JP5546876B2 - 蒸気タービン - Google Patents

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Description

本発明は蒸気タービンに係り、特に蒸気温度が650〜750℃程度の高温蒸気を用いる蒸気タービンに適用される蒸気タービンに関する。
タービン効率向上の観点から、現在、温度が600℃程度の主流蒸気を用いた蒸気タービンが実用化されている。更にタービン効率を向上させるため、主流蒸気の温度を650〜750℃程度にすることが検討され、開発が進められている。
このような蒸気タービンにおいては、主流蒸気が高温であるため、ガスタービンのように耐熱合金の使用が必要であるが、高価であったり、大型部品の製作が困難である等の理由から、耐熱合金を使用できず、高温蒸気によって材料強度が不足する場合がある。その場合には、タービン構成要素を冷却することが必要になる。
特許文献1には、動翼が植え込まれたロータのロータディスク、特に第2段以降のロータディスクの両側面と静翼内側面とにより形成される冷却空間に直接冷却流体を供給する冷却通路穴がロータ内部に形成されて、ロータディスクの動翼植込部近傍を冷却するものが開示されている。
特開平11−200801号公報
ところが、特許文献1に記載のように、ロータディスクの動翼植込部近傍を冷却するために、ロータディスク内側のロータ内部に冷却通路穴を形成することは容易でなく、しかも、ロータ強度を確保する観点からは必ずしも好ましいとは言えない。
また、ロータディスクなどの冷却が必要なタービン段落の範囲においては、上流側のタービン段落で冷却に寄与して温度上昇した冷却蒸気が下流側のタービン段落を冷却することになるので、この下流側のタービン段落の冷却が不十分になる恐れがある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、高温蒸気を使用する場合であっても、ロータ、ロータディスク等のタービン構成要素の強度を保証してその健全性を保持できる冷却構造を備えた蒸気タービンを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、冷却が必要なタービン段落の範囲で下流側タービン段落のタービン構成要素を好適に冷却できる蒸気タービンを提供することにある。
本発明は、ロータに一体成形されたロータディスクに、前記ロータの周方向に沿って複数枚の動翼が植設され、前記ロータを覆うケーシングには、前記動翼に対し前記ロータの軸方向上流側に隣接する位置に、前記ロータの周方向に沿って複数枚の静翼が配置されると共に、この静翼の前記ロータ側に、前記ロータディスクに対向して内側ダイアフラムが前記ロータの軸方向に設置され、前記ロータの軸方向に隣接する前記静翼と前記動翼によりタービン段落が構成される蒸気タービンであって、複数の前記タービン段落では、前記ロータディスクにロータ側冷却通路が、前記内側ダイアフラムにダイアフラム側冷却通路が、それぞれ前記ロータの軸方向に貫通して形成され、前記ロータ側冷却通路を流れた冷却媒体が、前記ダイアフラム側冷却通路と、前記内側ダイアフラムの前記ロータ側に設けられたラビリンス流路へ分流するよう構成され、前記ダイアフラム側冷却通路が形成される複数の前記タービン段落のうち、上流側タービン段落では前記ダイアフラム側冷却通路が前記ロータの軸に平行に形成され、下流側タービン段落では、前記ダイアフラム側冷却通路の出口が入口よりも前記ロータに近づけて形成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、上流段から下流段への広範囲のタービン段落において、冷却媒体によりロータやロータディスク、内側ダイアフラムなどを冷却できるので、高温蒸気を使用する場合であっても、ロータ等のタービン構成要素の強度を保証して、そのタービン構成要素の健全性を保持できる。
本発明の第1の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図。 図2の内側ダイアフラムにおけるダイアフラム側冷却通路の変形形態を示し、(A)〜(F)はそれぞれ第1〜第6変形形態を示す断面図。 本発明の第3の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図。 本発明の第4の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図。 冷却媒体(冷却蒸気)温度と主流蒸気温度とロータディスクの動翼植込部目標温度との関係を示すグラフ。 本発明の第5の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図。 本発明の第6の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
