JP2012097601A - タービン及びタービンの製造方法 - Google Patents

タービン及びタービンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タービン効率を向上させる。
【解決手段】回転自在に支持された軸体30と、軸体30の外周に複数設けられ、軸体30の周方向に動翼列を構成する動翼部材と、軸体30と前記動翼列とを囲うケーシングと、前記ケーシングの内周に設けられ、凹凸状となった断面が周方向に連続する内周部72aを含む外輪部材72と、外輪部材72の内周部72aに嵌合したシュラウド43とシュラウド72aから径方向内方側に延びる静翼本体42とをそれぞれ有し、前記周方向に複数設けられると共に互いに周方向に隣り合うシュラウド43を近接させて静翼列を構成する静翼部材41と、複数の静翼部材41のうち少なくとも一部を連結すると共に、前記連結した静翼部材41のシュラウド43を前記軸方向一方側から被覆して前記互いに周方向に隣り合うシュラウド43の間に形成されたシュラウド隙間を封止する板状部材71を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、タービン及びタービンの製造方法に関するものである。
周知のように、蒸気タービンの一種として、ケーシングと、ケーシングの内部に回転自在に設けられた軸体と、ケーシングの内周部に固定配置された複数の静翼と、これら複数の静翼の下流側において軸体に放射状に設けられた複数の動翼とを備えたものがある。
下記特許文献1においては、静翼要素と外側シュラウド要素と内側シュラウド要素とを有する静翼部材と、内周に嵌合溝が形成されると共にケーシングに支持される外輪と、外周に嵌合溝が形成されると共にロータを囲う内輪とを用いて静翼構造環を構成している。具体的には、各静翼部材の外側シュラウド要素を外輪の嵌合溝に挿入嵌合させると共に、内側シュラウド要素を内輪の嵌合溝に挿入嵌合させることで、静翼要素を環状に保持させている。
特表2003−525382号公報
しかしながら、従来のタービンにおいては、互いに周方向に隣接する外側シュラウドの間に隙間が形成されるので、この隙間から蒸気が動翼側に漏れてしまって損失が生じるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、タービン効率を向上させることを課題とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係るタービンは、回転自在に支持された軸体と、前記軸体の外周に複数設けられ、前記軸体の周方向に動翼列を構成する動翼部材と、前記軸体と前記動翼列とを囲うケーシングと、前記ケーシングの内周に設けられ、凹凸状となった断面が周方向に連続する内周部を含む外輪と、前記外輪の内周部に嵌合したシュラウドと前記シュラウドから径方向内方側に延びる静翼本体とをそれぞれ有し、前記周方向に複数設けられると共に互いに周方向に隣り合う前記シュラウドを近接させて静翼列を構成する静翼部材と、前記複数の静翼部材のうち少なくとも一部を連結すると共に、前記連結した静翼部材のシュラウドを前記軸方向一方側から被覆して前記互いに周方向に隣り合うシュラウドの間に形成されたシュラウド隙間を封止する板状部材を備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の静翼部材を連結すると共に、静翼部材のシュラウドを軸方向一方側から被覆してシュラウドの間に形成されたシュラウド隙間を封止するので、軸方向一方側からシュラウド隙間に向かう作動流体が板状部材に衝突してシュラウド隙間への流入が阻止される。これにより、板状部材に衝突した作動流体が静翼本体側に流れて作動流体の主流に合流する。従って、主流流量を増加させることができるので、タービン効率を向上させることができる。
また、板状部材が作動流体のシュラウド隙間への流入を阻止するので、静翼列内においてシュラウド隙間から主流側に流出する作動流体が殆どなくなる。これにより、静翼列内で主流の乱れが生じ難くなって静翼列から流出する主流の流れが設計されたものとなるので、タービン効率を向上させることができる。
また、前記板状部材は、周方向に連続して複数設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、板状部材が周方向に連続して複数設けられているので、周方向に亘って複数形成されるシュラウド隙間を封止することができる。
