JP4446805B2 - 管の接合用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、管の接合用治具に関する。
従来、離脱防止機能および伸縮機能(以下、耐震機能と記す)を有する管の継手構造の一つとして図8に示すようなものがある。
図8に示すように、一方の管1の端部には受口2が形成されており、受口2の奥側には奥端面3が形成されている。この奥端面3よりも受口2の開口側にはロックリング収容溝4が周方向に形成されており、このロックリング収容溝4には、周方向に一つ割のロックリング5が収容されている。また、ロックリング収容溝4よりもさらに開口側には開口側に向かって広がるテーパ面6が形成されている。
一方、他方の管7の端部には挿口8が形成されており、この挿口8の先端部の外周には挿口突部9が形成されている。ロックリング5の位置よりも受口2の開口側における挿口8の外周には、周方向一つ割りのバックアップリング10とゴム製のシール材11とが配置されている。また、挿口8における受口2に入り込まない部分の外周には、挿口8よりも大径に形成されている割輪12と、受口2の端面の外径と同様の外径に形成されている押輪13とが配置されている。
この押輪13は、受口2の端面2aに植え込まれている植え込みボルト14およびナット15によるねじの送り機構で、受口2の奥側に向かって押圧されており、割輪12を介してシール材11が受口2の奥側に向かって押圧され、このシール材11がテーパ面6に押し当てられることで、管の継手部にシール機能が付与されている。
このような管の継手部において、地震等により管軸方向に圧縮力が作用した場合には、挿口突部9は受口2の奥端面3まで移動することができる。また、管軸方向に引張力が作用した場合には、挿口突部9が受口2の奥側からロックリング5にかかり合い、受口2から挿口8が抜け出すことを確実に防止することができる。このようにして、管の継手部に耐震機能が付与されている。
また、一方の管1と他方の管7とを接合し、上記のような管の継手部を構成する方法の一つとして、例えば特許文献1に記載されている方法がある。そこで、この方法を、図9〜図12を用いて説明する。
一般に、受口2を有する管は、図9に示すように、受口2におけるロックリング収容溝4にロックリング5が収容されている状態で配管施工現場に搬入される。
したがって、現場での管の接合作業においては、まず、図10に示すような、はさみ状のロックリング拡径具16を用いて、周方向に一つ割に形成されているロックリング5の分割部5aに、ロックリング拡径具16における脚部16a、16aの先端部を挿入し、それぞれの脚部16a、16aにねじ合わされているねじロッド16bを介して取り付けられているハンドル16c、16cを回転することで、ねじの送り機構により脚部16a、16aを開脚させ、ロックリング5を徐々に拡径する。
ロックリング5の内径が挿口突部9の外径よりも大きくなるように拡径すると、拡径状態のロックリング5をこの状態に維持するために、図11および図12に示すような、スペーサ17を受口2に装着する。
図11および図12に示すように、このスペーサ17は、拡径状態のロックリング5の分割部5aに挿入されて、このロックリング5が縮径するのを防止する板状のスペーサ部17aと、受口2の内側から受口2の端面2aを経て受口2の外面に接触可能な板状の取手部17bとを有する。スペーサ部17aは、例えば異なる3段階の幅の部分である前方側部分17c、中間部分17d、後方側部分17eを有しており、スペーサ17を装着する受口2の口径が、例えば500〔mm〕〜600〔mm〕、700〔mm〕〜800〔mm〕、900〔mm〕〜1000〔mm〕のそれぞれの場合に、ロックリング5をそれぞれの径に応じた大きさに拡径することができるようにされている。
スペーサ17におけるスペーサ部17aを、図10に示すように、ロックリング拡径具16によって拡径状態に維持されているロックリング5の分割部5aに挿入し、かつ、図12に示すように、スペーサ17における取手部17bの端部を受口2の外面に接触させて、このスペーサ17を受口2に装着し、そして、ロックリング拡径具16におけるハンドル16cを回転させつつ、脚部16a、16aの開きを閉じて、ロックリング5を縮径させ、ロックリング5における周方向の一方の端面5b、他方の端面5cとスペーサ17のスペーサ部17aにおける両側面とを接触させ、ロックリング5からロックリング拡径具16を取り外す。
