JP2006283861A - 配管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】配管の挿入時の抵抗を十分に小さくして、配管を小さな力で円滑に挿入可能な配管継手を提供する。
【解決手段】配管継手10において、配管28の外面に食い込んで抜止めする爪42が内面に形成された爪片40を保持溝38にて軸方向にスライド可能に保持するようになす。そして外筒部20にはテーパ形状のガイド面34aを、爪片40には対応する被ガイド面36aを形成しておき、配管28の挿入時にはガイド面34aに沿って爪片40を挿入方向に移動させつつ径方向外方に拡がり運動させる一方、配管28に対して引抜方向の力が働いたときには爪片40をガイド面34aに沿って引抜方向に移動させつつ径方向内方に縮まり運動させるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】配管継手10において、配管28の外面に食い込んで抜止めする爪42が内面に形成された爪片40を保持溝38にて軸方向にスライド可能に保持するようになす。そして外筒部20にはテーパ形状のガイド面34aを、爪片40には対応する被ガイド面36aを形成しておき、配管28の挿入時にはガイド面34aに沿って爪片40を挿入方向に移動させつつ径方向外方に拡がり運動させる一方、配管28に対して引抜方向の力が働いたときには爪片40をガイド面34aに沿って引抜方向に移動させつつ径方向内方に縮まり運動させるようにする。
【選択図】 図1
Description
この発明は配管継手に関し、詳しくは配管の挿入時の抵抗を少なくするための技術手段に特徴を有するものに関する。
従来、内筒部と外筒部との間に環状の挿入空間を有し、そこに配管を軸方向に挿入させて、これを抜止状態にロックする配管継手が公知である。
この種配管継手として、図7に示しているように円筒形状の爪部材210をロック部材として備えたものと、図8に示しているようにリング状の爪部材222をロック部材として備えたものとが知られている。
この種配管継手として、図7に示しているように円筒形状の爪部材210をロック部材として備えたものと、図8に示しているようにリング状の爪部材222をロック部材として備えたものとが知られている。
図7に示す配管継手200は、内筒部202と、外筒部204と、それらの間に形成された環状の挿入空間206とを有しており、そこに配管(ここでは樹脂配管)208を軸方向に挿入させて、それを爪部材210により抜止状態にロックするようになっている。
図7(B)に示しているように爪部材210は全体として円筒形状をなしていて、軸方向に延びるスリット212が周方向に所定間隔で複数形成されており、それらスリット212と212との間に弾性アーム214が形成されている。
これら弾性アーム214のそれぞれには先端部に内向きの爪216が形成されており、配管208に対し引抜方向の力が働いたときにそれら爪216を配管208の外面に食い込ませて、配管208を抜止状態にロックする。
図7(B)に示しているように爪部材210は全体として円筒形状をなしていて、軸方向に延びるスリット212が周方向に所定間隔で複数形成されており、それらスリット212と212との間に弾性アーム214が形成されている。
これら弾性アーム214のそれぞれには先端部に内向きの爪216が形成されており、配管208に対し引抜方向の力が働いたときにそれら爪216を配管208の外面に食い込ませて、配管208を抜止状態にロックする。
尚爪部材210は、スプリング218によって常時配管208の引抜方向に付勢されている。
また内筒部202の外周面にはOリング(シールリング)220が装着されていて、このOリング220にて内筒部202と配管208との間がシールされるようになっている。
また内筒部202の外周面にはOリング(シールリング)220が装着されていて、このOリング220にて内筒部202と配管208との間がシールされるようになっている。
この配管継手200では、配管208を挿入空間206に挿入すると、爪216が弾性アーム214の弾性変形(径方向外方への弾性変形)を伴って拡径し、配管208の挿入を許容する。
一方配管208に対し引抜方向の力が働くと、その引抜力によって爪216が配管208の外面に食い込んでこれを抜止めする。
一方配管208に対し引抜方向の力が働くと、その引抜力によって爪216が配管208の外面に食い込んでこれを抜止めする。
一方図8に示す配管継手(下記特許文献1に開示のもの)224は、外筒部226がその内側の挿入空間228に臨んでリング状の爪部材222を保持しており、挿入空間228に挿入された配管208を、爪部材222によって抜止めするようになっている。
