JP4455254B2 - 蒸気タービンおよびこれを備える蒸気タービンプラント - Google Patents

蒸気タービンおよびこれを備える蒸気タービンプラント Download PDF

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本発明は、蒸気タービンに係り、特に蒸気温度700℃以上の超高温蒸気でも強度的に充分対処できるように改良を加えた蒸気タービンおよびこれを備える蒸気タービンプラントに関する。
最近の蒸気タービンは、プラント熱効率向上の強化見直しの一環として蒸気の高温化が検討されている。
蒸気の高温化は、ランキンサイクルの特性であり、蒸気温度を高くすればする程、プラント熱効率を向上させることができるとされている。
このため、蒸気タービンは、ひところの比較的低温、低圧の蒸気条件から蒸気温度538℃/566℃または538℃/538℃の一段再熱にほぼ定着しつつある。
しかし、最近のように、温暖化現象や環境破壊等が地球規模レベルでクローズアップされている今日、蒸気タービンの分野でも燃料の消費をより一層少なくさせて単機容量を増加させる研究開発が進められており、蒸気温度を700℃以上の超高温にし、この超高温蒸気をタービンに供給することが提案されている。
600℃程度の蒸気温度を取扱う蒸気タービンでは、例えば特開平11−350911号公報(特許文献1)にも見られるように、主蒸気入口管を二重構造にし、二重構造の間を利用して蒸気冷却を行い、強度を保証することが提案されている。
特開平11−350911号公報
ところで、蒸気温度が700℃以上になると、上述蒸気温度600℃程度に較べて解決すべき多くの問題が残されているが、特にタービン構成部品の強度保証を如何にして行うかについては、現在、模索中である。
従来、火力発電プラントでは、蒸気タービンに使用するタービンロータ、タービンノズル、タービン動翼、ノズルボックス(蒸気室)、蒸気入口配管等のタービン構成部品に改良されたクロム鋼等の耐熱鋼を使用していたが、蒸気温度が700℃以上になると、タービン構成部品の強度保証を高く維持させることが難しくなりつつある。
一方、ガスタービンなどで使用している耐熱鋼は、強度が充分に確保されているものの、非常に高価であり、コスト的に使用が難しい。
このため、蒸気タービンでは、従来の改良型耐熱鋼をタービン構成部品にそのまま使用しても強度保証を高く維持できる新たな技術の実現が望まれており、その手段として蒸気冷却の採用が検討されている。
しかし、蒸気冷却の採用といえども、この技術分野にとっては未開発の分野であり、試行錯誤を繰り返している。
本発明は、このような背景技術に基づいてなされたもので、蒸気温度を超高温化させてプラント熱効率をより一層向上させるとともに、蒸気の超高温化に対処させてタービン構成部品に高い強度保証を維持させる蒸気タービンおよびこれを備える蒸気タービンプラントを提供することを目的とする。
本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、ケーシングに収容されたタービンロータにタービン段落を設け、このタービン段落に蒸気供給管からの作動蒸気を前記タービン段落に案内するノズルボックスを備えた蒸気タービンにおいて、前記タービンロータと前記ノズルボックスとの間に前記ケーシングを介して設けた冷却蒸気入口部と、この冷却蒸気入口部から供給された冷却蒸気を分配し、分配した冷却蒸気の一方を前記ノズルボックスの外側を冷却後、前記タービン段落、前記タービンロータおよび前記ケーシングに供給する手段と、前記分配した冷却蒸気の他方を前記ケーシングと前記タービンロータとの間に設けたグランドを介して前記ケーシングを冷却させた冷却蒸気と合流させて前記蒸気供給管に供給する手段とを備えたものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、冷却蒸気入口部は、蒸気発生器の途中から抽気した蒸気を冷却蒸気として供給する蒸気冷却系に接続させる構成にしたものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、ノズルボックスは、タービンロータとの間の隙間に熱遮蔽構造物を備えたものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