また、前記板状部材は、前記複数のシュラウドの全周に亘って設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、周方向に亘って複数形成される全てのシュラウド隙間を封止することができる。
また、前記内輪の内周部は、周方向に延びる溝状に形成され、前記板状部材は、前記シュラウド隙間のうち前記内輪の内周部から径方向内方側に露出した部分の少なくとも一部を封止していることを特徴とする。
この構成によれば、板状部材がシュラウド隙間のうち径方向内方側に露出した部分の少なくとも一部を封止するので、作動流体の主流に晒される部分が封止される。これにより、シュラウド隙間に流入する作動流体を効果的に低減することができる。
また、前記板状部材は、前記シュラウド隙間の全部を封止していることを特徴とする。
この構成によれば、板状部材がシュラウド隙間の全部を封止しているので、シュラウド隙間に流入する漏流を更に低減することができる。
また、本発明に係るタービンの製造方法は、回転自在に支持された軸体と、前記軸体の外周に複数設けられ、前記軸体の周方向に動翼列を構成する動翼部材と、前記軸体と前記動翼列とを囲うケーシングと、前記ケーシングの内周に設けられ、凹凸状となった断面が周方向に連続する内周部を含む外輪と、前記外輪の内周部に嵌合したシュラウドと前記シュラウドから径方向内方側に延びる静翼本体とをそれぞれ有し、前記周方向に複数設けられると共に互いに周方向に隣り合う前記シュラウドを近接させて静翼列を構成する静翼部材と、を備えるタービンの製造方法であって、予め複数の静翼部材と板状部材と前記外輪を構成する複数の外輪部材とを用意し、前記複数の静翼部材をグループ分けしてなる複数の静翼部材グループのうち、一に属する前記複数の静翼部材のシュラウドを前記板状部材で連結して一体化する連結工程と、前記板状部材で連結して一体化した前記複数の静翼部材のシュラウドを前記外輪部材の内周部に嵌合させて中間ユニットを製造する中間ユニット製造工程と、前記他の静翼部材グループに属する複数の静翼部材を前記外輪部材に嵌合させたユニットに対して、前記中間ユニットを接続する接続工程と、を備えることを特徴とする。
この方法によれば、タービン効率を向上させることができる構成を容易に得ることができる。
また、複数の静翼部材のシュラウドを板状部材で連結して一体化する連結工程と、連結して一体化した複数の静翼部材のシュラウドを外輪部材の内周部に嵌合させて中間ユニットを製造する中間ユニット製造工程とを有するので、一体化された複数の静翼部材が外輪の内周部に纏めて嵌合される。すなわち、従来のタービンの製造方法においては、静翼部材を外輪部材に組み込む際に、外輪部材の内周部に外側シュラウドを一つ一つ嵌め入れなければならないので、組み立てに労力を要するという問題があったが、上記構成によれば、複数の静翼部材を一つずつ外輪部材の内周部に嵌合させる労力を省略するので、組み立てを容易に行うことができる。
また、ユニットは、前記中間ユニットとして構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ユニット構成時に、複数の静翼部材を一つずつ外輪部材の内周部に嵌合させる労力を省略するので、組み立てを更に容易に行うことができる。
本発明に係るタービンによれば、タービン効率を向上させることができる。
また、本発明に係るタービンの製造方法によれば、組み立て性を向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係る蒸気タービン1の概略構成断面図である。 図1におけるI−I線断面図である。 図1における要部IIの拡大断面図である。 図3におけるIII−III線矢視図である。 本発明の第一実施形態に係る静翼ユニット70(70A,70B)の概略構成斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る静翼ユニット70(70A,70B)の第一の分解構成斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る静翼ユニット70(70A,70B)の第二の分解構成斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る蒸気タービン2の静翼ユニット80Aの翼列図である。 図8におけるIV−IV線矢視図である。 本発明の第二実施形態に係る静翼ユニット80Aの要部断面図である。 本発明の第三実施形態に係る蒸気タービン3の静翼ユニット80Bの翼列図である。 本発明の第三実施形態に係る弾性ピース91Bの概略構成斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る蒸気タービン3の変形例80Cの翼列図である。 本発明の第四実施形態に係る蒸気タービン4の静翼ユニット80Dの翼列図である。 本発明の第五実施形態に係る蒸気タービン5の静翼ユニット80Eの翼列図である。 本発明の第六実施形態に係る蒸気タービン6の静翼ユニット80Fの要部拡大断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る蒸気タービン(タービン)1の概略構成断面図である。