爪部材222は、図8(B)に示しているように周方向に連続したリング基部230と、そのリング基部230から径方向内方に斜めに突出した複数の爪232を有しており、挿入空間228への配管208の挿入時には、それら爪232が径方向外方に弾性変形して配管208の挿入を許容する一方、配管208に対し引抜方向の力が働いたときには、それら爪232が配管208の外面に食い込んで配管208を抜止めする。
爪部材222は、図8(B)に示しているように周方向に連続したリング基部230と、そのリング基部230から径方向内方に斜めに突出した複数の爪232を有しており、挿入空間228への配管208の挿入時には、それら爪232が径方向外方に弾性変形して配管208の挿入を許容する一方、配管208に対し引抜方向の力が働いたときには、それら爪232が配管208の外面に食い込んで配管208を抜止めする。
しかしながらこれら配管継手200,224は、何れも配管208の挿入時に爪部材210,222を径方向外方に弾性変形させて配管208の挿入を行うものであり、配管208の挿入時に大きな抵抗が働いて配管208の挿入作業性が悪く、ひいては配管208の接続作業性が悪いといった問題があった。
また特に図8に示す配管継手224の場合、リング状をなす爪部材222の爪232が配管208の外面に食い込む際に大きな力によって塑性変形し易く(爪部材222は金属製である)、このため配管208の接続及び接続解除を繰り返すと、爪232の塑性変形によって爪部材222のロック或いはロック解除性能が不安定化する問題があった。
また特に図8に示す配管継手224の場合、リング状をなす爪部材222の爪232が配管208の外面に食い込む際に大きな力によって塑性変形し易く(爪部材222は金属製である)、このため配管208の接続及び接続解除を繰り返すと、爪232の塑性変形によって爪部材222のロック或いはロック解除性能が不安定化する問題があった。
尚、下記特許文献2には配管の挿入時の抵抗を小さくすることを目的とした管継手(配管継手)が開示されているが、このものもまた配管の挿入時に爪部材を径方向外方に弾性変形させるものであって、配管の挿入時の抵抗を十分に小さくすることができない。
更に下記特許文献3には、同じく配管の挿入時の抵抗を小さくすることを目的とした管(配管)の継手構造が開示されているが、このものもまた、配管の挿入時に爪部材を径方向外方に弾性変形させるものであり、同様の理由によって配管の挿入時の抵抗を十分に小さくすることができない。
本発明は以上のような事情を背景とし、配管挿入時の抵抗を十分に小さくして、配管を小さな力で円滑に挿入可能な配管継手を提供することを目的としてなされたものである。
また本発明の他の目的は、配管の挿脱を繰り返した場合においても性能が不安定化することの無い配管継手を提供することにある。
また本発明の他の目的は、配管の挿脱を繰り返した場合においても性能が不安定化することの無い配管継手を提供することにある。
而して請求項1のものは、外筒部の内側に挿入空間を有し、該挿入空間に軸方向に挿入された配管を抜止状態にロックする配管継手において、前記挿入空間に挿入された前記配管に引抜方向の力が働いたときに該配管の外面に食い込んで抜止めをなす爪が内面に形成された爪片を、前記外筒部の側に且つ前記挿入空間に臨んで周方向に間隔を隔てて複数配置して、各爪片を該外筒部に設けた保持溝にて軸方向にスライド可能に保持するようになし、且つ該外筒部には前記配管の挿入方向に向かって径方向寸法が増大するテーパ形状のガイド面を、また前記爪片には対応する形状の被ガイド面を形成してそれらを相対摺動可能に接触させ、該配管の挿入時には該ガイド面に沿って該爪片を挿入方向に移動させつつ径方向外方に拡がり運動させる一方、該配管に対して引抜方向の力が働いたときには該爪片を該ガイド面に沿って該引抜方向に移動させつつ径方向内方に縮まり運動させて、各爪片の爪を該配管の外面に食い込ませ抜止めするようになしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記外筒部はそれぞれ筒状をなす外側部材と該外側部材に対して回転可能に内嵌する内側部材とを備えており、該内側部材に且つ該内側部材を径方向に貫通する形態で前記保持溝が設けられているとともに、該外側部材の内面に全周に亘って前記ガイド面が、前記爪片の外面に前記被ガイド面がそれぞれ形成してあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記外筒部の内側に内筒部が備えられていて、それらの間に前記挿入空間が環状に形成されているとともに、該内筒部の外面には該内筒部と前記配管との間をシールするシールリングが装着されており、且つ前記爪片は、該配管に対する抜止作用状態で該シールリングが該爪片の軸方向の前端と後端との間に