項4に記載したように、熱遮蔽構造物は、熱遮蔽板であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項5に記載したように、ノズルボックスは、タービンロータとの間の隙間に熱伝達促進体を備えたものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項6に記載したように、熱伝達促進体は、突出し片であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項7に記載したように、熱伝達促進体は、溝であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項8に記載したように、熱伝達促進体は、ラビリンスフィンであることを特徴とするものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項9に記載したように、タービン段落は、タービンノズルとタービン動翼とを組み合せて構成するとともに、前記タービンノズルを支持するダイアフラム外輪およびダイアフラム内輪のそれぞれに冷却蒸気を通流させる冷却通路を設けたものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項10に記載したように、ダイアフラム外輪に設けた冷却通路は、軸方向および周方向のそれぞれに沿って設けたものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項11に記載したように、ダイアフラム内輪に設けた冷却通路は、軸方向および周方向のそれぞれに沿って設けたものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項12に記載したように、タービン段落は、タービンノズルとタービン動翼とを組み合せて構成するとともに、前記タービンノズルを支持するダイアフラム外輪およびダイアフラム内輪のそれぞれの流入作動蒸気に臨む側に被着させた遮熱層を設けたものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項13に記載したように、タービン段落は、タービンノズルとタービン動翼とを組み合せて構成するとともに、前記タービンノズルを支持するダイアフラム外輪およびダイアフラム内輪のそれぞれの流入作動蒸気に臨む側に耐熱タイルを設けたものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項14に記載したように、タービン段落は、タービンノズルとタービン動翼とを組み合せて構成する一方、前記タービンノズルを翼有効部とこの両端に設けたサイドウォール部とで一体構造に構成し、一体構造に構成した前記タービンノズルの両端を支持させるダイアフラム外輪とダイアフラム内輪とを備えるとともに、前記ダイアフラム外輪および前記ダイアフラム内輪のそれぞれの流入作動蒸気に臨む側に向って前記サイドウォール部を延長させる構成にしたものである。
また、本発明に係る蒸気タービンは、上述の目的を達成するために、請求項15に記載したように、サイドウォール部は、耐熱鋼で作製したことを特徴とするものである。
また、本発明に係る蒸気タービンプラントは、上述の目的を達成するために、請求項16に記載したように、請求項1から15のいずれか1項に記載の蒸気タービンを高圧タービンとして備えたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る蒸気タービンプラントは、上述の目的を達成するために、請求項17に記載したように、請求項1から15のいずれか1項に記載の蒸気タービンを中圧タービンとして備えたことを特徴とするものである。
本発明に係る蒸気タービンおよびこれを備える蒸気タービンプラントは、タービンロータ、ノズルボックス、ケーシング、タービン段落等のタービン構成部品を冷却させる手段を備えたので、タービン構成部品に高い強度を維持させることができ、超高温の作動蒸気に充分に対処させることができる。
また、本発明に係る蒸気タービンおよびこれを備える蒸気タービンプラントは、タービン構成部品を超高温の作動蒸気に対処させたので、プラント熱効率をより一層向上させることができる。
