JP5606564B2 - 蒸気タービン - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気タービンに係り、特に蒸気温度が650〜750℃程度の高温蒸気を用いる、蒸気タービンに関する。
蒸気タービンの効率向上の観点から、現在、温度が600℃程度の主流蒸気を用いた蒸気タービンが実用化されている。蒸気タービンの効率をさらに向上させるため、主流蒸気の温度を650〜750℃程度にすることが検討され、開発が進められている。
このような蒸気タービンにおいては、主流蒸気が高温であるため、構成部品によっては耐熱合金の使用を必要とする。しかしながら、耐熱合金は、高価であったり、大型部品の製作が困難であるなどの理由から、耐熱合金を使用できない構成部品がある。このような構成部品で構成された部位においては、蒸気の温度を高温化することで材料強度が不足する場合がある。そこで、高温となる構成部品を冷却することで、高温化による材料強度の低下を抑制する技術が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1では、外部ケーシングと内部ケーシングとから構成される二重構造のケーシングを備える蒸気タービンにおいて、静翼を支持するダイアフラム外輪に冷却蒸気を流す冷却通路を形成して、ダイアフラム外輪を冷却する技術が記載されている。
特開2006−104951号公報
蒸気タービンにおいて、ケーシングは大型であるため、製造コストや製作上の観点から、耐熱合金ではなく、従来使用されている耐熱鋼で作製されることが望ましい。また、従来の二重構造のケーシングを備える蒸気タービンにおいて、静翼を支持するダイアフラム外輪は、例えば、内部ケーシングの一部に接触して配置されているため、ダイアフラム外輪からの熱が内部ケーシングに伝わりやすかった。また、従来のダイアフラム外輪を冷却する構成では、二重構造のケーシングのうちで高温となりやすい内部ケーシングを十分に冷却することは困難であった。
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、二重構造のケーシングを備える蒸気タービンにおけるケーシング、特に内部ケーシングの温度上昇を抑制することができる蒸気タービンを提供することを目的とする。
実施の形態の蒸気タービンは、外部ケーシングと内部ケーシングとから構成される二重構造のケーシングと、前記外部ケーシングの入口部と、前記内部ケーシングの入口部とを連通するように設けられ、外部からの蒸気が導入される蒸気入口管と、前記内部ケーシング内に貫設され、複数段の動翼が植設されたタービンロータと、前記内部ケーシングの内周側に、周方向に沿って設けられたダイアフラム外輪とダイアフラム内輪との間に支持され、前記タービンロータの軸方向に前記動翼と交互に配設された複数段の静翼とを備える。
さらに、蒸気タービンは、各タービン段落に対応させて前記内部ケーシングの内周面に、周方向に亘って前記タービンロータ側に突出するように形成され、かつ上流側の側面が前記ダイアフラム外輪の下流側の側面と当接する突条部と、前記内部ケーシングと前記ダイアフラム外輪との間に形成され、前記内部ケーシングの内周面および前記ダイアフラム外輪の外周面によって構成される空隙部、および前記タービンロータの軸方向であって前記突条部に形成された、前記空隙部に連通する貫通口を備え、冷却媒体を通す冷却媒体通路と、前記冷却媒体通路に前記冷却媒体を供給する供給配管と、膨張仕事をしながら前記内部ケーシング内を流動し、最終段の動翼を通過した作動流体を前記内部ケーシング内から外部に導く排気流路とを備える。
本発明の蒸気タービンによれば、二重構造のケーシングを備える蒸気タービンにおけるケーシング、特に内部ケーシングの温度上昇を抑制することができる。
第1の実施の形態の蒸気タービンの、タービンロータの中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。 第1の実施の形態の蒸気タービンの冷却媒体通路の構成を説明するための、タービンロータの中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。 突条部の上流側の側面に当接するダイアフラム外輪の下流側の側面の一部をタービンロータの軸方向における下流側から見たときの平面図である。 第2の実施の形態の蒸気タービンの冷却媒体通路の構成を説明するための、タービンロータの中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。 第3の実施の形態の蒸気タービンの冷却媒体通路の構成を説明するための、タービンロータの中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。 第4の実施の形態の蒸気タービンの冷却媒体通路の構成を説明するための、タービンロータの中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。 第5の実施の形態の蒸気タービンの熱遮断構造体の構成を説明するための、タービンロータの中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態を図を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の蒸気タービン10の、タービンロータ22の中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。