そして、スペーサ17によりロックリング5を拡径状態に維持させ、この状態の受口2内に、他方の管7の挿口8を挿入する。このとき図示は省略するが、挿口8の外周には、バックアップリング10、シール材11、割輪12、押輪13が配置されている。
挿口8における挿口突部9が、ロックリング5の位置を越え、受口2の所定の位置まで挿入されると、取手部17bを引っ張り、受口2からスペーサ17を抜き去って、ロックリング5の拡径状態を解消する。これにより、ロックリング5を縮径させ、ロックリング5を挿口8の外周に抱きつかせる。そして、図8に示したように、管の継手部を構成する。
特開2002−327877号公報
上記のようなスペーサ17を用いれば、ロックリング5における分割部5aを所定の幅に開いた状態で維持することができるが、通常、受口2およびロックリング5は、寸法公差の範囲で寸法に微妙なばらつきがあり、上記のスペーサ17では、一定の幅でしか分割部5aを開くことができないので、スペーサ17におけるスペーサ部17aを分割部5aに挿入した場合に、ロックリング収容溝4とロックリング5との間にがたつきが発生する場合がある。
このようながたつきが発生してしまうと、スペーサ17をロックリング5に安定して保持させることができず、管の接合作業の施工性に支障をきたすおそれがある。
そこで本発明はこのような問題点を解決するもので、受口におけるロックリング収容溝に拡径状態で収容されたロックリングの拡径状態を維持する際に、ロックリング収容溝とロックリングとの間に、がたつきが発生しないようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、一方の管における受口の内周に形成されているロックリング収容溝に、周方向の分割部を有する環状のロックリングが拡径された状態で収容され、この状態の前記受口内に、先端部に外周突部が形成されている他方の管における挿口を、前記外周突部が前記ロックリングよりも前記受口の奥側に位置するように挿入し、前記一方の管と前記他方の管とを接合する際に、前記ロックリングにおける前記分割部に挿入されて前記ロックリングの拡径状態を維持可能な管の接合用治具であって、
前記ロックリングの分割部に挿入されて、前記分割部における前記ロックリングの一方の端面に接触する第1の接触体と、前記分割部に挿入されて、前記ロックリングの他方の端面に接触する第2の接触体と、前記第1の接触体と前記第2の接触体とを接続するとともに、前記ロックリングの周方向に沿った前記第1の接触体と前記第2の接触体との距離を調整可能な間隔調整手段とを有し、
前記第1の接触体および第2の接触体が、分割部に挿入されている箇所から受口の内面に沿って前記受口の外側まで設けられ、間隔調整手段が、前記受口の外側において前記第1の接触体と前記第2の接触体とを接続するように設けられ、前記第1の接触体および前記第2の接触体のうちの少なくとも一方が、ロックリングの位置よりも前記受口の奥側に向けて形成されている突出部を有し、前記突出部が、前記受口の内面に、径方向外側向きにかかり合うことが可能とされて、前記第1の接触体、前記第2の接触体および前記間隔調整手段が前記第1および前記第2の接触体と前記ロックリングとの接触箇所を中心として前記受口の径方向内向きに倒れることを防止可能とされているものである。
このような構成によると、ロックリングの分割部に挿入されて、前記分割部における前記ロックリングの一方の端面に接触する第1の接触体と、前記分割部に挿入されて、前記ロックリングの他方の端面に接触する第2の接触体と、前記第1の接触体と前記第2の接触体とを接続するとともに、前記ロックリングの周方向に沿った前記第1の接触体と前記第2の接触体との距離を調整可能な間隔調整手段とを有することにより、前記間隔調整手段によって、前記ロックリングの周方向に沿った前記第1の接触体と前記第2の接触体との距離を調整するができるので、拡径状態のロックリングの分割部におけるロックリングの周方向に沿った幅に合わせて、第1の接触体をロックリングの一方の端面に、かつ、第2の接触体をロックリングの他方の端面に接触させることができる。
また、第1の接触体および第2の接触体が、分割部に挿入されている箇所から受口の内面に沿って前記受口の外側まで設けられ、間隔調整手段が、前記受口の外側において前記第1の接触体と前記第2の接触体とを接続するように設けられ、前記第1の接触体および前記第2の接触体のうちの少なくとも一方が、ロックリングの位置よりも前記受口の奥側に向けて形成されている突出部を有し、前記突出部が、前記受口の内面に、径方向外側向きにかかり合うことが可能とされて、前記第1の接触体、前記第2の接触体および前記間隔調整手段が前記第1および前記第2の接触体と前記ロックリングとの接触箇所を中心として前記受口の径方向内向きに倒れることを防止することができる。これにより、管の接合用治具をロックリングに安定して保持させることができ、管の接合作業を円滑に行うことができる。
