整機構を簡素化かつ小型化し、長時間の利用でも調整状態が崩れない回転カッタの研磨装置を提供する。【解決手段】回転カッタ7を保持するワンウェイクラッチ軸41が立設され、揺動軸44によりベース1に軸着されて前記ワンウェイクラッチ軸41に保持された回転カッタ7と平行に揺動する揺動レバー4と、ベース1に位置固定されたモータ51の回転軸52から回転動力を受けて回転カッタ7と平行に回転する駆動レバー5と、従動軸61により揺動レバー4と、駆動軸62により駆動レバー5と連結され、前記駆動レバー5の回転運動を進退運動に転換して揺動レバー5に伝達する伝達レバー6とからクランクレバー機構を構成してなり、伝達レバー6は、円弧状長孔63を設け、駆動軸62を前記円弧状長孔63に沿って移動させ、位置固定自在にした回転カッタの研磨装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、回転カッタを刃1つ分又は2つ分ずつ送りしながら前記刃を研磨する研磨装置に関する。
草刈り機等に用いられる回転カッタ(丸鋸刃)の刃を研磨(刃研ぎ又は目立て)する場合、例えば円盤状の研磨砥石を備えたグラインダ(研磨工具)が用いられる。しかし、作業者がグラインダを手に持って刃を正しく研磨することは難しく、作業者がグラインダを用いた研磨作業に熟練する必要があった。これから、回転カッタ及びグラインダを同じベースに対してそれぞれ保持又は支持し、一方を他方に接近離反させて刃を研磨する研磨装置が、従来、種々提供されている。近年の研磨装置は、回転カッタを刃1つ分又は2つ分ずつ送りながら、前記刃を研磨する構成も見られる(特許文献1又は特許文献2)。
特許文献1は、揺動レバー(カッタ保持部)、グラインダ保持部、そしてラチェットレバーをベースに設けた研磨装置において、ベースに設けた回転駆動源のクランクから延びる出力ロッドと保持台から延びる入力ロッドとを、ベースに設けた揺動軸を中心に揺動自在かつ揺動軸の軸着位置を調整自在とした中間レバーにより連結して、揺動レバーをグラインダ支持部に接近離反させる接近離反機構を開示する(特許文献1・[請求項1])。回転カッタは、刃にラチェットレバーを係合させた状態で、接近離反機構が与える回転方向の間欠運動により、刃1つ分又は2つ分自動送りされる。
特許文献2は、揺動レバー(カッタ保持部)、グラインダ保持部、そしてラチェットレバーをベースに設けた研磨装置において、揺動軸から離れた位置にカム周回軌道を揺動レバーに設け、前記カム周回軌道の内側に回転軸を位置させた電気モータをベースに固定し、前記回転軸に取り付けた回転アームをカム周回軌道と平行に回転させ、かつ前記カム周回軌道に掛合させた構成を開示する(特許文献2・[請求項1])。回転カッタは、刃にラチェットレバーを係合させた状態で、カム周回軌道に回転アームが与える回転方向の間欠運動により、刃1つ分又は2つ分自動送りされる。
特開2011-143515号公報 特開2012-183605号公報
回転カッタの刃の研磨は、回転カッタの種類によって、刃1つ分送る場合と、刃2つ分送る場合とに分けられる。このため、研磨装置において、刃の送り量を簡単に変更できることが好ましい。この点、特許文献2が開示する研磨装置は、揺動レバーを構成する揺動板に特定形状のカム周回軌道(開口)を形成し、前記カム周回軌道に回転アームを係合させることにより刃の送り量を決定していることから、前記刃の送り量を変更するには、前記カム周回軌道が異なる揺動板を用意しなければならず、刃の送り量を簡単に変更できるとは言い難い。