蒸気タービン1は、ケーシング10と、ケーシング10に流入する蒸気Sの量と圧力を調整する調整弁20と、ケーシング10の内方に回転自在に設けられ、動力を図示しない発電機等の機械に伝達する軸体30と、ケーシング10の内周に配設された複数の静翼列40と、軸体30の外周に配列された複数の動翼列50と、軸体30を軸回りに回転可能に支持する軸受部60と、を主たる構成としている。
ケーシング10は、外部から内部空間を隔絶しており、その内部空間が気密に封止されている。このケーシング10は、軸体30及び動翼列50を囲繞している。
調整弁20は、ケーシング10の内部に複数個取り付けられており、それぞれ図示しないボイラから蒸気Sが流入する調整弁室21と、変位可能な弁体22と、弁体22が着座及び離間可能な弁座23とを備えており、弁体22が弁座23から離れると蒸気流路が開いて、蒸気室24を介して蒸気Sがケーシング10の内部空間に流入する。
軸体30は、軸本体31と、この軸本体31の外周から径方向に延出した複数のディスク32とを備えている。この軸体30は、回転エネルギーを、図示しない発電機等の機械に伝達するようになっている。
静翼列40は、軸体30を囲繞するように放射状に多数配置された静翼部材41で構成されており(図2参照)、径方向外方側を外輪11によって連結されていると共に径方向内方側を内輪12によって連結されている(後述する。)。
この静翼列40は、回転軸方向に間隔をあけて複数の段が形成されており、下流側に隣接する動翼列50に蒸気Sを案内する。
動翼列50は、軸体30を囲繞するように放射状に多数配置された動翼部材51によって構成されている。各動翼部材51は、蒸気Sの主流が有する速度エネルギーを回転エネルギーに変換する動翼本体52と、動翼本体52の径方向先端部に形成されたチップシュラウド53とを備えている。この動翼部材51は、その径方向内方側がそれぞれ軸体30のディスク32の外周に強固に取り付けられている。
この動翼列50は、各静翼列40の下流側に設けられており、静翼列40と一組一段とされている。つまり、蒸気タービン1は、蒸気Sの主流が静翼列40と動翼列50とを交互に流れるようになっている。以下の説明においては、軸体30の回転軸方向を「軸方向」といい、軸方向における主流上流側を「軸方向一方側」といい、軸方向における主流下流側を「軸方向他方側」という。
軸受部60は、ジャーナル軸受装置61及びスラスト軸受装置62を備えており、軸体30を回転自在に支持している。
上記の蒸気タービン1においては、静翼列40の取付構造として静翼ユニット70が採用されている。
図2は図1におけるI−I線断面図であり、図3は要部IIの拡大断面図であり、図4は図3におけるIII−III線矢視図であり、図5は静翼ユニット70(70A,70B)の概略構成斜視図である。
静翼ユニット70(70A,70B)は、図2に示すように、静翼列40毎に一対ずつ配設されて、その静翼列40を構成する全ての静翼部材41のうち半数の静翼部材41からなる静翼部材グループGA,GBをそれぞれ保持している。
これら一対の静翼ユニット70(70A,70B)は、静翼部材グループG(GA,GB)に、板状部材71と、外輪部材72と、内輪部材73とがそれぞれ組み付けられて構成される。
静翼部材41は、図2及び図3に示すように、翼軸方向の基端から先端に向けて翼断面(図4参照)を小さくする静翼本体42と、静翼本体42の基端に接続された外側シュラウド(シュラウド)43と、静翼本体42の先端に接続された内側シュラウド44とを備えている。
この静翼部材41は、図3に示すように、先端側が軸体30側に位置するように、静翼本体42の翼軸方向を蒸気タービン1の径方向に向けており、図4に示すように、静翼本体42の前後方向を軸方向に向けている。
外側シュラウド43は、ブロック状に形成されており、図2に示すように、静翼本体42の前後方向に見て(前縁42a側から後縁42b側を見て)、静翼本体42側が凹となった円弧帯形状に形成されており、その内周面43xに静翼本体42が連続している。
