JP4456849B2 - フッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体 - Google Patents

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Description

本発明は、単結晶引き上げ法によって製造されたフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体に関する。
フッ化カルシウムや、フッ化バリウム等のフッ化金属の単結晶体は、広範囲の波長帯にわたって高い透過率を有し、低分散で化学的安定性にも優れることから、紫外波長または真空紫外波長のレーザを用いた各種機器、カメラ、CVD装置等のレンズ、窓材等の光学材料として需要が広がってきており、とりわけ、フッ化カルシウム単結晶体は、光リソグラフィー技術において次世代の短波長光源として開発が進められているFレーザ(157nm)での投影レンズとして期待が寄せられている。該投影レンズの直径としては、リソグラフィーのスループットを向上させるため15cm以上のものが採用されており、レンズ材料として直径17cmを越える大型フッ化カルシウム単結晶体が必要とされている。
従来、こうした大型フッ化カルシウムの単結晶体は、坩堝降下法(ブリッジマン法)により製造されるのが一般的である。ここで、坩堝降下法とは、坩堝中の単結晶製造原料の融液を、坩堝ごと徐々に下降させながら冷却することにより、坩堝中に単結晶を育成させる方法である。
ところが、かかる坩堝降下法により製造したフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体は、坩堝という閉じられた空間内で単結晶が形成されるため結晶体に大きな内部歪が生じ、その歪みを低減させるために、単結晶体育成後に1ヶ月を越えるアニール処理が必要になるという問題点があった。また、特に17cmを越える大型の単結晶体を育成する場合、結晶が部分的に多結晶化するためその歩留まりが著しく悪いという欠点を有していた。
坩堝降下法の上記欠点を解消するためには、単結晶引き上げ法(チョクラルスキー法)を採用して、フッ化カルシウム単結晶体を製造することが考えられる。ここで、単結晶引き上げ法とは、坩堝中の単結晶製造原料の融液に、目的とする単結晶体からなる種結晶を接触させ、次いで、その種結晶体を坩堝の加熱域から徐々に引き上げて冷却することにより、該種結晶体の下方に単結晶を育成させる方法である。単結晶引き上げ法は、単結晶育成中に坩堝からの空間的な拘束を受けない方法であるため、結晶体に歪が比較的生じ難く、また、育成中の偏析現象による不純物の低減が可能であるため、シリコンやゲルマニウム等の半導体単結晶体の製造などにおいて汎用されている。
しかしながら、単結晶引き上げ法は、一方で、装置が複雑になる他、安定的に単結晶を成長させることが難しいことなどから、上記フッ化カルシウム単結晶体の製造に適用するにはかなりの困難さが予測される。そのため、単結晶引き上げ法によるフッ化カルシウム単結晶体の製造は、直胴部の直径が10cm以下の小型のものを実験室レベルで製造した例が僅かに知られている程度であり(戸澤 慎一郎、福田 承生他5名、「光学材料CaFの改質」、東北大学金属材料研究所 技術部 技術研究報告、平成13年3月、第19号およびK.Nassau、Jounal of Applied Physics、32巻、1820−1(1961年)参照)、該直径が17cm以上の大口径のものを製造した具体例はほとんど知られていないのが実状である。
また、特許文献1には、引き上げ法による大径のフッ化カルシウム単結晶の製造例が記載されている。しかし、該公報において得られている単結晶は、長時間のアニール処理を経た後であっても、複屈折性のバラツキが大きいものであった。このことは、該公報の方法によって得られる単結晶は、アズグロウン状態ではさらに高い複屈折性を有していたことを示唆している。この原因は必ずしも明らかではないが、該公報記載の引き上げ装置では、単結晶引き上げ域の温度分布が不均一となり、結晶内に内部歪みが生じるためと考えられる。
特開平11−21197号公報
しかして、本発明者らが、上記単結晶引き上げ法により、直胴部の直径が17cm以上の大口径のフッ化カルシウム単結晶体の製造を試みたところ、一般的な構造の単結晶引き上げ装置により製造を行ったのでは、得られたアズグロウン状態の単結晶体は、内部歪を十分に少なくすることができなかった。このため、該単結晶体は、複屈折が5nm/cmを超える値になり、リソグラフィー用途として使用するには長時間のアニール処理が必要になり今一歩満足できなかった。これは、前記の如くに実験室レベルで小型のフッ化カルシウム単結晶体を製造した時には全く認められなかった現象であり、前記大口径のフッ化カルシウム単結晶体を工業的に生産するに際して大きな障害になるものであった。
