JP3099004B1 - チューブ体のラベル貼着方法 - Google Patents

Abstract

【要約】 【目的】 袋体を製袋するために供される合成樹脂シー
トから成る連続チューブ体に対して合成樹脂シートから
成るラベルを溶着する方法を提供する。 【構成】 移送中の偏平チューブ体を支持台により支持
すると共に、該支持台上で偏平チューブ体の上下シート
部の間に分厚い挿入盤を遊動自在に挿入し、支持体の通
過直後位置で、挿入盤を通過せしめないが偏平チューブ
体を偏平状態で通過せしめる間隔を有する回転自在な上
下一対の遊転ローラにより、偏平チューブ体の移送方向
に対して、挿入盤を遊転ローラにより停止せしめた状態
で、偏平チューブ体を移送して遊転ローラの間に通過せ
しめる待機工程と、挿入盤の上方で偏平チューブ体の上
シート部の外側面に向けてラベル素材を繰出し対向せし
めるラベル素材供給工程と、挿入盤に支持された偏平チ
ューブ体の上シート部に対してラベル素材を溶着する溶
着工程とから成る構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂シートか
ら成る連続チューブ体に対して合成樹脂シートから成る
ラベルを溶着する方法に関し、特に、連続チューブ体に
基づいて袋体を製袋するに際し、各種印刷表示等を施し
たラベルを備えた袋体が簡単容易に製袋されるように構
成したものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、合成樹脂シートから成る連続チュ
ーブ体に基づいて袋体を製袋する技術が公知であり、本
出願人において、種々の発明を特許出願により提案して
きたところである。

【０００３】このような連続チューブ体は、例えば、イ
ンフレーション成形等によるフィルムシートのチューブ
体や、ネットシートのチューブ体が存在している。尚、
ネットシートには、野菜又は果実等の商品を包装する伸
縮自在な袋体に見られるようなモノフィラメント状の線
条をバイアス又はクロス方向に一体結合せしめたネット
シートや、その他、細幅のテープ状のスプリットヤーン
を平織等により編織せしめたネットシート等が含まれ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前述のような連続チュ
ーブ体は、フィルムシートやネットシート等の合成樹脂
シートから成るため、溶断や溶着が可能であり、このた
め、連続チューブ体を溶断や溶着することにより袋体を
簡便に製造することができ、製袋のために好適に利用で
きる。

【０００５】ところで、袋体に各種印刷表示等を施した
ラベルを貼着するに際し、ラベルを粘着剤等により袋体
に接着する場合は、容易に剥離する問題があり、特に、
ネットシートの場合は接着面積が小さく接着困難である
ため、加熱、超音波、高周波等の手段によりラベルを袋
体に溶着することが好ましい。

【０００６】然しながら、例えば、一枚のフィルム等の
シートを折曲し溶断溶着するサイドシール方式等による
製袋の場合は、折曲前の展開されたシートにラベルを溶
着することが可能であるから、何ら問題を提起しない
が、前述のような連続チューブ体から袋体を製造する製
袋の場合は、ラベル溶着のためにチューブ体を押さえつ
けると、偏平に変形されたチューブ体の対向する一対の
シート部が重合され、ラベルの溶着部分において一対の
シート部までも相互に溶着されてしまうという問題があ
る。