以上のように本発明によれば、間隔調整手段によって、ロックリングの周方向に沿った第1の接触体と第2の接触体との距離を調整するができるので、拡径状態のロックリングの分割部におけるロックリングの周方向に沿った幅に合わせて、第1の接触体をロックリングの一方の端面に、かつ、第2の接触体をロックリングの他方の端面に接触させることができる。これにより、ロックリング収容溝に拡径状態で収容されたロックリングの拡径状態を維持する際に、ロックリング収容溝とロックリングとの間に、がたつきが発生しないようにすることができる。
本発明の管の接合用治具の実施の形態1および2を、図1〜図7を参照しながら説明する。なお、以下の説明において用いるロックリング5は、周方向に一つ割の形状、すなわち周方向に一つの分割部5aを有する形状とされている。また、従来の管の継手構造において既に説明したものと同様のものには、図8などにおいて使用した符号と同一の符号を付すことで、その詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態1において説明する管の接合用治具20は、図1〜図4に示すように、一方の管1(図示は省略)における受口2のロックリング収容溝4に拡径された状態で収容されているロックリング5の分割部5aに挿入されて、分割部5aにおけるロックリング5の一方の端面5bに接触する第1の接触体21と、分割部5aに挿入されて、ロックリング5の他方の端面5cに接触する第2の接触体22と、第1の接触体21と第2の接触体22とを接続するとともに、ロックリング5の周方向に沿った第1の接触体21と第2の接触体22との距離Lを調整可能な間隔調整手段23とを有する。
間隔調整手段23は、第1の接触体21と第2の接触体22とにわたって設けられているねじ部24と、このねじ部24に同軸上に植え込まれて、ねじ部24を回転させる蝶ボルト25とを有する。このねじ部24における一端側には、ねじ部24の谷の部分よりも小径で、かつ、外周におねじが形成されていない真っ直ぐな直部24aが形成されている。
第1の接触体21は、ロックリング5における一方の端面5bに接触するとともに受口2の外部に至る長さに形成されている板状の挿入部21aと、この挿入部21aから受口2の外面近傍まで湾曲して形成されている板状の取手部21bと、挿入部21aと取手部21bとの境界部であって受口2の外部となる位置に取り付けられているとともに、ねじ部24における直部24aが挿通可能なように、その内面21dが円筒内面状に形成されているソケット部21cとを有する。このソケット部21cの内径は、ねじ部24における谷の部分よりも小径であり、かつ、直部24aよりも大径に形成されている。ソケット部21cには、ねじ部24の一端側における直部24aが挿通されており、ソケット部21cの内面21dが円筒内面状に形成されていることで、ねじ部24がソケット部21cに対して空転するようにされている。また、このねじ部24における直部24aの一端部には、直部24aがソケット部21cから抜け落ちるのを防止するための円盤状の位置規制部21eが、直部24aにねじ合わせられた状態で取り付けられている。これにより、ソケット部21cが、ねじ部24の軸心方向に、かつ、第2の接触体22側に相対的に移動しようとすると、ソケット部21cにおける第2の接触体22側の端面21fが、ねじ部24と直部24aとの段差部24bに接触するので、ソケット部21cが第2の接触体22側に相対的に移動するのを防止することができる。したがって、ソケット部21cは、ねじ部24に対し、その軸心方向に対して相対的に移動できないようにされている。さらに、ソケット部21cの上部には、第1の接触体21と第2の接触体22とが相対的に回転することを防止するための棒状の回転防止部材26が、第1の接触体21から第2の接触体22にかけて取り付けられている。