図1に示すように、蒸気タービン10は、内部ケーシング20とその外側に設けられた外部ケーシング21とから構成される二重構造のケーシングを備えている。また、内部ケーシング20内に、タービンロータ22が貫設されている。このタービンロータ22のロータディスク23には、周方向に複数の動翼24が植設され、動翼翼列を構成している。この動翼翼列は、タービンロータ22の軸方向に複数段形成されている。なお、タービンロータ22は、図示しないロータ軸受によって回転可能に支持されている。
また、内部ケーシング20の内側には、ダイアフラム外輪25およびダイアフラム内輪が周方向に沿って設けられている。ダイアフラム外輪25とダイアフラム内輪26との間には、周方向に複数の静翼27が支持され、静翼翼列を構成している。この静翼翼列は、タービンロータ22の軸方向に動翼翼列と交互に複数段配設され、静翼翼列と動翼翼列とからなる複数のタービン段落を形成している。ここで、ダイアフラム外輪25およびダイアフラム内輪26は、2つの半円筒状の形状の部材を組み合わせて円筒状の形状に構成されている。そのため、水平面となる半円筒状の形状の部材の両端部には、半円筒状の部材どうしを組み合わせて固定するためのフランジ部(図示しない)を有している。
また、内部ケーシング20の内周面には、タービンロータ22側に周方向に亘って突出する突条部28が形成されている。この突条部28は、各タービン段落に対応して、タービンロータ22の軸方向に複数形成されている。突条部28の上流側の側面28aは、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aと当接している。このように、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aが突条部28の上流側の側面28aに当接するようにダイアフラム外輪25を配置することで、ダイアフラム外輪25のタービンロータ22の軸方向の下流側への移動が防止される。
ダイアフラム内輪26のタービンロータ22側には、ラビリンスシール部29が設けられ、ダイアフラム内輪26とタービンロータ22との間からの蒸気の漏洩を抑制している。なお、ラビリンスシール部29は、円周方向に例えば8つなど複数に分割された構成となっており、それぞれダイアフラム内輪26の内周側に設けられた溝部に、円周方向に挿入され嵌合するようになっている。
また、蒸気タービン10には、外部ケーシング21の入口部21aと、内部ケーシング20の入口部20aとを連通するように、外部からの蒸気が導入される蒸気入口管30が備えられている。また、内部ケーシング20の入口部20aの内周面にシールリング31を備え、蒸気入口管30との間をシールしている。
内部ケーシング20の入口部20aには、ノズルボックス32が設けられている。このノズルボックス32の一端は、蒸気入口管30に連通するように接続されている。また、ノズルボックス32の他端、すなわち出口には、第1段の静翼27を備える静翼翼列が構成されている。
また、蒸気タービン10には、膨張仕事をしながら内部ケーシング20内の静翼翼列と動翼翼列をそれぞれ交互に通過して流動し、最終段の動翼24を通過した作動流体である蒸気を内部ケーシング20内から外部に導く排気流路(図示しない)が設けられている。
また、内部ケーシング20とダイアフラム外輪25との間には、冷却媒体CMを通す冷却媒体通路40が形成されている。また、図1に示すように、この冷却媒体通路40に冷却媒体CMを供給する供給配管45が設けられている。この供給配管45は、外部ケーシング21を貫通し、一端が内部ケーシング20に設けられた貫通口に嵌合されている。ここでは、第3タービン段落の冷却媒体通路40に冷却媒体CMを供給するように供給配管45が設けられているが、この位置に限られるものではない。
冷却媒体CMとしては、他の蒸気タービンから抽気された蒸気、他の蒸気タービンから排気された蒸気、ボイラから抽気された蒸気などを使用することができる。蒸気タービン10が、中圧タービンである場合は、冷却媒体CMとして、例えば高圧タービンから抽気された蒸気を使用することができる。また、蒸気タービン10が、高圧タービンである場合は、冷却媒体CMとして、例えばボイラから抽気された蒸気を使用することができる。
なお、冷却媒体CMの温度は、冷却する内部ケーシング20やダイアフラム外輪25などの部品に大きな熱応力が発生しない程度の温度に設定されることが好ましい。ここで、大きな熱応力が発生しない程度の温度として、冷却しない状態における内部ケーシング20やダイアフラム外輪25の温度よりも50〜150℃程度低い温度とすることが好ましい。また、冷却媒体CMの供給圧力は、例えば図1に示した冷却媒体通路40の場合には、冷却媒体CMが、冷却媒体通路40を下流側(図1の右側)へ流れ(図1の矢印参照)、最終のタービン段落に対応する冷却媒体通路40まで流れることができる程度の圧力であることが好ましい。さらに、冷却媒体CMの供給圧力は、冷却媒体CMが、冷却媒体通路40を上流側(図1の左側)へ流れ(図1の矢印参照)、シールリング31によりシールされている蒸気入口管30と内部ケーシング20の入口部20aの内周面との間を流れ、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流れ込むことができる程度の圧力であることが好ましい。
ここで、冷却媒体CMを、冷却媒体通路40の上流側(図1の左側)および下流側(図1の右側)へ流す際の流路における圧力損失、すなわち流路抵抗は、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41やダイアフラム外輪25の下流側の側面25aに形成された溝部42の流路断面積を調整することで適宜設定される。
