JP4674225B2 - 再熱式蒸気タービン - Google Patents

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請求項に係る発明は、高圧タービンと中圧タービンとが一体に設けられていて中圧タービンに再熱蒸気が供給される再熱式蒸気タービンに関するものである。
図5(a)・(b)に、高圧タービンと中圧タービンとが一体に設けられた従来の再熱式蒸気タービン1’を示す。ロータ2が車室3内に配置されていて、図示右方に高圧タービン4が構成され、図示左方に中圧タービン5が構成されている。高圧タービン部分の車室4Cと中圧タービン部分の車室5Cとは一連に形成されており、高圧タービン車室4Cには主蒸気の流入管4Aと排気管4Bとが設けられ、中圧タービン車室5Cには、高圧タービン車室4Bを出たのち再熱されて供給される再熱蒸気の流入管5Aとその排気管5Bが設けられている。図5(b)に示す中圧タービン車室5Cの構造から明らかなように、再熱蒸気は、流入管5Aから直接に中圧タービン車室5Cの内側へ流入する。
なお、再熱式蒸気タービンは一般に、蒸気タービンであるがゆえに長期間安定して運転することができ、信頼性が高いうえ運転補修費が少なくてすむという利点を有するほか、再熱式であるために熱効率が高く燃費が改善されるという利点をも有している。
図5と同様の構造をもつ高中圧一体型の再熱式蒸気タービンについては、下記の特許文献1・2等に記載されている。
特開平11−93607号公報 特開2001−82107号公報
再熱式蒸気タービンでは、中圧タービンに供給する再熱蒸気の温度が、負荷の変動等に応じて変動するのが一般的である。再熱蒸気の温度が変動すると、中圧タービンにおいて車室の温度が変動し、車室が熱変形を引き起こす。蒸気タービンにおいては、蒸気の漏洩を防ぐため、ロータの各部に対し隙間をきわめて小さくしてラビリンスパッキンが配置されているため、車室が熱変形をするとラビリンスパッキンがロータに接触し、それに起因して振動が生じたり蒸気漏れが起きたりする等の不具合が発生しがちである。
そのため、再熱蒸気の温度が変動する場合にも車室の温度変動ないし熱変形が小さいことが望まれるが、図5の例(および特許文献1)のように流入管から再熱蒸気が中圧タービン車室の内側へ直接流入する場合には、当該車室が再熱蒸気の影響を受けて大きく温度変動を引き起こしやすい。なお、特許文献2にも車室の熱変形が採り上げられているが、当該文献2は、再熱蒸気の温度変動に起因する課題を解決するものではない。
請求項に係る発明は、再熱蒸気の温度変動にともなう車室の熱変形を小さくし、もってラビリンスパッキンとロータとの接触を防止できる好ましい再熱式蒸気タービンを提供しようとするものである。
請求項に係る発明は、一連に形成された車室内の同一軸心線上に高圧タービンと中圧タービンとが配置され中圧タービンに再熱蒸気が供給される再熱式蒸気タービンにおいて、中圧タービンに供給される再熱蒸気を、少なくとも1段のノズルを経由(したがって1段の回転羽根をも経由)したうえで車室(中圧タービンの車室)の内壁と接触するようにしたことを特徴とする。
蒸気タービンにおける各段のノズルや回転羽根を蒸気が経由すると、そのたびに蒸気の温度や圧力は低下する。そのため、再熱蒸気を、上記のとおり少なくとも1段のノズルを経由したうえで車室の内壁と接触するようにするなら、再熱蒸気に温度変動が生じる場合にも、車室の内壁と接触するときのその蒸気については温度変動幅が小さなものとなり、車室の温度変動、したがって車室の熱変形を小さくすることが可能になる。
高圧タービンと中圧タービンとを一連に有する長尺の車室は、比較的小さな温度変動によっても大きな熱変形を引き起こしやすいため、上記によって車室の熱変形が抑制されるとその効果はきわめて大きい。また、そうした効果によってタービンが円滑に運転されると、再熱式蒸気タービンによる前述した利点が最大限にもたらされることになる。
中圧タービンへの再熱蒸気の流入管が車室と分離不能な一体物であり、その流入管に、当該流入管と分離不能な一体物として形成された仕切り壁および第1段ノズルを介して車室(中圧タービンの車室)から隔てられた独立蒸気室を形成することとするのがよい。たとえば図1(b)のように、仕切り壁6aと第1段ノズル7aとを設けて独立蒸気室6を形成するのである。
