JP4458850B2 - 組換え胎盤成長因子の製造方法 - Google Patents

組換え胎盤成長因子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4458850B2
JP4458850B2 JP2003566047A JP2003566047A JP4458850B2 JP 4458850 B2 JP4458850 B2 JP 4458850B2 JP 2003566047 A JP2003566047 A JP 2003566047A JP 2003566047 A JP2003566047 A JP 2003566047A JP 4458850 B2 JP4458850 B2 JP 4458850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
plgf
buffer
elution
dimeric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003566047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005535286A (ja
Inventor
マッリオーネ、ドメニコ
バッティスティ、マウロ
コンティ、エットーレ
サルヴィア、ジュセッペ
ドゥッチ、マリーナ
Original Assignee
ジェイモナト ソシエテ ペル アチオニ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=27676896&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP4458850(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ジェイモナト ソシエテ ペル アチオニ filed Critical ジェイモナト ソシエテ ペル アチオニ
Publication of JP2005535286A publication Critical patent/JP2005535286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4458850B2 publication Critical patent/JP4458850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K1/00General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
    • C07K1/14Extraction; Separation; Purification
    • C07K1/36Extraction; Separation; Purification by a combination of two or more processes of different types
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/475Growth factors; Growth regulators
    • C07K14/515Angiogenesic factors; Angiogenin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K1/00General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
    • C07K1/14Extraction; Separation; Purification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/70Vectors or expression systems specially adapted for E. coli