また、図1に示すように、隣接するダイアフラム外輪25間の隙間から、冷却媒体CMが、主流蒸気が流れる通路内に流入するのを防止するために、隣接するダイアフラム外輪25間には、冷却媒体漏洩防止部材33を周方向に亘って設けることが好ましい。この冷却媒体漏洩防止部材33は、例えば、ダイアフラム外輪25を構成する材料と同様の耐熱材料で形成され、円周方向に複数に分割された板状部材から構成される。すなわち、この冷却媒体漏洩防止部材33は、円周方向に複数に分割された板状部材を組み合わせて全体として円筒状の形状に構成されている。このとき、例えば、各板状部材の両端部には、円周方向に隣接する板状部材どうしを組み合わせて固定するためのフランジ部(図示しない)を有する構造とすることもできる。なお、このリング状の各板状部材は、隣接し、向かい合うダイアフラム外輪25の側面のそれぞれに形成された嵌合溝34に嵌合されるので、上述のようなフランジ部を設けずとも全体として円筒状に形成することが可能である。
この冷却媒体通路40についてさらに詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態の蒸気タービン10の冷却媒体通路40の構成を説明するための、タービンロータ22の中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。図3は、突条部28の上流側の側面28aに当接するダイアフラム外輪25の下流側の側面25aの一部をタービンロータ22の軸方向における下流側から見たときの平面図である。なお、図2および図3には、冷却媒体CMの流れが矢印で示されている。
図2に示すように、冷却媒体通路40は、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41、および突条部28の上流側の側面28aに当接するダイアフラム外輪25の下流側の側面25aに形成された、空隙部41に連通する溝部42によって構成される。図3に示すように、溝部42は、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aに、ダイアフラム外輪25の半径方向に沿うように、所定の幅を有して形成され、かつ周方向に所定の間隔をおいて複数形成されている。
図2および図3に示すように、冷却媒体CMの一部は、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41を通過して、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aに形成された溝部42を通過して、さらに下流側のタービン段落の内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41に流入する。このように、冷却媒体CMによって、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面が直接冷却される。
次に、蒸気タービン10の作用について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、蒸気入口管30から蒸気タービン10内に導入された蒸気は、ノズルボックス32に導かれる。ノズルボックス32に導かれた蒸気は、ノズルボックス32内の第1段の静翼27から第1段の動翼24に向けて導出される。そして、ノズルボックス32から導出された蒸気は、内部ケーシング20に配設された静翼27とタービンロータ22のロータディスク23に植設された動翼24との間の蒸気通路を通り、タービンロータ22を回転させる。膨張仕事をしながら内部ケーシング20内を流動し、最終段の動翼24を通過した蒸気は、排気流路(図示しない)を通り蒸気タービン10の外部へ排気される。
供給配管45を介して冷却媒体通路40に導入された冷却媒体CMの一部は、図1および図2に示すように、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41を下流側(図1の右側)へ流れる(図1および図2の矢印参照)。そして、図2および図3に示すように、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aに形成された溝部42を通過して、さらに下流側のタービン段落の内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41に流入する。そして、最終のタービン段落に対応する冷却媒体通路40を通過した冷却媒体CMは、例えば、排気流路(図示しない)内に導かれる。
一方、供給配管45を介して冷却媒体通路40に導入された冷却媒体CMの残りは、図1に示すように、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41を上流側(図1の左側)へ流れる(図1の矢印参照)。そして、図1に示すように、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aに形成された溝部42を半径方向外側に向かって通過する。そして、さらに上流側のタービン段落の内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41に流入する。第2タービン段落を上流側へ向かって通過した冷却媒体CMは、シールリング31によりシールされている蒸気入口管30と内部ケーシング20の入口部20aの内周面との間を流れ、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流れ込む。そして、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間を流れた冷却媒体CMは、例えば、排気流路(図示しない)内に導かれる。