したがって、本発明は、単結晶引き上げ法によって製造され、直胴部の直径が17cm以上のフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体において、内部歪が少なく複屈折が十分に小さいものを製造することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するため、鋭意研究を続けてきた。その結果、単結晶引き上げ法によって製造された前記大型のフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体においても、複屈折が極めて小さいものを製造することに初めて成功し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係るフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体は、単結晶引上げ法によって製造された、種結晶から直径が除々に大きくなった円錐状部分からなるショルダー部、円柱状部分からなる直胴部、さらに該直胴部から直径が除々に小さくなった円錐状部分からなるテール部から構成されるフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体であって、直胴部の直径が17cm以上であり、且つ複屈折が0.892〜1.375nm/cmであり、該複屈折の標準偏差が0.63〜1.21nm/cmの範囲における複屈折の値を上回らない値であることを特徴としている。 さらに、上記フッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体においては、直胴部が5cm以上の長さを有することが好ましい。
本発明のフッ化カルシウム単結晶体は、大口径であり、且つアズグロウン状態でありながら、内部歪が少なく、低複屈折であり、そのバラツキも小さい。したがって、長時間のアニール処理を施さなくても、高品質かつ均一性の高い点で有利な性状を有する大型の光学材料が切り出せる。また、結晶内の歪みが著しく小さいため、単結晶体を切断、研磨等の加工する際に、クラックの発生がほんとんどなく歩留まりの高い加工が可能となる。
したがって、本発明のフッ化カルシウム単結晶体は、レンズ、プリズム、ハーフミラー、窓材などの光学部材として有用であり、特に、紫外および真空紫外で使用されるこれら光学部材、最も好適には、次世代リソグラフィー技術の光源として有望視されているF2レーザー光用の硝材として極めて有用である。
本発明のフッ化カルシウムの単結晶体は、単結晶引き上げ法によって製造されたアズグロウン状態のものである。ここで、単結晶引き上げ法とは、前記した一般にチョクラルスキー法と呼ばれる単結晶製造方法を意味する。また、アズグロウン状態とは、単結晶製造装置の中で引き上げられ、室温まで冷却されただけの状態の単結晶体であり、アニール処理等の後処理は施されていないものである。
本発明の単結晶体は、直胴部の直径が17cm以上、好適には20〜40cmの大口径のものである。一般に単結晶引き上げ法で育成されたインゴットは、種結晶から直径が徐々に大きくなった円錐状部分からなるショルダー部、インゴットの直径がほぼ一定である円柱状部分からなる直胴部、さらに、前記直胴部から徐々に直径が小さくなった円錐状部分からなるテール部から構成されている。ここで、上記本発明の単結晶体の直径は、直胴部の最も太い部分の直径をいう。
本発明の最大の特徴は、上記単結晶引き上げ法によって製造された大口径のフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体において、その内部歪を極めて少なくした点にある。ここで、フッ化カルシウム単結晶体中の歪は、複屈折を誘起するため、上記内部歪の少なさは、複屈折の小ささとして表すことができる。しかして、本発明のフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体の複屈折は、後述する方法により測定した値で示して0.892〜1.375nm/cm小さい値にある。さらに、本発明のフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体においては、複屈折の標準偏差が0.63〜1.21nm/cmの範囲における複屈折の値を上回らない値であり、均一性の高い複屈折が達成される。


