JP2014040800A - 蒸気タービン - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気漏れを効果的に抑制可能な蒸気タービンを効率よく製造する。
【解決手段】本実施形態によれば、蒸気タービンは、ロータ等を収容する内部ケーシング2と、これらを収容する外部ケーシング1と、円環部材15が取り付けられた蒸気連絡管10と、を有する。蒸気連絡管10は、一方が内部ケーシング2の第1の蒸気入口部21内に積層されたシールリング8a、8bを貫通するように配置されて、反対側が外部ケーシング1の第2の蒸気入口部22内のシールリング8a、8bを貫通するように配置された円環状である。円環部材15は、蒸気連絡管10の外周面のうちシールリング8a、8bに取り囲まれている部分を取り囲むように形成されて、外周面に嵌合する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、蒸気タービンに関する。
蒸気タービンのケーシングは、一般に、ロータやノズルを収容する内部ケーシングと、この内部ケーシングを収容する外部ケーシングと、を有する二重構造のものが多い。また、内部ケーシングの内側に設けられたノズルボックスを含む三重構造のケーシングもある。
内部ケーシングには、蒸気を流入させるための内部ケーシング蒸気入口部が形成される。また、外部ケーシングには、外部から供給させる蒸気を内部ケーシングに流入させるための外部ケーシング蒸気入口部が形成される。
これらの蒸気入口部は、蒸気連絡管により連結される。この蒸気連絡管は、外部ケーシングの外から供給させる蒸気を内部ケーシングに流入させる。それぞれの蒸気入口部と蒸気連絡管との間は、蒸気漏れを抑制するためのシールがなされている。
各蒸気入口部には、小径シールリングとこれよりも外径が大きい大径シールリングとが開口方向に交互に積層されているものが知られている。この場合、蒸気連絡管は、これらのシールリングを貫通するように配置される。蒸気連絡管は、円環状の部材でシールリングに取り囲まれている部分は、本体とは別の金属材料が溶接されている。当該金属材料には、本体とは熱膨張係数の異なる金属材料が用いられている。
特開平5−30791号公報 特開2001−271608号公報
上述の例では、当該金属材料を本体に肉盛り溶接する必要がある。当該金属材料の溶接量は、比較的多いため、製造時間を要する。また、溶接作業中に溶接材が溶接割れする等のトラブルが発生する可能性がある。
さらに、肉盛り溶接後の溶接表面は、表面形状を切削加工等により表面粗さ等を小さくする必要がある。これらの作業は、製造時間が増大し、生産効率が低下させてしまう。
本発明の実施形態は上記課題を解決するためのものであり、その目的は、蒸気漏れを効果的に抑制可能な蒸気タービンを効率よく製造することである。
上記目的を達成するための本発明に係る蒸気タービンは、外周に複数の動翼が固定されたロータと、前記ロータの半径方向外側に配置されて、作動流体である蒸気を軸方向に流通させる蒸気流路を形成するノズルと、前記ノズルを固定するとともに前記ロータを回転可能に収容し、前記ノズル周りに流すための前記蒸気を内部に流入させるように貫通し内周面が円筒状の第1の蒸気入口部が形成された内部ケーシングと、前記内部ケーシングを収容し、前記第1の蒸気入口部に流し込む前記蒸気を流入させるように且つ前記第1の蒸気入口部の貫通方向に互いに連通するように同じ方向に貫通し内周面が円筒状の第2の蒸気入口部が形成された外部ケーシングと、前記第1の蒸気入口部および前記第2の蒸気入口部それぞれに複数ずつ配置されて、それぞれが前記貫通方向に互いに間隔をあけて配列されて、外周面は前記第1の蒸気入口部および前記第2の蒸気入口部それぞれの内周面に互いに径方向に間隔をあけて配置された複数の大径リングと、前記貫通方向に隣り合う前記大径リングに挟まれるように配置されて、外周が前記大径リングの外径よりも小さく且つ内径が前記大径リングの内径よりも小さくなるように形成された複数の小径リングと、一方が前記第1の蒸気入口部内の前記大径リングおよび前記小径リングを貫通するように配置されて、反対側が前記第2の蒸気入口部内の前記大径リングおよび前記小径リングを貫通するように配置された円環状の蒸気連絡管と、前記蒸気連絡管の外周面のうち前記大径リングおよび前記小径リングに取り囲まれている部分を半径方向外側から取り囲むように形成されて、前記外周面に嵌合するように構成された円環部材と、を有することを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、蒸気漏れを効果的に抑制可能な蒸気タービンを効率よく製造することが可能である。