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Description

本発明は、遺伝子改変細胞から組換え胎盤成長因子を抽出及び精製する方法に関する。
胎盤成長因子(PLGF)は、血管内皮増殖因子(VEGF)に類似の構造をもつホモ二量体糖タンパク質である。Maglione及びPersicoによって、1999年9月27日付けのイタリアにおける優先権を主張する特許EP−B−550 519(WO−A−92/06194)に、PLGFタンパク質をコードする完全なポリヌクレオチド配列が記載されている。PLGFのRNAをスプライシングするいずれかの方法により、ポリペプチド配列が異なる胎盤成長因子の3つの相同体型、正確にはPLGF−1、PLGF−2及びPLGF−3が生成され、これらはすべて文献に記載されている。
上述の特許はまた、誘導性プロモーターの(直接又は間接的な)制御下にあるヒトPLGF遺伝子が組み込まれた発現ベクターで改変された宿主細胞を特徴とする誘導的原核生物発現系の使用を含むPLGF因子の製造方法についても記載している。適切な活性化剤でPLGF発現を誘導した後、細胞を、インキュベートし、単離し、溶解に供する。
このように得られた未処理溶解産物は、発現されたPLGFタンパク質を少量含むタンパク質と比活性が低いタンパク質の複合混合物である。実際、既知の方法では、タンパク質の発現が、細胞密度の低い培養物中で誘導され、それは600nmにおいて0.2〜0.6ODである誘導時の低い吸光度から明らかである。さらに、前記の文献に記載されている方法には、発現されたタンパク質の追加の精製段階が含まれない。したがって、出願WO−A−92/06194によって得られる溶解産物をそのまま医薬品の調製に直接使用することは不適切である。
同じ胎盤因子を精製するためのより複雑な方法は、Maglioneらによって「Il Farmaco」55(2000年)、165〜167頁で考察されている。しかし、この開示された方法は、単に既知の適用可能な技術を単純に列記しているだけであり、薬剤としての使用に必要な純度及び量のPLGFタンパク質を得るために不可欠なその条件及び実験の詳細を記載してはいない。
本発明の目的は、高純度で、且つ医薬品の調製に工業的に使用するのに適した収量でPLGFを得ることを可能にする、細菌細胞内で発現された組換えPLGFを抽出及び精製するための新しい方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、主に二量体型(70%以上)及び多量体型によって構成され、単量体型(ほとんど又は全く活性ではない)の残留物が1.5%以下で、本質的に活性型のPLGFタンパク質(98.5%より高い)を得ることである。
本発明は、細菌細胞内で発現されるヒトPLGFの抽出及び精製に特に適した一連の精製技術を同定したことに基づく。本発明はさらに、個々の技術及び精製される物質の化学的、物理的特徴に関し最適操作条件を決定したことに基づく。
即ち、本発明の対象は、I)細菌細胞を培養し、II)封入体を抽出、精製し、III)発現されたタンパク質を再生し、IV)イオン交換クロマトグラフィーをし、V)逆相クロマトグラフィーをし、任意選択でVI)限外ろ過、処方及び凍結乾燥の最終段階を行うステップを含む、誘導的原核生物発現系を用いて発現される組換え胎盤成長因子(PLGF)を抽出及び精製する方法である。この方法では、誘導ステップに進む前に、培地中で高い細菌密度が得られるまで培養(ステップI)を行い、それは培地中の高い吸光度によって示される。ステップ(II)は、細菌溶解、DNAの破壊及び封入体の単離を含む。発現タンパク質の再生(ステップIII)は、変性緩衝液中で封入体を可溶化し、発現タンパク質を少なくとも部分的に二量体型に変換することによって達成される。最後に、ステップ(IV)及び(V)では、発現タンパクの二量体型及び多量体型を単量体型から分離し、純粋な形態で単離して、次いで通常の凍結乾燥及び処方添加剤の存在下で限外ろ過及び凍結乾燥を行う。
本発明の特定の対象は、ヒト起源のPLGF−1タンパク質を抽出及び精製するための上述の方法である。但し、この方法は、実質的に動物起源のPLGF−1にも有効である。
請求項に係る方法は、前記の技術レベルで記載されている方法によって得られる収量よりも30〜50倍高い生成収量で発現タンパク質を得ることを可能にするという利点を有する。さらに、請求項に係る方法は、比活性が高く実質的に二量体型であるタンパク質を高純度で得ることを可能とする。
本発明のさらなる対象は、残留タンパク質も他の細菌混入物も含まず、且つ単量体型残留物が1.5%以下である、本発明の方法を用いて得られる活性胎盤成長因子である。
細菌宿主細胞の遺伝子改変は、Maglioneらによって、前記の特許EP−B−550519(WO−A−92/06194)に記載されている。このために、PLGF−1因子をコードするヒト遺伝子に相当する挿入断片を含む発現ベクターを導入することによって細菌細胞を形質転換させる。完全な遺伝子配列は文献から知られており、自由に入手することができる。こうした配列を含むプラスミドは、寄託番号ATCC第40892号でATCCに寄託されている。発現は、T7ファージのRNAポリメラーゼの系の制御下で行われ、IPTG(イソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド)で誘導される。
しかし、他の誘導的原核生物発現系を利用してもよい。市場で得られるこうした系の例を、以下に表す:
1)タンパク質の合成がaraBADプロモーターの制御下に置かれ、その合成がアラビノースを用いて異なる大腸菌(E.Coli)株で誘導可能なpBAD発現系(In vitrogen BV)。
2)タンパク質の合成がT7ファージのRNAポリメラーゼのプロモーターによって制御され、その合成がラクトース又はその類似体(IPTG)を用いて誘導され得るT7発現系(In vitrogen BV又はPromega)。この場合、言い換えれば、ラクトース誘導プロモーターの制御下に置かれたT7ファージのRNAポリメラーゼの遺伝子のコピーを含むDE3(Bl21(DE3)又はJM109(DE3))型の大腸菌誘導体の使用が必要とされる。
3)タンパク質の合成がtrcハイブリッドプロモーターの制御下に置かれているTrc発現系(In vitrogen BV)。こうしたプロモーターは、trpプロモーター及びlacプロモーターを融解することによって得られ、ラクトース又はその類似体(IPTG)を用いて異なる大腸菌株中で誘導され得る。
4)タンパク質の合成がtacプロモーターの制御下に置かれているTac発現系(Amerham biosciences)。この系では、タンパク質合成は、ラクトース又はその類似体(IPTG)を用いて大腸菌株lacIq(JM105型)中で誘導される。
5)タンパク質の合成がPLプロモーターの制御下に置かれ、その合成がトリプトファンを加えることによって誘導され得るP発現系。この場合、トリプトファン誘導プロモーターの制御下に置かれたλファージのcIリプレッサーをコードする遺伝子のコピーを含む大腸菌誘導体(GI724)の使用が必要とされる。
ステップI:培養及び誘導
請求項に係る方法の第1段階は、前記の欧州特許(上記)に記載の菌株に相当する機能的に改変された菌株の培養である。好ましい実施形態において、微生物は、PLGFのヒト遺伝子を含む発現プラスミドで改変した大腸菌(Escherichia Coli)の誘導体である。好ましい微生物は、市販の菌株[B12(DE3)pLysS](米国Promega社)にヒトPLGF−1の遺伝子を組み込むことによって得られる[B12(DE3)pLysS PLGF−1]と呼ばれているものである。しかし、本発明は、ヒトPLGF−1因子に限定されず、動物起源(サル、マウス、ウサギなど)のものにも関連する。まして本発明は、大腸菌誘導体の使用に限定されず、遺伝子改変されやすく、封入体の形態の下で異種タンパク質を発現できる任意の原核微生物の使用を含む。
本発明の方法で種菌として利用する菌株は、使用する前には凍結乾燥形態で保持して、その発現能を維持させる。使用するときは、適切な緩衝液を利用して凍結乾燥した物質を再度溶液にする。
市場で入手可能であり、且つ有効に使用できる様々な既知の培地があるが、本発明による培養ステップでは、あらゆる感染リスクを回避するために、動物又はヒト起源の物質を含まない培地で行うことが好ましい。酵母エキス(Difco)を1種又は複数の適当な抗生物質と一緒に加えることは、この方法に最も適した手段となる。好ましい実施形態において、酵母エキス、グリセロール及び硫酸アンモニウムを含む第1の溶液(A)とリン酸緩衝液を含む第2の溶液(B)とを無菌条件下で混合することによって得られる培地を使用する。次いで、この混合物を、アンピシリン及びクロラムフェニコール又は相当する抗生物質と合わせる。適切な抗生物質濃度は、アンピシリン50〜300μg/ml、好ましくは100〜200μg/ml、クロラムフェニコール10〜100μg/ml、好ましくは30〜40μg/mlである。