前記したように、一般的な単結晶引き上げ法にしたがって、上記大口径のフッ化カルシウム単結晶体を製造する場合、アズグロウン状態で、本発明のように複屈折が小さく、かつ均一な複屈折性を有するものを製造することは困難である。これに対して、本発明は、このような大型のアズグロウン単結晶体において、均一な低複屈折を実現したものであり、得られた単結晶体は、長時間アニール処理を施さなくても、リソグラフィー用に使用可能である大口径の光学材料を切り出すことが可能になる。また、結晶内の歪みが著しく小さいため、単結晶体を切断、研磨等の加工する際に、クラックの発生がほとんどなく歩留まりの高い加工が可能となる。
本発明において、アズグロウン単結晶体の複屈折は、次のような方法により測定する。被測定体としては、アズグロウン単結晶体のショルダー部とテール部とを切り落とした直胴部からなる円柱体において、その上下面を各鏡面研磨したものを用いる。この被測定体の上下面において、外周縁より1cm内側に描かれる内周円に内接する正方形内を測定対象区画とし、この区画内に縦横1mmの間隔で格子状に測定点を選定し、それぞれの測定点で部分的な複屈折を各測定し、その平均を求めて上記アズグロウン単結晶体の複屈折とする。
各測定点において複屈折の値は当該分野で公知の方法で測定可能であるが、一般に好適な方法を例示すれば、測定光を、被測定体の上下面間を垂直に透過させ、直行する2種類の偏光を用いて位相差を測定することにより求める。測定光の波長は、He−Neレーザーの波長(632.8nm)である。
また、複屈折のバラツキは、全測定値の標準偏差を用いることにより評価する。
本発明の単結晶体は、直胴部の長さが5cm以上であるのが好ましい。直胴部が5cm以上あるとリソグラフィー用レンズ等に加工した際に開口数を大きくすることが可能となり、投射されるパターンの微細化が達成されるため好適である。
上記の性状を有する本発明の単結晶体の製造方法は、特に制限されるものではないが、以下の方法により好適に製造することができる。
すなわち、単結晶引き上げ装置として、チャンバー内において、坩堝上方の単結晶引き上げ域を断熱壁で環囲し、該断熱壁の環囲体の上端開口部を、単結晶引き上げ棒の挿入孔が少なくとも穿孔され、且つ厚み方向の放熱能力が、1000〜50000W/m・Kである天井板で閉塞することによりなる単結晶引き上げ室を設け、さらに後述する溶融ヒーターと坩堝の外端との間に隔離壁を周設し、該隔離壁の上端と断熱壁との間にリッド材を横架したものを用いる。また単結晶育成時の結晶引き上げ速度は、速度4mm/時間以下、好ましくは0.5〜3.5mm/時間で行うことが必要である
上記構造の単結晶引き上げ装置の概略を図1として示す。
この単結晶引上げ装置10は、結晶成長炉を構成するチャンバー12を備えており、このチャンバー12内にチャンバー12の底壁14を貫通するように、回転可能な支持軸16が設けられている。
なお、この支持軸16の下端は、チャンバー12の底壁14を貫通してチャンバー12外へ伸びており、図示していないが、冷却器と接した後、坩堝20を回転および上下動させるための駆動機構に接続されている。
また、この支持軸16には、受け台18が固定されており、受け台18の上面に坩堝20が載置されている。この坩堝20の内部に単結晶製造原料の融液22が収容されるものである。
そして、この坩堝20の周囲には、坩堝20を取り囲むように、チャンバー12の底壁14から立設した溶融ヒーター24が設けられている。さらに、この溶融ヒーター24および坩堝20を取り囲むように、チャンバー12の底壁14から立設した断熱壁26が設けられている。
一方、チャンバー12の上壁28には、開口部30を介して、図示しない駆動機構によって、上下動および回転可能な単結晶引き上げ棒32が吊設されている。この単結晶引き上げ棒32の先端には、保持具33を介して、種結晶体34が取り付けられており、種結晶体34が、坩堝20の中心軸上に位置するように配置されている。
このように構成される単結晶引上げ装置10では、溶融ヒーター24の加熱によって、坩堝20内で溶融状態になった単結晶製造原料の融液22に対して、単結晶引き上げ棒32を降下させる。そして、単結晶引き上げ棒32の先端の種結晶体34の下端面が、坩堝20内の原料融液22に接触した後に、単結晶引き上げ棒32を引き上げることによって、種結晶体34の下方に単結晶体36が育成するようになっている。
ところで、図1の単結晶引き上げ装置において、断熱壁26は、従来よりシリコン等の単結晶体の製造用に使用されている単結晶引き上げ装置のものよりも、上方に長く延設されており、坩堝20の下端から上端までの全周だけでなく、その上方の単結晶引き上げ域38までも、その側周部を取り囲んで(環囲して)いる。