本発明に係る第1の実施形態の蒸気タービンの概略正面図である。 図1の蒸気タービンの蒸気連絡管等を拡大した拡大正面図である。 図2の蒸気連絡管の外径寸法と円環部材の内径寸法との関係を示す概略正面図である。 本発明に係る第2の実施形態の蒸気タービンの一部を示す概略部分正面図である。 図4の蒸気タービンの蒸気連絡管等を拡大した拡大正面図である。 図5の分割円環部材が分割された状態を示す概略側面図である。 図6の分割円環部材が結合した状態を示す側面図である。 図4の蒸気連絡管の概略正面図である。
以下、本発明に係る蒸気タービンの実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について図1〜図3を用いて説明する。図1は、本実施形態の蒸気タービンの概略正面図である。図2は、図1の蒸気タービンの蒸気連絡管10等を拡大した拡大正面図である。図3は、図2の蒸気連絡管10の外径寸法と円環部材15の内径寸法との関係を示す概略正面図である。
先ず、本実施形態の蒸気タービンの構成について説明する。この例の蒸気タービンは軸流多段タービンである。
蒸気タービンは、水平軸周りを回転するロータ5と、ロータ5の半径方向外側に配置されたノズル6と、ノズル6等が取り付けられた内部ケーシング2と、内部ケーシング2等を収容する外部ケーシング1と、複数の小径シールリング8aと、複数の大径シールリング8bと、蒸気入口管3と、蒸気連絡管10と、円環部材15と、を有する。
ロータ5の外周面には、図1に示すように、複数の動翼5aが取り付けられている。これらの動翼5aは、半径方向に複数個配列された一群の動翼5aが、軸方向に複数段配列されて構成されている。
ノズル6は、ロータ5の半径方向外側に配置されて、作動流体である蒸気を軸方向に流通させる蒸気流路6aを形成する。ロータ5の回転により動翼5aが周方向に移動することで、当該蒸気が蒸気流路6aを流通することができる。
内部ケーシング2は、ロータ5を収容する部材で、内側にはノズル6が固定されている。この内部ケーシング2には、ロータ5の両端が貫通するように貫通穴が形成される。この例では、図1における左右方向に貫通する。また、内部ケーシング2には、内部に蒸気を流入させるための第1の蒸気入口部21が形成される。
第1の蒸気入口部21は、壁面を貫通する円筒状の貫通穴である。第1の蒸気入口部21は、後述する大径シールリング8bと、小径シールリング8aが配置される。この例では、第1の蒸気入口部21は、図1および図2における上下方向に貫通する。
外部ケーシング1は、内部ケーシング2を収容する部材で、ロータ5の両端が図1における左右方向に貫通する貫通穴が形成されている。また、この外部ケーシング1には、第2の蒸気入口部22と、蒸気を排出する排気口7が形成されている。
第2の蒸気入口部22は、壁面を貫通する円筒状の貫通穴で、蒸気入口管3が接続される。この第2の蒸気入口部22には第1の蒸気入口部21に流し込む蒸気を流入させるように且つ第1の蒸気入口部21の貫通方向に直線的に互いに連通するように同じ方向に貫通する。すなわち、図1および図2の上下方向に壁面を貫通する。
図3に示すように、蒸気連絡管10は、円環状で、両端の段差部12と、これらの段差部12よりも外径が大きい本体部11とが一体形成されてなる。段差部12には、後述する円環部材15が嵌合される。この蒸気連絡管10は、各端が第1の蒸気入口部21および第2の蒸気入口部22それぞれの内部にあるように配置される。
小径シールリング8aは、第1の蒸気入口部21および第2の蒸気入口部22それぞれに複数ずつ配置される。また、大径シールリング8bも、第1の蒸気入口部21および第2の蒸気入口部22それぞれに複数ずつ配置される。
この例では、第1の蒸気入口部21および第2の蒸気入口部22は、それぞれ二箇所ずつ形成される。
先ず、第1の蒸気入口部21内に配置される小径シールリング8aおよび大径シールリング8bについて説明する。
小径シールリング8aおよび大径シールリング8bは、第1の蒸気入口部21の貫通方向(図2の上下方向)に交互に積層するように配置される。大径シールリング8bおよび小径シールリング8aは、第1の蒸気入口部21内の蒸気連絡管10に嵌合された円環部材15を半径方向外側から取り囲む。円環部材15については後で説明する。
小径シールリング8aは、蒸気連絡管10に嵌合する円環部材15が貫通可能で、当該円環部材15を半径方向外側から取り囲むように構成される。小径シールリング8aの内径は、円環部材15の外径よりも若干大きめに、すなわち円環部材15の外周面に対して所定の半径方向間隙を保ちながら取り囲む。
大径シールリング8bの外径は小径シールリング8aの外径よりも大きく、且つ、大径シールリング8bの内径は小径シールリング8aの内径よりも大きい。
