JP4446245B2 - おにぎりの包装装置 - Google Patents

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本発明は、おにぎりの包装装置に関するものである。
従来、海苔が直巻きされたおにぎりの包装は、多くの場合、おにぎりの外形に密着した包装となるように、おにぎりの外側形状に沿って形取られた袋の開口部からおにぎりを挿入して開口部を折畳んだ後に、その折畳み延出部をおにぎりの裏面となる位置に貼着するラベルで封止している(例えば、特許文献1参照)。
前述した包装は、袋開口部を折曲げてラベル貼着するのみの封止形態のため、袋開口部の隙間から異物が混入する恐れがあった。そこでこの問題を解決するべく、本件出願人が、おにぎりの外形に沿った形状でフィルムを加熱シールする装置を提案した(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−33130号公報 特開2003−276710号公報
昨今、コンビニ等では、ふっくらとした状態に仕上げた手作り風おにぎりが販売されるようになっており、この場合において、前述した従来装置によって得られるようなおにぎりに密着させた包装や外形に沿うように包装されるものを採用すると、見かけ上でボリューム感のある包装とはならず、ふっくら感を消費者に訴えかけることができないばかりでなく、製造業者から小売店までの搬送時や小売店での商品陳列時等において、包装されたおにぎりを直接手で掴んで取扱う必要があるために、製造時にふっくらと仕上げた状態を維持することができず、商品価値を低下させてしまう問題が指摘される。
また、小売店の店頭での陳列時にはおにぎりを立てた状態で販売されるのが一般的であるが、前記特許文献2に開示の装置によって得られる包装形態では、おにぎりを立てた状態にするとその底面側にシール部が突出して自立性が悪いものとなっている。特に、収容されるおにぎりが丸形の場合においては、前述した夫々の装置によって得られる包装形態では、何れも自立状態での陳列は困難なものとなっていた。
すなわち本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、ふっくらとした状態で製造されたおにぎりの品質を損ねることなく取扱いができ、また自立性が良好で、異物混入を防止し得るおにぎりの袋詰め包装体を得ることが可能なおにぎりの包装装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係るおにぎりの包装装置は、
下方に配置した供給源から上方に引出した帯状フィルムを筒状に成形する製袋手段と、
製品裏面が上方を向き、かつ製品底面側が搬送方向と交差する方向に向く姿勢で載置されたおにぎりを筒状フィルムに供給する供給コンベヤと、
前記製袋手段の下流側において筒状フィルムの上方で合掌状に重合された重合端縁部に縦シールを施す縦シール機構と、
前記縦シール機構で形成された縦シール縁部を袋胴部に沿って折曲げる折曲げ案内手段と、
前記折曲げ案内手段の下流側に配設され、一対のシール体により筒状フィルムを挟持してフィルム移送方向へ水平移動して筒状フィルムに横シールを施すと共に、該筒状フィルムを切断する横シール機構と、
前記一対のシール体の一方に配設され、筒状フィルムを各おにぎり間で切断すると共に、その切断端部に開封用ノッチを形成する切刃を備えたナイフと、
前記シール体を挟む両側で、前記おにぎりの底面側に対応する筒状フィルムの一側方を折込む一対の折込み爪を備えた折込み形成手段と、
前記横シール機構による横シール時に、前記折込み形成手段の配設位置に対し筒状フィルムを挟んだ反対側で筒状フィルムを外側に張出し保持する保持手段と、
前記横シール機構の下流側に配設され、得られた包装体の上面に品質表示ラベルを貼着するラベル貼着手段とを備え、
前記横シール機構は、筒状フィルムにおけるおにぎりの前後端縁部に近接した前後位置で横シール・切断して前記縦シール縁部より幅狭の横シール縁部を形成するよう設定され、前記ナイフに対して切刃は、得られる包装体を立てた状態で収容されているおにぎりの高さの略1/2以上の高さでかつ縦シール縁部より上方となる位置に開封用ノッチを形成するよう配設され、また前記保持手段による筒状フィルムの張出し量は、立てた状態での前記包装体のおにぎりの上端から袋上縁部までに至る長さが、おにぎりに触れることなく袋上部を摘んで取扱える摘み代となる空間部を形成し得る寸法となるよう設定されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に係るおにぎりの包装装置によれば、おにぎりの質感を低下させることなく包装できると共に、袋底部に折込み部が形成された自立可能な包装体を得ることができるので、三角、丸形を問わず自立状態で陳列して販売することが可能となる。従って、例えば陳列時の転がりによって、ふっくらと仕上げられたおにぎりが変形したり、あるいは握り状態がバラけるといった商品の損壊に伴う商品価値の低下を回避できる包装体を得ることができる。また、おにぎりに触れることなく指で摘んで取扱い得る空間部を袋上部に形成した包装体が得られるから、該包装体によれば、製造者から店頭での販売までの流通時において、おにぎりに直接手が触れるのを防止でき、ふっくらとした状態で製造されたおにぎりの品質を低下させることなく取扱いができるので、商品価値が低下してしまうことがない。
更に、縦シールおよび横シールにより袋内への異物混入を防止し得る密封包装体を製造することができる。更にまた、開封用ノッチの形成位置が袋を立てた状態でのおにぎりの高さの略1/2以上の位置に形成されるようにしたから、開封後に下方に残った包材部を掴んでおにぎりを食することが可能な包装体が得られ、衛生的見地からも優れる。
請求項2の包装装置によれば、袋内を所定量脱気することで、袋上部の空間部を扁平状態にして指で摘んで容易に取扱い得る包装体を製造することができる。請求項3の包装装置によれば、筒状フィルムを押圧した際にもおにぎりのふっくらとした状態を損ねることはない。
