JP2007275546A - 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した当選領域におけるリプレイ役の当選領域は、リプレイ役のみ当選する領域と、リプレイ役及び特殊遊技役が重複して当選する領域とを備え、かかる特殊遊技役及びリプレイ役の当選領域が重複する当選領域の範囲に、当選乱数抽出手段(112)が抽出した乱数が含まれる場合、当選判定手段(114)は、特殊遊技役及びリプレイ役の両方を当選として決定し、特別遊技中、当選抽選手段(110)の抽選結果、特殊遊技役に当選すると、特別遊技が終了するように設定され、それらが重複して当選した場合、リプレイ役の当選図柄(61)を、特殊遊技役の当選図柄(61)よりも優先的に引き込んで停止する。
【選択図】図5
Description
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1) すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技者を興奮させることができて、遊技性を高めることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項3) 請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項3記載の発明は、特別遊技としていわゆるチャレンジタイム遊技を設定した遊技機を提供しようとするものである。
(請求項5) 請求項5記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項5記載の発明は、特殊遊技役の入賞により、特定遊技を開始することができて、更に、変化に富んだ遊技を行うことができて、遊技性を高めることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項6) 請求項6記載の発明は、上記した請求項5に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項6記載の発明は、特殊遊技役の入賞でも、リプレイタイム遊技へ移行可能なものと、移行不可能なものとを設けて、更に、変化に富んだ遊技を行うことができて、遊技性を高めることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項8) 請求項8記載の発明は、次の点を目的とする。すなわち、請求項8記載の発明は、遊技性を高めることができるようにした遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の図柄(61)を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段(41)と、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)と、前記図柄表示手段(41)の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段(31)と、前記図柄表示手段(41)の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段(51)と、前記停止表示移行手段(51)の操作の結果、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段(41)に対して行うための遊技制御手段(27)とを備え、前記遊技制御手段(27)は、前記図柄表示手段(41)の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄(61)を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を少なくとも備え、前記当選抽選手段(110)は、抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる当選乱数発生手段(111)と、前記当選乱数発生手段(111)が発生する乱数を、所定のタイミングで抽出する当選乱数抽出手段(112)と、前記当選乱数発生手段(111)がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル記憶手段(113)と、前記当選乱数抽出手段(112)が抽出した乱数と前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した乱数の全領域中の各当選項目の当選領域とを照合し、抽出した乱数が属する当選領域に対応する当選を決定する当選判定手段(114)とを備え、遊技として、遊技媒体の投入を条件として、一般的に実行される通常遊技と、所定の抽選結果に基づいて開始されるとともに、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技及び特殊遊技とを少なくとも備え、前記当選役として、遊技者に利益を付与する複数の小役と、遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、前記特別遊技へ移行可能な特別遊技役と、前記特殊遊技へ移行可能な特殊遊技役とを少なくとも備え、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄(61)が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄(61)表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機(10)において、前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した当選領域における前記特殊遊技役の当選領域の少なくとも一部は、前記リプレイ役の当選領域に重複するように形成され、前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した当選領域における前記リプレイ役の当選領域は、前記リプレイ役のみ当選する領域と、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役が重複して当選する領域とを備え、かかる前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の当選領域が重複する当選領域の範囲に、前記当選乱数抽出手段(112)が抽出した乱数が含まれる場合、前記当選判定手段(114)は、前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の両方を当選として決定し、前記特別遊技中、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、前記特殊遊技役に当選すると、前記特別遊技が終了するように設定され、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役とが重複して当選した場合、前記リプレイ役の当選図柄(61)を、前記特殊遊技役の当選図柄(61)よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定されていることを特徴とする。
また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
また、ここで、「当選役」とは、予め定めた入賞態様の組み合わせを意味するものであって、具体的には、例えば、左、中、右の回転リール(23)の停止図柄が、それぞれ7、7、7となることにより、入賞可能となるような入賞態様の組み合わせを含むものである。
また、ここで、「所定の抽選結果に基づいて開始される」とは、当選抽選手段(110)の抽選の結果により所定の領域に含まれているような場合に当該遊技或いは次の遊技から開始されるようなものや、当選抽選手段(110)の抽選結果により所定の領域に含まれて所定の当選役に当選し、当該当選役の当選図柄を所定の入賞有効ライン上に停止させることができた場合に当該遊技或いは次の遊技から開始されるようなものを含むものである。
(特徴点) 請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の図柄(61)を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段(41)と、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)と、前記図柄表示手段(41)の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段(31)と、前記図柄表示手段(41)の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段(51)と、前記停止表示移行手段(51)の操作の結果、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段(41)に対して行うための遊技制御手段(27)とを備え、前記遊技制御手段(27)は、前記図柄表示手段(41)の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄(61)を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を少なくとも備え、前記当選抽選手段(110)は、抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる当選乱数発生手段(111)と、前記当選乱数発生手段(111)が発生する乱数を、所定のタイミングで抽出する当選乱数抽出手段(112)と、前記当選乱数発生手段(111)がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル記憶手段(113)と、前記当選乱数抽出手段(112)が抽出した乱数と前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した乱数の全領域中の各当選項目の当選領域とを照合し、抽出した乱数が属する当選領域に対応する当選を決定する当選判定手段(114)とを備え、遊技として、遊技媒体の投入を条件として、一般的に実行される通常遊技と、所定の抽選結果に基づいて開始されるとともに、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技及び特殊遊技とを少なくとも備え、前記当選役として、遊技者に利益を付与する複数の小役と、遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、前記特別遊技へ移行可能な特別遊技役と、前記特殊遊技へ移行可能な特殊遊技役とを少なくとも備え、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄(61)が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄(61)表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機(10)において、前記当選判定テーブル記憶手段(113)は、前記通常遊技の当選領域を記憶している通常遊技当選判定テーブル(131)と、前記特別遊技の当選領域を記憶している特別遊技当選判定テーブル(132)とを備え、前記通常遊技当選判定テーブル(131)に記憶した当選領域における前記特殊遊技役の当選領域の少なくとも一部は、前記リプレイ役の当選領域に重複するように形成され、前記通常遊技当選判定テーブル(131)に記憶した当選領域における前記リプレイ役の当選領域は、前記リプレイ役のみ当選する領域と、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役が重複して当選する領域とを備え、かかる前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の当選領域が重複する当選領域の範囲に、前記当選乱数抽出手段(112)が抽出した乱数が含まれる場合、前記当選判定手段(114)は、前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の両方を当選として決定し、前記特別遊技中、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、前記特殊遊技役に当選すると、前記特別遊技が終了するように設定され、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役とが重複して当選した場合、前記停止表示移行手段(51)のいかなる操作によっても、前記引き込み設定により、前記リプレイ役の当選図柄(61)を、前記特殊遊技役の当選図柄(61)よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定され、前記特別遊技当選判定テーブル(132)は、前記リプレイ役の当選領域と、前記特殊遊技役の当選領域とを備えているが、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役が重複して当選する領域を備えていないことを特徴とする。
また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
また、ここで、「当選役」とは、予め定めた入賞態様の組み合わせを意味するものであって、具体的には、例えば、左、中、右の回転リール(23)の停止図柄が、それぞれ7、7、7となることにより、入賞可能となるような入賞態様の組み合わせを含むものである。
また、ここで、「所定の抽選結果に基づいて開始される」とは、当選抽選手段(110)の抽選の結果により所定の領域に含まれているような場合に当該遊技或いは次の遊技から開始されるようなものや、当選抽選手段(110)の抽選結果により所定の領域に含まれて所定の当選役に当選し、当該当選役の当選図柄を所定の入賞有効ライン上に停止させることができた場合に当該遊技或いは次の遊技から開始されるようなものを含むものである。
したがって、特殊遊技役の入賞によって通常遊技よりも得られる利益が大きくなるように設定すると、遊技者の期待感を増すことが可能となる。また、特殊遊技役が当選した場合の少なくとも一部を報知するようにすると、遊技者の期待感を更に増すことが可能となる。
すなわち、本発明は、通常遊技中は、通常遊技当選判定テーブル(131)を使用することにより、特殊遊技役に当選した場合、必ずリプレイ役にも当選していることになる。そして、リプレイ役及び特殊遊技役が重複して当選した場合、リプレイ役の図柄を、特殊遊技役の当選図柄よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定されている。そして、リプレイ役が当選した場合、停止表示移行手段(51)のいかなる操作においても、引き込み設定により、リプレイ役を入賞有効ライン上にまで引き込んで停止するように形成されている。このため、通常遊技中は、リプレイ役及び特殊遊技役が重複して当選してもリプレイ役が入賞となり、特殊遊技役が入賞することは無い。
結果として、通常遊技中は、特殊遊技役を当選させることはできても入賞させることはできない。そして、特別遊技中に限って、特殊遊技役を入賞させることができることになる。すなわち、特殊遊技役は、特別遊技中でない限りは、当選しても、入賞有効ライン上に揃えることができず、入賞させることができない。
すなわち、特殊遊技役は、通常遊技中において、当選はするが、入賞できない。そして、特殊遊技役の当選は、特別遊技の終了条件になり、この特殊遊技役は、特別遊技中においてのみ、入賞することができる。このように、遊技を変化に富んだものにすることできて、遊技者を興奮させることができ、遊技性を高めることができる。
(請求項3)
(特徴点) 請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記特別遊技は、特定の当選役についての当選図柄(61)の引き込み設定が制限されているチャレンジタイム遊技であって、前記チャレンジタイム遊技中、前記特殊遊技役と前記リプレイ役とは、前記当選抽選手段(110)により当選するか否かの抽選を行うが、その他の予め定めた所定の小役は当選していることに設定することを特徴とする。
(請求項4)
(特徴点) 請求項4記載の発明は、上記した請求項1又は請求項3記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した当選領域における前記特殊遊技役の当選領域の全ては、前記リプレイ役の当選領域と重複するように設定されていることを特徴とする。
(特徴点) 請求項5記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、遊技として、前記特殊遊技役の入賞に基づいて開始可能に形成されるとともに、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特定遊技を備え、前記特定遊技は、前記リプレイ役の当選確率を前記通常遊技よりも高く設定したリプレイタイム遊技であることを特徴とする。
本形態は、図16の第2の形態に示すようなものを含む。
結果として、特殊遊技役は、通常遊技中において、当選はするが、入賞できない。そして、この特殊遊技役は、特別遊技中においてのみ、入賞することができて、且つ、当選により特別遊技の終了条件にもなり、更に、入賞によりリプレイタイム遊技の開始条件になる。このように、更に、変化に富んだ遊技を行うことができて、遊技性を高めることができる。
(請求項6)
(特徴点) 請求項6記載の発明は、上記した請求項5に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記特殊遊技は、前記特殊遊技役の入賞により、前記リプレイタイム遊技への移行が可能な第1特殊遊技と、前記特殊遊技役の入賞により、前記リプレイタイム遊技への移行が不可能な第2特殊遊技とを備えたことを特徴とする。
(作用) 本発明は、特殊遊技役の入賞により、第1特殊遊技へ移行した場合には、リプレイタイム遊技への移行が可能となる。また、特殊遊技の入賞により、第2特殊遊技へ移行した場合には、リプレイタイム遊技への移行が不可能となる。このように、特殊遊技役の入賞として、リプレイタイム遊技へ移行可能な入賞と、移行不可能な入賞とを設けることにより、特殊遊技役に入賞しても、必ずリプレイタイム遊技へ移行することができず、更に、変化に富んだ遊技を行うことができて、遊技性を高めることができる。
(特徴点) 請求項7記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、遊技機(10)を、複数の図柄(61)を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段(41)、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)、前記図柄表示手段(41)の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段(31)、前記図柄表示手段(41)の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段(51)、前記停止表示移行手段(51)の操作の結果、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段(41)に対して行うための遊技制御手段(27)として機能させ、前記遊技制御手段(27)を、前記図柄表示手段(41)の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄(61)を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定として機能させ、前記当選抽選手段(110)を、抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる当選乱数発生手段(111)、前記当選乱数発生手段(111)が発生する乱数を、所定のタイミングで抽出する当選乱数抽出手段(112)、前記当選乱数発生手段(111)がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル記憶手段(113)、前記当選乱数抽出手段(112)が抽出した乱数と前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した乱数の全領域中の各当選項目の当選領域とを照合し、抽出した乱数が属する当選領域に対応する当選を決定する当選判定手段(114)として機能させ、遊技として、遊技媒体の投入を条件として、一般的に実行される通常遊技と、所定の抽選結果に基づいて開始されるとともに、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技及び特殊遊技とを少なくとも備えるように機能させ、前記当選役として、遊技者に利益を付与する複数の小役と、遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、前記特別遊技へ移行可能な特別遊技役と、前記特殊遊技へ移行可能な特殊遊技役とを少なくとも備えるように機能させ、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄(61)が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄(61)表示の態様になることにより入賞となるように機能させるための遊技機(10)用プログラムにおいて、前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した当選領域における前記特殊遊技役の当選領域の少なくとも一部は、前記リプレイ役の当選領域に重複するように形成され、前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した当選領域における前記リプレイ役の当選領域は、前記リプレイ役のみ当選する領域と、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役が重複して当選する領域とを備え、かかる前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の当選領域が重複する当選領域の範囲に、前記当選乱数抽出手段(112)が抽出した乱数が含まれる場合、前記当選判定手段(114)は、前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の両方を当選として決定し、前記特別遊技中、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、前記特殊遊技役に当選すると、前記特別遊技が終了するように設定され、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役とが重複して当選した場合、前記リプレイ役の当選図柄(61)を、前記特殊遊技役の当選図柄(61)よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように機能させることを特徴とする。