第2の接触体22は、ロックリング5における他方の端面5cに接触するとともに受口2の外部に至る長さに形成されている板状の挿入部22aと、第1の接触体21における取手部21b同様に、挿入部22aから受口2の外面近傍まで湾曲して形成されている板状の取手部22bと、挿入部22aと取手部22bとの境界部であって受口2の外部となる位置に取り付けられているとともに、ねじ部24に噛み合うことが可能なように、その内面にめねじ部22dが形成されているソケット部22cと、挿入部22aにおけるロックリング5の位置よりもさらに受口2の奥側に向かって形成されている板状の突出部22eとを有する。なお、この突出部22eは、第1の接触体21、第2の接触体22のうちの少なくとも一方に設けられていればよく、本実施の形態1の場合は、第2の接触体22にのみ設けられている場合を説明する。
ソケット部22cには、ねじ部24の他端側がねじ合わせられており、ねじ部24を回転することで、ねじの送り機構により、第1の接触体21と第2の接触体22との距離Lを調整可能とされている。また、このソケット部22cの上部には、回転防止部材26を挿通可能な門型のガイド部22fが取り付けられている。これにより、第1の接触体21と第2の接触体22とが、ねじ部24を中心として相対的に回転することを防止することができる。なお、22gは蝶ボルトであり、ガイド部22fの上部にねじ合わせることで、回転防止部材26が第2の接触体22に対してがたつくことを抑制することができる。
第1の接触体21における挿入部21aと第2の接触体22における挿入部22aとは、挿入部21aおよび挿入部22aがロックリング5の一方の端面5b、他方の端面5cに安定して接触するように、ロックリング5の形状に対応して、すなわち図2および図4のように見て、ハの字状になるように配置されている。
以上のような構成において、管の接合用治具20を用いて、管を接合する作業を説明する。なお、背景技術の説明において既に述べたように、配管施工現場に搬入される管の受口2におけるロックリング収容溝4には、ロックリング5が収容されている。したがって、配管施工現場における作業の手順としては、まず、図10に示したように、ロックリング拡径具16を用いて、ロックリング5を所望の径になるまで拡径する。
そして、ロックリング5を所望の径、すなわち、ロックリング収容溝4とロックリング5との間にがたつきが発生しない程度にまで拡径すると、このときのロックリング5の分割部5aに挿入可能な程度に、間隔調整手段23における蝶ボルト25を調整して第1の接触体21と第2の接触体22とを相対的に近づけ、この状態の第1の接触体21における挿入部21aおよび第2の接触体22における挿入部22aをロックリング5における分割部5aに挿入する。
そして、蝶ボルト25を再び調整して、第1の接触体21と第2の接触体22とを相対的に遠ざけるようにしていき、挿入部21aの側面とロックリング5における一方の端面5bとを接触させ、かつ、挿入部22aの側面とロックリング5における他方の端面5cとを接触させる。このとき、第1の接触体21と第2の接触体22とにかけて回転防止部材26が設けられていることで、第1の接触体21および第2の接触体22がねじ部24を中心として相対的に回転することを防止することができる。したがって、挿入部21aの側面とロックリング5における一方の端面5bとを接触させ、かつ、挿入部22aの側面とロックリング5における他方の端面5cとを接触させる作業を迅速かつ容易に行うことができる。
そして、ロックリング5の拡径状態を接合用治具20により維持させると、図5に示すように、ロックリング拡径具16(図示は省略)をロックリング5から取り外し、ロックリング5に接合用治具20を保持させる。
このとき、第2の接触体22が、挿入部22aよりも受口2の奥側に向かって形成されている突出部22eを有することにより、接合用治具20が、挿入部21aとロックリング5の一方の端面5cとが接触している箇所、および挿入部22aとロックリング5の他方の端面5dとが接触している箇所を中心として、図中の矢印Aの方向、すなわち受口2の径方向内向きに倒れようとしても、この突出部22eが受口2の内面2bに、径方向外向きに接触することができる。これにより、接合用治具20が倒れるのを防止して、この接合用治具20がロックリング5から脱落するのを防止することができ、ロックリング5を拡径状態に維持している接合用治具20とロックリング5とを安定して保持させることができる。
このようにして、接合用治具20によりロックリング5を所望の拡径状態に維持し、かつ、この接合用治具20を受口2に安定して保持させると、この状態の受口2内に、他方の管7の挿口8を、その先端部に形成されている外周突部としての挿口突部9が、拡径状態のロックリング5よりも受口2の奥側に位置するまで挿入する。このとき、図示は省略するが、挿口8の外周には、バックアップリング10、シール材11、割輪12、押輪13が配置されている。