請求項4の包装装置によれば、簡単な構成で所定量の空間部を形成することができ、横シール時のシール皺の発生を防止できると共に、筒状フィルムの折込み形成を良好に行なうことができる。請求項5の包装装置によれば、ラベルの貼着によって袋下部の保形性を高めて自立性が向上する包装体が得られる。また、縦シール縁部が筒状フィルムの胴部側に密着するので、シール縁部との隙間に異物が挟まってしまう等を防止し得る。請求項6の包装装置によれば、開封時に誤っておにぎりを欠損することのない包装体が得られる。請求項7の包装装置によれば、包装材として薄手で柔軟なプラスチックフィルムを採用した場合であっても、袋底部に保形性を与えて自立性を高めた包装体が得られる。
請求項8の包装装置によれば、物品側面をガイドするガイド手段を配設することなく、人手によるベルト搬送面ヘのおにぎりの載置位置を規制でき、三角おにぎりのように方向性を有する物品がガイドに接触して位置規制される際に回転して姿勢が変化してしまうことはない。請求項9の包装装置によれば、包装体が必要以上に大きなサイズとならず、必要かつ最小限の包材使用量で袋上部に摘み代としての空間部を形成でき、また見栄えを低下させることなく摘み代として最適値とすることができる。
次に、本発明に係るおにぎりの包装装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
(包装装置の全体構成について)
図1は、実施例に係る包装装置の全体構成を示す概略図であって、該装置10は、三角形や丸形のおにぎり11を下流側に向けて連続的に搬送するベルト式の供給コンベヤ12と、供給コンベヤ12の下流側に配設され、下方の原反ロール16から上方に引出された帯状フィルムFを筒状に成形する製袋器17と、製袋器17の下流側に配設され、筒状フィルムFaの上方で合掌状に重合された重合端縁部に縦シールを施す縦シール機構20と、縦シール機構20で形成された縦シール縁部21を袋胴部に沿って折曲げる折曲げ案内手段26と、折曲げ案内手段26の下流側に配設され、一対のシール体30,31により筒状フィルムFaに横シールを施すと共に、該筒状フィルムFaを切断する横シール機構32と、一方のシール体30に配設され、筒状フィルムFaを前後の各おにぎり11,11間で切断すると共に、その切断端部に開封用ノッチ36を形成する切刃37を備えたナイフ35と、シール体30,31を挟む両側で、おにぎり11の底面側に対応する筒状フィルムFaの一側方を折込む折込み形成手段38と、横シール機構32による横シール時に、前記折込み形成手段38の配設位置に対し筒状フィルムFaを挟んだ反対側で筒状フィルムFaを外側に張出し保持する保持手段40と、横シール機構32の下流側に配設され、得られた包装体24の上面に品質表示ラベル48を貼着するラベル貼着手段47とを備える。
(供給コンベヤおよび作業用コンベヤについて)
前記供給コンベヤ12には、おにぎり11における製品裏面(製品として表裏の区別がないものではどちらの面でもよい)が上方を向き、かつ製品底面側(三角おにぎりでは底辺側)がコンベヤ搬送方向と交差する方向の左右何れか一側方を向く寝た姿勢で搬送面に載置される。また供給コンベヤ12におけるベルト12aの搬送面には、図2に示す如く、包装ライン中央におにぎり11を載置するための目安となる2本の載置基準ライン(ライン)13,13が、おにぎり11の外寸に対応して包装ライン中央(搬送ライン中央)を挟む左右両側において搬送ラインに沿ってベルト全周に亘って付されている。なお、載置基準ライン13は、連続、不連続を問わず、直線や波線模様を直線状に並べたもの等、目安となり得るものであればどのようなものであってもよい。
前記供給コンベヤ12の上流側には、ベルト式の作業用コンベヤ14が接続され、例えばおにぎり製造装置から移送されてきたおにぎり11に、人手によって海苔を巻いたものを、該作業用コンベヤ14に所定間隔毎に載置することで、供給コンベヤ12に向けておにぎり11が送り込まれるよう構成される。作業用コンベヤ14から供給コンベヤ12への受渡し部位には、図2に示す如く、包装ライン中央を挟む幅方向の両側に位置して、作業用コンベヤ側が拡開する物品ガイド15,15が設けられ、作業用コンベヤ14のベルト搬送面に載置されたおにぎり11が包装ライン中央から位置ズレしている場合には、物品ガイド15,15により包装ライン中央に幅寄せして供給コンベヤ12に受渡し得るようにしてある。なお、作業用コンベヤ14におけるベルト搬送面に、供給コンベヤ12と同様におにぎり11の載置位置の目安となるライン(目印)を付すことがより好ましい。
前記供給コンベヤ12の下流端部側の適宜位置に、連続走行する供給コンベヤ12で搬送されるおにぎり11を検知する、例えば発光素子と受光素子とからなる検知手段としての検知センサ25が配設され、該検知センサ25の物品検知信号により供給コンベヤ12でのおにぎり11の搬送位置が検知される。そして、この物品検知信号に基づいて、検知されたおにぎり11が筒状フィルムFaに受渡されるタイミングで帯状フィルムFの引出し機構18、縦シール機構20、送りローラ22,22、第1搬送コンベヤ19および横シール機構32(何れも後述)等が駆動制御されて、前記原反ロール16から1包装長分の帯状フィルムFを引出すと共に、供給コンベヤ12から筒状フィルムFaに向けて移送されるおにぎり11が1包装長分のフィルムの中央位置に載置されるように、前記筒状フィルムFaが1包装長分だけ下流側に給送される。なお、検知センサ25としては、光学式センサに限らず、おにぎり11を接触検知する機械式のセンサを採用可能である。
(フィルム供給源および製袋器について)