更に、前記特別遊技は、特定の当選役についての当選図柄(61)の引き込み設定が制限されているチャレンジタイム遊技であって、前記チャレンジタイム遊技中、前記特殊遊技役と前記リプレイ役とは、前記当選抽選手段(110)により当選するか否かの抽選を行うが、その他の予め定めた所定の小役は当選していることに設定するように形成することができる。
このように形成すると、特別遊技として、特定の当選役についての当選図柄の引き込み設定が制限されているチャレンジタイム遊技にしたことにより、所定の小役は、抽選を行わずに当選していることになる。これにより、遊技者のいわゆる目押しにより、自己が希望する当選図柄を入賞有効ライン上に停止させることが可能となって、通常遊技よりも大きな利益を得ることが可能となる。
このように形成すると、特殊遊技役の当選領域の全ては、リプレイ役の当選領域と重複する。このため、特殊遊技役に当選した場合、必ずリプレイ役も当選することになる。そして、リプレイ役及び特殊遊技役とが重複して当選した場合、リプレイ役の当選図柄を、特殊遊技役の当選図柄よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定されているため、リプレイ役の当選図柄が優先的に引き込まれ、リプレイ役が入賞する。その際、特殊遊技役が当選しているため、特別遊技の終了条件が満たされ、特別遊技が終了する。したがって、特殊遊技役は、特殊遊技役として当選はするが、入賞することはなく、特別遊技の終了条件としての当選役になって、非常に変わった当選役としての役割を有することになる。結果として、特殊な遊技性を持つ遊技を行うことができる。
(特徴点) 請求項8記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、遊技機(10)を、複数の図柄(61)を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段(41)、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)、前記図柄表示手段(41)の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段(31)、前記図柄表示手段(41)の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段(51)、前記停止表示移行手段(51)の操作の結果、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段(41)に対して行うための遊技制御手段(27)として機能させ、前記遊技制御手段(27)を、前記図柄表示手段(41)の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄(61)を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定として機能させ、前記当選抽選手段(110)を、抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる当選乱数発生手段(111)、前記当選乱数発生手段(111)が発生する乱数を、所定のタイミングで抽出する当選乱数抽出手段(112)、前記当選乱数発生手段(111)がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル記憶手段(113)、前記当選乱数抽出手段(112)が抽出した乱数と前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した乱数の全領域中の各当選項目の当選領域とを照合し、抽出した乱数が属する当選領域に対応する当選を決定する当選判定手段(114)として機能させ、遊技として、遊技媒体の投入を条件として、一般的に実行される通常遊技と、所定の抽選結果に基づいて開始されるとともに、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技及び特殊遊技とを少なくとも備えるように機能させ、前記当選役として、遊技者に利益を付与する複数の小役と、遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、前記特別遊技へ移行可能な特別遊技役と、前記特殊遊技へ移行可能な特殊遊技役とを少なくとも備えるように機能させ、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄(61)が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄(61)表示の態様になることにより入賞となるように機能させるための遊技機(10)用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した当選領域における前記特殊遊技役の当選領域の少なくとも一部は、前記リプレイ役の当選領域に重複するように形成され、前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した当選領域における前記リプレイ役の当選領域は、前記リプレイ役のみ当選する領域と、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役が重複して当選する領域とを備え、かかる前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の当選領域が重複する当選領域の範囲に、前記当選乱数抽出手段(112)が抽出した乱数が含まれる場合、前記当選判定手段(114)は、前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の両方を当選として決定し、前記特別遊技中、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、前記特殊遊技役に当選すると、前記特別遊技が終了するように設定され、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役とが重複して当選した場合、前記リプレイ役の当選図柄(61)を、前記特殊遊技役の当選図柄(61)よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように機能させることを特徴とする遊技機(10)用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、遊技者を興奮させることができて、遊技性を高めることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、通常遊技では、特殊遊技役に当選できても入賞できずに、特別遊技でのみ特殊遊技役に入賞でき、更に、特殊遊技役の当選は特別遊技の終了条件にもなって、遊技を変化に富んだものにすることできて、遊技者を興奮させることができ、遊技性を高めることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項4) 請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項3記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項4記載の発明によれば、特殊な遊技性を持つ遊技を行うことができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項5) 請求項5記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項5記載の発明によれば、特殊遊技役の入賞により、特定遊技を開始することができて、更に、変化に富んだ遊技を行うことができて、遊技性を高めることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項7) 請求項7記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項7記載の発明によれば、遊技者を興奮させることができて、遊技性を高めることができるようにした遊技機用プログラムを提供することができる。
(図面の説明) 図1乃至図12は、本発明の第1の形態を示すものである。図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は遊技制御手段のブロック図、図3は当選抽選手段のブロック図、図4は遊技機の外観正面図、図5は乱数発生領域の概念図、図6は他の乱数発生領域の概念図、図7から図12までは遊技機の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(遊技機10) 遊技機10は、正面に向かって開口する正面開口部を有する四角箱状の筐体11を有する。この筐体11の正面開口部の向かって左縁側には、筐体11の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉14がヒンジにより軸支されている。前記前扉14の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61、いわゆる停止図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、前扉14の下部には、入賞した場合に、賞品としての遊技媒体が払い出される払い出し口32が形成されている。そして、この払い出し口32の下方には、払い出し口32から払い出された遊技媒体を貯留するための上方に向かって開口する皿状の払い出し皿33が形成されている。