培養ステップに先立って、前接種ステップを行うことができる。この前接種ステップでは、凍結乾燥された微生物を培地中に懸濁し、培養物中の微生物細胞の量が最適となるように連続的なインキュベーション及び希釈ステップに供する。好ましくは、微生物を37℃で一晩インキュベートし、次いで希釈し、再度数時間インキュベートする。その後選択された前接種物を遠心分離し、アンピシリンで強化した培養液中に再度懸濁させ、培養ステップのために培養容器中に接種する。
培養は、空気で飽和する場合20%〜40%、好ましくは30%の割合の溶存酸素の存在下、微生物に適した温度、通常約37℃で、アンピシリン及びクロラムフェニコールを加えた上述の培地中で行う。培養中のpHは、中性又は弱酸性値(6.4〜7.4)に保持する。さらに、培養プロセスは撹拌下で行うので、消泡剤を使用することが好ましい。
培養が進行するに従って、培地の吸光度は増加する。したがって、本発明では、培養の進行度を観察するためのパラメーターとして吸光度を利用する。600nmにおける読み取り値が特に適している。
本発明の本質的特徴は、発現誘導時に培養物中で高い細胞密度が得られることである。本発明の培地を用いる結果、600nmにおける吸光度(OD600)は、1〜50に達することができる。しかし、請求項に係る方法で典型的に高い産生レベルを得るためには、吸光度が18よりも高いことが好ましい。産生性菌株を誘導し最適な結果を得るためには、吸光度が16〜20であることが特に好ましい。次いで、このような吸光度の値に達するまで上述の条件で培養を保持し、次いでタンパク質発現の誘導に進む。
使用する微生物の細胞中で異種タンパク質の発現機構を誘導できる好適な薬剤又は化学的、物理的条件を、利用することができる。T7ファージのプロモーターを含む発現プラスミドを用いて改変した菌株BL21(DE3)pLysSを使用する特定の例において、発現は、ラクトース又はその誘導体、例えばイソプロピル−β−チオガラクトピラノシド(IPTG)を適切な濃度、すなわち約1mMで用いて誘導する。誘導期間は、必要に応じて変えることができる。良好な結果は、数時間、好ましくは3〜4時間の期間で得られ、最適プロセスでは、約10%と同程度の割合の溶存酸素を用いることによって誘導を3時間20分保持する。
細胞試料を誘導の前後に採取し、SDS−PAGEによる電気泳動法などの照合分析技術により、誘導結果を確認する。
タンパク質発現が所望のレベルに達したとき、培養物を遠心分離し、細胞を次のステップに移す。
ステップII:抽出及び精製
菌株中で発現された異種タンパク質は、細胞自体の中に封入体の形態で隔離される。したがって、本発明の方法では、細胞の溶解、抽出された核酸物質(DNA)の破壊並びに封入体の回収及び洗浄へと進行する。
細胞を、必ずしも必要ではないが、洗浄し、適切な濃度の乳化剤、好ましくは0.5%〜1%の濃度のトリトンX100を含む溶液中に懸濁し、次いで細胞膜の溶解に供する。溶解プロセスは、凍結/解凍、フレンチプレス、音波破砕又は他の類似した既知の技術によって行うことができる。しかし、菌株BL21(DE3)pLysSに対して好ましい方法は、凍結/解凍法であり、これは、最も好ましい実施形態で少なくとも2回の連続したサイクルで繰り返される。物理学的溶解の後、溶解段階を、撹拌下、室温で、溶解液中において数分間続ける。
溶解媒体中への封入体の放出は、微生物の別の成分及び細胞物質、特に核酸物質の放出を伴う。これらの物質は、次のタンパク質精製プロセスを妨害し、危うくする可能性がある。したがって、溶解によって得られた懸濁液/溶液を、DNA分解酵素(天然又はベンゾナーゼなどの組換え体)などの酵素薬、デオキシコール酸などの化学薬品、又は音波破砕若しくは例えばミキサー中でのブレードによる高エネルギー撹拌などの物理的−機械的手段を用いて、こうした核酸物質、特にDNAの破壊に供する。例えばミキサー中で実施するDNAの破壊は、溶解させた細胞をキレート化剤及び洗浄剤、例えばEDTA及びトリトンX100を含む適切な量の洗浄液中に再懸濁させたものについて行う。これは、封入体を含む画分から成分及び細胞物質を除去するために、洗浄液への希釈、遠心分離及び上清除去の段階と交互に、より多くのサイクル数、好ましくは2回、繰り返すことが好ましい。
ステップIII タンパク質の再生(リフォールディング)
次いで、精製したPLGF−1の封入体を含む画分を、尿素、イソチオシアン酸グアニジン、塩酸グアニジンなどの既知の変性剤を含む変性緩衝液に可溶化させる。変性液は、例えば8Mの変性剤濃度の尿素溶液であることが好ましい。可溶化プロセスを促進するためには、画分をホモジナイズ又は音波破砕にかけることが有効である。封入体を可溶化させた後、この溶液を同じ変性緩衝液で、280nmで測定した吸光度が約0.8(OD280 0.8)に達するまで希釈する。その後、この溶液を、さらに希釈緩衝液で、OD280が0.5に達するまで希釈する。適当な希釈液は、塩及びポリエチレングリコール(PEG)が含まれ、塩基性のpH(約8)を有する。希釈液中のPLGF−1タンパク質の再生は、溶液に適切な濃度の酸化剤/還元剤ペアを加え、続いて撹拌下で、10℃〜30℃、好ましくは20℃の温度で、10〜30時間、好ましくは18〜20時間インキュベーションすることによって達成される。こうしたペアの例には、シスチン/システイン、シスタミン/システアミン、2−ヒドロキシエチルジスルフィド/2−メルカプト−エタノールがある。酸化剤/還元剤ペアの好ましい例は、それぞれ0.1mM〜2.5mM(好ましくは0.5mM)及び0.25mM〜6.25mM(好ましくは1.25mM)の濃度における、その酸化型及び還元型のグルタチオンである。再生によって、本質的に単量体型で発現されたPLGF−1タンパク質は、部分的に二量体型に戻る(図5)。
ステップIV:陰イオン交換クロマトグラフィー
好ましくは遠心分離及び/又はろ過によって前記ステップから得られた、主に単量体型で部分的に二量体型のタンパク質を含む溶液を、陰イオン交換樹脂上に導入して、二量体型を多く含む混合物にし、且つこの混合物から細菌混入物を取り除く。工業的プロセスに適しているかはさておき、その性能(capacity)、導入(loading)及び流速の特徴がQセファロースファストフローレジン(Amersham biosciences)のものと類似する限り、陰イオン交換クロマトグラフィーに適したいずれの市販基材も同様に使用することができる。好ましい実施形態では、高流動性樹脂(a high−flow resine)、例えばQ−セファロースファストフロー(Amersham biosciences)又は相当物を使用する。樹脂は、洗浄し、イオン強度が低い溶液で平衡化する。こうした溶液の例には、塩含有量が低い又は塩を含まないエタノールアミン−HCl pH8.5が含まれる。同じ溶液を、精製すべきタンパク質混合物の導入、吸着及び洗浄に利用することもできる。使用する樹脂には、大量のタンパク質溶液を1:1〜10:1の異なる導入容積/カラム容積の比で導入することが可能である。カラムの使用の最適化を可能にするので、ほぼ10:1のVol./Vol.比が好ましい。しかし、基材の吸着容量の飽和によって、二量体型のタンパク質が多量に失われるので、10:1よりも高い比率は避けるべきである。
単量体型のPLGF−1タンパク質は、低イオン強度での洗浄段階ですでに浸出するが、二量体型及び多量体型の溶出は、出発溶液のイオン強度を増大させることによって得られる。こうしたイオン強度の増大は、平衡溶液と予め定めたより多くの1M NaClを含む第2の溶液とを混合することによって得られる。好ましい実施形態では、NaCl濃度150〜250mMに相当する、1M NaCl溶液を15%〜25%含む溶液を用いて、二量体型のタンパク質を溶出する。最良の実施形態では、NaCl濃度が200mMの定組成条件(isochratic condition)でタンパク質を溶出する。280nmにおける光吸収を測定することによって、様々な種の溶出を自動的にモニターする(図2)。その後、二量体型のPLGF−1タンパク質を含む回収した画分を、電気泳動SDS−PAGEによって照査する(図5)。全クロマトグラフィープロセスは、適当なプログラム、例えばソフトウェアFPCLディレクターシステム(Amersham biosciences)の制御下で操作されているコンピュータシステムによって自動的に行うと有利である。
ステップV:逆相クロマトグラフィー
前記ステップから得られた、活性型が豊富なPLGF−1タンパク質を含む画分を回収し、適切な緩衝液で希釈し、逆相クロマトグラフィーカラム上に導入して、活性型のタンパク質をさらに精製する。導入した溶液の量は、クロマトグラフ基材1ミリリットル当りOD280 4.5〜5.5に相当する。このような量は、最大量であると考えられる。
使用目的に適した任意の市販のクロマトグラフ基材を、その導入容量及び流速の特徴がプロセスの要件と適合する範囲で利用することができる。好ましい実施形態では、カラム自体の充填しやすさとともに吸着力の最適な利用を保証できるようなビーズサイズを有する樹脂を使用する。このような基材の例は、RPソース15又はRPソース30(Amersham biosciences)樹脂である。平衡化、導入、樹脂洗浄及び溶出のための溶液はすべて、有機溶媒を異なる割合で含む水性有機溶液である。このような溶液の例は、エタノール、メタノール又はアセトニトリルを含む溶液である。増大した割合のエタノールを含む水性アルコール溶液を利用することが好ましい。本発明の実施形態では、適切な量の2種類の緩衝溶液を混合する。前者は緩衝液A、すなわちエタノール40%及びTFA(トリフルオロ酢酸)0.1%を含み、後者は緩衝液B、すなわちエタノール70%及びTFA0.1%を含む。