包装ラインより下方に、熱シール可能な帯状の包装材(以下フィルムとも称す)が、ロール状に巻回された原反ロール(供給源)16が回転自在に配設される。包装材としては、厚みが30〜50μmのポリプロピレン等を基材とする透明のプラスチックフィルムの熱溶着性のものや、和紙、あるいは擬似和紙等の基材にポリエチレン等の熱可塑性合成樹脂層が積層された熱溶着性のシート材で厚みが30〜50μmのものが好適であり、該包装材には、商品名、その他各種模様等が印刷されている。
前記供給コンベヤ12の下流側には製袋器(製袋手段)17が配設され、下方に位置する前記原反ロール16から引出し機構18を介して上方に引出される帯状フィルムFを該製袋器17に通過させることにより、おにぎり11の厚み(供給コンベヤ12に寝かされて載置された状態での物品高さ)および外寸に応じた筒状に成形される。そして、帯状フィルムFの給送方向に沿う長手方向両端縁が上方で合掌状に重合されて連続する筒状フィルムFa中に、前記供給コンベヤ12を介しておにぎり11が順次供給されるようになっている。
(縦シール機構について)
前記製袋器17の下流側には、図1に示す如く、筒状フィルムFaが給送方向下流側に向けて給送される際に、製袋器17の出口から後述する横シール機構32におけるシール体30,31の配設位置の直前までに亘り筒状フィルムFa中に供給されたおにぎり11の下面をフィルムを介して支持して搬送する第1搬送コンベヤ19が配設されている。そして、第1搬送コンベヤ19の上方に、筒状フィルムFaの上方で重合された重合端縁部に縦シールを施す縦シール機構20が配設される。この縦シール機構20は、図3に示す如く、筒状フィルムFaの重合端縁部を挟んで対向して該端縁部に縦シールを施すことで、袋胴部から上方へ突出する縦シール縁部21を形成する一対の加熱されたシールローラ20a,20aを有する。また縦シール機構20の上流側には、筒状フィルムFaの重合端縁部を挟持して相互に反対方向に連続回転することで給送を行なう一対の送りローラ22,22が配設してある。なお、シールローラ20a,20aおよび送りローラ22,22と、筒状フィルムFaにおける袋胴部との間には、前記重合端縁部の上方への延出を許容し得る所定寸法幅方向に離間して一対の保護板23,23が配設され、該保護板23によりシールローラ20a,20aからの熱が筒状フィルムFaの胴部に伝わるのを抑制すると共に、重合端縁部を直線状に案内して縦シールを良好に行ない得るようにしてある。
前記シールローラ20a,20aおよび送りローラ22,22のフィルム重合端縁部の挟持位置は、包装ラインの中央に設定され、縦シールされた縦シール縁部21を後述する折曲げ案内手段26により筒状フィルムFaの胴部に接するように折曲げた際に、縦シール縁部21における折曲げ基部が、得られた包装体24において立てた姿勢のおにぎり11の高さの略1/2の位置に臨むようになっている。但し、おにぎり11の上部には後述する空間部41が形成され、また底面側の筒状フィルムFaが内側に折込み形成されることで、縦シール縁部21は、立てられた包装体24における袋高さの1/2より下方に位置するようになる(図10参照)。
(折曲げ案内手段について)
前記縦シール機構20より下流側の保護板23,23に、前記筒状フィルムFaの胴部より上方に突出する縦シール縁部21を、下流側に向けて給送されるのに伴って筒状フィルムFaの胴部に沿うように、おにぎり11の底面側となる一側方に向けて徐々に折曲げる折曲げ案内手段26が配設される。折曲げ案内手段26は、図3および図4に示す如く、最上流側に位置して筒状フィルムFaの上方に略直立状態で突出した縦シール縁部21の他側方(おにぎり11の底面側とは反対側)から前記一側方に向けて上方傾斜し、略直立状態の縦シール縁部21を、前記一側方に向けて折曲げ案内する案内片27と、該案内片27によって一側方に傾斜した縦シール縁部21を上下から挟み込み得るように上下に接して略平行に配置され、縦シール縁部21が下流側に給送されるにつれて徐々に筒状フィルムFaの胴部側に倒れるように案内する折曲げガイド28,29とから構成される。なお、両折曲げガイド28,29は、弾性変形可能な材質の薄板材から形成されると共に、下方に向けて斜めに延出するよう配設され、上部折曲げガイド28は下部折曲げガイド29より更に下流側に延出する延出端部が幅方向に広がる支持片28aを備え、筒状フィルムFa上面に接触可能に設定される。この支持片28aによって上部折曲げガイド28は、後述する横シール機構32の上下のシール体30,31が筒状フィルムFaを挟持して横シールする際に縦シール縁部21の折曲状態を保持し、また筒状フィルムFaの上面が湾曲して膨らむことなく平らに支持することで、横シール時におけるシール皺の発生を防止すると共に後述する折込み形成手段38による折込み形成を良好に行なわせる機能も有する。
(横シール機構について)
前記折曲げ案内手段26の下流側に、筒状フィルムFaの移送路を挟んで上下に対向する加熱シールバーからなる一対のシール体30,31を相互に近接・離間移動自在に備えた横シール機構32が配設されている。横シール機構32は、フィルム移送方向に沿って進退移動自在に構成され、上下のシール体30,31が最も上流側に移動してから下流側に移動する間の所定のタイミグで相互に近接移動し、筒状フィルムFaにおける前後の各おにぎり11,11間の略中央位置を物品高さの略中間位置で挟持した状態で、筒状フィルムFaの移送に伴って下流側に所要距離だけ水平に移動した後に相互に離間することで、筒状フィルムFaに横シールを施すようになっている。
前記横シール機構32の上方に位置する上部シール体30における前後のシール面が形成される部位の間には、図7に示す如く、筒状フィルムFaを切断するナイフ35が上下に作動可能に配設され、下部シール体31とにより筒状フィルムFaを挟持して横シールする際に、ナイフ35が下降作動して筒状フィルムFaにおける前後の各おにぎり11,11間の略中央位置を幅方向に切断するよう構成される。前記ナイフ35には、V型の開封用ノッチ36を形成する切刃37が、ナイフ35の長手方向(筒状フィルムFaの横断方向)に位置調節可能に配設され、ナイフ35によって筒状フィルムFaを切断した際に、横シール縁部33における切断端部に開封用ノッチ36を形成するようになっている。