【０００７】このため、連続チューブ体から得られる袋
体であってラベルを溶着した袋体を得るためには、従
来、製袋を終えた一枚宛の袋体の内部に介装板を挿入
し、該介装板の上で袋体の表面にラベルを添接し、その
状態でラベルを袋体に溶着せしめているのが現状であ
り、極めて非能率的かつ作業コスト高であるという問題
がある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】 本発明は、上記課題を
解決したチューブ体のラベル貼着方法を提供するもので
あり、その手段として構成したところは、合成樹脂シー
トから成るチューブ体を偏平ならしめることにより上下
シート部を備えた連続帯状の偏平チューブ体を構成し、
上シート部の外側面に合成樹脂シートから成るラベルを
溶着する方法であり、前記偏平チューブ体を帯長手方向
に移送するに際し、該偏平チューブ体の上下シート部の
間に重量物から形成された分厚い挿入盤を遊動自在に挿
入し、該挿入盤と共に偏平チューブ体を支持台の平坦面
に載置せしめると共に、挿入盤を含む偏平チューブ体の
両側縁を支持台の両側に立設されたガイド壁により案内
せしめ、移送方向に関する支持台の上流側と下流側のう
ち、下流側にのみ支持台を通過した直後位置において前
記挿入盤を通過せしめないが偏平チューブ体の上下シー
ト部を相互に重合した状態で通過せしめる間隔で上下に
配置された回転自在な一対の遊転ローラを設け、該遊転
ローラの間に偏平チューブ体を通過せしめ、偏平チュー
ブ体の移送方向に対して、挿入盤を遊転ローラにより停
止せしめた状態で、該挿入盤の外側を摺動しながら偏平
チューブ体を移送する待機工程と、前記挿入盤を挿入し
た偏平チューブ体の上シート部の外側面に向けて合成樹
脂シートから成るラベル素材を繰出し対向せしめるラベ
ル素材供給工程と、偏平チューブ体の上シート部を挿入
盤に支持せしめた状態で、前記ラベル素材を上シート部
に対して溶着する溶着工程とから成る点にある。

【０００９】帯長手方向に連続的に延びるようにラベル
を溶着した偏平チューブ体を必要とする場合は、偏平チ
ューブ体を移送し、テープ状のラベル素材を偏平チュー
ブ体の上シート部に対して帯長手方向に連続して溶着せ
しめれば良い。

【００１０】一方、帯長手方向に所定間隔をあけてラベ
ル片を溶着した偏平チューブ体を必要とする場合は、偏
平チューブ体を間欠的に移送し、テープ状のラベル素材
を偏平チューブ体の上シート部に対して繰出し、偏平チ
ューブ体及びラベル素材を停止した状態で、ラベル素材
から打抜かれたラベル片を上シート部に溶着せしめれば
良い。

【００１１】本発明のラベル貼着方法を製袋工程に組み
込む場合は、合成樹脂シートから成るチューブ体を偏平
ならしめることにより上下シート部を備えた連続帯状の
偏平チューブ体を構成し、上シート部の外側面に合成樹
脂シートから成るラベルを溶着した後、該ラベルを備え
た偏平チューブ体から袋体を製袋すれば良く、製袋前の
偏平チューブ体を帯長手方向に移送するに際し、前記の
ような待機工程と、ラベル素材供給工程と、溶着工程を
構成すれば良い。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ま
しい実施形態を詳述する。尚、以下に説明する合成樹脂
シートから成るチューブ体及びその偏平チューブ体は、
フィルムシートから成るチューブ体や、上述した種々の
ネットシートから成るチューブ体を含む概念であること
を諒解されたい。

【００１３】〔第１適用例〕図１は、本発明の第１適用
例を示しており、袋体を製袋すると否とを問わず、連続
するチューブ体にラベルを貼着する方法を示している。

【００１４】即ち、図１（Ａ）に示すように、合成樹脂
シートから成る連続チューブ体は、巻回された繰出ロー
ル１ａから繰出されることにより、既に両側縁を折曲さ
れた連続帯状の偏平チューブ体１を構成しており、該繰
出ロール１ａから繰出され移送された後、巻取られた巻
取ロール１ｂを構成する。尚、図示省略しているが、偏
平チューブ体１を移送せしめるための駆動ローラや、移
送ガイドするための案内ローラ等が設けられている。

【００１５】繰出された後、移送中の偏平チューブ体１
は、ラベル貼着装置２を通過せしめられ、繰出ロール３
ａから繰出される連続帯状のラベル素材３をラベル貼着
装置２に向けて供給し、該ラベル貼着装置２によりラベ
ル素材３を偏平チューブ体１の表面に溶着せしめられ
る。

【００１６】図１（Ｂ）は、後述する本発明方法の第１
実施形態によりラベルを貼着せしめられた偏平チューブ
体１を示しており、折曲された両側縁４、４を介してほ
ぼ重合状態に対向する上下シート部５ａ、５ｂのうち、
上シート部５ａの帯長手方向の全長にわたって外側面に
ラベル素材３を添接し、該ラベル素材３の両側縁を上シ
ート部５ａに溶着６ｘ、６ｘせしめることにより、帯状
ラベル３ｘを貼着した偏平チューブ体１を形成してい
る。従って、この場合、図１（Ａ）に示す連続帯状のラ
ベル素材３は、繰出ロール３ａから繰出された後、偏平
チューブ体１と同行して連続移送されながら連続して偏
平チューブ体１の表面に溶着され、該偏平チューブ体１
と一体になって巻取ロール１ｂに巻取られる。尚、巻取
ロール１ｂは、後に製袋素材として提供され、偏平チュ
ーブ体１を帯長手方向に所定間隔をあけて帯幅方向に溶
断等により裁断され、１枚宛の袋体を製造されるため、
前記帯状ラベル３ｘは、各１枚宛の袋体に相当する長さ
の領域に各種の印刷表示を施されている。