次いで、樹脂上に導入し、適当に洗浄したタンパク質物質は、増大する勾配の有機溶媒を含む溶出液を利用する後続の2つの段階を含む溶出プロセスによって溶出する。第1の段階は、単量体型の溶出ピークが得られるまで、有機溶媒の勾配が増大する条件下で行う。このような勾配は、各溶出カラム容積につき3%の緩衝液Bの増加割合で、緩衝液Bを4%〜40%の比率で緩衝液Aに加えることによって得られる。タンパク質の単量体型に相当する溶出ピークが出現したらすぐに、定組成条件下で単量体型の溶出ピークが無くなるまで溶出を続ける。そのように設定した定組成条件は、単量体型及び二量体型の2種に相当するクロマトグラフピークの分離を最大限可能にし、それで、分析タイプではなく、産業上のプロセス向けの分解能が最もよく得られる。第2の段階は、二量体型が主のタンパク質の完全な溶出が達成されるまで、有機溶媒の勾配が増大する条件下で再度行う。この第2の段階では、勾配は、各溶出カラム容積につき40.9%の緩衝液Bの増加割合で、緩衝液Bを10%〜100%の比率で緩衝液Aに加えることによって得られる。280nmにおける光吸収を測定することによって、様々な型のPLGF−1タンパク質の溶出を自動的にモニターする(図3及び図4)。続いて、本質的に二量体型のPLGF−1タンパク質を含む回収画分を、電気泳動SDS−PAGEによって照査する(図5)。適当なプログラム、例えばソフトウェアFPCLディレクターシステム(Amersham biosciences)の制御下で操作されているコンピュータシステムによって、全逆相クロマトグラフィープロセスを自動的に行うことが便利である。
電気泳動の結果から、逆相クロマトグラフィーの第2段階で得られたPLGF−1タンパク質は、高純度な活性型、すなわち二量体型及び部分的に多量体型のタンパク質を含むが、本質的に単量体型の混入がないことがわかる。そのように得られた生成物は、活性型を98.5%以上、好ましくは99.5%以上含み、このうちの70%以上が二量体型である。単量体型の残留物は、1.5%以下である。活性型のタンパク質は、細菌培養物1リットル当り160mgの平均量で得られる。上述の方法によって得られた純粋なタンパク質は、膜を用いた限外ろ過などの追加の処理段階に供してもよい。この場合、生成物を、カットオフ値が30kD以下の膜でろ過し、希釈倍率1:106までTFA酸性化水に対するダイアフィルトレーションにかける。そのように得られた最終生成物は、凍結乾燥添加剤と共に適当に処方し、凍結乾燥して、その最大の生体活性を保持することができる。
本発明を以下に実施例によって説明するが、これらの実施例は、目的を例示するものに過ぎず、それを限定するものではない。
(培養)
以下の手順は、1mM IPTGを用いた培養容器中での遺伝子改変した微生物(MOGM)[Bl21(DE3)pLysS PLGF−1]の培養及び誘導方法に関する。
材料
溶液SBMは以下のものから構成される:
溶液A(1リットル当り)
バクト酵母エキス(Difco) 34g
硫酸アンモニウム 2.5g
グリセロール 100ml
O 十分量:900ml
溶液B(10X)(100ml当り)
KHPO 1.7g
KHPO−3HO 20g、又は
KHPO 15.26g
O 十分量:100ml
溶液A及びBは個々に加圧滅菌し、使用時に無菌条件下で混合する。或いは、溶液A及びBを無菌条件下で混合し、ろ過する。
200mM(200X)のIPTGを、純粋な物質5gを蒸留水100ml中に溶解することによって生成する。この溶液を0.22μmフィルターを用いてろ過し、小分けし、−20℃で凍結する。
利用した消泡剤は、Antifoam O−10(シリコン系ではない)Sigma Cat A−8207である。
使用した菌株は、[BL21pLysS PLGF−1 WCB](ワーキングセルバンク)である。
前接種:凍結乾燥した遺伝子改変した微生物(MOGM)WCBのチューブを取り、それを1mlのSBM+100μg/mlアンピシリン+34μg/mlのクロラムフェニコールに懸濁させる。
この懸濁液を、30mlのSBM+100μg/mlアンピシリン+34μg/mlのクロラムフェニコールに希釈する。
この懸濁液を37℃で一晩インキュベートする(O/N)。次の日、O/N培養物30mlを800mlのSBM+100μg/mlアンピシリン+34μg/mlのクロラムフェニコールに希釈し、それらを各41リットルエレンマイヤーフラスコに200mlずつ分ける。
各フラスコの内容物を37℃で24時間インキュベートする。4本のフラスコ中の内容物を混合し、水で1/20に希釈(50μl+950μlの水)してOD600を読み取る。
次いで、所定量の前接種物を滅菌チューブ中4℃で、7.500xgで10分間遠心分離する。
次いで、各培養物1リットル当り20mlのSBM+200μg/mlのアンピシリン+10μg/mlクロラムフェニコール中で、室温で20分間420rpmで撹拌することによって、細菌を再懸濁させる。同時に、培養容器を準備し、酸素センサーを較正する。
酸素センサーは、600RPMで撹拌しながら、37℃の温度で窒素0%、次いで、消泡剤なしで空気100%で較正する。
培養は、以下の実験条件下で実施する:
培地:SBM+200μg/mlのアンピシリン及び10μg/mlのクロラムフェニコール
温度:37℃
溶存酸素%:30%(空気で飽和した場合)
pH:6.4〜7.4
消泡剤:水で1:10に希釈し;強く撹拌してから培地750ml当り140μlの量で加える。
誘導
誘導は、以下の実験条件下で実施する:
誘導物のOD600:16〜20
誘導剤:IPTG最終濃度1mM
溶存酸素%:10%(空気で飽和する場合)
誘導の長さ:3時間20分
誘導の直前に、細菌20μlを取り、水80μlに加え、誘導前検査のために保持する。
誘導時に、IPTGを最終濃度が1mMになるまで加える。
溶存酸素の割合は、10%にする。
誘導の終了時に、最終的なOD600を読み取り、全容積を測定する。
次いで、細菌10μlを取り、水90μlに加え、誘導後検査のために保持する。
誘導は、前もって沸騰させた2つの試料20μlを導入することによって、SDS−PAGE電気泳動を使用して照査する。
次いで、誘導した細菌を含む培地を、4℃で、7.500xgで10分間又は3000xgで25分間遠心分離し、その上清を除去する。
結果:誘導の結果は、図1に示すように、SDS−PAGE電気泳動によってチェックする。
(封入体の抽出及び精製)
以下の手順は、PLGF−1の封入体の調製及びリフォールディングに関する。リフォールディングによって、PLGF−1細菌タンパク質を部分的に二量体型に戻す。
材料
適切な性能をもつミキサー
溶解液:1mM Mg2SO4+20mMトリス−HCl pH8+トリトンX100 1%
洗浄液:0.5%トリトンX100+10mM EDTA pH8
BD(変性緩衝液):8M 尿素、50mMトリス pH8、エチレンジアミン20mM
Oに溶解し、ボリュームにする。
酸化型グルタチオン200x:100mMの水溶液
還元型グルタチオン200x:250mMの水溶液
希釈緩衝液:最終濃度600μMのPEG4000(2.4g/l)、50mMトリス−HCl pH8、20mM NaCl
消泡剤:Antifoam O−10(シリコン系ではない)Sigma
PLGF−1封入体の調製。
溶解液及び洗浄液を室温(RT)で平衡化する。
凍結/解凍を−80/37℃で2サイクル行う。
細菌450 OD600当り溶解液1mlに細菌ペレットを溶解する。
次いで、それを撹拌下(250RPM)に室温で30分間インキュベートする。
適切な容量をもつミキサー中に溶液を注ぎ、細菌450 OD600当り3mlの量の洗浄液を加える。
必要に応じて、試料1ミリリットル当り無希釈消泡剤0.4μlを加える。
この溶液を最大速度で1分間又は試料が十分均質になるまで回転させる。
次いで、ミキサーの内容物を適切な容量をもつ容器内に移し、細菌450 OD600当り6.5mlの洗浄液を加える。これを撹拌下に室温で45分間インキュベートする。
そのように得られた懸濁液を25℃で、13.000xgで45分間遠心分離し、その上清を捨てる。
沈降したペレットを、細菌450 OD600当り4mlの量の洗浄液中に再懸濁させ、ミキサーのサイクルを再度繰り返す。
この懸濁液を、適切な容量をもつ容器内に移し、450 OD600当り6.5mlの洗浄液で希釈し、撹拌下で室温で30分間インキュベートする。
次いで、上記に見られる条件下において遠心分離を繰り返し、その上清を取り除く。
(タンパク質の再生)
封入体は、変性緩衝液BD(8M尿素を含む)7ml中に可溶化させ、さらにOD280が0.8になるまでBDで希釈する。続いて、0.6ボリュームの希釈緩衝液を加えて、最終尿素濃度を5Mにする。