ここで、単結晶引き上げ域38とは、チャンバー12内の坩堝20の上方における、坩堝20の上端の高さから、育成されるフッ化カルシウム単結晶体36の上端(すなわち、種結晶体の下端面)が、引き上げ終了時に到達している高さまでの領域である。
この場合、このような単結晶引き上げ域38の最上部は、引き上げる単結晶体36の長さによって異なるが、通常は、坩堝20の上端よりも坩堝の最大内径の50%〜300%高い箇所、特に好適には100〜200%高い箇所に位置するのが一般的である。
断熱壁26の上端の高さは、このようなサイズの単結晶引き上げ域38が、後述する単結晶引き上げ室内に十分に収まるように設定される。断熱壁26の上端を、単結晶引き上げ域38の最上部よりもあまり高くすると保温効果が効きすぎて単結晶を得ることができなくなるため、上記単結晶引き上げ域38の最上部と同じ範囲から選定するのが好ましい。
上記断熱壁26は、公知の断熱性素材で形成されていれば制限無く採用できるが、単結晶体36の内部歪を小さくする上では、厚み方向の放熱能力が50W/m・K以下、より好適には、1〜20W/m・K、最も好適には、3〜15W/m・Kであるのが好ましい。
ここで、厚み方向の放熱能力とは、対象物の厚み方向の、1500℃における平均熱伝導度(W/m・K)を厚さ(m)で割った値をいう。
このような放熱能力を有する断熱壁26の素材としては、1500℃における熱伝導率が0.2〜1.0W/m・K、より好適には0.3〜0.8W/m・Kのものが好ましく、具体的には、ピッチ系グラファイト成型断熱材(例えば商品名「ドナカーボ」)、ファイバー系グラファイト成型断熱材、カーボンフェルト系断熱材、ポーラスカーボン系断熱材等が挙げられる。
このうち、所望される放熱能力が達成でき、引き上げ時の苛酷な環境への耐性や機械的強度にも優れた材料であること等からピッチ系グラファイト成型断熱材を用いるのが特に好ましい。
また、断熱壁26は、壁全体として断熱性に優れるものになるならば、上記の単一素材からなる壁材だけでなく、少なくとも一種の断熱板を含む複数の板状体を積層した構造や、さらには、これら複数の板状体を気相を介在させて積層したような構造であっても良い。なお、断熱壁26の厚みは、特に制限されるものではないが、3〜10cmであるのが一般的である。
チャンバー12内を上方視した際において、断熱壁26の設置位置は、坩堝20の外側であれば特に制限されない。通常は、坩堝20の周囲には溶融ヒーター24が設置されるため、さらにその外側に位置させるのが一般的である。坩堝20の外端からあまり距離を空けても、単結晶引き上げ域38の保熱効果が低下するため、坩堝20の最大内径の20〜100%、特に好ましくは30〜60%の距離を空けて設けるのが好適である。
上記断熱壁26の環囲体の上端の上端開口部40は、単結晶引き上げ棒32の挿入孔42が少なくとも穿孔された天井板44により閉塞される。これにより、単結晶引き上げ域38は、上記断熱壁26と天井板44とにより形成される単結晶引き上げ室46内に収まるため、その保熱性が大きく向上する。
上記構造の単結晶引き上げ装置の最大の特徴は、天井板44として、厚み方向の放熱能力が、1000〜50000W/m・Kのものを用いた点にある。これにより、単結晶引き上げ室46内では、天井板44からの放熱も適度に大きくなるため、単結晶引き上げ室が半径方向にも高さ方向にもゆるやかに冷却される結果、温度分布の不均一さが著しく改善される。
従って、上記装置によれば、単結晶引き上げ域38において単結晶体36は、緩やか且つ均一に冷却されていき、より安定的に結晶が育成されため、フッ化カルシウム単結晶体は、歪の発生が極めて抑制された状態で製造される。
このような効果の発現性を勘案すると、天井板44の厚み方向の特に好ましい放熱能力は1000〜50000W/m・Kであり、最も好ましくは2000〜20000W/m・Kである。
天井板44の厚み方向の放熱能力が、1000W/m・Kより小さい場合、大抵は、天井板44からの放熱が不足し単結晶引き上げ域38の高さ方向の温度勾配が十分でなくなり、単結晶が生成しなくなる。また、単結晶の生育が生じる場合においても、上記単結晶引き上げ域38の温度分布が不均一になり、内部歪が大きくなり、複屈折が大きくなる。他方、天井板44の厚み方向の放熱能力が、50000W/m・Kより大きい場合、高さ方向の温度勾配が大きくなりすぎて安定的に単結晶を育成するのが困難になり、複屈折が大きくなる。
このような放熱能力を有する天井板44の素材としては、1500℃における熱伝導率が15〜200W/m・K、より好適には30〜150W/m・Kのものが好ましく、具体的にはグラファイト、タングステン等が挙げられる。このうち、所望される放熱能力を達成でき、引き上げ時の苛酷な環境への耐性や機械的強度にも優れた材料であることからグラファイトを用いるのが特に好ましい。
