JP3282735B2 - 丸鋸修正研磨機 - Google Patents

丸鋸修正研磨機

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JP3282735B2
JP3282735B2 JP03011592A JP3011592A JP3282735B2 JP 3282735 B2 JP3282735 B2 JP 3282735B2 JP 03011592 A JP03011592 A JP 03011592A JP 3011592 A JP3011592 A JP 3011592A JP 3282735 B2 JP3282735 B2 JP 3282735B2
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清彦 笹沼
裕行 佐伯
政義 佐伯
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株式会社エスケー農機製作所
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用によって摩耗し、
切れ味不良となった8枚刃の丸鋸の刃を簡単に切れ味良
好な刃に修正研磨することができる丸鋸修正研磨機の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グラインダーに対し前後移動調節
ができる摺動台を設け、該摺動台には回動基準円盤を軸
として左右方向に規定範囲回動できる回動体を設け、該
回動体の偏心位置に立設した軸受筒には、周縁に鋸刃と
なげし面を交互に複数設けた丸鋸と、鋸刃と同数の係止
部を周縁に設けた回動案内盤を夫々装着し、かつ巻装さ
れた圧縮弾機の付勢弾力で妄りに左右方向へ回動されな
いよう制動せしめた取付軸を軸架し、前記摺動台上には
回動案内盤の係止部に係止される係止爪を有するストッ
パー装置と、回動体に装着された回転ハンドルをグライ
ンダーに対し鋸刃が当たる位置でセットできるよう規制
せしめたり、又は回転ハンドルの往動終了時に係止部と
係止爪との間に鋸刃の研磨代に相当する間隔が形成され
るように回転ハンドルの回動範囲を規制せしめる規制装
置とを夫々設けると共に回転ハンドルには回動案内盤の
係止部と係合する送り爪を備えた送り装置を設けて、回
転ハンドルの往復回転作動で丸鋸を1駒宛回動せしめな
がら切れ味不良となった鋸刃の修正研磨とアンバランス
となった丸鋸のなげし面をバランスのとれた形状に修正
研磨することができる丸鋸研磨機は、本出願前例えば特
開昭63−127813号公報に記載されて公知であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従前のこの
種丸鋸研磨機においては、丸鋸を1駒宛回転させるため
の送り装置を回転ハンドルに装着せしめたり、或は回転
ハンドルを時計方向に往動回転させた際に取付軸に装着
された回動案内盤および丸鋸を不回動状態のもとにグラ
インダーに向け偏心回転させるためのストッパー装置を
備えていたので研磨機全体の構成が複雑となり、故障発
生の原因となる許りか高価となる等の問題点を有してい
た。
【0004】本発明は、ストッパー装置や送り装置等を
一切使用しない許りか、摺動台をいちいち前後方向に沿
い移動操作しなくても、グラインダーと回動案内盤との
間の摺動台上に配設した一枚の弾性平板状を呈する誘導
体の直線案内作動によって、ハンドルの単なる往動操作
で鋸刃の刃先を切れ味良好な直線状に修正切削せしめる
ことができる丸鋸修正研磨機を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の丸鋸修正研磨機は、一定の傾斜角度に設置
されたグラインダーに対し前後移動調節ができる摺動台
を設け、該摺動台には回動基準円盤を軸としてハンドル
の往復回動操作で左右方向に規定範囲回動できる回動体
を設け、該回動体の偏心位置に立設した軸受筒には、周
縁に鋸刃となげし面を交互に8箇所設けた丸鋸と、周縁
に鋸刃と同数の係止部を設けた回動案内盤をそれぞれ装
着し、しかも巻装された圧縮弾機の付勢弾力で左右方向
へ回動されないよう制動せしめた取付軸を軸架したもの
において、前記グラインダーと回動案内盤との間の摺動
台上には、自由端側の起立誘導片が回動案内盤の係止部
に係合された状態でハンドルの往動時に圧縮弾機の制動
で丸鋸を不回動状態のままグラインダーに対して鋸刃の
刃先長さ分だけ直線的に案内しながら前進移動させて鋸
刃の刃先を直線状に切削せしめる弾性平板状を呈する誘