外側シュラウド43は、図4に示すように、静翼本体42の前縁42a側に形成された前部43aと、静翼本体42の後縁42b側に形成された後部43bとが、中間部43cで接続されている。
この外側シュラウド43は、図4に示すように、翼軸方向(径方向)に交差する各断面において、前部43a及び後部43bが矩形状に形成されていると共に、前部43aに対して後部43bが静翼本体42の前縁42aから後縁42bに向かう方向にずらされて位置しており、これら前部43aと後部43bとを平行四辺形状に形成された中間部43cが接続している。
この外側シュラウド43の前端43dには、図3に示すように、内周面43x側に形成された内周縁43eと、内周縁43eから外周に亘って形成されると共に内周縁43eに対して相対的に窪んだ窪み部43gとが、それぞれ前後方向に見て、円弧帯状に形成されている(図2参照)。
また、図3に示すように、外側シュラウド43の後端42hは、段状に形成されており、外周側において前後方向に突出した突出部42iが形成されている。
内側シュラウド44は、その外観形状が外側シュラウド43と略相似形に形成されている。この内側シュラウド44の内周部には、図3に示すように、静翼本体42側に凹むと共に周方向に延びた嵌合溝44aが形成されている。
このような静翼部材41は、図2に示すように、静翼部材グループG(GA,GB)毎に、互いの外側シュラウド43と内側シュラウド44とを突き合わせるようにして周方向に半環状に列設されている。そして、図4に示すように、周方向に相互に隣接する外側シュラウド43においては、一方の一端面42yを他方の他端面42zに近接対向させて、周方向にシュラウド隙間Mを形成している。
板状部材71は、図3に示すように、厚さ方向に見て円弧帯状に形成されており、その径方向寸法及び厚さ寸法が、各静翼部材41の外側シュラウド43の窪み部43gの径方向寸法及び深さ寸法と略同一になっている。この板状部材71は、半環状に列設した静翼部材41の各窪み部42gに嵌め込まれた状態で、各静翼部材41の外側シュラウド43にボルト止めされている。
このようにして、板状部材71は、図2及び図4に示すように、各外側シュラウド43を連結すると共に、図3に示すように、各静翼部材41の外側シュラウド43のうち窪み部43gを被覆している。この板状部材71は、半環状に列設した静翼部材41に対して周方向に半ピッチずらされて設けられており、周方向一端の静翼部材41(図2及び図5において符号41Xを付す。)の外側シュラウド43を周方向に半ピッチ分だけ露出させていると共に、周方向他端の静翼部材41(図2及び図5において符号41Yを付す。)の外側シュラウド43から半ピッチ分だけ周方向に延出している。
外輪部材72は、図2及び図5に示すように、半輪状に形成されている。
図3に示すように、外輪部材72の内周部72aには、周方向に延びると共に断面輪郭が凹凸状(より具体的には、略矩形)となった半環状溝部72bが形成されている。この半環状溝部72bは、その溝深さ寸法が外側シュラウド43の翼軸方向の寸法よりも小さく形成されている。そして、半環状溝部72bは、半環状に列設した静翼部材41と、各静翼部材41がボルト止めされた板状部材71との径方向外方側に嵌合して、図2及び図3に示すように、それぞれの径方向内方側を露出させている。
この外輪部材72には、図1に示すように、軸体30の軸方向他方側に向けて延びた半環状延出部72dが形成されている(図5において不図示)。この半環状延出部72dは、対をなす外輪部材72の半環状延出部72dと突き合わされて全体として環状をなし、動翼部材51のチップシュラウド53と対向している。
内輪部材73は、図2に示すように、半輪状に形成されており、図3に示すように、外周部において径方向外方側に突出すると共に周方向に延びる凸部73aと、内周部においてそれぞれ径方向内方側に延出すると共に周方向に延びる複数のシールフィン部73b(図5において不図示)とを有している。
内輪部材73は、図3に示すように、凸部73aが内側シュラウド44の嵌合溝44aに嵌合することで内側シュラウド44に支持されており、複数のシールフィン部73bが軸体30と微小間隙を形成している。
このような静翼ユニット70A,70Bは、一方の周方向両端部を、他方の周方向両端部に接続している。
より具体的には、図2に示すように、静翼ユニット70A,70Bのうち一方側の周方向一端における静翼部材41Xが、他方側の周方向他端における静翼部材41Yに突き合わされて、周方向にシュラウド隙間Mを形成している。そして、図2に示すように、これら静翼ユニット70A,70Bのうち、一方側の板状部材71が半ピッチ分だけ露出させた外側シュラウド43(静翼部材41X)を、他方側の板状部材71の半ピッチ分だけ周方向に延出した部分(静翼部材41Y側)が被覆している。