このように冷却媒体CMは、内部ケーシング20とダイアフラム外輪25との間を流れることによって、内部ケーシング20およびダイアフラム外輪25を冷却する。また、ダイアフラム外輪25の外周面が冷却されることで、ダイアフラム外輪25の外周面から内部ケーシング20の内周面への熱放射による伝熱を抑制することができる。
上記したように、第1の実施の形態の蒸気タービン10によれば、内部ケーシング20とダイアフラム外輪25との間に、冷却媒体CMを流す冷却媒体通路40を備えることで、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面を直接冷却することができる。そのため、内部ケーシング20およびダイアフラム外輪25を効率よく冷却することができる。
また、内部ケーシング20は、上記したように冷却されるため、蒸気タービン10に供給される蒸気の温度を、例えば650〜750℃程度とした場合においても、従来と同様の高Cr耐熱鋼などの材料で内部ケーシング20を構成することができる。これによって、製造コストの増加を抑制することができるともに、蒸気タービン10の効率を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態の蒸気タービン10では、上記した第1の実施の形態の蒸気タービン10における冷却媒体通路40の構成を変更した以外は、第1の実施の形態の蒸気タービン10の構成と同じである。ここでは、第1の実施の形態の蒸気タービン10における冷却媒体通路40の構成と異なる冷却媒体通路50について主に説明する。
図4は、第2の実施の形態の蒸気タービン10の冷却媒体通路50の構成を説明するための、タービンロータ22の中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。なお、第1の実施の形態の蒸気タービン10の構成と同一の構成部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略または簡略する(以下の実施の形態において同じ)。
図4に示すように、冷却媒体通路50は、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41、および突条部28に形成された、空隙部41に連通する貫通口51によって構成される。なお、図4では、供給配管45を介して冷却媒体通路50に導入された冷却媒体CMの一部を、下流側(図4の右側)へ流す冷却媒体通路50の構成を示しているが、上流側の冷却媒体通路50の構成もこれと同じである。
次に、冷却媒体通路50を流れる冷却媒体CMの作用について、図4を参照して説明する。
供給配管45を介して冷却媒体通路50に導入された冷却媒体CMの一部は、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41を下流側(図4の右側)へ流れる(図4の矢印参照)。そして、突条部28に形成された貫通口51を通過して、さらに下流側のタービン段落の内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41に流入する。そして、最終のタービン段落に対応する冷却媒体通路50を通過した冷却媒体CMは、例えば、排気流路(図示しない)内に導かれる。
一方、供給配管45を介して冷却媒体通路50に導入された冷却媒体CMの残りは、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41を上流側(図4の左側)へ流れる。そして、突条部28に形成された貫通口51を通過して、さらに上流側のタービン段落の内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41に流入する。第2タービン段落を上流側へ向かって通過した冷却媒体CMは、シールリング31によりシールされている蒸気入口管30と内部ケーシング20の入口部20aの内周面との間を流れ、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流れ込む(図1参照)。そして、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間を流れた冷却媒体CMは、例えば、排気流路(図示しない)内に導かれる。
このように冷却媒体CMは、内部ケーシング20とダイアフラム外輪25との間を流れることによって、内部ケーシング20およびダイアフラム外輪25を冷却する。また、ダイアフラム外輪25の外周面が冷却されることで、ダイアフラム外輪25の外周面から内部ケーシング20の内周面への熱放射による伝熱を抑制することができる。
上記したように、第2の実施の形態の蒸気タービン10によれば、内部ケーシング20とダイアフラム外輪25との間に、冷却媒体CMを流す冷却媒体通路50を備えることで、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面を直接冷却することができる。そのため、内部ケーシング20およびダイアフラム外輪25を効率よく冷却することができる。
また、内部ケーシング20は、上記したように冷却されるため、蒸気タービン10に供給される蒸気の温度を、例えば650〜750℃程度とした場合においても、従来と同様の高Cr耐熱鋼などの材料で内部ケーシング20を構成することができる。これによって、製造コストの増加を抑制することができるともに、蒸気タービン10の効率を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態の蒸気タービン10では、上記した第1の実施の形態の蒸気タービン10における冷却媒体通路40の構成を変更した以外は、第1の実施の形態の蒸気タービン10の構成と同じである。ここでは、第1の実施の形態の蒸気タービン10における冷却媒体通路40の構成と異なる冷却媒体通路60について主に説明する。