[A]第1の実施の形態(図1)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図である。この図1に示す蒸気タービン10は、温度が650〜750℃程度の高温の主流蒸気11を、静翼12を経て動翼13へ導き、動翼13が植設された(植え込まれた)ロータ14を回転させ、このロータ14に連結された図示しない発電機を回転駆動するものである。上述の高温の主流蒸気11を用いることで、タービン効率を向上させることが可能となる。
動翼13は、ロータ14に一体成形されたロータディスク15の外周部に、ロータ14の周方向に沿って複数枚植設される。
ロータ14はケーシング16に覆われる。このケーシング16には、動翼13に対しロータ14の軸方向上流側に隣接する位置に、このロータ14の周方向に沿って複数枚の静翼12が、外側ダイアフラム17を介して設置される。そして、これら複数枚の静翼12のロータ14側に、ロータ14のロータディスク15に対向して内側ダイアフラム18が、ロータ14の軸方向に設置される。複数枚の静翼12は、外側ダイアフラム17及び内側ダイアフラム18により支持されて、主流蒸気11を動翼13へ案内する。
複数枚の静翼12と複数枚の動翼13は、ロータ14の軸方向に交互に配置され、隣接する複数枚の静翼12と複数枚の動翼13とがタービン段落を構成する。このタービン段落は、主流蒸気11の流れ方向の上流側から下流側へ向かって、第1段落、第2段落、第3段落…と称される。また、複数枚の静翼12と複数枚の動翼13とがロータ14の軸方向に交互に配置された空間が、主流蒸気11が流れる蒸気通路19となっている。
ところで、上述のように構成された蒸気タービン10において、タービン構成要素、特にロータ14、ロータディスク15及び内側ダイアフラム18を冷却して、これらの強度を保証するための冷却構造20が蒸気タービン10の少なくとも一つに設けられている。この蒸気タービンの冷却構造20は、ダイアフラム側冷却通路21及びロータ側冷却通路22を備えてなる。
ロータ側冷却通路22は、ロータ14のロータディスク15において動翼13の植込部15A近傍に、ロータ14の軸と平行に直線状に延在し、この軸方向に貫通して形成される。更にこのロータ側冷却通路22は、ロータ14の周方向に所定間隔で複数形成される。また、ダイアフラム側冷却通路21は、内側ダイアフラム18において、ロータ14の軸と平行に直線状に延在し、この軸方向に貫通して形成される。更にこのダイアフラム側冷却通路21は、ロータ14の周方向に所定間隔で複数形成される。
ここで、内側ダイアフラム18のロータ14側には、ラビリンス流路24が形成されたラビリンス部23が設けられている。このラビリンス部23は、内側ダイアフラム18から突設されたラビリンス歯25と、ロータ14から突設されたラビリンス片26とが、ロータ14の軸方向に沿って交互に配列されて構成される。このラビリンス部23は、本来、内側ダイアフラム18とロータ14との隙間をシールして、蒸気通路19内を流れる主流蒸気11が上記隙間を通って漏洩することを防止するものである。前記ラビリンス流路24は、ラビリンス歯25、ラビリンス片26、内側ダイアフラム18の内周面及びロータ14の外周面により区画して形成される。
前記ロータ側冷却通路22、ダイアフラム側冷却通路21及びラビリンス流路24には、主流蒸気11によりも低温の冷却蒸気などの冷却媒体27が流れる。つまり、上流段のロータディスク15のロータ側冷却通路22に導入された冷却媒体27は、矢印Aに示すように、このロータ側冷却通路22を通過した後分流して、下流段の内側ダイアフラム18のダイアフラム側冷却通路21とラビリンス流路24へ流れ、その後合流して、同一の下流段におけるロータディスク15のロータ側冷却通路22へ流れるよう構成される。
このダイアフラム側冷却通路21の形成によって、上流段のロータディスク15のロータ側冷却通路22を流れた冷却媒体27は、蒸気通路19側へ流出することが防止または抑制されて、下流段側へ流れる。また、上流段のロータディスク15のロータ側冷却通路22から流出した冷却媒体27がラビリンス流路24を流れ、また、ラビリンス流路24を流れた冷却媒体27が下流段のロータディスク15のロータ側冷却通路22へ流れることで、上流段及び下流段のロータディスク15並びに内側ダイアフラム18(特にロータディスク15)が冷却される。
上述のように、ロータ側冷却通路22から流出した冷却媒体27がダイアフラム側冷却通路21とラビリンス流路24へ分流する分流流量の配分は、ダイアフラム側冷却通路21の圧力損失とラビリンス流路24の圧力損失に基づいて、つまり、これらのダイアフラム側冷却通路21の圧力損失とラビリンス流路24の圧力損失とを調整することによって決定される。ダイアフラム側冷却通路21の圧力損失は、内側ダイアフラム18に形成されたダイアフラム側冷却通路21の数、ダイアフラム側冷却通路21の通路断面積などによって規定される。また、ラビリンス流路24の圧力損失は、ラビリンス歯25の数、ラビリンス歯25とロータ14外周面との寸法tなどによって規定される。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(1)及び(2)を奏する。