また、天井板44は、板全体として前記の放熱能力の値が満足されるならば、断熱壁26の場合と同様に単一素材からなる板材だけでなく、少なくとも一種の放熱板を含む複数の板状体を積層した構造や、さらには、これら複数の板状体を気相を介在させて積層したような構造であっても良い。
また、天井板44は、必ずしも平板状である必要はなく、断熱壁26の環囲体の上端開口部40を、後述する穿孔部分を除いて閉塞するものであれば如何なる形状であっても良い。例えば、円錐台状、逆円錐台状、笠状、逆笠状、ドーム状、逆ドーム状等であっても良い。
上記装置において、天井板44の高さは、天井板44が平板状である場合は、前記した断熱壁26の上端の高さになる。また、天井板44が、前記例示したような断熱壁26の上端よりも上方に凸する形状である際は、その最高部を天井板の高さとする。
さらに、天井板44が、前記例示したような断熱壁26の上端よりも下方に凹む形状である際は、その最下部の高さを天井板の高さとする。これら平板状にない天井板の高さも、平板状の天井板の高さと同様に、前記断熱壁26の上端の高さで説明した高さ、即ち、坩堝20の上端よりも坩堝の最大内径の50〜300%高い箇所に位置させるのが効果的である。
なお、天井板44の厚みは、特に制限されるものではないが、0.3〜3cm、好ましくは0.5〜1.5cmであるのが一般的である。
天井板44には、前記単結晶引き上げ棒32の挿入孔42の他、チャンバー上部に設けられる覗き窓48からの視界を確保するための観察孔や原料融液22の表面に浮遊する固形不純物を掬い取るための機構を進入させるための作業用孔等を適宜に穿孔しても良い。
また、これらの天井板44に形成する穿孔の総開口面積を調整することによっても、単結晶引き上げ室46からの放熱性を制御することができ、単結晶引き上げ域38の上方に向かっての温度の低下勾配を、フッ化カルシウムの単結晶体の引き上げに適度なものに制御することができる。しかしながら、天井板44の放熱性能を前記値に制御することなく、このような穿孔の総開口面積の調整だけで温度勾配を制御すると歪の発生を高度に防止することはできず好ましくない。
これら穿孔の総開口面積は、断熱壁26の環囲体の上端開口面積の5〜60%、特に好ましくは8〜40%であるのが好適である。
上記装置の特徴的構造は、単結晶体への内部歪の発生が特に激しい、大口径のフッ化カルシウム用単結晶引き上げ装置において採用した場合において、特に顕著に効果が発揮され好適である。
融ヒーター24は、特に制限されるものではなく、抵抗加熱式や誘導加熱式などが用いられる。しかしながら、誘導加熱ヒーターの場合、炉内の温度分布が急峻になり易く、高品質の単結晶体を得る上では、上記抵抗過熱ヒーターが有利である。溶融ヒーター24の上端は、坩堝20の上端と同程度か、これを少し上回る程度の高さであるのが好ましい。
上記構造の単結晶引き上げ装置において、溶融ヒーター24と坩堝20の外端との間には、ヒーターよりの輻射熱を均一化する目的で、隔離壁50を周設することが必要である。その上で、溶融ヒーター24の熱が上方に逃失するのが防止するために、隔離壁50の上端を、溶融ヒーター24の上端よりも少し高くし、上端と断熱壁26との間に、隔離壁50と断熱壁26との間隙を閉塞するリッド材52を横架し、この間隙を閉塞させる構造とする
ここで隔離壁 50は、溶融ヒーター24よりの輻射熱を均一化して坩堝20を加熱するのに効果を発揮し、リッド材52は、溶融ヒーター24の熱が上方に逃失するのが防止する効果を発揮する。歪のより少ない単結晶体を製造するには、原料融液の液面付近の温度の均一性を一層に高め、且つこの原料融液の液面付近での単結晶の育成はより穏やかに冷却を行うことが有効であるが、上記構造はその実現に極めて有効である。
リッド材52の高さは、坩堝20の上端よりも、該坩堝20の上端から天井板44までの距離の2〜50%高い箇所、特に、3〜20%高い箇所であるのが好適である。
隔離壁50の坩堝20の外端との間隔は、通常、1〜10cm、好ましくは3〜6cm空けるのが好適である。
隔離壁50及びリッド材52の材質は、グラファイト等が好ましい。
なお、単結晶引き上げ装置において、単結晶引き上げ棒32、支持軸16及び覗き窓48等は、Oリングや磁性流体シールなどで気密化することが好ましい。原料フッ化カルシウムの溶融工程や結晶の育成工程において、これらの部分からリークが発生すると、単結晶の着色や透明度の低下などの品質の著しい低下をもたらすおそれがある。