図5は、第3の実施の形態の蒸気タービン10の冷却媒体通路60の構成を説明するための、タービンロータ22の中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。
図5に示すように、冷却媒体通路60は、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41を備える。また、この空隙部41には、内部ケーシング20の内周面とダイアフラム外輪25の外周面との間に、複数の孔61aが形成された板状部材61が周方向に亘って設けられている。
この板状部材61は、円周方向に複数に分割された分割片を組み合わせて、全体として円筒状の形状に構成されている。このとき、例えば、各分割片の両端部には、円周方向に隣接する板状部材どうしを組み合わせて固定するためのフランジ部(図示しない)を有する構造とすることもできる。あるいは、板状部材61の各分割片を、タービンロータ22の軸方向に隣接するダイアフラム外輪25の突条部28の間に、それぞれを固定することで、円周方向に隣接する分割片を固定する上述したようなフランジ部を設けずとも、全体として円筒状に形成することが可能である。板状部材61を形成する材料は、熱変形などを生じない材料であれば特に限定されるものではない。板状部材61を、例えば、内部ケーシング20を構成する材料と同じ材料で構成することができる。
また、板状部材61に形成された孔61aは、ダイアフラム外輪25側から内部ケーシング20の内周面に向かって冷却媒体CMを所定の速度で噴出できる口径に設定されることが好ましい。板状部材61に形成された孔61aが円形の場合、その直径を1mm〜10mmの範囲に設定することが好ましい。
また、板状部材61の外周面と内部ケーシング20の内周面との距離は、板状部材61に形成された孔61aから噴出された冷却媒体CMを、効果的に内部ケーシング20の内周面に衝突させることができる距離となるように設定することが好ましい。この距離は、冷却媒体の流量や圧力、また孔61aの数や配置に基づいて解析や実験を行なうことで適宜求めることができる。これによって、冷却媒体CMと内部ケーシング20の内周面との間の熱伝達を向上させることができる。
また、図5に示すように、冷却媒体通路60は、突条部28に形成された、空隙部41に連通する貫通口62を備える。この貫通口62は、板状部材61と内部ケーシング20の内周面との間に位置する突条部28の上流側の側面28aから、板状部材61よりもダイアフラム外輪25側となる突条部28の下流側の側面28bに貫通するように形成されている。
なお、図5では、供給配管45を介して冷却媒体通路60に導入された冷却媒体CMの一部を、下流側(図5の右側)へ流す冷却媒体通路60の構成を示しているが、上流側の冷却媒体通路60の構成もこれと基本的に同じである。すなわち、貫通口62は、板状部材61と内部ケーシング20の内周面との間に位置する突条部28の下流側の側面28bから、板状部材61よりもダイアフラム外輪25側となる突条部28の上流側の側面28aに貫通するように形成されている。
次に、冷却媒体通路60を流れる冷却媒体CMの作用について、図5を参照して説明する。
供給配管45を介して冷却媒体通路60に導入された冷却媒体CMの一部は、板状部材61よりもダイアフラム外輪25側の空隙部41に供給され、下流側(図5の右側)へ流れる(図5の矢印参照)。その際、板状部材61に形成された孔61aを介して、ダイアフラム外輪25側から内部ケーシング20の内周面に向かって冷却媒体CMが噴出される。孔61aから噴出された冷却媒体CMは、内部ケーシング20の内周面に衝突し、内部ケーシング20の内周面を冷却する。その後、冷却媒体CMは、貫通口62を通過し、さらに下流側のタービン段落の、板状部材61よりもダイアフラム外輪25側の空隙部41に導かれる。そして、最終のタービン段落に対応する冷却媒体通路60を通過した冷却媒体CMは、例えば、排気流路(図示しない)内に導かれる。
一方、供給配管45を介して冷却媒体通路60に導入された冷却媒体CMの残りは、板状部材61よりもダイアフラム外輪25側の空隙部41に供給され、上流側(図5の左側)へ流れる。その際、板状部材61に形成された孔61aを介して、ダイアフラム外輪25側から内部ケーシング20の内周面に向かって冷却媒体CMが噴出される。孔61aから噴出された冷却媒体CMは、内部ケーシング20の内周面に衝突し、内部ケーシング20の内周面を冷却する。その後、冷却媒体CMは、貫通口62を通過し、さらに上流側のタービン段落の、板状部材61よりもダイアフラム外輪25側の空隙部41に導かれる。第2タービン段落を上流側へ向かって通過した冷却媒体CMは、シールリング31によりシールされている蒸気入口管30と内部ケーシング20の入口部20aの内周面との間を流れ、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流れ込む(図1参照)。そして、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間を流れた冷却媒体CMは、例えば、排気流路(図示しない)内に導かれる。
このように冷却媒体CMは、内部ケーシング20とダイアフラム外輪25との間を流れることによって、内部ケーシング20およびダイアフラム外輪25を冷却する。また、ダイアフラム外輪25の外周面が冷却されることで、ダイアフラム外輪25の外周面から内部ケーシング20の内周面への熱放射による伝熱を抑制することができる。