前記切刃37による開封用ノッチ36の形成位置は、図10に示す如く、得られた包装体24を立てた状態で縦シール縁部21よりも上方で、かつカットライン(切断軌跡)がおにぎり11の上端部付近を通過する位置に合わせてナイフ35の所定位置に位置決め設定することが、開封時におにぎり11を損傷しないので好ましい。また少なくとも、開封用ノッチ36が立てた姿勢でのおにぎり11の高さの略1/2以上の高さとなるように切刃37の配設位置を設定することで、開封後下方に残った包材部を手で持って食することができて衛生的となる。
なお、前記横シール機構32による横シール・切断により得られる包装体24における前後の横シール縁部33,33と、袋胴部に沿って折曲げられている縦シール縁部21との交差部位に対応して包装フィルム表面には、例えばヒートシール層をパートコートする等のフィルムの両面溶着処理を施すことで、横シール機構32による横シール時には、両シール縁部21,33の重合面を溶着することができる。
前記両シール体30,31の対向面には、フィルム移送方向に離間する前後にシール面が夫々形成されており、各シール面における前後方向の幅は、前記縦シール機構20により施された縦シール幅より幅狭に設定され、これにより得られる横シール縁部33の幅は縦シール縁部21の幅より狭い寸法に設定される(図10参照)。なお具体的には、縦シール縁部21の幅を10〜15mm前後とし、横シール縁部33の幅を5〜8mm前後に設定することが好ましい。また横シール機構32によるシールピッチは、筒状フィルムFaにおけるおにぎり11の前後端縁部に近接した前後位置に横シールを施して、図9に示す得られた包装体24において、収容されたおにぎり11の左右両端から袋両側部(各横シール縁部33の内側に端)までに至る間に形成される左右各空所34の長さが、略5〜15mmになるよう設定されることが好ましい。
なお、前記横シール機構32の下流側には、図1に示す如く、前記第1搬送コンベヤ19と移送レベルを一致させたベルト式の第2搬送コンベヤ42が配設されている。第1および第2搬送コンベヤ19,42の対向する端部は、一対のシール体30,31が相互に近接する際には相互に離間移動して下部シール体31の通過を許容すると共に、一対のシール体30,31が相互に離間する際には相互に近接移動して未包装体の第1搬送コンベヤ19から第2搬送コンベヤ42への受渡しを円滑に行なわせ得るようになっている。また第2搬送コンベヤ42のベルト走行速度は、第1搬送コンベヤ19のベルト走行速度より高速に設定され、横シール機構32により横シール・切断された先行の包装体24を、後続の未包装体から確実に切離して下流側に移送し得るよう構成される。
(折込み形成手段について)
前記横シール機構32には、図3に示す如く、筒状フィルムFa中に供給されたおにぎり11の製品底面側に臨む前記筒状フィルムFaの移送路一側方には前記シール体30,31を挟んだ上流側と下流側に一対の折込み爪38a,38bを備えた折込み形成手段38が、上下のシール体30,31のフィルム移送方向への移動に伴って一体的に移動可能に配設されると共に、一対の折込み爪38a,38bが、前記両シール体30,31の上下動に同期して進退移動され、前記筒状フィルムFaにおける横シール縁部33と対応する箇所の幅方向一側を内側に折込んで折込み部39,39を成形するよう構成される。
前記両折込み爪38a,38bの先端部は、図4に示す如く、高さ方向の中間位置に頂部が位置する三角状に形成されると共に、シール体側に向けて折曲形成され、筒状フィルムFaを折込み爪38a,38bにより折込むことで、得られた包装体24における底辺から対応する左右端部に向かうにつれて上方に傾斜する平面視三角形状の折込み部39が形成されるようになっている(図11参照)。
なお、前記シール体30,31での横シール位置における折込み部位に対応して包装材表面に、ヒートシール層をパートコートする等の両面溶着処理を施すことで、折込まれた包装材を横シールする際に折込み重合面の包装材同士を夫々熱溶着して離間しないようにでき、得られた包装体24を立てた状態で袋fの左右に形成された横シール縁部33,33を、底面から袋上端部までに至る支柱として、自立性を高めることができる。但し、両面溶着処理による折込み部39の包装材同士の熱溶着については、例えばポリプロピレンを基材とする薄くて柔軟なフィルム等の腰のない包装材に適用すればよく、例えば基材に和紙等を採用した比較的腰があって保形性を有する包装材については省略してもよく、必要に応じて採用すればよい。
(保持部材について)
前記筒状フィルムFaにおける前記折込み形成手段38による筒状フィルムFaの折込み側とは反対側の側部には、前記製袋器17の入口からシール体30,31の上流側移動位置の上流側近傍までに亘って、筒状フィルムFa中に延在してフィルムを内方から保持する保持部材(保持手段)40が固定ノブ40aによって着脱可能に配設される。この保持部材40は、図4または図5に示す如く、製袋器17の入口の開口部から筒状フィルム中に挿入されて、筒状フィルムFaに供給されたおにぎり11の外縁に干渉しない経路を経て延在し、下流側に向かうにつれて下降傾斜すると共に、製袋器17の出口以降から外側に向けて僅かに拡がる形状に形成されている(図6参照)。また保持部材40は、図7に示す如く、折込み形成手段38における折込み爪38a,38bでの折込み位置に対応する位置で、筒状フィルムFa中のおにぎり11の搬送面からの高さの略中央に位置するよう設定されると共に、その先端(横シール機構側の端部)が外側に向けてくの字形に折曲げ形成され、筒状フィルムFaを内方から保持して、おにぎり11の端部(立てた姿勢での上端)から他側方に延びる空間部41の断面形状が略三角形状になるようにしている。このように筒状フィルムFaの一側方を外側に張出し保持することにより、折込み形成手段38による折込み形成を良好に行なわせると共に、横シール機構32による横シール時のシール皺の発生を防止するようになっている。