位置するようにその長さ及び配置位置が定めてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項3において、前記爪片には前記爪が軸方向に複数設けてあり、前記配管に対する抜止作用状態の下で何れかの爪が前記シールリングと同じ軸方向位置に位置して該配管を介し該シールリングを押圧するシール押えを成していることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項3において、前記爪片には前記配管に対する抜止作用状態の下で前記シールリングと同じ軸方向位置で径方向内方に突出し、該配管を介して該シールリングを押圧する前記爪とは別のシール押えが設けてあることを特徴とする。
以上のように本発明は、爪片を外筒部の側に周方向に間隔を隔てて複数配置して、これを保持溝にて軸方向にスライド可能に保持するようになすとともに、外筒部には配管の挿入方向に向かって径方向寸法が増大するテーパ形状のガイド面を、また爪片には対応する形状の被ガイド面を形成して、それらを相対摺動可能に接触させ、配管の挿入時に爪片をそのガイド面に沿って配管の挿入方向に移動させつつ径方向外方に拡がり運動させる一方、配管に引抜方向の力が働いたときにはそのテーパ形状のガイド面の作用で爪片の爪を配管の外面に食い込ませてこれを抜止めするようになしたもので、本発明の配管継手は、従来の配管継手のように配管の挿入時に爪部材を弾性変形させて配管挿入するものでは無く、爪片の径方向外方への拡がり運動を伴って配管を挿入可能としたものであるため、配管の挿入時における抵抗を著しく小さくすることができ、配管の挿入作業を容易に行うことができる。
一方で配管に対し引抜方向の力が働いたときには、テーパ形状のガイド面の作用で爪片の爪を配管の外面に強く食い込ませて、配管を強固な力で抜止状態にロックすることができる。
また本発明の配管継手は上記のように配管の挿入時に円筒状ないしリング状の爪部材を弾性変形させるといったもので無いため、その弾性変形の繰返しによって爪部材による配管のロック或いはロック解除の性能が不安定化してしまう問題も解決することができる。
また本発明の配管継手は上記のように配管の挿入時に円筒状ないしリング状の爪部材を弾性変形させるといったもので無いため、その弾性変形の繰返しによって爪部材による配管のロック或いはロック解除の性能が不安定化してしまう問題も解決することができる。
本発明では、上記外筒部を筒状をなす外側部材と、これに回転可能に内嵌する内側部材とを備えて構成し、その内側部材に保持溝を設けるとともに、外側部材の内面に全周に亘ってガイド面を、また爪片の外面に被ガイド面をそれぞれ形成しておくことができる(請求項2)。
このようにしておけば、爪片による抜止作用状態の下で配管が内側部材とともに回転可能となり、配管継手への配管の接続作業時に、配管の回転によって配管の捩れを無くすことができ、適正且つ良好な状態に配管接続を行うことが可能となる。
このようにしておけば、爪片による抜止作用状態の下で配管が内側部材とともに回転可能となり、配管継手への配管の接続作業時に、配管の回転によって配管の捩れを無くすことができ、適正且つ良好な状態に配管接続を行うことが可能となる。
次に請求項3は、配管に対する抜止作用状態で爪片の前端と後端との間に、外筒部の内側に設けた内筒部の外周面のシールリングが位置するように爪片の長さ及び配置位置を定めたもので、この請求項3によれば、配管の引抜方向の力によって爪片をガイド面の作用で径方向内方に縮まり運動させたときに、その爪片によって配管をシールリングに対して押圧することができ、これによりシールリングによるシール性を高めることができる効果が得られる。
この場合において、その爪片には配管の外面に食い込む爪を軸方向に複数設けておいて、何れかの爪を配管を介してシールリングを押圧するシール押えと成しておくことができる(請求項4)。
このようにすれば、シールリングに対する押圧力を更に高めることができ、シールリングによるシール作用を更に効果的に発揮させることができる。
このようにすれば、シールリングに対する押圧力を更に高めることができ、シールリングによるシール作用を更に効果的に発揮させることができる。
一方請求項5は、そのような爪とは別に径方向内方に突出するシール押えを爪片に設けたもので、この場合においてもシールリングによるシール作用をより効果的に発揮させることができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は本実施形態の配管継手で、継手本体12を有している。
この継手本体12には、内筒部14と、その付根の大径部16とが一体に構成されている。
ここで大径部16の外周面には雄ねじ部18が形成されている。