(1)上流段のロータディスク15のロータ側冷却通路22を流れた冷却媒体27が、下流段の内側ダイアフラム18のダイアフラム側冷却通路21と、この内側ダイアフラム18のロータ14側に設けられたラビリンス流路24とへ分流することで、この冷却媒体27を、主流蒸気11が流れる蒸気通路19へ流出させず、またはこの流出量を抑制して、このダイアフラム側冷却通路21を経て下流段のロータディスク15のロータ側冷却通路22へ導くことができる。このため、上流段から下流段への広範囲のタービン段落において、冷却媒体27によりロータ14のロータディスク15や内側ダイアフラム18などを冷却できるので、650〜750℃程度の高温の主流蒸気11を使用する場合であっても、タービン構成要素(特にロータ14及びロータディスク15)の強度を保証して、そのタービン構成要素の健全性を保持できる。
(2)冷却媒体27は、ロータ14のロータディスク15に形成されたロータ側冷却通路22と、静翼12を支持する内側ダイアフラム18に形成されたダイアフラム側冷却通路21とを流れるので、ロータ14内に冷却通路を形成する場合に比べ、製作が容易であり、しかもロータ14の強度を低下させる恐れもない。
[B]第2の実施の形態(図2及び図3)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図である。図3は、図2の内側ダイアフラムにおけるダイアフラム側冷却通路の変形形態を示し、(A)〜(F)がそれぞれ第1〜第6変形形態を示す断面図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
この第2の実施の形態の蒸気タービンの冷却構造30が前記第1の実施の形態と異なる点は、内側ダイアフラム18に形成されるダイアフラム側冷却通路31の形状である。この内側ダイアフラム18の形状は、特に冷却が必要な箇所やラビリンス流路24の圧力損失等によって決定される。
つまり、ダイアフラム側冷却通路31は、内側ダイアフラム18において、ロータ14側から静翼12側へロータ14の軸に対し傾斜して直線状に延在し、ロータ14の軸方向に貫通して形成される。更にこのダイアフラム側冷却通路31は、ロータ14の周方向に所定間隔で複数形成される。上流段のロータディスク15のロータ側冷却通路22を流れて流出した冷却媒体27は、矢印Bに示すように、前記第1の実施の形態によりもロータ14に近い位置にて分流して、下流段の内側ダイアフラム18のダイアフラム側冷却通路31と、この内側ダイアフラム18のラビリンス流路24へ流れ、これらのダイアフラム側冷却通路31及びラビリンス流路24を流出して合流し、同一の下流段におけるロータディスク15のロータ側冷却通路22へ流出する。
上流段のロータディスク15のロータ側冷却通路22から流出した冷却媒体27がロータ14に近い位置で分流することで、この上流段のロータディスク15における下流段側領域αを特に冷却することが可能となる。
図3(A)に示す第1変形形態のダイアフラム側冷却装置32は、内側ダイアフラム18において、静翼12側からロータ14(図2参照)側へロータ14の軸に対し傾斜して直線状に延在し、ロータ14の軸方向に貫通して形成される。更にこのダイアフラム側冷却通路32は、ロータ14の周方向に所定間隔で複数形成される。上流側のロータディスク15のロータ側冷却通路22を流れて流出した冷却媒体27は分流して、下流段の内側ダイアフラム18のダイアフラム側冷却通路32と、この内側ダイアフラム18のラビリンス流路24へ流れ、これらのダイアフラム側冷却通路32及びラビリンス流路24から流出して、ロータ14に近い位置で合流し、同一の下流段におけるロータディスク15のロータ側冷却通路22へ流入する。
この場合には、下流段の内側ダイアフラム18のダイアフラム側冷却通路32及びラビリンス流路24から流出した冷却媒体27が、ロータ14に近い位置で合流して、同一の下流段におけるロータディスク15のロータ側冷却通路22へ流入するので、この下流段のロータディスク15における上流段側領域β(図2)を特に冷却することが可能となる。
図3(B)に示す第2変形形態のダイアフラム側冷却通路33は、内側ダイアフラム18において、ロータ14(図2参照)側から静翼12側へロータ14の軸に対し傾斜して直線状に延在し、途中でロータ14の軸に平行に延在し、ロータ14の軸方向に貫通して形成される。更にこのダイアフラム側冷却通路33は、ロータ14の周方向に所定間隔で複数形成される。冷却媒体27の流れは、図2のダイアフラム側冷却通路31の場合と略同様であり、上段落のロータディスク15における下流段側領域α(図2)を特に冷却することが可能となる。更に、ダイアフラム側冷却通路33から流出する冷却媒体27を図2の場合よりもロータ14側に導くことで、下流側のロータディスク15における所望の領域を好適に冷却することが可能になると共に、冷却媒体27の蒸気通路19への流出防止も可能となる。