その後、1/200の還元型グルタチオン200X(最終濃度1.25mM)及び1/200の酸化型グルタチオン200X(最終濃度0.5mM)を加える。検査(prerefol)のための試料15μlを取り、次いで溶液を撹拌下に20℃で18〜20時間インキュベートする。
インキュベーションの終了時に、培地を20℃で10分間、10.000xgで遠心分離し、0.45又は0.8μmのフィルターを用いてろ過し、検査(postrefol)用に試料15μlを取る。
結果:リフォールディング前後の溶液の15μlの試料を、SDS−PAGE電気泳動を用いて分析する(図5)。
(陰イオン交換クロマトグラフィー)
以下の手順は、リフォールディング後のPLGF−1タンパク質の精製の第1ステップに関する。試料をカラムに導入した後、吸着していないPLGF−1単量体が大量に失われる。導入量は、カラム容積の10倍を超えないべきである。というのは、このことにより、PLGF−1二量体が著しく失われるからである。
溶出は、NaCl濃度200mMに相当する、20%の緩衝液B(下記参照のこと)の定組成条件下で行う。溶出ピークは、依然としてリフォールディングに使用したグルタチオンを含み、このグルタチオンは、OD280の約50%を占める。
材料及びパラメーター
FPLCシステム:FPLCディレクターと称されるソフトフェアによって操作されるAmersham−biosciences
モニターパラメーター
U.V.:波長=280nm;スケール上限=2
温度:20℃(最低15、最高25)
樹脂:Qセファロースファストフロー(Amersham−biosciences)
カラム容積/高さ: 容積:導入すべき試料の容積の1/10;高さ:13〜16cm
平衡化:緩衝液B 2カラム容積(CV)、次いで緩衝液A 1.5CV
試料:再生、遠心分離及び/又はろ過したPLGF−1。その10CV以下を導入する。
緩衝液A:20mMエタノールアミン−HCl pH8.5
緩衝液B:緩衝液A+1M NaCl
注入速度:1cm/分(小型カラムで試験した最高速度=1.887cm/分;試験した最低速度=0.5cm/分)
溶出速度:1cm/分(小型カラムで試験した最高速度=1.887cm/分;試験した最低速度=0.5cm/分)
注入後の洗浄:緩衝液Bを0%含む1.5CV
回収したピーク:緩衝液B 20%の定組成条件で約3CV流して溶出したピーク。
最終洗浄:100%Bで2CV
手順
緩衝液B 20%の定組成条件下で溶出したピークを回収し、次いでそこに0.271容量の水、0.0045容量のTFA及び0.225容量のエタノールを加える。このように、試料は、1.5倍に希釈され、エタノール15%及びTFA 0.3%を含むことになる。これら2種類の物質を追加することにより、逆相樹脂へのPLGF−1の結合が容易になる(実施例5参照のこと)。
結果:クロマトグラフィーステップは、図2に示すように280nmにおける吸光度をモニターすることによって、連続的に照査している。
単離したタンパク質物質の純度は、SDS−PAGE電気泳動を用いて分析する(図5)。
(逆相クロマトグラフィー)
以下の手順は、平均粒径が15ミクロン又は30ミクロンのRPソース樹脂を用いて行うことができる。しかし、30ミクロンのRPソース樹脂は、精製プロセスの任意の改変を伴わずに、樹脂自体の経済的な節約(約50%)を可能にし、カラムの充填手順をより容易にし、背圧をより低くする。
この手順は、QFF樹脂上を通過させた後の、PLGF−1タンパク質の精製の第2フェーズに関する。試料注入中に高い吸光度が明らかになり、これは樹脂と結合しないグルタチオンの非吸着ピークに相当する。この手順は2つのサブ段階からなる。RPCmonと呼ばれる最初の段階は、PLGF−1の単量体成分の大部分を除去するのに使用し、一方、後の段階は、タンパク質における本質的に二量体の成分を溶出するのに使用し、これをRPCdimと呼ぶ。
<第1のサブ段階(RPCmon)>
材料及びパラメーター
FPLCシステム:FPLCディレクターと称されるソフトフェアによって操作されるAmersham−biosciences
モニターパラメーター
U.V.:波長=280nm;フルスケール=0.05
温度:20℃(最低15、最高25)
樹脂:逆相ソース30(Amersham−biosciences)
樹脂容積/高さ: 容積:導入すべき試料の全OD280の1/5〜1/6;高さ:27〜33cm
平衡化:緩衝液Bを2カラム容積(CV)、次いで緩衝液Aを2CV
試料:前記ステップ(実施例4)で得られたPLGF−1。1.5倍に希釈され、エタノール15%及びTFA 0.3%を含む。導入の最大値は、樹脂1ml当り4.5〜5.5 OD280。
緩衝液A:エタノール40%+TFA0.1%
緩衝液B:エタノール70%+TFA0.1%
注入速度:1.887cm/分
溶出速度:1.887cm/分
注入後の洗浄:4%緩衝液B 1.5CV
単量体ピーク:12CVにおいてBの勾配が4〜40%(3%B/CV)。このピークの溶出を開始した直後、OD280がフルスケールの25%に達することにより、その瞬間に達した緩衝液Bの濃度の定組成条件で、ピーク溶出が完了するまで溶出を続ける(約2.5〜3.5CV)。
操作
「単量体」ピークに相当する適当な量の溶液を取り、それを濃縮して検査する(図5のmon)。
<第2のサブ段階(RPCdim)>
材料及びパラメーター
カラムを再度平衡化しないが、UVモニターのスケール範囲を値2に単にシフトさせることによって、勾配が10〜100%の緩衝液Bを2.2CV(40.9%B/CV)で流す。
操作
「二量体」ピークに相当する画分を取る。図4はその例を示す。それらを回収し、その容積及び280nmにおける吸光度を測定する。
凍結乾燥前に得られる全収量(mgで表す)は、OD280と容積と希釈率を乗ずることによって計算する。このような収量の平均値は、標準偏差が23.21で、細菌培養物1リットル当り純粋なPLGF−1 1.64mgである。これは、培養した細菌の1000 OD600当りのmgで表すこともでき、標準偏差が0.8で、培養した細菌の1000 OD600につき純粋なPLGF−1 5.58mgになる。
そのように得られた二量体溶液は、ウルトラダイアフィルトレーション及び凍結乾燥にかけるまで−20℃で保持する。このような溶液の試料を、図5に示すようにSDS−PAGE電気泳動にかける。
還元条件下におけるステップIをモニターするための電気泳動SDS−PAGEによって得られた結果を示す図である。Pre1及びPre2は、以下のように調製した誘導前検査物を表す。誘導する直前に、600nmで測定した光吸収約0.064単位(OD600)を取り、水で5倍希釈する。この希釈物のうち20μlを取り、これに還元緩衝液20μlを加え、煮沸する。この最終溶液20μlをSDS−PAGEに導入する。Post1及びPost2は、上記のように調製した誘導後検査物を表す。Mは、分子量マーカーの混合物を表す。誘導後カラム(Post1及びPost2)では、分子量14.3の指標のすぐ上に、封入体内で発現及び分離されたPLGF−1タンパク質に相当する誘導前カラム(Pre1及びPre2)では実質的に見られないバンドが示されている。 Q−セファロースファストフローレジンに対する陰イオン交換クロマトグラフィーをモニターしたクロマトグラムを示す図である。X軸は溶出容積(ML)を示し、y軸は光吸収単位(OD)を示す。緩衝液B(200mM NaCl)を用いて20%溶出することによって得られた最初の溶出ピークは、実質的に二量体型のPLGF−1タンパク質に相当するが、これは不純物及び単量体型を含む。緩衝液B(1M NaCl)を用いて100%溶出したその後のピークは不純物を含み、その不純物は除去される。 RPソース30樹脂に対する逆相クロマトグラフィーの第1の溶出段階をモニターしたクロマトグラムを示す図である。X軸は溶出容積(ml)を示し、y軸は光吸収単位(OD)を示す。最初の大量の溶出ピークは、樹脂と結合しない様々な不純物に相当する。第2の溶出ピークは、定組成条件下で溶出した単量体型のPLGFタンパク質に相当する(緩衝液Bの約10%〜15%で実験的に検出された)。 RPソース30樹脂に対する逆相クロマトグラフィーの第2の溶出段階をモニターしたクロマトグラムを示す図である。X軸は溶出容積(ml)を示し、y軸は光吸収単位(OD)を示す。溶出ピークは、二量体型−多量体型のPLGFタンパク質に相当する。 全プロセスを最終的にモニターするためのSDS−PAGEによる電気泳動で得られた結果を示す図である。Prerefol及びPostrefolは、発現されたタンパク質の再生(ステップIII)前後の検査物を示す。QFFは、Qセファロースファストフローレジンから溶出された、主に二量体型のタンパク質を含むピークを表す。Monは、単量体型を含むピークを表す。Dimは、RPソース30樹脂を用いた逆相クロマトグラフィーの第2のサブステップで溶出されたピークを表す。再生前には、発現されたタンパク質は主に単量体型であることを指摘する。再生後には、タンパク質の一部が二量体型である。QFF及びRF30クロマトグラフィーによるその後の精製によって、高純度でPLGF−1タンパク質が得られる。