なお、ここで、「前面」や「前方向」や「手前方向」とは、作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側の前に遊技機Sの方に顔を向けて座って、或いは、立っているような場合のかかる作業者(或いは遊技者)から見た場合の奥から手前への方向を意味する。したがって、前方向や手前方向とは、遊技機Sの奥から正面へ向かう方向を意味する。
また、「背面」や「後方向」や「奥方向」とは、作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側に遊技機Sの方を向いて位置しているような場合のかかる作業者(或いは遊技者)から見たときの手前から奥への方向を意味する。したがって、後方向とは、遊技機Sの正面から奥(後ろ)へ向かう方向を意味する。また、本明細書における「左方向」や「右方向」等の左右方向も、かかる遊技機Sの前面の方を向いて位置している者から見た場合の右方向や、左方向を意味する。
図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカー等の報知手段66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(1)遊技制御手段27
(2)当選抽選手段110
また、遊技制御装置21としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(演出制御装置22) 前記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカー67等の報知手段66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
(1)演出データ記憶手段25
(2)演出制御手段26
また、演出制御装置22としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
前記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、前記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30(変動表示移行手段31)
(5)ストップスイッチ50(停止表示移行手段51)
なお、入力手段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
(1)払い出し装置65
(2)リールユニット60
(3)報知手段66(報知ランプ69、スピーカー67及び表示装置68)
なお、出力手段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15) 前記投入スイッチ15は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(精算スイッチ17) 前記精算スイッチ17は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30) 前記スタートスイッチ30は、回転リール40の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動表示移行手段31である。このスタートスイッチ30は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
(ストップスイッチ50) 前記ストップスイッチ50は、前記図柄表示手段41の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により複数個の前記図柄表示手段41を別個独立に停止操作が可能な停止表示移行手段51であって、リールユニット60の駆動モーターの回転を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図4に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。遊技者が回転リール40に対応したストップスイッチ50を指で押す又は触れる等の停止操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(リールユニット60(モータードライバ62、駆動モーター63)) 前記リールユニット60は、複数の配列された図柄を回転変動表示又は回転停止表示するための複数個の図柄表示手段41を備えているものである。この図柄表示手段41は、21個の図柄を周囲に均等に配列した筒状の回転リール40を有している。すなわち、リールユニット60には、3個の駆動モーター63が、基体としての枠体に固定或いは支持されている。そして、各々の駆動モーター63の回転駆動軸には、三個の回転リール40の回転中心軸が固定されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、突出している突出片状のいわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、駆動モーター63による回転を開始した後、前記スタートインデックスを光センサー等により検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。この光センサーは、全体形状が、略コ字状であって、一端に発光素子(LED)が配置され、他端に受光素子(フォトトランジスタ)が配置され、そのコ字状の内部を、突出片状のスタートインデックスが移動することにより、発光素子からの光が遮断され、スタートインデックスの位置を検知可能なものである。
(報知手段66) 前記報知手段66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知手段66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカー67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知手段66は、演出制御装置22の制御により、当選時や入賞時にスピーカー67から当選音や入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知させるためのものである。
(通常遊技制御手段70) 前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
そして、当選には、入賞した場合、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役の当選(この小役当選が入賞した場合は小役入賞となる)と、入賞した場合、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別遊技役の当選(この特別遊技役の当選が入賞した場合は特別遊技役の入賞となる)や特殊遊技役の当選(この特殊遊技役の当選が入賞した場合は特殊遊技役の入賞となる)と、入賞した場合、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役の当選(このリプレイ役の当選が入賞した場合はリプレイ役の入賞となる)とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの当選となった場合(内部入賞とも言う。)、その当選に対応した当選フラグが成立する。
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止位置の図柄の上の図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中、すなわち停止位置の図柄も含めて全部で5個の図柄中に、対応する当選図柄61が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止する。一方、停止位置の図柄及びかかる4個の引き込み可能図柄61の中、すなわち全部で5個の図柄中に、対応する当選図柄61が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止することができない。また、いずれの当選フラグも成立していない場合には、入賞図柄の入賞確定は不可能となるように設定されている。すなわち、いずれの当選フラグも成立していない場合には、蹴飛ばし設定により、入賞図柄が、所定の入賞有効ライン上に揃わないような位置に停止する、いわゆる蹴飛ばされる。
(特別遊技制御手段80(チャレンジタイム遊技制御手段81)) 前記特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのチャレンジタイム遊技制御手段81である。この特別遊技は、所定の抽選結果に基づいて、特別遊技役の予め定めた所定の当選図柄を入賞有効ライン上に停止させることができた場合に、移行されるものである。そして、特別遊技としてのチャレンジタイム遊技は、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能なものである。この特別遊技としては、本形態では、いわゆるチャレンジタイム遊技を設定している。このチャレンジタイム遊技は、特定の当選役についての当選図柄61の引き込み設定が制限されている遊技である。
具体的には、当選役としての小役であるベルと、チェリーと、スイカとは、チャレンジタイム遊技中、これら3つの当選フラグを強制的に成立させている。そして、停止制御において、これらベルと、チェリーと、スイカとのその当選図柄の引き込み設定を1コマ滑りまでに制限しているものである。ここで、1コマ滑りまでの制限とは、引き込むことができる図柄の数が通常は4コマ(4図柄)の範囲内であるところを、1コマ(1図柄)の範囲内に制限しているものである。すなわち、ストップスイッチ50を操作したときに停止位置にある図柄、いわゆるビタ止めの図柄と、そのビタ止めの図柄の回転上流側に存在する1個の図柄との合計2個の図柄の範囲内で、入賞有効ライン上に停止させることが可能なものである。
そして、リプレイ役及び特殊遊技役(シングルボーナス役)とが重複して当選した場合、リプレイ役の当選図柄61を、特殊遊技役の当選図柄61よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定されている。すなわち、停止可能な範囲の図柄に、リプレイ役の当選図柄と、他の当選図柄との両方が存在するような場合であって、常に、リプレイ役の当選図柄を他の当選図柄よりも優先して入賞有効ライン上に引き込んで停止させるように設定されているものである。
(特殊遊技制御手段90(シングルボーナス遊技制御手段91)) 前記特殊遊技制御手段90は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特殊遊技を行わせるためシングルボーナス遊技制御手段91である。
前記当選抽選手段110は、図3に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル記憶手段113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(当選乱数抽出手段112) 前記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