このように独立蒸気室を設けると、上記したように、中圧タービンに供給される再熱蒸気を少なくとも1段のノズルを経由したうえで車室の内壁と接触させることになる。そうすると、上述のとおり、再熱蒸気に温度変動が生じる場合にも、車室の温度変動および車室の熱変形を小さくすることが可能になる。
また、上記の車室を一重のものとするのが好ましい。
上記車室の両端部付近(タービンの軸心線に沿った両端部付近)と中ほどの部分とに、特定方向への車室の変位を拘束する車室保持手段(たとえば、車室の長手方向への変位を許容するとともに車室の幅方向への変位を拘束する、図3に示すキー8aのような保持手段)を設けるとさらに好ましい。
再熱蒸気に温度変動が生じる場合等には、車室は多少でも温度変動をして熱変形を生じることとなるが、このように車室保持手段を設けるなら、車室の熱変形はとくに効果的に抑制され、ラビリンスパッキンがロータに接触する等の不都合が回避される。
車室保持手段は、従来、車室の両端部付近に設けられることはあったが中ほどの部分に設けられることはなかった。しかし、再熱蒸気が供給されるのは、中圧タービンの入口であって車室の中ほどの部分であるため、再熱蒸気の温度変動にともなう車室の変形はその中ほどの部分で発生しやすい。したがって、車室の両端部付近とともに中ほどの部分にも車室保持手段を設けることは、車室の変形を抑制してラビリンスパッキンとロータとの接触等を回避するうえで、きわめて効果的なのである。
高圧タービンに供給される主蒸気の流入管を、車室の軸心を含む鉛直な平面に関して対称な経路を有するものにするのも好ましい。図3に示す流入管4Aは、そのようにした流入管の一例である。
主蒸気の流入管は、従来、車室の左右いずれかの方向から、つまり車室の軸心を含む鉛直な平面に関して対称でない一方の側のみから、車室に主蒸気を供給するものであった。しかし、主蒸気も再熱蒸気と同等程度以上の高温度のものであるため、いずれか一方のみから車室に供給されると、車室の温度は左右(上記の平面をはさんだ両側)で不均等になりやすく、それによって車室の熱変形が大きくなることも考えられる。
主蒸気の流入管を上記のとおり対称な経路を有するものにすると、車室の温度が上記とは違って左右均等になり、したがって熱変形が効果的に抑制されることとなる。
なお、同じ理由で、再熱蒸気の流入管も、車室の軸心を含む鉛直な平面に関して対称な経路を有するものにするのが好ましい。
上記車室が、ボルトを用いて上下の部分を接合することにより構成されている場合、少なくとも中圧タービンにおいては、当該ボルトと車室のボルト穴との間に熱伝導促進材(熱伝導率の高い固体や粉粒体または液体。たとえば銅板や銅粉)を入れるのが好ましい。
中圧タービンにおいては上述のように再熱蒸気の温度変動に基づいて車室の温度変動が生じるが、その温度変動が急激であって、上記のような接合用のボルトの温度変動が車室の温度変動から相当程度以上に遅れるときは、熱膨張量の差に起因してボルトによる車室の接合が緩くなることがあり得る。
その点、このようにボルトと車室のボルト穴との間に熱伝導促進材を入れておけば、ボルトの温度変動が車室の温度変動から大きく遅れることが避けられ、したがってボルトによる車室の接合が緩くなることが防止される。
発明による再熱式蒸気タービンをLNG(液化天然ガス)運搬船に搭載することとし、中圧タービンへの再熱蒸気および高圧タービンへの主蒸気を発生するためのボイラを、上記運搬船におけるLNGタンク内の蒸発ガスを主な燃料とするものとするなら、燃費に関してとくに有利である。
LNG運搬船におけるLNGタンクは、断熱構造が採用されていてLNGを十分低温度に保つものの、内部ではわずかずつLNGが蒸発するため、その蒸発ガス(ボイルオフガス)を抜き出す必要がある。抜き出した蒸発ガスは大気中に放出することもできるが、それを燃料として利用すると、運搬船の燃費について大いに有利である。この蒸発ガスは、ディーゼルエンジン等の燃料にする場合には安定した燃焼を維持するのが難しい一方、ボイラの燃料とすることは容易であり、出力調整等のために重油と混焼させることも可能である。そこで、再熱式蒸気タービンをLNG運搬船に搭載する場合には、LNGタンク内の蒸発ガスを主な燃料とするボイラによって主蒸気および再熱蒸気を発生させることとすれば、ボイラにおける燃焼を安定的なものとしながら、航行に必要な燃費を効果的に改善することが可能になる。