【００１７】図１（Ｃ）は、後述する本発明方法の第２
実施形態によりラベルを貼着せしめられた偏平チューブ
体１を示しており、折曲された両側縁４、４を介してほ
ぼ重合状態に対向する上下シート部５ａ、５ｂのうち、
上シート部５ａの外側面に、帯長手方向に所定間隔、好
ましくは等間隔をあけて、ラベル素材３から打抜かれた
ラベル片３ｙを溶着６ｙせしめることにより、ラベル片
３ｙを貼着した偏平チューブ体１を形成している。従っ
て、この場合、図１（Ａ）に示す連続帯状のラベル素材
３は、繰出ロール３ａから繰出された後、偏平チューブ
体１とラベル素材３を間欠的に移送し、偏平チューブ体
１及びラベル素材３を停止した状態で、ラベル素材３か
らラベル片３ｙを打抜くと共に偏平チューブ体１に溶着
６ｙし、ラベル片３ｙを打抜かれたラベル素材３の抜き
カス３ｂを巻取ロール３ｃに巻取る。尚、各ラベル片３
ｙには、各種の印刷表示を施されている。

【００１８】〔第２適用例〕図２は、本発明の第２適用
例を示しており、連続帯状の偏平チューブ体を繰出し移
送せしめ、該移送過程においてラベルを貼着した後、ラ
ベル付きの偏平チューブ体を加工することにより袋体を
形成する製袋方法を示している。

【００１９】図２（Ａ）に示すように、合成樹脂シート
から成る連続チューブ体は、巻回された繰出ロール１ａ
から繰出されることにより、既に両側縁を折曲された連
続帯状の偏平チューブ体１を構成しており、繰出後、段
差ロール７を介して間欠的に移送され、ラベル貼着装置
２を通過せしめることによりラベルを溶着した後、製袋
装置８を通過せしめることにより１枚宛の袋体９を製袋
され、搬出コンベヤ１０により１枚宛搬出される。尚、
図示省略しているが、偏平チューブ体１を間欠的に移送
せしめるため、前記段差ロール７の他、駆動ローラや、
案内ローラ等が設けられている。

【００２０】連続帯状のラベル素材３は、繰出ロール３
ａから繰出された後、ラベル貼着装置２に向けて供給さ
れ、該ラベル貼着装置２によりラベル素材３を偏平チュ
ーブ体１の表面に溶着せしめられる。

【００２１】図１（Ｂ）は、後述する本発明方法の第１
実施形態によりラベルを貼着せしめられた偏平チューブ
体１に基づいて製袋した袋体９を示している。即ち、ラ
ベル貼着装置２を通過した偏平チューブ体１は、図１
（Ｂ）に示したものと同様に、偏平チューブ体１に連続
してラベル素材３を溶着せしめられている。従って、こ
のような偏平チューブ体１に基づいて、製袋装置８によ
り製袋された袋体９は、折曲された両側縁４、４を介し
てほぼ重合状態に対向する一対のシート部５ａ、５ｂの
うち、一方のシート部５ａの全長にわたって外側面に帯
状ラベル３ｘを添接し、該帯状ラベル３ｘの両側縁を前
記シート部５ａに溶着６ｘ、６ｘせしめられている。