このようにして、静翼列40を構成する複数の静翼部材41のうち外側シュラウド43の全周に亘って、板状部材71が配設されている。
続いて、静翼ユニット70及び蒸気タービン1の組立方法について、主に図6及び図7を用いて説明する。
まず、静翼部材グループG(GA,GB)毎に、図6に示すように、静翼部材41を一つずつ板状部材71に連結していく(連結工程)。例えば、静翼部材グループGAの静翼部材41を板状部材71にボルト止めしていく。なお、他の方法で固定してもよい。
この際、各静翼部材41に予めボルト孔を穿孔すると共に、半環状に静翼部材41を連接させた状態の各ボルト孔の位置に対応するように、板状部材71に貫通孔を穿孔しておくことが望ましい。これにより、ボルト孔と貫通孔とを重ねることで、静翼部材41と板状部材71とを容易に位置決めすることができる。
このようにして、板状部材71に連結された静翼部材41は、半環状に列設された状態で一体化する。この際、互いに周方向に隣接する二つの静翼部材41の間にシュラウド隙間Mが形成される(図4参照)。
同様に、例えば、静翼部材グループGBについてもの静翼部材41を一つずつ板状部材71にボルト止めする(連結工程)。
そして、図7に示すように、静翼部材41の内側シュラウド44の嵌合溝44aに、内輪部材73の凸部73aを嵌合させる。
例えば、静翼部材グループGA及び静翼部材グループGBのそれぞれついて、内輪部材73を嵌合させる。
次に、図7に示すように、板状部材71に静翼部材41を組み付けた組付品の周方向一端を、外輪部材72の半環状溝部72bの周方向他端に挿入して、外側シュラウド43と半環状溝部72bとを嵌合させる(中間ユニット製造工程)。そして、図5に示すように、上述した組付品の周方向一端が外輪部材72の周方向一端に到達するまで挿入して、静翼ユニット(中間ユニット)70の組み立てを完了する。例えば、静翼部材グループGA及び静翼部材グループGBのそれぞれついて、外輪部材72を嵌合させて静翼ユニット70A,70Bの組み立てを完了する。なお、静翼部材グループGに内輪部材73を嵌合させる前に、外輪部材72を嵌合させてもよい。また、上記組付品を外輪部材72の半環状溝部72bに対して径方向に挿入してもよい。
そして、図2に示すように、静翼ユニット70A,70B(外輪部材72、内輪部材73)の周方向両端部を接合する。
例えば、静翼ユニット70Aをケーシング10の内壁面に固定した後に、軸体30を配設し、この軸体30を挟んで静翼ユニット70Bを配設した後に静翼ユニット70A,70B(外輪部材72、内輪部材73)の周方向両端部を接合する。この際、静翼ユニット70A,70Bのうち、一方側の板状部材71が半ピッチ分だけ露出させた外側シュラウド43(静翼部材41X)を、他方側の板状部材71の半ピッチ分だけ周方向に延出した部分(静翼部材41Y側)が被覆するように組み付ける。その後、静翼ユニット70Bをケーシング10の内壁面に固定する。
このようにして、各段の静翼ユニット70A,70Bを接合することで、静翼列40を構成していき、最終的に、蒸気タービン1の組み立てを完了する。
このようにして組み立てられた蒸気タービン1は、図2及び図4に示すように、シュラウド隙間Mが板状部材71に被覆されて封止される。より具体的には、各静翼部材41における外側シュラウド43の窪み部43gを、板状部材71が被覆していることから、シュラウド隙間Mのうち半環状溝部72b内の部分と、半環状溝部72bから外側に露出した部分の大半が板状部材71によって封止される。
このため、静翼部材41に向けて軸方向に流れた蒸気Sのうち、シュラウド隙間Mに向かう蒸気Sは、板状部材71に衝突した後に静翼本体42側に流れて蒸気Sの主流に合流する。そして、蒸気Sは、静翼本体42によって流れ方向を変更されて、下流側の動翼列50に流入する。
また、板状部材71がシュラウド隙間Mのうち径方向内方側に露出した部分の大半を封止するので、蒸気Sの主流に晒された部分の大半が封止される。これにより、シュラウド隙間Mに流入する蒸気Sが大幅に低減される。
さらに、静翼列40内においてシュラウド隙間Mから主流側に流出する蒸気Sが殆どなくなって、静翼列40内で主流の乱れが生じずに、設計された角度で静翼列40から流出した後に動翼列50に流入する。
以上説明したように、本実施形態に係る蒸気タービン1によれば、複数の静翼部材41を連結すると共に、静翼部材41の外側シュラウド43を軸方向一方側から被覆してシュラウド隙間Mを封止するので、軸方向一方側からシュラウド隙間Mに蒸気Sが向かったとしても板状部材71に衝突してシュラウド隙間Mへの流入が阻止される。これにより、板状部材71に衝突した蒸気Sが静翼本体42側に流れて蒸気Sの主流に合流する。従って、主流流量を増加させることができるので、タービン効率を向上させることができる。