請求項に係る発明は、中圧タービンに供給される再熱蒸気を、少なくとも1段のノズルを経由したうえで車室の内壁と接触させるもので、これによれば、再熱蒸気に温度変動が生じる場合にも、車室の温度変動および車室の熱変形を小さくすることができる。またそれには、中圧タービンへの再熱蒸気の流入管に、仕切り壁および第1段ノズルを介して車室から隔てられた独立蒸気室を形成することとするのがよい。
車室の両端部付近と中ほどの部分とに、特定方向への車室の変位を拘束する車室保持手段を設けるなら、車室の熱変形はさらに効果的に抑制される。
また、高圧タービンに供給される主蒸気の流入管を、車室の軸心を含む鉛直な平面に関して対称な経路を有するものにすると、車室の温度分布が対称的になり、その熱変形がさらに効果的に抑制される。
車室の上下部分を接合するためのボルトと車室のボルト穴との間に熱伝導促進材を入れるなら、当該ボルトによる車室の接合が緩くなることが防止される。
発明の再熱式蒸気タービンをLNG運搬船に搭載し、そのLNGタンク内の蒸発ガスを主な燃料とするボイラにて同タービン用の蒸気を発生させるなら、航行用の燃費に関してとくに有利である。
発明の実施に関する一形態を図1〜図4に示す。図1(a)は再熱式蒸気タービン1を示す全体的な縦断面図で、同(b)は同(a)におけるb部詳細図である。図2は図1(b)におけるII−II断面図であり、図3(a)は図1(a)におけるIII部詳細図、図3(b)・(c)は、同(a)に示す部分の正面図および底面図である。また図4は、蒸気タービン1とともにLNG運搬船における燃料および蒸気等の流れを示す系統図である。
図1(a)に示すとおり、再熱式蒸気タービン1では、ロータ2を内部に配置した車室3における同一軸心線上に高圧タービン4と中圧タービン5とが配置されている。車室3には、高圧タービン車室4Cと中圧タービン車室5Cとが一連に形成されており、高圧タービン車室4Cには主蒸気の流入管4Aと排気管4Bとが設けられ、中圧タービン車室5Cには、高圧タービン車室4Bを出たのち再熱されて供給される再熱蒸気の流入管5Aが長手方向の中ほど上部に形成されるとともに、その排気管5Bが、高圧タービン4から離れた側の端部の下方に形成されている。
車室3は台板8上に取り付けられており、ロータ2は、その車室3内に軸受2A・2Bを介して回転可能に支持されている。すなわち、まずロータ2は、高圧タービン4の先にある図示右方の端部においてはラジアル荷重とスラスト荷重とを受ける推力軸受2Aによって支持され、中圧タービン5の先にある図示左方の端部では、ラジアル荷重のみを受ける平軸受2Bにより支持された状態で、車室3内に配置されている。そして車室3は、上記した推力軸受2Aの外側付近における1カ所では、軸心方向の変位と左右方向(車室の軸心を含む鉛直な平面をはさんだ左右の方向)への変位を拘束するとともに上下(鉛直)方向への変位を許容するキーおよびキー溝(図示省略)を介して台板8に取り付けられ、上記の平軸受2Bの外側付近における1カ所では、上記した左右方向への変位を拘束するとともに軸心方向等への変位を許容するようにキーおよびキー溝(図示省略)を介して台板8に取り付けられている。
図示の再熱式蒸気タービン1においては、流入管5Aより中圧タービン5に供給される再熱蒸気の温度が、タービン負荷の変動に応じて370℃〜540℃程度の範囲で短時間内に変動する。このタービン1においても、前述のようにロータ2の各部に対しきわめて接近した位置にラビリンスパッキン(図示省略)が配置されているため、再熱蒸気の温度変動による車室の変形はできるだけ小さくすることが望まれる。そのような観点から、車室3の熱変形を最小限に抑えるべく、この再熱式蒸気タービン1では新たに以下の構成を採用している。
まず、流入管5Aから中圧タービン車室5Cにかけての部分を、図1(b)および図2のように構成している。すなわち、再熱蒸気の流入管5Aのうち中圧タービン車室5Cに至る直前の部分に、仕切り壁6aおよび第1段ノズル7aによって車室5Cと分離された独立蒸気室6を設けている。ただし図2のように、車室3は上下の各部分をフランジ3Caで接合することにより一体にしていることから、独立蒸気室6は車室3の上半部にのみ形成した。車室3の下半部には、流入管5Aおよび独立蒸気室6は通じておらず第1段ノズル7aも存在しない。