坩堝20に投入した原料フッ化カルシウムは、溶融させるに先立って減圧下で加熱処理を施して吸着水分を除去するのが好ましく、そのための装置を真空引きするための真空ポンプは、公知のものを用いることができるが、ロータリーポンプと油拡散ポンプ、あるいはロータリーポンプと分子ポンプの組合せが好ましい。
さらに、図1に示したように、チャンバー12の底壁14には、断熱壁26の内周側に底部断熱材54が設けられている。また、支持軸16の周囲と底部断熱材54の間には、断熱性の支持軸気密シール材56が介装されている。さらに、断熱壁26の下端と、底部断熱材54の外周と、溶融ヒーター24との間には、断熱性の底部気密シール材58が介装されている。
これにより、チャンバー12の底部から熱が逃げるのが防止されるとともに、外部にチャンバー12の雰囲気が漏洩するのが防止されるようになっている。
このような底部断熱材54、支持軸気密シール材56、底部気密シール材58の材質としては、特に限定されるものではなく、断熱壁26と同様な厚み方向の放熱能力を有するものであれば、公知の断熱性素材で形成されていれば制限無く採用することできる。
本発明の単結晶体を製造する上で使用する、最も好ましい単結晶引き上げ装置は、断熱壁26が厚み方向の放熱能力が3〜15W/m・Kであり、天井板44が厚み方向の放熱能力が2000〜20000W/m・Kであり、天井板に形成される穿孔の総開口面積が断熱壁26の環囲体の上端開口面積の8〜40%であり、天井板44の高さが坩堝20の上端よりも坩堝の最大内径の100〜200%高い位置であり、隔離壁50とリッド材52が設けられており、該リッド材52の高さが坩堝20の上端よりも、該坩堝20の上端から天井板44までの距離の3〜20%高い位置であり、且つ断熱壁26と坩堝20の外端との間隔が坩堝20の最大内径の30〜60%の距離であるものが最も好ましい。
上記構造の単結晶引き上げ装置を用いて、本発明の単結晶体を製造するためには、前述した結晶引き上げ速度で、単結晶を育成することが重要である。この結晶引き上げ速度が速すぎると、得られる単結晶体の複屈折を十分に小さくすることが困難になる。
その他の引き上げ法の具体的操作方法は、一般的な単結晶引き上げ装置を用いて実施されている公知の方法が制限なく採用できる。坩堝に投入する原料フッ化カルシウムは、十分に精製処理、特に水分除去処理を施したものを使用するのが好ましい。かかる原料フッ化物の溶融および単結晶の育成は、不活性ガスの雰囲気下又は真空下で行うことができる。
単結晶体の引き上げは、原料フッ化カルシウムを溶融している坩堝底部の温度をモニターしながら行うことが好ましい。この場合、坩堝底部の測定温度において1380〜1480℃の温度で実施することが好ましく、該温度への昇温速度は好ましくは50〜500℃/Hrである。
上記引き上げ法の実施は、残留する水分の影響をなくすため、スカベンジャーの存在下で実施するのが好ましい。スカベンジャーとしては、原料フッ化カルシウムと共に仕込まれる、フッ化亜鉛、フッ化鉛、ポリ四フッ化エチレン等の固体スカベンジャーや、チャンバー内に雰囲気として導入される、四フッ化炭素等の気体スカベンジャーが使用される。固体スカベンジャーを使用するのが好ましく、その使用量は、原料フッ化カルシウム100重量部に対して0.005〜5重量部が好適である。
引き上げ法に用いる種結晶は、フッ化カルシウムの単結晶体であり、種結晶体の育成面は任意に選択することができるが、{111}面を好適に用いることができる。{111}面以外を用いた場合、得られた単結晶の複屈折が大きくなる場合がある。単結晶の育成中において、これら種結晶は、引き上げ軸を中心として回転させることが好ましく、回転速度は2〜20回/分であることが好ましい。また、上記種結晶の回転に併せて坩堝も、上記種結晶の回転方向と反対方向に同様の回転速度で回転させてもよい。単結晶引き上げ後の常温までの降温速度は、0.1〜3℃/分が好ましい。
以上により得られたフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体は、切断、研磨し、光学部材等として所望の形状に加工すればよい。また、この単結晶体は、前記したとおり複屈折が極めて小さいものであるが、この値をさらに低減させることが望まれる場合は、さらにアニール処理を施しても良い。具体的には、900〜1300℃の下で、1〜48時間程度のアニール処理するのが好ましい。
実施例
以下に本発明のフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体について実施例を挙げて説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1
図1に示される単結晶引き上げ装置を用いて、フッ化カルシウム単結晶体の製造を行った。