また、板状部材71が蒸気Sのシュラウド隙間Mへの流入を阻止するので、静翼列40内においてシュラウド隙間Mから主流側に流出する蒸気Sが殆どなくなる。これにより、静翼列40内で主流の乱れが生じ難くなって静翼列40から流出する主流の流れが設計されたものとなるので、タービン効率を向上させることができる。
また、板状部材71が複数の外側シュラウド43の全周に亘って設けられているので、周方向に亘って複数形成される全てのシュラウド隙間Mを封止することができる。
また、シュラウド隙間Mのうち径方向内方側に露出した部分の大半を板状部材71が封止するので、蒸気Sの主流に晒される部分が封止される。これにより、シュラウド隙間Mに流入する蒸気Sを効果的に低減することができる。
また、本実施形態におけるタービンの製造方法によれば、タービン効率を向上させることができる蒸気タービン1の構成を容易に得ることができる。
また、本実施形態におけるタービンの製造方法によれば、静翼部材グループG(GA,GB)毎に、一体化された複数の静翼部材41が外輪部材72の半環状溝部72bに纏めて嵌合される。すなわち、従来のタービンの製造方法においては、静翼部材41を外輪部材72に組み込む際に、外輪部材72の半環状溝部72bに静翼部材41を一つ一つ嵌め入れなければならないので、組み立てに労力を要するという問題があったが、上記方法によれば、複数の静翼部材41を一つずつ外輪部材72の半環状溝部72bに嵌合させる労力を省略するので、組み立てを容易に行うことができる。
また、複数の静翼ユニット70A,70Bを全周に配設して、静翼列40を構成するので、組み立てを更に容易に行うことができる。
なお、上述した構成においては、各段に静翼ユニット70A,70Bを配設して静翼列40を構成したが、各段における静翼部材41を三つ以上にグループ分けすると共にグループの数に対応して静翼ユニットを構成してもよい。
また、静翼ユニット70Aを一つだけ設けて、残りの部分(静翼ユニット70Bに相当する部分)の板状部材71を省略してもよい。
また、上述した構成においては、環状に配列された外側シュラウド43の全周に板状部材71を設けたが、周方向の一部のみに設けたとしても当該一部における蒸気Sの漏流を防止することが可能である。
また、上述した構成においては、内周縁43eを板状部材71で被覆せずに露出させたが、内周縁43eを被覆してシュラウド隙間Mの全部を封止してもよい。この構成によれば、シュラウド隙間Mに流入する蒸気Sを更に低減することができる。
また、上述した構成においては、静翼部材グループGA,GBを各静翼列40に属する静翼部材41の半数でそれぞれ構成したが、その数は任意であって適宜調整することが可能である。この場合、外輪部材72の周方向寸法を静翼部材41の数に応じて適宜調整することが望ましい。
また、上述した構成においては、外輪部材72に半環状溝部72bを形成して外輪部材72と外側シュラウド43とを嵌合させたが、外側シュラウド43に半環状溝部を形成して外輪部材72と外側シュラウド43とを嵌合させてもよい。
(第二実施形態)
図8は本発明の第二実施形態に係る蒸気タービン2の静翼ユニット80Aの翼列図であり、図9は図8におけるIV−IV線矢視図であり、図10は静翼ユニット80Aの静翼部材41Aの概略斜視図である。なお、図8〜図10において、図1〜図7と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、静翼ユニット80Aは、第一実施形態の静翼ユニット70と比較して、板状部材71が省略された点と、静翼部材41の代わりに静翼部材41Aを備えている点とが、第一実施形態の静翼ユニット70と異なる。
静翼部材41Aは、静翼部材41とほぼ同様の構成であるが、外側シュラウド43の一端面42yのうち前部43a側において、径方向(翼軸方向)に向けて矩形溝73jが形成されており、この矩形溝73jに熱膨張ピース91Aが嵌めこまれている。
熱膨張ピース91Aは、図8〜図10に示すように、長手方向の交差断面が矩形になった棒状部材であり、静翼部材41Aよりも線膨張係数が高い材料で形成されている。
本実施形態によれば、高温の蒸気Sで熱膨張ピース91Aが昇温すると、熱膨張ピース91Aが周方向(接線方向)に熱膨張して、隣接する外側シュラウド43の他端面42zに密着する。これにより、シュラウド隙間Mを封止して蒸気Sの漏流を低減するので、タービン効率を向上させることができる。