上記の構成により、流入管5Aから車室5Cに供給される再熱蒸気は、第1段ノズル7aとそれに隣接する回転羽根7bを経由したのちに、中圧タービン車室5Cに流入してその内壁と接触することになる。第1段ノズル7aとその回転羽根7bとを経由すれば再熱蒸気の温度と圧力は相当程度低下するため、これによって、車室5Cに接触する再熱蒸気の温度変動は、流入管5Aや独立蒸気室6の内部での再熱蒸気の温度変動よりも相当に小幅なものとなる。こうして再熱蒸気の温度変動が小さくなれば、車室5Cに生じる温度変化も小さくなり、したがって車室5Cの熱変形が抑制される。なお、図1(b)において符号7c・7dのそれぞれは、中圧タービン車室5Cに取り付けられた第2段のノズルおよびそれに隣接する回転羽根である。
再熱式蒸気タービン1における車室3と台板8との間には、上記のとおり両端部付近の2カ所にキーおよびキー溝が配置されているが、このたび新たに、車室3の長手方向中ほどの部分に、図3(a)〜(c)のとおりキー8aおよびキー溝5Caを含む車室保持手段を追加した。図示の例では、車室3のうち高圧タービン車室4Cにおける主蒸気の流入管4Aに続く一部(長期の出力調整のために開閉するノズル弁)4Aaにブラケットを介してキー溝5Caを設ける一方、台板8と一体につながる一部にキー8aを設けている。キー8aとキー溝5Caとは、車室3の軸心線と平行に延びたもので、車室3が軸心線方向に変位することを許容するとともに、左右方向(図3(c)における上下の方向)に変位することは許容しない。この車室保持手段を設けた車室3の長手方向中ほどの部分は、流入管4Aを経て主蒸気が流入するとともに流入管5Aを経て再熱蒸気が流入する箇所に近いため、同手段によって車室3の左右方向への変位を拘束するなら、ロータ2とラビリンスパッキンとの接触等を効果的に防止することができる。
またこの例では、同じ図3に示すように、高圧タービン4への主蒸気の流入管4Aを、左右対称の形状にして車室3の下部に形成している。つまり、車室3の軸心を含む鉛直な平面に関して対称な経路を有するものとして流入管4Aを形成したのである。主蒸気の温度は560℃程度と高温になるため、このように対称なものとすることにより、車室3の熱変形を最小限に抑えることができる。
ところで、先に図2によって説明したように、車室3は、上半部および下半部をフランジ3Caで接合することにより一体化したものである。つまりフランジ3Caは、複数箇所に設けた挿通孔3Cb内にボルト3Ccを通し、ナットで締め付けることによって接合する。再熱蒸気の温度変動にともなって車室3とともにフランジ3Caの温度が下降したとき、ボルト3Ccの温度が高いままだと、ボルト3Cc等による上記の接合が緩くなることが考えられる。そこでこのタービン1では、挿通孔3Cbとボルト3Ccとの間に銅板(熱伝導促進材)を詰め込み、フランジ3Caとボルト3Ccとの間で熱が速やかに移動するようにした。ボルト3Ccと銅板とが接触し、銅板とフランジ3Ca(の挿通孔3Cbの内面)との間も接触するようにするのがよい。こうしたことにより、フランジ3Caとボルト3Ccとの間で温度差の拡大することが防止され、上記の接合が緩むことが避けられる。
図4は、以上のような再熱式蒸気タービン1を搭載したLNG運搬船における燃料および蒸気等の流れを例示する系統図である。再熱式蒸気タービン1には2基のボイラ12a・12bから蒸気を供給することとし、まずは、供給経路14を通して主蒸気を高圧タービン4へ送る。高圧タービン4を回転させた主蒸気は、回収経路15にてボイラ12a・12bへ戻し、再加熱をしたうえ再熱蒸気として供給経路16(太い線で表したもの。前述のとおり再熱蒸気の温度変動が大きい)より中圧タービン5へ供給する。中圧タービン5を回転させたその蒸気は、経路17により導いて低圧タービン20を回転させ、復水器21で水に戻したうえ、ポンプ22によって経路23から再びボイラ12a・12bへ送る。その一方、上記した高圧・中圧のタービン4・5を含む再熱式蒸気タービン1と、別に配置した低圧タービン20との各出力は、減速機26を介して船尾の推進プロペラ27および発電機28への駆動力とする。