大径シールリング8bは、小径シールリング8aと同様に、蒸気連絡管10に嵌合する円環部材15を半径方向外側から所定の半径方向間隙を保ちながら取り囲む。この半径方向間隙は、小径シールリング8aと当該円環部材15の間に形成される半径方向間隙よりも大きい。
大径シールリング8bの外径は、第1の蒸気入口部21の内径よりも若干小さく形成されている。大径シールリング8bの外周面と、第1の蒸気入口部21の内周面との間の半径方向間隙は、小径シールリング8aの外周面と、第1の蒸気入口部21の内周面との間の半径方向間隙よりも大きい。
貫通方向に積層された大径シールリング8bおよび小径シールリング8aは、内部ケーシング2の内側に配置される止めリング8cで固定される。
詳細な説明は省略するが、第2の蒸気入口部22に配置される小径シールリング8aおよび大径シールリング8bは、第1の蒸気入口部21内にある小径シールリング8aおよび大径シールリング8bと同様に配置される。
円環部材15は、蒸気連絡管10の外周面のうち大径シールリング8bおよび小径シールリング8aに取り囲まれている部分を、半径方向外側から取り囲むように形成された円環状の部材である。この円環部材15は、蒸気連絡管10を形成する金属材料の熱膨張係数が異なる金属材料で形成されている。円環部材15は蒸気連絡管10の段差部12にはめ込まれて固定される。
ここで、蒸気連絡管10と円環部材15の径方向寸法および軸方向寸法について図3を用いて説明する。図3の右方が第1の蒸気入口部21で、左方が第2の蒸気入口部22である。なお、図3に示す本体部11の軸方向寸法は、図1および図2に比べて短く示している。
先ず、径方向寸法について説明する。
図3におけるDは、第1の蒸気入口部21内にある蒸気連絡管10の段差部12の外径寸法である。Dは、円環部材15の内径寸法である。
およびDは、所定温度下では、いわゆる締まり嵌めの関係にある。上述したように、円環部材15および蒸気連絡管10は、熱膨張係数が互いに異なるため、前述の所定温度よりも高温化では、熱膨張により外径に差(以下、熱膨張差という。)が生じる。このため、DおよびDの間には、DはDから熱膨張差を差し引いた寸法よりも大きくなる。すなわち式(1)の関係が成り立つ。
>D−(熱膨張差) …(1)
図3におけるDは、第2の蒸気入口部22内にある蒸気連絡管10の段差部12の外径寸法である。Dは、円環部材15の内径寸法である。DおよびDの間には、DおよびDと同様に、式(2)の関係が成り立つ。
>D−(熱膨張差) …(2)
軸方向寸法については、図3に示すように、段差部12の軸方向外側に面する端面と、この端面に対向する円環部材15の端部との間には、所定の軸方向間隙12aが形成される。この軸方向間隙12aにより熱膨張等により軸方向に変形して円環部材15と本体部11との間に圧縮荷重等が作用することが抑制される。
ここで、円環部材15を蒸気連絡管10に取り付ける手順について説明する。先ず、円環部材15を所定の温度まで加熱する。このときの円環部材15の内径は、蒸気連絡管10の段差部12の外径よりも大きくなる。加熱された円環部材15を段差部12に取り付ける。その後、常温まで冷却する。このときの円環部材15の内径は、蒸気連絡管10の段差部12の外径よりも若干小さくなり、締り嵌めの状態になる。その結果、蒸気連絡管10の段差部12に円環部材15が嵌合されることとなる。
続いて、本実施形態の蒸気タービンの作用について説明する。
高温高圧の蒸気は、蒸気入口管3から第2の蒸気入口部22に流入し、蒸気連絡管10内を通り、第1の蒸気入口部21に流れ込む。第1の蒸気入口部21を流れた蒸気は、ノズル6および動翼5a等により形成された蒸気流路6a内を流通する。詳細は省略するが、蒸気が蒸気流路6aを流通することで、ロータ5が回転する。
高温高圧の蒸気は、蒸気入口管3から第2の蒸気入口部22に流入した後に内部ケーシング2内へ流入するため、外部ケーシング1側の大径シールリング8bおよび小径シールリング8aは、内部ケーシング2側の大径シールリング8bおよび小径シールリング8aよりも高温になる。
このとき、蒸気連絡管10の外周面が小径シールリング8aの内周面よりも熱膨張して、円環部材15が小径シールリング8aの内周面に押し付けられて、互いに圧縮力が作用する。
仮に、蒸気連絡管10が、段差部12がない円筒状で、円環部材15が取り付けられないものである場合、蒸気連絡管10と小径シールリング8aは同じような硬度を有する鋼材であるために、かじりが発生して固着する可能性がある。このかじりを防止するために、蒸気連絡管10の外周面には硬度の高い円環部材15を取り付けて、タービン運転中は円環部材15と小径シールリング8aとを、接触させている。