前記横シール機構32におけるシール体30,31の上流側での筒状フィルムFaの挟持位置に対応した位置での保持部材40のおにぎり11からの張出し量は、得られる包装体24を立てた状態で、おにぎり11の上端から袋上縁部までに至る長さが、おにぎり11に触れることなく袋上部を指で摘んで取扱える空間部41を形成し得る寸法に維持できるように、筒状フィルムFaを内方から支持するように設定されている。具体的には、空間部41の長さが略25〜40mmになり得る所定の張出し量に設定されていることが最も好ましい。
(脱気手段について)
前記横シール機構32における上部シール体30が配設される支持部材43には、横シール時に袋内を脱気する脱気手段44が配設される。この脱気手段44は、上部シール体30の下流側に位置して軟質スポンジ等の軟質な弾性部材からなる押圧体45を備え、該押圧体45は、図4および図8に示す如く、筒状フィルムFaを上方から押圧しその一部においておにぎり11の上部に対して押付ける形状に形成され、少なくともおにぎり11の押圧部位における押圧力はおにぎり11が変形しない程度に作用するよう設定されている。すなわち、押圧体45は、平面視において下流側に開口する略コ字状に成形され、その幅方向に沿って延在する物品押え部45aで筒状フィルムFaをおにぎり11上面に押付けると共に、幅方向の両側のフィルム押え部45b,45bは、おにぎり11の外縁より外側でフィルムのみを押圧することで筒状フィルムFaを上方から所定量押圧して、袋内の脱気を行なうようになっている。
前記脱気手段44は、支持部材43に対して高さ位置が調節可能に配設され、横シール時における筒状フィルムFaの押圧高さを変更することで、袋内の脱気量を可変し得るようになっている。すなわち、支持部材43から下流側に張出すよう配設された支持ベース49の上面に、幅方向に離間して一対のガイド筒50,50が立設されると共に、前記押圧体45を下面に配設したホルダ51に立設されて幅方向に離間する一対のスライド軸52,52が、下方からガイド筒50,50にスライド自在に挿通されている。また、ガイド筒50,50にはスライド軸52,52を位置調節可能に固定するストッパ53,53が配設され、該ストッパ53,53に対するスライド軸52,52の固定位置を可変することで、前記押圧体45の支持部材43に対する高さ位置を調節し得るよう構成される。そして、押圧体45が位置決めされた脱気手段44により袋内部のエアーが所定量排出された状態で筒状フィルムFaが横シール・切断されることで、得られる袋f内に収容されたおにぎり11の上端部と袋上縁部とに形成される空間部41をふくらみのない状態にでき、略扁平状態として指で摘むことが可能となる。なお、脱気手段44による袋内のエアー脱気量は、おにぎり11の表面にフィルムが密着せず、適度なエアーが袋内に残存し、また少なくとも空間部41を指で摘んだ際に摘み部位が略扁平状態となるように設定されるようにすればよい。このように適度なエアーを残存させることにより、外部から加わった衝撃に対してエアーがクッションとなって、おにぎり11の変形を防止することができる。
(ラベル貼着手段について)
前記第2搬送コンベヤ42の下流側にラベリングコンベヤ46が接続され、該ラベリングコンベヤ46により移送される包装体24が、ラベル貼着手段47に供給されるようになっている。ラベル貼着手段47は、ラベリングコンベヤ46により移送される包装体24が貼着位置に到来したタイミングで作動し、該包装体24の上面(袋fの裏側)に、表面に原材料名、消費期限、製造者等を記した品質表示ラベル48を貼着するよう構成される。
前記品質表示ラベル48は、図10に示す如く、前記開封用ノッチ36によるカットラインには介在せず、かつ一部が縦シール縁部21上に重なる位置に貼着されることが好ましく、その場合には包装体24の開封に際して品質表示ラベル48が邪魔とならず、容易に開封し得ると共に、縦シール縁部21を袋胴部に密着させてその隙間へ異物が挟まってしまうのを防止することができる。また品質表示ラベル48におけるおにぎり11の底面側に対応する一側縁が、袋fの底辺に近接する位置に貼着されることが一層好ましく、それにより袋下方に保形性を与えて自立性を高めることができる。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るおにぎりの包装装置の作用について説明する。前記作業用コンベヤ14の搬送面に、おにぎり11における製品裏面が上方を向き、かつ製品底面側がコンベヤ搬送方向と交差する幅方向の一側方を向く寝た姿勢で所定間隔毎に載置されたおにぎり11は、搬送ライン中心より変位して載置された際には前記物品ガイド15,15によって包装ライン中央に幅寄せされて前記供給コンベヤ12に受渡される。この供給コンベヤ12で連続的に給送されるおにぎり11が前記検知センサ25で検知されると、検知されたおにぎり11が筒状フィルムFaに受渡されるタイミングで、前記原反ロール16から引出し機構18を介して1包装長分の帯状フィルムFが引出されて製袋器17に下方から給送される。この帯状フィルムFは、製袋器17によりおにぎり11の高さおよび外寸に応じた筒状に成形され、この筒状フィルムFaにおける1包装長分のフィルムの中央位置におにぎり11が供給される。なお、供給コンベヤ12の搬送面上におにぎり11を直接載置する場合は、前記載置基準ライン13,13によりおにぎり11を包装ラインの中央に載置することができる。また、引続いて検出センサ25でおにぎり11が検知されると、その載置間隔(検知間隔)に応じて帯状フィルムFの送りが増減速されて所定量づつ連続的に引出されるように引出し機構18や送りローラ22,22等が制御される。但し、おにぎり11の載置間隔が長くて減速だけでは対応し得ないときには帯状フィルムFの送りが一時停止されて、常に筒状フィルムFaにおける1包装長分のフィルムの中央位置におにぎり11が供給されるように制御される。