Claims (27)

  1. 改変した原核細胞の誘導的発現系で発現させることによって、単量体型が1.5%以下となる、2量体型及び多量体型の組換え胎盤成長因子(PLGF)を抽出及び精製する方法であって、
    I)前記原核細胞を培養し、II)封入体を抽出、精製し、III)前記発現されたタンパク質を再生し、IV)イオン交換クロマトグラフィーを行ない、V)逆相クロマトグラフィーを行う、ステップを含み、
    ステップ(I)を、600nmにおける培地の吸光度が14〜50(OD600 14〜50)となるまで、1種又は複数の選択薬剤、酵母エキス、グリセロール及びアンモニウム塩を含む培地中で行った後、誘導を行い、
    ステップ(II)は、前記培養細胞を溶解し、DNAを破壊し、前記封入体を単離することを含み、
    ステップ(III)では、前記封入体を変性緩衝液中で可溶化し、前記発現されたタンパク質を少なくとも部分的に二量体型に戻し、
    ステップ(IV)では、陰イオン交換クロマトグラフィーにより、前記発現された前記二量体型及び多量体型のタンパク質を単量体型から分離し、
    ステップ(V)では、定組成条件下の溶出段階を間に挟む、有機溶媒の勾配が増大する、2つの連続する溶出段階を有する逆相クロマトグラフィーにより、前記発現されたタンパク質の前記二量体型及び多量体型を前記単量体型から更に分離し、最終的に単離することを特徴とする、2量体型及び多量体型の組換え胎盤成長因子(PLGF)を抽出及び精製する方法。
  2. 前記胎盤成長因子(PLGF)が、ヒトPLGF−1又は動物起源であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記原核細胞が、細菌細胞であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. ステップIが、前記培養ステップで高い細菌密度を得ることを可能にし、且つ動物又はヒト起源の物質を含まない培地中で行われることを特徴とする、請求項1から3までのいずれかに記載の方法。
  5. 前記誘導的発現系が、発現系T7であることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  6. 前記細菌細胞が、大腸菌(E.Coli)由来の菌株であることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  7. 前記菌株が、大腸菌(E.Coli){Bl21(DE3)pLysS}であることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  8. 前記発現が、ラクトース、イソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド(IPTG)又は機能的に同等の類似体によって誘導されることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  9. 誘導時における培養物の前記吸光度が、600nmにおいて14〜30 OD(14〜30 OD600)、好ましくは16〜20(16〜20 OD600)であることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  10. ステップIが、予備的なステップである前接種を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  11. ステップIIにおいて、前記細胞溶解が凍結/解凍、フレンチプレス又は他の同等の技術によって行われることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  12. ステップIIにおいて、前記DNA破壊が、抽出若しくは組換え起源のDNAse、好ましくはベンゾナーゼを用いて、又は化学的、機械的作用によって行われることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  13. ステップIIにおいて、前記DNA破壊がミキサーを用いて行われることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  14. ステップIIにおいて、遠心分離及び適当な緩衝液への洗浄を少なくとも2サイクル行うことによって前記封入体が単離されることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  15. ステップIIIにおいて、前記封入体が、尿素、イソチオシアン酸グアニジン、塩酸グアニジン又は任意の他の変性剤を含む変性緩衝液に可溶化され、任意選択でホモジナイズ又は音波破砕されることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  16. ステップIIIにおいて、前記封入体の可溶化後、溶液を希釈し、前記溶液に酸化/還元剤を加え、撹拌下で、10℃〜30℃、好ましくは20℃の温度で、10〜30時間、好ましくは18〜20時間インキュベートすることによって前記タンパク質物質を再生させることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  17. 前記溶液を、280nmにおける吸光度(OD280)0.01〜2、好ましくは0.5が得られるまで希釈し、且つ前記酸化/還元剤が、二量体型の形成を最大にするような割合及び濃度の還元及び酸化グルタチオンであることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. ステップIVにおいて、前のステップから得られた前記溶液を、1:1〜10:1の導入容積/カラム容積の比で陰イオン交換カラムに導入することを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  19. 前記導入容積/カラム容積の比が10:1であることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 前記タンパク質を、エタノールアミン−HCl、NaCl緩衝液で溶出し、前記単量体型のタンパク質が樹脂と結合しない物質を含む画分に主に含まれ、その一方前記二量体型のタンパク質が150〜250mMのNaCl濃度で溶出した後続の画分中に本質的に含まれることを特徴とする、請求項18又は19に記載の方法。
  21. ステップVにおいて、前のステップで150〜250mMのNaCl濃度で抽出された溶液を希釈し、樹脂1ml当り280nmにおける吸光度4.5〜5.5 ODに相当する量で逆相クロマトグラフィーカラムに導入することを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  22. 前記第1の溶出段階を、前記単量体型の溶出ピークが現れるまで、有機溶媒の勾配が増大する条件下で行い、前記単量体型の溶出ピークが無くなるまで、定組成条件下で行い、
    前記第2の段階を、有機溶媒の勾配が増大する条件下で、主に二量体型の前記タンパク質の完全な溶出が達成されるまで行うことを特徴とする、請求項1又は21に記載の方法。
  23. 前記溶出緩衝液が、エタノール、メタノール又はアセトニトリルを含むことを特徴とする、請求項21及び22のいずれかに記載の方法。
  24. 前記溶出緩衝液が、割合を徐々に増加させたエタノールを含む水性アルコール溶液であることを特徴とする、請求項21から23までのいずれかに記載の方法。
  25. 前記逆相クロマトグラフィーが、基材直径が30ミクロンの粒子を有する樹脂で行われることを特徴とする、請求項21から24までのいずれかに記載の方法。
  26. 追加の限外ろ過ステップと、それに続く適切な添加剤の存在下又は不在下での凍結乾燥を含む、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  27. 請求項1から25までのいずれかに記載の方法によって、原核宿主細胞中の発現で得られ得る活性型の胎盤成長因子であって、
    前記宿主菌株の混合物を含まず、前記単量体型が1.5%以下であり、本質的に二量体型及び多量体型であることを特徴とする、活性型の胎盤成長因子。
JP2003566047A 2002-02-05 2002-02-05 組換え胎盤成長因子の製造方法 Expired - Fee Related JP4458850B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/IT2002/000065 WO2003066676A1 (en) 2002-02-05 2002-02-05 Production process of recombinant placental growth factor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005535286A JP2005535286A (ja) 2005-11-24
JP4458850B2 true JP4458850B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=27676896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003566047A Expired - Fee Related JP4458850B2 (ja) 2002-02-05 2002-02-05 組換え胎盤成長因子の製造方法