【００２２】図２（Ｃ）は、後述する本発明方法の第２
実施形態によりラベルを貼着せしめられた偏平チューブ
体１に基づいて製袋した袋体９を示している。即ち、ラ
ベル貼着装置２を通過した偏平チューブ体１は、図１
（Ｃ）に示したものと同様に、偏平チューブ体１に間隔
をあけてラベル片３ｙを溶着せしめられている。従っ
て、このような偏平チューブ体１に基づいて、製袋装置
８により製袋された袋体９は、折曲された両側縁４、４
を介してほぼ重合状態に対向する一対のシート部５ａ、
５ｂのうち、一方のシート部５ａの所定個所にラベル片
３ｙを添接し、該ラベル片３ｙを前記シート部５ａに溶
着６ｙ、６ｙせしめられている。尚、この場合、図２
（Ａ）に示す連続帯状のラベル素材３は、繰出ロール３
ａから繰出された後、間欠的に移送される偏平チューブ
体１及びラベル素材３の停止時に、ラベル片３ｙを打抜
かれ、打抜き後のラベル素材３の抜きカス３ｂを巻取ロ
ール３ｃに巻取られる。

【００２３】〔ラベル貼着装置におけるチューブ支持装
置〕前記ラベル貼着装置２には、図３及び図４に示すよ
うな偏平チューブ体１を支持するための支持装置１１が
設けられている。支持装置１１は、固定台１２の上に支
持台１３を固設し、該支持台１３の両側にガイド壁１
４、１４を立設している。前述のように繰出ロール１ａ
から繰出された偏平チューブ体１は、支持台１３の上面
に沿って移送され、偏平チューブ体１の両側縁４、４を
ガイド壁１４、１４により案内される。図示の通り、偏
平チューブ体１の移送方向に関する支持台１３の上流側
と下流側のうち、下流側にのみ一対の遊転ローラ１５、
１５が設けられている。即ち、支持台１３を通過した直
後位置には、偏平チューブ体１の全幅にわたる一対の遊
転ローラ１５、１５が上下平行に配置され、それぞれの
両端を軸受ブラケット１６、１６に回転自在に支持され
ている。この際、上下に配置された遊転ローラ１５、１
５は、偏平チューブ体１の上下シート部５ａ、５ｂを相
互にほぼ重合した状態で通過せしめる間隔ｄを有してい
る。自由に移動できる分厚い挿入盤１７は、偏平チュー
ブ体１の内部に挿入自在であり、前記支持台１３の上に
載置可能とされ、該挿入盤１７の両側縁を前記ガイド壁
１４、１４により案内される。この挿入盤１７は、前記
遊転ローラ１５、１５の間隔ｄを通過し得ない厚さＤに
形成されており、従って、Ｄ＞ｄに形成され、好ましく
は、偏平チューブ体１が支持台１３上を移送される際に
上下に躍動しないように、該挿入盤１７を比較的重い重
量物により形成している。

【００２４】支持装置１１に対して偏平チューブ体１を
セットするに際しては、図４（Ａ）に示すように、繰出
ロール１ａから繰出された偏平チューブ体１に挿入盤１
７を挿入すると、やや膨らんだ偏平チューブ体１の上下
シート部５ａ、５ｂの間に挿入盤１７が挟まれると共
に、挿入盤１７の両側縁１８、１８が偏平チューブ体１
の両側縁４、４により包囲される。この状態から、挿入
盤１７を越えて長く延びる偏平チューブ体１の延長部を
一対の遊動ローラ１５の間隔ｄに通過せしめ、挿入盤１
７を挿入した偏平チューブ体１の領域を支持台１３に載
置すると、挿入盤１７の両側縁１８、１８と共に偏平チ
ューブ体１の両側縁４、４がガイド壁１４、１４の内側
面に沿わしめられる。

【００２５】そこで、上述のように図示省略した駆動ロ
ーラ等により偏平チューブ体１を移送方向Ｆに移送せし
めると、図４（Ｂ）に示すように、偏平チューブ体１と
共に挿入盤１７が支持台１３の上面を摺動して前進する
が、挿入盤１７の前縁１９が遊動ローラ１５、１５に達
すると、挿入盤１７のそれ以上の前進が阻止され、そこ
で挿入盤１７が停止し、以後は、挿入盤１７の外周を摺
動して偏平チューブ体１だけが移送方向Ｆに移送され
る。尚、移送中、偏平チューブ体１の上下シート部５
ａ、５ｂは、挿入盤１７の前縁１９と、回転する遊動ロ
ーラ１５、１５の周面との間において、摺擦されるが、
摩擦抵抗を減じるために、挿入盤１７の前縁１９の上下
エッジ部分に面取り部を形成するか、図例のように前縁
１９に丸みを形成することが好ましい。