円環部材15の線膨張係数は、蒸気連絡管10に用いられる金属材料(鋼材)の線膨張係数よりも高いため、タービン運転中の高温度下における円環部材15の内径は、蒸気連絡管10の外径よりも熱膨張する。その結果、円環部材15の内周面と蒸気連絡管10の外周面との間に間隙が生じ、蒸気入口管3よりこの間隙を通して外部ケーシング1と内部ケーシング2との間の空間へ蒸気が仕事せずに流出してしまう可能性がある。この流出は、上述のD〜Dのように径方向寸法を定めることで、抑制される。
また、大径シールリング8bおよび小径シールリング8aを積層させることで、蒸気の漏れを最小限に抑えることができる。
また、内部ケーシング2および外部ケーシング1の運転中における位置のずれが発生することがある。当該半径方向間隙が形成されることで当該ずれを吸収できるため、軸方向の応力集中等の発生を抑制可能となる。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、蒸気連絡管10の外周面に蒸気連絡管10とは熱膨張係数等が異なる金属材料の肉盛溶接作業を行う必要がなくなるため、製造時間の短縮が可能となり、さらに溶接作業中に溶接割れ等を防止できる。その結果、蒸気漏れを効果的に抑制可能な蒸気タービンを効率よく製造することが可能になる。
また、蒸気タービンを長期に使用することにより、蒸気連絡管10が経年的に変形して、大径シールリング8b等とのシール面の間に形成される間隙が設計値よりも大きくなり、微小な漏れ蒸気が漏洩する不具合が発生する可能性がある。このような不具合が発生したときであっても、当該蒸気タービンは、蒸気連絡管10より円環部材15を取り外して、蒸気連絡管10の外径を修正加工した後に、新たな円環部材15を取り付けることができる。すなわち、円環部材15を用いることで、当該蒸気タービンのメンテナンス性が向上する。
[第2の実施形態]
第2の実施形態について、図4〜図8を用いて説明する。図4は、本実施形態の蒸気タービンの一部を示す概略部分正面図である。図5は、図4の蒸気タービンの蒸気連絡管10等を拡大した拡大正面図である。
図6は、図5の分割円環部材16が分割された状態を示す概略側面図である。図7は、図6の分割円環部材16が結合した状態を示す側面図である。図8は、図4の蒸気連絡管の概略正面図である。
なお、本実施形態は、第1の実施形態(図1〜図3)の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態の蒸気タービンは、内部ケーシング2の内側に配置されたノズルボックス27を有する。すなわち、タービンケーシングは三重ケーシング構造である。
ノズルボックス27には、蒸気連絡管10が貫通する第3の蒸気入口部23が形成される。この第3の蒸気入口部23には、第1の蒸気入口部21等と同様に、大径シールリング8bおよび小径シールリング8aが貫通方向に交互に積層されて、止めリング8cにより固定される。
この例では、蒸気連絡管10に3個の円環部材15が取り付けられる。蒸気連絡管10の両端それぞれには、第1の実施形態と同様に、円環部材15が固定される。図8に示すように、蒸気連絡管10の軸方向中央には、中央段差部14が形成されて、後述する分割円環部材16が取り付けられる。
ここで、中央段差部14に取り付けられる分割円環部材16の構成について説明する。
分割円環部材16は、図6に示すように、円環状の部材が、中心軸を含む平面で二つに分割可能に構成されるものである。分割された各部材は、図7に示すように、蒸気連絡管10の中央段差部14を半径方向外側から取り囲んだ状態で溶接により結合される。図7のXで示す領域が溶接部となる。
図8に示すように、分割円環部材16の内周面と、蒸気連絡管10のうち分割円環部材16により取り囲まれる部分の外周面とには、それぞれ半径方向に凹凸18が形成される。この凹凸18の半径方向深さは、上述の熱膨張差以上とする。また、分割円環部材16および蒸気連絡管10それぞれの凹凸18は、互いに係合し密着するように形成される。当該凹凸18を設けることで、接触面積を増加させて密着性を上げてシール性を高める。その結果、蒸気の漏洩が抑制される。
また、分割円環部材16が溶接された状態の内径寸法(D)は、図8に示すDおよびDよりも小さくなるように構成される。
軸方向寸法については、中央段差部14の軸方向中央に面する端面と、この端面に対向する分割円環部材16の端部との間には、軸方向間隙12aが形成される(図8)。
図5に示すように、中央段差部14に固定された分割円環部材16は、第1の蒸気入口部21内にあるように配置される。このとき、円環部材15の両端は、第2の蒸気入口部22内および第3の蒸気入口部23内にあるように配置される。