そして、図示は省略するが、第1の接触体21および第2の接触体22における取手部21b、22bを管軸方向受口外側向きに引っ張り、第1の接触体21および第2の接触体22をロックリング5の分割部5aから抜き去り、ロックリング5の拡径状態を解除して、ロックリング5を挿口8の外周に抱きつかせる。そして、図8に示したように、管の継手部を構成し、管の接合作業を終了する。
以上のように、第1の接触体21と第2の接触体22との距離Lを、間隔調整手段23におけるねじ部24によるねじの送り機構により、無段階に調整できることにより、拡径状態のロックリング5の分割部5aにおけるロックリング5の周方向に沿った幅に合わせて、第1の接触体21をロックリング5の一方の端面5bに、かつ、第2の接触体22をロックリング5の他方の端面5cに接触させることができる。これにより、ロックリング収容溝4に拡径状態で収容されたロックリング5の拡径状態を維持する際に、ロックリング収容溝4とロックリング5との間に、がたつきが発生しないようにすることができる。
また、上記のように、ロックリング5の拡径状態を維持している接合用治具20が、受口2の径方向内向きに倒れようとしても、突出部22eが受口2の内面2bに、径方向外向きに接触することができ、接合用治具20が受口2の径方向内向きに倒れるのを防止することができる。これにより、この接合用治具20がロックリング5から脱落するのを防止し、この接合用治具20とロックリング5とを安定して保持させることができるので、管の接合作業を円滑に行うことができる。
なお、上記においては、ロックリング拡径具16によりロックリング5を拡径した場合を説明したが、未拡径状態のロックリング5の分割部5aに挿入可能な程度に、蝶ボルト25を調整して第1の接触体21と第2の接触体22とを近づけ、この状態の第1の接触体21における挿入部21aおよび第2の接触体22における挿入部22aをロックリング5の分割部5aに挿入し、蝶ボルト25を再び調整して、第1の接触体21と第2の接触体22とを遠ざけていき、これによって、ロックリング5を拡径させることもできる。このようにすると、ロックリング拡径具16を用いる場合に比べて、管の接合作業を迅速に行うことができる。
また、上記において、図5には、第1の接触体21の取手部21bおよび第2の接触体22の取手部22bの端部が、受口2の外面に接触していない場合を示しているが、これに限らず、取手部21bおよび取手部22bの端部を、これらが受口2の外面に径方向内向きにかかり合うように形成してもよく、このようにすることで、接合用治具20とロックリング5とを安定して保持させることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2において説明する管の接合用治具30は、図6および図7に示すように、一方の管1(図示は省略)における受口2のロックリング収容溝4に拡径された状態で収容されているロックリング5の分割部5aに挿入されて、ロックリング5における一方の端面5bに接触する第1の接触体31と、ロックリング5の分割部5aに挿入されて、ロックリング5における他方の端面5cに接触する第2の接触体32と、第1の接触体31と第2の接触体32とを接続するとともに、第1の接触体31と第2の接触体32との距離Lを調整可能な間隔調整手段33とを有する。
間隔調整手段33は、実施の形態1における間隔調整手段23と同様に、第1の接触体31と第2の接触体32とにわたって設けられているねじ部34と、このねじ部34に同軸上に植え込まれて、ねじ部34を回転させる蝶ボルト35とを有する。
第1の接触体31は、ロックリング5における一方の端面5bに接触するとともに受口2の外部に至る長さに形成されている板状の挿入部31aと、この挿入部31aから受口2の外面近傍まで湾曲して形成されている板状の取手部31bと、挿入部31aと取手部31bとの境界部であって受口2の外部となる位置に取り付けられているとともに、ねじ部34に噛み合うことが可能なように、その内面にめねじ部31dが形成されているソケット部31cとを有する。