図1において、10は本実施形態の配管継手で、継手本体12を有している。
この継手本体12には、内筒部14と、その付根の大径部16とが一体に構成されている。
ここで大径部16の外周面には雄ねじ部18が形成されている。
20は継手本体12とは別体に構成された略円筒形状をなす外側部材22と内側部材24とから成る外筒部で、内筒部14との間に環状の挿入空間26を形成しており、そこに樹脂製の配管28が軸方向に挿入されるようになっている。
ここで内筒部14の外周面には軸方向の2箇所に環状溝が形成されていて、そこに弾性を有するシールリングとしてのOリング30-1,30-2が嵌込状態に装着されている。
このOリング30-1,30-2は内筒部14と配管28との間をシールする作用をなす。
ここで内筒部14の外周面には軸方向の2箇所に環状溝が形成されていて、そこに弾性を有するシールリングとしてのOリング30-1,30-2が嵌込状態に装着されている。
このOリング30-1,30-2は内筒部14と配管28との間をシールする作用をなす。
外側部材22は端部に雌ねじ部32を有しており、この雌ねじ部32が大径部16の雄ねじ部18にねじ結合されている。
外側部材22の内面は、樹脂製の配管28の挿入方向に大径化する雌テーパ面34とされており、また内側部材24の外面(径方向外面)は対応する雄テーパ面36とされており、外側部材22に対して内側部材24がそれら雌テーパ面34及び雄テーパ面36において回転可能に嵌合(内嵌)されている。
外側部材22の内面は、樹脂製の配管28の挿入方向に大径化する雌テーパ面34とされており、また内側部材24の外面(径方向外面)は対応する雄テーパ面36とされており、外側部材22に対して内側部材24がそれら雌テーパ面34及び雄テーパ面36において回転可能に嵌合(内嵌)されている。
図2に示しているように、内側部材24には周方向に沿って一定間隔で複数の貫通の保持溝38が設けられていて、各保持溝38に互いに独立した爪片40が軸方向にスライド可能に保持されている。
図1に示しているように上記雌テーパ面34はその一部、即ち保持溝38に臨んで位置する部分が配管28の挿入方向に大径化するガイド面34aを成している。
図1に示しているように上記雌テーパ面34はその一部、即ち保持溝38に臨んで位置する部分が配管28の挿入方向に大径化するガイド面34aを成している。
一方爪片40の外面は、これに対応した雄テーパ面、即ちガイド面34aに対応した傾斜角度の雄テーパ面から成る被ガイド面36aとされている。
各爪片40は、このガイド面34aにより案内されつつ軸方向にスライド移動する。
各爪片40は、このガイド面34aにより案内されつつ軸方向にスライド移動する。
各爪片40は、上記環状の挿入空間26に臨んで配置されており、そしてその挿入空間26側の内面に、複数の爪42が軸方向に間隔を隔てて複数(ここではそれぞれ3個)設けられている。
これら爪42のそれぞれは断面形状が鋸歯形状をなしており、配管28の挿入側の面がなだらかに傾斜したカム面44とされ、また反対側の面が軸直角方向に鋭く立ち上がった掛止面46とされている。
これら爪42のそれぞれは断面形状が鋸歯形状をなしており、配管28の挿入側の面がなだらかに傾斜したカム面44とされ、また反対側の面が軸直角方向に鋭く立ち上がった掛止面46とされている。
図1は継手本体12への配管28の接続状態を表しており、この状態において、即ち爪片40による配管28の抜止作用状態の下で、爪片40の軸方向の前端と後端との間の位置に一方のOリング30-1が位置するように、爪片40の軸方向長さ及び配置位置が選ばれている。
更にこの実施形態では、図1に示す爪片40の抜止作用状態の下で図中右端の爪42がOリング30-1に対して軸方向の同じ位置に位置し、右端の爪42が、Oリング30-1を配管28を介して径方向内方に押圧するシール押えとしての働きをなしている。
即ちこの実施形態では、図中右端の爪42がシール押えとして構成されている。
更にこの実施形態では、図1に示す爪片40の抜止作用状態の下で図中右端の爪42がOリング30-1に対して軸方向の同じ位置に位置し、右端の爪42が、Oリング30-1を配管28を介して径方向内方に押圧するシール押えとしての働きをなしている。
即ちこの実施形態では、図中右端の爪42がシール押えとして構成されている。
次に本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、図3及び図4に示しているように配管28を配管継手10の挿入空間26に図中右方向に挿入すると、保持溝38に保持されている爪片40が配管28の挿入につれてガイド面34aの案内の下に軸方向、即ち図中右方向に移動するとともに径方向外方に拡がり運動する。