導体の基端側を装着してなるものである。
【0006】
【作用】牧草や茎稈或はその他の農作物の切断作業によ
り丸鋸の刃先および外周が摩耗され、切れ味が著しく低
下された丸鋸の鋸刃および外周形状がアンバランス状態
となった8枚の丸鋸を修正研磨して再度の使用を図りた
い時には、先ず摺動台5をグラインダー3より遠ざかる
よう取付台1に穿孔した2本の案内長孔6,6に沿い後
退させ、次いで、ハンドル16を摺動台5上に設けた刃
物位置決め装置32のフック36で図4のA′位置にあ
るように係止する。そして、この状態のもとで取付軸1
7へ8枚刃の丸鋸24を、該丸鋸24の刃先25aと回
動案内盤21の外周に8箇所設けた係止部22の一つと
が一致するようにした後、緊定具28で装着する。さす
れば、回動案内盤21に設けられた8箇所の係止部22
の一つに誘導体29の起立誘導片30が研磨代に相当す
る間隔Lを隔てて係止された状態となる許りか、ハンド
ル16と刃物位置決め装置32との間にも鋸刃25の研
磨代に相当する間隔Lが自動的に設けられる。
【0007】そこで、この状態において切削規制装置2
9に設けられた起立誘導片30が次位の係止部22と係
合する位置まで、ハンドル16をA′位置よりA位置に
向け回転させた後、摺動台5を丸鋸24の刃先25aと
グラインダー3の外周縁とが接する位置迄前進移動させ
た後、ハンドル16をA位置より刃物位置決め装置32
と衝接するA″位置に向け往動回転させる。すると、回
動体11の偏心位置に軸架された取付軸17はB位置よ
りB′位置に向け回転移行されるとともに取付軸17に
装着された回動案内盤21および丸鋸24も取付軸17
に巻装された圧縮弾機20の制動作用で不回動状態のま
まC位置よりC′位置およびD位置よりD′位置となる
ようグラインダー3に対して鋸刃25の刃先長さ分だけ
前進移動される。
【0008】ところで、回動案内盤21がハンドル16
の往動回転操作で不回動状態のもとでC位置よりC′位
置に鋸刃25の刃先長さ分だけグラインダー3に向け前
進移動される過程においては、回動案内盤21の係止部
22に係止された誘導体29の起立誘導片30は係止部
22と摺接状態のもとに基端装着部31を軸としてグラ
インダー3方向に向け弾力に抗して反り返るよう直線状
に移動されるので、グラインダー3に対し前進移動され
た回動案内盤21は起立誘導片30との摺動案内作用で
直線状を呈するようにグラインダー3方向に向け前進移
動されることになる。
【0009】したがって、取付軸17へ回動案内盤21
とともに装着された丸鋸24の鋸刃25も前記作動で刃
先長さ分だけ直線状に切削され、耐久性に富んだ切れ味
良好な直線状の鋸刃25が得られる。
【0010】なお、前記の状態において、ハンドル16
をA″位置よりA位置に向け反時計方向に復動回転させ
れば、回動案内盤21は取付軸17に巻装された圧縮弾
機20による制動作用で強制的にE位置よりE′位置に
向け丸鋸1駒分だけ反時計方向に順次回転されるととも
に取付軸17もB′位置よりB位置に向け順次後進移行
される。一方丸鋸24も取付軸17を軸としてグライン
ダー3に対しF位置より順次次位の鋸刃25先端部の
F′位置に至るよう反時計方向に向け後進回転される。
ところで、丸鋸24の前進移動作用で鋸刃25の切削を
終了したグラインダー3は鋸刃25の刃元位置にあるの
で、ハンドル16をA″位置よりA位置に向け復動回転
させた際には、グラインダー3は丸鋸24のなげし面2
6と摺接されているので、反時計方向に向け回転される
にしたがい、なげし面26を正確な形状に修正切削せし
める。
【0011】以上のようにハンドル16の一往復回転操
作により1刃の鋸刃25と1個のなげし面26の修正切
削作業が終了したら、以後、前記と同様に鋸刃25およ
びなげし面26の数(本実施例においては8個)だけハ
ンドル16を順次往復回動すれば、鋸刃25を直線状に
切削せしめるとともに、なげし面26もバランスの取れ
た形状に仕上げることができる。
【0012】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1ないし図8において、1は、任意の場所に設置するこ
とができる底無し筐状の取付台であって、該取付台1上
の前部側には切削角度を45度に選定したグラインダー
3を回転自在に直結した研磨装置2が取付台1上に立設
した取付装置4を介して配設されている。そして、取付
装置4と対向する位置の取付台1上にはグラインダー3
に対して前後方向に沿って移動が自由にできる摺動台5
が設けられている。前記摺動台5は切削研磨作業時に生