具体的には、特別遊技中の当選判定テーブルは、図5に示すようなものである。当選乱数発生手段111により発生させる乱数の発生範囲が0から65535の範囲に設定されている。そして、当選判定テーブルは、図5に示すように、その乱数発生範囲を各当選領域に分割しているものである。
そして、当選判定テーブルには、リプレイ役の当選領域であるリプレイ当選領域と、特殊遊技役(いわゆるシングルボーナス役)の当選領域である特殊遊技当選領域(いわゆるシングルボーナス当選領域)とを備えている。
そして、当選判定テーブル記憶手段113に記憶した当選判定テーブルの当選領域におけるリプレイ役の当選領域は、リプレイ役のみ当選する領域と、リプレイ役及び特殊遊技役(シングルボーナス役)が重複して当選する領域とを備えている。
そして、当選判定テーブル記憶手段113に記憶した当選判定テーブルの当選領域における特殊遊技役(シングルボーナス役)の当選領域は、特殊遊技役(シングルボーナス役)のみ当選する領域と、リプレイ役及び特殊遊技役(シングルボーナス役)が重複して当選する領域とを備えている。
そして、特別遊技中、当選抽選手段110の抽選結果、特殊遊技役(シングルボーナス役)に当選すると、特別遊技制御手段80により、特別遊技(チャレンジタイム遊技)が終了するように設定されている。
なお、ここで、図5に示す当選判定テーブルは、特別遊技中に使用されるものであるが、通常遊技中に使用されるものには、図5に示す当選領域に加えて、ベル当選領域と、チェリー当選領域と、スイカ当選領域と、特別遊技役に当選する領域とを備えているものである。
(演出データ記憶手段25) 前記演出データ記憶手段25は、報知手段66の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、特別遊技の入賞時の報知手段66のスピーカー67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されているものである。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでも良いものである。
具体的には、特別遊技や、特殊遊技や、他の小役等の当選フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の当選フラグ成立中に所定の入賞有効ライン上に当該当選図柄が揃うことにより入賞したときに、演出データ記憶手段25からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカー67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
先ず、図7に示すステップ101において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、特別遊技の終了判断処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ105において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、特別遊技中であるか否かの判定が行われる。そして、当該遊技が特別遊技中であると判定された場合、次のステップ107に進む。
ステップ107において、特別遊技の回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ108に進む。
ステップ109において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ110に進む。
ステップ110において、当選図柄に相当する予め定めた特定の枚数の遊技メダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
ステップ111において、通常遊技の回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ108に進む。
前記ステップ108において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ105に戻る。
前記ステップ109において、入賞していないと判定された場合、ステップ110を飛び越して、遊技が終了する。
先ず、ステップ151において、当該遊技が特別遊技(チャレンジタイム遊技)中であるか否かが判定される。そして、当該遊技が特別遊技中であると判定された場合、次のステップ152に進む。
ステップ152において、リプレイ役に当選しているか否かが判定される。そして、リプレイ役に当選していると判定された場合、次のステップ153に進む。
ステップ153において、特殊遊技(シングルボーナス)役に当選しているか否かが判定される。そして、特殊遊技役に当選していると判定された場合、次のステップ154に進む。
前記ステップ151において、当該遊技が特別遊技中でないと判定された場合、特別遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ152において、リプレイ役に当選していないと判定された場合、特別遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ153において、特殊遊技役に当選していないと判定された場合、特別遊技の終了判断処理が終了する。
ステップ200において、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が当選乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル記憶手段113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、当選抽選処理が終了する。
上述したステップ107の特別遊技の回転リール40の回転停止処理について、図10及び図11を用いて説明する。
先ず、ステップ310において、ストップスイッチ50の押下タイミングに基づいて、停止可能範囲の図柄が採取される。具体的には、所定位置からビタ止め図柄と、引き込み可能な図柄(4コマ)とからなる停止可能図柄が採取されるものである。そして、次のステップ311に進む。
ステップ312において、リプレイ役の当選図柄が停止可能図柄の範囲に含まれているか否かが判定される。そして、リプレイ役の当選図柄が停止可能図柄の範囲に含まれていると判定された場合、次のステップ313に進む。
ステップ313において、リプレイ役の当選図柄を所定の入賞有効ライン上に停止させる。そして、当該停止処理が終了する。
前記ステップ311において、リプレイ役に当選していないと判定された場合、次のステップ314に進む。
ステップ314において、特殊遊技役に当選しているか否かが判定される。そして、特殊遊技役に当選していると判定された場合、次のステップ315に進む。
ステップ315において、特殊遊技役の当選図柄が停止可能図柄の範囲に含まれているか否かが判定される。そして、特殊遊技役の当選図柄が停止可能図柄の範囲に含まれていると判定された場合、次のステップ316に進む。
ステップ316において、特殊遊技役の当選図柄を所定の入賞有効ライン上に停止させる。そして、当該停止処理が終了する。
前記ステップ315において、特殊遊技役の当選図柄が停止可能図柄の範囲に含まれていないと判定された場合、次のステップ330に進む。
ステップ330において、ストップスイッチ50の押下した際の入賞有効ライン上に存在する図柄、いわゆるビタ止め図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれか1つであるか否かが判定される。そして、ビタ止め図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれか1つであると判定された場合、次のステップ331に進む。
前記ステップ330において、ビタ止め図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれでも無いと判定された場合、次のステップ332に進む。
ステップ332において、ストップスイッチ50を押下した際のタイミングで、引き込み1コマの図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれか1つであるか否かが判定される。そして、引き込み1コマの図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれか1つであると判定された場合、次のステップ333に進む。
前記ステップ332において、引き込み1コマの図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれでも無いと判定された場合、次のステップ334に進む。
ステップ334において、停止可能図柄の範囲で不当入賞図柄となるような図柄の蹴飛ばし設定がされていない図柄のうち、入賞有効ラインの位置から最短の位置距離位置の図柄を入賞有効ライン上に停止させる。なお、ここで、停止可能図柄の範囲のうち、基準位置に近い図柄から条件を調査する、いわゆる最小引き込み停止制御の例である。逆に、引き込み範囲図柄のうち、基準位置に遠い図柄から条件を調査する、いわゆる最大引き込み停止制御としても良い。そして、当該停止処理が終了する。
ステップ400において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。この蹴飛ばしの設定は、全ての入賞有効ライン上で、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて不当入賞が発生しないように全ての停止操作タイミングにおいて、設定されているものである。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ402に進む。
ステップ403において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までの遊技機10の動作が終了する。
前記ステップ400において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ404に進む。
ステップ405において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ403に進む。
前記ステップ404において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ403に進む。
前記ステップ405において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ401に進む。
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ401乃至ステップ405で説明しているが、この例は、引き込み範囲図柄のうち、基準位置に近い図柄から条件を調査する、いわゆる最小引き込み停止制御の例である。逆に、引き込み範囲図柄のうち、基準位置に遠い図柄から条件を調査する、いわゆる最大引き込み停止制御としても良い。