ボイラ12a・12bの燃料としては、同運搬船が搭載するLNGタンク10内でのボイルオフガス(自然気化ガス)を主として使用している。当該ボイルオフガスを、低圧コンプレッサー11により加圧(および加熱)したうえボイラ12a・12bに送るのである。ボイラ12a・12bには重油の供給経路13をも接続しており、ボイルオフガスのみでは不足の場合等に、当該経路13から重油を供給しボイルオフガスと混焼させることとしている。
下記の表1に、従来型の非再熱式蒸気タービン(Conventional Plant)と上記した再熱式蒸気タービン(Kawasaki Reheat Plant)とについての比較を示す。すなわち表1では、17万7000m3のタンク容量を有するLNG運搬船において、推進源として非再熱式の蒸気タービンを用いる場合と上記形式の再熱式蒸気タービン1を使用する場合とで、ボイラの仕様や燃費を比較している。燃料消費量は184ton/dayから160ton/dayに減少し、13%以上の燃費改善がもたらされることが分かる。
発明の実施態様である再熱式蒸気タービン1を示すもので、図1(a)はタービン1の全体的な縦断面図、同(b)は同(a)におけるb部詳細図である。 図1(b)におけるII−II断面図である。 図3(a)は図1(a)におけるIII部詳細図である。また、図3(b)・(c)は、同(a)に示す部分の正面図および底面図である。 蒸気タービン1とともに、LNG運搬船における燃料および蒸気等の流れを示す系統図である。 図5(a)は、高・中圧のタービンが一体に設けられた従来の再熱式蒸気タービン1’を示す全体縦断面図で、同(b)は同(a)におけるb部詳細図である。
符号の説明
1 再熱式蒸気タービン
2 ロータ
3 車室
4 高圧タービン
4A 主蒸気の流入管
4C 高圧タービン車室
5 中圧タービン
5A 再熱蒸気の流入管
5C 中圧タービン車室
5Ca キー溝(車室保持手段)
6 独立蒸気室
6a 仕切り壁
7a 第1段ノズル
8 台板
8a キー(車室保持手段)
10 LNGタンク
12a・12b ボイラ

Claims (6)

  1. 一連に形成された車室内の同一軸心線上に高圧タービンと中圧タービンとが配置され、中圧タービンに再熱蒸気が供給される再熱式蒸気タービンであって、
    中圧タービンに供給される再熱蒸気が、少なくとも1段のノズルを経由したうえで車室の内壁と接触するよう、
    中圧タービンへの再熱蒸気の流入管が車室と分離不能な一体物であり、その流入管に、当該流入管と分離不能な一体物として形成された仕切り壁および第1段ノズルを介して車室から隔てられた独立蒸気室が形成されていることを特徴とする再熱式蒸気タービン。
  2. 上記の車室が一重のものであることを特徴とする請求項1に記載した再熱式蒸気タービン。
  3. 上記車室の両端部付近と中ほどの部分とに、特定方向への車室の変位を拘束する車室保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載した再熱式蒸気タービン。
  4. 高圧タービンに供給される主蒸気の流入管が、車室の軸心を含む鉛直な平面に関して対称に形成された経路を有するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載した再熱式蒸気タービン。
  5. 上記車室が、ボルトを用いて上下の部分を接合することにより構成されていて、少なくとも中圧タービンにおいては、当該ボルトと車室のボルト穴との間に熱伝導促進材が入れられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載した再熱式蒸気タービン。
  6. LNG運搬船に搭載されていて、
    中圧タービンへの再熱蒸気および高圧タービンへの主蒸気を発生するためのボイラが、上記運搬船におけるLNGタンク内の蒸発ガスを主な燃料とするものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載した再熱式蒸気タービン。
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