チャンバー12内に設置された高純度グラファイト製の坩堝20は、内直径38cm(外直径40cm)であり、高さ30cmのものであった。断熱壁26は、ピッチ系グラファイト成型断熱材であり、厚み方向の放熱能力は9W/m・Kのものであった。他方、天井板44は、グラファイト製であり、厚み方向の放熱能力は5000W/m・Kのものであった。また、この天井板には、図示される単結晶引き上げ棒32の挿入孔42(直径14cm)の他、覗き窓48からの視界を確保するための観察孔が穿孔されており、これらの総開口面積は、断熱壁26の環囲体の上端開口面積の13%であった。
さらに、上記天井板44の高さは、坩堝20の上端よりも坩堝の最大内径の160%高い(61cm)位置であり、リッド材52の高さは、坩堝20の上端よりも、該坩堝20の上端から天井板44までの距離の10%高い(6cm)位置であった。隔離壁50の坩堝20の外端との間隔は、4cmであった。なお、断熱壁26と坩堝20の外端との間隔は、9cm(坩堝20の最大内径の25%)であった。
チャンバー12内に設置した坩堝20内に、十分な精製処理及び水分除去処理を施した高純度の原料フッ化カルシウム塊50kgと、スカベンジャーとして0.1%の高純度フッ化亜鉛を投入し、チャンバー内を真空引きした。次いで、溶融ヒーター24に通電し原料の過熱を開始し、約50℃/時間で250℃まで昇温し、この温度に2時間保持した。上記保持後、再び昇温を開始し、約100℃/時間で600℃に達した時点で、真空排気ラインを遮断し、高純度アルゴンをチャンバー12内に供給し、内圧を106.4KPaに保った。
原料が完全に溶融した1480℃で40分間保持した後、ヒータ出力を低下させて1440℃で120分間保持した後、前記引き上げ棒32を垂下させて、種結晶体34の下端面[(111)面]を原料融液22の表面に接触させ、単結晶の育成を開始した。種結晶体34は、5回/分で回転させ、他方、坩堝20も、これと逆方向に1回/分で回転させた状態で、2mm/時間にて100時間引き上げを行ったところ、順調に単結晶の育成が行えた。育成終了後、常温まで0.9℃/分で降温した。
以上により、直胴部の最大直径28cm、重量27kgのフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体を製造した。このアズグロウン単結晶体の直胴部の長さは10cmであった。
このアズグロウン単結晶体の複屈折を以下の手法により測定した。まず、単結晶体のショルダー部とテール部をバンドソーにより切断し、直胴部からなる円柱体を得、その上下面を鏡面研磨し被測定体とした。この被測定体において、外周縁より1cm内側に描かれる内周円に内接する正方形(1辺の長さ約18cm)内を測定対象区画とし、この区画内に縦横1mmの間隔で格子状に測定点を選定し、それぞれの測定点で複屈折を複屈折測定装置(溝尻光学工業所製ELP−150ART型、測定波長 632.8nm)を用いて測定した。得られた各部分の複屈折の値を平均して、上記アズグロウン単結晶体の複屈折として求めたところ1.375nm/cmであった。また、複屈折の各測定値の標準偏差は1.21nm/cmであった。
実施例2
図1の単結晶引き上げ装置において、天井板44として、タングステン製であり、厚み方向の放熱能力が20000W/m・Kのものを用いた以外、実施例1と同様に実施してフッ化カルシウム単結晶体の引き上げを行い、直胴部の最大直径25cm、重量19.4kgのフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体を製造した。このアズグロウン単結晶体の直胴部は8cmであった。
このアズグロウン単結晶体の複屈折を測定したところ1.004nm/cmであった。また、複屈折の各測定値の標準偏差は、0.89nm/cmであった。
比較例1
図1の単結晶引き上げ装置において、リッド材52を設けなかった以外、実施例1と同様に実施してフッ化カルシウム単結晶体の引き上げを行い、直胴部の最大直径23cm、重量17.4kgのフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体を製造した。このアズグロウン単結晶体の直胴部は9cmであった。
このアズグロウン単結晶体の複屈折を測定したところ2.652nm/cmであった。また、複屈折の各測定値の標準偏差は、2.1nm/cmであった。
実施例
実施例1において、単結晶の引き上げを3mm/時間の速度にて行ったこと以外は、実施例1と同様に実施してフッ化カルシウム単結晶体の引き上げを行い、直胴部の最大直径21cm、重量15.2kgのフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体を製造した。このアズグロウン単結晶体の直胴部は10cmであった。