(第三実施形態)
図11は本発明の第三実施形態に係る蒸気タービン3の静翼ユニット80Bの翼列図である。なお、図11(及び図12)において、図1〜図10と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、静翼ユニット80Bは、第二実施形態の静翼ユニット80Aと比較して、熱膨張ピース91Aを有する静翼部材41Aに代えて、弾性ピース91Bを有する静翼部材41Bを備える点で、第二実施形態の静翼ユニット80Aと異なる。
図12は、弾性ピース91Bの概略構成斜視図である。
図12に示すように、弾性ピース91Bは、長手方向断面がC字状となった棒状部材であり、弾性材料(例えば、バネ鋼等)によって形成されている。この弾性ピース91Bは、図11に示すように、径方向の開放部91bを軸方向一方側(前側)に向けた状態で、矩形溝73jに挿入されている。
本実施形態によれば、シュラウド隙間Mに流入した蒸気Sが弾性ピース91Bの開放部91bに流入することで、弾性ピース91Bが外周側に拡がって、周方向に隣接する外側シュラウド43の他端面42zに密着する。これにより、シュラウド隙間Mを封止して蒸気Sの漏流を低減するので、タービン効率を向上させることができる。
なお、上述した構成においては、長手方向断面がC字状の弾性ピース91Cを矩形溝73jに挿入する構成にしたが、図13に示すように、長手方向断面がW字状の弾性ピース91Dを矩形溝73jに挿入する構成にしてもよい。
(第四実施形態)
図14は本発明の第四実施形態に係る蒸気タービン4の静翼ユニット80Dの翼列図である。なお、図14において、図1〜図13と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図14に示すように、静翼ユニット80Dは、第一実施形態の静翼ユニット70と比較して、板状部材71が省略されている点と、外側シュラウド83を有する静翼部材41Dを備える点で、第一実施形態の静翼ユニット70と異なる。
外側シュラウド83は、第一実施形態の外側シュラウド43の一端面42y及び他端面42zが径方向断面視で段状に形成されていたのに対して、一端面82y及び他端面82zが径方向断面視でN状に形成されている点で異なる。
つまり、第一実施形態の外側シュラウド43の一端面42y及び他端面42zが、前部43aと後部43bとを中間部43cが前側から後側に穏やかに傾斜して接続していたのに対して、本実施形態の一端面82y及び他端面82zは、図14に示すように、中間部83cが後側から前側に切り返されるように形成されて前部43aと後部43bとを接続している。このため、シュラウド隙間Mには、中間部83cが近接対向して画定された切返部83dが形成されている。
本実施形態によれば、シュラウド隙間Mに切返部83dが形成されているので、シュラウド隙間Mに流入した蒸気Sに対して切返部83dが大きな流動抵抗として作用する。これにより、蒸気Sの漏流を低減して、タービン効率を向上させることができる。
(第五実施形態)
図15は本発明の第五実施形態に係る蒸気タービン5の静翼ユニット80Eの翼列図である。なお、図15において、図1〜図14と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図15に示すように、静翼ユニット80Eは、第一実施形態の静翼ユニット70と比較して、板状部材71が省略されている点と、外側シュラウド85を有する静翼部材41Eを備える点で、第一実施形態の静翼ユニット70と異なる。
第一実施形態の一端面42y及び他端面42zにおいては、中間部43cが穏やかに傾斜して前部43aと後部43bとを接続していたのに対して、外側シュラウド85の一端面85y及び他端面85zにおいては、図15に示すように、軸方向に直交する直交面85cが前部43aと後部43bとを接続している。
また、周方向に隣接する二つの外側シュラウド85は、一方の前部43aと他方の後部43bとが軸方向に延びるボルト86によって連結されて、一方の一端面85yの直交面85cと、他方の他端面85cの直交面85cとが軸方向に押圧されて密着している。
この構成によれば、周方向に隣接する二つの外側シュラウド85のうち、一方の一端面85yの直交面85cと他方の他端面85cとが密着してシュラウド隙間Mが封止される。これにより、蒸気Sの漏流を低減して、タービン効率を向上させることができる。
(第六実施形態)
