JP4456686B2 - 選択デバイス、遅延デバイス及び試験装置 - Google Patents

選択デバイス、遅延デバイス及び試験装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試験対象となる半導体デバイス等の電気部品の動作試験を行うための試験装置、並びに、例えば試験装置に使用される選択デバイス及び遅延デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、機能が急速に複雑化されているCPU(Central Processing Unit)や、集積度(メモリ容量)が急激に拡大されている半導体メモリに代表される半導体デバイスの動作試験を行う試験装置の需要が高まってきている。このような試験装置においては、動作対象の半導体デバイスに入力される試験パターンに対して所望の遅延時間を与える遅延デバイスが用いられている。
【0003】
図1は、従来の試験装置に備えられている遅延デバイスの基本構成を示すブロック図である。遅延デバイス31は、外部から入力される基準クロックに従って、試験パターン信号に含まれている種々の信号に、外部から入力される指示信号により指示された遅延時間を与えて、当該遅延させた試験データを試験対象の半導体デバイスに印加する。
【0004】
図示しない制御部は試験パターン信号を遅延させる時間を指示する指示信号(例えば、lビット構成)を生成し、遅延デバイス31の選択デバイスの一例であるリニアライズメモリ(LNMという)322に入力する。LNM322は、入力された指示信号に対応するデータ(例えば、nビット構成)を各セレクタ(311、312、313等)のセレクト端子Sに出力する。
【0005】
各セレクタ(311、312、313等)は、LNM322から入力されたデータに応じて、各遅延素子(301、302、303等)を通過した試験パターン信号、又は通過しない試験パターン信号のいずれかを選択して後段に出力する。これにより、パターン発生器から種々の信号が出力されてから、試験パターン信号が試験対象の半導体デバイスに印加するまでの遅延時間を調整することができる。例えば、1、2、…7の7種類に遅延時間を調整する場合には、遅延時間1、2、4の3個の遅延素子を用いて組み合わせるようにすればよい。
【0006】
しかしながら、遅延素子の品質のばらつきや、遅延素子を使用する際の温度条件等によって、遅延素子301、302、303等により信号に実際に与えられる遅延時間と設計した遅延時間との間に誤差を生じる問題がある。したがって、上記のような必要最低限の構成では、所望の遅延時間に調整することは難しい。
【0007】
そこで、実際には、遅延時間の重みの異なる複数の遅延素子を用意しておくようにして、遅延時間の調整に冗長度を持たせる方法が取られている。この方法では、例えば、1、2、…、7の7種類に遅延時間を調整するときには、遅延時間1、1.5、2.25、3.38、5.06というように、順に1.5倍の遅延時間を生じさせる複数の遅延素子を備えておき、遅延素子により生じる実際の誤差を含む遅延時間を考慮した上で、所望する遅延時間に一番近い遅延素子の組合せを選択して使用している。このような所望の遅延時間を発生させるための遅延素子301、302、303等の最適な組み合わせに関するデータはLNM322に書き込まれている。
【0008】
図2は、従来の遅延デバイスに備えられているLNM322に記憶されているデータの概念図である。LNM322はレジスタメモリで構成されており、LNM322に入力される遅延時間指示信号に含まれている遅延指示時間を意味するアドレスと、当該所定の遅延時間を生じさせるために使用する遅延素子の組合せに関するデータを記憶している。アドレスは、例えば、lビットで構成されており、アドレスが大きい領域(図中の下側)になるほど遅延指示時間が大きいデータに対応している。遅延素子の組合せに関するデータは、例えば、nビットで構成され、各ビットが遅延素子毎に対応しており、対応する遅延素子を使用する場合にはビットに”1”が設定され、使用しない場合にはビットに”0”が設定されている。
【0009】
このデータにおいて、最上位ビットMSB(Most Significant Bit)が最大の遅延時間を生じさせる遅延素子に対応し、最下位ビットLSB(Least Significant Bit)に近づくほど、小さい遅延時間を生じさせる遅延素子に対応している。これらのデータは、遅延素子の品質のばらつきや、遅延素子を使用する際の温度条件等による誤差を解消するために、例えば、試験装置のイニシャライズ時に所望の遅延時間に一番近い遅延時間を得ることができる遅延素子の組合せを示すデータに書き換えられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
LNM322に書き込まれているデータについて考察することとする。データを書き換えの点から考察すると、LNM322の記憶領域は、アドレスが比較的小さく、且つ最上位ビットMSB近傍である記憶領域Aと、アドレスが比較的大きく、且つ最上位ビットMSB近傍である記憶領域Bと、上記以外の記憶領域Cとに大別することができる。
【0011】
記憶領域Aには、少ない遅延時間を生じさせる設定において各遅延素子が有する遅延時間のばらつきを考慮しても使用することのない、長い遅延時間を発生させる遅延素子に対応するビット情報が記憶されている。したがって、この領域のビットは、各遅延素子における遅延時間が想定値より小さかった場合においても常に、使用しないことを示す情報、すなわち”0”に設定されている。
【0012】
記憶領域Bには、長い遅延時間を生じさせる設定において常に使用される長い遅延時間を発生させる遅延素子に対応するビット情報が記憶されている。したがって、この領域のビットは、各遅延素子における遅延時間が想定値より大きかった場合においても常に、使用することを示す情報、すなわち”1”に設定されている。記憶領域Cには、上記以外の遅延素子に対応するビット情報が記憶されている。したがって、この領域のビットは、各遅延素子が有する遅延時間の想定値に対する誤差の大きさに応じて、使用することを示す情報、又は使用しないことを示す情報のいずれかが設定される。
【0013】
このように、従来の選択デバイスの一例のLNMにおいては、データのビット情報が常に一定な部分についても書き換え可能なレジスタメモリを使用しているために、レジスタメモリを有効に利用していないという問題がある。また、全てのデータを記憶するためにレジスタメモリを用いているために、このレジスタメモリを備えている、選択デバイス、遅延デバイス及び試験装置のサイズを小型化する場合において限界があるという問題がある。
【0014】
本発明は、上記した従来の事情に鑑みてなされたもので、書き換え可能なメモリを有効に利用でき、また、デバイス及び装置のサイズを小型化することのできる選択デバイス、遅延デバイス及び試験装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の一実施の形態に係る選択デバイスは、入力信号に対応する出力データを複数の遅延データから選択して出力する選択デバイスであって、複数の遅延データを構成する一部のビット情報を固定して出力する固定論理値出力回路と、複数の遅延データを構成する前記一部のビット情報以外の残りのビット情報を記憶する書き換え可能メモリと、固定論理値出力回路が出力するビット情報及び書き換え可能メモリが記憶するビット情報から入力信号に対応するデータを選択して出力する選択出力回路とを備えたことを特徴とする。
【0016】
固定論理値出力回路は、論理値ロー(Low)及び論理値ハイ(High)を出力し、選択出力回路は、論理値Low、論理値High及び書き換え可能メモリから出力されたビット情報から入力信号に対応するデータを選択して出力するようにしてもよい。また、固定論理値出力回路は、入力信号の最上位ビットを用いた論理演算により論理値ロー又は論理値ハイを出力するようにしてもよい。また、選択出力回路は、固定論理値出力回路が出力するビット情報及び書き換え可能メモリが記憶するビット情報から入力信号に対応するデータの1ビットの情報を出力するビット選択回路をデータの各ビット毎に有するようにしてもよい。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の一実施の形態に係る遅延デバイスは、遅延対象信号を指示信号に従って遅延させて出力する遅延デバイスであって、
遅延対象信号を遅延させる要素遅延時間が異なる複数の遅延素子と、遅延対象信号を所望の時間遅延させる際に使用する遅延素子を特定する複数の遅延データの一部のビット情報を固定して出力する固定論理値出力回路と、複数の遅延データにおける前記一部のビット情報以外の残りのビット情報を記憶する書き換え可能メモリと、固定論理値出力回路が出力するビット情報及び書き換え可能なメモリが記憶するビット情報から、指示信号に指示された時間遅延させる際に使用する遅延素子を特定する出力データを選択して出力する選択出力回路と、出力データにより特定される遅延素子を使用して遅延対象信号を遅延させて出力する論理回路とを備えたことを特徴とする。
【0018】
出力データは、使用する複数の前記遅延素子を特定する情報を有し、論理回路は、出力データに含まれている複数の遅延素子を使用することにより遅延対象信号を遅延させて出力するようにしてもよい。また、固定論理値出力回路は、論理値ロー及び論理値ハイを出力し、選択出力回路は、論理値ロー、論理値ハイ及び書き換え可能メモリから出力されたビット情報から指示信号に対応するビット情報を選択して出力データとして出力するようにしてもよい。
【0019】
また、固定論理値出力回路は、指示信号の最上位ビットを用いた論理演算により論理値ロー又は論理値ハイを出力するようにしてもよい。また、選択出力回路は、固定論理値出力回路が出力するビット情報及び書き換え可能メモリが記憶するビット情報から遅延対象信号に対応する前記データの1ビットの情報を出力するビット選択回路をデータの各ビット毎に有するようにしてもよい。また、遅延データは、複数の遅延素子のそれぞれを使用するか否かを表すビット情報を有するようにしてもよい。
【0020】
また、要素遅延時間に所定の誤差範囲が含まれ、要素遅延時間が誤差範囲における最小の時間であった場合においても、所望の遅延時間を得るために使用する必要がない遅延素子の少なくとも一部を特定するビット情報を出力するようにしてもよい。また、要素遅延時間に所定の誤差範囲が含まれ、要素遅延時間が誤差範囲における最大の時間であった場合においても、所望の遅延時間を得るために使用する必要がある遅延素子の少なくとも一部を特定するビット情報を出力するようにしてもよい。また、書き換え可能メモリが記憶するビット情報のビット幅は遅延データによって異なるようにしてもよい。
【0021】
上記課題を解決するために、本発明の一実施の形態に係る試験装置は、電気部品の電気的特性を試験する試験装置であって、電気部品に与える試験パターン信号、試験パターン信号を遅延させる時間を指示する指示信号及び電気部品が正常である場合に出力されると期待される期待値データを発生するパターン発生器と、
試験パターン信号を遅延させる時間が異なる複数の遅延素子と、試験パターン信号を所望の時間遅延させる際に使用する遅延素子を特定する複数のデータの一部のビット情報を出力する固定論理値出力回路と、複数のデータの残りのビット情報を記憶する書き換え可能メモリと、固定論理値出力回路が出力するビット情報及び書き換え可能メモリが記憶するビット情報から、指示信号に指示された時間遅延させる際に使用する遅延素子を特定する出力データを選択して出力する選択出力回路と、出力データに基づいて遅延素子を使用して試験パターン信号を遅延させて出力する論理回路と、遅延された試験パターン信号が電気部品に与えられたときに電気部品から出力される出力データと、期待値データとが一致するか否かを検出する論理比較器とを備えたことを特徴とする。
【0022】
出力データは、使用する複数の遅延素子を特定する情報を有し、論理回路は、出力データに含まれている複数の遅延素子を使用することにより試験パターン信号を遅延させて出力するようにしてもよい。また、選択出力回路は、固定論理値出力回路が出力するビット情報及び書き換え可能メモリが記憶するビット情報から指示信号に対応するデータの1ビットの情報を出力するビット選択回路をデータの各ビット毎に有するようにしてもよい。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これら特徴群のサブコンビネーションもまた発明となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施の形態は請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施の形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る試験装置100の基本構成を示すブロック図である。試験装置100は、試験対象の半導体デバイス40の電気的特性を試験する装置であり、タイミング発生器10と、パターン発生器20と、遅延デバイス30と、論理比較器50と、不良解析メモリ60と、救済解析器70と、制御部80とを備える。
【0024】
タイミング発生器10は、動作試験用の試験パターン信号を半導体デバイス40に与える際の基準となる基準クロックを生成してパターン発生器20に出力する。パターン発生器20は、試験パターン信号及び期待値データを作成する。ここで、試験パターン信号は、半導体デバイス40を試験するために半導体デバイス40に入力される信号であり、例えば、テストデータ信号、制御信号及びアドレス信号等を含む。また、期待値データは、試験パターン信号が半導体デバイス40に入力された場合に、正常な半導体デバイス40であれば出力すると予定されている期待値を含む。
また、パターン発生器20は、タイミング発生器10から入力された基準クロックに同期して、試験パターン信号を遅延デバイス30に出力し、期待値データを論理比較器50に出力し、試験パターン信号に含まれているアドレスデータを不良解析メモリ60へ出力する。
また、パターン発生器20は、出力する試験パターン信号に対する遅延時間を指示する遅延時間指示信号を出力する。本実施の形態のパターン発生器20は、遅延時間指示信号の遅延時間をリアルタイムに変化させている。なお、このような遅延時間を変化させる制御は、RTTC(real time timing control)或いは、”ON THE FLY”と呼称される。
【0025】
遅延デバイス30は、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号により指示されている遅延時間(遅延指示時間)を、パターン発生器20から入力された試験パターン信号に生じさせて半導体デバイス40へ出力する。論理比較器50は、論理素子(例えば、コンパレータ)を備えており、半導体デバイス40から出力された出力データと、パターン発生器20から入力された期待値データとが一致するか否かを検出することにより、半導体デバイス40の良否判定(例えば、メモリセルの良/不良の判定)を行う。また、論理比較器50は、期待値データと出力データとが一致しないときには、フェイル信号を不良解析メモリ60へ出力する。
【0026】
不良解析メモリ60は、論理比較器50からフェイル信号が入力されると、パターン発生器20から入力されるアドレスデータに基づいてアドレッシングされる自己のメモリセルに、フェイル信号のデータをフェイルデータとして格納する。不良解析メモリ60は、例えば、半導体デバイス40がメモリデバイスである場合においては、当該メモリデバイス内のメモリセルが不良であるという解析結果をフェイルデータとして自己のメモリセルに格納する。また、不良解析メモリ60は、半導体デバイス40の動作試験が終了した後に、救済解析器70を動作させる/STR信号を出力する。
【0027】
救済解析器70は、不良解析メモリ60から入力される/STR信号に応じてアクティブ状態になる。救済解析部70は、アクティブ状態になると、不良解析メモリ60の内容に基づいて半導体デバイス40における救済すべき部位等を解析する。例えば、半導体デバイス40がメモリデバイスである場合には、不良解析メモリ60の内容、すなわちフェイルデータ及び当該フェイルデータに対応するアドレスからメモリデバイスの不良セルを解析する。この救済解析器70の解析結果により、例えば、不良メモリセルを予備メモリセル(冗長メモリセル)で置き換える等の救済処理を行うことができる。
制御部80は、タイミング発生器10、パターン発生器20、遅延デバイス30、及び論理比較器50の各々に制御信号を出力して各部の動作を制御する。
【0028】
図4は、本発明の第1の実施形態に係る遅延デバイス30の基本構成を示すブロック図である。遅延デバイス30は、複数の遅延素子(301、302、303等)と、選択デバイス320と、論理回路としての複数のセレクタ(311、312、313等)とを有する。
【0029】
各遅延素子301、302、303等は、入力される試験パターン信号に対して、予め設定された遅延時間(要素遅延時間)を生じさせる。各遅延素子301、302、303等が生じさせる遅延時間はそれぞれ異なっており、例えば、遅延時間1、1.5、2.25…というように、順に1.5倍の遅延時間を生じさせる。各遅延素子はパターン発生器20から半導体デバイス40へ至る経路において直列に接続されている。なお、各遅延素子が生じさせる遅延時間は、通常は、種々の条件によって予め設定された遅延時間との間に誤差を有する。
選択デバイス320は、パターン発生器20から入力された遅延時間指示信号の遅延指示時間を達成するために使用する遅延素子を特定する遅延データを各セレクタ311、312、313等の端子Sに出力する。
【0030】
セレクタ311、312、313等は、それぞれ遅延素子301、302、303等の後段に備えられており、当該遅延素子を通過する試験パターン信号と、当該遅延素子を通過しない試験パターン信号とが入力される。そして、各セレクタ311、312、313等は、入力されるいずれの試験パターン信号を後段に出力するかを選択デバイス320から入力されるデータによって選択する。
遅延デバイス30が、例えば、5つの遅延素子を備え、各遅延素子の後段に当該遅延素子を通過した試験パターン信号と当該遅延素子を通過しない試験パターン信号とが入力される5つのセレクタを備えるとすると、2の5乗、すなわち32種類の、遅延素子を使用する組み合わせを実現できる。このときには、選択デバイス320が出力するデータのビット長を5ビットとすればよい。
【0031】
図5は、本発明の第1の実施形態に係る選択デバイス320によって出力されるデータの概念図である。図5は、5つの遅延素子を用いて8通りの遅延時間を実現する選択デバイス320が出力するデータの例を示しており、選択デバイス320に入力される遅延時間指示信号に含まれている遅延指示時間(本実施形態では、遅延指示時間に対応するアドレス)と、当該遅延指示時間を達成するために使用する遅延素子の組合せに関する遅延データとを対応させて示している。図5中において”0”で示す部分は常に”0”が出力されるビットを示し、図5中において”1”で示す部分は常に”1”が出力されるビットを示し、図5中において”X”で示す部分は、”0”又は”1”のいずれかが出力されるビットを示す。
【0032】
図5において、アドレスは、例えば、3ビットで構成されている。本実施形態では、アドレスを仮にA、B、C…、Hとして表しており、アドレスA、B、C…、Hの順に遅延指示時間が大きい遅延データに対応する。
出力される遅延素子の組合せに関する遅延データは、例えば、5ビットで構成され、各ビットが各遅延素子に対応しており、最上位ビットMSBが最大の遅延時間を生じさせる遅延素子に対応し、最下位ビットLSBに近づくほど、小さい遅延時間を生じさせる遅延素子に対応している。このデータにおいて、対応する遅延素子を使用する場合にはビットに”1”が設定され、使用しない場合にはビットに”0”が設定されている。
これらのデータは、遅延素子の品質のばらつきや、遅延素子を使用する際の温度条件等による誤差を解消するために、例えば、試験装置のイニシャライズ時に所望する遅延時間に一番近い遅延素子の組合せのデータに書き換えられる。
【0033】
図6は、図5に示すデータを出力する選択デバイス320の構成の一例を示す。選択デバイス320は、固定論理値出力回路330と、レジスタメモリA1、A2、B1、B2、B3、C1、C2、C3、C4、D1、D2、D3、D4、D5、E1、E2、E3、E4、E5、F1、F2、F3、F4、G1、G2、G3、H1、H2と、選択出力回路の一例としての複数のセレクタS1、S2、S3、S4、S5とを有する。
【0034】
各レジスタメモリA1、A2等は、1ビットの情報を記憶しており、記憶している情報は図示しない情報書き換え部により書き換えることができる。ここで、レジスタメモリに付された符号は、当該レジスタメモリが記憶するビット情報の図5におけるアドレスとビットの位置とを意味しており、例えば、レジスタA1は、図5に示すアドレスAに対応するデータの1ビット目(最下位ビット)の情報を記憶し、レジスタD5は、図5に示すアドレスDに対応するデータの5ビット目(最上位ビット)の情報を記憶していることを意味している。
【0035】
固定論理値出力回路330は、論理値H(ハイ:論理値”1”に相当)を出力する高論理値回路330aと、論理値L(ロー:論理値”0”に相当)を出力する低論理値回路330bとを有している。
本実施形態では、高論理値回路330aを所定の電位を出力する回路により実現し、低論理回路330bを接地されている回路により実現する。
【0036】
セレクタS1は、各アドレスに対応するデータの1ビット目の情報が入力される端子A1、B1、C1、D1、E1、F1、G1と、遅延時間指示信号が入力される端子AD1とを有している。セレクタS1において、端子A1はレジスタメモリA1に接続され、端子B1はレジスタメモリB1に接続され、端子C1はレジスタメモリC1に接続され、端子D1はレジスタメモリD1に接続され、端子E1はレジスタメモリE1に接続され、端子F1はレジスタメモリF1に接続され、端子G1はレジスタメモリG1に接続され、端子H1はレジスタメモリH1に接続されている。
セレクタS1は、端子AD1から入力される遅延時間指示信号のアドレスに対応するデータの1ビット目のビット情報を選択して出力する。例えば、遅延時間指示信号のアドレスが”A”の場合には、レジスタメモリA1から入力されるビット情報を選択して出力する。
【0037】
セレクタS2は、各アドレスに対応するデータの2ビット目のビット情報が入力される端子A2、B2、C2、D2、E2、F2、G2と、遅延時間指示信号が入力される端子AD2とを有している。セレクタS2において、端子A2はレジスタメモリA2に接続され、端子B2はレジスタメモリB2に接続され、端子C2はレジスタメモリC2に接続され、端子D2はレジスタメモリD2に接続され、端子E2はレジスタメモリE2に接続され、端子F2はレジスタメモリF2に接続され、端子G2はレジスタメモリG2に接続され、端子H2はレジスタメモリH2に接続されている。
セレクタS2は、端子AD2から入力される遅延時間指示信号のアドレスに対応するデータの2ビット目のビット情報を選択して出力する。例えば、遅延時間指示信号のアドレスが”A”の場合には、レジスタメモリA2から入力されるビット情報を選択して出力する。
【0038】
セレクタS3は、各アドレスに対応するデータの3ビット目のビット情報が入力される端子A3、B3、C3、D3、E3、F3、G3と、遅延時間指示信号が入力される端子AD3とを有している。セレクタS3において、端子A3は低論理値回路330bに接続され、端子B3はレジスタメモリB3に接続され、端子C3はレジスタメモリC3に接続され、端子D3はレジスタメモリD3に接続され、端子E3はレジスタメモリE3に接続され、端子F3はレジスタメモリF3に接続され、端子G3はレジスタメモリG3に接続され、端子H3は高論理値回路330aに接続されている。
セレクタS3は、端子AD3から入力される遅延時間指示信号のアドレスに対応するデータの3ビット目のビット情報を選択して出力する。例えば、遅延時間指示信号のアドレスが”A”の場合には、低論理値回路330bから入力される論理値Lを選択して出力する。
【0039】
セレクタS4は、各アドレスに対応するデータの4ビット目のビット情報が入力される端子A4、B4、C4、D4、E4、F4、G4と、遅延時間指示信号が入力される端子AD4とを有している。セレクタS4において、端子A4は低論理値回路330bに接続され、端子B4は低論理値回路330bに接続され、端子C4はレジスタメモリC4に接続され、端子D4はレジスタメモリD4に接続され、端子E4はレジスタメモリE4に接続され、端子F4はレジスタメモリF4に接続され、端子G4は高論理値回路330aに接続され、端子H4は高論理値回路330aに接続されている。
セレクタS4は、端子AD4から入力される遅延時間指示信号のアドレスに対応するデータの4ビット目のビット情報を選択して出力する。例えば、遅延時間指示信号のアドレスが”G”の場合には、高論理値回路330aから入力される論理値Hを選択して出力する。
【0040】
セレクタS5は、各アドレスに対応するデータの5ビット目の情報が入力される端子A5、B5、C5、D5、E5、F5、G5と、遅延時間指示信号が入力される端子AD5とを有している。セレクタS5において、端子A5は低論理値回路330bに接続され、端子B5は低論理値回路330bに接続され、端子C5は低論理値回路330bに接続され、端子D5はレジスタメモリD5に接続され、端子E5はレジスタメモリE5に接続され、端子F5は高論理値回路330aに接続され、端子G5は高論理値回路330aに接続され、端子H5は高論理値回路330aに接続されている。
セレクタS5は、端子AD5から入力される遅延時間指示信号のアドレスに対応するデータの5ビット目のビット情報を選択して出力する。例えば、遅延時間指示信号のアドレスが”H”の場合には、高論理値回路330aから入力される論理値Hを選択して出力する。
【0041】
選択デバイス320によると、入力された遅延時間指示信号のアドレスに対応するデータの各ビットのビット情報をセレクタS1、S2、S3、S4、S5が選択し、これら各ビット情報からなるデータをセレクタ311、312、313等に出力する。
上記したように、本実施形態に係る選択デバイス320は、図5に示す”0”の部分、すなわち、アドレスAに対応する3ビット目、4ビット目、5ビット目のビット情報、アドレスBに対応する4ビット目、5ビット目のビット情報及びアドレスCに対応する5ビット目のビット情報を低論理値回路330bで出力し、図5に示す”1”の部分、すなわち、アドレスFに対応する5ビット目のビット情報、アドレスGに対応する4ビット目、5ビット目のビット情報、及びアドレスHに対応する3ビット目、4ビット目、5ビット目のビット情報を高論理値回路330aで出力し、その他のビット情報についてはレジスタメモリから出力する。
【0042】
従って、従来のように出力するデータの全てのビット情報をメモリで記憶しておく必要がなく、必要なメモリ量を低減することができる。また、簡単な回路で実現できるため、選択デバイス320の構成を簡素化及び小型化することができる。また、例えば、選択デバイス320をLSI(large‐scale integrated circuit)等の1チップで構成する場合においては、1チップ内に形成できる回路に限界があるために、上記効果はきわめて有効である。
【0043】
ここで、試験パターン信号の調整を行う場合において、選択デバイス320が出力するデータに必要なビット数を求める方法の一例を説明する。
(1)複数の遅延素子が生じさせるそれぞれの遅延時間が、1、2、4、8…(2のn乗:n=1、2、…)である場合には、所望の遅延時間を特定するために必要なビット数は、
1+[log(delay)/log(2)]
で求めることができる。ここで、delayは、遅延時間として必要な組合せの数である。
例えば、遅延時間として1024通り必要な場合には、
1+[log(1024)/log(2)]=11
すなわち、必要なビット数は11ビットとなる。
【0044】
(2)複数の遅延素子が生じさせるそれぞれの遅延時間が、1、1.5、2.25、3.375…(1.5のn乗:n=1、2、…)の場合には、必要ビット数は、
1+[log(delay)/log(1.5)]
で求めることができる。
例えば、遅延時間として1024通り必要な場合には、
1+[log(1024)/log(1.5)]=18.1
すなわち、必要なビット数は19ビットとなる。
【0045】
(3)複数の遅延素子が生じさせるそれぞれの遅延時間が、mのn(n=1、2、…)乗である場合には、必要ビット数は、
1+[log(delay)/log(m)]
で求めることができる。
【0046】
次に、選択デバイス320が出力するデータのビットの中で、固定論理値出力回路330により出力することのできるビットについて説明する。上記のように、一般に、遅延素子の品質のばらつきや、遅延素子を使用する際の温度条件等によって遅延素子が生じさせる遅延時間にばらつきが発生してしまう。このため、実際に生じる遅延時間が、設定した遅延時間より長くなってしまうことや、短くなってしまうことがある。
【0047】
図7は、遅延デバイス30の遅延素子による信号に対する遅延時間の特性を説明する図である。図7は、横軸に所望の遅延時間を得るための設定値をとり、縦軸に実際の遅延時間をとっている。図7において、設計値グラフtypicalに示すように設定値と遅延時間とを設定している場合において、設定値に対して実際の遅延時間が最も長くなった場合の特性をグラフslowに示し、設定値に対して実際の遅延時間が最も短くなった場合の特性をグラフfastに示す。なお、グラフslowやグラフfastは、例えば、実際に、遅延時間を測定することにより得ることができる。
【0048】
本実施形態では、固定論理値出力回路の低論理値回路によりビット情報を出力することのできるビット、すなわち、常に”0”を出力するビットをグラフfastを使用して以下のようにして求めている。
【0049】
遅延時間(typical)*f=遅延時間(fast)
という関係がある場合において、必要な遅延時間の組合せ数をxとすると、常に”0”を出力するビット数は、
出力データの総ビット数−{1+[log(x/f)/log(m)]}
により算出できる。ここで、fは1.0より小さい定数であり、遅延時間(typical)、遅延時間(fast)は、グラフtypical、グラフfastにおける所定の設定値に対応する実際の遅延時間であり、mは、各遅延素子の遅延時間の増加割合である。
【0050】
したがって、最も遅延時間の長い遅延素子に対応するビットから順に、算出された数以内のビットであれば、低論理値回路によりビット情報を出力することができる。
【0051】
また、本実施形態では、固定論理値出力回路の高論理値回路によりビット情報を出力することのできるビット、すなわち、常に”1”を出力するビットをグラフslowを使用して以下のようにして求めている。
【0052】
遅延時間(typical)*s=遅延時間(slow)
という関係がある場合において、必要な遅延時間の組合せ数をyとすると、常に”1”を出力するビット数は、
出力データの総ビット数−{1+[log((最大delay−y)*s)/log(m)]}
により算出できる。 ここで、sは1.0より小さい定数であり、遅延時間(typical)、遅延時間(slow)は、グラフtypical、グラフslowにおける所定の設定値に対応する実際の遅延時間であり、mは、各遅延素子の遅延時間の増加割合であり、最大deleyとは、最大の遅延時間の組合せ数である。
【0053】
したがって、最も遅延時間の長い遅延素子に対応するビットから順に、算出された数以内のビットであれば、高論理値回路によりビット情報を出力することができる。
【0054】
次に、本発明の第2の実施形態に係る選択デバイス320を説明する。
上記した第1の実施形態において、メモリをn×m(n、mは2以上の任意の整数)のメモリセルを有するメモリ部材(例えば、SRAM)により実現する場合には、使用されるメモリセル数を削減することができる。しかしながら、メモリ内には使用されないメモリセルが発生してしまう場合があり、このようなメモリセルは他の情報の記憶にも使用されないままで放置されてしまう場合がある。そこで、第2の実施形態では、例えば、このような放置されるメモリセルを削減するために有効な実施形態を示している。
【0055】
図8は、本発明の第2の実施形態に係る選択デバイス320によって出力されるデータの概念図である。図8において、図中の上側の三角形の領域αは、常に”0”が出力されるビットの領域を示し、図中の下側の三角形の領域βは、常に”1”が出力されるビットの領域を示している。
【0056】
第2実施形態の選択デバイス320は、図8に示す領域α中のn×m(n、mは、2以上の任意の整数)の矩形に属するビット情報について低論理値回路により出力し、領域β中のn×m(n、mは、2以上の任意の整数)の矩形に属するビット情報について高論理値回路により出力し、残りのビット情報について複数のメモリ部材により出力する。
【0057】
図9は、本発明の第2の実施形態に係る選択デバイスによって出力されるデータのより具体的な概念図である。図9は、選択デバイス320に入力される遅延時間指示信号に含まれている遅延指示時間に対応するアドレスと、当該アドレスに対応する遅延指示時間を達成するために使用する遅延素子に関するデータとを対応させて示している。
【0058】
本実施の形態では、遅延指示時間に対応するアドレスは、A0(LSB)、A1、A2(MSB)の3ビット構成となっている。これらアドレスは、#000、#001、#002…、#111と大きくなるに従って、遅延指示時間が長いことを意味している。
【0059】
出力される遅延素子に関する遅延データは、D0(LSB)〜D4(MSB)の5ビット構成となっており、各ビットが各遅延素子に対応しており、最上位ビットMSBが最大の遅延時間を生じさせる遅延素子に対応し、最下位ビットLSBに近づくほど、小さい遅延時間を生じさせる遅延素子に対応している。このデータにおいて、対応する遅延素子を使用する場合にはビットに”1”が設定され、使用しない場合にはビットに”0”が設定されている。
【0060】
本実施の形態の選択デバイス320は、アドレス#000、#001に対応するデータのビットD3、D4について低論理値回路により出力し、アドレス#110、#111に対応するデータのビットD3、D4について高論理値回路により出力する。また、選択デバイス320は、領域X1、X2、X3、Y1、Y2、Y3のビット情報を複数のメモリセルを有する複数のメモリ(例えばSRAM)により記憶している。
【0061】
図10は、本発明の第2の実施形態に係る選択デバイス320の回路構成の一例を示す図である。
選択デバイス320は、メモリ402、404、406、408、416、418と、セレクタ410と、論理素子412、414と、排他的論理和素子EXOR1と、抵抗R1とを有している。ここで、本実施の形態においては、特許請求の範囲にいう選択回路は、主に、セレクタ及び排他的論理和素子EXOR1によって構成され、また、特許請求の範囲にいう固定論理値出力回路は、主に排他的論理和素子EXOR1によって構成される。
【0062】
メモリ402は、2×3(2ビット×3ビット)のメモリセルを有し、図9に示す領域X1のビット情報、すなわち、アドレス#000、#001に対応するデータのビットD0、D1、D2のビット情報を記憶する。メモリ402は、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA0のビット情報が”0”であれば、アドレス#000に対応するデータのビットD0、D1、D2を出力する一方、ビット情報が”1”であれば、アドレス#000に対応するデータのビットD0、D1、D2を出力する。
【0063】
メモリ404は、2×3のメモリセルを有し、図9に示す領域X3のビット情報、すなわち、アドレス#010、#011に対応するデータのビットD0、D1、D2のビット情報を記憶する。メモリ404は、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA0のビット情報が”0”であれば、アドレス#010に対応するデータのビットD0、D1、D2を出力する一方、ビット情報が”1”であれば、アドレス#011に対応するデータのビットD0、D1、D2を出力する。
【0064】
メモリ406は、2×3のメモリセルを有し、図9に示す領域Y3のビット情報、すなわち、アドレス#100、#101に対応するデータのビットD0、D1、D2のビット情報を記憶する。メモリ406は、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA0のビット情報が”0”であれば、アドレス#100に対応するデータのビットD0、D1、D2を出力する一方、ビット情報が”1”であれば、アドレス#101に対応するデータのビットD0、D1、D2を出力する。
【0065】
メモリ408は、2×3のメモリセルを有し、図9に示す領域Y1のビット情報、すなわち、アドレス#110、#111に対応するデータのビットD0、D1、D2のビット情報を記憶する。メモリ408は、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA0のビット情報が”0”であれば、アドレス#110に対応するデータのビットD0、D1、D2を出力する一方、ビット情報が”1”であれば、アドレス#111に対応するデータのビットD0、D1、D2を出力する。
【0066】
セレクタ410は、メモリ402、404、406、408から入力される3ビットのビット情報の中から、選択端子Sに入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA1及びA2のビット情報に対応する3ビットのビット情報を選択して出力する。すなわち、セレクタ410は、入力されたアドレスのビットA1及びA2が”00”の場合にはメモリ402から入力された3ビットのビット情報を選択して出力し、”01”の場合にはメモリ404から入力された3ビットのビット情報を選択して出力し、”10”の場合にはメモリ406から入力された3ビットのビット情報を選択して出力し、”11”の場合にはメモリ408から入力された3ビットのビット情報を選択して出力する。
【0067】
論理素子412は、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA1のビット情報が”0”且つビットA2のビット情報が”1”の場合、すなわち、アドレスが#101又は#100の場合に、論理値”0”を出力し、それ以外の場合には、論理値”1”を出力する。
【0068】
メモリ416は、2×2のメモリセルを有し、図9に示す領域Y2のビット情報、すなわち、アドレス#100、#101に対応するデータのビットD3、D4のビット情報のそれぞれを反転させたビット情報(反転ビット情報)を記憶する。このように反転ビット情報を記憶するのは、本実施形態においては、メモリ416のビット情報が反転されてセレクタ311、312、313等へ出力される回路構成となっているためである。メモリ416は、選択端子/OE(/は負論理を意味する)から入力される論理素子412からの論理値が”0”の場合、すなわち、アドレスが#100又は#101の場合に、動作可能な状態(チップイネーブル)になり、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA0のビット情報に対応する2ビットのビット情報を排他的論理和素子EXOR1に出力する。
【0069】
論理素子414は、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA1のビット情報が”1”且つビットA2のビット情報が”0”の場合、すなわち、アドレスが#010又は#011の場合に、論理値”0”を出力し、それ以外の場合には、論理値”1”を出力する。
【0070】
メモリ418は、2×2のメモリセルを有し、図9に示す領域X2のビット情報、すなわち、アドレス#010、#011に対応するデータのビットD3、D4のビット情報を記憶する。メモリ418は、選択端子/OEから入力される論理素子414からの論理値が”0”の場合、すなわち、アドレスが#010又は#011の場合にチップイネーブルになり、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA0のビット情報に対応する2ビットのビット情報を排他的論理和素子EXOR1に出力する。
【0071】
抵抗R1は一端が接地され、多端が排他的論理和素子EXOR1に接続されている。このため、メモリ416又は418からビット情報が出力されない場合には、排他的論理和素子EXOR1に論理値Lが供給される。
【0072】
排他的論理和素子EXOR1は、メモリ416から入力されるビットそれぞれのビット情報、メモリ418から入力されるビットそれぞれのビット情報、又は抵抗R1を介して供給される論理値Lと、パターン発生器20から入力されるアドレスのビットA2のビット情報とについて排他的論理和演算を行って、2ビットのビット情報を出力する。
【0073】
例えば、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスが#100又は#101の場合には、論理素子412が”0”を出力して、メモリ416がイネーブルになり、メモリ416からアドレスに対応するデータのビットD3、D4の反転ビット情報が排他的論理和素子EXOR1に出力される。このため、排他的論理和素子EXOR1は、メモリ416から入力されたビットD3、D4の反転ビット情報と、アドレスのビットA2のビット情報”1”との排他的論理和演算により、ビットD3、D4の反転ビット情報を反転させたビットD3、D4のビット情報を出力する。
【0074】
また、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスが#010又は#011の場合には、論理素子414が”0”を出力して、メモリ418がイネーブルになり、メモリ418からアドレスに対応するデータのビットD3、D4のビット情報が排他的論理和素子EXOR1に出力される。このため、排他的論理和素子EXOR1は、メモリ418から入力されたビットD3、D4のビット情報と、アドレスのビットA2のビット情報”0”との排他的論理和演算により、ビットD3、D4のビット情報をそのまま出力する。
【0075】
また、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスが#000、#001の場合には、論理素子412及び論理素子414が”1”を出力して、メモリ416及び418が動作不可能状態(ディスエーブル)になる。このため、排他的論理和素子EXOR1は、抵抗R1を介して供給される論理値Lと、アドレスのビットA2のビット情報”0”との排他的論理和演算により、2ビットのビット情報”00”をデータのビットD3、D4として出力する。
【0076】
また、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスが#110、#111の場合には、論理素子412及び論理素子414が”1”を出力して、メモリ416及び418がディスエーブルになる。このため、排他的論理和素子EXOR1は、抵抗R1を介して供給される論理値Lと、アドレスビットA2のビット情報”1”との排他的論理和演算により、2ビットのビット情報”11”をデータのビットD3、D4のビット情報として出力する。
【0077】
選択デバイス320は、セレクタ410から出力される3ビットのビット情報と、排他的論理和素子EXOR1から出力される2ビットのビット情報とをまとめて各セレクタ311、312、313等に出力する。
【0078】
図11は、本発明の第2の実施形態に係る選択デバイスの回路構成の他の例を示す図である。選択デバイス320は、メモリ420、422と、排他的論理和素子EXOR2、EXOR3、EXOR4と、抵抗R1、R2とを備える。ここで、本実施の形態においては、特許請求の範囲にいう選択回路は、主に、メモリ420及び排他的論理和素子EXOR3、EXOR4によって構成され、また、特許請求の範囲にいう固定論理値出力回路は、主に排他的論理和素子EXOR3、EXOR4によって構成される。
【0079】
メモリ420は、8×3のメモリセルを有し、図9に示す領域X1、X3、Y1、Y3のビット情報、すなわち、アドレス#000、#001、#010、#011、#100、#101、#110、#111に対応するデータのビットD0、D1、D2のビット情報を記憶する。メモリ420は、選択端子/OEが接地されているので常にチップイネーブルとなっており、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA0、A1、A2のビット情報に対応するデータのビットD0、D1、D2のビット情報を後段に出力する。
【0080】
排他的論理和素子EXOR2は、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA1のビット情報が”0”且つビットA2のビット情報が”1”の場合、又は、ビットA1のビット情報が”0”且つビットA2のビット情報が”1”の場合、すなわち、パターン発生器20から入力されるアドレスが#010、#011、#100又は#101の場合に、論理値”0”をメモリ422の選択端子/OEに出力し、それ以外の場合には、論理値”1”をメモリ422の選択端子/OEに出力する。
【0081】
メモリ422は、4×2のメモリセルを有し、図9に示す領域X2のビット情報、すなわち、アドレス#010、#011に対応するデータのビットD3、D4のビット情報、及び図9に示す領域Y2のビット情報、すなわち、アドレス#100、#101に対応するデータのビットD3、D4のビット情報の反転ビット情報を記憶する。領域Y2のビット情報を反転ビット情報として記憶するのは、本実施形態においては、記憶している内容が反転されてセレクタ311、312、313等へ出力される回路構成となっているためである。
【0082】
メモリ422は、選択端子/OEから入力される排他的論理和素子EXOR2からの論理値が”0”の場合、すなわち、アドレスが#010、#011、#100、#101の場合にチップイネーブルになり、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスのビットA0、A1のビット情報に対応するデータのD3、D4のビット情報又は反転ビット情報のそれぞれのビット情報を排他的論理和素子EXOR3と、排他的論理和素子EXOR4とに出力する。
【0083】
抵抗R2は、一端をメモリ422と排他的論理和素子EXOR3との間のデータ線に接続され、多端を接地されている。このため、メモリ422からビット情報が出力されない場合には、排他的論理和素子EXOR3に論理値Lが供給される。抵抗R3は、一端をメモリ422と排他的論理和素子EXOR4との間のデータ線に接続され、多端を接地されている。このため、メモリ422からビット情報が出力されない場合には、排他的論理和素子EXOR4に論理値Lが供給される。
【0084】
排他的論理和素子EXOR3は、メモリ422から出力されるビット情報又は抵抗R2を介して供給される論理値Lと、パターン発生器20から入力されるアドレスのビットA2のビット情報との排他的論理和演算を実行して1ビットのビット情報を後段へ出力する。排他的論理和素子EXOR4は、メモリ422から出力されるビット情報又は抵抗R3を介して供給される論理値Lと、パターン発生器20から入力されるアドレスのビットA2のビット情報との排他的論理和演算を実行して1ビットのビット情報を後段へ出力する。
【0085】
例えば、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスが#100又は#101の場合には、排他的論理和素子EXOR2が”0”を出力して、メモリ422がイネーブルになり、メモリ422からアドレスに対応するデータのビットD3の反転ビット情報が排他的論理和素子EXOR3に出力され、ビットD4の反転ビット情報が排他的論理和素子EXOR4に出力される。
【0086】
このため、排他的論理和素子EXOR3は、メモリ422から入力されたビットD3の反転ビット情報と、アドレスのビットA2のビット情報”1”との排他的論理和演算により、ビットD3の反転ビット情報を反転させたビットD3のビット情報を出力する。また、排他的論理和素子EXOR4、メモリ422から入力されたビットD4の反転ビット情報と、アドレスのビットA2のビット情報”1”との排他的論理和演算により、ビットD4の反転ビット情報を反転させたビットD4のビット情報を出力する。
【0087】
また、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスが#010又は#011の場合には、排他的論理和素子EXOR2が”0”を出力して、メモリ422がイネーブルになり、メモリ422からアドレスに対応するデータのビットD3のビット情報が排他的論理和素子EXOR3に出力され、データのビットD4のビット情報が排他的論理和素子EXOR4に出力される。このため、排他的論理和素子EXOR3はメモリ422から入力されたビットD3のビット情報と、アドレスのビットA2のビット情報”0”との排他的論理和演算により、ビットD3のビット情報をそのまま出力する。また、排他的論理和素子EXOR4はメモリ422から入力されたビットD4のビット情報と、アドレスのビットA2のビット情報”1”との排他的論理和演算により、ビットD4のビット情報をそのまま出力する。
【0088】
また、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスが#000又は#001の場合には、排他的論理和素子EXOR2が”1”を出力して、メモリ422がディスエーブルになり、抵抗R2を介して論理値Lが排他的論理和素子EXOR3に供給され、抵抗R3を介して論理値Lが排他的論理和素子EXOR4に供給される。このため、排他的論理和素子EXOR3は抵抗R2を介して供給された論理値Lと、アドレスのビットA2のビット情報”0”との排他的論理和演算により、ビット情報”0”をデータのビットD3として出力する。また、排他的論理和素子EXOR4は抵抗R3を介して供給された論理値Lと、アドレスのビットA2のビット情報”0”との排他的論理和演算により、ビット情報”0”をデータのビットD4として出力する。
【0089】
また、パターン発生器20から入力される遅延時間指示信号のアドレスが#110又は#111の場合には、排他的論理和素子EXOR2が”1”を出力して、メモリ422がディスエーブルになり、抵抗R2を介して論理値Lが排他的論理和素子EXOR3に供給され、抵抗R3を介して論理値Lが排他的論理和素子EXOR4に供給される。このため、排他的論理和素子EXOR3は抵抗R2を介して供給された論理値Lと、アドレスのビットA2のビット情報”1”との排他的論理和演算により、ビット情報”1”をデータのビットD3として出力する。また、排他的論理和素子EXOR4は抵抗R3を介して供給された論理値Lと、アドレスビットA2のビット情報”1”との排他的論理和演算により、ビット情報”1”をデータのビットD4として出力する。
【0090】
選択デバイス320は、メモリ420から出力される3ビットのビット情報と、排他的論理和素子EXOR3から出力される1ビットのビット情報と、排他的論理和素子EXOR4から出力される1ビットのビット情報とをまとめて各セレクタ311、312、313等に出力する。
【0091】
以上のように、第2実施形態の選択デバイス320によれば、アドレス#000、#001に対応するデータのビットD3、D4、及び、アドレス#110、#111に対応するデータのビットD3、D4についてメモリを使用せずに簡単な回路を利用して出力することができ、必要なメモリ量を削減することができる。また、複数のメモリセルを有するメモリ部材において無駄なメモリセルが発生することを防止できる。
このため、選択デバイス、遅延デバイス及び試験装置において、デバイス又は装置を小型化することができ、装置コストを低減することが可能になる。
【0092】
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、遅延素子に関する遅延データの1ビットを1つの遅延素子を使用するか否かを表すために用いていたが、本発明はこれに限られず、例えば、1ビットを複数の遅延素子を使用するか否かを表すために用いてもよい。また、上記実施形態では、遅延素子に関する遅延データとして、遅延素子を使用するか否かの情報を用いていたが、本発明はこれに限られず、例えば、使用する遅延素子のみを示す情報を用いるようにしてもよく、要は、使用する遅延素子を特定することのできる情報であればよい。
また、上記実施形態では、選択デバイス及び遅延デバイスを試験装置に利用した例を示していたが、本発明はこれに限られず、選択デバイス及び遅延デバイスを試験装置以外の他の装置においても使用することができる。
【0093】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態の記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0094】
【発明の効果】
本発明にかかる選択デバイス、遅延デバイス及び試験装置によれば、書き換え可能なメモリを有効に利用でき、また、デバイス及び装置を簡素化且つ小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の試験装置に備えられている遅延デバイスの基本構成を示すブロック図である。
【図2】従来の遅延デバイスに備えられているLNMに記憶されているデータの概念図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る試験装置の基本構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る遅延デバイスの基本構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る選択デバイスによって出力されるデータの概念図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る選択デバイスの基本構成を示す図である。
【図7】遅延デバイスの遅延素子による信号に対する遅延時間の特性を説明する図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る選択デバイスによって出力されるデータの概念図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る選択デバイスによって出力されるデータのより具体的な概念図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る選択デバイスの回路構成の一例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る選択デバイスの回路構成の他の例を示す図である。
【符号の説明】
10 タイミング発生器
20 パターン発生器
30 遅延デバイス
40 半導体デバイス
50 論理比較器
60 不良解析メモリ
70 救済解析器
80 制御部
100 試験装置
301、302、303 遅延素子
311、312、313 セレクタ
320 選択デバイス
330 固定論理値出力回路
A1、A2、B1〜B3、C1〜C4、D1〜D5、E1〜E5、F1〜F4、G1〜G3、H1、H2 レジスタメモリ
S1〜S5 セレクタ
402、404、406、408、416、418、420、422 メモリ
410 セレクタ
412、414 論理素子
EXOR1、EXOR2、EXOR3、EXOR4 排他的論理和素子
R1、R2、R3 抵抗

Claims (16)

  1. 電気部品の電気的特性を試験する試験装置に備えられる選択デバイスであって、
    前記試験装置は、
    前記電気部品に与える試験パターン信号、及び当該試験パターン信号を遅延させる時間を指示する指示信号を発生するパターン発生器と、
    前記試験パターン信号を遅延させる時間が異なる複数の遅延素子と、
    当該選択デバイスが出力するデータに基づいて前記遅延素子を使用して前記試験パターン信号を遅延させて出力する論理回路とを備え、
    当該選択デバイスは、
    前記試験パターン信号を指示された時間遅延させる際に使用する前記遅延素子を特定する複数のデータ一部のビット情報を力する固定論理値出力回路と、
    前記複数のデータの残りのビット情報を記憶する書き換え可能メモリと、
    前記固定論理値出力回路が出力する前記ビット情報及び前記書き換え可能メモリが記憶する前記ビット情報から、前記指示信号に指示された時間遅延させる際に使用する前記遅延素子を特定する出力データを選択して出力する選択出力回路と、
    を備えたことを特徴とする選択デバイス。
  2. 前記固定論理値出力回路は、論理値ロー及び論理値ハイを出力し、
    前記選択出力回路は、前記論理値ロー、前記論理値ハイ及び前記書き換え可能メモリから出力されたビット情報から前記指示信号に対応するビット情報を選択して前記出力データとして出力することを特徴とする請求項1に記載の選択デバイス。
  3. 前記固定論理値出力回路は、前記指示信号の最上位ビットを用いた論理演算により前記論理値ロー又は論理値ハイを出力することを特徴とする請求項に記載の選択デバイス。
  4. 前記選択出力回路は、前記固定論理値出力回路が出力する前記ビット情報及び前記書き換え可能メモリが記憶する前記ビット情報から前記指示信号に対応する前記データの1ビットの情報を出力するビット選択回路を前記データの各ビット毎に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の選択デバイス。
  5. 電気部品の電気的特性を試験する試験装置に備えられる遅延デバイスであって、
    前記試験装置は、
    前記電気部品に与える試験パターン信号、及び当該試験パターン信号を遅延させる時間を指示する指示信号を発生するパターン発生器を備え、
    当該遅延デバイスは、
    前記試験パターン信号である遅延対象信号を遅延させる要素遅延時間が異なる複数の遅延素子と、
    前記遅延対象信号を所望の時間遅延させる際に使用する前記遅延素子を特定する複数の遅延データの一部のビット情報を固定して出力する固定論理値出力回路と、
    前記複数の遅延データ残りのビット情報を記憶する書き換え可能メモリと、
    前記固定論理値出力回路が出力する前記ビット情報及び前記書き換え可能メモリが記憶する前記ビット情報から、前記指示信号に指示された時間遅延させる際に使用する前記遅延素子を特定する出力データを選択して出力する選択出力回路と、
    前記出力データに基づいて前記遅延素子を使用して前記遅延対象信号を遅延させて出力する論理回路とを備えたことを特徴とする遅延デバイス。
  6. 前記出力データは、使用する複数の前記遅延素子を特定する情報を有し、
    前記論理回路は、前記出力データに含まれている前記複数の遅延素子を使用することにより前記遅延対象信号を遅延させて出力することを特徴とする請求項5に記載の遅延デバイス。
  7. 前記固定論理値出力回路は、論理値ロー及び論理値ハイを出力し、
    前記選択出力回路は、前記論理値ロー、前記論理値ハイ及び前記書き換え可能メモリから出力されたビット情報から前記指示信号に対応するビット情報を選択して前記出力データとして出力することを特徴とする請求項5又は6に記載の遅延デバイス。
  8. 前記固定論理値出力回路は、前記指示信号の最上位ビットを用いた論理演算により前記論理値ロー又は論理値ハイを出力することを特徴とする請求項に記載の遅延デバイス。
  9. 前記選択出力回路は、前記固定論理値出力回路が出力する前記ビット情報及び前記書き換え可能メモリが記憶する前記ビット情報から前記遅延対象信号に対応する前記データの1ビットの情報を出力するビット選択回路を前記データの各ビット毎に有することを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の遅延デバイス。
  10. 前記複数の遅延データは、前記複数の遅延素子のそれぞれを使用するか否かを表すビット情報を有することを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載の遅延デバイス。
  11. 前記要素遅延時間に所定の誤差範囲が含まれ、前記要素遅延時間が前記誤差範囲における最小の時間であった場合においても、前記所望の遅延時間を得るために使用する必要がない前記遅延素子の少なくとも一部を特定する前記ビット情報を出力することを特徴とする請求項10に記載の遅延デバイス。
  12. 前記要素遅延時間に所定の誤差範囲が含まれ、前記要素遅延時間が前記誤差範囲における最大の時間であった場合においても、前記所望の遅延時間を得るために使用する必要がある前記遅延素子の少なくとも一部を特定する前記ビット情報を出力することを特徴とする請求項10に記載の遅延デバイス。
  13. 前記書き換え可能メモリが記憶する前記ビット情報のビット幅は前記遅延データによって異なることを特徴とする請求項5乃至12のいずれかに記載の遅延デバイス。
  14. 電気部品の電気的特性を試験する試験装置であって、
    前記電気部品に与える試験パターン信号、当該試験パターン信号を遅延させる時間を指示する指示信号及び前記電気部品が正常である場合に出力されると期待される期待値データを発生するパターン発生器と、
    前記試験パターン信号を遅延させる時間が異なる複数の遅延素子と、
    前記試験パターン信号を所望の時間遅延させる際に使用する前記遅延素子を特定する複数のデータの一部のビット情報を出力する固定論理値出力回路と、
    前記複数のデータの残りのビット情報を記憶する書き換え可能メモリと、
    前記固定論理値出力回路が出力する前記ビット情報及び前記書き換え可能メモリが記憶する前記ビット情報から、前記指示信号に指示された時間遅延させる際に使用する前記遅延素子を特定する出力データを選択して出力する選択出力回路と、
    前記出力データに基づいて前記遅延素子を使用して前記試験パターン信号を遅延させて出力する論理回路と、
    前記遅延された試験パターン信号が前記電気部品に与えられたときに当該電気部品から出力される出力データと、前記期待値データとが一致するか否かを検出する論理比較器とを備えたことを特徴とする試験装置。
  15. 前記出力データは、使用する複数の前記遅延素子を特定する情報を有し、
    前記論理回路は、前記出力データに含まれている前記複数の遅延素子を使用することにより前記試験パターン信号を遅延させて出力することを特徴とする請求項14に記載の試験装置。
  16. 前記選択出力回路は、前記固定論理値出力回路が出力する前記ビット情報及び前記書き換えメモリが記憶する前記ビット情報から前記指示信号に対応する前記データの1ビットの情報を出力するビット選択回路を前記データの各ビット毎に有することを特徴とする請求項14又は15に記載の試験装置。
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