図3(C)に示す第3変形形態のダイアフラム側冷却通路34は、内側ダイアフラム18において、静翼12側からロータ14(図2参照)側へロータ14の軸に対し傾斜して直線状に延在し、途中でロータ14の軸に平行に延在し、ロータ14の軸方向に貫通して形成される。更にこのダイアフラム側冷却通路34は、ロータ14の周方向に所定間隔で複数形成される。冷却媒体27の流れは、図3(A)のダイアフラム側冷却通路32の場合と略同様であるが、ダイアフラム側冷却通路34とラビリンス流路24から流出した冷却媒体27が合流する位置を、前記上流段側領域βよりも動翼13側の所望の位置に設定することが可能となる。
図3(D)、(E)、(F)にそれぞれ示す第4、第5、第6変形形態のダイアフラム側冷却通路35、36、37は、内側ダイアフラム18において、ロータ14の径方向に複数本平行に形成され、それぞれが通路断面積の小さな点を除いて、ダイアフラム側冷却通路21(図1)、ダイアフラム側冷却通路31(図2)、ダイアフラム側冷却通路32(図3(A))のそれぞれと同一形状に形成される。更にこれらのダイアフラム側冷却通路35、36、37のそれぞれは、ロータ14の周方向に所定間隔で複数形成される。
これらの第4、第5、第6変形形態では、ダイアフラム側冷却通路35、36、37は、それぞれ通路断面積が小さく複数本存在するため圧力損失が高くなる。従って、これらの第4、第5、第6変形形態は、内側ダイアフラム18のラビリンス流路24の圧力損失が高い場合に、上流段のロータディスク15のロータ側冷却通路22(図2参照)から流出した冷却媒体27を、ダイアフラム側冷却通路35、36または37とラビリンス流路24とへ良好に分流するために用いられる。勿論、これらの第4、第5、第6の各変形形態でも、第1実施形態(図1)、第2実施形態(図2)、第1変形形態(図3(A))のそれぞれと同様な機能を果たす。
従って、上述の第1〜第6変形形態を含めた第2の実施の形態における蒸気タービンの冷却構造30においても、前記第1の実施の形態の効果(1)及び(2)と同様な効果を奏する。
[C]第3の実施の形態(図4)
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図である。この第3の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の蒸気タービンの冷却構造40が前記第1の実施の形態と異なる点は、内側ダイアフラム18に、冷却媒体27によってロータ14の軸方向に移動する可動フィン41が配設された点である。
つまり、内側ダイアフラム18には、第1実施形態(図1)のダイアフラム側冷却通路21と第2実施形態における第1変形形態(図3(A))のダイアフラム側冷却通路32とが組み合わされた、二又形状のダイアフラム側冷却通路42が形成される。このダイアフラム側冷却通路42におけるダイアフラム側冷却通路21部分の下流側に可動フィン41が、例えばスプリング43等の付勢体により付勢された状態で配設される。
可動フィン41は、スプリング43の付勢力によって内側ダイアフラム18内に略収容されている状態では、隣接するロータディスク15に設置された固定フィン44と交差しないように設けられる。これにより、静翼12、外側ダイアフラム17及び内側ダイアフラム18がケーシング16に組みつけられる際に、可動フィン41と固定フィン44との干渉が防止される。
冷却媒体27を上流段のロータディスク15のロータ側冷却通路22(図1参照)に導入させたとき、このロータ側冷却通路22から流出した冷却媒体27は、下流段の内側ダイアフラム18のダイアフラム側冷却通路42とラビリンス流路24へ分流し、ダイアフラム側冷却通路42のダイアフラム側冷却通路32部分とラビリンス流路24とから流出して合流し、同一の下流段におけるロータディスク15のロータ側冷却通路22へ流入する間に、上流段及び下流段のロータディスク15(特に下流段のロータディスク15)が冷却される。このとき、ダイアフラム側冷却通路42のダイアフラム側冷却通路21部分に流入した冷却媒体27が可動フィン41を、スプリング43の付勢力に抗してロータ14の軸方向に押圧する。これにより可動フィン41が、隣接するロータディスク15側へ突出して、図4に示すように、このロータディスク15の固定フィン44と交差状態になり、これらの可動フィン41と固定フィン44との隙間が減少する。
以上のように構成されたことから、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態の効果(1)及び(2)と同様な効果を奏するほか、次の効果(3)を奏する。
(3)内側ダイアフラム18には、冷却媒体27によってロータ14の軸方向に移動し、隣接するロータディスク15の固定フィン44との隙間を減少させ得る可動フィン41が配設されたので、冷却媒体27が蒸気通路19内へ流出すること、及び蒸気通路19内の主流蒸気11がロータディスク15と内側ダイアフラム18間の冷却媒体27中へ流入することを防止できる。