上記したように、第3の実施の形態の蒸気タービン10によれば、内部ケーシング20とダイアフラム外輪25との間に、冷却媒体CMを流す冷却媒体通路60を備えることで、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面を直接冷却することができる。さらに、複数の孔61aを有する板状部材61を備えることで、ダイアフラム外輪25側から内部ケーシング20の内周面に向かって冷却媒体CMを噴出させ、内部ケーシング20の内周面に衝突させることができる。そのため、内部ケーシング20を効率よく冷却することができる。
また、内部ケーシング20は、上記したように冷却されるため、蒸気タービン10に供給される蒸気の温度を、例えば650〜750℃程度とした場合においても、従来と同様の高Cr耐熱鋼などの材料で内部ケーシング20を構成することができる。これによって、製造コストの増加を抑制することができるともに、蒸気タービン10の効率を向上させることができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態の蒸気タービン10では、上記した第1の実施の形態の蒸気タービン10における冷却媒体通路40の構成を変更した以外は、第1の実施の形態の蒸気タービン10の構成と同じである。ここでは、第1の実施の形態の蒸気タービン10における冷却媒体通路40の構成と異なる冷却媒体通路70について主に説明する。
図6は、第4の実施の形態の蒸気タービン10の冷却媒体通路70の構成を説明するための、タービンロータ22の中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。
図6に示すように、冷却媒体通路70は、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41、およびダイアフラム外輪25から突条部28に亘って連通するように形成された、空隙部41に連通する連通穴71を備える。
なお、図6では、供給配管45を介して冷却媒体通路70に導入された冷却媒体CMの一部を、下流側(図6の右側)へ流す冷却媒体通路70の構成を示しているが、上流側の冷却媒体通路70の構成もこれと同じである。
次に、冷却媒体通路70を流れる冷却媒体CMの作用について、図6を参照して説明する。
供給配管45を介して冷却媒体通路70に導入された冷却媒体CMの一部は、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41を下流側(図6の右側)へ流れる。そして、ダイアフラム外輪25から突条部28に亘って形成された連通穴71を通過して、さらに下流側のタービン段落の内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41に流入する。そして、最終のタービン段落に対応する冷却媒体通路70を通過した冷却媒体CMは、例えば、排気流路(図示しない)内に導かれる。
一方、供給配管45を介して冷却媒体通路70に導入された冷却媒体CMの残りは、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41を上流側へ流れる。そして、ダイアフラム外輪25から突条部28に亘って形成された連通穴71に突条部28側から流入して、連通穴71を通過する。そして、上流側のタービン段落の内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面によって構成される空隙部41に流入する。すなわち、上流側への冷却媒体CMの流れは、図6に示した冷却媒体CMの流れを示す矢印を逆方向に向けた流れとなる。
第2タービン段落を上流側へ向かって通過した冷却媒体CMは、シールリング31によりシールされている蒸気入口管30と内部ケーシング20の入口部20aの内周面との間を流れ、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流れ込む(図1参照)。そして、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間を流れた冷却媒体CMは、例えば、排気流路(図示しない)内に導かれる。
このように冷却媒体CMは、内部ケーシング20とダイアフラム外輪25との間を流れることによって、内部ケーシング20およびダイアフラム外輪25を冷却する。また、ダイアフラム外輪25の外周面が冷却されることで、ダイアフラム外輪25の外周面から内部ケーシング20の内周面への熱放射による伝熱を抑制することができる。
上記したように、第4の実施の形態の蒸気タービン10によれば、内部ケーシング20とダイアフラム外輪25との間に、冷却媒体CMを流す冷却媒体通路70を備えることで、内部ケーシング20の内周面およびダイアフラム外輪25の外周面を直接冷却することができる。そのため、内部ケーシング20およびダイアフラム外輪25を効率よく冷却することができる。
また、内部ケーシング20は、上記したように冷却されるため、蒸気タービン10に供給される蒸気の温度を、例えば650〜750℃程度とした場合においても、従来と同様の高Cr耐熱鋼などの材料で内部ケーシング20を構成することができる。これによって、製造コストの増加を抑制することができるともに、蒸気タービン10の効率を向上させることができる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態の蒸気タービン10は、上記した第1の実施の形態の蒸気タービン10における冷却媒体による冷却機構を備えない構成である。そのため、第5の実施の形態の蒸気タービン10では、図1に示される、供給配管45、冷却媒体通路40、冷却媒体漏洩防止部材33、およびこの冷却媒体漏洩防止部材33を嵌合する嵌合溝34を備えない構成となる。