これに対し、特許文献1が開示する研磨装置は、接近離反機構を構成する入力ロッド及び出力ロッドを結ぶ中間レバーの揺動軸の軸着位置を調整することにより、中間レバーにおける出力ロッドの軸着部位の揺動半径と入力ロッドの軸着部位の揺動半径との比率を変化させ、入力ロッドの進退量を加減して、回転カッタの回転量、すなわち刃の送り量を調整できる(特許文献1・[0010])。しかし、中間レバーの軸着位置は、前記中間レバーに入力レバー及び出力レバーが連結された状態で調整することが難しく、調整作業が簡単ではなかった。
また、特許文献1が開示する研磨装置は、中間レバーの揺動軸の軸着位置を直線状の調整用長孔に沿って移動させるため、中間レバーの長時間の運動によって前記軸着位置がずれてしまう虞がある。このように、従来の研磨装置では、回転カッタの刃を1つ分送るか、2つ分送るかの調整作業は難しく、調整機構の構成も複雑で大きい上、例えば中間レバーの長時間の運動によって揺動軸の軸着位置がずれる虞があった。そこで、刃送りを自動化した回転カッタの研磨装置において、回転カッタの刃の送り数を調整する調整機構を簡素化かつ小型化し、長時間の利用でも調整状態が崩れないようにするため、検討した。
検討の結果開発したものが、ベースにクランクレバー機構、グラインダ保持部及びラチェットレバーを設けた回転カッタの研磨装置であって、クランクレバー機構は、揺動レバー、駆動レバー及び伝達レバーから構成され、揺動レバーは、回転カッタを保持するワンウェイクラッチ軸が立設され、揺動軸によりベースに軸着されて前記ワンウェイクラッチ軸に保持された回転カッタと平行に揺動し、駆動レバーは、ベースに位置固定されたモータの回転軸から回転動力を受けて回転カッタと平行に回転し、伝達レバーは、従動軸により揺動レバーと、駆動軸により駆動レバーと連結され、前記駆動レバーの回転運動を進退運動に転換して揺動レバーに伝達し、グラインダ保持部は、揺動レバーが保持する回転カッタに研磨砥石を向けたグラインダをベースに位置固定し、ラチェットレバーは、基端をベースに位置固定し、先端を回転カッタの半径方向内向きに付勢して、前記回転カッタの刃の背に先端を掛合してなり、伝達レバーは、円弧状長孔を設け、駆動軸を前記円弧状長孔に沿って移動させ、位置固定自在にしてなる回転カッタの研磨装置である。
本発明の回転カッタの研磨装置は、駆動レバーの回転に応じて伝達レバーが進退し、前記伝達レバーの進退に応じて揺動レバーが揺動し、前記揺動レバーが保持する回転カッタをグラインダ保持部が保持するグラインダの研磨砥石に接近離反させ、回転カッタの刃をグラインダの研磨砥石に間欠的に当接させる。このとき、ラチェットレバーの先端が、掛合していた刃より1つ又は2つ後ろの刃に移り、前記先端に押されて回転カッタが正方向(切断使用時と同様に刃を回転させる方向)に回転する。こうして、回転カッタは、グラインダの研磨砥石に接近離反を繰り返しながら、刃1つ分又は刃2つ分ずつ正回転する。
本発明は、伝達レバーに位置固定する駆動軸を前記円弧状長孔の範囲で移動させ、駆動レバーの回転中心から駆動軸までの回転半径、駆動軸から従動軸までの長さ、そして駆動レバー、伝達レバー及び揺動レバーの連結関係(レバー相互の屈曲角度等)を変更する調整機構を構成する。これにより、駆動レバーの回転に応じた伝達レバーの進退量や前記伝達レバーに進退に応じた揺動レバーの揺動量(本発明は、伝達レバーを軸着する従動軸における往復長さを意味する。以下、同じ)がそれぞれ加減され、揺動レバーに従う回転カッタの揺動によりラチェットレバーの先端が乗り越える刃の数を変更させ、回転カッタを刃1つ分送るか、刃2つ分送るかを調整する。