じた切削粉塵等によって前後移動が不円滑となるのを防
止するために次のように構成されている。すなわち、取
付台1上には、グラインダー3方向に沿って2本の案内
長孔6,6を間隔をおき平行に穿孔するとともに、摺動
台5の左右側壁の下端を下向きに延長して形成した左右
一対の移動案内板7,7を、前記一対の案内長孔6,6
内へそれぞれ嵌入せしめた後、取付台1内に嵌入位置さ
れた移動案内板7,7の下端を案内長孔6,6と交差す
る方向に折曲8,8して摺動台5が案内長孔6,6より
抜けないようにしたものである。前記摺動台5には、周
壁10を起立した円筒状の回動基準円盤9が上向きに膨
出成形されており、回動基準円盤9の上部には全体が回
動基準円盤9と相似形の鍔付きの回動体11を上方より
周壁10に沿い冠せた状態のもとに嵌合連結せしめてあ
る。上記回動基準円盤9の上面左右対称位置には回動体
11が周壁10に沿って或る所定角度左右方向に回動さ
せるための弧状長孔12,12が夫々同心状に穿孔さ
れ、又被嵌側の回動体11の上面左右対称位置には上記
弧状長孔12,12と合致する連結孔13,13を穿孔
して、弧状長孔12,12および連結孔13,13に亘
り貫通せしめた連結具14,14により両者を連結せし
める。上記回動体11の偏心位置には軸受筒15を立設
するとともに、回動体11にはハンドル16の一端が装
着されている。上記軸受筒15には取付軸17が自由に
遊動できるように軸架されており、しかも前記軸受筒1
5内に軸架された取付軸17の下端にはワッシャ19b
付きの緊定ボルト18を螺入して、上記軸受筒15の凹
陥内面に接するよう取付軸17を挿通した焼付防止ワッ
シャ19aと平ワッシャ19bとの間の取付軸17に圧
縮弾機20を装着し、その付勢弾力により妄りに左右方
向に回動されないよう取付軸17を強力に制動せしめ
る。なお、緊定ボルト18の下端は摺動台5内に長く延
出せしめて弾力の大きな圧縮弾機20が使用できるよう
にしてある。上記のような状態のもとに軸架された取付
軸17には周縁に8個の係止部22を均等割りに設けた
皿形円盤状の回動案内盤21を一体に熔着せしめるとと
もに、回動案内盤21の上面には弾性座盤23を介し
て、周縁に回動案内盤21の係止部22と同数の鋸刃2
5となげし面26とを交互に設けた丸鋸24を取外し自
在に取付軸17へ嵌入載置せしめ、これを取付軸17に
嵌入した挟着盤27を介して取付軸17の先端側に螺合
した緊定具28により強固に装着せしめる。29は、グ
ラインダー3と回動案内盤21との間の摺動台5上に配
設した誘導体であって、全体を弾性平板にて形成せし
め、その自由端側に設けた起立誘導片30は、回動案内
盤21側に圧接され、係止部22に係着されており、基
端側装着部31は摺動台5上に装着せしめて、ハンドル
16をA位置よりA″位置に向け往動回転させた時に、
圧縮弾機20の制動で丸鋸24を不回動状態のままグラ
インダー3に対し鋸刃25の刃先長さ分だけ直線的に案
内しながら前進移動させて鋸刃25の刃先を直線状に切
削せしめるものである。32は、基端側を回動体11に
装着したハンドル16の回動範囲を規制するための刃物
位置決め装置であって、該刃物位置決め装置32は、摺
動台5上に立設した取付金具33の折曲片にハンドル1
6が嵌入係止されるフック34を枢着して構成したもの
であって、上記フック34にハンドル16を係止した際
には、ハンドル16を丸鋸24の鋸刃25がグラインダ
ー3に当たるA′位置にセットできるようにし、又フッ
ク34の係合を解いた時にはハンドル16をA′位置よ
り反時計方向側のA″位置で停止されるように移動回転
ができるようにして、A′位置とA″位置との間に鋸刃
25の研磨代に相当する間隔Lを形成せしめる。したが
って、ハンドル16をA′位置にセットした際には回動
案内盤21の係止部22と起立誘導片30との間に研磨
代に相当する間隔Lが形成されていることは勿論であ
る。35は、グラインダー3に対して摺動台5を所望長
さ自由に前後移動調節させることができるハンドル36
付きの回転螺杆であって、前記回転螺杆35は、先端側
を摺動台5の内側に装着した螺合ナット37に螺合せし
めるとともに、基端側を取付台1上に立設した軸受板3
8に軸架せしめてある。Aは、ハンドル16の復動回転
終了位置、A′は、鋸刃24および回動案内盤21の装
着位置、A″は、刃物位置決め装置32におけるフック
34よりハンドル16を外してA′位置よりさらに反時
計方向に僅かに回転移行せしめた場合における鋸刃25
の研磨代位置、B,B′は、取付軸17の軸心移動位