このアズグロウン単結晶体の複屈折を測定したところ0.892nm/cmであった。また、複屈折の各測定値の標準偏差は、0.63nm/cmであった。
比較例
図1の単結晶引き上げ装置において、天井板44を除いた以外、実施例1と同様に実施してフッ化カルシウム単結晶体の引き上げを行い、直胴部の最大直径21cm、重量10.7kgのフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体を製造した。このアズグロウン単結晶体の直胴部の長さは6cmであった。
このアズグロウン単結晶体の複屈折を測定したところ3.870nm/cmであった。また、複屈折の各測定値の標準偏差は、3.15nm/cmであった。
比較例
図1の単結晶引き上げ装置において、天井板44として、ピッチ系グラファイト成型断熱材であり、厚み方向の放熱能力が15W/m・Kのものを用い、該天井板に直径30cmの単結晶引き上げ棒の挿入孔のみを穿孔した(開口面積は、断熱壁26の環囲体の上端開口面積の30%)以外は、実施例1と同様に実施してフッ化カルシウム単結晶体の引き上げを行い、直胴部の最大直径22cm、重量10.0kgのフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体を製造した。このアズグロウン単結晶体の直胴部の長さは6cmであった。
このアズグロウン単結晶体の複屈折を測定したところ4.628nm/cmであった。また、複屈折の各測定値の標準偏差は、4.05nm/cmであった。
比較例
単結晶引き上げ装置として、図1の装置において、坩堝内直径を9cmとし、天井板44を除き、その他のサイズを比例で小さくしたものを用いた。
かかる単結晶引き上げ装置に原料フッ化カルシウム塊を0.9Kgを投入した以外、実施例1と同様に実施してフッ化カルシウム単結晶体の引き上げを行い、直胴部の最大直径6cm、重量0.6kgのフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体を製造した。このアズグロウン単結晶体の直胴部は4cmであった。
このアズグロウン単結晶体の複屈折を測定したところ2.347nm/cmであった。また、複屈折の各測定値の標準偏差は、2.23nm/cmであった。
比較例
単結晶の引き上げを10mm/時間の速度にて時間行った以外、実施例1と同様に実施してフッ化カルシウム単結晶体の引き上げを行い、最大直径22cm、重量10.0kgのフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体を製造した。このアズグロウン単結晶の直胴部は6cmであった。

このアズグロウン単結晶体の複屈折を測定したところ5.703nm/cmであった。また、複屈折の各測定値の標準偏差は、4.43nm/cmであった。
図1は、本発明のフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体を製造するのに好適な単結晶引き上げ装置の概略図である。
符号の説明
10;単結晶引き上げ装置
12;チャンバー
14;底壁
16;支持軸
18;受け台
20;坩堝
22;原料融液
24;溶融ヒーター
26;断熱壁
28;上壁
30;開口部
32;単結晶引き上げ棒
33;保持具
34;種結晶体
36;フッ化金属単結晶体
38;単結晶引き上げ域
40;上端開口部
42;挿入孔
44;天井板
46;単結晶引き上げ室
48;覗き窓
50;隔離壁
52;リッド材
54;底部断熱材
56;支持軸気密シール材
58;底部気密シール材

Claims (2)

  1. 単結晶引上げ法によって製造された、種結晶から直径が除々に大きくなった円錐状部分からなるショルダー部、円柱状部分からなる直胴部、さらに該直胴部から直径が除々に小さくなった円錐状部分からなるテール部から構成されるフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体であって、直胴部の直径が17cm以上であり、且つ複屈折が0.892〜1.375nm/cmであり、該複屈折の標準偏差が0.63〜1.21nm/cmの範囲における複屈折の値を上回らない値であることを特徴とするフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体。
  2. 直胴部が5cm以上の長さを有する請求項1記載のフッ化カルシウムのアズグロウン単結晶体。
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