本発明の調整機構は、伝達レバーに連結する駆動軸を円弧状長孔に沿って移動させる。駆動軸は、伝達レバーの運動によって円弧状長孔に沿って移動すれば位置ずれするが、実際には円弧状長孔に沿って位置ずれすることが難しいため、伝達レバーに位置固定させた駆動軸のずれる虞が少ない。また、円弧状長孔に沿って駆動軸を移動させて回転カッタの刃の送り量を調整する構成は、駆動軸の移動量を小さくしても、駆動レバーの回転中心から駆動軸までの回転半径、駆動軸から従動軸までの長さ、そして駆動レバー、伝達レバー及び揺動レバーの連結関係をまとめて変化させ、揺動レバーの揺動量の変化を大きくできる利点を有する。
伝達レバーは、円弧状長孔と同心で揺動する操作レバーを設け、前記操作レバーは、伝達レバーに位置固定させるレバー固定ネジを設けると共に、前記操作レバー及び円弧状長孔の交点に駆動軸を軸着するとよい。これにより、駆動軸は、操作レバーの揺動に従って円弧状長孔を移動させることができる。また、駆動軸は、操作レバーに軸着することにより、レバー固定ネジを備えた操作レバーを介して伝達レバーに位置固定させることができ、前記位置固定と無関係に駆動レバー及び伝達レバーを屈曲させることができる。レバー固定ネジは、螺合により操作レバーを伝達レバーに圧接したり、上下対となる部位で伝達レバーを挟んだりして、操作レバーを伝達レバーに位置固定する。
本発明の回転カッタの研磨装置は、回転カッタの刃の送り数を調整する調整機構を簡素化かつ小型化し、長時間の利用でも調整状態(伝達レバーに対する駆動軸の位置)が崩れない。調整機構の簡素化かつ小型化の効果は、伝達レバーに連結する駆動軸を円弧状長孔に沿って移動させる構成による。駆動軸の移動を簡便にし、駆動軸の軸着と別に伝達レバーに位置固定を担う操作レバーを追加しても、調整機構の簡素化及び小型化は阻害されない。また、駆動軸又は操作レバーは、平面視で回転カッタの範囲外となる駆動レバー及び伝達レバーの連結点に配置されるため、駆動軸の移動や操作レバーの揺動の操作が容易になる利点もある。
長時間の利用でも調整状態(伝達レバーに対する駆動軸の位置)が崩れない効果は、駆動軸を円弧状長孔に沿って移動させることによる。これにより、円弧状長孔を設けた伝達レバーの主な運動方向(進退方向)と駆動軸の移動方向とが交差し、前記伝達レバーの運動が駆動軸の位置ずれに結びつかなくなり、調整状態の維持に繋がっている。また、円弧状長孔に沿って駆動軸を移動させて回転カッタの刃の送り量を調整する構成は、駆動軸の移動量を小さくしても、駆動レバーの回転中心から駆動軸までの回転半径、駆動軸から従動軸までの長さ、そして駆動レバー、伝達レバー及び揺動レバーの連結関係を変化させ、揺動レバーの揺動量を大きくでき、調整機構を小型化しても回転カッタの刃の送り量を十分に調整できるようにする効果ももたらしている。
本発明を適用した回転カッタの研磨装置の一例を表す平面図である。 本例の研磨装置の正面図である。 回転カッタの刃を1つ分送る場合で、駆動レバーが回転を始めた段階における図1相当平面図である。 回転カッタの刃を1つ分送る場合で、ラチェットレバーの掛合ピンが刃を乗り越える段階における図1相当平面図である。 回転カッタの刃を1つ分送る場合で、ラチェットレバーの掛合ピンが刃を乗り越えて1つ後ろの刃に掛合した段階における図1相当平面図である。 回転カッタの刃を1つ分送る場合で、回転カッタの刃を1つ分送った段階における図1相当平面図である。 回転カッタの刃を2つ分送る場合で、駆動レバーが回転を始めた段階における図1相当平面図である。 