【００２６】〔第１実施形態〕図５は、支持装置１１を
通過して移送される偏平チューブ体１に対するラベル貼
着方法の第１実施形態を示しており、支持装置１１の上
方には連続溶着装置２０が設けられており、繰出ロール
３ａから繰出されたラベル素材３を挿入盤１７の上で連
続溶着装置２０と偏平チューブ体１（上シート部５ａ）
との間に供給される。

【００２７】そこで、偏平チューブ体１とラベル素材３
を図示省略した駆動ローラ等により移送方向Ｆに向けて
連続的又は間欠的に同行移送せしめると、ラベル素材３
が偏平チューブ体１の帯長手方向に連続して溶着され、
図１（Ａ）に示したような連続線状の溶着６ｘ、６ｘに
より帯状ラベル３ｘを帯長手方向に連続して貼着した偏
平チューブ体１が得られ、このようにして形成されたラ
ベル付きの偏平チューブ体１は、遊動ローラ１５、１５
の間を通過して移送される。ところで、このような溶着
作業に際して、偏平チューブ体１の上下シート部５ａ、
５ｂの間には挿入盤１７が介装されているので、両シー
ト部５ａ、５ｂが相互に溶着されることはない。

【００２８】前記連続溶着装置２０は、例えば、加熱溶
着手段を構成する場合は、図例のような回転溶着体２１
を設け、該回転溶着体２１の加熱輪部分により図１
（Ａ）に示したような連続線状の溶着６ｘ、６ｘを施す
が、連続溶着装置２０は、加熱溶着手段の他、高周波溶
着手段又は超音波溶着手段を構成しても良い。

【００２９】〔第２実施形態〕図６及び図７は、支持装
置１１を通過して移送される偏平チューブ体１に対する
ラベル貼着方法の第２実施形態を示しており、支持装置
１１の上方には打抜き溶着装置２２が設けられている。
繰出ロール３ａから繰出されたラベル素材３は、支持装
置１１の上方で移送方向Ｆに対して間隔をあけて配置さ
れた一対の支持ローラ２３、２３の上部を通過せしめら
れ、図１（Ａ）に示したような巻取ロール３ｃに巻取ら
れる。即ち、ラベル素材３は、偏平チューブ体１の上方
に離間して配置され、該偏平チューブ体１と打抜き溶着
装置２２の間を通過して移送される。尚、この第２実施
形態において、偏平チューブ体１とラベル素材３は、駆
動ローラ等により移送方向Ｆに間欠的に移送され、一時
停止時に、ラベル素材３からラベル片３ｙを打抜くと共
に、ラベル片３ｙを偏平チューブ体１の上シート部５ａ
に溶着６ｙし、図１（Ｃ）に示したような溶着６ｙを施
されたラベル片３ｙを帯長手方向に間隔をあけて貼着し
た偏平チューブ体１が得られ、このようにして形成され
たラベル付きの偏平チューブ体１は、遊動ローラ１５、
１５の間を通過して移送され、ラベル片３ｙを打抜かれ
たラベル素材３の抜きカス３ｂは巻取ロール３ｃに巻取
られる。

【００３０】打抜き溶着装置２２は、図６に示すよう
に、シリンダ等の昇降手段２４に支持された昇降フレー
ム２５に作動ユニット２６を着脱自在に搭載している。
作動ユニット２６は、上下に配置された取付フランジ２
７と固定フランジ２８をロッド２９により連結すると共
に、固定フランジ２８とその下方に配置された加熱ブロ
ック３０とをロッド３１により連結し、前記取付フラン
ジ２７と固定フランジ２８と加熱ブロック３０を貫通し
て挿通されたピストンロッド３２を有すると共に、前記
加熱ブロック３０に取付けられた筒状の熱刃３３を有す
る。

【００３１】前記ピストンロッド３２は、先端部（下端
部）に溶着盤３４を備え、該溶着盤３４には図１（Ｃ）
に示したような溶着６ｙを可能とする環状の溶着部が設
けられている。また、加熱ブロック３０を挿通するピス
トンロッド３２は、固定フランジ２８に対してガイド筒
３５を介して摺動自在に挿通されており、該ピストンロ
ッド３２の尾端（上端）を取付フランジ２７の挿通孔か
ら上方に挿出せしめ、シリンダ等の昇降手段３６に連結
されている。図例の場合、ピストンロッド３２の外周に
コイルスプリングから成る弾発付勢手段３７を設けるこ
とにより、常時、ピストンロッド３２を上方方向に付勢
し、尾端（上端）を昇降手段３６に当接せしめている。