即ち配管28を挿入空間26に挿入すると、爪片40がガイド面34aの案内の下に径方向外方に逃げて行く。
従って配管28の挿入時の抵抗を著しく小さくすることができ、軽やかに且つ簡単に配管28を挿入空間26に挿入することができる。
本実施形態では、図3及び図4に示しているように配管28を配管継手10の挿入空間26に図中右方向に挿入すると、保持溝38に保持されている爪片40が配管28の挿入につれてガイド面34aの案内の下に軸方向、即ち図中右方向に移動するとともに径方向外方に拡がり運動する。
即ち配管28を挿入空間26に挿入すると、爪片40がガイド面34aの案内の下に径方向外方に逃げて行く。
従って配管28の挿入時の抵抗を著しく小さくすることができ、軽やかに且つ簡単に配管28を挿入空間26に挿入することができる。
一方挿入空間26に挿入した配管28に対し引抜方向の力を加えると、爪片40が今度は図1に示しているようにガイド面34aの案内の下に径方向内方に縮まり運動し、各爪片40に設けられた爪42が、配管28の外面に食い込んで配管28を抜止めする。
ここにおいて配管28が配管継手10に対し抜止状態にロックされた状態となる。
このとき爪片40はその全体が配管28を外面から内方に向けて強く押圧する。
特に爪片40の図中右端の爪42が、最終的な抜止作用状態の下でOリング30-1に対して径方向に丁度対向した位置にあって、配管28を介しOリング30-1を径方向内方に強く押圧した状態となり、Oリング30-1によるシール性を効果的に高める働きをなす。
ここにおいて配管28が配管継手10に対し抜止状態にロックされた状態となる。
このとき爪片40はその全体が配管28を外面から内方に向けて強く押圧する。
特に爪片40の図中右端の爪42が、最終的な抜止作用状態の下でOリング30-1に対して径方向に丁度対向した位置にあって、配管28を介しOリング30-1を径方向内方に強く押圧した状態となり、Oリング30-1によるシール性を効果的に高める働きをなす。
以上のような本実施形態の配管継手10においては、配管28の挿入時に爪片40の径方向外方への拡がり運動を伴って配管28を挿入可能とするものであるため、配管28の挿入時における抵抗を著しく小さくし得て、配管28の挿入作業性を良好となすことができる。
一方で配管28に対し引抜方向の力が働いたときには、テーパ形状のガイド面34aの作用で、爪片40の爪42を配管28の外面に強く食い込ませて、配管28を強固な力で抜止状態にロックすることができる。
また配管28の挿入時に爪片40が弾性変形する必要が無いため、その弾性変形の繰返しによって配管28のロック或いはロック解除の性能が不安定化してしまうといった問題も解決することができる。
一方で配管28に対し引抜方向の力が働いたときには、テーパ形状のガイド面34aの作用で、爪片40の爪42を配管28の外面に強く食い込ませて、配管28を強固な力で抜止状態にロックすることができる。
また配管28の挿入時に爪片40が弾性変形する必要が無いため、その弾性変形の繰返しによって配管28のロック或いはロック解除の性能が不安定化してしまうといった問題も解決することができる。
また本実施形態では、爪片40による抜止作用状態の下で配管28が内側部材24とともに回転可能であるため、配管継手10への配管28の接続作業時に、配管28の回転によって配管28の捩りを無くすことができ、適正且つ良好な状態に配管接続を行うことができる。
尚、図5(A)に示しているように外筒部20、詳しくは内側部材24に支持部48を、また爪片40に被支持部50を設けておいて、かかる支持部48にて爪片40の被支持部50を径方向に支持するようになしても良い。
図5(B)は爪片40の他の形態例を示したもので、このうち(イ)の例は、爪片40の端部にフラットな押圧面52を有する径方向内方への突出形状をなすシール押え54を、爪42とは別に設けた例である。
また(ロ)の例は、湾曲形状の押圧面52を有する径方向内方への突出形状をなすシール押え54を、爪42とは別に設けた例である。
また(ロ)の例は、湾曲形状の押圧面52を有する径方向内方への突出形状をなすシール押え54を、爪42とは別に設けた例である。
図6は本発明の更に他の実施形態を示している。
図示のようにこの例は、内側部材24に軸方向の貫通のスリットを設けてこれを保持溝56と成し、そこに対応する厚みの薄板状の爪片58を軸方向にスライド可能に保持させるようになした例である。
尚保持溝56はその一端が内側部材24の端面で開口した形態をなしている。
上記実施形態の爪片40は、通常金属材の切削加工によって形成することとなるが、この図6に示す薄板状の爪片58は、これを金属板のプレス加工によって容易に形成することができる。
図示のようにこの例は、内側部材24に軸方向の貫通のスリットを設けてこれを保持溝56と成し、そこに対応する厚みの薄板状の爪片58を軸方向にスライド可能に保持させるようになした例である。