回転カッタの刃を2つ分送る場合で、ラチェットレバーの掛合ピンが1つ目の刃を乗り越える段階における図1相当平面図である。 回転カッタの刃を2つ分送る場合で、ラチェットレバーの掛合ピンが2つ目の刃を乗り越える段階における図1相当平面図である。 回転カッタの刃を2つ分送る場合で、ラチェットレバーの掛合ピンが刃を乗り越えて2つ後ろの刃に掛合した段階における図1相当平面図である。 回転カッタの刃を2つ分送る場合で、回転カッタが初期位置に戻りつつある段階における図1相当平面図である。 回転カッタの刃を2つ分送る場合で、回転カッタの刃を2つ分送った段階における図1相当平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明が適用される研磨装置は、図1及び図2に見られるように、ベース1にクランクレバー機構、グラインダ保持部2及びラチェットレバー3を設けて構成される。クランクレバー機構は、揺動レバー4、駆動レバー5及び伝達レバー6から構成される。クランクレバー機構、グラインダ保持部2及びラチェットレバー3の配置関係は、クランクレバー機構により回転カッタ7をグラインダ保持部2が保持するグラインダ8の研磨砥石81に接近離反させ、前記接近離反運動に際して、ラチェットレバー3が回転カッタ7を刃1つ分又は刃2つ分ずつ正回転させることができれば、ベース1に対して自由に設定できる。
ベース1は、駆動レバー5を回転させるモータ51の長さより長い脚部を対向する長辺から同方向に折り曲げて構成した断面C型構造の板金部材である。ベース1は、クランクレバー機構やグラインダ保持部2及びラチェットレバー3を支持できれば、構成又は構造を問わない。本例のベース1は、断面C型構造の板金部材で構成することにより、構成又は構造を簡素にして、製造コストの低減を図っている。ベース1は、平面視長方形の板金部材の四辺から折り曲げた4つの脚部を構成したり、また各脚部に補強用の側縁フランジを設けたりしてもよい。
グラインダ保持部2は、揺動レバー4が保持する回転カッタ7に研磨砥石81を向けたグラインダ8をベースに位置固定する板金製のブラケット部材である。本例のグラインダ保持部2は、グラインダ8の本体断面形状に合わせて丸めた筒状ブラケットから脚部を下ろし、ベース1に接面するフランジを前記脚部の下端に設け、前記フランジをベース1にボルト止め又は溶接して、位置固定する。筒状ブラケットは、締めたり、緩めたりすることにより、グラインダ8を着脱自在にすると共に、ベース1の平面と平行に揺動レバー4に支持される回転カッタ7に対する研磨砥石81の姿勢を調整させる。
ラチェットレバー3は、板金製の長尺な板材で、平面をベース1の平面と平行にした姿勢で、基端をベース1に立設したラチェット支持ブラケット33に軸着し、前記ラチェット支持ブラケット33を介してベース1に位置固定し、前記基端を中心にベース1の平面と平行に揺動自在とする。また、ラチェットレバー3は、一端を前記ラチェット支持ブラケット33に掛合させた捻りコイルバネ32の他端を止めることにより、先端に設けた掛合ピン31を回転カッタ7の半径方向内向きに付勢して、前記回転カッタ7の刃72の背に前記掛合ピン31を掛合させる。ラチェット支持ブラケット33は、側面視C型構造の板金製ブラケットで、ベース1に接面させたフランジをボルト止め又は溶接によりベース1に固定する。