Country Status (23)

Country Link
US (1) US7744862B2 (ja)
EP (1) EP1472286B1 (ja)
JP (1) JP4458850B2 (ja)
KR (1) KR100869400B1 (ja)
CN (1) CN100588661C (ja)
AT (1) ATE358681T1 (ja)
AU (1) AU2002236197B2 (ja)
BR (1) BR0215585A (ja)
CA (1) CA2475235C (ja)
CY (1) CY1106681T1 (ja)
CZ (1) CZ2004892A3 (ja)
DE (1) DE60219361T2 (ja)
DK (1) DK1472286T3 (ja)
EE (1) EE05407B1 (ja)
ES (1) ES2284816T3 (ja)
HK (1) HK1076633A1 (ja)
HR (1) HRP20040795A2 (ja)
HU (1) HU229056B1 (ja)
MX (1) MXPA04007589A (ja)
PT (1) PT1472286E (ja)
SI (1) SI1472286T1 (ja)
SK (1) SK287965B6 (ja)
WO (1) WO2003066676A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8093423B2 (en) 2003-02-19 2012-01-10 Globoasia, Llc Pharmaceutical-grade ferric organic compounds, uses thereof and method of making same
US8048003B2 (en) * 2003-10-14 2011-11-01 Suros Surgical Systems, Inc. Vacuum assisted biopsy device
EP1966232A1 (en) 2005-12-23 2008-09-10 Novo Nordisk A/S Purification of proteins using preparative reverse phase chromatography (rpc)
CN101497883B (zh) * 2008-01-30 2013-02-27 苏州思坦维生物技术有限责任公司 重组胎盘生长因子的表达生产、分离纯化及其化学标记
US20090254411A1 (en) * 2008-04-04 2009-10-08 Kamal Bhattacharya System and method for automated decision support for service transition management
US20100004306A1 (en) * 2008-06-18 2010-01-07 Abbott Laboratories PIGF-1 Assay and kits and components thereof
US8741287B2 (en) 2008-06-18 2014-06-03 Abbott Laboratories PlGF-1 assay and kits and components thereof
EP2295449A1 (en) 2009-09-09 2011-03-16 Dompe PHA.R.MA S.p.A. PLGF-1 in homodimeric form
US10729746B2 (en) 2013-01-28 2020-08-04 Shire Human Genetic Therapies, Inc. Recombinant placenta growth factor for treating Duchenne muscular dystrophy
CN106589100B (zh) * 2016-12-14 2020-04-21 辽宁师范大学 可抗血管新生的七鳃鳗重组pr-1蛋白及制备方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1129478B (it) * 1980-12-23 1986-06-04 Olivetti & Co Spa Stampante termica seriale a punti
JPH0227993A (ja) * 1988-07-15 1990-01-30 Nippon Shinyaku Co Ltd hEGFの製法
JPH03285677A (ja) * 1989-05-08 1991-12-16 Res Assoc Util Of Light Oil 形質転換された微生物の培養方法
GB8927008D0 (en) * 1989-11-29 1990-01-17 Ciba Geigy Novel process for the production of unfused protein in e.coli
GB8927546D0 (en) * 1989-12-06 1990-02-07 Ciba Geigy Process for the production of biologically active tgf-beta
IT1242149B (it) * 1990-09-27 1994-02-16 Consiglio Nazionale Ricerche Sequenza di nucleotidi codificante per una proteina umana con proprieta' regolative dell'angiogenesi
USRE39350E1 (en) * 1997-01-17 2006-10-17 The Scripps Research Institute RNA binding protein and binding site useful for expression of recombinant molecules
US6221608B1 (en) * 1997-01-22 2001-04-24 Ortho Pharmaceutical Corporation Methods for identifying erythropoietin receptor binding protein
FR2766192B1 (fr) * 1997-07-17 2001-07-13 Pf Medicament Epitopes du vrs et anticorps les comportant, utiles dans le diagnostic et la therapie
DE19748734A1 (de) * 1997-11-05 1999-05-06 Biotechnolog Forschung Gmbh Verfahren zur Gewinnung von biologisch aktiven Dimeren von rekombinanten humanen Wachstumsfaktoren aus der Cystein-Knoten-Familie sowie Verwendung der gewonnenen Dimere
US6218181B1 (en) * 1998-03-18 2001-04-17 The Salk Institute For Biological Studies Retroviral packaging cell line
US6770457B1 (en) * 1998-05-28 2004-08-03 Korea Green Cross Corporation Process of purifying angiogenesis inhibitors
CN1304578C (zh) * 2000-03-22 2007-03-14 罗姆和哈斯公司 新的基于蜕皮激素受体的可诱导的基因表达系统