ソケット部31cには、ねじ部34の一端側がねじ合わせられており、ねじ部34が回転することで、ねじの送り機構により、第1の接触体31をねじ部34の軸心方向に沿って相対的に移動させることができる。また、ソケット部31cの上部には、上方に向けて突出する突起部31gが形成されており、この突起部31gには、ソケット部31cの内側から外側に向けて貫通するねじ孔31eが形成されている。このねじ孔31e内には、円柱状のねじ部押圧部材36が配置されている。このねじ部押圧部材36がねじ孔31e内に配置された状態で、蝶ボルト31fがこのねじ孔31eにねじ合わせられている。これにより、蝶ボルト31fをねじ孔31eに強くねじ合わせることで、ねじ部押圧部材36により、ねじ部34をその軸心側に向けて押圧することができ、第1の接触体31がねじ部34に対して相対的に回転しないように固定することができる。
第2の接触体32は、ロックリング5における他方の端面5cに接触するとともに受口2の外部に至る長さに形成されている板状の挿入部32aと、第1の接触体31における取手部31b同様に、挿入部32aから受口2の外面近傍まで湾曲して形成されている板状の取手部32bと、挿入部32aと取手部32bとの境界部であって受口2の外部となる位置に取り付けられているとともに、ねじ部34を挿通可能なように、その内面32dが円筒内面状に形成されているソケット部32cと、挿入部32aの先端からさらに受口2の奥側に向かって形成されている板状の突出部32gと、ソケット部32cの両側に配置されているとともに、ねじ部34にねじ合わせられている位置規制部37、37とを有する。
この位置規制部37の外面から内面にかけては、ねじ孔37bが貫通状態で形成されており、このねじ孔37bに、セットビス37cが、その先端面37dで位置規制部37にねじ合わせられているねじ部34を押圧した状態でねじ合わせられている。このように、ねじ部34と位置規制部37とが共回りするように固定し、かつ、位置規制部37がねじ部34に対し、その軸心方向に沿って相対的に移動しないように固定することで、位置規制部37と位置規制部37との間に位置するソケット部32cを、ねじ部34に対し、その軸心方向に沿って相対的に移動しないように固定することができる。
このように、ソケット部32cを、ねじ部34に対し、その軸心方向に沿って相対的に移動しないように固定し、間隔調整手段33における蝶ボルト35と回転させることで、ねじの送り機構により、第1の接触体31と第2の接触体32とを相対的に近づけたり遠ざけたりすることができる。このようにして、第1の接触体31と第2の接触体32との距離Lが調整可能とされている。
また、ソケット部32cの上部には、上方に向けて突出する突起部32hが形成されており、この突起部32hには、ソケット部32cの内側から外側に向けて貫通するねじ孔32eが形成されており、このねじ孔32e内には、円柱状のねじ部押圧部材36が配置されている。このねじ部押圧部材36がねじ孔32e内に配置された状態で、蝶ボルト32fがこのねじ孔32eにねじ合わせられている。これにより、第1の接触体31と同様に、蝶ボルト32fをねじ孔32eに強くねじ合わせることで、ねじ部押圧部材36により、ねじ部34をその軸心側に向けて押圧することができ、第2の接触体32がねじ部34に対して相対的に回転しないように固定することができる。
また、第1の接触体31における挿入部31aと第2の接触体32における挿入部32aとは、挿入部31aおよび挿入部32aがロックリング5の一方の端面5b、他方の端面5cに安定して接触するように、ロックリング5の形状に対応して、すなわち図7に示すように、ハの字状になるように配置されている。
以上のような構成において、管の接合用治具30を用いて、管を接合する作業を説明するが、接合用治具30を用いて管の接合作業をする場合も、接合用治具20を用いた場合と同様に、ロックリング拡径具16でロックリング収容溝4に収容されているロックリング5を拡径する。
そして、ロックリング5を所望の径、すなわちロックリング収容溝4とロックリング5との間にがたつきが発生しない程度にまで拡径すると、第1の接触体31における蝶ボルト31f、第2の接触体32における蝶ボルト32fを緩めて、第1の接触体31および第2の接触体32に対してねじ部34が回転するようにして、間隔調整手段33における蝶ボルト35を回転させて、ロックリング5の分割部5aに、第1の接触体31における挿入部31aおよび第2の接触体32における挿入部32aを挿入できるように、第1の接触体31と第2の接触体32との距離Lを調整する。そして、調整を行うと、挿入部31aおよび挿入部32aをロックリング5における分割部5aに挿入する。
そして、蝶ボルト35を再び調整して、第1の接触体31と第2の接触体32とを遠ざけていき、第1の接触体31における挿入部31aとロックリング5における一方の端面5bとを接触させ、かつ、第2の接触体32における挿入部32aとロックリング5における他方の端面5cとを接触させる。