ラチェットレバー3は、1本の金属製棒材から構成し、一端をラチェット支持ブラケット33に軸着し、他端を折り曲げて掛合ピン31としてもよい。ラチェット支持ブラケット33は、ベース1の平面から一定の高さに支持される回転カッタ7の刃72の背にラチェットピン31が掛合できるように、ラチェットレバー3の揺動面の高さを稼ぐ支持部材である。これから、例えばラチェットレバー3の基端にラチェット支持ブラケット33に相当する支持脚(棒材又は板材)を設けて前記ラチェットレバー3の揺動面の高さを稼ぐことができれば、ラチェット支持ブラケット33を省略できる。
ラチェットレバー3は、グラインダ8の研磨砥石81に刃71を押し付けた際、回転カッタ7が逆回転しないように、刃72の背に掛合させた掛合ピン31を突っ張る。また、ラチェットレバー3は、揺動レバー4の揺動に従って位置変位する回転カッタ7の変位量に応じて、掛合ピン31が刃を1つ分又は2つ分乗り越えることにより、断続的に正回転する回転カッタ7の1回当たりの回転量を決定する。本発明は、ラチェットレバー3の掛合ピン31が乗り越える刃の数を調整するため、回転カッタ7を位置変位させる揺動レバー4の揺動量を加減できるようにしている。
クランクレバー機構を構成する揺動レバー4は、平面をベース1の平面と平行にした姿勢で揺動軸44を介してベース1に軸着され、前記ベース1の平面と平行に揺動する金属製板材で、前記揺動軸44から半径方向に若干ずれた位置に、回転カッタ7を保持するワンウェイクラッチ軸41が立設され、前記ワンウェイクラッチ軸41と半径方向反対側に、伝達レバー6との連結点である従動軸61を設けている。これにより、揺動レバー4の揺動量(従動軸61の往復長さ)と、回転カッタ7の変位量(ワンウェイクラッチ軸41に支持された回転カッタ7の中心の往復長さ)との比は、揺動軸44から従動軸61までの長さと、前記揺動軸44からワンウェイクラッチ軸41までの長さとの比になる。
ワンウェイクラッチ軸41は、ベース1の平面から垂直に立設され、正回転方向(図1及び図3以降、図に向かって左回り方向)にだけ回転自在に回転カッタ7を支持する軸で、内部にワンウェイクラッチを内蔵している。回転カッタ7は、回転自在なカッタ受け板42に裏面を接面させ、ワンウェイクラッチ軸41上端に螺着するカッタ固定ネジ4と前記カッタ受け板42とに挟まれてワンウェイクラッチ軸41と一体に固定される。回転カッタ7は、ワンウェイクラッチ軸41を中心として、裏面に接面するカッタ受け板42に支持されることにより、刃71に研磨砥石81が押し当てられても傾くことなく、ベース1の平面に平行な姿勢を保つことができる。
クランクレバー機構を構成する駆動レバー5は、ベース1の平面裏側に位置固定されたモータ51が前記平面から突出させた回転軸52に、側面を前記ベース1の平面と平行にした姿勢で取り付けられた直方体状の金属製ブロックで、回転カッタ7と平行に回転する。本例の駆動レバー5は、後述する伝達レバー6より下層に位置し、半径方向外側に設けられた駆動軸62を、伝達レバー6に設けられた円弧状長孔63に通して、前記伝達レバー6に取り付けた操作レバー64に軸着している。これにより、駆動レバー5は、操作レバー64に従って円弧状長孔63に沿って移動し、伝達レバー6に対する駆動軸62の連結位置を変更できる。
クランクレバー機構を構成する伝達レバー6は、長尺な平面視涙滴状の金属製板材で、平面をベース1の平面と平行にした姿勢で、一端に軸着された従動軸61により揺動レバー4と連結され、他端に設けた円弧状長孔63に掛合する駆動軸62により駆動レバー5と連結されて、前記駆動レバー5の回転運動を進退運動に転換して揺動レバー4に伝達する。本例の伝達レバー6は、揺動レバー4及び駆動レバー5に対して上層に位置し、前記揺動レバー4及び駆動レバー5に架け渡される格好で両者を連結している。伝達レバー6は、駆動レバー5の回転運動を進退運動に転換して揺動レバー4に伝達できればよいので、平面視形状は自由である。