第2の蒸気入口部22内および第3の蒸気入口部23内に配置される円環部材15は、第1の実施形態と同様にシール性が確保される。さらに、第1の蒸気入口部21内に配置される分割円環部材16についても、第1の実施形態と同様にシール性が確保される。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、蒸気連絡管10の軸方向中央に円環部材15の設置が必要となる3重ケーシングの蒸気タービンにおいても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、第1の実施形態で軸方向両端に配置される円環部材15を、第2の実施形態で説明した分割円環部材16を用いてもよい。同様に、第2の実施形態の円環部材15を分割円環部材16に替えてもよい。
また、第2の実施形態では、分割円環部材16は二つに分割されているが、三つ以上に分割可能に構成してもよい。
1…外部ケーシング、2…内部ケーシング、3…蒸気入口管、5…ロータ、5a…動翼、6…ノズル、6a…蒸気流路、7…排気口、8a…小径シールリング、8b…大径シールリング、8c…止めリング、10…蒸気連絡管、11…本体部、12…段差部、12a…軸方向間隙、14…中央段差部、15…円環部材、16…分割円環部材、18…凹凸、21…第1の蒸気入口部、22…第2の蒸気入口部、23…第3の蒸気入口部、27…ノズルボックス

Claims (7)

  1. 外周に複数の動翼が固定されたロータと、
    前記ロータの半径方向外側に配置されて、作動流体である蒸気を軸方向に流通させる蒸気流路を形成するノズルと、
    前記ノズルを固定するとともに前記ロータを回転可能に収容し、前記ノズル周りに流すための前記蒸気を内部に流入させるように貫通し内周面が円筒状の第1の蒸気入口部が形成された内部ケーシングと、
    前記内部ケーシングを収容し、前記第1の蒸気入口部に流し込む前記蒸気を流入させるように且つ前記第1の蒸気入口部の貫通方向に互いに連通するように同じ方向に貫通し内周面が円筒状の第2の蒸気入口部が形成された外部ケーシングと、
    前記第1の蒸気入口部および前記第2の蒸気入口部それぞれに複数ずつ配置されて、それぞれが前記貫通方向に互いに間隔をあけて配列されて、外周面は前記第1の蒸気入口部および前記第2の蒸気入口部それぞれの内周面に互いに径方向に間隔をあけて配置された複数の大径リングと、
    前記貫通方向に隣り合う前記大径リングに挟まれるように配置されて、外周が前記大径リングの外径よりも小さく且つ内径が前記大径リングの内径よりも小さくなるように形成された複数の小径リングと、
    一方が前記第1の蒸気入口部内の前記大径リングおよび前記小径リングを貫通するように配置されて、反対側が前記第2の蒸気入口部内の前記大径リングおよび前記小径リングを貫通するように配置された円環状の蒸気連絡管と、
    前記蒸気連絡管の外周面のうち前記大径リングおよび前記小径リングに取り囲まれている部分を半径方向外側から取り囲むように形成されて、前記外周面に嵌合するように構成された円環部材と、
    を有することを特徴とする蒸気タービン。
  2. 前記円環部材は、前記蒸気連絡管の熱膨張係数が異なる金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。
  3. 前記蒸気連絡管のうち前記円環部材で取り囲まれる部分の外径が、前記円環部材で取り囲まれない部分の外径よりも小さくなるように段差が形成されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸気タービン。
  4. 所定温度下では、前記円環部材の内径が、前記蒸気連絡管のうち前記円環部材と係合する部分の外径よりも小さくなるように構成されて、
    前記所定温度よりも高温の状態では、前記円環部材の内径が、前記蒸気連絡管のうち前記円環部材と係合する部分の外径よりも大きくなるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  5. 前記円環部材は、中心軸を含む平面で分割可能に構成されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  6. 前記円環部材は、二つに分割されて、溶接により接合されることを特徴とする請求項5に記載の蒸気タービン。
  7. 前記円環部材の内周面と、前記蒸気連絡管のうち前記円環部材と係合する部分の外周面と、それぞれに凹凸が形成されていること、を特徴とする請求項6に記載の蒸気タービン。
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