以下、本発明に係る蒸気タービンおよびこれを備える蒸気タービンプラントの実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
図1は、本発明に係る蒸気タービンを組み込んだ火力発電プラントの第1実施形態を示す概略系統図である。
本実施形態に係る火力発電プラントは、ボイラを一つの例示とする蒸気発生器9に蒸気タービン1および復水給水系13を組み合わせて構成されている。
蒸気タービン1は、高圧タービン3、中圧タービン2、低圧タービン7および発電機8を互いに軸結合させ一軸串型タイプにしている。
また、復水給水系13は、蒸気タービン1で膨張仕事を終えたタービン排気を蒸気発生器(ボイラ)9に戻すもので、復水器6と給水ポンプ10を備えている。
上述の構成を備える火力発電プラントは、蒸気発生器9からの主蒸気を主蒸気管14を介して高圧タービン3に供給し、ここで膨張仕事をさせ、膨張仕事を終えた高圧タービン排気を低温再熱管12を介して蒸気発生器9に戻し、再熱器11で再熱させ、再熱蒸気として高温再熱管15を介して中圧タービン2に供給し、中圧タービン2で膨張仕事をさせ、さらに低圧タービン7でも膨張仕事をさせ、その際に発生する動力で発電機8を回転駆動する。
低圧タービン7で膨張仕事を終えたタービン排気は、復水給水系13の復水器6で凝縮される。その凝縮水は、給水ポンプ10で昇圧され、蒸気発生器9に再び戻される。
このような火力発電プラントの構成に対し、本実施形態では、蒸気発生器9の途中から抽気し、抽気した蒸気を高圧タービン3の構成部品に冷却蒸気として供給する高圧タービン蒸気冷却系4と蒸気発生器9の途中から抽気し、抽気した蒸気を中圧タービン2の構成部品に冷却蒸気として供給する中圧タービン蒸気冷却系5を設けたものである。
このように、本実施形態は、蒸気発生器9の途中から抽気した蒸気を、冷却蒸気として高圧タービン3および中圧タービン2のそれぞれ構成部品、具体的には、タービンロータ、ノズルボックス、ケーシング、グランド部、主蒸気入口管、再熱蒸気入口管等に供給して冷却させる構成にしているので、主蒸気温度および再熱蒸気の温度が700℃以上であって各構成部品の材料強度保証を高く維持させることができる。
図2は、本発明に係る蒸気タービンの第2実施形態を示す上半分概略縦断面図である。
本実施形態に係る蒸気タービン1は、高圧タービン3および中圧タービン2を適用対象(以後、蒸気タービン1と記すときは、高圧タービン3および中圧タービン2を適用対象とする)とするもので、外部ケーシング16と内部ケーシング17との二重ケーシング構造の軸流タイプに構成するとともに、内部ケーシング17にタービン段落18を備えたタービンロータ19を収容させている。
タービン段落18を構成するタービンノズル20とタービン動翼25とのうち、タービンノズル20は、翼一枚または複数枚ごとに翼有効部21とサイドウォール部22a、22bとを一体製造した組立式ノズルになっている。なお、本実施形態では、タービンノズル20を組立式ノズルとしたが、これは例示であって、この例示に限定されない。
組立式ノズルは、翼有効部21のサイドウォール部22a、22bをダイアフラム外輪23とダイアフラム内輪24とで支持させるとともに、ダイアフラム外輪23を内部ケーシング17に係合させ、タービンロータ19の周方向に沿って環状列にして配置させている。
このように、本実施形態は、超高温蒸気に晒される翼有効部21とサイドウォール部22a、22bを組立式ノズルとして一体構造にして作製し、ダイアフラム外輪23とダイアフラム内輪24を別体として作製するので、翼有効部21およびサイドウォール部22a、22bを耐熱性に優れた高級材にして選択でき、ダイアフラム外輪23およびダイアフラム内輪24を通常材料にして選択でき、すべてを高級材料に選択せずにコストの低減化が図られる。
また、タービン動翼25は、タービンロータ19と一体構造として製造したタービンディスク26に植設され、タービンノズル20に隣接する位置で、タービンロータ19の周方向に沿って環状列として配置される。
一方、蒸気タービン1は、図1で示した蒸気発生器9からの蒸気をノズルボックス(蒸気室)27を介してタービン初段落のタービンノズル20に供給する蒸気供給管28を備えている。