第5の実施の形態の蒸気タービン10は、上記した第1の実施の形態から第4の実施の形態における蒸気タービンに備えられた冷却媒体による冷却機構の代わりに、熱遮断構造体80を備えている。
図7は、第5の実施の形態の蒸気タービン10の熱遮断構造体80の構成を説明するための、タービンロータ22の中心軸を含む断面(子午断面)を示す図である。
図7に示すように、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aと当接する突条部28の上流側の側面28aを熱遮断構造体80で構成している。なお、突条部28の上流側の側面28aを熱遮断構造体80とする代わりに、突条部28の上流側の側面28aと当接するダイアフラム外輪25の下流側の側面25aを熱遮断構造体としてもよい。
熱遮断構造体80は、ダイアフラム外輪25からの熱が、それに接触して配置される突条部28に伝わり難くするものである。熱遮断構造体80は、例えば、内部ケーシング20(突条部28も含む)を構成する材料よりも熱伝導率の小さな部材を、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aと当接する突条部28の上流側の側面28aに備えることで構成される。内部ケーシング20は、例えば高Cr耐熱鋼などの材料で構成されるため、それよりも熱伝導率の小さな材料で熱遮断構造体80を構成することができる。
この場合、熱遮断構造体80は、上記した低熱伝導率の材料を、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aと当接する突条部28の上流側の側面28aに溶射、塗布などによって皮膜を形成することで構成されてもよい。また、熱遮断構造体80は、上記した低熱伝導率の材料からなる、2つの半円状の板状部材を組み合わせて円形状の形状とした部材で構成されてもよい。この場合には、例えば、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aと当接する突条部28の上流側の側面28aに周方向に亘って形成された溝に、この半円状の板状部材を嵌合して溶接して固定する。
また、熱遮断構造体80は、例えば、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aと突条部28の上流側の側面28aとの接触面積を減少させるように、突条部28の上流側の側面28aの表面粗さを、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aの表面粗さよりも粗くすることで構成されてもよい。なお、熱遮断構造体80は、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aの表面粗さを突条部28の上流側の側面28aの表面粗さよりも粗くすることで構成されてもよい。
ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aと突条部28の上流側の側面28aとの接触面積は、両面が全体的に完全に接触したときの接触面積の70%以下になるように表面粗さを調整することが好ましい。これを超える場合には、熱遮断効果が低下するからである。
上記したように、第5の実施の形態の蒸気タービン10によれば、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aと当接する突条部28の上流側の側面28aを熱遮断構造体80とすることで、ダイアフラム外輪25から突条部28への熱伝導が抑制され、内部ケーシング20の温度上昇を抑制することができる。
このように内部ケーシング20の温度上昇を抑制することができるため、蒸気タービン10に供給される蒸気の温度を、例えば650〜750℃程度とした場合においても、従来と同様の高Cr耐熱鋼などの材料で内部ケーシング20を構成することができる。これによって、製造コストの増加を抑制することができるともに、蒸気タービン10の効率を向上させることができる。
なお、熱遮断構造体80は、前述した第1の実施の形態から第4の実施の形態の蒸気タービンに適用してもよい。具体的には、ダイアフラム外輪25の下流側の側面25aと当接する突条部28の上流側の側面28aを上記した熱遮断構造体80としてもよい。これにより、冷却媒体CMにおける冷却効果と、熱遮断構造体80による熱遮断効果の双方を得ることができ、内部ケーシング20の温度上昇を効果的に抑制することができる。
以上、本発明を一実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施の形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
10…蒸気タービン、20…内部ケーシング、20a,21a…入口部、21…外部ケーシング、22…タービンロータ、23…ロータディスク、24…動翼、25…ダイアフラム外輪、25a,28a,28b…側面、26…ダイアフラム内輪、27…静翼、28…突条部、29…ラビリンスシール部、30…蒸気入口管、31…シールリング、32…ノズルボックス、33…冷却媒体漏洩防止部材、34…嵌合溝、40,50,60,70…冷却媒体通路、41…空隙部、42…溝部、45…供給配管、50…冷却媒体通路、51,62…貫通口、61…板状部材、61a…孔、71…連通穴、80…熱遮断構造体、CM…冷却媒体。

Claims (6)

  1. 外部ケーシングと内部ケーシングとから構成される二重構造のケーシングと、
    前記外部ケーシングの入口部と、前記内部ケーシングの入口部とを連通するように設けられ、外部からの蒸気が導入される蒸気入口管と、
    前記内部ケーシング内に貫設され、複数段の動翼が植設されたタービンロータと、