尚保持溝56はその一端が内側部材24の端面で開口した形態をなしている。
上記実施形態の爪片40は、通常金属材の切削加工によって形成することとなるが、この図6に示す薄板状の爪片58は、これを金属板のプレス加工によって容易に形成することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
10 配管継手
14 内筒部
20 外筒部
22 外側部材
24 内側部材
26 挿入空間
28 配管
30-1,30-2 Oリング(シールリング)
34a ガイド面
36a 被ガイド面
38,56 保持溝
40,58 爪片
42 爪
54 シール押え
14 内筒部
20 外筒部
22 外側部材
24 内側部材
26 挿入空間
28 配管
30-1,30-2 Oリング(シールリング)
34a ガイド面
36a 被ガイド面
38,56 保持溝
40,58 爪片
42 爪
54 シール押え
Claims (5)
- 外筒部の内側に挿入空間を有し、該挿入空間に軸方向に挿入された配管を抜止状態にロックする配管継手において、
前記挿入空間に挿入された前記配管に引抜方向の力が働いたときに該配管の外面に食い込んで抜止めをなす爪が内面に形成された爪片を、前記外筒部の側に且つ前記挿入空間に臨んで周方向に間隔を隔てて複数配置して、各爪片を該外筒部に設けた保持溝にて軸方向にスライド可能に保持するようになし、且つ該外筒部には前記配管の挿入方向に向かって径方向寸法が増大するテーパ形状のガイド面を、また前記爪片には対応する形状の被ガイド面を形成してそれらを相対摺動可能に接触させ、該配管の挿入時には該ガイド面に沿って該爪片を挿入方向に移動させつつ径方向外方に拡がり運動させる一方、該配管に対して引抜方向の力が働いたときには該爪片を該ガイド面に沿って該引抜方向に移動させつつ径方向内方に縮まり運動させて、各爪片の爪を該配管の外面に食い込ませ抜止めするようになしてあることを特徴とする配管継手。 - 請求項1において、前記外筒部はそれぞれ筒状をなす外側部材と該外側部材に対して回転可能に内嵌する内側部材とを備えており、該内側部材に且つ該内側部材を径方向に貫通する形態で前記保持溝が設けられているとともに、該外側部材の内面に全周に亘って前記ガイド面が、前記爪片の外面に前記被ガイド面がそれぞれ形成してあることを特徴とする配管継手。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記外筒部の内側に内筒部が備えられていて、それらの間に前記挿入空間が環状に形成されているとともに、該内筒部の外面には該内筒部と前記配管との間をシールするシールリングが装着されており、且つ前記爪片は、該配管に対する抜止作用状態で該シールリングが該爪片の軸方向の前端と後端との間に位置するようにその長さ及び配置位置が定めてあることを特徴とする配管継手。
- 請求項3において、前記爪片には前記爪が軸方向に複数設けてあり、前記配管に対する抜止作用状態の下で何れかの爪が前記シールリングと同じ軸方向位置に位置して該配管を介し該シールリングを押圧するシール押えを成していることを特徴とする配管継手。
- 請求項3において、前記爪片には前記配管に対する抜止作用状態の下で前記シールリングと同じ軸方向位置で径方向内方に突出し、該配管を介して該シールリングを押圧する前記爪とは別のシール押えが設けてあることを特徴とする配管継手。
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JP2005103503A JP2006283861A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 配管継手 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011132981A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Kitz Corp | 樹脂管用ワンタッチ継手 |
JP2015031400A (ja) * | 2013-08-06 | 2015-02-16 | コ ユン−ジンKO, Eun−Jin | 部品組み立てが容易なワンタッチ挿入式パイプ連結装置 |
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2005
- 2005-03-31 JP JP2005103503A patent/JP2006283861A/ja active Pending
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