更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
また、この遊技機10は、以下の(1)、(2)及び(3)に示される遊技機用プログラムによって制御することができる。
(2)遊技制御手段27を、図柄表示手段41の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄61を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定として機能させ、当選抽選手段110を、抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる当選乱数発生手段111、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定のタイミングで抽出する当選乱数抽出手段112、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル記憶手段113、当選乱数抽出手段112が抽出した乱数と当選判定テーブル記憶手段113に記憶した乱数の全領域中の各当選項目の当選領域とを照合し、抽出した乱数が属する当選領域に対応する当選を決定する当選判定手段114として機能させ、遊技として、遊技媒体の投入を条件として、一般的に実行される通常遊技と、所定の抽選結果に基づいて開始されるとともに、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技及び特殊遊技とを少なくとも備えるように機能させ、当選役として、遊技者に利益を付与する複数の小役と、遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、特別遊技へ移行可能な特別遊技役と、特殊遊技へ移行可能な特殊遊技役とを少なくとも備えるように機能させ、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、当選抽選手段110の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄61が所定の入賞有効ライン上に停止して当選役に応じて予め定められた図柄61表示の態様になることにより入賞となるように機能させるための遊技機用プログラム。
なお、図柄表示手段は、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための手段をいう。また、この図柄表示手段は、例えば、周囲に複数の図柄を表示した現実の回転リール40を用い、この回転リール40の回転を制御するようにして形成することができる。また、この図柄表示手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置を用い、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにして形成することもできる。
ここで、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機10を制御しようとする場合には、「遊技制御手段」は、当選抽選手段110の抽選結果が当選である場合に前記図柄表示手段の当選図柄を停止表示させたことを条件として入賞して遊技者に利益を付与するものである。また、かかる場合には、遊技制御手段は、例えば、払い出し装置65を駆動させて遊技者に対して現実の遊技メダルの払い出しを行うように形成することができる。
(作用) 特別遊技(チャレンジタイム遊技)中に、当選抽選手段110の抽選の結果、リプレイ役のみ当選する領域に当選した場合、すなわち、当選乱数発生手段111が発生させた乱数を、当選乱数抽出手段112が、所定のタイミングで抽出し、当選乱数抽出手段112が抽出した乱数と当選判定テーブル記憶手段113に記憶した乱数の全領域中の各当選項目に当選領域とを照合し、抽出した乱数が、リプレイ役のみ当選する領域に属する場合、リプレイ役の当選となる。そして、図柄表示手段41は、停止表示移行手段51により、所定の図柄を停止表示させて、その結果として、リプレイ役の当選図柄が、所定の入賞有効ライン上に停止して、リプレイ役として予め定められた図柄表示の態様になった場合、リプレイ役の入賞になる。そして、次の遊技では、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技が開始される。かかる場合、特殊遊技役(シングルボーナス役)に当選していないので、特別遊技(チャレンジタイム遊技)は継続される。
(第2の形態)
図13から図18は、第2の形態を示すものであって、図13は遊技制御手段のブロック図、図14は通常遊技当選判定テーブルの概念図、図15は特別遊技当選判定テーブルの概念図、図16はリプレイタイム遊技当選判定テーブルの概念図、図17は通常遊技、特別遊技及び特定遊技の遊技の流れの概念図、図18は遊技の流れのフローをそれぞれ示すものである。以下に、主として、第1の形態と異なる点を説明する。
この特別遊技(チャレンジタイム遊技)は、特別遊技役に入賞することにより移行できるものであって、特殊遊技役に当選した場合又は予め定めた所定回数だけ経過した場合に終了するように設定されている。なお、この特別遊技(チャレンジタイム遊技)は、予め定めた所定枚数以上の遊技メダルの払い出しがあったときに、終了するように設定しても良い。
通常遊技中、特殊遊技役に当選した場合の一部において、特殊遊技役の当選を、遊技者に報知するように設定されている。これにより、遊技者は、リプレイタイム遊技の開始条件である特殊遊技役の入賞を、期待感を持って停止操作により狙おうと試みるが、常にリプレイ役の当選図柄が揃ってしまい、特殊遊技役の入賞は、発生しないことになる。
(当選判定テーブル記憶手段113) 前記当選判定テーブル記憶手段113は、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。本形態に係る当選判定テーブル記憶手段113は、図14に示す通常遊技当選判定テーブル131と、図15に示す特別遊技当選判定テーブル132と、図16に示す特定遊技当選判定テーブル133とを備えている。
(特別遊技当選判定テーブル132) 特別遊技当選判定テーブル132は、リプレイ役の当選領域と、特殊遊技役の当選領域とを備えているが、第1の形態と異なり、リプレイ役及び特殊遊技役が重複して当選する領域を備えていない。したがって、特別遊技中、特殊遊技役の単独当選が発生し、リプレイ役の図柄に邪魔されることなく、特殊遊技役の当選図柄が入賞有効ライン上に揃って、入賞の可能性を有している。
先ず、ステップ110において、特別遊技(チャレンジタイム遊技)中であるか否かが判定される。そして、特別遊技(チャレンジタイム遊技)中であると判定された場合、次のステップ111に進む。
ステップ111において、特別遊技当選判定テーブル132により、リプレイ役の当選領域と、特殊遊技役の当選領域とは、それぞれ別個に形成されてあり、リプレイ役及び特殊遊技役の重複当選は無いように設定されている。そして、特別遊技中は、かかる特別遊技当選判定テーブル132が当選判定テーブル130として使用される。そして、次のステップ112に進む。
ステップ113において、特殊遊技役の当選図柄を入賞有効ライン上に揃えることができて、特殊遊技役が入賞したか否かが判定される。そして、特殊遊技役が入賞していると判定された場合、次のステップ114に進む。
ステップ114において、特定遊技(リプレイタイム遊技)へ移行する。そして、特別遊技からの遊技の流れが終了する。
前記ステップ112において、特殊遊技役が当選していないと判定された場合、ステップ110に戻る。すなわち、特別遊技が継続されることになるものである。
前記ステップ113において、特殊遊技役が入賞していないと判定された場合、次のステップ115に進む。
ステップ115において、通常遊技へ移行する。そして、特別遊技からの遊技の流れが終了する。
通常遊技中に、当選抽選手段110の抽選の結果、リプレイ役のみ当選する領域に当選した場合、リプレイ役の当選となる。すなわち、当選乱数発生手段111が発生させた乱数を、当選乱数抽出手段112が、所定のタイミングで抽出し、当選乱数抽出手段112が抽出した乱数と当選判定テーブル記憶手段113に記憶した乱数の全領域中の各当選項目に当選領域とを照合し、抽出した乱数が、リプレイ役のみ当選する領域に属する場合、リプレイ役の当選となる。そして、図柄表示手段41は、停止表示移行手段51により、所定の図柄を停止表示させて、その結果として、リプレイ役の当選図柄が、所定の入賞有効ライン上に停止して、リプレイ役として予め定められた図柄表示の態様になった場合、リプレイ役の入賞になる。そして、次の遊技では、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技が開始される。
また、重複して当選した場合、特殊遊技役の当選を遊技者に報知するような場合には、遊技者は、リプレイタイム遊技の開始条件である特殊遊技役の入賞を勝ち取ろうと、いわゆる目押しにより、特殊遊技役の当選図柄を入賞有効ライン上に揃えようとするが、リプレイ役の図柄が優先して停止するため、特殊遊技役を入賞させることはできない。
特殊遊技役の入賞によって通常遊技よりも得られる利益が大きくなるリプレイタイム遊技へ移行できるため、遊技者の期待感だけを増すことが可能となる。そして、特殊遊技役が当選した場合の少なくとも一部を報知するようにしているため、遊技者の期待感を更に増すことが可能となる。
すなわち、通常遊技中は、通常遊技当選判定テーブル131を使用することにより、特殊遊技役に当選した場合、必ずリプレイ役にも当選していることになる。そして、リプレイ役及び特殊遊技役が重複して当選した場合、リプレイ役の図柄を、特殊遊技役の当選図柄よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定されている。そして、リプレイ役が当選した場合、停止表示移行手段51のいかなる操作においても、引き込み設定により、リプレイ役を入賞有効ライン上にまで引き込んで停止するように形成されている。このため、通常遊技中は、リプレイ役及び特殊遊技役が重複して当選してもリプレイ役が入賞となり、特殊遊技役が入賞することは無い。
結果として、通常遊技中は、特殊遊技役(シングルボーナス役)を当選させることはできても入賞させることはできない。そして、特別遊技(チャレンジタイム遊技)中に限って、特殊遊技役(シングルボーナス役)を入賞させることができることになる。すなわち、特殊遊技役(シングルボーナス役)は、特別遊技(チャレンジタイム遊技)中でない限りは、当選しても、入賞有効ライン上に揃えることができず、入賞させることができない。
すなわち、特殊遊技役(シングルボーナス役)は、通常遊技中において、当選はするが、入賞できない。そして、特殊遊技役(シングルボーナス役)の当選は、特別遊技(チャレンジタイム遊技)の終了条件になり、この特殊遊技役(シングルボーナス役)は、特別遊技(チャレンジタイム遊技)中においてのみ、入賞することができて、かかる特殊遊技役(シングルボーナス役)の入賞が、リプレイタイム遊技の開始条件となる。このように、遊技を変化に富んだものにすることできて、遊技者を興奮させることができ、遊技性を高めることができる。