従動軸61は、揺動レバー4の他端に立設して伝達レバー6に軸着され、揺動レバー4及び伝達レバー6を屈曲自在に連結する。駆動軸61は、駆動レバー5の他端に立設し、伝達レバー6に設けた円弧状長孔63を通じて操作レバー64に軸着され、前記操作レバー64を介して駆動レバー5及び伝達レバー6を屈曲自在に連結する。操作レバー64は、円弧状長孔63の中心に位置する操作軸641により伝達レバー5に軸着され、前記操作軸641に螺着するレバー固定ネジ642を締め付けて伝達レバー5に圧接して位置固定し、前記レバー固定ネジ642を緩めて操作突起643を持って旋回させ、駆動軸62を円弧状長孔63に沿って移動させる。
本例の研磨装置において、回転カッタ7を刃1つ分ずつ送る場合を説明する。本例の研磨装置は、図1に見られるように、操作レバー64を図1中右旋回させ、円弧状長孔63の揺動レバー4寄りの端(図1中上端)に駆動軸62を寄せることにより、回転カッタ7を刃1つ分ずつ正回転(図1中左回転)させる。図1は、回転カッタ7の刃71(説明の便宜上、クロスハッチングを付している)が研磨砥石81に当接して研磨された直後で、前記刃71のほぼ点対称位置にある刃72(説明の便宜上、クロスハッチングを付している)の背にラチェットレバー3の掛合ピン31を掛合した段階を表している。
図1に表される段階から、モータ51が駆動レバー5を左回転(図1中左回転)させると、図3に見られるように、伝達レバー6が従動軸61を押して揺動レバー4を左回りに揺動させる。回転カッタ7を支持するワンウェイクラッチ軸41は、揺動軸44を挟んで前記従動軸61と反対側にあるため、回転カッタ7は、正回転するかのように左回りに傾き、研磨砥石81から刃71を遠ざかるように位置変位する。ラチェットレバー3は、左回りに傾いた回転カッタ5に押されて右回りに傾き、それまで掛合させていた刃72から見て正回転方向(左回転方向)下流の1つ後ろの刃721の腹に沿って掛合ピン31を移動させる。
図3に表される段階から、モータ51が駆動レバー5を更に左回転(図3中左回転)させると、図4に見られるように、伝達レバー6が従動軸61を押して揺動レバー4を更に左回りに揺動させ、回転カッタ7を左回りに傾かせて研磨砥石81から刃71をより大きく遠ざけると共に、ラチェットレバー3を更に右回りに傾かせて、1つ後ろの刃721を乗り越えた掛合ピン31を前記刃721の下流側に移動させる。図4は、掛合ピン31が、1つ後ろの刃721の丁度突先に位置し、乗り越える瞬間を図示している。
掛合ピン31が1つ後ろの刃721を乗り越えた後、モータ51が駆動レバー5を更に左回転(図4中左回転)させると、図5に見られるように、伝達レバー6が従動軸61を引いて、今度は揺動レバー4を右回りに揺動させ、回転カッタ7を右回りに傾かせて研磨砥石81に再び近づけ始める。ラチェットレバー3は、捻りコイルバネ32の付勢により、掛合ピン31を1つ後ろの刃721の背に掛合させたまま、回転カッタ7の傾きに追随して左回りに傾く。このとき、回転カッタ7は、掛合ピン31を押す方向に姿勢変化しようとするが、前記掛合ピン31に規制され、逆に掛合ピン31に押される格好で左回り、すなわち正回転方向に回転する。