そして、実施の形態1の場合と同様に、ロックリング拡径具16(図示は省略)をロックリング5から取り外し、受口2に接合治具30を保持させ、受口2に挿口8を挿入し、接合用治具30をロックリング5の分割部5aから抜き去り、図8に示したように、管の継手部を構成し、管の接合作業を終了する。
以上のように、第1の接触体31と第2の接触体32と距離Lを、間隔調整手段33におけるねじ部34によるねじの送り機構により、無段階に調整できることにより、拡径状態のロックリング5の分割部5aにおけるロックリング5の周方向に沿った幅に合わせて、第1の接触体31をロックリング5の一方の端面5bに、かつ、第2の接触体32をロックリング5の他方の端面5cに接触させることができる。これにより、ロックリング収容溝4に拡径状態で収容されたロックリング5の拡径状態を維持する際に、ロックリング収容溝4とロックリング5との間に、がたつきが発生しないようにすることができる。
なお、上記においては、ロックリング拡径具16によりロックリング5を拡径した場合を説明したが、未拡径状態のロックリング5の分割部5aに挿入可能な程度に、蝶ボルト35を調整して第1の接触体31と第2の接触体32とを近づけ、この状態の第1の接触体31における挿入部31aおよび第2の接触体32における挿入部32aをロックリング5の分割部5aに挿入し、蝶ボルト35を再び調整して、第1の接触体31と第2の接触体32とを遠ざけていき、これによって、ロックリング5を拡径させることもできる。このようにすると、ロックリング拡径具16を用いる場合に比べて、管の接合作業を迅速に行うことができる。
本発明の実施の形態1の管の接合用治具を示す斜視図である。 図1に示す管の接合用治具の正面図である。 図1に示す管の接合用治具の平面図である。 図1に示す管の接合用治具の断面図である。 図1に示す管の接合用治具の使用状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態2の管の接合用治具を示す斜視図である。 図6に示す管の接合用治具の断面図である。 耐震機能を有する管継手の一例を示す図である。 配管施工現場に搬入されたときの受口を示す図である。 ロックリング拡径具によりロックリングを拡径している状態を示す図である。 ロックリングの分割部に挿入される従来のスペーサを示す斜視図である。 図11に示すスペーサの使用状態を示す図である。
符号の説明
1 一方の管
2 受口
4 ロックリング収容溝
5 ロックリング
5a 分割部
5b 一方の端面
5c 他方の端面
7 他方の管
8 挿口
9 挿口突部
21 第1の接触体
22 第2の接触体
23 間隔調整手段

Claims (1)

  1. 一方の管における受口の内周に形成されているロックリング収容溝に、周方向の分割部を有する環状のロックリングが拡径された状態で収容され、この状態の前記受口内に、先端部に外周突部が形成されている他方の管における挿口を、前記外周突部が前記ロックリングよりも前記受口の奥側に位置するように挿入し、前記一方の管と前記他方の管とを接合する際に、前記ロックリングにおける前記分割部に挿入されて前記ロックリングの拡径状態を維持可能な管の接合用治具であって、
    前記ロックリングの分割部に挿入されて、前記分割部における前記ロックリングの一方の端面に接触する第1の接触体と、前記分割部に挿入されて、前記ロックリングの他方の端面に接触する第2の接触体と、前記第1の接触体と前記第2の接触体とを接続するとともに、前記ロックリングの周方向に沿った前記第1の接触体と前記第2の接触体との距離を調整可能な間隔調整手段とを有し、
    前記第1の接触体および第2の接触体が、分割部に挿入されている箇所から受口の内面に沿って前記受口の外側まで設けられ、間隔調整手段が、前記受口の外側において前記第1の接触体と前記第2の接触体とを接続するように設けられ、前記第1の接触体および前記第2の接触体のうちの少なくとも一方が、ロックリングの位置よりも前記受口の奥側に向けて形成されている突出部を有し、前記突出部が、前記受口の内面に、径方向外側向きにかかり合うことが可能とされて、前記第1の接触体、前記第2の接触体および前記間隔調整手段が前記第1および前記第2の接触体と前記ロックリングとの接触箇所を中心として前記受口の径方向内向きに倒れることを防止可能とされていることを特徴とする管の接合用治具。
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