[D]第4の実施の形態(図5、図6)
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図である。この第4の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の蒸気タービンの冷却構造50が前記第1〜第3の実施の形態と異なる点は、ロータ14の軸方向に複数配置されたタービン段落のうちで、ロータ14、ロータディスク15及び内側ダイアフラム18等のタービン構成要素に冷却が必要なタービン段落の要冷却範囲(例えば第1段〜第6段のタービン段落の要冷却範囲)では、内側ダイアフラム18にダイアフラム側冷却通路51A、51B、51C、51D…が形成され、このダイアフラム側冷却通路51A〜51D…の形状が前記要冷却範囲の上流側タービン段落と下流側タービン段落とで変更される点である。
上記ダイアフラム側冷却通路51A〜51D…は、前記第1〜第3の実施の形態のダイアフラム側冷却通路21等と同様に、ロータ14の軸方向に貫通して内側ダイアフラム18に形成され、内部に冷却蒸気などの冷却媒体27が流れる。更に、ダイアフラム側冷却通路51A〜51D…は、ロータ14の周方向に所定間隔で複数個内側ダイアフラム18に形成される。
そして、上流側タービン段落(例えば第1段及び第2段のタービン段落)の内側ダイアフラム18におけるダイアフラム側冷却通路51Aは、第1の実施の形態のダイアフラム側冷却通路21と同様に、ロータ14の軸に平行に直線状に延在して形成される。また、下流側タービン段落(例えば第3段〜第6段のタービン段落)の内側ダイアフラム18におけるダイアフラム側冷却通路51B〜51D…は、静翼12側からロータ14側へロータ14の軸に対し直線状に傾斜し延在して形成される。従って、これらのダイアフラム側冷却通路51B〜51D…の出口53が入口52よりも、内側ダイアフラム18の半径方向においてロータ14に近づけて形成される。すなわち、本実施の形態では、上流側タービン段落においてダイアフラム側冷却通路51B〜51D…の入口52と出口53の半径方向位置が等しく形成されているのに対して、下流側タービン段落においては、ダイアフラム側冷却通路51B〜51D…の出口53の半径方向位置が入口52の半径方向位置よりも内側になるように形成されている。
このタービン段落要冷却範囲では、隣接するタービン段落のロータディスク15のロータ側冷却通路22から流出した冷却媒体27が分流して、当該タービン段落のダイアフラム側冷却通路51A〜51D…のいずれか1つとラビリンス流路24とへ流れ、これらのダイアフラム側冷却通路51A〜51Dのいずれか1つとラビリンス流路24とから流出した冷却媒体27が合流して、同一のタービン段落のロータディスク15におけるロータ側冷却通路22へ流入する。これにより、冷却媒体27の蒸気通路19への流入が防止または抑制されると共に、ロータ14、ロータディスク15及び内側ダイアフラム18が冷却される。
図6に示すように、冷却媒体27(例えば冷却蒸気)は、タービン段落が下流になるほど順次吸熱するため、その温度(冷却媒体温度Tc)は順次上昇する。一方、主流蒸気11は、タービン段落が下流になるほど順次放熱するので、その温度(主流蒸気温度Tg)は順次低下する。また、ロータディスク15の温度、特にロータディスク15の動翼植込部15Aの目標温度Tmは、タービン段落が下流になるほどを低く設定されている。これは、タービン段落が下流になるほど動翼13の高さが高くなるので遠心力が大きくなり、ロータディスク15の動翼植込部15Aに作用する力が大きくなるので、低い温度でなければ必要な強度を確保できないからである。
また、ロータディスク15の動翼植込部15Aの温度は、冷却媒体27により冷却しなければ主流蒸気11と略同一温度となる。従って、このロータディスク15の動翼植込部15Aの温度が目標温度Tm以下になるためには、次式(1)を満たす必要がある。
X1×(Tg−Tm)≦ X2×(Tm−Tc) …(1)
但し、係数X1、X2は、同一のタービン段落におけるダイアフラム側冷却通路51A〜51D…のいずれか1つとロータ側冷却通路22とからなる冷却通路の長さや冷却媒体27の速度等の関数である。すなわち、この式(1)は、ロータディスク15が冷却媒体27(例えば冷却蒸気)により冷却される熱量が、主流蒸気11からロータディスク15へ伝わる熱量以上となることが必要であることを示している。
タービン段落要冷却範囲において、上流側タービン段落(例えば図6のタービン段落A付近のタービン段落)では、ロータディスク15の動翼植込部15Aの目標温度Tmに対して冷却媒体27の温度Tcが低いため、これらの温度差(Tm−Tc)が大きくなり、冷却媒体27を用いた蒸気タービンの冷却構造50の冷却能力に余裕がある。従って、式(1)では右辺の値が左辺よりも大きくなり、式(1)が満たされる。このため、図5に示すように、タービン段落要冷却範囲の上流側タービン段落では、ダイアフラム側冷却通路51Aがロータ14の軸に平行に直線状に形成されても、ロータ14、ロータディスク15、内側ダイアフラム18、特にロータディスク15の動翼植込部15Aが好適に冷却される。