図19は、第3の形態であって、特別遊技当選判定テーブルの概念図を示すものである。以下に、主として、第2の形態と異なる点を説明する。
本形態は、特殊遊技は、特殊遊技役の入賞により、リプレイタイム遊技への移行が可能な第1特殊遊技と、特殊遊技役の入賞により、リプレイタイム遊技への移行が不可能な第2特殊遊技とを備えているものである。そして、本形態は、第2の形態の図15と同様に、特別遊技当選判定テーブル132は、特殊遊技当選領域(シングルボーナス当選領域)を、リプレイ当選領域とは重複しないような領域に有している。そして、本形態に係る特別遊技当選判定テーブル132の特殊遊技当選領域は、図19に示すように、第1特殊遊技の当選領域である第1特殊遊技当選領域(第1シングルボーナス当選領域)と、第2特殊遊技の当選領域である第2特殊遊技当選領域(第2シングルボーナス当選領域)とを備えている。
この第1特殊遊技役と、第2特殊遊技役とは、当選役としての図柄態様は同一の図柄を使用している。すなわち、入賞有効ライン上に並ぶ3つの回転リール40上の図柄は、第1特殊遊技役と、第2特殊遊技役とで同一である。
(第4の形態)
図20は、第4の形態であって、特別遊技当選判定テーブルの概念図を示すものである。以下に、主として、第3の形態と異なる点を説明する。
本形態に係る特別遊技当選判定テーブル132は、図20に示すようにリプレイ役のみが当選する領域と、特殊遊技役のみが当選する領域(a+d)と、特殊遊技役及びリプレイ役とが重複して当選する領域(b+c)とを備えている。
前記特別遊技当選判定テーブル132は、第2の形態と同様に、第1特殊遊技役の当選領域と、第2特殊遊技役の当選領域とを備えている。
本形態に係る第1特殊遊技役の当選領域は、図20に示すように、第1特殊遊技役及びリプレイ役が重複して当選する領域(b)と、第1特殊遊技役のみが当選する領域(a)とを備えている。
本形態でも、第3の形態と同様に、第1特殊遊技役と、第2特殊遊技役とは、特殊遊技役としての図柄態様は同一の図柄を使用している。この第1特殊遊技役は、図20に示す第1特殊遊技当選領域で当選した特殊遊技役を意味する。また、第2特殊遊技役は、図20に示す第2特殊遊技当選領域で当選した特殊遊技役を意味する。
(作用) 本形態は、リプレイ役のみ当選する領域に当選すると、リプレイ役の当選図柄が入賞有効ライン上に揃ってリプレイ役が入賞する。その際、特殊遊技役は、当選も入賞もしないので、特別遊技が終了することもなく、リプレイタイム遊技へ移行することもない。
本形態は、図20の第1特殊遊技役及びリプレイ役が重複して当選する領域(b)で当選すると、特殊遊技役に当選したことで、特別遊技の終了条件を満足することとなり、特別遊技が終了する。そして、リプレイ役も当選しているため、リプレイ役の方が優先して入賞有効ライン上に揃うこととなって、リプレイ役が入賞し、第1特殊遊技役は入賞しない。したがって、リプレイタイム遊技への移行は不可能となる。
本形態は、図20の第2特殊遊技役のみが当選する領域(d)で当選すると、特殊遊技役に当選したことで、特別遊技の終了条件を満足することとなり、特別遊技が終了する。そして、リプレイ役は、重複して当選していないため、第2特殊遊技役の当選図柄を入賞有効ライン上に停止させることができれば、第2特殊遊技の入賞となる。しかし、第2特殊遊技の入賞では、リプレイタイム遊技への移行は不可能に設定されているため、リプレイタイム遊技への移行は不可能となる。
12 表示窓 13 図柄表示窓
14 前扉 15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 メダル投入口 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
25 演出データ記憶手段 26 演出制御手段
27 遊技制御手段 30 スタートスイッチ
31 変動表示移行手段 40 回転リール
41 図柄表示手段 42 リールテープ
43 左側回転リール 44 中央回転リール
45 右側回転リール 50 ストップスイッチ
51 停止表示移行手段 60 リールユニット
61 図柄 62 モータードライバ
63 駆動モーター 64 ステッピングモーター
65 払い出し装置 66 報知手段
67 スピーカー 68 表示装置
69 報知ランプ 70 通常遊技制御手段
80 特別遊技制御手段 81 チャレンジタイム遊技制御手段
90 特殊遊技制御手段 91 シングルボーナス遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 当選乱数発生手段
112 当選乱数抽出手段 113 当選判定テーブル記憶手段
114 当選判定手段 120 特定遊技制御手段
121 リプレイタイム遊技制御手段 130 当選判定テーブル
131 通常遊技当選判定テーブル 132 特別遊技当選判定テーブル
133 特定遊技当選判定テーブル 134 リプレイタイム遊技当選判定テーブル
Claims (8)
- 複数の図柄を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段と、
前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
前記図柄表示手段の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段と、
前記図柄表示手段の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段と、
前記停止表示移行手段の操作の結果、前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段とを備え、
前記遊技制御手段は、前記図柄表示手段の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を少なくとも備え、
前記当選抽選手段は、
抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる当選乱数発生手段と、
前記当選乱数発生手段が発生する乱数を、所定のタイミングで抽出する当選乱数抽出手段と、
前記当選乱数発生手段がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル記憶手段と、
前記当選乱数抽出手段が抽出した乱数と前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した乱数の全領域中の各当選項目の当選領域とを照合し、抽出した乱数が属する当選領域に対応する当選を決定する当選判定手段とを備え、
遊技として、
遊技媒体の投入を条件として、一般的に実行される通常遊技と、
所定の抽選結果に基づいて開始されるとともに、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技及び特殊遊技とを少なくとも備え、
前記当選役として、
遊技者に利益を付与する複数の小役と、
遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、
前記特別遊技へ移行可能な特別遊技役と、
前記特殊遊技へ移行可能な特殊遊技役とを少なくとも備え、
遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した当選領域における前記特殊遊技役の当選領域の少なくとも一部は、前記リプレイ役の当選領域に重複するように形成され、
前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した当選領域における前記リプレイ役の当選領域は、前記リプレイ役のみ当選する領域と、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役が重複して当選する領域とを備え、
かかる前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の当選領域が重複する当選領域の範囲に、前記当選乱数抽出手段が抽出した乱数が含まれる場合、前記当選判定手段は、前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の両方を当選として決定し、
前記特別遊技中、前記当選抽選手段の抽選結果、前記特殊遊技役に当選すると、前記特別遊技が終了するように設定され、
前記リプレイ役及び前記特殊遊技役とが重複して当選した場合、前記リプレイ役の当選図柄を、前記特殊遊技役の当選図柄よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定されていることを特徴とする遊技機。 - 複数の図柄を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段と、
前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
前記図柄表示手段の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段と、
前記図柄表示手段の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段と、
前記停止表示移行手段の操作の結果、前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段とを備え、
前記遊技制御手段は、前記図柄表示手段の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を少なくとも備え、
前記当選抽選手段は、
抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる当選乱数発生手段と、
前記当選乱数発生手段が発生する乱数を、所定のタイミングで抽出する当選乱数抽出手段と、
前記当選乱数発生手段がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル記憶手段と、
前記当選乱数抽出手段が抽出した乱数と前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した乱数の全領域中の各当選項目の当選領域とを照合し、抽出した乱数が属する当選領域に対応する当選を決定する当選判定手段とを備え、
遊技として、
遊技媒体の投入を条件として、一般的に実行される通常遊技と、
所定の抽選結果に基づいて開始されるとともに、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技及び特殊遊技とを少なくとも備え、
前記当選役として、
遊技者に利益を付与する複数の小役と、
遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、
前記特別遊技へ移行可能な特別遊技役と、
前記特殊遊技へ移行可能な特殊遊技役とを少なくとも備え、
遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