前記筒状フィルムFaの給送方向に沿う長手方向両端縁は、該フィルムFaの上方で合掌状に重合され、そのフィルム重合端縁部は、前記送りローラ22,22により挟持されつつ下流側へ給送される。また送りローラ22,22の下流側に配設した前記縦シール機構20の加熱されている両シールローラ20a,20aによりフィルム重合端縁部が挟持されつつ下流側へ給送されることで、該重合端縁部に縦シールが施されて連続帯状の縦シール縁部21が形成される。
前記第1搬送コンベヤ19によりおにぎり11と共に筒状フィルムFaが下流側に移送され、筒状フィルムFaの上方に略直立状態で臨む縦シール縁部21は、図4に示す如く、前記折曲げ案内手段26における案内片27に接触することで、おにぎり11の底面側に向けて折曲げられる。更に、上下の折曲げガイド28,29で挟まれた状態で下流側に移送されることで、縦シール縁部21は筒状フィルムFaの胴部に沿って接するように折曲げられる。
前記おにぎり11が収容された筒状フィルムFaは、フィルム移送速度と略同速で走行する前記第1搬送コンベヤ19により下流側に移送される。前記横シール機構32の上下のシール体30,31は上流側、次いで下流側に移動しつつ相互に近接する。このとき、第1搬送コンベヤ19および第2搬送コンベヤ42の対向する先端が相互に離間し、その間に生じた隙間を介して下部シール体31が移送路の上方に延出し、上部シール体30との間で筒状フィルムFaを物品高さの略中央位置で挟持する。
また、前記両シール体30,31が当接する前のタイミングにおいて、前記折込み形成手段38の折込み爪38a,38bが折込み位置に移動してシール体30,31を挟む上・下流側で筒状フィルムFa中に供給されたおにぎり11の製品底面側となる幅方向一側方を内側に折込むことで、筒状フィルムFaに折込み部39,39が成形される。そして一対のシール体30,31は、筒状フィルムFaを挟持した状態で筒状フィルムFaの移送に伴って所要距離だけ略水平に移動して筒状フィルムFaを横シール・切断する。これにより、物品高さの略中央位置において横シール縁部33,33が形成される。このとき、筒状フィルムFaの袋胴部に沿って折曲げられている縦シール縁部21と横シール縁部33,33との交差部位が熱溶着される。これにより、縦シール縁部21が袋胴部から立上がるのを防止でき、また縦シール縁部21と袋胴部との密着度を高めて、その間への異物の入り込みが回避できると共に、横シール縁部33,33とにより得られる包装体24に保形性を付与して自立性を高めることができる。また、得られた袋fは、縦横のシール縁部21,33,33で密封されているから、袋内への異物混入を確実に防止することができる。しかも、各横シール縁部33は、袋fの前後方向の厚みの略中央位置に形成されると共に、その幅は、縦シール縁部21の幅より狭い幅狭に設定されているから、包装の見栄えが低下することはない。
更に、得られる包装体24の底部には、図11に示す如く、その左右両側に袋底面から内方に向けて折込み形成された折込み部39が夫々形成される。各折込み部39は、袋fの底辺から対応する左右端部に向かうにつれて上方に傾斜する平面視三角形状に折込まれて、その端部の前記横シール縁部33との折重なり部分の包装材の内面同士が、横シール時に熱溶着される。これにより、袋fの表・裏のフィルム間に位置する各折込み部39の底面は、袋fの対応する左右端部から底辺に向かうにつれて傾斜しつつ前後方向に広がる傾斜面と該傾斜面の前後に位置して袋fの表・裏のフィルムと重なる三角形状の折重なり面とから形成され、両折込み部39,39の傾斜面でおにぎり11の左右両側下部を受け支えることで折込み部39,39が広がって袋底部の保形性を確保し得るようになる。なお、横シール機構32での横シール位置における折込み部位に対応した包装材表面に両面溶着処理が施された包装材を用いた場合は、横シール時に折込み重合面の包装材同士が夫々溶着して離間しないようになり、例えばポリプロピレンを基材とする薄くて柔軟なフィルム等の腰のない包装材に適用することで袋底面の保形性を高めて横シール縁部33,33が支柱となり、自立性を高めた包装体24が得られ、立てて陳列販売する際に該包装体24が転倒することによりおにぎり11が型崩れするのを防止し得る。
前記筒状フィルムFaは、前記製袋器17の入口から横シール機構32の上流側まで延在する前記保持部材40の先端部により、その折込み側とは反対の他側方に向けて広がるように内方から外側に張出し保持されているから、折込み形成手段38による折込み形成が良好に行なわれると共に、横シール機構32による横シール時のシール皺の発生は防止される。そして、得られた包装体24におけるおにぎり11の上端から袋上縁部に亘って、摘み代として機能する空間部41が形成される。この空間部41の長さを、おにぎり11に触れることなく袋上部を指で摘んで取扱い得る充分な長さに設定することで、得られる包装体24の製造業者から小売店までの搬送時や小売店での商品陳列時等において、収容されたおにぎり11に触れることなく空間部41に対応する摘み代を指で摘んで取扱うことができ、製造時にふっくらと仕上げたおにぎり11の品質低下を防止し得る。更に、得られる包装体24の一側方に折込み部39,39が形成されると共に、他側方に空間部41が形成されることで、前記縦シール縁部21は、立てられた包装体24における袋高さの1/2より下方に位置するようになり、袋下方に保形性を与えて自立性を高めることができる。
また、前記横シール機構32の上下のシール体30,31が筒状フィルムFaを挟持する前に、前記脱気手段44が筒状フィルムFaを上方から所定量押圧することにより袋内部のエアーが所定量排出されるから、前記空間部41を指で摘む際に扁平状態として容易に取扱うことが可能となる。なお、袋内の脱気に際しては、前記押圧体45の物品押え部45aで筒状フィルムFaをおにぎり11の上面に、該おにぎり11が変形しない程度の押圧力で押付けているから、フィルムがずれたりおにぎり11が変形することはない。