ノズルボックス27は、タービンロータ19と内部ケーシング17との隙間の位置で、タービンロータ19と同心状に配置されており、蒸気供給管28から供給された温度700℃以上の超高温蒸気をタービン段落18に案内するものであり、超高温蒸気がタービン構成部品に直接あたることを防ぎ、高い蒸気温度を保ったままタービン段落18へ案内して熱効率低下を防止する役目を果している。
蒸気供給管28は、外管29と内管30との二重管構造に構成し、同心状に配置された外管29と内管30との間に冷却通路31を形成し、この冷却通路31に冷却蒸気を通流させて外管29および内管30を冷却させて強度を高く維持させるとともに、外管29を外部ケーシング16に溶接部32を用いて接続させている。
また、蒸気タービン1は、外部ケーシング16を介して内部ケーシング17とノズルボックス27との間の空間に冷却蒸気入口部33を設け、ここから図1で示した蒸気発生器9の途中から抽気した蒸気を冷却蒸気としてノズルボックス27の外周側、蒸気供給管28、内部ケーシング17、外部ケーシング16、タービンディスク24、タービンノズル20を支持するダイアフラム内輪23およびダイアフラム外輪24のそれぞれに供給し、冷却している。
次に、本実施形態に係る作用を説明する。
冷却蒸気入口部33に供給された冷却蒸気は、ノズルボックス27側とグランド部34側とに分流される。
ノズルボックス27側に分流された冷却蒸気は、ノズルボックス27の外表面を冷却させた後、一部が内部ケーシング用シール装置35に供給され、一部が内部ケーシング17を介して外部ケーシング16に供給され、一部が内部ケーシング17に係合させたダイアフラム外輪23に供給され、残りがタービンノズル20を支持するダイアフラム内輪24およびタービン動翼25を植設するタービンディスク26に供給され、それぞれの構成部品を冷却する。
また、グランド部34側に分流された冷却蒸気は、ここで減圧された後、反転して冷却通路31に供給され、内部ケーシング用シール装置35からの漏出蒸気と合流し、蒸気供給管28の外管29および内管30を冷却する。
なお、図1に示した蒸気発生器9から主蒸気管14を介して高圧タービン3に供給される主蒸気および蒸気発生器9の再熱器11から高温再熱管15を介して中圧タービン2に供給される再熱蒸気が、温度700℃以上であるのに対し、本実施形態では、蒸気発生器9の途中から抽気した冷却用の蒸気の温度を500℃にし、圧力を蒸気発生器9の途中から抽出している関係上、主蒸気や再熱蒸気の圧力よりも高くなっているので、高圧タービン3および中圧タービン2の上述構成部を充分に冷却させて高い強度を維持させることができる。
このように、本実施形態は、蒸気発生器9の途中から抽気した冷却蒸気と、ノズルボックス27、内部ケーシング17、外部ケーシング16、ダイアフラム外輪23、ダイアフラム内輪24、タービンディスク26およびグランド部34を介して冷却通路31のそれぞれに供給して冷却し、作動流体である蒸気の温度700℃以上に対処させて強度保証を行っているので、高い強度維持の下、上述のタービン構成部品に安定運転を行わせることができる。
また、本実施形態は、上述のタービン構成部品を作動蒸気の超高温化に対処させたので、プラント熱効果をより一層向上させることができる。
図3は、本発明に係る蒸気タービンの第3実施形態を示す上半分概略縦部分断面図である。
本実施形態に係る蒸気タービン1は、ノズルボックス27のタービンロータ19側との間に少なくとも一枚以上の軸方向に沿って長く延ばす熱遮蔽構造物、例えば、熱遮蔽板36を設けたものである。
従来、ノズルボックス27は、タービンロータ19の周方向に沿って同心的に配置され、タービンロータ19との間の隙間が狭く、蒸気の流れが悪くなっていた。このため、ノズルボックス27からタービンロータ19に向う熱輻射が強く、強度低下の要因となっていた。
本実施形態は、このような事象を考慮したもので、ノズルボックス27の外表面とタービンロータ19との間の隙間に熱遮蔽構造物、例えば、熱遮蔽板39を設け、この熱遮蔽板39によってノズルボックス27からタービンロータ19に向う輻射熱を遮断させたものである。
このように、本実施形態は、ノズルボックス27とタービンロータ19との間の隙間に輻射熱を遮断させる熱遮蔽板36を設けたので、タービンロータ19に熱応力等熱的影響を与えることがなく、タービンロータ19に安定運転を行わせることができる。