これに対し、タービン段落要冷却範囲において下流側タービン段落(例えば図6のタービン段落C付近のタービン段落)では、ロータディスク15の動翼植込部15Aの目標温度Tmと冷却媒体27の温度Tcとの温度差(Tm−Tc)が小さくなるので、式(1)の右辺を大きくするためには係数X2を大きくする必要がある。その1つの方法として、ダイアフラム側冷却通路51B〜51D…のいずれか1つとロータ側冷却通路22とからなる冷却通路の長さを長くすることが挙げられる。
このため、図5に示すように、タービン段落要冷却範囲の下流側タービン段落では、ダイアフラム側冷却通路51B〜51D…がロータ14の軸に対し傾斜して形成されて、出口53が入口50によりもロータ14に近づけて形成される。これにより、ダイアフラム側冷却通路51B〜51D…のいずれか1つの出口53から、同一タービン段落のロータディスク15におけるロータ側冷却通路22の入口までの長さを長くする。従って、ダイアフラム側冷却通路51B〜51D…のいずれか1つとロータ側冷却通路22とからなる冷却通路の長さが長く設定されると共に、ダイアフラム側冷却通路51B〜51D…のいずれか1つから同一タービン段落のロータディスク15の側面に冷却媒体27が衝突してロータディスク15(動翼植込部15Aを含む)が側面から冷却される。これらの結果、蒸気タービンの冷却構造50の冷却能力が高められる。
ここで、タービン段落要冷却範囲における下流側タービン段落は、少なくとも、ロータディスク15の動翼植込部15Aの目標温度Tmと冷却媒体27の温度Tcとの温度差(Tm−Tc)と、ロータディスク15の動翼植込部15Aの目標温度Tmと主流蒸気11の温度Tgとの温度差(Tg−Tm)とが等しくなるタービン段落(例えば図6のタービン段落B)よりも下流側のタービン段落をいう。さらに、このようにダイアフラム側冷却通路51B〜51D…がロータ14の軸に対し傾斜して形成される下流側タービン段落に、温度差(Tm−Tc)と温度差(Tg−Tm)とが等しくなるタービン段落を含めても構わない。この下流側タービン段落は、例えば前述の如く第3段〜第6段のタービン段落である。また、タービン段落要冷却範囲における上流側タービン段落は、上述の下流側タービン段落以外のタービン段落であり、例えば第1段及び第2段のタービン段落である。
更に、図5に示すように、本実施の形態のタービン段落要冷却範囲における下流側タービン段落の各ダイアフラム側冷却通路51B〜51D…では、ロータ14の軸に対する傾斜角度がタービン段落の下流になるに従い順次大きく設定されて、それぞれの出口53の半径方向位置が、タービン段落の下流になるに従い順次ロータ14に近づけて(半径方向の内側位置に)設定される。これは、タービン段落が下流になるに従い冷却媒体27の温度Tcが徐々に上昇して冷却媒体27の冷却能力が徐々に低下する。そこで、これに対応して、ロータディスク15の動翼植込部15Aの温度をその目標温度Tm以下にするためには、ダイアフラム側冷却通路51B〜51D…のいずれか1つとロータ側冷却通路22とからなる冷却通路の長さを、タービン段落が下流になるに従い徐々に長くする必要があるからである。
従って、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態の効果(1)及び(2)と同様な効果を奏するほか、次の効果(4)〜(6)を奏する。
(4)冷却が必要なタービン段落の要冷却範囲における下流側タービン段落では、内側ダイアフラム18に形成されるダイアフラム側冷却通路51B〜51D…は、出口53が入口52よりもロータ14に近づけて形成されたので、このダイアフラム側冷却通路51B〜51Dのいずれか1つと、同一タービン段落のロータディスク15に設けられたロータ側冷却通路22とからなる冷却通路の長さを長く形成できる。更に、ダイアフラム側冷却通路51B〜51D…の出口53から流出した冷却媒体27が同一タービン段落のロータディスク15の側面に衝突して、この動翼植込部15Aを含むロータディスク15を側面から冷却できる。これらの結果、下流側タービン段落のダイアフラム側冷却通路51B〜51D…を流れる冷却媒体27の温度が上昇した場合にも、タービン段落要冷却範囲の下流側タービン段落のタービン構成要素、特に動翼植込部15Aを含むロータディスク15等を好適に冷却できる。
(5)タービン段落要冷却範囲における上流側タービン段落のダイアフラム側冷却通路51Aは、内側ダイアフラム18においてロータ14の軸に平行に直線状に貫通して形成される。この上流側タービン段落では、冷却媒体27の温度Tcが十分に低いので、この冷却媒体27によってロータ14、内側ダイアフラム18、及び動翼植込部15Aを含むロータディスク15を好適に冷却できる。しかも、ロータ14の軸に平行であればダイアフラム側冷却通路51Aを内側ダイアフラム18に容易に加工できるので、加工コストを低減できる。