更に、前記横シール機構32による横シール時には、前記折曲げ案内手段26における上部折曲げガイド28の支持片28aによりシール体30,31の上流側に位置する筒状フィルムFaの上面が平らに支持されているから、該フィルムFa上面が湾曲して膨らむことはなく、更に横シールが安定してシール皺の発生をより好適に防止し得ると共に折込み形成も良好に行なわれる。
前記両シール体30,31が当接して離間するまでの間のタイミングで、前記ナイフ35が下降作動され、前記筒状フィルムFa内における前後の各おにぎり11,11の間の中央位置において、該フィルムFaはナイフ35により横断方向に沿って直線的に切断される。また、得られた横シール縁部33の一方の切断端部には、前記切刃37によりV字状の開封用ノッチ36が形成される。この開封用ノッチ36の形成位置は、図9および図10に示す如く、袋fに収容された状態のおにぎり11の高さの略1/2以上の高さで、かつ縦シール縁部21の形成位置より上方に設定されている。これにより、得られた包装体24において、開封用ノッチ36を開封基点として袋fを横断するように開封した後におにぎり11を食する際には、下方に残った包材部を手で持つことができて衛生的となる。更に、開封用ノッチ36の形成位置を、そのカットラインが収容されたおにぎり11の上端近傍を通過し得る位置に設定すれば、開封に際して誤っておにぎり11を欠損してしまうことを防止し得る。
前記一対のシール体30,31が相互に離間移動して筒状フィルムFaを解放すると、横シール・切断の施された包装体24は、高速で運転されている第2搬送コンベヤ42により横シール機構32から速やかに下流側に移送される。また、シール体30,31が筒状フィルムFaを解放した後のタイミングで、前記折込み形成手段38の折込み爪38a,38bが退避位置に復帰すると共に、前記第1搬送コンベヤ19および第2搬送コンベヤ42の対向する先端が相互に近接し、両コンベヤ19,42の対向部における隙間は少なくなり、コンベヤ間の筒状フィルムFa(おにぎり11)の受渡しは支障なく行なわれる。
なお、横シール機構32によるシールピッチは、得られた包装体24に収容されている立てた状態のおにぎり11の左右両端から袋両側部までに至る間に形成される空所34が短かく設定されているから、袋底面の保形性が良好になると共に、おにぎり11の横幅に対して袋fのだぶつき感を与えず、かつ見栄えを損ねることはない。
前記第2搬送コンベヤ42からラベリングコンベヤ46に受渡された包装体24は、前記ラベル貼着手段47の貼着位置に到来し、このときに表面に原材料名、消費期限、製造者等を記した品質表示ラベル48が、包装体24の上面に貼着される。この品質表示ラベル48を、図10に示す如く、その上部が縦シール縁部21上に重なり、またその一側縁が袋fの底辺に近接するように貼着すれば、縦シール縁部21を袋胴部に密着させてその隙間へ異物が挟まってしまうのを防止し得ると共に、袋下方に保形性を与えて自立性を高めることができる。また開封用ノッチ36によるカットラインと干渉しない位置に品質表示ラベル48を貼着することで、開封に際して品質表示ラベル48が邪魔とならず、容易に開封し得るようになる。
なお、袋fにおにぎり11を収容した包装体24を正面あるいは背面から視た状態では、おにぎり11により袋fが前後に膨らむため、図9および図10に示す如く、立てた状態で左右に位置する横シール縁部33,33は包装体24の底部側において外方に折曲しているように見えるが、おにぎり11を収容していない扁平状の袋fのみを正面あるいは背面から視た状態では、左右の横シール縁部33,33は平行に延在している。
〔変更例〕
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.供給コンベヤ12は、実施例のベルト式に代えてローラ式その他各種方式を採用し得る。実施例のベルト式は、包装作業終了後の清掃・洗浄時の容易性等、サニタリー性に優れるので好ましい。
2.実施例では、折曲げ案内手段26により横シール縁部21を、おにぎり11の底面側に向けて折曲げるようにしたが、反対側に折曲げるようにしてもよい。なお、実施例のようにおにぎり11の底面側に折曲げる場合は、得られた包装体24を立てて陳列販売する際に縦シール縁部21と袋胴部との間に異物が挟まってしまうことを避けることができるので好ましい。
3.実施例では、V字状の開封用ノッチ36を形成する切刃37を採用したが、U字形,半円形,台形またはコ字形等の開封用ノッチを形成する切刃を設ける構成であってもよい。また、直線状、円弧状の切込みやを形成し得る各種の開封端部を形成し得る切刃を採用可能であり、更にはナイフ35の前後両面に切刃を夫々配設することで、包装体24の両横シール縁部33,33の夫々に開封用ノッチを設けるようにしてもよい。
4.実施例では、保持部材40により筒状フィルムFaを内方から保持するよう構成したが、保持手段としてはこれに限らず、例えば筒状フィルムFaを外側から吸引して張出し保持する方式その他の各種の手段を採用し得る。
5.実施例では、筒状フィルムFaを上方から押圧する脱気手段44を採用したが、その他の各種方式を採用し得る。例えば、実施例の保持部材40をパイプで構成し、該パイプに吸引孔を設けてパイプを吸引源に接続し、袋内エアーをおにぎり11と袋fが密着しない程度に所定量吸引して脱気する構成を採用することができる。