図16は本発明の第六実施形態に係る蒸気タービン6の静翼ユニット80Fの要部拡大断面図である。なお、図16において、図1〜図15と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図16に示すように、静翼ユニット80Fは、第一実施形態の静翼ユニット70と比較して、板状部材71が省略されている点と、外輪部材72の半環状溝部72bの、軸方向一方側における縁部から径方向内方側に延びた延出部72eを備える点で、第一実施形態の静翼ユニット70と異なる。
延出部72eは、半環状溝部72bから外側に露出したシュラウド隙間Mの大半を被覆すると共に封止している。
この構成によれば、延出部72eが、半環状溝部72bから外側に露出したシュラウド隙間Mを封止するので、蒸気Sの漏流を低減してタービン効率を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上述した各実施形態においては、本発明を蒸気タービンに適用した実施形態について説明したが、ガスタービンに本発明を適用してもよい。
1,2,3,4,5,6…蒸気タービン
10…ケーシング
11…外輪
12…内輪
30…軸体
40…静翼列
41(41X,41Y)…静翼部材
42…静翼本体
43…外側シュラウド(シュラウド)
50…動翼列
51…動翼部材
70(70A,70B)…静翼ユニット(中間ユニット)
71…板状部材
72…外輪部材
72a…内周部
G(GA,GB)…静翼部材グループ
M…シュラウド隙間

Claims (7)

  1. 回転自在に支持された軸体と、
    前記軸体の外周に複数設けられ、前記軸体の周方向に動翼列を構成する動翼部材と、
    前記軸体と前記動翼列とを囲うケーシングと、
    前記ケーシングの内周に設けられ、凹凸状となった断面が周方向に連続する内周部を含む外輪と、
    前記外輪の内周部に嵌合したシュラウドと前記シュラウドから径方向内方側に延びる静翼本体とをそれぞれ有し、前記周方向に複数設けられると共に互いに周方向に隣り合う前記シュラウドを近接させて静翼列を構成する静翼部材と、
    前記複数の静翼部材のうち少なくとも一部を連結すると共に、前記連結した静翼部材のシュラウドを前記軸方向一方側から被覆して前記互いに周方向に隣り合うシュラウドの間に形成されたシュラウド隙間を封止する板状部材を備えることを特徴とするタービン。
  2. 前記板状部材は、周方向に連続して複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載のタービン。
  3. 前記板状部材は、前記複数のシュラウドの全周に亘って設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタービン。
  4. 前記内輪の内周部は、周方向に延びる溝状に形成され、
    前記板状部材は、前記シュラウド隙間のうち前記内輪の内周部から径方向内方側に露出した部分の少なくとも一部を封止していることを特徴とする請求項1に記載のタービン。
  5. 前記板状部材は、前記シュラウド隙間の全部を封止していることを特徴とする請求項1又は2に記載のタービン。
  6. 回転自在に支持された軸体と、
    前記軸体の外周に複数設けられ、前記軸体の周方向に動翼列を構成する動翼部材と、
    前記軸体と前記動翼列とを囲うケーシングと、
    前記ケーシングの内周に設けられ、凹凸状となった断面が周方向に連続する内周部を含む外輪と、
    前記外輪の内周部に嵌合したシュラウドと前記シュラウドから径方向内方側に延びる静翼本体とをそれぞれ有し、前記周方向に複数設けられると共に互いに周方向に隣り合う前記シュラウドを近接させて静翼列を構成する静翼部材と、を備えるタービンの製造方法であって、
    予め複数の静翼部材と板状部材と前記外輪を構成する複数の外輪部材とを用意し、
    前記複数の静翼部材をグループ分けしてなる複数の静翼部材グループのうち、一に属する前記複数の静翼部材のシュラウドを前記板状部材で連結して一体化する連結工程と、
    前記板状部材で連結して一体化した前記複数の静翼部材のシュラウドを前記外輪部材の内周部に嵌合させて中間ユニットを製造する中間ユニット製造工程と、
    前記他の静翼部材グループに属する複数の静翼部材を前記外輪部材に嵌合させたユニットに対して、前記中間ユニットを接続する接続工程と、
    を備えることを特徴とするタービンの製造方法。
  7. 前記ユニットは、前記中間ユニットとして構成されていることを特徴とする請求項6に記載のタービンの製造方法。
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