【００３２】そこで、図７に示すように、間欠的に移送
される偏平チューブ体１とラベル素材３の一時停止時
に、昇降手段３６を作動することによりピストンロッド
３２を弾発付勢手段３７に抗して下降せしめると、溶着
盤３４が支持ローラ２３、２３の間でラベル素材３を押
下げた後、偏平チューブ体１（挿入盤１７の上の上シー
ト部５ａ）に押付ける。この際、移送方向Ｆに対する前
方側の支持ローラ２３にはラベル素材３の逆戻り防止機
構３９を設けておくことが好ましい。従って、ラベル素
材３は、溶着盤３４の環状の溶着部により、挿入盤１７
に支持された偏平チューブ体１の上シート部５ａに溶着
６ｙされる。尚、溶着手段は、図例のような熱溶着の
他、高周波溶着又は超音波溶着を構成しても良い。

【００３３】この状態で、ラベル素材３は、溶着部分６
ｙから一対の支持ローラ２３、２３に向けて斜めに起立
しながら延長されているので、図７に鎖線で示すよう
に、次いで、昇降手段２４により昇降フレーム２５を下
降せしめると、下降する熱刃３３が溶着盤３４の周囲に
おいてラベル素材３を打抜き、偏平チューブ体１に溶着
されたラベル片３ｙをラベル素材３から分離する。尚、
打抜き手段は、図例のような熱溶断の他、鋭利な刃先に
よる裁断打抜きを構成しても良い。

【００３４】以上の工程が終了した後、昇降手段３６に
よりピストンロッド３２を上昇させると共に、昇降手段
２４により熱刃３３を上昇せしめ、作動ユニット２６を
元の位置に復帰せしめた後、偏平チューブ体１とラベル
素材３を同行して間欠的に移送すれば、ラベル片３ｙを
備えた偏平チューブ体１は遊動ローラ１５、１５を通過
して移送され、ラベル片ｙを打抜かれたラベル素材３の
抜きカス３ｂは、巻取ロール３ｃに向けて移送される。
ところで、前記溶着盤３４による溶着作業に際して、偏
平チューブ体１の上下シート部５ａ、５ｂの間には挿入
盤１７が介装されているので、両シート部５ａ、５ｂが
相互に溶着されることはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１適用例を示しており、（Ａ）はラ
ベル付きの偏平チューブ体を製造するための装置を示す
説明図、（Ｂ）は本発明方法の第１実施形態によりラベ
ルを貼着せしめられた偏平チューブ体の１例を示す斜視
図、（Ｃ）本発明方法の第２実施形態によりラベルを貼
着せしめられた偏平チューブ体の１例を示す斜視図であ
る。

【図２】本発明の第２適用例を示しており、（Ａ）はラ
ベル付きの袋体を製袋するための装置を示す説明図、
（Ｂ）は本発明方法の第１実施形態によりラベルを貼着
せしめられた袋体の１例を示す斜視図、（Ｃ）本発明方
法の第２実施形態によりラベルを貼着せしめられた袋体
の１例を示す斜視図である。

【図３】本発明方法を実施するためのラベル貼着装置に
設けられた偏平チューブ体の支持装置を示す斜視図であ
る。

【図４】支持装置の作用状態を示しており、（Ａ）は偏
平チューブ体を支持装置にセットする際の作用を示す断
面図、（Ｂ）は支持装置により偏平チューブ体を移送せ
しめた際の作用を示す断面図である。

【図５】本発明方法を実施するためのラベル貼着装置の
第１実施形態を示す断面図である。

【図６】本発明方法を実施するためのラベル貼着装置の
第２実施形態を示しており、貼着作動前の状態を示す断
面図である。

【図７】前記ラベル貼着装置の第２実施形態の貼着作動
状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 偏平チューブ体 ２ ラベル貼着装置 ３ ラベル素材 ３ｘ 帯状ラベル ３ｙ ラベル片 ５ａ 上シート部 ５ｂ 下シート部 ６ｘ、６ｙ 溶着 ９ 袋体 １１ 支持装置 １３ 支持台 １４ ガイド壁 １５ 遊転ローラ １７ 挿入盤 ２０ 連続溶着装置 ２２ 打抜き溶着装置