実施例に係るおにぎりの包装装置の全体を示す概略正面図である。 実施例に係る包装装置の作業用コンベヤと供給コンベヤとの接続部位を示す概略平面図である。 実施例に係る包装装置の要部を示す概略平面図である。 実施例に係る包装装置の要部を示す概略側面図である。 実施例に係る包装装置の保持部材の配設部位を示す概略平面図である。 実施例に係る包装装置の保持部材とおにぎりとの関係を示す概略側面図である。 実施例に係る包装装置の横シール機構を示す概略側面図である。 実施例に係る包装装置の脱気手段を示す概略側面図である。 実施例に係る包装装置により製造された包装体を示す正面図である。 実施例に係る包装体の背面図である。 実施例に係る包装体の概略斜視図である。
符号の説明
11 おにぎり,12 供給コンベヤ,13 載置基準ライン(ライン)
16 原反ロール(供給源),17 製袋器(製袋手段),20 縦シール機構
21 縦シール縁部,24 包装体,26 折曲げ案内手段,30 上部シール体
31 下部シール体,32 横シール機構,33 横シール縁部,35 ナイフ
36 開封用ノッチ,37 切刃,38 折込み形成手段,38a 折込み爪
38b 折込み爪,40 保持部材(保持手段),41 空間部,44 脱気手段
45 押圧体,47 ラベル貼着手段,48 品質表示ラベル,F 帯状フィルム
Fa 筒状フィルム

Claims (9)

  1. 下方に配置した供給源(16)から上方に引出した帯状フィルム(F)を筒状に成形する製袋手段(17)と、
    製品裏面が上方を向き、かつ製品底面側が搬送方向と交差する方向に向く姿勢で載置されたおにぎり(11)を筒状フィルム(Fa)に供給する供給コンベヤ(12)と、
    前記製袋手段(17)の下流側において筒状フィルム(Fa)の上方で合掌状に重合された重合端縁部に縦シールを施す縦シール機構(20)と、
    前記縦シール機構(20)で形成された縦シール縁部(21)を袋胴部に沿って折曲げる折曲げ案内手段(26)と、
    前記折曲げ案内手段(26)の下流側に配設され、一対のシール体(30,31)により筒状フィルム(Fa)を挟持してフィルム移送方向へ水平移動して筒状フィルム(Fa)に横シールを施すと共に、該筒状フィルム(Fa)を切断する横シール機構(32)と、
    前記一対のシール体(30,31)の一方に配設され、筒状フィルム(Fa)を各おにぎり(11,11)間で切断すると共に、その切断端部に開封用ノッチ(36)を形成する切刃(37)を備えたナイフ(35)と、
    前記シール体(30,31)を挟む両側で、前記おにぎり(11)の底面側に対応する筒状フィルム(Fa)の一側方を折込む一対の折込み爪(38a,38b)を備えた折込み形成手段(38)と、
    前記横シール機構(32)による横シール時に、前記折込み形成手段(38)の配設位置に対し筒状フィルム(Fa)を挟んだ反対側で筒状フィルム(Fa)を外側に張出し保持する保持手段(40)と、
    前記横シール機構(32)の下流側に配設され、得られた包装体(24)の上面に品質表示ラベル(48)を貼着するラベル貼着手段(47)とを備え、
    前記横シール機構(32)は、筒状フィルム(Fa)におけるおにぎり(11)の前後端縁部に近接した前後位置で横シール・切断して前記縦シール縁部(21)より幅狭の横シール縁部(33)を形成するよう設定され、前記ナイフ(35)に対して切刃(37)は、得られる包装体(24)を立てた状態で収容されているおにぎり(11)の高さの略1/2以上の高さでかつ縦シール縁部(21)より上方となる位置に開封用ノッチ(36)を形成するよう配設され、また前記保持手段(40)による筒状フィルム(Fa)の張出し量は、立てた状態での前記包装体(24)のおにぎり(11)の上端から袋上縁部までに至る長さが、おにぎり(11)に触れることなく袋上部を摘んで取扱える摘み代となる空間部(41)を形成し得る寸法となるよう設定されている
    ことを特徴とするおにぎりの包装装置。
  2. 前記筒状フィルム(Fa)の横シール時に袋内エアーを脱気する脱気手段(44)を設けた請求項1記載のおにぎりの包装装置。
  3. 前記脱気手段(44)は、筒状フィルム(Fa)を押圧する押圧体(45)が前記横シール機構(32)におけるシール体(30)の下流側に配設されると共に、その押え高さが変更可能に設定される請求項2記載のおにぎりの包装装置。
  4. 前記保持手段(40)は、前記製袋手段(17)における入口から前記シール体(30,31)より上流側における前記折込み爪(38a)の折込み作動位置に対応した位置までおにぎり(11)の外縁に干渉しない経路を経て筒状フィルム(Fa)中に延在し、その先端部が物品高さの中間位置で筒状フィルム(Fa)を内方から保持するよう形成されている請求項1または2記載のおにぎりの包装装置。
  5. 前記ラベル貼着手段(47)は、包装体(24)に対して、その一側縁が袋底辺に近接し、かつ縦シール縁部(21)に重なる位置に品質表示ラベル(48)を貼着するよう構成されている請求項1,2または4記載のおにぎりの包装装置。
  6. 前記切刃(37)は、包装体(24)を立てた状態で収容されているおにぎり(11)の上端近傍がカットラインとなるように前記開封用ノッチ(36)を形成するよう前記ナイフ(35)に位置決めされている請求項1,2,4または5記載のおにぎりの包装装置。
  7. 前記横シール機構(32)による横シール・切断によって得られる横シール縁部(33)と、前記縦シール縁部(21)との交差部位および前記折込み形成手段(38)による折込み部位とのフィルム重合部が熱溶着されるようにした請求項1,2または4〜6の何れかに記載のおにぎりの包装装置。
  8. 前記供給コンベヤ(12)のベルト搬送面には、搬送方向に沿う一対のライン(13,13)が搬送ライン中央を挟む両側に付されている請求項1,2または4〜7の何れかに記載のおにぎりの包装装置。
  9. 前記保持手段(40)による筒状フィルム(Fa)の張出し量は、略25〜40mmとなるように設定されている請求項1,2または4〜8の何れかに記載のおにぎりの包装装置。
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