(6)タービン段落要冷却範囲における下流側タービン段落の各ダイアフラム側冷却通路51B〜51D…では、それぞれの出口53の位置がタービン段落の下流になるに従い順次ロータ14に近づけて設定されている。この結果、タービン段落が下流になるに従って冷却媒体27の温度Tcが徐々に上昇し、この冷却媒体の冷却能力が低下することに対応して、ダイアフラム側冷却通路51B〜51D…のいずれか1つとロータ側冷却通路22とからなる冷却通路の長さを、タービン段落が下流になるに従い徐々に長くすることができる。このため、ロータディスク15の動翼植込部15Aの温度を、その目標温度Tm以下に効率よく冷却することが可能になる。
[E]第5の実施の形態(図7)
図7は、本発明の第5の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図である。この第5の実施の形態において、前記第1の実施の形態(図1)及び前記第4の実施の形態(図5)と同様な部分については、同一の符号の付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の蒸気タービンの冷却構造60が前記第4の実施の形態における蒸気タービンの冷却構造50と異なる点は、タービン段落要冷却範囲の下流側タービン段落における内側ダイアフラム18に形成されたダイアフラム側冷却通路61B〜61D…の傾斜角度及び出口53の位置である。
つまり、タービン段落要冷却範囲の下流側タービン段落の各ダイアフラム側冷却通路61B〜61D…は、ロータ14の軸に対する傾斜角度が最下流のタービン段落において必要とされる傾斜角度に一律に設定されて、それぞれの出口53の半径方向位置が、最下流のタービン段落において必要とされる半径方向位置に一律に設定される。尚、このダイアフラム側冷却通路61B〜61D…についても、内側ダイアフラム18をロータ14の軸方向に貫通し、ロータ14の周方向に所定間隔で複数個形成される。
ここで、最下流のタービン段落において必要される傾斜角度、及び最下流のタービン段落において必要される出口位置は、タービン段落要冷却範囲の最下流のタービン段落を流れる冷却媒体27の温度Tcに対応して、最下流のタービン段落におけるロータディスク15の動翼植込部15Aの温度を目標温度Tm以下にするために必要な冷却通路の長さを確保するために定められたものである。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)及び(2)、並びに前記第4の実施の形態の効果(4)及び(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(7)を奏する。
(7)タービン段落要冷却範囲の下流側タービン段落の各ダイアフラム側冷却通路61B〜61D…のそれぞれの出口53の位置が、最下流のタービン段落において必要される出口位置に一律に設定されている。このため、ダイアフラム側冷却通路の出口53の位置をタービン段落の下流になるに従い順次ロータ14に近づけて設定する場合に比べ、ダイアフラム側冷却通路61B〜61D…の加工作業を容易化でき、その加工コストを低減できる。
[F]第6の実施の形態(図8)
図8は、本発明の第6の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を示す部分断面図である。この第6の実施の形態において前記第1の実施の形態(図1)及び前記第4の実施の形態(図5)と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態における蒸気タービンの冷却構造70が前記第4の実施の形態の蒸気タービンの冷却構造50と異なる点は、タービン段落要冷却範囲の下流側タービン段落における内側ダイアフラム18に形成されたダイアフラム側冷却通路71の形状である。
つまり、この下流側タービン段落のダイアフラム側冷却通路71は、静翼12側からロータ14側へロータ14の軸に対し傾斜して直線状に延在し、途中でロータ14の軸に平行に延在し、ロータ14の軸方向に貫通して内側ダイアフラム18に形成される。更に、これらのダイアフラム側冷却通路71は、ロータ14の周方向に所定間隔で複数個内側ダイアフラム18に形成される。ダイアフラム側冷却通路71の傾斜部分の端に入口52が、平行部分の端に出口53がそれぞれ設けられる。すなわち、本実施の形態においては、ダイアフラム側冷却通路71が、少なくともその一部にロータ14の軸に平行な部分を有することを特徴とするものである。
ダイアフラム側冷却通路71の出口53の位置は、第4の実施の形態と同様に、タービン段落の下流になるに従い順次ロータ14に近づけて設定されてもよく、または第5の実施の形態と同様に、最下流のタービン段落において必要とされる位置に一律に設定されてもよい。図8は、後者(一律設定)の例を示す。