    前記内部ケーシングの内周側に、周方向に沿って設けられたダイアフラム外輪とダイアフラム内輪との間に支持され、前記タービンロータの軸方向に前記動翼と交互に配設された複数段の静翼と、
    各タービン段落に対応させて前記内部ケーシングの内周面に、周方向に亘って前記タービンロータ側に突出するように形成され、かつ上流側の側面が前記ダイアフラム外輪の下流側の側面と当接する突条部と、
    前記内部ケーシングと前記ダイアフラム外輪との間に形成され、前記内部ケーシングの内周面および前記ダイアフラム外輪の外周面によって構成される空隙部、および前記タービンロータの軸方向であって前記突条部に形成された、前記空隙部に連通する貫通口を備え、冷却媒体を通す冷却媒体通路と、
    前記冷却媒体通路に前記冷却媒体を供給する供給配管と、
    膨張仕事をしながら前記内部ケーシング内を流動し、最終段の動翼を通過した作動流体を前記内部ケーシング内から外部に導く排気流路と
    を具備することを特徴とする蒸気タービン。
  2. 外部ケーシングと内部ケーシングとから構成される二重構造のケーシングと、
    前記外部ケーシングの入口部と、前記内部ケーシングの入口部とを連通するように設けられ、外部からの蒸気が導入される蒸気入口管と、
    前記内部ケーシング内に貫設され、複数段の動翼が植設されたタービンロータと、
    前記内部ケーシングの内周側に、周方向に沿って設けられたダイアフラム外輪とダイアフラム内輪との間に支持され、前記タービンロータの軸方向に前記動翼と交互に配設された複数段の静翼と、
    各タービン段落に対応させて前記内部ケーシングの内周面に、周方向に亘って前記タービンロータ側に突出するように形成され、かつ上流側の側面が前記ダイアフラム外輪の下流側の側面と当接する突条部と、
    前記内部ケーシングと前記ダイアフラム外輪との間に形成され、前記内部ケーシングの内周面および前記ダイアフラム外輪の外周面によって構成される空隙部、および前記突条部に形成された、前記空隙部に連通する貫通口を備え、冷却媒体を通す冷却媒体通路と、
    前記冷却媒体通路に前記冷却媒体を供給する供給配管と、
    膨張仕事をしながら前記内部ケーシング内を流動し、最終段の動翼を通過した作動流体を前記内部ケーシング内から外部に導く排気流路と、
    前記空隙部における、前記内部ケーシングの内周面と前記ダイアフラム外輪の外周面との間に、周方向に亘って設けられた、複数の孔が形成された板状部材
    備え、
    (1)前記冷却媒体が下流方向に流れる前記冷却媒体通路においては、前記突条部に形成された貫通口が、前記板状部材と前記内部ケーシングの内周面との間に位置する前記突条部の上流側の側面から、前記板状部材よりも前記ダイアフラム外輪側となる前記突条部の下流側の側面に貫通して形成され、
    (2)前記冷却媒体が上流方向に流れる前記冷却媒体通路においては、前記突条部に形成された貫通口が、前記板状部材と前記内部ケーシングの内周面との間に位置する前記突条部の下流側の側面から、前記板状部材よりも前記ダイアフラム外輪側となる前記突条部の上流側の側面に貫通して形成され、
    前記板状部材の複数の孔を介して、前記ダイアフラム外輪側から前記内部ケーシングの内周面に向かって前記冷却媒体が噴出されることを特徴とする蒸気タービン。
  3. 外部ケーシングと内部ケーシングとから構成される二重構造のケーシングと、
    前記外部ケーシングの入口部と、前記内部ケーシングの入口部とを連通するように設けられ、外部からの蒸気が導入される蒸気入口管と、
    前記内部ケーシング内に貫設され、複数段の動翼が植設されたタービンロータと、
    前記内部ケーシングの内周側に、周方向に沿って設けられたダイアフラム外輪とダイアフラム内輪との間に支持され、前記タービンロータの軸方向に前記動翼と交互に配設された複数段の静翼と、
    各タービン段落に対応させて、前記内部ケーシングの内周面に、周方向に亘って前記タービンロータ側に突出するように形成され、かつ上流側の側面が前記ダイアフラム外輪の下流側の側面と当接する突条部と、
    前記内部ケーシングと前記ダイアフラム外輪との間に形成され、前記内部ケーシングの内周面および前記ダイアフラム外輪の外周面によって構成される空隙部、および前記ダイアフラム外輪から前記突条部に亘って形成された、前記空隙部に連通する連通穴を備え、冷却媒体を通す冷却媒体通路と、
    前記冷却媒体通路に前記冷却媒体を供給する供給配管と、
    膨張仕事をしながら前記内部ケーシング内を流動し、最終段の動翼を通過した作動流体を前記内部ケーシング内から外部に導く排気流路と
    を具備することを特徴とする蒸気タービン。
  4. 前記ダイアフラム外輪の下流側の側面と当接する前記突条部の上流側の側面、または前記突条部の上流側の側面と当接する前記ダイアフラム外輪の下流側の側面を熱遮断構造体としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の蒸気タービン。
  5. 前記熱遮断構造体が、前記ダイアフラム外輪の下流側の側面または前記突条部の上流側の側面に設けられた、前記内部ケーシングを構成する材料よりも熱伝導率の小さな部材で構成されていることを特徴とする請求項4記載の蒸気タービン。
  6. 前記熱遮断構造体が、前記ダイアフラム外輪の下流側の側面と前記突条部の上流側の側面との接触面積を減少させるように、前記ダイアフラム外輪の下流側の側面および前記突条部の上流側の側面のいずれか一方の表面粗さを、他方の表面粗さよりも粗くすることで構成されていることを特徴とする請求項4記載の蒸気タービン。
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