なお、本実施形態は、ノズルボックス27とタービンロータ19との間の隙間に熱遮蔽構造物、例えば熱遮蔽板36を設けたが、この例に限らず、例えば、図4に示すように、ノズルボックス27をタービンロータ19とのそれぞれに突出し片37a、37bを設け、流れの悪い蒸気に乱れを与えて高い熱伝達率を促進させてもよく、また、例えば、図5に示すように、タービンロータ19に溝38を設け、流れの悪い蒸気に乱れを与えて熱伝達率を促進させてもよく、さらに、例えば、図6に示すように、ノズルボックス27とタービンロータ19突出し片を交互に位置をずらしてラビリンスフィン39a、39bを設けてもよい。
図7は、本発明に係る蒸気タービンの第7実施形態を示す上半分概略縦断面図である。
本実施形態に係る蒸気タービン1は、タービンノズル20を支持するダイアフラム外輪23およびダイアフラム内輪24のそれぞれに冷却通路40、41を設けたものである。
ダイアフラム外輪23およびダイアフラム内輪24のそれぞれは、自身の一部が常に、蒸気に晒されていることを考慮したもので、図8に示すように、ダイアフラム外輪23およびダイアフラム内輪24ともに、軸方向に向う冷却通路40a、41aと、周方向に向う冷却通路40b、41bをそれぞれ備えている。
このように、本実施形態は、ダイアフラム外輪23およびダイアフラム内輪24ともに軸方向に向う冷却通路40a、41aと、周方向に向う冷却通路40b、41bとをそれぞれ備え、ダイアフラム外輪23およびダイアフラム内輪24を冷却しているので、ダイアフラム外輪23およびダイアフラム内輪24の強度を高く維持させて超高温蒸気に充分に対処させることができる。
なお、本実施形態は、ダイアフラム外輪23およびダイアフラム内輪24ともに軸方向に向う冷却通路40a、41aと周方向に向う冷却通路40b、41bとを設けて高温化に対処させたが、この例に限らず、例えば、図9に示すように、ダイアフラム外輪23およびダイアフラム内輪24の流入蒸気に臨む側に遮熱層42a、42bを被着させてもよく、また、例えば、図10に示すように、ダイアフラム外輪23およびダイアフラム内輪24の流入蒸気に臨む側に耐熱タイル43a、43bを設けてもよく、さらに、例えば、図11に示すように、翼有効部21とサイドウォール部22a、22bとを一体製造した組立式のタービンノズル20のうち、サイドウォール部22a、22bを流入蒸気に臨む入口側まで延長させてダイアフラム外輪23およびダイアフラム内輪24への流入蒸気の直接的接触を防止してもよい。なお、サイドウォール部22a、22bは、高温蒸気の熱に優れた耐熱鋼、例えば12Cr鋼が使用される。
本発明に係る蒸気タービンを組み込んだ火力発電プラントの第1実施形態を示す概略系統図。 本発明に係る蒸気タービンの第2実施形態を示す上半分概略縦断面図。 本発明に係る蒸気タービンの第3実施形態を示す上半分概略縦部分断面図。 本発明に係る蒸気タービンの第4実施形態を示す上半分概略縦部分断面図。 本発明に係る蒸気タービンのうち、ノズルボックスの一部とタービンロータの一部を抜き出した第5実施形態を示す部分概略図。 本発明に係る蒸気タービンのうち、ノズルボックスの一部とタービンロータの一部を抜き出した第6実施形態を示す部分概略図。 本発明に係る蒸気タービンの第7実施形態を示す上半分概略縦断面図。 本発明に係る蒸気タービンのうち、タービン段落の一部を抜き出した第8実施形態を示す概略縦部分断面図。 本発明に係る蒸気タービンのうち、タービン段落の一部を抜き出した第9実施形態を示す概略縦部分断面図。 本発明に係る蒸気タービンのうち、タービン段落の一部を抜き出した第10実施形態を示す概略縦部分断面図。 本発明に係る蒸気タービンのうち、タービン段落の一部を抜き出した第11実施形態を示す概略縦部分断面図。
符号の説明
1 蒸気タービン
2 中圧タービン
3 高圧タービン
4 高圧タービン蒸気冷却系
5 中圧タービン蒸気冷却系
6 復水器
7 低圧タービン
8 発電機
9 蒸気再生器
10 給水ポンプ
11 再熱器
12 低温再熱管
13 復水給水系
14 主蒸気管
15 高温再熱管
16 外部ケーシング
17 内部ケーシング
18 タービン段落
19 タービンロータ
20 タービンノズル
21 翼有効部
22a、22b サイドウォール部
23 ダイアフラム外輪
24 ダイアフラム内輪
25 タービン動翼
26 タービンディスク
27 ノズルボックス