モータ51が駆動レバー5を更に左回転(図5中左回転)させると、図6に見られるように、伝達レバー6が従動軸61を引いて揺動レバー4を更に右回りに揺動させる。このとき、ラチェットレバー3は、捻りコイルバネ32の付勢により、掛合ピン31を1つ後ろの刃721の背に掛合させたまま、回転カッタ7の傾きに追随し、回転カッタ7を正回転方向に刃1つ分だけ回転させている。こうして、研磨砥石81に再接近した回転カッタ7は、先に研磨された刃71から1つ後ろの刃711を研磨砥石81に当接させる。
駆動レバー5は、連続的に左回転し続けているため、研磨砥石81に当接させた1つ後ろの刃711は、前記研磨砥石81に押し付けられ、研磨される。そして、駆動レバー5が図1に示されるところまで左回転すると、再び上述までの段階(図1、図3〜図6参照)を追って、回転カッタ7が刃1つ分ずつ正回転させながら、順次研磨砥石81で刃を研磨していく。こうして、本例の研磨装置を用いれば、回転カッタ7の全周にわたってすべての刃を均一かつ自動的に研磨できる。
次に、本例の研磨装置において、回転カッタ7を刃2つ分ずつ送る場合を説明する。本例の研磨装置は、図7に見られるように、レバー固定ネジ642を緩めて操作レバー64を図1中左旋回させ、円弧状長孔63の揺動レバー4から遠い端(図7中下端)に駆動軸62を寄せた後に再びレバー固定ネジ642を締めて位置固定することにより、回転カッタ7を刃2つ分ずつ正回転(図7中左回転)させる。操作レバー64は、回転カッタ7から最も離れた位置にあり、また操作突起643が突出しているため、旋回操作が容易である。図7は、図1同様、回転カッタ7の刃71が研磨砥石81に当接して研磨された直後で、前記刃71のほぼ点対称位置にある刃72の背にラチェットレバー3の掛合ピン31を掛合した段階を表している。
図7に表される段階から、モータ51が駆動レバー5を左回転(図7中左回転)させると、図8に見られるように、伝達レバー6が従動軸61を押して揺動レバー4を左回りに揺動させ、回転カッタ7を左回りに傾かせて、研磨砥石81から刃71を遠ざかるように位置変位させる。このとき、駆動軸62が円弧状長孔63の揺動レバー4から遠い端に寄せられ、従動軸61及び駆動軸62の距離が長く、また駆動軸62による駆動レバー5及び伝達レバー6の連結位置がずれているため、揺動レバー4の揺動量が大きくなっている。このため、ラチェットレバー3は、左回りに傾いた回転カッタ5に押され、それまで刃72に掛合していた掛合ピン31が正回転方向(左回転方向)下流の1つ後ろの刃721を乗り越えるように右回りに傾く。
図8に表される段階から、モータ51が駆動レバー5を左回転(図8中左回転)させると、図9に見られるように、伝達レバー6が従動軸61を押して揺動レバー4を更に左回りに揺動させ、回転カッタ7を左回りに傾かせて研磨砥石81から刃71をより大きく遠ざけると共に、ラチェットレバー3を更に右回りに傾かせて、1つ後ろの刃721を乗り越えた後、更に2つ後ろの刃722を乗り越えるように掛合ピン31を移動させる。そして、モータ51が駆動レバー5を更に左回転(図9中左回転)させると、掛合ピン31が2つ後ろの刃721を乗り越え、図10に見られるように、前記2つ後ろの刃722の背に掛合させる。
掛合ピン31が2つ後ろの刃722の背に掛合した後、モータ51が駆動レバー5を更に左回転(図4中左回転)させると、図11に見られるように、伝達レバー6が従動軸61を引いて、今度は揺動レバー4を右回りに揺動させ、回転カッタ7を右回りに傾かせて研磨砥石81に再び近づける。そして、ラチェットレバー3は、捻りコイルバネ32の付勢により、掛合ピン31を2つ後ろの刃722の背に掛合させたまま、回転カッタ7の傾きに追随して左回りに傾く。このとき、回転カッタ7は、掛合ピン31を押す方向に姿勢変化しようとするが、前記掛合ピン31に規制され、逆に掛合ピン31に押される格好で左回り、すなわち正回転方向に回転する。