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂シートから成るチューブ体を偏
   平ならしめることにより上下シート部を備えた連続帯状
   の偏平チューブ体を構成し、上シート部の外側面に合成
   樹脂シートから成るラベルを溶着する方法であり、 前記偏平チューブ体を帯長手方向に移送するに際し、該
   偏平チューブ体の上下シート部の間に重量物から形成さ
   れた分厚い挿入盤を遊動自在に挿入し、該挿入盤と共に
   偏平チューブ体を支持台の平坦面に載置せしめると共
   に、挿入盤を含む偏平チューブ体の両側縁を支持台の両
   側に立設されたガイド壁により案内せしめ、移送方向に
   関する支持台の上流側と下流側のうち、下流側にのみ支
   持台を通過した直後位置において前記挿入盤を通過せし
   めないが偏平チューブ体の上下シート部を相互に重合し
   た状態で通過せしめる間隔で上下に配置された回転自在
   な一対の遊転ローラを設け、該遊転ローラの間に偏平チ
   ューブ体を通過せしめ、偏平チューブ体の移送方向に対
   して、挿入盤を遊転ローラにより停止せしめた状態で、
   該挿入盤の外側を摺動しながら偏平チューブ体を移送す
   る待機工程と、 前記挿入盤を挿入した偏平チューブ体の上シート部の外
   側面に向けて合成樹脂シートから成るラベル素材を繰出
   し対向せしめるラベル素材供給工程と、 偏平チューブ体の上シート部を挿入盤に支持せしめた状
   態で、前記ラベル素材を上シート部に対して溶着する溶
   着工程とから成ることを特徴とするチューブ体のラベル
   貼着方法。
2. 【請求項２】 偏平チューブ体を移送せしめ、テープ状
   のラベル素材を偏平チューブ体の上シート部に対して帯
   長手方向に連続して溶着せしめて成ることを特徴とする
   請求項１に記載のチューブ体のラベル貼着方法。
3. 【請求項３】 偏平チューブ体を間欠的に移送せしめ、
   テープ状のラベル素材を偏平チューブ体の上シート部に
   対して繰出し、偏平チューブ体及びラベル素材を停止し
   た状態で、ラベル素材から打抜かれたラベル片を上シー
   ト部に溶着せしめて成ることを特徴とする請求項１に記
   載のチューブ体のラベル貼着方法。
4. 【請求項４】 合成樹脂シートから成るチューブ体を偏
   平ならしめることにより上下シート部を備えた連続帯状
   の偏平チューブ体を構成し、上シート部の外側面に合成
   樹脂シートから成るラベルを溶着した後、該ラベルを備
   えた偏平チューブ体から袋体を製袋する方法であり、 製袋前の偏平チューブ体を帯長手方向に移送するに際
   し、該偏平チューブ体の上下シート部の間に重量物から
   形成された分厚い挿入盤を遊動自在に挿入し、該挿入盤
   と共に偏平チューブ体を支持台の平坦面に載置せしめる
   と共に、挿入盤を含む偏平チューブ体の両側縁を支持台
   の両側に立設されたガイド壁により案内せしめ、移送方
   向に関する支持台の上流側と下流側のうち、下流側にの
   み支持台を通過した直後位置において前記挿入盤を通過
   せしめないが偏平チューブ体の上下シート部を相互に重
   合した状態で通過せしめる間隔で上下に配置された回転
   自在な一対の遊転ローラを設け、該遊転ローラの間に偏
   平チューブ体を通過せしめ、偏平チューブ体の移送方向
   に対して、挿入盤を遊転ローラにより停止せしめた状態
   で、該挿入盤の外側を摺動しながら偏平チューブ体を移
   送する待機工程と、 前記挿入盤を挿入した偏平チューブ体の上シート部の外
   側面に向けて合成樹脂シートから成るラベル素材を繰出
   し対向せしめるラベル素材供給工程と、 偏平チューブ体の上シート部を挿入盤に支持せしめた状
   態で、前記ラベル素材を上シート部に対して溶着する溶
   着工程とを構成して成ることを特徴とする製袋における
   チューブ体のラベル貼着方法。