28 蒸気供給管
29 外管
30 内管
31 冷却通路
32 溶接部
33 冷却蒸気入口部
34 グランド部
35 内部ケーシング用シール装置
36 熱遮蔽板
37a、37b 突出し片
38 溝
39a、39b ラビリンスフィン
40、40a、40b 冷却通路
41、41a、41b 冷却通路
42a、42b 遮熱層
43a、43b 耐熱タイル

Claims (17)

  1. ケーシングに収容されたタービンロータにタービン段落を設け、このタービン段落に蒸気供給管からの作動蒸気を前記タービン段落に案内するノズルボックスを備えた蒸気タービンにおいて、前記タービンロータと前記ノズルボックスとの間に前記ケーシングを介して設けた冷却蒸気入口部と、この冷却蒸気入口部から供給された冷却蒸気を分配し、分配した冷却蒸気の一方を前記ノズルボックスの外側を冷却後、前記タービン段落、前記タービンロータおよび前記ケーシングに供給する手段と、前記分配した冷却蒸気の他方を前記ケーシングと前記タービンロータとの間に設けたグランドを介して前記ケーシングを冷却させた冷却蒸気と合流させて前記蒸気供給管に供給する手段とを備えたことを特徴とする蒸気タービン。
  2. 冷却蒸気入口部は、蒸気発生器の途中から抽気した蒸気を冷却蒸気として供給する蒸気冷却系に接続させる構成にしたことを特徴とする請求項1記載の蒸気タービン。
  3. ノズルボックスは、タービンロータとの間の隙間に熱遮蔽構造物を備えたことを特徴とする請求項1記載の蒸気タービン。
  4. 熱遮蔽構造物は、熱遮蔽板であることを特徴とする請求項3記載の蒸気タービン。
  5. ノズルボックスは、タービンロータとの間の隙間に熱伝達促進体を備えたことを特徴とする請求項1記載の蒸気タービン。
  6. 熱伝達促進体は、突出し片であることを特徴とする請求項5記載の蒸気タービン。
  7. 熱伝達促進体は、溝であることを特徴とする請求項5記載の蒸気タービン。
  8. 熱伝達促進体は、ラビリンスフィンであることを特徴とする請求項5記載の蒸気タービン。
  9. タービン段落は、タービンノズルとタービン動翼とを組み合せて構成するとともに、前記タービンノズルを支持するダイアフラム外輪およびダイアフラム内輪のそれぞれに冷却蒸気を通流させる冷却通路を設けたことを特徴とする請求項1記載の蒸気タービン。
  10. ダイアフラム外輪に設けた冷却通路は、軸方向および周方向のそれぞれに沿って設けたことを特徴とする請求項9記載の蒸気タービン。
  11. ダイアフラム内輪に設けた冷却通路は、軸方向および周方向のそれぞれに沿って設けたことを特徴とする請求項9記載の蒸気タービン。
  12. タービン段落は、タービンノズルとタービン動翼とを組み合せて構成するとともに、前記タービンノズルを支持するダイアフラム外輪およびダイアフラム内輪のそれぞれの流入作動蒸気に臨む側に被着させた遮熱層を設けたことを特徴とする請求項1記載の蒸気タービン。
  13. タービン段落は、タービンノズルとタービン動翼とを組み合せて構成するとともに、前記タービンノズルを支持するダイアフラム外輪およびダイアフラム内輪のそれぞれの流入作動蒸気に臨む側に耐熱タイルを設けたことを特徴とする請求項1記載の蒸気タービン。
  14. タービン段落は、タービンノズルとタービン動翼とを組み合せて構成する一方、前記タービンノズルを翼有効部とこの両端に設けたサイドウォール部とで一体構造に構成し、一体構造に構成した前記タービンノズルの両端を支持させるダイアフラム外輪とダイアフラム内輪とを備えるとともに、前記ダイアフラム外輪および前記ダイアフラム内輪のそれぞれの流入作動蒸気に臨む側に向って前記サイドウォール部を延長させる構成にしたことを特徴とする請求項1記載の蒸気タービン。
  15. サイドウォール部は、耐熱鋼で作製したことを特徴とする請求項14記載の蒸気タービン。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載の蒸気タービンを高圧タービンとして備えたことを特徴とする蒸気タービンプラント
  17. 請求項1から15のいずれか1項に記載の蒸気タービンを中圧タービンとして備えたことを特徴とする蒸気タービンプラント
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