モータ51が駆動レバー5を更に左回転(図11中左回転)させると、図12に見られるように、伝達レバー6が従動軸61を引いて揺動レバー4を更に右回りに揺動させる。このとき、ラチェットレバー3は、捻りコイルバネ32の付勢により、掛合ピン31を2つ後ろの刃722の背に掛合させたまま、回転カッタ7の傾きに追随し、回転カッタ7を正回転方向に刃2つ分だけ回転させる。こうして、研磨砥石81に再接近した回転カッタ7は、先に研磨された刃71から2つ後ろの刃712を研磨砥石81に当接させる。
駆動レバー5は、連続的に左回転し続けているため、研磨砥石81に当接させた2つ後ろの刃712は、前記研磨砥石81に押し付けられ、研磨される。そして、駆動レバー5が図7に示されるところまで左回転すると、再び上述までの段階(図7〜図12参照)を追って、回転カッタ7が刃2つ分ずつ正回転させながら、1つおきに研磨砥石81で刃を研磨していく。こうして、本例の研磨装置を用いれば、回転カッタ7の全周にわたって1つおきの刃を均一かつ自動的に研磨できる。このように、本発明は、操作レバー64を旋回操作して円弧状長孔駆動軸63に対する駆動軸62の位置を変更するだけで、回転カッタ7の刃の送り量を容易に調整できる。
1 ベース
2 グラインダ保持部
3 ラチェットレバー
31 掛合ピン
32 捻りコイルバネ
33 ラチェット支持ブラケット
4 揺動レバー
41 ワンウェイクラッチ軸
42 カッタ受け板
43 カッタ固定ネジ
44 揺動軸
5 駆動レバー
51 モータ
52 回転軸
6 伝達レバー
61 従動軸
62 駆動軸
63 円弧状長孔
64 操作レバー
641 操作軸
642 レバー固定ネジ
643 操作突起
7 回転カッタ
71 研磨していた刃
711 1つ後ろの刃
712 2つ後ろの刃
72 ラチェットに掛合する刃
721 1つ後ろの刃
722 2つ後ろの刃
8 グラインダ
81 研磨砥石

Claims (2)

  1. ベースにクランクレバー機構、グラインダ保持部及びラチェットレバーを設けた回転カッタの研磨装置であって、
    クランクレバー機構は、揺動レバー、駆動レバー及び伝達レバーから構成され、
    揺動レバーは、回転カッタを保持するワンウェイクラッチ軸が立設され、揺動軸によりベースに軸着されて前記ワンウェイクラッチ軸に保持された回転カッタと平行に揺動し、
    駆動レバーは、ベースに位置固定されたモータの回転軸から回転動力を受けて回転カッタと平行に回転し、
    伝達レバーは、従動軸により揺動レバーと、駆動軸により駆動レバーと連結され、前記駆動レバーの回転運動を進退運動に転換して揺動レバーに伝達し、
    グラインダ保持部は、揺動レバーが保持する回転カッタに研磨砥石を向けたグラインダをベースに位置固定し、
    ラチェットレバーは、基端をベースに位置固定し、先端を回転カッタの半径方向内向きに付勢して、前記回転カッタの刃の背に先端を掛合してなり、
    伝達レバーは、円弧状長孔を設け、駆動軸を前記円弧状長孔に沿って移動させ、位置固定自在にしてなる回転カッタの研磨装置。
  2. 伝達レバーは、円弧状長孔と同心で揺動する操作レバーを設け、前記操作レバーは、伝達レバーに位置固定させるレバー固定ネジを設けると共に、前記操作レバー及び円弧状長孔の交点に駆動軸を軸着してなる請求項1記載の回転カッタの研磨装置。
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