従って、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態の効果(1)及び(2)、第4の実施の形態の効果(4)〜(6)、並びに前記第5の実施の形態の効果(7)と同様な効果を奏するほか、次の効果(8)を奏する。
(8)タービン段落要冷却範囲の下流側タービン段落における内側ダイアフラム18に形成されたダイアフラム側冷却通路71が、ロータ14の軸に傾斜して延在し、途中でロータ14の軸に平行に存在して形成され、傾斜部分の端に入口52が、平行部分の端に出口53がそれぞれ設けられている。このため、ダイアフラム側冷却通路71の平行部分を流れて出口53から流出する冷却媒体27は、同一のタービン段落におけるロータディスク15の側面に垂直に衝突することになるので、この冷却媒体27によるロータディスク15(動翼植込部15Aを含む)の冷却を効率良く実施できる。
10 蒸気タービン
11 主流蒸気
12 静翼
13 動翼
14 ロータ
15 ロータディスク
16 ケーシング
18 内側ダイアフラム
19 蒸気通路
20 蒸気タービンの冷却構造
21 ダイアフラム側冷却通路
22 ロータ側冷却通路
23 ラビリンス部
24 ラビリンス流路
27 冷却媒体
30 蒸気タービンの冷却構造
31、32、33、34、35、36、37 ダイアフラム側冷却通路
40 蒸気タービンの冷却構造
41 可動フィン
42 ダイアフラム側冷却通路
50 蒸気タービンの冷却構造
51A〜51D… ダイアフラム側冷却通路
52 入口
53 出口
60 蒸気タービンの冷却構造
61B〜61D… ダイアフラム側冷却通路
70 蒸気タービンの冷却構造
71 ダイアフラム側冷却通路
Tc 冷却媒体温度
Tg 主流蒸気温度
Tm 目標温度

Claims (9)

  1. ロータに一体成形されたロータディスクに、前記ロータの周方向に沿って複数枚の動翼が植設され、
    前記ロータを覆うケーシングには、前記動翼に対し前記ロータの軸方向上流側に隣接する位置に、前記ロータの周方向に沿って複数枚の静翼が配置されると共に、この静翼の前記ロータ側に、前記ロータディスクに対向して内側ダイアフラムが前記ロータの軸方向に設置され、
    前記ロータの軸方向に隣接する前記静翼と前記動翼によりタービン段落が構成される蒸気タービンであって、
    複数の前記タービン段落では、前記ロータディスクにロータ側冷却通路が、前記内側ダイアフラムにダイアフラム側冷却通路が、それぞれ前記ロータの軸方向に貫通して形成され、
    前記ロータ側冷却通路を流れた冷却媒体が、前記ダイアフラム側冷却通路と、前記内側ダイアフラムの前記ロータ側に設けられたラビリンス流路へ分流するよう構成され
    前記ダイアフラム側冷却通路が形成される複数の前記タービン段落のうち、上流側タービン段落では前記ダイアフラム側冷却通路が前記ロータの軸に平行に形成され、下流側タービン段落では、前記ダイアフラム側冷却通路の出口が入口よりも前記ロータに近づけて形成されたことを特徴とする蒸気タービン。
  2. 前記冷却媒体がダイアフラム側冷却通路とラビリンス流路へ分流する分流流量の配分は、
    前記ダイアフラム側冷却通路と前記ラビリンス流路のそれぞれの圧力損失に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。
  3. 前記ダイアフラム側冷却通路の形状は、冷却が必要な箇所またはラビリンス流路の圧力損失に応じて決定されることを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。
  4. 前記内側ダイアフラムには、冷却媒体によってロータの軸方向に移動し、隣接するロータディスクとの隙間を減少させ得る可動フィンが配設されたことを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。
  5. 前記下流側タービン段落は、冷却媒体の温度をTc、主流蒸気の温度をTg、ロータディスクの目標温度をTmとしたとき、少なくとも、温度差(Tm−Tc)と温度差(Tg−Tm)とが等しくなるタービン段落よりも下流側のタービン段落であることを特徴とする請求項に記載の蒸気タービン。
  6. 前記下流側タービン段落の各ダイアフラム側冷却通路は、その出口位置が、タービン段落の下流になるに従い順次ロータにより近づけて設定されたことを特徴とする請求項に記載の蒸気タービン。
  7. 前記下流側タービン段落の各ダイアフラム側冷却通路は、その出口の半径方向位置が、最下流のタービン段落において必要とされる半径方向位置に一律に設定されたことを特徴とする請求項に記載の蒸気タービン。
  8. 前記下流側タービン段落のダイアフラム側冷却通路は、ロータの軸に対し傾斜して形成されたことを特徴とする請求項に記載の蒸気タービン。
  9. 前記下流側タービン段落のダイアフラム側冷却通路は、少なくともその一部にロータの軸に平行な部分を有することを特徴とする請求項に記載の蒸気タービン。
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