置、C,C′は、ハンドル16をA位置よりA″位置に
向け往動回転させた際における回動案内盤21の移動位
置、D,D′は、ハンドル16をA位置よりA″位置に
向けた往動回転させた際における丸鋸24の移動位置、
E,E′は、ハンドル16をA″位置よりA位置に回転
させた際における回動案内盤21の回転位置、F,F′
は、ハンドル16をA″位置よりA位置に回転させた際
における丸鋸24の回転位置である。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されたような効果を奏する。周
縁に鋸刃となげし面を交互に8箇設けた丸鋸と同数の係
止部を設けた回動案内盤とを圧縮弾機により強制的に制
動された取付軸に装着したので、たとえストッパー装置
および送り装置を設けなくとも、丸鋸および回動案内盤
をハンドルの8回に亘る往動回動操作のみで不回動状態
のもとにグラインダーに対し鋸刃の刃先長さ分だけ前進
移動せしめて鋸刃の修正切削作業を連続して能率よく行
うことができる許りか、グラインダーと回動案内盤との
間の摺動台上には自由端側の起立誘導片が回動案内盤の
係止部に係止された状態でハンドルの往動時に圧縮弾機
の制動で丸鋸を不回動状態のままグラインダーに対し鋸
刃の刃先長さ分だけ直線的に案内しながら前進移動させ
る弾性平板状の誘導体を設けたので、鋸刃の修正切削に
際し常に一定の直線的な鋸刃を正確に切削することがで
きるは勿論のこと、全体の構成を簡単にして故障の少な
い製品を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を破断した丸鋸修正研磨機の側面図であ
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】要部の一部を破断した正面図である。
【図4】ハンドルを往動回転させた時の作用説明図であ
る。
【図5】ハンドルを復動回転させた時の作用説明図であ
る。
【図6】回動基準円盤の平面図である。
【図7】回動体の平面図である。
【図8】誘導体の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 取付台 3 グラインダー 5 摺動台 6,6 案内長孔 7,7 移動案内板 8,8 折曲 9 回動基準円盤 11 回動体 15 軸受筒 16 ハンドル 17 取付軸 20 圧縮弾機 21 回動案内盤 22 係止部 24 丸鋸 25 鋸刃 25a 刃先 29 誘導体 30 起立誘導片 31 基端側装着部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−127813(JP,A) 特開 昭63−74517(JP,A) 実開 昭58−169944(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23D 63/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の傾斜角度に設置されたグラインダ
    ーに対し前後移動調節ができる摺動台を設け、該摺動台
    には回動基準円盤を軸としてハンドルの往復回動操作で
    左右方向に規定範囲回動できる回動体を設け、該回動体
    の偏心位置に立設した軸受筒には、周縁に鋸刃となげし
    面を交互に8箇所設けた丸鋸と、周縁に鋸刃と同数の係
    止部を設けた回動案内盤をそれぞれ装着し、しかも巻装
    された圧縮弾機の付勢弾力で左右方向へ回動されないよ
    う制動せしめた取付軸を軸架したものにおいて、前記グ
    ラインダーと回動案内盤との間の摺動台上には、自由端
    側の起立誘導片が回動案内盤の係止部に係合された状態
    でハンドルの往動時に圧縮弾機の制動で丸鋸を不回動状
    態のままグラインダーに対して鋸刃の刃先長さ分だけ直
    線的に案内しながら前進移動させて鋸刃の刃先を直線状
    に切削せしめる弾性平板状を呈する誘導体の基端側を装
    着したことを特徴とする丸鋸修正研磨機。
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CN106735564A (zh) * 2017-04-05 2017-05-31 黄小芬 锯片传动轴机构
CN106825755A (zh) * 2017-04-05 2017-06-13 黄小芬 锯片旋转b轴机构

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