Also Published As

Publication number Publication date
MXPA04007589A (es) 2005-06-08
CA2475235A1 (en) 2003-08-14
CN1620465A (zh) 2005-05-25
DE60219361T2 (de) 2007-12-13
CY1106681T1 (el) 2012-05-23
PT1472286E (pt) 2007-06-28
CA2475235C (en) 2013-04-30
SK287965B6 (sk) 2012-07-03
SI1472286T1 (sl) 2007-08-31
AU2002236197A1 (en) 2003-09-02
KR100869400B1 (ko) 2008-11-21
EE200400108A (et) 2004-10-15
US20050070696A1 (en) 2005-03-31
HU229056B1 (en) 2013-07-29
HUP0500029A2 (hu) 2005-03-29
DK1472286T3 (da) 2007-08-20
DE60219361D1 (de) 2007-05-16
JP2005535286A (ja) 2005-11-24
EP1472286B1 (en) 2007-04-04
HUP0500029A3 (en) 2010-01-28
HK1076633A1 (en) 2006-01-20
ES2284816T3 (es) 2007-11-16
CZ2004892A3 (cs) 2005-02-16
AU2002236197B2 (en) 2008-08-07
EE05407B1 (et) 2011-04-15
EP1472286A1 (en) 2004-11-03
SK3282004A3 (sk) 2005-01-03
BR0215585A (pt) 2004-12-21
ATE358681T1 (de) 2007-04-15
KR20040091008A (ko) 2004-10-27
CN100588661C (zh) 2010-02-10
WO2003066676A1 (en) 2003-08-14
US7744862B2 (en) 2010-06-29
HRP20040795A2 (en) 2004-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5231178A (en) Method for the purification of intact, correctly-folded insulin-like growth factor-1
US6399333B1 (en) Process for producing erythropoietin containing no animal proteins
JP4458850B2 (ja) 組換え胎盤成長因子の製造方法
Miller et al. Recombinant bovine rhodanese: purification and comparison with bovine liver rhodanese
EP3373954A2 (en) Methods of producing and purifying matrix-binding fusion proteins by ion-exchange chromatography
KR101527528B1 (ko) 가용성 재조합 단백질의 생산, 추출 및 정제 방법
CN112625117A (zh) 一种可溶性重组特立帕肽的非变性纯化方法及应用
CN115873095A (zh) 一种重组人骨形态发生蛋白-2二聚体的提纯方法
RU2295535C2 (ru) Рекомбинантный плацентарный фактор роста и способ его получения
CN102127156A (zh) 一种能对目标蛋白进行非色谱分离的融合标签蛋白及其编码基因和制备方法
PL206761B1 (pl) Sposób ekstrahowania i oczyszczania rekombinowanego łożyskowego czynnika wzrostu i rekombinowany łożyskowy czynnik wzrostu otrzymany tym sposobem
CN105349536A (zh) 一种烟草病程相关蛋白pr10基因的特异性pcr引物及其应用
CN114480353B (zh) 一种制备重组人奥克纤溶酶的方法
CN112142848A (zh) 一种重组人胰岛素及其纯化制备方法
CN109750021A (zh) 一种扇贝类胡萝卜素氧化裂解酶基因及其应用
CN112689674B (zh) 葡聚糖亲和性标签及其应用
CN118165095A (zh) 一种重组人源角蛋白的分离纯化方法
KR20210148288A (ko) 생체내 리폴딩된 항체 단편의 클로닝 및 발현
CN116217699A (zh) 一种高效表达羊生长激素的方法
CN118126991A (zh) 多片段插入提高胰蛋白酶热稳定性的方法
CN111620943A (zh) 一种重组人成纤维细胞生长因子-21包涵体的纯化工艺
CN115991731A (zh) 一种耐热性蛋白质的回收方法
CN114437953A (zh) 一种制备重组人奥克纤溶酶原的制备方法
CN116751267A (zh) 一种副猪嗜血杆菌cdt三顺反子及重组cdt的制备方法
CN116286755A (zh) 一种巴曲酶的表达纯化方法及应用

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081201

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081208

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081224

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090107

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090202

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees