JP4456525B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、近年、遊技媒体払い出し口からワイヤや棒状の異物を遊技機内部に差し込んで、遊技媒体払い出し口から遊技媒体を不正に取り出す、いわゆるゴト行為が行われる場合があった。
また、かかる1個の遊技媒体払い出し口から不正に遊技媒体としての遊技メダルが払い出されて、センサー等により、遊技媒体の払い出しを検出することができても、それがゴト行為でなく払い出しの不良や誤作動等により行われているものなのか、或いは、不正なゴト行為により遊技メダルが払い出されているのかのいずれであるのかを、特定するのが難しいといった第2の問題点があった。
(請求項1) すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第1の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技媒体払い出し口から異物を差し込んで、貯留払い出し手段から不正に遊技媒体を搾取するようなゴト行為の発生を抑制することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項2) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有する第2の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ゴト行為の特定を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
また、ここで、「当選役」とは、予め定めた入賞態様の組み合わせを意味するものであって、具体的には、例えば、左、中、右の回転リール(40)の停止図柄が、それぞれ7、7、7となることにより、入賞可能となるような入賞態様の組み合わせを含むものである。
また、ここで、「それ以外の経路は、前記貯留払い出し手段に至る経路の途中を遮断されている」とは、貯留払い出し手段(65)と、遊技媒体払い出し口(240)とが、連続して通じておらず、いわゆる連通してなく、遊技媒体が、貯留払い出し手段(65)と、遊技媒体払い出し口(240)との間を移動することができない状態になっていることを意味する。したがって、「遮断」とは、壁等により通路の途中を遮るようなものに限定されるものではない。例えば、図1の実線で示すように、移動通路(130)が左端固定通路(141)に連通して、その他の3つの経路では、遊技媒体の貯留払い出し手段(65)及び遊技媒体払い出し口(240)間の移動が不可能な状態になっているような状態を遮断としているものである。したがって、「経路」が「遮断されている」とは、図1に示す中央左固定通路(142)、中央右固定通路(143)及び右端固定通路(144)のように、移動通路(130)が、左端固定通路(141)の固定通路投入口(145)へ連通するように移動して、かかる3つの通路の固定通路投入口(145)には、移動通路(130)が存在しないことにより、それら3つの経路は、途中で不連続になって、結果として経路として遮断されているようなものを含むものである。
このため、外部から見て、固定通路(140)が複数の異なる経路に分かれているようなことは、全く解らず、いずれの経路を使用しているのかも理解することができない。これにより、遊技媒体払い出し口(240)からワイヤ等の異物を挿入して、内部へ差し込むことは、難しいものとなる。これにより、更に、そのようなゴト行為を難しいものにすることができる。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、遊技媒体払い出し口から異物を差し込んで、貯留払い出し手段から不正に遊技媒体を搾取するようなゴト行為の発生を抑制することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、ゴト行為の特定を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
(図面の説明) 図1から図11までは、第1の形態を示すものである。図1は連通路の一部縦断面図、図2は移動通路及び固定通路の一部縦断面図、図3は遊技媒体払い出し口及び払い出し皿の縦断面図、図4は遊技機の一部縦断面図、図5は遊技機の外観正面図、図6は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図7は当選抽選手段及び払い出し通路抽選手段のブロック図、図8から図11までは遊技機の遊技の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(遊技機10) 遊技機10は、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
(制御装置20) 上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)遊技制御装置21及び(2)演出制御装置22の装置を有するものである。
図5に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカ等の報知装置66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(1)遊技制御手段27
(2)当選抽選手段70
(3)払い出し通路抽選手段100
(4)払い出し制御手段80
(5)移動位置判断手段180
(6)固定通路判断手段210
また、遊技制御装置21としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
上記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカ67等の報知装置66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
(1)演出データ記憶手段25
(2)演出制御手段26
また、演出制御装置22としては、上記した(1)及び(2)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
上記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、上記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50(停止操作手段51)
(6)移動位置検知手段160
(7)現在位置確認手段170
(8)固定通路検知手段200
なお、入力手段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(1)貯留払い出し手段65
(2)リールユニット60(図柄表示手段41)
(3)通路駆動手段150
(4)異常検知信号出力手段190
(5)報知装置66(報知ランプ69、スピーカ67及び表示装置68)
なお、出力手段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(ベットスイッチ16) 上記ベットスイッチ16は、図5に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
(精算スイッチ17) 上記精算スイッチ17は、図5に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
なお、ここで、「再遊技(リプレイ、Replay)」とは、当選抽選手段70の抽選により、「再遊技(リプレイ、Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(リプレイ、Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
具体的には、払い出し通路抽選手段100の乱数を用いた抽選により、移動通路130の移動位置が決定され、移動位置信号が、通路駆動手段150へ出力される。具体的には、この移動位置信号の種類は、0度、40度、80度、120度の4つの移動位置に対応する信号からなるものである。そして、この4つの移動位置に対応する信号のいずれか1つが、通路駆動手段150の回転駆動モーター152へ出力される。そして、その後、回転駆動モーター152が移動通路130を回転駆動させて、その回転駆動モーター152内の回転検知手段により、検知された回転角度に対応した移動位置検知信号が、回転駆動モーター152から出力される。なお、この移動位置検知信号の種類も、0度、40度、80度、120度の4つの移動位置に対応する信号からなるものである。結果として、回転駆動モーター152が正常に作動している限り、払い出し通路抽選手段100の抽選により選択された回転角度に対応する移動位置検知信号が、出力されるものである。
前記遮蔽板172は、移動通路130の背面側の下部に位置して、貯留払い出し手段65側(奥側)に向かって延びる断面が略L字状のものである。
前記光センサー171は、貯留払い出し手段65の前面側に位置して、移動通路130とともに、回転移動する遮蔽板172の4つの位置に整合する箇所に固定されているものである。この光センサー171は、全体形状が、略コ字状であって、一端に発光素子(LED)が配置され、他端に受光素子(フォトトランジスタ)が配置され、そのコ字状の内部を、遮蔽板172が移動することにより、発光素子からの光が遮断され、遮蔽板172の位置を検知可能なものである。この光センサー171及び遮蔽板172により、移動通路130の現在位置を確認することが可能な現在位置確認手段170を形成しているものである。すなわち、4つの光センサー171のうち、いずれの光センサー171が、遮蔽板172によって遮蔽されているかを検知することにより、現在の移動通路130の位置を検知することができる。従って、移動通路130が、0度の左端固定通路141と、40度の中央左固定通路142と、80度の中央右固定通路143と、120度の右端固定通路144との4つの移動位置のうち、いずれの位置にあるのかを検知することができるものである。
(移動通路130) 前記移動通路130は、貯留払い出し口230から排出された遊技媒体の経路を移動させて、当該経路を変更するためのものである。前記移動通路130が、遊技媒体の経路を移動させることにより、貯留払い出し手段65と、遊技媒体払い出し口240との間の複数の異なる経路のうち、いずれか1つの経路を連通させている。そして、移動通路130が移動することにより、1つの経路に連通し、それ以外の経路は、移動通路130の部分が抜けた状態となって、遊技媒体払い出し口240から貯留払い出し手段65に至る経路の途中が遮断された状態になっている。すなわち、移動通路130は、遊技媒体の経路を変更し、異なる経路に切り換えるためのものである。
前記移動通路130は、その前面側の通路駆動手段150によって、予め定めた所定角度(0度、40度、80度、120度)だけ回転可能に形成されている。この通路駆動手段150は、いわゆるステッピングモーターからなる回転駆動モーター152である。なお、この回転駆動モーター152は、所定駆動信号により、所定角度だけ回転する回転ソレノイドを使用しても良い。そして、この回転駆動モーター152は、貯留払い出し手段65から延びるモーター固定金具155によって移動通路130の前面側に固定されている。そして、この回転駆動モーター152の中心の回転中心軸151が、移動通路130の前面側に連結されていることにより、移動通路130も同様に予め定めた所定角度(0度、40度、80度、120度)だけ回転可能に形成されているものである。そして、移動通路130の回転角度が0度の場合、図1の実線で示されるような位置にあって、移動通路130は、左端固定通路141に連通し、移動通路130からの遊技媒体を左端固定通路141へ案内する。そして、移動通路130の回転角度が、前述した0度から左回転(反時計方向)へ40度回転した場合、移動通路130は、中央左固定通路142に連通し、移動通路130からの遊技媒体を中央左固定通路142へ案内する。そして、移動通路130の回転角度が、前述した0度から左回転(反時計方向)へ80度回転した場合、移動通路130は、中央右固定通路143に連通し、移動通路130からの遊技媒体を中央右固定通路143へ案内する。そして、移動通路130の回転角度が、前述した0度から左回転(反時計方向)へ120度回転した場合、移動通路130は、右端固定通路144に連通し、移動通路130からの遊技媒体を右端固定通路144へ案内する。なお、いずれの回転角度においても、貯留払い出し手段65の貯留払い出し口230が、移動通路130の移動通路投入口131内部に位置するように形成されている。
また、異常検知信号出力手段190は、固定通路判断手段210により、現在位置確認信号及び固定通路検知手段200が一致していないと判定されたときに異常検知信号を報知装置66へ出力するものである。
そして、異常検知信号を入力した報知装置66は、表示装置68、スピーカ67及び報知ランプ69によりゴト行為が発生している可能性が高いことを、予め定めた音や、表示内容や、ランプの点灯、点滅により、周囲に報知する。
先ず、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、貯留払い出し手段65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
テーブルや、ハズレの場合の停止テーブルが予め用意されてあり、当選抽選手段70の抽選結果によって、所定の停止テーブルが選択されるものである。
(当選抽選手段70) 上記当選抽選手段70は、予め定めた当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段70による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
(1)当選乱数発生手段71
(2)当選乱数抽出手段72
(3)当選判定テーブル73
(4)当選判定手段74
なお、当選抽選手段70としては、上記したものに限定されるものではない。
(当選乱数発生手段71) 上記当選乱数発生手段71は、抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
(当選判定テーブル73) 上記当選判定テーブル73は、当選乱数発生手段71がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
(当選判定手段74) 上記当選判定手段74は、当選乱数抽出手段72が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル73の当選率データを基に当選乱数発生手段71がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。これにより、いずれかの当選役に当選したか否かの決定と、通常確率遊技中に、高確率遊技へ移行することに当選したか否かの決定とが実施される。
(1)通路抽選乱数発生手段101
(2)通路抽選乱数抽出手段102
(3)通路抽選判定テーブル103
(4)通路抽選判定手段104
なお、払い出し通路抽選手段100としては、上記したものに限定されるものではない。
(通路抽選乱数抽出手段102) 上記通路抽選乱数抽出手段102は、通路抽選乱数発生手段101が発生する乱数を、所定の条件(スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を通路抽出乱数データとする。
(通路抽選判定テーブル103) 上記通路抽選判定テーブル103は、通路抽選乱数発生手段101がとる乱数の全領域中、遊技媒体の経路の当選領域を有するものである。
もちろん、これに限定されるものではなく、左から1つめの経路を使用せずに、残りの左から2、3、4つめの3個の経路から抽選するようなテーブルを使用しても良い。また、左から2つめの経路を使用せずに、残りの左から1、3、4つめの3個の経路から抽選するようなテーブルを使用しても良い。また、左から3つめの経路を使用せずに、残りの左から1、2、4つめの3個の経路から抽選するようなテーブルを使用しても良い。また、右端の経路を使用せずに、残りの左から1、2、3つめの3個の経路から抽選するようなテーブルを使用しても良い。また、4個のうちの任意に選んだ2つの経路から1個の経路を抽選するようなテーブルを使用しても良いものである。このように、予め使用しない経路をいれておくと、かかる使用していない経路から、遊技媒体が払い出されたときは、直ぐに、正常状態ではない旨の判断ができて、ゴト行為の発生を、簡単に見つけることができる。
(移動位置判断手段180) 前記移動位置判断手段180は、移動位置検知手段160からの移動位置検知信号及び現在位置確認手段170からの現在位置確認信号が一致するか否かを判定するためのものである。
移動位置検知手段160からの移動位置検知信号は、通路駆動手段150である回転駆動モーター152の回転角度が、0度、40度、80度、120度のうち、いずれかの角度に相当するかの信号である。そして、現在位置確認手段170からの現在位置確認信号は、遮蔽板172により遮蔽された光センサー171によって、移動通路130が、0度、40度、80度、120度のうち、いずれの角度に位置しているかの信号である。これらが一致するか否かとは、それらの信号が、移動通路130の4つの回転角度のうち、同一の回転角度に相当するものであるか否かを判断するものである。移動位置判断手段180は、移動位置検知信号及び現在位置確認信号の意味内容が、同一の回転角度に相当するものである場合には、移動位置検知信号及び現在位置確認信号は一致していると判定する。そして、移動位置判断手段180は、移動位置検知信号及び現在位置確認信号の意味内容が、同一の回転角度に相当しない場合には、移動位置検知信号及び現在位置確認信号は一致していないと判定する。そして、判定した結果は、異常検知信号出力手段190へ送付される。
現在位置確認手段170からの現在位置確認信号は、遮蔽板172により遮蔽された光センサー171によって、移動通路130が、0度、40度、80度、120度のうち、いずれかの角度に相当するかを意味する信号である。
そして、固定通路検知手段200からの固定通路検知信号は、4個の固定通路140のうち、いずれの固定通路140に配置された固定通路検知手段200が作動するかによって、いずれの固定通路140内部に遊技媒体が移動しているかを意味する信号である。すなわち、4つの固定通路検知手段200のうち、いずれの固定通路検知手段200が作動するかによって、移動通路130が、0度、40度、80度、120度のうち、いずれかの角度に相当しているのか示すものである。これらが一致するか否かとは、それらの信号が、移動通路130の4つの回転角度のうち、同一の回転角度に相当するものであるか否かを判断するものである。固定通路判断手段210は、現在位置確認信号及び固定通路検知信号の意味内容が、同一の回転角度に相当するものである場合には、現在位置確認信号及び固定通路検知信号は一致していると判定する。そして、固定通路判断手段210は、現在位置確認信号及び固定通路検知信号の意味内容が、同一の回転角度に相当しない場合には、現在位置確認信号及び固定通路検知信号は一致していないと判定する。そして、判定した結果は、異常検知信号出力手段190へ送付される。
(演出制御手段26) 上記演出制御手段26は、演出データ記憶手段25からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、報知装置66に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
(遊技機10の動作) 次に、上記構成を備えた遊技機の遊技の動作の概略について、図8に示したフローを用いて説明する。
先ず、図8に示すステップ101において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ103において、払い出し通路抽選手段100により、払い出し通路の経路の抽選が行われる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ107において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ108に進む。
ステップ108において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ109に進む。
前記ステップ107において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ105に戻る。
前記ステップ108において、入賞していないと判定された場合、遊技が終了する。
上述したステップ102の当選抽選処理について、図9のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段70の当選乱数発生手段71により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段72により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ202において、当選判定手段74により、抽出された乱数と、当選判定テーブル73の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、当選判定手段74により、抽出された乱数が、当選判定テーブル73のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、抽選処理が終了する。
上述したステップ103の払い出し通路の抽選処理について、図10のフローを用いて説明する。
ステップ301において、抽出された乱数が通路抽選乱数抽出手段102の内部に記憶される。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、通路抽選判定手段104により、抽出された乱数と、通路抽選判定テーブル103の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ303に進む。
上述したステップ109の払い出し処理について、図11のフローを用いて説明する。
先ず、ステップ410において、入賞した当選役に基づいて、予め定めた所定枚数の遊技媒体が、貯留払い出し手段65の貯留払い出し口230から排出される。そして、排出された遊技媒体は、移動通路130及び固定通路140を通って、遊技媒体払い出し口240から払い出し皿90へ払い出される。そして、次のステップ411に進む。
ステップ412において、固定通路判断手段210により、現在位置確認手段170と、固定通路検知手段200との結果は、一致しているか否かが判定される。すなわち、固定通路判断手段210により、現在位置確認手段170からの現在位置確認信号と、固定通路検知手段200からの固定通路検知信号とが、移動通路130の回転移動位置として、0度、40度、80度、120度のうちの、一致した意味内容を示しているかが判定されるものである。そして、現在位置確認手段170と、固定通路検知手段200との結果は、一致していると判定された場合、払い出し処理が終了する。
ステップ413において、異常検知信号出力手段190により、異常検知信号が報知装置66へ出力される。そして、異常検知信号が入力された報知装置66は、異常が発生していることを、スピーカ67、表示装置68及び報知ランプ69により、周囲に報知する。そして、次のステップ413に進む。
前記ステップ412において、現在位置確認手段170と、固定通路検知手段200との結果は、一致していないと判定された場合、次のステップ414に進む。
(作用) 移動通路130が、遊技媒体の経路を移動させることにより、貯留払い出し手段65と、遊技媒体払い出し口240との間の複数の異なる経路のうち、いずれか1つの経路を連通させ、それ以外の経路は、貯留払い出し手段65に至る経路の途中を遮断されている。これにより、貯留払い出し手段65と、遊技媒体払い出し口240との間を、異なった経路で連通させることができる。したがって、遊技媒体払い出し口240から貯留払い出し手段65へ向かってワイヤ等の異物を進入させても、異なった経路に進入して、貯留払い出し手段65まで到達しないようにすることができる。これにより、遊技媒体払い出し口240から異物を進入させるようなゴト行為を抑制することができる。
そして、複数の遊技媒体払い出し口240のうち、貯留払い出し手段65へ連通しているのは、そのうちのいずれか1つの遊技媒体払い出し口240だけである。このため、遊技媒体払い出し口240から貯留払い出し手段65へ異物を侵入させるためには、複数の遊技媒体払い出し口240のうちから、貯留払い出し手段65へ連通している遊技媒体払い出し口240を特定しなければならず、更に、ゴト行為を難しいものにすることができる。
また、本形態は、4つの遊技媒体払い出し口240のいずれから払い出されるかは、予め定めた抽選確率により決定される。このため、かかる抽選確率を、4つの経路で均等にすると、遊技媒体の払い出し方向を、4方向に均等に分散させて、変更させることができる。これにより、1つの遊技媒体払い出し口240により、遊技媒体の払い出し方向が常に同一のものと比べて、遊技媒体を払い出し皿90の左右に均等に振り分けることができる。そして、遊技媒体の払い出し方向を常に同一にして、払い出し皿90の一カ所に遊技媒体が貯留して、払い出し皿90から溢れて、床に落下することを防止することができ、また、溢れた遊技媒体が、遊技媒体払い出し口240の前に溜まって、払い出し作業が不可能となるようなエラーの発生を防止することができる。そして、払い出し皿90の一カ所に遊技媒体や山のように貯留することを抑えることができるため、多数の遊技媒体の払い出しが行われた場合に、遊技者が頻繁に払い出し皿90の内部をかき分けるような手間を省くことができ、遊技への集中力を中断させてしまうことを回避することができる。更に、かき分け作業が少ないため、遊技者が遊技媒体を触る頻度を少なくすることができて、遊技媒体の表面の油が、遊技者の手に付着するようなことを抑えることができ、遊技を衛生的なものにすることができる。
図12及び図13は、第2の形態を示すものであって、図12は遊技機の外観正面図、図13は連通路の一部縦断面図をそれぞれ示すものである。
本形態では、連通路120は、移動通路130と、固定通路140とを備えている。そして、移動通路130は、第1の形態と同一のものであるが、固定通路140は、第1の形態とは異なり、複数の独立した通路を有さず、横方向に幅広の通路となっているものである。そして、かかる幅広の固定通路140の内部において、移動通路130の回転により、遊技媒体の異なる経路を形成しているものである。
移動通路130は、貯留払い出し手段65から払い出された遊技媒体を幅広状の遊技媒体払い出し口240の横方向のいずれかの場所へ案内するために、貯留払い出し手段65と、複数の遊技媒体払い出し口240とを、連通させる経路を移動により形成しているものである。すなわち、移動通路130が、0度、40度、80度、120度と4つの回転角度の位置で回転可能に形成されてある。このため、かかる各回転角度の移動通路130から排出された遊技媒体は、幅広状の固定通路140の内部を、図13に示すように、4つの異なる方向の経路で払い出されるものである。なお、その他の構成等は、第1の形態と同様であり、それらの説明は省略する。
図14及び図15は、本発明の第1の形態であって、図14は遊技機の外観正面図、図15は連通路の一部縦断面図をそれぞれ示すものである。
本形態は、連通路120は、移動通路130と、固定通路140とを備えている。そして、移動通路130は、第1の形態と同様のものである。そして、固定通路140は、移動通路130の0度、40度、80度、120度の4つの回転角度位置に対応する位置に、4つの独立した通路を形成しているが、その後、4つの独立通路は、遊技媒体払い出し口240の直前で、1つの通路に合流するように形成されている。そして、固定通路140は、最終的には、1つの集合遊技媒体払い出し口250へ連通している。結果として、1つの集合遊技媒体払い出し口250から遊技媒体は、払い出し皿90へ払い出されるように形成されている。なお、その他の構成等は、第1の形態と同様であり、それらの説明は省略する。
上述した本発明の理解を助けるための参考発明の第1、第2の形態及び本発明の第1の形態では、移動通路130の4つの回転位置に対応して、4つの異なる遊技媒体経路を形成しているが、それらのうちから、いずれか1つを抽選によって、選択して使用するようにしているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、移動通路130が、上述したように、0度、40度、80度、120度の4つの回転可能な回転角度位置を有していても、いずれか1つの回転角度は、全く使用しないように、予め設定しておいても良いものである。これにより、かかる使用しない経路から遊技媒体が払い出された場合は、直ぐに、異常発生や、ゴト行為の発生であることを理解することができる。
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 投入口
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 25 演出データ記憶手段
26 演出制御手段 27 遊技制御手段
30 スタートスイッチ 40 回転リール
41 図柄表示手段 50 ストップスイッチ
51 停止操作手段 60 リールユニット
61 図柄 65 貯留払い出し手段
66 報知装置 67 スピーカ
68 表示装置 69 報知ランプ
70 当選抽選手段 71 当選乱数発生手段
72 当選乱数抽出手段 73 当選判定テーブル
74 当選判定手段 80 払い出し制御手段
90 払い出し皿 100 払い出し通路抽選手段
101 通路抽選乱数発生手段 102 通路抽選乱数抽出手段
103 通路抽選判定テーブル 104 通路抽選判定手段
110 経路抽選手段 111 経路乱数発生手段
112 経路乱数抽出手段 113 経路判定テーブル
114 経路判定手段 120 連通路
130 移動通路 131 移動通路投入口
132 移動通路排出口 140 固定通路
141 左端固定通路 142 中央左固定通路
143 中央右固定通路 144 右端固定通路
145 固定通路投入口 150 通路駆動手段
151 回転中心軸 152 回転駆動モーター
155 モーター固定金具 160 移動位置検知手段
170 現在位置確認手段 171 光センサー
172 遮蔽板 180 移動位置判断手段
190 異常検知信号出力手段 200 固定通路検知手段
210 固定通路判断手段 230 貯留払い出し口
240 遊技媒体払い出し口 241 左端払い出し口
242 中央左払い出し口 243 中央右払い出し口
244 右端払い出し口 250 集合遊技媒体払い出し口
260 広幅遊技媒体払い出し口
Claims (3)
- 複数の図柄を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段と、
前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
前記図柄表示手段の変動表示を停止表示へ移行させるために遊技者により前記図柄表示手段を別個独立に停止操作が可能な停止操作手段と、
投入された遊技媒体を貯留するとともに入賞の際、遊技媒体を遊技者に払い出すための貯留払い出し手段と、
前記図柄表示手段を変動表示から停止表示へ移行させる停止制御を行うための遊技制御手段とを備え、
所定個数の遊技媒体の投入を遊技開始可能な条件として設定し、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ前記図柄表示手段の停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となって、所定個数の遊技媒体が払い出される遊技を実施可能な遊技機において、
入賞の結果、所定個数の遊技媒体を、前記貯留払い出し手段から遊技者に向かって払い出すための遊技媒体払い出し口と、
前記遊技媒体払い出し口から払い出された遊技媒体を受けて貯留するための払い出し皿と、
前記貯留払い出し手段及び前記遊技媒体払い出し口を連通させる連通路と、
入賞の結果、遊技媒体を前記貯留払い出し手段から前記遊技媒体払い出し口を介して前記払い出し皿へ遊技者に向かって払い出すための払い出し制御手段とを備え、
前記連通路は、この連通路の少なくとも一部に、遊技媒体の経路を移動させる移動通路と、前記移動通路が連通可能な固定通路とを備え、
前記固定通路は、前記移動通路の移動位置に対応して複数の異なる経路に分岐しているが、最終的には1つの経路に合流して前記遊技媒体払い出し口に連通するように形成され、
前記移動通路が、遊技媒体の経路を移動させることにより、前記貯留払い出し手段と、前記遊技媒体払い出し口との間の前記固定通路の複数の異なる経路のうち、いずれか1つの経路を連通させ、
それ以外の経路は、前記貯留払い出し手段に至る経路の途中を遮断されているようにしたことを特徴とする遊技機。 - 前記遊技機は、
前記移動通路を移動させるための通路駆動手段と、
前記通路駆動手段の操作信号に基づいて、前記移動通路の移動位置を検知して移動位置検知信号を出力する移動位置検知手段と、
前記移動通路の現在の位置を確認する現在位置確認手段と、
前記移動位置検知手段からの移動位置検知信号及び前記現在位置確認手段からの現在位置確認信号が一致するか否かを判定する移動位置判断手段と、
前記移動位置判断手段により、前記移動位置検知信号及び前記現在位置確認信号が一致していないと判定されたときに異常検知信号を出力する異常検知信号出力手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記連通路は、前記移動通路と、複数の固定通路とを備え、
前記移動通路は、複数の前記固定通路のうち、いずれか1つに連通するように形成され、
前記遊技機は、
前記移動通路の現在の位置を確認する現在位置確認手段と、
前記遊技媒体が、複数の前記固定通路のうち、いずれの前記固定通路を通過するかを検知可能な固定通路検知手段と、
前記現在位置確認手段からの現在位置確認信号と、前記固定通路検知手段からの固定通路検知信号とが一致するか否かを判定する固定通路判断手段と、
前記固定通路判断手段により、前記現在位置確認信号及び前記固定通路検知手段が一致していないと判定されたときに異常検知信号を出力する異常検知信号出力手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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