前記当選判定テーブル記憶手段は、
前記通常遊技の当選領域を記憶している通常遊技当選判定テーブルと、
前記特別遊技の当選領域を記憶している特別遊技当選判定テーブルとを備え、
前記通常遊技当選判定テーブルに記憶した当選領域における前記特殊遊技役の当選領域の少なくとも一部は、前記リプレイ役の当選領域に重複するように形成され、
前記通常遊技当選判定テーブルに記憶した当選領域における前記リプレイ役の当選領域は、前記リプレイ役のみ当選する領域と、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役が重複して当選する領域とを備え、
かかる前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の当選領域が重複する当選領域の範囲に、前記当選乱数抽出手段が抽出した乱数が含まれる場合、前記当選判定手段は、前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の両方を当選として決定し、
前記特別遊技中、前記当選抽選手段の抽選結果、前記特殊遊技役に当選すると、前記特別遊技が終了するように設定され、
前記リプレイ役及び前記特殊遊技役とが重複して当選した場合、前記停止表示移行手段のいかなる操作によっても、前記引き込み設定により、前記リプレイ役の当選図柄を、前記特殊遊技役の当選図柄よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定され、
前記特別遊技当選判定テーブルは、前記リプレイ役の当選領域と、前記特殊遊技役の当選領域とを備えているが、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役が重複して当選する領域を備えていないことを特徴とする遊技機。 - 前記特別遊技は、特定の当選役についての当選図柄の引き込み設定が制限されているチャレンジタイム遊技であって、
前記チャレンジタイム遊技中、前記特殊遊技役と前記リプレイ役とは、前記当選抽選手段により当選するか否かの抽選を行うが、その他の予め定めた所定の小役は当選していることに設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。 - 前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した当選領域における前記特殊遊技役の当選領域の全ては、前記リプレイ役の当選領域と重複するように設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の遊技機。
- 遊技として、
前記特殊遊技役の入賞に基づいて開始可能に形成されるとともに、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特定遊技を備え、
前記特定遊技は、前記リプレイ役の当選確率を前記通常遊技よりも高く設定したリプレイタイム遊技であることを特徴とする請求項2記載の遊技機。 - 前記特殊遊技は、
前記特殊遊技役の入賞により、前記リプレイタイム遊技への移行が可能な第1特殊遊技と、
前記特殊遊技役の入賞により、前記リプレイタイム遊技への移行が不可能な第2特殊遊技とを備えたことを特徴とする請求項5記載の遊技機。 - 遊技機を、
複数の図柄を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段、
前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段、
前記図柄表示手段の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段、
前記図柄表示手段の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段、
前記停止表示移行手段の操作の結果、前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段として機能させ、
前記遊技制御手段を、前記図柄表示手段の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定として機能させ、
前記当選抽選手段を、
抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる当選乱数発生手段、
前記当選乱数発生手段が発生する乱数を、所定のタイミングで抽出する当選乱数抽出手段、
前記当選乱数発生手段がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル記憶手段、
前記当選乱数抽出手段が抽出した乱数と前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した乱数の全領域中の各当選項目の当選領域とを照合し、抽出した乱数が属する当選領域に対応する当選を決定する当選判定手段として機能させ、
遊技として、
遊技媒体の投入を条件として、一般的に実行される通常遊技と、
所定の抽選結果に基づいて開始されるとともに、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技及び特殊遊技とを少なくとも備えるように機能させ、
前記当選役として、
遊技者に利益を付与する複数の小役と、
遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、
前記特別遊技へ移行可能な特別遊技役と、
前記特殊遊技へ移行可能な特殊遊技役とを少なくとも備えるように機能させ、
遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように機能させるための遊技機用プログラムにおいて、
前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した当選領域における前記特殊遊技役の当選領域の少なくとも一部は、前記リプレイ役の当選領域に重複するように形成され、
前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した当選領域における前記リプレイ役の当選領域は、前記リプレイ役のみ当選する領域と、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役が重複して当選する領域とを備え、
かかる前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の当選領域が重複する当選領域の範囲に、前記当選乱数抽出手段が抽出した乱数が含まれる場合、前記当選判定手段は、前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の両方を当選として決定し、
前記特別遊技中、前記当選抽選手段の抽選結果、前記特殊遊技役に当選すると、前記特別遊技が終了するように設定され、
前記リプレイ役及び前記特殊遊技役とが重複して当選した場合、前記リプレイ役の当選図柄を、前記特殊遊技役の当選図柄よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように機能させることを特徴とする遊技機用プログラム。 - 遊技機を、
複数の図柄を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段、
前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段、
前記図柄表示手段の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段、
前記図柄表示手段の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段、
前記停止表示移行手段の操作の結果、前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段として機能させ、
前記遊技制御手段を、前記図柄表示手段の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定として機能させ、
前記当選抽選手段を、
抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる当選乱数発生手段、
前記当選乱数発生手段が発生する乱数を、所定のタイミングで抽出する当選乱数抽出手段、
前記当選乱数発生手段がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル記憶手段、
前記当選乱数抽出手段が抽出した乱数と前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した乱数の全領域中の各当選項目の当選領域とを照合し、抽出した乱数が属する当選領域に対応する当選を決定する当選判定手段として機能させ、
遊技として、
遊技媒体の投入を条件として、一般的に実行される通常遊技と、
所定の抽選結果に基づいて開始されるとともに、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技及び特殊遊技とを少なくとも備えるように機能させ、
前記当選役として、
遊技者に利益を付与する複数の小役と、
遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、
前記特別遊技へ移行可能な特別遊技役と、
前記特殊遊技へ移行可能な特殊遊技役とを少なくとも備えるように機能させ、
遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した当選領域における前記特殊遊技役の当選領域の少なくとも一部は、前記リプレイ役の当選領域に重複するように形成され、
前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した当選領域における前記リプレイ役の当選領域は、前記リプレイ役のみ当選する領域と、前記リプレイ役及び前記特殊遊技役が重複して当選する領域とを備え、
かかる前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の当選領域が重複する当選領域の範囲に、前記当選乱数抽出手段が抽出した乱数が含まれる場合、前記当選判定手段は、前記特殊遊技役及び前記リプレイ役の両方を当選として決定し、
前記特別遊技中、前記当選抽選手段の抽選結果、前記特殊遊技役に当選すると、前記特別遊技が終了するように設定され、
前記リプレイ役及び前記特殊遊技役とが重複して当選した場合、前記リプレイ役の当選図柄を、前記特殊遊技役の当選図柄よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように機能させることを特徴とする遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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